JP2002324389A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2002324389A
JP2002324389A JP2002079657A JP2002079657A JP2002324389A JP 2002324389 A JP2002324389 A JP 2002324389A JP 2002079657 A JP2002079657 A JP 2002079657A JP 2002079657 A JP2002079657 A JP 2002079657A JP 2002324389 A JP2002324389 A JP 2002324389A
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tray
disk
housing
flexible cable
drive device
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JP2002079657A
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Hiroshi Kamei
洋 亀井
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Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はディスクトレーの筐体への収納時に
フレキシブルケーブルが装置外部にはみ出たり、フレキ
シブルケーブルが損傷を受けたりすることを防止するこ
とを課題とする。 【解決手段】 ディスクドライブ装置2において、トレ
ー6に配設された基板38と筐体4に配設された基板4
0とを電気的に接続するフレキシブルケーブル10の補
強部41の下側面上に、塗料のシルクスクリーン印刷を
施して補強用膜42を形成し、フレキシブルケーブル1
0の補強部41の剛性を向上させる。これにより、フレ
キシブルケーブル10の一部がトレー後縁部6aと筐体
前縁部4bとの間からはみ出すことを防止すると共にト
レー6が筐体4内にスムースに収納できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクドライブ装
置に係り、ディスクドライブ装置内に剛性を向上させた
フレキシブルケーブルを用いることにより、ディスクト
レー収納時に該フレキシブルケーブルがディスクトレー
と筐体との間に挟まれることを防止するディスクドライ
ブ装置に関する。
【0002】近年のディスクドライブ装置が組み込まれ
るノート型パーソナルコンピュータの小型化、薄型化の
要求に伴い、ディスクドライブ装置自体の薄型化が図ら
れており、このためディスクが載置されるディスクトレ
ーとディスクトレーを摺動可能に支持する筐体との間に
形成される空間が狭くなっている。
【0003】
【従来の技術】ディスクドライブ装置として、例えばC
D−ROM(以下「ディスク」と称す)に記録された情
報をレーザ式ピックアップにより読み取るものがある。
【0004】この種のディスクドライブ装置には、ディ
スクを装着するためのディスクトレー(以下「トレー」
と称す)がディスクの着脱を行うイジェクト位置とディ
スクに記憶された情報を読み取る再生位置との間を摺動
可能に設けられたものがある。
【0005】図8に従来のディスクドライブ装置102
を示す。図8(A)に示すように、ディスクドライブ装
置102を構成するディスクトレー106にはディスク
を載置し、回転させるターンテーブル134及びディス
クに記録された情報を光学的に検出するピックアップ部
(図示せず)等が設けられている。
【0006】また、トレー106と筐体104との間に
はフレキシブルケーブル110が配設されている。この
フレキシブルケーブル110は、トレー106と筐体1
04との位置関係に応じて湾曲した状態で配設されてい
る。更に、フレキシブルケーブル110は、トレー10
6に配設された基板138と筐体104内に配設された
基板140とを電気的に接続しており、トレー106が
移動する際、湾曲部110aがディスクトレー106の
摺動に追従して筐体104内を移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8(B)に示される
ように、ディスクドライブ装置102の薄型化により、
筐体104内部は狭く、フレキシブルケーブル110が
緩やかに撓むことができない。従って、トレー106が
筐体104内に収納される時にはフレキシブルケーブル
110の湾曲部110aが筐体内面104aに接触する
ことがある。その場合、筐体内面104aとの接触によ
る抵抗でトレー106と筐体104との隙間から逃げ場
を失ったフレキシブルケーブル110の一部分110b
がはみ出てしまう。
【0008】更に、トレー106が筐体104内へ移動
し続けると、トレー後縁部106aと筐体前縁部104
bとの間で、前記フレキシブルケーブル110のはみ出
た部分110bを挟んでしまうという問題が生ずる。こ
のようにフレキシブルケーブル110が挟まれた場合、
トレー106が完全に筐体104内に収納されないばか
りか、フレキシブルケーブル110自体に損傷を与えて
しまう恐れがある。
【0009】ここで、上記問題を解決するためフレキシ
ブルケーブル110に樹脂等の薄板を貼り付けて補強を
行うと、トレー106収納時にスムースに収納できずゴ
リゴリといった違和感を感じることが有る。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ディスクトレーの筐体への収納時にフレキシブル
ケーブルがディスクトレーと筐体との隙間からはみ出る
ことを防止すると共に、ディスクトレーがスムースに収
納されるディスクドライブ装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴と
するものである。
【0012】請求項1記載の発明では、ディスクが載置
されるイジェクト位置と前記ディスクに記憶された情報
を読み取る再生位置との間を移動可能に設けられたディ
スクトレーと、前記ディスクトレーが出入りするように
移動可能に支持する筐体と、前記ディスクトレーに搭載
されたヘッド部及びディスクを回転駆動するディスクモ
ータ等からなる複数の電子部品と、固定部と、可動部
と、該固定部と該可動部とを繋ぐ曲部とを有して、平面
図上U字形状をなし、上記固定部はディスクトレーの移
動方向に延在して上記筐体に固定してあり、上記可動部
は、イジェクト位置方向へ向けて折り返されており、上
記筐体の奥部に向けて凸となるように湾曲された湾曲部
が形成されており、且つ先端のディスクトレー側接続部
が前記ディスクトレーに接続してあり、前記ディスクト
レーに配設された前記電子部品と前記筐体に配設された
基板とを電気的に接続するフレキシブルケーブルとを備
えてなり、上記ディスクトレーが移動するときに、上記
湾曲部が形成される場所が上記可動部の長手方向に移動
する構成のディスクドライブ装置において、上記フレキ
シブルケーブルは、上記フレキシブルケーブルを補強す
る補強用膜を、上記固定部、可動部及び曲部のうち少な
くとも上記可動部の表面に有し、且つ、上記可動部の表
面のうち前記ディスクトレーが上記イジェクト位置に位
置する状態で上記湾曲部が形成される部分を除いた部分
に有する構成としたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
ディスクドライブ装置において、前記補強用膜は、前記
フレキシブルケーブルの前記固定部には形成されていな
いことを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
ディスクドライブ装置において、前記補強用膜は、前記
フレキシブルケーブルの前記可動部のうち、前記ディス
クトレー側接続部と反対側の部位には形成されていない
ことを特徴とするものである。
【0015】上記の各手段は、次のように作用する。
【0016】請求項1記載の発明によれば、フレキシブ
ルケーブルの所定部分に補強用膜を形成することによ
り、トレーが筐体内へ収納される時に、フレキシブルケ
ーブルがトレーと筐体との間隙から外部へはみ出したり
挟まれることなく、トレーの摺動に応じて湾曲部が筐体
内を移動しながら筐体内に納まることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図7を用いて本発明の一
実施例であるノート型パーソナルコンピュータのディス
クドライブ装置2を説明する。
【0018】本実施例においては、ディスクドライブ装
置2は、CDーROM(以下「ディスク」という)が装
着される再生装置である。ここで先ず、ディスクドライ
ブ装置2の構成を説明する。
【0019】ディスクドライブ装置2は、大略すると筐
体4と、ディスク(図示せず)が載置されるディスクト
レー(以下「トレー」とする)6と、トレー6を摺動自
在に支持するトレー摺動機構8と、筐体4が有する基板
40とトレー6が有する基板38とを電気的に接続する
フキシブルケーブル10と、トレー6がディスクイジェ
クト位置に移動したときにトレー6を係止する係止機構
12と、トレー6が筐体4内のディスク再生位置に移動
したときにトレー6をロックするロック機構14等から
構成されている。
【0020】図1は本体4の天板16を外して、トレー
6が筐体4内に収納されたディスク再生位置に移動した
状態を示す。また、図2は同じく筐体本体4の天板16
を外してトレー6が筐体4外に出たディスクイジェクト
位置に移動した状態を示す。ここで、トレー6は、手動
操作で2本のガイドレール8a、8bからなるトレー摺
動機構8に支持され、図1及び図2中、矢印A、B方向
に摺動してディスクイジェクト位置又はディスク再生位
置に至る。
【0021】また、図3はトレー6の構成を示し、図4
は筐体4の構成を示す。
【0022】トレー6は、前面ベゼル18、トレー枠2
0、駆動ユニット22、サブシャーシ24等からなり、
筐体4は、天板16とシャーシ17等から構成される。
【0023】図4に示すように、前面ベゼル18はトレ
ー枠20の前端に固定され、トレー6と一体的に図中
A、B方向に摺動し、トレー6が筐体4内に収納された
時は蓋体として筐体4を密閉する。この前面ベゼル18
の中央には、トレー6を筐体4内から引き出す際に、ロ
ック機構14によるトレー6のロックを解除させるため
のスイッチボタン26が設けられている。
【0024】図3に示すように、トレー枠20は、ディ
スクが載置されるディスク載置面20aと、ディスク載
置面20aに穿設されたピックアップ及びターンテーブ
ル用の開口20bと、ディスク載置面20aに載置され
たディスクを取り出す際に指が挿入される、ディスク取
り出し用の円弧状の開口20cとを有する。また、ディ
スク載置面2aは、ディスクを取り出し易くするため、
載置したディスクの一部がディスク枠20からはみ出る
ようにディスクの外径よりも横幅寸法が小さくなるよう
に形成されている。
【0025】更に、後述の係止機構12bが配設された
側のディスク枠20の側面前方及び後方には、それぞれ
第一の凹部、第二の凹部(図示せず)が配設されてい
る。これらの第一の凹部及び第二の凹部は、トレー6の
ディスク再生位置及びディスクイジェクト位置におい
て、係止部材12bが係合するように設けられている。
【0026】図1及び図3に示すように、駆動ユニット
22は、サブシャーシ24の上方に固着されるベース2
8と、ベース28に取り付けられたピックアップ30
と、モータ31でスクリューシャフト33を回転駆動さ
せ、ピックアップ30をディスク半径方向に移動させる
ピックアップ駆動部32と、ディスクを載置し、クラン
プするクランプ機構を有するターンテーブル34と、タ
ーンテーブル34を回転駆動させるターンテーブル駆動
部36等からなる。
【0027】ピックアップ30は、ターンテーブル34
上に載置されたディスクに対し、ピックアップ駆動部3
2の働きによって近接し、ディスクが記録している情報
を例えばレーザで光学的に読み取るものである。また、
ピックアップ30は、ディスク半径方向に延在するベー
ス28の開口28aに対向するように設けられ、ピック
アップ駆動部32の駆動によってディスク半径方向に移
動可能な構成とされている。
【0028】ターンテーブル駆動部36はモータを有
し、トレー6が所定のディスク再生位置に到着すると、
ターンテーブル34上にクランプされたディスクを一定
の回転速度で定速駆動させる。
【0029】サブシャーシ24は、トレー枠20が載置
固定される台であり、ピックアップ30及びターンテー
ブル34用の開口を有する四角形状の枠体24cと、枠
体24cの互いに対向する側面に設けられ、図3中、矢
印A、B方向に延在するブラケット24a、24bとか
らなる。
【0030】図2及び図3に示すようにトレー摺動機構
8は、同形状のガイドレール8a、8bからなり、上記
サブシャーシ24のブラケット24a、24bがそれぞ
れガイドレール8a、8bに嵌合する状態で取り付けら
れる。また、ガイドレール8a、8bがシャーシ17の
側面17a、17bにそれぞれ嵌合する構成のため、ト
レー6は、トレー摺動機構8によって矢印A、B方向に
摺動自在にガイドされた構成となっている。
【0031】図4に示すように、係止機構12は係止部
材12a、12bとからなる。係止部材12aは、トレ
ー6がディスクイジェクト位置に移動した時、シャーシ
17に穿設された係止用穴13aに係合する。また、係
止部材12bはトレー6の側面後方にある第二の凹部
(図示せず)に係合してトレー6を係止する。尚、係止
部材12a、12b及び係止用穴13a、第一の凹部、
第二の凹部は全て接触面が丸みを帯びており、トレー6
に所定以上の力を加えると係止解除可能である。ロック
機構14は、ソレノイド14cを有するロックレバー1
4aと、係止ローラー14bと、プランジャ15とから
なる。また、ロック機構14は、トレー6が筐体4内の
ディスク再生位置に移動すると、サブシャーシ24の枠
体24cの底面に取り付けられたロックレバー14aが
シャーシ17の底部に設けられた係止ローラー14bを
係止するように構成されている。
【0032】従って、前述した前面ベゼル18のスイッ
チボタン26をオン操作すると、枠体24cの底面に取
りつけられたソレノイド14cが励磁されてロックレバ
ー14aの端部と結合しているプランジャ15を吸引
し、ロックレバー14aが係止ローラー14bから外れ
ることによってロック解除状態となる。
【0033】トレー6の下面には図4に示すように、駆
動ユニット22の各部を駆動させるための基板38が取
り付けられている。一方、筐体4には外部接続用の基板
40が配設されており、上記駆動ユニット22のピック
アップ30、ターンテーブル34、ピックアップ駆動部
32、ターンテーブル駆動部36等は基板38及びフレ
キシブルケーブル10を介して基板40に接続されてい
る。従って、ピックアップ30、ターンテーブル34、
ピックアップ駆動部32、ターンテーブル駆動部36等
は、外部からの制御信号により所定の動作を行う。
【0034】図5は本発明の要部を構成するフレキシブ
ルケーブル10の平面図であり、図6はフレキシブルケ
ーブル10の斜視図である。
【0035】フレキシブルケーブル10は、図6に示す
ようにトレー6の摺動方向(図中、矢印A、B方向)に
延在し、筐体4のシャーシ17上に貼着された固定部1
0bと、トレー6の摺動に応じて移動する湾曲部10c
を有する可動部10aとがU字状の曲部10dにより接
続された形状とされている。
【0036】また、フレキシブルケーブル10は材料構
成として、絶縁性を有するフィルム状の第一の絶縁層4
4上に導電パターン46が配置され、その上から前記導
電パターン46の保護のために絶縁性を有する第二の絶
縁層48で被膜したものである。更に可動部10aの湾
曲部10cと第一のコネクタ50との間には補強部41
が設けられている。
【0037】補強部41は、フレキシブルケーブル10
がディスクドライブ装置2に配設された時に下側となる
面上に塗料のシルクスクリーン印刷を施した部分であ
る。上記シルクスクリーン印刷により補強部41の下側
面上には補強用膜42が形成され、フレキシブルケーブ
ル10において補強部41の剛性は他の部分よりも高く
なっている。
【0038】また、第一のコネクタ50と第二のコネク
タ52の部分は絶縁層で被覆されておらず、フレキシブ
ルケーブル10の接続端子として基板38及び40にそ
れぞれ接続されるようになっている。
【0039】尚、フレキシブルケーブル10の絶縁層材
料としては、ポリイミド、ポリエステル、ポリウレタ
ン、アクリル等が使用されるが、ディスクドライブ装置
2の使用温度、製造コスト等を考慮して適宜、材料を選
択することが望ましい。
【0040】また、本実施例では、フレキシブルケーブ
ル10の補強部41の下側面上にシルクスクリーン印刷
により塗料を印刷したが、塗料の材質や筐体4の構造等
によって両面又は上側面上だけシルクスクリーン印刷を
施す方がよい場合もある。更に、フレキシブルケーブル
10の補強部41の剛性を高めるためには塗料のシルク
スクリーン印刷による印刷以外の方法を用いることも可
能である。
【0041】ここで、図6に示すように上記フレキシブ
ルケーブル10はトレー6と筐体4とを電気的に接続
し、筐体4内に湾曲した状態で配置されている。また、
上記湾曲部10cはトレー6の摺動に追従しながら筐体
4内を移動するように設けられており、トレー6の摺動
動作を妨げないようになっている。次に、上記構成のデ
ィスクドライブ装置2の動作について説明する。
【0042】ディスク装着前のディスクドライブ装置2
は、トレー6が筐体4内に収納されている。トレー6が
筐体4内に収納された状態では、図4に示すようにサブ
シャーシ24の底面に設けられたロック機構14のロッ
クレバー14aがシャーシ17底部に設けられた係止ロ
ーラ14bに係止され、且つ係止部材12bがトレー6
側面の第一の凹部(図示せず)に嵌合しており、トレー
6は筐体4内に係止されている。
【0043】前面ベゼル18のスイッチボタン26がオ
ンに操作されると、ソレノイド14cの励磁力によりプ
ランジャ15が吸引され、プランジャ15に結合された
ロックレバー14aが係止ローラ14bから解離してロ
ック解除状態となる。
【0044】続いて手動で前面ベゼル18をA方向に引
くことにより、トレー6は、ガイドレール8a、8bに
ガイドされながらA方向に摺動する。図2に示すよう
に、トレー6が筐体4から引き出されてディスクイジェ
クト位置に移動すると、係止部材12bがトレー6側面
の第二の凹部(図示せず)にクリック的に嵌合し、且つ
図4で示すように、係止部材12aの係止部がD方向に
変位してシャーシ17の係止用穴13aに嵌合する。こ
れにより、トレー6はディスクイジェクト位置に係止さ
れるとともにA方向への摺動が規制される。
【0045】このようにしてトレー6がディスクイジェ
クト位置に係止されると、ターンテーブル34上にディ
スクを載置することができる。
【0046】ディスクをターンテーブル34上に載置後
は前面ベゼル18をB方向に押圧する。前面ベゼル18
がB方向に押圧されると、係止部材12bの係止部がト
レー6側面の第二の凹部(図示せず)から外れ、係止部
材12aの係止部は図4中、矢印C方向に変位し、係止
用穴13aから外れてトレー6の係止解除状態となる。
【0047】更に前面ベゼル18をB方向に押圧し続け
ると、トレー6は一対のガイドレール8a、8bにガイ
ドされながら摺動し、図1に示すディスク再生位置に復
帰する。
【0048】トレー6がディスク再生位置に到着する
と、係止部材12bの係止部がトレー6側面の第一の凹
部(図示せず)にクリック的に嵌合するとともに、ロッ
ク機構14のロックレバー14aがシャーシ17の係止
ローラ14bに再び係止される。この時、係止部材12
bの係止部がトレー6側面の第一の凹部(図示せず)に
嵌合するクリック感によりトレー6がディスク装着位置
に到着したことが感触で分かる。
【0049】図7は上記トレー6の摺動動作におけるフ
レキシブルケーブル10の状態を示す断面図である。こ
こで、図7(A)は、トレー6が筐体4内から出され
た、ディスクイジェクト位置にある状態を示し、図7
(B)は、上記トレー6が筐体4内に収納中であること
を示す。
【0050】本実施例のフレキシブルケーブル10の補
強部41の下側面上には、補強用膜42として塗料がシ
ルクスクリーン印刷され剛性が向上しているので、補強
部41の部分が曲がりにくい状態となっている。従っ
て、湾曲部10cの曲率半径が従来のものよりも小さく
なっている。
【0051】その結果、湾曲部10cと筐体内面4aと
の摺動抵抗が減少しており、図7(A)に示すようにデ
ィスクイジェクト位置からトレー6が筐体4側に収納さ
れていく際、フレキシブルケーブル10がトレー6の後
縁部6aと筐体4の前縁部4bとの隙間からはみ出てト
レー6と筐体4とに挟まれることが無い。すなわち、フ
レキシブル10は、トレー6の筐体4内への収納に従っ
て湾曲部10cを移動させながら、トレー6がディスク
再生位置に来るまで、筐体4内に収納されたままであ
る。
【0052】また、補強部41の撓み具合が小さいの
で、フレキシブルケーブル10は筐体4の内面4aとは
接触せず、あるいは接触しても接触圧は微小である。従
って、フレキシブルケーブル10と筐体内面4aとの接
触摩擦の抵抗でフレキシブルケーブル10がトレー後縁
部6aと筐体前縁部4bとの間からはみ出たり、挟まれ
たりすることによりトレー6の不完全収納とフレキシブ
ルケーブル10の損傷を防止することが可能になってい
る。更に、フレキシブルケーブル10と筐体内面4aの
接触圧が微小なので、接触によるフレキシブルケーブル
10の損傷も防止されている。
【0053】尚、上記実施例はディスクがCDーROM
であり、ディスクの情報を光学的に読み取るノート型パ
ーソナルコンピュータのディスクドライブ装置2を説明
したが、CDーROMドライブ装置に限らず他のディス
クドライブ装置、例えばCD、磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク等の場合にも適用される。
【0054】また、上記実施例では、トレー6が手動操
作により移動したが、これに限らず、本発明はモータ等
の駆動手段によりトレー6を摺動させる構成のディスク
ドライブ装置にも適用可能である。
【0055】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、ディスクド
ライブ装置に具備されるフレキシブルケーブルの補強部
に補強用膜を形成し、剛性を向上させている。従って、
トレーの筐体内への収納時に筐体内面とフレキシブルケ
ーブルとの接触による摩擦力の抵抗で、トレーと筐体と
の間隙からフレキシブルケーブルがはみ出て、トレーと
筐体とに挟まれ、フレキシブルケーブルが損傷を負うと
いうことなくトレーを収納することが可能となる。ま
た、補強用膜によって補強をしているので、補強板等を
貼着して補強するよりも製造が容易で且つ安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクドライブ装置
のトレーがディスク再生位置にあることを示す図であ
る。
【図2】ディスクドライブ装置のトレーがディスクイジ
ェクト位置にあることを示す図である。
【図3】トレーの構成を示す図である。
【図4】筐体の構成を示す図である。
【図5】フレキシブルケーブルの構成を示す平面図であ
る。
【図6】フレキシブルケーブルの構成を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の一実施例であるディスクドライブ装置
のトレーが筐体内に収納する状態を示す図である。
【図8】従来のフレキシブルケーブルを具備するディス
クドライブ装置のトレーが筐体内に収納する状態を示す
図である。
【符号の説明】
4、104 筐体 4a 筐体内面 4b 筐体前縁部 6、106 ディスクトレー 6a トレー後縁部 8 トレー摺動機構 8a、8b ガイドレール 10、110 フレキシブルケーブル 10a 可動部 10b 固定部 10c、110a 湾曲部 10d 曲部 12 係止機構 12a、12b 係止部材 13a 係止用穴 14 ロック機構 14a ロックレバー 14b 係止ローラ 14c ソレノイド 15 プランジャ 16 天板 17 シャーシ 18 前面ベゼル 20 トレー枠 20a ディスク載置面 20b、20c 開口 22 駆動ユニット 24 サブシャーシ 24c 枠体 24a、24b ブラケット 26 スイッチボタン 28 ベース 28a 開口 30 ピックアップ 31 モータ 32 ピックアップ駆動部 33 スクリューシャフト 34、134 ターンテーブル 36 ターンテーブル駆動部 38、40 基板 41 補強部 42 補強用膜 44 第一の絶縁層 46 導電パターン 48 第二の絶縁層 50 第一のコネクタ 52 第二のコネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクが載置されるイジェクト位置と
    前記ディスクに記憶された情報を読み取る再生位置との
    間を移動可能に設けられたディスクトレーと、 前記ディスクトレーが出入りするように移動可能に支持
    する筐体と、 前記ディスクトレーに搭載されたヘッド部及びディスク
    を回転駆動するディスクモータ等からなる複数の電子部
    品と、 固定部と、可動部と、該固定部と該可動部とを繋ぐ曲部
    とを有して、平面図上U字形状をなし、上記固定部はデ
    ィスクトレーの移動方向に延在して上記筐体に固定して
    あり、上記可動部は、イジェクト位置方向へ向けて折り
    返されており、上記筐体の奥部に向けて凸となるように
    湾曲された湾曲部が形成されており、且つ先端のディス
    クトレー側接続部が前記ディスクトレーに接続してあ
    り、前記ディスクトレーに配設された前記電子部品と前
    記筐体に配設された基板とを電気的に接続するフレキシ
    ブルケーブルとを備えてなり、 上記ディスクトレーが移動するときに、上記湾曲部が形
    成される場所が上記可動部の長手方向に移動する構成の
    ディスクドライブ装置において、 上記フレキシブルケーブルは、上記フレキシブルケーブ
    ルを補強する補強用膜を、上記固定部、可動部及び曲部
    のうち少なくとも上記可動部の表面に有し、且つ、上記
    可動部の表面のうち前記ディスクトレーが上記イジェク
    ト位置に位置する状態で上記湾曲部が形成される部分を
    除いた部分に有する構成としたことを特徴とするディス
    クドライブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 前記補強用膜は、前記フレキシブルケーブルの前記固定
    部には形成されていないことを特徴とするディスクドラ
    イブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスクドライブ装置に
    おいて、 前記補強用膜は、前記フレキシブルケーブルの前記可動
    部のうち、前記ディスクトレー側接続部と反対側の部位
    には形成されていないことを特徴とするディスクドライ
    ブ装置。
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