JP2002328190A - 携帯型電子機器、その制御方法および時刻修正システム - Google Patents

携帯型電子機器、その制御方法および時刻修正システム

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JP2002328190A
JP2002328190A JP2002035810A JP2002035810A JP2002328190A JP 2002328190 A JP2002328190 A JP 2002328190A JP 2002035810 A JP2002035810 A JP 2002035810A JP 2002035810 A JP2002035810 A JP 2002035810A JP 2002328190 A JP2002328190 A JP 2002328190A
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time data
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portable electronic
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JP2002035810A
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Teruhiko Fujisawa
照彦 藤沢
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時刻データを含んだ長波標準電波が届かない
など、時刻修正の機会が十分に与えられないような環境
下においても、機会を捉えて表示時刻の修正を行う。 【解決手段】 無線処理部11は、外部送受信装置を介
して駅サーバと通信を行う。駆動部13は、制御部12
による制御の下、秒モータ14および時分モータを駆動
し、時刻表示を行う。制御部12は、無線処理部11に
よって所定の処理を実行するために駅サーバとの通信が
行われ、その通信過程において時刻データが取得された
とき、その時刻データを用いて表示時刻を修正するため
の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】時刻表示機能付き携帯型電子
機器、その制御方法および時刻修正システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電波時計は、現在時刻を示すデータ(以
下、時刻データという)が重畳された長波標準電波を受
信し、この電波中の時刻データによって示される現在時
刻に表示時刻を合わせる表示時刻修正機能をもつ時計で
ある。長波標準電波としては、従来から一般的にJJY
が利用されている。ここで、JJYとは、協定世界時
(UTC)に基づく日本標準時(JST)を国内および
国外に通知するため、独立行政法人通信総合研究所の日
本標準時グループで運用されている電波である。JJY
には、セシウム原子時計により計時された時刻を示すデ
ータが重畳されており、その時刻データは、誤差が10
0万年に1秒という高精度を誇る。図17に示すよう
に、JJYの送信アンテナは、福島県と佐賀県の夫々に
設置されており、各送信アンテナから日本全土に向けて
JJYが送出される。これにより、電波時計は、JJY
を受信し、このJJYに含まれる時刻データを基に表示
時刻修正して、常に正確な時刻を表示することができる
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、JJY
は、特に鉄筋建物内などの屋内において減衰する。この
ため、そのような場所では、電波時計がJJYを受信す
ることが困難であり、このため、表示時刻の修正を行う
ことができないことがある、といった問題があった。
【0004】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
のであり、時刻データを含んだ長波標準電波が届かない
など、時刻修正の機会が十分に与えられないような環境
下においても、機会を捉えて表示時刻の修正を行うこと
ができる携帯型電子機器、その制御方法および時刻修正
システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外部送受信機と近距離無線通信を行う無
線通信部と、時刻表示を行う表示部と、所定の処理を実
行するために前記無線通信部により前記外部送受信機と
の通信が行われ、その通信過程において時刻データを取
得したときは、当該時刻データを用いて表示部により表
示される時刻を修正する修正手段とを備える携帯型電子
機器を提供する。
【0006】かかる携帯型電子機器によれば、携帯型電
子機器が所定の処理を行うために外部送受信機と近距離
無線通信を行っているときに偶発的に時刻データを取得
することができた場合、携帯型電子機器ではその時刻デ
ータを用いて表示時刻の修正が行われる。
【0007】また、携帯型電子機器が時刻データを受信
したか否かは、上記修正手段が判別するようにするとよ
い。そうすることで、携帯型電子機器は、機会を捉えて
こまめに表示時刻の修正を行い、正確な時刻表示を行う
ことができる。
【0008】さて、ここで言うところの近距離無線通信
は、例えばBluetooth(登録商標)や、非接触ICカー
ド、IrDA(Infrared Data Association)などに用いられ
る通信、すなわち、通信可能エリアが数メートルから数
センチメートルである通信を指す。特に、本発明は、非
接触ICに用いられる近距離無線通信を用いる態様が好
ましい。この好ましい態様の携帯型電子機器の構成は、
外部送受信機と電波を送受する無線通信部と、前記外部
送受信機との間で授受される処理データと時刻データと
を記憶する記憶部と、前記受信された電波により示され
る処理命令に応じて前記記憶部内の処理データを読み書
きする制御部と、現在時刻に関する現在時刻情報が前記
処理命令に含まれているかを判別し、現在時刻情報が含
まれていると判別した場合に、当該現在時刻情報に従っ
て前記制御部に前記記憶部内の時刻データを修正させる
修正部と、前記記憶部内の時刻データに従って時刻を表
示する表示部とを備える構成である。この構成におい
て、非接触ICに相当する機能は、前記無線通信部と、
前記記憶部と、前記制御部とにより実現されている。ま
た、前記外部送受信機は、前記無線通信部と近距離無線
通信を行う、所謂、カードリーダ/ライタに相当する。
さて、この好ましい構成において、前記外部送受信機
は、ネットワーク(例えば、インターネットなど)を介
して標準時間を計時するサーバから時刻データを取得す
ることが望ましい。一般的に、非接触ICは、利用者が
特別な操作をせずとも、外部送受信機との通信を開始す
る。すなわち、この好ましい構成によれば、利用者が時
刻修正のための特別な操作をせずとも、記憶部内に記憶
される時刻データが修正されるといった作用効果を奏す
る。特に、外部送受信機がネットワークを介して標準時
間を計時するサーバから時刻データを取得していれば、
記憶部内の時刻データが標準時刻を示すように修正され
ることとなる。
【0009】また、所定の処理の例として、商取引のた
めの処理が挙げられる。商取引とは単に金銭の授受のみ
を意味するものではなく、例えば駅の自動改札を利用し
た鉄道サービスの利用などの他、サービスの対価を予納
することにより発行されるプリペイドカードおよび商品
券の利用や、継続的なサービス利用に対して発行される
クーポン券の利用等も含まれる。
【0010】上記所定の処理は、前記無線通信部によっ
て、前記外部送受信機から間欠的に送信されるポーリン
グ信号を契機として開始されるようにしてもよい。これ
により、標準電波が減衰し、受信不能となっている場所
もしくは地域においても、携帯型電子機器は、確実に時
刻データを受信する機会を捉えることができる。
【0011】ここにいう所定の処理は、認証処理を含む
場合がある。かかる場合には、この認証処理により外部
送受信機の正当性が確認された場合に限り、当該外部送
受信機から時刻データを取得し、修正部が時刻データを
用いた時刻の修正を行うようにしてもよい。この場合、
表示時刻の修正に用いる時刻データの取得先が正当性の
確認された外部送受信機のみに限定されるため、信頼で
きる時刻データを用いて表示時刻の修正を行うことがで
きる。なお、前記修正部は、前記認証処理を含む所定の
処理が終了した後に、時刻の修正を行うことが望まし
い。
【0012】時刻データを配布する業者の中には、時刻
データに関するセキュリティを高めるため、時刻データ
を暗号化して携帯型電子機器に送信する業者もいるであ
ろう。そのような時刻データの利用を可能にするため、
暗号化された時刻データを暗号化前の状態に復号する手
段を修正部に設けてもよい。
【0013】携帯型電子機器の一態様として、時刻表示
のための指針と、指針の駆動部とにより時刻表示を行う
装置がある。この種の携帯型電子機器については、時刻
データが取得されたときに、その時刻データに基づき、
指針により現在時刻を表示させるための駆動部の制御を
行うように修正部を構成すればよい。
【0014】くわえて、携帯型電子機器の修正部は、指
針の駆動パルスをカウントして指針が示す時刻を表示時
刻データとして出力する針位置カウンタ部と、受信した
前記時刻データの初期値として基準パルスをカウントし
て現在の時刻を示す現在時刻データを出力する時刻カウ
ンタ部とを備え、表示時刻データと現在時刻データとの
値が一致するように指針を駆動するものであることが好
ましい。この発明によれば、指針方向を示す値を格納す
るカウンタを時刻修正動作の場合のみ動作させること
で、例えば、時計が外部から強い衝撃を受け、指針位置
が狂ってしまった場合であっても、時刻修正を行う度
に、正確な指針位置を示すよう修正することができる。
【0015】本発明に好適な携帯型電子機器の態様は時
計であるが、本発明は、時計に限らず、外部送受信機と
近距離無線通信を行う携帯型電子機器に適用可能であ
る。
【0016】また、本発明にかかる携帯型電子機器の制
御方法は、所定の処理を実行するために外部送受信機と
の間で近距離無線通信を行い、前記通信過程において前
記外部送受信機から時刻データを取得したか否かを判別
し、前記時刻データを取得したときは、当該時刻データ
を修正することを特徴とする。
【0017】この制御方法によれば、携帯型電子機器が
所定の処理を行うために通信を行っているときに偶発的
に時刻データを取得することができた場合、携帯型電子
機器ではその時刻データを用いて表示時刻の修正を行わ
れる。従って、機会を捉えて確実に時刻データを取得
し、こまめな時刻修正動作をとり、正確な時刻表示が行
えるようになる。
【0018】また、上記目的を達成するために、本発明
は、外部送受信機と、当該外部送受信機と近距離無線通
信を行う携帯型電子機器とを備えた時刻修正システムに
おいて、前記外部送受信機は、前記携帯型電子機器との
間で行われる所定の処理に関する処理内容に応じて標準
時刻を示す時刻データを含む処理データを記憶する記憶
部と、前記処理データを前記携帯型電子機器に送信する
送信部とを備え、前記携帯型電子機器は、前記処理デー
タを受信する受信部と、時刻表示を行う表示部と、受信
した前記処理データに時刻データが含まれている場合
に、当該時刻データを用いて表示部により表示される時
刻を修正する修正部とを備える時刻修正システムを提供
する。ここで、前記所定の処理は、認証処理を含み、前
記認証処理により外部送受信機の正当性が確認された場
合に、前記外部送受信機は、時刻データを送信すること
が望ましい。また、前記外部送受信機は、屋内に配置さ
れ、ネットワークを介して標準時刻を示す時刻データを
受信する時刻データ受信部を、更に備える構成が好まし
い。なお、前記ネットワークは、インターネットなどの
有線ネットワークでも良く、また、無線ネットワークで
も良い。
【0019】上述の時刻修正システムによれば、携帯型
電子機器は、外部送受信機との間で送受される処理デー
タに時刻データが含まれていた場合に、表示部に表示さ
れる時刻を修正する。特に、時刻データを記憶する外部
送受信機が屋内に配置されることで、携帯型電子機器
は、JJYなどの標準時刻を示す電波が届き難い屋内で
あっても、外部送受信機からの処理データに含まれる時
刻データにより、時刻を修正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態を説明する。以下の説明では、本発明を腕時計
型の電子時計に適用した場合について例示する。 [1−1.第1実施形態の構成] [1−1−1.時刻修正システムの構成]
【0021】図1は、本実施形態に係る電子時計に対し
て、時刻修正のための時刻データを供給する時刻修正シ
ステムの構成を示すブロック図である。本実施形態で
は、電子時計の表示時刻修正のために参照する時刻デー
タとして、JJYに代わり、GPS(Global Positioni
ng System)からのデータが利用される。ここで、GP
Sとは、地球の周回軌道を回る24個の衛星から発信さ
れる情報を利用して、受信者とGPSの衛星の位置関係
を測定し、現在地の緯度や経度といった位置情報を生成
するとともに、正確な時刻を求めることができるシステ
ムであり、GPSの運営は、米国国防総省によって行わ
れている。GPSシステムにおいて利用されている衛星
には、JJYと同じくセシウム原子時計が搭載されてお
り、この原子時計により高精度の計時が行われる。そし
て、この計時により得られた現在時刻を表す時刻データ
がGPSシステムの衛星から送出される。
【0022】図1において、GPS受信機RSVは、G
PSシステムの衛星からの電波を支障なく受信すること
ができる場所に設置されている。このGPS受信機RS
Vは、時刻データが重畳された電波をアンテナANTに
より繰り返し受信し、時刻データが受信される度にその
時刻データを時刻情報サーバTSVに送る。なお、時刻
情報サーバTSVが長波標準電波(JJY)に従った時
刻データを受信する構成であっても良いことは勿論であ
る。
【0023】時刻情報サーバTSVは、GPS受信機R
SVから時刻データを受信し、ネットワークNETを介
して地下鉄などの沿線各駅に設置された駅システムSY
Sk(k=1〜n)に配信する。ここで、時刻情報サー
バTSVから各駅システムSYSk(k=1〜n)に送
信された時刻データは、各々所定の時間だけ遅れて各駅
システムSYSk(k=1〜n)に到達する。そこで、
時刻情報サーバTSVは、受信した時刻データに対し
て、時刻情報サーバTSVから各駅システムSYSk
(k=1〜n)までの伝送遅延を補償するための補正を
施すことにより、補正した時刻データTDを駅サーバ毎
に生成し、これらの時刻データTDを対応する駅システ
ムSYSk(k=1〜n)に送信する。
【0024】ホストサーバHSVは、各駅間の乗車料金
や、時刻表など、鉄道サービスを利用する場合に有益な
種々のサービス情報を記憶しているサーバであり、これ
らのサービス情報をネットワークNETを介して駅シス
テムSYSk(k=1〜n)に配信する。
【0025】各駅の構内には1台の駅システムSYSk
(k=1〜n)が配置されており、駅システムSYSk
は、駅サーバSSVk(k=1〜n)と、これに接続さ
れた多数の外部送受信装置RWj(j=1〜m)とを備
えている。
【0026】外部送受信装置RWjは、ある近距離内に
接近した電子時計EW1(図2参照)と近距離無線通信
を行うリーダライタである。駅サーバSSVkは、この
外部送受信装置RWjを利用して、外部送受信装置RW
jに接近した電子時計EW1との通信を行い、その電子
時計EW1の利用者が鉄道サービスを利用できるように
するための各種処理を行う。この各種処理には、例え
ば、電子時計EW1の認証や、乗車料金の清算などの処
理のほか、駅サーバSSVk宛に配信された時刻データ
TDを電子時計EW1に供給する処理がある。
【0027】図2は、外部送受信装置RWjの電気的構
成を示すブロック図である。同図に示すように、外部送
受信装置RWjは、制御装置CUと、アンテナATと、
高周波回路HFと、送信回路TMと、受信回路RCとを
備えている。
【0028】制御装置CUは、駅サーバSSVkと外部
送受信装置RWjに接近した電子時計EW1との間の通
信制御を行う。駅サーバSSVkから送信された電子時
計EW1宛のデータは、制御装置CUにより送信回路T
Mに送られる。送信回路TMは、このデータによってキ
ャリアをPSK(Phase Shift Keying;位相シフトキー
イング)変調し、送信信号を生成する。この送信信号
は、高周波回路HFによりアンテナATから送出され
る。送信回路TMにおいて用いられるキャリアの周波数
は、数センチメートル程度の近距離無線通信に適した周
波数(例えば13.56MHz)であり、利用者が電子
時計EW1を外部送受信装置RWjのアンテナに対して
数センチメートル以内に近接させた場合に、外部送受信
装置RWjと電子時計EW1との間でデータ通信が行う
ことができるようになっている。電子時計EW1から送
信された信号は、アンテナATおよび高周波回路HFを
介して受信回路RCに至り、この受信回路RCによって
受信される。受信回路RCは、この受信信号から電子時
計EW1の送信データをPSK復調する。この送信デー
タは、制御装置CUにより駅サーバSSVkに送られ
る。
【0029】[1−1−2.電子時計の構成]以下で
は、電子時計EW1が時刻針によって時刻を表示する、
いわゆる、アナログ電子時計である場合について説明す
る。図3は、電子時計EW1の構成を示す断面図であ
る。同図に示すように、電子時計EW1は、カバーガラ
ス1と、ケーシング2と、裏蓋101によって形成され
た筐体を備えている。この筐体の内部では、回路基板1
03が裏蓋101に対して水平に固定されている。そし
て、回路基板103には、時計モジュール104と、ル
ープアンテナ106と、同調コンデンサ107と、水晶
振動子108が実装されている。ここで、時計モジュー
ル104は、運針機構と、この運針機構の駆動制御、駅
サーバSSVkとのデータ通信およびこのデータ通信を
利用した各種の処理を行う回路を含むICチップとによ
り構成されている。ループアンテナ106と、同調コン
デンサ107と、水晶振動子108は、時計モジュール
104のICチップ内の回路と電気的に接続されてい
る。また、回路基板103と裏蓋101との間隙には電
池109が収容されており、この電池109の出力電圧
は、電源電圧として時計モジュール104のICチップ
に供給されるようになっている。なお、図3では図面が
煩雑になるのを防ぐため、運針機構およびICチップの
図示は省略されている。
【0030】図4は、時計モジュール104の一構成要
素である運針機構の一例を示す斜視図である。なお、同
図には、運針機構の一例として、秒モータ14のみによ
り、運針が行われる機構が示されている。さて、利用者
は、この運針機構における時針HH、分針MHおよび秒
針TTをカバーガラス1(図3)越しに視認して、時刻
を確認することができる。ここで、秒針TTの回転軸と
同軸に設けられた秒車TT’の上面には、この回転軸を
中心にして円を描いたときの円周に沿って特定のパター
ンで帯磁された磁気情報パターンP1が形成されてい
る。分針MHに対応した二番車MH’、時針HHに対応
した筒車HH’の夫々にも同様に磁気情報パターンP
2、P3が形成されている。そして、磁気情報パターン
P1を読み取って秒針TTの位置(回転角度)を求める
ための秒針用検出素子KSが秒車TT’の上面と対向し
た状態で固定されている。同様に、分針MHの位置を求
めるための分針用検出素子KMおよび時針HHの位置を
求めるための時針用検出素子KHが、二番車MH’およ
び筒車HH’の各上面と各々対向した状態で固定されて
いる。時計モジュール104におけるICチップは、秒
針用検出素子KS、分針用検出素子KMおよび時針用検
出素子KHによって読み取られた各磁気情報パターンP
1〜P3に基づいて、秒針TT、分針MHおよび時針H
Hの各々の現在位置を求める回路を含んでいる。
【0031】図5(a)および(b)は、回路基板10
3における同調コンデンサ107と、ループアンテナ1
06と、時計モジュール104の実装状態を示す平面図
および側面図である。これらの図に示されているよう
に、ループアンテナ106は、ほぼ円盤状の回路基板1
03の外周に沿って、2巻のループ状になるように銅箔
などで形成されたパターンを含んで構成される。ループ
アンテナ106が回路基板103の外周に沿って形成さ
れているのは、その開口面積が大きいほどアンテナゲイ
ンが向上するからである。なお、ケーシング2や裏蓋1
01(図3)は、アンテナのアンテナゲインを考慮する
と、プラスティックやセラミック等の絶縁材料によって
形成されていることが望ましい。
【0032】図6は、時計モジュール104の電気的構
成を示すブロック図である。なお、同図には、運針のた
めに、秒モータと時分モータとの夫々を備える構成が示
されている。さて、同図において、時計型モジュール1
04の各構成要素のうち発振部10と、無線処理部11
と、制御部12と、駆動部13とは、ICチップ内に形
成された回路である。秒モータ14は、図4における秒
針TTを駆動するモータであり、時分モータ15は、分
針MHおよび時針HHを駆動するモータである。秒モー
タ14および時分モータ15は、いわゆるステッピング
モータである。駆動部13は、秒駆動回路13aと、時
分駆動回路13bとを備えている。秒駆動回路13a
は、制御部12内の駆動制御回路部122より供給され
るさまざまな駆動パルスに基づき、秒モータ14を駆動
する回路である。時分駆動回路13bは、駆動制御回路
部122より供給されるさまざまな駆動パルスに基づ
き、時分モータ15を駆動する回路である。外部入力装
置16は、例えばリュウズであり、これは時計モジュー
ル104の構成要素ではないが、本実施形態の理解を容
易にするため、時計モジュール104とともに図示され
ている。電子時計EW1の利用者は、この外部入力装置
16を介して、駆動制御回路部122を操作することが
でき、手動で、日付や時刻などの表示を修正することが
できる。電池109は、時計モジュール104が動作す
るための電源を供給する装置である。電池109には、
1次電池を使用することも、2次電池を使用することも
可能である。
【0033】発振部10は、図示せぬ発振回路および合
成回路を備えている。発振回路には、水晶振動子108
(図3参照)が基準発信源として接続されており、発振
回路は、所定の周波数の基準パルスを生成して合成回路
に出力する。合成回路は、基準パルスを分周して分周パ
ルスを生成し、その分周パルスと基準パルスとを合成す
ることで、パルス幅やエッジの発生タイミングの異なる
パルス信号を発生する。
【0034】無線処理部11は、ループアンテナ106
により外部送受信装置RWjと近距離無線通信を行うこ
とにより、電子時計EW1の利用者の利用できる各種サ
ービスに関する処理を行うとともに、この処理の過程に
おいて時刻データTDを取得することができたときは、
この時刻データTDを用いて電子時計EW1の表示時刻
を修正すべき旨の指令を制御部12に送る回路である。
【0035】図7は、無線処理部11の電気的構成を示
すブロック図である。同図に示すように、無線処理部1
1は、基準信号作成回路110と、キャリア検出回路1
11と、変調部112と、復調部113と、中央制御回
路114と、記憶部115とを備えている。基準信号作
成回路110は、ループアンテナ106を介して入力さ
れたアナログ受信信号からビット同期用のクロック信号
CLOCKを抽出する回路である。このクロック信号CLOCKを
基準として、無線処理部11は動作する。キャリア検出
回路111は、ループアンテナ106を介して受信した
アナログ受信信号に所定周波数のキャリアが含まれてい
るとき、キャリア検出信号CRDETを出力する。このキャ
リア検出信号CRDETが出力されることにより、電子時計
EW1は、外部送受信装置RWjとの間でデータの授受
を開始する。
【0036】図8は、キャリア検出回路111の電気的
構成を説明する回路図である。キャリア検出回路111
は、ループアンテナ106を介して入力されるアナログ
受信信号を増幅して増幅アナログ受信信号として出力す
るオペアンプ61と、ダイオードD1およびコンデンサ
C1とを含んで構成されている。また、キャリア検出回
路111は、増幅アナログ受信信号のダイオード検波を
行い検波信号SD1を出力するダイオード検波部62
と、ダイオート゛検波時にダイオード検波部62のコンデ
ンサC1に蓄えられた電荷を放出するための放出用抵抗
R1と、ダイオード検波部62の出力信号SD1のバッ
ファリングを行ってキャリア検出信号CRDETを出力する
バッファ部63とを備えている。
【0037】ここで、図9(a)〜(c)を参照し、キ
ャリア検出回路111の動作について説明する。外部送
受信装置RWjは、電子時計EW1に送信すべきデータ
があるときのみ、そのデータによってキャリアをPSK
変調し、PSK変調波を送信する。このため、電子時計
EW1のループアンテナ106では、図9(a)に例示
するように、例えば周波数13.56MHzのキャリア
が断続的に受信されることになる。電子時計EW1は、
このキャリアが受信されているときのみ、キャリアから
データを復調する処理を行えばよい。そこで、図8に示
すキャリア検出回路111では、ループアンテナ106
によって受信されたアナログ受信信号ANAがオペアン
プ61によって増幅された後、ダイオード検波部62に
よってダイオード検波が施される。この結果、図9
(b)に示すように、アナログ受信信号ANAのエンベ
ロープにほぼ等しい波形を有する検波信号SD1がダイ
オード検波部62から出力される。そして、バッファ部
63によりこの検波信号SD1の波形整形および増幅が
行われ、図9(c)に示すようなキャリアの存在を表す
キャリア検出信号CRDETが出力される。無線処理部11
内の中央制御回路114は、このキャリア検出信号CR
DETの立ち上がりエッジにより、外部送受信装置RW
jからポーリング信号の送信があったことを検知し、そ
の復調部113に受信データの復調処理を開始させる。
以上が、キャリア検出回路111の詳細である。
【0038】次に、変調部112は、中央制御回路11
4から与えられる外部送受信装置RWj宛のデータによ
って所定周波数のキャリアにPSK変調を施し、ループ
アンテナ106から出力する。復調部113は、中央制
御回路114による制御の下、ループアンテナ106に
よって受信されるアナログ受信信号のPSK復調を行っ
て受信データを復元し、中央制御回路114に供給す
る。
【0039】そして、中央制御回路114は、無線処理
部11を構成する各ブロック全体を制御する回路であ
る。また、中央制御回路114は、暗号処理回路114
aを備えている。この暗号処理回路114aは、いわゆ
る暗号処理プロセッサである。中央制御回路114は、
電子時計EW1と外部送受信装置RWjとの間でデータ
の授受が行われるとき、そのデータが第三者に知られる
ことのないよう、この暗号処理回路114aによりデー
タ内容を暗号化する。暗号化方式にはDES(Data Enc
ryption Standard)やRSA(Rivest Shamir Adleman)
など、様々な方式を用いることができる。
【0040】電子時計EW1が外部送受信装置RWjを
介して駅サーバSSVkと通信を行っているとき、駅サ
ーバSSVkから時刻表データや乗車料金データといっ
た鉄道サービス利用のためのサービス情報が受信される
場合がある。この場合、電子時計EW1が備える無線処
理部11の中央制御回路114は、受信されたサービス
情報を復調部113により復調し、記憶部115に格納
する。また、駅サーバSSVkとの通信中、時刻データ
TDが駅サーバSSVkから受信される場合がある。こ
の場合、電子時計EW1において、無線処理部11の中
央制御回路114は、その時刻データTDを図6に示す
制御部12の受信制御回路部121に送る。
【0041】記憶部115は、例えば、EEPROM
(Electrically Erasable Programmable Read Only Mem
ory)や、FeRAM(Ferro electric Random Access
Memory)などによって構成される。記憶部115には、
電子時計EW1の利用者を特定するデータに加え、上述
したサービス情報や、サービス利用の対価として使用さ
れる電子マネーバリューを示すデータなどの格納エリア
がある。
【0042】図10は、記憶部115に格納されるデー
タの構造の一例を示す図である。同図に示すように、記
憶部115はデータ領域として、電子マネーブロックE
M、乗車券ブロックTK、予備ブロックRSBおよびシ
ステムブロックSTMの各領域を備えている。
【0043】まず、電子マネーブロックEMは、乗車料
金の精算に用いられる電子マネーが記憶されている領域
である。本実施形態では、この電子マネーブロックEM
に電子マネーを格納しておくことによって、鉄道サービ
スを利用の際に、電子時計EW1を、プリペイドカード
のように使用することができる。
【0044】乗車券ブロックTKには、乗車券情報JJ
と、履歴情報RJとが格納される。乗車券情報JJに
は、例えば、終発電車の時刻や、ある駅から他の駅まで
の乗車料金などを示すデータが含まれている。履歴情報
RJには、利用者が過去に利用した駅および乗車区間を
示すデータが含まれている。システムブロックSTM
は、事業者管理情報JKJと、チップ識別情報CIDの
格納エリアを備えている。事業者管理情報JKJは、電
子時計EW1によって利用可能な各種サービスを識別す
るための番号である。チップ識別情報CIDは、電子時
計EW1に搭載されるICチップを識別するための番号
である。予備ブロックRSBは、以上説明した各データ
以外の新たなデータを記憶する必要が生じた場合に備え
て設けられた予備のデータ領域である。以上が無線処理
部11における記憶部115の記憶内容の詳細である。
【0045】図6において、制御部12は、時計モジュ
ール104を中枢的に制御する装置である。この制御部
12は、受信制御回路部121と、駆動制御回路部12
2と、秒カウンタ回路部123と、時分カウンタ回路部
124を備えている。そして、秒カウンタ回路123
は、秒位置カウンタ123a、秒時刻カウンタ123b
および秒一致検出回路123cを備えており、時分カウ
ンタ回路部124は、時分位置カウンタ124a、時分
時刻カウンタ124bおよび時分一致検出回路124c
を備えている。
【0046】駆動制御回路部122は、発振部10から
出力される各種のパルス信号に基づいて、秒針TT、分
針MH、および時針HHを運針するための信号である駆
動パルス信号を生成する回路である。通常、駆動制御回
路部122は、1秒周期で秒針TTを進めるためのパル
スを出力し、1分周期で分針MHを進めるためのパルス
を出力する。しかし、表示時刻の修正を行う場合、駆動
制御回路部122は、通常よりも短い周期で各指針表示
位置を早送りするためのパルス信号を出力する。
【0047】この表示時刻を修正する動作は、駆動制御
回路部122による制御の下、受信制御回路部121、
秒カウンタ回路部123および時分カウンタ回路部12
4を用いて行われる。なお、この表示時刻の修正動作に
ついては、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作
説明の項において詳述する。以上が、第1実施形態の構
成である。
【0048】[1−2.第1実施形態の動作]まず、利
用者が自動改札機を通過すべく、電子時計EW1を自動
改札機ゲートに設置された外部送受信装置RWjに近接
させると、電子時計EW1と外部送受信装置RWjとの
間で、乗車料金の精算処理が行われる。
【0049】図11は、外部送受信装置RWjと電子時
計EW1との間でのデータ授受の動作を示すシーケンス
チャートである。まず、駅の自動改札機ゲートに設置さ
れた外部送受信装置RWjは、定期的に所定周波数のポ
ーリング信号を送信している。したがって、電子時計E
W1の利用者が、自動改札機ゲートを通過する際、電子
時計EW1が外部送受信装置RWjのアンテナATに近
接すると、電子時計EW1の無線処理部11のキャリア
検出回路111がポーリング信号を受信して、処理が開
始される(ステップs101)。
【0050】上記キャリア検出に応じて、無線処理部1
1の中央制御回路114は、応答信号を外部送受信装置
RWjに送信する(ステップs102)。ステップs1
02における応答信号をトリガとして、外部送受信装置
RWjと電子時計EW1とは、予め定められた手順で互
いに認証を行う(ステップs103〜s104)。
【0051】そして、外部送受信装置RWjと電子時計
EW1との各々が相互に正当であると認証すると、外部
送受信装置RWjは、電子時計EW1の記憶部115内
のデータを取得すべく、データの送信を要求するデータ
送信要求信号を電子時計EW1に送信する(ステップs
105)。このデータ送信要求信号は、暗号化されて電
子時計EW1に送信される。
【0052】そして、電子時計EW1の無線処理部11
は、データ送信要求信号を受信すると、無線処理部11
の中央制御回路114が記憶部115からチップ識別情
報CID、事業者管理情報JKJ、および電子マネー情
報の値を読出し、暗号処理回路114aに暗号化させた
後、外部送受信装置RWjへと送信する(ステップs1
06)。
【0053】外部送受信装置RWjは、電子時計EW1
からのデータを受信すると、そのデータを復号化し、復
号化されたデータの内容に基づいて、電子時計EW1に
サービス提供を行うか否かを判定する(ステップs10
7)。
【0054】この判定処理は、例えば、電子時計EW1
に改札を通過するに足る電子マネーバリューが蓄積され
ているか否か、受信したチップ識別情報CIDが正当な
ものであるか否か、受信した事業者管理情報JKJが外
部送受信装置RWjを管理する事業者管理情報JKJと
一致するか否か、などを判断する処理である。
【0055】外部送受信装置RWjは、電子時計EW1
へのサービス提供を認める判定を下した場合、電子時計
EW1の記憶部115に新たに格納されるべきデータを
生成し、データ書込み要求信号とともに、電子時計EW
1に送信する(ステップs108)。このデータ書込み
要求信号も、ステップs106と同様に暗号化されて電
子時計EW1に送信される。
【0056】ここで、記憶部115に新たに格納される
べきデータには、例えば、電子時計EW1の記憶部11
5に記憶されていた電子マネーバリューから改札通過時
に支払うべき運賃が差し引かれた金額(すなわち、残
額)に相当する電子マネーバリューが含まれている。
【0057】電子時計EW1の中央制御回路114は、
受信したデータ書込要求信号を、暗号処理回路114a
において復号化し、復号化されたデータに基づき、デー
タを記憶部115に格納する。(ステップs109)。
このとき、外部送受信装置RWjから受信したデータに
時刻データTDが含まれていることがある。この場合、
中央制御回路114は、受信したデータに時刻データT
Dが含まれていることを判別し、時刻データTDを制御
部12の受信制御回路部121に送って表示時刻を修正
する動作を指示する(ステップs109A)。
【0058】この判別処理は、時刻データTDのヘッダ
部に含まれる識別子の有無、あるいは、あるデータを受
信した後に必ず時刻データTDが含まれる場合には、予
め定められた規則により従って、データが受信されてい
ることを判別するものである。
【0059】ステップs109におけるデータ書込み処
理が終了すると、電子時計EW1の中央制御回路114
は、データ書込み完了を通知する信号を、外部送受信装
置RWjに送信する(ステップs110)。外部送受信
装置RWjは、電子時計EW1からの書込み完了を示す
通知信号を受信すると(ステップs111)、電子時計
EW1にサービスを提供するための処理を行う。すなわ
ち、電子時計EW1は、利用者が改札ゲートを通過でき
るように、改札ゲートの扉を開くよう、自動改札機に信
号を送信する(ステップs112)。その信号を受信し
た自動改札機は、自動改札機の改札ゲートの扉を開き、
これにより、電子時計EW1の利用者が改札を通過する
ことが可能となる。
【0060】また、電子時計EW1は、外部送受信装置
RWjとのデータの授受において、時刻データTDを受
信した場合、図12に示すフローに従って、表示時刻の
修正動作を行う。
【0061】まず、受信制御回路部121は、上記ステ
ップs109Aにおいて無線処理部11の中央制御回路
114から時刻データTDを受け取ると、その時刻デー
タTDから、秒に相当するデータと、時分に相当するデ
ータとの、二つのデータを生成し、秒を示すデータを秒
カウンタ回路部123内の秒時刻カウンタ123bの初
期値とし、時分を示すデータを時分カウンタ回路部12
4内の時分時刻カウンタ124bの初期値として、それ
ぞれセットする(ステップs201)。
【0062】そして、秒時刻カウンタ123bは、発振
部10から1秒周期で生成されるパルスをカウントす
る。秒時刻カウンタ123bがパルスをカウントするに
つれ、ステップs201において初期値としてセットさ
れた値が1秒周期で増加し、そのカウント結果は、現在
の秒を示す現在時刻データとして、秒一致検出回路12
3cへと出力される。同様に、時分時刻カウンタ124
bは、発振部10から1分周期で生成されるパルスをカ
ウントする。時分時刻カウンタ124bがパルスをカウ
ントするにつれ、ステップs201において初期値とし
てセットされた値は1分周期で増加することとなり、カ
ウント結果は、現在の時分を示す現在時刻データとし
て、時分一致検出回路124cへと出力される。
【0063】時計時刻の修正動作は、ここで一旦待機状
態となり、上記ステップs110の処理が終了した段階
で、ステップs202以降の処理が開始される。ステッ
プs110の処理が終了すると、駆動制御回路部122
は、各指針により表示されている時刻を秒針用位置検出
素子KS、分針用位置検出素子KMおよび時針用位置検
出素子KHにより求め、秒を表すデータを秒カウンタ回
路部123内の秒位置カウンタ123aの初期値とし
て、時分を表すデータを時分カウンタ回路部124内の
時分位置カウンタ124aの初期値として、それぞれセ
ットする(以上、ステップs202)。
【0064】上記ステップs202において初期値がセ
ットされた秒位置カウンタ123aは、1秒周期で値を
増加させ、その値を秒を示す表示時刻データとして、一
致検出回路123cへと出力する。同様に、時分位置カ
ウンタ124aは、1分周期で値を増加させ、その値を
時分を示す表示時刻データとして時分一致検出回路12
4cへと出力する。そして、駆動制御回路部122は、
表示時刻を現在時刻に合わせるための現在時刻復帰動作
を開始する(ステップs203)。
【0065】まず、駆動制御回路部122は、秒駆動用
の早送りパルスを駆動部13の秒駆動回路13aおよび
秒位置カウンタ123aに送る動作と、時分駆動用の早
送りパルスを駆動部13の時分駆動回路13bおよび時
分位置カウンタ124aに送る動作を開始する(ステッ
プs204)。
【0066】これにより、秒位置カウンタ123aは、
秒駆動用の早送りパルスのカウントを開始し、時分位置
カウンタ124aは、時分駆動用の早送りパルスのカウ
ントを開始する(ステップs205)。
【0067】この結果、秒針、分針、時針の早送りが進
められ、次第に、表示時刻データは現在時刻データの値
に近づいていく。そして、表示時刻データの値と現在時
刻データの値との一致が、秒一致検出回路123cおよ
び時分一致検出回路124cによって検出されると、駆
動制御回路部122は、秒駆動用および時分駆動用の早
送りパルスの出力を停止し、通常の駆動用パルスを出力
する(以上、ステップs206およびs207)。
【0068】以上が時刻データTDの受信に伴って行わ
れる表示時刻修正のための動作である。なお、外部送受
信装置RWjを利用した通信において、通信相手および
通信相手との処理内容によっては時刻データTDが送ら
れてこない場合もあり、その場合には表示時刻の修正は
行われない。第1実施形態の動作は以上である。
【0069】[1−3.第1実施形態の効果]以上の説
明のように、第1実施形態によれば、鉄道利用のため自
動改札を通過するたびに時刻データTDを受信できる場
合があり、そのような場合には電子時計EW1が、自動
改札機から受信した時刻データTDを用いた表示時刻の
修正を行う。従って、偶発的に取得される時刻データT
Dを利用して頻繁に表示時刻の修正を行うことができ
る。
【0070】また、本実施形態に係る電子時計EW1に
よれば、表示時刻が現在の実際の時刻からズレたとして
も、時刻データTDに従って頻繁に修正される。これに
より、電子時計EW1は、略定常的に正確な時刻を表示
すようになっているので、次のような用途に有用であ
る。例えば、電子時計EW1が記憶する電子マネーバリ
ューを銀行口座への振込みなどに用いるといった、いわ
ゆる、電子取引に有用である。さらに説明すると、従来
の電子時計にあっては、JJYが受信されないと、表示
時刻が実際の時刻からズレてしまう恐れがある。特に、
表示時刻が実際の時刻よりも遅れてしまった場合、利用
者が電子時計の表示に従って、午前零時前に銀行に対し
入金したとしても、実際の入金は、午前零時過ぎ(すな
わち、翌日)であるといったことが生じ得る。特に、利
用者は、午前零時直前に予定されている自動引き落とし
のために、自分の銀行口座に入金していた場合、実際に
は、午前零時前には、入金がなされなかったため、引き
落としが完了しないといった不都合が生じる。しかしな
がら、本実施形態に係る電子時計EW1によれば、略定
常的に正確な時刻を表示するから、このような不都合が
生じることがない。このように、本実施形態に係る電子
時計EW1は、正確な時刻管理が要求される用途に対し
て有利である。このような用途には、上述した例の他に
も、入退室管理などがある。
【0071】なお、表示時刻の修正に関し、電子時計E
W1側において時刻データTDを見つけやすくするた
め、駅サーバSSVkが電子時計EW1に送るデータ中
に時刻データTDを含めるときにはその時刻データTD
の所在を知らせるタグを同データ中に含めるようにして
もよい。また、認証処理が外部送受信装置RWjと電子
時計EW1との間で行われる場合について例示したが、
駅サーバSSVkと電子時計EW1との間で行われても
よい。
【0072】[2.第2実施形態]図13は、第2実施
形態の電子時計EW2の時計モジュールの電気的構成を
示すブロック図である。重複した記載を避けるため、第
1実施形態と同様の構成要素については、説明を省略す
る。
【0073】図13に示すように、本実施形態における
電子時計EW2の時計モジュールは、表示部25、発光
部26および鳴音部27を備えている。表示部25は、
例えばLCD(Liquid Crystal Display)などにより構
成され、時刻情報などを表示する。発光部26は、LE
Dなどにより構成され、表示部25の背面に設置されて
いる。発光部26は、表示部25の背後で発光すること
により、表示部25に表示される情報が、暗闇でも利用
者に容易に識別できるようにしている。鳴音部27は、
電子音発生装置である。鳴音部27は、例えば、利用者
が予め設定しておいた時刻になると、電子音を発し、利
用者に設定時刻が到来したことを認識させる、などのよ
うに動作する。
【0074】本実施形態に係る電子時計EW2は、運針
の必要がないため、針の駆動回路は持たない。その代わ
りに、本実施形態では、第1実施形態の無線処理部11
の構成に加え、発光部22を駆動する発光駆動回路21
0と、表示部25を駆動する表示駆動回路211と、鳴
音部27を駆動する鳴音駆動回路212とが設けられて
いる。そして、本実施形態における電子時計EW2は、
時刻データTDを用いた表示時刻の修正機能を無線処理
部11内の中央制御回路部114に持たせている。すな
わち、中央制御回路114は、現在時刻の計時を行うた
めのカウンタを内蔵しており、表示駆動回路211は、
このカウンタのカウント値である現在時刻を表示部25
に表示する。従って、表示時刻の修正は、このカウンタ
のカウント値を時刻データTDによって書き換えるのみ
により可能である。他の点については第1実施形態と同
様である。
【0075】<変形例>本発明は上述した各実施形態の
態様に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる
変形が可能である。
【0076】(変形例1)上述の各実施形態において
は、13.56MHzのキャリアを利用する非接触IC
カード機能を利用した態様の時刻修正システムを説明し
たが、時刻修正システムは非接触ICカード機能を利用
する態様に限られるものではなく、近距離無線通信シス
テムであれば、例えば、2.4GHzの無線周波数帯域
を利用するBluetooth(登録商標)や、赤外線を利用するI
rDA(Infrared Data Association)などの近距離無線通信
システムを利用する態様であってもよい。このように、
近距離無線通信システムを利用することにより、外部送
受信装置RWjからのデータに含まれる時刻データによ
り示される時刻と、電子時計EW1がデータを受信する
時刻とのズレが小さいため、データに含まれる時刻デー
タが示す時刻を現在の正確な時刻として扱うことができ
るのである。
【0077】(変形例2)上述の第1実施形態において
は、時刻修正動作に秒カウンタ回路123および時分カ
ウンタ回路124を用いる態様で説明を行ったが、時刻
修正動作は、中央制御装置に記憶されたソフトウェアで
行ってもよい。
【0078】(変形例3)実施形態の動作説明にて説明
したステップs108(図11参照)において、外部送
受信装置RWjは、記憶部115に新たに格納すべきデ
ータと共に、このデータを送信する時の時刻を示すタイ
ムスタンプ(送信時刻データ)も併せて送信するように
しても良い。
【0079】(変形例4)上述した実施形態において、
外部送受信装置RWjが駅システムSYSkに設けられ
た構成の時刻修正システムについて例示したが、これに
限らない。図14は、本変形例に係る時刻修正システム
の構成を示すブロック図である。同図に示すように、電
子時計EW1または電子時計EW2(以下、特に区別す
る必要のない場合は、単に「電子時計EW」と称する)
の利用者の自宅PRVに設置されたパーソナルコンピュ
ータ(以下、「パソコン」と称する)PCに1台の外部
送受信装置RWjを接続することも可能である。また、
外部送受信装置RWjは、駅システムSYSk以外のシ
ステム、例えば、売店レジシステムPOSなどに設置す
ることも可能である。したがって、電子時計EWの時刻
修正動作は、パソコンPCに接続された外部送受信装置
RWjおよび売店レジシステムPOSに設置された外部
送受信装置RWjから時刻データTDを受信することに
より行われる態様であってもよい。
【0080】以下、1台の外部送受信装置RWj(以
下、単に「外部送受信装置RW」と称する)が電子時計
EWの利用者の自宅PRVに設置されたパソコンPCに
接続された構成を例にして本変形例について説明する。
図15は、本変形例に係るシステム構成を示す概略図で
ある。同図に示すように、外部送受信装置RWは、パソ
コンPCに接続されており、このパソコンPCは、イン
ターネットINETに接続されている。外部送受信装置
RWとパソコンPCとの接続には、一般に電子機器間の
接続に用いられる規格(例えばRS232CやUSB
(Universal SerialBus)など)が用いられる。一方、
インターネットINETには、時刻情報サーバTSVと
サービス提供サーバSOSが配置されている。時刻情報
サーバTSVは、実施形態にて説明したように、正確な
現在時刻を示す時刻データをインターネットINETに
送出するものである。サービス提供サーバSOSは、時
刻情報サーバTSVから送出された時刻データをインタ
ーネットINETから取得し、この時刻データをインタ
ーネットINETを介してパソコンPCに送信する。
【0081】このようなシステム構成の下、利用者が電
子時計EWを外部送受信装置RWに近接または接触させ
れば、パソコンPCを用いて電子時計EWの表示時刻を
修正することができるようになっている。より具体的に
は、パソコンPCのディスプレイ(不図示)には、例え
ば図16に示すような時刻修正画面Scが表示されるよ
うになっている。同図に示すように、時刻修正画面Sc
には、パソコンPCがサービス提供サーバSOSからイ
ンターネットINETを介して受信した時刻データによ
って示される標準時刻と、外部送受信装置RWから取得
した電子時計EWの時刻とが表示される。また、時刻修
正画面Scには、修正ボタンBtが表示されており、利
用者が図示せぬポインティングデバイス(例えばマウス
など)を用いて修正ボタンBtを押下すると、パソコン
PCが時刻データを外部送受信装置RWに出力する。外
部送受信装置RWは、時刻データを受け取ると、この時
刻データを電子時計EWに送信する。そして、電子時計
EWは、外部送受信装置RWから受け取った時刻データ
に従って、表示時刻の修正を行う。本変形例によれば、
電波が減衰するためにJJYが受信し難い屋内にあって
も、電子時計EWの時刻修正を行うことが可能となる。
また、上述した実施形態においては、電子時計EWの時
刻修正が偶発的になされたが、本変形例によれば、利用
者が意図的に電子時計EWに時刻修正をさせることがで
きる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、携帯型電子機器を利用して商取引などの何らかの処
理のための通信を行っている過程において偶発的に時刻
データが取得された場合にその時刻データを用いて表示
時刻の修正を行うことができる。従って、時刻データを
取得する機会をこまめに捉えて表示時刻の修正を行い、
正確な時刻表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電子時計に対
して時刻データを供給するシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 同システムにおける外部送受信装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】 同電子時計の構成を示す断面図である。
【図4】 同電子時計の運針機構を示す斜視図である。
【図5】 同電子時計の回路基板の実装状態を示す図で
ある。
【図6】 同電子時計の時計モジュールの構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 同時計モジュールの無線処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図8】 同無線処理部におけるキャリア検出回路の構
成を示す回路図である。
【図9】 同キャリア検出回路の動作を示す波形図であ
る。
【図10】 同無線処理部の記憶部の記憶内容を示す図
である。
【図11】 同実施形態における外部送受信装置および
電子時計間のデータ送受信手順を示すシーケンスチャー
トである。
【図12】 同実施形態における表示時刻の修正動作を
示すフローチャートである。
【図13】 この発明の第2の実施形態に係る電子時計
の時計モジュールの構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の変形例4に係る時刻修正システム
のシステム構成を示すブロック図である。
【図15】 同システムの構成を示す概略図である。
【図16】 同時刻修正画面の一例を示す図である。
【図17】 従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
EW、EW1、EW2・・・電子時計、RW、RW1〜R
Wm、RWj・・・外部送受信装置、11…無線処理部、
12…制御部(修正部)、13…駆動部、14…秒モー
タ、15…時分モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F001 AB01 AF00 AG06 AG16 2F002 AA00 AA05 AB06 AC01 AD06 AD07 BA04 BB00 BB04 BB05 DA00 EA01 EA02 EC01 ED01 ED02 EE08 EH04 FA09 FA16 GA06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部送受信機と近距離無線通信を行う無
    線通信部と、 時刻表示を行う表示部と、 所定の処理を実行するために前記無線通信部により前記
    外部送受信機との通信が行われ、その通信過程において
    時刻データを取得したときは、当該時刻データを用いて
    表示部により表示される時刻を修正する修正部とを具備
    することを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 【請求項2】 前記修正部は、 前記通信過程において前記外部送受信機から前記時刻デ
    ータを取得したか否かを判別し、前記時刻データを用い
    て前記表示部により表示される時刻を修正することを特
    徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 【請求項3】 前記所定の処理は、認証処理を含み、 前記修正部は、前記認証処理により外部送受信機の正当
    性が確認された場合に、当該外部送受信機から時刻デー
    タを取得し、その時刻データを用いた時刻の修正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  4. 【請求項4】 前記修正部は、前記認証処理を含む所定
    の処理が終了した後に、時刻の修正を行うことを特徴と
    する請求項3に記載の携帯型電子機器。
  5. 【請求項5】 前記所定の処理は、商取引であることを
    特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  6. 【請求項6】 前記無線通信部は、前記外部送受信機か
    ら間欠的に送信されるポーリング信号を受信すると、前
    記外部送受信機との間で前記所定の処理を行うための近
    距離無線通信を開始することを特徴とする請求項1に記
    載の携帯型電子機器。
  7. 【請求項7】 前記無線通信部は、暗号化された時刻デ
    ータを受信し、 前記修正部は、この時刻データを暗号化前の状態に復号
    する手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の
    携帯型電子機器。
  8. 【請求項8】 前記表示部は、時刻表示のための指針
    と、指針の駆動部とを有し、 前記修正部は、前記時刻データが取得されたときに、そ
    の時刻データに基づき、前記指針により現在時刻を表示
    させるための前記駆動部の制御を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の携帯型電子機器。
  9. 【請求項9】 前記修正部は、 前記指針の駆動パルスをカウントして前記指針が示す時
    刻を表示時刻データとして出力する針位置カウンタ部
    と、 受信した前記時刻データの初期値として基準パルスをカ
    ウントして現在の時刻を示す現在時刻データを出力する
    時刻カウンタ部とを備え、 前記表示時刻データと前記現在時刻データとの値が一致
    するように前記指針を駆動することを特徴とする請求項
    8記載の携帯型電子機器。
  10. 【請求項10】 前記携帯型電子機器が時計であること
    を特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  11. 【請求項11】 所定の処理を実行するために外部送受
    信機との間で近距離無線通信を行い、 前記通信過程において前記外部送受信機から時刻データ
    を取得したか否かを判別し、前記時刻データを取得した
    ときは、当該時刻データを用いて表示時刻を修正するこ
    とを特徴とする携帯型電子機器の制御方法。
  12. 【請求項12】 外部送受信機と、当該外部送受信機と
    近距離無線通信を行う携帯型電子機器とを備えた時刻修
    正システムにおいて、 前記外部送受信機は、 前記携帯型電子機器との間で行われる所定の処理に関す
    る処理内容に応じて標準時刻を示す時刻データを含む処
    理データを記憶する記憶部と、 前記処理データを前記携帯型電子機器に送信する送信部
    とを備え、 前記携帯型電子機器は、 前記処理データを受信する受信部と、 時刻表示を行う表示部と、 受信した前記処理データに時刻データが含まれている場
    合に、当該時刻データを用いて表示部により表示される
    時刻を修正する修正部とを備えることを特徴とする時刻
    修正システム。
  13. 【請求項13】 前記所定の処理は、認証処理を含み、 前記認証処理により外部送受信機の正当性が確認された
    場合に、前記外部送受信機は、時刻データを送信するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の時刻修正システム。
  14. 【請求項14】 前記外部送受信機は、屋内に配置さ
    れ、 ネットワークを介して標準時刻を示す時刻データを受信
    する時刻データ受信部、更に備えることを特徴とする請
    求項12に記載の時刻修正システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007040881A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Fujitsu Ltd 情報処理装置、リーダライタ、時刻補正プログラムおよび時刻補正方法
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JP2015184102A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 セイコーエプソン株式会社 電子機器のプログラム及び時計並びに通信システム
US12019409B2 (en) 2020-02-06 2024-06-25 Seiko Epson Corporation Radio-controlled timepiece, system, and method for controlling radio-controlled timepiece

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