JP2002327797A - 防振部材 - Google Patents

防振部材

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JP2002327797A
JP2002327797A JP2001133796A JP2001133796A JP2002327797A JP 2002327797 A JP2002327797 A JP 2002327797A JP 2001133796 A JP2001133796 A JP 2001133796A JP 2001133796 A JP2001133796 A JP 2001133796A JP 2002327797 A JP2002327797 A JP 2002327797A
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vibration
rubber
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JP2001133796A
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Masahiro Minowa
昌啓 箕輪
Tetsuro Rogo
哲朗 老後
Kazuhisa Ishikawa
和久 石川
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 防振部材1において、対向する金属板
2、2の間に弾性を有する高分子材料からなる構造体で
ある防振ゴム3を配置し、防振ゴム3内に中空部4を設
けたもの。中空部4の断面は円形、楕円形、若しくは多
角形を単一にあるいは組み合わせた形状とする。また、
中空部4の配列方向や配列状況を変化させる。 【効果】 本発明によれば、防振ゴム内に中空部を設け
たことにより、防振ゴムの熱遮断性能が高くなり、かつ
剛性が小さくなるため振動絶縁領域が大きくなるので、
従来よりも優れた防振性能を有する防振部材を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両や産業
機械等から発生する振動あるいは建物内の微動振動を防
止するための防振部材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、電車等の車両や工場内の産業機
械等からは絶えず振動が発生している。また、建物内に
は環境によっては常時微動振動が発生していることがあ
る。これらの振動をそのままにしておくと、車両の運転
者や同乗者、産業機械の操作者あるいは建物の居住者に
支障を来す場合が少なくない。そこで従来は、金属のよ
うな硬質な板を対向させて、その間にゴムに代表される
弾性を有する高分子材料を配置した防振部材を車両や産
業機械あるいは建物に取付けて発生する振動を防止して
いた。図7は従来の防振部材を示した図である。従来の
防振部材71は、対向する金属板72、72の間に例え
ば天然ゴムからなる防振ゴム73を配置した構造となっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。即ち、車両や産業機械等の中の振動源となる機器が
熱を発生することがある。また建物内部に熱が発生する
部分が存在していることがある。このような場合、発生
した熱は金属板の間に配置された防振ゴムの部分である
程度遮断され、周辺の機器や他の建物部分に対する影響
が緩和されるようになっている。
【0004】しかし、カーボンブラックに代表されるよ
うな充填剤を多く配合したゴム材料の場合、熱伝導率は
大きくなる傾向にあり、熱を遮断する機能が充分ではな
い場合が生じた。また、防振ゴムが小型の場合はゴムの
容量が不十分なためにやはり熱の遮断が思うように行か
ないという現象も生じることがあった。
【0005】このように熱の遮断が充分に行われなくな
ると、ゴム自身の温度が上昇することになる。ゴム材料
の耐熱温度は70〜120℃程度であるが、このような
高温下においては所定の防振性能が発揮できなくなる。
【0006】上記のような問題を解決するために、防振
ゴムの容量を大きくし、カーボンブラックなどの充填剤
の量をできるだけ少なくしたゴム材料を用いる方法も考
えられる。しかし、防振ゴムの容量を大きくした場合は
取り付ける車両や産業機械等との間の関係において設計
を変更しなければならず、またコストアップの要因にな
り好ましくない。一方、充填剤の量を少なくした場合は
防振材としての性能が充分に得られなくなる虞があっ
た。
【0007】本発明は特に防振ゴムの容量を大きくした
り充填剤の量を少なくしたりすることがない状態で従来
と比べても優れた防振効果を有し、かつ断熱効果も有す
る防振部材を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉対向する金属板間に弾性を有する高分子材料
からなる構造体を配置した防振部材において、上記構造
体内に中空部を設けたことを特徴とする防振部材。
【0009】〈構成2〉上記中空部の断面形状は円形、
楕円形、多角形のいずれか若しくはそれらの組み合わせ
からなることを特徴とする構成1に記載の防振部材。
【0010】〈構成3〉上記中空部は断面が略正6角形
のハニカム状であることを特徴とする構成2に記載の防
振部材。
【0011】〈構成4〉上記中空部は一定方向に配列さ
れていることを特徴とする構成1から構成3のいずれか
に記載の防振部材。
【0012】〈構成5〉上記中空部は不規則な方向に配
列されていることを特徴とする構成1から構成3のいず
れかに記載の防振部材。
【0013】〈構成6〉上記中空部の断面積は一定であ
ることを特徴とする構成1から構成5までのいずれかの
構成に記載の防振部材。
【0014】〈構成7〉上記中空部の断面積は異なるも
のの組み合わせであることを特徴とする構成1から構成
5までのいずれかの構成に記載の防振部材。
【0015】〈構成8〉上記中空部は両端が開放されて
いることを特徴とする構成1から構成7のまでのいずれ
かの構成に記載の防振部材。
【0016】〈構成9〉上記中空部は少なくとも片端が
閉鎖されていることを特徴とする構成1から構成7まで
のいずれかの構成に記載の防振部材。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の防振部材の一実施例を示し
た断面図である。図1において、防振部材1は2枚の金
属板2、2の間に弾性を有する高分子材料からなる構造
体である防振ゴム3を配置した構造からなっている。防
振ゴム3は内部に中空部4、4、・・・を有している。
なお、本図以降の各図において同一個所は同一番号で表
すこととする。
【0019】本発明のように中空部4を有していると、
熱が防振ゴム3に伝わったとしても、ゴムの部分ばかり
ではなく、中空部4においても熱が遮断でき、しかもそ
の遮断効果は従来のゴムだけの場合よりも高いため、全
体として従来に比べると極めて高い熱遮断効果を有する
防振部材が実現できる。
【0020】図2は防振ゴム3の一実施例の斜視図であ
る。図2に示したように、中空部4の断面形状は例えば
略正6角形で、中空部はZ方向に筒状に複数配置されて
いる、いわゆるハニカム構造となっている。断面形状は
特に限定されるものではなく、円形、楕円形、多角形あ
るいはそれらを組み合わせて用いてもよい。本実施例の
断面が略正6角形の形状は多角形の中の一例である。
【0021】図3は防振ゴム3における中空部4の断面
形状の例を示した図である。図3において、(a)はす
べて円形の例を示したもので、(b)は様々な断面形状
を組み合わせた例を示したものである。また、中空部の
断面積はそれぞれが一定でもよく、異なる断面積の形状
を組み合わせてもよい。この形状をどのような形にする
か、どのような形状同士を組み合わせるか、あるいは断
面積をどの程度にするか等は、振動の性質、大きさ、熱
の発生状況等により最も適した形状を選択すればよく、
その目的に応じて適宜定めればよい。
【0022】図4は中空部4の配列方向を表した斜視図
である。図4における中空部の断面形状はいずれも円形
の例を示しているが、図4(a)は一定方向に規則的に
配列されている例を示しており、一方、図4(b)は不
規則な方向に配列されている例を示している。即ち、所
定の防振性能、熱遮断性能を得るために最も効果的な方
向性を設計すればよい。また、中空部4は両端が開放さ
れていてもよく、少なくとも片端が閉鎖されていてもよ
い。
【0023】図5は中空部の端部の状況を示した図であ
る。図5において、(a)は両端が開放されている例で
あり、(b)は片端が開放され、もう一方の端が閉鎖さ
れている例である。そして(c)は両端がともに閉鎖さ
れている例である。このように中空部の端部の状況をど
のようにするかは、やはり本発明の目的に相応しい選択
をすればよい。
【0024】本実施例における防振ゴム3は例えば天然
ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ク
ロロプレンゴム(CR)のような弾性を有する高分子材
料やシリコーンゴムのような粘弾性を有する高分子材料
を用いることができる。このように用いられる弾性を有
する高分子材料は本発明の目的が達成できるものであれ
ばよく、特に限定されるものではない。
【0025】ところで、本発明のように防振ゴムに中空
部を設けると、従来のゴムだけの場合に比べると剛性が
小さくなるために、振動絶縁領域が大きくなり、防振性
能がより高くなる。図6は振動数の大小による振動伝達
率の状況を比較例とともに示した図である。図6におい
て、横軸は振動数を表し、軸の右方向ほど振動数が大き
く、左方向ほど振動数が小さくなる状況を示している。
また、縦軸は振動伝達率を表し、1を境に上方向ほど共
振領域となり、下方向ほど振動絶縁領域となることを表
している。
【0026】ここで、共振領域とは、例えば床面に防振
部材を置き、その上に機器等を載置した場合、振動が生
じたときに床面の振動よりも機器等の振動が大きくなる
領域であり、振動絶縁領域とは、床面の振動よりも機器
等の振動の方が小さくなる領域である。
【0027】上記の理由により、振動伝達率が1より小
さい振動絶縁領域が大きい防振部材ほど防振性能が高い
ことになる。図6ではハニカム構造を有する防振ゴムを
用いた本実施例の防振部材と従来の中空部を有さない防
振ゴムからなる防振部材とを比較した振動伝達の状況を
示している。
【0028】図6より、実線で表した本実施例のハニカ
ム構造からなる防振ゴムを用いた防振部材の周波数に対
する振動伝達率の変化は、波線で表した従来の防振部材
の変化に比較して振動絶縁領域が大きく、振動が生じた
場合でも床面の振動よりも防振部材上の機器等の振動の
方が小さくなる性能が高く、優れた防振効果を有してい
ることが明らかである。
【0029】
【発明の効果】上記したように本発明の防振部材によれ
ば、弾性を有する高分子材料からなる構造体内に中空部
を設けたので、熱遮断性能に優れ防振部材を実現するこ
とができる。また中空部を設けたことにより剛性が小さ
くなり、従来に比べて振動絶縁領域が大きくなるのでよ
り防振性能の高い防振部材が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振部材の一実施例を示した横断面図
である。
【図2】防振ゴムの一実施例の斜視図である。
【図3】中空部の断面形状の例を示した横断面図であ
る。
【図4】中空部の配列方向を表した斜視図である。
【図5】中空部の端部の状況を示した横断面図である。
【図6】振動伝達率と振動数の関係を示した説明図であ
る。
【図7】従来の防振部材を示した横断面図である。
【符号の説明】
1 防振部材 2 金属板 3 防振ゴム 4 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 和久 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA11 BD05 DA01 EA01 EA13 EA38 3J059 AB01 BA64 GA07 GA42

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する金属板間に弾性を有する高分子
    材料からなる構造体を配置した防振部材において、前記
    構造体内に中空部を設けたことを特徴とする防振部材。
  2. 【請求項2】 前記中空部の断面形状は円形、楕円形、
    多角形のいずれか若しくはそれらの組み合わせからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の防振部材。
  3. 【請求項3】 前記中空部は断面が略正6角形のハニカ
    ム状であることを特徴とする請求項2に記載の防振部
    材。
  4. 【請求項4】 前記中空部は一定方向に配列されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の防振部材。
  5. 【請求項5】 前記中空部は不規則な方向に配列されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    に記載の防振部材。
  6. 【請求項6】 前記中空部の断面積は一定であることを
    特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求
    項に記載の防振部材。
  7. 【請求項7】 前記中空部の断面積は異なるものの組み
    合わせであることを特徴とする請求項1から請求項5ま
    でのいずれかの請求項に記載の防振部材。
  8. 【請求項8】 前記中空部は両端が開放されていること
    を特徴とする請求項1から請求項7のまでのいずれかの
    請求項に記載の防振部材。
  9. 【請求項9】 前記中空部は少なくとも片端が閉鎖され
    ていることを特徴とする請求項1から請求項7までのい
    ずれかの請求項に記載の防振部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013504017A (ja) * 2009-09-01 2013-02-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 装置を固定するための保持部材
CN103216558A (zh) * 2013-04-12 2013-07-24 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种破碎机用隔振垫

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