JP2002331217A - 粉塵除去方法およびその装置 - Google Patents
粉塵除去方法およびその装置Info
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- JP2002331217A JP2002331217A JP2001137607A JP2001137607A JP2002331217A JP 2002331217 A JP2002331217 A JP 2002331217A JP 2001137607 A JP2001137607 A JP 2001137607A JP 2001137607 A JP2001137607 A JP 2001137607A JP 2002331217 A JP2002331217 A JP 2002331217A
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- Japan
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- water
- tank
- water storage
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
- Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 分離器を用いることなく微細塵を含む粉塵を
効果的に除去し、蓄水による除塵率をより高めた取扱い
の簡便な粉塵除去装置を提供することである。 【構成】 ウォータパン部Aとファン部Bとを備える粉
塵捕捉容器よりなり、ファン部Bより発生した負圧によ
り案内パイプ2を介して外部からウォータパン部Aに引
き込まれた空気に含まれる粉塵を水中で捕捉し除去する
粉塵除去装置であって、ウォータパン部Aは、蓄水可能
な外側に位置する第1槽1aと該第1槽1aとは仕切り
板3により区画され且つ該第1槽1aの蓄水とは区別さ
れた水を蓄水可能な内側に位置する第2槽1bとを備え
た粉塵除去装置。 【効果】 ウォータパン部の第1槽の蓄水と第2槽の蓄
水とは混ざることがなく、第2槽の蓄水によって微細な
粉塵が効率良く除去される。第1槽の水量を十分に取
れ、装置自体をコンパクトなものにすることができる。
効果的に除去し、蓄水による除塵率をより高めた取扱い
の簡便な粉塵除去装置を提供することである。 【構成】 ウォータパン部Aとファン部Bとを備える粉
塵捕捉容器よりなり、ファン部Bより発生した負圧によ
り案内パイプ2を介して外部からウォータパン部Aに引
き込まれた空気に含まれる粉塵を水中で捕捉し除去する
粉塵除去装置であって、ウォータパン部Aは、蓄水可能
な外側に位置する第1槽1aと該第1槽1aとは仕切り
板3により区画され且つ該第1槽1aの蓄水とは区別さ
れた水を蓄水可能な内側に位置する第2槽1bとを備え
た粉塵除去装置。 【効果】 ウォータパン部の第1槽の蓄水と第2槽の蓄
水とは混ざることがなく、第2槽の蓄水によって微細な
粉塵が効率良く除去される。第1槽の水量を十分に取
れ、装置自体をコンパクトなものにすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉塵除去方法およ
びその装置に関し、更に詳しくは、負圧により引き込ま
れた空気に含まれたゴミや粉塵を水中で捕捉し除去する
粉塵除去方法およびその装置に関する。
びその装置に関し、更に詳しくは、負圧により引き込ま
れた空気に含まれたゴミや粉塵を水中で捕捉し除去する
粉塵除去方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家庭用掃除機として乾式の電
気掃除機が普及してきたが、それに使われている粉塵を
捕捉する紙や不織布等のフィルタの捕塵力に限界がある
ため、かなりの粉塵が含まれたまま排気されている。最
近、アレルギーや喘息等、室内の埃やダニ等を原因とす
る疾病が社会問題化していることから、排気に粉塵を含
まないクリーンな掃除機が強く要望されている。
気掃除機が普及してきたが、それに使われている粉塵を
捕捉する紙や不織布等のフィルタの捕塵力に限界がある
ため、かなりの粉塵が含まれたまま排気されている。最
近、アレルギーや喘息等、室内の埃やダニ等を原因とす
る疾病が社会問題化していることから、排気に粉塵を含
まないクリーンな掃除機が強く要望されている。
【0003】そこで、粉塵をより確実に捕捉するものと
して、この種のフィルタの代わりに水を用いたいわゆる
湿式電気掃除機が開発された。この湿式電気掃除機は、
装置内に設けたウォータパンに水を溜めておき、負圧
(吸引力)により外部から空気とともに引き込んだゴミ
や粉塵をその蓄水に直接引き込むことによって、該蓄水
に捕捉させ除塵する構造を備えている。
して、この種のフィルタの代わりに水を用いたいわゆる
湿式電気掃除機が開発された。この湿式電気掃除機は、
装置内に設けたウォータパンに水を溜めておき、負圧
(吸引力)により外部から空気とともに引き込んだゴミ
や粉塵をその蓄水に直接引き込むことによって、該蓄水
に捕捉させ除塵する構造を備えている。
【0004】ここで、図4は、この方法を用いた従来の
湿式電気掃除機の概略構成図である。100は適量の蓄
水101を溜めたウォータパン、102はウォータパン
100の吸気口、103はメインハウジング、104は
複数の吸引孔104aを有する分離器、105は分離器
104を吸引作動させるためのファンモータである。ま
た106は内カバー、107は外カバーであり、この外
カバー107には集中排気口107aと拡散排気口10
7bが設けられている。更に、108はカバーキャッ
プ、109は取手である。
湿式電気掃除機の概略構成図である。100は適量の蓄
水101を溜めたウォータパン、102はウォータパン
100の吸気口、103はメインハウジング、104は
複数の吸引孔104aを有する分離器、105は分離器
104を吸引作動させるためのファンモータである。ま
た106は内カバー、107は外カバーであり、この外
カバー107には集中排気口107aと拡散排気口10
7bが設けられている。更に、108はカバーキャッ
プ、109は取手である。
【0005】参考までに、この湿式電気掃除機における
粉塵除去の具体的作用を簡単に示す。装置内部の負圧
は、ファンモータ105により駆動される図示しないフ
ァンの回転により生じる。まず、この負圧によりウォー
タパン100の吸気口102から吸引された粉塵を含む
空気は、蓄水101中に吹き込まれる。この水中を通過
する際、空気中のゴミや粉塵は水に捕捉される。蓄水上
方の空間に解放された空気には、蓄水101で捕捉され
なかった粉塵や粉塵を内包する微水滴が含まれており、
空気とともに分離器104に引き付けられる。そして、
高速回転する分離器104により粉塵や微水滴が遠心分
離され、空気のみがスリット状の吸気孔104aを通過
し排気される。
粉塵除去の具体的作用を簡単に示す。装置内部の負圧
は、ファンモータ105により駆動される図示しないフ
ァンの回転により生じる。まず、この負圧によりウォー
タパン100の吸気口102から吸引された粉塵を含む
空気は、蓄水101中に吹き込まれる。この水中を通過
する際、空気中のゴミや粉塵は水に捕捉される。蓄水上
方の空間に解放された空気には、蓄水101で捕捉され
なかった粉塵や粉塵を内包する微水滴が含まれており、
空気とともに分離器104に引き付けられる。そして、
高速回転する分離器104により粉塵や微水滴が遠心分
離され、空気のみがスリット状の吸気孔104aを通過
し排気される。
【0006】このような湿式電気掃除機も、分離器の吸
気孔に粉塵や微水滴が溜まるために吸引孔の目詰まりを
起こし易く、また目詰まりが原因でファンモータの焼き
付き等が起きることもある。また、目詰まりや高速回転
のため、高い負圧が必要となり、必然的に大きな電力を
消費する。しかも、分離器が粉塵で汚れるために、掃除
のたびに洗浄が必要になり、取扱いが不便であった。ま
た、図5に示すように、ウォータパンの蓄水101は、
捕捉されたゴミや粉塵が混ざって増えるために、蓄水の
粉塵捕捉力がサチレートし易く、特に、微細な粉塵の除
去ができなくなる。むしろ、乾式電気掃除機より排気中
の粉塵の量が多い場合すらあり、更に、排気に水分が混
入する場合もあった。
気孔に粉塵や微水滴が溜まるために吸引孔の目詰まりを
起こし易く、また目詰まりが原因でファンモータの焼き
付き等が起きることもある。また、目詰まりや高速回転
のため、高い負圧が必要となり、必然的に大きな電力を
消費する。しかも、分離器が粉塵で汚れるために、掃除
のたびに洗浄が必要になり、取扱いが不便であった。ま
た、図5に示すように、ウォータパンの蓄水101は、
捕捉されたゴミや粉塵が混ざって増えるために、蓄水の
粉塵捕捉力がサチレートし易く、特に、微細な粉塵の除
去ができなくなる。むしろ、乾式電気掃除機より排気中
の粉塵の量が多い場合すらあり、更に、排気に水分が混
入する場合もあった。
【0007】このようなことから、分離器を使用せず、
ウォータパンの構造上の利点を最大限に生かしてウォー
タパンにおける除塵率を大きく向上させることが必要と
なる。
ウォータパンの構造上の利点を最大限に生かしてウォー
タパンにおける除塵率を大きく向上させることが必要と
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実状
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、分離器を用いることなく微細塵を含
む粉塵を効果的に除去する粉塵除去方法およびその装置
を提供することである。また、蓄水による除塵率をより
高めた粉塵除去方法およびその装置を提供することであ
る。さらにまた、取扱いの簡便である粉塵除去方法およ
びその装置を提供することである。
を背景に、上記の問題点を克服するためになされたもの
である。すなわち、分離器を用いることなく微細塵を含
む粉塵を効果的に除去する粉塵除去方法およびその装置
を提供することである。また、蓄水による除塵率をより
高めた粉塵除去方法およびその装置を提供することであ
る。さらにまた、取扱いの簡便である粉塵除去方法およ
びその装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明者は、
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
装置底部のウォータパンを内外2槽に区画し粉塵を区別
されたそれぞれの蓄水に繰り返し捕捉させることで効果
的な除塵ができること、更に粉塵含有空気と蓄水との巻
き込み攪拌作用を繰り返し用いることで蓄水の除塵率を
より高めることができることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成させたものである。
このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、
装置底部のウォータパンを内外2槽に区画し粉塵を区別
されたそれぞれの蓄水に繰り返し捕捉させることで効果
的な除塵ができること、更に粉塵含有空気と蓄水との巻
き込み攪拌作用を繰り返し用いることで蓄水の除塵率を
より高めることができることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成させたものである。
【0010】即ち、本発明は、(1)、ファン部より発
生する負圧により引き込まれた空気に含まれる粉塵を水
中で捕捉し除去する粉塵除去方法であって、粉塵含有空
気を第1の蓄水に吹き込む第1除塵工程と、第1の蓄水
から離脱した残存粉塵を含む空気を第1の蓄水とは区画
された第2の蓄水に吹き込む第2除塵工程とを有する粉
塵除去方法に存する。
生する負圧により引き込まれた空気に含まれる粉塵を水
中で捕捉し除去する粉塵除去方法であって、粉塵含有空
気を第1の蓄水に吹き込む第1除塵工程と、第1の蓄水
から離脱した残存粉塵を含む空気を第1の蓄水とは区画
された第2の蓄水に吹き込む第2除塵工程とを有する粉
塵除去方法に存する。
【0011】そして、(2)、ファン部より発生する負
圧により案内パイプを介して外部からファン部より下方
に位置するウォータパン部に引き込まれた空気に含まれ
る粉塵を水中で捕捉し除去する粉塵除去方法であって、
粉塵含有空気を容器内の外側に位置する第1の蓄水に吹
き込む第1除塵工程と、第1の蓄水から離脱した残存粉
塵を含む空気を第1の蓄水とは区画された内側に位置す
る第2の蓄水に吹き込む第2除塵工程とを有する粉塵除
去方法に存する。
圧により案内パイプを介して外部からファン部より下方
に位置するウォータパン部に引き込まれた空気に含まれ
る粉塵を水中で捕捉し除去する粉塵除去方法であって、
粉塵含有空気を容器内の外側に位置する第1の蓄水に吹
き込む第1除塵工程と、第1の蓄水から離脱した残存粉
塵を含む空気を第1の蓄水とは区画された内側に位置す
る第2の蓄水に吹き込む第2除塵工程とを有する粉塵除
去方法に存する。
【0012】そしてまた、(3)、第1除塵工程は、鍔
部を有する案内パイプを通って吹き込まれる粉塵含有空
気と第1の蓄水との協働作用により生じる巻き込み攪拌
作用を用いたものである粉塵除去方法に存する。
部を有する案内パイプを通って吹き込まれる粉塵含有空
気と第1の蓄水との協働作用により生じる巻き込み攪拌
作用を用いたものである粉塵除去方法に存する。
【0013】そしてまた、(4)、第1除塵工程と第2
除塵工程の間に、残存粉塵を含む空気を邪魔板に吹き付
けて除塵するための第3除塵工程を有する粉塵除去方法
に存する。
除塵工程の間に、残存粉塵を含む空気を邪魔板に吹き付
けて除塵するための第3除塵工程を有する粉塵除去方法
に存する。
【0014】そしてまた、(5)、第2除塵工程の後
に、さらにフィルタにより除塵するための第4除塵工程
を有する粉塵除去方法に存する。
に、さらにフィルタにより除塵するための第4除塵工程
を有する粉塵除去方法に存する。
【0015】そしてまた、(6)、第4除塵工程の後
に、さらにフィルタにより除塵除湿するための第5除塵
工程を有する粉塵除去方法に存する。
に、さらにフィルタにより除塵除湿するための第5除塵
工程を有する粉塵除去方法に存する。
【0016】そしてまた、(7)、第5除塵工程の後
に、さらに脱臭するための脱臭工程を有する粉塵除去方
法に存する。
に、さらに脱臭するための脱臭工程を有する粉塵除去方
法に存する。
【0017】そしてまた、(8)、ウォータパン部とフ
ァン部とを備える粉塵捕捉容器よりなり、ファン部より
発生した負圧により案内パイプを介して外部からウォー
タパン部に引き込まれた空気に含まれる粉塵を水中で捕
捉し除去する粉塵除去装置であって、ウォータパン部
は、蓄水可能な外側に位置する第1槽と該第1槽とは仕
切り板により区画され且つ該第1槽の蓄水とは区別され
た水を蓄水可能な内側に位置する第2槽とを備えた粉塵
除去装置に存する。
ァン部とを備える粉塵捕捉容器よりなり、ファン部より
発生した負圧により案内パイプを介して外部からウォー
タパン部に引き込まれた空気に含まれる粉塵を水中で捕
捉し除去する粉塵除去装置であって、ウォータパン部
は、蓄水可能な外側に位置する第1槽と該第1槽とは仕
切り板により区画され且つ該第1槽の蓄水とは区別され
た水を蓄水可能な内側に位置する第2槽とを備えた粉塵
除去装置に存する。
【0018】そしてまた、(9)、前記案内パイプは、
第1槽に配置され開口部の周囲に鍔部を有するものであ
る粉塵除去装置に存する。
第1槽に配置され開口部の周囲に鍔部を有するものであ
る粉塵除去装置に存する。
【0019】そしてまた、(10)、前記第2槽に残存
粉塵を含む空気を吹き付け残存粉塵を捕捉除去するため
の邪魔板が仕切り板の内側に筒状に形成配置されている
粉塵除去装置に存する。
粉塵を含む空気を吹き付け残存粉塵を捕捉除去するため
の邪魔板が仕切り板の内側に筒状に形成配置されている
粉塵除去装置に存する。
【0020】そしてまた、(11)、前記邪魔板は、垂
直に配置され、縦溝が形成されている粉塵除去装置に存
する。
直に配置され、縦溝が形成されている粉塵除去装置に存
する。
【0021】そしてまた、(12)、前記筒状の邪魔板
により形成された空間の入口に除塵フィルタが備えられ
た粉塵除去装置に存する。
により形成された空間の入口に除塵フィルタが備えられ
た粉塵除去装置に存する。
【0022】本発明はこの目的に沿ったものであれば、
上記1〜7の中から選ばれた2つ以上、および8〜12
の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採
用可能である。
上記1〜7の中から選ばれた2つ以上、および8〜12
の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採
用可能である。
【0023】本発明の粉塵除去方法(装置)によれば、
粉塵含有空気を2槽に区画したそれぞれの蓄水に繰り返
し吹き込むことにより、従来の分離器を用いなくとも十
分な除塵効果が得られる。更に、邪魔板を用いることに
より除塵の効果が上より向上する。また更に、除塵フィ
ルタを用いることにより除塵の効果が上より向上する。
粉塵含有空気を2槽に区画したそれぞれの蓄水に繰り返
し吹き込むことにより、従来の分離器を用いなくとも十
分な除塵効果が得られる。更に、邪魔板を用いることに
より除塵の効果が上より向上する。また更に、除塵フィ
ルタを用いることにより除塵の効果が上より向上する。
【0024】特に、ウォータパン部の第1槽は、後述す
るように第2槽の外側に設けられているため、十分な量
の蓄水を溜めることができる。しかも、第1槽の蓄水に
外部からの粉塵含有空気を導く案内パイプの開口部周囲
に鍔部を設けることにより、粉塵含有空気と蓄水との間
で巻き込み攪拌作用を生ぜしめ、さらに、この部分での
集中的な除塵作用を得る。
るように第2槽の外側に設けられているため、十分な量
の蓄水を溜めることができる。しかも、第1槽の蓄水に
外部からの粉塵含有空気を導く案内パイプの開口部周囲
に鍔部を設けることにより、粉塵含有空気と蓄水との間
で巻き込み攪拌作用を生ぜしめ、さらに、この部分での
集中的な除塵作用を得る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の粉
塵除去方法およびその装置の好適な一つの実施の形態を
説明する。図1は、この実施形態における粉塵除去装置
を側面から見た概略構成図である(2点鎖線は水位を示
す例である)。また図2は、図1のX―X間で切断した
該装置を上方から見た概略構成図である。
塵除去方法およびその装置の好適な一つの実施の形態を
説明する。図1は、この実施形態における粉塵除去装置
を側面から見た概略構成図である(2点鎖線は水位を示
す例である)。また図2は、図1のX―X間で切断した
該装置を上方から見た概略構成図である。
【0026】粉塵除去装置は、ウォータパン部Aとその
上方に載設されたファン部Bとを備え、このウォータパ
ン部Aとファン部Bとが一つの容器として形成されてい
る。ファン部Bに備わっているファン8の回転によって
生じた負圧(吸引力)により、案内パイプ2を介して外
部からウォータパン部A内に空気を取り込む構造であ
る。水を溜めるウォータパン部Aとファン部Bとは隔離
壁7を介して縦方向、即ち上下方向に載設されている。
上方に載設されたファン部Bとを備え、このウォータパ
ン部Aとファン部Bとが一つの容器として形成されてい
る。ファン部Bに備わっているファン8の回転によって
生じた負圧(吸引力)により、案内パイプ2を介して外
部からウォータパン部A内に空気を取り込む構造であ
る。水を溜めるウォータパン部Aとファン部Bとは隔離
壁7を介して縦方向、即ち上下方向に載設されている。
【0027】ウォータパン部Aには、底壁より仕切り板
3が筒状に立設され、仕切り板3により区画された2つ
の槽である外方の第1槽1a及び内方の第2槽1bを備
える。すなわち、外側に位置する第1槽1aとそれより
内側に位置する第2槽1bを備える。第1槽1aには、
外気を導入して容器内に案内するための案内パイプ2が
独立して該第1槽1aのほぼ中程に配置されている。案
内パイプ2の下端、すなわち開口部周囲には鍔部2aが
形成されており、この鍔部2aによって、後述するよう
により効率良い粉塵の捕捉除去が行われる。
3が筒状に立設され、仕切り板3により区画された2つ
の槽である外方の第1槽1a及び内方の第2槽1bを備
える。すなわち、外側に位置する第1槽1aとそれより
内側に位置する第2槽1bを備える。第1槽1aには、
外気を導入して容器内に案内するための案内パイプ2が
独立して該第1槽1aのほぼ中程に配置されている。案
内パイプ2の下端、すなわち開口部周囲には鍔部2aが
形成されており、この鍔部2aによって、後述するよう
により効率良い粉塵の捕捉除去が行われる。
【0028】第1槽1aおよび第2槽1bには、粉塵を
捕捉除去するための水、すなわち第1の蓄水(蓄水W
1)および第2の蓄水(蓄水W2)が溜められる。蓄水
W1の水位は、負圧の度合い等によるが、通常、案内パ
イプ2の下端より一定距離上又は下、例えば下方2、3
cmから上方1cmぐらいの間が主として採用される。
また、蓄水W2の水位も、蓄水W1の水位程度が採用可
能であるが、後述する邪魔板4の下端よりも下方がより
好ましい。
捕捉除去するための水、すなわち第1の蓄水(蓄水W
1)および第2の蓄水(蓄水W2)が溜められる。蓄水
W1の水位は、負圧の度合い等によるが、通常、案内パ
イプ2の下端より一定距離上又は下、例えば下方2、3
cmから上方1cmぐらいの間が主として採用される。
また、蓄水W2の水位も、蓄水W1の水位程度が採用可
能であるが、後述する邪魔板4の下端よりも下方がより
好ましい。
【0029】仕切り板3の上方には、具体的には仕切り
板3の最上端とウォータパン部Aの上部壁面との間に
は、第1槽1aから第2槽1bに空気が通過するための
逃げ部3aが形成されている。仕切り板3の内側には、
一定の距離を隔て隔離壁7から邪魔板4が垂下形成され
ており、それによって仕切り板3と邪魔板4との間には
空間S1が形成される。この空間S1は、第1槽1aの
空気を第2槽1bへ導入するための通路となる。また邪
魔板4の下方には、具体的には邪魔板4の最下端と第2
槽1bの底壁との間には、空気が通過するための逃げ部
4aが形成されている。
板3の最上端とウォータパン部Aの上部壁面との間に
は、第1槽1aから第2槽1bに空気が通過するための
逃げ部3aが形成されている。仕切り板3の内側には、
一定の距離を隔て隔離壁7から邪魔板4が垂下形成され
ており、それによって仕切り板3と邪魔板4との間には
空間S1が形成される。この空間S1は、第1槽1aの
空気を第2槽1bへ導入するための通路となる。また邪
魔板4の下方には、具体的には邪魔板4の最下端と第2
槽1bの底壁との間には、空気が通過するための逃げ部
4aが形成されている。
【0030】邪魔板4は先述のように仕切り板3の内側
に筒状に垂下されており、邪魔板4の内側に空間S2が
形成される。この空間S2が、第2槽1bの空気をファ
ン部Bへ導入するための通路となる。この空間S2の下
部(入口)には除塵フィルタ5が、また上部には除湿フ
ィルタ6が設置されている。ここで除塵フィルタ5は、
5μm以上の粉塵を補足するようなフィルタ材が好まし
く、除湿フィルタ6への負担を極力低減させるため、除
塵フィルタ5は水切り機能を備えるものであるとよりよ
い。その場合、水切りフィルタを除塵フィルタ5と別体
とすることも当然可能である。また除湿フィルタ6は、
湿気と共に0. 3μm以下に粉塵を抑えるようなフィル
タ材が好ましい。
に筒状に垂下されており、邪魔板4の内側に空間S2が
形成される。この空間S2が、第2槽1bの空気をファ
ン部Bへ導入するための通路となる。この空間S2の下
部(入口)には除塵フィルタ5が、また上部には除湿フ
ィルタ6が設置されている。ここで除塵フィルタ5は、
5μm以上の粉塵を補足するようなフィルタ材が好まし
く、除湿フィルタ6への負担を極力低減させるため、除
塵フィルタ5は水切り機能を備えるものであるとよりよ
い。その場合、水切りフィルタを除塵フィルタ5と別体
とすることも当然可能である。また除湿フィルタ6は、
湿気と共に0. 3μm以下に粉塵を抑えるようなフィル
タ材が好ましい。
【0031】一方、ウォータパン部Aと隔離壁7を介し
て上方向に載設されているファン部Bには、ファンモー
タ8aにより回転するファン8が備わっている。このフ
ァン8によりウォータパン部Aを負圧化して吸引力を得
ることができる。また、ファンモータ8aの上部には図
示しないクーリングファンが付設されており、点線矢印
のように送風することにより、ファンモータ8aを効率
良く冷却することができる。ファン8の外側には、脱臭
フィルタ9が配設されており、これにより脱臭を行う。
また、脱臭フィルタ9外側の装置外壁に排気口10が設
けられている。
て上方向に載設されているファン部Bには、ファンモー
タ8aにより回転するファン8が備わっている。このフ
ァン8によりウォータパン部Aを負圧化して吸引力を得
ることができる。また、ファンモータ8aの上部には図
示しないクーリングファンが付設されており、点線矢印
のように送風することにより、ファンモータ8aを効率
良く冷却することができる。ファン8の外側には、脱臭
フィルタ9が配設されており、これにより脱臭を行う。
また、脱臭フィルタ9外側の装置外壁に排気口10が設
けられている。
【0032】粉塵除去装置は以上のような構成である
が、次に、粉塵除去装置における空気の流れについて述
べる。
が、次に、粉塵除去装置における空気の流れについて述
べる。
【0033】まず、矢印で示すように、吸気口2bから
吸い込まれた空気は、案内パイプ2を通ってウォータパ
ン部A、詳しくは第1槽1aに入る。そして空気は、外
側に位置する第1槽1aの蓄水W1の中に吹き込まれ、
水との間で巻き込み攪拌作用を生じる。この巻き込み攪
拌作用により、空気を水が巻き込み、その際、空気に含
まれている粉塵を水で的確に補足することができる(第
1除塵工程)。第1槽1aは、2つの槽に区画されたウ
ォータパン部Aの外側の槽であるので、底面積を大きく
取れ十分に大量の水を溜めることが可能である。そのた
め、第1槽1aにおいては、案内パイプ2直下の水が汚
れてもすぐその周りの清浄な水と交替するため、蓄水W
1による補塵効率は長時間保たれる。
吸い込まれた空気は、案内パイプ2を通ってウォータパ
ン部A、詳しくは第1槽1aに入る。そして空気は、外
側に位置する第1槽1aの蓄水W1の中に吹き込まれ、
水との間で巻き込み攪拌作用を生じる。この巻き込み攪
拌作用により、空気を水が巻き込み、その際、空気に含
まれている粉塵を水で的確に補足することができる(第
1除塵工程)。第1槽1aは、2つの槽に区画されたウ
ォータパン部Aの外側の槽であるので、底面積を大きく
取れ十分に大量の水を溜めることが可能である。そのた
め、第1槽1aにおいては、案内パイプ2直下の水が汚
れてもすぐその周りの清浄な水と交替するため、蓄水W
1による補塵効率は長時間保たれる。
【0034】また、案内パイプ2は独立して第1槽1a
のほぼ中程に配置されているので、空気が開口部の全周
方向放射状に均等に広がって渦を形成するため、水との
巻き込み攪拌作用が生じ、粉塵の捕捉が効率良く行われ
る。図に示すように、案内パイプ2に鍔部2aが設けら
れた場合は、巻き込み時、鍔部2aが空気を放射状に円
滑に案内する役目を果たし、且つ空気と水との接触時間
を十分保証するために巻き込み攪拌作用がより効率良く
行われることが分かっている。もっとも、案内パイプ2
に鍔部2aを有していない場合でも、巻き込み攪拌作用
により粉塵は十分補足除去される。
のほぼ中程に配置されているので、空気が開口部の全周
方向放射状に均等に広がって渦を形成するため、水との
巻き込み攪拌作用が生じ、粉塵の捕捉が効率良く行われ
る。図に示すように、案内パイプ2に鍔部2aが設けら
れた場合は、巻き込み時、鍔部2aが空気を放射状に円
滑に案内する役目を果たし、且つ空気と水との接触時間
を十分保証するために巻き込み攪拌作用がより効率良く
行われることが分かっている。もっとも、案内パイプ2
に鍔部2aを有していない場合でも、巻き込み攪拌作用
により粉塵は十分補足除去される。
【0035】次に、第1槽1aで粉塵が補足除去された
後離脱した空気(微水滴を含む)は、仕切り板3の上方
の逃げ部3aを通って第2槽の邪魔板4に吹き付けられ
る。空気が邪魔板4に衝突すること(衝突効果)で、空
気に含まれる残存粉塵が邪魔板4の表面に付着し除去さ
れる(第3除塵工程)。邪魔板4の除塵効率は、縦溝を
形成し邪魔板4の表面積を増すことで更に上昇する。
後離脱した空気(微水滴を含む)は、仕切り板3の上方
の逃げ部3aを通って第2槽の邪魔板4に吹き付けられ
る。空気が邪魔板4に衝突すること(衝突効果)で、空
気に含まれる残存粉塵が邪魔板4の表面に付着し除去さ
れる(第3除塵工程)。邪魔板4の除塵効率は、縦溝を
形成し邪魔板4の表面積を増すことで更に上昇する。
【0036】次に、邪魔板4への衝突により粉塵を除去
された空気は、仕切り板3と邪魔板4との間の空間S1
を通って、内側に位置する第2槽1bの蓄水W2に吹き
込まれる。この吹き込みにより、先述した第1槽1aの
蓄水W1に吹き込まれたと同様な巻き込み攪拌作用が生
じる。この巻き込み攪拌作用により、空気に含まれてい
る依然として残存する細かい粉塵を補足除去するのであ
る(第2除塵工程)。
された空気は、仕切り板3と邪魔板4との間の空間S1
を通って、内側に位置する第2槽1bの蓄水W2に吹き
込まれる。この吹き込みにより、先述した第1槽1aの
蓄水W1に吹き込まれたと同様な巻き込み攪拌作用が生
じる。この巻き込み攪拌作用により、空気に含まれてい
る依然として残存する細かい粉塵を補足除去するのであ
る(第2除塵工程)。
【0037】この時、第2槽1bの蓄水W2は、第1槽
1aの蓄水W1の水量と比較して少量となるが、第1お
よび第3除塵工程により粉塵の多くが捕捉除去されてい
るため、蓄水W2の汚れ方は極めて少なく、除塵効率に
低下は見られない。しかも第1槽1aとは区画されてお
り蓄水も区別されているために、第1槽1aの蓄水W1
と第2槽1bの蓄水W2とは混ざることがなく、第2槽
1bの蓄水W2によって微細な粉塵が効率良く除去され
るのである。即ち、先に図5を用いて示したように、従
来の1槽のウォータパン100では蓄水101の粉塵捕
捉力が比較的早くサチレートした。しかし、図3のよう
にウォータパン部が2槽に区画されていれば、第1槽1
aでそのゴミM1や粉塵M2の殆どを捕捉してしまうの
で、後半の第2槽1bにおけるサチレーションの問題は
生じなく、微細な粉塵M3も効率良く捕捉される。
1aの蓄水W1の水量と比較して少量となるが、第1お
よび第3除塵工程により粉塵の多くが捕捉除去されてい
るため、蓄水W2の汚れ方は極めて少なく、除塵効率に
低下は見られない。しかも第1槽1aとは区画されてお
り蓄水も区別されているために、第1槽1aの蓄水W1
と第2槽1bの蓄水W2とは混ざることがなく、第2槽
1bの蓄水W2によって微細な粉塵が効率良く除去され
るのである。即ち、先に図5を用いて示したように、従
来の1槽のウォータパン100では蓄水101の粉塵捕
捉力が比較的早くサチレートした。しかし、図3のよう
にウォータパン部が2槽に区画されていれば、第1槽1
aでそのゴミM1や粉塵M2の殆どを捕捉してしまうの
で、後半の第2槽1bにおけるサチレーションの問題は
生じなく、微細な粉塵M3も効率良く捕捉される。
【0038】その後、空気は、邪魔板4に囲まれた空間
S2に入るが、その入口に設置されている除塵フィルタ
5によりさらに粉塵が除かれる(第4除塵工程)。ここ
で捕捉除去される粉塵は、そのフィルタ材の目の粗さに
より異なるが、先述したように、5μm以上の粉塵を補
足するようなフィルタ材が使うことにより、5μm以上
の粉塵は悉く除去される。なお、この粉塵フィルタ5
が、水切り機能を有する場合には、後ほどの除湿フィル
タ6への負担が極力低減される。また、この場合、除塵
フィルタ5に蓄水W2の水の一部が吸収されるが、その
吸収された水は落下することにより、該除塵フィルタ5
の自浄的逆洗が行われることになる。
S2に入るが、その入口に設置されている除塵フィルタ
5によりさらに粉塵が除かれる(第4除塵工程)。ここ
で捕捉除去される粉塵は、そのフィルタ材の目の粗さに
より異なるが、先述したように、5μm以上の粉塵を補
足するようなフィルタ材が使うことにより、5μm以上
の粉塵は悉く除去される。なお、この粉塵フィルタ5
が、水切り機能を有する場合には、後ほどの除湿フィル
タ6への負担が極力低減される。また、この場合、除塵
フィルタ5に蓄水W2の水の一部が吸収されるが、その
吸収された水は落下することにより、該除塵フィルタ5
の自浄的逆洗が行われることになる。
【0039】除塵フィルタ5により除塵された空気は、
上方の除湿フィルタ6を通って、湿気を除去され、それ
と共に除塵も行われる(第5除塵工程)。また除湿フィ
ルタ6に、0. 3μm以下に粉塵を除去可能なフィルタ
材を使うことで、更により微細な粉塵が確実に除去され
る。除湿フィルタ6により除湿、除塵された空気はファ
ン部Bに入る。ファン部Bに入った空気は、ファン8の
周囲に備わった脱臭フィルタ9を通過し、脱臭されて外
気に排出される(脱臭工程)。
上方の除湿フィルタ6を通って、湿気を除去され、それ
と共に除塵も行われる(第5除塵工程)。また除湿フィ
ルタ6に、0. 3μm以下に粉塵を除去可能なフィルタ
材を使うことで、更により微細な粉塵が確実に除去され
る。除湿フィルタ6により除湿、除塵された空気はファ
ン部Bに入る。ファン部Bに入った空気は、ファン8の
周囲に備わった脱臭フィルタ9を通過し、脱臭されて外
気に排出される(脱臭工程)。
【0040】以上述べたように、本発明の粉塵除去装置
は、効率よい粉塵の捕捉及び除去が行われるが、実験で
は、吸引された空気に含まれるゴミや粉塵の95%以上
が、蓄水W1により捕捉除去されることが分かってい
る。そして蓄水W2により98%以上が、更に除塵フィ
ルタ5を通過した空気においては99. 8%以上が、更
にまた除湿フィルタ6を通過した空気においては99.
9%以上の除塵が行われることが分かっている。
は、効率よい粉塵の捕捉及び除去が行われるが、実験で
は、吸引された空気に含まれるゴミや粉塵の95%以上
が、蓄水W1により捕捉除去されることが分かってい
る。そして蓄水W2により98%以上が、更に除塵フィ
ルタ5を通過した空気においては99. 8%以上が、更
にまた除湿フィルタ6を通過した空気においては99.
9%以上の除塵が行われることが分かっている。
【0041】また、例えば掛止具11を外すことによ
り、ウォータパン部Aとファン部Bとはワンタッチで簡
単に取り外せるようになっている。このように取り外す
ことにより、ウォータパン部Aの第1槽1aや第2槽1
b、仕切り板3、邪魔板4、除塵フィルタ5等の洗浄や
水の入れ替えが簡単かつ確実にできる。
り、ウォータパン部Aとファン部Bとはワンタッチで簡
単に取り外せるようになっている。このように取り外す
ことにより、ウォータパン部Aの第1槽1aや第2槽1
b、仕切り板3、邪魔板4、除塵フィルタ5等の洗浄や
水の入れ替えが簡単かつ確実にできる。
【0042】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸
脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であることは
言うまでもない。案内パイプ、仕切り板、邪魔板等の形
状や、ウォータパン部やファン部の内部の形状は、実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成
できる限り変形可能である。
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸
脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であることは
言うまでもない。案内パイプ、仕切り板、邪魔板等の形
状や、ウォータパン部やファン部の内部の形状は、実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成
できる限り変形可能である。
【0043】例えば、仕切り板上部の逃げ部は仕切り板
の全周にわたって設けられなくてもよい。また、装置の
負圧や流量にもよるが、第1槽の蓄水と粉塵含有空気と
の接触時間を増やすために、仕切り板上部の逃げ部は、
案内パイプから見てウォータパン部の中心より遠方の半
周の上部にのみ設けることも可能である。そして、邪魔
板や仕切り板は、円筒状や角筒状にすることも可能であ
る。除塵フィルタの配設位置は、脱臭フィルタの手前と
することも当然採用可能である。この粉塵除去装置は、
その特湯の機能を利用する限り、掃除機のみならず、空
気清浄機、布団乾燥機、更には衣類乾燥機としても使用
可能である。
の全周にわたって設けられなくてもよい。また、装置の
負圧や流量にもよるが、第1槽の蓄水と粉塵含有空気と
の接触時間を増やすために、仕切り板上部の逃げ部は、
案内パイプから見てウォータパン部の中心より遠方の半
周の上部にのみ設けることも可能である。そして、邪魔
板や仕切り板は、円筒状や角筒状にすることも可能であ
る。除塵フィルタの配設位置は、脱臭フィルタの手前と
することも当然採用可能である。この粉塵除去装置は、
その特湯の機能を利用する限り、掃除機のみならず、空
気清浄機、布団乾燥機、更には衣類乾燥機としても使用
可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、水と空気の協働作用に
よる巻き込み攪拌作用を用いているため、従来の湿式電
気掃除機で見られた分離器の目詰まりの心配は全くなく
なる。しかも、ウォータパン部の第1槽と第2槽とは区
画されており、蓄水も区別されているため、第1槽の蓄
水と第2槽の蓄水とは混ざることがなく、第2槽の蓄水
によって微細な粉塵が効率良く除去される。邪魔板や除
塵フィルタ等を設けることにより、粉塵除去能力をさら
に向上させることができる。また、ウォータパン部の蓄
水を最大限有効に利用でき、第1槽の水量を十分に取れ
るので、装置自体をコンパクトなものにすることができ
る。
よる巻き込み攪拌作用を用いているため、従来の湿式電
気掃除機で見られた分離器の目詰まりの心配は全くなく
なる。しかも、ウォータパン部の第1槽と第2槽とは区
画されており、蓄水も区別されているため、第1槽の蓄
水と第2槽の蓄水とは混ざることがなく、第2槽の蓄水
によって微細な粉塵が効率良く除去される。邪魔板や除
塵フィルタ等を設けることにより、粉塵除去能力をさら
に向上させることができる。また、ウォータパン部の蓄
水を最大限有効に利用でき、第1槽の水量を十分に取れ
るので、装置自体をコンパクトなものにすることができ
る。
【図1】図1は、本発明の実施形態における粉塵除去装
置を側面から見た概略構成図である。
置を側面から見た概略構成図である。
【図2】図2は、図1のX―X間で切断した本発明の実
施形態における粉塵除去装置を上方から見た概略構成図
である。
施形態における粉塵除去装置を上方から見た概略構成図
である。
【図3】図3は、本発明の実施形態における粉塵除去装
置での粉塵捕捉状態を模式的に現す図である。
置での粉塵捕捉状態を模式的に現す図である。
【図4】図4は、従来の湿式電気掃除機の概略構成を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図5】図5は、従来の湿式電気掃除機における粉塵捕
捉状態を模式的に現す図である。
捉状態を模式的に現す図である。
1a…第1槽 1b…第2槽 2…案内パイプ 2a…鍔部 2b…吸気口 3…仕切り板 3a…逃げ部 4…邪魔板 4a…逃げ部 5…除塵フィルタ 6…除湿フィルタ 7…隔離壁 8…ファン 8a…ファンモータ 9…脱臭フィルタ 10…排気口 11…掛止具 100…ウォータパン 101…蓄水 102…吸気口 103…メインハウジング 104…分離器 104a…吸引孔 105…ファンモータ 106…内カバー 107…外カバー 107a…集中排気口 107b…拡散排気口 108…カバーキャップ 109…取手 A…ウォータパン部 B…ファン部 M1…ゴミ M2…粉塵 M3…微細な粉塵 S1…空間 S2…空間 W1…第1の蓄水 W2…第2の蓄水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 45/08 B01D 45/08 Z 50/00 501 50/00 501A 501G 501K Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 JJ06 LL01 MM01 QQ17 4D031 AB03 BB10 DA01 DA04 EA01 4D032 AA01 BA01 BA03 BA05 BA06 BB01
Claims (12)
- 【請求項1】 ファン部より発生する負圧により引き込
まれた空気に含まれる粉塵を水中で捕捉し除去する粉塵
除去方法であって、粉塵含有空気を第1の蓄水に吹き込
む第1除塵工程と、第1の蓄水から離脱した残存粉塵を
含む空気を第1の蓄水とは区画された第2の蓄水に吹き
込む第2除塵工程とを有することを特徴とする粉塵除去
方法。 - 【請求項2】 ファン部より発生する負圧により案内パ
イプを介して外部からファン部より下方に位置するウォ
ータパン部に引き込まれた空気に含まれる粉塵を水中で
捕捉し除去する粉塵除去方法であって、粉塵含有空気を
容器内の外側に位置する第1の蓄水に吹き込む第1除塵
工程と、第1の蓄水から離脱した残存粉塵を含む空気を
第1の蓄水とは区画された内側に位置する第2の蓄水に
吹き込む第2除塵工程とを有することを特徴とする粉塵
除去方法。 - 【請求項3】 第1除塵工程は、鍔部を有する案内パイ
プを通って吹き込まれる粉塵含有空気と第1の蓄水との
協働作用により生じる巻き込み攪拌作用を用いたもので
あることを特徴とする請求項2記載の粉塵除去方法。 - 【請求項4】 第1除塵工程と第2除塵工程の間に、残
存粉塵を含む空気を邪魔板に吹き付けて除塵するための
第3除塵工程を有することを特徴とする請求項2記載の
粉塵除去方法。 - 【請求項5】 第2除塵工程の後に、さらにフィルタに
より除塵するための第4除塵工程を有することを特徴と
する請求項4記載の粉塵除去方法。 - 【請求項6】 第4除塵工程の後に、さらにフィルタに
より除塵除湿するための第5除塵工程を有することを特
徴とする請求項5記載の粉塵除去方法。 - 【請求項7】 第5除塵工程の後に、さらに脱臭するた
めの脱臭工程を有することを特徴とする請求項6記載の
粉塵除去方法。 - 【請求項8】 ウォータパン部とファン部とを備える粉
塵捕捉容器よりなり、ファン部より発生した負圧により
案内パイプを介して外部からウォータパン部に引き込ま
れた空気に含まれる粉塵を水中で捕捉し除去する粉塵除
去装置であって、ウォータパン部は、蓄水可能な外側に
位置する第1槽と該第1槽とは仕切り板により区画され
且つ該第1槽の蓄水とは区別された水を蓄水可能な内側
に位置する第2槽とを備えたことを特徴とする粉塵除去
装置。 - 【請求項9】 前記案内パイプは、第1槽に配置され開
口部の周囲に鍔部を有するものであることを特徴とする
請求項8記載の粉塵除去装置。 - 【請求項10】 前記第2槽に残存粉塵を含む空気を吹
き付け残存粉塵を捕捉除去するための邪魔板が仕切り板
の内側に筒状に形成配置されていることを特徴とする請
求項8記載の粉塵除去装置。 - 【請求項11】 前記邪魔板は、垂直に配置され、縦溝
が形成されていることを特徴とする請求項10記載の粉
塵除去装置。 - 【請求項12】 前記筒状の邪魔板により形成された空
間の入口に除塵フィルタが備えられたことを特徴とする
請求項11記載の粉塵除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137607A JP2002331217A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 粉塵除去方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137607A JP2002331217A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 粉塵除去方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002331217A true JP2002331217A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18984692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001137607A Pending JP2002331217A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 粉塵除去方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002331217A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103405981A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-11-27 | 大亚木业(茂名)有限公司 | 人造板连续压机尾气缓冲箱 |
JP2014004186A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Kondo Kogyo Kk | 脱臭装置および該脱臭装置に使用する集塵ユニット |
CN106474779A (zh) * | 2016-11-19 | 2017-03-08 | 无锡市洗选设备厂 | 砂水分离器的导流管 |
CN109008783A (zh) * | 2018-09-18 | 2018-12-18 | 江西尚立动力科技有限公司 | 一种用于生产电池的清洁架 |
CN114452756A (zh) * | 2017-04-01 | 2022-05-10 | 安徽正义研磨环保科技有限公司 | 一种湿式除尘器 |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001137607A patent/JP2002331217A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014004186A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Kondo Kogyo Kk | 脱臭装置および該脱臭装置に使用する集塵ユニット |
CN103405981A (zh) * | 2013-06-24 | 2013-11-27 | 大亚木业(茂名)有限公司 | 人造板连续压机尾气缓冲箱 |
CN106474779A (zh) * | 2016-11-19 | 2017-03-08 | 无锡市洗选设备厂 | 砂水分离器的导流管 |
CN114452756A (zh) * | 2017-04-01 | 2022-05-10 | 安徽正义研磨环保科技有限公司 | 一种湿式除尘器 |
CN109008783A (zh) * | 2018-09-18 | 2018-12-18 | 江西尚立动力科技有限公司 | 一种用于生产电池的清洁架 |
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