JP2002325758A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2002325758A
JP2002325758A JP2001119499A JP2001119499A JP2002325758A JP 2002325758 A JP2002325758 A JP 2002325758A JP 2001119499 A JP2001119499 A JP 2001119499A JP 2001119499 A JP2001119499 A JP 2001119499A JP 2002325758 A JP2002325758 A JP 2002325758A
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Kumo Chin
雲 沈
Kimihiro Sasaki
公祐 佐々木
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリカルスキャンにより時間分解能の良い断
層像を撮影する。 【解決手段】 複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得
した透過X線データ群A,Bに関し、周期的信号の予め
定められた位相におけるビューを中心とする前後180
°のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
スライスd/2,3d/2に関する360°の範囲の複
数のビューデータ群をそれぞれ生成し、それらビューデ
ータ群を用いて中間のスライスsにおけるビューデータ
群を生成し、各スライスのビューデータ群に基づいて対
象の断層像をそれぞれ再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT(X−r
ay Computed Tomography)装置
に関し、特に、撮影対象の周期的な体動に同期して断層
像を撮影するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置では、X線照射・検出装置
によって撮影の対象について複数ビュー(view)の
透過X線データ(data)を獲得し、この透過X線デ
ータに基づき画像再構成装置によって対象の断層像を再
構成する。
【0003】X線照射装置は、X線管の焦点から放射さ
れるコーン(cone)状のX線ビーム(beam)
を、コリメータ(collimator)で扇状のX線
ビームに整形して撮影空間に照射する。
【0004】X線検出装置は、撮影空間を透過してきた
X線を、X線ビームの扇状の広がりに沿って多数のX線
検出素子をアレイ(array)状に配置してなる多チ
ャンネル(channel)のX線検出器で検出する。
このようなX線照射・検出装置を対象の周りで回転(ス
キャン:scan)させて複数ビューの透過X線データ
を獲得する。
【0005】X線照射・検出装置を螺旋状の軌道に沿っ
て旋回させることにより、いわゆるヘリカルスキャン
(helical scan)が行われる。ヘリカルス
キャンでは、対象を体軸方向の所定の長さにわたって連
続的にスキャンするので、獲得した透過X線データに基
づいて、体軸上のスライス(slice)位置を異にす
る複数の断層像を再構成することができる。
【0006】このようなヘリカルスキャンの特徴を利用
して、スライス位置を異にする複数の断層像を心臓の全
長にわたって撮影することが行われる。生体の心臓は拍
動しているので、心臓の断面形状は周期的に変化する。
そこで、スライス位置を異にする複数の断層像に一貫性
を持たせるために、複数の断層像がいずれも心拍周期に
おける同一位相の断層像となるようにしている。
【0007】そのような断層像を得る手法を図17によ
って説明する。同図の(1)は心拍信号のタイムチャー
ト(time chart)である。心拍信号は心電信
号のR波で表す。R波発生の周期Trすなわち心拍周期
は500〜1500ms程度である。
【0008】R波のピーク(peak)から時間Ts後
の時点における位相が断層像の位相として撮影者により
設定される。心臓の拡張期の断層像を撮影するとき、時
間Tsは例えば700ms程度に設定される。
【0009】同図の(2)はヘリカルスキャンのタイム
チャートである。ヘリカルスキャンの1旋回の周期すな
わち1スキャン時間はTpである。旋回周期TpはX線
照射・検出装置の回転速度によって定まり、例えば50
0〜1500ms程度である。
【0010】1旋回によって360°分の投影データが
得られる。ヘリカルスキャンの進行に伴って複数旋回分
の投影データが得られる。各投影データは体軸上の位置
を異にする。各投影データはまた時刻を異にする。
【0011】同図の(3)は画像再構成のタイムチャー
トであり、時間軸上の複数の縦線は再構成された複数の
画像の時相をそれぞれ表す。画像再構成はいわゆるレト
ロスペクティブ再構成(retrospective
reconstruction)によって行われる。
【0012】レトロスペクティブ再構成とは、スキャン
によってすでに得た全投影データをいったん例えばHD
D(Hard Disk Drive)等のメモリ(m
emory)に記憶し、再度その中から必要な投影デー
タ群を読み出して断層像を再構成する手法である。以
下、レトロスペクティブ再構成をレトロリコンともい
う。
【0013】レトロリコンでは、画像再構成に用いる投
影データ群を選ぶことにより所望の時相の断層像を得る
ことができる。したがって、最初のR波から時間Ts後
の時刻t1に一致する時相を持つ断層像I1、2番目の
R波から時間Ts後の時刻t2に一致する時相を持つ断
層像I2、3番目のR波から時間Ts後の時刻t3に一
致する時相を持つ断層像I3をそれぞれ再構成すること
により、例えば拡張期の心臓について、体軸上の位置を
異にする複数の断層像を得ることができる。
【0014】多チャンネルのX線検出器の一種として、
検出素子アレイを扇状のX線ビームの厚みの方向に複数
個並設し、複数列の検出素子アレイでX線ビームを同時
受光するようにした多列X線検出器がある。多列X線検
出器では、1回のスキャンで複数スライス分のX線検出
信号が一挙に得られるので、ヘリカルスキャンを能率良
く行うためのX線検出器として用いられる。
【0015】多列X線検出器を用いる場合は、ピッチが
0.5のヘリカルスキャンが行われ、かつ、互いに隣り
合う検出素子アレイを通じて得られた1対のX線透過デ
ータから補間演算によって求めたビューデータを用いて
画像再構成が行われる。
【0016】画像再構成にはいわゆるハーフリコン(h
alf reconstruction)の技法が用い
られる。ハーフリコンとは、180°に扇状X線ビーム
のファン(fan)角度を加えた角度範囲に即するビュ
ーデータすなわちいわゆるハーフスキャン分(half
scan)のデータを用いて画像再構成を行う技法で
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のような撮影で
は、ハーフリコンによる再構成画像は時間分解能があま
り良くないので体動の影響を受けやすい。また、ヘリカ
ルピッチが1より小さいので、例えば息止め時間等所定
の時間内にスキャン可能な体軸方向の距離すなわちカバ
レッジ(coverage)が小さく撮影の能率が悪
い。
【0018】そこで、本発明の課題は、時間分解能の良
い断層像を得るX線CT装置を実現することである。ま
た、体動位相に同期したヘリカルスキャンによる撮影を
能率良く行うX線CT装置を実現することを課題とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するためのひとつの観点での発明は、撮影の対象の周期
的な体動に関する周期的信号を獲得するための手段と、
扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
厚みの方向に複数個配設してなり前記対象を挟んで前記
X線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照
射・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って
旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
タを獲得するための手段と、前記複数の検出素子列を通
じてそれぞれ獲得した複数の透過X線データ群に関し、
前記周期的信号の予め定められた位相におけるビューを
中心とする前後180°の範囲のビューにおける対向ビ
ューデータ同士の補間により予め定められたそれぞれの
スライスに関する360°の範囲の複数のビューデータ
群をそれぞれ生成するための手段と、前記複数のビュー
データ群のうち、互いに隣り合う検出素子列を通じて獲
得した透過X線データ群に基づく1対のビューデータ群
における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成するた
めの手段と、前記生成した各ビューデータ群に基づいて
前記対象の断層像をそれぞれ生成するための手段と、を
具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0020】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、扇状のX線ビ
ームを照射するX線照射装置、および、複数のX線検出
素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列して
なる検出素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向に
複数個配設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置
と対向するX線検出装置、を有するX線照射・検出装置
を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って旋回させて前
記対象について複数ビューの透過X線データを獲得する
透過X線データ獲得装置と、前記複数の検出素子列を通
じてそれぞれ獲得した複数の透過X線データ群に関し、
前記周期的信号の予め定められた位相におけるビューを
中心とする前後180°の範囲のビューにおける対向ビ
ューデータ同士の補間により予め定められたそれぞれの
スライスに関する360°の範囲の複数のビューデータ
群をそれぞれ生成する第1のデータ生成装置と、前記複
数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出素子列
を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対のビュ
ーデータ群における互いに同一ビューのデータ同士を用
いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対
のスライスの中間のスライスにおけるビューデータ群を
生成する第2のデータ生成装置と、前記生成した各ビュ
ーデータ群に基づいて前記対象の断層像をそれぞれ生成
する断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX
線CT装置である。
【0021】(1)および(2)に記載の各観点での発
明では、ヘリカルスキャンにより複数の検出素子列を通
じてそれぞれ獲得した複数の透過X線データ群に関し、
周期的信号の予め定められた位相におけるビューを中心
とする前後180°の範囲のビューにおける対向ビュー
データ同士の補間により、予め定められたそれぞれのス
ライスに関する360°の範囲の複数のビューデータ群
をそれぞれ生成し、複数のビューデータ群のうち、互い
に隣り合う検出素子列を通じて獲得した透過X線データ
群に基づく1対のビューデータ群における互いに同一ビ
ューのデータ同士を用いて、1対のビューデータ群がそ
れぞれ関わる1対のスライスの中間のスライスにおける
ビューデータ群を生成し、生成した各ビューデータ群に
基づいて対象の断層像をそれぞれ生成するので、複数の
スライスについて時間分解能の良い断層像を得ることが
できる。
【0022】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得するための手段と、扇状のX線ビームを照
射するX線照射装置、および、複数のX線検出素子を前
記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向に複数個配
設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と対向す
るX線検出装置、を有するX線照射・検出装置を前記対
象の周りを螺旋状の軌道に沿って旋回させて前記対象に
ついて複数ビューの透過X線データを獲得するための手
段と、前記複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得した
複数の透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め
定められた位相におけるビューを中心とする前後180
°の範囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間
により予め定められたそれぞれのスライスに関する36
0°の範囲の複数のビューデータ群をそれぞれ生成する
ための手段と、前記複数のビューデータ群のうち、互い
に隣り合う検出素子列を通じて獲得した透過X線データ
群に基づく1対のビューデータ群における互いに同一ビ
ューのデータ同士を用いて、前記1対のビューデータ群
がそれぞれ関わる1対のスライスの中間のスライスにお
けるビューデータ群を生成するための手段と、前記複数
のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の進行方向
における最前の検出素子列を通じて獲得した透過X線デ
ータ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の軌道の進
行方向における最後の検出素子列を通じて前記周期的信
号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に基づくビ
ューデータ群とからなる1対のビューデータ群における
互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビ
ューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間の
スライスにおけるビューデータ群を生成するための手段
と、前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象
の断層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備する
ことを特徴とするX線CT装置である。
【0023】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、扇状のX線ビ
ームを照射するX線照射装置、および、複数のX線検出
素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列して
なる検出素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向に
複数個配設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置
と対向するX線検出装置、を有するX線照射・検出装置
を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って旋回させて前
記対象について複数ビューの透過X線データを獲得する
透過X線データ獲得装置と、前記複数の検出素子列を通
じてそれぞれ獲得した複数の透過X線データ群に関し、
前記周期的信号の予め定められた位相におけるビューを
中心とする前後180°の範囲のビューにおける対向ビ
ューデータ同士の補間により予め定められたそれぞれの
スライスに関する360°の範囲の複数のビューデータ
群をそれぞれ生成する第1のデータ生成装置と、前記複
数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出素子列
を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対のビュ
ーデータ群における互いに同一ビューのデータ同士を用
いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対
のスライスの中間のスライスにおけるビューデータ群を
生成する第2のデータ生成装置と、前記複数のビューデ
ータ群のうち、前記螺旋状の軌道の進行方向における最
前の検出素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基
づくビューデータ群と前記螺旋状の軌道の進行方向にお
ける最後の検出素子列を通じて前記周期的信号の1周期
遅れで獲得した透過X線データ群に基づくビューデータ
群とからなる1対のビューデータ群における互いに同一
ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビューデータ
群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間のスライスに
おけるビューデータ群を生成する第3のデータ生成装置
と、前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象
の断層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備
することを特徴とするX線CT装置である。
【0024】(3)および(4)に記載の各観点での発
明では、ヘリカルスキャンにより複数の検出素子列を通
じてそれぞれ獲得した複数の透過X線データ群に関し、
周期的信号の予め定められた位相におけるビューを中心
とする前後180°の範囲のビューにおける対向ビュー
データ同士の補間により、予め定められたそれぞれのス
ライスに関する360°の範囲の複数のビューデータ群
をそれぞれ生成し、複数のビューデータ群のうち、互い
に隣り合う検出素子列を通じて獲得した透過X線データ
群に基づく1対のビューデータ群における互いに同一ビ
ューのデータ同士を用いて、1対のビューデータ群がそ
れぞれ関わる1対のスライスの中間のスライスにおける
ビューデータ群を生成し、複数のビューデータ群のう
ち、螺旋状の軌道の進行方向における最前の検出素子列
を通じて獲得した透過X線データ群に基づくビューデー
タ群と螺旋状の軌道の進行方向における最後の検出素子
列を通じて周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線
データ群に基づくビューデータ群とからなる1対のビュ
ーデータ群における互いに同一ビューのデータ同士を用
いて、1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のス
ライスの中間のスライスにおけるビューデータ群を生成
し、生成した各ビューデータ群に基づいて対象の断層像
をそれぞれ生成するので、連続する複数のスライスにつ
いて時間分解能の良い断層像を得ることができる。
【0025】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得するための手段と、扇状のX線ビームを照
射するX線照射装置、および、複数のX線検出素子を前
記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向にn個配設
してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と対向する
X線検出装置、を有するX線照射・検出装置を前記対象
の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチn−1で旋回させ
て前記対象について複数ビューの透過X線データを獲得
するための手段と、前記n個の検出素子列を通じてそれ
ぞれ獲得したn個の透過X線データ群に関し、前記周期
的信号の予め定められた位相におけるビューを中心とす
る前後180°の範囲のビューにおける対向ビューデー
タ同士の補間により予め定められたそれぞれのスライス
に関する360°の範囲のn個のビューデータ群をそれ
ぞれ生成するための手段と、前記n個のビューデータ群
のうち、互いに隣り合う検出素子列を通じて獲得した透
過X線データ群に基づく1対のビューデータ群における
互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビ
ューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間の
スライスにおけるビューデータ群を生成するための手段
と、前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象
の断層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備する
ことを特徴とするX線CT装置である。
【0026】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、扇状のX線ビ
ームを照射するX線照射装置、および、複数のX線検出
素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列して
なる検出素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向に
n個配設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と
対向するX線検出装置、を有するX線照射・検出装置を
前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチn−1で
旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
タを獲得する透過X線データ獲得装置と、前記n個の検
出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の透過X線デー
タ群に関し、前記周期的信号の予め定められた位相にお
けるビューを中心とする前後180°の範囲のビューに
おける対向ビューデータ同士の補間により予め定められ
たそれぞれのスライスに関する360°の範囲のn個の
ビューデータ群をそれぞれ生成する第1のデータ生成装
置と、前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合
う検出素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づ
く1対のビューデータ群における互いに同一ビューのデ
ータ同士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞ
れ関わる1対のスライスの中間のスライスにおけるビュ
ーデータ群を生成する第2のデータ生成装置と、前記生
成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断層像を
それぞれ生成する断層像生成装置と、を具備することを
特徴とするX線CT装置である。
【0027】(5)および(6)に記載の各観点での発
明では、1旋回当たり実質的に周期的信号の1周期に等
しい時間でピッチn−1のヘリカルスキャンを行うこと
により、対象について複数ビューの透過X線データをn
個の検出素子列を通じて獲得し、それぞれ獲得したn個
の透過X線データ群に関し、周期的信号の予め定められ
た位相におけるビューを中心とする前後180°の範囲
のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により、
予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成し、n個の
ビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出素子列を通
じて獲得した透過X線データ群に基づく1対のビューデ
ータ群における互いに同一ビューのデータ同士を用い
て、1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスラ
イスの中間のスライスにおけるビューデータ群を生成
し、生成した各ビューデータ群に基づいて対象の断層像
をそれぞれ生成するので、複数のスライスについて時間
分解能の良い断層像を得ることができる。
【0028】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得するための手段と、扇状のX線ビームを照
射するX線照射装置、および、複数のX線検出素子を前
記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向にn個配設
してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と対向する
X線検出装置、を有するX線照射・検出装置を前記対象
の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチn−1で旋回させ
て前記対象について複数ビューの透過X線データを獲得
するための手段と、前記n個の検出素子列を通じてそれ
ぞれ獲得したn個の透過X線データ群に関し、前記周期
的信号の予め定められた位相におけるビューを中心とす
る前後180°の範囲のビューにおける対向ビューデー
タ同士の補間により予め定められたそれぞれのスライス
に関する360°の範囲のn個のビューデータ群をそれ
ぞれ生成するための手段と、前記n個のビューデータ群
のうち、互いに隣り合う検出素子列を通じて獲得した透
過X線データ群に基づく1対のビューデータ群における
互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビ
ューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間の
スライスにおけるビューデータ群を生成するための手段
と、前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌
道の進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得し
た透過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋
状の軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて
前記周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ
群に基づくビューデータ群とからなる1対のビューデー
タ群における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、
前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスラ
イスの中間のスライスにおけるビューデータ群を生成す
るための手段と、前記生成した各ビューデータ群に基づ
いて前記対象の断層像をそれぞれ生成するための手段
と、を具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0029】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、扇状のX線ビ
ームを照射するX線照射装置、および、複数のX線検出
素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列して
なる検出素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向に
n個配設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と
対向するX線検出装置、を有するX線照射・検出装置を
前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチn−1で
旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
タを獲得する透過X線データ獲得装置と、前記n個の検
出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の透過X線デー
タ群に関し、前記周期的信号の予め定められた位相にお
けるビューを中心とする前後180°の範囲のビューに
おける対向ビューデータ同士の補間により予め定められ
たそれぞれのスライスに関する360°の範囲のn個の
ビューデータ群をそれぞれ生成する第1のデータ生成装
置と、前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合
う検出素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づ
く1対のビューデータ群における互いに同一ビューのデ
ータ同士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞ
れ関わる1対のスライスの中間のスライスにおけるビュ
ーデータ群を生成する第2のデータ生成装置と、前記n
個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の進行方
向における最前の検出素子列を通じて獲得した透過X線
データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の軌道の
進行方向における最後の検出素子列を通じて前記周期的
信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に基づく
ビューデータ群とからなる1対のビューデータ群におけ
る互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対の
ビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間
のスライスにおけるビューデータ群を生成する第3のデ
ータ生成装置と、前記生成した各ビューデータ群に基づ
いて前記対象の断層像をそれぞれ生成する断層像生成装
置と、を具備することを特徴とするX線CT装置であ
る。
【0030】(7)および(8)に記載の各観点での発
明では、1旋回当たり実質的に周期的信号の1周期に等
しい時間でピッチn−1のヘリカルスキャンを行うこと
により、対象について複数ビューの透過X線データをn
個の検出素子列を通じて獲得し、それぞれ獲得したn個
の透過X線データ群に関し、周期的信号の予め定められ
た位相におけるビューを中心とする前後180°の範囲
のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により、
予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成し、n個の
ビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出素子列を通
じて獲得した透過X線データ群に基づく1対のビューデ
ータ群における互いに同一ビューのデータ同士を用い
て、1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスラ
イスの中間のスライスにおけるビューデータ群を生成
し、n個のビューデータ群のうち、螺旋状の軌道の進行
方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透過X
線データ群に基づくビューデータ群と螺旋状の軌道の進
行方向における最後の検出素子列を通じて周期的信号の
1周期遅れで獲得した透過X線データ群に基づくビュー
データ群とからなる1対のビューデータ群における互い
に同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビュー
データ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間のスラ
イスにおけるビューデータ群を生成し、生成した各ビュ
ーデータ群に基づいて対象の断層像をそれぞれ生成する
ので、連続する複数のスライスについて時間分解能の良
い断層像を能率良く得ることができる。
【0031】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周期
的信号を獲得するための手段と、扇状のX線ビームを照
射するX線照射装置、および、複数のX線検出素子を前
記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向にn個配設
してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置と対向する
X線検出装置、を有するX線照射・検出装置を前記対象
の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチnで旋回させて前
記対象について複数ビューの透過X線データを獲得する
ための手段と、前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ
獲得したn個の透過X線データ群に関し、前記周期的信
号の予め定められた位相におけるビューを中心とする前
後180°の範囲のビューにおける対向ビューデータ同
士の補間により予め定められたそれぞれのスライスに関
する360°の範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ
生成するための手段と、前記n個のビューデータ群のう
ち、互いに隣り合う検出素子列を通じて獲得した透過X
線データ群に基づく1対のビューデータ群における互い
に同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビュー
データ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間のスラ
イスにおけるビューデータ群を生成するための手段と、
前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成するた
めの手段と、前記生成した各ビューデータ群に基づいて
前記対象の断層像をそれぞれ生成するための手段と、を
具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0032】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、撮影の対象の周期的な体動に関する周
期的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、扇状のX線
ビームを照射するX線照射装置、および、複数のX線検
出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方向に配列し
てなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの厚みの方向
にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X線照射装置
と対向するX線検出装置、を有するX線照射・検出装置
を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピッチnで旋
回させて前記対象について複数ビューの透過X線データ
を獲得する透過X線データ獲得装置と、前記n個の検出
素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の透過X線データ
群に関し、前記周期的信号の予め定められた位相におけ
るビューを中心とする前後180°の範囲のビューにお
ける対向ビューデータ同士の補間により予め定められた
それぞれのスライスに関する360°の範囲のn個のビ
ューデータ群をそれぞれ生成する第1のデータ生成装置
と、前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う
検出素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく
1対のビューデータ群における互いに同一ビューのデー
タ同士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ
関わる1対のスライスの中間のスライスにおけるビュー
データ群を生成する第2のデータ生成装置と、前記n個
のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の進行方向
における最前の検出素子列を通じて獲得した透過X線デ
ータ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の軌道の進
行方向における最後の検出素子列を通じて前記周期的信
号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に基づくビ
ューデータ群とからなる1対のビューデータ群における
互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビ
ューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間の
スライスにおけるビューデータ群を生成する第3のデー
タ生成装置と、前記生成した各ビューデータ群に基づい
て前記対象の断層像をそれぞれ生成する断層像生成装置
と、を具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0033】(9)および(10)に記載の各観点での
発明では、1旋回当たり実質的に周期的信号の1周期に
等しい時間でピッチnのヘリカルスキャンを行うことに
より、対象について複数ビューの透過X線データをn個
の検出素子列を通じて獲得し、それぞれ獲得したn個の
透過X線データ群に関し、周期的信号の予め定められた
位相におけるビューを中心とする前後180°の範囲の
ビューにおける対向ビューデータ同士の補間により、予
め定められたそれぞれのスライスに関する360°の範
囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成し、n個のビ
ューデータ群のうち、互いに隣り合う検出素子列を通じ
て獲得した透過X線データ群に基づく1対のビューデー
タ群における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、
1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成し、n
個のビューデータ群のうち、螺旋状の軌道の進行方向に
おける最前の検出素子列を通じて獲得した透過X線デー
タ群に基づくビューデータ群と螺旋状の軌道の進行方向
における最後の検出素子列を通じて周期的信号の1周期
遅れで獲得した透過X線データ群に基づくビューデータ
群とからなる1対のビューデータ群における互いに同一
ビューのデータ同士を用いて、前記1対のビューデータ
群がそれぞれ関わる1対のスライスの中間のスライスに
おけるビューデータ群を生成し、生成した各ビューデー
タ群に基づいて対象の断層像をそれぞれ生成するので、
連続する複数のスライスについて時間分解能の良い断層
像を能率良く得ることができる。
【0034】(5)〜(10)に記載の各観点での発明
において、nの値が2であることが、2列の検出素子列
を使用するX線CT装置において上記のことを実現する
点で好ましい。
【0035】(5)〜(10)に記載の各観点での発明
において、nの値が4であることが、4列の検出素子列
を使用するX線CT装置において上記のことを実現する
点で好ましい。
【0036】(1)〜(10)に記載の各観点での発明
において、前記周期的信号は心拍信号であることが心拍
同期撮影を行う点で好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。
【0038】図1に示すように、本装置は、走査ガント
リ(gantry)2、撮影テーブル(table)
4、操作コンソール(console)6および周期的
信号検出装置8を備えている。
【0039】走査ガントリ2はX線管20を有する。X
線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ
22により例えば扇状のX線ビームすなわちファンビー
ム(fan beam)となるように成形され、X線検
出器24に照射される。
【0040】X線管20およびコリメータ22からなる
部分は、本発明におけるX線照射装置の実施の形態の一
例である。走査ガントリ2および撮影テーブル4からな
る部分は、本発明における透過X線データ獲得装置の実
施の形態の一例である。また、本発明における透過X線
データを獲得するための手段の実施の形態の一例であ
る。
【0041】X線検出器24は、扇状のX線ビームの広
がりの方向にアレイ状に配列された複数の検出素子を有
する。X線検出器24は、本発明におけるX線検出装置
の実施の形態の一例である。X線検出器24の構成につ
いては後にあらためて説明する。X線管20、コリメー
タ22およびX線検出器24は、X線照射・検出装置を
構成する。X線照射・検出装置は、本発明におけるX線
照射・検出装置の実施の形態の一例である。X線照射・
検出装置については後にあらためて説明する。
【0042】X線検出器24にはデータ収集部26が接
続されている。データ収集部26はX線検出器24の個
々の検出素子の検出信号をディジタルデータとして収集
する。X線管20からのX線の照射は、X線コントロー
ラ(controller)28によって制御される。
なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係
については図示を省略する。コリメータ22は、コリメ
ータコントローラ30によって制御される。なお、コリ
メータ22とコリメータコントローラ30との接続関係
については図示を省略する。
【0043】以上のX線管20からコリメータコントロ
ーラ30までのものが、走査ガントリ2の回転部34に
搭載されている。回転部34の回転は、回転コントロー
ラ36によって制御される。なお、回転部34と回転コ
ントローラ36との接続関係については図示を省略す
る。
【0044】撮影テーブル4は、図示しない撮影の対象
を走査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出する
ようになっている。対象とX線照射空間との関係につい
ては後にあらためて説明する。
【0045】周期的信号検出装置8は、例えば心拍信号
や呼吸信号等撮影の対象の体動に関する周期的信号を検
出するものである。周期的信号検出装置8は例えば心電
計や呼吸モニタ(monitor)等が用いて構成され
る。周期的信号検出装置8は、本発明における周期的信
号獲得装置の実施の形態の一例である。また、本発明に
おける周期的信号を獲得するための手段の実施の形態の
一例である。
【0046】操作コンソール6はデータ処理装置60を
有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。データ処
理装置60には、制御インタフェース(interfa
ce)62が接続されている。制御インタフェース62
には、走査ガントリ2と撮影テーブル4が接続されてい
る。データ処理装置60は制御インタフェース62を通
じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
【0047】走査ガントリ2内のデータ収集部26、X
線コントローラ28、コリメータコントローラ30およ
び回転コントローラ36が制御インタフェース62を通
じて制御される。なお、それら各部と制御インタフェー
ス62との個別の接続については図示を省略する。
【0048】データ処理装置60には、また、データ収
集バッファ64が接続されている。データ収集バッファ
64には、走査ガントリ2のデータ収集部26および周
期的信号検出装置8が接続されている。データ収集部2
6で収集されたデータおよび周期的信号検出装置8で検
出された周期的信号がデータ収集バッファ64を通じて
データ処理装置60に入力される。
【0049】データ処理装置60は、データ収集バッフ
ァ64を通じて収集した複数ビューの透過X線データを
用いて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフィ
ルタード・バックプロジェクション(filtered
back projection)法等が用いられ
る。データ処理装置60は、本発明における断層像生成
装置の実施の形態の一例である。また、本発明における
断層像をそれぞれ生成するための手段の実施の形態の一
例である。
【0050】データ処理装置60には、また、記憶装置
66が接続されている。記憶装置66は、各種のデータ
や再構成画像および本装置の機能を実現するためのプロ
グラム(program)等を記憶する。
【0051】データ処理装置60には、また、表示装置
68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装
置68は、データ処理装置60から出力される再構成画
像やその他の情報を表示する。操作装置70は、使用者
によって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装
置60に入力する。使用者は表示装置68および操作装
置70を使用してインタラクティブ(interact
ive)に本装置を操作する。
【0052】図2に、X線検出器24の模式的構成を示
す。同図に示すように、X線検出器24は、複数の検出
素子24(ik)をアレイ状に配列した、多チャンネル
のX線検出器となっている。
【0053】複数の検出素子24(ik)は、全体とし
て、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。iは
チャンネル番号であり例えばi=1〜1000である。
kは列番号であり例えばk=1,2である。検出素子2
4(ik)は、列番号kが同一なもの同士でそれぞれ検
出素子列を構成する。なお、X線検出器24の検出素子
列は2列に限るものではなく、例えば図3に示すような
4列あるいはそれ以上のものであって良い。
【0054】検出素子24(ik)は、例えばシンチレ
ータ(scintillator)とフォトダイオード
(photo diode)の組み合わせによって構成
される。なお、これに限るものではなく、例えばカドミ
ウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体検出素子
またはXeガス(gas)を用いる電離箱型の検出素子
であって良い。
【0055】図4に、X線照射・検出装置におけるX線
管20とコリメータ22とX線検出器24の相互関係を
示す。なお、図4の(a)は走査ガントリ2の正面から
見た状態を示す図、(b)は側面から見た状態を示す図
である。同図に示すように、X線管20から放射された
X線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム400
となるように成形され、X線検出器24に照射されるよ
うになっている。
【0056】図4の(a)では、扇状のX線ビーム40
0の広がりを示す。X線ビーム400の広がり方向は、
X線検出器24におけるチャンネルの配列方向に一致す
る。(b)ではX線ビーム400の厚みを示す。X線ビ
ーム400の厚み方向は、X線検出器24における複数
の検出素子列の並設方向に一致する。
【0057】このようなX線ビーム400の扇面に体軸
を交差させて、例えば図5に示すように、撮影テーブル
4に載置された対象100がX線照射空間に搬入され
る。走査ガントリ2は、内部にX線照射・検出装置を包
含する筒状の構造になっている。
【0058】X線照射空間は走査ガントリ2の筒状構造
の内側空間に形成される。X線ビーム400によってス
ライスされた対象100の像がX線検出器24に投影さ
れる。X線検出器24によって、対象100を透過した
X線が検出される。対象100に照射するX線ビーム4
00の厚みthは、コリメータ22のアパーチャの開度
により調節される。
【0059】X線管20、コリメータ22およびX線検
出器24からなるX線照射・検出装置は、それらの相互
関係を保ったまま対象100の体軸の周りを連続的に回
転(スキャン)する。X線照射・検出装置の回転と並行
して、矢印42で示すように撮影テーブル4を対象10
0の体軸方向に連続的に移動させる。これによって、X
線照射・検出装置は、対象100に関して相対的に、対
象100を包囲する螺旋状の軌道に沿って旋回すること
になり、いわゆるヘリカルスキャンが行われる。
【0060】ヘリカルスキャンの1旋回当たり複数(例
えば1000程度)のビューの投影データが収集され
る。投影データの収集は、X線検出器24−データ収集
部26−データ収集バッファ64の系統によって行われ
る。
【0061】X線検出器24の検出素子列が2列となっ
ている場合、図6に示すように、2スライス分のデータ
が一挙に収集される。同図に示すように、2つのスライ
スの中心間の距離をdとし、ヘリカルスキャンの1旋回
当たりの、X線照射・検出装置の体軸方向の移動距離を
Lとしたとき、L/dをヘリカルスキャンのピッチ(p
itch)という。
【0062】ピッチが1のとき、1旋回当たりの移動距
離Lはスライス中心間距離dと等しくなる。ピッチ1の
ヘリカルスキャンを行った場合、進行方向に向かって後
側の検出素子列は、前側の検出素子列がたどった螺旋状
の軌跡を1旋回遅れてたどるようになる。
【0063】その状況を図7にダイヤグラム(diag
ram)によって示す。同図のダイヤグラムでは横軸が
距離であり縦軸が旋回数である。縦軸にはビュー角度お
よび時間を併記する。各軸の座標の原点は後側の検出素
子列の初期位置である。前側の検出素子列の初期位置は
原点から体軸方向に距離dの位置にある。なお、各検出
素子列の位置はそれぞれのスライス中心位置で代表す
る。
【0064】同図のダイヤグラムAで示すように、前側
の検出素子列は、1回目の旋回すなわちビュー角度0°
から360°までの旋回でdから2dまで移動し、2回
目の旋回すなわちビュー角度360°から720°まで
の旋回で2dから3dまで移動し、以下、1旋回ごとに
距離dずつ移動する。
【0065】これに対して、後側の検出素子列は、ダイ
ヤグラムBのように、1回目の旋回(0°〜360°)
で原点からdまで移動し、2回目の旋回(360°〜7
20°)でdから2dまで移動し、以下、1旋回ごとに
距離dずつ移動する。
【0066】このような旋回によって得られた投影デー
タはビューごとに体軸上のスライス位置を異にする。す
なわち、ダイヤグラムAで示すように、前側の検出素子
列では、ビュー角度0°から360°までの投影データ
すなわち1スキャン分の投影データは、距離dから2d
までの各スライス位置の投影データとなる。また、後側
の検出素子列では、ダイヤグラムBで示すように、1ス
キャン分の投影データは距離0からdまでの各スライス
位置の投影データとなる。
【0067】ビューごとにスライス位置が異なる投影デ
ータをそのまま画像再構成に用いることは適当でないの
で、それらの投影データから同一なスライス位置に関す
る1スキャン分のビューデータを生成する。そのような
ビューデータの生成は対向ビューデータからの補間によ
って生成される。
【0068】補間によるビューデータの生成を図8によ
って説明する。図8は、図7におけるダイヤグラムBす
なわち後側の検出素子列の軌跡を拡大して示したもので
ある。同図に示すように、ビュー角度が180°のビュ
ーデータは距離d/2の位置にあるスライスのデータと
なる。
【0069】このビューを中心とする±180°のビュ
ー角度範囲には、方向が互いに逆な1対のX線ビームに
基づく1対のデータすなわち対向ビューデータが存在す
る。1対のデータの一方をビュー角度αのデータv1と
すると他方はビュー角度180°+αのデータv2であ
る。
【0070】このような1対のデータを用いて、スライ
ス位置d/2におけるビュー角度αのデータV1および
ビュー角度180°+αのデータV2は次式による補間
演算によって求められる。
【0071】
【数1】
【0072】ここで、
【0073】
【数2】
【0074】このような補間によって求められた1スキ
ャン分のビューデータはスライス位置d/2の断層像を
再構成するのに適当である。このビューデータの実効的
な時間分解能のプロファイル(effectivete
mporal resolution profil
e)を図9に示す。時間分解能プロファイルは1スキャ
ンにおける相対時刻ごとのビューデータの重みを表す。
同図において、相対時刻0はビュー角度0°に相当し、
相対時刻Tはビュー角度360°に相当し、相対時刻T
/2はビュー角度180°に相当する。
【0075】以下、相対時刻T/2を中心時刻ともい
う。また、相対時刻T/2におけるビューを中心ビュー
ともいう。1スキャン分のビューデータは中心ビューの
前後±180°の角度範囲のビューデータからなる。
【0076】同図に示すように、ビューデータは中心時
刻のデータだけが重み1を持つ。これは、従来のハーフ
リコンに用いられるビューデータが、破線で示すように
相対時刻t1からt2まで一様に重み1を持つのに比べ
て時間分解能が高いことを示している。
【0077】したがって、このビューデータを用いて再
構成された断層像はハーフリコンによる断層像よりも高
い時間分解能を持つ。再構成され断層層は実質的に中心
時刻における対象100の断層像を表す。中心時刻を例
えば心拍周期における拡張期に合わせることにより、拡
張期の心臓の断層像を得ることができる。
【0078】前側の検出素子列によるビューデータに関
し、対向ビューデータを用いて上記と同様な補間演算を
行うにより、図10に示すように、スライス位置3d/
2における1スキャン分のビューデータを得ることがで
きる。
【0079】このビューデータはスライス位置3d/2
の断層像を再構成するのに適する。この断層像も時間分
解能が高いのはいうまでもない。また、その時相は同図
に矢印で示した時相となりスライス位置d/2の断層像
の時相と同一である。
【0080】スライス位置d/2と3d/2の中間の任
意のスライス位置sにおけるビューデータUは、スライ
ス位置d/2におけるデータu2とスライス位置3d/
2におけるデータu1からの補間演算によって生成する
ことができる。ただし、データA,Bは同一ビューのデ
ータである。
【0081】補間演算には次式が用いられる。
【0082】
【数3】
【0083】ここで、
【0084】
【数4】
【0085】このビューデータはスライス位置sの断層
像を再構成するのに適する。この断層像も時間分解能が
高く、その時相はスライス位置d/2の断層像および3
d/2の断層像と同一なのはいうまでもない。
【0086】スライス位置sのビューデータは、上記の
ようにして求める代わりに、図11に示すように、先ず
ダイヤグラムA,B上のデータu1’,u2’からそれ
らの中間のダイヤグラムS上のデータU’を補間演算に
よって求め、次にダイヤグラムS上のデータにおける対
向ビューデータ同士の補間演算によりスライス位置sの
ビューデータを求めるようにしても良い。
【0087】2旋回目以降についても上記と同様にして
ビューデータを得ることができる。図10はその様子も
示している。示す。同図に示すように、1スキャン時間
が心拍周期に一致するときは、体軸方向に切れ目なく連
続する複数のスライスに関するビューデータをそれぞれ
得ることができる。
【0088】したがって、例えば心臓の全長にわたって
切れ目なく連続する複数のスライスの断層像をそれぞれ
撮影することができる。その際、中心時刻を、例えば心
臓の拡張期等同一の位相に合わせることにより、拡張期
の心臓の断層像を連続的な複数のスライスについて高時
間分解で撮影することができる。
【0089】また、ピッチ1のヘリカルスキャンを行う
ので、カバレッジが従来の2倍に広がる。あるいは、カ
バレッジを従来と同じにしたときはトータルスキャン時
間(total scan time)を半分にするこ
とができる。これによって能率の良い撮影を行うことが
できる。
【0090】心拍周期が1スキャン時間より長くなる
と、スライスの連続性は保たれなくなる。その様子を図
12に示す。同図に示すように、1旋回目の最後のスラ
イス位置3d/2に最も近い2旋回目のスライスの位置
は3d/2+Δとなり、両者の間に距離Δだけギャップ
(gap)が生じる。
【0091】これは、心拍周期の増加に伴う中心時刻の
遅れによって中心ビューの角度が増し、それを中心とす
る±180°の角度範囲が縦軸沿って平行移動するため
である。3旋回目以降についても同様になる。
【0092】そのような場合は、スライス位置3d/2
のビューデータとスライス位置3d/2+Δのビューデ
ータからの補間演算によって、両者の中間の任意のスラ
イス位置のビューデータを生成する。補間演算にはビュ
ーが同一なもの同士を使用する。これによって、1旋回
目と2旋回目の間にスライスギャップのないビューデー
タを得ることができる。3旋回目以降についても同様に
してギャップレス(gapless)化を行うことがで
きる。
【0093】ヘリカルスキャンのピッチを2としたとき
は、1スキャン時間が心拍周期に一致していてもスライ
スギャップが生じる。その様子を図13に示す。同図に
示すように、1旋回目の最後のスライス位置2dと2旋
回目の最初のスライス位置3dの間には距離dのギャッ
プが生じる。3旋回目以降についても同様である。
【0094】このような場合にも、上記の補間演算を適
用することによりスライスを連続化することができる。
心拍周期が1スキャン時間と異なることによって生じる
ギャップも解消できることはもちろんである。
【0095】それに加えて、ヘリカルピッチを2とした
ことにより体軸方向のカバレッジをさらに倍増すること
ができる。あるいはカバレッジが一定なときはトータル
スキャン時間をさらに半減することができる。これによ
って、一層能率の良い撮影を行うことができる。
【0096】X線検出器24が4列の検出素子列を有す
るときは、ピッチ3のヘリカルスキャンを行う。その場
合のダイヤグラムを図14に示す。ダイヤグラムA,
B,C,Dは、それぞれ、4つの検出素子列のダイヤグ
ラムを示す。ダイヤグラムAが最前部の検出素子列のダ
イヤグラム、ダイヤグラムDが最後部の検出素子列のダ
イヤグラムである。
【0097】スライス位置3d/2,5d/2,7d/
2および9d/2のビューデータが、それぞれ、ダイヤ
グラムD,C,BおよびA上の1旋回目のデータから前
述のような補間演算により生成される。それらスライス
位置の中間の任意のスライス位置のビューデータは隣り
合う2つのスライス位置のビューデータからの補間演算
によって生成される。
【0098】スライス位置9d/2,11d/2,13
d/2および15d/2のビューデータが、それぞれ、
ダイヤグラムD,C,BおよびA上の2旋回目のデータ
から同様にして生成され、それらスライス位置の中間の
任意のスライス位置のビューデータが隣り合う2つのス
ライス位置のビューデータからの補間演算によって生成
される。3旋回目以降についても同様である。
【0099】このようにして、1スキャン時間が心拍周
期に一致しているときはギャップレス撮影を行うことが
できる。心拍周期が1スキャン時間よりも長くなってギ
ャップが発生するときは、ギャップを挟む2つのスライ
ス位置のビューデータを用いた前述のような補間演算に
より、中間のスライス位置のビューデータを生成する。
ピッチを3とすることによりカバレッジをさらに広げる
ことができる。あるいは、トータルスキャン時間をさら
に低減することができる。
【0100】4列の検出素子列でピッチ4のヘリカルス
キャンを行うことができる。その様子を図15のダイヤ
グラムによって示す。同図に示すように、スライス位置
2d,3d,4dおよび5dのビューデータが、それぞ
れ、ダイヤグラムD,C,BおよびA上の1旋回目のデ
ータから生成され、それらの中間のスライス位置のビュ
ーデータが隣り合う2つのスライス位置のビューデータ
から生成される。
【0101】スライス位置6d,7d,8dおよび9d
のビューデータが、それぞれ、ダイヤグラムD,C,B
およびA上の2旋回目のデータから生成され、それらの
中間のスライス位置のビューデータが隣り合う2つのス
ライス位置のビューデータから生成される。
【0102】スライス位置5dと6dの間の任意のスラ
イス位置のビューデータはスライス位置5dと6dのビ
ューデータから前述と同様な補間演算によって生成され
る。3旋回目以降も同様である。この場合は、ピッチを
4とすることによりカバレッジをさらに広げるかあるい
はトータルスキャン時間をさらに低減することができ
る。
【0103】検出素子列の数を一般的にnとしたとき、
ヘリカルピッチをn−1とすることにより、心拍周期が
1スキャン時間に一致するときはギャップレスの撮影を
行うことができる。心拍周期が1スキャン時間より長い
ときはギャップが発生するがその場合は前述の補間演算
によってギャップを埋めることができる。
【0104】ヘリカルピッチをnとしたときは、心拍周
期が1スキャン時間に一致していてもギャップが生じる
が、その場合でも上記同様にしてギャップレス化が可能
である。
【0105】本装置の動作を説明する。図16に、本装
置の動作のフロー(flow)図を示す。同図に示すよ
うに、ステップ(step)902でヘリカルスキャン
を行う。ヘリカルスキャンは、X線検出器24の検出素
子列数をnとしたときピッチn−1またはnで行われ
る。これによって対象100が体軸方向の所定の範囲に
わたって連続的にスキャンされ、n個の検出素子列に対
応したn系統の投影データが獲得される。ヘリカルスキ
ャンに並行して、周期的信号検出装置8を通じて対象1
00の心拍信号等が獲得される。
【0106】ヘリカルスキャンによるデータ獲得に関わ
る、走査ガントリ2および撮影テーブル4からなる部分
は、本発明における透過X線データ獲得装置の実施の形
態の一例である。また、本発明における透過X線データ
を獲得するための手段の実施の形態の一例である。
【0107】走査ガントリ2によるデータ獲得および周
期的信号検出装置8を通じての心拍信号等の獲得は、デ
ータ処理装置60による制御の下で行われる。データ等
の獲得の制御は、データ処理装置60が所定のプログラ
ムを実行することにより行われる。獲得したデータ等は
データ収集バッファ64を経て記憶装置66に記憶され
る。
【0108】次に、ステップ904で、ビューデータ生
成が行われる。ビューデータ生成は、図8および図10
ないし図15に示したような各スライス位置におけるビ
ューデータを、前述のような補間演算によって生成する
処理である。ビューデータ生成はデータ処理装置60に
よって行われる。データ処理装置60は、所定のプログ
ラムを実行することによってビューデータを生成する。
【0109】データ処理装置60は、本発明における第
1のデータ生成装置の実施の形態の一例である。また、
複数のビューデータ群をそれぞれ生成するための手段の
実施の形態の一例である。
【0110】データ処理装置60は、また、本発明にお
ける第2のデータ生成装置の実施の形態の一例である。
また、1対のスライスの中間のスライスにおけるビュー
データ群を生成するための手段の実施の形態の一例であ
る。
【0111】データ処理装置60は、さらに、本発明に
おける第3のデータ生成装置の実施の形態の一例であ
る。また、1対のスライスの中間のスライスにおけるビ
ューデータ群を生成するための手段の実施の形態の一例
である。
【0112】次に、ステップ906で、画像再構成が行
われる。画像再構成は、データ処理装置60により、上
記の各スライスのビューデータを用いて、例えばフィル
タード・バックプロジェクション法等により行われる。
【0113】これによって、連続する複数のスライスの
断層像がそれぞれ得られる。それら断層像は全て、例え
ば心臓の拡張期等同一の時相の断層像となる。データ処
理装置60は、本発明における断層像生成装置の実施の
形態の一例である。また、断層像をそれぞれ生成するた
めの手段の実施の形態の一例である。
【0114】次に、ステップ908で、断層像が表示装
置68に表示されて診断等に供され、また、記憶装置6
6に記憶される。以上、好ましい実施の形態の例に基づ
いて本発明を説明したが、本発明が属する技術の分野に
おける通常の知識を有する者は、上記の実施の形態の例
について、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々
の変更や置換等をなし得る。したがって、本発明の技術
的範囲には、上記の実施の形態の例ばかりでなく、特許
請求の範囲に属する全ての実施の形態が含まれる。
【0115】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、時間分解能の良い断層像を得るX線CT装置を実
現することができる。また、体動位相に同期したヘリカ
ルスキャンによる撮影を能率良く行うX線CT装置を実
現することことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】X線検出器の模式図である。
【図3】X線検出器の模式図である。
【図4】X線照射・検出装置の模式図である。
【図5】X線照射・検出装置の模式図である。
【図6】X線照射・検出装置の模式図である。
【図7】ヘリカルスキャンにおける複数の検出素子列の
軌跡のダイヤグラムを示す図である。
【図8】ビューデータ生成の概念図である。
【図9】ビューデータの時間分解能プロファイルを示す
図である。
【図10】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図11】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図12】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図13】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図14】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図15】複数のスライス位置におけるビューデータ生
成の概念図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフ
ロー図である。
【図17】ヘリカルスキャンによる心拍位相同期撮影の
タイムチャートである。
【符号の説明】
2 走査ガントリ 20 X線管 22 コリメータ 24 X線検出器 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 34 回転部 36 回転コントローラ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 60 データ処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 8 周期的信号検出装置 100 対象 400 X線ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沈 雲 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 佐々木 公祐 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA10 CA03 DA02 EB18 FA47 FE12 5B057 AA08 AA09 BA03 BA13 BA21 CA12 CA16 CB12 CB16 CH01 CH11 5B080 BA05 CA01 FA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得するための手段と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向に複数個配設してなり前記対象を挟んで前記
    X線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照
    射・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って
    旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
    タを獲得するための手段と、 前記複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得した複数の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲の複数のビューデータ群をそれぞれ生成するための
    手段と、 前記複数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成するための手段と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備すること
    を特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得するための手段と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向に複数個配設してなり前記対象を挟んで前記
    X線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照
    射・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って
    旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
    タを獲得するための手段と、 前記複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得した複数の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲の複数のビューデータ群をそれぞれ生成するための
    手段と、 前記複数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成するための手段と、 前記複数のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成するた
    めの手段と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備すること
    を特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得するための手段と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチn−1で旋回させて前記対象について複数ビューの
    透過X線データを獲得するための手段と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成するための
    手段と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成するための手段と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備すること
    を特徴とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得するための手段と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチn−1で旋回させて前記対象について複数ビューの
    透過X線データを獲得するための手段と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成するための
    手段と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成するための手段と、 前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成するた
    めの手段と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成するための手段と、を具備すること
    を特徴とするX線CT装置。
  5. 【請求項5】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得するための手段と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチnで旋回させて前記対象について複数ビューの透過
    X線データを獲得するための手段と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成するための
    手段と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成するための手段と、 前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成するた
    めの手段と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成するための手段と、 を具備することを特徴とするX線CT装置。
  6. 【請求項6】 nの値が2である、ことを特徴とする請
    求項3ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のX
    線CT装置。
  7. 【請求項7】 nの値が4である、ことを特徴とする請
    求項3ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のX
    線CT装置。
  8. 【請求項8】 前記周期的信号は心拍信号である、こと
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のうちのいずれか
    1つに記載のX線CT装置。
  9. 【請求項9】 撮影の対象の周期的な体動に関する周期
    的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向に複数個配設してなり前記対象を挟んで前記
    X線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照
    射・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って
    旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
    タを獲得する透過X線データ獲得装置と、 前記複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得した複数の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲の複数のビューデータ群をそれぞれ生成する第1の
    データ生成装置と、 前記複数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成する第2のデータ生成装置と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  10. 【請求項10】 撮影の対象の周期的な体動に関する周
    期的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向に複数個配設してなり前記対象を挟んで前記
    X線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照
    射・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿って
    旋回させて前記対象について複数ビューの透過X線デー
    タを獲得する透過X線データ獲得装置と、 前記複数の検出素子列を通じてそれぞれ獲得した複数の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲の複数のビューデータ群をそれぞれ生成する第1の
    データ生成装置と、 前記複数のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成する第2のデータ生成装置と、 前記複数のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成する第
    3のデータ生成装置と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  11. 【請求項11】 撮影の対象の周期的な体動に関する周
    期的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチn−1で旋回させて前記対象について複数ビューの
    透過X線データを獲得する透過X線データ獲得装置と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成する第1の
    データ生成装置と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成する第2のデータ生成装置と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  12. 【請求項12】 撮影の対象の周期的な体動に関する周
    期的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチn−1で旋回させて前記対象について複数ビューの
    透過X線データを獲得する透過X線データ獲得装置と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成する第1の
    データ生成装置と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成する第2のデータ生成装置と、 前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成する第
    3のデータ生成装置と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  13. 【請求項13】 撮影の対象の周期的な体動に関する周
    期的信号を獲得する周期的信号獲得装置と、 扇状のX線ビームを照射するX線照射装置、および、複
    数のX線検出素子を前記扇状のX線ビームの広がりの方
    向に配列してなる検出素子列を前記扇状のX線ビームの
    厚みの方向にn個配設してなり前記対象を挟んで前記X
    線照射装置と対向するX線検出装置、を有するX線照射
    ・検出装置を前記対象の周りを螺旋状の軌道に沿ってピ
    ッチnで旋回させて前記対象について複数ビューの透過
    X線データを獲得する透過X線データ獲得装置と、 前記n個の検出素子列を通じてそれぞれ獲得したn個の
    透過X線データ群に関し、前記周期的信号の予め定めら
    れた位相におけるビューを中心とする前後180°の範
    囲のビューにおける対向ビューデータ同士の補間により
    予め定められたそれぞれのスライスに関する360°の
    範囲のn個のビューデータ群をそれぞれ生成する第1の
    データ生成装置と、 前記n個のビューデータ群のうち、互いに隣り合う検出
    素子列を通じて獲得した透過X線データ群に基づく1対
    のビューデータ群における互いに同一ビューのデータ同
    士を用いて、前記1対のビューデータ群がそれぞれ関わ
    る1対のスライスの中間のスライスにおけるビューデー
    タ群を生成する第2のデータ生成装置と、 前記n個のビューデータ群のうち、前記螺旋状の軌道の
    進行方向における最前の検出素子列を通じて獲得した透
    過X線データ群に基づくビューデータ群と前記螺旋状の
    軌道の進行方向における最後の検出素子列を通じて前記
    周期的信号の1周期遅れで獲得した透過X線データ群に
    基づくビューデータ群とからなる1対のビューデータ群
    における互いに同一ビューのデータ同士を用いて、前記
    1対のビューデータ群がそれぞれ関わる1対のスライス
    の中間のスライスにおけるビューデータ群を生成する第
    3のデータ生成装置と、 前記生成した各ビューデータ群に基づいて前記対象の断
    層像をそれぞれ生成する断層像生成装置と、を具備する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  14. 【請求項14】 nの値が2である、ことを特徴とする
    請求項11ないし請求項13のうちのいずれか1つに記
    載のX線CT装置。
  15. 【請求項15】 nの値が4である、ことを特徴とする
    請求項11ないし請求項13のうちのいずれか1つに記
    載のX線CT装置。
  16. 【請求項16】 前記周期的信号は心拍信号である、こ
    とを特徴とする請求項9ないし請求項15のうちのいず
    れか1つに記載のX線CT装置。
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