JP2002325409A - ステータコアへの巻線装置及び同装置に使用されるノズルの製造方法 - Google Patents

ステータコアへの巻線装置及び同装置に使用されるノズルの製造方法

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JP2002325409A
JP2002325409A JP2001065317A JP2001065317A JP2002325409A JP 2002325409 A JP2002325409 A JP 2002325409A JP 2001065317 A JP2001065317 A JP 2001065317A JP 2001065317 A JP2001065317 A JP 2001065317A JP 2002325409 A JP2002325409 A JP 2002325409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導線導入筒からノズルに導線をガイドする際
に、ノズルの基端開口部における導線の接触圧をできる
だけ低減させて、導線の絶縁被膜の損傷を効果的に防止
できるようにしたステータコアへの巻線装置及び該装置
に用いるノズルの製造方法を提供する。 【解決手段】 この巻線装置11は、ステータコアの中
心に同軸的に配置され、所定角度で揺動すると共に、軸
方向に往復移動する導線導入筒12と、導線導入筒12
の先端に装着され、導線を導線導入筒12に対してほぼ
直交する方向に繰り出すノズル23とを備える。ノズル
23の中心部に長さ方向に沿って形成された導線ガイド
孔31の基端側開口部31bは、導線ガイド孔31の中
心線に対して導線導入筒12の基端側に傾斜した中心を
有するテーパ孔をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータコアの内
歯に導線を直接巻付けてコイルを形成するステータコア
への巻線装置及びその装置に使用されるノズルの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステータコアの内歯に直接巻線してコイ
ルを形成する巻線装置は、一般に、ステータコアの中心
に同軸的に配置され、所定角度で揺動すると共に、軸方
向に往復移動する導線導入筒と、この導線導入筒の先端
に装着され、導線を前記導線導入筒に対してほぼ直交す
る方向に繰り出すノズルとを備えている。そして、上記
導線導入筒の動きによってノズル先端を巻線すべきステ
ータコアの内歯の回りに周回させ、ノズルから繰り出さ
れる導線を内歯に直接巻付けてコイルを形成するように
なっている。
【0003】図7は、上記のような導線導入筒の一例を
示す平面図である。図中81はステータコアで、その内
周にスロット81a及び内歯81bを有し、その中心に
同軸的に導線導入筒82が配置されている。導線導入筒
82の上端にはヘッド83が取付けられ、このヘッド8
3を介して導線導入筒82に対して直角に、かつ放射状
に、3本のノズル84が取付けられている。そして、導
線導入筒82の下端から供給された導線は、導線導入筒
82の内部を通り、ヘッド83を経てノズル84の先端
84aから導出されるようになっている。
【0004】また、導線導入筒82は、図示しない駆動
手段により所定角度で揺動すると共に、軸方向に往復移
動するようになっており、この導線導入筒82の動作に
より、ヘッド83は矢線Dで示す方向に揺動すると共
に、紙面に対して垂直方向(ステータコア81の軸方
向)に往復移動する。そして、隣接する2つのスロット
81aに出入りし、それらの間の内歯81bを周回する
ように移動して、内歯81bにノズル84の先端から導
出された導線を巻付けるようになっている。
【0005】図8、9には、上記導電導入筒82に取付
けられる従来のノズル84の一例が示されている。図8
は斜視図、図9(A)は平面図、(B)は縦断面図、
(C)は基端側からみた端面図である。
【0006】このノズル84は、中心部に長さ方向に貫
通する導線ガイド孔86を有している。また、ノズル8
4は、必要とされる強度を維持しつつステータコアのス
ロットへの挿入を可能にするため、先端部84aが基端
部84bに比べて縮径されるとともに、導線ガイド孔8
6に垂直な断面が縦長の矩形とされ、この矩形断面の長
手方向と前記導線導入筒82の軸方向とが同じ方向とな
るように前記ヘッド83に装着されている。
【0007】そして、導線ガイド孔86の先端側開口部
86a及び基端側開口部86bはテーパ状に拡径されて
いる。この場合、各開口部86a、86bのテーパ孔
は、導線ガイド孔86と同心的に形成されており、円形
に広がった開口形状をなしている(図9(C)参照)。
【0008】上記構造からなるノズル84を使用した巻
線装置によれば、導線が、導線導入筒82から基端側開
口部86bを経て導線ガイド孔86に導入され、導線ガ
イド孔86の先端側開口部86aを経て導出される。そ
して、導線ガイド孔86の開口部86a、86bがテー
パ状をなすことにより、導線が導線ガイド孔86に導入
又は導出される部分での摩擦力を低減させ、導線の絶縁
被覆が損傷することを防止するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の巻
線装置においては、ステータコア81の形状や、巻線条
件等によって、導線ガイド孔86の開口部86bに導線
が強く当たることがあり、絶縁被覆が損傷する場合があ
った。
【0010】これを解決するため、例えば図10に示す
ように、導線ガイド孔86の開口部86bのテーパをも
っと大きくすることが考えられる。なお、図10の
(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は基端側か
らみた端面図である。
【0011】すなわち、このノズル91は、導線ガイド
孔86の基端側開口部86bをより拡径させて、テーパ
状の部分を長くとっている。
【0012】しかしながら、前述したように、ノズル9
1は、図10(c)に示ように、基端面側から見て縦方
向に長い長方形をなしており、開口部86bの直径を大
きくしようとしても、両側壁に近接する部分までしか拡
径できない。
【0013】このため、導線ガイド孔86の軸方向に長
くテーパをとることはできても、導線の経路を垂直方向
から水平方向に移行させる曲面部分86cの曲率半径を
大きくとることができなかった。
【0014】その結果、導線が強く引っ張られることに
より、上記曲面部分86cに押し付けられたときの局部
的な接触圧を低下させることができず、絶縁被膜の損傷
を効果的に防止できなかった。
【0015】したがって、本発明の目的は、導線導入筒
からノズルに導線をガイドする際に、ノズルの基端開口
部における導線の接触圧をできるだけ低減させて、導線
の絶縁被膜の損傷を効果的に防止できるようにしたステ
ータコアへの巻線装置及び該装置に用いるノズルの製造
方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のステータコアへの巻線装置は、ステータコ
アの中心に同軸的に配置され、所定角度で揺動すると共
に、軸方向に往復移動する導線導入筒と、この導線導入
筒の先端に装着され、導線を前記導線導入筒に対してほ
ぼ直交する方向に繰り出すノズルとを備えたステータコ
アへの巻線装置において、前記ノズルの中心部には長さ
方向に沿って導線ガイド孔が形成され、該導線ガイド孔
の先端側及び基端側の開口部は、それぞれテーパ状に広
がって形成されており、かつ、基端側の開口部における
テーパ孔の中心は、前記導線ガイド孔の中心線に対し
て、前記導線導入筒の基端側に傾斜して形成されている
ことを特徴とする。
【0017】本発明では、上記のように、ノズルの基端
側の開口部におけるテーパ孔の中心を、導線ガイド孔の
中心線に対して、導線導入筒の基端側に傾斜して形成し
たことにより、ノズルの幅が狭くても開口部のテーパを
大きくとることが可能となり、開口部における導線の接
触圧が局部的に高くなるのを防止できる。その結果、導
線の絶縁被膜が損傷することを確実に防止できる。
【0018】本発明の好ましい態様においては、前記ノ
ズルの前記導線ガイド孔に対して垂直な断面は、前記導
線導入筒の軸方向に沿った長さが、それと直交する方向
の長さよりも長い形状をなしている。
【0019】この態様によれば、ステータコアのスロッ
トに挿入しやすいようにノズルの幅を狭くすると共に、
ノズルの縦方向の長さを長くとって必要とされる強度を
維持することができ、そのような形状であっても、導線
ガイド孔の開口部のテーパを大きくとることができる。
【0020】また、本発明のステータコアへの巻線装置
に使用されるノズルの製造方法は、ステータコアの中心
に同軸的に配置され、所定角度で揺動すると共に、軸方
向に往復移動する導線導入筒の先端に装着され、導線を
前記導線導入筒に対してほぼ直交する方向に繰り出すノ
ズルの製造方法において、先端に向けて次第に細くなっ
た工具を用い、この工具を回転させながら、前記ノズル
の基端面に該ノズルに形成される導線ガイド孔に対して
傾斜した角度で押し当てて切削することにより、前記導
線ガイド孔の基端側の開口部を拡径することを特徴とす
る。
【0021】この方法によれば、導線導入筒に対して直
交する方向に取付けられるノズルの導線導入側の開口部
において、導線が導入される方向の内周を特に大きくテ
ーパ状にすることができ、それによって導線とノズル内
壁との接触圧を効果的に低減することが可能となる。
【0022】また、導線ガイド孔に対して斜めに工具を
当てて切削することにより、ノズルの基端面における開
口部の形状が楕円形となるため、ノズルの幅が狭くても
大きな内径のテーパ孔を形成することができる。
【0023】本発明の好ましい態様によれば、前記ノズ
ルの前記導線ガイド孔に対して垂直な断面は、前記導線
導入筒の軸方向に沿った長さが、それと直交する方向の
長さよりも長い形状をなし、前記工具を前記導線ガイド
孔に対して、前記断面の長径方向に偏位した方向から傾
斜した角度で押し当てる。
【0024】この態様によれば、ノズルの幅を狭くした
ので、ステータコアのスロットに挿入しやすく、ノズル
の縦方向の長さを長くしたので、必要とされる強度を維
持することができ、そのような形状であっても、前述し
たように、ノズルの基端面における開口部の形状が楕円
形となるため、大きな内径のテーパ孔を形成することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜4には、本発明のステータ
コアへの巻線装置の一実施形態が示されている。図1は
同巻線装置の要部を示す正面断面図である。図2は図1
におけるE−E’矢示線に沿った断面図である。図3は
同巻線装置に使用されるノズルの斜視図である。図4は
同巻線装置に使用されるノズルを示し、(A)は平面
図、(B)は縦断面図、(C)は基端側からみた端面図
である。
【0026】この巻線装置11は、ステータコアの中心
に同軸的に配置され、下端から導線が導入される導線導
入筒12を有している。導線導入筒12の外周には、外
筒13が装着されている。導線導入筒12及び外筒13
は、軸受14に挿通されている。
【0027】そして、導線導入筒12は、図示しない駆
動機構を介して、図2中の矢印Aで示すように所定角度
範囲で揺動(往復回動)すると共に、図1中の矢印Bで
示すように軸方向に往復移動する。
【0028】また、外筒13は、前記導線導入筒12と
一緒に揺動し、かつ、軸方向に移動すると共に、図示し
ない駆動機構を介して、前記導線導入筒12に対して更
に所定角度で揺動するようになっている。
【0029】導線導入筒12の上端には、上部内外径が
下部内外径に比べて縮径された段付き円筒部材15が被
され、この段付き円筒部材15は、ネジ18によって導
線導入筒12の上端部外周に固定されている。段付き円
筒部材15の上部内周には、内周が曲面状をなすガイド
環15aが配置され、導線導入筒12の上端から導出さ
れる導線を通過させて、後述するノズル23の導線ガイ
ド孔31に導くようになっている。
【0030】段付き円筒部材15の上部の縮径部外周に
は、環状のカム板21が回動可能に装着されている。そ
して、カム板21の上部には、ヘッド本体16が配置さ
れている。ヘッド本体16は、ボルト19によって、段
付き円筒部材15に固着されている。そして、カム板2
1は、段付き円筒部材15の拡径段部と、ヘッド本体1
6とに挟まれて保持されると共に、段付き円筒部材15
及びヘッド本体16に対して回転できるようになってい
る。なお、上記ヘッド本体16、段付き円筒部材15及
びカム板21が、本発明におけるヘッド17を構成して
いる。
【0031】ヘッド本体16の下面には、中心から等角
度で半径方向外方に伸びる、3本の放射状のガイド溝2
2が形成されている。これらのガイド溝22に、それぞ
れノズル23の基部が挿入され、図2中の矢印Cで示す
ように、半径方向に移動可能に保持されている。
【0032】一方、カム板21の上面には、各ガイド溝
22に対応して、渦巻き状のカム溝24が形成されてい
る。そして、ノズル23の下面に支軸25を介して取付
けられたカムフォロア26が、上記渦巻き状のカム溝2
4に挿入されている。その結果、図示しない駆動機構に
よりカム板21がヘッド本体16に対して相対的に回動
すると、カムフォロア26がカム溝24に沿って移動
し、ノズル23がガイド溝22に沿って、図2中の矢印
Cで示すように、半径方向に出没動作するようになって
いる。
【0033】また、前記外筒13の上端部には、拡径部
13aが形成されている。前記段付き円筒部材15の下
部は、上記拡径部13aの内周に挿入され、前記カム板
21は、ボルト27、28によって上記拡径部13aに
固着されている。そして、段付き円筒部材15は、その
拡径された下部を外筒13とカム板21との間で回転可
能に保持されている。
【0034】そして、外筒13は、図示しない駆動機構
によって、導線導入筒12と一緒に回動及び軸方向移動
すると共に、その状態で導線導入筒12に対して相対的
に回転するようになっており、それによってカム板21
がヘッド本体16に対して相対的に回転するようになっ
ている。すなわち、カム板21は、ヘッド本体16と一
緒に回動すると共に、巻線操作の過程でヘッド本体16
に対しても相対的に回動する。その結果、前記のよう
に、カム溝24に挿入されたカムフォロア26を介し
て、ノズル23を半径方向に出没動作させることができ
るようになっている。
【0035】図3、4に示すように、ノズル23は、中
心部に長さ方向に貫通する導線ガイド孔31を有してい
る。また、ノズル23は、必要とされる強度を維持しつ
つステータコアのスロットへの挿入を可能にするため、
先端部23aが縮径され、基端部23bが拡径されてお
り、しかも導線ガイド孔31に垂直な断面が縦長の矩形
(長方形)とされている。そして、その矩形断面の長手
方向と前記導線導入筒12の軸方向とが同じ方向となる
ように、前記ヘッド本体16のガイド溝22に嵌装され
ている。なお、ノズル23の下面には、前記カムフォロ
ワ26の支軸25の取付け孔32が設けられている。
【0036】更に、導線ガイド孔31の先端側開口部3
1a及び基端側開口部31bはそれぞれ拡径され、それ
らの内周がテーパ状に形成されている。図4(B)に示
ように、先端側開口部31aのテーパ孔は、その中心が
導線ガイド孔31の中心線Lに重なるように同心状に形
成されており、先端面から見たとき円形に広がった開口
をなしている。
【0037】一方、基端側開口部31bのテーパ孔は、
その中心Mが、導線ガイド孔31の中心線Lに対して下
方(ヘッド17に取付けられたとき導線導入筒12の基
端側)に傾斜して形成されている。そして、ノズル23
の基端面から見たとき、ノズル23の幅方向いっぱいに
広がる概略楕円形状をなし、この楕円に対して上方に偏
位して導線ガイド孔31が形成される(図4(C)参
照)。
【0038】ノズル23の基端側開口部31bのテーパ
孔は、図6に示されるような工具を用い、図5に示され
る方法によって形成することができる。図5はノズル基
端側開口部にテーパ孔を形成するときの工具の動きを示
す説明図であり、図6は工具の概観を示す斜視図であ
る。
【0039】図6に示すように、上記工具41は、先端
部41aが次第に細くなった形状、この実施形態では角
錐形状をなしている。そして、角錐の角部41bによっ
て切削がなされるようになっている。ただし、工具とし
ては、上記形状のものに限らず、先端部が次第に細くな
った形状をなすものであればよく、各種のものが使用可
能である。
【0040】図5に示すように、ノズル23の基端側開
口部31bを前述したようなテーパ形状にするため、工
具41を回転させながら、ノズル23の基端面から穿孔
させる。このとき、ノズル23の長手方向に沿って予め
形成しておいた導線ガイド孔31の中心線Lに対して、
工具41を下方に傾斜させた角度で工具41を押し当て
て穿孔を行う。また、工具41を突き当てて穿孔した
後、その状態で工具41を図5の矢印Fで示すように下
方に回動させることより、テーパ孔を更に広げることが
できる。
【0041】こうして穿孔をすることにより、導線ガイ
ド孔31の中心線Lに対して、傾斜した中心を有するテ
ーパ孔を形成することができ、導線ガイド孔31の基端
側開口部31bを前述したような形状のテーパ状に形成
することができる。
【0042】次に、この巻線装置11の作用について説
明する。まず、図示しない駆動機構により、導電導入筒
12が図2中の矢印Aで示すように所定角度で揺動(往
復回動)すると共に、図1中の矢印Bで示すように軸方
向に往復移動することにより、この導線導入筒12の上
端部にヘッド17を介して取付けられた各ノズル23
は、図示しないステータコアの対応する内歯の周りを周
回する。
【0043】そして、導線は、導線導入筒12の下端か
ら導入され、上端から導出された後、段付き円筒部材1
5の環状ガイド15aで進路を変えて、ノズル23の導
線ガイド孔31を通り、ノズル24の先端から繰り出さ
れ、ステータコアの内歯に巻付けられる。
【0044】上記巻き付け操作と併行して、外筒13が
導線導入筒12に対して相対的に回動し、外筒13に連
接されたカム板21が、ヘッド本体16に対して相対的
に往復回動する。その結果、カム板21のカム溝24に
嵌合するカムフォロア26を介して、ノズル23が図2
中の矢印Cで示すように半径方向に出没動作し、ステー
タコアの内歯の突出方向に沿って導線を整列させながら
多層に巻き付けることができる。
【0045】こうして、ノズル23が半径方向に出没動
作する場合、特にノズル23が導線導入筒12に近接し
たとき、導線ガイド孔31の基端側開口部31bが導線
導入筒12の上端開口部に近接する。その結果、導線ガ
イド孔31の基端側開口部31bのエッジに導線が強く
あたり、絶縁被覆が損傷しやすくなる。
【0046】しかしながら、本発明では、ノズル23の
導線ガイド孔31の基端側開口部31bが、導線導入筒
12の基端側に向けて傾斜した中心を有するテーパ状に
形成されているので、導線導入筒12の上端から繰り出
された導線が、上記緩やかなテーパ部を経て導線ガイド
孔31内に導かれ、絶縁被覆の損傷を確実に防止するこ
とができる。
【0047】なお、上記実施形態における巻線装置11
は、ノズル23を半径方向に出没動作させることによ
り、ステータコアの内歯に導線を整列させて巻き付ける
ようにしているが、ステータコアの内歯の両端面に近接
して、ステータコアの半径方向に伸びるガイド棒を配置
し、このガイド棒先端に設けたテーパ面に沿って導線を
滑り落とすようにして導線の巻付け位置をガイドし、こ
のガイド棒を半径方向に徐々に進退動作させることによ
り、導線の巻付け位置を徐々にずらして内歯の半径方向
に沿って均一に巻付けるようにした巻線装置にも、本発
明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の巻線装置
によれば、ズルの基端側の開口部におけるテーパ孔の中
心を、導線ガイド孔の中心線に対して、導線導入筒の基
端側に傾斜して形成したことにより、ノズルの幅が狭く
ても開口部のテーパを大きくとることが可能となり、開
口部における導線の接触圧が局部的に高くなるのを防止
できる。その結果、導線の絶縁被膜が損傷することを確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステータコアへの巻線装置の一実施形
態を示す正断面図である。
【図2】図1のE−E’矢示線に沿った断面図である。
【図3】同巻線装置に使用されるノズルの斜視図であ
る。
【図4】同巻線装置に使用されるノズルを示し、(A)
は平面図、(B)は縦断面図、(C)は基端側からみた
端面図である。
【図5】本発明の巻線装置に使用されるノズルの製造方
法の一実施形態を示し、ノズル基端側開口部にテーパを
形成するときの工具の動きを示す説明図である。
【図6】同製造方法に使用する工具の概観を示す斜視図
である。
【図7】従来の巻線装置を示す平面図である。
【図8】同巻線装置に使用されるノズルの斜視図であ
る。
【図9】同巻線装置に使用されるノズルを示し、(A)
は平面図、(B)は縦断面図、(C)は基端側からみた
端面図である。
【図10】同巻線装置に使用されるノズルの他の形態を
示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は基
端側からみた端面図である。
【符号の説明】
11 巻線装置 12 導線導入筒 15 段付き円筒部材 16 ヘッド本体 17 ヘッド 21 カム板 22 ガイド溝 23 ノズル 24 カム溝 26 カムフォロア 31 導線ガイド孔 31a 先端側開口部 31b 基端側開口部 41 工具 41a 先端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコアの中心に同軸的に配置さ
    れ、所定角度で揺動すると共に、軸方向に往復移動する
    導線導入筒と、この導線導入筒の先端に装着され、導線
    を前記導線導入筒に対してほぼ直交する方向に繰り出す
    ノズルとを備えたステータコアへの巻線装置において、
    前記ノズルの中心部には長さ方向に沿って導線ガイド孔
    が形成され、該導線ガイド孔の先端側及び基端側の開口
    部は、それぞれテーパ状に広がって形成されており、か
    つ、基端側の開口部におけるテーパ孔の中心は、前記導
    線ガイド孔の中心線に対して、前記導線導入筒の基端側
    に傾斜して形成されていることを特徴とするステータコ
    アへの巻線装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルの前記導線ガイド孔に対して
    垂直な断面は、前記導線導入筒の軸方向に沿った長さ
    が、それと直交する方向の長さよりも長い形状をなして
    いる請求項1記載のステータコアへの巻線装置。
  3. 【請求項3】 ステータコアの中心に同軸的に配置さ
    れ、所定角度で揺動すると共に、軸方向に往復移動する
    導線導入筒の先端に装着され、導線を前記導線導入筒に
    対してほぼ直交する方向に繰り出すノズルの製造方法に
    おいて、先端に向けて次第に細くなった工具を用い、こ
    の工具を回転させながら、前記ノズルの基端面に該ノズ
    ルに形成される導線ガイド孔に対して傾斜した角度で押
    し当てて切削することにより、前記導線ガイド孔の基端
    側の開口部を拡径することを特徴とするステータコアへ
    の巻線装置に使用されるノズルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ノズルの前記導線ガイド孔に対して
    垂直な断面は、前記導線導入筒の軸方向に沿った長さ
    が、それと直交する方向の長さよりも長い形状をなし、
    前記工具を前記導線ガイド孔に対して、前記断面の長径
    方向に偏位した方向から傾斜した角度で押し当てる請求
    項3記載のステータコアへの巻線装置に使用されるノズ
    ルの製造方法。
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