JP2002327243A - 高強度せん断補強筋用鋼材及び溶接閉鎖高強度せん断補強筋 - Google Patents

高強度せん断補強筋用鋼材及び溶接閉鎖高強度せん断補強筋

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JP2002327243A
JP2002327243A JP2001129522A JP2001129522A JP2002327243A JP 2002327243 A JP2002327243 A JP 2002327243A JP 2001129522 A JP2001129522 A JP 2001129522A JP 2001129522 A JP2001129522 A JP 2001129522A JP 2002327243 A JP2002327243 A JP 2002327243A
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shear reinforcing
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健 ▲高▼濱
Takeshi Takahama
Masamitsu Takei
雅光 武井
Takashi Iwamoto
岩本  隆
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度、高耐力で溶接部の特性が母材部に比べ
て遜色のない、むしろ優れた特性を有する高強度の溶接
閉鎖せん断補強筋を提供する。 【解決手段】特定の成分からなる鋼を丸または異形の線
棒状に熱間圧延し、冷却速度0.2〜50℃/secの
速度で冷却して微細なマルテンサイト主体の組織の線棒
材とする。この線棒材は溶接後、圧延ままで、引張強さ
は1420N/mm2以上、0.2%耐力は1275N
/mm2以上、破断後つき合わせ伸びは5%以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度せん断補強
筋用鋼材及び溶接閉鎖高強度せん断補強筋に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造又はプレストレス
トコンクリート構造の柱又は梁等の部材では、曲げ剛性
を高めるために、長手方向の主筋の周囲を囲繞するせん
断補強筋が用いられる。従来のせん断補強筋は、両端部
にフックを設けたもので、全体形状が角形、日の字形、
目の字形、田の字形、囲の字形又はこれらを組み合わせ
た形状を有し、主筋を取り巻き、フックを主筋に係止し
て剪断力に対して抵抗するようになっていた。このフッ
クを両端部に設ける代わりに、両端部を相互に溶接接合
してループを形成した閉鎖せん断補強筋とすることもあ
った。このような閉鎖せん断補強筋は、主筋と係合する
フックがなく、主筋の位置とは無関係に任意の位置で溶
接接合することができるので、製造上の制約、取付け作
業時の制約等がなく、連続したせん断補強筋として賞用
されている。しかし、溶接を施すと一般に強度や伸びが
小さくなり、溶接することが適切でないと言う問題があ
る。特に引張強さが高く、耐力が大きい高強度せん断補
強筋では、接合部や溶接熱影響境界部が母材に比べて低
強度となったり、引張破損しやすい。従って、優れた高
強度の母材を用いても、溶接部の特性により最終的な特
性が制約されるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、高強度、高耐力の材料で、かつ、
溶接部の特性が母材部に比べて遜色のない、又はむしろ
優れた特性を有する高強度せん断補強筋用鋼材及び溶接
閉鎖せん断補強筋を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために開発されたものであって、その技術的手段
は、C:0.15〜0.40質量%、Si:0.8〜
2.0質量%、Mn:0.8〜2.0質量%、Al:
0.005〜0.050質量%、Nb:0.005〜
0.150質量%、N:0.0015〜0.0150質
量%を含み、さらに、Cr:0.05〜2.00質量
%、Mo:0.05〜1.00質量%、V:0.05〜
1.00質量%、の1種または2種以上を (Cr+Mo+V)≧0.5% 含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を
丸または異形の線棒状に熱間圧延し、冷却速度0.2〜
50℃/secの速度で冷却して微細なマルテンサイト
主体の組織の線棒材としたものであり、この線棒材は引
張強さが1420N/mm2以上、0.2%耐力が12
75N/mm2以上、破断後つき合わせ伸びが5%以上
であることを特徴とする高強度せん断補強筋用鋼材であ
る。
【0005】また、前記成分にさらにTi:0.001
〜0.100質量%、B:0.0003〜0.0100
質量%、を1種または2種を含有することとすれば好適
である。
【0006】また、本発明の第2の発明は、上記高強度
せん断補強筋用鋼材を、必要に応じて直線化処理を行い
又は直線処理を行うことなく、切断し、曲げ加工を行っ
た後、その両端部を溶接し、その後焼鈍をすることなく
圧延ままで溶接閉鎖高強度せん断補強筋とし、引張強さ
が1420N/mm2以上、0.2%耐力が1275N
/mm2以上、破断後つき合わせ伸びが5%以上である
ことを特徴とする溶接閉鎖高強度せん断補強筋である。
【0007】さらにこの溶接閉鎖高強度せん断補強筋に
おいて、溶接熱影響境界部の硬度の低下が少なく、母材
部の硬度の90%以上であると好ましく、さらに、母材
部を含めた引張試験の際、接合部では破断しないものと
する。なお、この溶接閉鎖高強度せん断補強筋であっ
て、溶接熱影響部に、コブ状増径部が存在すると否とに
拘らず、引張強さが1420N/mm2以上、0.2%
耐力が1275N/mm2以上、破断後つき合わせ伸び
が5%以上であると好適であり、さらに、溶接熱影響部
を含む溶接個所に200〜600℃で焼戻しを施し、接
合部および溶接熱影響部の硬度がHMV600以下であ
り、母材部の硬度との差が20%以内の溶接閉鎖高強度
せん断補強筋を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の成分限定の理由につ
いて説明する。
【0009】C:0.15〜0.40質量% Cは鋼の強度を上げるために必須の成分で、Cが高いと
溶接熱影響境界部の強度低下が著しく、さらに溶接熱影
響部の硬度が高くなり熱影響境界部との硬度の差が非常
に大きくなる。本発明はC含有量を下げると共に合金成
分を加え、強度の向上と溶接部の上記欠点をカバーする
こととした。Cが、0.15質量%を下回ると他の合金
成分を加えても強度が不足するので0.15質量%以上
と規定する。一方Cが0.40質量%を越えると、強度
向上は得易いが溶接熱影響部と溶接熱影響境界部の差が
大きくなり、曲げ加工性も劣化するので、特に溶接熱影
響境界部の強度低下を抑えるために対熱軟化性の高い合
金成分を加えると共にCの上限を0.40質量%とし
た。
【0010】Si:0.8〜2.0質量% Siは、0.8質量%未満では0.2%耐力が不足する
と共に脱酸能力が不十分となる。2.0質量%を越えて
含有させると点溶接性の向上が少なく、伸びや曲げ加工
性が低下し、また強度上昇効果が飽和し効果がなくなる
ので上限を2.0質量%とした。
【0011】Mn:0.8〜2.0質量% Mnは、脱酸、脱硫作用のために添加するもので、強度
向上にも寄与する成分で、0.8質量%未満では効果が
乏しく、2.0質量%を越える量を含有すると、溶接
性、曲げ加工性に悪影響があり、強度向上も飽和するの
で2.0質量%を上限とする。
【0012】Al:0.005〜0.050質量% Alは、結晶粒を微粒化にすることができ、延性や曲げ
性を向上させる。0.005質量%以上必要である。し
かし多く含有しすぎると粗大な酸化物を生成して延性に
悪影響を及ぼすので、0.050質量%までに限定し
た。
【0013】Nb:0.005〜0.150質量% Nbは、析出硬化による焼戻し後の強度を上昇させると
ともに、組織の微細化にも有効な成分であるため、鋼材
の焼入れ焼戻し後の強度の向上に有効である。Nb量が
0.005質量%未満では必要な効果が得られず、一
方、0.150質量%を超えて添加しても効果が飽和し
て経済的でないので、0.005〜0.150質量%の
範囲で添加するものとした。
【0014】N:0.0015〜0.0150質量% Nは、AlやNbと結合して組織を微細化させる成分で
あるとともに、鋼中の固溶N自身も焼入れ焼戻し後の組
織の微細化に有効である。N量が0.0015質量%に
満たないと十分な効果が得られない。一方、0.015
0質量%を超えて含有させると効果が飽和し、脆化の恐
れもあるため、0.0015〜0.0150質量%とし
た。
【0015】Cr:0.05〜2.00質量% Crは、焼入れ性を向上させるとともに、焼戻し時の炭
窒化物析出により強度を上昇させ、鋼の焼戻し軟化抵抗
を上昇させ溶接時の熱影響境界部での硬度低下を押さえ
ることに有効な成分である。Cr量が0.05質量%未
満では必要な効果が得られず、2.00質量%を超えて
添加しても効果が飽和するばかりか、経済的でないの
で、0.05〜2.00質量%の添加とした。
【0016】Mo:0.05〜1.00質量%、V:
0.05〜1.00質量% Mo及びVは、析出硬化により焼戻し後の強度を上昇さ
せ、Cr同様に組織の微細化にも有効に作用すること
で、焼入れ焼戻し後の強度を向上させるのに極めて有効
な成分である。これらの成分量が0.05質量%未満で
は必要な効果がえられず、一方、1.00質量%を超え
て添加しても効果が飽和するばかりか経済的でないの
で、それぞれ0.05〜1.00質量%の添加とした。
【0017】(Cr+Mo+V)≧0.5質量% 上述したCr、Mo及びVは、単独添加、あるいは2種
以上の複合添加のいずれでも構わないが、これらの成分
の添加量の総量が0.5質量%に満たない場合には、焼
入れ焼戻し後に必要な強度を得ることができないそのた
め、Cr、Mo及びVの添加量は、それぞれ上記の範囲
でかつ、(Cr+Mo+V)≧0.5質量%を満たすこ
とを必要とする。
【0018】Ti;0.001〜0.100質量% Tiは、結晶粒を微粒化させ、延性や曲げ性を向上させ
る。このためには、0.001質量%以上を必要とし、
0.100質量%を超えると効果が飽和し、更に多くな
ると延性に悪影響がある。従って、0.001〜0.1
00質量%とした。
【0019】B:0.0003〜0.0100質量% Bは微量添加で焼入性を大幅向上させ、組織改善に寄与
する元素である。0.0003質量%以上必要で0.0
100質量%を越えても効果が飽和し、更に多くなると
靭性が低下するので不可である。
【0020】前述の成分組成範囲を有する鋼は熱間圧延
後、微細なマルテンサイト主体の組織とする。このよう
な組織を得るためには、熱間圧延仕上後の冷却速度を
0.2℃/sec以上とする必要がある。これは冷却速
度がこれより低くなると、組織中のベイナイトあるいは
フェライトの比率が高くなり、この発明で規定するC等
の添加量にて十分な強度を得ることが困難となるからで
ある。一方50℃/secを超える冷却速度とすると割
れが発生するため、0.2〜50℃/secの範囲で冷
却するものとした。
【0021】前述の成分組成を有する高強度せん断補強
筋用鋼材を溶接することによって、溶接熱影響境界部の
硬度の低下が少なく母材部の硬度の90%以上ある溶接
閉鎖高強度せん断補強筋が得られる。熱影響境界部の硬
度が母材部の硬度の90%を下回ると、引張試験時にた
とえ狭い範囲の境界部といえども境界部分から破断し、
又引張強さが1420N/mm2以上、0.2%耐力が
1275N/mm2以上、破断後つき合わせ伸びが5%
以上を満足させることができない。
【0022】前述の成分組成を有する高強度せん断補強
筋用鋼材を溶接することによって得られる溶接閉鎖高強
度せん断補強筋は、接合部および熱影響部と母材部を含
めて引張試験を行ったとき接合部で破断しない。接合部
で破断した際には引張強さが1420N/mm2以上、
0.2%耐力が1275N/mm2以上、破断後つき合
わせ伸びが5%以上であることを満足させることができ
ないこと、また接合部で破断することそれ自体が溶接継
ぎ手性能を満足させることができないため接合部で破断
しないとした。
【0023】溶接閉鎖高強度せん断補強筋において、図
3に示すように、母材1を接合部2で突き合わせ圧接溶
接したとき、溶接熱影響部6の形状がコブ状増径部6を
有するものがある。また、このコブ状増径部を有しない
ものがある。両方共性能を満足する。コブ状増径部6を
有するものにおいては断面積が広がることにより強度を
持たせるために有利に働くということとバリ取り工程が
省けるという省力化上有利なことがある。コブ状増径部
を有しないものにおいては溶接熱影響部の増径の為にコ
ンクリートのかぶり量を増やす必要が無いため設計上の
自由度や施工上有利に働く。
【0024】溶接閉鎖高強度せん断補強筋において、溶
接熟影響部を含む溶接個所を200〜600℃で焼戻し
を行うことにより、接合部および熱影響部の硬度がHM
V600以下であり母材部の硬度との差が20%以内と
なる。これに関して、溶接閉鎖高強度せん断補強筋は溶
接個所の焼戻しをすることなく十分に性能を満足するこ
とはできるが、焼戻しを行い溶接熱影響部の硬度をHM
V600以下にすることにより使用中に継続して荷重が
かかったときの遅れ破壊などの問題に対してより有利に
なる。
【0025】
【実施例】表1に本発明の実施例の開発鋼No.1〜6
及び比較鋼No.7〜12の成分及びこれらを冷却速度
2℃/secで冷却した圧延ままの特性を示した。開発
鋼No.1〜6では、適正な引張強さ、耐力、耐力比、
伸び及び硬度特性を示している。比較鋼No.7では、
Si、Mnが低く、合金成分を加えても引張強さ、耐力
共に低い。比較鋼No.8ではCが高く、(Cr+Mo
+V)を含まないので、引張強さは大きいが、耐力が劣
り、伸びもやや小さい。比較鋼9〜11は合金成分の添
加量が少なく、所望の特性を得られない。比較鋼12で
は、Cが低すぎ、合金成分の効果が乏しい。
【0026】以上の鋼材を突き合わせ溶接により接合し
た。図4は、表2に示す溶接条件の説明図で、母材1に
電極7を装着し、接合部2を突き合わせて矢印10で示
すように押圧して圧接する。圧接直前の電極7同士の電
極間隔8は、圧接時に電極移動量9だけ移動する。この
左右の電極移動量9の和が押込量である。以上の鋼材の
コブ状増径部を有するものと有しないものの双方の溶接
条件を表2に示した。表3に溶接材(溶接後)の機械的
性質を示した。開発鋼No.1〜6では、コブ状増径部
の有無に拘わらず、引張強さ、耐力、伸びが良好であ
り、破断箇所はすべて母材であった。また、溶接熱影響
境界部の硬度が適切であり、母材の硬度との比が90%
超であった。これに比し比較鋼7〜12では、引張強
さ、耐力、伸びが小さく、破断箇所はすべて溶接熱影響
境界部であり、溶接熱影響境界部の硬度が低下し、母材
の硬度との比が90%を下回っている。表4は、開発鋼
No.1〜6の圧延ままのものと530℃で焼戻しした
ものとについて、溶接部+溶接熱影響部の硬度を示し
た。また母材部硬度を併せて示し、母材部と530℃焼
戻し後の硬度との硬度差を母材部比%でこの高度差は最
大でも8.3%であり20%を下回っている。
【0027】また、図1に溶接まま材と530℃焼戻し
材の溶接熱影響部及び母材部の硬度の分布の例を示し
た。図2はこの硬度を測定した測定位置を示すもので、
接合部2から溶接熱影響部3の溶接熱影響境界部4を越
えて母材1まで、測定点5に示すように、0.5mm間
隔で測定したものである。接合部及び溶接熱影響部の硬
度は530℃焼戻しにより、HMV600以下となり、
母材部の硬度との差異が明らかに20%以下となってい
る。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
高強度、高耐力で溶接部の特性が母材部に比べて遜色の
ない、むしろ優れた特性を有する溶接閉鎖せん断補強筋
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の溶接部硬度分布を示すグラフである。
【図2】溶接部の平面図である。
【図3】コブ状増径部を有する接合部の側面図である。
【図4】溶接条件の説明図である。
【符号の説明】 1 母材 2 接合部 3 溶接熱影響部 4 溶接熱影響境界部 5 硬度測定点 6 コブ状増径部 7 電極 8 電極間隔 9 押し込み量 10 矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 雅光 千葉市中央区新浜町1番地 川鉄テクノワ イヤ株式会社内 (72)発明者 岩本 隆 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4K032 AA01 AA02 AA05 AA11 AA12 AA16 AA19 AA21 AA22 AA31 AA32 AA35 AA36 BA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.15〜0.40質量%、 Si:0.8〜2.0質量%、 Mn:0.8〜2.0質量%、 Al:0.005〜0.050質量%、 Nb:0.005〜0.150質量%、 N:0.0015〜0.0150質量%を含み、さら
    に、 Cr:0.05〜2.00質量%、 Mo:0.05〜1.00質量%、 V:0.05〜1.00質量%、 の1種または2種以上を (Cr+Mo+V)≧0.5% 含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を
    丸または異形の線棒状に熱間圧延し、冷却速度0.2〜
    50℃/secの速度で冷却して微細なマルテンサイト
    主体の組織の線棒材とし、この線棒材の引張強さが14
    20N/mm2以上、0.2%耐力が1275N/mm2
    以上、破断後つき合わせ伸びが5%以上であることを特
    徴とする高強度せん断補強筋用鋼材。
  2. 【請求項2】 前記成分にさらにTi:0.001〜
    0.100質量%、 B:0.0003〜0.0100質量%、 を1種または2種を含有することを特徴とする請求項1
    記載の高強度せん断補強筋用鋼材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の高強度せん断補強
    筋用鋼材を直線化処理を行い又は直線化処理を行うこと
    なく、切断し、曲げ加工を行った後、その両端部を溶接
    し、その後焼鈍をすることなく溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋とし、引張強さが1420N/mm2以上、0.2
    %耐力が1275N/mm2以上、破断後つき合わせ伸
    びが5%以上であることを特徴とする溶接閉鎖高強度せ
    ん断補強筋。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋において、溶接熱影響境界部の硬度が母材部の硬度
    の90%以上であることを特徴とする溶接閉鎖高強度せ
    ん断補強筋。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋において、母材部を含めた引張試験の際、接合部で
    は破断しないことを特徴とする溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋であって、溶接熱影響部にコブ状増径部の存否に拘
    らず、引張強さが1420N/mm2以上、0.2%耐
    力が1275N/mm2以上、破断後つき合わせ伸びが
    5%以上であることを特徴とする溶接閉鎖高強度せん断
    補強筋。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の溶接閉鎖高強度せん断補
    強筋において、溶接熱影響部を含む溶接個所に200〜
    600℃で焼戻しを施し、接合部および溶接熱影響部の
    硬度がHMV600以下であり、母材部の硬度との差が
    20%以内としたことを特徴とする溶接閉鎖高強度せん
    断補強筋。
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