JP4128993B2 - 系統連系装置及びこれに含まれる整流性素子の異常の検出方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1実施例の系統連系装置を図1から図8を参照して説明する。各図において、図11に示す従来例と共通の要素には同じ符号を付している。
図1に示す本実施例の系統連系装置100では、発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子である、サイリスタTH101、TH102及びダイオードD101、D102のそれぞれに受光素子102a、102b、102c、102dが組み合わされて矢印101a、101b、101c、101dで示す放射光を検出する光バイポーラ半導体制御装置110a、110b、110c、110dが構成されている。
図2において、光バイポーラ半導体制御装置110aのパッケージ200内の受光素子202と光バイポーラ半導体制御素子201とは電気的に絶縁されており、受光素子202の受光部202Bを光バイポーラ半導体制御素子201の光放射部である光放射窓219に対向させている。光バイポーラ半導体制御素子201はGTOサイリスタであり、例えば耐電圧は6kV、電流容量は200Aである。
本発明の他の実施の形態としては、発光性ワイドギャップ半導体材料を用いた光バイポーラ半導体制御素子201の光を光ファイバー(図示省略)を介してパッケージ外の受光素子202で検出する方法がある。例えば光バイポーラ半導体制御素子201のパッケージ200を貫通して光ファイバーを設け、光ファイバーの入射端を光バイポーラ半導体制御素子201の光放射窓219に対向するように取り付ける。パッケージ200の外部にある光ファイバーの出射端に受光素子202を取り付ける。この構成では前記の効果に加えて、光バイポーラ半導体制御素子201と受光素子202間の距離が大きくなるので絶縁耐圧を大幅に高くすることができる。
時刻120msで短絡事故が発生すると、サイリスタTH101とTH102の電流は共に増大してゆき、短絡事故発生から20ms後(50Hzの電源において1サイクル)の時刻140msでは電流値は定常時の約3倍になる。更に40ms後の時刻160msでは電流値は定常時の約4.5倍になるが、それ以上増大することはない。以上のようにして直流リアクトルDLを有する系統連系装置は短絡時の電流の大幅な増大を抑制する限流機能を有する。限流後の所定時間内に、図示を省略した短絡継電器や地絡継電器の動作により出力されるオフ信号がサイリスタTH101、TH102のゲートに印加されてサイリスタTH101、TH102は1周期以内の短時間でオフになる。その結果コジェネ母線5は確実に受電母線3から切り離され、自家発電装置6が過負荷となることによる瞬時電圧低下を抑制して重要負荷は保護される。図8ではサイリスタTH101及びTH102の電流変化のみを示しているが、ダイオードD101の電流はサイリスタTH102と同じであり、ダイオードD102の電流はサイリスタTH101と同じである。
検出回路14は、整流性素子であるサイリスタTH101、TH102、及びダイオードD101、D102で構成されるブリッジ回路の対向する整流性素子、例えばサイリスタTH101とダイオードD102、又はサイリスタTH102とダイオードD101、が交流電流の半サイクル毎に同時にオン・オフしていることを検出する「第1の検出」を行う。また前記ブリッジ回路の隣り合う整流性素子、例えばサイリスタTH101とダイオードD101、サイリスタTH101とサイリスタTH102、ダイオードD101とダイオードD102、又はサイリスタTH102とダイオードD102、が前記半サイクル毎に交互にオン・オフしていることを検出する「第2の検出」を行う。検出回路14は、前記第1及び第2の検出が共に行われたとき、各整流性素子は正常であると判定する。また検出回路14は、前記第1及び第2の検出のいずれかが行われなかったとき、各整流性素子のいずれかが異常であると判定する。
図6の(a)及び(b)を参照して、系統連系装置のサイリスタTH101、TH102及びダイオードD101、D102のいずれかが故障した場合について説明する。故障には、電流が正逆両方向に流れる「導通破壊」と、正逆とも電流が流れない「非導通破壊」がある。
アンドゲート122の出力は制御装置15に入力される。制御装置15にアンドゲート122から出力「0」が入力されると制御装置15から遮断手段である遮断器13に遮断信号が出され、遮断器13は母線12aを受電母線3から遮断する。これにより、系統連系装置100のブリッジ回路を構成するサイリスタTH101、TH102及びダイオードD101、D102等のいずれかの整流性素子の故障を判定することができる。
本発明の第2実施例の系統連系装置を図9を参照して説明する。第2実施例の系統連系装置140は、ブリッジを構成する4つのスイッチング素子がサイリスタTH101、TH102、TH103、TH104によって構成されている。サイリスタTH101及び102は前記第1実施例の系統連系装置と同様のものであり、それぞれの受光素子102a及び102bも同様のものである。サイリスタTH103及びTH104もサイリスタTH101及びTH102と同様のものであり、サイリスタTH103及びTH104にも、前記第1実施例におけるものと同じ光検出部102c及び102dがそれぞれ組み合わされている。
本実施例の系統連系装置140ではブリッジを構成する4つの素子が、制御可能なサイリスタTH101〜TH104であるので以下の利点がある。
本実施例の系統連系装置では受電母線3に短絡や地絡が発生したときは、4つのサイリスタTH101〜TH104をすべてオフにすることにより、受電母線3とコジェネ母線5とを高速かつ確実に切り離すことができる。従ってコジェネ母線5に接続されている装置への悪影響を回避することができる。
図10は本発明の第3実施例の系統連系装置150の回路図である。本実施例の系統連系装置150では、ブリッジを構成する4つの半導体素子として発光性のダイオードD101、D102、D103、D104を用いており、それ以外の構成は図9に示す前記第2実施例の系統連系装置と同様である。ダイオードD101〜D104はサイリスタのような制御機能を有しないが、構成が簡単で安価であるので、系統連系装置のコスト低減を図ることができる。
ブリッジを構成する整流性素子にシリコンのバイポーラ半導体素子を用いてもよい。この場合には、シリコンのバイポーラ半導体素子に並列に、ホトカプラと抵抗の直列接続体を接続し、ホトカプラの出力を検出回路14に入力すればよい。
2 商用電源線
3 受電母線
4 配電線
5 コジェネ母線
6 自家発電装置
7 配電線
12 母線
101a、101b、101c、101d 放射光
102a、102b、102c、102d 受光素子
103a、103b、103c、103d 抵抗
104a、104b、104c、104d 直流電源
105a、105b、105c、105d 電圧プローブ
201 光バイポーラ半導体制御素子
202 受光素子
202A アノード端子
209A カソード電極
209B カソード端子
213A カソード端子
214A アノード端子
216 ゲート端子
231 アノード電極
232、234 n型層
233、235 p型層
237 ターミネーション領域
243 光ファイバ
200 パッケージ
Claims (5)
- 2つの電力系統間に設けられ、両系統の各相連系端子である2つの交流端子を、少なくとも2つの整流性素子を同方向に直列に接続して構成した2組の直列接続体のそれぞれの接続点に接続し、前記2組の直列接続体を前記整流性素子のすべてが同方向となるように並列に接続してブリッジ回路を構成し、前記並列に接続した2つの接続点間に直流リアクトルを接続した系統連系装置において、
前記整流性素子としての発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子、
前記バイポーラ半導体制御素子のそれぞれの放射光を検出して検出出力を出す光検出部、
前記光検出部の検出出力に基づいて、前記バイポーラ半導体制御素子の故障を判定する検出回路、及び
前記検出回路の出力に応じて前記系統連系装置を前記2つの電力系統の少なくとも一方から切り離す遮断手段
を有すると共に、
前記検出回路は、少なくとも4つの整流性素子で構成された前記ブリッジ回路の、対向する整流性素子が交流電流の半サイクル毎に同時にオン・オフし、隣り合う整流性素子が前記半サイクル毎に交互にオン・オフしているとき、前記ブリッジ回路を構成する各整流性素子が正常であると判定する信号を出力し、
対向する整流性素子が前記半サイクル毎に同時にオン・オフせず、又は、隣り合う整流性素子が前記半サイクル毎に交互にオン・オフしないとき、前記ブリッジ回路を構成する整流性素子の少なくとも1つが異常であると判定する信号を出力するゲート回路を有し、
前記検出回路の上記ゲート回路から、前記整流性素子の少なくとも1つが異常であると判定する信号が出力されると、上記遮断手段により前記系統連系装置を前記2つの電力系統の少なくとも一方から切り離すことを特徴とする系統連系装置。 - 前記発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子が、サイリスタである請求項1記載の系統連系装置。
- 前記発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子が、ダイオードである請求項1記載の系統連系装置。
- 前記発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子と前記光検出部の受光素子とが、1つのパッケージ内に収納されていることを特徴とする請求項1記載の系統連系装置。
- 2つの電力系統間に設けられ、両系統の各相連系端子である2つの交流端子を、少なくとも2つの整流性素子を同方向に直列に接続して構成した2組の直列接続体のそれぞれの接続点に接続し、前記2組の直列接続体を前記整流性素子のすべてが同方向となるように並列に接続してブリッジ回路を構成し、前記並列に接続した2つの接続点間に接続した直流リアクトル、
前記整流性素子としての発光性ワイドギャップ半導体のバイポーラ半導体制御素子、
前記バイポーラ半導体制御素子のそれぞれの放射光を検出して検出出力を出す光検出部、
前記光検出部の検出出力に基づいて、前記バイポーラ半導体制御素子の故障を判定する検出回路、及び
前記検出回路の出力に応じて前記系統連系装置を前記2つの電力系統の少なくとも一方から切り離す遮断手段
を有する系統連系装置において、
前記検出回路は、少なくとも4つの整流性素子で構成された前記ブリッジ回路の、対向する整流性素子が交流電流の半サイクル毎に同時にオン・オフし、隣り合う整流性素子が前記半サイクル毎に交互にオン・オフしているとき、前記ブリッジ回路を構成する各整流性素子が正常であると判定し、
対向する整流性素子が前記半サイクル毎に同時にオン・オフせず、又は、隣り合う整流性素子が前記半サイクル毎に交互にオン・オフしないとき、前記ブリッジ回路を構成する整流性素子の少なくとも1つが異常であると判定し、
前記検出回路の上記ゲート回路から、前記整流性素子の少なくとも1つが異常であると判定する信号が出力されると、上記遮断手段により前記系統連系装置を前記2つの電力系統の少なくとも一方から切り離すことを特徴とする、整流性素子の異常の検出方法。
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