JP2002325153A - 画像通信システム - Google Patents

画像通信システム

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JP2002325153A
JP2002325153A JP2002071355A JP2002071355A JP2002325153A JP 2002325153 A JP2002325153 A JP 2002325153A JP 2002071355 A JP2002071355 A JP 2002071355A JP 2002071355 A JP2002071355 A JP 2002071355A JP 2002325153 A JP2002325153 A JP 2002325153A
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JP2002071355A
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Toshihiro Okabashi
俊裕 岡橋
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像通信システムの操作性を向上し、情報の
送信を迅速にする。 【解決手段】 画像情報をシステム内外の装置との間で
送受信可能な画像送受信装置と、画像情報に基づいて画
像形成を行う画像形成装置と、画像送受信装置と画像形
成装置との間での情報の伝送を行う通信部15を備え
る。画像送受信装置は、情報を記憶するメモリ42と、
このメモリ42に記憶されている画像情報を示す画像確
認情報を、通信部15を介して画像形成装置に送信する
CPU41とを備える。画像形成装置は、画像送受信装
置から受信した画像確認情報に基づいて、記憶手段に記
憶されている画像情報を操作者に示す情報確認手段を備
える。これにより、画像送受信装置が受信した画像情報
を画像形成手段にて確認できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を扱う複
数の装置、例えばデジタル複写機を備えるとともに、こ
の装置の内の少なくとも1台が、システム外部の装置と
画像情報の送受信を行うことができる装置、例えばファ
クシミリ(以下、FAXと称する)装置からなる画像通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像情報を扱う複数の装置を備
え、これら複数の装置間にて画像情報の送受信を行う画
像通信システムが知られている。この画像通信システム
は、例えば、通常、一つのオフィス内に設定されてい
る。このような画像通信システムは、任意の外部のFA
X装置とも画像情報の送受信を行う場合、システム内に
FAX装置を備えている。
【0003】システム内の上記FAX装置には電話回線
を通じて種々のデータが入力される。受信データを記憶
可能なFAX装置では、入力された受信データが記憶部
に順次記憶される。上記受信データの中には受信者が必
要としない宣伝、広告等のデータも含まれている。従っ
て、上記記憶部に記憶されている受信データの全てを例
えば印字した場合には、無駄が生じ易い。特に、印字コ
ストの高いカラー印字装置にて全受信データの印字を行
った場合には、無駄が顕著となる。
【0004】そこで、近年においては、上記の無駄を解
消するために、FAX装置の送受信データを管理する構
成が提案されている。例えば、特開平5−145719
号公報に開示されている構成では、FAX装置にて送受
信した画像データが外部記憶装置に記憶される。また、
上記画像データを管理するために、ファイル情報作成部
にて上記画像データについてのファイル情報が自動的に
作成され、このファイル情報が上記外部記憶装置に備蓄
される。このファイル情報については、FAX装置の操
作パネルを通じて指示された項目に関して、ファイル情
報検索部にて検索し、表示部に表示可能である。また、
指定された送受信データについては、印字部にて印字可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
FAX装置では、送受信データの管理が容易である。即
ち、印字が不要な画像データを表示部での表示により確
認し、この画像データを除いて印字を行うことにより、
無駄な印字を防止することができる。
【0006】ところが、上記公報に開示されたFAX装
置を画像通信システムに備えた場合であっても、システ
ムの操作者はFAX装置の位置まで行ってFAX装置を
直接操作しなければならず、システムの操作が煩わしい
ものとなる。また、情報の伝達を迅速に行うことができ
ないという不都合も招来する。この問題は、システム内
FAX装置が受信した画像情報を操作者が確認する場合
に限らず、システム内からシステム内FAX装置を使用
して外部FAX装置に画像情報を送信する場合において
も同様である。
【0007】尚、上記の問題を解決するために、オフィ
ス内の各操作者にそれぞれ電話回線と接続されたFAX
装置を与えることも考えられるが、このような構成は、
設備費および通信費が大幅に増大し、現実的ではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明の画像通信システムは、画像情報を
システム内外の装置との間で送受信可能な複数台の画像
送受信装置と、画像情報に基づいて画像形成を行う画像
形成装置と、前記複数台の画像送受信装置と画像形成装
置との間での情報の伝送を行う伝送装置とを備え、前記
画像形成装置は、画像情報を入力する画像情報入力手段
と、画像情報の送信指令を入力するための送信指令入力
手段と、この送信指令入力手段から送信指令が入力され
たとき、この送信指令により指定された送信先を示す送
信先情報および前記画像情報入力手段から入力された画
像情報を、前記転送装置を介して前記画像送受信装置に
送信する制御手段とを備え、前記画像送受信装置は、前
記画像形成装置から受信した画像情報を前記送信先情報
により示される送信先へ送信する制御手段を備え、前記
画像形成装置の制御手段は、複数台の前記画像送受信装
置に対して画像情報の転送開始に影響する状態を問う確
認情報を送信するとともに、これに応答する前記画像送
受信装置からの結果情報に基づいて、依頼する画像情報
の送信動作を最も早く開始することができる画像送受信
装置を、前記複数台の画像送受信装置のうちから前記複
数台の画像送受信装置における送信予約件数を比較する
ことにより決定し、その画像送受信装置に対して前記送
信先情報および画像情報を送信するものであり、前記画
像送受信装置の制御手段は、画像形成装置からの前記確
認情報に応答して、前記結果情報を画像形成装置に送信
するものであることを特徴としている。
【0009】請求項1の構成によれば、画像形成装置に
おいて入力された送信先情報および画像情報は、その制
御手段により転送装置を介して複数台の画像送受信装置
に送信される。画像送受信装置の制御手段は、画像形成
装置から受信した画像情報を送信先情報により示される
送信先へ送信する。
【0010】従って、操作者は、画像情報を遠くに設け
られている画像送受信装置を直接操作することなく、即
ち端末装置として操作者の近くに設けられている画像形
成装置を操作することにより、所望の送信先へ送信する
ことができる。これにより、画像通信システムの操作性
を向上することができるとともに、画像情報の送信を迅
速に行うことができる。
【0011】また、この場合には、各画像形成装置に外
部装置と接続するための電話回線を設けることも不要で
あり、設備費および通信費を低減することができる。
【0012】また、画像形成装置の制御手段は、複数台
の画像送受信装置のうちから前記複数台の画像送受信装
置における送信予約件数を比較することにより、依頼す
る画像情報の送信動作を最も早く開始することができる
画像送受信装置に画像情報の送信を依頼する。
【0013】これにより、最初に画像情報の送信を依頼
した画像送受信装置が、画像形成装置と接続できない場
合、あるいは多数の送信予約を受けている場合であって
も、他の画像送受信装置により、所望の送信先へ画像情
報を迅速に送信することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔発明の実施の形態1〕本発明の
実施の一形態を図1ないし図8に基づいて以下に説明す
る。
【0015】図2に示すように、本画像通信システム1
は、互いに接続された例えば3台のデジタル複写機2〜
4を備え、これらによりネットワークが構成されたもの
となっている。各デジタル複写機2〜4はFAX機能を
備えており、このうちのデジタル複写機2は、電話回線
6にて外部FAX装置5と接続可能である。
【0016】上記デジタル複写機2〜4は、図3に示す
構造となっており、同図に示すスキャナ部11(画像情
報入力手段)およびレーザプリンタ部12、並びに図1
に示す操作パネル部13(情報確認手段、入力手段、送
信指令入力手段)、画像処理制御部14および通信部1
5(伝送装置)を備えている。
【0017】スキャナ部11は、透明硬質ガラスを素材
とする原稿台21、原稿循環送り装置(以下、RDF:
Recirculating Document Feeder と称する)22、およ
びスキャナユニット23を備えている。RDF22は、
原稿載置部に載置された原稿を一枚ずつスキャナユニッ
ト23に対向する位置に供給する。またRDF22は、
原稿の表裏面を反転する機構を備えており、オペレータ
の選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニッ
ト23に読み取らせる。
【0018】スキャナユニット23は、原稿に光を照射
する露光ランプ24、複数のミラー26…、レンズ27
および撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)
25を備えている。上記露光ランプ24から出射された
光の原稿からの反射光は、ミラー26…およびレンズ2
7を経由してCCD25に結像する。これにより、CC
D25からは原稿の画像データが得られる。
【0019】スキャナ部11は、原稿台21に載置され
た原稿の画像を読み取る場合、スキャナユニット23を
原稿台21の下面に沿って走査させる。また、RDF2
2により原稿を搬送する場合には、RDF22の下方の
所定位置にスキャナユニット23を停止させた状態で原
稿を搬送する。スキャナユニット23により読み取られ
た原稿の画像データは、図1に示す画像処理制御部14
へ送られて各種処理が施された後、画像処理制御部14
のメモリ42に一旦記憶される。メモリ42に記憶され
た画像データは、出力指示に応じてレーザプリンタ部1
2に供給される。
【0020】レーザプリンタ部12は、用紙収納部3
1、レーザ書込ユニット32および電子写真プロセス部
33を備えている。用紙収納部31は、任意のサイズの
用紙が配される手差しトレイ31a、および所定サイズ
の用紙を収納する複数の用紙カセット31bからなる。
【0021】レーザ書込ユニット32は、画像データに
基づいてレーザ光を電子写真プロセス部33の感光体3
4に照射するものである。このために、レーザ書込ユニ
ット32は、メモリ42から供給された画像データによ
り駆動される半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏光す
るポリゴンミラー、およびレーザ光を補正するf−θレ
ンズ等を備えている。
【0022】電子写真プロセス部33は、画像形成のた
めの電子写真プロセスを実行するものである。このため
に、電子写真プロセス部33は、感光体ドラム34を備
えるとともに、感光体ドラム34の周囲に帯電器、現像
器、転写器、剥離器、クリーニング器および除電器を備
えている。そして、周知の電子写真プロセスにより感光
体ドラム34の表面に現像剤の画像を形成し、この画像
を用紙上に転写する。
【0023】操作パネル部13は、デジタル複写機2の
上面に設けられ、コピー枚数の設定入力を受け付けるテ
ンキー、動作開始の指示入力を受け付けるプリントスイ
ッチ、およびメッセージ等を表示する表示部等を備えて
いる。
【0024】デジタル複写機2の制御系の構成は、図1
に示すように、前記操作パネル部13と画像処理制御部
14と通信部15とを備えたものとなっている。
【0025】画像処理制御部14は、画像データ入力部
50、画像データ処理部51、画像データ出力部52、
CPU41(制御手段、経歴情報作成手段)およびRA
Mを含むメモリ42(記憶手段)を備えている。
【0026】画像データ入力部50は、CCD部50
a、ヒストグラム処理部50bおよび誤差拡散処理部5
0cを備えている。画像データ入力部50は、CCD2
5が読み取った原稿の画像データを2値化変換し、2値
のデジタル量としてヒストグラムをとりながら誤差拡散
法により処理してメモリ42に一旦記憶させる。
【0027】このために、CCD部50aでは、画像デ
ータの各画像濃度に応じたアナログ電気信号がA/D変
換された後、MFT補正、白黒補正またはガンマ補正さ
れ、8ビット(256階調)のデジタル信号としてヒス
トグラム処理部50bに出力される。ヒストグラム処理
部50bでは、CCD部50aから出力されたデジタル
信号が256階調の画素濃度別に加算されて濃度情報
(ヒストグラムデータ)が得られる。このヒストグラム
データは、必要に応じてCPU41へ送られ、また、画
素データとして誤差拡散処理部50cに送られる。CP
U41は、上記ヒストグラムデータに基づいて画像デー
タを認識する。誤差拡散処理部50cでは、疑似中間調
処理の一種である誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接
する画素の2値化判定に反映させる方法により、CCD
部50aから出力された8ビツト/画素のデジタル信号
が1ビツト(2値)に変換され、原稿における局所領域
濃度を忠実に再現するための再分配演算が実行される。
【0028】画像処理部51は、多値化処理部51a・
51b、合成処理部51c、濃度変換処理部51d、変
倍処理部51e、文字認識部51f、画像プロセス部5
1g、誤差拡散処理部51hおよび圧縮処理部51iを
備えている。画像処理部51は、入力された画像データ
をオペレータが希望する画像データに最終的に変換する
処理部である。即ち、入力された画像データは、最終的
に変換された画像データとしてメモリ42に記憶される
まで、この処理部において処理される。但し、画像処理
部51に含まれている上記の各処理部は、必要に応じて
機能する。
【0029】多値化処理部51a・51bでは、誤差拡
散処理部50cで2値化されたデータが再度256階調
に変換される。合成処理部51cでは、画素毎の論理演
算が選択的に行われる。この演算の対象となるデータ
は、メモリ42に記憶されている画像データおよびパタ
ーンジェネレータ(PG)からのビットデータである。
濃度変換処理部51dでは、256階調のデジタル信号
に対し、所定の階調変換テーブルに基づいて入力濃度に
対する出力濃度の関係が任意に設定される。変倍処理部
51eでは、指示された変倍率に応じて、入力される既
知データに基づいて補間処理を行うことにより、変倍後
の対象画素に対する画素データが求められる。変倍処理
は、副走査方向が変倍さた後に主走査方向が変倍され
る。文字認識部51fでは、孤立図形分離法、ストロー
ク抽出分離法、重ね合わせ法、特徴抽出法あるいは構造
解析法により、文字の抽出が行われる。画像プロセス部
51gでは、入力された画素データに対して様々な画像
処理が行われ、特徴抽出等のデータ列に対する情報収集
が行われる。誤差拡散処理部51hでは、画像データ入
力部50の誤差拡散処理部50cと同様な処理が行われ
る。圧縮処理部51iでは、ランレングスという符号化
により2値データが圧縮される。尚、画像データの圧縮
に関しては、最終的な出力画像データが完成した時点で
最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0030】画像データ出力部52は、復元部52a、
多値化処理部52b、誤差拡散処理部52cおよびレー
ザ出力部52dを備えている。画像データ出力部52
は、圧縮状態でメモリ42に記憶されている画像データ
を復元するために元の256階調に再度変換し、2値デ
ータよリ滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡
散を行い、レーザ出力部52dヘデータを転送する。
【0031】このために、復元部52aでは、圧縮処理
部51iにて圧縮された画像データが復元され、多値化
処理部52bでは、画像処理部51の多値化処理部51
a、51bと同様な処埋が行われる。誤差拡散処理部5
2cでは、画像データ入力部50の誤差拡散処理部50
cと同様な処理が行われる。レーザ出力部52dでは、
プリント部制御用のCPUからの制御信号に基づき、デ
ジタル画像データがレーザのオン/オフ信号に変換さ
れ、レーザがオン/オフ状態となる。
【0032】尚、画像データ入力部50および画像デー
タ出力部52において扱われるデータは、メモリ42の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
42に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0033】FAX通信を行う通信部15は、モデム4
3、NCU44およびネットワーク用のインターフェイ
ス部45を備えている。デジタル複写機2のメモリ42
には、上記モデム43、NCU(network control unit)
44および電話回線6を介して外部FAX装置5から送
信された画像データが格納される。メモリ42に格納さ
れた画像データを外部FAX装置5に送信する場合も同
様である。受信した画像データをメモリ42に格納する
場合、外部FAX装置5からの画像データの着信がある
と、CPU41は、メモリ42に画像データを記憶させ
る。また、この画像データの印字が行われる場合、CP
U41は、メモリ42が記憶している画像データを読み
出し、この画像データに従ってレーザ書込ユニット32
を駆動する。また、メモリ42には、ネットワーク用の
インターフェイス部45および通信回線46を介して、
他のデジタル複写機3・4が接続されている。
【0034】一方、デジタル複写機3・4(画像形成装
置)は、本画像通信システム1において外部FAX装置
5とは直接的に接続されていないので、図1の構成にお
いて、モデム43、NCU44および電話回線6を除い
た構成となっている。即ち、デジタル複写機3・4は通
信回線46およびインターフェイス部45を介してデジ
タル複写機2(画像情報送受信装置)と接続されてい
る。
【0035】上記の構成において、先ず、画像通信シス
テム1のデジタル複写機2における外部FAX装置5か
らの画像データの受信動作を図4に基づいて説明する。
【0036】電話回線6を介してデジタル複写機2と外
部FAX装置5とが通信可能になると、通信情報として
発信FAX番号情報および発信者名情報が外部FAX装
置5からデジタル複写機2に送信される(S1)。
【0037】上記通信情報をNCU44およびモデム4
3を介して受信すると、デジタル複写機2のCPU41
は、上記通信情報に基づいて受信画像管理情報を作成
し、メモリ42に蓄積させる。この場合、CPU41
は、上記通信情報に基づいて、通信相手先を認識すると
ともに、この通信相手先を、既にメモリ42に記憶され
ている受信画像管理情報の通信相手先と比較し、過去に
通信した相手先であるか否かを判別する(S2)。その
後、CPU41は、上記通信情報を受信したとの結果情
報を外部FAX装置5に送信する(S3)。尚、上記の
受信画像管理情報とは、例えば図9の上段の表に示され
るように、受信した画像情報の送信元、そのFAX番
号、受信日時、受信枚数、通信結果および転送モード等
を示すものである。
【0038】上記結果情報を受信した外部FAX装置5
から画像情報が送信されると(S4)、CPU41は、
上記画像情報をメモリ42に記憶させる(S5)。
【0039】その後、外部FAX装置5からの画像情報
の送信が終了すると(S6)、メモリ42への画像情報
の記憶動作が終了する(S7)。さらに、外部FAX装
置5からは、電話回線6の切断か開放維持かを問う通信
情報が送信され、これを受信したCPU41は、電話回
線6の開放終了を示す通信情報を外部FAX装置5に送
信する。この結果、電話回線6の開放状態が終了し(S
8)、デジタル複写機2での受信状態が終了する(S
9)。
【0040】次に、画像通信システム1内のFAX機能
を備えたデジタル複写機2と端末装置となるデジタル複
写機3・4との通信動作を図5ないし図8に基づいて説
明する。尚、ここでは、端末装置となる例えばデジタル
複写機3が操作者の近くに存在する一方、電話回線6か
ら受信した画像情報を保持しているデジタル複写機2が
操作者から遠く離れた位置に存在し、操作者がデジタル
複写機3を操作しているものとする。また、デジタル複
写機2からデジタル複写機3へ画像情報を転送し、デジ
タル複写機3により画像情報を印字するものとする。さ
らに、説明の便宜上、デジタル複写機2をFAX装置と
し、デジタル複写機3を端末装置として説明する。ま
た、このときに扱う画像情報は、デジタル複写機2が外
部FAX装置5から受信したものとしているが、デジタ
ル複写機2自身がそのスキャナ部11にて読み込んだも
のであってもよい。このような設定変更は、後述する他
の発明の実施の形態の説明においても同様に可能であ
る。
【0041】上記動作の際には、操作者により、デジタ
ル複写機3、即ち端末装置の操作パネル部13に対し
て、デジタル複写機2、即ちFAX装置のメモリ42が
記憶している受信画像管理情報についての確認のための
操作が行われる。この際、端末装置のCPU41は、操
作パネル部13における図示しない表示部に操作者の操
作を指示する表示を行わせる(S11)。この表示は、
操作者が操作パネル部13に設けられた所定のキーを操
作することにより行われる。
【0042】上記の操作により、端末装置のCPU41
は、両装置の回線接続が可能か否かの確認、即ちFAX
装置を呼び出してこれに端末装置を接続可能か否かの呼
出し接続確認を行うとともに、受信画像管理情報の転送
要求、および発呼側の端末装置を示す端末ID情報を、
両インターフェイス部45および通信回線46を介して
送信する(S12)。
【0043】上記呼出し接続確認の結果、FAX装置が
例えば他の装置と通信中であるために上記端末装置と接
続できない場合(S13)、端末装置のCPU41は操
作パネル部13の表示部に、「回線接続エラー」のメッ
セージを表示し(S14)、動作を終了する。これによ
り、操作者には、端末装置をFAX装置に接続できなか
ったことが報知される。
【0044】一方、S13において、端末装置がFAX
装置と接続できた場合、FAX装置のCPU41は、そ
のメモリ42に記憶されている受信画像管理情報を端末
装置に転送する(S15)。
【0045】受信画像管理情報を受信すると、端末装置
のCPU41は、これをメモリ42に記憶させるととも
に(S16)、イメージデータバスを介して操作パネル
部13の表示部に供給し、この表示部に表示させる(S
17)。これにより操作者は、上記表示部に表示された
受信画像管理情報に基づいて、所望の画像情報を選択す
ることができる。ここでの選択は、印字すべき画像情報
として確認すべきものを選択するものである。
【0046】上記の選択のために、操作パネル部13へ
の操作者による指示入力があれば(S18)、CPU4
1は指示された画像情報を特定する情報をメモリ42に
記憶させる(S19)。尚、上記指示入力においては、
複数の画像情報を指示するものであってもよい。S18
において、例えば所定時間以内に指示入力がなければ、
処理を終了する。
【0047】次に、端末装置のCPU41は、上記指示
入力が終了すると(S20)、FAX装置に対して前記
呼出し接続確認を行うとともに、上記指示入力により選
択された画像情報の転送要求、および発呼側の端末装置
を示す端末ID情報を送信する(S21)。
【0048】上記呼出し接続確認の結果、FAX装置が
端末装置と接続できない場合(S22)、端末装置のC
PU41は操作パネル部13の表示部に、「回線接続エ
ラー」のメッセージを表示し(S23)、動作を終了す
る。
【0049】一方、S22において、端末装置がFAX
装置と接続できた場合、FAX装置のCPU41は、端
末装置での圧縮復元符号化(MH:Modifided Huffman
、MR:Modifided READ、MMR:Modifided Modifid
ed READ、その他)方式の確認のため、選択された上記
画像情報の圧縮復元符号化方式を示す通信情報を端末装
置へ送信する(S24)。その後、FAX装置は、メモ
リ42に格納されている上記転送要求対象の画像情報に
ついて、端末装置への転送準備を行なう。
【0050】上記通信情報を受信した端末装置は、通信
情報によって示される圧縮復元符号化方式とその端末装
置自身の圧縮復元符号化方式とを比較し、その結果情報
をFAX装置に送信する(S25)。
【0051】上記結果情報により、図7のS26に示す
ように、圧縮復元符号化方式が同一であった場合、FA
X装置のCPU41は、上記転送要求対象の画像情報を
外部FAX装置5から受信したままの圧縮された状態で
端末装置に転送する(S28)。
【0052】一方、S26において、上記結果情報によ
り、圧縮復元符号化方式が同一でなかった場合、CPU
41は、上記転送要求対象の画像情報を端末装置の圧縮
復元符号化方式に適合するように、圧縮方式を変換した
後(S27)、端末装置に転送する(S28)。このと
き、上記転送要求対象の画像情報が複数ある場合には、
これら画像情報について圧縮方式の変換を行い、まとめ
て端末装置に転送する。
【0053】FAX装置より送信された画像情報を受信
すると、端末装置のCPU41は、上記画像情報をメモ
リ42に記憶させる(S29)。その後、転送要求対象
の画像情報の転送が終了すると(S30)、FAX装置
のCPU41は、端末装置に対して、転送要求対象の画
像情報の転送終了を示す情報を送信する(S31)。
【0054】この転送終了に伴って、端末装置ではメモ
リ42への画像情報の記憶が終了する(S32)。その
後、端末装置のCPU41は、メモリ42の記憶内容に
基づいて、転送要求対象の画像情報の受信を確認し、こ
の確認の結果情報をFAX装置に転送する(S33)。
【0055】次に、端末装置のCPU41は、画像情報
を、メモリ42から復元部52aへ呼び出し、所定の方
式にて圧縮されていた状態から元の状態に復元部52a
にて復元させる(S34)。その後、復元部52aにて
処理した画像情報をメモリ42に再度記憶させるととも
に、操作パネル部13の表示部に表示させる(S3
5)。これにより、操作者は、画像情報の内容を確認す
ることができる。尚、画像情報が複数ある場合、表示部
にはこれらが順次表示される。この表示の切り換えは、
例えば操作パネル部13への操作者による表示切換え入
力操作に基づいて行われる。
【0056】操作者が表示部に表示された画像情報の印
字を希望する場合、操作者により例えば操作パネル部1
3の図示しないプリントスイッチが操作される。この操
作が行われた場合(S36)、CPU41は、その画像
情報を画像データ出力部52を介してレーザプリンタ部
12に供給する。これにより、端末装置であるデジタル
複写機3にて画像形成動作が行われ、上記画像情報が画
像として用紙上に得られる(S37)。
【0057】尚、印字するものとして複数の画像情報が
選択された場合、これら画像情報は連続してレーザプリ
ンタ部12に出力される。このようにして、端末装置で
あるデジタル複写機3からは、FAX装置が外部FAX
装置5から受信した画像情報を可視像として得ることが
できる。
【0058】上記のS35ないしS37の動作は、図8
に示すように、FAX装置から受信した画像情報が無く
なるまで行う(S38)。また、何らかのトラブルによ
りFAX装置から端末装置へ正しく画像情報を送信する
ことができなければ(S39)、S46に移行し、通信
の終了を端末装置に送信し(S46)、動作を終了す
る。
【0059】上記のようにして端末装置側にてFAX装
置が受信している画像情報を確認した後にもFAX装置
のメモリ42が記憶している画像情報をそのまま残して
おくと、上記メモリ42は、記憶が不要となった画像情
報も記憶していることになる。この結果、上記メモリ4
2の記憶領域を有効に活用することができなくなるばか
りか、新たな情報を記憶することができなくなる。ま
た、上記メモリ42内において未確認の画像情報と確認
済みの画像情報とが混在することにより、画像通信シス
テム1の操作性が低下することにもなる。そこで、FA
X装置のメモリ42において、記憶が不要となった画像
情報については消去するようにしている。
【0060】この処理のために、FAX装置のCPU4
1は、端末装置に対して転送要求対象となった画像情報
についての消去の確認情報を送信する(S40)。この
情報を受信すると、端末装置のCPU41は、操作パネ
ル部13の表示部に、上記画像情報の消去の有無の入力
を促す表示を行わせる。この表示に基づいて、操作者
は、上記画像情報をそのままFAX装置のメモリ42に
残しておくか否かを判断し、消去する場合には、端末装
置の操作パネル部13において、消去の入力を行う。こ
の操作は、例えば、消去すべき画像情報を表示部に表示
させ、このときに図示しない消去キーを操作するもので
ある。この操作に基づき、端末装置のCPU41は、消
去が指示された画像情報を示す情報をFAX装置に送信
する(S41)。
【0061】上記情報を受信すると(S42)、FAX
装置のCPU41は、上記情報が示す画像情報をメモリ
42から消去する(S43)。その後、FAX装置のC
PU41は、画像情報の消去の終了を示す情報を端末装
置に送信する(S44)。
【0062】上記情報を受信すると、端末装置のCPU
41は、画像情報の消去の終了を示すメッセージを操作
パネル部13の表示部に表示させる(S45)。
【0063】その後、FAX装置のCPU41は、端末
装置へ通信終了を示す情報を送信する(S46)。これ
により両者の通信が終了する。
【0064】上記のような画像通信システム1では、操
作者は、FAX装置が記憶している画像情報を、遠くに
設けられているFAX装置を直接操作することなく、近
くに設けられている端末装置を操作することにより、知
ることができる。これにより画像通信システム1は、高
い操作性を備えたものとなり、かつ操作者は、画像情報
に関する情報を、迅速に得ることができる。また、各端
末装置に外部FAX装置5と接続するための電話回線を
設けることも不要であり、設備費および通信費を低減す
ることができる。
【0065】また、本画像通信システム1では、FAX
装置が保持している画像情報を端末装置に転送する場
合、画像情報はFAX装置において復元されずに端末装
置に転送され、端末装置において復元される。従って、
転送する際の情報量が少なくて済み、上記転送を迅速に
行うことができる。この結果、操作者の待ち時間を最小
限に抑制することができる。
【0066】また、画像情報の上記転送においては、予
めFAX装置側にて画像情報の復元符号化方式を端末方
式のものに変換している。従って、端末装置側の復元符
号化方式が上記画像装置の復元符号化方式と異なる場合
であっても、転送された画像情報を端末装置にて容易に
処理することができる。さらに、FAX装置が上記復元
符号化処理機能を備えているので、各端末装置が上記復
元符号化処理機能を備えなくてもよくなっている。
【0067】また、FAX装置は、端末装置から複数の
画像情報についての転送を要求された場合、これらをま
とめて端末装置に転送するようにしている。即ち、操作
者は、転送を要求する画像情報をまとめて指定すること
ができるので、画像情報の転送要求のための操作が容易
である。
【0068】〔発明の実施の形態2〕本発明の実施の他
の形態を図2、および図9ないし図11に基づいて以下
に説明する。
【0069】前記の図4ないし図8の動作を行う構成で
は、端末装置からFAX装置のメモリ42が記憶してい
る画像情報を容易に確認でき、必要に応じて印字し、さ
らに消去することも可能である。従って、上記の構成で
は、上記メモリ42が記憶している個人用あるいは共用
の画像情報が任意の端末装置により印字された後、誤っ
て消去されること、あるいは任意の端末装置により印字
され、印字された用紙がそのまま端末装置上に放置され
ることも考えられる。このため、画像情報の管理が困難
となる。
【0070】そこで、本画像通信システム1では、前記
の受信画像管理情報を利用して画像転送経歴情報を作成
し、これをFAX装置のメモリ42に記憶しておくこと
により、画像情報の管理を良好に行い得るようにしてい
る。
【0071】上記の画像転送経歴情報は、図9に示すよ
うに、受信画像管理情報として、FAX装置が受信した
画像情報の送信相手先(A社)、相手先FAX番号、受
信日付、受信開始時刻、受信終了時刻、受信枚数および
受信モード(ESM)を記録している。さらに、画像転
送経歴情報として、転送先端末装置のID番号、転送日
付、転送開始時刻、転送終了時刻、転送モード(ES
M)および転送済画像情報が消去済か否かを記録してい
る。
【0072】尚、上記転送モードについては、各モード
毎に設定されたアルファベットにより示している。上記
転送モードの例としは、E)ECM、S)文字サイズ:
普通字、D)文字サイズ:小さい字、F)文字サイズ:
精細、M)メモリ送信、C)親展、P)ポーリングおよ
びR)自動縮小がある。
【0073】上記のE)ECM(Error Correction Mod
e) は、送信中に電話回線等の影響で正しく送れなかっ
た部分があるときに、その部分を自動的に再送するモー
ドである。S)文字サイズ:普通字、D)文字サイズ:
小さい字、およびF)文字サイズ:精細は、送信する画
像の文字サイズをその指定されたサイズに設定するモー
ドである。M)メモリ送信は、送信側FAX装置が読み
込んだ画像情報を一旦そのメモリに蓄積した後、送信す
るモードである。C)親展は、親展を指定して送信した
場合に、受信側において親展ID番号を入力した場合の
み、その受信画像情報を印字あるいは表示することがで
きるようにするモードである。P)ポーリングは、送信
の指示を待っている送信側FAX装置に対して、受信側
からダイヤルして受信するモードである。R)自動縮小
は、受信側FAX装置が備えている用紙のサイズに合わ
せて画像情報を縮小して送信するモードである。
【0074】図9に示した転送モードは、ESMである
から、上記のE)ECM、S)文字サイズ:普通字およ
びM)メモリ送信の各モードであることが分かる。
【0075】本画像通信システム1は図2に示すように
構成されている。また、本画像通信システム1は、画像
転送経歴情報を作成する動作以外、基本的には、前記図
4ないし図8に示した動作を行う。図10および図11
にはその動作の主要部を示す。
【0076】電話回線6を介してデジタル複写機2と外
部FAX装置5とが通信可能になると、図10のS61
に示すように、通信情報として発信FAX番号情報およ
び発信者名情報が外部FAX装置5からデジタル複写機
2に送信される。
【0077】上記通信情報をNCU44およびモデム4
3を介して受信すると、デジタル複写機2のCPU41
は、上記通信情報を受信したとの結果情報を外部FAX
装置5に送信する。
【0078】上記結果情報を受信した外部FAX装置5
から画像情報が送信されると、デジタル複写機2のCP
U41は、上記画像情報をメモリ42に記憶させる(S
62)。また、CPU41は、上記通信情報および画像
情報に基づいて図9の上段に示す受信画像管理情報を作
成し(S63)、それをメモリ42に記憶させる(S6
4)。その後、前述のようにして電話回線6の開放状態
が終了し、デジタル複写機2の受信状態が終了する。
【0079】次に、操作者により、デジタル複写機3、
即ち端末装置の操作パネル部13に対して、デジタル複
写機2、即ちFAX装置のメモリ42が記憶している受
信画像管理情報についての確認のための操作が行われる
と、端末装置のCPU41は、呼出し接続確認を行うと
ともに、受信画像管理情報の転送要求、および端末ID
情報を、両インターフェイス部45および通信回線46
を介してFAX装置に送信する。
【0080】この動作により、FAX装置は、呼出し接
続確認情報を受信し(S65)、端末装置と接続可能で
ある場合には、端末ID情報を受信する(S66)。F
AX装置のCPU41は、上記の端末ID情報に基づい
て、受信画像管理情報の転送要求元が画像通信システム
1内の端末装置であるか否かを判定する。この判定の結
果、画像通信システム1内の端末装置であれば、上記C
PU41は、そのメモリ42に記憶されている受信画像
管理情報を端末装置に転送する。
【0081】その後、FAX装置は、上記の受信画像管
理情報に基づいて、端末装置から画像情報の転送要求が
あると(S67)、上記転送要求対象の画像情報をメモ
リ42から読み出し(S68)、図11に示すS69に
おいて、端末装置に転送する(S69)。
【0082】FAX装置より送信された画像情報は、端
末装置のメモリ42に記憶される。その後、転送要求対
象の画像情報の転送が終了すると(S70)、FAX装
置のCPU41は、端末装置に対して、転送要求対象の
画像情報の転送終了を示す情報を送信する(S71)。
【0083】画像情報を受信した端末装置では、画像情
報をメモリ42に記憶させるとともに、操作パネル部1
3の表示部に表示させる。これにより、操作者は、画像
情報の内容を確認することができる。尚、操作者が画像
情報の印字を希望する場合の操作およびこれに伴う動作
は、前述の通りである。
【0084】何らかのトラブルによりFAX装置から端
末装置へ正しく画像情報を送信することができなければ
(S72)、通信の終了を端末装置に送信し、動作を終
了する。
【0085】また、S72での動作の後、FAX装置の
CPU41は、図9の下段に示すように、画像情報の転
送先、およびその時刻等を示す画像転送経歴情報を作成
し(S73)、メモリ42に記憶させる(S74)。
【0086】その後、上記CPU41は、端末装置から
の画像情報の消去指示に基づいて、メモリ42に記憶さ
れている消去対象の画像情報を消去する(S75)。こ
の消去を行った場合、FAX装置のCPU41は、画像
転送経歴情報に画像消去情報を付加する(S76)。
【0087】上記の画像転送経歴情報については、FA
X装置あるいは端末装置において、操作パネル部13へ
の操作者による指示入力に基づいて、表示部での表示あ
るいは印字が行われる(S77)。尚、画像転送経歴情
報の端末装置への転送および端末装置での表示は、前述
した受信画像管理情報の場合と同様にして行われる。
【0088】〔発明の実施の形態3〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図2、図12および図13に基づいて以
下に説明する。
【0089】本発明の実施の形態に示す画像通信システ
ム1は、図2のように構成されている。FAX装置は、
例えば図12に示すように、通信結果等を示すジャーナ
ルデータを作成し、これをそのメモリに保持している。
上記ジャーナルデータは、操作者の操作により適宜印字
され、通信結果が確認される。この場合、FAX装置が
操作者から遠く離れた位置にあると、操作者にとってジ
ャーナルデータを得るための作業が煩わしいものとな
る。このような問題を解消するため、本画像通信システ
ム1では、以下に示すように、操作者から近い位置にあ
る端末装置にFAX装置から上記ジャーナルデータを転
送し、その端末装置にて印字できるようにしている。
【0090】上記の動作を行うために、図13に示すよ
うに、デジタル複写機2、即ちFAX装置のCPU41
は、外部FAX装置5からの画像情報の受信に応じてジ
ャーナルデータを作成し(S81)、これをメモリ42
に記憶させる(S82)。
【0091】その後、操作者により、デジタル複写機
3、即ち端末装置の操作パネル部13に対して、FAX
装置が保持しているジャーナルデータの転送を要求する
ための操作が行われると、端末装置のCPU41は、呼
出し接続確認を行うとともに、ジャーナルデータの転送
要求、および端末ID情報を、両インターフェイス部4
5および通信回線46を介してFAX装置に送信する。
【0092】この動作により、FAX装置は、呼出し接
続確認情報を受信し(S83)、端末装置と接続可能で
ある場合には、端末ID情報およびジャーナルデータの
転送要求を受信する(S84)。FAX装置のCPU4
1は、上記の端末ID情報に基づいて、ジャーナルデー
タの転送要求元が画像通信システム1内の端末装置であ
るか否かを判定する。この判定の結果、画像通信システ
ム1内の端末装置であれば、上記CPU41は、そのメ
モリ42に記憶されているジャーナルデータを端末装置
に転送する(S85)。
【0093】ジャーナルデータを受信すると、端末装置
のCPU41は、ジャーナルデータをそのメモリ42に
記憶させるとともに(S86)、操作パネル部13の表
示部に表示させる(S87)。
【0094】その後、端末装置において、操作者により
ジャーナルデータを印字するための入力が操作パネル部
13に対して行われると(S88)、端末装置であるデ
ジタル複写機3において、そのレーザプリンタ部12に
よりジャーナルデータが印字される(S89)。
【0095】尚、S83において、例えば通信回線46
のトラブルにより端末装置からFAX装置への接続がで
きなかった場合、端末装置のCPU41は操作パネル部
13の表示部に「回線エラー」の表示を行わせ(S9
0)、動作を終了する。
【0096】〔発明の実施の形態4〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図2および図14に基づいて以下に説明
する。
【0097】本発明の実施の形態における画像通信シス
テム1は、図2のように構成されている。発明の実施の
形態3に示した前記画像通信システム1では、端末装置
からの要求に応じてFAX装置から端末装置へジャーナ
ルデータが転送されるものとなっていた。これに代え
て、本画像通信システム1では、予め設定された送信条
件に基づいて、FAX装置から特定の端末装置へ自動的
にジャーナルデータを転送するものとなっている。上記
の予め設定された送信条件とは、例えば、月末、締め
日、もしくは就業時間の終了時刻等の所定の時期の到
来、まはた所定件数への受信件数もしくは送信件数、あ
るいは送受信件数への到達などである。
【0098】上記の動作を行うために、図14に示すよ
うに、FAX装置には、操作パネル部13への操作者の
操作により、ジャーナルデータの送信先と送信条件が入
力される。これらの情報は、CPU41によりメモリ4
2に記憶される(S101)。上記の送信条件は、所定
時期の到来または所定件数への到達である。所定時期の
到来はCPU41が備えるタイマにて計時され、所定件
数への到達はCPU41が備えるカウンタにて計数され
る。
【0099】その後、送信条件が満たされると、即ち設
定時期の到来あるいは設定件数への到達となると(S1
02)、FAX装置は、予め設定されている端末装置に
対して呼出し接続確認情報を送信する(S103)。
【0100】この呼出し接続確認情報を受信した端末装
置のCPU41は、FAX装置との接続が可能であるか
否かの結果情報および端末ID情報をFAX装置に送信
する。この情報を受信したFAX装置のCPU41は、
上記端末装置との接続が可能である場合(S104)、
さらに上記端末ID情報に基づいて、接続先の端末装置
がジャーナルデータの送信先として設定されている端末
装置であるか否かを判定する。この判定の結果、接続先
の端末装置が正しければ、CPU41は、メモリ42に
記憶されているジャーナルデータを読み出し、これを上
記端末装置に転送する(S105)。
【0101】ジャーナルデータを受信すると、端末装置
のCPU41は、ジャーナルデータをそのメモリ42に
記憶させるとともに(S106)、そのレーザプリンタ
部12により印字させる(S107)。
【0102】尚、S104において、例えば通信回線4
6のトラブルによりFAX装置から端末装置への接続が
できなかった場合、FAX装置のCPU41は操作パネ
ル部13の表示部に「回線エラー」の表示を行わせ(S
108)、動作を終了する。
【0103】上記のようにしてジャーナルデータが送信
される構成では、このジャーナルデータを要求するため
の操作者の定期的な操作が不要になり、画像通信システ
ム1の操作性が向上する。
【0104】〔発明の実施の形態5〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図2、および図15ないし図17に基づ
いて以下に説明する。
【0105】本発明の実施の形態における画像通信シス
テム1は、図2のように構成されている。本画像通信シ
ステム1は、端末装置、例えばデジタル複写機3のスキ
ャナ部11にて読み込んだ画像情報を、FAX装置、即
ちデジタル複写機2に転送し、このFAX装置から外部
FAX装置5に送信するものとなっている。
【0106】このような動作の際には、図16に示すよ
うに、先ず操作者により、端末装置の操作パネル部13
に対して、読み取った画像をFAX装置に送信すること
を指令する画像送信モードが入力される。このときに
は、さらに送信相手先FAX番号や必要に応じて前記転
送モード等が入力される(S111)。
【0107】原稿の読み取りは、操作者により、スキャ
ナ部11のRDF22あるいは直接原稿台21上に原稿
が配され、上記入力操作が行われることにより開始され
る。これにより得られた画像情報は、画像データ入力部
50によりデジタルデータに変換された後(S11
2)、端末装置のメモリ42に一端記憶される(S11
3)。
【0108】その後、上記デジタルデータは、メモリ4
2から読み出されて画像データ処理部51に入力され、
2値データである場合には(S114)、その圧縮処理
部51iによりMH、MRまはたMMR方式の符号化変
換により圧縮処理される(S115)。一方、2値デー
タでない場合には、MH、MRおよびMMR方式以外の
方式により圧縮処理される(S116)。圧縮処理が終
了すると(S117)、デジタルデータは、再びメモリ
42に記憶される(S118)。
【0109】上記S118での処理が終了すると、端末
装置のCPU41は、画像情報を転送するために、FA
X装置に対して呼出し接続確認情報をインターフェイス
部45および通信回線46を介して送信する(S11
9)。
【0110】上記呼出し接続確認の結果、FAX装置が
例えば他の装置と通信中であるために上記端末装置と接
続できない場合(S120)、端末装置のCPU41は
操作パネル部13の表示部に、「回線接続エラー」のメ
ッセージを表示し(S121)、動作を終了する。
【0111】一方、S120において、FAX装置と端
末装置とが接続できた場合、FAX装置のCPU41
は、受信開始可能であることを示す受信開始情報を端末
装置に送信する(S122)。
【0112】この情報を受信すると、端末装置のCPU
41は、端末ID情報、FAX番号(発信者名情報)、
および圧縮方式情報、即ち前記圧縮復元符号化の方式を
示す情報等を含む通信情報をFAX装置に送信する(S
123)。
【0113】上記通信情報を受信すると、FAX装置の
CPU41は、受信準備動作として、通信情報に含まれ
る圧縮復元符号化方式がそのFAX装置で行う圧縮復元
符号化方式と一致するか否かを判定する。さらに、受信
する画像情報を記憶可能であるか、即ち画像情報を受信
可能であるか否かをそのメモリ42の容量に基づいて判
定する。そして、FAX装置のCPU41は、これらの
判定結果を示す結果情報を端末装置に送信する(S12
4)。
【0114】上記の結果情報を受信すると、端末装置の
CPU41は、上記の結果情報からFAX装置において
画像情報を受信可能であって、圧縮復元符号化方式が異
なる場合、図17のS126に示すように、FAX装置
の圧縮復元符号化方式に合わせて画像情報を再変換す
る。その後、再変換した画像情報をFAX装置に転送す
る(S127)。
【0115】一方、S125において、圧縮復元符号化
方式が同じである場合、端末装置のCPU41は、メモ
リ42に記憶されているままの画像情報をFAX装置に
転送する(S127)。上記画像情報を受信すると、F
AX装置のCPU41は画像情報をメモリ42に記憶さ
せる(S128)。
【0116】その後、端末装置のCPU41は、画像情
報の転送を終了すると(S129)、画像情報転送の終
了情報をFAX装置に送信する(S130)。この情報
を受信すると、FAX装置のCPU41は、画像情報が
メモリ42に正常に記憶されたか否かを確認し、その結
果情報を端末装置に送信する(S131)。
【0117】上記の結果情報を受信すると、端末装置の
CPU41は、画像情報が正常に転送されたか否かを操
作パネル部13の表示部に表示させる。また、CPU4
1は、画像情報が正常に転送された場合、通信終了を示
す情報をFAX装置に送信する(S132)。その後、
通信回線46が開放される。
【0118】一方、FAX装置のCPU41は、端末装
置より受信した画像情報の圧縮復元符号化の方式がM
H、MRあるいはMMR方式以外の方式である場合、即
ち画像情報が2値データでない場合(S133)、画像
情報を端末装置で圧縮される前の多値データに復元部5
2aにより復元させた後、誤差拡散処理により2値のデ
ジタルデータに変換する(S134)。次にCPU41
は、画像情報をMH、MRあるいはMMR方式にて圧縮
し(S135)、メモリ42に記憶させる(S13
6)。
【0119】その後、FAX装置のCPU41は、相手
先FAX番号等を自動発信して、最終的にメモリ42に
記憶された画像情報を従来周知の送信手順にて送信する
(S137)。これにより、上記画像情報は、端末装置
において指定された送信先へモデム43、NCU44お
よび電話回線6を介して送信される。
【0120】上記S115およびS116での圧縮処理
に関し、FAX機能を持たないデジタル複写機では、画
像データ入力部50のCCD部50aによりA/D変換
されてデジタルデータとなった画像情報に対して、M
H、MR、MMR方式以外の圧縮符号化処理が行われ
る。即ち、通常のデジタル複写機は、スキャナ部11で
読み込んだ原稿画像情報の複写画質を重視するため、C
CD部50aより得られたデジタルデータに対して1b
it2値の誤差拡散処理を行わず、8bit256値な
どの多値データに処理する。
【0121】一方、通常のFAX装置では、スキャナで
読み込んだ原稿を相手先へ迅速に送信するため、デジタ
ルデータは、誤差拡散処理において8bit256値か
ら1bit2値のデータに変換処理される。また、相手
先に確実に送信するために、上記1bit2値のデータ
をさらに圧縮符号化処理している。
【0122】ここで、MH、MR、MMR方式等の圧縮
符号化処理は、FAX画像などの2値データの処理に適
するものであり、多値データを扱うデジタル複写機での
処理としては不向きである。即ち、MH、MRあるいは
MMR方式にて処理された画像情報は0か1の2値デー
タとなるため、これを復元した場合は画質劣化が著しく
なる虞がある。従って、上記2値データを元の画像情報
に完全に復元しようとすれば、画像情報の圧縮を抑制す
る必要があり、この場合には、大きな圧縮効果が得られ
ない。
【0123】このため、モノクロ画像で多値データを送
信する際には、多値データに適した圧縮方式を採用する
必要がある。このような圧縮方式としては非可逆型圧縮
符号化処理方式が知られている。この方式は、画像情報
を8bit256値などの多値データに圧縮符号化する
ものである。この方式では、圧縮符号化された情報を復
元しても完全に戻らないものの、画質劣化がほとんど無
視できる程度となる。従って、大きな圧縮効果が期待で
きる。上記の非可逆型圧縮符号化処理の主なものとして
は直交変換方式などが知られている。この方式は既に公
知技術であるのでここでの説明は省略する。
【0124】また、S114の判定においては、原稿画
像の解像度に応じて圧縮処理方式を選択するようにして
もよい。この場合、例えば、原稿画像の解像度が200
dpiであれば、圧縮処理方式はMH、MRあるいはM
MR方式が選択され、原稿画像の解像度が400dpi
以上であれば、圧縮処理方式は、JBIG(Joint Bi-l
evel Image Coding Experts Group )方式といったさら
に圧縮率の高い方式が選択される。
【0125】このように画像情報の種類(2値画像か多
値画像か、あるいは解像度がいくらか)に応じて画像情
報の圧縮処理方式を選択することにより、画像情報の転
送に要する時間を短縮することができる。
【0126】上記のように、本画像通信システム1で
は、操作者は、画像情報を、遠くに設けられているFA
X装置を直接操作することなく、近くに設けられている
端末装置を操作することにより、所望の送信先へ送信す
ることができる。これにより、画像通信システム1は高
い操作性を備えることができ、かつ画像情報の送信を迅
速に行うことができる。また、各端末装置に外部FAX
装置5と接続するための電話回線を設けることも不要で
あり、設備費および通信費を低減することができる。
【0127】〔発明の実施の形態6〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図18および図19に基づいて以下に説
明する。
【0128】図18に示すように、本発明の実施の形態
における画像通信システム61は、モノクロの画像形成
のみ可能なデジタル複写機62・63、およびモノクロ
とカラーとの画像形成が可能なデジタル複写機64・6
5を備えている。各デジタル複写機62〜65構成は、
前述のデジタル複写機2〜4と同様、図1および図3に
示すものであり、各デジタル複写機62〜65同士の接
続も、前述の場合と同様、インターフェイス部45およ
び通信回線46を介して行われている。
【0129】また、モノクロ画像形成用のデジタル複写
機62およびカラー画像形成用のデジタル複写機64
は、モデム43、NCU44および通信回線46を介し
て外部FAX装置5と接続可能である。従って、画像通
信システム61において、デジタル複写機62(画像送
受信装置)は第1FAX装置、デジタル複写機64(画
像送受信装置)は第2FAX装置、デジタル複写機63
(画像形成装置)は第1端末装置、デジタル複写機65
(画像形成装置)は第2端末装置としてそれぞれ機能す
る。
【0130】本画像通信システム61は図19により示
す以下の動作を行う。
【0131】例えば、デジタル複写機63、即ち第1端
末装置からデジタル複写機62、即ち第1FAX装置に
対して、外部FAX装置5への画像情報の転送を依頼す
る場合、操作者により上記動作のための入力操作が第1
端末装置の操作パネル部13に対して行われる(S15
1)。
【0132】上記の操作に基づき、第1端末装置のCP
U41は、第1FAX装置に対して呼出し接続確認情報
を送信する(S152)。この結果、第1FAX装置と
接続が可能であれば(S153)、第1端末装置のCP
U41は、第1FAX装置に前記通信情報および画像情
報を転送する(S154)。これにより、第1FAX装
置のCPU41は第1端末装置から受信した画像情報を
外部FAX装置5に送信する(S155)。
【0133】また、S153において、何らかの事情、
例えば第1端末装置が他のFAX装置と通信中であるこ
とにより第1FAX装置との接続ができなければ、第1
端末装置のCPU41は第2FAX装置に対して、呼出
し接続確認情報を送信する(S156)。この結果、第
1FAX装置と接続ができなければ(S157)、動作
を終了する。
【0134】一方、S157において第2FAX装置と
の接続が可能であれば、第1端末装置のCPU41は第
2FAX装置に前記通信情報および画像情報を転送する
(S158)。これにより、第2FAX装置は第1端末
装置から受信した画像情報を外部FAX装置5に送信す
る(S159)。以上の各動作の具体的な手順は、前述
の通りである。
【0135】上記のような構成では、外部FAX装置5
へ画像情報の送信を依頼したFAX装置が、例えば通信
中であっても、依頼先を画像通信システム61内の他の
FAX装置に切り換えることにより、外部FAX装置5
への画像情報の迅速な送信が可能である。また、操作者
は、FAX装置側の状態を予め調べる必要がなく、画像
情報依頼先となるFAX装置の選択が容易である。
【0136】〔発明の実施の形態7〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図18、図20および図21に基づいて
以下に説明する。
【0137】本画像通信システム61は、図18に示す
構成を備え、図20および図21により示す以下の動作
を行う。
【0138】例えば、デジタル複写機63、即ち第1端
末装置からデジタル複写機62、即ち第1FAX装置に
対して、外部FAX装置5への画像情報の転送を依頼す
る場合、操作者により上記動作のための入力操作が第1
端末装置の操作パネル部13に対して行われる(S17
1)。
【0139】上記の操作に基づき、第1端末装置のCP
U41は、第1FAX装置に対して呼出し接続確認情報
を送信する(S172)。この結果、第1FAX装置と
接続ができなければ(S173)、第1端末装置のCP
U41は、その操作パネル部13の表示部に回線接続エ
ラーのメッセージを表示させ(S174)、動作を終了
する。
【0140】一方、S173において、第1FAX装置
と第1端末装置との接続が可能であれば、第1FAX装
置のCPU41は、受信開始可能であることを示す受信
開始情報を第1端末装置に送信する(S175)。
【0141】この情報を受信すると、第1端末装置のC
PU41は、端末ID情報、FAX番号(発信者名情
報)、および前記圧縮方式情報等を含む通信情報を第1
FAX装置に送信する(S176)。
【0142】上記通信情報を受信すると、第1FAX装
置のCPU41は、受信準備動作として、受信した通信
情報の端末ID情報およびFAX番号を確認するととも
に、圧縮方式を第1FAX装置のものと比較する。さら
に、画像情報を受信可能であるか否かをそのメモリ42
の容量に基づいて判定するとともに、既に外部FAX装
置5への画像情報の送信依頼を受けている予約送信件数
をチェックする。そして、第1FAX装置のCPU41
は、これらの判定結果を示す結果情報を第1端末装置に
送信する(S177)。
【0143】上記結果情報を受信すると(S178)、
第1端末装置のCPU41は、上記結果情報に基づき、
第1FAX装置における送信予約の有無を判別し(S1
79)、送信予約がなければ、S188に移行して、第
1FAX装置に外部FAX装置5への画像情報の送信を
依頼する。
【0144】一方、S179において送信予約があれ
ば、第1端末装置のCPU41は、さらに第2FAX装
置に対して呼出し接続確認情報を送信する(S18
0)。この結果、第2FAX装置と接続ができなければ
(S181)、第1端末装置のCPU41は、その操作
パネル部13の表示部に回線接続エラーのメッセージを
表示させ(S182)、動作を終了する。
【0145】一方、S181において、第2FAX装置
と第1端末装置との接続が可能であれば、第2FAX装
置のCPU41は、受信開始可能であることを示す受信
開始情報を第1端末装置に送信する(S183)。
【0146】この情報を受信すると、第1端末装置のC
PU41は、端末ID情報、FAX番号(発信者名情
報)、および前記圧縮方式情報等を含む通信情報を第2
FAX装置に送信する(S184)。
【0147】上記通信情報を受信すると、第2FAX装
置のCPU41は、受信準備動作として、受信した通信
情報の端末ID情報およびFAX番号を確認するととも
に、圧縮方式を第2FAX装置のものと比較する。さら
に、画像情報を受信可能であるか否かをそのメモリ42
の容量に基づいて判定するとともに、予約送信件数をチ
ェックする。そして、第2FAX装置のCPU41は、
これらの判定結果を示す結果情報を第1端末装置に送信
する(S185)。
【0148】上記結果情報を受信すると、第1端末装置
のCPU41は、第2FAX装置における送信予約の有
無を判別し(S186)、送信予約がなければ、第2F
AX装置に外部FAX装置5への画像情報の送信を依頼
する(S189)。
【0149】一方、S186において送信予約があれ
ば、第1FAX装置と第2FAX装置との何れが送信予
約件数が多いかを判定する(S187)。この判定の結
果、第2FAX装置の方が送信予約件数が多ければ、第
1FAX装置に外部FAX装置5への画像情報の送信を
依頼する(S188)。反対に第1FAX装置の方が送
信予約件数が多ければ、第2FAX装置に外部FAX装
置5への画像情報の送信を依頼する(S189)。
【0150】その後、第1端末装置のCPU41は、依
頼先として決定したFAX装置に対して、画像情報を転
送する(S190)。この画像情報を受信すると、上記
FAX装置は、画像情報をそのメモリ42に記憶させる
(S191)。
【0151】画像情報の転送が終了すると(S19
2)、第1端末装置はFAX装置へ通信終了情報を送信
する(S193)。その後、FAX装置は、送信先の外
部FAX装置5に画像情報を送信し(S194)、処理
を終了する。
【0152】上記のような構成では、外部FAX装置5
へ画像情報を送信可能な第1および第2FAX装置に送
信予約が既に設定されている場合であっても、最も迅速
となる経路により画像情報を転送することができる。ま
た、操作者は、FAX装置側の状態を予め調べる必要が
なく、画像情報依頼先となるFAX装置の選択が容易で
ある。
【0153】〔発明の実施の形態8〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図18、図22および図23に基づいて
以下に説明する。
【0154】本画像通信システム61は、図18に示す
構成を備え、図22および図23により示す以下の動作
を行う。
【0155】例えば、カラー画像形成用のデジタル複写
機65、即ち第2端末装置からデジタル複写機62、即
ち第1FAX装置に対して、外部FAX装置5への画像
情報の転送を依頼する場合、操作者により上記動作のた
めの入力操作が第2端末装置の操作パネル部13に対し
て行われる(S201)。
【0156】上記の操作に基づき、第2端末装置のスキ
ャナ部11により原稿の画像が読み取られる。この場
合、原稿画像はカラー画像とする。スキャナ部11から
得られたカラーの画像情報は、図1に示す画像データ入
力部50のCCD部50aによりAD変換されてデジタ
ルデータとなる。このように処理された画像情報は、一
旦メモリ42に記憶される。上記画像情報には、さらに
画像データ処理部51の圧縮処理部51iにてカラー静
止画に適した符号化変換(例えばJPEG方式等)が施
され、この処理後の画像情報は再度メモリ42に記憶さ
れる(S202)。
【0157】その後、第2端末装置のCPU41は、第
1FAX装置に対して呼出し接続確認情報を送信する
(S203)。この結果、第1FAX装置と接続ができ
なければ(S204)、第2端末装置のCPU41は、
その操作パネル部13の表示部に回線接続エラーのメッ
セージを表示させ(S205)、動作を終了する。
【0158】一方、S204において、第1FAX装置
と第2端末装置との接続が可能であれば、第1FAX装
置のCPU41は、受信開始可能であることを示す受信
開始情報を第2端末装置に送信する(S206)。
【0159】この情報を受信すると、第2端末装置のC
PU41は、端末ID情報、FAX番号(発信者名情
報)、および前記圧縮方式情報等を含む通信情報を第1
FAX装置に送信する(S207)。
【0160】上記通信情報を受信すると、第1FAX装
置のCPU41は、受信準備動作として、受信した通信
情報の端末ID情報およびFAX番号を確認するととも
に、圧縮方式を第1FAX装置のものと比較する。さら
に、画像情報を受信可能であるか否かをそのメモリ42
の容量に基づいて判定する。そして、第1FAX装置の
CPU41は、これらの判定結果を示す結果情報を第2
端末装置に送信する(S208)。
【0161】上記結果情報を受信すると、第2端末装置
のCPU41は、上記結果情報に基づき、第1FAX装
置がカラー画像の復元が可能であるか否かを判別する
(S209)。ここで、第1FAX装置であるデジタル
複写機62はモノクロ画像形成用のものであり、カラー
画像の復元が不可能である。そこで、第2端末装置のC
PU41は、さらに第2FAX装置に対して呼出し接続
確認情報を送信する(S211)。
【0162】尚、仮に上記第1FAX装置においてカラ
ー画像の復元が可能であれば、第2端末装置のCPU4
1は、第1FAX装置に対して外部FAX装置5への画
像情報の転送依頼を行う(S210)。この場合には、
その後、S221以下の動作が行われる。
【0163】S211の動作の結果、第2FAX装置と
接続ができなければ(S212)、第2端末装置のCP
U41は、その操作パネル部13の表示部に回線接続エ
ラーのメッセージを表示させ(S213)、動作を終了
する。
【0164】一方、S212において、第2FAX装置
と第2端末装置との接続が可能であれば、第2FAX装
置のCPU41は、受信開始可能であることを示す受信
開始情報を第2端末装置に送信する(S214)。
【0165】この情報を受信すると、第2端末装置のC
PU41は、端末ID情報、FAX番号(発信者名情
報)、および前記圧縮方式情報等を含む通信情報を第2
FAX装置に送信する(S215)。
【0166】上記通信情報を受信すると、第2FAX装
置のCPU41は、受信準備動作として、受信した通信
情報の端末ID情報およびFAX番号を確認するととも
に、圧縮方式を第2FAX装置ものと比較する。さら
に、画像情報を受信可能であるか否かをそのメモリ42
の容量に基づいて判定する。そして、第2FAX装置の
CPU41は、これらの判定結果を示す結果情報を第2
端末装置に送信する(S216)。
【0167】上記結果情報を受信すると、第2端末装置
のCPU41は、上記結果情報に基づき、第2FAX装
置がカラー画像の復元が可能であるか否かを判別する
(S217)。ここで、第2FAX装置であるデジタル
複写機64はカラー画像形成用のものであり、カラー画
像の復元が可能である。そこで、第2端末装置のCPU
41は、第2FAX装置に対して外部FAX装置5への
画像情報の転送依頼を行う(S220)。
【0168】尚、仮に上記第2FAX装置においてカラ
ー画像の復元が不可能であれば、第2端末装置のCPU
41は、第1FAX装置に対して外部FAX装置5への
画像情報の転送依頼を行う(S218)。この場合、第
2端末装置のCPU41は、カラーの画像情報をモノク
ロの画像情報に変換した後、第1FAX装置に転送する
(S219)。その後、S222以下の動作が行われ
る。
【0169】第2端末装置のCPU41は、S220に
おいて第2FAX装置に送信依頼を行った後、第2FA
X装置にカラーの画像情報を転送する(S221)。こ
の画像情報を受信すると、FAX装置のCPU41は、
画像情報をそのメモリ42に記憶させる(S222)。
【0170】画像情報の転送が終了すると(S22
3)、第2端末装置はFAX装置へ通信終了情報を送信
する(S224)。その後、FAX装置は、送信先の外
部FAX装置5に画像情報を送信し(S225)、処理
を終了する。
【0171】上記の構成では、端末装置からFAX装置
を使用して外部FAX装置5にカラー画像情報を転送す
る場合において、カラー画像情報の転送依頼先のFAX
装置(第1FAX装置)がカラー画像情報を処理できな
いものであれば、カラー画像情報を処理可能な他のFA
X装置(第2FAX装置)へ自動的に画像情報の転送依
頼先を変更するものとなっている。従って、FAX装置
を使用しての外部FAX装置5への画像情報の転送を迅
速かつ確実に行うことができる。また、操作者は、FA
X装置側の状態を予め調べる必要がなく、画像情報依頼
先となるFAX装置の選択が容易である。
【0172】〔発明の実施の形態9〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図18、および図24ないし図26に基
づいて以下に説明する。
【0173】本画像通信システム61は、図18に示す
構成を備え、図24および図25により示す以下の動作
を行う。
【0174】ここでは、例えば、デジタル複写機63、
即ち第1端末装置からデジタル複写機62、即ち第1F
AX装置に対して、外部FAX装置5への画像情報の転
送を依頼する動作が行われるものとする。この際には、
操作者により上記動作のための入力操作が第1端末装置
の操作パネル部13に対して行われる(S231)。
【0175】上記の操作に基づき、第1端末装置のCP
U41は、第1FAX装置に対して呼出し接続確認情報
を送信する(S232)。この結果、第1FAX装置と
接続ができなければ(S233)、第1端末装置のCP
U41は、その操作パネル部13の表示部に回線接続エ
ラーのメッセージを表示させ(S234)、動作を終了
する。
【0176】一方、S233において、第1FAX装置
と第1端末装置との接続が可能であれば、第1FAX装
置のCPU41は、受信開始可能であることを示す受信
開始情報を第1端末装置に送信する(S235)。この
情報を受信すると、第1端末装置のCPU41は、前記
通信情報および画像情報を前述のようにして第1FAX
装置に転送する(S236)。
【0177】上記通信情報および画像情報を受信する
と、第1FAX装置のCPU41は、上記通信情報およ
び画像情報をそのメモリ42に記憶させる(S23
7)。その後、第1FAX装置のCPU41は、第1端
末装置により依頼された送信先である外部FAX装置5
へ画像情報を送信する(S238)。
【0178】画像情報の転送が終了すると(S23
9)、第1端末装置のCPU41は、送信先の外部FA
X装置5のFAX番号、およびこの外部FAX装置5か
ら受信した送信結果をそのメモリ42に記憶させる(S
240)。
【0179】次に、第1FAX装置のCPU41は、上
記送信結果に、外部FAX装置5への画像情報の送信依
頼元を示す情報、外部FAX装置5に画像情報を送信し
た送信FAX情報等を付加して、図26に示すように、
送信結果表を作成し、これを第1端末装置のメモリ42
に記憶させる(S241)。尚、第1FAX装置におい
て、上記の送信依頼元は、前記通信情報に含まれる端末
ID情報により知ることができる。
【0180】次に、第1FAX装置のCPU41は、画
像情報の送信依頼元である第1端末装置に対して呼出し
接続確認情報を送信する(S242)。この結果、第1
端末装置と接続ができれば(S243)、第1端末装置
のCPU41は、上記送信結果表を第1端末装置に転送
する(S244)。尚、1回の接続要求により第1端末
装置との接続ができなかった場合、上記接続動作は、所
定時間をおいて繰り返し行われる。
【0181】上記送信結果表を受信すると、第1端末装
置のCPU41は、それをメモリ42に記憶させる(S
245)。その後、送信結果表の受信が終了すると(S
246)、第1端末装置のCPU41は、上記送信結果
表をレーザプリンタ部12にて印字させる(S24
7)。
【0182】上記のようにFAX装置から送信結果表を
送信依頼元の端末装置に送信する構成では、操作者が、
送信を依頼したFAX装置の位置へ行き、送信結果を確
認する作業が不要となり、送信結果の管理が容易とな
る。これにより、画像通信システム1は高い操作性を備
えたものとなる。
【0183】〔発明の実施の形態10〕本発明の実施の
さらに他の形態を図2、図27および図28に基づいて
以下に説明する。
【0184】本画像通信システム1は、図2に示す構成
を備え、図28に示す動作を行うものとなっている。ま
た、本発明の実施の形態において、少なくともFAX装
置を構成するデジタル複写機2は、図27に示すよう
に、2個のメモリ42a・42bを備えている。メモリ
42aには、端末装置であるデジタル複写機3または4
から転送されてきた画像情報が記憶される。一方、メモ
リ42bには、デジタル複写機2のスキャナ部11にて
読み取られた原稿の画像情報が記憶される。上記メモリ
42a・42bへの記憶動作は、並行して行うことがで
きる。
【0185】ここでは、例えば、デジタル複写機3、即
ち端末装置からデジタル複写機2、即ちFAX装置に対
して、外部FAX装置5への画像情報の転送が依頼され
るものとする。また、これと並行して、FAX装置は、
そのスキャナ部11にて読み込まれた画像情報につい
て、外部FAX装置5への転送を依頼されるものとす
る。
【0186】上記の動作を行うために、FAX装置で
は、これを使用する操作者により、FAX装置のスキャ
ナ部11にて読み込んだ画像情報を外部FAX装置5に
転送する指令が入力される。この入力に応じて、原稿の
画像がスキャナ部11にて読み取られ、FAX装置のC
PU41は、スキャナ部11から出力される画像情報を
順次メモリ42bに記憶させていく(S251)。この
場合の画像情報についての圧縮等の処理は前述の通りで
ある。
【0187】一方、端末装置では、これを使用する操作
者により、例えば端末装置のスキャナ部11にて読み込
んだ画像情報をFAX装置を通じて外部FAX装置5に
転送する指令が入力される。この指令が入力されると、
端末装置はFAX装置に対して呼出し接続確認を行う。
この接続が可能であれば、端末装置はFAX装置に対し
て、画像転送依頼を行うとともに、画像情報を送信す
る。
【0188】これに基づいて、FAX装置では端末装置
との接続を行い、画像転送依頼を受信し(S252)、
さらに画像情報を受信する。FAX装置のCPU41
は、受信した画像情報をメモリ42aに順次記憶させて
いく(S253)。
【0189】その後、メモリ42a・42bの何れかに
おいて画像情報の記憶が完了すると(S254)、FA
X装置のCPU41は、先に記憶が完了した画像情報を
送信先の外部FAX装置5に対して先ず送信する(S2
55)。この際には、外部FAX装置5に対して、前記
通信情報および画像情報を送信する(S256)。
【0190】尚、画像情報の記憶の完了は、スキャナ部
11にて画像情報を読み込む場合、スキャナ部11より
読み込んだ画像情報が圧縮・変換処理を終えてメモリ4
2bに記憶されたときである。また、端末装置から画像
情報を受信する場合、端末装置からの画像情報の転送を
終えて、端末装置から通信切断情報を受信したときであ
る。
【0191】その後、上記送信動作が終了すると(S2
57)、FAX装置のCPU41は、他方のメモリにお
いて画像情報の記憶が完了しているか否かを判定し(S
258)、これが完了していれば、その画像情報を送信
先の外部FAX装置5に対して送信する(S259)。
この際には、外部FAX装置5に対して、同様に、前記
通信情報および画像情報を送信する(S260)。その
後、この送信動作が終了すると(S261)、動作を終
了する。
【0192】上記の例では、FAX装置のスキャナ部1
1にて読み込まれた画像情報と端末装置から転送された
画像情報との処理について説明した。しかしながら、本
画像通信システム1は、FAX装置が複数の端末装置、
即ちデジタル複写機3・4に対応してインターフェイス
部45を備え、これら複数のデジタル複写機3・4から
外部FAX装置5へ送信するための画像情報が並行して
転送される場合についても、同様に対応可能である。こ
の場合、メモリ42a・42bは、それぞれ両デジタル
複写機3・4からの画像情報を記憶するものとなる。
【0193】尚、FAX装置への複数の画像情報の入力
が同時に開始された場合において、メモリ42a・42
bへの記憶が相対的に速く終了するのは、文字原稿等の
情報量の少ない画像情報であり、遅くなるのは、送信枚
数の多いもの、あるいはハーフトーン画像等の情報量が
多いものである。
【0194】上記のような構成では、FAX装置への複
数の画像情報入力元からの転送依頼に伴う画像情報入力
時が重なったときに、これら画像情報を効率良く所定の
送信先へ送信することができる。
【0195】以上の各説明においては、画像通信システ
ム1の各デジタル複写機2〜4がFAX機能を備えたも
のとしている。しかしながら、上記デジタル複写機2〜
4としては、FAX機能が無いもの(スタンドアロンタ
イプ)でも使用可能である。即ち、通常、コピー機能し
か備えていないデジタル複写機であっても、一般のFA
X装置が扱う画像情報を確認し、かつ送受信することが
できるので、FAX機能を備えているものとして扱うこ
とができる。
【0196】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像通
信システムは、画像情報をシステム内外の装置との間で
送受信可能な複数台の画像送受信装置と、画像情報に基
づいて画像形成を行う画像形成装置と、前記複数台の画
像送受信装置と画像形成装置との間での情報の伝送を行
う伝送装置とを備え、前記画像形成装置は、画像情報を
入力する画像情報入力手段と、画像情報の送信指令を入
力するための送信指令入力手段と、この送信指令入力手
段から送信指令が入力されたとき、この送信指令により
指定された送信先を示す送信先情報および前記画像情報
入力手段から入力された画像情報を、前記転送装置を介
して前記画像送受信装置に送信する制御手段とを備え、
前記画像送受信装置は、前記画像形成装置から受信した
画像情報を前記送信先情報により示される送信先へ送信
する制御手段を備え、前記画像形成装置の制御手段は、
複数台の前記画像送受信装置に対して画像情報の転送開
始に影響する状態を問う確認情報を送信するとともに、
これに応答する前記画像送受信装置からの結果情報に基
づいて、依頼する画像情報の送信動作を最も早く開始す
ることができる画像送受信装置を、前記複数台の画像送
受信装置のうちから前記複数台の画像送受信装置におけ
る送信予約件数を比較することにより決定し、その画像
送受信装置に対して前記送信先情報および画像情報を送
信するものであり、前記画像送受信装置の制御手段は、
画像形成装置からの前記確認情報に応答して、前記結果
情報を画像形成装置に送信する構成である。
【0197】上記の構成により、操作者は、画像情報を
遠くに設けられている画像送受信装置を直接操作するこ
となく、即ち端末装置として操作者の近くに設けられて
いる画像形成装置を操作することにより、所望の送信先
へ送信することができる。これにより、画像通信システ
ムの操作性を向上することができるとともに、画像情報
の送信を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0198】また、この場合には、各画像形成装置に外
部装置と接続するための電話回線を設けることも不要で
あり、設備費および通信費を低減することができるとい
う効果を奏する。
【0199】さらに、最初に画像情報の送信を依頼した
画像送受信装置が、画像形成装置と接続できない場合、
あるいは多数の送信予約を受けている場合であっても、
他の画像送受信装置により、所望の送信先へ画像情報を
迅速に送信することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、画
像通信システムが備えるデジタル複写機の制御系の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したデジタル複写機を含む画像通信シ
ステムの概略の全体構成図である。
【図3】図1に示したデジタル複写機の内部構造を示す
概略の正面図である。
【図4】図2に示した画像通信システムにおいて、外部
FAX装置から画像情報を受信する動作を示すシーケン
ス図である。
【図5】図2に示した画像通信システムにおいて、FA
X装置と端末装置との間の画像情報等の送受信動作を示
すシーケンス図である。
【図6】図2に示した画像通信システムにおいて、FA
X装置と端末装置との間の画像情報等の送受信動作の前
部を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した動作に続く画像通信システムの動
作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示した動作に続く画像通信システムの動
作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の他の形態における画像通信シス
テムが扱う受信画像管理情報の説明図である。
【図10】本発明の実施の他の形態の画像通信システム
において、FAX装置と端末装置との間における上記受
信画像管理情報の送受信動作の前部を示すフローチャー
トである。
【図11】図10に示した動作に続く画像通信システム
の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態における画像
通信システムが扱うジャーナルデータの説明図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態の画像通信シ
ステムにおいて、FAX装置と端末装置との間における
上記ジャーナルデータの送受信動作を示すフローチャー
トである。
【図14】本発明の実施のさらに他の形態の画像通信シ
ステムにおいて、FAX装置と端末装置との間における
上記ジャーナルデータの他の送受信動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の画像通信シ
ステムにおいて、画像情報を端末装置からFAX装置へ
送信し、さらにFAX装置から外部FAX装置へ送信す
る動作を示すシーケンス図である。
【図16】図15に示した動作の前部を示すフローチャ
ートである。
【図17】図16に示した動作に続く画像通信システム
の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施のさらに他の形態における画像
通信システムの概略の全体構成図である。
【図19】図18に示した画像通信システムにおいて、
画像情報を端末装置からFAX装置へ送信し、さらにF
AX装置から外部FAX装置へ送信する動作を示すフロ
ーチャートである。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態における画像
通信システムにおいて、画像情報を端末装置からFAX
装置へ送信し、さらにFAX装置から外部FAX装置へ
送信する動作を示すフローチャートである。
【図21】図20に示した動作に続く画像通信システム
の動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施のさらに他の形態における画像
通信システムにおいて、画像情報を端末装置からFAX
装置へ送信し、さらにFAX装置から外部FAX装置へ
送信する動作を示すフローチャートである。
【図23】図22に示した動作に続く画像通信システム
の動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態における画像
通信システムにおいて、画像情報を端末装置からFAX
装置へ送信し、さらにFAX装置から外部FAX装置へ
送信する動作を示すフローチャートである。
【図25】図24に示した動作に続く画像通信システム
の動作を示すフローチャートである。
【図26】図24に示した動作において作成される送信
結果表を示す説明図である。
【図27】本発明の実施のさらに他の形態を示すもので
あって、画像通信システムが備えるデジタル複写機の制
御系の構成を示すブロック図である。
【図28】図27に示したデジタル複写機を備える画像
通信システムにおいて、画像情報を端末装置からFAX
装置へ送信し、さらにFAX装置から外部FAX装置へ
送信する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像通信システム 2 デジタル複写機(画像送受信装置) 3 デジタル複写機(画像形成装置) 4 デジタル複写機(画像形成装置) 5 外部FAX装置 6 電話回線 11 スキャナ部(画像情報入力手段) 12 レーザプリンタ部 13 操作パネル部(情報確認手段、入力手段、送信
指令入力手段) 14 画像処理制御部 15 通信部(伝送装置) 41 CPU(制御手段、経歴情報作成手段) 42 メモリ(記憶手段) 42a メモリ(記憶手段) 42b メモリ(記憶手段) 61 画像通信システム 62 デジタル複写機(第1の画像送受信装置) 63 デジタル複写機(画像形成装置) 64 デジタル複写機(第2の画像送受信装置) 65 デジタル複写機(画像形成装置)
フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AA05 AA30 AA35 AB17 AB20 AB22 AB38 AB41 AB42 AB43 AB44 AC02 AC04 AC22 AC23 AC25 AC31 AC43 AE02 AE14 AE15 AF01 AF02 AF03 AF06 AF07 BA02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報をシステム内外の装置との間で送
    受信可能な複数台の画像送受信装置と、画像情報に基づ
    いて画像形成を行う画像形成装置と、前記複数台の画像
    送受信装置と画像形成装置との間での情報の伝送を行う
    伝送装置とを備え、 前記画像形成装置は、画像情報を入力する画像情報入力
    手段と、画像情報の送信指令を入力するための送信指令
    入力手段と、この送信指令入力手段から送信指令が入力
    されたとき、この送信指令により指定された送信先を示
    す送信先情報および前記画像情報入力手段から入力され
    た画像情報を、前記転送装置を介して前記画像送受信装
    置に送信する制御手段とを備え、 前記画像送受信装置は、前記画像形成装置から受信した
    画像情報を前記送信先情報により示される送信先へ送信
    する制御手段を備え、 前記画像形成装置の制御手段は、複数台の前記画像送受
    信装置に対して画像情報の転送開始に影響する状態を問
    う確認情報を送信するとともに、これに応答する前記画
    像送受信装置からの結果情報に基づいて、依頼する画像
    情報の送信動作を最も早く開始することができる画像送
    受信装置を、前記複数台の画像送受信装置のうちから前
    記複数台の画像送受信装置における送信予約件数を比較
    することにより決定し、その画像送受信装置に対して前
    記送信先情報および画像情報を送信するものであり、 前記画像送受信装置の制御手段は、画像形成装置からの
    前記確認情報に応答して、前記結果情報を画像形成装置
    に送信するものであることを特徴とする画像通信システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254334A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Ricoh Co Ltd 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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