JP2002322315A - 滅菌インジケータ組成物 - Google Patents
滅菌インジケータ組成物Info
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- JP2002322315A JP2002322315A JP2001167424A JP2001167424A JP2002322315A JP 2002322315 A JP2002322315 A JP 2002322315A JP 2001167424 A JP2001167424 A JP 2001167424A JP 2001167424 A JP2001167424 A JP 2001167424A JP 2002322315 A JP2002322315 A JP 2002322315A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ＡＣ滅菌、ＥＯＧ滅菌において、各滅菌方法の
最適条件を検知し且つ滅菌方法の相違を滅菌処理後に変
色したインジケータの変色で識別可能にした滅菌インジ
ケータ組成物の開発。 【解決手段】ニコチン酸アミド、イソニコチン酸ヒドラ
ジド、ビスマス化合物、硫黄もしくは硫黄化合物、ポリ
アミド／ニトロセルロース樹脂、アクリル／繊維素系樹
脂を必須成分として含有することにより、各滅菌法の滅
菌条件を検知して変色し、各滅菌方法の相違を識別可能
にした滅菌インジケータ組成物の提供。
最適条件を検知し且つ滅菌方法の相違を滅菌処理後に変
色したインジケータの変色で識別可能にした滅菌インジ
ケータ組成物の開発。 【解決手段】ニコチン酸アミド、イソニコチン酸ヒドラ
ジド、ビスマス化合物、硫黄もしくは硫黄化合物、ポリ
アミド／ニトロセルロース樹脂、アクリル／繊維素系樹
脂を必須成分として含有することにより、各滅菌法の滅
菌条件を検知して変色し、各滅菌方法の相違を識別可能
にした滅菌インジケータ組成物の提供。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば病院等で
行われる医療用機器等を滅菌するオートクレーブ滅菌処
理、エチレンオキサイドガス滅菌処理の滅菌条件の検知
と、その確認に適した滅菌検知用インジケータ組成物に
関する。
行われる医療用機器等を滅菌するオートクレーブ滅菌処
理、エチレンオキサイドガス滅菌処理の滅菌条件の検知
と、その確認に適した滅菌検知用インジケータ組成物に
関する。
【０００２】
【従来の技術】医療分野において医療機器等を滅菌する
方法として、高圧蒸気で一定時間加熱を行うオートクレ
ーブ滅菌（以下ＡＣ滅菌）、エチレンオキサイドガスを
利用するエチレンオキサイドガス滅菌（以下ＥＯＧ滅
菌）が広く実用化している。滅菌処理完了の良否を確認
する方法としては、例えば耐熱菌（Ｂ、ｓｔｅａｒｏｔ
ｈｅｒｍｏｐｈｉｌｕｓ）や枯草菌（Ｂ、ｓｕｂｔｉｌ
ｉｓ）等を用いた生物化学的インジケータによって確認
する方法と、高圧蒸気、エチレンオキサイドガス等の雰
囲気と接触して化学反応を起こして変色する、化学的イ
ンジケータによって確認する方法とがある。
方法として、高圧蒸気で一定時間加熱を行うオートクレ
ーブ滅菌（以下ＡＣ滅菌）、エチレンオキサイドガスを
利用するエチレンオキサイドガス滅菌（以下ＥＯＧ滅
菌）が広く実用化している。滅菌処理完了の良否を確認
する方法としては、例えば耐熱菌（Ｂ、ｓｔｅａｒｏｔ
ｈｅｒｍｏｐｈｉｌｕｓ）や枯草菌（Ｂ、ｓｕｂｔｉｌ
ｉｓ）等を用いた生物化学的インジケータによって確認
する方法と、高圧蒸気、エチレンオキサイドガス等の雰
囲気と接触して化学反応を起こして変色する、化学的イ
ンジケータによって確認する方法とがある。
【０００３】生物化学的インジケータは、正確な滅菌の
確認が可能であるが、滅菌処理後に菌を培養する必要が
あるため、滅菌の良否判定までに時間がかかりすぎる。
そのため、取り扱いが簡便で滅菌の良否をリアルタイム
で確認可能な、後者の化学的インジケータが多く使用さ
れている。化学的インジケータはその多くが、紙やプラ
スチックフィルム等に印刷した形で使用されている。例
えば、高圧蒸気、エチレンオキサイドガス等と反応して
変色するインジケータ組成物を、インキ化して印刷塗布
したものである。その変色により滅菌処理の良否が判定
される。
確認が可能であるが、滅菌処理後に菌を培養する必要が
あるため、滅菌の良否判定までに時間がかかりすぎる。
そのため、取り扱いが簡便で滅菌の良否をリアルタイム
で確認可能な、後者の化学的インジケータが多く使用さ
れている。化学的インジケータはその多くが、紙やプラ
スチックフィルム等に印刷した形で使用されている。例
えば、高圧蒸気、エチレンオキサイドガス等と反応して
変色するインジケータ組成物を、インキ化して印刷塗布
したものである。その変色により滅菌処理の良否が判定
される。
【０００４】特開昭６１−２８７９７２号公報、特開平
２−２１１１６２号公報、特開平２−１８０９７３号公
報には高圧蒸気に反応して変色するインジケータ組成物
が開示されている。特公昭５７−２４３１７３号公報、
特開平２−１９１４６２号公報、特公平０５−２８２７
３号公報、特公昭５２−１００４３号公報には、エチレ
ンオキサイドガスと反応して変色するインジケータ組成
物が開示されている。特開平４−３６４１７４号公報に
は高圧蒸気とエチレンオキサイドガスとに反応して変色
するインジケータ組成物が開示されている。
２−２１１１６２号公報、特開平２−１８０９７３号公
報には高圧蒸気に反応して変色するインジケータ組成物
が開示されている。特公昭５７−２４３１７３号公報、
特開平２−１９１４６２号公報、特公平０５−２８２７
３号公報、特公昭５２−１００４３号公報には、エチレ
ンオキサイドガスと反応して変色するインジケータ組成
物が開示されている。特開平４−３６４１７４号公報に
は高圧蒸気とエチレンオキサイドガスとに反応して変色
するインジケータ組成物が開示されている。
【０００５】開示されているインジケータ組成物は高圧
蒸気、エチレンオキサイドガスの何れにしか反応しない
インジケータ組成物である。特開平４−３６４１７４号
公報開示のインジケータ組成物は、ＡＣ滅菌とＥＯＧ滅
菌の何れにも反応して変色する、とされているがいまだ
実用化するまでには到っていない。実際の滅菌処理作業
では滅菌方法に対応する滅菌用インジケータを用意して
使い分ける必要があり不便である。また、滅菌資材、例
えば滅菌バッグ、滅菌テープ、滅菌カード等を製造する
際にも、おのおのに対応するインジケータ組成物を準備
して使い分ける必要があり不便である。インジケータの
用途を誤った場合滅菌完了の確認ができなくなり、作業
上の無駄と煩雑さを強いられている。これは滅菌資材の
製造工程でも言えることであり、何れの場合も在庫管理
が煩雑になる。
蒸気、エチレンオキサイドガスの何れにしか反応しない
インジケータ組成物である。特開平４−３６４１７４号
公報開示のインジケータ組成物は、ＡＣ滅菌とＥＯＧ滅
菌の何れにも反応して変色する、とされているがいまだ
実用化するまでには到っていない。実際の滅菌処理作業
では滅菌方法に対応する滅菌用インジケータを用意して
使い分ける必要があり不便である。また、滅菌資材、例
えば滅菌バッグ、滅菌テープ、滅菌カード等を製造する
際にも、おのおのに対応するインジケータ組成物を準備
して使い分ける必要があり不便である。インジケータの
用途を誤った場合滅菌完了の確認ができなくなり、作業
上の無駄と煩雑さを強いられている。これは滅菌資材の
製造工程でも言えることであり、何れの場合も在庫管理
が煩雑になる。
【０００６】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は前記の課題
を解決するものであり、ＡＣ滅菌、ＥＯＧ滅菌の何れの
滅菌方法にも対応した変色性を備えた滅菌インジケータ
組成物を提供することを目的とする。
を解決するものであり、ＡＣ滅菌、ＥＯＧ滅菌の何れの
滅菌方法にも対応した変色性を備えた滅菌インジケータ
組成物を提供することを目的とする。
【０００７】
【問題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明者は、鋭意研究を重ねた結果以下に示す組成物
が上記の目的に合致するインジケータとなり得ることを
見出し、本発明を完成するに到った。
め本発明者は、鋭意研究を重ねた結果以下に示す組成物
が上記の目的に合致するインジケータとなり得ることを
見出し、本発明を完成するに到った。
【０００８】即ち、本発明の滅菌インジケータ組成物
は、組成物１００重量部に（１）ニコチン酸アミドを１
〜２０重量部と（２）イソニコチン酸ヒドラジドを０．
５〜１０重量部と（３）ビスマス化合物を２〜２０重量
部と（４）硫黄もしくは硫黄化合物を１〜１０重量部と
（５）ポリアミド／ニトロセルロース樹脂を５〜３０重
量部と（６）アクリル樹脂／繊維素系樹脂を２〜２０重
量部必須成分として含有してなる。
は、組成物１００重量部に（１）ニコチン酸アミドを１
〜２０重量部と（２）イソニコチン酸ヒドラジドを０．
５〜１０重量部と（３）ビスマス化合物を２〜２０重量
部と（４）硫黄もしくは硫黄化合物を１〜１０重量部と
（５）ポリアミド／ニトロセルロース樹脂を５〜３０重
量部と（６）アクリル樹脂／繊維素系樹脂を２〜２０重
量部必須成分として含有してなる。
【０００９】ビスマス化合物と硫黄もしくは硫黄化合物
はＡＣ滅菌により変色する成分であり、ポリアミド／ニ
トロセルロース樹脂はＡＣ滅菌における変色反応を調整
し、且つインキ化した際のインキの安定性の向上を図
る。
はＡＣ滅菌により変色する成分であり、ポリアミド／ニ
トロセルロース樹脂はＡＣ滅菌における変色反応を調整
し、且つインキ化した際のインキの安定性の向上を図
る。
【００１０】ニコチン酸アミドとイソニコチン酸ヒドラ
ジドはＥＯＧ滅菌により変色する成分である。アクリル
樹脂／繊維素系樹脂はＥＯＧ滅菌における変色反応を調
整し、且つインキ化の際のインキの安定性と変色性の向
上を図る。
ジドはＥＯＧ滅菌により変色する成分である。アクリル
樹脂／繊維素系樹脂はＥＯＧ滅菌における変色反応を調
整し、且つインキ化の際のインキの安定性と変色性の向
上を図る。
【００１１】ニコチン酸アミドの適切な含有量は組成物
総量の１〜２０重量部、好ましくは３〜１０重量部であ
る。イソニコチン酸ヒドラジドの適切な含有量は組成物
総量の０．５〜１０重量部、好ましくは１〜３重量部で
ある。上記の２成分は両成分が補完しあい良好なる変色
を呈する。ニコチン酸アミドが１重量部以下、イソニコ
チン酸ヒドラジドが０．５重量部以下では、ＥＯＧ滅菌
処理において十分な変色をしない。ニコチン酸アミドが
２０重量部以上、イソニコチン酸ヒドラジドが１０重量
部以上だとＥＯＧ滅菌処理において、被滅菌物を汚染す
る恐れが生じる。
総量の１〜２０重量部、好ましくは３〜１０重量部であ
る。イソニコチン酸ヒドラジドの適切な含有量は組成物
総量の０．５〜１０重量部、好ましくは１〜３重量部で
ある。上記の２成分は両成分が補完しあい良好なる変色
を呈する。ニコチン酸アミドが１重量部以下、イソニコ
チン酸ヒドラジドが０．５重量部以下では、ＥＯＧ滅菌
処理において十分な変色をしない。ニコチン酸アミドが
２０重量部以上、イソニコチン酸ヒドラジドが１０重量
部以上だとＥＯＧ滅菌処理において、被滅菌物を汚染す
る恐れが生じる。
【００１２】ビスマス化合物の適切な含有量は組成物総
重量の２〜２０重量部、好ましくは５〜１２重量部であ
る。２重量部以下ではＡＣ滅菌完了後の変色が判別しが
たく、２０重量部以上では被滅菌物を汚染する。
重量の２〜２０重量部、好ましくは５〜１２重量部であ
る。２重量部以下ではＡＣ滅菌完了後の変色が判別しが
たく、２０重量部以上では被滅菌物を汚染する。
【００１３】硫黄もしくは硫黄化合物の適切な含有量は
組成物総量の１〜１０重量部、好ましくは２〜６重量部
である。１重量部以下ではＡＣ滅菌処理において変色が
不鮮明であり、１０重量部以上では、ＡＣ滅菌時被滅菌
物を汚染する恐れがある。
組成物総量の１〜１０重量部、好ましくは２〜６重量部
である。１重量部以下ではＡＣ滅菌処理において変色が
不鮮明であり、１０重量部以上では、ＡＣ滅菌時被滅菌
物を汚染する恐れがある。
【００１４】ポリアミド／ニトロセルロース樹脂の適切
な含有量は組成物総量の２〜３０重量部、好ましくは５
〜２０重量部である。２重量部以下ではＡＣ滅菌処理の
際、適正滅菌条件以下でも変色してしまい、３０重量部
以上では、ＥＯＧ滅菌における滅菌後の変色を阻害す
る。
な含有量は組成物総量の２〜３０重量部、好ましくは５
〜２０重量部である。２重量部以下ではＡＣ滅菌処理の
際、適正滅菌条件以下でも変色してしまい、３０重量部
以上では、ＥＯＧ滅菌における滅菌後の変色を阻害す
る。
【００１５】アクリル樹脂／繊維素系樹脂の適切な含有
量は組成物総量の２〜２０重量部、好ましくは４〜１０
重量部である。２重量部以下ではインジケータインキ組
成物の印刷適正の低下を招き、ＥＯＧ滅菌の際被滅菌物
を汚染する。また、２０重量部以上ではＡＣ滅菌処理に
おける変色を阻害する。
量は組成物総量の２〜２０重量部、好ましくは４〜１０
重量部である。２重量部以下ではインジケータインキ組
成物の印刷適正の低下を招き、ＥＯＧ滅菌の際被滅菌物
を汚染する。また、２０重量部以上ではＡＣ滅菌処理に
おける変色を阻害する。
【００１６】本発明の滅菌インジケータ組成物は、上記
した材料をボールミル、サンドミル等の分散機を用いて
混練しインキ化して得られる。
した材料をボールミル、サンドミル等の分散機を用いて
混練しインキ化して得られる。
【００１７】本発明の滅菌インジケータ組成物には上記
成分以外に、インジケータとしての性能を阻害せず且つ
インジケータインキ性能の向上を図ることを目的にした
各種の添加剤を加えることができる。例えばシリカ、炭
酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等を挙げるこ
とができる。
成分以外に、インジケータとしての性能を阻害せず且つ
インジケータインキ性能の向上を図ることを目的にした
各種の添加剤を加えることができる。例えばシリカ、炭
酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等を挙げるこ
とができる。
【００１８】このようにして得られた滅菌インジケータ
インキ組成物は、滅菌紙といわれる特殊紙やタイベック
（デュポン社製合成紙）のような合成紙、上質紙、プラ
スチックフィルムに印刷したり、プラスチックフィルム
にうら印刷した後さらに異質のプラスチックフィルムで
ドライラミネートしたサンドウィッチ構造に加工して、
検知カード、検知ラベル、検知テープとしたり、被滅菌
物の包装用材に直接印刷したりして使用できる。
インキ組成物は、滅菌紙といわれる特殊紙やタイベック
（デュポン社製合成紙）のような合成紙、上質紙、プラ
スチックフィルムに印刷したり、プラスチックフィルム
にうら印刷した後さらに異質のプラスチックフィルムで
ドライラミネートしたサンドウィッチ構造に加工して、
検知カード、検知ラベル、検知テープとしたり、被滅菌
物の包装用材に直接印刷したりして使用できる。
【００１９】なお本発明に用いるインキ用樹脂として
は、上記したポリアミド／ニトロセルロース樹脂とアク
リル／繊維素系樹脂に限定されるが、これらの樹脂を含
有している市販の一般インキ用メジウムを使用すること
は何ら差し支えない。
は、上記したポリアミド／ニトロセルロース樹脂とアク
リル／繊維素系樹脂に限定されるが、これらの樹脂を含
有している市販の一般インキ用メジウムを使用すること
は何ら差し支えない。
【００２０】
【実施例】次に本発明の滅菌インジケータ組成物につい
てその特徴とするところを実施例を挙げて説明する。
てその特徴とするところを実施例を挙げて説明する。
【００２１】
【実施例１】 ニコチン酸アミド ５重量部 イソニコチン酸ヒドラジド １重量部 酸化ビスマス ８重量部 硫黄 ３重量部 タルク ５重量部 ポリアミド／ニトロセルロース樹脂 １５重量部 アクリル／繊維素系樹脂 ５重量部 酢酸ブチル １０重量部 酢酸エチル ５重量部 ｎ−プロパノール ２６重量部 酢酸プロピル １０重量部 エチルアルコール ５重量部 ステアリン酸カルシウム ２重量部 上記の配合物をボールミルで約５０時間混練し黄白色の
インキを得た。このインキを上質紙に印刷した印刷物は
ＡＣ滅菌（条件１２１℃−１５分）したところ茶黒色に
変色した。また同一印刷物をＥＯＧ滅菌（条件エチレン
オキサイドガス２０％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガ
ス圧１ｋｇ／ｃｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ
−２時間）したところ茶色に変色した。
インキを得た。このインキを上質紙に印刷した印刷物は
ＡＣ滅菌（条件１２１℃−１５分）したところ茶黒色に
変色した。また同一印刷物をＥＯＧ滅菌（条件エチレン
オキサイドガス２０％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガ
ス圧１ｋｇ／ｃｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ
−２時間）したところ茶色に変色した。
【００２２】
【実施例２】 ニコチン酸アミド ５重量部 イソニコチン酸ヒドラジド １重量部 塩基性炭酸ビスマス ７重量部 ２．２´−ジトリルチオ尿素 ３重量部 タルク ５重量部 炭酸マグネシウム ６重量部 ＦＢＨＤメジウム（東洋インキ製） ４０重量部 スチレンＰＡＣメジウム（東洋インキ製）２０重量部 ＦＢ７０２Ｃ溶剤（東洋インキ製） １３重量部 上記の配合物をボールミルで約５０時間混練し白色のイ
ンキを得た。このインキをコロナ放電処理ポリプロピレ
ンフィルムに印刷し、接着剤を介してポリエステルフィ
ルムをラミネートした印刷物をＡＣ滅菌（条件１２１℃
−１５分）したところで黒色に変色した。また同一印刷
物をＥＯＧ滅菌（条件エチレンオキサイドガス ２０
％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガス圧１ｋｇ／ｃ
ｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ−２時間）した
ところ茶色に変色した。
ンキを得た。このインキをコロナ放電処理ポリプロピレ
ンフィルムに印刷し、接着剤を介してポリエステルフィ
ルムをラミネートした印刷物をＡＣ滅菌（条件１２１℃
−１５分）したところで黒色に変色した。また同一印刷
物をＥＯＧ滅菌（条件エチレンオキサイドガス ２０
％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガス圧１ｋｇ／ｃ
ｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ−２時間）した
ところ茶色に変色した。
【００２３】
【実施例３】 ニコチン酸アミド ６重量部 イソニコチン酸ヒドラジド ２重量部 水酸化ビスマス １０重量部 硫黄 ３重量部 タルク ５重量部 ポリアミド／ニトロセルロース樹脂 １７重量部 アクリル／繊維素系樹脂 ５重量部 酢酸ブチル １０重量部 酢酸プロピル ２５重量部 酢酸エチル ５重量部 エチルアルコール １２重量部 上記の配合物をボールミルで約５０時間混練し白色のイ
ンキを得た。このインキを上質紙に印刷した印刷物はＡ
Ｃ滅菌（条件１２１℃−１０分）したところ黒色に変色
した。また同一印刷物をＥＯＧ滅菌（条件エチレンオキ
サイドガス ２０％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガス
圧１ｋｇ／ｃｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ−
２時間）したところ茶色に変色した。
ンキを得た。このインキを上質紙に印刷した印刷物はＡ
Ｃ滅菌（条件１２１℃−１０分）したところ黒色に変色
した。また同一印刷物をＥＯＧ滅菌（条件エチレンオキ
サイドガス ２０％、炭酸ガス ８０％混合ガス、ガス
圧１ｋｇ／ｃｍ２、温度５０℃、相対湿度５０％ＲＨ−
２時間）したところ茶色に変色した。
【００２４】
【比較例１】実施例１の配合の中から硫黄を除いた配合
物をボールミルで約５０時間混練し黄白色のインキを得
た。このインキを上質紙に印刷した印刷物を実施例１と
同一条件でＡＣ滅菌したが変色は認められなかった。ま
た同一印刷物を実施例１と同一条件でＥＯＧ滅菌したと
ころ茶色に変色した。
物をボールミルで約５０時間混練し黄白色のインキを得
た。このインキを上質紙に印刷した印刷物を実施例１と
同一条件でＡＣ滅菌したが変色は認められなかった。ま
た同一印刷物を実施例１と同一条件でＥＯＧ滅菌したと
ころ茶色に変色した。
【００２５】
【比較例２】実施例１の配合の中からニコチン酸アミド
とイソニコチン酸ヒドラジドを除いた配合物をボールミ
ルで約５０時間混練し黄白色のインキを得た。このイン
キを上質紙に印刷した印刷物を実施例１と同一条件でＡ
Ｃ滅菌したところ黒色に変色した。また同一印刷物を実
施例１度同一条件でＥＯＧ滅菌したが変色は認められな
かった。
とイソニコチン酸ヒドラジドを除いた配合物をボールミ
ルで約５０時間混練し黄白色のインキを得た。このイン
キを上質紙に印刷した印刷物を実施例１と同一条件でＡ
Ｃ滅菌したところ黒色に変色した。また同一印刷物を実
施例１度同一条件でＥＯＧ滅菌したが変色は認められな
かった。
【００２６】
【発明の効果】以上、本発明の滅菌インジケータ組成物
は医療分野におけるＡＣ滅菌、ＥＯＧ滅菌の滅菌条件と
整合した変色性を具備している。被滅菌物と本発明の組
成物を用いたインジケータを一緒に滅菌した後、インジ
ケータの変色を確認することにより被滅菌物の滅菌完了
の良否を容易に検知できる。従来のように滅菌方法に応
じたインジケータを選択する必要がなくなり誤使用が回
避される。また滅菌方法に応じた複数のインジケータを
必要としないので、滅菌資材を製造する側、使用する側
の何れも在庫管理の簡略化と製造コスト、購入コストの
低減が図れる。
は医療分野におけるＡＣ滅菌、ＥＯＧ滅菌の滅菌条件と
整合した変色性を具備している。被滅菌物と本発明の組
成物を用いたインジケータを一緒に滅菌した後、インジ
ケータの変色を確認することにより被滅菌物の滅菌完了
の良否を容易に検知できる。従来のように滅菌方法に応
じたインジケータを選択する必要がなくなり誤使用が回
避される。また滅菌方法に応じた複数のインジケータを
必要としないので、滅菌資材を製造する側、使用する側
の何れも在庫管理の簡略化と製造コスト、購入コストの
低減が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０９Ｋ 3/00 Ｃ０９Ｋ 3/00 Ｙ Ｇ０１Ｎ 31/00 Ｇ０１Ｎ 31/00 Ｂ
Claims (1)
- 【請求項１】（１）ニコチン酸アミド、（２）イソニコ
チン酸ヒドラジド、（３）ビスマス化合物、（４）硫黄
もしくは硫黄化合物、（５）ポリアミド／ニトロセルロ
ース樹脂、（６）アクリル／繊維素系樹脂を必須成分と
する、高圧蒸気滅菌・エチレンオキサイドガス滅菌両用
滅菌インジケータ組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001167424A JP2002322315A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 滅菌インジケータ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001167424A JP2002322315A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 滅菌インジケータ組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002322315A true JP2002322315A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=19009808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001167424A Pending JP2002322315A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 滅菌インジケータ組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002322315A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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