JP2002324323A - 光学情報の記録方法、記録装置及び光ディスク - Google Patents

光学情報の記録方法、記録装置及び光ディスク

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JP2002324323A
JP2002324323A JP2002041661A JP2002041661A JP2002324323A JP 2002324323 A JP2002324323 A JP 2002324323A JP 2002041661 A JP2002041661 A JP 2002041661A JP 2002041661 A JP2002041661 A JP 2002041661A JP 2002324323 A JP2002324323 A JP 2002324323A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクにおいてデータ記録効率を向上さ
せた光ディスクへのデータ記録方法、装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ブロック708からデータD1、D2、
D3、D4の記録を開始する場合において、ブロック7
08の直前のブロック707の最終セクタPに同期引き
込みパターンを含むダミーデータを記録し、続くブロッ
ク708にデータD1、D2、D3、D4を記録する。
再生時には、セクタPに記録されたダミーデータの再生
中にPLLの同期引き込みを行い、同期引き込み状態を
保持したまま、ブロック708に記録されたデータD
1、D2、D3、D4を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を光ディ
スクに照射することで情報の記録を行う光ディスク装置
におけるデータ記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは映像用途としての要
望が高く、より高画質、長時間の映像記録を行えるよう
に、高密度化、高速化が望まれている。その為には、よ
り微細な情報を記録する為の開発が必要であるが、直接
情報容量に寄与しない部分、例えばアドレス領域といっ
た、いわゆるオーバーヘッド領域の削減も重要である。
【0003】図10は従来の光ディスクのトラック上の
セクタの物理的な構造を説明した図である。図10にお
いて、光ディスクは情報の単位であるセクタ901を有
し、セクタ901はアドレス情報を示すアドレス領域9
02と、情報の記録再生が可能なデータ領域903とか
らなる。なおデータ領域903は、溝状のグルーブトラ
ック904と、グルーブトラックの間に挟まれたランド
トラック905の双方のトラックに存在する。またアド
レス領域902は、光ディスク製造時に凹凸ピットで記
録された書き換え不可能なヘッダ領域906と、ミラー
領域907から構成される。
【0004】図11はセクタのフォーマットを示した図
である。セクタは前述のようにアドレス領域902とデ
ータ領域903に分けられる。アドレス領域902は、
128バイトの長さを持つヘッダ領域906と2バイト
のミラー領域907から構成される。データ領域903
は、ユーザデータが記録される2418バイトのユーザ
データ領域1007と、再生時のPLL(Phase Locked
Loop)の引き込みや、繰り返し記録時の始端劣化を吸
収するための68バイトの同期引き込み領域1006
と、記録の際の位置ずれや、繰り返し記録時の終端劣化
を吸収するための81バイトのバッファ領域1008と
から構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記光ディスクでは、
一つのセクタのユーザデータ領域に2418バイトのデ
ータを記録するために、128バイトのヘッダ領域と、
2バイトのミラー領域と、68バイトの同期引き込み領
域と、81バイトのバッファ領域が必要となり、合計で
2697バイトのセクタ長が必要となる。さらにデータ
部にはエラー訂正分が含まれているので、結局2048
バイトのデータに対して、2697バイトのセクタ長が
必要になる。このとき、ディスク上に信号を記録する際
のディスク利用効率(フォーマット効率)は、75.9
%(=2048/2697)である。つまり24.1%
の冗長を含んだフォーマットとなっている。
【0006】例えば4.7GBの容量を記録する場合、
フォーマット効率100%の場合と前述のように75.
9%のフォーマット効率では、フォーマット効率が低い
後者の場合に単位面積あたりに多くの情報を詰め込まな
ければならず、記録再生信号の品質を前者に比べて劣化
させてしまうことになる。冗長度を下げるための一つの
方法として、データ部における同期引き込み領域100
6を低減することが考えられるが、この場合には、特に
一連のデータの先頭部分においてPLLの同期引き込み
が難しくなるという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、光ディスク
への信号記録時のディスク利用効率を向上させるため
に、PLLの同期引き込み領域を低減した場合でも、安
定した同期引き込みを可能とする記録方法、記録装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学情報の
記録方法は、データが記録されるデータ領域を有する複
数のセクタから構成された光ディスクに、所定数のセク
タからなりエラー訂正符号を含んだデータの単位である
ブロック毎に、データを光学的に記録する光学情報の記
録方法である。その記録方法は、コンテンツのデータを
分割して複数のセクタに連続して記録する際に、データ
の記録が開始されるセクタの直前の領域に同期引き込み
のためのダミーデータを記録し、ダミーデータが記録さ
れた領域に続くセクタにコンテンツのデータを連続して
記録する。
【0009】上記の記録方法において、ダミーデータが
記録される直前の領域は、データの記録が開始されるセ
クタの直前のセクタであってもよい。
【0010】または、上記の記録方法において、ダミー
データが記録される直前の領域は、ブロック間の領域で
あってもよい。
【0011】データが記録される各セクタの始端部、終
端部の少なくともいずれかにもダミーデータを記録する
ようにしてもよい。
【0012】ダミーデータは、単一周波数を有する同期
引き込みパターンを含むことが好ましい。または、ダミ
ーデータは、所定のパターンが繰り返してなるパターン
を含んでもよい。
【0013】光ディスクの記録領域が再生時にディスク
回転数の異なるような複数のゾーンに分割されている場
合、ダミーデータを記録する領域はゾーンの最内周付近
にあってもよい。
【0014】コンテンツの記録中に記録が中断した際
に、その後にコンテンツの記録を再開するセクタの直前
の領域にダミーデータを記録してもよい。
【0015】コンテンツの先頭のブロックの直前に記録
するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの直前
に記録するダミーデータよりも長いことが好ましい。
【0016】コンテンツの最終のブロックの直後に記録
するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの直後
に記録するダミーデータよりも長いことが好ましい。
【0017】本発明に係る光学情報の記録装置は、デー
タが記録されるデータ領域を有する複数のセクタから構
成された光ディスクに、所定数のセクタからなりエラー
訂正符号を含んだデータの単位であるブロック毎に、デ
ータを光学的に記録する光学情報の記録装置である。記
録装置は、光ディスクに光学的に情報を記録する記録手
段と、記録手段の記録動作を制御する制御手段とを備え
る。制御手段は、コンテンツのデータを分割して複数の
セクタに連続して記録する際に、データの記録が開始さ
れるセクタの直前の領域に同期引き込みのためのダミー
データを記録し、前記ダミーデータが記録された領域に
続くセクタにコンテンツのデータを連続して記録するよ
う、記録手段を制御する。
【0018】本発明に係る光ディスクは、データが記録
されるデータ領域を有する複数のセクタから構成され、
所定数のセクタからなりエラー訂正符号を含んだデータ
の単位であるブロック毎にデータが記録される光ディス
クである。光ディスクにおいて、コンテンツのデータが
分割して複数のセクタに連続して記録される際に、デー
タの記録が開始されるセクタの直前の領域に同期引き込
みのためのダミーデータが記録され、ダミーデータが記
録された領域に続くセクタにコンテンツのデータが連続
して記録される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る光学情報の記録方法について図面を参照しながら説明
する。
【0020】<実施の形態1> (光ディスクのトラック構成)図1は本発明の実施の形
態における光ディスクの平面図である。図1において、
光ディスクは、溝状のグルーブトラック101、103
と、溝間のランドトラック102とを有する。情報の単
位であるセクタ104はアドレス領域105とデータ領
域106から構成される。アドレス領域105は、光デ
ィスク製造時に凹凸ピットで記録され、書き換え不可能
な凹凸ピット群110を有するヘッダ領域108とミラ
ー領域109から構成される。データ領域106は、グ
ルーブトラック101、103とランドトラック102
の双方のトラックに存在する。
【0021】なお、図1では、凹凸ピット群110はラ
ンドトラック102とグルーブトラック101、103
の境界線上に配置され、例えば凹凸ピット群110は、
ランドトラック102とグルーブトラック103の両方
のトラックから検出することができる。しかし、凹凸ピ
ット群110の配置はこれに限らず、図2に示すよう
に、各々のトラックの中央に配置されていても良い。ま
た、その場合でも、アドレス領域やデータ領域はグルー
ブトラックとランドトラックのどちらか一方のみに存在
しても良い。
【0022】図3は、図1の光ディスクのセクタ構造の
説明図である。図3(a)において、トラック301は
複数のセクタ302〜311を含む。4つのセクタ30
3〜306が1つのブロック312を構成する。同様に
4つのセクタ307〜310が1つのブロック313を
構成する。ここで「ブロック」とはエラー訂正コードを
含んだデータの記録単位であり、それに含まれるデータ
に対してエラー訂正が完結するデータ単位である。デー
タの記録、再生はこのブロック単位で行なわれる。また
各セクタ302、303…は前述のようにアドレス領域
とデータ領域から構成される。例えばセクタ304は、
先頭のアドレス領域304Aと後続のデータ領域304
Dから構成される(図3(b)参照)。なお、本実施の
形態では、セクタのアドレス情報は凹凸ピット群で記録
されているが、これに限らず、データ領域がアドレス領
域により分割されているのであればそれ以外の方法で記
録されていても良い。
【0023】本実施の形態では、4つのセクタで1つの
ブロックを構成し、4つのセクタのアドレス領域を再生
して一つのブロックアドレスを検出する。このような構
成にすることにより、従来例に比して各セクタのアドレ
ス領域を狭くすることができ(図7参照)、データ容量
を増やすことができる。なお、データ領域には所定の変
調則で変調した情報をピットとして記録する。ピットの
形成は、例えば光ビームの照射パワーに強弱をつけて、
記録層の材料の光学特性を変化させることにより行う。
【0024】また、本実施の形態では、4つのセクタで
1つのブロックを構成し、4つのセクタのアドレス領域
を全て再生して一つのブロックアドレスを検出している
が、ブロックを構成するセクタ数はこれ以外でも良い。
また、ブロックを構成する一部のセクタのアドレス領域
を再生することにより、ブロックアドレスを検出するよ
うにしても良い。
【0025】なお、複数セクタのアドレス領域を再生し
て一つのブロックアドレスを検出する際には、先頭セク
タを認識する必要がある。このため、例えば、図4に示
すように、ブロック毎にミラー領域314、315、3
16を設けても良い。図4に示すミラー領域314、3
15、316の長さは、図1に示すミラー領域109の
2倍以上とする。このように、ブロック毎に長いミラー
領域を設けることにより、アドレス領域において例えば
凹、凸、凹と並ぶピット列を“1”、凸凹凸と並ぶピッ
ト列を“0”、凸凸凹と並ぶピット列を“ブロック先
頭”というように、凹凸ピット群のパターン化を行う際
に、ブロックの先頭セクタを示すためのパターンを設け
る必要がなくなり、パターン数を簡略化することができ
るとともに、それ以外のパターンの読み取り率を高める
ことができる。
【0026】(光学情報の記録装置の構成)図5は本発
明の実施の形態における光学情報の記録装置(以下「光
ディスクドライブ」という。)のブロック図である。光
ディスクドライブ500は、光ディスク501に情報を
記録する装置であって、スピンドルモータ502、光ヘ
ッド503、光ビーム制御回路504、サーボ回路50
5、再生二値化回路506、ディジタル信号処理回路5
07、記録補償回路508及びCPU509で構成され
る。光ディスクドライブ500はホストPC510に接
続する。
【0027】スピンドルモータ502は、光ディスク5
01を回転させるためのモータである。光ヘッド503
は、光ビームを光ディスク501に照射すると共に、光
ディスク501からの反射光を電気的な信号に変換して
再生信号として出力する。光ビーム制御回路504は、
光ヘッド503から出力される光ビームのパワーを制御
する。この制御はCPU509の指示に基づいて行う。
【0028】サーボ回路505は、光ヘッド503の位
置制御、フォーカス、トラッキングの制御、スピンドル
モータ502の回転制御を行う。再生二値化回路506
は、光ヘッド503より得られた再生信号に、増幅、二
値化処理を行い、二値化信号を生成する。また内部のP
LL(図示せず)により、二値化信号に同期したクロッ
クを生成する。
【0029】ディジタル信号処理回路507は、アドレ
ス読み出し時はアドレス部の二値化信号に対し、所定の
復調処理、アドレス抽出処理を行う。データ再生時はデ
ータ部の二値化信号に対し、所定の復調処理、エラー訂
正処理を行い再生データを生成する。データ記録時は、
記録データに対し、エラー訂正コード付加処理、所定の
変調処理を行い、変調データを生成する。また後述する
ダミーデータの生成もディジタル信号処理回路507で
行う。
【0030】記録補償回路508は、変調データをパル
ス列から構成される光変調データに変換し、さらに光変
調データのパルス幅等を微妙に調整し、ピット形成に適
した記録パルス信号に変換する。CPU509は、光デ
ィスクドライブ全体の制御を行う。ホストPC510
は、コンピュータ(図示せず)とアプリケーション(図
示せず)やオペレーティングシステム(図示せず)で構
成し、光ディスクドライブ500に対して記録・再生要
求を行う。
【0031】(光学情報の記録装置の動作)以下、図
3、図5を参照しながら光ディスクドライブ500の記
録再生時の動作を説明する。なお、以下では、図3
(a)に示すトラック301においてセクタ307(す
なわちブロック313)から1つのコンテンツに対する
連続したデータの記録を開始する場合を例に説明する。
【0032】ホストPC510よりCPU509に対し
て、データの記録要求がなされると(ここでは、ブロッ
ク313にデータを記録するための記録要求とす
る。)、サーボ回路505は、光ヘッド503を、記録
要求のアドレスを有するセクタ付近にまで移動させる。
【0033】ディジタル信号処理回路507は、光ヘッ
ド503、再生二値化回路506を経て得た二値化信号
を基にアドレス読み出しの処理を開始し、セクタ303
〜306のアドレス読み出しを行い、ブロック312の
ブロックアドレスを確定するとともにブロック313の
ブロックアドレスを予想する。。そして、データの記録
を開始するブロック313の直前にあるセクタ306に
ダミーデータ(ダミー信号)を記録する。ダミーデ−タ
には同期引き込みに適したパターンを用いる。このよう
に、データを記録するブロック313の前にあるブロッ
ク312の最終セクタ306にダミーデータを記録する
ことにより、このダミーデ−タによる同期引き込みが可
能となるため、同期引き込みのための領域を削除または
低減しても、PLLの安定した同期引き込みが可能とな
る。
【0034】その後、セクタ307のアドレス読み出し
を行い、直前ブロックアドレスから予想されるアドレス
情報と一致することを確認した後に、セクタ307から
データの記録を開始する。なお予想されるアドレス情報
は、所望の再生タイミングにおけるアドレス領域の有無
情報や、個々のピット列と予想されるピット列との間の
全部もしくは部分的な一致に関する情報である。このと
き光ヘッド503より出力される光ビームは、光ビーム
制御回路504によってCPU509の指示した所定量
のパワー値に制御されている。セクタ307の記録後
は、順次アドレス読み出しを行いながらセクタ308〜
310に所定のデータを記録する。
【0035】次に再生動作について説明する。再生時も
記録時と同様、セクタ303〜306のアドレス読み出
しを行い、セクタ306に記録されたダミーデータを再
生する。再生二値化回路506は、この光ヘッド503
より得られた再生信号に、増幅、二値化処理を行い、二
値化信号を生成する。このとき内部のPLLにより、二
値化信号に同期したクロックを生成し、同期引き込み状
態を保持したまま、セクタ307のアドレス読み出しを
行ってから、セクタ307に記録されたデータの再生を
開始する。
【0036】光ディスク501において、データは内周
から外周の方向に記録していくとすると、トラック30
1は、例えば全データ領域における最内周付近のトラッ
クであり、トラック301の内側にはデータが記録され
ていないものとする。
【0037】もしくは図6に示すように、光ディスクの
記録領域が複数のゾーンに分けられている場合(例え
ば、ZCLV制御の場合)は、トラック301は、各ゾ
ーン602、603、604における最内周付近のトラ
ックである。同一ゾーン内の、トラック301の内側に
はデータが記録されていないものとする。図6の光ディ
スク501は、データ領域が3つのゾーンに分かれてお
り、全てのゾーンでほぼ同一の線速度が得られるよう
に、ゾーン毎にスピンドルモータ502の回転数が異な
っている。
【0038】(セクタ構成の一例)図7に本実施形態の
光ディスクのセクタ構成を示す。セクタ801はアドレ
ス領域802とデータ領域803を含む。アドレス領域
802は、24バイトの長さを持つヘッダ領域804と
12バイトのミラー領域805とから構成される。アド
レス領域802のサイズは図11に示す従来例に比して
小さなサイズに設定している。本実施の形態では、4つ
のセクタのアドレス領域を再生して一つのブロックアド
レスを検出すること、及び、前述のようにデータ記録を
行うブロックの前のブロック内の最終セクタにおいて同
期引き込みのためのダミーパターンを記録することによ
り、アドレス領域のサイズが小さい場合であっても同期
引き込みを可能としている。
【0039】データ領域803は、13バイトの前デー
タ領域806と、2418バイトのユーザデータ領域8
07と、13バイトの後データ領域808とからなる。
前データ領域806、ユーザデータ領域807及び後デ
ータ領域808は通常一体としてユーザデータの記録の
ために使用されるが、必要に応じて、前データ領域80
6を図11に示す同期引き込み領域1006として、後
データ領域808をバッファ領域1008として使用し
てもよい。但し、それらのサイズは図11に示す場合に
比して小さなサイズにするのが好ましく、これによりフ
ォーマット効率を向上できる。
【0040】(ダミーデータの種々の記録形態)次に、
ダミーデータの記録形態の種々の態様について説明す
る。図8(a)から(f)は、それぞれ異なるダミーデ
ータの記録形態を説明した図である。各記録形態におい
ては4つのセクタが一つのブロックを構成している。例
えば、図8(a)の記録形態では、ブロック707〜7
10のそれぞれが4つのセクタを含んでいる。また、図
8において、セクタの斜線を施した部分はダミーデータ
が記録された部分であることを示す。データD1、D
2、D3、D4が一のコンテンツXを、データD5、D
6、D7、D8が別のコンテンツYを構成する。
【0041】図8(a)に示す記録形態は、図3、図5
を用いてすでに説明した形態である。この記録形態で
は、ブロック708の各セクタにコンテンツXのデータ
D1、D2、D3、D4を記録する際に、データが記録
されるブロック708の前にあるブロック707の最終
セクタPにダミーデータを記録する。セクタPにはデー
タ領域803全般にダミーデータが記録されている。な
お、各セクタへのデータの記録においては、まず、セク
タのアドレス情報を読み取り、アドレス情報の読み出し
ができたセクタについてデータの書き込みを行なう。
【0042】図8(b)に示す記録形態は、コンテンツ
のデータを記録する領域の前のセクタに加え、データの
始端部にもダミーデータを記録する場合の記録形態であ
る。つまり、データ領域803において、前データ領域
806を同期引き込み領域として使用してダミーデータ
を記録し、残りの領域807、808にユーザデータを
記録する。ブロック712の各セクタにデータD1、D
2、D3、D4を記録する際に、それらのデータを記録
するブロック712の前にあるブロック711の最終セ
クタPにダミーデータを記録すると共に、各データD
1、D2、D3、D4の始端部(前データ領域806)
にもダミーデータを記録する。このように、各データD
1、D2、D3、D4の始端部にもダミーデータを記録
することにより、アドレス領域を通過する際にPLLの
同期引き込みが不安定になった場合でも、ダミーデータ
領域を再生することにより、速やかに復帰することがで
きる。また繰り返し記録を行った際に照射パワー差の大
きいセクタ始端部から始まる記録膜劣化を吸収すること
ができる。
【0043】記録時に照射するパワーは再生時に照射す
るパワーよりも5倍から10倍程度大きいので、アドレ
ス領域とデータ領域の境界部において、照射パワー差が
最大になり、熱的な膨張と収縮を繰り返すことにより記
録膜が劣化することがある。このような劣化を防止する
ために、記録中にアドレス領域を再生する時には、通常
の再生時の照射パワーより高い照射パワーで再生するの
が好ましい。
【0044】図8(c)に示す記録形態は、コンテンツ
のデータを記録する領域の前のセクタに加え、データの
始端部及び終端部にダミーデータを記録する場合の記録
形態である。つまり、データ領域803において、前デ
ータ領域806を同期引き込み領域として、後データ領
域808をバッファ領域して使用し、それらの領域80
6、808にダミーデータを記録し、ユーザデータ領域
807にユーザデータを記録する。ブロック716の各
セクタにデータD1、D2、D3、D4を記録する際
に、それらのデータが記録されるブロック716の前の
ブロック715の最終セクタPにダミーデータを記録す
ると共に、各データD1、D2、D3、D4の始端部
(前データ領域806)および終端部(後データ領域8
08)にもダミーデータを記録する。
【0045】各データD1、D2、D3、D4の始端部
にもダミーデータを記録することにより、アドレス領域
を通過する際にPLLの同期引き込みが不安定になった
場合でも、ダミーデータ領域を再生することにより、速
やかに復帰することができる。また繰り返し記録を行っ
た際に照射パワー差の大きいセクタ始端部から始まる記
録膜劣化を吸収することができる。さらに各データD
1、D2、D3、D4の終端部にもダミーデータを記録
することにより、記録の際の位置ずれを吸収することが
できる。また、繰り返し記録を行った際に照射パワー差
の大きいセクタ終端部から始まる記録膜劣化を吸収する
ことができる。
【0046】図8(d)に示す記録形態は、データの記
録がブロック途中で中断された場合の記録形態である。
ブロック720の各セクタにデータD1、D2、D3、
D4を記録する際に、それらのデータが記録されるブロ
ック720の前のブロック719の最終セクタP1にダ
ミーデータを記録する。続いてデータD1、D2、…を
記録する。このとき、何らかの理由でブロック720で
のアドレス情報が検出できずブロック720でのデータ
の記録を中断したときは、その後、ブロックのアドレス
情報を検出していき、アドレス情報が検出できたブロッ
ク(ここでは、ブロック721)において、そのブロッ
ク721の最終セクタP2にダミーデータを記録し、続
いてブロック722の各セクタにD1、D2、D3、D
4のデータを記録する。
【0047】このように、記録動作が何らかの原因で中
断し、再開する際に、データの記録を再開するセクタの
直前のセクタにダミーデータを記録することにより、記
録時の不良が原因で再生時のPLLの同期引き込みが一
時的に不安定になった場合でも、ブロック721のダミ
ーデータを再生することにより、速やかに復帰すること
ができる。
【0048】図8(e)に示す記録形態は複数のコンテ
ンツを記録する際の形態である。ここでは、データD
1、D2、D3、D4からなるコンテンツXと、データ
D5、D6、D7、D8からなるコンテンツYとを記録
する際の例を説明する。
【0049】図8(a)に示す記録形態と同様に、コン
テンツXのデータD1〜D4が記録されるブロック72
4の前のブロック723の最終セクタPにダミーデータ
を記録後、ブロック724の各セクタにデータD1、D
2、D3、D4を記録する。その後、データD1、D
2、D3、D4が記録されたブロック724に続いて、
ブロック725の各セクタにコンテンツYとして、デー
タD5、D6、D7、D8を記録する。データD5以降
のデータを再生する際には、ブロック723のダミーデ
ータ、もしくはブロック724の再生中にPLLの同期
引き込みを行い、同期引き込み状態を保持したまま、以
降のデータを再生する。
【0050】この記録形態のように、未記録セクタにつ
なげて新しいデータを記録する場合には、ダミーデータ
の記録を行い、一方、以前に記録されたデータにつなげ
て新しいデータを記録する場合には、ダミーデータの記
録を行わないことにより、ユーザデータの記録容量を増
やすことができる。
【0051】図8(f)は複数のコンテンツを記録する
際の別の記録形態を説明した図である。図8(f)に示
す記録形態では、ブロック727の最終セクタP1にダ
ミーデータを記録し、ブロック728の各セクタにコン
テンツXのデータD1、D2、D3、D4を記録する。
その後、コンテンツYを記録する際に、まず、コンテン
ツXのデータD1〜D4が記録されたブロック728に
続くブロック729の最終セクタP2にダミーデータを
記録し、その後、ブロック730の各セクタにデータD
5、D6、D7、D8を記録する。
【0052】この記録形態のように、新しいコンテンツ
Yのデータを以前のコンテンツXのデータにつなげて記
録する際に、新しいコンテンツYのデータの記録を開始
するセクタの直前のセクタにダミーデータを記録するこ
とにより、二つのコンテンツX、Yのデータ間で、記録
状態が大きく異なっていたり、変調方式が異なっていた
り、ゾーンが切り替わっていたり、線速度や記録密度が
異なっている場合でも、コンテンツX、Y間に記録され
たダミーデータを再生することにより、PLLの安定し
た同期引き込みを実現することができる。
【0053】なお、図8(e)及び(f)に示す記録形
態は、ディスク毎もしくはデータ毎に切り替えて使用し
ても良い。このときデータ毎の記録形態の切り替え情報
は、ディスクの特定領域、例えば図6のコントロールト
ラック601における記録可能な領域や、記録装置の特
定領域に記録しておく。
【0054】二つの異なるコンテンツの境界セクタにお
いて、記録状態が大きく異なっている場合や、変調方式
が異なっている場合や、ゾーンが切り替わっている場合
や、線速度や記録密度が異なっている場合を除いては、
図8(e)に示す記録形態では、目的とするセクタの十
分前方のセクタからPLLの同期引き込みを行うことに
より、あるいは上記ステップを複数回繰り返すことによ
り、回転待ち時間はかかるものの再生できる可能性は高
い。従って、一箇所に連続記録ができる場合や、たとえ
複数の領域に記録されていても、メモリで長い回転待ち
時間をカバーすることのできる場合に適している。
【0055】一方、図8(f)に示す記録形態では、新
しいデータの記録を開始するセクタの直前のセクタに同
期引き込みのためのデータを記録することにより、短い
回転待ち時間で、より確実にデータの再生を行うことが
できる。このため、複数の領域に分割して記録する場合
や、メモリに長い回転待ちをカバーするだけの余裕がな
い場合に適している。なおメモリは図5のホストPC5
10内に備えられ、データが連続的に出力されるよう
に、ディジタル処理回路507から出力されるデータを
一時的に蓄積する。
【0056】図8(c)に示すデータ領域の始端部及び
終端部にダミーデータを記録する記録形態の場合につい
て、フォーマット効率を検討する。図7を参照すると、
セクタ801のユーザデータ領域803に2418バイ
トのデータを記録するために、24バイトのヘッダ領域
804と、12バイトのミラー領域805と、13バイ
トの前データ領域806と、13バイトの後データ領域
808が必要となり、合計で2480バイトのセクタ長
が必要となる。またユーザデータ領域に格納されるデー
タにはエラー訂正分(378バイト)が含まれているの
で、結局2048バイトのデータに対して、2480バ
イトのセクタ長が必要となる。このとき、ディスク上に
信号を記録する際のディスク利用効率(フォーマット効
率)は82.5%(=2048/2480)となり、図
11に示す従来例の場合(75.9%)と比較して大幅
に向上する。図8(a)、(b)に示す場合のように、
前データ領域806、後データ領域808にダミーデー
タではなくユーザデータを記録することにより、さらに
フォーマット効率が向上できる。
【0057】以上のように、データの記録(再生)を開
始するセクタの直前のセクタ(P、P1)にダミーデー
タを記録しておくことにより、データを記録するセクタ
内の同期引き込みのための領域(前データ領域806及
び後データ領域808に対応)の大きさを大幅に低減ま
たは削除することができる。すなわち、データの再生を
開始するセクタの直前のセクタにダミーデータを記録す
ることにより、同期引き込みのための領域の大きさを低
減または削除しても、PLLの安定した同期引き込みを
実現することができる。なお、図7において、ミラー領
域805はヘッダ領域804の後方に配置されている
が、ヘッダ領域804の前方に配置しても良い。前方に
配置することにより、ヘッダ領域804の位置を容易に
特定することができ、特に、起動時や異なる半径位置か
らのジャンプ後に、速やかにアドレス読み出しを開始す
ることができる。
【0058】また、本実施の形態では、データの再生を
開始するセクタの直前のセクタにダミーデータを記録し
ているが、ダミーデータの記録は直前のセクタに限ら
ず、以降のセクタにおけるPLLの安定した同期引き込
みを実現するのであれば、直前のセクタを含む、それよ
りも前にある複数のセクタのそれぞれにダミーデータを
記録しても良い。複数のセクタにダミーデータを記録す
ることにより、PLLの引き込みに対するマージンを大
きくすることができる。
【0059】同様に、本実施の形態では、データの再生
を開始するセクタの直前のセクタの全データ領域にダミ
ーデータを記録しているが、ダミーデータの記録は直前
のセクタの全データ領域に限らず、以降のセクタにおけ
るPLLの安定した同期引き込みを実現するのであれ
ば、例えば直前のセクタの後半部分のみに記録するとい
うように、セクタの終端部分を含む一部分だけにダミー
データを記録しても良い。
【0060】なお、ダミーデータは同期引き込みを可能
とするパターンであれば任意のパターンでよいが、特
に、単一周波数パターンであることが好ましい。単一周
波数パターンを使用することにより、より安定したPL
Lの引き込みを実現することができる。または、ダミー
データは、所定のパターンを繰り返したパターンであっ
てもよい。
【0061】<実施の形態2> (アドレス領域を設けない場合のダミーデータの記録形
態)以上の実施形態では、アドレス情報が記録されたア
ドレス領域をデータ領域間に設けている場合を説明し
た。しかし、トラックのウォブルにアドレス情報を重畳
した場合のようにアドレス情報をアドレス領域以外で検
出できる場合には、データ領域間にアドレス領域を設け
なくても良い。すなわち、図7に示すセクタフォーマッ
トにおいて、1つのセクタをデータ領域803のみで構
成してもよい。
【0062】以下に、アドレス領域を設けない場合のダ
ミーデータの記録形態について図9を用いて具体的に説
明する。
【0063】図9(a)、(b)、(c)にそれぞれ異
なるダミーデータの記録形態を示す。各記録形態におい
ては例えば4つのセクタが一つのブロックを構成する。
例えば、図9(a)では、ブロック1104、1105
が4つのセクタで構成される。また、図9において斜線
で示す領域はダミーデータが記録された領域を示す。
【0064】図9(a)の記録形態では、ブロック11
05の各セクタにデータD1、D2、D3、D4を記録
する際に、ブロック1104とブロック1105に挟ま
れた隙間の領域1103にダミーデータを記録する。こ
のとき隙間の領域1103の長さはセクタ1102の長
さより短いのが好ましい。領域1103の長さをセクタ
1102の長さよりも短くすることにより、データ領域
を多くとることができ、大容量の光ディスクを実現する
ことができる。
【0065】図9(b)の記録形態では、ブロック11
11の各セクタにデータD1、D2、D3、D4を記録
する前に、ブロック1110とブロック1111に挟ま
れた隙間の領域1108にダミーデータを記録する。そ
の後、ブロック1111にデータD1、D2、D3、D
4を記録し、そのブロック1111の直後の領域110
9にもダミーデータを記録する。ここで、領域1108
に記録されたダミーデータと領域1109に記録された
ダミーデータとは、それらの長さやパターンは異ならせ
てもよい。両ダミーデータの長さやパターンを変えるこ
とにより、ダミーデータを再生することで、ブロックの
先頭であるかどうかを認識することができる。なお、領
域1108と領域1109に記録されたダミーデータに
おいて、それぞれのダミーデータがパターンの異なる複
数の連続パターンから構成されているときには、その中
の一部のパターンや長さは共通していても良い。共通部
分を設けることにより、パターンを認識するための装置
の構成を簡単にすることができる。
【0066】次に図9(c)の記録形態について説明す
る。ここでは、データD1〜D12が一つのコンテンツ
を形成しているものとする。
【0067】まず、ブロック1123の各セクタにデー
タD1、D2、D3、D4のデータを記録する前に、ブ
ロック1122とブロック1123に挟まれた隙間の領
域1114及び1115にダミーデータを記録する。そ
の後、ブロック1123にデータD1、D2、D3、D
4を記録した後にブロック1123とブロック1124
に挟まれた領域1116にもダミーデータを記録する。
【0068】次に、ブロック1124の各セクタにデー
タD5、D6、D7、D8を記録するために、データD
5〜D8の記録に先立って、ブロック1123とブロッ
ク1124に挟まれた隙間の領域1117にダミーデー
タを記録する。その後、データD5〜D8の記録後にブ
ロック1124とブロック1125に挟まれた領域11
18にもダミーデータを記録する。
【0069】同様にして、ブロック1125の各セクタ
にデータD9、D10、D11、D12を記録する前
に、ブロック1124とブロック1125に挟まれた隙
間の領域1119にダミーデータを記録する。その後、
データD9〜D12の記録後にブロック1125とブロ
ック1126に挟まれた領域1120、1121にもダ
ミーデータを記録する。
【0070】ここで、領域1115、1117、111
9に記録されるダミーデータの長さ又はパターンは同じ
であり、領域1116、1118、1120に記録され
るダミーデータの長さ又はパターンは同じである。以下
では、説明の便宜上、ダミーデータに言及する際には、
ダミーデータに、そのダミーデータが記録される隙間領
域の参照符号と同じ符号を付して説明する。
【0071】ダミーデータ1115、1117、111
9とダミーデータ1116、1118、1120の2種
類のダミーデータの区別がつく程度に長さが異なるので
あれば、各々のダミーデータにおいて、ランダムにその
長さや開始位置を異ならせても良い。例えばダミーデー
タ1115、1117、1119において、ダミーデー
タの長さや開始位置をランダムに基準クロックの数倍程
度異ならせて記録することにより、同じ領域に複数回の
記録を行う際に、高温になる領域が記録毎に微妙に変化
し、記録膜の劣化を低減することができる。
【0072】また、コンテンツAの先頭のブロック11
23の前に記録するダミーデータ1114は、コンテン
ツA内の各ブロックの直前に記録するダミーデータ11
15、1117、1119よりも長くしてもよい。すな
わち、データD1〜D12が一つのコンテンツAを形成
している場合に、ダミーデータ1115の前にダミーデ
ータ1114を記録し、かつ、ダミーデータ1114と
それ以外のダミーデータの長さやパターンを異ならせ
る。これにより、ダミーデータ1114を再生すること
でコンテンツAの開始位置を認識することが可能とな
る。
【0073】また、コンテンツAの最終のブロック11
25の後に記録するダミーデータ1121は、コンテン
ツA内の各ブロックの直後に記録するダミーデータ11
14、1116、1118、1120よりも長くしても
よい。すなわち、データD1〜D12が一つのコンテン
ツAを形成している場合に、コンテンツAの最後のデー
タD12の後に記録されたダミーデータ1120の後に
さらにダミーデータ1121を記録し、かつ、ダミーデ
ータ1121とそれ以外のダミーデータの長さやパター
ンを異ならせる。これにより、ダミーデータ1121を
再生することでコンテンツAの終了位置を認識すること
が可能となる。
【0074】また、本記録形態のように、ブロック11
25とブロック1126に挟まれた領域1121にダミ
ーデータが存在することにより、次のコンテンツをブロ
ック1126から記録する際に、記録パワーの変動等が
あっても、ブロック1125に記録されたデータD12
の品質劣化を抑制することができる。
【0075】以上のように、エラー訂正を含んだデータ
の記録単位(ブロック)の前方にダミーデータを記録
し、エラー訂正を含んだデータの記録単位(ブロック)
内には、ダミーデータを記録しないこと又は比較的小さ
いサイズのダミーデータしか記録しないことにより、フ
ォーマット効率を上げることができるとともに、PLL
の安定した同期引き込みを実現することができる。
【0076】なお、本実施形態の説明における隙間領域
をセクタと読み換えることにより、本実施形態の思想
を、データ領域間にアドレス領域を設けた実施の形態1
に対しても適用できる。また、実施の形態1において図
7を参照して示した本発明の思想を本実施形態に対して
も適用可能である。
【0077】
【発明の効果】本実施の形態のように、データの再生を
開始するセクタの直前のセクタにダミーデータを記録し
ておくことにより、同期引き込み領域を低減または削除
しても、PLLの安定した同期引き込みを実現すること
ができる。
【0078】さらに、データの再生を開始するセクタの
直前のセクタへのダミーデータの記録に加えて、データ
領域の始端部分にダミーデータを記録することにより、
アドレス領域を通過する際にPLLの同期引き込みが不
安定になった場合でも、速やかに復帰することができ
る。さらに繰り返し記録を行った際に照射パワー差の大
きいセクタ始端部から始まる記録膜劣化を吸収すること
ができる。
【0079】さらに、データの再生を開始するセクタの
直前のセクタへのダミーデータの記録に加えて、データ
領域の終端部分にダミーデータを記録することにより、
記録の際の位置ずれを吸収することができる。さらに繰
り返し記録を行った際に照射パワー差の大きいセクタ終
端部から始まる記録膜劣化を吸収することができる。
【0080】さらにダミーデータを同期引き込みのため
の単一周波数パターンとすることにより、より安定した
PLLの引き込みを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における光ディスクのトラック上にお
ける物理的なセクタ構成を説明した図
【図2】 本発明における光ディスクのトラック上にお
ける物理的なセクタ構成の別の例を説明した図
【図3】 セクタ構造の説明図
【図4】 ブロック毎にミラー領域が設けられたセクタ
構造の説明図
【図5】 本発明における光ディスクの記録装置のブロ
ック図
【図6】 複数のゾーンが設けられた光ディスクを示す
【図7】 本発明におけるセクタのフォーマットを説明
した図
【図8】 ダミーデータの記録形態の種々の態様を説明
した図(実施の形態1)
【図9】 アドレス領域を設けない場合のダミーデータ
の記録形態を説明した図(実施の形態2)
【図10】 従来例における光ディスクのトラック上に
おける物理的なセクタ構成を示した図
【図11】 従来例におけるセクタのフォーマットを説
明した図
【符号の説明】
101,103 グルーブトラック 102 ランドトラック 104,302〜311 セクタ 105,802 アドレス領域 106,803 データ領域 301 トラック 312,313,707〜730,1104,110
5,1110,11111122〜1126 ブロック 501 光ディスク 503 光ピックアップ 506 再生二値化回路 507 デジタル信号処理回路 509 CPU 1102,1103,1108,1109,1114〜
1121 隙間領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC14 DD03 FF07 FF50 GG23 GG26

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録されるデータ領域を有する
    複数のセクタから構成された光ディスクに、所定数のセ
    クタからなりエラー訂正符号を含んだデータの単位であ
    るブロック毎に、データを光学的に記録する光学情報の
    記録方法において、 コンテンツのデータを分割して複数のセクタに連続して
    記録する際に、 データの記録が開始されるセクタの直前の領域に同期引
    き込みのためのダミーデータを記録し、 前記ダミーデータが記録された領域に続くセクタにコン
    テンツのデータを連続して記録することを特徴とする光
    学情報の記録方法。
  2. 【請求項2】 ダミーデータが記録される前記直前の領
    域は、データの記録が開始されるセクタの直前のセクタ
    であることを特徴とする請求項1記載の光学情報の記録
    方法。
  3. 【請求項3】 ダミーデータが記録される前記直前の領
    域は、前記ブロック間の領域であることを特徴とする請
    求項1記載の光学情報の記録方法。
  4. 【請求項4】 データが記録される各セクタの始端部に
    もダミーデータを記録することを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の光学情報の記録方法。
  5. 【請求項5】 データが記録される各セクタの終端部に
    もダミーデータを記録することを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の光学情報の記録方法。
  6. 【請求項6】 データが記録される各セクタの始端部及
    び終端部にもダミーデータを記録することを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の光学情報の記録方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ダミーデータは、単一周波数を有す
    る同期引き込みパターンを含むことを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の光学情報の記録方法。
  8. 【請求項8】 前記ダミーデータは、所定のパターンが
    繰り返してなるパターンを含むことを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の光学情報の記録方法。
  9. 【請求項9】 光ディスクの記録領域が再生時にディス
    ク回転数の異なるような複数のゾーンに分割されている
    場合に、前記ダミーデータを記録する領域はゾーンの最
    内周付近にあることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の光学情報の記録方法。
  10. 【請求項10】 コンテンツの記録中に記録が中断した
    際に、その後に前記コンテンツの記録を再開するセクタ
    の直前の領域に前記ダミーデータを記録することを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の光学情報の記
    録方法。
  11. 【請求項11】 コンテンツの先頭のブロックの直前に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直前に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項1から8のいずれかに記載の光学情報の記録方
    法。
  12. 【請求項12】 コンテンツの最終のブロックの直後に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直後に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項1から8のいずれかに記載の光学情報の記録方
    法。
  13. 【請求項13】 データが記録されるデータ領域を有す
    る複数のセクタから構成された光ディスクに、所定数の
    セクタからなりエラー訂正符号を含んだデータの単位で
    あるブロック毎に、データを光学的に記録する光学情報
    の記録装置において、 光ディスクに光学的に情報を記録する記録手段と、 前記記録手段の記録動作を制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、コンテンツのデータを分割して複数のセ
    クタに連続して記録する際に、データの記録が開始され
    るセクタの直前の領域に同期引き込みのためのダミーデ
    ータを記録し、前記ダミーデータが記録された領域に続
    くセクタにコンテンツのデータを連続して記録するよ
    う、前記記録手段を制御することを特徴とする光学情報
    の記録装置。
  14. 【請求項14】 ダミーデータが記録される前記直前の
    領域は、データの記録が開始されるセクタの直前のセク
    タであることを特徴とする請求項13記載の光学情報の
    記録装置。
  15. 【請求項15】 ダミーデータが記録される前記直前の
    領域は、前記ブロック間の領域であることを特徴とする
    請求項13記載の光学情報の記録装置。
  16. 【請求項16】 データが記録される各セクタの始端部
    にもダミーデータを記録することを特徴とする請求項1
    3から15のいずれかに記載の光学情報の記録装置。
  17. 【請求項17】 データが記録される各セクタの終端部
    にもダミーデータを記録することを特徴とする請求項1
    3から15のいずれかに記載の光学情報の記録装置。
  18. 【請求項18】 データが記録される各セクタの始端部
    及び終端部にもダミーデータを記録することを特徴とす
    る請求項13から15のいずれかに記載の光学情報の記
    録装置。
  19. 【請求項19】 前記ダミーデータは、単一周波数を有
    する同期引き込みパターンを含むことを特徴とする請求
    項13から18のいずれかに記載の光学情報の記録装
    置。
  20. 【請求項20】 前記ダミーデータは、所定のパターン
    が繰り返してなるパターンを含むことを特徴とする請求
    項13から18のいずれかに記載の光学情報の記録装
    置。
  21. 【請求項21】 光ディスクの記録領域が再生時にディ
    スク回転数の異なるような複数のゾーンに分割されてい
    る場合に、前記ダミーデータを記録する領域はゾーンの
    最内周付近にあることを特徴とする請求項13から15
    のいずれかに記載の光学情報の記録装置。
  22. 【請求項22】 コンテンツの記録中に記録が中断した
    際に、その後に前記コンテンツの記録を再開するセクタ
    の直前の領域に前記ダミーデータを記録することを特徴
    とする請求項13から15のいずれかに記載の光学情報
    の記録装置。
  23. 【請求項23】 コンテンツの先頭のブロックの直前に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直前に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項13から20のいずれかに記載の光学情報の記
    録装置。
  24. 【請求項24】 コンテンツの最終のブロックの直後に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直後に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項13から20のいずれかに記載の光学情報の記
    録装置。
  25. 【請求項25】 データが記録されるデータ領域を有す
    る複数のセクタから構成され、所定数のセクタからなり
    エラー訂正符号を含んだデータの単位であるブロック毎
    にデータが記録される光ディスクであって、 コンテンツのデータが分割して複数のセクタに連続して
    記録される際に、 データの記録が開始されるセクタの直前の領域に同期引
    き込みのためのダミーデータが記録され、 前記ダミーデータが記録された領域に続くセクタにコン
    テンツのデータが連続して記録されることを特徴とする
    光ディスク。
  26. 【請求項26】 ダミーデータが記録される前記直前の
    領域は、データの記録が開始されるセクタの直前のセク
    タであることを特徴とする請求項25記載の光ディス
    ク。
  27. 【請求項27】 ダミーデータが記録される前記直前の
    領域は、前記ブロック間の領域であることを特徴とする
    請求項25記載の光ディスク。
  28. 【請求項28】 データが記録される各セクタの始端部
    にもダミーデータを記録することを特徴とする請求項2
    5から27のいずれかに記載の光ディスク。
  29. 【請求項29】 データが記録される各セクタの終端部
    にもダミーデータを記録することを特徴とする請求項2
    5から27のいずれかに記載の光ディスク。
  30. 【請求項30】 データが記録される各セクタの始端部
    及び終端部にもダミーデータを記録することを特徴とす
    る請求項25から27のいずれかに記載の光ディスク。
  31. 【請求項31】 前記ダミーデータは、単一周波数を有
    する同期引き込みパターンを含むことを特徴とする請求
    項25から30のいずれかに記載の光ディスク。
  32. 【請求項32】 前記ダミーデータは、所定のパターン
    が繰り返してなるパターンを含むことを特徴とする請求
    項25から30のいずれかに記載の光ディスク。
  33. 【請求項33】 光ディスクの記録領域が再生時にディ
    スク回転数の異なるような複数のゾーンに分割されてい
    る場合に、前記ダミーデータを記録する領域はゾーンの
    最内周付近にあることを特徴とする請求項25から27
    のいずれかに記載の光ディスク。
  34. 【請求項34】 コンテンツの記録中に記録が中断した
    際に、その後に前記コンテンツの記録を再開するセクタ
    の直前の領域に前記ダミーデータを記録することを特徴
    とする請求項25から27のいずれかに記載の光ディス
    ク。
  35. 【請求項35】 コンテンツの先頭のブロックの直前に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直前に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項25から32のいずれかに記載の光ディスク。
  36. 【請求項36】 コンテンツの最終のブロックの直後に
    記録するダミーデータは、コンテンツ内の各ブロックの
    直後に記録するダミーデータよりも長いことを特徴とす
    る請求項25から32のいずれかに記載の光ディスク。
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