JP2002330826A - 天板格納式机 - Google Patents

天板格納式机

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JP2002330826A
JP2002330826A JP2001139620A JP2001139620A JP2002330826A JP 2002330826 A JP2002330826 A JP 2002330826A JP 2001139620 A JP2001139620 A JP 2001139620A JP 2001139620 A JP2001139620 A JP 2001139620A JP 2002330826 A JP2002330826 A JP 2002330826A
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Japan
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guide
top plate
guide groove
movable top
groove
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JP2001139620A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Narita
哲也 成田
Satoshi Nagamitsu
諭司 長光
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Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格納位置にある可動天板を簡単な操作で水平
の使用状態とする。 【解決手段】 開口部2aの左右両側縁より垂下する両
側板10に設けたガイド溝13に、可動天板9の左右両
側端に突設したガイドピン14を摺動可能に嵌合すると
ともに、両側板10の上端の左右の凹部18a内に、前
端部に切欠部24が形成された前後方向を向く案内溝2
1を備えるガイド部材19を、後限位置に位置している
とき、ガイド溝13の上端と切欠部24とが整合してガ
イドピン14が案内溝21内に進入しうるとともに、前
限位置まで移動したとき、ガイド溝13の上端を案内溝
21の底片22により閉塞して、ガイドピン14が案内
溝21に沿って後方に移動しうるように、前後方向に摺
動可能に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板面を拡縮した
りする可動天板を、簡単に机本体内に格納したり水平の
使用状態としうるようにした天板格納式机に関する。
【0002】
【従来の技術】天板面を拡張しうるようにした机又はテ
ーブルの一般的なものとしては、固定天板の側端縁に、
補助天板を折り畳み可能として枢着し、この補助天板
を、スライドレール、移動式の脚体、又は折り畳み式の
ブラケット等により水平の使用状態に支持するようにし
たものが知られている。また、天板格納式のものとして
は、例えば特開平11−342028号公報や特許第2
771080号公報等に記載されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の一般的
な机では、天板面を拡張する際に、一方の手で補助天板
を持ち上げておいて、他方の手で固定操作を行う必要が
あり、その操作が面倒である。
【0004】従来の天板格納式の机においては、いずれ
も、例えば大きさや形状等の異なる可動天板を複数格納
し、これを選択的に使用状態としうる構造にはなってい
ないため、異なる作業を1つの机で交互に行う際などに
不便である。
【0005】また、後者の天板格納式机は、天板下に水
平に格納した可動天板を、ガイドレール等に沿って上方
に移動させ、水平の使用状態としたのち、再度格納位置
に戻す際に、ガイドレール等に嵌合しているピンが必ず
少なくとも1個所で落下するため、ピン等に大ききな衝
撃荷重が加わるとともに、操作感も悪い。
【0006】さらに、後者の天板格納式机は、可動天板
を前後方向に案内するガイド板が、常時置き台の前方に
大きく突出しているため、不使用時に邪魔になるととも
に、体裁も悪い。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、可動天板を、簡単かつ円滑な操作で使用状態とし
たり、格納したりしうるとともに、複数の可動天板を選
択的に使用しうるようにし、かつガイド手段等を机本体
内に設けることにより、体裁を向上させうるようにし
た、天板格納式机を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1)固定天板の少なくとも前端側の一部が開口された
机本体内に格納した可動天板を、前記開口部において水
平の使用状態とする天板格納式机であって、前記机本体
の両側板又は開口部の左右両側縁より垂下させた左右1
対の側板の対向面に、前上向に傾斜するガイド溝と、そ
の上端と連続する前後方向を向く凹部とを設け、前記両
側板に設けたガイド板により左右両側部の裏面が支持さ
れた可動天板を、その左右両側端に突設したガイドピン
を前記ガイド溝に摺動可能に嵌合することにより、両側
板によりガイド溝に沿って移動可能に支持するととも
に、前記左右の凹部内に、前端部に前記ガイド溝の上端
と整合可能な切欠部が形成された前後方向を向く案内溝
を備えるガイド部材を、該ガイド部材が後限位置に位置
しているとき、ガイド溝の上端と前記切欠部とが整合し
て前記ガイドピンが案内溝内に進入しうるとともに、ガ
イドピンが案内溝内に進入してガイド部材が前限位置ま
で移動したとき、前記ガイド溝の上端を案内溝の底片に
より閉塞して、ガイドピンが案内溝に沿って後方に移動
しうるように、前後方向に摺動可能に嵌合する。
【0009】(2)上記(1)項において、ガイド部材を
常時後限位置に押圧する付勢手段を設ける。
【0010】(3)上記(1)または(2)項において、ガ
イド部材を前後限位置で固定する固定手段を設ける。
【0011】(4)上記(3)項において、固定手段を、
固定天板の開口部の適所に上向きに付勢して設けられ、
可動天板をほぼ水平位置まで回動したとき、その下面と
当接して下向きに移動し、ガイド部材の前端部と係合す
るロックレバーとする。
【0012】(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、側板の対向面に、複数のガイド溝を前後方向に所定
間隔おきに並設し、各対向するガイド溝に複数の可動天
板のガイドピンを摺動可能に嵌合するとともに、ガイド
部材に、前記各ガイド溝に嵌合したそれぞれのガイドピ
ンを案内する複数の案内溝を、前後方向に並設する。
【0013】(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、可動天板に、その格納時において後端より後上方に
突出し、かつ水平の使用状態としたとき、固定天板の下
方に没入するようにした物品の落下防止手段を設ける。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の机の斜視図、図
2は正面図、図3は、図2におけるIII−III線の拡大縦
断側面図を示すもので、机本体(1)は、左半部を平面視
コ字状に切欠いて開口された固定天板(2)と、その前後
左右の下面の4隅部を支持している脚柱(3)と、固定天
板(2)の開口部(2a)の下面に取付けられた可動天板格納
ユニット(4)とを備え、前後の脚柱(3)間と、後部側の
左右の脚柱(3)間の上下部を結合している1対の横杆
(5)(5)間には、それぞれ側板(6)と幕板(7)とが取り
付けられている。
【0015】上記可動天板格納ユニット(4)は、固定天
板(2)の開口部(2a)の両側縁部下面に上端が固着された
格納箱(8)と、この中に収容された前後2個の可動天板
(9)とを備えている。
【0016】格納箱(8)は、上辺の長さが固定天板(2)
の後端部直下から前端付近に達するとともに、前端面が
ほぼ50°の角度をもって前傾する左右1対の側板(10)
(10)と、それらの下端と前端下部同士を結合している底
面板(11)と、両側板(10)の前端面に、上端部を若干開口
して固定された前面板(12)(図1においては図示略)と
からなり、上方は開放されている。両側板(10)間の離間
寸法は、開口部(2a)の左右の対向面間の寸法とほぼ等し
くしてある。
【0017】両側板(10)の対向する内側面には、側板(1
0)の前端面とほぼ同じ傾斜角で前上向きに傾斜する前後
2条のガイド溝(13)(13)が、前後方向に所要寸法平行に
離間させて対向状に形成されている。
【0018】各ガイド溝(13)の上端は、側板(10)の上端
付近まで形成され、かつ後方のガイド溝(13)の長さは、
前方のそれよりも長寸としてある。
【0019】上記両可動天板(9)は、その左右寸法が、
固定天板(2)の開口部(2a)の左右寸法とほぼ同等か僅か
に短寸とされ、かつ前側の可動天板(9)の上下寸法は、
例えば開口部(2a)の前後寸法よりも大きく、後側の可動
天板(9)の上下寸法は、開口部(2a)の前後寸法とほぼ同
等としてある。
【0020】このようにすると、後述するようにして両
可動天板(9)を選択的に開口部(2a)まで移動し、水平の
使用状態とした際、前側の可動天板(9)を使用したとき
には、天板面が前方に拡張され、後側の可動天板(9)を
使用したときには、その前端と固定天板(2)の前端とが
同一面に整合するようになる。
【0021】前側の可動天板(9)における左右両側部前
面のほぼ中央部と、後側の可動天板(9)の左右両側部前
面の下端部には、それぞれガイドピン(14)を側方に突出
した状態に保持する左右1対の保持部材(15)(15)が固定
されている。
【0022】前後の可動天板(9)は、左右のガイドピン
(14)を、上記左右の側板(10)に形成したガイド溝(13)内
に嵌合することにより、両側板(10)間において斜上下方
向に移動可能として支持され、かつ通常時は、ガイドピ
ン(14)がガイド溝(13)の下端に当接することにより、そ
れ以上下降するのが阻止されて、格納箱(8)内の下限位
置に収容されている。
【0023】各可動天板(9)の上端部の左右両側部は、
左右の側板(10)における内側面上部に固着された前後1
対ずつのガイド板(16)(16)により上面と裏面が挟持され
て、上下に案内されるようになっている。
【0024】上記前後1対ずつのガイド板(16)の後側の
ものは、前側のものよりも下方に取付けられ、各可動天
板(9)を後述するようにして前方に回動した際に、後側
のガイド板(16)と干渉するのが防止されるようにしてあ
る。なお、上記ガイド板(16)の後側のものについては、
省略することもある。
【0025】左右の側板(10)における内側面の上端部に
は、可動天板(9)の水平ガイド機構(17)が設けられてい
る。なお、左右の水平ガイド機構(17)は、同一構成であ
るため、以下の説明においては左方のみとし、右方のも
のについての説明は省略する。
【0026】図4及び図5に拡大して示すように、水平
ガイド機構(17)は、側板(10)の上端部内側面に形成され
た凹部(18)内に、ガイド部材としての前後方向を向く移
動駒(19)を前後方向に摺動可能に嵌合して構成されてい
る。
【0027】凹部(18)は、上記前後のガイド溝(13)の上
端と連続する前後方向を向く水平溝(18a)と、その前後
の端部と連続する上向きの切欠溝(18b)(18b)と下向きの
切欠溝(18c)(18c)とを備え、前後の下向きの切欠溝(18
c)は、それぞれ前後のガイド溝(13)のやや後方に位置し
ている。
【0028】移動駒(19)は、上記凹部(18)の前後寸法よ
りも若干長寸をなし、その左右方向の最大板厚は、凹部
(18)の深さとほぼ同等とされている。
【0029】水平溝(18a)の前端より常時突出するよう
にした移動駒(19)の前端には、その前端部上面を凹状に
凹ませることにより、上向きの係合片(20)が形成され、
また、同じく右側面の前後部には、それぞれ上記前後の
ガイドピン(14)をがたなく案内しうる外側方に凹入する
案内溝、すなわち凹溝(21)(21)が、前後方向を向いて形
成されている。前側の凹溝(21)の前端は、移動駒(19)の
垂直のストッパ面(19a)により閉塞され、このストッパ
面(19a)には、ガイドピン(14)の前端が当接するように
なっている。
【0030】各凹溝(21)における底片(22)の下面は、水
平溝(8a)内の下面におけるガイド溝(13)の前端よりも後
方に形成された下向きの段差面(23)に摺動可能に、かつ
底片(22)の上面とガイド溝(13)よりも前方の水平溝(18
a)の上面とがほぼ同一面に整合するように当接してい
る。
【0031】上記前後の各底片(22)の前端部は、ガイド
溝(13)の幅とほぼ同等の寸法だけ切欠かれ、この切欠部
(24)を通して、ガイド溝(13)の上端まで移動してきたガ
イドピン(14)が、前後の凹溝(21)内に進入しうるように
なっている。
【0032】移動駒(19)の前部側と後端部上面、及び前
後の底片(22)の後端部下面には、前後の上向きの切欠溝
(18b)、及び下向きの切欠溝(18c)内においてそれらの後
面と当接することにより、移動駒(19)の後方への移動を
阻止する後限用のストッパ片(25)が突設されている。
【0033】また、移動駒(19)における前後の凹溝(21)
を挟む中間部の下面には、水平溝(18a)の中間部内に上
向きに突出する突片(26)の後面と当接することにより、
移動駒(19)の前方への移動を阻止する前限用のストッパ
片(27)が、下向きに突設されている。このストッパ片(2
7)の後面には、後方の可動天板(9)のガイドピン(14)が
凹溝(21)に進入した際、その前端が当接するようになっ
ている。
【0034】上記4個の各ストッパ片(25)と切欠溝(18
b)(18c)内の前面との間には、圧縮コイルばね(28)が縮
設され、これにより移動駒(19)は、常時後限位置に付勢
されている。この状態において、前後の底片(22)に形成
した切欠部(24)と前後のガイド溝(13)とが上下に整合す
るようになる。
【0035】前後の底片(22)の後端部と、移動駒(19)の
後端上部の後向き突片(29)とは、それぞれ上記突片(26)
の前方が開放されたガイド溝(30)と、凹部(18)の後端部
に形成された、前方が開放する上下のガイド溝(31)(31)
内に嵌合されるようになっている。
【0036】(32)(33)は、側板(10)の内側面上部に、凹
部(18)の上下の切欠溝(18b)(18c)を覆うようにしてねじ
(34)止めすることにより、移動駒(19)と圧縮コイルばね
(28)の脱落を防止する塞ぎ板である(図5においては図
示略)。
【0037】固定天板(2)に形成した開口部(2a)の前端
部下面には、左右1対の固定装置(35)が、その上下に揺
動可動な板状のロックレバー(36)を内向きに突出させる
とともに、先端の上向き突部(36a)が天板(2)の下面よ
りも上方に位置するようにして、ねじ(37)により取付け
られている(図2参照)。
【0038】ロックレバー(36)は、固定装置(35)の内部
に設けたばね(図示略)により常時上向きに付勢され、
上限位置においてほぼ水平状態となっている。
【0039】ロックレバー(36)に穿設された方形の係合
孔(38)には、ロックレバー(36)が下向きに揺動させられ
た際、上記移動駒(19)の前端の係合片(20)が、下方より
挿脱可能として係合されるようになっている。なお、上
記とは反対に、ロックレバー(36)側に下向きの係合片を
設け、これを移動駒(19)の前端に穿設した係合孔に係脱
させるようにしてもよい。
【0040】図2及び図3に示すように、前後の可動天
板(9)の裏面には、それらを図示のように格納したと
き、天板上の物品が落下するのを防止する落下防止装置
(39)が取付けられている。
【0041】落下防止装置(39)は、図9に示すように、
金属製のパイプ又は丸棒材よりなり、可動天板(9)の裏
面に取付けられる平面視後向きコ字状のベース枠杆(40)
と、その後端に、可動天板(9)の後端より上向きに突出
するようにして連設された、落下防止部としての垂直枠
杆(41)とを備え、平面形が横長矩形枠状をなしている。
【0042】ベース枠杆(40)における左右1対の側杆(4
0a)(40a)間の前端部には、第1の補助杆(42)が、前端の
基片(40a)と平行をなすように左右方向を向いて結合さ
れている。
【0043】また、左右の側杆(40a)(40a)間の後端に
は、上記垂直枠杆(41)よりも後方に突出する平面視コ字
状の作動部、すなわち第2の補助杆(43)における前端の
左右の短杆(43a)(43a)が結合されている。
【0044】垂直枠杆(41)内には、横長長方形の落下防
止板(44)が嵌合され、左右両端が固着されている。
【0045】落下防止板(44)には、3個の逃げ溝(45)
が、上端から下端部に向かって形成されている。
【0046】このような構成の落下防止装置(39)を可動
天板(9)の裏面に取付けるには、垂直枠杆(41)及びそれ
に嵌合した落下防止板(44)を可動天板(9)の後端より上
方に突出させるようにして、ベース枠杆(40)を可動天板
(9)の裏面に当接させ、その基杆(40b)を、可動天板
(9)の裏面にねじ止めした支持板(46)により回動可能に
保持する。
【0047】ついで、支持板(46)の前面に固着した4個
のばね板(47)の先端部を、第1の補助杆(42)の前面に圧
接させる。これにより、落下防止装置(39)は、後上方に
付勢され、垂直枠杆(41)を常時可動天板(9)の後端より
上方に突出させた状態で保持される。
【0048】図2及び図3に示すように、固定天板(2)
における開口部(2a)の後端部の下面には、前端面が前傾
状の傾斜面(48a)をなす3個のガイド板(48)が、前端部
を若干前方に突出させて、等間隔おきに下向きに固着さ
れている。
【0049】各ガイド板(48)の前端部上面には、凹溝(4
9)が、固定天板(2)の下面よりも下位となるように形成
されている。
【0050】ガイド板(48)の前端に前向きに連設された
薄肉の突片(48b)の下面は、固定天板(2)の下面とほぼ
同一面をなして傾斜面(48a)の上端と連続している。
【0051】上記落下防止板(44)に形成された3個の逃
げ溝(45)と、3個のガイド板(48)との左右方向の位置
は、互いに同位置に整合させてあり、後記するように、
可動天板(9)を水平の使用位置とした際、各ガイド板(4
8)の前端部が逃げ溝(45)を通して、前方に突出するよう
になっている。
【0052】次に、上記実施形態の作用を、図5〜図8
を参照しながら説明する。
【0053】図3に示す格納位置にある前方の可動天板
(9)を、水平の使用状態とするには、可動天板(9)の上
端部を両手で持ち、両側板(10)のガイド溝(13)に沿って
上端まで引き上げる。
【0054】この際、図5に示すように、水平ガイド機
構(17)における移動駒(19)は、複数の圧縮コイルばね(2
8)の付勢力により後限に位置させられており、前側の水
平の凹溝(21)の前端がガイド溝(13)の上端と連続してい
るため、可動天板(9)のガイドピン(14)は、凹溝(21)内
まで移動する。
【0055】この状態において、可動天板(9)を前方に
引くと、図6に示すように、移動駒(19)が、そのストッ
パ面(19a)がガイドピン(14)により前方に押動されて前
限まで移動することにより、ガイドピン(14)は、水平溝
(18a)の前端部上面に乗り上がって支持されるととも
に、ガイド溝(13)の上端の切欠部(24)は、移動駒(19)の
底片(22)が段差面(23)を前方に移動することにより閉塞
される。
【0056】ついで、図8に示すように、可動天板(9)
をガイドピン(14)を中心として下向きに回動させ、その
下面を、固定天板(2)における開口部(2a)の前端部下面
の左側に固着した受け板(50)の上面に当接させて水平と
する。
【0057】すると、左右1対の固定装置(35)における
ロックレバー(36)の上向き突部(36a)が、可動天板(9)
の下面により押圧されることにより、下向きに揺動し、
ロックレバー(36)に穿設された係合孔(38)が、前限に移
動されている移動駒(19)の前端の係合片(20)に嵌合す
る。
【0058】これにより、移動駒(19)の後方への移動が
阻止され、ガイド溝(13)の上端が移動駒(19)の底片(22)
により閉塞された状態に保持される。
【0059】従って、水平状態とした可動天板(9)を後
方に押し込めば、図7の2点鎖線で示すように、ガイド
ピン(14)は、ガイド溝(13)に落下することなく、移動駒
(19)の凹溝(21)に向かって円滑に移動するようになる。
【0060】この状態のまま、可動天板(9)の後端が固
定天板(2)の開口部(2a)の後端と当接するまで後方に押
し込み、その左側の後端角部の下面を、開口部(2a)の後
端角部の下面に固着した受け板(51)(図1、図4参照)
により受支すれば、可動天板(9)は水平の使用状態とし
て開口部(2a)に保持され、かつ予め前後寸法を開口部(2
a)よりも大とされた可動天板(9)により、天板面の一部
が前方に拡張される。
【0061】一方、上記のように、可動天板(9)を後方
に移動させて使用状態とする際、落下防止装置(39)は、
次のような動きをする。
【0062】すなわち、図8に示すように(水平ガイド
機構等は図示略)、可動天板(9)を徐々に後方に押し込
んでゆくと、2点鎖線示のように、落下防止装置(39)に
おける第2の補助杆(43)の後端が、ガイド板(48)の前上
端の突片(48b)の下面に沿って入り込み、それと連続す
る傾斜面(48a)に沿って後下方に傾動させられる。
【0063】これにより、落下防止装置(39)は、ベース
枠杆(40)の前端の基杆(40b)を中心として、ばね板(47)
を撓ませながら下向きに回動し、それと共に垂直枠杆(4
1)もガイド板(48)の凹溝(49)に向かって徐々に下降す
る。
【0064】可動天板(9)の後端が固定天板(2)の開口
端に当接するまで押し込まれると、垂直枠杆(41)の上端
は、固定天板(2)の下方の凹溝(49)内に入り込んで隠蔽
され、可動天板(9)の上面と固定天板(2)の上面とが同
一面に整合する。
【0065】この際、垂直枠杆(41)に取付けた落下防止
板(41)には、各ガイド板(48)の前端部が挿通可能な逃げ
溝(45)を形成してあるため、垂直枠杆(41)は支障なく凹
溝(49)内に進入することができる。
【0066】また、可動天板(9)の後端部下面には、各
ガイド板(48)の突片(48b)が下方より嵌合可能な上向き
の切欠溝(52)を予め形成してあるので、可動天板(9)の
後端がガイド板(48)の前端と干渉することはない。
【0067】一方、水平の使用状態とした可動天板(9)
を格納するには、可動天板(9)を水平状態のまま前限位
置まで引き出し(図7の状態)、前端を持ち上げる。
【0068】すると、固定装置(35)のロックレバー(36)
がばね力により上向きに揺動し、移動駒(19)の前端の係
合片(20)を開放する。
【0069】この状態で可動天板(9)を若干後方に移動
させると、圧縮コイルばね(28)により常時後向きに付勢
されている移動駒(19)が、ガイドピン(14)と共に後方に
移動することにより、底片(22)が、それまで閉塞してい
たガイド溝(13)の上端を開口する(図5の状態)。
【0070】これにより、ガイドピン(14)はガイド溝(1
3)内に進入可能となり、可動天板(9)をガイド溝(13)に
沿って下降させて格納箱(8)内に格納することができ
る。
【0071】この格納作業時において、水平状態にある
可動天板(9)を前方に引き出すと、落下防止装置(39)の
垂直枠杆(41)は、ばね板(47)の付勢力により再度可動天
板(9)の後端より上向きに突出するようになる。従っ
て、可動天板(9)を格納する際、その上面に作業途中の
物品等を載せておいても、それが落下する恐れはない。
【0072】なお、図示は省略するが、前方の回動天板
(9)を格納しておいて、後方の可動天板(9)を水平の使
用状態としたり、その状態から格納したりする際も、上
記前方の可動天板(9)と同じ要領で行うことができる。
【0073】この際は、移動駒(19)の後方の凹溝(21)が
使用され、その際の作用や落下防止装置(39)の動きは上
記と殆んど同じである。
【0074】以上説明したように、上記実施形態におい
ては、左右のガイド溝(13)の上端に前後方向に移動可能
に設けた移動駒(19)と、その前方に設けた固定装置(35)
等の作用により、可動天板(9)を、ガイド溝(13)の上端
まで引き上げて若干前方に移動し、水平位置まで回動さ
せてから後方に押し込むという簡単な作業で、使用状態
とすることができ、また、それとは反対の操作により、
格納位置まで円滑に移動させることができる。
【0075】可動天板(9)は、側面視において机本体
(1)のほぼ対角線方向を向いて格納されているため、そ
の前後方向の寸法に余裕があり、作業内容等に応じて天
板面を拡縮したりする際の自由度が大となる。
【0076】前後の可動天板(9)を選択的に使用状態と
しうるので、例えば、使用目的に応じて前後の可動天板
(9)の寸法や形状、材質等を予め適宜に選定しておけ
ば、2つの異なる作業を1個の机で交互に効率よく行う
ことができる。
【0077】また、いずれか一方の可動天板(9)を格納
する際、それに設けた落下防止装置(39)が、天板上の作
業途中の物品の落下を防止するので、その都度物品を片
付けて格納する必要はなく、作業能率が向上する。
【0078】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。移動駒(19)の先端部を開口部(2a)の前端付近
まで延長し、これを手動操作により前後限位置に移動さ
せたり、前限位置に保持したりしうるようにすれば、圧
縮コイルばね(28)や固定装置(35)等を省略することがで
きる。
【0079】固定天板(2)に形成された開口部(2a)の側
縁が、机本体の側板(6)と近接する際には、側板(6)の
内側面にガイド溝(13)や凹部(18)を直接形成することも
ある。
【0080】上記実施形態における落下防止装置(39)
は、パイプ又は丸棒材を折曲して形成しているが、全体
を薄肉の弾性変形可能なばね板により形成し、その前端
部下面を可動天板(9)の下面に密着状に固定するように
してもよい。
【0081】このようにすると、ばね板(47)や脱落防止
板(44)を省略しうるので部品点数が削減され、コスト低
減が可能となる。
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、可動天板を、
ガイド部材を後限位置とした状態で上端まで引き上げ、
ガイドピンをガイド部材の案内溝内に進入させてから、
ガイド部材を前限まで移動させ、そののち、水平に回動
させた可動天板を後方に押し込むだけの簡単な操作で、
格納位置から水平の使用状態とすることができる。ま
た、上記と反対の操作で、使用状態の可動天板を円滑に
机本体内に格納しうる。さらに、可動板をガイドする手
段は、全て机本体の内部にあるので、体裁がよい。
【0083】請求項2記載の発明によれば、可動天板が
格納位置にあるとき、ガイド溝の上端とガイド部材の切
欠部とは常に整合しているので、ガイド部材をその都度
後限位置に操作する必要はなく、格納位置にある可動天
板を速やかに使用状態とすることができる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、ガイド部材
を手などにより前限位置に保持することなく、可動天板
のみを後方に押し込んで容易に使用状態とすることがで
きる。
【0085】請求項4記載の発明によれば、可動天板を
上下方向に回動するだけで、ガイド部材の固定及び解除
が自動的に行われるので、固定手段の操作性が著しく向
上する。
【0086】請求項5記載の発明によれば、複数の可動
天板を選択的に使用しうるので、例えば使用目的等に応
じて複数の可動天板の寸法や形状、材質等を予め選定し
ておけば、複数の異なる作業を、1つの机で交互に効率
よく行うことができる。
【0087】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
5の効果に加えて、いずれかの可動天板を格納する際、
落下防止手段により天板上の物品の落下を防止しうるの
で、作業途中の物品をその都度片付けてから格納する手
間が省け、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じく、一部切欠正面図である。
【図3】図1のIII−III線の拡大縦断側面図である。
【図4】同じく、左側のガイド機構の分解斜視図であ
る。
【図5】同じく、前方の可動天板を引き上げた状態の要
部の縦断側面図である。
【図6】同じく、引き上げた可動天板を若干前方に移動
させた状態の要部の縦断側面図である。
【図7】同じく、可動天板を水平位置まで回動させた状
態の要部の縦断側面図である。
【図8】同じく、落下防止装置の動きを示す要部の縦断
側面図である。
【図9】同じく、落下防止装置の斜視図である。
【符号の説明】
(1)机本体 (2)固定天板 (2a)開口部 (3)脚柱 (4)可動天板格納ユニット (5)横杆 (6)側板 (7)幕板 (8)格納箱 (9)可動天板 (10)側板 (11)底面板 (12)前面板 (13)ガイド溝 (14)ガイドピン (15)保持部材 (16)ガイド板 (17)水平ガイド機構 (18)凹部 (18a)水平溝 (18b)(18c)切欠溝 (19)移動駒(ガイド部材) (19a)ストッパ面 (20)係合片 (21)凹溝(案内溝) (22)底片 (23)段差面 (24)切欠部 (25)ストッパ片 (26)突片 (27)ストッパ片 (28)圧縮コイルばね(付勢手段) (29)後向き突片 (30)(31)ガイド溝 (32)(33)塞ぎ板 (34)ねじ (35)固定装置 (36)ロックレバー (37)ねじ (38)係合孔 (39)落下防止装置 (40)ベース枠杆 (40a)側杆 (40b)基杆 (41)垂直枠杆 (42)第1の補助杆 (43)第2の補助杆 (43a)短杆 (44)落下防止板 (45)逃げ溝 (46)支持板 (47)ばね板 (48)ガイド板 (48a)傾斜面 (48b)突片 (49)凹溝 (50)(51)受け板 (52)切欠溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定天板の少なくとも前端側の一部が開
    口された机本体内に格納した可動天板を、前記開口部に
    おいて水平の使用状態とする天板格納式机であって、前
    記机本体の両側板又は開口部の左右両側縁より垂下させ
    た左右1対の側板の対向面に、前上向に傾斜するガイド
    溝と、その上端と連続する前後方向を向く凹部とを設
    け、前記両側板に設けたガイド板により左右両側部の裏
    面が支持された可動天板を、その左右両側端に突設した
    ガイドピンを前記ガイド溝に摺動可能に嵌合することに
    より、両側板によりガイド溝に沿って移動可能に支持す
    るとともに、前記左右の凹部内に、前端部に前記ガイド
    溝の上端と整合可能な切欠部が形成された前後方向を向
    く案内溝を備えるガイド部材を、該ガイド部材が後限位
    置に位置しているとき、ガイド溝の上端と前記切欠部と
    が整合して前記ガイドピンが案内溝内に進入しうるとと
    もに、ガイドピンが案内溝内に進入してガイド部材が前
    限位置まで移動したとき、前記ガイド溝の上端を案内溝
    の底片により閉塞して、ガイドピンが案内溝に沿って後
    方に移動しうるように、前後方向に摺動可能に嵌合した
    ことを特徴とする天板格納式机。
  2. 【請求項2】 ガイド部材を常時後限位置に押圧する付
    勢手段を設けた請求項1記載の天板格納式机。
  3. 【請求項3】 ガイド部材を前後限位置で固定する固定
    手段を設けた請求項1または2記載の天板格納式机。
  4. 【請求項4】 固定手段を、固定天板の開口部の適所に
    上向きに付勢して設けられ、可動天板をほぼ水平位置ま
    で回動したとき、その下面と当接して下向きに移動し、
    ガイド部材の前端部と係合するロックレバーとした請求
    項3記載の天板格納式机。
  5. 【請求項5】 側板の対向面に、複数のガイド溝を前後
    方向に所定間隔おきに並設し、各対向するガイド溝に複
    数の可動天板のガイドピンを摺動可能に嵌合するととも
    に、ガイド部材に、前記各ガイド溝に嵌合したそれぞれ
    のガイドピンを案内する複数の案内溝を、前後方向に並
    設した請求項1〜4のいずれかに記載の天板格納式机。
  6. 【請求項6】 可動天板に、その格納時において後端よ
    り後上方に突出し、かつ水平の使用状態としたとき、固
    定天板の下方に没入するようにした物品の落下防止手段
    を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の天板格納式
    机。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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