JP2002328798A - 印刷制御方法及び印刷制御装置 - Google Patents

印刷制御方法及び印刷制御装置

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JP2002328798A
JP2002328798A JP2001135326A JP2001135326A JP2002328798A JP 2002328798 A JP2002328798 A JP 2002328798A JP 2001135326 A JP2001135326 A JP 2001135326A JP 2001135326 A JP2001135326 A JP 2001135326A JP 2002328798 A JP2002328798 A JP 2002328798A
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JP2001135326A
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Masakazu Nomoto
政和 野本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アプリケーションと印刷制御装置の両ユーザ
インタフェースにおける設定の組み合わせが不適正であ
る場合にユーザが望まない印刷処理を防ぐ。 【解決手段】 S3001では、OSから通知されたア
プリケーションの色処理モードによって分岐し、アプリ
ケーションでのカラーマッチングが行われる場合には、
S3002で、印刷開始以前にプリンタドライバのユー
ザインタフェースを介してユーザによって設定された画
像処理設定に従って分岐する。プリンタドライバ側から
アプリケーションの動作を制御することはできないた
め、独自の色補正を行わないようにS3003でプリン
タドライバ側の設定を変更する。S3004では、ユー
ザからの入力に従って分岐し、印刷中止ボタンが選択さ
れた場合にはS3005に進む。S3005では、ユー
ザによって印刷中止指示が出されたために、後続の印刷
処理を行ってはならないことを示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷制御方法及び
印刷制御装置に関し、より詳細には、アプリケーション
と印刷制御装置(プリンタドライバ)の両ユーザインタ
フェースにおける設定の組み合わせが不適正である場合
に、ユーザが望まない印刷処理による不都合を防ぐ機能
を有する印刷制御方法及び印刷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどのホストコ
ンピュータに接続されたカラープリンタによって、ホス
トコンピュータ上で動作する各種アプリケーションなど
で作成した画像を印刷する際には、用いるカラープリン
タに対応したプリンタ制御プログラムによってそのカラ
ープリンタに特有の画像記録データを生成し、そのデー
タをカラープリンタに転送することによって、画像の印
刷を行うようになっている。
【0003】このようなプリンタ制御プログラムの内、
特定のアプリケーションに依存しない、OS(オペレー
ティングシステム)に固有のプリンタドライバは、アプ
リケーションが指定するオブジェクトの種類、描画位
置、大きさ、色などをパラメータとして、OSのグラフ
ィックスモジュールから呼び出される。プリンタドライ
バはパラメータに従って画像記録データの生成を行い、
そのデータをOSの入出力モジュールに渡す。そのデー
タはOSの入出力モジュールによってプリンタに転送さ
れ、プリンタによる所望の画像の印刷が行われる。また
プリンタドライバはアプリケーションやOSとは独立し
て色補正や画像輪郭の平滑化を行うような、独自の画像
処理機能を備えており、プリンタドライバのユーザイン
タフェースにおけるユーザの指定に従って、画像記録デ
ータ生成の際に上述したような画像処理を施す。
【0004】一方、カラーディスプレイやカラープリン
タの表示、出力色をアプリケーションで作成された現画
像の色に近づけるためのしくみとして、OSにカラーマ
ッチング機能が取り入れられている。これは、カラープ
リンタなどのデバイスの色特性を記述したプロファイル
と呼ばれるファイルを用いて色調の補正を行うものであ
る。カラーマッチングの際、特に複雑な色調補正が要求
される場合には、アプリケーションはOSで提供するA
PI(アプリケーション・プログラム・インタフェー
ス)を利用することにより、デバイスドライバの外部で
カラーマッチングを行うことができる。この場合、カラ
ーマッチング適用の有無や使用するプロファイルの選択
は、アプリケーションのユーザインタフェースにおける
ユーザの指定によって設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリンタドライバの独
自の画像処理機能には、アプリケーション側でのカラー
マッチングと併用すると不具合を生じるものがある。例
えば、アプリケーション側でカラーマッチングを施した
画像に対し、更にプリンタドライバ独自の色補正を行う
と、二重に色処理が行われるため適正な出力色が得られ
ない。
【0006】しかしながら、アプリケーション側のカラ
ーマッチング設定用ユーザインタフェースと、プリンタ
ドライバの画像処理機能設定用ユーザインタフェースは
相互に独立している。プリンタドライバは、印刷処理が
開始された後にアプリケーションからOSを介してカラ
ーマッチングの有無を示す色処理モードが通知される時
点ではじめて、アプリケーション側でのカラーマッチン
グが適用されるかどうかを知ることができ、ユーザイン
タフェースを表示している時点ではカラーマッチングの
有無を知ることはできない。そのため、ユーザがアプリ
ケーション側のカラーマッチングとプリンタドライバ側
の画像処理機能の双方を行うという不適切な設定を行う
ことを完全に回避することはできない。
【0007】このような設定のもとで印刷処理が開始さ
れた場合、プリンタドライバの処理によってアプリケー
ション側のカラーマッチングを無効にすることはできな
いため、不自然な画像の出力を回避するためにはプリン
タドライバ側の画像処理を無効にせざるを得ない。プリ
ンタドライバは色処理モードの通知を受けた時点で、カ
ラーマッチングとの併用により弊害を生じるプリンタド
ライバ独自の画像処理は行わないように内部的に設定を
変更した上で、印刷処理を続行し、不自然な画像を出力
することを回避している。
【0008】このような場合、プリンタドライバ独自の
画像処理による出力効果を期待したユーザは、期待した
出力を得ることができず、用紙、インクや処理時間が無
駄になってしまう。また、プリンタドライバが内部的に
設定を変更するため画像処理がなぜ適用されないか、ま
た画像処理を適用させるためにどのような操作を行えば
よいかがユーザには分からないという問題点がある。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プリンタドライバ
独自の画像処理の出力効果を期待するユーザに対して、
その画像処理が適用できない場合にそれを通知し、また
出力続行の可否を選択させることによりユーザが望まな
い印刷処理が行われることを防ぐようにした印刷制御方
法及び印刷制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、カラー
マッチング機能を有するオペレーティングシステムから
入力される描画情報に従って画像記録データを生成する
際に、事前のユーザ指定に従った画像処理を施すように
する印刷制御方法であって、前記カラーマッチング機能
が使用されるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記事前のユーザ指定が前記カラーマッチング機能と併
用した際に、前記画像記録データに悪影響を及ぼす場合
があるような特定の画像処理を要求しているか否かを判
定する第2の判定ステップと、前記特定の画像処理を中
止するか否かを指定するユーザ入力を受け付ける入力ス
テップと、前記特定の画像処理を行うことを阻止する第
1の阻止ステップと、印刷処理の続行を阻止する第2の
阻止ステップとを有し、前記第1及び第2の判定ステッ
プによって前記カラーマッチング機能が使用され、かつ
前記特定の画像処理が要求されていると判定した場合に
前記入力ステップを実行し、前記ユーザ入力に従って前
記第1又は第2の阻止ステップのいずれかを実行するこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記入力ステップにおいて、ユ
ーザに対する操作案内メッセージを表示することを特徴
とする。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記入力ステップを他の印刷ジ
ョブの処理と並行して実行することを特徴とする。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、コンピュ
ータによって実行され、カラーマッチング機能を有する
オペレーティングシステムから入力される描画情報に従
って画像記録データを生成する際に、事前のユーザ指定
に従った画像処理を施すようにするプリンタに印刷させ
るための印刷制御装置であって、前記カラーマッチング
機能が使用されるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記事前のユーザ指定が特定の画像処理を要求している
か否かを判定する第2の判定手段と、前記特定の画像処
理を中止するか否かを指定するユーザ入力を受け付ける
入力手段と、前記特定の画像処理を行うことを阻止する
第1の阻止手段と、印刷処理の続行を阻止する第2の阻
止手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、印刷制御
装置内のCPUによって実行され、カラーマッチング機
能を有するオペレーティングシステムから入力される描
画情報に従って画像記録データを生成する際に、事前の
ユーザ指定に従った画像処理を施すような印刷制御プロ
グラムコードが格納されたコンピュータ読取可能な記憶
媒体であって、前記カラーマッチング機能が使用される
か否かを判定するコードと、前記事前のユーザ指定が特
定の画像処理を要求しているか否かを判定するコード
と、前記特定の画像処理を中止するか否かを指定するユ
ーザ入力を受け付けるコードと、前記特定の画像処理を
行うことを阻止するコードと、印刷処理の続行を阻止す
るコードとを有することを特徴とする。
【0015】つまり、本発明によるプリンタドライバ
は、アプリケーションにプリンタドライバ外部でのカラ
ーマッチング機能を提供するOS上で動作し、またプリ
ンタドライバ外部でのカラーマッチングとの併用した際
には弊害を生じる独自の画像処理機能を備えるものであ
り、アプリケーションがカラーマッチングを行うか否か
を判定するステップと、カラーマッチングとの併用は不
適切である画像処理がプリンタドライバ側で行われるか
否かを判定するステップと、ユーザからの入力に基づい
て設定変更の可否を判定するステップと、各判定に従っ
て画像処理または印刷処理そのものの実行を阻止するス
テップとを有する。
【0016】このような構成により、本発明による印刷
制御装置(プリンタドライバ)は、アプリケーションと
プリンタドライバの両ユーザインタフェースにおける設
定の組み合わせが不適正である場合に、ユーザに対する
通知を行うとともに、出力続行の可否を選択させること
により、ユーザが望まない印刷処理によって用紙、イン
ク、処理時間などが費やされることを防ぐ機能を提供す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0018】[実施例1]図1は、本発明の印刷制御装
置の一実施例を示すブロック図で、以下、印刷制御装置
であるプリンタドライバの動作について説明する。
【0019】図中符号1001は、本実施例におけるプ
リンタ制御装置であるホストコンピュータである。10
02はホストコンピュータ1001の本体であり、CP
U1003によって制御される。1004はROMであ
り、ホストコンピュータ本体1002内の、後述する各
コントローラ類の制御を行うプログラムおよび該プログ
ラム中で用いられるデータを格納している。該プログラ
ムはホストコンピュータのCPU1003によって実行
される。
【0020】符号1005は、ハードディスクドライブ
コントローラであり、ハードディスク1006に対する
データアクセスの制御を行う。ハードディスク1006
には、ホストコンピュータ1001上で動作するOS、
アプリケーション、プリンタドライブが格納される。ま
た、ハードディスク1006中には、カラーマッチング
用プロファイルが格納される領域が指定されている。
【0021】符号1007はRAMであり、ハードディ
スク1006に格納されたOS、アプリケーション、プ
リンタドライバなどのソフトウェアが、それぞれハード
ディスクドライブコントローラ1005を介してロード
される。RAM1007にロードされたそれらのソフト
ウェアはCPU1003によって実行される。また、各
ソフトウェア実行時のワークエリアもRAM1007中
に確保される。
【0022】符号1008はディスプレイコントローラ
であり、CPU1003の制御にしたがって、ディスプ
レイ装置1009を通じたホストコンピュータ1001
のユーザに対する画像表示を行う。1010はキーボー
ド・マウスコントローラであり、CPU1003の制御
にしたがって、ホストコンピュータ1001のユーザか
らのキーボード・マウス1011を通じた入力を受け付
ける。ディスプレイ装置1009、キーボード・マウス
1011を用いて、ホストコンピュータ1001のユー
ザは該ホストコンピュータ上で動作するアプリケーショ
ンなどのソフトウェアの対話的な操作を行う。
【0023】符号1012はデータ入出力コントローラ
であり、CPU1003の制御にしたがって、ホストコ
ンピュータ1001に接続されたカラープリンタ101
3との通信を行う。カラープリンタ1013は、ホスト
コンピュータ1001から転送される画像記録データに
したがって、画像の印刷を行う。
【0024】図2は、アプリケーションによる印刷時に
OSおよびプリンタドライバによって行われる処理の概
要を示すフローチャートで、まず、ステップS2001
でOSは、プリンタドライバの印刷準備処理を呼び出
す。呼び出されたプリンタドライバは、処理に必要なワ
ークエリアをRAM1007中に確保し、独自の画像処
理の準備処理などを行う。ワークエリアには、後述する
描画バッファおよび中止フラグが含まれ、中止フラグ
は、プリンタドライバによってFALSEに初期化され
る。
【0025】ステップS2002でOSは、アプリケー
ションの指定した色処理モードとして、アプリケーショ
ン側でのカラーマッチング処理の有無をプリンタドライ
バに通知する。ここでプリンタドライバは、後述する図
3に示す処理を行う。
【0026】ステップS2003でOSは、アプリケー
ションの指定した位置、大きさ、色などをパラメータと
して、描画オブジェクトの種類に対応したプリンタドラ
イバの描画関数を呼び出す。呼び出されたプリンタドラ
イバは、後述する図4に示す処理を行う。
【0027】ステップS2004では、ステップS20
03でのプリンタドライバからの戻り値によって分岐す
る。戻り値が正常終了を示す値であった場合には、続く
ステップS2005に進む。異常終了を示す値が返され
た場合には、エラー発生とみなして処理を中断し、直ち
にステップS2008へ進む。
【0028】ステップS2005では、1ページ分のす
べての描画オブジェクトについての処理が終了したか否
かによって分岐する。まだ終了していない場合には、ス
テップS2003に戻り、次の描画オブジェクトについ
ての処理を行う。終了した場合には次のステップS20
06に進む。
【0029】ステップS2006でOSは、プリンタド
ライバに対して改ページの指示をする。プリンタドライ
バは、前述のステップS2003でオブジェクトが描画
された描画バッファのデータに基づいて、プリンタに転
送する画像記録データを生成してOSの入出力モジュー
ルに渡し、また描画バッファのクリアなどの処理を行
う。
【0030】ステップS2007では全ページについて
の印刷処理が終了したか否かによって分岐する。まだ終
了していない場合には、ステップS2003に戻り、次
のページについての処理を続行する。終了した場合に
は、次のステップS2008に進む。
【0031】ステップS2008でOSは、プリンタド
ライバの印刷終了処理を呼び出す。呼び出されたプリン
タドライバは、ステップS2001でRAM1007中
に確保されたワークエリアの解放などの処理を行い、一
連の印刷処理を終了する。
【0032】図3及び図4は、本実施例におけるプリン
タドライバの処理手順を示すフローチャートで、図3
は、図2のステップS2002における色処理モード通
知に対してプリンタドライバが行う処理を示すフローチ
ャートである。
【0033】まず、ステップS3001では、OSから
通知されたアプリケーションの色処理モードによって分
岐する。アプリケーションでのカラーマッチングが行わ
れる場合には続くステップS3002へ進み、そうでな
い場合には処理は終了する。
【0034】次にステップS3002では、印刷開始以
前にプリンタドライバのユーザインタフェースを介して
ユーザによって設定された画像処理設定に従って分岐す
る。プリンタドライバ独自の色補正を行う設定がなされ
ている場合には、ステップS3003へ進み、そうでな
い場合には処理は終了する。
【0035】ステップS3003へ進むのは、アプリケ
ーションでカラーマッチングが行われ、かつプリンタド
ライバにおいても独自の色補正を行う設定になっている
場合である。これらの設定に従って印刷を行うと、アプ
リケーション側とプリンタドライバ側で二重に色処理を
行うため、不適正な色での出力となってしまう。プリン
タドライバ側からアプリケーションの動作を制御するこ
とはできないため、独自の色補正を行わないようにステ
ップS3003でプリンタドライバ側の設定を変更す
る。
【0036】また、本来ユーザが期待する処理を用いな
いように設定変更をするため、図5に示すようなダイア
ログをディスプレイ装置1009に表示することによ
り、ユーザに対する通知を行う。さらに、キーボード・
マウス1011を通じたユーザの入力を受け付ける。こ
こでは、プリンタドライバ独自の色補正を行わずに出力
を行うような設定の変更にユーザが同意した場合には、
図5中の続行ボタンを、プリンタドライバ独自の色補正
が使用可能な設定に変更して再印刷を行うなどのために
ユーザが印刷の中止を求めた場合には、図5中に印刷中
止ボタンを、それぞれ選択するように促している。
【0037】ステップS3004では、キーボード・マ
ウス1011を通じたユーザからの入力に従って分岐す
る。ユーザからの入力が図5中の続行ボタンを選択する
ものであった場合には処理は終了する。また、図5中の
印刷中止ボタンが選択された場合にはステップS300
5に進む。
【0038】ステップS3005では、前述した図2中
のステップS2001でプリンタドライバがRAM10
07中に確保したワークエリア内の中止フラグをTRU
Eに設定する。これはユーザによって印刷中止指示が出
されたために、後続の印刷処理を行ってはならないこと
を示している。ステップS3005の処理が終了する
と、色処理モード通知に対するプリンタドライバの処理
は終了し、制御はOSに戻される。
【0039】図4は、図2のステップS2003におけ
るプリンタドライバの処理を示すフローチャートで、実
際にはプリンタドライバは描画オブジェクトの種類に対
応した複数の関数を備えるが、ここでは説明の簡略化の
ために一つの描画関数についてのみ示す。なお、他の描
画関数についても処理の流れは同様である。
【0040】まず、ステップS4001は、中止フラグ
の値によって分岐する。中止フラグがFALSEの場合
にはステップS4002へ、TRUEの場合にはステッ
プS4004へそれぞれ進む。
【0041】次にステップS4002では、描画バッフ
ァに対する、OSからパラメータによって指定された描
画オブジェクトのラスタライズ処理が行われる。また、
印刷開始以前にユーザインタフェースによってプリンタ
ドライバによる色補正が行われるように指定されてお
り、かつ前述のステップS3003で設定変更がされて
いない場合には、ラスタライズ前にプリンタドライバ内
部での色補正処理が施される。
【0042】ステップS4003では、ステップS40
02の処理結果に従って、正常終了又は異常終了を示す
値をOSに対する戻り値として設定し、制御をOSに返
す。この場合には、ステップS4002での描画処理そ
のものが異常終了しない限り、OSは引き続き印刷処理
を続行する。
【0043】それに対して、ステップS4004では、
描画バッファに対するラスタライズを行わず、OSに対
する戻り値として異常終了を示す値を返し、制御をOS
に返す。この場合には、図2のステップS2004でエ
ラーが発生したものとみなされ、S2008に分岐す
る。結果として、前述のステップS3004においてユ
ーザが指定した通り、印刷処理は中止される。
【0044】以上のような処理により、本実施例のプリ
ンタドライバは、アプリケーションが行うカラーマッチ
ングとプリンタドライバ独自の色補正が併用されること
によって、不適切な色での出力がなされることを防いで
いる。色補正を中止する設定変更の際にはユーザに対し
て通知を行い、色補正が適用できない理由を示すととも
に、印刷中止の選択肢を提示しており、本来ユーザが望
まない設定変更が自動的に行われ、ユーザの希望と異な
る画像が出力されることにより用紙やインクが無駄に費
やされることを回避している。
【0045】[実施例2]本実施例におけるプリンタド
ライバは、スプール処理部、バックグラウンド処理部お
よびメッセージ表示部からなる。これは、OSから受け
取ったパラメータ類をスプール処理部によって一旦中間
ファイルに格納し、その後バックグラウンド処理部によ
って中間ファイルを読み出して画像記録データの生成を
行うという形成のものであり、アプリケーションが印刷
処理に拘束される時間を短縮するものである。以下、本
実施例におけるプリンタドライバの動作について説明す
る。
【0046】本実施例の印刷制御装置の構成は、図1の
ブロック図に示すような実施例1のものと同一である
が、ハードディスク1006に格納され、またRAM1
007にロードされるプリンタドライバは、スプール処
理部、バックグラウンド処理部とメッセージ表示部に分
割されており、それらは相互に並行して動作可能なもの
である。また、ハードディスク1006中にはプリンタ
ドライバの各モジュールが使用する一時ファイルを作成
する領域が指定されている。一時ファイルには、後述す
る中間ファイルおよびリストファイルが含まれ、各モジ
ュール間での情報伝達の際に用いられる。このうち中間
ファイルは、個々の印刷ジョブ毎のオブジェクトの描画
情報を記録し、描画情報をスプール処理部からバックグ
ラウンド処理部に伝達するために用いられ、またリスト
ファイルは前記中間ファイルのファイル名を記録するこ
とにより、バックグラウンド処理部による処理対象とな
るジョブ情報の管理に用いられる。
【0047】本実施例における処理動作の概要は、図2
のフローチャートに示した実施例1のものと同一である
が、各ステップ内部でのプリンタドライバ側での処理が
異なっている。図6から図8は、本実施例におけるプリ
ンタドライバの各部の処理動作を示すフローチャートで
ある。以下、図2に従ってOSおよびプリンタドライバ
のスプール処理部の動作について説明する。
【0048】まず、ステップS2001でOSは、プリ
ンタドライバのスプール処理部の印刷準備処理を呼び出
す。呼び出されたスプール処理部は以降の処理に必要な
ワークエリアをRAM1007中に確保し、描画情報を
一時記録するための中間ファイルをハードディスク10
06中に作成するなどの準備処理を行う。この時、中間
ファイルには、印刷開始以前にプリンタドライバのユー
ザインタフェースを介してユーザによって設定された画
像処理設定情報を書き込む。
【0049】次にステップS2002でOSは、アプリ
ケーションの指定した色処理モードとして、アプリケー
ション側でのカラーマッチング処理の有無をプリンタド
ライバのスプール処理部に通知する。ここでプリンタド
ライバは、後述する図5に示した処理を行う。
【0050】ステップS2003でOSは、アプリケー
ションの指定した位置、大きさ、色などをパラメータと
して、描画オブジェクトの種類に対応したスプール処理
部の描画関数を呼び出す。呼び出されたスプール処理部
の描画関数は、ラスタライズや色補正などの処理は行わ
ず、OSから渡されたパラメータを中間ファイルに書き
込む。描画関数はパラメータに異常があった場合のみ異
常終了を示す値をOSに返し、それ以外の場合には正常
終了を示す値を返す。
【0051】ステップS2004では、ステップS20
03でのスプール処理部からの戻り値によって分岐す
る。戻り値が正常終了を示す値であった場合には、続く
ステップS2005に進む。異常終了を示す値が返され
た場合には、エラー発生とみなして処理を中断し、直ち
にステップS2008へ進む。
【0052】ステップS2005では、1ページ分のす
べての描画オブジェクトについての処理が終了したか否
かによって分岐する。まだ終了していない場合には、ス
テップS2003に戻り、次の描画オブジェクトについ
ての処理を行う。終了した場合には、次のステップS2
006に進む。
【0053】ステップS2006でOSは、スプール処
理部に対して改ページの指示をする。スプール処理部
は、中間ファイルに改ページを示す情報を書き込む。
【0054】ステップS2007では、全ページについ
ての印刷処理が終了したか否かによって分岐する。まだ
終了していない場合には、ステップS2003に戻り、
次のページについての処理を続行する。終了した場合に
は、次のステップS2008に進む。
【0055】ステップS2008でOSは、プリンタド
ライバのスプール処理部の印刷終了処理を呼び出す。呼
び出されたスプール処理部は、ステップS2001でR
AM1007中に確保されたワークエリアの解放、ハー
ドディスク1006中に作成された中間ファイルのクロ
ーズなどの処理を行う。また、リストファイルに中間フ
ァイルのファイル名を書き込み、登録する。その後プリ
ンタドライバのバックグラウンド処理部が動作していな
ければ、バックグラウンド処理部を起動する。
【0056】図6は、図2のステップS2002におけ
るプリンタドライバのスプール処理部の処理動作を示す
フローチャートである。まず、ステップS6001で
は、OSから通知されたアプリケーションの色処理モー
ドによって分岐する。アプリケーションでのカラーマッ
チングが行われる場合には、続くステップS6002へ
進み、そうでない場合には、ステップS6004に進
む。
【0057】次にステップS6002では、印刷開始以
前にプリンタドライバのユーザインタフェースを介して
ユーザによって設定された画像処理設定に従って分岐す
る。プリンタドライバ独自の色補正を行う設定がなされ
ている場合には、ステップS6003へ進み、そうでな
い場合には、ステップS6004に進む。
【0058】ステップS6003では、ステップS20
01で作成された中間ファイルに、エラーフラグ=TR
UEというデータを書き込む。これは後述するバックグ
ラウンド処理部での画像記録データ生成処理の際に、プ
リンタドライバの画像処理設定を変更する必要があるこ
とを示す。エラーフラグを中間ファイルに書き込むと、
図6に示す一連の処理を終了する。
【0059】一方、ステップS6004では、ステップ
S2001で作成された中間ファイルに、エラーフラグ
=FALSEというデータを書き込む。これは後述する
バックグラウンド処理部での画像記録データ生成処理の
際に、プリンタドライバの画像処理設定を変更する必要
がないことを示す。エラーフラグを中間ファイルに書き
込むと、図6に示す一連の処理を終了する。
【0060】図7は、プリンタドライバのバックグラウ
ンド処理部の処理動作を示すフローチャートである。バ
ックグラウンド処理部は、前述したスプール処理部また
は後述のメッセージ表示部によって起動され、アプリケ
ーションやスプール処理部とは並行に動作し、スプール
処理部によって一時ファイルに記録された印刷ジョブ情
報に従って、カラープリンタ1013に転送する画像記
録データを生成し、OSの入出力モジュールに渡す。
【0061】まず、ステップS7001は、ハードディ
スク1006中の前述のリストファイルに中間ファイル
名が記録されているか否かによって、すなわち、処理対
象となる印刷ジョブが存在するか否かによって分岐す
る。中間ファイル名が記録されている場合には、続くス
テップS7002に進む。そうでない場合には、バック
グラウンド処理部を終了する。ステップS7002は、
リストファイルからステップS7001で見つかった中
間ファイル名を削除し、中間ファイルを読み込み用にオ
ープンする。
【0062】ステップS7003は、ステップS700
2でオープンした中間ファイルのエラーフラグに従って
分岐する。エラーフラグは、前述した図6におけるステ
ップS6003またはステップS6004で記録された
ものである。エラーフラグがFALSEの場合には、続
くステップS7004に、TRUEの場合には、ステッ
プS7005に進む。
【0063】ステップS7004では、中間ファイルに
記録された描画情報に基づいて各ページのラスタライ
ズ、画像記録データ生成を行い、画像記録データをOS
の入出力モジュールに渡すことによりカラープリンタ1
013に転送する。この時、プリンタドライバ独自の色
補正処理を行うか否かは、中間ファイルに格納された画
像処理設定情報に従う。全ページの出力処理が終了する
と、中間ファイルをハードディスク1006から削除
し、ステップS7001に戻り、次の印刷ジョブに関す
る処理を行う。
【0064】ステップS7005では、中間ファイル名
をパラメータとして後述のメッセージ表示プログラムを
起動する。メッセージ表示プログラムは、本バックグラ
ウンド処理部、前述したスプール処理部とは並行に実行
される。メッセージ表示プログラムの起動後は、その処
理の終了を待つことなく制御はステップS7001に戻
り、次の印刷ジョブに関する処理を行う。
【0065】図8は、プリンタドライバのメッセージ表
示部の処理動作を示すフローチャートである。メッセー
ジ表示部はアプリケーションによるカラーマッチングと
プリンタドライバ独自の色補正処理が併用される設定と
なっている場合に、前述したバックグラウンド処理部の
ステップS7005で起動される。本モジュールが複数
回起動されると、それらは相互に独立して動作する。
【0066】まず、ステップS8001は、起動時にパ
ラメータとして与えられた中間ファイル名を取得する。
ステップS8002は、図5に示すダイアログをディス
プレイ装置1009に表示することにより、ユーザに対
して当初の設定どおりの画像処理を施して印刷を行うこ
とができない旨を通知する。また、キーボード・マウス
1011を通じたユーザの入力を受け付ける。ここで
は、プリンタドライバ独自の色補正を行わずに出力を行
うような設定の変更にユーザが同意した場合には、図5
中の続行ボタンを、プリンタドライバ独自の色補正が使
用可能な設定に変更して再印刷を行うなどのためにユー
ザが印刷の中止を求めた場合には、図5中の印刷中止ボ
タンを、それぞれ選択するように促している。
【0067】ステップS8003ではキーボード・マウ
ス1011を通じたユーザからの入力に従って分岐す
る。ユーザからの入力が図5中の続行ボタンを選択する
ものであった場合には、ステップS8004に進む。ま
た、図5中の印刷中止ボタンが選択された場合には、ス
テップS8008に進む。
【0068】ステップS8004へ進むのは、ユーザが
プリンタドライバの画像処理設定の変更に同意をし、印
刷続行を選択した場合である。ここでは、ハードディス
ク1006中の中間ファイル中に記録された画像処理設
定情報を書き換え、色補正を行わない設定とする。また
中間ファイル中のエラーフラグをFALSEに書き換え
る。
【0069】ステップS8005は、ハードディスク1
006中のリストファイルに中間ファイル名を再登録す
る。ステップS8006は、前述したバックグラウンド
処理部が現在起動されているか否かによって分岐する。
起動されている場合には、メッセージ表示部の動作を終
了する。そうでなければステップS8007へ進む。
【0070】ステップS8007は、前述したバックグ
ラウンド処理部を起動し、メッセージ表示部の動作を終
了する。ステップS8008は、ステップS8001で
取得したファイル名の中間ファイルをハードディスク1
006から削除し、メッセージ表示部の動作を終了す
る。
【0071】アプリケーションのカラーマッチングとプ
リンタドライバの色補正を併用する設定のもとで印刷処
理が行われた場合には、スプール処理部のステップS6
003で中間ファイルにエラーフラグ=TRUEの情報
が書き込まれ、バックグラウンド処理部のステップS7
005が実行されてメッセージ表示部が起動されるが、
メッセージ表示部と並行してバックグラウンド処理部は
動作を続ける。そのためステップS8002でのメッセ
ージ表示とそれに伴うユーザ入力の待ち受けによって、
直ちに印刷可能な他のジョブの処理が遅延されることは
ない。
【0072】メッセージ表示部でユーザからの入力によ
り印刷続行が選択された場合には、ステップS8004
で中間ファイルの内容を書き換えることによってプリン
タドライバ独自の色補正を行わないように画像処理設定
を変更する。その後で、エラーフラグをFALSEにク
リアした上で中間ファイル名をリストファイルに再登録
するため、バックグラウンド処理部がこの書き換えられ
た中間ファイルに対する印刷処理を行っても、アプリケ
ーションのカラーマッチングとプリンタドライバの色補
正が併用されるという問題は生じない。この時バックグ
ラウンド処理部が動作していれば、中間ファイルはステ
ップS7002で選択され、ステップS7004で出力
される。また、バックグラウンド処理部が既に終了して
いた場合には、ステップS8007で再起動されるた
め、前述した場合と同様に出力処理がなされる。
【0073】ユーザからの入力により印刷中止が選択さ
れた場合には、ステップS8008で中間ファイルは削
除される。中間ファイルのファイル名は既にステップS
7002でリストファイルから削除されているため、中
間ファイルに記録されたジョブに関する処理は完全に中
止される。
【0074】以上のような処理により、本実施例のプリ
ンタドライバは、バックグラウンド印刷が行われる場合
にアプリケーションが行うカラーマッチングとプリンタ
ドライバ独自の色補正が併用されることによって、不適
切な色での出力がなされることを防いでいる。色補正を
中止する設定変更の際にはユーザに対して通知を行い、
色補正が適用できない理由を示すとともに、印刷続行、
印刷中止の各選択肢を提示してユーザの選択入力を受け
付けており、本来ユーザが望まない設定変更が自動的に
行われ、ユーザの希望と異なる画像が出力されることに
より用紙やインクが無駄に費やされることを回避してい
る。また、ユーザの選択入力を待ち受ける間にも、直ち
に出力可能な他の印刷ジョブの処理を並行して行うこと
により、ユーザの入力待ちの間、プリンタの動作が停止
することを回避し、印刷ジョブの処理効率を向上せてい
る。
【0075】[実施例3]本実施例におけるプリンタド
ライバは実施例2と同様スプール処理部、バックグラウ
ンド処理部とメッセージ表示部からなるものであり、バ
ックグラウンド処理部は文字、線などの描画オブジェク
トの出力色に対しては色補正処理を行わず、イメージデ
ータに対してのみプリンタドライバ独自の色補正処理を
行う。本実施例のプリンタドライバの構成、処理動作は
スプール処理部に後述する処理、機能を付加した点以外
は、実施例2のプリンタドライバと同様のものである。
以下、実施例2におけるプリンタドライバとの差異につ
いて説明する。
【0076】本実施例におけるプリンタドライバのスプ
ール処理部は、図2のステップS2001で実施例2に
おけるステップの処理に加えて、RAM1007中に確
保されたワークエリア内にイメージフラグを記録する領
域を確保し、フラグの値をFALSEに初期化する。フ
ラグは、出力画像中にイメージデータが含まれるか否か
を示すために用いられる。
【0077】図2のステップS2003で呼び出される
描画関数は、実施例2における関数の処理に加えて、描
画オブジェクトがイメージの場合にのみイメージフラグ
の値をTRUEに更新する。
【0078】図2のステップS2008では、実施例2
におけるステップの処理中、中間ファイルをクローズす
る前に、前述のイメージフラグがFALSEの場合に限
り中間ファイル中のエラーフラグをFALSEに書き換
える。
【0079】以上のような処理により、アプリケーショ
ンによるカラーマッチングとプリンタドライバ独自の色
補正が併用される設定で印刷処理が行われた場合にも、
色補正が適用されるイメージデータが印刷ジョブ中に一
度も現れない場合には、ステップS2008でエラーフ
ラグはFALSEに書き換えられ、メッセージ表示部が
起動されない。この場合、プリンタドライバ独自の色補
正を行う設定のままでバックグラウンド処理部のステッ
プS7004における画像記録データの生成が行われる
が、元々色補正の対象となるイメージデータが存在しな
いため、二重に色処理が行われることにより不適正な色
で画像が出力されることはない。つまりユーザに対して
不必要な通知、問い合わせを行うことを回避している。
【0080】なお本発明は、印刷システム又は印刷装置
にプリンタドライバを供給することによって達成される
場合にも適用できる。この場合、本発明を達成するため
のプリンタドライバを格納した記憶媒体をシステムある
いは装置に読み出すことによってそのシステムあるいは
装置が本発明の効果を享受することができる。
【0081】上述した各実施例においては、記憶媒体と
してハードディスク1006が用いられ、プリンタドラ
イバはハードディスク1006からRAM1007にロ
ードされ、CPU1003によって実行されるが、この
ような形態に限らず、例えばROMにプリンタドライバ
を格納しておき、CPUが直接アクセスすることができ
るようにしてもよいし、通信回線を通じてプリンタドラ
イバをRAMにロードするようにしてもよい。また、プ
リンタドライバを供給するための記憶媒体としては、例
えば、交換自在なハードディスク、フロッピー(登録商
標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード等を用いることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、O
Sから入力される描画情報に従って画像記録データを生
成する際に、OSのカラーマッチング機能が使用される
か否かを判定し、また画像記録データを生成する際に施
す画像処理がカラーマッチング機能との併用時に出力画
像に悪影響を及ぼす特定の処理を含むか否かを判定し、
それらの判定に基いて、特定の画像処理を中止するか否
かを指定するユーザ入力を受け付けて不適正な画像が出
力されることを阻止する。この阻止の際に、特定の処理
のみを中止するのか印刷処理そのものを中止するのかを
ユーザに選択させることにより、ユーザがカラーマッチ
ング機能よりも画像処理を優先的に使用したいと考えて
いる場合に、ユーザにとって好ましくない画像を生成す
ることによる、用紙やインク、処理時間の無駄をなくす
という効果が得られる。
【0083】また、特定の画像処理を中止するか否かを
指定するユーザ入力を受け付ける際に、ユーザに対する
操作案内メッセージを表示するようにしたので、画像処
理を優先的に使用するために必要な操作をユーザに対し
て効果的に知らせることができる。
【0084】また、ユーザ入力を受け付ける際に、ユー
ザに対して操作案内を表示し、ユーザからの選択入力を
受け付けている間にも、直ちに処理可能な他の印刷ジョ
ブの処理を並行して行うことができ、プリンタの利用効
率を向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷制御装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明における処理動作の概要を示すフローチ
ャートである。
【図3】実施例1におけるOSからの色処理モード通知
に対するプリンタドライバの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】実施例1におけるプリンタドライバの描画関数
の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明においてユーザに対して表示されるダイ
アログを示す図である。
【図6】実施例2,3におけるOSからの色処理モード
通知に対するプリンタドライバのスプール処理部の処理
動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例2,3におけるプリンタドライバのバッ
クグラウンド処理部の処理動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】実施例2,3におけるプリンタドライバのメッ
セージ表示部の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1001 ホストコンピュータ 1002 ホストコンピュータ本体 1003 CPU 1004 ROM 1005 HDDコントローラ 1006 ハードディスク 1007 RAM 1008 ディスプレイコントローラ 1009 ディスプレイ装置 1010 キーボード・マウスコントローラ 1011 キーボード・マウス 1012 データ入出力コントローラ 1013 カラープリンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーマッチング機能を有するオペレー
    ティングシステムから入力される描画情報に従って画像
    記録データを生成する際に、事前のユーザ指定に従った
    画像処理を施すようにする印刷制御方法であって、 前記カラーマッチング機能が使用されるか否かを判定す
    る第1の判定ステップと、 前記事前のユーザ指定が前記カラーマッチング機能と併
    用した際に、前記画像記録データに悪影響を及ぼす場合
    があるような特定の画像処理を要求しているか否かを判
    定する第2の判定ステップと、 前記特定の画像処理を中止するか否かを指定するユーザ
    入力を受け付ける入力ステップと、 前記特定の画像処理を行うことを阻止する第1の阻止ス
    テップと、 印刷処理の続行を阻止する第2の阻止ステップとを有
    し、 前記第1及び第2の判定ステップによって前記カラーマ
    ッチング機能が使用され、かつ前記特定の画像処理が要
    求されていると判定した場合に前記入力ステップを実行
    し、前記ユーザ入力に従って前記第1又は第2の阻止ス
    テップのいずれかを実行することを特徴とする印刷制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記入力ステップにおいて、ユーザに対
    する操作案内メッセージを表示することを特徴とする請
    求項1に記載の印刷制御方法。
  3. 【請求項3】 前記入力ステップを他の印刷ジョブの処
    理と並行して実行することを特徴とする請求項2に記載
    の印刷制御方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータによって実行され、カラー
    マッチング機能を有するオペレーティングシステムから
    入力される描画情報に従って画像記録データを生成する
    際に、事前のユーザ指定に従った画像処理を施すように
    するプリンタに印刷させるための印刷制御装置であっ
    て、前記カラーマッチング機能が使用されるか否かを判
    定する第1の判定手段と、前記事前のユーザ指定が特定
    の画像処理を要求しているか否かを判定する第2の判定
    手段と、前記特定の画像処理を中止するか否かを指定す
    るユーザ入力を受け付ける入力手段と、前記特定の画像
    処理を行うことを阻止する第1の阻止手段と、印刷処理
    の続行を阻止する第2の阻止手段とを備えたことを特徴
    とする印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 印刷制御装置内のCPUによって実行さ
    れ、カラーマッチング機能を有するオペレーティングシ
    ステムから入力される描画情報に従って画像記録データ
    を生成する際に、事前のユーザ指定に従った画像処理を
    施すような印刷制御プログラムコードが格納されたコン
    ピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記カラーマッ
    チング機能が使用されるか否かを判定するコードと、前
    記事前のユーザ指定が特定の画像処理を要求しているか
    否かを判定するコードと、前記特定の画像処理を中止す
    るか否かを指定するユーザ入力を受け付けるコードと、
    前記特定の画像処理を行うことを阻止するコードと、印
    刷処理の続行を阻止するコードとを有することを特徴と
    するコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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