JP2002330553A - フォークリフト、フォークリフト用充電器、および、トランスレス充電器 - Google Patents

フォークリフト、フォークリフト用充電器、および、トランスレス充電器

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JP2002330553A
JP2002330553A JP2001134153A JP2001134153A JP2002330553A JP 2002330553 A JP2002330553 A JP 2002330553A JP 2001134153 A JP2001134153 A JP 2001134153A JP 2001134153 A JP2001134153 A JP 2001134153A JP 2002330553 A JP2002330553 A JP 2002330553A
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battery
charging
charger
current
forklift
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JP2001134153A
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Yoshito Hayashi
義人 林
Yoshito Ota
善土 太田
Yoshiyuki Tsukamoto
芳幸 塚本
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの過充電、発熱または充電不足を防
止する。 【解決手段】 バッテリ11がコンデンサ13およびト
ランジスタ14と直列に接続されている。三相電源は整
流器1を介してコンデンサ13に接続されており、コン
デンサ13に蓄えられた電荷によってバッテリ11が充
電される。トランジスタ14のオンオフは、バッテリ1
1の充電電流を目標値と比較することに基づいて制御さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト、
フォークリフト用充電器、および、トランスレス充電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトに搭載される充電器に用
いられる充電回路としては、入力電圧を充電回路用電圧
に低下させるためのリーケージトランスを含んだものが
一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充電回
路がリーケージトランスを含んでいる場合、充電電流の
入力電圧に対する依存度が大きく、入力電圧の変動に伴
って充電電流が大きく変動することが多い。これによ
り、バッテリの過充電、発熱または充電不足が発生して
しまう。また、これらの問題を解消するために、高周波
トランスを用いたインバータを使用する方法が試みられ
ているが、コストが上昇するなどの問題があるため、一
般的には普及していないのが現状である。
【0004】そこで、本発明の1つの目的は、入力電圧
の変動にほとんど影響されない充電器およびこれを装備
したフォークリフトを提供することである。
【0005】また、本発明の別の目的は、トランスレス
としたときに人体が感知できるほどの漏れ電流が流れる
ことのないフォークリフト用充電器およびこれを装備し
たフォークリフトを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のフォークリフトは、充電回路にトランス
を含まない充電器を装備している。請求項1のフォーク
リフトは、充電回路にトランスを含まないために、入力
電圧の変動に伴って充電電流が大きく変動することが少
なくなる。そのため、バッテリの過充電、発熱または充
電不足が発生するのを抑制することができる。
【0007】また、請求項2は、充電回路にトランスを
含んでいないと共に漏電遮断器を含んでいることを特徴
とするフォークリフト用充電器である。請求項2のフォ
ークリフト用充電器は、漏電遮断器を含んでいるため
に、人体が感知できるほどの漏れ電流が流れるのを防止
することが可能となる。
【0008】また、請求項3のフォークリフトは、充電
回路にトランスを含んでいないと共に漏電遮断器を含ん
でいる充電器を装備している。
【0009】また、請求項4のトランスレス充電器は、
交流を直流に変換する整流部と、前記整流部に接続され
たコンデンサと、充電対象であるバッテリと、前記コン
デンサおよび前記バッテリと直列に接続されており、こ
れらを含む第1の閉回路を構成するスイッチング素子
と、バッテリ電圧の値が大きくなるにつれて段階的また
は連続的に小さくなるバッテリ充電電流指令値を出力す
る充電電流指令部と、前記第1の閉回路を流れる電流に
基づいて発生した充電電流相当値と、前記充電電流指令
部から出力されたバッテリ充電電流指令値とを比較する
比較部と、前記比較部での比較の結果、充電電流相当値
がバッテリ充電電流指令値よりも大きいときに前記スイ
ッチング素子をオフにするスイッチング制御部と、バッ
テリ電圧の値が所定値に達したときにカウントを開始す
ると共に、カウント開始後所定時間経過後に前記バッテ
リの充電を終了させるための信号を出力するタイマとを
備えている。
【0010】請求項4のトランスレス充電器は、トラン
スを有していない代わりにコンデンサやスイッチング素
子を有しており、このスイッチング素子が充電電流の大
小に応じてオンオフされるので、入力電圧の変動に伴っ
て充電電流が大きく変動することが少なく、充電電流指
令値で定められるほぼ一定の電流値でバッテリが充電さ
れるようになる。そのため、バッテリの過充電、発熱ま
たは充電不足が発生するのを抑制することができる。ま
た、バッテリ電圧の値が大きくなるにつれてバッテリ充
電電流指令値が段階的または連続的に小さくなるように
しているので、バッテリ充電電流の安定性が極めて高く
なる。
【0011】また、請求項5のトランスレス充電器は、
前記バッテリと直列に接続されたインダクタンス素子
と、前記コンデンサおよび前記スイッチング素子を含ま
ない第2の閉回路を前記バッテリおよび前記インダクタ
ンス素子と共に構成し、前記バッテリが充電される方向
とは逆方向の電流が前記第2の閉回路内に実質的に流れ
ないようにする整流素子とをさらに備えており、前記比
較部が、前記第1および第2の閉回路の共通部分を流れ
る電流に基づいて発生した充電電流相当値と、前記充電
電流指令部から出力されたバッテリ充電電流指令値とを
比較することを特徴としている。
【0012】請求項5によると、スイッチング素子がオ
ンの間にインダクタンス素子に蓄えた電磁エネルギーに
よってスイッチング素子がオフの間にもバッテリを充電
することが可能となるので、短時間で効率的にバッテリ
を充電することが可能となる。
【0013】また、請求項6のトランスレス充電器は、
所定値以上の漏れ電流を検知したときに充電を中止する
信号を出力する充電中止信号出力部をさらに備えている
ことを特徴としている。請求項6によると、人体が感知
できるほどの漏れ電流が流れるのを防止することが可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
トランスレス充電器の充電回路の回路図である。図1に
示すトランスレス充電器は、フォークリフト用として用
いることが可能なものである。
【0016】図1に示すトランスレス充電器の充電回路
は、バッテリ11を充電するための回路である。バッテ
リ11のプラス極は、ヒューズFおよびコイルLを介し
て、ダイオード12のカソードと、スイッチング素子と
してのトランジスタ14のエミッタとに接続されてい
る。トランジスタ14のコレクタは、バッテリ11にチ
ャージされる電荷を蓄積しておくためのコンデンサ13
の一方の電極、および、入力された三相交流を直流に変
換するために用いられる整流器1の一方の端子に接続さ
れている。また、トランジスタ14のゲートおよびエミ
ッタは、コンパレータ43からの出力信号に基づいてト
ランジスタ14の導通状態(オン)および非導通状態
(オフ)を切り換える機能を有しているゲートドライバ
2にそれぞれ接続されている。
【0017】また、バッテリ11のマイナス極は、シャ
ント抵抗(Rs)10を介して接地されていると共に、
ダイオード12のアノードと、コンデンサ13の他方の
電極と、整流器1の他方の端子とに接続されている。こ
のように、コンデンサ13、トランジスタ14およびバ
ッテリ11の三者は、これらが互いに直列に接続された
閉回路(第1の閉回路)に含まれている。また、バッテ
リ11、コイルLおよびダイオード12の三者は、これ
らが互いに直列に接続された閉回路(第2の閉回路)に
含まれている。本実施の形態において、第1の閉回路お
よび第2の閉回路は、ダイオード12の両端にある分岐
位置12a、12bよりもバッテリ11側において共通
となっている。なお、ダイオード12は、後述するよう
に、転流ダイオードとして機能する。
【0018】整流器1は、2つのダイオードのアノード
とカソードが接続されたダイオード対の3つの組が並列
接続されることによって構成されている。整流器1を構
成する各ダイオード対の両方のアノードは、コンタクタ
スイッチ(Mc)15a、15b、15cおよびヒュー
ズFを介してAC200Vの三相電源の各電極にそれぞ
れ接続されている。また、これら3つの電極の2つは、
ヒューズF、コンタクタコイル(Mc)18およびリレ
ースイッチ(X1)19を介して互いに接続されてい
る。なお、リレースイッチ19および後述するリレース
イッチ24のオンオフは、後述するリレーコイル22へ
の通電状態によって制御される。一方、コンタクタスイ
ッチ15a、15b、15cのオンオフは、コンタクタ
コイル18への通電状態によって制御される。
【0019】バッテリ11のプラス極は、ヒューズF、
スタートボタン16、ストップボタン17および抵抗
(R)26を介してコンパレータ21の一方の入力端子
に接続されているとともに、ストップボタン17から分
岐して電源回路7に接続されており、さらにリレーコイ
ル(X1)22を介してトランジスタ23のコレクタに
接続されている。なお、電源回路7は、図示しない制御
回路部およびトランジスタ14のゲートにそれぞれ所定
の電圧を印可するためのものである。スタートボタン1
6にはリレースイッチ(X1)24が並列に接続されて
いる。また、リレーコイル22には、ストップボタン1
7側がカソードとなる方向にダイオード25が並列に接
続されている。また、コンパレータ21の一方の入力端
子は、抵抗26などを介してバッテリ11のプラス極に
接続されているだけでなく、抵抗(R)27を介して接
地されている。コンパレータ21の他方の入力端子は、
バッテリ35を介して接地されている。
【0020】コンパレータ21の出力端子は、バッテリ
11の充電電流の目標値を変更するために用いられる指
令切替器4の入力端子、および、タイマ6の入力端子に
接続されている。指令切替器4は、コンパレータ21か
らの出力信号に応じて、2つの入力端子のいずれか一方
と出力端子とを択一的に接続する。指令切替器4の一方
の入力端子は可変抵抗器VR1に接続されており、他方
の入力端子は可変抵抗器VR2に接続されている。これ
らの可変抵抗器には図示しない電源によって所定の電圧
が印可されている。タイマ6は、コンパレータ21から
の出力信号に応じて時間をカウントし始めて、所定時間
の経過後にその旨を示す信号を出力端子から出力する。
【0021】なお、可変抵抗器VR1および可変抵抗器
VR2の抵抗値は、バッテリ11の目標電流にしたがっ
て任意に設定することができる。ここで、可変抵抗VR
2で設定される充電電流指令値は、可変抵抗VR1で設
定される充電電流指令値よりも小さくなるように設定さ
れている。これは、充電開始時には可変抵抗VR1で設
定される充電電流指令値を充電電流の目標値として充電
し、バッテリ電圧が所定値に達してから可変抵抗VR2
で設定される充電電流指令値を充電電流の目標値として
充電を行うことで、充電末期のバッテリ11の温度上昇
を防ぐためである。
【0022】指令切替器4の出力端子は、減算器5の+
入力端子と接続されている。一方、減算器5の−入力端
子は、アンプ(A1)41の出力端子と接続されてい
る。アンプ41の2つの入力端子は、シャント抵抗10
にそれぞれ接続されている。減算器5の出力端子は、ア
ンプ(A2)42の入力端子に接続されている。アンプ
42の出力端子は、コンパレータ43の一方の入力端子
に接続されている。また、コンパレータ43の他方の入
力端子は、山角波形(基準波形)を生成するPWM(パ
ルス幅変調)発生器3に接続されている。コンパレータ
43の出力端子は、ゲートドライバ2の入力端子に接続
されている。
【0023】トランジスタ23のエミッタは接地されて
おり、ベースはAND回路8の出力端子に接続されてい
る。AND回路8の一方の入力端子はタイマ6の出力端
子に接続されており、他方の入力端子はコンパレータ3
1の出力端子に接続されている。コンパレータ31の出
力端子は、AND回路8の入力端子以外に、AND回路
9の一方の入力端子にも接続されている。AND回路9
の他方の入力端子は、コンパレータ32の出力端子に接
続されている。また、AND回路9の出力端子は、フリ
ップフロップ44の入力端子に接続されており、フリッ
プフロップ44の出力端子はゲートドライバの制御入力
端子に接続されている。コンパレータ32の一方の入力
端子は所定電位差を有するバッテリ33を介して接地さ
れており、他方の入力端子は抵抗(R)34を介して接
地されていると共にトランジスタ14のゲートに接続さ
れている。
【0024】コンパレータ31の一方の入力端子はバッ
テリ46を介して接地されており、他方の入力端子はア
ンプ(A3)47の出力端子に接続されている。アンプ
47の2つの入力端子は、電源49とフレームアース位
置とを結ぶ導線に巻き付けられたCT48の両端に接続
されている。三相電源または平滑後の直流電源が、リー
クし電源49とフレームアースとの間に漏れ電流が流れ
た場合、CT48の両端に誘導起電力による電位差が発
生する。コンパレータ31は、この漏れ電流の大きさが
所定値を超えたことをAND回路8、9にそれぞれ通知
する。
【0025】次に、バッテリ11を充電する場合の充電
回路の動作について説明する。まず、スタートボタン1
6を押すと電源回路7およびトランジスタ23がオンと
なって、リレーコイル22に電流が流れる。これによ
り、リレースイッチ19、24がオンになる。リレース
イッチ19がオンになると、コンタクタコイル18に電
流が流れてコンタクタスイッチ15a、15b、15c
がオンになる。これにより、整流器1に三相交流電圧が
印可される(電源オン状態)。なお、リレースイッチ2
4はスタートボタン16をバイパスするように配置され
ているため、スタートボタン16の押下が解除された後
も電源オン状態が保持される。整流器1は三相交流電流
を整流してこれを直流電流に変換する。そして、この直
流電流によってコンデンサ13がチャージされる。
【0026】電源回路7によってトランジスタ14のゲ
ート電圧が所定の値(バッテリ33で定められた値)に
確立されたことがコンパレータ32で検出されると、A
ND回路9は、コンパレータ31から所定値を超えた漏
れ電流発生が通知されていないことを条件に、フリップ
フロップ44をハイレベルとする信号を出力する。この
とき、フリップフロップ44から出力される信号は、イ
ネーブル信号としてゲートドライバ2に供給される。
【0027】スタートスイッチ16を押下した際のバッ
テリ電圧がコンパレータ21の設定値(バッテリ35で
定められた値。ここでは2.37V/セル)より低い場
合、コンパレータ21から出力される信号によって、指
令切替器4は入力端子として可変抵抗器VR1が選択さ
れた状態となる。可変抵抗器VR1で定められたバッテ
リ充電電流指令値は、バッテリ11を充電する際の目標
値として減算器5の+入力端子に供給される。一方、減
算器5の−入力端子にはシャント抵抗10から分岐した
充電電流に基づいてアンプ41で増幅された電圧信号
(充電電流相当値)が与えられることにより、バッテリ
充電電流指令値と充電電流相当値との差がアンプ42に
供給されて増幅される。そして、アンプ42で増幅され
た信号は、PWM発生器3から出力された山角波形を有
する信号とコンパレータ43において比較される。
【0028】このとき、アンプ42から供給された信号
の方がPWM発生器3から供給された信号よりも大きけ
れば、コンパレータ43は、トランジスタ14をオフに
する信号をゲートドライバ2に供給する。逆に、PWM
発生器3から供給された信号の方がアンプ42から供給
された信号よりも大きければ、コンパレータ43は、ト
ランジスタ14をオンにする信号をゲートドライバ2に
供給する。本実施の形態では、単にシャント抵抗10か
ら取り出した充電電流相当値と充電電流指令値とを比較
するのでなく、両者の差を取ってからPWM発生器3と
の比較を行っているために、トランジスタ14のオンオ
フをPWM発生器3の発振周波数に近い高周波数で行う
ことができ、それにより、トランジスタ14のオンオフ
に伴う充電電流の変動を小さな幅に止めるようにしてい
る。
【0029】トランジスタ14がオンになると、コンデ
ンサ13に蓄えられていた電荷のために、第1の閉回路
内をバッテリ11が充電される方向に電流が流れる。こ
れにより、バッテリ11が充電されると共に、所定のイ
ンダクタンスを有するコイルLに電磁エネルギーが蓄え
られる。トランジスタ14がオフになったときには、コ
ンデンサ13に蓄えられている電荷に起因する充電は行
われないが、コイルLに蓄えられた電磁エネルギーに起
因して、ダイオード12の整流作用のためにバッテリ1
1を充電する方向に電流が流れる。
【0030】このように、本実施の形態のトランスレス
充電回路によると、トランジスタ14がオフのときにも
バッテリ11の充電が継続して行われるので、高い効率
で短時間にバッテリ11の充電を行うことができる。ま
た、トランジスタ14のオン時とオフ時との両方で充電
電流が流れるようにしているので、トランジスタ14の
オン時とオフ時との充電電流の変動が少なくなる。な
お、上述したように、バッテリ11の充電電流は、第1
および第2の閉回路の共通部分にあるシャント抵抗10
から取り出されて、減算器5において充電電流指令値か
ら差し引かれる。
【0031】このように、本実施の形態では、シャント
抵抗10から取り出された充電電流相当値と充電電流指
令値との大小関係に基づいて、トランジスタ14のオン
オフが決められる。従って、この段階におけるバッテリ
11の充電電流は、三相交流電圧が変動したとしても、
可変抵抗器VR1で設定された抵抗値にしたがって常に
所定値付近から大きく外れることなくほぼ一定の大きさ
に保たれることになる。
【0032】そして、バッテリ電圧が上昇して所定値
(ここでは、2.37V/セル)となると、コンパレー
タ21の出力信号が反転する。すると、コンパレータ2
1から出力される信号によって、指令切替器4は入力端
子として可変抵抗器VR2が選択された状態となる。こ
れにより、充電電流指令値は、可変抵抗器VR1が選択
されていたときよりも小さくなる。
【0033】また、コンパレータ21の出力信号が反転
すると、タイマ6がカウントを開始する。そして、タイ
マ6は、予め設定された所定時間(所定時間はバッテリ
電圧が所定値(ここでは、2.37V/セル)に達して
から充電が完了するまでに要するおおよその時間)経過
後に、その出力信号を短時間の間だけ反転させる。する
と、タイマ6の出力信号を一方の入力信号とするAND
回路8の出力信号も反転してトランジスタ23がオフと
なる。すると、リレーコイル22が非通電状態となって
リレースイッチ19、24がオフになり、これによりコ
ンタクタコイル18が非通電状態となってコンタクタス
イッチ15a、15b、15cがオフになり、すべての
電源がオフ状態となる。
【0034】このように、本実施の形態のトランスレス
充電器では、タイマ6を用いることによって、バッテリ
電圧が所定値に達してから所定時間後に自動的に充電が
終了するようにしているので、オペレータが充電を終了
させるために煩雑な操作を行う必要がなくなる。
【0035】なお、途中で充電を中断したいときには、
ストップボタン17を押下すれば、トランジスタ23が
オフになったときと同様にすべての電源がオフ状態とな
ってバッテリ11への充電が中断される。
【0036】また、本実施の形態のトランスレス充電器
は、CT48、アンプ47およびコンパレータ31など
を具備しているために、所定値以上の接地電流が流れる
とこれが検知されて、AND回路8に充電を中止する信
号が出力される。そのため、トランスがないことによっ
て大きな漏れ電流が流れたとしても、人体に漏れ電流を
感じさせることがなく安全である。また、コンパレータ
31の出力信号は、バッテリ液の漏れが多いことを示す
ので、この信号をバッテリ11周辺の清掃の時期的な目
安を示す信号として用いることもできる。
【0037】このように、本実施の形態のトランスレス
充電器によると、三相電力電圧の変動に伴って充電電流
が大きく変動することが少なく、可変抵抗器VR1、V
R2に基づいた充電電流指令値で定められるほぼ一定の
電流値でバッテリ11が充電されるようになる。そのた
め、バッテリ11の過充電、発熱または充電不足が発生
するのを抑制することができる。
【0038】なお、上述の実施の形態において、トラン
スレス充電器を構成する回路の一部をマイクロコンピュ
ータなどで構成するようにしてもよい。また、上述の実
施の形態では、可変抵抗器VR1、VR2を用いて充電
電流指令値をバッテリ電圧の値が大きくなるにつれて2
段階に段階的に変更するようにしているが、3段階以上
に段階的に変更するようにしたり、或いは、バッテリ電
圧の値が大きくなるにつれて、充電電流指令値を連続的
に変更するようにしてもよい。
【0039】また、本実施の形態では、漏れ電流が所定
値を超えたときに充電を中断する手段としてCT48や
コンパレータ31などを用いているが、漏電遮断器(E
LB:漏れ電流検知ブレーカ)を用いるようにしてもよ
い。なお、本実施の形態のトランスレス充電器は、フォ
ークリフトだけでなくあらゆる分野において充電器とし
て使用することが可能なものである。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図2に基づいて説明する。図2は、本実施の形態の
フォークリフト用充電器およびこれを装備したフォーク
リフトの模式図である。図2において、フォークリフト
61は、充電コネクタ62を介して工場側の三相電源と
接続される。フォークリフト61内には、図1で説明し
たようなトランスレス充電器64(整流器65、コンデ
ンサ66、バッテリ67、スイッチング素子68を有し
ている。図2ではトランスレス充電器64の詳細な図示
を省略している)が配置されている。また、整流器65
と充電コネクタ62との間には、トランスレス充電器6
4の一部として、漏電遮断器であるELB(漏れ電流検
知ブレーカ)69が配置されている。
【0041】本実施の形態において、ELB69は、接
地電流があると、これを検知して三相電源から整流器6
5への電力供給を遮断する。これにより、トランスがな
いことのために大きな漏れ電流が流れるのを回避するこ
とができるので、人体に対する安全性を高めることがで
きる。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図3に基づいて説明する。図3は、本実施の形態の
フォークリフト用充電器およびこれを装備したフォーク
リフトの模式図である。図3において、フォークリフト
81は、充電コネクタ82を介して工場側の電源(AC
200V)83と接続される。なお、図3において、充
電されるバッテリなどの図示を省略している。また、電
源83と充電コネクタ62との間には、漏電遮断器であ
るELB(漏れ電流検知ブレーカ)84が配置されてい
る。
【0043】本実施の形態において、ELB84は、接
地電流があると、これを検知して三相電源からフォーク
リフト81への電力供給を遮断する。これにより、トラ
ンスがないことのために大きな漏れ電流が流れるのを回
避することができるので、人体に対する安全性を高める
ことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、充電回路にトランスを含まないために、入力電圧の
変動に伴って充電電流が大きく変動することが少なくな
る。そのため、バッテリの過充電、発熱または充電不足
が発生するのを抑制することができる。請求項2、3に
よると、漏電遮断器を含んでいるために、人体が感知で
きるほどの漏れ電流が流れるのを防止することが可能と
なる。
【0045】請求項4によると、スイッチング素子が充
電電流の大小に応じてオンオフされるので、入力電圧の
変動に伴って充電電流が大きく変動することが少なく、
充電電流指令値で定められるほぼ一定の電流値でバッテ
リが充電されるようになる。そのため、バッテリの過充
電、発熱または充電不足が発生するのを抑制することが
できる。また、バッテリ電圧の値が大きくなるにつれて
バッテリ充電電流指令値が段階的または連続的に小さく
なるようにしているので、急に大きなバッテリ充電電流
が流れることがなくバッテリ充電電流の安定性が極めて
高くなる。また、タイマを用いることによって、バッテ
リ電圧が所定値に達してから所定時間後に自動的に充電
が終了するようにしているので、オペレータが充電を終
了させるために煩雑な操作を行う必要がなくなる。
【0046】また、請求項6によると、人体が感知でき
るほどの漏れ電流が流れるのを防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフォークリフ
ト用充電器であるトランスレス充電器の充電回路の概略
構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のフォークリフト用
充電器およびこれを装備したフォークリフトの模式図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施の形態のフォークリフト用
充電器を装備したフォークリフトの模式図である。
【符号の説明】
1 整流器 2 ゲートドライバ 3 PWM発生器 4 指令切換器 5 判定器 6 タイマー 7 電源回路 10 シャント抵抗 11 バッテリ 12 ダイオード 13 コンデンサ 14、23 トランジスタ 21、31、32、43 コンパレータ 41、42 アンプ VR1、VR2 可変抵抗器 L コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 芳幸 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 FA32 FA36 FA40 FD20 5G003 AA01 BA01 CA02 CA15 CC02 GA01 GB03 5G004 AA02 AB02 BA01 5H030 AA01 AA06 AS08 BB03 BB09 FF42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電回路にトランスを含まない充電器を
    装備していることを特徴とするフォークリフト。
  2. 【請求項2】 充電回路にトランスを含んでいないと共
    に漏電遮断器を含んでいることを特徴とするフォークリ
    フト用充電器。
  3. 【請求項3】 充電回路にトランスを含んでいないと共
    に漏電遮断器を含んでいる充電器を装備していることを
    特徴とするフォークリフト。
  4. 【請求項4】 交流を直流に変換する整流部と、 前記整流部に接続されたコンデンサと、 充電対象であるバッテリと、 前記コンデンサおよび前記バッテリと直列に接続されて
    おり、これらを含む第1の閉回路を構成するスイッチン
    グ素子と、 バッテリ電圧の値が大きくなるにつれて段階的または連
    続的に小さくなるバッテリ充電電流指令値を出力する充
    電電流指令部と、 前記第1の閉回路を流れる電流に基づいて発生した充電
    電流相当値と、前記充電電流指令部から出力されたバッ
    テリ充電電流指令値とを比較する比較部と、 前記比較部での比較に基づいて前記スイッチング素子の
    オンオフを制御するスイッチング制御部と、 バッテリ電圧の値が所定値に達したときにカウントを開
    始すると共に、カウント開始後所定時間経過後に前記バ
    ッテリの充電を終了させるための信号を出力するタイマ
    とを備えていることを特徴とするトランスレス充電器。
  5. 【請求項5】 前記バッテリと直列に接続されたインダ
    クタンス素子と、 前記コンデンサおよび前記スイッチング素子を含まない
    第2の閉回路を前記バッテリおよび前記インダクタンス
    素子と共に構成し、前記バッテリが充電される方向とは
    逆方向の電流が前記第2の閉回路内に実質的に流れない
    ようにする整流素子とをさらに備えており、 前記比較部は、前記第1および第2の閉回路の共通部分
    を流れる電流に基づいて発生した充電電流相当値と、前
    記充電電流指令部から出力されたバッテリ充電電流指令
    値とを比較することを特徴とする請求項4に記載のトラ
    ンスレス充電器。
  6. 【請求項6】 所定値以上の漏れ電流を検知したときに
    充電を中止する信号を出力する充電中止信号出力部をさ
    らに備えていることを特徴とする請求項4または5に記
    載のトランスレス充電器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008206299A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Komatsu Ltd 電源装置および電源装置の回生制御方法
JP2011024410A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Ford Global Technologies Llc 漏電遮断回路を有する充電ポートを備えた自動車
JP2013002990A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Nippon Yusoki Co Ltd 漏電検出装置およびこれを備えたバッテリフォークリフト

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