JP2002325427A - パワー半導体素子回路及びこれを用いたインバータ装置 - Google Patents

パワー半導体素子回路及びこれを用いたインバータ装置

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JP2002325427A JP2001128218A JP2001128218A JP2002325427A JP 2002325427 A JP2002325427 A JP 2002325427A JP 2001128218 A JP2001128218 A JP 2001128218A JP 2001128218 A JP2001128218 A JP 2001128218A JP 2002325427 A JP2002325427 A JP 2002325427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のパワー半導体素子回路では検出用コイ
ルや検出用抵抗を用いて電流を検出していたので、緩や
かに変化する直流電流を検出できず検出部での電力損失
が大きかった。また検出速度も遅かった。 【解決手段】 パワー半導体素子回路のパワー半導体素
子に、発光性ワイドギャップ半導体材料を用いた素子を
用い、通電電流の検出をパワー半導体素子自体が発光す
る光を受光素子で検出して行う。受光素子の検出信号を
パワー半導体素子のゲート駆動回路に印加してパワー半
導体素子の電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電電流の変化を
検知して通電電流を制御するパワー半導体素子回路及び
これを用いたインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通電電流の変化を検知して通電電流を制
御するパワー半導体素子回路においては、パワー半導体
素子を流れる通電電流の増加又は減少等の変化を検出し
て検出信号を出力する検出回路を有する。この検出信号
を用いて、通電電流の異常な増加又は減少を抑制した
り、短絡などの異常時に負荷やパワー半導体素子回路自
体を保護するために電流を遮断するなどの制御が行われ
ている。上記の制御においては通電電流を高い感度で検
出する必要がある。検出回路の2つの従来例を図9の
(a)及び(b)の回路図を参照して説明する。図9の
(a)に示す第1の従来例では、太陽電池、燃料電池な
どの直流電源50に、制御素子としてのIGBT(Insul
ated gate bipolar transistor)51を経て負荷52が
接続されている。IGBT51と電源50との間の電路
59にCT等の検出用コイル53を設け、電路59を流
れる電流の変化により検出用コイル53に誘起する電圧
V1を検出信号として駆動回路55に入力する。駆動回
路55は電圧V1に基づいてIGBT51を制御する。
例えば負荷52で短絡事故が発生すると電路59を流れ
る電流が急増し、電流の急増により電圧V1も急増す
る。駆動回路55は電圧V1が所定値を超えると、IG
BT51のゲート電圧を制御してIGBT51をオフに
する。これにより、異常が発生したときの、電源50、
IGBT51及び負荷52の損傷を防止する。
【0003】図9の(b)は第2の従来例の回路図を示
す。図において、直流電源50に、制御素子としてのI
GBT51及び抵抗54を介して負荷52が接続されて
いる。負荷52を流れる電流は抵抗54で検出され、検
出信号としての電圧V2が得られる。電圧V2は駆動回
路55に入力され、前記第1の従来例と同様にIGBT
51を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例の検出用
コイル53を用いた検出回路では以下の問題を有する。
通電電流が大きいパワー半導体素子回路の場合、電路5
9の電線は太いものが必要である。例えば、500A級
のポリエチレン絶縁ビニールシースケーブル(通称CV
ケーブル)の直径は約35mmである。また1500A
級のCVケーブルの直径は約65mmである。これらの
CVケーブルを取り囲むように形成する検出用コイル5
3の直径は70mmから100mm程度の大型のものに
なり、重量も大きくなる。このような大型の検出用コイ
ル53の検出応答時間は1〜10マイクロ秒程度と比較
的長く、IGBT51の電流の制御もこの分遅れる。こ
の制御の遅れにより、短絡事故が発生したとき大電流が
負荷52やIGBT51を流れ、これらに障害を与える
おそれがある。また電流変化の速度が遅い場合は検出用
コイル53の検出出力のレベルが極めて低い。従って大
きな電流変化があっても検出できないことがある。
【0005】第2の従来例の抵抗54を用いた検出回路
では、通電電流の変化が緩やかな場合でも通電電流の変
化を容易に検出できる。しかし通電電流が大きい場合、
検出用の抵抗54で大きな電力損失が発生し発熱する。
例えば、常時の通電電流が500Aのパワー半導体素子
回路で、0.002オームの抵抗を用いた場合500W
の電力損失が生じる。例えば負荷52で短絡事故等が発
生し通電電流が1000Aに増大すると、電力損失は2
kWに及ぶ。このように、抵抗54での電力損失が大き
い点が問題であった。検出応答時間は1ミリ秒から速い
ものでも1マイクロ秒と比較的長く、IGBT51の制
御にこの分の遅れが生じる。従って、短絡事故が発生し
たとき大電流が流れ抵抗54の破損やIGBT51や負
荷52の破損を招くおそれがある。更に、発熱による抵
抗54の破損を防ぐためには、熱容量の大きい大型の抵
抗素子を用いたり、水冷など冷却手段を有する抵抗素子
を用いる必要があるため、大型で重いものになり価格も
高価になるという問題があった。
【0006】本発明は、パワー半導体素子回路の通電電
流を検出用コイルや検出用抵抗を用いずに検出する、小
型、軽量、高速かつ低損失のパワー半導体素子回路を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のパワー半導体素
子回路は、電源と負荷とを接続する電路に設けられて前
記電路の電流を制御する、発光性ワイドギャップ半導体
材料で形成され、通電電流に応じて変化する放射光を発
する半導体制御素子、前記半導体制御素子の放射光を検
出し検出信号を出力する受光素子、及び前記受光素子の
前記検出信号が入力され、前記検出信号に応じた制御信
号を前記半導体制御素子のゲートに印加して前記半導体
制御素子の通電電流を制御するゲート駆動回路を有す
る。本発明によれば、半導体制御素子の通電電流に応じ
て変化する放射光を受光素子で検出し、受光素子の検出
信号に基づいて半導体制御素子を制御するので、通電電
流の変化と半導体制御素子の制御までの時間である制御
の応答時間が短い。また光を用いて検出するので電気ノ
イズの影響を受けにくい。
【0008】本発明の他の観点のパワー半導体素子回路
は、電源と負荷とを接続する電路に設けられて前記電路
の電流を制御する、発光性ワイドギャップ半導体材料で
形成され、通電電流に応じて変化する放射光を発する、
シリコン基板上に設けた半導体制御素子、前記半導体制
御素子の放射光を検出し検出信号を出力する受光素子、
及び前記受光素子の前記検出信号が入力され、前記検出
信号に応じた制御信号を前記半導体制御素子のゲートに
印加して前記半導体制御素子の通電電流を制御するゲー
ト駆動回路を有する。
【0009】本発明の他の観点のパワー半導体素子回路
は、電源と負荷とを接続する電路に設けられて前記電路
の電流を制御する、ワイドギャップ半導体材料で形成さ
れた半導体層の少なくとも1つの層が再結合センターを
有し通電電流に応じて変化する放射光を発する、半導体
バイポーラ制御素子、前記半導体バイポーラ制御素子の
放射光を検出し検出信号を出力する受光素子、及び前記
受光素子の前記検出信号が入力され、前記検出信号に応
じた制御信号を前記半導体制御素子のゲートに印加して
前記半導体バイポーラ制御素子の通電電流を制御するゲ
ート駆動回路を有する。
【0010】本発明のインバータ装置は、直流電源の正
及び負の両端子間に接続された、発光性ワイドギャップ
半導体材料で形成され、通電電流に応じて変化する放射
光を発する半導体制御素子、前記半導体制御素子の放射
光を検出し検出信号を出力する受光素子、及び前記受光
素子の前記検出信号が入力され、前記検出信号に応じた
制御信号を前記半導体制御素子のゲートに印加して前記
半導体制御素子の通電電流を制御するゲート駆動回路を
有するパワー半導体素子回路と半導体制御素子との複数
の直列接続体、前記直列接続体の接続点に接続された負
荷、前記半導体制御素子を制御する制御回路、及び前記
パワー半導体素子回路の半導体制御素子及び前記半導体
制御素子にそれぞれ逆並列に接続されたフライホイール
ダイオードを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のパワー半導体素子回路の
実施の形態を以下に説明する。パワー半導体素子回路に
用いるパワー半導体素子に適した材料として、炭化珪素
(SiC)、ガリウムナイトライド(GaN)、ダイヤ
モンドなどのワイドギャップ半導体材料が知られてい
る。ワイドギャップ半導体材料は、シリコン(Si)の
半導体材料に比べて絶縁破壊電界と熱伝導率が高く、高
い温度でも動作するという優れた物理的特性を有してい
る。このため、ワイドギャップ半導体材料で形成したワ
イドギャップ半導体素子は高耐電圧かつ低損失であり、
半導体素子で発生する損失が少ない。また発生した熱を
放散しやすく、かなり高い温度になるまで電流を増加さ
せることができるので、大電流を制御するパワー半導体
素子回路の半導体素子に適している。
【0012】ワイドギャップ半導体材料において、接合
を形成しているn型層とp型層のいずれか一方にキャリ
アの再結合センター(電子と正孔とが再結合して消滅す
る過程を促進させる不純物原子や複数不純物原子の複合
体が存在する場所)を形成することにより、接合を通っ
て電流を流すと光を発する発光性ワイドギャップ半導体
素子を得ることができる。ワイドギャップ半導体材料を
用いて発光性ワイドギャップのバイポーラ半導体制御素
子を構成し、素子の一部に光の放射部を設けると、そこ
から光を放射させることができる。この光を受光素子で
検出し、得られた検出出力から、通電電流の値やその変
化を検出することができる。放射する光の強さはバイポ
ーラ半導体制御素子を流れる電流にほぼ比例する。直線
性のよい光電変換特性を有する受光素子を用いると、受
光素子の検出出力は、バイポーラ半導体制御素子を流れ
る電流に比例する。従って、受光素子の検出出力でバイ
ポーラ半導体制御素子の駆動回路を動作させるとバイポ
ーラ半導体制御素子の通電電流を制御することができ
る。なお、再結合センターの数は多すぎると、必要とす
る放射光を確保する以上に電子や正孔を再結合させるた
めに半導体素子のオン電圧が高くなり電力損失が大きく
なってしまう。このため、再結合センターを形成する不
純物原子等のドープ量を適正化したり、ドープする領域
を半導体層の一部に局在化させたりするのが望ましい。
例えば光の放射部に対向する半導体層の領域等に限定す
ることもその一方法である。
【0013】受光素子としては、Si半導体受光素子、
ワイドギャップ半導体受光素子または光導電素子等を用
いる。受光素子は、例えば一辺が数mm、厚さが1mm
程度の略正方形の平板状であり、発光性ワイドギャップ
のバイポーラ半導体制御素子のパッケージ内に設ける。
この構成により光バイポーラ半導体制御素子を作る。光
バイポーラ半導体制御素子において、受光素子とバイポ
ーラ半導体制御素子とは電気的に絶縁されており、受光
素子の受光面をバイポーラ半導体制御素子の光放射部に
対向させている。受光素子をバイポーラ半導体制御素子
のパッケージ内に内蔵したことによるパッケージの容積
の増加は、耐圧6kV級の素子で約3cm程度であ
り、重量の増加も100グラム程度である。光バイポー
ラ半導体制御素子の総合伝達効率は、バイポーラ半導体
制御素子の発光効率、光が受光素子に集光される集光効
率、及び受光素子に集光された光が電気に変換される光
電変換効率の積で表され半導体材料により大きく変化す
るが、0.005〜2%程度である。例えば0.1%に
するとバイポーラ半導体制御素子に流れる電流が500
Aのとき、受光素子に発生する光電流は0.5A程度で
ある。短絡事故などにより電流が例えば1000Aに増
加しても受光素子に発生する光電流は1A程度である。
受光素子には通常20〜30V以下の電圧を印加するの
で、受光素子で発生する電力損失は20〜30W程度で
ある。
【0014】受光素子の光電流はバイポーラ半導体制御
素子を流れる電流に比例して増減するので、電流が緩や
かに変化する場合でも検出できる。なお、本発明の他の
好ましい実施形態としては、発光性ワイドギャップ半導
体材料を用いたバイポーラ半導体制御素子の光を光ファ
イバーを介して受光素子で検出する方法がある。例えば
バイポーラ半導体制御素子のパッケージに、光ファイバ
ーを入射端がバイポーラ半導体制御素子の発光部に対向
するように取り付ける。光ファイバーの出射端には受光
素子を取り付ける。この構成では前記の効果に加えてバ
イポーラ半導体制御素子と受光素子間の絶縁耐圧を容易
に高くすることができる。
【0015】以下、本発明の好適な実施例について図1
から図8を参照して説明する。 《第1実施例》本発明の第1実施例のパワー半導体素子
回路を図1から図4を参照して説明する。図1は本実施
例のパワー半導体素子回路の回路図である。図におい
て、太陽電池、燃料電池等の直流電源13に、パワー半
導体素子回路の半導体制御素子としてのゲートターンオ
フサイリスタ(GTO)1を経て負荷14が接続されて
いる。直流電源13は、交流電源の交流を整流装置によ
り整流し平滑して得られる直流の電源であってもよい。
GTO1は発光性ワイドギャップ半導体材料のSiCを
用いて製作した発光性ワイドギャップのバイポーラ半導
体制御素子であり、GTO1を流れる電流にほぼ比例す
る強さの光を放射する。矢印1Aで示す放射光は、図2
を用いて後で詳細に説明する、GTO1のパッケージ内
に設けられた受光素子2により受光される。受光素子2
のカソード9Bは電源9cを介して電源13の負極Gに
接続され、アノード2Aは判定制御回路7の入力端10
に接続されている。GTO1のゲート16にターンオン
回路3及びターンオフ回路5が接続されている。ターン
オン回路3は、GTO1のゲートと負極Gとの間に直列
に接続された電源3Aとトランジスタ3Bと抵抗3Cを
有する。トランジスタ3Bのゲート端子4にGTO1を
オンにするための正のパルス信号が印加される。オフ回
路5は、電源13の負極Gに正極が接続された直流電源
5A、直流電源5Aの負極とGTO1のゲートとの間に
直列に接続された抵抗5BとFET5Cを有する。FE
T5Cのソースと負極G間にはコンデンサ5Dが接続さ
れている。FET5Cのゲート6にGTO1をオフにす
るための正のパルス信号が印加される。判定制御回路7
は、出力端が前記ゲート6に接続されたコンパレータ8
を有する。コンパレータ8の一方の入力端子11は基準
電圧を発生する基準電源9に接続され、他方の入力端子
10は受光素子2のアノード2Aに接続されている。入
力端子10と負極G間に抵抗12が接続されている。
【0016】次に本実施例のパワー半導体素子回路の動
作を説明する。GTO1は、例えば耐電圧6kV、電流
容量200AのSiC−GTOサイリスタであり、受光
素子2はシリコンホトダイオードを用いている。GTO
1をオンにするときは、ターンオン回路3の入力端子4
に正のパルス信号を与える。これによりトランジスタ3
Bをオンにすると、GTO1はオンになり所定の電流
(例えば100A)が電源13から負荷14に流れる。
オン状態のGTO1をオフにするときは、ターンオフ回
路5の入力端子6に正のパルス信号を与えてFET5C
をオンにする。これによりGTO1のゲート16から直
流電源5Aに電流がバイパスされて、GTO1の通電電
流が遮断され負荷14の運転が停止する。通電中のGT
O1の放射光は受光素子2で検出され、発生した光電流
2Cが判定制御回路7の入力端子10から抵抗12を経
て負極Gに流れる。入力端子10に生じた電圧はコンパ
レータ8で基準電源9の電圧と比較される。負荷14に
短絡などの異常が発生したときは、GTO1に正常時を
上回る大きな電流が流れ放射光の強度が増加する。その
結果、受光素子2の光電流が増加してコンパレータ8の
検出端子10の電圧も増加する。検出端子10の電圧が
コンパレータ8の入力端子11の基準電圧よりも高くな
るとコンパレータ8の出力がハイレベルとなり、ターン
オフ回路5のFET5CがオンになってGTO1をオフ
にする。例えば150A程度の電流が流れた場合コンパ
レータ8の入力端子10の電圧が入力端子11の基準電
圧を上回るように設定すると、150Aを超える電流が
流れるとGTO1はオフとなり、電源13と負荷14の
間を遮断する。これにより負荷14が破損したり、パワ
ー半導体素子回路が破損するのを防止できる。
【0017】なおGTO1のカソード13Aとアノード
14A間に既知のスナバ回路を接続するのが望ましい。
スナバ回路は、抵抗、コンデンサ、ダイオードなどを組
み合わせたものが望ましい。図2は、GTO1と受光素
子2を1つのパッケージに収納した耐電圧6kV、電流
容量200Aの光GTO素子100の断面図である。図
において、アノード電極14Aに接続されている金属ベ
ース3の中央部にGTO1が固定されている。GTO1
の表面には、GTO1を電流が流れるとき光を放射する
光放射窓19が設けられている。金属ベース3には、金
属製のキャップ4が固定されている。キャップ4の内面
には絶縁板2Dを介してホトダイオード2が、受光部2
BをGTO1の光放射窓19に向けて取り付けられてい
る。金属ベース3は2つの孔17、18を有している。
孔17からカソード電極13Aが導出され、孔18から
ゲート電極16が導出されている。キャップ4は2つの
孔10、11を有している。孔10から受光素子2のア
ノード電極2Aが導出され、孔11からカソード電極9
Bが導出されている。孔10、11、17、18はいず
れも既知の気密封止材で気密に封止されている。光GT
O素子100、ターンオン回路3、ターンオフ回路5及
び判定制御回路7でパワー半導体素子回路を構成してい
る。
【0018】光GTO素子100のパッケージ内におい
て、GTO1のカソード20は、カソード電極13Aに
2本の導線14B、14Cで接続されている。GTO1
のゲート16Aは導線15でゲート電極16に接続され
ている。導線14B、14C、15の数は電流量に応じ
て増減すればよい。受光素子2のアノード7Aは導線6
でアノード電極2Aに接続され、カソード9Aは導線2
8でカソード電極9Bに接続されている。GTO1と受
光素子2は電気的に絶縁されている。GTO1の光放射
窓19と受光素子2の受光部2Bとの間の距離は約1c
mである。受光素子2のシリコンホトダイオードは、1
辺が3mmの略正方形であり厚さは約0.5mmであ
る。アノード電極14A、ゲート電極16及びカソード
電極13Aはともに長さが約3cmである。前記のよう
に、シリコンホトダイオードが小型であるので光GTO
100の大きさは小さい。この光GTO100を、耐電
圧6kV電流容量200AのSiC−GTOサイリスタ
と比較すると、光GTO100では重量が約100グラ
ム増加し、容積が数パーセント増加した。図2に示すよ
うに、光GTO1では、アノード20の導線を取付ける
ためのパッドの一部を除去して光放射窓19を設けてい
るので、発光効率は比較的低い。また光放射窓19と受
光素子2の受光部2Bとの間を約1cm離して集光効率
を低くしている。従って異常時に通電電流が200Aか
ら瞬間的に1000Aに増加したときでも、受光素子2
の光電流は120mA程度である。受光素子2の印加電
圧が例えば10Vのとき電力損失は約1.2Wであり極
めて低い値である。
【0019】負荷14における短絡事故等により電流が
急増してから、受光素子2が電流の急増を検出するまで
の検出応答時間は0.1マイクロ秒以下である。受光素
子2の検出から判定制御回路7及び駆動回路23の動作
によりGTO1がオフになるまでの時間は2〜3マイク
ロ秒であり極めて短時間である。発明者は、GTO1の
通電電流が200Aを超えたときGTO1がオフとなる
ように、判定制御回路7の基準電源9の電圧を設定して
負荷14で短絡を発生させる実験を行った。その結果、
短絡が発生して電流が約40%増加して約280Aにな
った時点で制御が働きGTO1はオフとなった。この実
験結果から短絡電流を大幅に抑制することができること
が判った。短絡電流が大きくならないのでパワー半導体
素子回路の各構成部品は電力容量の小さいものでよく、
パワー半導体素子回路の小型化、軽量化、低損失化が実
現できる。このように本実施例によればパワー半導素子
回路の小型化、軽量化に加えて高速・低損失化も実現で
きる。
【0020】発光性のワイドギャップバイポーラ半導体
制御素子について以下に詳細に説明する。従来のGTO
などのバイポーラ半導体制御素子では、オン電圧を低く
して低損失にするために、接合を形成しているp型又は
n型の半導体層内においてキャリアの再結合が出来るだ
け生じないように構成している。すなわち各半導体層に
再結合センターを出来るだけ含まないようにしている。
これに対して、本発明の発光性ワイドギャップバイポー
ラ半導体制御素子では、前記従来のバイポーラ半導体制
御素子とは逆に、バイポーラ半導体制御素子を形成する
複数の半導体層の内の少なくとも一層にある程度の再結
合センターが存在するように構成している。再結合セン
ターは、少なくとも1つのSiC半導体層にアルミニウ
ムと窒素の原子をドープすることにより得られる。この
ようにすると、アルミニウム原子が作る不純物レベルに
捕獲された正孔と、窒素原子が作る不純物レベルに捕獲
された電子が再結合することにより光が発生する。半導
体層に多数のアルミニウム原子と窒素原子をドープして
多数の再結合センターを形成すると放射光の強さは大き
くなる。しかし、再結合により、電子や正孔の流れが阻
害されるのでバイポーラ制御素子のオン抵抗が高くなり
従ってオン電圧も高くなる。その結果バイポーラ制御素
子の電力損失が大きくなる。そこで、放射光の強さとオ
ン抵抗の大きさを、実用性を考慮しつつ望ましい値に設
定する必要がある。本実施例の発光性ワイドギャップバ
イポーラ半導体材料すなわちSiCでは、アルミニウム
原子及び窒素原子の数をそれぞれ1×1015〜1×1
19atom/cmの範囲にするのが望ましい。S
iCの場合は、アルミニウムはp型不純物として働き、
窒素はn型不純物として働く。そこで、再結合センター
を有する半導体層がp型の場合は、アルミニウムを窒素
より多くドープする必要がある。例えばアルミニウムを
1×1021atom/cm程度まで増加させてもよ
い。また再結合センターを有する半導体層がn型の場合
は、窒素をアルミニウムより多くドープする必要があ
る。例えば窒素を1×1021atom/cm程度ま
で増加させてもよい。
【0021】本実施例に用いている発光性のワイドギャ
ップGTO1の詳細な構造を図3及び図4を参照して説
明する。図3はGTO1の平面図であり、図4は、図3
の一部のIV−IV断面図である。図2のGTO1は、
図3のII−II断面図を示している。
【0022】図3及び図4において、GTO1は、図4
の断面図に示すように、カソード電極31に厚さ約10
0μmのp型層32を形成し、その上に厚さ約70μm
のn型層33を形成している。n型層33の上に再結合
センターを有する厚さ約3μmのp型層34を形成す
る。p型層34の図において両端部にゲート電極16A
を形成する。p型層34の図において中央部に厚さ約2
μmのn型層35を形成し、n型層35にアノード電極
20を形成する。p型層34には、アルミニウム原子を
3.5×1017atom/cm及び窒素原子を8×
1016atom/cmの濃度でドープしている。こ
れにより例えば100A/cmの電流密度で通電した
とき、オン電圧は5.2Vと比較的低い値であった。ま
たこの通電状態での放射光の強さは約16ミリワット
(mW)であり、放射光の波長は約470ナノメータ
(nm)であった。図2及び図3に示すように、GTO
1の外周領域には電界を緩和するための既知のターミネ
ーション領域37が形成されている。光放射窓の周囲は
カソード電極20で取り囲まれており、光放射窓に対向
するカソード電極のないp型層を電流が十分流れるよう
にしている。なお、p型層34の光放射窓にほぼ対向す
る部分以外はアルミニウムのみドープし窒素をドープし
ないようにした場合も実験したがオン電圧を低減する上
で効果があった。
【0023】《第2実施例》図5は、本発明の第2実施
例のパワー半導体素子回路の回路図である。図におい
て、直流電源13に光IGBT101を経て負荷14が
接続されている。光IGBT101は、発光性ワイドギ
ャップ半導体材料を用いて作ったバイポーラ半導体制御
素子としてのpチャネルSiC絶縁ゲートバイポーラト
ランジスタ(IGBT)21と、受光素子22としての
シリコンホトダイオードが1つのパッケージ(図示省
略)内に収納されている。パッケージ内の構成は図2に
示す光GTO100の構成に類似であり、SiC−IG
BT21の矢印21Aで示す放射光が受光素子22の受
光部に入射するようになされている。受光素子22のカ
ソードと電源13の負極との間に、直流電源103が、
その正極がカソードに接続されるように接続されてい
る。SiC−IGBT21のゲートには、SiC−IG
BT21の通電を制御する駆動回路23の出力端23A
が接続されている。駆動回路23の入力端24には、S
iC−IGBT21を外部の装置から制御する制御信号
が入力される。受光素子22のアノードは判定制御回路
7の抵抗12を経て入力端10に接続されている。判定
制御回路7の回路構成は図1のものと同じであるので同
じ動作をする。判定制御回路7の出力端7Aは駆動回路
23の入力端23Bに接続されている。光IGBT10
1、駆動回路23、判定制御回路7でパワー半導体素子
回路を構成している。
【0024】負荷14の変動等によりSiC−IGBT
21を流れる電流が増加すると、受光素子22を流れる
矢印22Cで示す光電流が増加し、判定制御回路7の入
力端10の電圧が増加する。入力端10の電圧が基準電
源9の電圧より高くなると、コンパレータ8の出力端7
Aがハイレベルとなる。その結果駆動回路23は、出力
端23Aのレベルを低下させてSiC−IGBT21を
流れる電流を減らすように制御する。負荷14を流れる
電流が所定値より減少すると、前記と逆の動作をしてS
iC−IGBT21を流れる電流を増加させる。これに
よって負荷14を流れる電流をほぼ一定の範囲に保つこ
とができる。また負荷14に短絡事故等の異常が発生し
大電流が流れたときは、SiC−IGBT21の電流を
大幅に減らすかSiC−IGBT21をオフにして事故
による損傷を防止する。本実施例のSiC−IGBT2
1の詳細な構成は図示を省略するが、p型バッファ半導
体層にアルミニウム原子を1.6×1017atom/
cm、窒素原子を6×1016atom/cmの濃
度でドープしている。これにより、例えば100A/c
の電流密度で通電したとき、オン電圧は4.6Vと
比較的低い値であった。この通電状態での放射光の強さ
は約8mWであり、波長は約470nmであった。
【0025】本実施例の具体例では、IGBT21とし
て、耐電圧6kV、電流容量100AのSiC−pチャ
ネルIGBTを用い、受光素子22としてシリコンホト
ダイオードを用いる。通常の使用状態では、駆動回路2
3の入力端子24に駆動信号を入力する。これによりI
GBT21のゲートに負電圧が印加され、IGBT21
はオンになる。IGBT21をオフにするときは、前記
駆動信号のレベルを零にするか、場合によっては逆極性
の駆動信号を印加する。これによりIGBT21をオフ
にして負荷14を流れる電流を遮断することができる。
前記具体例では、負荷14に短絡事故が発生して電流が
例えば800Aにまで増加したとしても、受光素子22
を流れる電流は90mA程度である。直流電源103の
電圧が10Vとすれば、受光素子22の電力損失は0.
9W程度と極めて少なく、IGBT21と同じパッケー
ジ内に収納しても問題はない。
【0026】負荷14における短絡事故等により電流が
急増してから、受光素子22が電流の急増を検出するま
での検出応答時間は0.1マイクロ秒以下である。受光
素子22の検出から判定制御回路7及び駆動回路23の
動作によりIGBT21がオフになるまでの時間は約1
マイクロ秒であり極めて短時間である。発明者は、IG
BT21の通電電流が100Aを超えたときIGBT2
1がオフとなるように、判定制御回路7の基準電源9の
電圧を設定して負荷14で短絡を発生させる実験を行っ
た。その結果、短絡が発生して電流が約50%増加して
約150Aになった時点で制御が働きIGBT21はオ
フとなった。この実験結果から短絡電流を大幅に抑制す
ることができることが判った。短絡電流が大きくならな
いのでパワー半導体素子回路の各構成部品は電力容量の
小さいものでよく、パワー半導体素子回路の小型化、軽
量化、高速・低損失化が実現できる。
【0027】《第3実施例》図6は第3実施例の9kV
のパワー半導体素子回路40の回路図である。図におい
て、GTO41のアノード電極49Aは、負荷14と判
定制御回路48の一方の入力端子に接続され、カソード
電極49Bは電源13の負極に接続されている。直流電
源13にGTO41を経て負荷14が接続されている。
本実施例に用いるGTO41は、発光性ワイドギャップ
半導体材料であるSiCを用いたゲートターンオフサイ
リスタ(GTO)である。GTO41は図7の断面図に
示すように、n型基板を用いn型のベース領域にゲート
を設けたアノードゲート構造のSiC−GTOである。
図7において、片面にカソード電極49Bを有する厚さ
約250μmのn型SiC基板36の他方の面に、厚さ
約95μmのp型層37を形成している。p型層37の
上に再結合センターを有する厚さ約3μmのn型層38
を形成している。n型層38の中央部に厚さ約2μmの
p型層を形成し、その上にアノード電極49Aを設けて
いる。n型層38の両端部にゲート電極49Cを設けて
いる。
【0028】このSiC−GTOは、ベース領域である
n型層38にアルミニウム原子を8×1016atom
/cm及び窒素原子を2.8×1017atom/c
の濃度でドープしている。100A/cmの電流
密度で通電したときのオン電圧は4.1Vと比較的低い
値であった。またこの通電状態での放射光の強さは13
mWであり、放射光の波長は約470nmであった。本
実施例では、GTO41の発光部に光ファイバ43の一
方の端部を配置し、光ファイバの他方の端部にフォトダ
イオード等の受光素子42が配置されている。これによ
り、GTO41の放射光は光ファイバ43を通って受光
素子42に入射する。GTO41と受光素子42の間が
光ファイバ43によって電気的に隔離されているので、
電源13、負荷14及びGTO41を含む回路が高電圧
であっても、受光素子42及び判定制御回路48は前記
高電圧の影響を少なくできる。又受光素子42をGTO
41より離して設けることができるので装置製作にあた
り自由度が大きくなる。外部の装置からGTO41をオ
ンにするときは、ターンオン回路44の入力端子45に
正のパルス電圧を印加し、GTO41をオフにするとき
は、同様にターンオフ回路46の入力端子47に正のパ
ルスを印加する。GTO41を流れる電流が増加し、放
射光の強さが増加すると、光ファイバ43を経て受光素
子42に入射する入射光の強さも増加する。入射光の強
さに実質的に比例する受光素子42の検出電流は、判定
制御回路48に印加され基準電源9の出力電流と比較さ
れる。受光素子42の入射光の強さが増加して、受光素
子42を流れる電流が所定電流値を超えると、判定制御
回路48の出力端48Aの出力信号がターンオフ回路4
6に印加されGTO41をオフにする。基準電源9の出
力電流は任意に変えることができ、この出力電流を加減
することにより前記の所定電流値を所望の値に設定する
ことができる。これにより、GTO41の電流を制御す
ることができる。本実施例は電源13の電圧が9kV以
上、負荷14を流れる電流が200A以上のパワー半導
体回路により適している。またアノードゲート構造のG
TOサイリスタはSiCのn型基板を用いているのでS
iCのp型基板を用いる第1実施例のものに比べて、オ
ン抵抗が5分の1以下になる。従って通電時のGTO4
1の電力損失は非常に少ない。GTO41のヒートシン
クも小型のものでよく、小型、軽量のパワー半導体素子
回路が実現できる。
【0029】負荷14における短絡事故等により電流が
急増してから、受光素子42が電流の急増を検出するま
での検出応答時間は0.1マイクロ秒以下である。受光
素子42の検出から判定制御回路7及び駆動回路23の
動作によりGTO41がオフになるまでの時間は2〜3
マイクロ秒であり極めて短時間である。発明者は、GT
O41の通電電流が400Aを超えたときGTO41が
オフとなるように、判定制御回路7の基準電源9の電圧
を設定して負荷14で短絡を発生させる実験を行った。
その結果、短絡が発生して電流が約40%増加して約5
60Aになった時点で制御が働きGTO41はオフとな
った。この実験結果から短絡電流を大幅に抑制すること
ができることが判った。短絡電流が大きくならないので
パワー半導体素子回路の各構成部品は電力容量の小さい
ものでよく、パワー半導体素子回路の小型化、軽量化、
高速・低損失化が実現できる。なお、n型ベース層にお
いて光放射窓に対向する部分(図7の38A)のみアル
ミニウムと窒素をドープし、それ以外は窒素のみをドー
プすることにより放射光強度を確保しつつ、オン抵抗を
更に低減する上で効果があった。
【0030】《第4実施例》図8は、本発明のパワー半
導体素子回路を用いたインバータ装置のブロック図であ
る。本実施例ではインバータ装置の制御回路の一部に例
えば前記第3実施例のパワー半導体素子回路40を用い
ている。パワー半導体素子回路40の代わりに、前記第
1又は第2実施例のパワー半導体素子回路を用いてもよ
い。図8において、例えば、直流電源13の正極側に接
続された制御回路は、前記第3実施例のパワー半導体素
子回路40であり、それぞれのGTO41には既知のP
WM制御回路を含む制御回路74やフライホイールダイ
オード41Aを接続している。直流電源13の電圧があ
まり高くないときは、GTO41とシリコンホトダイオ
ード42との間の光の伝達に光ファイバ43を用いず両
者を近づけて配置して、GTO41の光を直接ホトダイ
オード42に入射してもよい。直流電源13の負極側の
半導体制御素子には、発光性ではないアノードゲートG
TO72を用いている。アノードゲートGTO72の代
わりに正極側と同じパワー半導体素子回路40を用いて
もよいが、発光性のGTO41はアノードゲートGTO
72よりオン電圧が大きいのでその分電力損失が大きく
なる点と、GTO41の方がコストが高い点で不利にな
る。制御装置73はインバータのスイッチング素子の既
知のPWM制御回路等と同様のものでよい。本実施例に
よればGTO41を流れる通電電流に実質的に比例する
放射光をホトダイオード42で受けて前記通電電流を検
出し、検出した電流を基準電源9の電流に重畳して判定
制御回路48に印加する。これにより、PWM制御回路
を介してGTO41の通電パルス幅を制御し、GTO4
1の通電電流を制御することができ、小型・軽量かつ低
損失のインバータ装置を得ることができる。また、ホト
ダイオードの検出電流を用いて、通電パルスの幅だけで
なく通電パルスの高さも制御することにより、供給電流
を増減できる小型・軽量・低損失のインバータ装置を得
ることもできる。
【0031】以上、本発明のパワー半導体素子回路の4
つの実施例について説明したが、本発明はさらに多くの
適用範囲あるいは派生構造をカバーするものである。例
えばワイドギャップ半導体材料を用いたGTO−サイリ
スタ及びIGBTは、エミッタスイッチサイリスタや静
電誘導サイリスタ等の他のワイドギャップ半導体バイポ
ーラ制御素子でもよく、更にSi基板の上に積層された
複数のワイドギャップ半導体層で形成されたバイポーラ
制御素子でもよい。また前記GTO−サイリスタやIG
BTは、Siやワイドギャップ半導体材料で形成された
MOSFET等のユニポーラ素子と、ワイドギャップ半
導体材料で形成されたバイポーラ制御素子を組み合わせ
たハイブリッド素子でもよい。例えばワイドギャップ半
導体材料を用いたバイポーラトランジスタのエミッタと
コレクタ間に、Si−MOSFETを接続したハイブリ
ッド構成の素子等でも良い。
【0032】ワイドギャップ半導体GTOサイリスタ
は、ワイドギャップ半導体材料の窒化ガリウム(Ga
N)を用いて形成してもよい。窒化ガリウムのGTOサ
イリスタ(GaN−GTO)は、実施例3の図7に示す
ようなアノードゲート構造にするのが望ましく、n型及
びp型の各半導体層の厚さや不純物濃度も図7のものと
ほぼ同じにすればよい。GaN−GTOでは、p型不純
物としては亜鉛(Zn)、n型不純物としてはシリコン
(Si)が適している。n型ベース(図7のn型層3
8)に2.8×1017atom/cmの濃度のSi
原子をドープすると、Si原子による再結合センターが
形成され、発光性GaN−GTOが得られる。放射光の
波長は約470nmであり、同じ通電電流のときの放射
光の強さはSiC−GTOより強い。GaN−GTOの
耐電圧は1200V(電流75A)であり、SiC−G
TOよりは低い。図6のパワー半導体素子回路40にお
いて、SiCのGTO41の代わりにGaN−GTOを
用いることにより、第3実施例と同じような効果を有す
るパワー半導体素子回路2を得ることができる。受光素
子は、Siホトダイオード以外の、ホトトランジスタや
CdS光導電素子等でもよく、SiCホトダイオード等
のワイドギャップ半導体材料を用いた受光素子でもよ
い。
【0033】
【発明の効果】以上の各実施例で詳細に説明したよう
に、本発明のパワー半導体素子回路は、通電電流に応じ
た光を発するパワー半導体制御素子の放射光を受光素子
で検出することによって電流を検出し、その検出出力に
よりパワー半導体制御素子電流を制御する。これによ
り、パワー半導体制御素子回路の小型化、軽量化、高速
化及び低損失化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のパワー半導体素子回路の
回路図
【図2】第1実施例のパワー半導体素子回路に用いる、
パワー半導体素子と受光素子を含むパッケージの断面図
【図3】第1実施例のGTO1の平面図
【図4】図3のGTO1のIV−IV断面図
【図5】本発明の第2実施例のパワー半導体素子回路の
回路図
【図6】本発明の第3実施例のパワー半導体素子回路の
回路図
【図7】第3実施例のSiC−GTOの断面
【図8】本発明のインバータ装置の回路図
【図9】(a)は第1の従来例のパワー半導体素子回路
の回路図 (b)は第2の従来例のパワー半導体素子回路の回路図
【符号の説明】
1 半導体制御素子 2 受光素子 2A アノード電極 3 ターンオン回路 5 ターンオフ回路 7 判定回路 8 コンパレータ 9 基準電源 9A カソード 9B カソード電極 13 直流電源 13A カソード 14 負荷 14A アノード電極 16 ゲート電極 19 光放射窓 21 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGB
T) 22 受光素子 23 駆動回路 31 カソード電極 32、34 n型層 33、35 p型層 37 ターミネーション領域 41 光GTO 42 受光素子 43 光ファイバ 44 ターンオン回路 46 ターンオフ回路 48 判定回路 72 アノードゲートGTO 73 制御装置 100 光GTO素子 101 光IGBT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 657 H01L 29/74 E

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と負荷とを接続する電路に設けられ
    て前記電路の電流を制御する、発光性ワイドギャップ半
    導体材料で形成され、通電電流に応じて変化する放射光
    を発する半導体制御素子、 前記半導体制御素子の放射光を検出し検出信号を出力す
    る受光素子、及び前記受光素子の前記検出信号が入力さ
    れ、前記検出信号に応じた制御信号を前記半導体制御素
    子のゲートに印加して前記半導体制御素子の通電電流を
    制御するゲート駆動回路を有するパワー半導体素子回
    路。
  2. 【請求項2】 電源と負荷とを接続する電路に設けられ
    て前記電路の電流を制御する、発光性ワイドギャップ半
    導体材料で形成され、通電電流に応じて変化する放射光
    を発する、シリコン基板上に設けた半導体制御素子、 前記半導体制御素子の放射光を検出し検出信号を出力す
    る受光素子、及び前記受光素子の前記検出信号が入力さ
    れ、前記検出信号に応じた制御信号を前記半導体制御素
    子のゲートに印加して前記半導体制御素子の通電電流を
    制御するゲート駆動回路を有するパワー半導体素子回
    路。
  3. 【請求項3】 電源と負荷とを接続する電路に設けられ
    て前記電路の電流を制御する、ワイドギャップ半導体材
    料で形成された半導体層の少なくとも1つの層が再結合
    センターを有し通電電流に応じて変化する放射光を発す
    る、半導体バイポーラ制御素子、 前記半導体バイポーラ制御素子の放射光を検出し検出信
    号を出力する受光素子、及び前記受光素子の前記検出信
    号が入力され、前記検出信号に応じた制御信号を前記半
    導体制御素子のゲートに印加して前記半導体バイポーラ
    制御素子の通電電流を制御するゲート駆動回路を有する
    パワー半導体素子回路。
  4. 【請求項4】 前記再結合センターを、前記少なくとも
    1つの層の一部分に有することを特徴とする請求項3記
    載のパワー半導体素子回路。
  5. 【請求項5】 前記電源が直流電源である請求項1、2
    又は3記載のパワー半導体素子回路。
  6. 【請求項6】 前記受光素子が前記半導体制御素子のパ
    ッケージに内蔵されていることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のパワー半導体素子回路。
  7. 【請求項7】 前記半導体制御素子の放射光を前記受光
    素子に伝送する光ファイバを更に備える請求項1、2又
    は3記載のパワー半導体素子回路。
  8. 【請求項8】 前記ゲート駆動回路は、前記通電電流が
    所定値を超えたことを判定する判定制御回路を有し、前
    記判定制御回路の判定出力をゲートに印加して前記半導
    体制御素子を制御することを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のパワー半導体素子回路。
  9. 【請求項9】 前記半導体制御素子は、ワイドギャップ
    半導体材料の炭化珪素により形成されていることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載のパワー半導体素子回
    路。
  10. 【請求項10】 前記半導体制御素子は、炭化珪素を半
    導体材料とするp型層とn型層を有し、前記p型層とn
    型層の内の少なくとも1つの層が所定数のアルミニウム
    原子と窒素原子を含むことを特徴とする請求項9記載の
    パワー半導体素子回路。
  11. 【請求項11】 前記半導体制御素子は、発光性ワイド
    ギャップ半導体材料で形成された絶縁ゲートバイポーラ
    トランジスタである請求項1、2又は3記載のパワー半
    導体素子回路。
  12. 【請求項12】 前記半導体制御素子は、発光性ワイド
    ギャップ半導体材料で形成されたゲートターンオフサイ
    リスタである請求項1、2又は3記載のパワー半導体素
    子回路。
  13. 【請求項13】 前記半導体制御素子は、アノードゲー
    ト構造のゲートターンオフサイリスタである請求項1、
    2又は3記載のパワー半導体素子回路。
  14. 【請求項14】 前記半導体制御素子は、ワイドギャッ
    プ半導体材料の窒化ガリウムにより形成されていること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載のパワー半導体素
    子回路。
  15. 【請求項15】 前記半導体制御素子は、窒化ガリウム
    を半導体材料とするp型層とn型層を有し、前記n型層
    が所定数のシリコン原子による再結合センターを有する
    請求項14記載のパワー半導体素子回路。
  16. 【請求項16】 前記再結合センターを、前記n型層の
    一部分に有することを特徴とする請求項15記載のパワ
    ー半導体素子回路。
  17. 【請求項17】 直流電源の正及び負の端子間に接続さ
    れた複数の、2つの半導体制御素子が直列接続された直
    列接続体、 前記直列接続体の接続点に接続された負荷、 前記半導体制御素子を制御する制御回路、及び前記半導
    体制御素子にそれぞれ逆並列に接続されたフライホイー
    ルダイオードを有するインバータ装置において、 前記直列接続体の2つの半導体制御素子の少なくとも一
    方が発光性ワイドギャップ半導体材料で形成され、通電
    電流に応じて変化する放射光を発する半導体制御素子、
    前記半導体制御素子の放射光を検出し検出信号を出力す
    る受光素子、及び前記受光素子の前記検出信号が入力さ
    れ、前記検出信号に応じた制御信号を前記半導体制御素
    子のゲートに印加して前記半導体制御素子の通電電流を
    制御するゲート駆動回路を有するパワー半導体素子回路
    であることを特徴とするインバータ装置。
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