JP2002323103A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002323103A JP2001124707A JP2001124707A JP2002323103A JP 2002323103 A JP2002323103 A JP 2002323103A JP 2001124707 A JP2001124707 A JP 2001124707A JP 2001124707 A JP2001124707 A JP 2001124707A JP 2002323103 A JP2002323103 A JP 2002323103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性及び製造性を向上できるとともに、変速
比を大きくするのに適したトロイダル型無段変速機を得
ることにある。 【解決手段】トロイダル型ダブルキャビティ無段変速機
を前提とする。一対の入力ディスク11、15の外周に
夫々歯車11b、15bを形成する。両入力ディスク1
1、15の中央孔を貫通する入力軸1とは別に動力伝達
軸31を備え、この伝達軸31が有した一対の歯車3
4、35を夫々入力ディスク外周の歯車11b、15b
に噛合わせる。この伝達軸31により一対の入力ディス
ク11、15を同期回転させて、入力軸1と入力ディス
ク11、15との間に動力伝達用のボールスプラインを
設けないようにして、入力軸1の殆どを小径軸部1cで
形成し、それに応じて入出力ディスクを小径にしたこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
変速機、或は各種産業機械用の変速機として利用される
トロイダル型無段変速機に関わり、特に一対のキャビテ
ィを有するトロイダル型ダブルキャビティ無段変速機に
関する。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型ダブルキャビティ無段変速
機では、第1キャビティを形成する第1の入出力ディス
クと、第2キャビティを形成する第2の入出力ディスク
とが、互いの出力ディスクを背合わせ状態にして、入力
軸上に同軸的に配置されている。
【0003】この無段変速機では、第1入力ディスクに
ローディングカム装置により与えられた回転を、入力軸
を介して第2入力ディスクに与えている。そのため、第
1入力ディスクの回転が第1キャビティ内の第1パワー
ローラを介して第1出力ディスクに伝達されることに同
期して、第2入力ディスクの回転が第2キャビティ内の
第2パワーローラを介して第2出力ディスクに伝達され
る。そして、両出力ディスクの回転は、これらのディス
ク間に設けられている出力歯車に伝達されて、この歯車
に連結した出力軸に伝えられる。
【0004】そして、以上のように入力軸を介して同期
回転する第1、第2の両入力ディスクと入力軸とは、夫
々ボールスプラインで連結されていて、それにより、両
入力ディスクは入力軸の軸方向に変位可能に設けられて
いる。この理由は、入出力ディスクとパワーローラとの
適正な摩擦接触を常に維持させるためである。
【0005】つまり、パワーローラと入出力ディスクと
の間で油膜を通して動力を伝達するためには、パワーロ
ーラとディスク間に適切な押付力を作用させる必要があ
る。しかし、押付力によりディスクが変形するので、変
形時にもディスク、パワーローラ間に適切な押付力を与
えるために、入力ディスクは軸方向に自由に動くように
する必要がある。そのために、入力ディスクと入力軸と
の間の回転力の伝達を維持しつつ、前記変形を防止する
ために、ボールスプラインを入力ディスクによって入力
軸の軸方向に変位可能に設けている。
【0006】ボールスプラインは、入力軸が貫通する入
力ディスクの中央孔の内周面及び入力軸の外周面に、夫
々軸方向に延びる互いに平行な数条のスプライン溝を形
成して、入力ディスクと入力軸との相対向するスプライ
ン溝に亘って夫々ボール(鋼球)を複数収容した構成を
主要部としている。それにより、ボールを介して入力デ
ィスクと入力軸との間の回転力の伝達を可能としている
とともに、ボールの回転により入力軸の軸方向への入力
ディスクの変位を円滑ならしめている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のように入力軸を
動力伝達軸として用いて、これに第1、第2の入力ディ
スクをボールスプラインを介して連結した従来の構成で
は、回転力の伝達の際に入力ディスク及び入力軸のスプ
ライン溝内面に大きな捻り力が作用する。例えば、エン
ジンの定格トルクが340Nmの場合に、前記捻り力は
略170Nmである。このような捻り力により、入力軸
のスプライン溝が設けられている部分には応力集中を生
じるので、その耐久性が低い。
【0008】更に、入力軸には、前記捻り力だけではな
く軸方向に沿う引張り力も作用する。例えば、エンジン
の定格トルクが340Nmの場合に、前記引張り力によ
る負荷は略6万Nmである。そのため、このような捻り
力と引張り力とを考慮して入力軸は太く設計されてお
り、それに応じて入出力ディスクの外径も大きくなって
いる。
【0009】ところで、トロイダル型無段変速機の変速
比は、図2に示すようにパワーローラPRと入力ディス
クIDとの接触半径r1と、パワーローラPRと出力デ
ィスクODとの接触半径r2との比、つまり、r2/r
1で決定される。そのため、既述のように入力軸の太さ
に応じて外径が大きくなっていて、それに伴い接触半径
r1も大きい従来の構成では、変速比を大きく確保しず
らい。
【0010】また、既述のように一対の入力ディスクと
入力軸との間に夫々ボールスプラインを設けた構成であ
るため、入力ディスク及び入力軸の夫々にスプライン溝
を形成する必要があり、加工数が多く、特に入力ディス
クの中央孔の内周面にスプライン溝を加工することは手
間が掛かる。しかも、多数のボールやその抜け止めをな
す止め輪などの部品が必要であるので、組立てに手間が
掛かる。したがって、製造性が低く、コスト高でもあ
る。
【0011】本発明が解決しようとする第1の課題は、
耐久性及び製造性を向上できるトロイダル型無段変速機
を得ることにある。また、本発明が解決しようとする第
2の課題は、前記第1の課題に加えて、コンパクトで変
速比を大きくするのに適したトロイダル型無段変速機を
得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1に係る発明は、トロイダル型ダブル
キャビティ無段変速機において、一対の入力ディスクを
ラジアル軸受を介して入力軸に回転自在に支持するとと
もに、前記両入力ディスクの外周に夫々歯車を形成し、
これらの歯車に噛合う一対の歯車を有した動力伝達軸で
前記両入力ディスク同士を連結したことを特徴とするも
のである。
【0013】この発明においては、入力軸とは別に設け
た動力伝達軸を用いて一対の入力ディスクを同期回転さ
せるから、入力ディスクは入力軸に対してラジアル軸受
を介して回転自在に支持させるだけで良く、これら入力
ディスクと入力軸との間に回転伝達のために従来設けら
れていたボールスプラインを省略できる。しかも、以上
のように入力軸とは別に設けた動力伝達軸を用いた外伝
達と入力ディスクを入力軸にラジアル軸受を介して回転
自在に支持させたことにより、入力軸には捻り力が作用
することがなくなる。なお、この請求項1の発明におい
て、入力軸を細くするかどうかは問わない。
【0014】又、前記第2の課題を解決するために、請
求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の入力軸が、
駆動軸との連結軸端部と、この連結軸端部に段部又はテ
ーパ状部からなる繋ぎ部を介して一体に連続するととも
に捻り力が作用しない小径軸部とを有して形成されてい
て、前記小径軸部上に入出力ディスクを同軸的に配置し
たことを特徴としている。
【0015】ディスクは、耐久性、信頼性を確保するた
めにある程度の肉厚が必要である。この請求項2の発明
が従属する請求項1の発明では、既述のように入力軸に
捻り力が作用することがないから、この請求項2の発明
のように入力軸はその軸径を細くした構成とできる。軸
径が細くなった分、同軸上に配置されるディスク径を小
さくできるので、パワーローラの傾転中心寸法(キャビ
ティ径)を小さくすることが可能となる。その結果、デ
ィスクの径方向の寸法が小さくなり、径方向のコンパク
ト化、軽量化が期待できる。又、トロイダル型無段変速
機の変速比は、図2に示すようにパワーローラと入出力
ディスクの接触半径比(r2/r1)で決まる。そのた
め軸径が細くなって、ディスク内径が細くなった分、キ
ャビティ寸法をより小さくすることができる。これは、
パワーローラとディスクとの接触点と軸中心間距離r1
がより小さくなる方向のため、より大きな変速比が確保
でき、変速比幅が大きいトロイダル型無段変速機が得ら
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
トロイダル型ダブルキャビティ無段変速機について図1
を参照して説明する。
【0017】図1中符号1で示す入力軸は、連結軸端部
1aと、段部1bと、小径軸部1cと、ナット取付け軸
端部1dとを有している。連結軸端部1aは入力軸1の
一端部に形成され、その中央部には芯出し凹部を有して
いるとともに外周に鍔部を有している。小径軸部1cは
段部1bを介して連結軸端部1aに一体に繋げられてい
る。段部1bは小径軸部1cを作るための首状の繋ぎ部
の一例であり、この繋ぎ部は段部1bに代えて図1中2
点鎖線で示すようにテーパ状部1eとしてもよい。小径
軸部1cは、入力軸1の大部分の長さを占めた細長い軸
部であり、その連結軸端部1aと反対側の端部は更に小
径な段付きとなっており、この部分の外周にはナット取
付け軸端部1dが螺合して取付けられている。このナッ
ト取付け軸端部1dは小径軸部1cよりも大径である。
【0018】小径軸部1cの軸方向中央部の外周には出
力部としてのスリーブ2が回転自在に嵌合されていて、
このスリーブ2の外周には出力歯車3が一体に形成され
ている。スリーブ2は、ハウジングの内側に設けた仕切
り壁4にアンギュラ型の一対の玉軸受5を介して回転自
在に支持されている。一対の玉軸受5はスリーブ2の軸
方向変位を阻止している。仕切り壁5には出力軸6の端
部がニードル軸受7を介して回転自在に支持され、この
出力軸6に固定された歯車8は出力歯車3に噛合わされ
ている。
【0019】連結軸端部1aと仕切り壁4との間には、
第1入力ディスク11とこれに対する第1出力ディスク
12とが夫々配置されていて、これら両ディスク11、
12間に第1キャビティAを形成している。第1入力デ
ィスク11は、連結軸端部1a側に配置されて、小径軸
部1cの外周にニードル軸受等からなるラジアル軸受1
3を介して回転自在に支持されている。第1出力ディス
ク12は、仕切り壁4側に位置されて、小径軸部1cの
外周にニードル軸受等からなるラジアル軸受14を介し
て回転自在に支持されている。この第1出力ディスク1
2の内周面はスリーブ2の一端部外周にスプライン係合
されている。
【0020】同様に、ナット取付け軸端部1dと仕切り
壁4との間には、第2入力ディスク15とこれに対する
第2出力ディスク16とが夫々配置されていて、これら
両ディスク15、16間に第2キャビティBを形成して
いる。第1入力ディスク11と同径な第2入力ディスク
15は、ナット取付け軸端部1d側に配置されて、小径
軸部1cの外周にニードル軸受等からなるラジアル軸受
17を介して回転自在に支持されている。第1出力ディ
スク15と同径な第2出力ディスク16は、前記第1出
力ディスク12と背合わせ状態となるように仕切り壁4
側に位置されて、小径軸部1cの外周にニードル軸受等
からなるラジアル軸受18を介して回転自在に支持され
ている。この第2出力ディスク16の内周面はスリーブ
2の他端部外周にスプライン係合されている。
【0021】前記第1キャビティAには、第1入出力デ
ィスク11、12に挟持される一対の第1パワーローラ
19が配置されている。同様に、第2キャビティBに
は、第2入出力ディスク15、16に挟持される一対の
第2パワーローラ20が配置されている。これらパワー
ローラ19、20は、ぞれぞれ図示しないトラにオンに
回転自在に支持されていて、各ディスク11、12、1
5、16が回転されるに伴ってそのトラクション面11
a、12a、15a、16aに転接するようになってい
る。
【0022】入力軸1の連結軸端部1aと第1入力ディ
スク11との間にはローデングカム装置21が設けられ
ている。このカム装置21は、第1入力ディスク11を
第1出力ディスク12側に向けて押圧しつつ、この第1
入力ディスク11を回転駆動する。ローデングカム装置
21のローデングカム(カム板)22には駆動軸23が
噛合わされている。駆動軸23はその中心部に連結軸端
部1aの芯出し凹部に嵌入する芯出し凸部23aを有
し、この外周と前記芯出し凹部の内周との間には滑り軸
受やニードル軸受等のラジアル軸受24が設けられてい
る。この軸受24によって、駆動軸23と入力軸1と
は、互いに同心に配置された状態のまま、回転方向に若
干の変位を可能として組合わされている。
【0023】又、前記第1、第2の入力ディスク11、
15は、入力軸1を用いることなく、この軸1とは別に
設置された動力伝達軸31により連結されている。すな
わち、両入力ディスク11、15の外周には夫々歯車1
1b、15bが形成されている。歯車11b、15bは
平歯車である。そして、ハウジングの内側には両入力デ
ィスク11、15間よりも広い間隔を置いて軸受サポー
ト部32が設けられ、これらサポート部32に亘って動
力伝達軸31が、玉軸受33を介して回転自在に支持さ
れている。動力伝達軸31は、入力軸1と平行であり、
その軸方向両端部に夫々同一径の歯車34、35を有し
ている。なお、歯車34、35は動力伝達軸31と一体
に形成することもできる。歯車34、35は平歯車であ
る。一方の歯車34は第1入力ディスク11の歯車11
bに噛合わされ、他方の歯車35は第2入力ディスク1
5の歯車11bに噛合わされている。
【0024】前記構成の無段変速機において、駆動軸2
3の回転はローデングカム装置21を介して第1入力デ
ィスク11に伝えられて、このディスク11を回転させ
る。そして、第1入力ディスク11はその歯車11bと
噛合っている歯車34を介して動力伝達軸31を回転さ
せるので、この伝達軸31がその歯車35と噛合ってい
る第2入力ディスク15の歯車15bを介して第2入力
ディスク15を回転させる。つまり、第1、第2の入力
ディスク11、15は、入力軸1とは別の動力伝達軸3
1により同期して同方向に回転される。この場合、第
1、第2の入力ディスク11、15は入力軸1に対して
ラジアル軸受13、17によって空回りする。
【0025】そのため、図示しないトラニオンを動作さ
せて第1、第2のパワーローラ19、20を傾動させる
ことによって、その傾動に応じた変速比で、第1、第2
の入力ディスク11、15の回転が第1、第2のパワー
ローラ19、20を介して第1、第2の出力ディスク1
2、16に伝えられ、これら出力ディスク12、16の
回転はこれらにスプライン係合しているスリーブ2を介
して出力歯車3に伝えられるので、歯車8を介して出力
軸3が回転される。
【0026】そして、以上のトラクションドライブにお
いて、トラクション面11a、12aと第1パワーロー
ラ19との接触、及びトラクション面15a、16aと
第2パワーローラ20との接触を常時維持するために、
第1、第2の入力ディスク11、15が入力軸1の軸方
向に僅かに移動することがあるが、この移動は、歯車1
1b、15bが動力伝達軸31の歯車34、35を軸方
向に滑ることで許される。
【0027】以上のように前記構成の無段変速機は、入
力軸1とは別に設けた動力伝達軸31を用いて第1、第
2の入力ディスク11、15を同期回転させる構成を備
えている。そのため、両入力ディスク11、15は入力
軸1に対してラジアル軸受13、17を介して回転自在
に支持させるだけで良く、これら入力ディスク11、1
5と入力軸1との間に回転力を伝達するために従来設け
られていたボールスプラインを省略できる。それに伴
い、両入力ディスク11、15の中央孔内周にボールス
プライン用のスプライン溝を加工する面倒な手間がな
く、かつ、多数のボールを両入力ディスク11、15の
中央孔内に組込んで、それを止め輪等で移動止めする面
倒な手間を要しない。そして、こうした加工に比較し
て、両入力ディスク11、15の外周に歯車11b、1
5bを形成する加工、及びこれらの歯車11b、15b
に動力伝達軸31の歯車34、35を噛合わせて動力伝
達軸31を配置する作業は、制約が少なく容易に実施で
きる。したがって、製造及び組立てが容易になるので、
製造性が高く、コストを低減できる。
【0028】そして、以上のように入力軸1を用いるこ
となく両入力ディスク11、15を同期回転させるとと
もに、入力ディスク11、15を入力軸1に対してラジ
アル軸受13、17を介して回転自在に支持させたこと
により、入力軸1には回転力伝達に伴う捻り力が作用す
ることがなくなる。そのため、入力軸1の外周と両入力
ディスク11、15の内周に捻り力による負荷が作用し
て応力集中することがないから、入力軸1及び両入力デ
ィスク11、15の耐久性を向上できる。
【0029】更に、以上のように入力軸1には捻り力が
作用しないので、この軸1に作用する力は軸方向引張り
力だけとなるに伴い、この引張り力に耐えるだけの軸径
に入力軸1を作ることができ、したがって、入力軸1に
従来よりも細い小径軸部1cを設けることができる。
【0030】そのため、この小径軸部1c上に同軸的に
配置された第1、第2の入出力ディスク11、12、1
5、16及び出力歯車3等のディスク状部品の外径を小
さくできる。それに伴い、バリエータ部、つまり、図1
に示した無段変速機を、コンパクトに作ることができる
とともに、軽量化することができる。
【0031】しかも、以上のように第1、第2の入出力
ディスク11、12、15、16を小径とできることに
より、図2を用いて既に説明したパワーローラPR(本
実施形態では19、20)と入力ディスクID(本実施
形態では11、15)との接触半径r1が小さくなり、
この接触半径r1と、パワーローラPRと出力ディスク
OD(本実施形態では12、16)との接触半径r2と
の比を大きくできる。したがって、大きな変速比幅を確
保できる。
【0032】又、前記構成の無段変速機は、既述のよう
に動力伝達軸31を備えているので、この軸31のいず
れか一方の歯車の近傍に、その歯を光学的、磁気的に検
出する歯車センサを配置するとともに、このセンサの出
力信号を処理する処理回路を設けることにより、検出し
た歯の数に基づいて両入力ディスク11、15の同期回
転数を測定することもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、一対の入
力ディスクと入力軸との間に回転伝達のために従来設け
られていたボールスプラインを省略できることに伴い、
入力軸及び入力ディスクに対する加工及び組立てが簡単
になるので、製造性を向上できるとともに、入力軸の外
周及び入力ディスクの内周に捻り力が作用することがな
いので、耐久性を向上できるトロイダル型無段変速機を
提供できる。
【0034】又、請求項2に係る発明によれば、入力軸
が小径軸部を有した構成であるから、この小径軸部と同
軸的に配置される入出力ディスク等をコンパクトに形成
できるとともに、入力ディスクとパワーローラとの接触
半径が小さくなり変速比幅を大きくするのに好適なトロ
イダル型無段変速機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトロイダル型ダブル
キャビティ無段変速機の構成を示す断面図。
【図2】トロイダル型ダブルキャビティ無段変速機の入
出力ディスクとこれらに対するパワーローラの接触半径
との関係を示す側面図。
【符号の説明】
1…入力軸 1a…連結軸端部 1c…段部(繋ぎ部) 1d…小径軸部 1e…テーパ状部(繋ぎ部) 3…出力歯車(出力部) 11…第1入力ディスク 11b…第1入力ディスクの歯車 12…第1出力ディスク 13…ラジアル軸受 A…第1キャビティ 15…第2入力ディスク 15b…第2入力ディスクの歯車 16…第2出力ディスク 17…ラジアル軸受 B…第2キャビティ 19…第1パワーローラ 20…第2パワーローラ 23…駆動軸 31…動力伝達軸 34、35…動力伝達軸の歯車 r1…入力ディスクとパワーローラとの接触点までの接
触半径 r2…出力ディスクとパワーローラとの接触点までの接
触半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA03 AA08 BA03 BD02 BE09 CB07 EC01 EC02 EC10 ED15 FA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間に第1キャビティを形成する第1
    入力ディスク及び第1出力ディスクと、前記第1キャビ
    ティに並設される第2キャビティを相互間に形成する第
    2入力ディスク及び第2出力ディスクとを、互いの出力
    ディスクを背合わせ状態にして入力軸上に同軸的に配置
    し、前記第1の入出力ディスクで挟持される第1パワー
    ローラを前記第1キャビティに配置し、前記第2の入出
    力ディスクに挟持される第2パワーローラを前記第2キ
    ャビティに配置し、前記両出力ディスク間に出力部を設
    けたトロイダル型無段変速機において、 前記両入力ディスクをラジアル軸受を介して前記入力軸
    に回転自在に支持するとともに、前記両入力ディスクの
    外周に夫々歯車を形成し、これらの歯車に噛合う一対の
    歯車を有した動力伝達軸で前記両入力ディスク同士を連
    結したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記入力軸が、駆動軸との連結軸端部
    と、この連結軸端部に段部又はテーパ状部からなる繋ぎ
    部を介して一体に連続するとともに捻り力が作用しない
    小径軸部とを有して形成されていて、前記小径軸部上に
    前記入出力ディスクを同軸的に配置したことを特徴とす
    る請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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