JP2002328607A - インモールド成形用ラベル - Google Patents

インモールド成形用ラベル

Info

Publication number
JP2002328607A
JP2002328607A JP2002025196A JP2002025196A JP2002328607A JP 2002328607 A JP2002328607 A JP 2002328607A JP 2002025196 A JP2002025196 A JP 2002025196A JP 2002025196 A JP2002025196 A JP 2002025196A JP 2002328607 A JP2002328607 A JP 2002328607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
layer
resin
weight
mold molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002025196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3768447B2 (ja
JP2002328607A5 (ja
Inventor
Takatoshi Nishizawa
孝利 西澤
Maki Shiina
真樹 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yupo Corp filed Critical Yupo Corp
Priority to JP2002025196A priority Critical patent/JP3768447B2/ja
Publication of JP2002328607A publication Critical patent/JP2002328607A/ja
Publication of JP2002328607A5 publication Critical patent/JP2002328607A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3768447B2 publication Critical patent/JP3768447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)、中
間層(II)、ヒートシール性樹脂層(III)よりな
る多層フィルムであって、中間層(II)が下記成分a
〜cよりなるものであることを特徴とするインモールド
成形用ラベル。 成分a:熱可塑性樹脂 50〜95重量% 成分b:永久帯電防止剤 5〜35重量% 成分c:ポリアミド樹脂 0〜10重量% 【効果】 本発明により、ラベル製造時のメヤニの発生
やロール汚れがなく、年間を通して印刷、断裁、打ち抜
き加工、金型へのインサートが良好で、容器への融着強
度が高いインモールド成形用ラベルを提供することがで
きた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルを予め金型
内に、該ラベルの印刷が施こされた表面側が金型壁面に
接するようにセットし、金型内に溶融した熱可塑性樹脂
のパリソンを導き中空成形して、或いは溶融した熱可塑
性樹脂を射出成形して、或いは溶融した熱可塑性樹脂シ
ートを真空成形もしくは圧空成形してラベル付き樹脂成
形品を製造するインモールド成形に用いるラベルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベル付きの樹脂成形容器を一体
成形するには、金型内に予めブランク又はラベルをイン
サートし、次いで射出成形、中空成形、差圧成形、発泡
成形などにより該金型内で容器を成形して、容器に絵付
けなどを行なっている(特開昭58−69015号公
報、ヨーロッパ公開特許第254923号明細書参
照)。この様なインモールド成形用ラベルとしては、グ
ラビア印刷された樹脂フィルム、オフセット多色印刷さ
れた合成紙(例えば、特公平2−7814号公報、特開
平2−84319号公報参照)、或いは、アルミニウム
箔の裏面に高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体をラミネートし、その箔の表面にグラビ
ア印刷したアルミニウムラベルなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
インモールド成形用ラベルやブランクを用いて、インモ
ールド成形によりラベルで加飾されたラベル付き樹脂成
形品を製造する方法においては、自動ラベル供給装置を
用いて金型内にラベルを供給する際に、ラベルの帯電防
止機能が不十分であると、特に冬期の低湿度の環境にお
いては積み重ねられたラベル間の静電気が除去されず
に、ラベルが2枚あるいはそれ以上が同時に金型内に供
給され、正規でない位置にラベルが貼合した容器(不良
品)が生じたり、ラベルが脱落して有効に利用されない
という問題が生じている。また、ラベルの製造工程にお
けるフィルム、合成紙への印刷加工、特にオフセット印
刷時に、これらフィルムの給排紙性が悪化し、何度もラ
ベル製造機の停止、再スタートを強いられるという問題
が指摘されている。
【0004】このような問題を解決するために、ラベル
のヒートシール性樹脂層であるエチレン系樹脂に、ソル
ビタンモノオレート、グリセリンモノステアレート等
の、移行型の低分子量帯電防止剤を練り込んだインモー
ルド成形用ラベルや、ヒートシール性エチレン系樹脂層
の表面に、ポリオキシエチレン誘導体等の低分子量の帯
電防止剤を塗布し、乾燥させた帯電防止膜を形成させた
インモールド成形用ラベルが提案されている。しかし、
両者のインモールド成形用ラベルとも、帯電防止機能の
長期持続性が短いといった欠点や、さらには、前者のイ
ンモールド成形用ラベルにおいてはヒートシール性樹脂
層に練り込んだ帯電防止剤成分が表面に移行することに
より、該ヒートシール性樹脂の容器への融着性能を著し
く阻害し、ラベルが容器に融着しない不良品の容器が形
成されたり、或いは、容器に貼着したラベルにブリスタ
ーが発生した不良品を形成するなどの問題があった。
【0005】以上のような問題を解決するために、ヒー
トシール性樹脂に長期持続型で比粘着性の帯電防止機能
を有するポリエーテルエステルアミドを含有させること
で、首記問題を解決する方法が提案されている(特開平
11−352888号公報)。しかしながらそれらをヒ
ートシール性樹脂に練り混んで、押出機とTダイにより
押し出し、ラベルを製造する工程において、それらがT
ダイの出口付近に堆積し劣化する、いわゆるメヤニが大
量に発生したり、ヒートシール性樹脂層と接触する製造
ラインのロール表面にそれらが堆積して汚れ、その結果
メヤニや汚れが脱落してフィルムに欠陥を生じ、頻繁に
製造ラインを停止してダイス先端やロール表面の清掃を
強いられるという問題が生じていた。本発明は、ラベル
製造時のメヤニの発生やロール汚れがなく、年間を通し
て印刷、断裁、打ち抜き加工、金型へのインサートが良
好で、ラベルの容器への融着強度が高いラベル付き樹脂
成形品を与えるインモールド成形用ラベルの提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
フィルム基材層(I)、中間層(II)、ヒートシール
性樹脂層(III)よりなる多層フィルムであって、中
間層(II)が永久帯電防止剤を含有した下記成分a〜
cよりなるものであることを特徴とするインモールド成
形用ラベルを提供するものである。 成分a:熱可塑性樹脂 50〜95重量% 成分b:永久帯電防止剤 5〜35重量% 成分c:ポリアミド樹脂 0〜10重量% ヒートシール性樹脂層(III)が、その表面にエンボ
ス加工が施されていることが好ましく、中間層(II)
の成分bが、ポリアミド系共重合体の永久帯電防止剤で
あることが好ましい。
【0007】また、中間層(II)の成分bが、ポリエ
ーテルエステルアミドであることが好ましく、中間層
(II)の成分aが、ポリオレフィン系樹脂であること
が好ましい。また、中間層(II)が、更に成分dとし
て金属塩0.01〜5重量%を含有することが好まし
く、更に成分eとしてアイオノマー0.5〜20重量%
を含有することが好ましい。更に、ヒートシール性樹脂
層(III)が、結晶化度10〜60%、数平均分子量
が10,000〜40,000、融点が50〜130℃
のポリエチレンからなることが好ましい。中間層(I
I)の肉厚が0.5〜20μm、ヒートシール性樹脂層
(III)の肉厚が0.5〜20μmの範囲であること
が好ましい。また、ヒートシール性樹脂層(III)側
の表面固有抵抗値が、1×109 〜1×1014Ω/□で
あることが好ましく、多層フィルムが、無機微細粉末及
び/又は有機フィラーを含有することが好ましく、さら
に熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)が、無機微細粉末
及び/又は有機フィラーを含有する樹脂延伸フィルムか
らなることが好ましい。本発明は、上記インモールド成
形用ラベルを貼着したラベル付き樹脂成形品も含む。
【0008】
【発明の実施の形態】インモールド成形用ラベルの構
造:本発明のインモールド成形用ラベルについてさらに
詳細に説明する。図1は、中空成形用ラベルの断面の部
分拡大図を示したものであり、図中、1はインモールド
成形用ラベル、2は印刷、3は熱可塑性樹脂フィルム基
材層(I)、4は中間層(II)、5はヒートシール性
樹脂層(III)である。ヒートシール性樹脂層(II
I)は表面にエンボス加工を施し、それによりラベル貼
合容器のラベルのブリスターの発生を防ぐことができ
る。
【0009】図2は、熱可塑性樹脂フィルム基材層
(I)として表面層(B)、コア層(A)、裏面層
(C)を有するものを用い、ヒートシール性樹脂層にエ
ンボスを施した別の態様のインモールド成形用ラベルの
断面の部分拡大図である。図3は、熱可塑性樹脂フィル
ム基材層(I)として表面層(B)およびコア層(A)
を有するものを用い、ヒートシール性樹脂層にエンボス
を施した別の態様のインモールド成形用ラベルの断面の
部分拡大図である。
【0010】熱可塑性樹脂フィルム基材層(I) 本発明に用いられる熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)
の素材としては、プロピレン系樹脂、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、ポリ4メチルペンテン−1、
エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン
系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−6
10、ナイロン−612等のポリアミド系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレ−ト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、AB
S樹脂、アイオノマ−樹脂等を挙げることができるが、
好ましくはプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレ−ト樹脂等の融点が130〜28
0℃の範囲の熱可塑性樹脂であり、これらの樹脂は2種
以上混合して用いることもでできる。
【0011】また、主成分の熱可塑性樹脂が、ヒートシ
ール性樹脂層(III)を構成するポリオレフィン系樹
脂の融点より15℃以上高い融点を有することが好まし
い。これらの樹脂の中でもプロピレン系樹脂が、耐薬品
性、コストの面などから好ましい。かかるプロピレン系
樹脂としては、アイソタクティックまたはシンジオタク
ティックな立体規則性を示すプロピレン単独重合体、も
しくは、プロピレンを主成分とし、これとエチレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、4−メチルペ
ンテン−1等のα−オレフィンとの共重合体が使用され
る。これら共重合体は、2元系でも3元系でも4元系で
もよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体で
あってもよい。
【0012】これらの樹脂に無機微細粉末及び/又は有
機フィラーを配合したフィルム、さらには公知の方法で
一方向あるいは二方向に延伸したフィルム、表面に無機
フィラーを含有したラテックスを塗工したフィルム、ア
ルミニウムを蒸着あるいは貼合したフィルムなどが好適
に使用できる。熱可塑性樹脂フィルム基材層に使用する
無機微細粉末及び/又は有機フィラーの種類は特に限定
されない。無機微細粉末としては、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、焼成クレー、タルク、硫酸バ
リウム、珪藻土、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化珪素などが挙げられる。なかでも、重質炭酸
カルシウム、焼成クレー、タルクが、安価で成形性がよ
いため好ましい。
【0013】有機フィラーとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リスチレン、メラミン樹脂、ポリエチレンサルファイ
ト、ポリイミド、ポリエチルエーテルケトン、ポリフェ
ニレンサルファイト、ポリ4メチルペンテン−1、ポリ
メチルメタクリレート、環状オレフィンの単独重合体や
環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で、融点が1
20〜300℃、ないしはガラス転移温度が120〜2
80℃を有するものを挙げることができる。
【0014】本発明の熱可塑性樹脂フィルム基材層
(I)は、単層であっても、コア層(A)と表面層
(B)の2層構造であっても、コア層(A)の表裏面に
表面層(B)、裏面層(C)が存在する3層構造であっ
ても、コア層(A)と表裏面層間に他の樹脂フィルム層
が存在する多層構造であっても良く、少なくとも1軸方
向に延伸されていても良い。また、多層構造が延伸され
ている場合その延伸軸数は、3層構造では1軸/1軸/
1軸、1軸/1軸/2軸、1軸/2軸/1軸、2軸/1
軸/1軸、1軸/2軸/2軸、2軸/2軸/1軸、2軸
/2軸/2軸であっても良く、それ以上の層構造の場
合、延伸軸数は任意に組み合わされる。
【0015】これらの中でも、印刷時の寸法安定性、ラ
ベルの金型内への供給性、熱収縮防止性などの面から、
熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)としては、無機微細
粉末を5〜30重量%、高密度ポリエチレン0〜20重
量%およびプロピレン系樹脂を95〜50重量%の割合
で含有する樹脂組成物の二軸延伸フィルムコア層(A)
の片面に、無機微細粉末を15〜65重量%、高密度ポ
リエチレン0〜10重量%およびプロピレン系樹脂を8
5〜25重量%の割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸
フィルムの表面層(B)を、この表面層(B)とは反対
のコア層(A)の片面に無機微細粉末を15〜65重量
%、高密度ポリエチレン0〜10重量%およびプロピレ
ン系樹脂85〜25重量%の割合で含有する樹脂組成物
の一軸延伸フィルムよりなる裏面層(C)が貼合された
多層フィルム(図2参照)、または、無機微細粉末を5
〜45重量%、高密度ポリエチレン0〜20重量%およ
びプロピレン系樹脂を95〜35重量%の割合で含有す
る樹脂組成物の一軸延伸フィルムコア層(A)の片面
に、無機微細粉末を15〜65重量%、高密度ポリエチ
レン0〜10重量%およびプロピレン系樹脂を85〜2
5重量%の割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸フィル
ムの表面層(B)が貼合された多層フィルム(図3参
照)などが好ましい。
【0016】また、容器の色彩をきわだたせるために、
ラベルに透明性が要求される場合は、以下のような熱可
塑性樹脂フィルム基材層(I)も好ましい。すなわち、
無機微細粉末を0〜5重量%、高密度ポリエチレン0〜
20重量%およびプロピレン系樹脂を100〜75重量
%の割合で含有する樹脂組成物の二軸延伸フィルムコア
層(A)の片面に、無機微細粉末を1〜30重量%、高
密度ポリエチレン0〜10重量%およびプロピレン系樹
脂を100〜60重量%の割合で含有する樹脂組成物の
一軸延伸フィルムの表面層(B)を、この表面層(B)
とは反対のコア層(A)の片面に無機微細粉末を0〜3
0重量%、高密度ポリエチレン0〜10重量%およびプ
ロピレン系樹脂100〜60重量%の割合で含有する樹
脂組成物の一軸延伸フィルムよりなる裏面層(B)を、
この表面層(B)とは反対のコア層(A)の片面に無機
微細粉末を0〜30重量%、高密度ポリエチレン0〜1
0重量%およびプロピレン系樹脂100〜60重量%の
割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸フィルムよりなる
裏面層(C)が貼合された多層フィルム(図2参照)、
または、無機微細粉末を0〜5重量%、高密度ポリエチ
レン0〜20重量%およびプロピレン系樹脂を100〜
75重量%の割合で含有する樹脂組成物の一軸延伸フィ
ルムコア層(A)の片面に、無機微細粉末を0〜30重
量%、高密度ポリエチレン0〜10重量%およびプロピ
レン系樹脂を100〜60重量%の割合で含有する樹脂
組成物の一軸延伸フィルムの表面層(B)が貼合された
多層フィルム(図2参照)などが好ましい。
【0017】これら多層フィルムにおいては、印刷は表
面層(B)側に設け、中間層(II)およびヒートシー
ル性樹脂層(III)はコア層(A)または裏面層
(C)側に設けられる。多層フィルムの密度は0.65
〜1.10g/g/cm3 、好ましくは0.70〜1.
00g/cm3 、より好ましくは0.74〜0.96g
/cm3 、の範囲であることが好ましい。
【0018】以上の熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)
の肉厚は20〜250μm、好ましくは40〜200μ
mの範囲である。その肉厚が20μm未満であるとラベ
ルインサ−タ−による金型へのラベルの挿入が正規の位
置に固定されなかったり、ラベルにシワを生じるといっ
た問題が生じやすい。逆に250μmを越えると、イン
モ−ルド成形された容器とラベルの境界部分の強度が低
下し、容器の耐落下強度が劣る。上記各層の厚みは、
(A)層は好ましくは19〜170μm(より好ましく
は38〜130μm)、(B)層は好ましくは1〜40
μm(より好ましくは2〜35μm)、(C)層は好ま
しくは0〜40μm(より好ましくは0〜35μm)で
ある。
【0019】中間層(II) 中間層(II)は少なくとも熱可塑性樹脂及び永久帯電
防止剤を含有する。 (a)熱可塑性樹脂 中間層(II)を構成する熱可塑性樹脂としては、密度
が0.940〜0.970g/cm3 の高密度ポリエチ
レン、密度が0.900〜0.935g/cm 3 の低密
度ないし中密度の高圧法ポリエチレン、密度が0.88
0〜0.940g/cm3 の直鎖線状ポリエチレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸アルキルエステル共重合
体、エチレン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体
(アルキル基の炭素数は1〜8)、エチレン・メタクリ
ル酸共重合体の金属塩(Zn、Al、Li、K、Naな
どの金属塩)等の融点が50〜130℃のポリエチレン
系樹脂が好ましい。
【0020】より好ましくは、結晶化度(X線法)が1
0〜60%、数平均分子量が10,000〜40,00
0の高圧法ポリエチレン、又は直鎖線状ポリエチレンが
よい。中でも容器への接着性の面からエチレン40〜9
8重量%と、炭素数が3〜30のα−オレフィン60〜
2重量%とを、メタロセン触媒、特にメタロセン・アル
モキサン触媒、または、例えば、国際公開パンフレット
WO92/01723号等に開示されているようなメタ
ロセン化合物と、メタロセン化合物と反応して安定なア
ニオンを形成する化合物とからなる触媒を使用して、共
重合体させることにより得られる直鎖線状ポリエチレン
が最適である。これらポリエチレン系樹脂は、単独で
も、あるいは二種以上の混合物であってもよい。中間層
(II)成分中の熱可塑性樹脂(a)の含有量は、通常
50〜95重量%、好ましくは55〜92重量%であ
る。
【0021】(b)永久帯電防止剤 本発明の中間層に用いられる帯電防止剤としては、従来
より使用されている低分子移行型のように、帯電防止剤
が熱可塑性樹脂表面に移行(ブリードアウト)し、その
親水基が空気中の水分を吸着しイオン伝導することで帯
電防止性を発現させている機構とは異なるもので、イオ
ン伝導性の高分子量帯電防止剤が熱可塑性樹脂のなかに
ネットワークを形成することで帯電防止性を発現する機
構である。そのような高分子量帯電防止剤としては、ポ
リアミド系の共重合体を主成分とするものが好ましく、
ポリエーテルエステルアミドを主成分とするものがより
好ましい。このような非移行型の帯電防止剤の製法に関
しては、特開昭58−118838号公報、特開平1−
163234号公報等に記載のポリエーテルエステルア
ミドを挙げることができる。
【0022】ポリエーテルエステルアミドの構成成分で
ある(i)炭素原子数6以上のアミノカルボン酸あるい
はラクタム、または炭素原子数6以上のジアミンとジカ
ルボン酸の塩としては、ω−アミノカプロン酸、ω−ア
ミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペ
ルゴン酸、ω−アミノカプリン酸および11−アミノウン
デカン酸、12−アミノデドカン酸などのアミノカルボン
酸あるいはカプロラクタム、エナントラクタム、カプリ
ルラクタムおよびラウロラクタムなどのラクタムおよび
ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩、ヘキサメチレ
ンジアミン−セバシン酸塩およびヘキサメチレンジアミ
ン−イソフタル酸塩などのジアミン−ジカルボン酸の塩
が用いられ、特にカプロラクタム、12−アミノドデカン
酸、ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩が好ましく
用いられる。
【0023】ポリエーテルエステルアミドの構成成分で
ある(ii)ポリ(アルキレンオキシド)グリコールと
しては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2−プロピ
レンオキシド)グリコール、ポリ(1,3−プロピレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコー
ル、エチレンオキシドとポリピレンオキシドのブロック
またはランダム共重合体およびエチレンオシドとテトラ
ヒドロフランのブロックまたはランダム共重合体などが
用いられる。これらの中でも、帯電防止性が優れる点
で、特にポリエチレングリコールが好ましく用いられ
る。ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの数平均分
子量は200〜6,000、特に250〜4,000の
範囲で用いられ、数平均分子量が200未満では得られ
るポリエーテルエステルアミドの機械的性質が劣り、数
平均分子量が6,000を超える場合は、帯電防止性が
不足するため好ましくない。
【0024】ポリエーテルエステルアミドの構成成分で
ある(iii)炭素原子数4〜20のジカルボン酸とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4'−ジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸および3−スルホイソフタル酸ナト
リウムのごとき芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸
およびジシクロヘキシル−4,4'−ジカルボン酸のごとき
脂環族ジカルボン酸、およびコハク酸、シュウ酸、アジ
ピン酸、セバシン酸およびドデカンジ酸(デカンジカル
ボン酸)のごとき脂肪族ジカルボン酸などが挙げられ、
特にテレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸およびドデカ
ンジ酸が重合性、色調および物性の点から好ましく用い
られる。
【0025】(ii)ポリ(アルキレンオキシド)グリ
コールと(iii)ジカルボン酸は反応上は1:1のモ
ル比で反応するが、使用するジカルボン酸の種類により
通常仕込比を変えて供給される。ポリエーテルエステル
の構成成分である(ii)ポリ(アルキレンオキシド)
グリコールと(iii)ジカルボン酸はポリエーテルエ
ステルアミドの構成単位で、90〜10重量%の範囲で
用いられ、90重量%を超える場合はポリエーテルエス
テルアミドの機械的性質が劣り、10重量%未満では得
られる樹脂の帯電防止性が劣り好ましくない。
【0026】ポリエーテルエステルアミドの重合方法に
関しては特に限定されず、例えば、(イ)(i)アミノ
カルボン酸またはラクタムと(iii)ジカルボン酸を
反応させて両末端がカルボン酸基のポリアミドプレポリ
マーをつくり、これに(ii)ポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコールを真空下に反応させる方法、(ロ)前記
(i)、(ii)、(iii)の各化合物を反応槽に仕
込み、水の存在下または非存在下に高温で加圧反応させ
ることにより、カルボン酸末端のポリアミドプレポリマ
ーを生成させ、その後常圧または減圧下で重合を進める
方法、(ハ)前記(i)、(ii)、(iii)の化合
物を同時に反応槽に仕込み溶融混合したのち高真空下で
一挙に重合を進める方法、などを利用することができ
る。
【0027】また、重合溶媒についても制限はなく、例
えば三酸化アンチモンなどのアンチモン系触媒、モノブ
チルスズオキシドなどのスズ系触媒、テトラブチルチタ
ネートなどのチタン系触媒、テトラブチルジルコネート
などのジルコネート系触媒などを1種または2種以上使
用することもできる。中間層(II)成分中のポリエー
テルエステルアミド(b)の含有量は、通常5〜35重
量%、好ましくは6〜30重量%である。上記成分
(b)の量が上記範囲未満であると帯電防止性が不十分
であり、上記範囲を超過するとラベルの容器への融着力
が低い。
【0028】(c)ポリアミド樹脂 中間層(II)の構成成分として、帯電防止性能をより
安定して発現することを目的に、炭素数6〜12または
それ以上のラクタムの開環重合体、炭素数6〜12また
はそれ以上のアミノカルボン酸の重縮合体及び炭素数4
〜20のジカルボン酸と炭素数6〜12またはそれ以上
のジアミンの重縮合体等のポリアミド樹脂(c)を含有
することができる。
【0029】具体的には、ナイロン66、ナイロン6
9、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6、ナ
イロン11、ナイロン12、ナイロン46等を挙げるこ
とができる。また、ナイロン6/66、ナイロン6/1
0、ナイロン6/12、ナイロン6/66/12等の共
重合ポリアミド類も使用することができる。更には、テ
レフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸とメ
タキシレンジアミン又は、脂肪族ジアミンから得られる
芳香族含有ポリアミド類などを挙げることができる。こ
れらの中でも特に好ましいものはナイロン66、ナイロ
ン6、ナイロン12である。中間層(II)成分中のポ
リアミド樹脂(c)の含有量は、通常0〜10重量%、
好ましくは0〜8重量%である。上記成分(c)の含有
量が上記範囲を超過するとラベルの容器への融着力が低
い。
【0030】(d)金属塩本発明における金属塩の金属
としては、Li、Na、K、Rb、Cs、Be、 Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、Zr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Alなどが挙げられ、特にN
a、Ca、Mg、Zn、Zr、Alが好ましい。一方、
上記の金属と塩を形成する基としては、硝酸、硫酸、酢
酸、塩素酸、過塩素酸、炭酸、シュウ酸、ケイ酸、リン
酸、ホウ酸、シアン酸、ハロゲン、塩素酸、チオシアン
酸、水酸、酸素などが挙げられ、これらのうちで、過塩
素酸、水酸、リン酸、酢酸、酸素、炭酸、ケイ酸が好ま
しい。
【0031】具体的には、塩素酸ナトリウム、過塩素酸
ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化ジルコニウ
ム、リン酸ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、
塩基性炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸
マグネシウム、炭酸アルミニウム、炭酸亜鉛、ケイ酸カ
リウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
マグネシウムなどが挙げられ、なかでも塩素酸ナトリウ
ム、過塩素酸ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、酸
化マグネシウム、リン酸ナトリウムが好ましい。中間層
(II)成分中の上記金属塩(d)の含有量は、通常
0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%であ
る。上記成分(d)の含有量が上記範囲未満であると帯
電防止性が不十分であり、上記範囲を超過するとラベル
の容器への融着力が低い。
【0032】(e)アイオノマー 本発明で用いられるエチレン系アイオノマー樹脂は、エ
チレンとα、β−不飽和カルボン酸誘導体との共重合体
に原子価が1〜3の金属イオンを付加せしめたイオン性
重合体である。ここでα、β−不飽和カルボン酸誘導体
の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブ
チル、メタアクリル酸メチル、マレイン酸水素メチルな
どが、また原子価1〜3の金属イオンの代表例としては
Na+、K+、Mg++、Zn++、Al+++ などが挙げられ
る。これらエチレン系アイオノマー樹脂としては一般に
“サーリン”、“ハイミラン”なる商品名で市販されて
いる各種グレードを用いることができる。
【0033】これらの中でも、金属イオンがZnイオン
であるエチレン系アイオノマー樹脂が、ポリエーテルエ
ステルアミドとポリオレフィンとの親和性を著しく改善
し、その結果本発明の樹脂組成物の機械的特性が優れる
点で好ましく用いられる。更に、本発明の樹脂組成物の
帯電防止性が改良される点で、金属イオンがNaイオン
であるエチレン系アイオノマー樹脂が特に好ましく用い
られる。またアイオノマー樹脂の金属イオンがNaイオ
ンと、さらに他の金属イオン例えばZnイオンなど少な
くとも2種の金属イオンを含むエチレン系アイオノマー
樹脂、または金属イオンがNaイオンであるエチレン系
アイオノマー樹脂と金属イオンがNaイオン以外の金属
イオン例えばZnイオンなどのエチレン系アイオノマー
樹脂との混合物は、本発明の樹脂組成物の機械的特性と
帯電防止性の両特性が優れる点で特に好ましい。中間層
(II)成分中の上記アイオノマー(e)の含有量は、
通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%であ
る。上記成分(e)の含有量が上記範囲未満であると帯
電防止性が不十分であり、上記範囲を超過するとラベル
の容器への融着力が低い。中間層(II)は、金属塩
(d)、アイオノマー(e)を同時に含んでいても良
い。
【0034】任意成分 本発明のヒートシール性樹脂には、目的とするヒートシ
ール性や帯電防止性を阻害しない範囲で公知の他の樹脂
用添加剤を任意に添加することができる。該添加剤とし
ては、染料、核剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃
剤、紫外線吸収剤等を挙げることができる。中間層(I
I)の肉厚は0.5〜20μm、好ましくは1〜5μm
である。この肉厚は中間層(II)の帯電防止性能が安
定して発現するために、1μm以上必要であり、また、
5μmを越えると、帯電防止剤が無駄に消費されるばか
りでなく、ラベルがカールし、オフセット印刷が困難と
なったり、ラベルを金型へ固定することが困難となるの
で好ましくない。
【0035】ヒートシール性樹脂層(III) ヒートシール性樹脂としては、密度が0.900〜0.
935g/cm3 の低密度ないし中密度の高圧法ポリエ
チレン、密度が0.880〜0.940g/cm3 の直
鎖線状ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸
アルキルエステル共重合体、エチレン・メタクリル酸ア
ルキルエステル共重合体(アルキル基の炭素数は1〜
8)、エチレン・メタクリル酸共重合体の金属塩(Z
n、Al、Li、K、Naなど)等の融点が50〜13
0℃のポリエチレン系樹脂が用いられる。
【0036】これらのなかでも、結晶化度(X線法)が
10〜60%、数平均分子量が10,000〜40,0
00の高圧法ポリエチレン、又は直鎖線状ポリエチレン
が好ましい。中でも容器への接着性の面からエチレン4
0〜98重量%と、炭素数が3〜30のα−オレフィン
60〜2重量%とを、メタロセン触媒、特にメタロセン
・アルモキサン触媒、または、例えば、国際公開パンフ
レットWO92/01723号等に開示されているよう
なメタロセン化合物と、メタロセン化合物と反応して安
定なアニオンを形成する化合物とからなる触媒を使用し
て、共重合体させることにより得られる直鎖線状ポリエ
チレンが最適である。これらは、単独でも、あるいは二
種以上の混合物であってもよい。
【0037】任意成分 本発明のヒートシール性樹脂には、目的とするヒートシ
ール性を阻害しない範囲で公知の他の樹脂用添加剤を任
意に添加することができる。該添加剤としては、染料、
核剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸
収剤等を挙げることができる。ヒートシール性樹脂層
(III)の肉厚は0.5〜20μm、好ましくは1〜
5μmの範囲である。この肉厚は、ラベル製造時におけ
るTダイのメヤニの発生や、ロール汚れを防止し、か
つ、中空成形時にヒートシール性樹脂層(III)のフ
ィルムがパリソンなどの溶融ポリエチレンやポリプロピ
レンの熱により溶解し、成形品の容器とラベルが強固に
融着するために1μm以上必要であり、また、5μmを
越えるとラベルがカールし、オフセット印刷が困難とな
ったり、ラベルを金型へ固定することが困難となるので
好ましくない。
【0038】前述したようにラベルのヒートシール性樹
脂層には、中空成形時のブリスターの発生を防止するた
めに、特開平2−84319号公報、特開平3−260
689号公報に記載するようにエンボス加工を施こすこ
とができる。そのエンボス模様は、例えば2.54cm
当り5〜200線のエンボス加工であって、逆グラビア
型のパターンが好ましい。これらのインモールド成形用
ラベルは必要あればコロナ放電加工等によって熱可塑性
樹脂基材層(I)の表面の印刷性を改善しておくことが
できる。印刷は、グラビア印刷、オフセット印刷、フレ
キソ印刷、スクリーン印刷などの印刷を施して、バーコ
ード、製造元、販売会社名、キャラクター、商品名、使
用方法などが印刷されたものを使用することができる。
印刷されたラベル(1)は打抜加工により必要な形状寸
法のラベルに分離される。このインモールド成形用ラベ
ルは容器表面の一部に貼着される部分的なものであって
もよいが、通常はカップ状容器の側面を取巻くブランク
として、中空成形では瓶状容器の表側及び/又は裏側に
貼着されるラベルとして製造される。
【0039】(インモールド成形)このインモールド成
形用ラベルは、該ラベルを差圧成形金型の下雌金型の内
面にラベルの印刷面が接するように設置した後、吸引に
より金型内壁に固定され、次いで容器成形材料樹脂シー
トの溶融物が下雌金型の上方に導かれ、常法により差圧
成形され、ラベルが容器外壁に一体に融着されたラベル
付き樹脂成形品が成形される。差圧成形は、真空成形、
圧空成形のいずれも採用できるが、一般には両者を併用
し、かつプラグアシストを利用した差圧成形が好まし
い。またこのラベルは、溶融樹脂パリソンを圧空により
金型内壁に圧着する、中空成形用インモールドラベルと
して特に好適に使用できる。このようにして製造された
ラベル付き樹脂成形品は、ラベル(1)が金型内で固定
された後に、ラベルと樹脂容器が一体に成形されるの
で、ラベル(1)の変形もなく、容器本体とラベル
(1)の密着強度が強固であり、ブリスターもなく、ラ
ベルにより加飾された外観が良好な容器となる。本発明
のインモールドラベルのヒートシール性樹脂層(II
I)側の表面固有抵抗値は、1×109 〜1×1014Ω
/□の範囲であることが好ましい。表面固有抵抗値が1
×1014Ω/□を超えると帯電防止性が不足し、オフセ
ット印刷における給紙性や、ラベルの金型内への挿入適
性が劣る。
【0040】
【実施例】以下に実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明する。以下に示す材料、使用量、割合、操
作等は、本発明から免脱しない限り適時変更することが
できる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制
限されるものではない。 〔I〕物性の測定方法と評価方法 実施例及び比較例における物性の測定と評価は、以下に
示す方法によって実施した。 (1)物性の測定: (a)MFR:JIS−K−7210に準拠 (b)密度:JIS−K−7112に準拠 (c)不透明度:JIS−P−8138に準拠 (d)表面固有抵抗:JIS−K−6911に準拠 ラベルのヒートシール性樹脂層(III)側の表面固有
抵抗を、20℃、相対湿度50%の雰囲気下で測定し
た。
【0041】(2)インモールド成形: (e)ラベルの金型内への挿入適性:横70mm、縦9
0mmの寸法に打抜いたラベルを、20℃、相対湿度4
0%の環境下、ぺんてる(株)製の自動ラベル供給装置
にて、100枚連続で、ブロー成形用割型へ供給を行な
い、成形を行った時のミス(2枚差しや、型よりラベル
が落下する)の回数を計測した。 ○:1回もミスが発生しない △:1〜5枚ミスが発生する ×:6枚以上ミスが発生する。
【0042】(f)ラベルの容器への融着強度:中空成
形により容器に貼着したラベルを15mm幅に切り取
り、ラベルと容器との間の接着強度を、島津製作所製の
引張試験機「オートグラフ AGS−D形」を用い、3
00mm/分の引張速度で、T字剥離することにより求
めた。ラベル使用上の判断基準は次の通りである。 400(g/15mm)以上 :実用上全く問題がな
い 200〜400(g/15mm):やや接着性が弱い
が、実用上問題がない 200(g/15mm)以下 :実用上問題である
【0043】(3)オフセット印刷における給紙性: (g)三菱重工(株)製ダイヤ−II型印刷機を使用
し、25℃、相対湿度40%の環境下、菊半版(636
mm×470mm)の紙サイズで、7000枚/時の速
度で1000枚連続印刷した。その際にシート供給装置
でのトラブル(2枚差しや、紙ずれ)により機械が停止
した回数を、以下の基準により判断した。 ○:1回も機械が停止しない △:1〜3回機械が停止する ×:4回以上機械が停止する
【0044】(4)メヤニの発生 (h)ラベル製造時にメヤニが発生し、それが脱落する
ことによるフィルムの異物(不良品)の発生頻度によ
り、以下の基準により判断した。 ○:生産開始後、6時間経過してもメヤニの発生が全く
みられない。 △:生産開始後、1時間経過するとメヤニが成長し始
め、5〜10分間隔でメヤニの脱落がみられる。 ×:生産開始直後からメヤニが発生し始め、1〜5分間
隔でメヤニの脱落がみられる。
【0045】〔II〕実験例 〔ポリエーテルエステルアミドの製造〕12−アミノド
デカン酸55部、数平均分子量が1,000のポリエチ
レングリコール40部およびアジピン酸15部を、「イ
ルガノックス1098」(酸化防止剤、商品名)0.2部お
よび三酸化アンチモン触媒0.1部と共にヘリカルリボ
ン撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、窒素置換して26
0℃で60分間加熱撹拌して透明な均質溶液とした後、
260℃、0.5mmHg以下の条件で4時間重合し、
粘ちょうで透明なポリマを得た。ポリマを冷却ベルト上
にガット状に吐出し、ペレタイズすることによって、ペ
レット状のポリエーテルエステルアミド(b1)を調製
した。
【0046】ε−カプロラクタム50部、数平均分子量
が1,000のポリエチレングリコール40部およびド
デカンジ酸10部を、「イルガノックス1098」0.2部
および三酸化アンチモン0.02部と共にb1に用いた
反応容器に仕込み、窒素置換して260℃で60分間加
熱撹拌して透明な均質溶液とした後、500mmHgに
減圧して反応容器気相部の水分を除去し、テトラブチル
ジルコネート0.08部添加した。次いで260℃、
0.5mmHg以下の条件で3時間重合し、粘ちようで
透明なポリマを得た。以降b1と同一方法でポリエーテ
ルエステルアミド(b2)を調製した。
【0047】〔ラベルの製造例〕
【実施例1】(1)日本ポリケム(株)製プロピレン単
独重合体である“ノバテックPP、MA−8”(商品
名、融点164℃)67重量%、日本ポリケム(株)
製、高密度ポリエチレン“ノバテックHD、HJ58
0”(商品名、融点134℃、密度0.960g/cm
3 )10重量%および粒径1.5μmの炭酸カルシウム
粉末23重量%よりなる樹脂組成物(A)を押出機を用
いて溶融混練したのち、ダイより250℃の温度でシー
ト状に押出し、約50℃の温度となるまでこのシートを
冷却した。次いで、このシートを約153℃に加熱した
のち、ロール群の周速度を利用して縦方向に4倍延伸し
て、一軸延伸フィルムを得た。
【0048】(2)別に、日本ポリケム(株)製プロピ
レン単独重合体“ノバテックPP、MA−3”(商品
名;融点165℃)51.5重量%、密度0.950g
/cm 3 の高密度ポリエチレン“HJ580”3.5重
量%、粒径1.5μmの炭酸カルシウム粉末42重量
%、粒径0.8μmの酸化チタン粉末3重量%よりなる
組成物(B)を別の押出機を用いて240℃で溶融混練
し、これを前記縦延伸フィルムの表面にダイよりフィル
ム状に押し出し、積層(B/A)して、表面層/コア層
の積層体を得た。
【0049】(3)メタロセン触媒を用いてエチレンと
1−ヘキセンを共重合させて得たMFRが18g/10
分、密度が0.898g/cm3 、融点90℃であるエ
チレン・1−ヘキセン共重合体(1−ヘキセン含量22
重量%、結晶化度30、数平均分子量23、000)6
0重量%と、MFRが4g/10分、密度が0.92g
/cm3 、融点110℃の高圧法低密度ポリエチレン3
0重量%の混合物90重量%と、前記製造例にて得られ
たポリエーテルエステルアミド(b1)9.5重量%お
よび過塩素酸ナトリウム0.5重量%を、タンブラーミ
キサーで3分間混合した後、230℃の温度に設定され
たベント付二軸押出機で混練し、これをダイよりストラ
ンド状に押し出しカッティングして中間層用ペレット
(II)を得た。
【0050】(4)メタロセン触媒を用いてエチレンと
1−ヘキセンを共重合させて得たMFRが18g/10
分、密度が0.898g/cm3 、融点90℃であるエ
チレン・1−ヘキセン共重合体(1−ヘキセン含量22
重量%、結晶化度30、数平均分子量23、000)7
0重量%と、MFRが4g/10分、密度が0.92g
/cm3 、融点110℃の高圧法低密度ポリエチレン3
0重量%の混合物をタンブラーミキサーで3分間混合
し、ヒートシール性樹脂層用ペレット(III)を得
た。
【0051】(5)プロピレン単独重合体“MA−3”
51.5重量%、高密度ポリエチレン“HJ580”
3.5重量%、粒径1.5μmの炭酸カルシウム粉末4
2重量%および粒径0.8μmの酸化チタン粉末3重量
%よりなる組成物(C)と、前記中間層用ペレット(I
I)、ヒートシール性樹脂層用ペレット(III)を、
それぞれ別の押出機を用い230℃で溶融混練し、一台
の共押出ダイに供給して該ダイ内で230℃にて積層し
た後フィルム状に押出し、前記表面層/コア層用の積層
体(B/A)のA層側に、ヒートシール性樹脂層(II
I)が外側になるように押出し、これを金属ロールとゴ
ムロールよりなるエンボスロール(1インチあたり15
0線、逆グラビア型)に通し、ヒートシール性樹脂層側
に0.17mm間隔のパターンをエンボス加工した。
【0052】この5層フィルム(B/A/C/II/I
II)をテンターオーブンに導き、155℃まで再加熱
した後、横方向に7倍延伸し、引き続き164℃で熱セ
ットした後、55℃まで冷却し耳部をスリットした。更
に表面層(B層)側に、70W/m2 /分のコロナ放電
処理をした。このものの密度は0.79g/cm3 、肉
厚が100μm(各層厚みB/A/C/II/III=
30/40/25/3/2μm)の5層構造の多層フィ
ルムを得た。
【0053】このフィルムのヒートシール層(III)
側の表面平均粗さ(Ra)を、表面粗さ計((株)小坂
研究所製、サーフコーダーSE−30)にて測定したと
ころ、2.8μmであった。これらを製造した際の、押
出し開始から6時間経過後のダイス先端のメヤニの発生
状況を確認したところ、まったく発生はみられなかっ
た。この5層構造の積層延伸樹脂フィルムの表面層
(B)側に、25℃、相対湿度40%の環境にてオフセ
ット印刷を施したところ、静電気の発生が少ない為、印
刷の給排紙がスムーズで、途中で停止するようなことも
なかった。
【0054】次いで、これを断裁及び打ち抜き加工し
て、インモールド成形用ラベル(1)(横70mm、縦
90mm)を得た。このラベルのヒートシール樹脂層
(III)側の表面固有抵抗の測定を行った。これらの
結果を表1に示す。又、これらのインモールド成形用ラ
ベル(1)を自動ラベル供給装置を用いてブロー成形用
割型の一方に真空を利用して印刷面側が金型と接するよ
うに固定した後、高密度ポリエチレン(融点134℃)
のパリソンを200℃で溶融押出し、次いで割型を型締
めした後、4.2kg/cm2 の圧空をパリソン内に供
給し、パリソンを膨張させて型に密着させて容器状とす
ると共にインモールド用ラベルと融着させ、次いで該型
を冷却した後、型開きをしてラベルが貼着した中空容器
を取り出した。この際の、ラベルの金型内への挿入適
性、ブリスターの発生の有無、ラベルの密着強度を表1
に示す。このラベル貼合中空容器は印刷の退色もなく、
ラベルの収縮やブリスターの発生も見受けられなかっ
た。容器とラベルの融着強度は540g/15mm幅で
あった。このものの評価結果を表1に示す。
【0055】
【実施例2〜5、比較例1〜5】実施例1において、中
間層(II)およびヒートシール性樹脂層(III)の
押出機の吐出量を変更し、肉厚を表1に記載のものに変
更した以外は、実施例1と同様にしてインモールド成形
用ラベルを得た。このものの評価結果を表1に示す。
【比較例6】特開平11−35288号公報の実施例4
の記載に基づきインモールド成形ラベルを製造し、評価
した。結果を表1に示す。
【0056】
【実施例6】実施例1において、中間層(II)を以下
のものとした以外は、実施例1と同様にしてインモール
ド成形用ラベルを得た。メタロセン触媒を用いてエチレ
ンと1−ヘキセンを共重合させて得たMFRが18g/
10分、密度が0.898g/cm3 、融点90℃であ
るエチレン・1−ヘキセン共重合体(1−ヘキセン含量
22重量%、結晶化度30、数平均分子量23、00
0)60重量%と、MFRが4g/10分、密度が0.
92g/cm3 、融点110℃の高圧法低密度ポリエチ
レン28重量%の混合物88重量%と、前記製造例にて
得られたポリエーテルエステルアミド(b2)10重量
%およびアイオノマーとして、「ハイミラン1605、
Naイオン、三井デュポンケミカル(株)製」2重量%
を、タンブラーミキサーで3分間混合した後、230℃
の温度に設定されたベント付二軸押出機で混練し、これ
をダイよりストランド状に押し出しカッティングしたペ
レットを使用した。このものの評価結果を表1に示す。
【0057】
【実施例7】実施例1において、中間層(II)を以下
のものとした以外は、実施例1と同様にしてインモール
ド成形用ラベルを得た。メタロセン触媒を用いてエチレ
ンと1−ヘキセンを共重合させて得たMFRが18g/
10分、密度が0.898g/cm3 、融点90℃であ
るエチレン・1−ヘキセン共重合体(1−ヘキセン含量
22重量%、結晶化度30、数平均分子量23、00
0)60重量%と、MFRが4g/10分、密度が0.
92g/cm3 、融点110℃の高圧法低密度ポリエチ
レン27.6重量%の混合物87.6重量%と、前記製
造例にて得られたポリエーテルエステルアミド(b1)
10重量%、金属塩としてリン酸ナトリウム0.4重量
%、およびアイオノマーとして「ハイミラン1706、
Znイオン、三井デュポンケミカル(株)製」2重量%
を、タンブラーミキサーで3分間混合した後、230℃
の温度に設定されたベント付二軸押出機で混練し、これ
をダイよりストランド状に押し出しカッティングしたペ
レットを使用した。このものの評価結果を表1に示す。
【0058】
【実施例8】実施例1におけるコア層用樹脂組成物
(A)、表面層用樹脂組成物(B)、中間層用ペレット
(II)、ヒートシール性樹脂層用ペレット(III)
を、それぞれ250℃、240℃、230℃、230℃
に設定された別の押出機にて溶融混練した後、ダイ内
で、B/A/II/IIIとなるように積層して押出成
形し、70℃まで冷却して4層構造のシートを得た。こ
のシートを120℃まで加熱した後、金属ロールとゴム
ロールよりなるエンボスロール(1インチあたり200
線、逆グラビア型)に通し、ヒートシール性樹脂層側に
0.13mm間隔のパターンをエンボス加工した。その
後同じ温度にて縦方向に6倍にロール間延伸した。
【0059】次いで50℃まで冷却した後、耳部をスリ
ットし、更に表面層(B層)側に、50W/m2 /分の
コロナ放電処理をした。このものの密度は0.91g/
cm 3 、肉厚が90μm(各層厚みB/A/II/II
I=5/80/3/2μm)の4層構造の多層フィルム
を得た。このフィルムのヒートシール層(III)側の
表面平均粗さ(Ra)は2.4μmであった。このもの
の評価結果を表1に示す。
【0060】
【実施例9】(1)日本ポリケム(株)製プロピレン単
独重合体である“ノバテックPP、MA−8”(商品
名、融点164℃)88重量%、日本ポリケム(株)
製、高密度ポリエチレン“ノバテックHD、HJ58
0”(商品名、融点134℃、密度0.960g/cm
3 )10重量%および粒径1.5μmの炭酸カルシウム
粉末2重量%よりなる樹脂組成物(A)を押出機を用い
て溶融混練したのち、ダイより250℃の温度でシート
状に押出し、約50℃の温度となるまでこのシートを冷
却した。次いで、このシートを約153℃に加熱したの
ち、ロール群の周速度を利用して縦方向に4倍延伸し
て、一軸延伸フィルムを得た。
【0061】(2)別に、日本ポリケム(株)製プロピ
レン単独重合体“ノバテックPP、MA−3”(商品
名;融点165℃)85重量%、密度0.950g/c
3 の高密度ポリエチレン“HJ580”5重量%、粒
径1.5μmの炭酸カルシウム粉末10重量%よりなる
組成物(B)を別の押出機を用いて240℃で溶融混練
し、これを前記縦延伸フィルムの表面にダイよりフィル
ム状に押し出し、積層(B/A)して、表面層/コア層
の積層体を得た。
【0062】(3)プロピレン単独重合体“MA−3”
88重量%、高密度ポリエチレン“HJ580”10重
量%、粒径1.5μmの炭酸カルシウム粉末2重量%よ
りなる組成物(C)と、実施例1にて得られた中間層用
ペレット(II)、ヒートシール性樹脂層用ペレット
(III)を、それぞれ別の押出機を用い230℃で溶
融混練し、一台の共押出ダイに供給して該ダイ内で23
0℃にて積層した後フィルム状に押出し、前記表面層/
コア層用の積層体(B/A)のA層側に、ヒートシール
性樹脂層(III)が外側になるように押出し、実施例
1と同様の方法でエンボス加工した。
【0063】この5層フィルム(B/A/C/II/I
II)をテンターオーブンに導き、160℃まで再加熱
した後、横方向に7倍延伸し、引き続き164℃で熱セ
ットした後、55℃まで冷却し耳部をスリットした。更
に表面層(B層)側に、70W/m2/分のコロナ放電
処理をした。このものの密度は0.90g/cm3 、肉
厚が80μm(各層厚みB/A/C/II/III=2
0/40/15/3/2μm)の5層構造の多層フィル
ムを得た。このフィルムのヒートシール層(III)側
の表面平均粗さ(Ra)は2.4μm、またJIS−P
−8138による不透明度は14%であった。このもの
の評価結果を表1に示す。
【0064】
【実施例10】実施例9において、コア層用の樹脂組成
物(A)の組成を、プロピレン単独重合体MA−8を9
0重量%、炭酸カルシウム粉末を0重量%に変更した以
外は、実施例9と同様の方法で、肉厚が80μm(各層
厚みB/A/C/II/III=20/40/15/3
/2μm)の5層構造の多層フィルムを得た。このフィ
ルムのヒートシール層(III)側の表面平均粗さ(R
a)は2.3μm、またJIS−P−8138による不
透明度は10%であった。このものの評価結果を表1に
示す。
【0065】
【実施例11】実施例10におけるコア層用樹脂組成物
(A)、表面層用樹脂組成物(B)、中間層用ペレット
(II)、ヒートシール性樹脂層用ペレット(III)
を、それぞれ250℃、240℃、230℃、230℃
に設定された別の押出機にて溶融混練した後、ダイ内
で、B/A/II/IIIとなるように積層して押出成
形し、70℃まで冷却して4層構造のシートを得た。そ
れ以外は実施例8と同様の方法にて密度は0.90g/
cm3 、肉厚が80μm(各層厚みB/A/II/II
I=5/70/3/2μm)の4層構造の一軸延伸フィ
ルムを得た。このフィルムのヒートシール層(III)
側の表面平均粗さ(Ra)は2.3μm、またJIS−
P−8138による不透明度は9%であった。このもの
の評価結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明は、ラベル製造時のメヤニの発生
やロール汚れがなく、年間を通して印刷、断裁、打ち抜
き加工、金型へのインサートが良好で、容器への融着強
度が高いインモールド成形用ラベルを与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様のインモールド成形用ラベルの
断面図である。
【図2】本発明の別の態様のインモールド成形用ラベル
の断面図である。
【図3】本発明の更に別の態様のインモールド成形用ラ
ベルの断面図である。
【符号の説明】
1 インモールド成形用ラベル 2 印刷 3 熱可塑性樹脂フィルム基材層(I) 4 中間層(II) 5 ヒートシール性樹脂層(III) 6 エンボス模様の山 7 エンボス模様の谷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01B AA01C AA01H AA08 AH08B AH08H AK01A AK01B AK01C AK04C AK05 AK06 AK07 AK46B AK63 AK70B AL01B AL05B AR00B AT00B BA03 BA07 BA10A BA10C CA22 DD01C DE01A DE01B DE01C DE01H EH17 EH172 EH20 EH202 EH23 EH232 EJ37 EJ372 EJ39 EJ39C EJ391 EJ393 GB90 JA07C JA11C JB16A JB16B JG04C JL01 JL11 JL12C YY00B YY00C

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)、中
    間層(II)、ヒートシール性樹脂層(III)よりな
    る多層フィルムであって、中間層(II)が下記成分a
    〜cよりなるものであることを特徴とするインモールド
    成形用ラベル。 成分a:熱可塑性樹脂 50〜95重量% 成分b:永久帯電防止剤 5〜35重量% 成分c:ポリアミド樹脂 0〜10重量%
  2. 【請求項2】 ヒートシール性樹脂層(III)が、そ
    の表面にエンボス加工が施されていることを特徴とする
    請求項1に記載のインモールド成形用ラベル。
  3. 【請求項3】 中間層(II)の成分bが、ポリアミド
    系共重合体の永久帯電防止剤であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のインモールド成形用ラベル。
  4. 【請求項4】 中間層(II)の成分bが、ポリエーテ
    ルエステルアミドであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のインモールド成形用ラベル。
  5. 【請求項5】 中間層(II)の成分aが、ポリオレフ
    ィン系樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のインモールド成形用ラベル。
  6. 【請求項6】 中間層(II)が、成分dとして金属塩
    0.01〜5重量%を含有することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のインモールド成形用ラベル。
  7. 【請求項7】 中間層(II)が、成分eとしてアイオ
    ノマー0.5〜20重量%を含有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載のインモールド成形用ラ
    ベル。
  8. 【請求項8】 ヒートシール性樹脂層(III)が、結
    晶化度10〜60%、数平均分子量が10,000〜4
    0,000、融点が50〜130℃のポリエチレン系樹
    脂からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載のインモールド成形用ラベル。
  9. 【請求項9】 中間層(II)の肉厚が0.5〜20μ
    m、ヒートシール性樹脂層(III)の肉厚が0.5〜
    20μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれかに記載のインモールド成形用ラベル。
  10. 【請求項10】 ヒートシール性樹脂層(III)側の
    表面固有抵抗値が、1×109 〜1×1014Ω/□であ
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のイ
    ンモールド成形用ラベル。
  11. 【請求項11】 多層フィルムが、無機微細粉末及び/
    又は有機フィラーを含有することを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載のインモールド成形用ラベル。
  12. 【請求項12】 熱可塑性樹脂フィルム基材層(I)
    が、無機微細粉末及び/又は有機フィラーを含有する微
    多孔性樹脂延伸フィルムからなることを特徴とする請求
    項1〜11のいずれかに記載のインモールド成形用ラベ
    ル。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のイ
    ンモールド成形用ラベルを熱融着により樹脂成形品に貼
    着一体化したラベル付き樹脂成形品。
JP2002025196A 2001-02-02 2002-02-01 インモールド成形用ラベル Expired - Lifetime JP3768447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025196A JP3768447B2 (ja) 2001-02-02 2002-02-01 インモールド成形用ラベル

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-26954 2001-02-02
JP2001026954 2001-02-02
JP2002025196A JP3768447B2 (ja) 2001-02-02 2002-02-01 インモールド成形用ラベル

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002328607A true JP2002328607A (ja) 2002-11-15
JP2002328607A5 JP2002328607A5 (ja) 2005-03-03
JP3768447B2 JP3768447B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=26608854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002025196A Expired - Lifetime JP3768447B2 (ja) 2001-02-02 2002-02-01 インモールド成形用ラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3768447B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011411A (ja) * 2004-05-21 2006-01-12 Yupo Corp インモールド成形用ラベルおよびラベル付き樹脂成形品
JP2006276848A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Yupo Corp インモールド成形用ラベル及びそれを用いた成形品
US7981503B2 (en) 2002-07-25 2011-07-19 Yupo Corporation Stretched resin film and label comprising the same
US8097338B2 (en) 2004-05-21 2012-01-17 Yupo Corporation In-mold label, and labeled resin-labeled article
WO2018003803A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 株式会社ユポ・コーポレーション インモールドラベル及びインモールド成形体
JP2021192985A (ja) * 2018-07-03 2021-12-23 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7981503B2 (en) 2002-07-25 2011-07-19 Yupo Corporation Stretched resin film and label comprising the same
JP2006011411A (ja) * 2004-05-21 2006-01-12 Yupo Corp インモールド成形用ラベルおよびラベル付き樹脂成形品
US8097338B2 (en) 2004-05-21 2012-01-17 Yupo Corporation In-mold label, and labeled resin-labeled article
JP2006276848A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Yupo Corp インモールド成形用ラベル及びそれを用いた成形品
WO2018003803A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 株式会社ユポ・コーポレーション インモールドラベル及びインモールド成形体
JP2021192985A (ja) * 2018-07-03 2021-12-23 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材
JP7276394B2 (ja) 2018-07-03 2023-05-18 Dic株式会社 積層フィルム及び包装材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3768447B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1176003B1 (en) Label for in-mold decorating and labeled resin molded article
JP3727598B2 (ja) インモールド成形用ラベル
JP5043177B2 (ja) インモールド成形用ラベル
US6551671B1 (en) In-mold label
EP1697123A1 (en) Tear resistant peelable seal for containers
US8097338B2 (en) In-mold label, and labeled resin-labeled article
CA1061973A (en) Matt and scratch-resistant films and process for their manufacture
JP4152145B2 (ja) 熱可塑性樹脂フィルム
JP4737875B2 (ja) インモールド成形用ラベル
JP2002328607A (ja) インモールド成形用ラベル
JP3816855B2 (ja) カールしない非対称構造多層未延伸フィルムの製造方法
JP4822589B2 (ja) インモールド成形用ラベル
JP2011152733A (ja) 積層フィルムおよびそれを用いた成型用シート
JP4386494B2 (ja) インモールド成形用ラベル
JP4887000B2 (ja) インモールド成形用ラベルおよびラベル付き樹脂成形品
JP2002328607A5 (ja)
WO2022210896A1 (ja) 積層体及び積層体の製造方法
JP2011152732A (ja) 積層フィルムおよびそれを用いた成型用シート
JP2007307708A (ja) 熱可塑性樹脂製積層フィルム、およびこのフィルム製の包装袋
JP3748589B2 (ja) 印刷インキ用容器
JPH08300584A (ja) 熱可塑性樹脂多層シートおよび容器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3768447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term