JP2002323624A - 長周期グレーティング素子およびその製造方法 - Google Patents

長周期グレーティング素子およびその製造方法

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JP2002323624A
JP2002323624A JP2002048427A JP2002048427A JP2002323624A JP 2002323624 A JP2002323624 A JP 2002323624A JP 2002048427 A JP2002048427 A JP 2002048427A JP 2002048427 A JP2002048427 A JP 2002048427A JP 2002323624 A JP2002323624 A JP 2002323624A
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refractive index
long
grating element
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JP2002048427A
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English (en)
Inventor
Michiko Takushima
道子 多久島
Masaichi Mobara
政一 茂原
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号光波長帯域において複数の損失ピーク波
長を有しサイズが小さい長周期グレーティング素子を提
供する。 【解決手段】 長周期グレーティング素子1は、GeO
2が添加されたコア領域11とこれを取り囲むクラッド
領域12とを含む石英系の光ファイバ10の長手方向に
沿った一定範囲において、複数の第1領域Aが離散的に
配置され、これら第1領域A内の各位置の屈折率は、一
定範囲内全体を通じて第1の周期で屈折率が変調されて
いるときと同一の屈折率に変調されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路の長手方
向に沿った一定範囲において屈折率変調が形成されてい
てコアモード光をクラッドモード光に変換する長周期グ
レーティング素子、および、この長周期グレーティング
素子を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長周期グレーティング素子は、光導波路
(光ファイバまたは平面光導波路)の長手方向に沿った
一定範囲において長周期(数百μm程度の周期)の屈折
率変調が形成されている。この屈折率変調により、特定
波長のコアモード光をクラッドモード光に変換すること
で、この特定波長光をコアからクラッドへと漏洩させ
る。このような長周期グレーティング素子は、入射する
光のうち選択的に特定波長の光に対して損失を与えるこ
とから、光フィルタとして用いられる。また、長周期グ
レーティング素子は、無反射であるという特徴を有して
いることから、波長分割多重(WDM: Wavelength Div
ision Multiplexing)光伝送システムにおいて光増幅器
の利得を等化する利得等化器などとして好適に用いられ
得る。
【0003】単一の周期の屈折率変調が形成された長周
期グレーティング素子は、通常の光通信で用いられる信
号光の波長帯域において、ガウス関数で近似される形状
の損失ピークを1つ有している。これに対して、光増幅
器用の利得等化器は、光増幅器が有する利得スペクトル
と同形状の損失スペクトルを有することが必要であっ
て、損失ピーク波長が互いに異なる複数の損失ピークが
重畳された形状の損失スペクトルを有することが必要で
ある。このことから、利得等化器として好適に用いられ
る長周期グレーティング素子は、互いに周期の異なる屈
折率変調が形成された複数の長周期グレーティングが融
着などにより縦続接続されることで実現され得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の複数の損失ピーク波長を有する長周期グレーティ
ング素子は、複数の長周期グレーティングが縦続接続さ
れたものであることから、サイズが大きい。特に、複数
の長周期グレーティングが融着接続されたものである場
合には、その融着のためにさらに余長部が必要であるこ
とから、さらに長尺化してしまう。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、信号光波長帯域において複数の損失ピ
ーク波長を有しサイズが小さい長周期グレーティング素
子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る長周期グレ
ーティング素子は、長手方向に沿って一定範囲の屈折率
を数百μmオーダーで周期的に変調させた長周期グレー
ティング素子であって、この一定範囲には、複数の第1
領域が離散的に配置され、これら第1領域内の各位置の
屈折率は、一定範囲内全体を通じて第1の周期で屈折率
が変調されているときと同一の屈折率に変調されている
ことを特徴とする。
【0007】この長周期グレーティング素子は、上記一
定範囲において複数の第1領域それぞれに形成された第
1周期の屈折率変調の寄与による損失ピークを有する
他、上記一定範囲において複数の第1領域が離散的に配
置されていることによる損失ピークを有する。前者の損
失ピークの波長は、第1周期に応じて決定される。後者
の損失ピークの波長は、複数の第1領域の配置により決
定される。これらが適切に設定されることで、この長周
期グレーティング素子は、通常の光通信で用いられる信
号光の波長帯域において複数の損失ピークを有するもの
となり、しかも、サイズを小さくすることができる。
【0008】これら第1領域の長さ間の偏差およびその
間の長さ間の偏差がいずれも第1の周期の2倍より小さ
いことが好ましい。この場合に、第1領域は、実質的に
一定の長さで一定の周期で配置されているものとみなし
得る。そして、上記一定範囲において複数の第1領域が
離散的に配置されていることによる損失ピークの波長
は、この長さ、周期を適切に設定することで調整され
る。
【0009】第1領域の各領域の屈折率変調の振幅が互
いに等しいことが、複数の第1領域それぞれにおける平
均屈折率が一定となるから好適である。
【0010】さらに、一定範囲内の第1領域を除いた領
域に離散的に配置された複数の領域であって、各領域の
各位置の屈折率は、一定範囲内全体を通じて第1の周期
とは異なるそれぞれ固有の周期で屈折率が変調されてい
るときと同一の屈折率に変調されている領域群を1つな
いし複数群備えていることが好ましい。この場合には、
長周期グレーティング素子は、さらに、上記一定範囲に
おいて各領域群の領域それぞれに形成された屈折率変調
の寄与による損失ピークを有する他、上記一定範囲にお
いて各領域群中の領域が離散的に配置されていることに
よる損失ピークを有する。
【0011】各群の領域が隙間なく順番に配置されてい
ると、長周期グレーティング素子のサイズを小さくする
上で好適である。
【0012】これら各領域の長さ間の偏差およびそれら
の間の長さ間の偏差がいずれも当該領域の屈折率周期の
2倍より小さく設定されていると、各群の領域は、一定
の長さで一定デューティ比で配置されているものとみな
し得る。そして、上記一定範囲において各群の領域が離
散的に配置されていることによる損失ピークの波長は、
これらの配置の周期を適切に設定することで調整され
る。
【0013】各領域のそれぞれの領域の屈折率変調の振
幅を同一群内で互いに等しく設定すると、同一群内の各
領域間の平均屈折率が一定となるから好適である。全領
域で互いに等しく設定すると全領域の平均屈折率が一定
となるから好適である。
【0014】本発明に係る長周期グレーティング素子製
造方法は、上記の本発明に係る長周期グレーティング素
子を製造する方法であって、一定の範囲に沿ってその全
域に所定の周期に応じてマスクパターンが形成された第
1の強度変調マスクと、一定の範囲に沿って複数の光透
過部の間に光遮断部が配置されている第2の強度変調マ
スクとを用意し、これら2つの強度変調マスクを互いに
重ねて加工対象となる光導波路上に配置し、これら2つ
のマスクを透過した屈折率変化誘起光を光導波路に照射
して屈折率変化を起こさせて長周期グレーティングを製
造することを特徴とする。
【0015】さらに、第1の強度変調マスクとしてマス
クパターンの異なる複数のマスクを用意し、第2の強度
変調マスクとして光透過部の配置の異なる複数のマスク
を用意し、第1の強度変調マスクと第2の強度変調マス
クの組み合わせを代えてマスクの配置、屈折率変化誘起
光照射を繰り返せば複数の群を形成することが可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理
解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に
対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説
明は省略する。なお、各図における寸法比は、説明のた
め誇張している部分があり、必ずしも実際の寸法比とは
一致しない。
【0017】(第1実施形態)先ず、本発明に係る長周
期グレーティング素子の第1実施形態について説明す
る。図1は、第1実施形態の長周期グレーティング素子
1の説明図である。この図は、光軸を含む面で長周期グ
レーティング素子1を切断したときの断面を示してい
る。この図に示された長周期グレーティング素子1は、
GeO2が添加されたコア領域11とこれを取り囲むク
ラッド領域12とを含む石英系の光ファイバ10の長手
方向に沿った一定範囲Wにおいて、複数の第1領域Aそ
れぞれに第1周期Λ1の屈折率変調がコア領域11に形
成されている。
【0018】長手方向(光軸方向)にz軸を設定する
と、一定範囲Wにおける位置zにおける屈折率変調f
(z)は、第1方形波関数F1(z)と、周期関数F2(z)
との積、f(z)=F1(z)F2(z)で表される。
【0019】ここで第1方形波関数F1(z)とは、
【数2】 となる関数である。また、周期関数F2(z)とは、所定
の第1周期Λ1を有する周期関数F2(z)であり、屈折率
変調の振幅を一定のΔnUVであるとすると、
【数3】 として表せる。図2は、第1実施形態に係る長周期グレ
ーティング素子1の屈折率変調の説明図である。図中実
線が屈折率変調f(z)であり、破線は、周期関数F
2(z)に該当する。つまり、第1領域A内の各位置の屈
折率は、屈折率変調が周期関数F2(z)により設定され
ている場合と同じ結果となる。
【0020】ここで、図1に示すように、複数の第1領
域Aそれぞれが一定周期L0で配置されていて、複数の
第1領域Aそれぞれの長さをL1とする。このとき、上
記(1)式は、周期がL0であってデューティ比がL1/L0
である方形波関数となり、フーリエ級数展開が可能とな
る。そして、一定範囲Wにおける屈折率変調f(z)は、
【数4】 なる式で表される。
【0021】一方、一定範囲Wの全体に亘って第1周期
Λ1の屈折率変調が振幅Δn'UVで形成されている従来の
場合、その屈折率変調f0(z)は、
【数5】 なる式で表される。
【0022】上記(3)式と上記(4)式とを比較すると、以
下のことが言える。すなわち、上記(3)式の右辺第1項
は、屈折率変調振幅ΔnUVを適切に設定することで、上
記(4)式と同形となる。このことから、本実施形態に係
る長周期グレーティング素子1においては、上記(3)式
の右辺第1項の寄与による損失ピークは、上記(4)式で
屈折率変調が表される従来の長周期グレーティングにお
ける損失ピークと同一の形状とすることができる。
【0023】上記(3)式の右辺第2項は、上記(1)式の方
形波関数F1(z)の周期成分である。L0とΛ1との間に
【数6】 なる関係があることを考慮すると、上記(3)式の右辺第
2項は、第1項の寄与による損失ピークの波長より長波
長側における損失特性に影響を与えるものである。
【0024】また、上記(3)式の右辺第3項は、
【数7】 なる式に変形することができる。すなわち、上記(3)式
の右辺第3項は、周期Λ1と周期m/L0とのビートによ
る損失ピークを与えるものである。したがって、本実施
形態に係る長周期グレーティング素子1は、L0の値を
適切に設定することにより、通常の光通信で用いられる
信号光の波長帯域(例えば1520nm〜1600n
m)において、上記(3)式の右辺第1項に基づく損失ピ
ークの他に、上記(3)式の右辺第3項に基づく損失ピー
クをも有することができる。
【0025】なお、以上の説明では、第1方形波関数F
1(z)は、周期がL0であってデューティ比がL1/L0
あるとした。ただし、複数の第1領域Aそれぞれの長さ
1の偏差が第1周期Λ1の2倍より小さく、複数の第1
領域Aの間の間隔の長さの偏差が第1周期Λ1の2倍よ
り小さければ、第1方形波関数F1(z)は実質的に周期
がL0であってデューティ比がL1/L0であるとしてよ
い。また、以上の説明では、第1周期Λ1の周期関数F2
(z)は、複数の第1領域Aそれぞれにおける屈折率変調
の振幅が等しいとした。このようにすると、複数の第1
領域Aそれぞれにおける平均屈折率が一定となるから好
適である。
【0026】次に、第1実施形態に係る長周期グレーテ
ィング素子1の実施例(実施例1、実施例2)について
説明する。
【0027】図3は、実施例1の長周期グレーティング
素子の透過特性を示す図である。実施例1の長周期グレ
ーティング素子は、L0=4mm、L1=2mm、Λ1
360μm、第1領域Aの数が10であり、一定範囲W
の長さが38mmである。この実施例1の長周期グレー
ティング素子の透過特性は、図3中に実線で示されてい
る。また、図3中に破線で示されたものは、比較例1の
長周期グレーティング素子(長さ38mmの全体に亘っ
て一定周期の屈折率変調が形成されたもの)の透過特性
である。
【0028】図3から判るように、実施例1の長周期グ
レーティング素子は、比較例1の長周期グレーティング
素子と同様に、波長1530nm付近で損失ピークを有
している。この波長1530nm付近損失ピークは上記
(3)式の右辺第1項に基づくものである。また、実施例
1の長周期グレーティング素子は、比較例1の長周期グ
レーティング素子とが異なり、波長1465nm付近お
よび1620nm付近それぞれでも損失ピークを有して
いる。これらの損失ピークは上記(3)式の右辺第3項に
基づくものである。
【0029】図4は、実施例2の長周期グレーティング
素子の透過特性を示す図である。実施例2の長周期グレ
ーティング素子は、L0=10.6mm、L1=6.1m
m、Λ1=360μm、第1領域Aの数が4であり、一
定範囲Wの長さが38mmである。この実施例2の長周
期グレーティング素子の透過特性は、図4中に実線で示
されている。また、図4中に破線で示されたものは、比
較例2の長周期グレーティング素子(長さ38mmの全
体に亘って一定周期373.5μmの屈折率変調が形成
されたもの)の透過特性である。図5は、比較例1の長
周期グレーティング素子と比較例2の長周期グレーティ
ング素子とを融着接続した場合の全体の透過特性を示す
図である。
【0030】図4から判るように、実施例2の長周期グ
レーティング素子は、波長1530nm付近で損失ピー
ク(上記(3)式の右辺第1項に基づくもの)を有してい
る他、波長1505nm付近および波長1560nm付
近それぞれでも損失ピーク(上記(3)式の右辺第3項に
基づくもの)を有している。また、図4と図5との比較
から判るように、通常の光通信で用いられる信号光の波
長帯域(例えば1520nm〜1600nm)におい
て、実施例2の長周期グレーティング素子の透過特性
は、比較例1の長周期グレーティング素子と比較例2の
長周期グレーティング素子とを融着接続した場合の全体
の透過特性と略等しい。このように、実施例2の長周期
グレーティング素子は、信号光波長帯域において複数の
損失ピーク波長を有していてもサイズが小さい。
【0031】(第2実施形態)次に、本発明に係る長周
期グレーティング素子の第2実施形態について説明す
る。図6は、第2実施形態に係る長周期グレーティング
素子2の説明図である。この図は、光軸を含む面で長周
期グレーティング素子2を切断したときの断面を示して
いる。この図に示された長周期グレーティング素子2
は、GeO2が添加されたコア領域21とこれを取り囲
むクラッド領域22とを含む石英系の光ファイバ20の
長手方向に沿った一定範囲Wにおいて、複数の第1領域
Aそれぞれに第1周期Λ1の屈折率変調がコア領域21
に形成されており、複数の第2領域Bそれぞれに第2周
期Λ2の屈折率変調がコア領域21に形成されている。
第1領域Aと第2領域Bとは、互いに重なることはな
く、長手方向に沿って交互に設けられている。また、第
1周期Λ1と第2周期Λ2とは互いに異なる。
【0032】一定範囲Wにおいて、複数の第1領域Aそ
れぞれにおける屈折率変調は、第1実施形態の場合と同
様に、第1領域Aにおける値を1とし他の領域における
値を0とする第1方形波関数と、第1周期Λ1の周期関
数との積で表される。また、これと同様に、一定範囲W
において、複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変
調は、第2領域Bにおける値を1とし他の領域における
値を0とする第2方形波関数と、第2周期Λ2の周期関
数との積で表される。これにより、各領域内の屈折率
は、一定範囲W内を所定の周期関数を有する屈折率変調
パターンで変調させたときと同じ位置では同じ屈折率、
変調パターンを有することになる。
【0033】なお、第1方形波関数は、周期がL0であ
ってデューティ比がL1/L0であるのが好適である。た
だし、複数の第1領域Aそれぞれの長さL1の偏差が第
1周期Λ1の2倍より小さく、複数の第1領域Aの間の
間隔の長さの偏差が第1周期Λ1の2倍より小さけれ
ば、第1方形波関数は実質的に周期がL0であってデュ
ーティ比がL1/L0であるとしてよい。同様に、第2方
形波関数は、周期がL0であってデューティ比がL2/L
0であるのが好適である。ただし、複数の第2領域Bそ
れぞれの長さL2の偏差が第2周期Λ2の2倍より小さ
く、複数の第2領域Bの間の間隔の長さの偏差が第2周
期Λ2の2倍より小さければ、第2方形波関数は実質的
に周期がL0であってデューティ比がL2/L0であると
してよい。
【0034】また、第1周期Λ1の周期関数は、複数の
第1領域Aそれぞれにおける屈折率変調の振幅が等しい
のが好適である。同様に、第2周期Λ2の周期関数は、
複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変調の振幅が
等しいのが好適である。さらに、複数の第1領域Aそれ
ぞれにおける屈折率変調の振幅と、複数の第2領域Bそ
れぞれにおける屈折率変調の振幅とが、互いに等しいの
も好適である。
【0035】本実施形態に係る長周期グレーティング素
子2の透過特性は、複数の第1領域Aそれぞれにおける
屈折率変調による寄与分と、複数の第2領域Bそれぞれ
における屈折率変調による寄与分とが、重畳されたもの
となる。複数の第1領域Aそれぞれにおける屈折率変調
による寄与分は、第1実施形態に示したものと同様であ
る。また、複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変
調による寄与分も、第1実施形態に示したものと同様で
ある。
【0036】次に、第2実施形態に係る長周期グレーテ
ィング素子2の実施例(実施例3)について説明する。
図7は、実施例3の長周期グレーティング素子の透過特
性を示す図である。実施例3の長周期グレーティング素
子は、L0=4mm、L1=2mm、L2=2mm、Λ1
360μm、Λ2=365μm、第1領域Aの数が10
であり、第2領域Bの数が10であり、一定範囲Wの長
さが40mmである。この実施例3の長周期グレーティ
ング素子の透過特性は、図7中に実線で示されている。
また、図7中には、比較例3Aの長周期グレーティング
素子(長さ40mmの全体に亘って一定周期363μm
の屈折率変調が形成されたもの)の透過特性、および、
比較例3Bの長周期グレーティング素子(長さ40mm
の全体に亘って一定周期368μmの屈折率変調が形成
されたもの)の透過特性も示されている。図8は、比較
例3Aの長周期グレーティング素子と比較例3Bの長周
期グレーティング素子とを融着接続した場合の全体の透
過特性を示す図である。
【0037】図7から判るように、実施例3の長周期グ
レーティング素子は、波長1540nm付近および波長
1550nm付近それぞれで損失ピーク(上記(3)式の
右辺第1項に基づくもの)を有している。波長1540
nm付近の損失ピークは、第1領域Aにおける第1周期
Λ1の屈折率変調の寄与である。一方、波長1550n
m付近の損失ピークは、第2領域Bにおける第2周期Λ
2の屈折率変調の寄与である。
【0038】また、実施例3の長周期グレーティング素
子は、波長1475nm付近、波長1485nm付近、
波長1625nm付近および波長1640nm付近それ
ぞれでも損失ピーク(上記(3)式の右辺第3項に基づく
もの)を有している。これらの損失ピークは、L0を適
切に設定することで、信号光波長帯域内に存在するよう
にすることができる。
【0039】また、図7と図8との比較から判るよう
に、通常の光通信で用いられる信号光の波長帯域におい
て、実施例3の長周期グレーティング素子の透過特性
は、比較例3Aの長周期グレーティング素子と比較例3
Bの長周期グレーティング素子とを融着接続した場合の
全体の透過特性と略等しい。このように、実施例3の長
周期グレーティング素子は、信号光波長帯域において複
数の損失ピーク波長を有していてもサイズが小さい。
【0040】なお、実施例3の長周期グレーティング素
子の第1領域Aにおける屈折率変調の周期Λ1が360
μmであるのに対して、比較例3Aの長周期グレーティ
ング素子における屈折率変調の周期が363μmであっ
て、比較例3Aの方が周期が長い。また、実施例3の長
周期グレーティング素子の第2領域Bにおける屈折率変
調の周期Λ2が365μmであるのに対して、比較例3
Bの長周期グレーティング素子における屈折率変調の周
期が368μmであって、比較例3Bの方が周期が長
い。これは、比較例3A,3Bと比較して実施例3で
は、短い長さで同様の透過特性を実現するために、屈折
率変調の振幅が大きく、平均屈折率が大きくなるからで
ある。すなわち、比較例3A,3Bと実施例3とでは平
均屈折率が異なることから、これに応じて屈折率変調の
周期を異ならせる必要がある。
【0041】一方で、使用波長帯域内に、グレーティン
グ周期と繰り返し周期のビートによるピークが現れない
ようにするためには、以下の4式が満たされる必要があ
る。
【数8】 ここで、ΛS、ΛLは使用帯域内のそれぞれ最短波長、最
長波長で損失ピークを得るために必要とされる長周期グ
レーティングの屈折率周期である。
【0042】式(7)(8)の左辺、式(9)(10)の右辺は、そ
れぞれグレーティング周期と繰り返し周期L0のビート成
分による周期であって、式(6)中の小かっこ内それぞれ
の逆数に対応する。式(7)(9)、式(8)(10)を整理する
と、以下の関係が得られる。
【数9】 次に第2実施形態に係る長周期グレーティング素子2の
製造方法について説明する。なお、以下に説明する製造
方法では、途中段階で第1実施形態の長周期グレーティ
ング素子1が得られ、これを加工して第2実施形態の長
周期グレーティング素子2が得られる。
【0043】図9は、第2実施形態に係る長周期グレー
ティング素子2を製造する際に用いられる強度変調マス
クの説明図である。図9(a)に示された強度変調マス
ク7は、屈折率変化誘起光に対して透明な材料(例えば
石英ガラス)からなる平板の一面に、或る一方向の長さ
1(W1>W)の範囲に亘って、その屈折率変化誘起光
を遮断する領域(例えば酸化クロムが蒸着された領域)
が周期Λ1で縞状に設けられたものである。ここで、屈
折率変化誘起光は、GeO2が添加された石英ガラスの
屈折率を上昇させ得る波長の光であって、例えば、Kr
Fエキシマレーザ光源から出力される波長248nmの
紫外レーザ光である。図9(b)に示された強度変調マ
スク8は、屈折率変化誘起光に対して透明な材料からな
る平板の一面に、或る一方向の長さW2(W2>W)の範
囲に亘って、その屈折率変化誘起光を遮断する領域が周
期Λ2で縞状に設けられたものである。
【0044】また、図9(c)に示された強度変調マス
ク9は、屈折率変化誘起光に対して透明な材料からなる
平板の一面に、或る一方向の長さW3(W3>W)の範囲
に亘って、その屈折率変化誘起光を遮断する領域(光遮
断部)が周期L0で2列平行に縞状に設けられたものであ
る。第1列では屈折率変化誘起光を遮断する領域の長さ
(上記一方向に沿った長さ)がL1であり、第2列では
屈折率変化誘起光を遮断する領域の長さ(上記一方向に
沿った長さ)がL2である。また、上記一方向に沿って
見たときに、第1列における屈折率変化誘起光を遮断す
る領域と、第2列における屈折率変化誘起光を遮断する
領域とは、交互に設けられている。各光遮断部の間は光
を透過する光透過部として構成されている。
【0045】図10および図11は、第2実施形態に係
る長周期グレーティング素子2の製造方法の説明図であ
る。図10(a)、図11(a)は、強度変調マスクに
垂直な方向に見た図であり、図10(b)、図11
(b)は、強度変調マスクに平行であって光ファイバ2
0の長手方向に垂直な方向に見た図である。
【0046】最初に図10(a)、図10(b)に示す
ように、強度変調マスク7の縞状部分(周期Λ1)と強
度変調マスク9の第1列の縞状部分(遮断領域の長さL
1)とを互いに重ねて光ファイバ20上に配置する。こ
のとき、各強度変調マスク7,9の縞が光ファイバ20
の長手方向に直交するように配置する。そして、これら
2つの強度変調マスク7,9を介して光ファイバ20
に、長手方向に沿って長さWの一定範囲にわたって均一
な強度で屈折率変化誘起光(紫外光)を照射する。これ
により、光ファイバ20の各第1領域Aに周期Λ1の屈
折率変調が形成される。この時点で第1実施形態の長周
期グレーティング素子1と同等の素子が注艦隊として得
られる。
【0047】次に図11(a)、図11(b)に示すよ
うに、強度変調マスク7と強度変調マスク8を交換し、
光ファイバ20の長手方向に直交する方向に強度変調マ
スク9を並行移動させて、強度変調マスク8の縞状部分
(周期Λ2)と強度変調マスク9の第2列の縞状部分
(遮断領域の長さL2)とを互いに重ねた状態で光ファ
イバ20上に配置する。このとき、各強度変調マスク
8,9の縞が光ファイバ20の長手方向と直交するよう
に配置する。そして、これら2つの強度変調マスク8,
9を介して光ファイバ20に、長手方向に沿った長さW
の一定範囲に亘って均一な強度で屈折率変化誘起光(紫
外光)を照射する。これにより、光ファイバ20の各第
2領域Bに周期Λ2の屈折率変調が形成される。
【0048】本実施形態に係る長周期グレーティング素
子製造方法では、一定周期Λ1の強度変調マスク7の一
部が強度変調マスク9でマスクされて、光ファイバ20
の第1領域Aに周期Λ1の屈折率変調が形成される。ま
た、一定周期Λ2の強度変調マスク8の一部が強度変調
マスク9でマスクされて、光ファイバ20の第2領域B
に周期Λ2の屈折率変調が形成される。したがって、こ
の製造方法により製造される長周期グレーティング素子
では、一定範囲Wにおいて、複数の第1領域Aそれぞれ
における屈折率変調は、第1領域Aにおける値を1とし
他の領域における値を0とする第1方形波関数(周期L
0、デューティ比L1/L0)と、第1周期Λ1の周期関数
との積で表される。また、同様に、一定範囲Wにおい
て、複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変調は、
第2領域Bにおける値を1とし他の領域における値を0
とする第2方形波関数(周期L0、デューティ比L2/L
0)と、第2周期Λ2の周期関数との積で表される。すな
わち、第2実施形態の長周期グレーティング素子2が製
造される。
【0049】なお、第1領域Aにおいて周期Λ1で等間
隔で屈折率上昇部が形成されている範囲の一端から他端
までを第1領域Aの長さL1とし、第2領域Bにおいて
周期Λ2で等間隔で屈折率上昇部が形成されている範囲
の一端から他端までを第2領域Bの長さL2とすれば、
強度変調マスク7と強度変調マスク9とが重ねられる際
の各々の屈折率変化誘起光遮断領域の相対的位置関係に
よっては、複数の第1領域Aそれぞれの長さL1は必ず
しも一定ではなく、複数の第2領域Bそれぞれの長さL
2も必ずしも一定ではない。しかし、上記の製造方法に
より製造される長周期グレーティング素子では、各強度
変調マスクが一定周期のものであるので、複数の第1領
域Aそれぞれの長さL1の偏差が第1周期Λ1の2倍より
小さく、複数の第1領域Aの間の間隔の長さの偏差が第
1周期Λ1の2倍より小さく、複数の第2領域Bそれぞ
れの長さL2の偏差が第2周期Λ2の2倍より小さく、複
数の第2領域Bの間の間隔の長さの偏差が第2周期Λ2
の2倍より小さい。したがって、第1方形波関数は実質
的に周期がL0であってデューティ比がL1/L0である
としてよく、同様に、第2方形波関数は実質的に周期が
0であってデューティ比がL2/L0であるとしてよ
く、上記(1)式〜(6)式で述べたことが成り立つ。
【0050】(第3実施形態)次に、本発明に係る長周
期グレーティング素子の第3実施形態について説明す
る。図12は、第3実施形態に係る長周期グレーティン
グ素子3の説明図である。この図は、光軸を含む面で長
周期グレーティング素子3を切断したときの断面を示し
ている。この図に示された長周期グレーティング素子3
は、GeO2が添加されたコア領域31とこれを取り囲
むクラッド領域32とを含む石英系の光ファイバ30の
長手方向に沿った一定範囲Wにおいて、複数の第1領域
Aそれぞれに第1周期Λ1の屈折率変調がコア領域31
に形成されており、複数の第2領域Bそれぞれに第2周
期Λ2の屈折率変調がコア領域31に形成されており、
複数の第3領域Cそれぞれに第3周期Λ3の屈折率変調
がコア領域31に形成されている。第1領域A、第2領
域Bおよび第3領域Cそれぞれは、互いに重なることは
なく、長手方向に沿って順に設けられている。また、第
1周期Λ1、第2周期Λ2および第3周期Λ3それぞれは
互いに異なる。
【0051】一定範囲Wにおいて、複数の第1領域Aそ
れぞれにおける屈折率変調は、第1実施形態の場合と同
様に、第1領域Aにおける値を1とし他の領域における
値を0とする第1方形波関数と、第1周期Λ1の周期関
数との積で表される。これと同様に、一定範囲Wにおい
て、複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変調は、
第2領域Bにおける値を1とし他の領域における値を0
とする第2方形波関数と、第2周期Λ2の周期関数との
積で表される。また、一定範囲Wにおいて、複数の第3
領域Cそれぞれにおける屈折率変調は、第3領域Cにお
ける値を1とし他の領域における値を0とする第3方形
波関数と、第3周期Λ3の周期関数との積で表される。
【0052】なお、第1方形波関数は、周期がL0であ
ってデューティ比がL1/L0であるのが好適である。た
だし、複数の第1領域Aそれぞれの長さL1の偏差が第
1周期Λ1の2倍より小さく、複数の第1領域Aの間の
間隔の長さの偏差が第1周期Λ1の2倍より小さけれ
ば、第1方形波関数は実質的に周期がL0であってデュ
ーティ比がL1/L0であるとしてよい。同様に、第2方
形波関数は、周期がL0であってデューティ比がL2/L
0であるのが好適である。ただし、複数の第2領域Bそ
れぞれの長さL2の偏差が第2周期Λ2の2倍より小さ
く、複数の第2領域Bの間の間隔の長さの偏差が第2周
期Λ2の2倍より小さければ、第2方形波関数は実質的
に周期がL0であってデューティ比がL2/L0であると
してよい。また、同様に、第3方形波関数は、周期がL
0であってデューティ比がL3/L0であるのが好適であ
る。ただし、複数の第3領域Cそれぞれの長さL3の偏
差が第3周期Λ3の2倍より小さく、複数の第3領域C
の間の間隔の長さの偏差が第3周期Λ3の2倍より小さ
ければ、第3方形波関数は実質的に周期がL0であって
デューティ比がL3/L0であるとしてよい。
【0053】また、第1周期Λ1の周期関数は、複数の
第1領域Aそれぞれにおける屈折率変調の振幅が等しい
のが好適である。同様に、第2周期Λ2の周期関数は、
複数の第2領域Bそれぞれにおける屈折率変調の振幅が
等しいのが好適である。また、第3周期Λ3の周期関数
は、複数の第3領域Cそれぞれにおける屈折率変調の振
幅が等しいのが好適である。さらに、複数の第1領域A
それぞれにおける屈折率変調の振幅、複数の第2領域B
それぞれにおける屈折率変調の振幅、および、複数の第
3領域Cそれぞれにおける屈折率変調の振幅それぞれ
が、互いに等しいのも好適である。
【0054】本実施形態に係る長周期グレーティング素
子3の透過特性は、複数の第1領域Aそれぞれにおける
屈折率変調による寄与分、複数の第2領域Bそれぞれに
おける屈折率変調による寄与分、および、複数の第3領
域Cそれぞれにおける屈折率変調による寄与分が、重畳
されたものとなる。複数の第1領域Aそれぞれにおける
屈折率変調による寄与分は、第1実施形態に示したもの
と同様である。また、複数の第2領域Bそれぞれにおけ
る屈折率変調による寄与分も、第1実施形態に示したも
のと同様であり、複数の第3領域Cそれぞれにおける屈
折率変調による寄与分も、第1実施形態に示したものと
同様である。
【0055】次に、第3実施形態に係る長周期グレーテ
ィング素子3の実施例(実施例4)について説明する。
図13は、実施例4の長周期グレーティング素子の透過
特性を示す図である。実施例4の長周期グレーティング
素子は、L0=4.5mm、L1=L2=L3=1.5m
m、Λ1=360μm、Λ2=365μm、Λ3=370
μm、第1領域Aの数が11であり、第2領域Bの数が
11であり、第3領域Cの数が11であり、一定範囲W
の長さが49.5mmである。
【0056】図13から判るように、実施例4の長周期
グレーティング素子は、波長1530nm付近、波長1
545nm付近および波長1560nm付近それぞれで
損失ピーク(上記(3)式の右辺第1項に基づくもの)を
有している。波長1530nm付近の損失ピークは、第
1領域Aにおける第1周期Λ1の屈折率変調の寄与であ
る。波長1545nm付近の損失ピークは、第2領域B
における第2周期Λ2の屈折率変調の寄与である。ま
た、波長1560nm付近の損失ピークは、第3領域C
における第3周期Λ3の屈折率変調の寄与である。
【0057】また、実施例4の長周期グレーティング素
子は、波長1475nm付近、波長1485nm付近、
波長1495nm付近、波長1605nm付近、波長1
620nm付近および波長1635nm付近それぞれで
も損失ピーク(上記(3)式の右辺第3項に基づくもの)
を有している。これらの損失ピークは、L0を適切に設
定することで、信号光波長帯域内に存在するようにする
ことができる。このように、実施例4の長周期グレーテ
ィング素子は、信号光波長帯域において複数の損失ピー
ク波長を有していてもサイズが小さい。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る長周期グレーティング素子は、一定範囲中に形成さ
れた複数の第1領域内のグレーティングに基づく損失ピ
ークを有する他、離散的に配置されていることによる損
失ピークを有する。前者の損失ピークの波長は、第1周
期に応じて決定される。後者の損失ピークの波長は、複
数の第1領域の配置により決定される。これらが適切に
設定されることで、この長周期グレーティング素子は、
通常の光通信で用いられる信号光の波長帯域において複
数の損失ピークを有するものとなり、しかも、サイズを
小さくすることができる。
【0059】さらに第1領域の間に別の周期のグレーテ
ィングを形成した場合、この別の周期のグレーティング
に基づく損失ピークと、このグレーティング領域が離散
的に配置されていることによる損失ピークを有する。し
たがって、この長周期グレーティング素子は、サイズが
小さいままで、信号光の波長帯域において更に多くの損
失ピークを有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る長周期グレーティング素子
1の説明図である。
【図2】第1実施形態に係る長周期グレーティング素子
1の屈折率変調の説明図である。
【図3】実施例1の長周期グレーティング素子の透過特
性を示す図である。
【図4】実施例2の長周期グレーティング素子の透過特
性を示す図である。
【図5】比較例1の長周期グレーティング素子と比較例
2の長周期グレーティング素子とを融着接続した場合の
全体の透過特性を示す図である。
【図6】第2実施形態に係る長周期グレーティング素子
1の説明図である。
【図7】実施例3の長周期グレーティング素子の透過特
性を示す図である。
【図8】比較例3Aの長周期グレーティング素子と比較
例3Bの長周期グレーティング素子とを融着接続した場
合の全体の透過特性を示す図である。
【図9】第2実施形態に係る長周期グレーティング素子
2を製造する際に用いられる強度変調マスクの説明図で
ある。
【図10】第2実施形態に係る長周期グレーティング素
子2の製造方法の説明図である。
【図11】第2実施形態に係る長周期グレーティング素
子2の製造方法の説明図である。
【図12】第3実施形態に係る長周期グレーティング素
子3の説明図である。
【図13】実施例4の長周期グレーティング素子の透過
特性を示す図である。
【符号の説明】
1〜3…長周期グレーティング素子、7〜9…強度変調
マスク、10…光ファイバ、11…コア領域、12…ク
ラッド領域、20…光ファイバ、21…コア領域、22
…クラッド領域、30…光ファイバ、31…コア領域、
32…クラッド領域。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路の長手方向に沿って一定範囲の
    屈折率を数百μmオーダーで周期的に変調させた長周期
    グレーティング素子であって、 前記一定範囲には、複数の第1領域が離散的に配置さ
    れ、これら第1領域内の各位置の屈折率は、前記一定範
    囲内全体を通じて第1の周期で屈折率が変調されている
    ときと同一の屈折率に変調されていることを特徴とする
    長周期グレーティング素子。
  2. 【請求項2】 前記第1領域の長さ間の偏差およびその
    間の長さ間の偏差がいずれも前記第1の周期の2倍より
    小さいことを特徴とする請求項1記載の長周期グレーテ
    ィング素子。
  3. 【請求項3】 前記第1領域の各領域の屈折率変調の振
    幅が互いに等しいことを特徴とする請求項1または2に
    記載の長周期グレーティング素子。
  4. 【請求項4】 前記一定範囲内の前記第1領域を除いた
    領域に配置された複数の領域であって、各領域の各位置
    の屈折率は、前記一定範囲内全体を通じて前記第1の周
    期とは異なるそれぞれ固有の周期で屈折率が変調されて
    いるときと同一の屈折率に変調されている領域群を1つ
    ないし複数群備えていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の長周期グレーティング素子。
  5. 【請求項5】 前記一定範囲において各群の領域が隙間
    なく順番に配置されていることを特徴とする請求項4記
    載の長周期グレーティング素子。
  6. 【請求項6】 前記一定範囲において、前記各領域の長
    さ間の偏差およびそれらの間の長さ間の偏差がいずれも
    当該領域の屈折率周期の2倍より小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の長周期グレ
    ーティング素子。
  7. 【請求項7】 前記各領域のそれぞれの領域の屈折率変
    調の振幅が同一群内で互いに等しいことを特徴とする請
    求項4〜6のいずれかに記載の長周期グレーティング素
    子。
  8. 【請求項8】 前記各領域のそれぞれの領域の屈折率変
    調の振幅が互いに等しいことを特徴とする請求項7記載
    の長周期グレーティング素子。
  9. 【請求項9】 前記第1領域の間には、それぞれ第2の
    領域が配置されており、前記第1領域、第2領域の配置
    周期をL0、それぞれの設定長をL1、L2、それぞれに
    おける屈折率周期をΛ1、Λ2とし、使用波長帯域の最短
    波長で損失ピークを得るために必要とされる長周期グレ
    ーティングの屈折率周期をΛS、同帯域の最長波長で損
    失ピークを得るために必要とされる長周期グレーティン
    グの屈折率周期をΛLとすると、以下の4式が満たされ
    ていることを特徴とする請求項7記載の長周期グレーテ
    ィング素子。 【数1】
  10. 【請求項10】 一定の範囲に沿ってその全域に所定の
    周期に応じてマスクパターンが形成された第1の強度変
    調マスクと、一定の範囲に沿って複数の光透過部の間に
    光遮断部が配置されている第2の強度変調マスクとを用
    意し、 これら2つの強度変調マスクを互いに重ねて加工対象と
    なる光導波路上に配置し、 これら2つのマスクを透過した屈折率変化誘起光を前記
    光導波路に照射して屈折率変化を起こさせて長周期グレ
    ーティングを製造することを特徴とする長周期グレーテ
    ィング素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の強度変調マスクとしてマスクパ
    ターンの異なる複数のマスクを用意し、第2の強度変調
    マスクとして光透過部の配置の異なる複数のマスクを用
    意し、第1の強度変調マスクと第2の強度変調マスクの
    組み合わせを代えてマスクの配置、屈折率変化誘起光照
    射を繰り返すことを特徴とする請求項10記載の長周期
    グレーティング素子の製造方法。
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