JP2002323126A - 自動変速機故障診断システム - Google Patents

自動変速機故障診断システム

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JP2002323126A
JP2002323126A JP2001128631A JP2001128631A JP2002323126A JP 2002323126 A JP2002323126 A JP 2002323126A JP 2001128631 A JP2001128631 A JP 2001128631A JP 2001128631 A JP2001128631 A JP 2001128631A JP 2002323126 A JP2002323126 A JP 2002323126A
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vehicle
automatic transmission
signal
voltage signal
failure diagnosis
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JP2001128631A
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Satoshi Ishiyama
諭史 石山
Minoru Hiraiwa
実 平岩
Katsuto Mashima
克仁 真嶋
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のデータを単一の車載端末で測定すること
ができ、かつ、測定した結果を故障診断センタにリアル
タイムで送信し、該故障診断センタからの指示に基づい
て、前記データの測定を行うようにして、車両が走行し
ている状態において自動変速機の故障診断を容易に、か
つ、正確に行うことができるようにする。 【解決手段】車両側制御手段32と自動変速機31との
間の電気信号及び前記自動変速機31のセンサ信号を電
圧信号に変換する変換回路11、並びに、通信手段15
を備え、車両30に搭載される車載端末10と、通信手
段及15び前記電圧信号を表示する表示手段16を備
え、該表示手段16に表示された前記電圧信号を分析
し、前記車載端末10に操作指示を送信するとともに故
障を診断する故障診断センタ20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機故障診
断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の自動変速機が故障した場
合、自動車販売店の窓口等において自動変速機の故障状
態を診断した上で前記車両を修理工場に持ち込んで、修
理が行われるようになっている。
【0003】この場合、自動車販売店の窓口等において
は、計測装置を前記車両に搭載して、該車両を走行させ
た状態で自動変速機の故障を診断して、診断結果を修理
工場に連絡する。すると、修理工場においては、前記診
断結果に基づいて、修理の手順を準備し、修理に必要な
補修部品や交換部品の在庫が有る場合は、即時に修理を
開始する。また、在庫が無い場合であっても、前記補修
部品や交換部品を販売している卸問屋、生産している生
産工場等に発注して、前記補修部品や交換部品を取り寄
せるようになっている。
【0004】これにより、修理工場においてはあらかじ
め自動変速機の故障状態に応じた準備を行うことができ
るので、能率よく自動変速機の故障を修理することがで
きる。その結果、自動変速機の故障が迅速に修理される
ので、車両の所有者や運転者は長期間待たされることが
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のシステムの場合、自動車販売店の窓口等においては
自動変速機の故障を正確に診断することができない。そ
の結果、修理工場において診断をやり直すこととなるの
で、修理の段取を決めたり、修理に必要な補修部品や交
換部品等の準備をすることができず、修理が完了するま
でに長期間かかってしまうことがあった。
【0006】自動変速機の場合、故障を正確に診断する
ためには、車両が走行した状態における複数のデータを
同時に計測する必要がある。このため、複数の計測器を
車両に搭載し、かつ、車両に搭載されている車両側の制
御手段や自動変速機から種々の信号を検出するために、
複雑な結線を行う必要がある。さらに、計測されたデー
タを正常な状態のデータと比較するために、前記車両を
あらかじめ定められたモードで走行させ、自動変速機を
あらかじめ定められたモードで動作させる必要がある。
【0007】しかし、従来の計測器は重量があり、か
つ、複数の計測器を同時に車両に搭載する必要があるの
で、計測の準備に時間がかかるだけでなく、特に小型の
車両の場合には、搭載することが困難であった。また、
結線及び計測器の操作が複雑なため、知識と経験を有す
る整備士でないと計測器を操作することが困難であっ
た。さらに、車両をあらかじめ定められたモードで走行
させることも、知識と経験の不十分な者には困難であ
る。
【0008】このため、十分な知識と経験を有する整備
士が常駐していない自動車販売店の窓口等においては、
自動変速機の故障を正確に診断することができない。そ
の結果、修理工場において診断をやり直すこととなるの
で、自動変速機の修理が完了するまでに長期間かかって
しまう。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決して、
複数のデータを単一の車載端末で測定することができ、
かつ、測定した結果を故障診断センタにリアルタイムで
送信し、該故障診断センタからの指示に基づいて、前記
データの測定を行うようにして、車両が走行している状
態における自動変速機の故障診断を容易に、かつ、正確
に行うことができる自動変速機故障診断システムを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機故障診断システムにおいては、車両側制御手段
と自動変速機との間の電気信号及び前記自動変速機のセ
ンサ信号を電圧信号に変換する変換回路、並びに、通信
手段を備え、車両に搭載される車載端末と、通信手段及
び前記電圧信号を表示する表示手段を備え、該表示手段
に表示された前記電圧信号を分析し、前記車載端末に操
作指示を送信するとともに故障を診断する故障診断セン
タとを有する。
【0011】本発明の他の自動変速機故障診断システム
においては、さらに、前記車載端末は、前記車両側制御
手段と自動変速機とを通信可能に接続する接続回線から
電気信号を取得する電気信号取得手段、前記自動変速機
のセンサからのセンサ信号を取得するセンサ信号取得手
段、及び、前記電圧信号を表示する表示手段を備える。
【0012】本発明の更に他の自動変速機故障診断シス
テムにおいては、さらに、前記車載端末は、前記車両が
走行中に前記電気信号及びセンサ信号を取得して電圧出
力に変換する。
【0013】本発明の更に他の自動変速機故障診断シス
テムにおいては、さらに、前記変換回路は、前記センサ
信号に含まれるひずみ信号を電圧信号に変換するひずみ
変換回路、前記電気信号に含まれるソレノイド駆動電流
を電圧信号に変換する電流変換回路、及び、前記電気信
号に含まれるソレノイド駆動電圧を電圧信号に変換する
電圧変換回路を備える。
【0014】本発明の自動変速機故障診断プログラムに
おいては、自動変速機の故障を診断するためにコンピュ
ータシステムを、車両側制御手段と自動変速機との間の
電気信号及び前記自動変速機のセンサ信号を電圧信号に
変換する変換回路、並びに、通信手段を備え、車両に搭
載される車載端末と、通信手段及び前記電圧信号を表示
する表示手段を備え、該表示手段に表示された前記電圧
信号を分析し、前記車載端末に操作指示を送信するとと
もに故障を診断する故障診断センタとして機能させる。
【0015】本発明のコンピュータ読み取り可能な記録
媒体においては、自動変速機の故障を診断するためにコ
ンピュータシステムを、車両側制御手段と自動変速機と
の間の電気信号及び前記自動変速機のセンサ信号を電圧
信号に変換する変換回路、並びに、通信手段を備え、車
両に搭載される車載端末と、前記通信手段及び電圧信号
を表示する表示手段を備え、該表示手段に表示された前
記電圧信号を分析し、前記車載端末に操作指示を送信す
るとともに故障を診断する故障診断センタとして機能さ
せる自動変速機故障診断プログラムを記録する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態における自動変
速機故障診断システムの概念図である。
【0018】図において、10はコンピュータとしての
車載端末であり、CPU、MPU等の演算手段、半導体
メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、入出力インターフ
ェイス等を備える。
【0019】そして、前記車載端末10は、車両30の
車両側制御手段32と自動変速機31との間の電気信号
及び前記自動変速機31のセンサ信号を電圧信号に変換
する変換回路としての計測ユニット11、データ通信を
行うための通信手段15、及び、前記計測ユニット11
の電圧信号を表示するためのCRT、液晶ディスプレー
等からなる表示画面を備える表示手段16を有する。
【0020】ここで、前記車両30は、乗用車、バス、
トラック、オートバイ、特殊車両、その他いかなる種類
の車両であってもよい。そして、前記車両30は、図示
されないエンジン等の原動機や車輪を備えるとともに、
前記原動機の発生する回転力を自動的に変速して車輪に
伝達するための自動変速機31を備える。なお、該自動
変速機31は、一般的には、複数組の遊星歯車、油圧ク
ラッチ、電磁クラッチ等を備え、油圧回路、電気回路等
によって制御されて自動的に変速を行う変速機である
が、その他の構造を有するものであってもよく、いかな
る種類の自動変速機であってもよい。
【0021】また、前記車両側制御手段32は、車両3
0に配設され、主として原動機を制御するためのECU
と称されるコンピュータから成る制御手段であり、ステ
アリングの操舵(だ)角、車両の速度、アクセル開度、
ブレーキ踏力等を検出し、前記車両30の走行状態、原
動機の回転数等に対応して変速が行われるように、前記
自動変速機31の動作も制御する。
【0022】なお、前記通信手段15は、車載端末10
と一体的に構成されたものでもよいし、別個に形成され
て、車載端末10に接続されるものであってもよい。前
記通信手段15は、通信モデム、携帯情報端末、携帯電
話、PHS電話、双方向通信ナビゲーション装置等、ネ
ットワーク25に通信可能に接続されてデータ通信を行
うことができるものであれば、いかなる種類のものであ
ってもよい。
【0023】ここで、前記ネットワーク25は、有線又
は無線の公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネ
ット、携帯電話ネットワーク、イントラネット等のいか
なるものであってもよく、また、これらを組み合わせた
ネットワークであってもよい。さらに、放送衛星による
CS放送やBS放送を利用して通信するネットワーク、
地上波デジタルテレビ放送を利用して通信するネットワ
ーク、FM多重放送を利用して通信するネットワーク、
道路脇に設置されている光ビーコンや電波ビーコンを利
用するネットワーク等のいかなるものでもよい。
【0024】また、前記表示手段16は、車載端末10
と一体的に構成されたものでもよいし、別個に形成され
て、車載端末10に接続されるものであってもよい。前
記表示手段16は、パーソナルコンピュータ、ナビゲー
ション装置、携帯電話等、前記計測ユニット11の出力
電圧を表示する表示画面を備えるものであれば、いかな
るものであってもよい。
【0025】そして、20は故障診断センタであり、C
PU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディス
ク等の記憶手段、通信インターフェイス等を備えるコン
ピュータの中に構成される。なお、該コンピュータは単
一のコンピュータであってもよいし、複数のコンピュー
タが有機的に結合されたいわゆる分散型サーバであって
もよい。さらに、前記コンピュータの中に他のシステム
が構成されていてもよい。
【0026】また、前記故障診断センタ20は、前記自
動変速機31の製造会社、修理工場等のように、前記自
動変速機31の構造や故障に関する知識、経験が豊富
で、後述されるように、車載端末10の操作に関して適
切な指示を下す能力を有する者の駐在する場所に配設さ
れる。なお、前記故障診断センタ20は、通信手段21
及び関連部署端末22を備える。
【0027】ここで、前記通信手段21は、前述された
車載端末10の通信手段15と同様に、ネットワーク2
5に通信可能に接続されてデータ通信を行うことができ
るものであれば、いかなる種類のものであってもよい。
また、前記関連部署端末22は表示手段23を備え、前
記能力を有する者の駐在する部署に配設される。これに
より、前記能力を有する者は、表示手段23に表示され
る計測ユニット11の出力電圧等の情報に基づいて、車
載端末10の操作に関して適切な指示を下し、該指示を
前記車載端末10に送信することができる。
【0028】なお、前記表示手段23は、前述された車
載端末10の表示手段16と同様に、関連部署端末22
と一体的に構成されたものでもよいし、別個に形成され
て、該関連部署端末22に接続されるものであってもよ
い。また、前記故障診断センタ20と車載端末10とに
よって、コンピュータシステムを構成していると考える
ことができる。
【0029】図2は本発明の実施の形態における車載端
末の概念図である。
【0030】図に示されるように、前記自動変速機31
と車両側制御手段32との間に出力端子18を備える電
気信号取得手段としての分岐接続回線17が配設され
る。前述されたように、車両側制御手段32は、前記車
両30の走行状態、原動機の回転数等に対応して変速が
行われるように、前記自動変速機31の動作を制御する
ので、前記自動変速機31と車両側制御手段32との間
には、制御するための電気信号を伝達する接続回線が接
続されている。本実施の形態においては、前記接続回線
から電気信号を取得するために、前記接続回線に代え
て、分岐接続回線17を自動変速機31と車両側制御手
段32との間に接続する。
【0031】前記分岐接続回線17は、前記接続回線と
同じ配線構造を有する多数の配線から成る本線と、本線
中の各配線に接続された配線から成る枝線とを備え、該
枝線の末端に出力端子18が取り付けられている。この
ため、車両側制御手段32が自動変速機31の動作を制
御するために送信する電気信号は、通常の場合と同様
に、本線を通って伝達されるとともに、前記電気信号を
出力端子18から取得することができるので、車両30
の走行状態における電気信号を取得することができる。
【0032】また、前記自動変速機31には、油圧回路
の油圧を検出する油圧センサ、車両の加速度を検出する
加速度センサ等のセンサの出力信号であるセンサ信号を
取得するためのセンサ信号取得手段としてのセンサ端子
19が取り付けられる。
【0033】そして、計測ユニット11は、前記センサ
信号に含まれるひずみ信号を電圧信号に変換するひずみ
変換回路12、前記電気信号に含まれるソレノイド駆動
電流を電圧信号に変換する電流変換回路13、及び、前
記電気信号に含まれるソレノイド駆動電圧を電圧信号に
変換する電圧変換回路14を備える。
【0034】ここで、前記ひずみ変換回路12は、アン
プ倍率を800倍に固定し、ローパスフィルタの閾値周
波数を10[Hz]に固定し、ゲイン調節手段を廃止し
てゲイン設定用抵抗を内蔵し、減衰器調整手段を廃止し
たものであり、シンプルな構成を有し、小型化されてい
る。また、前記電流変換回路13は、1[mΩ]のシャ
ント抵抗で電流を電圧に変換して、該電圧を計装アンプ
で1000倍とした後、絶縁アンプ及びローパスフィル
タを通して、電圧信号として出力するので、車両30の
走行状態における自動変速機31のソレノイドに供給さ
れる電流の変動を測定することができる。
【0035】そして、前記ひずみ変換回路12、電流変
換回路13及び電圧変換回路14が出力する電圧信号
は、前記通信手段15及び表示手段16に送信される。
そして、前記電圧信号は、通信手段15からネットワー
ク25を経由して、故障センタ20の通信手段21に送
信され、関連部署端末22は表示手段23に表示され
る。この場合、あらかじめ計測された正常状態における
電圧信号も、比較のために表示されるようにすることが
望ましい。そのため、前記能力を有する者は、前記電圧
信号をリアルタイムで把握することができ、車載端末1
0の操作に関して適切な指示を下し、該指示を車載端末
10に送信することができるとともに、自動変速機31
の故障を正確に診断することができる。
【0036】また、前記電圧信号は表示手段16に表示
されるので、車両30において車載端末10を操作して
いる者も、出力電圧に基づいて、自動変速機31の故障
を正確に診断することができる。
【0037】次に、前記自動変速機故障診断システムの
動作について説明する。
【0038】図3は本発明の実施の形態における車両に
おける車載端末を操作する動作を示すフローチャート、
図4は本発明の実施の形態における故障診断センタにお
ける動作を示すフローチャート、図5は本発明の実施の
形態における故障を診断する動作を示すフローチャート
である。
【0039】まず、車両30の自動変速機31と車両側
制御手段32との間に接続されている接続回線を取り外
し、代わりに、分岐接続回線17を自動変速機31と車
両側制御手段32との間に接続する。
【0040】続いて、前記分岐接続回線17の出力端子
18と電流変換回路13及び電圧変換回路14とを信号
線で結線して、車両側制御手段32から自動変速機31
への電気信号の中の電流が電流変換回路13に入力さ
れ、電圧が電圧変換回路14に入力されるようにする。
また、センサ端子19とひずみ変換回路12とを信号線
で結線して、センサ信号がひずみ変換回路12に入力さ
れるようにする。
【0041】次に、電源をオンにして車載端末10の動
作を開始させ、表示手段16の表示を見ながら、該車載
端末10の較正(キャリブレーション)を実行する。そ
して、該車載端末10の通信手段15をネットワーク2
5を介して故障診断センタ20の通信手段21に接続す
る。これにより、車載端末10と故障診断センタ20と
は双方向に通信可能な状態となる。
【0042】続いて、車両30の原動機を始動して、車
両30の走行テストを開始する。この場合、車両はあら
かじめ定められたモードで走行させられる。これによ
り、車両30の走行状態における電気信号を取得するこ
とができる。
【0043】そして、前記センサ信号に含まれるひずみ
信号は前記ひずみ変換回路12によって電圧信号に変換
され、前記電気信号に含まれるソレノイド駆動電流は前
記電流変換回路13によって電圧信号に変換され、前記
電気信号に含まれるソレノイド駆動電圧は電圧変換回路
14によって電圧信号に変換され、それぞれ、計測され
る。なお、前記ひずみ変換回路12、電流変換回路13
及び電圧変換回路14が出力する電圧信号は、前記通信
手段15及び表示手段16に送信される。
【0044】次に、前記電圧信号は、通信手段15から
ネットワーク25を経由して、故障センタ20の通信手
段21に送信される。前記通信手段21が電圧信号を受
信すると、関連部署端末22は表示手段23に表示され
る。そのため、車載端末10の操作に関して適切な指示
を下す能力を有する者は、前記電圧信号をリアルタイム
で把握することができる。
【0045】そして、前記能力を有する者は、故障診断
に必要な各種のデータを得るため、車載端末10の操作
や、車両30の走行状態に関する指示を車載端末10に
送信する。すると、車両30において車載端末10を操
作している者は、送信された指示に基づいて、車載端末
10を操作したり、車両30を走行させる。
【0046】前記指示に基づいた車載端末10を操作や
車両30の走行状態に対応して得られた新たな電圧信号
は、故障センタ20の通信手段21に送信されて、関連
部署端末22における表示手段23に表示される。その
ため、前記能力を有する者は、前記電圧信号を再度チェ
ックして、さらにデータを必要とする場合は、再度車載
端末10の操作や、車両30の走行状態に関する指示を
車載端末10に送信する。
【0047】また、それ以上のデータを必要としない場
合は、あらかじめ定められたモードの走行が終了する
と、車両30の走行テストを終了する。
【0048】そして、前記能力を有する者は、計測され
たデータに基づいて、自動変速機31の故障を診断す
る。
【0049】ここで、自動変速機31の故障は、あらか
じめ定められた方法によって、診断される。
【0050】まず、表示手段23に表示されるひずみ変
換回路12によって変換された電圧信号、すなわち、油
圧センサ、加速度センサ等のセンサ波形がモニターされ
る。そして、表示されたセンサ波形を正常状態の波形と
比較して、表示された波形に異常がないか否かを判断す
る。この場合、前記正常状態の波形は、あらかじめ計測
され、比較するポイント等は指示書に記載されているこ
とが望ましい。
【0051】そして、異常がない場合は、問題なしとし
て、診断を終了する。また、異常がある場合は、自動変
速機31に原因があると診断される。
【0052】次に、表示手段23に表示される電流変換
回路13によって変換された電圧信号、すなわち、電流
波形がモニターされる。そして、表示された電流波形を
正常状態の波形と比較して、表示された波形に異常がな
いか否かを判断する。この場合も、センサ波形と同様
に、前記正常状態の波形は、あらかじめ計測され、比較
するポイント等は指示書に記載されていることが望まし
い。
【0053】そして、異常がない場合は、問題なしとし
て、診断を終了する。また、異常がある場合は、車両側
制御手段32に原因があると診断される。
【0054】続いて、表示手段23に表示される電圧変
換回路14によって変換された電圧信号、すなわち、電
圧波形がモニターされる。そして、表示された電圧波形
を正常状態の波形と比較して、表示された波形に異常が
ないか否かを判断する。この場合も、センサ波形と同様
に、前記正常状態の波形は、あらかじめ計測され、比較
するポイント等は指示書に記載されていることが望まし
い。
【0055】そして、異常がない場合は、問題なしとし
て、診断を終了する。また、異常がある場合は、自動変
速機31のソレノイドの抵抗値が測定される。そして、
該抵抗値が規格値である場合は、車両側制御手段32に
原因があると診断される。一方、前記抵抗値が規格値で
ない場合は、自動変速機31に原因があると診断され
る。
【0056】なお、前記診断の結果は、前記センサ波
形、電流波形及び電圧波形とともに図示されない記憶手
段に蓄積されることが望ましい。これによって、それぞ
れの車両30の故障履歴を容易に作成することができる
とともに、自動変速機31の故障に関するデータベース
を構築することができる。
【0057】このように、本実施の形態においては、車
両側制御手段32と自動変速機31との間の電気信号及
び前記自動変速機31のセンサ信号を計測ユニット11
によって電圧出力に変換して故障診断センタ20に送信
する。そして、該故障診断センタ20において、前記電
圧信号を表示手段23に表示し、前記電圧信号に基づい
て、車載端末10の操作や、車両30の走行状態に関す
る指示を車載端末10に送信したり、故障を診断したり
するようになっている。
【0058】したがって、故障診断センタ20からの指
示に基づいて、データの測定を行うようにして、車両3
0が走行している状態における自動変速機31の故障診
断を容易に正確に行うことができる。
【0059】また、車載端末10は、車両側制御手段3
2と自動変速機31とを通信可能に接続する分岐接続回
線17、センサ信号に含まれるひずみ信号を電圧信号に
変換するひずみ変換回路12、電気信号に含まれるソレ
ノイド駆動電流を電圧信号に変換する電流変換回路1
3、及び、電気信号に含まれるソレノイド駆動電圧を電
圧信号に変換する電圧変換回路14を備えるので、単一
の車載端末10だけで必要なデータを測定することがで
き、また、そのための結線も容易である。したがって、
車両30が走行している状態における各種のデータを容
易に測定することができる。
【0060】次に、自動変速機故障診断システムの動作
を示すフローチャートについて説明する。まず、車両に
おける車載端末を操作する動作を示すフローチャートに
ついて説明する。 ステップS1 分岐接続回線17を接続する。 ステップS2 信号線を結線する。 ステップS3 車載端末10の校正を実行する。 ステップS4 故障診断センタ20に接続する。 ステップS5 車両30の原動機を始動する。 ステップS6 車両30の走行テストを開始する。 ステップS7 データの計測を行う。 ステップS8 車両30の走行テストを終了する。 ステップS9 故障を診断する。
【0061】次に、故障診断センタおける動作を示すフ
ローチャートについて説明する。 ステップS11 車載端末10に接続する。 ステップS12 電圧信号を受信する。 ステップS13 電圧信号をチェックする。 ステップS14 車載端末10に操作の指示を送信す
る。 ステップS15 電圧信号を再度チェックする。必要が
あればステップS14に戻る。 ステップS16 故障を診断する。
【0062】次に、故障を診断する動作を示すフローチ
ャートについて説明する。 ステップS21 データの計測を行う。センサ波形をモ
ニターする場合はステップS22に、電流波形をモニタ
ーする場合はステップS25に、電圧波形をモニターす
る場合はステップS28に進む。 ステップS22 センサ波形をモニターする。 ステップS23 表示された波形に異常がないか否かを
判断する。異常がない場合はステップS34に進み、異
常がある場合はステップS24に進む。 ステップS24 自動変速機31に原因があると診断す
る。 ステップS25 電流波形をモニターする。 ステップS26 表示された波形に異常がないか否かを
判断する。異常がない場合はステップS34に進み、異
常がある場合はステップS27に進む。 ステップS27 車両側制御手段32に原因があると診
断する。 ステップS28 電圧波形をモニターする。 ステップS29 表示された波形に異常がないか否かを
判断する。異常がない場合はステップS34に進み、異
常がある場合はステップS30に進む。 ステップS30 自動変速機31のソレノイドの抵抗値
を測定する。 ステップS31 抵抗値が規格値か否かを判断する。規
格値である場合はステップS32に進み、規格値でない
場合はステップS33に進む。 ステップS32 車両側制御手段32に原因があると診
断する。 ステップS33 自動変速機31に原因があると診断す
る。
【0063】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、本発明の自動変速機故障診断システムにおいて
は、車両側制御手段と自動変速機との間の電気信号及び
前記自動変速機のセンサ信号を電圧信号に変換する変換
回路、並びに、通信手段を備え、車両に搭載される車載
端末と、通信手段及び前記電圧信号を表示する表示手段
を備え、該表示手段に表示された前記電圧信号を分析
し、前記車載端末に操作指示を送信するとともに故障を
診断する故障診断センタとを有する。
【0065】この場合、故障診断センタからの指示に基
づいて、データの測定を行うようにして、車両が走行し
ている状態における自動変速機の故障診断を容易に、か
つ、正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における自動変速機故障診
断システムの概念図である。
【図2】本発明の実施の形態における車載端末の概念図
である。
【図3】本発明の実施の形態における車両における車載
端末を操作する動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における故障診断センタに
おける動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における故障を診断する動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車載端末 11 計測ユニット 12 ひずみ変換回路 13 電流変換回路 14 電圧変換回路 15、21 通信手段 16、23 表示手段 17 分岐接続回線 19 センサ端子 20 故障診断センタ 30 車両 31 自動変速機 32 車両側制御手段
フロントページの続き (72)発明者 真嶋 克仁 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J552 NA01 PA51 PB09 QA26C VA52Z VB01Z VB04Z VC01Z VD02Z VD13Z VD14Z VE06Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)車両側制御手段と自動変速機との
    間の電気信号及び前記自動変速機のセンサ信号を電圧信
    号に変換する変換回路、並びに、通信手段を備え、車両
    に搭載される車載端末と、(b)通信手段及び前記電圧
    信号を表示する表示手段を備え、該表示手段に表示され
    た前記電圧信号を分析し、前記車載端末に操作指示を送
    信するとともに故障を診断する故障診断センタとを有す
    ることを特徴とする自動変速機故障診断システム。
  2. 【請求項2】 前記車載端末は、前記車両側制御手段と
    自動変速機とを通信可能に接続する接続回線から電気信
    号を取得する電気信号取得手段、前記自動変速機のセン
    サからのセンサ信号を取得するセンサ信号取得手段、及
    び、前記電圧信号を表示する表示手段を備える請求項1
    に記載の自動変速機故障診断システム。
  3. 【請求項3】 前記車載端末は、前記車両が走行中に前
    記電気信号及びセンサ信号を取得して電圧出力に変換す
    る請求項1又は2に記載の自動変速機故障診断システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記変換回路は、前記センサ信号に含ま
    れるひずみ信号を電圧信号に変換するひずみ変換回路、
    前記電気信号に含まれるソレノイド駆動電流を電圧信号
    に変換する電流変換回路、及び、前記電気信号に含まれ
    るソレノイド駆動電圧を電圧信号に変換する電圧変換回
    路を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変
    速機故障診断システム。
  5. 【請求項5】 (a)自動変速機の故障を診断するため
    にコンピュータシステムを、(b)車両側制御手段と自
    動変速機との間の電気信号及び前記自動変速機のセンサ
    信号を電圧信号に変換する変換回路、並びに、通信手段
    を備え、車両に搭載される車載端末と、(c)通信手段
    及び前記電圧信号を表示する表示手段を備え、該表示手
    段に表示された前記電圧信号を分析し、前記車載端末に
    操作指示を送信するとともに故障を診断する故障診断セ
    ンタとして機能させる自動変速機故障診断プログラム。
  6. 【請求項6】 (a)自動変速機の故障を診断するため
    にコンピュータシステムを、(b)車両側制御手段と自
    動変速機との間の電気信号及び前記自動変速機のセンサ
    信号を電圧信号に変換する変換回路、並びに、通信手段
    を備え、車両に搭載される車載端末と、(c)前記通信
    手段及び電圧信号を表示する表示手段を備え、該表示手
    段に表示された前記電圧信号を分析し、前記車載端末に
    操作指示を送信するとともに故障を診断する故障診断セ
    ンタとして機能させる自動変速機故障診断プログラムを
    記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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