JP2002324983A - 開閉部材を備えたキャビネット装置および電子機器 - Google Patents

開閉部材を備えたキャビネット装置および電子機器

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JP2002324983A
JP2002324983A JP2001126209A JP2001126209A JP2002324983A JP 2002324983 A JP2002324983 A JP 2002324983A JP 2001126209 A JP2001126209 A JP 2001126209A JP 2001126209 A JP2001126209 A JP 2001126209A JP 2002324983 A JP2002324983 A JP 2002324983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉部材が開状態であるか閉状態であるかに
関係なく、開閉部材で発生する静電気を常時シャーシへ
逃がす構造を備えると共に、外観が良くかつ組み立て作
業が容易でしかも開閉部材の開閉動作に支障のないキャ
ビネット装置を提供する。 【解決手段】 キャビネットおよびキャビネットが取り
付けられるシャーシ10を有し、かつ開閉自在な開閉部
材3を備えたキャビネット装置において、開閉部材3
は、金属パネル32が保持された前面部33と、この前
面部33の裏側に配置されたアーム34とを備え、シャ
ーシ10に保持された金属製の軸7がアーム34の側方
に形成された孔34bからアーム34の内部に突出する
ことにより軸7に回動自在に支持されると共に、アーム
34の内側に、所定の部位53,54,55が金属パネ
ル32に当接し他の所定の部位52が軸7に当接するよ
うに構成された接地用部材50が配置され、この接地用
部材50および軸7を介して開閉部材3で発生する静電
気をシャーシ10に逃がしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等に取り
付けられる、開閉部材を備えたキャビネット装置および
電子機器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオ機器の前面には、
樹脂製のキャビネットおよびこのキャビネットが取り付
けられるシャーシを有するキャビネット装置が取り付け
られる。このキャビネット装置は、シャーシ内に配置さ
れるメカ本体を覆い隠すものであり、その前面部には、
例えば、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)や
コンパクトディスク(CD)やミニディスク(MD)等
の挿入口や、再生、停止、選曲等、種々の操作を行うた
めの操作ボタンが設けられている。また、これらの操作
ボタンは、キャビネット装置に開閉自在に保持された開
閉部材によって覆い隠されている。
【0003】図5は、従来のキャビネット装置の開閉部
材3、接地用部材となるリードプレート11およびシャ
ーシ10の一部を断面で示した断面図である。図6は、
従来のキャビネット装置の開閉部材3部分を示した部分
斜視図で、リードプレート11がキャビネット装置の前
面に突出している部位を見せるために手前側のアーム4
を点線で示した図である。
【0004】図5および図6に示すように、キャビネッ
ト1の前面には、複数の操作ボタン2が備えられてい
る。また、キャビネット1は、底面側がシャーシ10
(図5参照)にはめ込まれるようになっており、これら
キャビネット1とシャーシ10とでキャビネット装置を
構成している。キャビネット装置の前面には、複数の操
作ボタン2を覆う金属製の開閉部材3が設けられてい
る。この開閉部材3の両端には、アーチ状のアーム4,
4の一端がそれぞれ固定されている。開閉部材3は、両
アーム4,4を介してキャビネット装置の前面に開閉自
在に支持されている。
【0005】なお、アーム4,4は、それぞれキャビネ
ット1の前面に形成された穴5,5に挿通され、他端が
キャビネット装置の内部に配置された軸(図示省略)に
回動自在に支持されている。これにより、開閉部材3の
上端を手前(図5における左側)に倒したり、逆に、反
対方向に持ち上げることによりアーム4,4が回動し、
アーム4,4に固定された開閉部材3が開閉動作する。
すなわち、開閉部材3は、その前面がキャビネット装置
の前面と平行となり各操作ボタン2を覆う閉位置(図5
中の矢示A参照)と、その前面がキャビネット装置の前
面に対し略直角となる開位置(図示せず)との間で、図
5中の矢示D点を回動中心として約90度回動するよう
になっている。図5中の矢示Bは開位置と閉位置の間に
開閉パネル3があることを示している。
【0006】また、図5に示すように、キャビネット装
置の内部には、開閉部材3とシャーシ10とを接続する
接地用部材のリードプレート11が設けられている。こ
のリードプレート11は、金属製の開閉部材3で発生す
る静電気をシャーシ10へ逃がし、静電気がメカ本体内
に配置された回路基板(図示省略)に流れないようにす
るためのものである。
【0007】リードプレート11は、一側がシャーシ1
0の平面部分に固定され、途中に湾曲部11aを有し、
先端側がキャビネット1の前面に形成された孔6からさ
らに前方へ突出している。開閉部材3が閉位置に回動さ
れると、この金属製の開閉部材3の内側面がこのリード
プレート11の先端部に接触するように構成されている
(=図5の矢示A参照。図6の矢示Cは開閉部材3にお
ける接触位置を示している)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、前面
に開閉動作する開閉部材3を備えたキャビネット装置
は、開閉部材3で発生する静電気をシャーシ10へ逃が
すためのリードプレート11を備えている。しかし、こ
のリードプレート11は、開閉部材3が閉状態の時にし
か開閉部材3に接触しない。このため、開状態時におい
ては、開閉部材3で発生する静電気をシャーシ10へ逃
がすことができない。加えて、キャビネット1の前面に
形成された孔6からリードプレート11の先端部分が露
出しているため、開閉部材3の開状態時における外観が
悪いという問題もある。
【0009】なお、開閉部材3が開状態時であっても常
に静電気をシャーシ10へ逃がす構造を備えたタイプの
キャビネット装置も存在する。しかし、このタイプのキ
ャビネット装置は、開閉部材3の金属部分にリード線の
一端を接続し、さらにこのリード線を引き回してその他
端をキャビネット装置内部のシャーシ10へ接続すると
いう、複雑な構造をとるようになっている。したがっ
て、組み立て作業時において、リード線の引き回し作業
が繁雑であると共に、使用時においても開閉部材の開閉
時にリード線が開閉部材3とキャビネット装置の前面と
の間に挟まったりすることがあり、開閉しづらいという
欠点がある。加えて、開閉部材3の開状態時の外観が悪
いという問題もある。
【0010】本発明は、開閉部材が開状態であるか閉状
態であるかに関係なく、開閉部材で発生する静電気を常
時シャーシへ逃がす構造を備えると共に、外観が良くか
つ組み立て作業が容易でしかも開閉部材の開閉動作に支
障のないキャビネット装置および電子機器を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、キャビネットおよびキャビネットが取り
付けられるシャーシを有し、かつ開閉自在な開閉部材を
備えたキャビネット装置において、開閉部材は、金属パ
ネルが保持された前面部と、この前面部の裏側に配置さ
れたアームとを備え、シャーシに直接もしくは間接的に
保持された金属製の軸がアームの側方に形成された孔か
らアームの内部に突出することにより軸に回動自在に支
持されると共に、アームの内側に、所定の部位が金属パ
ネルに当接し他の所定の部位が軸に当接するように構成
された接地用部材が配置され、この接地用部材および軸
を介して開閉部材で発生する静電気をシャーシに逃がす
ことを特徴としている。
【0012】上述の発明によれば、シャーシに保持され
ている軸に当接している接地用部材が、開閉部材のアー
ムの内部に配置されている。そのため、開閉部材の開閉
状態に関係なく、開閉部材で発生する静電気をシャーシ
に逃がすことができる。しかも、開閉部材とシャーシと
を電気的に連結する部材が、線材の引き回しによらない
ため、組み立て作業が容易で、かつ開閉部材の開閉動作
には支障を来さない。
【0013】また、他の発明は、上述のキャビネット装
置において、接地用部材の一端を金属パネルの凹部に強
嵌合で押し込み、他端側を軸に常時付勢状態で当接させ
たことを特徴としている。そのため、金属パネルと接地
用部材との当接がより強固となり、接地の信頼性がさら
に向上する。
【0014】また、他の発明は、上述のキャビネット装
置において、アームを中空とし、接地用部材が軸によっ
て押されたとき、その中空内でたわみ可能とすると共
に、軸に連動回転する回転緩衝部材を備え、この回転緩
衝部材の回転を利用して、軸に支持された開閉部材の回
動速度を調整する構成としたことを特徴としている。そ
のため、回転動作を伴う接地用部材と軸との当接位置に
おける当接状態が、より確実なものとなる。また、軸に
対して付勢された状態で当接するため、開閉部材全体が
付勢力の反力により反対側に付勢されることとなり、開
閉部材の幅方向における位置決めが容易となる。加え
て、開閉部材の回動速度が調節され、例えば、開閉部材
がゆっくりと開くようになり、高級感を醸し出すことが
できる。しかも、上述の静電気をシャーシに逃がす構成
の一つとなる軸を利用しているため、装置全体をコンパ
クトに構成できる。
【0015】また、本発明の電子機器は、上述の各キャ
ビネット装置のいずれかを、機器の前面部分に備えたこ
とを特徴としている。したがって、常時アースが可能と
なると共に組み立てやすく、しかも開閉部材の開閉に支
障がない等の効果を備えたキャビネット装置を備えた電
子機器となる。このため、電子機器としての性能がよく
なり、故障しにくいものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1から図4に基づいて詳細に説明する。なお、以下
の説明では、図5および図6に示した従来技術と構成が
同様の部材においては、図5および図6の説明において
使用したものと同符号を使用するものとする。
【0017】図1は、オーディオ機器(具体的には、光
媒体となるディジタルバーサタイルディスク(DVD)
再生装置を備えたオーディオ機器)のキャビネット装置
の一部を示した正面図である。図2は、図1のキャビネ
ット装置の開閉部材の一方のアーム部分および軸ならび
に支持板を図1の上方から示した平面断面図である。図
3は、図1のキャビネット装置の開閉部材の一方のアー
ム部分および軸ならびに支持板を正面から示した部分断
面正面図で、軸の近傍部分は断面図、開閉部材部分は金
属パネルを外した状態で見た正面図となっている。図4
は、図2のIV−IV断面図に支持板9の周辺部分を重
ねて配置(完全に重なる支持板部分は一点鎖線で示す)
した一部断面側面図である。
【0018】図1から図4に示すように、キャビネット
装置は、樹脂製のキャビネット1と、このキャビネット
1が取り付けられる金属製のシャーシ10を有してい
る。キャビネット1の前面部の下部中央には、再生、停
止、選曲等の各種操作を行うための操作ボタン2が備え
られている。操作ボタン2の裏面は、メカ本体内(図示
省略)に備えられた回路基板(図示省略)に接続された
スイッチ部材(図示省略)に当接している。そして、操
作ボタン2を表面側から押圧することにより操作ボタン
2の裏面のスイッチ部材が押圧され、当該スイッチ部材
がオンに切り換わるようになっている。また、このキャ
ビネット装置の前面には、操作ボタン2を覆うことが可
能な開閉部材3が開閉自在に保持されている。
【0019】図2に示すように、開閉部材3は、樹脂製
の本体部31と、本体部31の前方に固定された平板状
の金属パネル32から構成されている。本体部31は、
金属パネル32をその前方に保持させた平面状の前面部
33と、前面部33の裏面の両端近傍にそれぞれ一体的
に形成され前面部33の後方(図1における紙面奥側)
に延出された断面四角形状のアーム34,35とを有し
ている。
【0020】なお、図1における右側に配置されたアー
ム34は、内部に空間を備えた中空で構成され、その前
端部(紙面手前側)は前面部33を突き抜けて前方に開
放されて中空の入り口34aとなっている。このため、
このアーム34の入り口34a部分から上述の金属パネ
ル32の裏面が、アーム34の内部空間に対して露出す
るようになっている。また、アーム34の側方、より具
体的には、後端近傍の幅方向における外側には、円柱形
の孔34bが設けられている。そして、この孔34b内
には、金属製の円柱状の軸7の先端部分が突出される。
【0021】なお、本実施の形態では、図1における左
側に配置されたアーム35は、中空で構成されていな
い。このアーム35は、前面部33の裏面から内部側
(図1における紙面奥側)に延出されている。そして、
アーム35の後端近傍には、有底の孔(図示省略)が設
けられ、この孔内に軸8が突出される。この構成によ
り、開閉部材3は、両アーム34,35の後端近傍部分
が各軸7,8にそれぞれ支持された状態で、これらの軸
7,8を回動中心として開閉するようになっている。な
お、軸7には、図示しない回転緩衝部材がはめ込まれ、
当該回転緩衝部材の回転を利用して開閉部材3の回動速
度を調節する構成となっている。
【0022】なお、上述の軸7の後端近傍部分は、金属
製のシャーシ10にネジ止め固定された金属製の支持板
9の支持面部9cに挿通固定されている。支持板9は、
シャーシ10の平面部分に載置されてネジ止め固定され
る取り付け面部9aと、この取り付け面部9aの前端か
ら約90度の角度をもって立設された立設面部9bと、
この立設面部9bに対して約90度の角度をもちかつア
ーム34の外側にアーム34に対して平行に配置される
支持面部9cを有している。
【0023】また、開閉部材3のアーム34の内部に
は、金属製の接地用部材50が配置されている。この接
地用部材50は、開閉部材3の金属パネル32で発生す
る静電気を、開閉部材3の開閉状態に関係なく、常時シ
ャーシ10へ逃がすための構成の一部となっている。こ
の接地用部材50は、アーム34の内部に当該接地用部
材50を保持させるための保持部51と、バネ性のある
付勢当接部52を備えている。
【0024】保持部51は、樹脂製のアーム34の天板
34cに当接する上面接部51aと、アーム34の幅方
向における外側の側面34dに当接する第1側面接部5
1bと、アーム34の幅方向における内側の側面34e
に当接する第2側面接部51cを有している。保持部5
1は、これら上面接部51aと両側面接部51b,51
cとで断面コの字状に形成されている。
【0025】そして、図2から図4に示すように、上面
接部51aの前端には、この上面接部51aの平面に対
して約90度の角度に立設された第1平面当接部53が
設けられている。この第1平面当接部53は、図4に示
すように、樹脂製の本体部31の前面部33における金
属パネル32の裏面との対向面(前面)に形成された僅
かな隙間となる凹部33a内にはめ込まれ、金属パネル
32の裏面に平面で当接される。
【0026】また、図2および図4に示すように、第1
側面接部51bの前端には、さらに前方に延出するよう
に形成された突出当接部54が設けられている。この突
出当接部54は、上述の金属パネル32の裏面に形成さ
れた凹部32a内に強嵌合で挿入されて、この凹部32
a内の上部および下部において金属パネル32に当接し
ている(図4参照)。
【0027】また、図2および図3に示すように、第2
側面接部51cの前端には、幅方向内側に約90度湾曲
するように形成された第2平面当接部55が設けられて
いる。この第2平面当接部55は、樹脂製の本体部31
の前面部33における金属パネル32の裏面との対向面
(前面)に形成された僅かな隙間となる凹部33b内に
はめ込まれ、金属パネル32の裏面に平面で当接され
る。
【0028】そして、上述の両側面接部51b,51c
の下端部分は、アーム34の底面34gから少し浮いた
状態となっている(図3および図4参照)。接地用部材
50は、各接部51a,51b,51cがそれぞれアー
ム34の両側面34d,34eおよび天板34cの内側
に当接し、かつ各平面当接部53,55がそれぞれ凹部
33a,33b内にはめ込まれることにより、アーム3
4内に保持される。また、接地用部材50は、上述した
ように第1および第2平面当接部53,55と、突出当
接部54とが、金属パネル32の裏面に当接することに
より、金属パネル32と導通するように構成されてい
る。なお、この導通は、開閉部材3の開閉状態に関係な
く常時なされる。
【0029】そして、第1側面接部51bの後端には、
さらに後方に延出するように形成され、図2における左
右方向に撓み可能な付勢当接部52が設けられている。
この付勢当接部52は、アーム34の孔34bに外側か
ら挿入されアーム34の内部側に突出する金属製の軸7
の先端に付勢状態で当接している。すなわち、付勢当接
部52は、軸7のアーム34内への突出がなければ、ア
ーム34の外側の側面34dに沿って隣接されるが、軸
7の挿入突出により軸7によって図2の左方向に後端部
分が移動するように撓まされる。
【0030】このため、付勢当接部52は、撓まされた
状態(軸7側に付勢された状態)で、軸7に当接するこ
ととなる。なお、付勢当接部52は、付勢されない状態
で配置された際に外側の側面34dに沿い、軸7によっ
て撓まされる構成となっているため、軸7のアーム34
内部側への突出量の多少に関わらず軸7の突出により必
然的に常に付勢状態で軸7と確実に当接する。これによ
り接地用部材50は、上述の各当接部53,54,55
およびこの付勢当接部52を利用して、開閉部材3の開
閉状態に関係なく、常に金属パネル32と導通されるこ
ととなる。
【0031】この構成により、開閉部材3の金属パネル
32で発生する静電気は、金属パネル32に導通された
接地用部材50を介して常に軸7へ逃げ、軸7から支持
板9を介してシャーシ10へ逃げる。すなわち、上述の
本実施の形態は、金属パネル32で発生した静電気を、
開閉部材3の開閉状態に関係なく、中空のアーム34内
に配置された接地用部材50、および接地用部材50が
付勢状態で当接していると共に開閉部材3の回動支点と
なる軸7を介してシャーシ10へ逃がす構造となってい
る。
【0032】しかも、リード線の引き回し等の複雑な組
み立てが必要ない。そのため、組み立てが容易であるだ
けでなく、開閉部材3の開閉時にリード線が開閉部材3
とキャビネット1との間に挟まるという不具合も生じな
い。また、本実施の形態では、図5および図6で説明し
た従来技術のように開閉部材を開状態とした際に、接地
用部材の先端部分が前面部に露出してしまうこともない
ため、外観上もすっきりとしたものになる。
【0033】また、本実施の形態では、上述したよう
に、接地用部材50の付勢当接部52が付勢した状態で
軸7に当接しているため、開閉部材3が接地用部材50
の付勢当接部52を介して受けるその反力によって、全
体的に図1における左側へ付勢される。これにより、開
閉部材3の幅方向における他端側に設けられたアーム3
5が軸8に押し付けられる。この構成により、開閉部材
3全体の幅方向における位置決めも容易となる。
【0034】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の一例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変
形実施可能である。例えば、上述の実施の形態のキャビ
ネット装置は、軸7がアーム34の幅方向外側からアー
ム34の内部へ突出する構成となっているが、軸7がア
ーム34の幅方向内側からアーム34の内部へ突出する
構成となっていても良い。
【0035】すなわち、上述の実施の形態におけるアー
ム34の第2側面部34eに孔を設け、この孔に軸7が
挿入されるようになっていても良い。なお、その場合、
この構成に合せて、接地用部材50の付勢当接部52の
配置位置や、軸7を保持する支持板9の配置位置等が変
更されることとなる。
【0036】また、上述の実施の形態では、軸7が支持
板9を介してシャーシ10に保持される構造となってい
るが、軸7はシャーシ10に直接保持されていても良
い。すなわち、シャーシ10に軸7を保持する保持部を
一体的に形成しても良い。
【0037】また、上述の実施の形態では、軸7に支承
されたアーム34は中空で、軸8に支承されたアーム3
5は中空ではない構成となっているが、アーム35も中
空、すなわち両アーム34,35共に中空で構成されて
いても良い。そして、アーム35側にも静電気を逃げる
構造を設けるようにしても良い。また、アーム34を中
空とせず、単に接地用部材50が設けられた構成とし、
付勢によって当接させないようにしても良い。
【0038】また、上述の実施の形態では、前面部33
の幅方向両端近傍の背面にそれぞれアーム34,35を
設けたが、アームの数は1つもしくは3つ以上でも良
い。そして、そのうちの少なくとも一つが、内部に接地
用部材が配置された構成となっていれば良い。さらに、
上述の実施の形態では、軸7の外周に回転緩衝部材を設
け、この回転緩衝部材の回転を利用して開閉部材3の回
動速度を調節するようにしたが、特に速度調節の構成を
備えていなくとも良い。
【0039】また、上述の実施の形態のキャビネット装
置は、オーディオ機器の前面に取り付けられるものとし
て説明したが、オーディオ機器の側面や背面等に取り付
けられるものとしても良い。加えて、オーディオ機器以
外の装置、たとえばビデオやパソコン等の電子機器のキ
ャビネット装置にも本発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の開閉部材
を備えたキャビネット装置によれば、シャーシに保持さ
れている軸に当接する接地用部材が、開閉部材のアーム
内に配置され、金属パネルに当接する。そのため、開閉
部材の開閉状態に関係なく、開閉部材で発生する静電気
をシャーシに逃がすことができる。しかも、開閉部材と
シャーシとを電気的に連結する部材が、リード線等の線
材の引き回しによらないため、組み立て時の作業が容易
で、かつ開閉部材の開閉動作には支障を来さない。した
がって、生産性が高く、しかも開操作時および閉操作時
において金属パネルに触れても、利用者が静電気を感じ
ずに済み不快感のないキャビネット装置となる。
【0041】また、本発明の電子機器は、上述のキャビ
ネット装置を、機器の前面部分に備えたため、組み立て
やすくしかも開閉部材の開閉に支障がない等の効果を備
えたキャビネット装置を備えた、付加価値の高い電子機
器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のキャビネット装置の一部
を示した正面図である。
【図2】図1のキャビネット装置の開閉部材の一方のア
ーム部分および軸ならびに支持板を図1の上方から示し
た平面断面図である。
【図3】図1のキャビネット装置の開閉部材の一方のア
ーム部分および軸ならびに支持板を正面から示した図
で、軸の近傍部分は断面図、開閉部材部分は金属パネル
を外した状態で見た正面図で示した部分断面正面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV断面図に支持板の周辺部分を
重ねて配置した一部断面側面図である。
【図5】従来のキャビネット装置の要部断面図である。
【図6】従来のキャビネット装置の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 3 開閉部材 7 軸 10 シャーシ 32 金属パネル 33 前面部 34 アーム 34b 孔 50 接地用部材 52 付勢当接部(他の所定の部位) 53 第1平面当接部(所定の部位) 54 突出当接部(所定の部位) 55 第2平面当接部(所定の部位)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E039 AC00 3J105 AA02 AA12 AB11 AC06 DA01 4E360 BA08 BA11 BB02 BB17 BB22 BD05 EC11 ED04 ED23 ED27 GA08 GA32 GA53 GB11 GC02 GC11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットおよびキャビネットが取り
    付けられるシャーシを有し、かつ開閉自在な開閉部材を
    備えたキャビネット装置において、上記開閉部材は、金
    属パネルが保持された前面部と、この前面部の裏側に配
    置されたアームとを備え、上記シャーシに直接もしくは
    間接的に保持された金属製の軸が上記アームの側方に形
    成された孔から上記アームの内部に突出することにより
    上記軸に回動自在に支持されると共に、上記アームの内
    側に、所定の部位が上記金属パネルに当接し他の所定の
    部位が上記軸に当接するように構成された接地用部材が
    配置され、この接地用部材および上記軸を介して上記開
    閉部材で発生する静電気を上記シャーシに逃がすことを
    特徴とするキャビネット装置。
  2. 【請求項2】 前記接地用部材の一端を前記金属パネル
    の凹部に強嵌合で押し込み、他端側を前記軸に常時付勢
    状態で当接させたことを特徴とする請求項1記載のキャ
    ビネット装置。
  3. 【請求項3】 前記アームを中空とし、前記接地用部材
    が前記軸によって押されたとき、その中空内でたわみ可
    能とすると共に、前記軸に連動回転する回転緩衝部材を
    備え、この回転緩衝部材の回転を利用して、前記軸に支
    持された開閉部材の回動速度を調整する構成としたこと
    を特徴とする請求項1または2記載のキャビネット装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3のいずれか1項記
    載のキャビネット装置を、機器の前面部分に備えたこと
    を特徴とする電子機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010122359A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Murata Machinery Ltd 回転部のアース構造
JP2011009560A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Panasonic Electric Works Denro Co Ltd 電子機器収納箱

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