JP2002328302A - 光学系 - Google Patents
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- G02B17/086—Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors wherein the system is made of a single block of optical material, e.g. solid catadioptric systems
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Abstract
動させることにより光学系の任意の部分を選択的に利用
する、簡単な構成で、焦点距離の調整、結像位置の調整
等を可能とした光学系。 【解決手段】 少なくとも2つの光学素子S1 、S2 か
ら構成される結像光学系において、少なくとも2つの光
学素子S1 、S2 を互いに偏心させることにより光学系
の倍率等の特性を変化させる光学系。
Description
であり、特に変倍とフォーカス機構を持っている撮像光
学系等に使用する光学系に関すものである。
成するものとして、特開平8−292372号、特開平
11−317894号、特開平11−317895号等
のものが知られている。
は、複数のプリズムを移動させることにより変倍する構
成のため、プリズムの移動空間を予め装置内に確保して
おく必要があり、装置の大型化を招くことになる。ま
た、プリズムを正確に直線移動させるための機構に精度
が要求されるために、構造が複雑になりコストアップと
組み立ての大きな妨げとなる。
開平11−317895号の変倍機構は、透過レンズ光
学素子を移動するために、構造が複雑になる問題は同じ
である。
来技術では、光学素子を移動する空間的スペースを予め
確保する必要があり、無駄なスペースを確保する必要が
あり、小型の変倍光学系を構成することは不可能であっ
た。また、この光学素子自体により収差が発生する問題
があり、光学的パラメータを大きく変化させるために使
用することはできなかった。
光学系の中のいくつかの光学素子を光軸方向に移動させ
て行うのが一般的である。しかし、この方法の欠点とし
て、光学素子を光軸に完全に平行に移動させることが難
しく、光学素子が傾いたり、偏心することにより像の劣
化が起き、特に、小型撮像素子の変倍光学系を構成する
ことは移動精度が非常に厳しくなり、不可能であった。
みてなされたものであり、その目的は、光学系を曲げて
光学系内を通過する光束を移動させることにより光学系
の任意の部分を選択的に利用する、簡単な構成で、焦点
距離の調整、結像位置の調整等を可能とした光学系を提
供することである。
明の光学系は、光学系を変形することによって光軸を屈
曲させることにより、光学系の近軸量を変化させること
を特徴とするものである。
くとも2つの光学素子から構成される結像光学系におい
て、前記少なくとも2つの光学素子を互いに偏心させる
ことにより光学系の特性を変化させることを特徴とする
ものである。
成する第1光学素子と、1次像を像面に投影する第2光
学素子とから構成され、1次像近傍を回転中心として第
2光学素子を回転偏心することができる。
なくとも1つの回転非対称な面を有する光学素子からな
るようにすることができる。
面は連続な面にすることができる。
を回転偏心することにより焦点距離、結像位置(フォー
カス)、結像倍率、主点位置の少なくとも何れか1つを
変化させることができる。
つの光学素子から構成されており、物体側に配置され1
次像を形成する第1光学素子と、その1次像を投影する
第2光学素子とから構成され、1次像近傍を第2光学素
子の回転中心として、第2光学素子を偏心させることに
より第2光学素子に入射する光束を第2光学素子の中で
任意に選択した部分で反射、屈曲させることにより第2
光学素子で変倍を行い、第2光学素子の回転振り角θ
が、 0°<θ<90° ・・・(1) なる条件式を満足するようにすることが望ましい。
主光線と平行な面をY−Z面とし、そのY−Z面と直交
する方向をX方向とするとき、全系のX方向、Y方向の
焦点距離をそれぞれFx、Fyとすると、 0.5<|Fy/Fx|<2 ・・・(2) なる条件式を満足することが望ましい。
由と作用について説明する。
歪曲収差、軸上色収差及び倍率色収差が略補正されてい
て、コマ収差が大きく発生している光学素子Sの子午切
断面内での光線の様子を模式的に示す図である。コマ収
差が大きく発生しているので、物体Oから出た画角の異
なる光線、、は像面I上の入射位置が異なる。し
たがって、この光学系Sの開口の位置をP1 、P2 、P
3 と光軸(光軸は、入射瞳の中心を通り、像面中心に達
する軸上主光線で定義されるが、ここで言う光軸は各開
口P1 、P2 、P3 の中心を通り、像面中心に達する軸
上主光線とする。)と略垂直方向に移動させると、光学
系Sを通る光線が、、と通過位置及び角度が変化
し、各々像面I上の異なる高さH1 、H2 、H3 に入射
するので、物体Oの像面I上の結像倍率は各々異なるこ
とになり、各開口を光軸と略垂直方向に移動させること
により変倍できることになる。同じ原理で、結像位置、
主点位置も瞳位置を光軸に略垂直方向に移動させること
により調節できる。なお、開口位置の移動方向は紙面に
も垂直に移動可能なので、紙面内の移動で例えば変倍
を、紙面に垂直な方向の移動で例えばフォーカシングを
行わせることが可能である。
少なくとも2つの光学素子S1 、S 2 を有する光学系
を、図2(b)に示すように、互いに偏心すると、第1
光学素子S1 の物体側に配置された開口Aは、第1光学
素子S1 により、第2光学素子近傍に開口像A’として
投影される。そこで、第1光学素子S1 と第2光学素子
S2 が相対的に変形(偏心)すると、第1光学素子S1
により投影された開口Aの投影像A’は第2光学素子S
2 に対して移動することになる。一方、第2光学素子S
2 は、少なくとも1つの回転非対称な光学面を持って構
成され、その光学面の任意の部分でパワーの異なる光学
素子を構成することが可能となる。このような光学素子
を少なくとも1つ使用し、少なくとも2つの光学素子の
相対的な位置を移動させ光軸を屈曲させることにより、
焦点距離、結像位置、結像倍率、主点位置等の少なくと
も1つの近軸量を変化することができる。
連続的であれば、上記光学量を連続的に変化させること
が可能であり、回転非対称な光学面が不連続であれば、
上記光学量も不連続に変化できることは言うまでもな
い。
子S1 を1次像I’を形成する結像光学素子とし、第2
光学素子S2 を投影倍率可変の光学素子として構成され
ているが、これとは逆に、第1光学素子S1 を焦点距離
可変光学素子として1次像I’の大きさを可変にして、
この1次像I’を第2光学素子S2 により同じ倍率で像
面Iに投影する構成も可能である。さらに、両方の群を
それぞれ変化させる構成をとることも可能である。
固定して第2光学素子S2 を偏心させているが、逆でも
可能であり、本発明は相対的に偏心させることが重要で
ある。
次像I’近傍を中心として回転させることにより、像面
Iを第2光学素子S2 と一緒に回転させることができ、
構造が簡略化することが可能となり、好ましい。
て回転しなくてもよく、像位置が移動した場合は移動し
た像位置に合わせて、撮像素子あるいは写真フィルム等
を移動させて像中心を補正することも可能である。
子S1 と第2光学素子S2 の間に配置されているが、第
1光学素子S1 と第2光学素子S2 の間でなく任意の位
置にすることも可能であり、その場合も、第1光学素子
S1 により形成される1次像I’を中心として第2群を
回転配置することが重要である。
2光学素子S2 を平行移動させることが好ましい。
ことも可能であり、1平面内の偏心で変倍を行い、これ
と直交する面内での偏心でファーカスを行うことも可能
である。
学素子S1 と第2光学素子S2 と分けて説明したが、作
用が同じであれば、第1光学素子S1 と第2光学素子S
2 を透明弾性体で一体化する構成も可能であることは言
うまでもない。
第2光学素子S2 の相対的に変形(偏心)により焦点距
離、結像位置、結像倍率、主点位置の少なくとも何れか
1つを調節できる光学素子、光学系としては、例えば、
後記の実施例のように、少なくとも1つの連続の回転非
対称面を備えた屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学
系において可能である。
代表的に自由曲面を使用するが、自由曲面とは以下の式
で定義されるものである。この定義式のZ軸が自由曲面
の軸となる。
項である。
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、Xの奇数次項
を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面
が1つだけ存在する自由曲面となる。また、Yの奇数次
項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称
面が1つだけ存在する自由曲面となる。
ある自由曲面の他の定義式として、Zernike多項
式により定義できる。この面の形状は以下の式(b)に
より定義する。その定義式(b)のZ軸がZernik
e多項式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面
に対するZの軸の高さの極座標で定義され、RはX−Y
面内のZ軸からの距離、AはZ軸回りの方位角で、X軸
から測った回転角で表せられる。
お、X軸方向に対称な光学系として設計するには、
D4 ,D5 ,D6 、D10,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
の例示のために示したものであり、他のいかなる定義式
に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
次の定義式(c)があげられる。
き、以下の式で表せる。
リック面を用いることもできる。
て、光軸を含んで任意の直交するY−Z面内とX−Z面
内の2つの方向の光線に対して、軸上主光線と微小距離
離れた平行光線を光学素子、光学系に入射させ、特開平
11−194267号の段落〔0049〕と同様にパワ
ーPx、Pyを定義し、それらの逆数である焦点距離F
x、Fyからそれらの比Fy/Fxを定めるものとす
る。
非対称な自由曲面で構成した2つの光学素子から構成さ
れており、物体側に配置され1次像を形成する第1光学
素子と、その1次像を投影する第2光学素子とから構成
され、1次像近傍を第2光学素子の回転中心として、第
2光学素子を偏心させることにより第2光学素子に入射
する光束を第2光学素子の中で任意に選択した部分で反
射、屈曲させることにより第2光学素子で変倍を行う場
合、第2光学素子の回転振り角θは、 0°<θ<90° ・・・(1) なる条件を満足することが好ましい。
選択すること自体が不可能になり、光学的パラメーター
を変化させることが不可能となる。また、上限の90°
を越えると、第2光学素子の大きさが大きくなり好まし
くない。
°を越えると、第2光学素子に連続な回転非対称面を用
いているために、連続な回転非対称面の部分的なパワー
変化が大きくなってしまい、良好な収差状況を画面全域
で得ることが難しくなるからである。上限の45°を越
えると、第2光学素子の大きさが大きくなり好ましくな
い。
向で、軸上主光線と平行な面をY−Z面とし、そのY−
Z面と直交する方向をX方向とするとき、全系のX方
向、Y方向の焦点距離をそれぞれFx、Fyとすると、 0.5<|Fy/Fx|<2 ・・・(2) なる条件式を満足することが重要である。
方向に比べてX方向の焦点距離が大きくなりすぎ、X方
向の映像が大きく結像しすぎてしまい、横長の長方形の
歪んだ像になってしまう。また、上限の2を越えると、
Y方向に比べてX方向の焦点距離が短くなりすぎX方向
の映像が小さくなり、縦長の長方形の歪んだ像になって
しまう。
せる光学系の場合は、変化する各状態でも上記条件式
(2)を満足することが重要であり、広角端から望遠端
の状態、又は、無限遠から近点にフォーカスした状態全
てにおいて、上記条件式(2)を満足していないと、変
倍時又はフォーカス中の像歪みの変化が不自然になり、
非常に観察し難い映像となってしまう。
記条件式(2)と同様である。
実施例1〜5について説明する。
が、座標系は、順光線追跡で、図3(a)に示すよう
に、軸上主光線2を、光学系の入射瞳(絞り面)1の中
心を垂直に通り、像面3中心に至る光線で定義する。そ
して、順光線追跡において、入射瞳1の中心を偏心光学
系の偏心光学面の原点として、軸上主光線2に沿う方向
をZ軸方向とし、瞳1から光学系の第1光学素子10の
第1面11に向かう方向をZ軸正方向とし、図の面をY
−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の
表から裏へ向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と
右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。
面(第1面〜第5面)及び第2光学素子20の回転中心
となる中間像面(第6面)4に関しては、光学系の原点
の中心からその面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸
方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中
心軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX
軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれ
α,β,γ(°))とが与えられている。その場合、α
とβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回り
を、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味す
る。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、
面の中心軸とそのXYZ直交座標系を、まずX軸の回り
で反時計回りにα回転させ、次に、その回転した面の中
心軸を新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転
させると共に1度回転した座標系もY軸の回りで反時計
回りにβ回転させ、次いで、その2度回転した面の中心
軸を新たな座標系の新たな座標系のZ軸の回りで時計回
りにγ回転させるものである。
ては、第2光学素子20の回転中心となる中間像面(第
6面)4を基準として同様に偏心量を与えている。
用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成
する場合には面間隔が与えられており、その他、媒質の
屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
面、非球面に関する項は0である。屈折率については、
d線(波長587.56nm)に対するものを表記して
ある。長さの単位はmmである。
入射瞳径、画角、焦点距離、Fナンバーを示すが、焦点
距離、Fナンバーは水平画角と像高から計算したもので
ある。
像素子を使い、入射瞳径は1.15mmで、 である。
プリズム)の回転振り角θは、 実施例1 24.747° 実施例2 10.400° 実施例3 20.000° 実施例4 22.569° 実施例5 34.477° であり、全系の偏心方向の焦点距離Fy(mm)、それ
と直交する方向の焦点距離Fx(mm)、FyとFxの
比Fy/Fxは、 である。
状態(b)、望遠端(c)の断面図を示すように、回転
非対称な自由曲面で構成した2つの偏心プリズム10、
20から構成されており、物体側に配置され中間像面4
に1次像を形成する第1偏心プリズム10、その1次像
を投影する第2偏心プリズム20から構成され、その1
次像近傍を第2偏心プリズム20の回転中心として、第
2偏心プリズム20を偏心させることにより、第1偏心
プリズム10から第2偏心プリズム20に入射する光束
を第2偏心プリズム20の中で任意に選択した部分で反
射、屈曲させることにより第2偏心プリズム20で変倍
を行うものである。
配置された絞り1と、その射出側に配置され、絞り1を
通った光束をプリズム内に入射させる第1面11、第1
面11を経てプリズム内に入った光束を反射させる第2
面12と、第2面12で反射した光束を反射させる第3
面13と、第3面13で反射した光束をプリズム外に射
出させる第4面14とからなる第1偏心プリズム10
と、第1偏心プリズム10から射出し、中間像面4に1
次像を形成した光束をプリズム内に入射させる第1面2
1と、第1面21を経てプリズム内に入った光束を反射
させる第2面22と、第2面22で反射した光束を反射
させる第3面23と、第3面23で反射した光束を反射
させる第4面24と、第4面24で反射した光束をプリ
ズム外に射出させる第5面25とからなる第2偏心プリ
ズム20と、像面3とからなり、第1偏心プリズム1
0、第2偏心プリズム20共にその中の光路はジグザク
光路をとり、光軸はプリズム内で交差しない。
面11〜第4面14、第2偏心プリズム20の第1面2
1〜第5面25は何れも回転非対称な自由曲面で構成さ
れている。
状態(b)、望遠端(c)の断面図を示すように、回転
非対称な自由曲面で構成した2つの偏心プリズム10、
20から構成されており、物体側に配置され中間像面4
に1次像を形成する第1偏心プリズム10、その1次像
を投影する第2偏心プリズム20から構成され、その1
次像近傍を第2偏心プリズム20の回転中心として、第
2偏心プリズム20を偏心させることにより、第1偏心
プリズム10から第2偏心プリズム20に入射する光束
を第2偏心プリズム20の中で任意に選択した部分で反
射、屈曲させることにより第2偏心プリズム20で変倍
を行うものである。
配置された絞り1と、その射出側に配置され、絞り1を
通った光束をプリズム内に入射させる第1面11、第1
面11を経てプリズム内に入った光束を反射させる第2
面12と、第2面12で反射した光束を反射させる第3
面13と、第3面13で反射した光束をプリズム外に射
出させる第4面14とからなる第1偏心プリズム10
と、第1偏心プリズム10から射出し、中間像面4に1
次像を形成した光束をプリズム内に入射させる第1面2
1と、第1面21を経てプリズム内に入った光束を反射
させる第2面22と、第2面22で反射した光束を反射
させる第3面23と、第3面23で反射した光束をプリ
ズム外に射出させる第4面24とからなる第2偏心プリ
ズム20と、像面3とからなり、第1偏心プリズム10
中の光路は回転光路をとり、光軸はプリズム内で交差
し、第2偏心プリズム20中の光路はジグザク光路をと
り、光軸はプリズム内で交差しない。
面11〜第4面14、第2偏心プリズム20の第1面2
1〜第4面24は何れも回転非対称な自由曲面で構成さ
れている。
に、広角端(a)、標準状態(b)、望遠端(c)の断
面図を示すように、回転非対称な自由曲面で構成した2
つの偏心プリズム10、20から構成されており、物体
側に配置され中間像面4に1次像を形成する第1偏心プ
リズム10、その1次像を投影する第2偏心プリズム2
0から構成され、その1次像近傍を第2偏心プリズム2
0の回転中心として、第2偏心プリズム20を偏心させ
ることにより、第1偏心プリズム10から第2偏心プリ
ズム20に入射する光束を第2偏心プリズム20の中で
任意に選択した部分で反射、屈曲させることにより第2
偏心プリズム20で変倍を行うものである。
側に配置された絞り1と、その射出側に配置され、絞り
1を通った光束をプリズム内に入射させる第1面11、
第1面11を経てプリズム内に入った光束を反射させる
第2面12と、第2面12で反射した光束を反射させる
第3面13と、第3面13で反射した光束をプリズム外
に射出させる第4面14とからなる第1偏心プリズム1
0と、第1偏心プリズム10から射出し、中間像面4に
1次像を形成した光束をプリズム内に入射させる第1面
21と、第1面21を経てプリズム内に入った光束を反
射させる第2面22と、第2面22で反射した光束を反
射させる第3面23と、第3面23で反射した光束をプ
リズム外に射出させる第4面24とからなる第2偏心プ
リズム20と、像面3とからなり、第1偏心プリズム1
0、第2偏心プリズム20共にその中の光路は回転光路
をとり、光軸はプリズム内で交差する。
第1面11〜第4面14、第2偏心プリズム20の第1
面21〜第4面24は何れも回転非対称な自由曲面で構
成されている。
を示す。これらの表中の“FFS”は自由曲面、“R
E”は反射面、“IMP”は中間像面をそれぞれ示す。
また、偏心の欄中のαの後に付加された“W”は広角
端、“S”は標準状態、“T”は望遠端を示し、それら
の状態でのαの値を示す。
での横収差をそれぞれ図8、図9、図10に示す。ま
た、上記実施例4の広角端、標準状態、望遠端での横収
差をそれぞれ図11、図12、図13に示す。これらの
横収差図において、括弧内に示された数字は(水平画
角,垂直画角)を表し、その画角における横収差を示
す。また、上記実施例4の広角端、標準状態、望遠端で
の像歪みを表す収差図をそれぞれ図14、図15、図1
6に示す。
て変倍等を行う光学系は、例えば小型のカメラに用いる
ことができる。図17はその1例を模式的に示す図であ
り、この例においては上記実施例3のような2つの偏心
プリズム10と20からなる光学系を採用した箱型のカ
メラの例である。図17(a)〜(c)はそれぞれ図5
(a)〜(c)の状態に対応している。このカメラはヒ
ンジ部34で連結され折り曲げ可能な2つの箱体32と
33からなり、一方の箱体32には開口31が形成さ
れ、その開口31に面して一方の偏心プリズム10が内
部に取り付けられ、他方の箱体33内には他方の偏心プ
リズム20が偏心プリズム10に面して内部に取り付け
られ、偏心プリズム20の像面には電子撮像素子30が
配置されている。このような構成であるので、カメラを
図17(a)のようにヒンジ部34で前側に折り曲げる
ことにより広角状態にすることができ、また、図17
(b)のように折り曲げない状態では標準の位置にな
る。さらに、図17(c)のようにヒンジ部34で後側
に折り曲げることにより望遠状態にすることができる。
8(a)〜(c)はそれぞれ図5(a)〜(c)のの状
態に対応している。また、図18(d)、(e)はそれ
ぞれ図18(b)、(c)の状態に対応した断面図であ
る。この例においては、上記実施例3のような2つの偏
心プリズム10と20からなる光学系を採用しており、
ヒンジ部37で連結され折り曲げ可能な2つの円筒体3
5と36からなり、一方の円筒体35には開口31が形
成され、その開口31に面して一方の偏心プリズム10
が内部に取り付けられ、他方の円筒体36内には他方の
偏心プリズム20が偏心プリズム10に面して内部に取
り付けられ、偏心プリズム20の像面には電子撮像素子
30が配置されている。このような構成であるので、カ
メラを図18(a)のようにヒンジ部37で前側に折り
曲げることにより広角状態にすることができ、また、図
18(b)のように折り曲げない状態では標準の位置に
なる。さらに、図18(c)のようにヒンジ部37で後
側に折り曲げることにより望遠状態にすることができ
る。
をその中間像近傍を中心にして折り曲げ可能に支持する
機械的な構成の1例を示す斜視図であり、偏心プリズム
10の両側面に一体に連結金具41を取り付け、同様に
偏心プリズム20の両側面に一体に連結金具42を取り
付け、連結金具41と42の先端部を軸43で回転可能
に連結することにより、2つの偏心プリズム10と20
からなる本発明の光学系をその中間で折り曲げ可能に構
成することができる。また、偏心プリズム20の両側面
に別に一体に支持金具44を取り付け、その先端に撮像
素子30を取り付けることにより、撮像素子30を偏心
プリズム20と一体に中間像近傍の軸43を中心に回転
させるようにすることができる。
構成することができる。
軸を屈曲させることにより、光学系の近軸量を変化させ
ることを特徴とする光学系。
成される結像光学系において、前記少なくとも2つの光
学素子を互いに偏心させることにより光学系の特性を変
化させることを特徴とする光学系。
する第1光学素子と、前記1次像を像面に投影する第2
光学素子とから構成され、前記1次像近傍を回転中心と
して前記第2光学素子を回転偏心することを特徴とする
上記2記載の光学系。
学素子は少なくとも1つの回転非対称な面を有する光学
素子からなることを特徴とする上記3記載の光学系。
な面は連続な面であることを特徴とする上記4記載の光
学系。
2光学素子を回転偏心することにより焦点距離、結像位
置、結像倍率、主点位置の少なくとも何れか1つを変化
させることを特徴とする上記3から5の何れか1項記載
の光学系。
2つの光学素子から構成されており、物体側に配置され
1次像を形成する第1光学素子と、その1次像を投影す
る第2光学素子とから構成され、1次像近傍を前記第2
光学素子の回転中心として、前記第2光学素子を偏心さ
せることにより前記第2光学素子に入射する光束を前記
第2光学素子の中で任意に選択した部分で反射、屈曲さ
せることにより前記第2光学素子で変倍を行い、前記第
2光学素子の回転振り角θが、 0°<θ<90° ・・・(1) なる条件式を満足することを特徴とする上記2から6の
何れか1項記載の光学系。
上主光線と平行な面をY−Z面とし、そのY−Z面と直
交する方向をX方向とするとき、全系のX方向、Y方向
の焦点距離をそれぞれFx、Fyとすると、 0.5<|Fy/Fx|<2 ・・・(2) なる条件式を満足することを特徴とする上記2から7の
何れか1項記載の光学系。
によると、複数の光学素子を互いに偏心させる簡単な構
成で、倍率の調整、フォカス調整等の光学的パラメータ
の調整が可能な光学系を提供することができる。
説明するための図である。
し互いに偏心することで変倍等が可能な理由を説明する
ための図である。
態(b)、望遠端(c)の断面図である。
態(b)、望遠端(c)の断面図である。
態(b)、望遠端(c)の断面図である。
態(b)、望遠端(c)の断面図である。
態(b)、望遠端(c)の断面図である。
ある。
である。
ある。
学系を採用した箱型のカメラの例を説明するための図で
ある。
学系を採用したペン型のカメラの例を説明するための図
である。
像近傍を中心にして折り曲げ可能に支持する機械的な構
成の1例を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 光学系を変形することによって光軸を屈
曲させることにより、光学系の近軸量を変化させること
を特徴とする光学系。 - 【請求項2】 少なくとも2つの光学素子から構成され
る結像光学系において、前記少なくとも2つの光学素子
を互いに偏心させることにより光学系の特性を変化させ
ることを特徴とする光学系。 - 【請求項3】 物体側に配置されて1次像を形成する第
1光学素子と、前記1次像を像面に投影する第2光学素
子とから構成され、前記1次像近傍を回転中心として前
記第2光学素子を回転偏心することを特徴とする請求項
2記載の光学系。
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