JP2002329217A - 3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法及びその装置 - Google Patents

3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法及びその装置

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成 珍 金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元オブジェクト形態変形情報の符号化方
法及び装置を提供する。 【解決手段】 3次元オブジェクトの形態変形を行うキ
ーフレーミング方法により前記3次元オブジェクトの形
態を構成する頂点情報を符号化する方法で、3次元オブ
ジェクトのノード情報をパーサ205で解析し、キーフ
レームの時間軸上の位置を示すキー、該キーからキーフ
レームの特性情報を示すキー値及びその関連情報を抽出
する段階、前記キー値の関連情報より、頂点連結性処理
部215で頂点連結性情報を生成する段階、前記頂点連
結性情報に基づき、ADPCM処理部205で時間デー
タの冗長度を除去するためのキーと時間/空間データの
冗長度を除去するためのキー値の各差分値を生成する段
階、前記差分値を量子化する段階、エントロピ符号化部
235に前記量子化されたキーとキー値を入力し、ビッ
ト間の冗長度を除去して圧縮したビットストリームを生
成する段階を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形態の変形の情報
に関するデータ圧縮に係り、特に、3次元オブジェクト
の形態の変形に関する情報を符号化する方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元の表示は、例えば、コンピュータ
ゲーム、またはコンピュータシステムにおいて、仮想現
実の世界(virtual reality worl
d environments)を具現するために用い
られている。3次元モデルの場合、3次元オブジェクト
(3D object)を表現する手段として、仮想現
実モデル言語(Virtual Reality Mo
deling Language;VRML)が主に用
いられている。
【0003】このVRMLでは、3次元オブジェクトを
多角形のメッシュ(Polygonal Mesh)の
形に表現し、各オブジェクトのアニメーションを線形的
キーフレーミング(Key framing)方法を用
いて表現する。このようなアニメーション方法は任意の
時間軸上に特定のキーフレームを設定し、設定された各
キーフレーム間のアニメーションを線形補間(Line
ar Interpolation)方法を用いて補間
する。この方法で用いられるキーフレームは、補間ノー
ド(Interpolator node)を通して定
義される。このノードは、キーフレームの時間軸上の位
置を示すキーデータと、当該キーでキーフレームの特性
情報を示すキー値データとして表現されたフィールドデ
ータとから形成される。
【0004】一方、区分的線形補間(Piecewis
e Linear Interpolation)特性
を有するキーフレーミングの方法を用いて実際の運動体
と類似した自然なアニメーションを表現する場合には、
補間ノードを通して多量のキーフレーム情報が提供され
なければならないが、このことは費用と効率面で深刻な
問題を招く。また、前記キーフレーミング方法をオフラ
イン上で応用する場合には、膨大な量の3次元アニメー
ションデータを記憶させることができる大容量の記憶装
置が要求される。
【0005】そして、前記キーフレーミング方法をオン
ライン上で応用する場合には、大容量の記憶装置以外に
も、サーバーから端末機に3次元アニメーションデータ
を伝送する際に、伝送路の大容量化及び高速化が要求さ
れ、伝送誤りの発生確率増加によって生じるデータ信頼
性が低下するという問題が生じることとなる。このた
め、補間ノードのデータ量を減らせ効率的な圧縮及び符
号化方案が要求されている。
【0006】このような要求に応えるために、従来、図
1に示されるような差分パルスコード変調(Diffe
rential Pulse Code Modula
tion:DPCM)を用いた符号化方法が使われてい
る。このDPCMの方法は、データの差値だけをコーデ
ィングすることでビット数を減らす方法であて、キーフ
レーミング方法と符合されてデータを圧縮するのに使わ
れる。この方法はMPEG−4BIFS(Binary
Format for Scene)符号化方法でも
使われる。
【0007】図1に示すように、パーサ(parse
r;パーシング処理を行うコンピュータプログラム)1
05は、符号化する補間ノードのデータ情報を識別する
ものである。また、デマルチプレクサ110は、補間ノ
ードのうち符号化する対象補間ノードのフィールドデー
タを分類する。具体的には、デマルチプレクサ110
は、パーサ105から座標補間(Coordinate
Interpolator;CI)のノードが入力さ
れ、該当するキーQKと、キー値QKVとから形成された
フィールドデータを出力する。DPCM処理器120
は、CIノードのフィールドデータが入力され、キーと
キー値とを各々分離し、時間軸上で隣接しているキーと
キー値データの各差分値EK、EKVを各々独立して生成
し、データ間の時間の冗長度を除去する。
【0008】図2は、図1に示されるDPCM処理器1
20の詳細なブロック図である。図2に示すように、逆
量子化器122は現在符号化するキー値の差分値が生成
される際、時間軸上で、以前のデータ値を、復号化装置
150で復元した値と同一にする。
【0009】また、図1に示すように、量子化器130
は、同一の方法で生じた差分値EK、EKVが入力され、
符号化するデータの表現精度を調整して、データの圧縮
効果を発揮するものである。そして、エントロピ符号化
器135は、量子化器130で量子化された下記記号
(S1)で表される値を受け入れ、シンボルの発生確率
によって、ビット間での冗長度を除去して、ビットスト
リーム140を生成する。図1に示される符号化装置1
00を通して形成されたビットストリーム140は、符
号化装置100の逆過程を行う復号化装置150を通
し、符号化されたCIノードを復元する。
【0010】
【数7】
【0011】しかし、このように構成された符号化装置
100及び復号化装置150は、補間ノードのフィール
ドデータに存在するデータの冗長度を除去するに際し
て、3次元オブジェクトの形態を構成する頂点間の空間
的な相関性によるデータの冗長度だけを除去する。この
場合、キーフレーミング方法のアニメーションで大きく
現れる時間相関性によるデータの冗長度は全く考慮され
ていないために、実際には、データ圧縮の効果を高める
ことができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記問題点に鑑み、本
発明の第1の課題は、時間/空間のデータの相関性を用
いて符号化する3次元オブジェクトの経時的な形態の変
形に関する情報のデータの冗長度を除去することが可能
な符号化方法及びその装置を提供することにある。
【0013】本発明の第2の課題は、符号化すべき3次
元オブジェクトの経時的な形態の変形に関する情報の符
号化を行う際に、符号化される頂点間の連結情報に応答
し、幅優先の探索(Breadth First Se
arch、以下「BFS」と称する)に関する情報を生
成するために用いられる探索開始の頂点を発生させるこ
とができる符号化方法、及びその装置を提供することに
ある。
【0014】本発明の第3の課題は、符号化する3次元
オブジェクトの経時的な形態の変形に関する情報を符号
化する際に、量子化された誤差を補償することができる
符号化方法、及びその装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係る第1の態様は、3次元オブジェクトの形
態の変形を行うキーフレーミング方法を用いて、前記3
次元オブジェクトの形態を構成する各頂点の情報を符号
化する方法において、(a) 前記3次元オブジェクト
のノード情報をパーシング処理(parsing;解
析)することにより、キーフレームの時間軸上の位置を
示すキー、このキーでキーフレームの特性情報を示すキ
ー値、及びその関連情報を抽出する段階と、(b)前記
関連情報から頂点の連結性に関する情報を生成する段階
と、(c)前記頂点の連結性に関する情報に基づき、時
間のデータの冗長度を除去すべきキーと、時間/空間の
データの冗長度を除去すべきキー値の各差分値を生成す
る段階と、(d)前記差分値を量子化する段階と、
(e)前記量子化されたキーとキー値が入力されると、
ビット間の冗長度が除去されて圧縮されたビットストリ
ームを生成する段階とを含むことを特徴とする3次元オ
ブジェクトの形態変形情報の符号化方法を提供する。
【0016】本発明の第2の態様は、前記第1の態様に
おいて、(a)段階が、ノード情報を座標補間ノードと
インデックスフェイスセットノードとに分類し、前記座
標補間ノードでキー及びキー値で形成されたフィールド
データを抽出し、前記インデックスフェイスセットノー
ドで座標インデックスフィールドデータを抽出すること
を特徴とする。
【0017】本発明の第3の態様は、前記第2の態様に
おいて、(b)段階が、前記インデックスフェイスセッ
トノードから抽出された前記座標インデックスフィール
ドデータを、前記関連情報として受け入れ、頂点間の空
間データの相関性を定義するための幅優先の探索情報が
前記頂点の連結性に関する情報として形成されることを
特徴とする。
【0018】本発明の第4の態様は、前記第3の態様に
おいて、(b)段階が、前記座標インデックスフィール
ドデータが入力されると、このデータを頂点ごとにキュ
ーに蓄積させ、このようにデータが蓄積されたキューを
通して、各頂点が探索されたか否かを判定し、この判定
結果に基づいて、前記の幅優先の探索情報を生成するこ
とを特徴とする。
【0019】本発明の第5の態様は、前記第1の態様に
おいて、(c)段階が、(c1)前記頂点の連結性に関
する情報、前記関連情報としてのインデックスフェイス
セットノードの座標情報、及び前記キー値が入力される
と、前記キー値に対して3次元空間上で変化されるあら
ゆる位置の値間の差分値を生成する段階と、(c2)前
記頂点の連結性に関する情報に基づき、前記差分値から
頂点間の空間的な相関性によるデータの冗長度を抽出す
る段階と、(c3)前記(a)段階で抽出されたキーと
前記空間的な相関性によるデータの冗長度が抽出された
キー値に対して、それぞれ差分パルスコード変調処理す
る段階とを含むことを特徴とする。
【0020】本発明の第6の態様は、前記第5の態様に
おいて、(c1)段階が、符号化するキーデータの数
と、前記関連情報としてノード情報からパーシング処理
された前記インデックスフェイスセットノード内に存在
する頂点の総数を計算し、これらの計算結果を用いてキ
ー値に対する差分値を計算することを特徴とする。
【0021】本発明の第7の態様は、前記第5の態様に
おいて、(c2)段階が、前記頂点の連結性に関する情
報の探索の順序によって頂点を探索し、この頂点と隣接
する頂点を定義し、このように探索した頂点と空間的相
関性の高い頂点とを上位の頂点として定義し、このよう
に定義された2つの頂点間の3次元空間の位置の値の差
分値を計算することにより、データの冗長度が除去され
ることを特徴とする。
【0022】本発明の第8の態様は、前記第1の態様に
おいて、(e)段階が、シンボルの発生確率によってビ
ット間の冗長度が除去されることを特徴とする。
【0023】本発明の第9の態様は、前記第8の態様に
おいて、少なくとも符号化されたキー情報とキー値の情
報とから形成され、前記キー情報はキーとそのキーに対
するキー表示子の組み合わせから形成され、前記キー値
の情報はキーの順番にキーフレームが形成され、キーフ
レームは前記頂点の連結性に関する情報の探索の順序に
よって形成されることを特徴とする。
【0024】また、前記課題を解決するために、本発明
に係る第10の態様は、3次元オブジェクトの形態の変
形を行うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オ
ブジェクトの形態を構成する頂点の情報を符号化する方
法において、(a)前記3次元オブジェクトのノード情
報をパーシング処理することにより、キーフレームの時
間軸上の位置を示すキー、このキーからキーフレームの
特性情報を示すキー値、及びその関連情報を抽出する段
階と、(b)前記関連情報から頂点の連結性に関する情
報を生成する段階と、(c)前記キーとキー値とを量子
化する段階と、(d)前記頂点の連結性に関する情報に
基づき、時間のデータの冗長度を除去すべく量子化され
たキーと、時間/空間のデータの冗長度を除去すべく量
子化されたキー値の各差分値を生成する段階と、(e)
前記差分値が入力されると、ビット間の冗長度が除去さ
れて圧縮されたビットストリームを生成する段階とを含
むことを特徴とする3次元オブジェクトの形態変形情報
の符号化方法を提供する。
【0025】本発明の第11の態様は、前記第10の態
様において、(a)段階が、ノード情報を、座標補間ノ
ードとインデックスフェイスセットノードとに分類し、
前記座標補間ノードからキー及びキー値で形成されたフ
ィールドデータを抽出し、前記インデックスフェイスセ
ットノードから座標インデックスフィールドデータを抽
出することを特徴とする。
【0026】本発明の第12の態様は、前記第10の態
様において、(b)段階が、前記関連情報として、前記
インデックスフェイスセットノードから抽出された前記
座標インデックスフィールドデータが入力され、頂点間
の空間データの相関性を定義するための幅優先の探索情
報が前記頂点の連結性に関する情報として形成されるこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の第13の態様は、前記第12の態
様において、(b)段階が、前記座標インデックスフィ
ールドデータが入力されると、このデータを頂点ごとに
キューに蓄積させ、このようにデータが蓄積されたキュ
ーを通して、各頂点が探索されたか否かを判定し、この
結果に基づいて、前記の幅優先の探索情報を生成するこ
とを特徴とする。
【0028】本発明の第14の態様は、前記第10の態
様において、(d)段階が、(d1)前記頂点の連結性
に関する情報、前記関連情報としてのインデックスフェ
イスセットノードの座標情報及び前記キー値が入力され
ると、キー値に対して3次元空間上で変化されるあらゆ
る位置の値間の差分値を生成する段階と、(d2)前記
頂点の連結性に関する情報に基づき、前記差分値で頂点
間の空間的な相関性によるデータの冗長度を抽出する段
階と、(d3)前記(a)段階で抽出されたキーと前記
空間的な相関性によるデータの冗長度が抽出されたキー
値に対して、それぞれ差分パルスコード変調処理する段
階とを含むことを特徴とする。
【0029】本発明の第15の態様は、前記第10の態
様において、符号化方法で得られたビットストリーム
が、少なくとも符号化されたキー情報とキー値の情報と
から形成され、前記キー情報はキーとそのキーに対する
キー表示子の組み合わせから形成され、前記キー値の情
報はキーの順番にキーフレームが形成され、前記キーフ
レームは前記頂点の連結性に関する情報の探索の順序に
よって形成されることを特徴とする。
【0030】前記課題を解決するための本発明に係る第
16の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行う
キーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェク
トの形態を構成する頂点の情報を符号化する方法におい
て、(a)前記3次元オブジェクトのノード情報をパー
シング処理することにより、キーフレームの時間軸上の
位置を示すキー、このキーでキーフレームの特性情報を
示すキー値、及びその関連情報を抽出する段階と、
(b)前記3次元オブジェクトの頂点間の空間データの
相関性を定義するための幅優先の探索の探索開始情報を
生成する段階と、(c)前記(a)段階で抽出された前
記関連情報と、前記(b)段階で生じた前記探索開始情
報から頂点の連結性に関する情報を生成する段階と、
(d)前記頂点の連結性に関する情報に基づき、時間の
データの冗長度を除去すべきキーと、時間/空間のデー
タの冗長度を除去すべきキー値の各差分値を生成する段
階と、(e)前記差分値を量子化する段階と、(f)前
記量子化されたキーとキー値が入力されると、前記キー
値のビットを符号化する量子化のステップを生成する段
階と、(g)前記量子化のステップを受けて、このよう
に量子化された値に存在するビット間の冗長度を除去す
る段階とを含むことを特徴とする3次元オブジェクトの
形態変形情報の符号化方法を提供する。
【0031】本発明の第17の態様は、前記第16の態
様において、(a)段階が、ノード情報を、座標補間ノ
ードとインデックスフェイスセットノードとに分類し、
前記座標補間ノードからキー及びキー値で形成されたフ
ィールドデータを抽出し、前記インデックスフェイスセ
ットノードから座標インデックスフィールドデータを抽
出することを特徴とする。
【0032】本発明の第18の態様は、前記第16の態
様において、(b)段階が、(b1) 前記符号化され
る頂点間の連結情報に応答して前記あらゆる頂点に連結
された頂点の数を求める段階と、(b2)前記頂点数の
うち最多連結頂点を有する頂点のインデックスを求める
段階と、(b3)前記インデックスの頂点を前記探索開
始頂点として生成する段階とを含むことを特徴とする。
【0033】本発明の第19の態様は、前記第16の態
様において、(f)段階が、(f1)前記量子化された
キー値を形成するX、Y、Z座標ごとに最大値/最小値
を各々比較する段階と、(f2)前記X、Y、Z座標の
それぞれにおいて、前記最小値の絶対値が前記最大値よ
り小さいか同一であれば、前記量子化ステップを下記式
(1)として出力する段階と、(f3)前記X、Y、Z
座標の各々において、前記最小値の絶対値が前記最大値
より小さいか同一でなければ、前記量子化ステップを下
記式(2)として出力する段階とを含むことを特徴とす
る。
【0034】
【数8】
【0035】前記式(1)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Min|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最小値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0036】
【数9】
【0037】前記式(2)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Max|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最大値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0038】本発明の第20の態様は、前記第16の態
様において、(g)段階が、シンボルの発生確率によっ
てビット間の冗長度が除去されることを特徴とする。
【0039】本発明の第21の態様は、前記第16の態
様において、符号化方法で得られたビットストリーム
が、前記キー値の量子化サイズ、前記キー値のX座標の
量子化ステップ、前記キー値のY座標の量子化ステッ
プ、前記キー値のZ座標の量子化ステップ、前記量子化
器からの差分値を0〜1の範囲の値に正規化するために
使われた最小値及び最大値の情報を含むヘッダ情報と、
前記幅優先の探索の探索の順序に係るキー値の情報とを
含むことを特徴とする。
【0040】前記課題を解決するための本発明に係る第
22の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行う
キーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェク
トの形態を構成する頂点の情報を符号化する方法におい
て、(a)前記3次元オブジェクトのノード情報をパー
シング処理することにより、キーフレームの時間軸上の
位置を示すキー、このキーからキーフレームの特性情報
を示すキー値、及びその関連情報を抽出する段階と、
(b)前記3次元オブジェクトの頂点間の空間データの
相関性を定義するための幅優先の探索の探索開始情報を
生成する段階と、(c)前記(a)段階で抽出された前
記関連情報と、前記(b)段階で生じた前記探索開始情
報から頂点の連結性に関する情報を生成する段階と、
(d)前記キーとキー値とを量子化する段階と、(e)
前記頂点の連結性に関する情報に基づき、時間のデータ
の冗長度が除去され、量子化されたキーと、時間/空間
のデータの冗長度が除去され、量子化されたキー値の各
差分値を生成する段階と、(f)前記差分値が入力され
ると、前記キー値のビットを符号化する量子化ステップ
を生成する段階と、(g)前記量子化ステップを受け
て、このように量子化された差分値に存在するビット間
の冗長度を除去する段階とを含むことを特徴とする3次
元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法を提供す
る。
【0041】本発明の第23の態様は、前記第22の態
様において、(a)段階が、ノード情報を、座標補間ノ
ードとインデックスフェイスセットノードとに分類し、
前記座標補間ノードからキー及びキー値よりなるフィー
ルドデータを抽出し、前記インデックスフェイスセット
ノードから座標インデックスフィールドデータを抽出す
ることを特徴とする。
【0042】本発明の第24の態様は、前記第22の態
様において、(b)段階が、(b1)前記符号化される
頂点間の連結情報に応答して前記あらゆる頂点に連結さ
れた頂点の数を求める段階と、(b2)前記頂点数のう
ち最多の連結頂点を有する頂点のインデックスを求める
段階と、(b3)前記インデックスの頂点を前記探索開
始頂点として生成する段階とを含むことを特徴とする。
【0043】本発明の第25の態様は、前記第22の態
様において、(f)段階が、(f1)前記量子化された
差分値を形成するX、Y、Z座標ごとに最大値/最小値
を各々比較する段階と、(f2)前記X、Y、Z座標の
各々において、前記最小値の絶対値が前記最大値より小
さいか同一であれば前記量子化ステップを下記式(1)
として出力する段階と、(f3) 前記X、Y、Z座標
の各々において、前記最小値の絶対値が前記最大値より
小さいか同一でなければ前記量子化ステップを下記式
(2)として出力する段階とを含むことを特徴とする。
【0044】
【数10】
【0045】前記式(1)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Min|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最小値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0046】
【数11】
【0047】前記式(2)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Max|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最大値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0048】本発明の第26の態様は、前記第22の態
様において、(g)段階が、シンボルの発生確率によっ
てビット間の冗長度が除去されることを特徴とする。
【0049】本発明の第27の態様は、前記第22の態
様において、符号化方法で得られたビットストリーム
が、前記キー値の量子化サイズ、前記キー値のX座標の
量子化ステップ、前記キー値のY座標の量子化ステッ
プ、前記キー値のZ座標の量子化ステップ、前記量子化
器で前記キー及びキー値を0〜1の範囲の値に正規化す
るために用いられる最小値及び最大値情報を含むヘッダ
情報と、前記幅優先の探索の探索の順序によるキー値の
情報とを含むことを特徴とする。
【0050】前記課題を解決するための本発明に係る第
28の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行う
キーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェク
トを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置におい
て、前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング
処理することにより、キーフレームの時間軸上の位置を
示すキー、このキーからキーフレームの特性情報を示す
キー値、及びその関連情報を抽出するフィールドデータ
入力部と、前記関連情報から頂点の連結性に関する情報
を生成する頂点連結性処理部と、前記関連情報及び前記
頂点の連結性に関する情報に基づき、時間のデータの冗
長度が除去されたキーと、時間/空間のデータの冗長度
が除去されたキー値の各々の差分値を生成する適応型差
分パルスコード変調処理部と、前記差分値を量子化して
出力する量子化部と、前記量子化されたキー及びキー値
を受け入れて、ビット間の冗長度を除去するエントロピ
符号化部とを含むことを特徴とする。
【0051】前記課題を解決するための本発明に係る第
29の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行う
キーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェク
トを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置におい
て、前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング
処理することにより、キーフレームの時間軸上の位置を
示すキー、このキーからキーフレームの特性情報を示す
キー値、及びその関連情報を抽出するフィールドデータ
入力部と、前記関連情報から頂点の連結性に関する情報
を生成する頂点連結性処理部と、前記キーとキー値とを
量子化する量子化部と、前記関連情報及び前記頂点の連
結性に関する情報に基づき、前記時間の冗長度が除去さ
れ、量子化されたキーの差分値と、前記時間/空間のデ
ータの冗長度が除去され、量子化されたキー値の差分値
とを生成する差分パルスコード変調処理部と、前記差分
値のビット間の冗長度を除去するエントロピ符号化部と
を含むことを特徴とする3次元オブジェクトの形態変形
情報の符号化装置を提供する。
【0052】本発明の第30の態様は、前記第28の態
様または前記第29の態様において、フィールドデータ
入力部が、前記フィールドデータ入力部は、ノード情報
を、座標補間ノードとインデックスフェイスセットノー
ドとに分類するパーサと、前記座標補間ノードからキー
及びキー値よりなるフィールドデータを抽出し、前記イ
ンデックスフェイスセットノードから座標インデックス
フィールドデータを抽出するデマルチプレクサとを含む
ことを特徴とする。
【0053】本発明の第31の態様は、前記第30の態
様において、頂点連結性処理部が、前記インデックスフ
ェイスセットノードから抽出された前記座標インデック
スフィールドデータを前記関連情報として受け入れ、頂
点間の空間のデータの相関性を定義するための幅優先の
探索情報が前記頂点の連結性に関する情報として形成さ
れることを特徴とする。
【0054】本発明の第32の態様は、前記第31の態
様において、頂点連結性処理部が、前記座標インデック
スフィールドデータが入力されると、このデータを頂点
ごとにキューに蓄積させ、このようにデータが蓄積され
たキューを通して、各頂点が探索されたか否かを判定
し、この結果に基づいて前記の幅優先の探索情報を生成
することを特徴とする。
【0055】本発明の第33の態様は、前記第28の態
様または前記第29の態様において、前記頂点の連結性
に関する情報、前記関連情報としての前記インデックス
フェイスセットノードの座標情報及び前記キー値が入力
されると、前記キー値に対して3次元空間上で変化する
あらゆる位置の値間の差分値を生成する差分値発生器
と、前記頂点の連結性に関する情報に基づき、頂点間の
空間の相関性に従って、前記差分値におけるデータの冗
長度を抽出する予測器と、前記キーと前記空間的な相関
性によるデータの冗長度が抽出されたキー値とに対し
て、それぞれ差分パルスコード変調処理する差分パルス
コード変調処理器とを含むことを特徴とする。
【0056】本発明の第34の態様は、前記第28の態
様または前記第29の態様において、エントロピ符号化
部が、ビットシンボルの発生確率を用いて、前記量子化
された値に存在するビット間の冗長度が除去されたビッ
トストリームを生成することを特徴とする。
【0057】本発明の第35の態様は、前記第34の態
様において、ビットストリームが、少なくとも符号化さ
れたキー情報とキー値の情報とから形成され、前記キー
情報はキーとそのキーに対するキー表示子の組み合わせ
から形成され、前記キー値の情報はキーの順番にキーフ
レームが形成され、キーフレームは前記頂点の連結性に
関する情報の探索の順序によって形成されることを特徴
とする。
【0058】前記課題を解決するための本発明の第36
の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行うキー
フレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェクトを
構成する頂点の情報を符号化する符号化装置において、
前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
値及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力部
と、前記関連情報から頂点の連結性に関する情報を生成
する頂点連結性処理部と、前記関連情報から前記頂点の
連結性に関する情報の開始頂点を決定する探索開始頂点
発生器と、前記頂点の連結性に関する情報に基づき、時
間のデータの冗長度が除去されたキーと、時間/空間の
データの冗長度が除去されたキー値の各々の差分値を生
成する適応型差分パルスコード変調処理部と、前記差分
値を量子化する量子化部と、前記量子化されたキーとキ
ー値とが入力されると、前記量子化されたキー値のX、
Y、Z座標のビットを符号化する量子化ステップを生成
する量子化ステップ発生部と、前記X、Y、Z座標のビ
ットを符号化する量子化ステップを受けて、前記量子化
された値のビット間の冗長度を除去するエントロピ処理
部とを含むことを特徴とする。
【0059】前記課題を解決するための本発明の第37
の態様は、3次元オブジェクトの形態の変形を行うキー
フレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェクトを
構成する頂点の情報を符号化する符号化装置において、
前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
値及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力部
と、前記関連情報から頂点の連結性に関する情報を生成
する頂点連結性処理部と、前記関連情報から前記頂点の
連結性に関する情報の開始頂点を決定する探索開始頂点
発生器と、前記キーとキー値とを量子化する量子化器
と、前記頂点の連結性に関する情報に基づき、前記時間
のデータの冗長度が除去され、量子化されたキーの差分
値、及び前記時間/空間のデータの冗長度が除去され、
量子化されたキー値の差分値を生成する適応型差分パル
スコード変調処理部と、前記差分されたキー値のX、
Y、Z座標の量子化ステップを生成する量子化ステップ
発生部と、前記X、Y、Z座標に対する量子化ステップ
を受け、このように量子化された値のビットの冗長度を
除去するエントロピ処理部とを含むことを特徴とする。
【0060】本発明の第38の態様は、前記第36の態
様または第37の態様において、フィールドデータ入力
部が、ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフ
ェイスセットノードとに分類するパーサと、前記座標補
間ノードからキー及びキー値とから形成されたフィール
ドデータを抽出し、前記インデックスフェイスセットノ
ードから座標インデックスフィールドデータを抽出する
デマルチプレクサとを含むことを特徴とする。
【0061】本発明の第39の態様は、前記第38の態
様において、探索開始頂点発生器が、前記座標インデッ
クスフィールドデータに応答して前記あらゆる頂点に連
結された頂点数のうち最多の連結頂点を有する頂点のイ
ンデックスを求め、前記インデックスの頂点を前記探索
開始頂点として生成する段階を含むことを特徴とする。
【0062】本発明の第40の態様は、前記第38の態
様において、頂点連結性処理部が、前記インデックスフ
ェイスセットノードから抽出された前記座標インデック
スフィールドデータを前記関連情報として受け入れて、
頂点間の空間データの相関性を定義するための幅優先の
探索情報が前記頂点の連結性に関する情報として形成さ
れ、前記探索開始頂点発生器から生成された前記開始頂
点の情報を受け入れて、前記開始頂点から探索された幅
優先の探索情報を生成することを特徴とする。
【0063】本発明の第41の態様は、前記第38の態
様において、量子化ステップ発生部が、前記キー値と、
前記座標補間ノードの最初のキーフレームに該当するデ
ータ及び前記頂点の連結性に関する情報を受け入れ、前
記キー値の前記X、Y、Z座標の最大値/最小値を出力
する最大/最小計算部と、前記X、Y、Z座標に対応す
る量子化データの範囲を充分に示すことが可能な量子化
ステップを生成する量子化ステップ発生器とを含むこと
を特徴とする3次元オブジェクトの形態変形情報の符号
化装置を提供する。
【0064】本発明の第42の態様は、前記第41の態
様において。量子化ステップ発生器が、前記最大/最小
計算部から入力された前記キー値のうち、前記X座標の
最大値/最小値、前記Y座標の最大値/最小値、及び前
記Z座標のデータの最大値/最小値を各々比較し、前記
最小値の絶対値が前記最大値より小さいか同一であれば
前記量子化ステップを下記式(1)として出力し、前記
最小値の絶対値が前記最大値より小さいか同一でなけれ
ば前記量子化ステップを下記式(2)として出力するこ
とを特徴とする。
【0065】
【数12】
【0066】前記式(1)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Min|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最小値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0067】
【数13】
【0068】前記式(2)中、Qstepはキーの前記
量子化ステップのサイズを示し、|Max|は前記量子
化されたキー値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較し
て得られた最大値を示し、intは値を整数に変換する
関数を表す。
【0069】本発明に係る第43の態様は、前記第36
の態様または前記第37の態様において、エントロピ処
理部が、ビットシンボルの発生確率を用いて前記量子化
された値に存在する前記ビットの冗長度を除去し、その
結果をビットストリームとして出力することを特徴とす
る。
【0070】本発明に係る第44の態様は、前記第43
の態様において、ビットストリームが、前記キー値の量
子化サイズ、前記キー値Xの量子化ステップ、前記キー
値Yの量子化ステップ、前記キー値Zの量子化ステッ
プ、前記量子化器で差分された値を0〜1の範囲の値に
正規化するために用いられる最小値及び最大値情報を含
むヘッダ情報と、前記幅優先の探索の探索の順序による
キー値の情報とを含むことを特徴とする。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、添付した図面に
基づいて詳細に説明する。まず、本発明をより理解し易
くするために、発明の概要を説明すれば次の通りであ
る。本発明は、符号化する3次元オブジェクトの経時的
な形態の変形に関する情報の符号化において、時間/空
間のデータの相関性を用いてデータの冗長度を除去す
る。ここで、空間データの相関性は、3次元オブジェク
トの形態を構成する頂点間の連結性を定義することによ
って求められる。これは、図11に示されるBFSのグ
ラフの連結性を表現する手法の1つである幅優先の探索
(Breadth First Search;BF
S)の方法を用いて定義する。
【0072】さらに、時間のデータの相関性は、区分的
線形補間(Piecewise linear int
erpolation)特性を有するキーフレーム方法
によってキーにより定義される時間軸上のキー値の変化
程度に対する特性値を、BFSにより定義された頂点間
の相関性によって再構成する方法を用いて定義する。
【0073】そして、本発明は、BFSを開始する際
に、より効率的に符号化することができる探索開始頂点
である「Start」を探し出し、このStartを用
いてより効率的なBFSのグラフを生成する。このよう
にして、CIノードのキー値をより効率的に符号化する
ことができる。この他にも、本発明では、復号化を行う
際に、当該頂点を除いた他の頂点で、量子化される誤差
が累積されないようにすることにより、3次元オブジェ
クトの復号化の際に、各部分オブジェクトが相互に分離
された状態で復元されないようにする。
【0074】したがって、本発明にあっては、多角形の
メッシュや、パッチの形態に表現された3次元オブジェ
クトにおいて、経時的に3次元オブジェクトの形態の変
形に関する情報に提供される膨大な量の3次元グラフア
ニメーションデータのキー値の情報が、効率的に圧縮さ
れ、符号化され、さらに復号化され得る。
【0075】このような特徴を有する本発明に係る第1
の実施形態の符号化装置、及び復号化装置、並びに第2
の実施形態の符号化装置及び復号化装置の各々の望まし
い全体構成図は、図3及び図12に示す通りである。ま
た、本発明に係る第3の実施形態の符号化装置及び復号
化装置、並びに第4の実施形態の符号化装置及び復号化
装置の望ましい全体構成図は、図17及び図18に示す
通りである。後述するように、図3及び図12、そして
図17及び図18に示される2種類のシステム間の機能
的特性は、3次元オブジェクトの形態の表現方法及び量
子化部の位置で具現される。
【0076】図3は本発明に係る第1の実施形態の符号
化装置200及び復号化装置250の概略的なブロック
図であり、図4は図3に示される符号化装置200の符
号化方法を説明するフローチャートである。
【0077】図3及び図4に示すように、本発明に係る
第1の実施形態の符号化装置200は、パーサ205及
びデマルチプレクサ210を含むフィールドデータ入力
部、頂点連結性処理部215、適応型差分パルスコード
変調処理部220(以下、「ADPCM処理部」と称す
る。)及び量子化部230及びエントロピ符号化部23
5を含む。復号化装置250は符号化装置200の逆過
程を行うためにエントロピ復号化部255、デマルチプ
レクサ260、頂点連結性処理部265、逆量子化部2
70、逆ADPCM処理部275及びバッファ280を
含む。ここで、復号化装置250は符号化装置200で
行う符号化過程の逆順序にそのまま従う。したがって、
説明の簡略化及び説明の冗長度を避けるために本明細書
では符号化装置200の符号化動作についてのみ説明す
る。
【0078】まず、符号化装置200は、パーサ205
を通して、3次元オブジェクトのノード情報をパーシン
グ処理することにより、キーとキー値、及びその関連情
報を抽出する(2050段階)。パーサ205は符号化
する3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
することにより、CIノード及びインデックスフェイス
セット(IFS)ノードを分類する。本発明では、CI
ノードを符号化する場合を考慮する。CIノードは3次
元オブジェクトの頂点の情報にモルフィングのような形
態変形機能性を提供するために使われる。デマルチプレ
クサ210は、分類されたCIノード及びIFSノード
が入力されると、これらをADPCM処理部220と頂
点連結性処理部215とに分配する。ここで、IFSノ
ードはCIノードの最初のキーフレームに対する差分情
報を生成するために参照される情報として提供される。
これはキーフレーミングアニメーション方法で、CIノ
ードとIFSノードとが1:1の対応関係を有するため
に、各CIノードの最初のキー位置に定義されるキーフ
レームの符号化するデータ量を減らす面で効率的であ
る。
【0079】頂点連結性処理部215は頂点の連結性情
報を生成するために、デマルチプレクサ210からIF
SノードのCIdx(CoordIdx)フィールドデ
ータが入力されるとBFS(幅優先の探索)の情報を形
成する(2150段階)。このBFSの情報は、ADP
CM処理部220で頂点間の空間データの相関性を定義
する際に用いられる。
【0080】BFSの情報は、図11に示すように入力
された多角形のメッシュ構造の3次元オブジェクトの形
態に関する情報を、BFS方法のグラフの構造で再定義
し、任意の1つの頂点に対して隣接する周辺部の頂点を
全て子ノードで構成して、頂点間の空間データの相関性
を表示させる機能を有している。このように空間データ
の相関性を定義するのは、3次元オブジェクトの形態を
時間軸上で変形させる場合、この3次元空間上で相互に
隣接する頂点が類似した運動ベクトルを有しているとい
う特性を用いて符号化するとき、データの冗長度をより
効率的に除去することができるためである。
【0081】ADPCM処理部220は、頂点連結性処
理部215から生じたBFSの情報と、デマルチプレク
サ210から提供されるCIノードの該当するキーQK
とキー値QKV、及びIFSノードの座標Coordが入
力され、時間的データの冗長度を除去するキーと、時間
/空間のデータの冗長度を除去するキー値の各差分値E
K、EKVを生成する(2200段階)。
【0082】このように、符号化装置200で符号化さ
れる頂点の位置の値は、時間/空間のデータの冗長度を
低減化するために、差分値の形態に変換された後、量子
化部230に入力される。量子化部230は、キー値デ
ータの表現精度を量子化されたサイズ値によって調整す
ることにより、実際のデータを圧縮する効果を生成する
(2300段階)。このように量子化された結果である
下記記号(S2)の値は、ADPCM処理部220と、
エントロピ符号化部235とに各々入力される。このエ
ントロピ符号化部235は、量子化された値に存在する
ビットの冗長度を、ビットシンボルの発生確率を用いて
除去することによって、最終的なビットストリーム24
0を生成する(2350段階)。
【0083】
【数14】
【0084】このような符号化過程で、量子化されない
値の差分値を量子化した後、これを再び復元すれば、量
子化された誤差によって復元された各頂点間に位置変化
が生成する。したがって、3次元オブジェクトの各部分
のオブジェクトが相互に分離された形態に復元される現
象が発生する可能性がある。このような現象は、図12
に示されるように、量子化された値間の差分値を符号化
することによって防止することができる。
【0085】図5は図3に示される頂点連結性処理部2
15で、本発明に係る望ましい実施の形態の処理過程を
示す図面である。図5に示すように、頂点連結性処理部
215は、メッシュの構成の形態を示すCIdx情報が
入力されると、この情報が頂点ごとにキューに蓄積され
(2152段階)、このようにデータが蓄積されたキュ
ーを通して、各頂点が探索されたか否かを判定し、この
結果に基づいてBFSのグラフが形成される(2153
段階)。
【0086】この際、最終的なBFSの情報を生成する
ために、キューを管理し(2155段階)、キューを通
じた各頂点の探索の有無を管理する(2151、215
4段階)。但し、BFSの探索の順序で、最初に探索さ
れた頂点は、最上位の頂点として−1と定義される。こ
のようにして、図11に示すようなBFSグラフが形成
される。
【0087】図6は、図3に示されるADPCM処理部
220の望ましい実施の形態の具体的なブロック図であ
る。図6に示すように、ADPCM処理部220は、差
分値発生器221、予測器222、マルチプレクサ22
3、キー及びキー値の各々に対するDPCM処理器22
8、229を具備している。そして、差分値発生器22
1は、任意の1つの頂点が、時間軸に沿って、3次元空
間上で変化されるあらゆる位置の値の間の差分値であ
る、下記記号(S3)の値を定義する機能を備えてい
る。
【0088】
【数15】
【0089】図7は、図6に示される差分値発生器22
1の望ましい実施の形態の具体的なブロック図である。
図7に示すように、差分値発生器221は、第1計算機
2211、第2計算機2212及び頂点間の差分値発生
器2213を含む。第1計算機2211は符号化するキ
ーデータの数nKeyを計算し、第2計算機2212は
IFSノード内に存在する頂点の総数nVを計算する。
キー値に対する差分値はこれら数を用いて次のように計
算される。
【0090】図8は図7に示される頂点間の差分値発生
器2213のキー値に対する差分値計算方法を示す図面
である。図8に示すように、頂点間の差分値発生器22
13は、まず、前述した頂点連結性処理部215で定義
されたBFSの情報によって頂点を形成する情報が入力
されると、任意のi(0≦i≦nV−1)番目の頂点に
対する隣接する頂点vを定義する(22131)。
【0091】次いで、BFSの探索の順序によって探索
する各頂点において、時間軸に沿って3次元空間上で変
化されるあらゆる位置の値間の差分値が計算される(2
2132)。22134及び22135では、時間領域
で、データの冗長度を除去した差分値が生成される。特
に、22134は、時間軸上に、最初に生成されたキー
フレームを、IFSノードで定義された頂点の差分のた
めの比較値として用いることにより、符号化効率を向上
させる。
【0092】再び図6を参照すれば、予測器222は差
分値発生器221から生じた差分値が入力されると、3
次元オブジェクトの形態を構成する頂点間の空間的な相
関性に係るデータの冗長度を抽出する。
【0093】図9は、図6に示される予測器222で、
本発明の望ましい実施の形態における処理過程を示す図
面である。図9に示すように、この予測器222は、ま
ず、頂点連結性処理部215で定義されたBFSの探索
の順序に従って各頂点を探索し、i番目に探索した頂点
と、この頂点と隣接する頂点vを定義する(222
1)。2221で探索した頂点vと空間相関度の高い頂
点を、BFSの探索の順序で、上位の頂点bと定義する
(2222)。そして、2221と2222で定義され
た空間の相関性が高い2つの頂点bとvとの間の3次元
空間の位置の値の差分値である下記記号(S4)の値を
計算して、データの空間の冗長度を除去する(222
5)。
【0094】
【数16】
【0095】この際、BFSの探索の順序で、最初に探
索する頂点は、差分値発生器221を通して入力された
差分値をそのまま使用する。2226段階では、222
5段階で求めた3次元空間の位置の値の差分値である前
記記号(S4)の値から、構成要素ごとに、最大値/最
小値のMax、Minが定義される。これらの値は、量
子化部230に入力され、量子化のために必要な正規化
の過程で用いられる。
【0096】このように時間/空間のデータの冗長度を
除去するキー値データの差分値であるEKVは、図6に示
すように、DPCM処理器229に入力されて差分パル
スコード変調されて得られた値は量子化部230に出力
される。
【0097】キーフレーミングアニメーション方法で提
供する時間的データ相関性を用いてデータの冗長度を除
去するキーEKの場合には、前述したキー値データの差
分値EKVと同様に、図6に示されるDPCM処理器22
8を経ることとなる。その後、量子化部230を通して
データの表現精度を調整してデータを圧縮し、エントロ
ピ符号化部235を通して圧縮されたデータのビットの
冗長度を除去した後、ビットストリーム240が形成さ
れることとなる。
【0098】図10は図3に示される符号化装置200
により生じたビットストリーム240構造の1例を示す
図面である。図10に示される2400、2405、2
410の情報は1つのCIノード処理単位に対して符号
化されたビットストリームの構成要素である。2400
は、復号化装置250でCIノードを復元するために逆
量子化部270で行われる逆量子化条件として提供され
る情報である。この2400は、本発明の望ましい1例
であって、2425のようにキーの量子化サイズである
Qstep_K、キー値の量子化サイズQstep_K
V、及び量子化部230で差分された値を、0〜1範囲
の値として正規化させる際に使われる各最小値Min
X、MinY、MinZと各最大値MaxX、Max
Y、MaxZの情報から形成される。
【0099】また、2405は、時間軸上で差分された
キーデータの量子化値を提供する情報である。この24
05は、望ましい1例であって、2420と同様に構成
される。ここで、Klastはキーデータの数を復号化
装置250に知らせるために使われる1ビット表示子で
あって、その値が0であれば、次の情報がキーデータで
あることを、1であれば次のデータがキー値データであ
ることを復号化装置250に知らせる機能をする。
【0100】2410はキー値データ情報であって、2
415のように時間軸上に順次に生成されるキーの各々
に対して、該当するキーフレームを構成するあらゆる頂
点の位置の値を、BFSの探索の順序によって形成され
た形態で提供される。ここで、BFSの探索の順序で頂
点の順序を配置したのは、エントロピ符号化部235で
処理する際に、ビット間の相関性を高めるように配慮し
たことによるものである。また、2415から提供され
るキー値の情報をキーの順番に配置したのは、復号化装
置で2415のビットストリームを復元する際に、復元
された結果をレンダリング(Rendering)する
までに生成される遅延時間を最小化し、この復号化装置
のメモリの使用量を最小化するように配慮したことによ
る。
【0101】再び図3を参照すると、前述した一連の符
号化方法を通して生成されたビットストリーム240
は、前述した符号化過程の逆過程を通して復元させるこ
とが可能である。但し、復号化装置250は各ノードの
最初のキーに対するキーフレームを復元し、3次元オブ
ジェクトの空間的な相関性を表現するBFSの情報を生
成するために、デマルチプレクサ260を通してIFS
ノードが入力される必要がある。
【0102】このような一連の符号化及び復号化方法
で、本発明が備える主な特徴は、3次元オブジェクトの
形態の変形に関する情報に存在する、時間/空間の相関
性に関するデータの冗長度を除去する機能と、キーフレ
ーミングアニメーション方法で提供する、IFSノード
とCIノードとの間の対応関係を用いて符号化するデー
タ量を縮小する機能などを挙げることができる。
【0103】前述したように、図3及び図4に示される
本発明に係る第1の実施形態の符号化装置及び方法は、
符号化するデータ量の減少面で従来の技術に比べて優秀
な性能を提供することが可能である。しかし、前述した
ように複数個の部分オブジェクトの集合体で構成された
3次元オブジェクトの符号化及び復号化において、量子
化された誤差によって復元された各頂点の位置変化発生
によって、3次元オブジェクトの各部分オブジェクトで
は、相互に分離された形に復元される現象が起きる可能
性がある。
【0104】これを補完するために本発明では、図12
及び図13のようにADPCM処理以前に量子化をまず
行う符号化装置及び方法を提示する。図12は量子化さ
れた誤差を補償した本発明に係る第2の実施形態に含ま
れる符号化装置300及び復号化装置350の概略的な
ブロック図であり、図13は図12に示される符号化装
置300の符号化方法を説明するフローチャートであ
る。
【0105】図12に示すように、本発明に係る第2の
実施形態の符号化装置300はパーサ305及びデマル
チプレクサ310を含むフィールドデータ入力部、頂点
連結性処理部315、量子化部320、ADPCM処理
部330及びエントロピ符号化部335を含む。そし
て、復号化装置350は符号化装置300の逆過程を行
うためにエントロピ復号化部355、デマルチプレクサ
360、頂点連結性処理部365、逆DPCM処理部3
70、逆量子化部375及びバッファ380を含む。こ
こで、パーサ305、デマルチプレクサ310及び頂点
連結性処理部315の機能及び構造は図3の定義と同一
なので、その詳細な説明は略す。
【0106】図13を参照して符号化装置300で行う
動作を説明すれば次の通りである。この符号化装置30
0は、まず3次元オブジェクトのノード情報をパーシン
グ処理することにより、キーとキー値、及びその関連情
報を抽出する(3050段階)。次いで、頂点の連結性
に関する情報(頂点連結性情報)を生成する(3150
段階)。次いで、量子化部320はデマルチプレクサ3
10で分類されたCIノードのキーとキー値とから形成
されたフィールドデータが入力されると、このデータに
ついて差分過程を経ずに、量子化を行う(3200段
階)。
【0107】ADPCM処理部330は量子化されたC
Iノードのキーとキー値とから形成されたフィールドデ
ータ、BFSの情報、及び座標Coordの情報が入力
されると、フィールドデータで時間/空間のデータの冗
長度を除去するために、差分値を生成する(3300段
階)。ADPCM処理部330により差分化された結果
は、図3に示す場合のように量子化部320に送られず
に、エントロピ符号化部335に入力されて最終的なビ
ットストリーム340を形成する(3350段階)。
【0108】図14は、図12に示されるADPCM処
理部330の詳細ブロック図である。図14は図6に示
されるADPCM処理部220と比較するとき、予測器
332は量子化のために必要な頂点のx、y、z座標値
の各々に対する空間予測差分値の最大値/最小値Ma
x、Minを定義する過程を処理する機能が除去されて
いる。したがって、差分値計算機331の詳細な処理
は、図7と同一であるが、予測器332、すなわち、空
間予測差分値発生器は、量子化部320を通して量子化
されたデータ値を使用するために、量子化の際に必要な
各構成要素ごとの最大値、最小値であるMax、Min
が生成されないようになっている。
【0109】図15は、図14に示される予測器で、デ
ータの冗長度を抽出するための予測方法を示す図面であ
る。図15に示すように、前記の予測方法は、2226
段階を除いて、図9に示される予測方法と同一であるこ
とがわかる。したがって、説明の便宜上、図15につい
ての詳細な説明は省略する。
【0110】図16は、図14に示される量子化された
誤差を補償したDPCM処理器338、339の望まし
い実施の形態のブロック図である。図16に示すよう
に、DPCM処理器338、339は、図6に示すよう
に差分パルスコード変調されて得られた値を量子化部3
20に送らず、差分パルスコード変調されて得られた値
をエントロピ符号化部335に出力して、最終的なビッ
トストリーム340を形成する。このようにして形成さ
れたビットストリーム340は、実質的に図10と同一
の構造を有している。また、このビットストリーム34
0は、図12に示す復号化装置350で説明した符号化
過程の逆過程を通してCIノードに復元される。
【0111】このように、CIノードのキーとキー値と
を差分する前に、まず、量子化させることによって生じ
る効果は次の通りである。符号化する3次元オブジェク
トの形態を構成するあらゆる頂点の位置の値が量子化さ
れた誤差のみが、3次元空間上で既に移動された状態を
提供する。このため、この移動された状態で各頂点の位
置の値に対する差分値は、隣接する他の頂点に、量子化
された誤差を、これ以上伝播させるという現象を発生さ
せない。
【0112】したがって、復号化の過程で、該当する頂
点を除いた他の頂点で量子化された誤差が累積される現
象が生じなくなって、複数の部分オブジェクトの集合体
で構成された3次元オブジェクトの復号化を行う際の各
部分オブジェクトが相互に分離された形に復元される現
象が生じなくなる。この際、圧縮効率は図3の場合と実
質的に同一である。
【0113】このように、本発明に係る第1の実施形態
及び第2の実施形態の符号化装置200、300、及び
復号化装置250、350は頂点連結性処理部215、
315、265、365を用いてCIノードのキーデー
タとキー値データとを効率的に符号化する。ここで、エ
ントロピ処理部に入力されるデータは、エントロピの符
号化を行う際に予め与えられるキー値の量子化ビットと
して符号化される。
【0114】この方法では時間/空間のデータの相関性
を用いて符号化するために、データの散布度がかなり低
くなり、データの分布範囲も狭まる。したがって、エン
トロピ符号化を行う際に、キー値の量子化ステップをデ
ータ分布の範囲を表現することができる程度に低減化す
ることができる。したがって、量子化データの損失なし
に必要量だけの量子化ステップを用いて符号化効率を高
め、蓄積されるデータの量をさらに低減化させることが
できる。
【0115】しかし、前記従来の方法ではキー値データ
を符号化する過程で、BFSのグラフを形成するための
BFSを実行する際、開始頂点を選択する方法について
はあまり考慮されていなかった。したがって、任意のイ
ンデックスまたは最初のインデックスの頂点から探索し
始める。これは3次元オブジェクトの構成を考慮せず、
任意の頂点を選択する方法である。したがって、効率的
な開始頂点選択方法が提案される必要性がある。
【0116】以下、CIノードのデータのうちキー値デ
ータを圧縮して符号化する方法を改善できる本発明に係
る第3の実施形態の符号化装置及び復号化装置、並びに
第4の実施形態の符号化装置及び復号化装置について説
明する。
【0117】図17は開始頂点発生機能を備えた本発明
に係る第3の実施形態の符号化装置400及び復号化装
置450のブロック図であり、図18は量子化された誤
差を補償した本発明に係る第4の実施形態の符号化装置
500及び復号化装置550のブロック図である。
【0118】図17に示すように、本発明に係る第3の
実施形態の符号化装置400はパーサ405及びデマル
チプレクサ410を含むフィールドデータ入力部、探索
開始頂点発生器412、頂点連結性処理部415、AD
PCM処理部420、量子化部430、量子化ステップ
発生部432及びエントロピ符号化部435を含む。そ
して、復号化装置450は符号化装置400の逆過程を
行うためにエントロピ復号化部455、デマルチプレク
サ460、探索開始頂点発生器462、頂点連結性処理
部465、逆量子化部470、逆ADPCM処理部47
5及びバッファ480を含む。ここで、符号化装置40
0は図3に示される符号化装置300と比較するとき、
探索開始頂点発生器412、462及び量子化ステップ
発生部432がさらに含まれていることを除き、残りの
機能及び構造は図3の定義と同一である。前記符号化装
置400で行われる符号化動作は次の通りである。
【0119】デマルチプレクサ410はパーサ405か
ら分類されたCIノードとIFSノードが入力される
と、これらをADPCM処理器420と探索開始頂点発
生器412に分配する。BFS構成部415は探索開始
頂点発生器412からIFSノードのCIdx(Coo
rdIdx)フィールドデータと探索開始頂点開始情報
Startとが入力されるとBFSの情報を形成する。
【0120】ADPCM処理部420は、頂点連結性処
理部415で生成されたBFSの情報と、デマルチプレ
クサ410から提供されるCIノードの該当するキーQ
Kとキー値QKV、及びIFSノードIの座標Coord
の情報が入力されと、時間的データの冗長度を除去する
キーと、時間/空間のデータの冗長度を除去するキー値
の各差分値EK、EKVを量子化部430に出力する。こ
の量子化部430は、キー値データの表現精度を量子化
されたサイズ値によって調整してデータを圧縮する。こ
のように量子化された結果である下記記号(S2)で表
される値は、ADPCM処理部420とエントロピ符号
化部435に各々入力される。
【0121】
【数17】
【0122】量子化ステップ発生部432は、前記量子
化データである前記記号(S2)で表される値に応答し
て、量子化ステップQstep_X、Qstep_Y、
Qstep_Zを生成する。生じた量子化ステップQs
tep_X、Qstep_Y、Qstep_Zはエント
ロピ処理部435に入力される。エントロピ処理部43
5は前記量子化ステップQstep_X、Qstep_
Y、Qstep_Zに応答し、量子化された前記記号
(S2)で表される値に存在するビットの冗長度を、ビ
ットシンボルの発生確率を用いて除去し、最終的なビッ
トストリーム440を生成する。
【0123】本発明に係る第3の実施形態の符号化装置
400は、前述したように、図3及び図12の符号化装
置200、300に示すように、任意のインデックスま
たは最初のインデックスの頂点から探索せずに、効率的
な開始頂点を提供するものである。すなわち、前記符号
化装置400は、BFSを開始する際に、より効率的に
符号化することができる開始頂点である「Start」
を探し、これを用いるので、BFSのグラフを効率的に
生成させることができる。
【0124】しかし、前記符号化装置400はデータの
冗長度を減らすために符号化される頂点の位置の値を差
分値形態に変換するために、量子化されない値の差分値
を量子化し、再び復元する場合、この復元された各頂点
間に、位置的変化が生じる可能性がある。これによって
各部分オブジェクトは相互に分離された形態で復元され
るような現象が起きる可能性がある。
【0125】このような量子化された誤差を減らすため
に本発明では、図18に示されるように、量子化された
誤差を減らした符号化装置500及び復号化装置550
が提供される。前述したような量子化された誤差は、既
に量子化された値間の差分値を利用することによって防
止することができるが、このために図18では、図17
のADPCM処理器420と量子化器430との位置が
取替えられた形態のADPCM処理器530と、量子化
器520を備えた符号化装置500と、図17の逆AD
PCM処理器475と逆量子化器470の位置とが取替
えられた形態の逆ADPCM処理器570と逆量子化器
575を備えた復号化装置550を含む。また、これは
図12に示される符号化装置300及び復号化装置35
0と比較する際に、探索開始頂点発生器512、562
及び量子化ステップ発生部532がさらに含まれたこと
を除き、残りの機能及び構造は図12の定義と同一であ
る。したがって、同じ成分に対する詳細な説明は略す。
【0126】図19は、図17及び図18に示される探
索開始頂点発生器412、512の探索開始頂点Sta
rtの発生方法を説明するフローチャートである。図1
9に示すように、探索開始頂点発生器412、512
は、まず、頂点間の連結情報CIdxが入力されると、
あらゆる頂点に連結した頂点の数frequency
(CIdxi)を求め(4121段階)、これらのうち
最も多くの連結頂点を有する頂点のインデックスind
exを求める(4122段階)。そして、そのインデッ
クスの頂点を探索開始頂点Startに出力する(41
23段階)。直ちに、この探索開始頂点「Start」
がBFSの探索が開始される頂点となる。
【0127】一般に、隣接する頂点は相互に類似した運
動ベクトルを有する。隣接する頂点が多い頂点であるほ
ど、その頂点の変化があるとき、隣接する頂点に多くの
影響を与える。したがって、隣接する頂点に最も多くの
影響を与える頂点を開始頂点と選択した際、BFSの探
索グラフは、さらに効率的に隣接するグラフを生成す
る。もし、隣接する頂点が少ない頂点から探索が行われ
ば、周辺部に特に影響を及ぼさない探索グラフが生成さ
れる。したがって、図19に示される方法による探索開
始頂点の発生を通して、さらに効率的な探索グラフが作
られることとなる。
【0128】図20を参照して量子化ステップQste
p_X、Qstep_Y、Qstep_Zを生成する量
子化ステップ発生部432で行う動作を説明すれば次の
通りである。図20は、図17及び図18に示される量
子化ステップ発生部432、532の詳細ブロック図で
ある。
【0129】図20に示すように、量子化ステップ発生
部432は、主として、最大/最小計算部(Calcu
late Min Max)4321と、量子化ステッ
プ発生器(Calculate Qstep)4322
で構成される。量子化ステップ発生部432に備えられ
た最大/最小計算部4321は、キー値、CIの最初の
キーフレームに該当するデータの座標Coord、及び
BFSの探索グラフの入力を受ける。そして、キー値の
X座標に対する量子化データのうち最大値MaxX及び
最小値MinX、キー値のY座標に対する量子化データ
のうち最大値MaxY及び最小値MinY、そしてキー
値のZ座標に対する量子化データのうち最大値MaxZ
及び最小値MinZが入力されると、これを量子化ステ
ップ発生器4322に伝送する。量子化ステップ発生器
4322は各々X、Y、Z座標に対する量子化データの
範囲を充分に示す量子化ステップQstep_X、Qs
tep_Y、Qstep_Zを生成する。この際、量子
化ステップを求めるのに使われる量子化ステップ計算方
法は次の通りである。
【0130】図21は、図20に示される量子化ステッ
プ発生器432で行われる量子化ステップ計算方法を説
明するフローチャートである。図21に示すように、本
発明に含まれる量子化ステップの計算方法では、まず、
キー値のうちXの量子化データから最大値MaxXと最
小値MinX、Yの量子化データから最大値MaxYと
最小値MinY、及びZの量子化データから最大値Ma
xZと最小値MinZがそれぞれ入力される。そして、
最大値Max(すなわち、MaxX、MaxY、Max
Z)及び最小値Min(すなわち、MinX、Min
Y、MinZ)が入力されると、最小値Minの絶対値
が最大値Maxよりも小さいか同一かが判別される(4
325段階)。このような判別結果によって、最小値で
あるMinの絶対値が、最大値であるMaxよりも小さ
いか同一であれば、量子化ステップQstepは、下記
式(1)に基づいて決定され、最小値であるMinの絶
対値が最大値Maxよりも小さいか同一でなければ、量
子化ステップQstep(すなわち、Qstep_X、
Qstep_Y、Qstep_Z)は、下記式(2)で
決定される。
【0131】
【数18】 前記式(1)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
プのサイズを示し、|Min|は前記量子化されたキー
値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
小値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。
【0132】
【数19】 前記式(2)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
プのサイズを示し、|Max|は前記量子化されたキー
値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
大値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。
【0133】このような方法によって、X、Y、Z座標
の量子化データに対する量子化ステップQstep_
X、Qstep_Y、Qstep_Zが求められ、これ
らの値Qstep_X、Qstep_Y、Qstep_
Zが図20の量子化ステップ発生器4322を通して出
力される。
【0134】図22は、図17及び図18に示される符
号化装置により生じたビットストリーム構造の1例を示
す図面である。図22に示すように、符号化装置により
最終的に生じたビットストリーム440、540は、大
きくヘッダ情報4400とキー値の情報4405とから
形成される。これらヘッダ情報4400とキー値の情報
4405とは1つのCIノードで処理される情報を意味
する。
【0135】ヘッダ情報4400は復号化装置450、
550でCIノードを復元するために逆量子化器47
5、575で行う逆量子化条件として提供される情報で
あって、4415で表されたように、キー値の量子化サ
イズQstep_KV、キー値Xの量子化ステップQs
tep_X、キー値Yの量子化ステップQstep_
Y、キー値Zの量子化ステップQstep_Z、量子化
器430で差分した値を0〜1の範囲の値に正規化する
ために使われた最小値MinX、MinY、MinZと
最大値MaxX、MaxY、MaxZの情報で形成され
る。そして、キー値の情報4405は44100と同様
に構成され、ここにはBFS(幅優先の探索)の探索の
順にキー値の情報が含まれる。
【0136】前述したように、一連の符号化過程を通し
て生じたビットストリームは、図17及び図18に示さ
れる復号化装置450、550で前記符号化過程の逆過
程を通してデータを復元することができる。但し、復号
化装置450、550で各ノードの最初のキーに対する
キーフレームを復元し、BFS構成部465、565の
ように3次元オブジェクトの空間の相関性を表現するB
FSを生成するためには、探索開始頂点発生器462、
562を通して、IFSノードデータと探索開始頂点S
tartが入力される必要がある。デマルチプレクサ4
60、560は、IFSを受け入れると、CIdxを探
索開始頂点発生器462、562に伝達する。
【0137】
【発明の効果】以上説明した通りに構成される本発明に
よれば、以下の効果を奏する。すなわち、本発明によれ
ば、符号化すべき3次元オブジェクトの経時的な形態の
変形に関する情報の符号化において、時間/空間のデー
タの相関性を用いてデータの冗長度を除去することによ
り、効率的にデータを圧縮する効果を有する3次元オブ
ジェクトの形態の変形に関する情報の符号化、及びその
装置を提供することができる。
【0138】そして、本発明は、従来のキー値を符号化
する場合に比べて、より効率的にBFSを探索するグラ
フを生成するために適した探索開始の頂点を探し出し、
この探索開始の頂点を用いて、量子化ステップを量子化
データに合わせて割当てる符号化を行うことによって、
CIのキー値を、さらに効率的に符号化することができ
る。
【0139】また、本発明は、量子化された誤差を補償
し、復号化の際に該当する頂点を除いた他の頂点で、量
子化された誤差が累積されないので、複数の部分オブジ
ェクトの集合体で構成された3次元オブジェクトの復号
化の際に、各部分オブジェクトが相互に分離された形に
復元される現象が起こり難くなる。
【0140】したがって、本発明にあっては、多角形の
メッシュや、パッチの形態に表現された3次元オブジェ
クトにおいて、経時的に3次元オブジェクトの形態の変
形に関する情報として提供される膨大な量の3次元グラ
フのアニメーションデータのキー値の情報を効率的に圧
縮し、符号化及び復号化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DPCMを適用した従来の1例の符号化装置、
及び復号化装置のブロック図である。
【図2】図1に示される従来の1例のDPCM処理器の
ブロック図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の符号化装置、及
び復号化装置の模式的なブロック図である。
【図4】図3に示される符号化装置の符号化方法を説明
するフローチャートである。
【図5】図3に示される装置に含まれる頂点連結性処理
部の望ましい実施の形態の処理過程を示す図面である。
【図6】図3に示されるADPCM処理部の望ましい実
施の形態のブロック図である。
【図7】図6に示される差分値発生器の望ましい実施の
形態に係る詳細ブロック図である。
【図8】図7に示される頂点間の差分値発生器のキー値
に対する差分値計算方法を示す図面である。
【図9】図6に示される予測器の望ましい実施の形態の
処理過程を示す図面である。
【図10】図3に示される符号化装置により生じたビッ
トストリーム構造の1例を示す図面である。
【図11】1例のBFS(幅優先の探索)のグラフの構
造を示す図面である。
【図12】量子化された誤差を補償した本発明に係る第
2の実施形態の符号化装置及び復号化装置の模式的なブ
ロック図である。
【図13】図12に示される符号化装置の符号化方法を
説明するフローチャートである。
【図14】図12に示されるADPCM処理部の望まし
い実施の形態のブロック図である。
【図15】図14に示される予測器の望ましい実施の形
態の処理過程を示す図面である。
【図16】図14に示される量子化された誤差を補償し
たDPCM処理器の望ましい実施の形態のブロック図で
ある。
【図17】開始頂点発生機能を備えた本発明に係る第3
の実施形態の符号化装置及び復号化装置のブロック図で
ある。
【図18】量子化された誤差を補償した本発明に係る第
4の実施形態の符号化装置及び復号化装置のブロック図
である。
【図19】図17及び図18に示される探索開始頂点発
生器の探索開始頂点発生方法を説明するフローチャート
である。
【図20】図17及び図18に示される量子化ステップ
発生部のブロック図である。
【図21】図20に示される量子化ステップ発生器で行
われる量子化ステップの計算方法を説明するフローチャ
ートである。
【図22】図17及び図18に示される符号化装置によ
り生じたビットストリーム構造の1例を示す図面であ
る。
【符号の説明】
205 パーサ 210 デマルチプレクサ 215 頂点連結性処理部 220 ADPCM処理部 230 量子化部 235 エントロピ符号化部 240 圧縮されたビットストリーム 250 エントロピ復号化部 260 デマルチプレクサ 265 頂点連結性処理部 270 逆量子化部 275 逆ADPCM処理部 280 バッファ CI 座標補間 IFS インデックスフェイスセット QK キー QKV キー値 CIdx 頂点間の連結情報 BFS 幅優先の探索 EK キーの差分値 EKV キー値データの差分値 Coord IFSノードの座標
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 BA07 BA08 BA09 EA10 5J064 AA01 BA04 BA05 BA09 BB01 BB03 BC01 BC16 BC25 BD01

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元オブジェクトの形態の変形を行う
    キーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェク
    トの形態を構成する各頂点の情報を符号化する方法にお
    いて、 (a) 前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシ
    ング処理することにより、キーフレームの時間軸上の位
    置を示すキー、このキーでキーフレームの特性情報を示
    すキー値、及びその関連情報を抽出する段階と、 (b)前記関連情報から頂点連結性情報を生成する段階
    と、 (c)前記頂点連結性情報に基づき、時間のデータの冗
    長度を除去すべきキーと、時間/空間のデータの冗長度
    を除去すべきキー値の各差分値を生成する段階と、 (d)前記差分値を量子化する段階と、 (e)前記量子化されたキーとキー値が入力されると、
    ビット間の冗長度が除去されて圧縮されたビットストリ
    ームを生成する段階と、を含むことを特徴とする3次元
    オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記(a)段階は、 ノード情報を座標補間ノードとインデックスフェイスセ
    ットノードとに分類し、前記座標補間ノードでキー及び
    キー値で形成されたフィールドデータを抽出し、前記イ
    ンデックスフェイスセットノードで座標インデックスフ
    ィールドデータを抽出することを特徴とする請求項1に
    記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記(b)段階は、 前記インデックスフェイスセットノードから抽出された
    前記座標インデックスフィールドデータを前記関連情報
    として受け入れ、頂点間の空間データの相関性を定義す
    るための幅優先の探索情報が、前記頂点連結性情報とし
    て形成されることを特徴とする請求項2に記載の3次元
    オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記(b)段階は、 前記座標インデックスフィールドデータが入力される
    と、このデータを頂点ごとにキューに蓄積させ、このよ
    うにデータが蓄積されたキューを通して、各頂点が探索
    されたか否かを判定し、この判定結果に基づいて、前記
    の幅優先の探索情報を生成することを特徴とする請求項
    3に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化
    方法。
  5. 【請求項5】 前記(c)段階は、 (c1)前記頂点連結性情報、前記関連情報としてのイ
    ンデックスフェイスセットノードの座標情報、及び前記
    キー値が入力されると、前記キー値に対して3次元空間
    上で変化されるあらゆる位置の値間の差分値を生成する
    段階と、 (c2)前記頂点連結性情報に基づき、前記差分値から
    頂点間の空間的な相関性によるデータの冗長度を抽出す
    る段階と、 (c3)前記(a)段階で抽出されたキーと前記空間的
    な相関性によるデータの冗長度が抽出されたキー値に対
    して、それぞれ差分パルスコード変調処理する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元オブジ
    ェクトの形態変形情報の符号化方法。
  6. 【請求項6】 前記(c1)段階は、 符号化するキーデータの数と、前記関連情報としてノー
    ド情報からパーシング処理された前記インデックスフェ
    イスセットノード内に存在する頂点の総数を計算し、こ
    れらの計算結果を用いてキー値に対する差分値を計算す
    ることを特徴とする請求項5に記載の3次元オブジェク
    トの形態変形情報の符号化方法。
  7. 【請求項7】 前記(c2)段階は、 前記頂点連結性情報の探索の順序によって頂点を探索
    し、この頂点と隣接する頂点を定義し、このように探索
    した頂点と空間的相関性の高い頂点とを上位の頂点とし
    て定義し、このように定義された2つの頂点間の3次元
    空間の位置の値の差分値を計算することにより、データ
    の冗長度が除去されることを特徴とする請求項5に記載
    の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  8. 【請求項8】 前記(e)段階は、 シンボルの発生確率によってビット間の冗長度が除去さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の3次元オブジェ
    クトの形態変形情報の符号化方法。
  9. 【請求項9】 前記符号化方法によって得られたビット
    ストリームは、 少なくとも符号化されたキー情報とキー値の情報とから
    形成され、前記キー情報はキーとそのキーに対するキー
    表示子の組み合わせから形成され、前記キー値の情報は
    キーの順番にキーフレームが形成され、キーフレームは
    前記頂点連結性情報の探索の順序によって形成されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の3次元オブジェクトの
    形態変形情報の符号化方法。
  10. 【請求項10】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトの形態を構成する頂点の情報を符号化する方法にお
    いて、 (a)前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシン
    グ処理することにより、キーフレームの時間軸上の位置
    を示すキー、このキーからキーフレームの特性情報を示
    すキー値、及びその関連情報を抽出する段階と、 (b)前記関連情報から頂点連結性情報を生成する段階
    と、 (c)前記キーとキー値とを量子化する段階と、 (d)前記頂点連結性情報に基づき、時間のデータの冗
    長度を除去すべく、量子化されたキーと、時間/空間の
    データの冗長度を除去すべく、量子化されたキー値の各
    差分値を生成する段階と、 (e)前記差分値が入力されると、ビット間の冗長度が
    除去されて圧縮されたビットストリームを生成する段階
    と、を含むことを特徴とする3次元オブジェクトの形態
    変形情報の符号化方法。
  11. 【請求項11】 前記(a)段階は、 ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフェイス
    セットノードとに分類し、前記座標補間ノードからキー
    及びキー値で形成されたフィールドデータを抽出し、前
    記インデックスフェイスセットノードから座標インデッ
    クスフィールドデータを抽出することを特徴とする請求
    項10に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符
    号化方法。
  12. 【請求項12】前記(b)段階は、 前記インデックスフェイスセットノードから抽出された
    前記座標インデックスフィールドデータが前記関連情報
    として入力され、頂点間の空間データの相関性を定義す
    るための幅優先の探索情報が、前記頂点連結性情報とし
    て形成されることを特徴とする請求項10に記載の3次
    元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  13. 【請求項13】前記(b)段階は、 前記座標インデックスフィールドデータが入力される
    と、このデータを頂点ごとにキューに蓄積させ、このよ
    うにデータが蓄積されたキューを通して、各頂点が探索
    されたか否かを判定し、この判定結果に基づいて、前記
    の幅優先の探索情報を生成することを特徴とする請求項
    12に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号
    化方法。
  14. 【請求項14】 前記(d)段階は、 (d1)前記頂点連結性情報、前記関連情報としてのイ
    ンデックスフェイスセットノードの座標情報及び前記キ
    ー値が入力されると、キー値に対して3次元空間上で変
    化されるあらゆる位置の値間の差分値を生成する段階
    と、 (d2)前記頂点連結性情報に基づき、前記差分値で頂
    点間の空間的な相関性によるデータの冗長度を抽出する
    段階と、 (d3)前記(a)段階で抽出されたキーと前記空間的
    な相関性によるデータの冗長度が抽出されたキー値に対
    して、それぞれ差分パルスコード変調処理する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の3次元オブ
    ジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  15. 【請求項15】 前記符号化方法で得られたビットスト
    リームは、少なくとも符号化されたキー情報とキー値の
    情報とから形成され、前記キー情報はキーとそのキーに
    対するキー表示子の組み合わせから形成され、前記キー
    値の情報はキーの順番にキーフレームが形成され、前記
    キーフレームは前記頂点連結性情報の探索の順序によっ
    て形成されることを特徴とする請求項10に記載の3次
    元オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  16. 【請求項16】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトの形態を構成する頂点の情報を符号化する方法にお
    いて、 (a)前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシン
    グ処理することにより、キーフレームの時間軸上の位置
    を示すキー、このキーでキーフレームの特性情報を示す
    キー値、及びその関連情報を抽出する段階と、 (b)前記3次元オブジェクトの頂点間の空間データの
    相関性を定義するための幅優先の探索の探索開始情報を
    生成する段階と、 (c)前記(a)段階で抽出された前記関連情報と、前
    記(b)段階で生じた前記探索開始情報から頂点連結性
    情報を生成する段階と、 (d)前記頂点連結性情報に基づき、時間のデータの冗
    長度を除去すべきキーと、時間/空間のデータの冗長度
    を除去すべきキー値の各差分値を生成する段階と、 (e)前記差分値を量子化する段階と、 (f)前記量子化されたキーとキー値が入力されると、
    前記キー値のビットを符号化する量子化のステップを生
    成する段階と、 (g)前記量子化のステップを受けて、このように量子
    化された値に存在するビット間の冗長度を除去する段階
    と、を含むことを特徴とする3次元オブジェクトの形態
    変形情報の符号化方法。
  17. 【請求項17】 前記(a)段階は、 ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフェイス
    セットノードとに分類し、前記座標補間ノードからキー
    及びキー値で形成されたフィールドデータを抽出し、前
    記インデックスフェイスセットノードから座標インデッ
    クスフィールドデータを抽出することを特徴とする請求
    項16に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符
    号化方法。
  18. 【請求項18】 前記(b)段階は、 (b1) 前記符号化される頂点間の連結情報に応答し
    て前記あらゆる頂点に連結された頂点の数を求める段階
    と、 (b2)前記頂点数のうち最多連結頂点を有する頂点の
    インデックスを求める段階と、 (b3)前記インデックスの頂点を前記探索開始頂点と
    して生成する段階とを含むことを特徴とする請求項16
    に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化方
    法。
  19. 【請求項19】 前記(f)段階は、 (f1)前記量子化されたキー値を形成するX、Y、Z
    座標ごとに最大値/最小値を各々比較する段階と、 (f2)前記X、Y、Z座標のそれぞれにおいて、前記
    最小値の絶対値が前記最大値より小さいか同一であれ
    ば、前記量子化ステップを下記式(1)として出力する
    段階と、 (f3)前記X、Y、Z座標の各々において、前記最小
    値の絶対値が前記最大値より小さいか同一でなければ、
    前記量子化ステップを下記式(2)として出力する段階
    と、を含むことを特徴とする請求項16に記載の3次元
    オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。 【数1】 前記式(1)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Min|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    小値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。 【数2】 前記式(2)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Max|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    大値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。
  20. 【請求項20】 前記(g)段階は、 シンボルの発生確率によってビット間の冗長度が除去さ
    れることを特徴とする請求項16に記載の3次元オブジ
    ェクトの形態変形情報の符号化方法。
  21. 【請求項21】 前記符号化方法で得られたビットスト
    リームは、 前記キー値の量子化サイズ、前記キー値のX座標の量子
    化ステップ、前記キー値のY座標の量子化ステップ、前
    記キー値のZ座標の量子化ステップ、前記量子化器から
    の差分値を0〜1の範囲の値に正規化するために使われ
    た最小値及び最大値の情報を含むヘッダ情報と、 前記幅優先の探索の探索の順序に係るキー値の情報と、
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の3次元オブ
    ジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  22. 【請求項22】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトの形態を構成する頂点の情報を符号化する方法にお
    いて、 (a)前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシン
    グ処理することにより、キーフレームの時間軸上の位置
    を示すキー、このキーからキーフレームの特性情報を示
    すキー値、及びその関連情報を抽出する段階と、 (b)前記3次元オブジェクトの頂点間の空間データの
    相関性を定義するための幅優先の探索の探索開始情報を
    生成する段階と、 (c)前記(a)段階で抽出された前記関連情報と、前
    記(b)段階で生じた前記探索開始情報から頂点連結性
    情報を生成する段階と、 (d)前記キーとキー値とを量子化する段階と、 (e)前記頂点連結性情報に基づき、時間のデータの冗
    長度が除去され、量子化されたキーと、時間/空間のデ
    ータの冗長度が除去され、量子化されたキー値の各差分
    値を生成する段階と、 (f)前記差分値が入力されると、前記キー値のビット
    を符号化する量子化ステップを生成する段階と、 (g)前記量子化ステップを受けて、このように量子化
    された差分値に存在するビット間の冗長度を除去する段
    階と、を含むことを特徴とする3次元オブジェクトの形
    態変形情報の符号化方法。
  23. 【請求項23】 前記(a)段階は、 ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフェイス
    セットノードとに分類し、前記座標補間ノードからキー
    及びキー値よりなるフィールドデータを抽出し、前記イ
    ンデックスフェイスセットノードから座標インデックス
    フィールドデータを抽出することを特徴とする請求項2
    2に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化
    方法。
  24. 【請求項24】 前記(b)段階は、 (b1)前記符号化される頂点間の連結情報に応答して
    前記あらゆる頂点に連結された頂点の数を求める段階
    と、 (b2)前記頂点数のうち最多の連結頂点を有する頂点
    のインデックスを求める段階と、 (b3)前記インデックスの頂点を前記探索開始頂点と
    して生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項2
    2に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化
    方法。
  25. 【請求項25】 前記(f)段階は、 (f1)前記量子化された差分値を形成するX、Y、Z
    座標ごとに最大値/最小値を各々比較する段階と、 (f2)前記X、Y、Z座標の各々において、前記最小
    値の絶対値が前記最大値より小さいか同一であれば前記
    量子化ステップを下記式(1)として出力する段階と、 (f3) 前記X、Y、Z座標の各々において、前記最
    小値の絶対値が前記最大値より小さいか同一でなければ
    前記量子化ステップを下記式(2)として出力する段階
    と、を含むことを特徴とする請求項22に記載の3次元
    オブジェクトの形態変形情報の符号化方法。 【数3】 前記式(1)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Min|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    小値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。 【数4】 前記式(2)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Max|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    大値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。
  26. 【請求項26】前記(g)段階は、 シンボルの発生確率によってビット間の冗長度が除去さ
    れることを特徴とする請求項22に記載の3次元オブジ
    ェクトの形態変形情報の符号化方法。
  27. 【請求項27】 前記符号化方法で得られたビットスト
    リームは、 前記キー値の量子化サイズ、前記キー値のX座標の量子
    化ステップ、前記キー値のY座標の量子化ステップ、前
    記キー値のZ座標の量子化ステップ、前記量子化器で前
    記キー及びキー値を0〜1の範囲の値に正規化するため
    に用いられる最小値及び最大値情報を含むヘッダ情報
    と、 前記幅優先の探索の探索の順序によるキー値の情報と、
    を含むことを特徴とする請求項22に記載の3次元オブ
    ジェクトの形態変形情報の符号化方法。
  28. 【請求項28】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置にお
    いて、 前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
    することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
    キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
    値、及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力
    部と、 前記関連情報から頂点連結性情報を生成する頂点連結性
    処理部と、 前記関連情報及び前記頂点連結性情報に基づき、時間の
    データの冗長度が除去されたキーと、時間/空間のデー
    タの冗長度が除去されたキー値の各々の差分値を生成す
    る適応型差分パルスコード変調処理部と、 前記差分値を量子化して出力する量子化部と、 前記量子化されたキー及びキー値を受け入れて、ビット
    間の冗長度を除去するエントロピ符号化部と、を含むこ
    とを特徴とする3次元オブジェクトの形態変形情報の符
    号化装置。
  29. 【請求項29】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置にお
    いて、 前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
    することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
    キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
    値、及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力
    部と、 前記関連情報から頂点連結性情報を生成する頂点連結性
    処理部と、 前記キーとキー値とを量子化する量子化部と、 前記関連情報及び前記頂点連結性情報に基づき、前記時
    間の冗長度が除去され、量子化されたキーの差分値と、
    前記時間/空間のデータの冗長度が除去され、量子化さ
    れたキー値の差分値とを生成する差分パルスコード変調
    処理部と、 前記差分値のビット間の冗長度を除去するエントロピ符
    号化部と、を含むことを特徴とする3次元オブジェクト
    の形態変形情報の符号化装置。
  30. 【請求項30】 前記フィールドデータ入力部は、 ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフェイス
    セットノードとに分類するパーサと、 前記座標補間ノードからキー及びキー値よりなるフィー
    ルドデータを抽出し、前記インデックスフェイスセット
    ノードから座標インデックスフィールドデータを抽出す
    るデマルチプレクサと、を含むことを特徴とする請求項
    28または請求項29に記載の3次元オブジェクトの形
    態変形情報の符号化装置。
  31. 【請求項31】 前記頂点連結性処理部は、 前記インデックスフェイスセットノードから抽出された
    前記座標インデックスフィールドデータを前記関連情報
    として受け入れ、頂点間の空間データの相関性を定義す
    るための幅優先の探索情報が、前記頂点連結性情報とし
    て形成されることを特徴とする請求項30に記載の3次
    元オブジェクトの形態変形情報の符号化装置。
  32. 【請求項32】 前記頂点連結性処理部は、 前記座標インデックスフィールドデータが入力される
    と、このデータを頂点ごとにキューに蓄積させ、このよ
    うにデータが蓄積されたキューを通して、各頂点が探索
    されたか否かを判定し、この判定結果に基づいて、前記
    の幅優先の探索情報を生成することを特徴とする請求項
    31に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号
    化装置。
  33. 【請求項33】 前記適応型差分パルスコード変調処理
    部は、 前記頂点連結性情報、前記関連情報としての前記インデ
    ックスフェイスセットノードの座標情報及び前記キー値
    が入力されると、前記キー値に対して3次元空間上で変
    化するあらゆる位置の値間の差分値を生成する差分値発
    生器と、 前記頂点連結性情報に基づき、頂点間の空間の相関性に
    従って、前記差分値におけるデータの冗長度を抽出する
    予測器と、 前記キーと前記空間的な相関性によるデータの冗長度が
    抽出されたキー値とに対してそれぞれ差分パルスコード
    変調処理する差分パルスコード変調処理器と、を含むこ
    とを特徴とする請求項28または請求項29に記載の3
    次元オブジェクトの形態変形情報の符号化装置。
  34. 【請求項34】 前記エントロピ符号化部は、 ビットシンボルの発生確率を用いて、前記量子化された
    値に存在するビット間の冗長度が除去されたビットスト
    リームを生成することを特徴とする請求項28または請
    求項29に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の
    符号化装置。
  35. 【請求項35】 前記ビットストリームは、少なくとも
    符号化されたキー情報とキー値の情報とから形成され、 前記キー情報は、キーとそのキーに対するキー表示子の
    組み合わせから形成され、 前記キー値の情報は、キーの順番にキーフレームが形成
    され、 キーフレームは、前記頂点連結性情報の探索の順序によ
    って形成されることを特徴とする請求項34に記載の3
    次元オブジェクトの形態変形情報の符号化装置。
  36. 【請求項36】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置にお
    いて、 前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
    することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
    キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
    値及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力部
    と、 前記関連情報から頂点連結性情報を生成する頂点連結性
    処理部と、 前記関連情報から前記頂点連結性情報の開始頂点を決定
    する探索開始頂点発生器と、 前記頂点連結性情報に基づき、時間のデータの冗長度が
    除去されたキーと、時間/空間のデータの冗長度が除去
    されたキー値の各々の差分値を生成する適応型差分パル
    スコード変調処理部と、 前記差分値を量子化する量子化部と、 前記量子化されたキーとキー値とが入力されると、前記
    量子化されたキー値のX、Y、Z座標のビットを符号化
    する量子化ステップを生成する量子化ステップ発生部
    と、 前記X、Y、Z座標のビットを符号化する量子化ステッ
    プを受けて、前記量子化された値のビット間の冗長度を
    除去するエントロピ処理部と、を含むことを特徴とする
    3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化装置。
  37. 【請求項37】 3次元オブジェクトの形態の変形を行
    うキーフレーミング方法を用いて、前記3次元オブジェ
    クトを構成する頂点の情報を符号化する符号化装置にお
    いて、 前記3次元オブジェクトのノード情報をパーシング処理
    することにより、キーフレームの時間軸上の位置を示す
    キー、このキーからキーフレームの特性情報を示すキー
    値及びその関連情報を抽出するフィールドデータ入力部
    と、 前記関連情報から頂点連結性情報を生成する頂点連結性
    処理部と、 前記関連情報から前記頂点連結性情報の開始頂点を決定
    する探索開始頂点発生器と、 前記キーとキー値とを量子化する量子化器と、 前記頂点連結性情報に基づき、前記時間のデータの冗長
    度が除去され、量子化されたキーの差分値、及び前記時
    間/空間のデータの冗長度が除去され、量子化されたキ
    ー値の差分値を生成する適応型差分パルスコード変調処
    理部と、 前記差分されたキー値のX、Y、Z座標の量子化ステッ
    プを生成する量子化ステップ発生部と、 前記X、Y、Z座標に対する量子化ステップを受け、こ
    のように量子化された値のビットの冗長度を除去するエ
    ントロピ処理部と、を含むことを特徴とする3次元オブ
    ジェクトの形態変形情報の符号化装置。
  38. 【請求項38】 前記フィールドデータ入力部は、 ノード情報を、座標補間ノードとインデックスフェイス
    セットノードとに分類するパーサと、 前記座標補間ノードからキー及びキー値とから形成され
    たフィールドデータを抽出し、前記インデックスフェイ
    スセットノードから座標インデックスフィールドデータ
    を抽出するデマルチプレクサと、を含むことを特徴とす
    る請求項36または請求項37に記載の3次元オブジェ
    クトの形態変形情報の符号化装置。
  39. 【請求項39】 前記探索開始頂点発生器は、 前記座標インデックスフィールドデータに応答して前記
    あらゆる頂点に連結された頂点数のうち最多の連結頂点
    を有する頂点のインデックスを求め、前記インデックス
    の頂点を前記探索開始頂点として生成する段階を含むこ
    とを特徴とする請求項38に記載の3次元オブジェクト
    の形態変形情報の符号化装置。
  40. 【請求項40】 前記頂点連結性処理部は、 前記インデックスフェイスセットノードから抽出された
    前記座標インデックスフィールドデータを前記関連情報
    として受け入れて、頂点間の空間データの相関性を定義
    するための幅優先の探索情報が、前記頂点連結性情報と
    して形成され、前記探索開始頂点発生器から生じた前記
    開始頂点の情報を受け入れて、前記開始頂点から探索さ
    れる幅優先の探索情報を生成することを特徴とする請求
    項38に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符
    号化装置。
  41. 【請求項41】 前記量子化ステップ発生部は、 前記キー値と、前記座標補間ノードの最初のキーフレー
    ムに該当するデータ及び前記頂点連結性情報を受け入
    れ、前記キー値の前記X、Y、Z座標の最大値/最小値
    を出力する最大/最小計算部と、 前記X、Y、Z座標に対応する量子化データの範囲を充
    分に示すことが可能な量子化ステップを生成する量子化
    ステップ発生器と、を含むことを特徴とする請求項38
    に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報の符号化装
    置。
  42. 【請求項42】 前記量子化ステップ発生器は、 前記最大/最小計算部から入力された前記キー値のう
    ち、前記X座標の最大値/最小値、前記Y座標の最大値
    /最小値、及び前記Z座標のデータの最大値/最小値を
    各々比較し、前記最小値の絶対値が前記最大値より小さ
    いか同一であれば前記量子化ステップを下記式(1)と
    して出力し、前記最小値の絶対値が前記最大値より小さ
    いか同一でなければ前記量子化ステップを下記式(2)
    として出力することを特徴とする請求項41に記載の3
    次元オブジェクトの形態変形情報の符号化装置。 【数5】 前記式(1)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Min|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    小値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。 【数6】 前記式(2)中、Qstepはキーの前記量子化ステッ
    プのサイズを示し、|Max|は前記量子化されたキー
    値を形成するX、Y、Z座標ごとに比較して得られた最
    大値を示し、intは値を整数に変換する関数を表す。
  43. 【請求項43】 前記エントロピ処理部は、ビットシン
    ボルの発生確率を用いて前記量子化された値に存在する
    前記ビットの冗長度を除去し、その結果をビットストリ
    ームとして出力することを特徴とする請求項36または
    請求項37に記載の3次元オブジェクトの形態変形情報
    の符号化装置。
  44. 【請求項44】 前記ビットストリームは、前記キー値
    の量子化サイズ、前記キー値Xの量子化ステップ、前記
    キー値Yの量子化ステップ、前記キー値Zの量子化ステ
    ップ、前記量子化器で差分された値を0〜1の範囲の値
    に正規化するために用いられる最小値及び最大値情報を
    含むヘッダ情報と、 前記幅優先の探索の探索の順序によるキー値の情報と、
    を含むことを特徴とする請求項43に記載の3次元オブ
    ジェクトの形態変形情報の符号化装置。
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