JP2002329799A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002329799A
JP2002329799A JP2001132740A JP2001132740A JP2002329799A JP 2002329799 A JP2002329799 A JP 2002329799A JP 2001132740 A JP2001132740 A JP 2001132740A JP 2001132740 A JP2001132740 A JP 2001132740A JP 2002329799 A JP2002329799 A JP 2002329799A
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transistor
semiconductor device
resistance
insulating film
gate
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Application number
JP2001132740A
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English (en)
Inventor
Tsuguo Sebe
紹夫 瀬部
Hiroaki Nakaoka
弘明 中岡
Isao Miyanaga
績 宮永
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗素子を備えた、温度による特性変化の小
さく且つ製造工程が少ない半導体装置を提供する。 【解決手段】 臨界膜厚以下の厚さのゲート絶縁膜を備
えたMOSトランジスタTrR1を抵抗負荷素子として
使用することにより、温度による特性変化が小さい半導
体装置を形成する。また、半導体装置をNチャネル型ト
ランジスタのみで形成することにより、装置の面積を縮
小し、且つ製造工程を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に抵抗負荷素子を備えた半導体装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体記憶装置として 、消
費電力が少なく、情報の保持及び読み取り特性に優れて
いるスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)
が知られている。このSRAMは,ハイ(High)ま
たはロー(Low)のデータを記憶する複数のメモリセ
ルからなり、このメモリセルとしては、CMOS型及び
高抵抗負荷型の2種類のものが知られている。
【0003】図5は、CMOS型のSRAMメモリセル
の等価回路を示す図である。同図に示すように、このメ
モリセルにおいて、Pチャネル型トランジスタTrp1
01のゲートと駆動用Nチャネル型トランジスタTrn
101のゲートとがノードN105を介して互いに接続
され、トランジスタTrp101のドレインとトランジ
スタTrn101のドレインとがノードN103を介し
て互いに接続されてCMOSインバータが形成されてい
る。また、Pチャネル型トランジスタTrp102のゲ
ートと駆動用Nチャネル型トランジスタTrn102の
ゲートとがノードN106を介して互いに接続され、ト
ランジスタTrp102のドレインとトランジスタTr
n102のドレインとがノードN104を介して互いに
接続されてCMOSインバータが形成されている。さら
に、ノードN105とノードN104とが互いに接続さ
れ、ノードN103とノードN106とが互いに接続さ
れ、トランジスタTrp101のソースとトランジスタ
Trp102のソースとがノードN107を介して互い
に接続され、トランジスタTrn101のソースとトラ
ンジスタTrn102のソースとは、ノードN108を
介して互いに接続されている。ここで、トランジスタT
rp101のソースとトランジスタTrp102のソー
スとは、ノードN107を介して、電源Vccに接続さ
れており、トランジスタTrn101のソースとトラン
ジスタTrn102のソースとは、ノード108を介し
て接地されている。また、ノードN103は、スイッチ
ングトランジスタTrn103を介してビット線121
に接続され、ノードN104は、スイッチングトランジ
スタTrn104を介してビット線122に接続されて
いる。また、スイッチングトランジスタTrn103及
びTrn104の各ゲートは、ワード線123に接続さ
れている。すなわち、トランジスタTrn101と、ト
ランジスタTrn102と、スイッチングトランジスタ
Trn103と、スイッチングトランジスタTrn10
4とから構成されるフリップフロップが、ワード線12
3及びビット線121,122を介して供給される信号
により制御されている。
【0004】一方、図6は、高抵抗負荷型のSRAMメ
モリセルの等価回路を示す図である。同図に示すよう
に、このメモリセルにおいて、高抵抗素子R101の一
端は、ノードN103を介して駆動用Nチャネル型トラ
ンジスタTr101のドレインに接続され、高抵抗素子
R102の一端はノードN104を介して駆動用Nチャ
ネル型トランジスタTr102のドレインに接続されて
いる。また、トランジスタTr101のドレインとトラ
ンジスタTr102のゲートとがノードN103を介し
て互いに接続され、トランジスタTr101のゲートと
トランジスタTr102のドレインとがノードN104
を介して互いに接続されていることにより、フリップフ
ロップが構成されている。さらに、高抵抗素子R101
の他端と高抵抗素子R102の他端とはノードN109
を介して互いに接続されており、このノードN109は
電源Vccにも接続されている。トランジスタTr10
1のソースとトランジスタTr102のソースとは、ノ
ードN110を介して互いに接続されており、トランジ
スタTr101のソースとトランジスタTr102のソ
ースとは共にノードN110を介して接地されている。
ノードN103は、スイッチングトランジスタTr10
3を介してビット線121に接続され、ノードN104
は、スイッチングトランジスタTr104を介してビッ
ト線122に接続されている。また、スイッチングトラ
ンジスタTr103及びTr104の各ゲートは、ワー
ド線123に接続されている。すなわち、トランジスタ
Tr101と、トランジスタTr102と、高抵抗素子
R101と、高抵抗素子R102とにより構成されるフ
リップフロップが、ワード線123及びビット線12
1,122を介して供給される信号により制御されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のCMO
S型及び高抵抗負荷型のメモリセルにはそれぞれ以下の
ような不具合があった。
【0006】まず、CMOS型メモリセルにおいては、
フリップフロップを構成するために、Nチャネル型トラ
ンジスタとPチャネル型トランジスタの両方を必要とす
る。そのため、CMOS型メモリセルを作成するには、
Nチャネル型トランジスタと、Pチャネル型トランジス
タとを分離するための領域と、Nチャネル型トランジス
タ4個と、Pチャネル型トランジスタ2個と、各トラン
ジスタを分離するための素子分離領域とをそれぞれ基板
上に形成する必要があり、メモリセルを形成するために
比較的大きな面積が必要であるという不具合があった。
【0007】一方、従来の高抵抗負荷型メモリセルにお
いては、CMOS型メモリセルにおけるPチャネル型ト
ランジスタの代わりに、高抵抗負荷素子を用いてフリッ
プフロップを構成するため、メモリセルをNチャネル型
トランジスタのみで構成することができ、Pチャネル型
トランジスタとNチャネル型トランジスタとの間の素子
分離領域が不要になる。
【0008】また、図7は、従来の高抵抗負荷型メモリ
セル中の駆動用Nチャネル型トランジスタTr101及
び高抵抗素子R101の構造を示す断面図である。同図
に示すように、駆動用のトランジスタTr101は、P
型基板101上に形成されたゲート絶縁膜105と、ゲ
ート絶縁膜105の上に形成され、ポリシリコンからな
るゲート電極104と、ゲート電極104の上に設けら
れたシリサイド膜112と、ゲート絶縁膜105及びゲ
ート電極104の側面上に形成されたサイドウォール1
11と、P型基板101内のゲート電極の両側方にN型
不純物をイオン注入することにより形成されたドレイン
領域102及びソース領域103と、ソース領域103
及びドレイン領域102の露出した表面上に設けられた
シリサイド膜113とを備えている。また、トランジス
タTr101を含む活性領域の外側には、素子分離用絶
縁膜114(図示せず)が形成され、素子分離がなされ
ている。さらに、トランジスタTr101のソース領域
103は、シリサイド膜113及びプラグ110を介し
て接地線(GND線)108に接続されており、トラン
ジスタTr101のドレイン領域102は、シリサイド
膜113及びプラグ106を介して高抵抗素子R101
の一端に接続されており、高抵抗素子R101の他端は
プラグ109を介して電源線107(Vcc)に接続さ
れている。この高抵抗素子R101は、基板上において
トランジスタTr101の上方に積層することができる
ため、高抵抗負荷型メモリセルは、CMOS型メモリセ
ルに比べて微細化及び高集積化に有利である。
【0009】しかしながら、これらの高抵抗素子R10
1,R102には、メモリセルのデータ保持時に保持電
流(図6のIR101あるいはIR102)が流れるた
め、抵抗負荷が小さい場合には、負荷電流が増加し、待
機時の消費電流が増大するという不具合があった。その
ために、この高抵抗素子には、数T(テラ)Ωの抵抗値
が必要とされる。しかし、このような高抵抗素子を形成
するためには、例えば、特開平4−151825号公報
に記されるように、フリップフロップを構成するN型ト
ランジスタのソース・ドレイン領域上のコンタクトホー
ルの内壁部に多結晶シリコンの薄膜を形成する等の余分
な追加工程が必要であった。ここで用いられる多結晶シ
リコンは、トランジスタのゲート電極に使用されるもの
とは性質の異なる、高抵抗のものを使用する必要がある
からである。
【0010】一方、追加工程なしにこのような高抵抗素
子を形成するには、トランジスタのゲート電極と同じ材
料(例えばN型不純物が注入された多結晶シリコン)で
ゲート電極の形成と同時に形成しなければならず、高抵
抗負荷型メモリセルの正常な動作に必要な数T(テラ)
Ωの抵抗値を持たせるには大きな面積を必要とする。こ
の場合、CMOS型に比べて微細化及び高集積化に有利
であるという高抵抗負荷型メモリセルの利点が損なわれ
る。
【0011】また、従来の高抵抗負荷型メモリセルに
は、温度による特性差が大きいというもう1つの不具合
が存在する。一般的に、多結晶シリコンにより形成され
た抵抗素子の抵抗値は、高温になる程大きくなることが
知られている。先にも述べたように、高抵抗負荷型メモ
リセルにおいては、抵抗負荷の値によって、メモリセル
のデータ保持特性ならびにデータ保持電流が大きく左右
される。そのために、従来の追加工程により形成され
る、多結晶シリコンを用いた高抵抗負荷型メモリセルで
は、抵抗負荷の温度特性変化の影響から、メモリセルの
特性が常温動作時と低温、高温動作時とでは大きく異な
るという不具合があった。
【0012】本発明の目的は、従来のCMOS型または
高抵抗負荷型SRAMメモリセルからなる半導体装置に
比べ、少ない工程で製造することができ、且つ温度によ
る特性変化の小さい半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
抵抗素子を有する半導体装置であって、上記抵抗素子
は、第1の導体部と、第2の導体部と、上記第1の導体
部と上記第2の導体部の間に挟まれた絶縁膜とを備え、
上記絶縁膜は、上記第1の導体部と上記第2の導体部と
の間に所定の電圧を印加することにより、所定のトンネ
リング電流が流れる抵抗体である。
【0014】これにより、トンネリング電流は温度変化
による影響を受けにくいため、温度変化による特性の変
化が小さい半導体装置を作製することができる。また、
大きい抵抗値を持つ抵抗素子を、従来のポリシリコンか
らなる抵抗素子よりも小さい面積で作製することができ
る。
【0015】また、上記絶縁膜の膜厚が、3nm以下で
あることにより、例えばSi酸化膜を絶縁膜として用い
た場合、そのトンネル限界が3nmであることから、確
実に機能する上述の抵抗素子を形成することができる。
【0016】上記第1の導体部が半導体基板の一部であ
り、上記第2の導体部がゲート電極であり、上記絶縁膜
がゲート絶縁膜であって、上記抵抗素子が、少なくとも
1つのソース・ドレイン領域をさらに備えたMISトラ
ンジスタ構造を有することにより、MISトランジスタ
の製造プロセスを利用して、容易に抵抗素子を形成する
ことができる。
【0017】ソース・ドレイン領域の一方が上記抵抗素
子の上記ソース・ドレイン領域の一方に接続され、ゲー
トに入力信号を受ける駆動用トランジスタをさらに備
え、上記抵抗素子がインバータの負荷素子として機能す
ることにより、温度による特性変化の小さいインバータ
が形成され、これを用いて、温度による影響を受けにく
いことが要求される高精度の機器を製造することができ
る。
【0018】また、上記抵抗素子の上記ソース・ドレイ
ン領域の一方と上記駆動用トランジスタの上記ソース・
ドレイン領域の一方とが同一領域を共有するように設け
られていることにより、該抵抗素子の面積を小さくする
ことができ、半導体装置の高集積化に有利になる。
【0019】さらに、上記抵抗素子がインバータの負荷
素子として機能している上記半導体装置において、もう
1つの負荷素子ともう1つの駆動用トランジスタとをさ
らに備え、2つの上記負荷素子と2つの上記駆動用トラ
ンジスタとがSRAMメモリセルを形成していることに
より、高集積化されたSRAMを少ない工程数で製造す
ることができる。
【0020】また、上記負荷素子がNチャネル型トラン
ジスタ構造を有し、上記駆動用トランジスタがNチャネ
ル型トランジスタであることにより、Pチャネル型トラ
ンジスタとNチャネル型トランジスタの間に必要であっ
た素子分離のための絶縁膜を形成する必要がなくなるた
め、半導体装置の面積を縮小することができる。特に、
SRAMを備えた半導体装置においては、従来のCMO
S型SRAMメモリセルを使用する場合に比べ、半導体
装置の面積を効果的に小さくすることができる。
【0021】また、上記負荷素子のチャネル領域の不純
物濃度は、上記駆動用トランジスタのチャネル領域の不
純物濃度とは異なることにより、上記負荷素子の抵抗値
を適宜に調整することができる。
【0022】また、上記駆動用トランジスタのゲート電
極は、ポリシリコン膜とシリサイド膜の積層膜で形成さ
れており、上記抵抗素子のゲート電極は、ポリシリコン
単体から形成されていることにより、上記抵抗素子の持
つ抵抗値を面積を変えずに大きくすることができる。
【0023】上記抵抗素子は、上記ゲート電極のゲート
長方向の一端が素子分離用絶縁膜に重なるように設けら
れており、上記ソース・ドレイン領域は上記ゲート電極
のゲート長方向の他端側にしか形成されていないことに
より、抵抗素子の面積を小さくすることができ、半導体
装置の高集積化に有利になる。
【0024】また、上記抵抗素子のゲート電極は、ノン
ドープのポリシリコンからなることにより、抵抗素子の
面積を変えずに抵抗値を大きくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について、図を参照しながら説明す
る。
【0026】図1は、本発明の第1の実施形態におけ
る、SRAMメモリセルを備えた半導体装置の等価回路
図である。同図に示すように、この半導体装置は、従来
の高抵抗負荷型メモリセルの高抵抗素子をトランジスタ
によって構成した構造になっている。すなわち、本実施
形態の半導体装置において、Nチャネル型の駆動用トラ
ンジスタTr1のドレイン領域とNチャネル型の抵抗ト
ランジスタTrR1のソース領域(以下、抵抗トランジ
スタの不純物拡散領域のうち、駆動用トランジスタのド
レインと接続される不純物拡散領域の一方側をソース領
域とし、他方側をドレイン領域と称す)とが、ノードN
1を介して互いに接続され(実際は後述のように、駆動
用トランジスタTr1のドレイン領域と抵抗トランジス
タTrR1のソース領域とは重なっている)、Nチャネ
ル型の駆動用トランジスタTr2のドレインとNチャネ
ル型の抵抗トランジスタTrR2のソース領域とがノー
ドN2を介して互いに接続され(実際は後述のように、
駆動用トランジスタTr2のドレイン領域とTrR2の
ソース領域とは重なっている)ている。
【0027】さらに、本実施形態の半導体装置におい
て、駆動用トランジスタTr1のドレインと駆動用トラ
ンジスタTr2のゲートとがノードN1を介して互いに
接続され、駆動用トランジスタTr1のゲートと駆動用
トランジスタTr2のドレインとがノードN2を介して
互いに接続され、抵抗トランジスタTrR1のゲートと
抵抗トランジスタTrR2のゲートとがノードN3を介
して互いに接続され、駆動用トランジスタTr1のソー
スと駆動用トランジスタTr2のソースとがノードN4
を介して互いに接続されている。
【0028】また、抵抗トランジスタTrR1のゲート
と抵抗トランジスタTrR2のゲートとは、ノードN3
を介して電源(Vcc)に接続されており、駆動用トラ
ンジスタTr1のソースと駆動用トランジスタTr2の
ソースとは、ノードN4を介して接地(GND)に接続
されている。また、ノードN1は、Nチャネル型のスイ
ッチングトランジスタTr3を介してビット線21に接
続され、ノードN2は、Nチャネル型のスイッチングト
ランジスタTr4を介してビット線22に接続されてい
る。
【0029】また、スイッチングトランジスタTr3及
びTr4の各ゲートは、ワード線23に接続されてい
る。すなわち、駆動用トランジスタTr1と、駆動用ト
ランジスタTr2と、抵抗トランジスタTrR1と、抵
抗トランジスタTrR2とにより構成されるフリップフ
ロップが、ワード線23及びビット線21,22を介し
て供給される信号により制御されている。
【0030】本実施形態の半導体装置の特徴は、抵抗ト
ランジスタTrR1及びTrR2を、後で説明するよう
に、抵抗素子として用いた点にある。この半導体装置に
おいて、例えば抵抗トランジスタTrR1のゲート電極
に電源電圧を印加すると、ゲートからソース領域へトン
ネリング電流が流れ、抵抗トランジスタTrR1はゲー
ト絶縁膜を抵抗体とする抵抗素子として機能するのであ
る。よって、本実施形態の半導体装置は、駆動用トラン
ジスタTr1と抵抗トランジスタTrR1とから構成さ
れるインバータと、駆動用トランジスタTr2と抵抗ト
ランジスタTrR2とから構成されるインバータとがク
ロスカップリング接続された構造を持つともいえる。
【0031】次に、この抵抗トランジスタTrR1と駆
動用トランジスタTr1とを例にとり、本実施形態の半
導体装置の構造について図を用いて説明する。図2は、
本実施形態の半導体装置における、駆動用トランジスタ
Tr1と抵抗トランジスタTrR1の模式的断面図であ
る。
【0032】まず、本実施形態の半導体装置において、
駆動用トランジスタTr1と抵抗トランジスタTrR1
とは、素子分離用絶縁膜11により素子分離されたP型
Si基板1内の同一の活性領域上に形成されている。
【0033】駆動用トランジスタTr1は、P型Si基
板1上に形成されたシリコン酸化膜からなるゲート絶縁
膜5と、ゲート絶縁膜5の上に形成され、ゲート絶縁膜
5の上に形成されたポリシリコンからなるゲート電極4
と、ゲート電極4の上に形成されたシリサイド膜16
と、ゲート絶縁膜5及びゲート電極4の側面上に形成さ
れたシリコン酸化膜からなるサイドウォール13と、P
型Si基板1内のゲート電極4の両側方に形成されたN
型不純物を含むソース領域2及びドレイン領域(抵抗ト
ランジスタTrR1のソース領域)3と、ソース領域2
及びドレイン領域(抵抗トランジスタTrR1のソース
領域)3の表面上に形成されたシリサイド膜15とを備
えている。また、駆動用トランジスタTr1のソース領
域2は、シリサイド膜15及びプラグ10を介して接地
線(GND線)8に接続されている。また、本実施形態
においては、駆動用トランジスタTr1のドレイン領域
は抵抗トランジスタTrR1のソース領域と重複してい
る(以後SD重複領域3と称す)。したがって、駆動用
トランジスタTr1のドレインと抵抗トランジスタTr
R1の一端(ソース領域)とは、このSD重複領域を共
有することによって接続されている。
【0034】また、抵抗トランジスタTrR1は、P型
Si基板上1に形成されたシリコン酸化膜からなるゲー
ト絶縁膜7と、ゲート絶縁膜7上に形成されたポリシリ
コンからなるゲート電極6と、ゲート電極6の上に形成
されたシリサイド膜14と、ゲート絶縁膜7及びゲート
電極6の側面上に形成されたシリコン酸化膜からなるサ
イドウォール12と、P型Si基板1内のゲート電極6
の両側方に形成されたN型不純物を含むソース領域3
(駆動用トランジスタTr1のドレイン領域と重複する
SD重複領域)及びドレイン領域18と、ソース領域3
(駆動用トランジスタTr1のドレイン領域と重複する
SD重複領域)及びドレイン領域18の表面上に形成さ
れたシリサイド膜15とを備えている。また、抵抗トラ
ンジスタTrR1のゲート電極6は、シリサイド膜14
及びプラグ9を介して電源線17(Vcc)に接続され
て、ドレイン領域18には何も接続せず電気的にオープ
ン状態にする。また、抵抗トランジスタTrR1のドレ
イン領域18及びその上のシリサイド膜15は形成する
必要はなく、ドレイン領域は設けずゲート電極6の一部
が素子分離絶縁膜11と重なるように形成しソース領域
のみを設けてもよい。この場合、ドレイン領域がなくな
るので抵抗トランジスタTrR1の面積をさらに縮小す
ることができる。尚、ここまで駆動用トランジスタTr
1と抵抗トランジスタTrR1の構造について述べた
が、SRAMは線対称の装置であるので、駆動用トラン
ジスタTr2と抵抗トランジスタTrR2についても同
様の構造をとっている。
【0035】本実施形態においては、図2に示す抵抗ト
ランジスタTrR1のゲート絶縁膜7の膜厚は、3nm
以下となっている。これにより、ゲート電極6に電源電
圧がかかった場合に、トンネリング効果により、抵抗ト
ランジスタTrR1のゲート電極6からゲート絶縁膜7
を介してSD重複領域3へと電流が流れる。
【0036】一般的に、十分厚い膜厚のゲート絶縁膜を
備えたトランジスタのゲート電極に電源電圧と同等の電
圧をかけた場合、ゲート絶縁膜を介したトンネリングは
ほとんど生じないので、ゲート電極とソース−ドレイン
間に流れる電流はほとんど無視できるレベルである。故
に、抵抗トランジスタTrR1のゲート絶縁膜7の膜厚
が厚いと、ゲート電極6からゲート絶縁膜7を介してS
D重複領域3へ電流が流れないため、抵抗トランジスタ
TrR1は、メモリセルの抵抗素子として所望の機能を
果たすことができない。一方、トランジスタのゲート絶
縁膜の膜厚が、トンネル限界(Si熱酸化膜では3nm
程度)以下になると、トランジスタのゲート電極とソー
ス−ドレイン間のゲート絶縁膜を介したトンネリング電
流が無視できないレベルに増大することが知られてい
る。本実施形態における、抵抗素子として機能するトラ
ンジスタは、この性質を利用したものである。
【0037】近年、MISトランジスタの微細化が進
み、膜厚が3nm以下のSi酸化膜からなるゲート絶縁
膜を備えたMISトランジスタが実際に開発されてい
る。本実施形態は、こういった薄いゲート絶縁膜のトラ
ンジスタから構成される半導体装置において利用でき
る。例えば、トランジスタの最小ゲート長が0.1μm
世代のMISLSIにおいては、電源電圧は1.2V
に、ゲート絶縁膜の膜厚は2nm程度に設定されること
が予想される。この場合、ゲート電極に電源電圧相当の
電圧を印加すると、ソース・ドレイン領域に流れるトン
ネリング電流の電流密度は、約1×10-4A/cm2
ーダーと予測され、本実施形態で、例えば3T(テラ)
Ωの抵抗素子を形成するために必要なゲート領域の面積
は0.4μm2 でよい。つまり、本実施形態によれば、
大きな抵抗を持つ抵抗素子を微細なトランジスタを用い
て形成できるため、小さい面積でSRAM装置を形成す
ることができる。
【0038】また、本実施形態においては、SRAMが
Nチャネル型トランジスタのみで構成されているので、
Nチャネル型トランジスタとPチャネル型トランジスタ
の間に必要な素子分離用絶縁膜を形成する必要がない。
また、抵抗トランジスタTrR1及びTrR2にはドレ
イン領域を形成する必要がない。これに加えて、抵抗ト
ランジスタTrR1のソース領域は駆動用トランジスタ
Tr1のドレイン領域と重複しているので、従来のCM
OS型のSRAMメモリセルに比べて、装置の面積を縮
小することができる。
【0039】また、本実施形態の半導体装置において
は、抵抗素子となる抵抗トランジスタTrR1,TrR
2を駆動用トランジスタTr1,Tr2と同時に形成す
ることができるので、追加工程なしに抵抗素子を形成す
ることができる。つまり、本実施形態の半導体装置は、
抵抗素子の形成に追加工程が必要となる従来の高抵抗負
荷型SRAM装置に比べ、製造効率の面で有利である。
【0040】これに加え、本実施形態に用いられる抵抗
トランジスタの抵抗値は、従来の抵抗素子の抵抗値に比
べ、温度による変化が非常に小さい。これは、以下に示
すように、ゲート絶縁膜7を通過するトンネリング電流
(図2中の矢印)が、温度による影響を受けにくいこと
に起因する。
【0041】図3は、TrタイプのNチャネル型MOS
トランジスタにおける、ゲートリーク電流の温度による
変化を示す図である。ここで、基板にかかる電圧を0
V、ゲートにかかる電圧を1.2Vとして測定を行なっ
た。同図の上側のグラフは、トランジスタのゲート絶縁
膜の厚さToxが1.8nmのときの単位ゲート幅当た
りのゲートリーク電流であり、下側のグラフは、トラン
ジスタのゲート絶縁膜の厚さToxが2.2nmのとき
の単位ゲート幅当たりのゲートリーク電流を示す。温度
条件は、30〜125℃で変化させた。
【0042】ゲート絶縁膜の厚さが1.8nmのとき
は、ゲートリーク電流は、6〜7×10-10(A/μ
m)程度で温度による変化は少なく(同図上側)、ゲー
ト絶縁膜の厚さが2.2nmのときは、ゲートリーク電
流は、約1×10-11(A/μm)と、やはり温度によ
る変化は少なかった(同図下側)。
【0043】この結果から、MISトランジスタのゲー
ト絶縁膜を通過するトンネリング電流が、温度による影
響を受けにくいことが明らかとなった。このことから、
本実施形態の半導体装置は、温度による特性変化が少な
いことが分かる。よって、本実施形態の半導体装置によ
り、従来の高抵抗負荷型SRAMメモリセルで存在し
た、温度により抵抗素子の抵抗値が変化するという不具
合を解決することができる。そのため、本実施形態の半
導体装置は、温度による特性変化が問題とされるよう
な、高精度を要求される機器に使用することができる。
【0044】また、図3に示す結果より、トンネリング
電流量は、主としてトランジスタのゲート絶縁膜の厚さ
によって変わるので、本実施形態において、抵抗トラン
ジスタのゲート絶縁膜の厚さを変えることで、所望の抵
抗値を抵抗トランジスタに持たせることが可能である。
また、トンネリング電流量は、ゲート絶縁膜の面積とも
相関しているので、ゲート絶縁膜の面積を調節すること
によっても、所望の抵抗値を得ることが可能である。
【0045】本実施形態において、ゲート絶縁膜として
シリコン酸化膜を用いたが、これに代えて、シリコン酸
窒化膜や金属酸化物等の絶縁膜を用いてもよい。このと
き、トンネリングの起こりやすさはゲート絶縁膜の材質
によって異なるので、トンネル限界の膜厚は、ゲート絶
縁膜の材質によって異なる。
【0046】また、抵抗トランジスタTrR1,TrR
2,駆動用トランジスタTr1,Tr2及びスイッチン
グトランジスタTr3,Tr4の各ゲート絶縁膜の膜厚
は、所望の抵抗値を得るために、各々異なっていてもよ
いし、同じであってもよい。駆動用トランジスタTr
1,Tr2のゲート絶縁膜の膜厚が抵抗トランジスタT
rR1,TrR2と同じ場合、同一のゲート電圧がかか
ると駆動用トランジスタTr1,Tr2及びスイッチン
グトランジスタTr3,Tr4においてトンネリングに
よる電流のリークが発生することになる。しかしなが
ら、駆動用トランジスタTr1,Tr2及びスイッチン
グトランジスタTr3,Tr4の各ゲート電極には、直
接電流電圧が接続されることはなく、選択用トランジス
タを介して電源に接続されるため、駆動用トランジスタ
にかかる電圧が抵抗トランジスタにかかる電圧よりも低
いこともあり、トランジスタの動作には何ら不具合は生
じない。
【0047】また、抵抗トランジスタTrR1,TrR
2,駆動用トランジスタTr1,Tr2及びスイッチン
グトランジスタTr3,Tr4の各ゲート絶縁膜の面積
についても、膜厚と同様、所望の抵抗値を得るために各
々異なっていてもよいし、同じであってもよい。
【0048】また、本実施形態では、抵抗素子として用
いる抵抗トランジスタTrR1,TrR2をNチャネル
型トランジスタとしたが、これに代えて、Pチャネル型
トランジスタを用いてもよい。
【0049】また、本実施形態では、抵抗素子として用
いる抵抗トランジスタTrR1,TrR2のゲート電極
と駆動用Nチャネル型トランジスタTr1,Tr2のゲ
ート電極とを同様の条件で形成したが、抵抗値を高める
ために、抵抗トランジスタTrR1,TrR2のゲート
電極としてノンドープ(意識的に不純物を導入しない)
のポリシリコンを用いてもよいし、ゲート電極の上への
シリサイド膜の形成を省略することもできる。
【0050】本実施形態では、抵抗トランジスタTrR
1,TrR2のソース領域と駆動用トランジスタTr
1,Tr2のドレイン領域とを共有領域に設けSD重複
領域としたが、共有せずに各領域を設けてもよい。この
場合、抵抗トランジスタTrR1,TrR2のソース領
域をイオン注入で形成する際に駆動用トランジスタTr
1,Tr2のソース及びドレイン領域とは互いに異なる
濃度のイオンを注入してもよい。また、抵抗トランジス
タTrR1及びTrR2のチャネル領域の不純物濃度に
ついて、駆動用トランジスタTr1,Tr2のチャネル
領域と異なった濃度にしておいてもよい。
【0051】本実施形態において、抵抗トランジスタT
rR1,TrR2のゲート絶縁膜の膜厚は3nm以下で
あるので、ゲートからソースへ流れる電流はほとんど直
接トンネリングに依っている。ここで、抵抗トランジス
タTrR1,TrR2のゲート絶縁膜の膜厚を3nmよ
りも厚くすることもできるが、あまりに厚いとゲート絶
縁膜を劣化させるFNトンネリングによる電流が流れる
おそれがある。
【0052】尚、本実施形態の半導体装置は、コンピュ
ータのCPUやメモリを装備した各種機器等、多様な機
器に使用される。これらの中でも、上述のように、特に
高精度を要求される機器に使用される。
【0053】尚、本実施形態において、抵抗トランジス
タTrR1,TrR2はトランジスタとしてではなく、
抵抗素子として機能しているので、正確にはトランジス
タ構造を持つ抵抗素子とすべきである。しかし、本明細
書中では、簡略化のため便宜的に抵抗トランジスタとい
う名称を用い、駆動用トランジスタのドレイン領域と重
複する不純物拡散領域を抵抗トランジスタのソース領域
として説明を行った。
【0054】(第2の実施形態)本発明の第1の実施形
態において、駆動用トランジスタTr1と抵抗トランジ
スタTrR1とは、Tr1のゲートを入力部、抵抗トラ
ンジスタTrR1と駆動用トランジスタTr1との間を
出力部とするインバータを形成している。本発明の第2
の実施形態は、このインバータを、単独で半導体装置と
して使用するものである。
【0055】図4は、第2の実施形態の半導体装置の等
価回路図である。同図に示すように、本実施形態におけ
る半導体装置において、Nチャネル型の駆動用トランジ
スタTraのドレインと抵抗トランジスタTrRaのソ
ースとがノードN5を介して互いに接続され、駆動用ト
ランジスタTraのソースは接地線GNDに接続され、
抵抗トランジスタTrRaのゲートは電源線(Vcc)
に接続されている。すなわち、この本実施形態の半導体
装置は、駆動用トランジスタTraのゲートが入力部、
抵抗トランジスタTrRaと駆動用トランジスタTra
との間のノードN5を出力部とするインバータとなって
いる。この半導体装置の入力部に高電圧が印加された場
合は、駆動用トランジスタTraが導通して低電圧が出
力され、入力部に低電圧が印加された場合は、駆動用ト
ランジスタTraが導通せず、電源の高電圧が出力され
る。
【0056】また、本実施形態で抵抗素子として用いら
れる抵抗トランジスタTrRaの構造は、第1の実施形
態において用いられた抵抗トランジスタTrR1,Tr
R2と同一である。ここで、抵抗トランジスタTrRa
と駆動用トランジスタTraとが共にNチャネル型トラ
ンジスタであることにより、抵抗トランジスタTrRa
のソース領域と駆動用トランジスタTraのドレイン領
域とが共有されている。これに加え、抵抗トランジスタ
TrRaのドレイン領域を形成する必要がないため、装
置の面積が縮小されている。また、Nチャネル型トラン
ジスタのみで装置が構成されているため、抵抗素子を別
工程で形成する必要がなく、製造効率を向上させること
ができる。
【0057】また、本実施形態の半導体装置の特徴とし
て、温度による特性変化が小さいことが挙げられる。こ
れは、上述のように、MISトランジスタにおけるトン
ネリング電流が、温度による影響を受けにくいことに起
因する。
【0058】従来のポリシリコンからなる抵抗素子で
は、温度が高くなるにつれ抵抗値が大きくなるため、半
導体装置全体の特性が変化するという不具合があった
が、本実施形態によれば、この不具合を解決することが
できる。
【0059】本実施形態の半導体装置は、各種機器に具
備される論理回路等に使用することができ、特に、温度
の影響を抑える必要がある、高い精度が要求される機器
にも使用することができる。
【0060】また、上述のように、トンネリング電流量
は、主としてトランジスタのゲート絶縁膜の厚さによっ
て変わるので、本実施形態において、抵抗トランジスタ
のゲート絶縁膜の厚さを変えることで、所望の抵抗値を
抵抗トランジスタに持たせることが可能である。また、
トンネリング電流量は、ゲート絶縁膜の面積とも相関し
ているので、ゲート絶縁膜の面積を調節することによっ
ても、所望の抵抗値を得ることが可能である。
【0061】また、本実施形態において、ゲート絶縁膜
としてシリコン酸化膜を用いたが、これに代えて、シリ
コン酸窒化膜や金属酸化物等の絶縁膜を用いてもよい。
このとき、トンネリングの起こりやすさはゲート絶縁膜
の材質によって異なるので、トンネル限界の膜厚は、ゲ
ート絶縁膜の材質によって異なる。
【0062】尚、抵抗トランジスタTrRaと駆動用ト
ランジスタTraの各ゲート絶縁膜の膜厚は、所望の抵
抗値を得るために、各々異なっていてもよいし、同じで
あってもよい。また、各ゲート絶縁膜の面積も各々異な
っていてもよいし、同じであってもよい。
【0063】また、本実施形態では、抵抗素子として用
いる抵抗トランジスタTrRaのゲート電極と駆動用ト
ランジスタTraのゲート電極とを同様の条件で形成し
たが、抵抗値を高めるために、抵抗トランジスタTrR
aのゲート電極をノンドープのポリシリコンで形成して
もよいし、ゲート電極上部のシリサイド化を省略するこ
ともできる。
【0064】本実施形態では、抵抗トランジスタTrR
aのソース領域と駆動用トランジスタTraのドレイン
領域とを共有領域に設けたが、共有せずに各領域を設け
てもよい。この場合、抵抗トランジスタTrRaのソー
ス領域をイオン注入で形成する際に、駆動用トランジス
タTraのソース及びドレイン領域とは異なる濃度のイ
オンを注入してもよい。また、抵抗トランジスタTrR
aのドレイン領域は、電流が流れないため、特に形成し
ていなくともよい。また、抵抗トランジスタTrRaの
チャネル領域の不純物濃度について、駆動用トランジス
タTraのチャネル領域と異なった濃度にしておいても
よい。
【0065】本実施形態において、抵抗トランジスタT
rRaのゲート絶縁膜の膜厚は3nm以下であるので、
ゲートからソースへ流れる電流はほとんど直接トンネリ
ングに依っている。ここで、抵抗トランジスタTrRa
のゲート絶縁膜の膜厚を3nmよりも厚くすることもで
きるが、あまりに厚いとゲート絶縁膜を劣化させるFN
トンネリングによる電流が流れるおそれがある。
【0066】(その他の実施形態)第1及び第2の実施
形態で用いた抵抗トランジスタを抵抗素子として、単独
で用いることも可能である。ここで使用される抵抗トラ
ンジスタは、第1及び第2の実施形態で用いられた抵抗
トランジスタと同一のものである。
【0067】本実施形態において、抵抗トランジスタの
温度変化による特性の変化が小さいため、ADコンバー
タ等、各種の高精度を要求される機器に本実施形態の半
導体装置を使用することができる。
【0068】また、以上で述べた実施形態において、抵
抗素子としてMISトランジスタを使用したが、これに
限らず、Siからなる第1の導体層と、ポリシリコンか
らなる第2の導体層と、第1と第2の導体層に挟まれた
Si酸化膜からなる絶縁膜とを備えた半導体装置を上述
の実施形態に用いることができる。この半導体装置にお
いて、電流は第2の導体層から絶縁膜を介して第1の導
体層に流れる。尚、本実施形態の半導体装置の絶縁膜の
厚みは、トンネリング電流が流れる臨界膜厚以下である
ことが好ましい。
【0069】
【発明の効果】本発明において、抵抗素子をMISトラ
ンジスタで形成することにより、従来よりも温度特性が
改善され、且つ装置の面積を縮小された半導体装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における高抵抗負荷型
SRAMメモリセルからなる半導体装置の等価回路図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態における高抵抗負荷型
メモリセルの駆動用トランジスタと高抵抗負荷部の模式
的断面図である。
【図3】MOSトランジスタにおけるゲートリーク電流
の温度による変化を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における半導体装置の
等価回路図である。
【図5】従来のCMOS型SRAMメモリセルからなる
半導体装置の等価回路図である。
【図6】従来の高抵抗負荷型SRAMメモリセルからな
る半導体装置の等価回路図である。
【図7】従来の高抵抗負荷型メモリセルの駆動用トラン
ジスタと高抵抗負荷部の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 P型Si基板 2 ソース領域 3 SD重複領域(駆動用
トランジスタのドレイン領域及び抵抗トランジスタのソ
ース領域) 4,6 ゲート電極 5,7 ゲート絶縁膜 8 接地線 9,10 プラグ 11 素子分離用絶縁膜 12,13 サイドウォール 14,15,16 シリサイド膜 17 電源線 18 ドレイン領域 21,22 ビット線 23 ワード線 Tr1,Tr2,Tra 駆動用トランジスタ Tr3,Tr4 スイッチングトランジ
スタ TrR1,TrR2,TrRa 抵抗トランジスタ N1,N2,N3,N4,N5 ノード Vcc 電源(線) GND 接地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 績 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F083 BS26 GA09 MA06 MA16 NA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗素子を有する半導体装置であって、 上記抵抗素子は、 第1の導体部と、 第2の導体部と、 上記第1の導体部と上記第2の導体部の間に挟まれた絶
    縁膜とを備え、 上記絶縁膜は、上記第1の導体部と上記第2の導体部と
    の間に所定の電圧を印加することにより、所定のトンネ
    リング電流が流れる抵抗体である半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記絶縁膜の膜厚が、3nm以下であることを特徴とす
    る半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、 上記第1の導体部が半導体基板の一部であり、 上記第2の導体部がゲート電極であり、 上記絶縁膜がゲート絶縁膜であって、 上記抵抗素子が、少なくとも1つのソース・ドレイン領
    域をさらに備えたMISトランジスタ構造を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置において、 ソース・ドレイン領域の一方が上記抵抗素子の上記ソー
    ス・ドレイン領域の一方に接続され、ゲートに入力信号
    を受ける駆動用トランジスタをさらに備え、 上記抵抗素子がインバータの負荷素子として機能するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置において、 上記抵抗素子の上記ソース・ドレイン領域の一方と上記
    駆動用トランジスタの上記ソース・ドレイン領域の一方
    とが同一領域を共有するように設けられていることを特
    徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の半導体装置に
    おいて、 もう1つの負荷素子ともう1つの駆動用トランジスタと
    をさらに備え、 2つの上記負荷素子と2つの上記駆動用トランジスタと
    がSRAMメモリセルを形成していることを特徴とする
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記負荷素子がNチャネル型トランジスタ構造を有し、 上記駆動用トランジスタがNチャネル型トランジスタで
    あることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記負荷素子のチャネル領域の不純物濃度は、上記駆動
    用トランジスタのチャネル領域の不純物濃度とは異なる
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置において、 上記駆動用トランジスタのゲート電極は、ポリシリコン
    膜とシリサイド膜の積層膜で形成されており、 上記抵抗素子のゲート電極は、ポリシリコン単体で形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項3〜9のうちいずれか1つに記
    載の半導体装置において、 上記抵抗素子は、上記ゲート電極のゲート長方向の一端
    が素子分離用絶縁膜に重なるように設けられており、上
    記ソース・ドレイン領域は上記ゲート電極のゲート長方
    向の他端側にしか形成されていないことを特徴とする半
    導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項3〜10のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置において、 上記抵抗素子のゲート電極は、ノンドープのポリシリコ
    ンからなることを特徴とする半導体装置。
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