JP2002321575A - コンビネーションレバースイッチ装置 - Google Patents

コンビネーションレバースイッチ装置

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JP2002321575A
JP2002321575A JP2001127406A JP2001127406A JP2002321575A JP 2002321575 A JP2002321575 A JP 2002321575A JP 2001127406 A JP2001127406 A JP 2001127406A JP 2001127406 A JP2001127406 A JP 2001127406A JP 2002321575 A JP2002321575 A JP 2002321575A
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Japan
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switch
connection line
connection
signal
capacitor
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Application number
JP2001127406A
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English (en)
Inventor
Seiya Murase
誠也 村瀬
Kiyokazu Otaki
清和 大滝
Masaki Yasuda
真己 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】余分な設置スペースを設ける必要がなく、好適
にアンテナ線を装備できるコンビネーションレバースイ
ッチ装置を提供する。 【解決手段】ボリュームスイッチ34やウォッシャスイ
ッチ35と、ワイパ作動に関する種々の制御を行う第2
制御部30とを接続する第1〜第4接続線36〜39上
に、直列に第1〜第4コイルL1〜L4をそれぞれ接続
する。各接続線36〜39における各スイッチの接続点
s1〜v1と各コイルL1〜L4の接続点s2〜v2の
部位間を第1〜第3コンデンサC1〜C3を介して接続
し、さらに、第4接続線と高周波信号を受信する信号受
信器32を、第1〜第3コンデンサC1〜C3と直列回
路を構成する第4コンデンサを介して接続する。この結
果、第1〜第4接続線を、携帯機からの高周波信号を受
信するアンテナ線としても好適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グコラムに装着されるコンビネーションレバースイッチ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、操作性の向上
が図られている。その代表例として、車両に設けられて
いる諸装置を遠隔操作できる車両用遠隔操作装置が知ら
れている。このようなものとしては、例えば、車両の所
有者(運転者)が有する携帯機から送信される識別信号
を、車両側に設けられた通信制御装置が受信、解読し、
ドアロックを施解錠する施解錠装置等がある。
【0003】前記通信制御装置は、携帯機との信号の授
受を行うためのアンテナ線を備えている。従来、前記ア
ンテナ線の搭載位置として、ステアリングホイールの近
傍に配設されるコンビネーションレバースイッチ装置の
操作レバーに備えたものが知られている。これは、例え
ば、金属製の棒状芯材を前記操作レバーに内装し、前記
棒状心材をアンテナ線として使用する。その結果、もと
もと前記操作レバーは車両の上部に位置するため、車外
からの信号が届き易く、信号の授受が好適に行われるよ
うになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記棒
状心材(アンテナ線)は、既存のコンビネーションレバ
ースイッチ装置における操作レバーに備え付けられてい
るものではなく、通信制御装置の専用アンテナとして付
設したものである。そのため、操作レバー内に設けられ
た既設の配線との相互の影響を考慮して、前記配線に対
して所定の間隔を確保して前記棒状心材(アンテナ線)
を配設する必要がある。しかし、前記所定間隔を確保す
るために、前記アンテナ線を挿設するスペースを操作レ
バー内に設けることは、同操作レバーの大型化に繋がる
問題がる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、余分な設置スペースを設
ける必要がなく、好適にアンテナ線を装備できるコンビ
ネーションレバースイッチ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、少なくとも1つの操作
デバイスを備え、前記操作デバイスに接続線を介して接
続され、前記操作デバイスの操作に基づく信号を入力す
る回路部を備えたコンビネーションレバースイッチ装置
において、前記操作デバイスと前記回路部間の前記各接
続線には、前記回路部への直流を通過するとともに高周
波を遮断する高周波遮断手段を設け、前記各接続線をア
ンテナ線として兼用する通信部を設け、前記各接続線
は、同接続線における前記高周波遮断手段の接続点と操
作デバイスの接続点の部位間を、直流では非接続である
とともに高周波では実質的に短絡となる容量結合手段に
て接続し、前記通信部は、前記接続線に対して、前記容
量結合手段とは直列回路を構成する他の容量結合手段を
介して接続したことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記接続線は、レバーの長手方向に沿って配置され
ていることを要旨とする。請求項3に記載の発明は、請
求項1又は請求項2において、前記操作デバイスは、そ
の端子間の抵抗値を可変操作可能とする可変抵抗を有し
た調整装置を含み、前記可変抵抗には、コンデンサが並
列接続されていることを要旨とする。
【0008】(作用)請求項1の発明によれば、操作デ
バイスが操作され、直流の信号が流れる際は、前記操作
デバイスと回路部間は接続状態とされ、高周波遮断手段
を介して、信号は流れる。その一方で、容量結合手段に
て各接続線間は非接続とされ、さらに、他の容量結合手
段によって接続線は、通信部に対しても非接続とされる
ため、直流の信号が通信部へ流れることはない。また、
接続線がアンテナ線として機能し、高周波信号の通信を
行う場合は、前記容量結合手段は実質的に短絡となるた
め、通信部は、直列回路を構成した容量結合手段及び他
の容量結合手段を介して高周波の通信が可能になる。こ
のとき、高周波遮断手段にて、高周波における回路部へ
の流れは遮断される。
【0009】請求項2の発明によれば、前記接続線は、
レバーの長手方向に沿って配置されているため、アンテ
ナ線としては、車室内の空間へ延出する形になり、通信
感度が高められる。
【0010】請求項3の発明によれば、可変抵抗に、コ
ンデンサが並列接続されているため、接続線がアンテナ
線として機能する際に、前記調整抵抗に高周波が流れな
いようにする構成が実現される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、本実施形
態におけるコンビネーションレバースイッチ装置10を
示す正面図である。スイッチボディ11の中心には、図
示しないステアリングシャフトを挿通可能とする挿通孔
12が形成されている。前記挿通孔12を挟んでスイッ
チボディ11の一側部(図1において右側)にはターン
シグナル操作レバー13を有するターンシグナルスイッ
チユニット14が組み込まれている。また、前記スイッ
チボディ11の他側部(図1において左側)にはワイパ
操作レバー15を有するワイパスイッチユニット16が
組み込まれている。
【0012】ターンシグナルスイッチユニット14は、
前記ターンシグナル操作レバー13と本体部21とから
構成されており、前記ターンシグナル操作レバー13
は、図示しない支持機構にて本体部21に対して揺動可
能に支持されている。また、本体部21は、ライトコン
トロール及びターンシグナルに関するスイッチング制御
を行う第1制御部20を備えている。
【0013】ターンシグナル操作レバー13は、合成樹
脂にて形成され、基端から先端へ行くほど太くなるよう
なテーパ状に形成されている。ターンシグナル操作レバ
ー13の先端部には、キャップ状のノブ24が設けられ
ている。前記ノブ24は、ターンシグナル操作レバー1
3の軸線の周りで回動自在に取り付けられている。そし
て、ターンシグナル操作レバー13を本体部21に対し
て揺動させることにより、第1制御部20を介してター
ンシグナルランプが作動するようになっている。また、
前記ノブ24を回動させることにより、第1制御部20
を介してライトの点灯及び消灯が行われるようになって
いる。
【0014】ワイパスイッチユニット16は、前記ワイ
パ操作レバー15と本体部31とからその概要は構成さ
れており、前記ワイパ操作レバー15は図示しない支持
機構にて本体部31に対して揺動可能に支持されてい
る。そして、前記ワイパ操作レバー15は、OFF位
置、INT位置、LO位置、及びHI位置間を移動可能
にされている。
【0015】本体部31は、ワイパ作動に関する種々の
制御を行う第2制御部30、及び所定のIDコードを含
む高周波信号を受信する信号受信器32を備えている。
そして、前記ワイパ操作レバー15がOFF位置の際に
は、第2制御部を介してワイパの作動が停止されるよう
になっている。また、ワイパ操作レバー15がINT位
置、LO位置、及びHI位置の際は、第2制御部30を
介して図示しないワイパモータを駆動する駆動回路(図
示しない)に制御信号が出力され、ワイパが駆動される
ようになっている。なお、前記第2制御部30が回路部
に相当し、信号受信器32が通信部に相当する。
【0016】ワイパ操作レバー15は、合成樹脂にて形
成され、基端から先端へ行くほど太くなるようなテーパ
状に形成されている。ワイパ操作レバー15の先端側に
は、リング状のボリュームスイッチ34が設けられてい
る。ボリュームスイッチ34は、ワイパ操作レバー15
に外嵌されており、前記操作レバー15の軸線の周りで
回動可能とされている。そして、ワイパ操作レバー15
がINT位置の際に、ボリュームスイッチ34が回動さ
れると、第2制御部30にてワイパの作動間欠時間が調
節され、ワイパモータを駆動する駆動回路に対して制御
信号が出力されるようになっている。
【0017】前記ワイパ操作レバー15の先端部には、
ウォッシャスイッチ35が設けられている。前記ウォッ
シャスイッチ35は押しボタン式とされており、ウォッ
シャスイッチ35が押圧されると、第2制御部30から
図示しないウォッシャモータを駆動する駆動回路(図示
しない)にウォッシャ液を噴射させるように制御信号が
出力されるようになっている。前記ボリュームスイッチ
34及びウォッシャスイッチ35が操作デバイスに相当
し、ボリュームスイッチ34はさらに調整装置に相当す
る。
【0018】次に、前記ワイパスイッチユニット16の
電気的構成について説明する。図2に示すように、ウォ
ッシャスイッチ35は、可動接点35aと第1及び第2
固定接点35b,35cとから構成されている。前記第
1固定接点35bは第1接続線36に接続されており、
同第1接続線36は、第1コイルL1を介して第2制御
部30に接続されている。また、第2固定接点35cは
第2接続線37に接続されており、同第2接続線37
は、第2コイルL2を介して第2制御部30に接続され
ている。このため、前記第1及び第2コイルL1,L2
はウォッシャスイッチ35に対して直列に接続されてい
る。また、前記第1及び第2接続線36,37における
コイルL1,L2の接続点s2,t2とウォッシャスイ
ッチ35の接続点s1,t1の部位間は、第1コンデン
サC1を介して接続されている。このため、第1コンデ
ンサC1はウォッシャスイッチ35に対して並列に接続
されている。
【0019】ボリュームスイッチ34は、可変抵抗R1
と短絡用コンデンサCsを備えている。前記可変抵抗R
1は、第3及び第4接続線38,39に接続されてお
り、短絡用コンデンサCsは前記可変抵抗R1に並列と
なるように、第3及び第4接続線38,39に接続され
ている。前記第3接続線38は、第3コイルL3を介し
て第2制御部30に接続されている。また、第4接続線
39は第4コイルL4を介して第2制御部30に接続さ
れている。このため、前記第3及び第4コイルL3,L
4はボリュームスイッチ34に対して直列に接続されて
いる。また、第3接続線38と第4接続線39における
コイルL3,L4の接続点u2,v2とボリュームスイ
ッチ34の接続点u1,v1の部位間は、第3コンデン
サC3を介して接続されている。この結果、第3コンデ
ンサC3はボリュームスイッチ34に対して並列に接続
されている。
【0020】また、前記第2接続線37と第3接続線3
8におけるコイルL2,L3の接続点t2,u2とウォ
ッシャスイッチ35及びボリュームスイッチ34の接続
点t1,u1の部位間は、第2コンデンサC2を介して
接続されている。また、前記第4接続線39において、
第4コイルL4の接続点v2とボリュームスイッチ34
の接続点v1の部位間は、第4コンデンサC4を介して
信号受信器32に接続されている。この結果、上述した
第1〜第4コンデンサC1〜C4は直列回路を構成して
いる。
【0021】そして、本実施形態では、前記第1〜第4
接続線36〜39が、信号受信器32にて処理される高
周波信号を受信するためのアンテナ線を兼用している。
なお、第1〜第4接続線36〜39は、本体部31に設
けられた第2制御部30と各スイッチ34,35を接続
しているため、図3に示すように、ワイパ操作レバー1
5の長手方向に沿って配置されている。また、前記第1
〜第4コンデンサC1〜C4、及び第1〜第4コイルL
1〜L4は全て本体部31内に設けられている。
【0022】本実施形態では、第1〜第4コイルL1〜
L4のインダクタンスLiは全て同じとされており、第
1〜第4コンデンサC1〜C4のキャパシタンスCiは
全て同じとされている。そして、コンデンサC1〜C4
及びコイルL1〜L4を流れる信号の角速度ωを同一に
して、そのインピーダンスを比較した場合、ωLi≫1
/(ωCi)となるように、各インダクタンスLi及び
キャパシタンスCiは設定されている。また、可変抵抗
R1の抵抗値Riと、短絡用コンデンサCsのキャパシ
タンスCjは、そのインピーダンスを比較した場合、R
i≫1/ωCjとなるように設定されている。なお、R
iは、可変抵抗R1において最小値となる抵抗値であ
る。このとき、第1〜第4コンデンサC1〜C4のキャ
パシタンスCiと短絡用コンデンサCsのキャパシタン
スCjは同じにしてもよいし、異なるようにしてもよ
い。ところで、本実施形態においては、第1〜第3コン
デンサC1〜C3が容量結合手段に相当し、第4コンデ
ンサC4が他の容量結合手段に相当する。また、第1〜
第4コイルL1〜L4が高周波遮断手段に相当する。
【0023】次に、コンビネーションレバースイッチ装
置10に設けられたアンテナ線(第1〜第4接続線36
〜39)を含む車両用遠隔操作装置51、及び同車両用
遠隔操作装置51にて発揮されるキーレスエントリ機能
について概説する。
【0024】図4に示すように、車両用遠隔操作装置5
1は、車両50の所有者(運転者)が所持する外部装置
としての携帯機52と、車両50に搭載された通信制御
装置53とから構成されている。携帯機52はスイッチ
(図示しない)を有しており、このスイッチを操作する
と、ドアロックを施解錠するために予め設定された所定
のIDコードを含む所定周波数(本実施形態では300
MHz)の高周波信号を送信するようになっている。通
信制御装置53は、携帯機52のIDコードに対応して
設定されたIDコードを記憶している。そして、前記ワ
イパ操作レバー15に配置されたアンテナ線(第1〜第
4接続線36〜39)を介して前記高周波信号を受信
し、携帯機52のIDコードと自身に設定されたIDコ
ードとを比較する。そして、それらIDコード同士が一
致したことを条件として、前記通信制御装置53は、ド
アロックを作動させる。即ち、ドアロック駆動装置54
に対して制御信号を出力し、ドアロックが施錠されてい
るときには、ドアロックを解錠し、ドアロックが解錠さ
れているときは、ドアロックを施錠するようになってい
る。このようにして、機械鍵を用いることなくドアロッ
クを施解錠するキーレスエントリ機能が発揮される。
【0025】次に、上記のように構成されたコンビネー
ションレバースイッチ装置10の作用を図2に基づいて
説明する。まず、ウォッシャスイッチ35やボリューム
スイッチ34が使用される場合について説明する。
【0026】ウォッシャスイッチ35が押圧されること
で、前記可動接点35aは第1及び第2固定接点35
b,35cに接続され、第1及び第2接続線36,37
に図示しないバッテリからの直流電流(以下、「信号電
流」という)が流れる。このとき、コンデンサの特性と
して直流では回路を非接続にし、また、コイルの特性と
して直流の通過を許容する。従って、第1コンデンサC
1を介しては、第1接続線36と第2接続線37とは遮
断された状態となり、可動接点35a、第1及び第2固
定接点35b,35c、第1及び第2コイルL1,L2
を介して第1接続線36から第2接続線37へ信号電流
が流れる。この結果、第2制御部では、ウォッシャスイ
ッチ35が押圧されたことを検知し、図示しないウォッ
シャモータを駆動する駆動回路(図示しない)に制御信
号を出力する。
【0027】このとき、第2接続線37と第3接続線3
8間において、コンデンサの特性により、第2コンデン
サC2を介しては、信号電流は両接続線間37,38間
には流れないため、第2接続線37と第3接続線38は
遮断された状態となる。
【0028】次いで、ワイパ操作レバー15がINT位
置に配置されると、可変抵抗R1を介して形成される回
路に信号電流が流れる。このとき、コンデンサの特性に
より、第3接続線38と第4接続線39は、第3コンデ
ンサC3及び短絡用コンデンサCsを介しては、遮断さ
れた状態となる。一方、コイルの特性により、可変抵抗
R1、第3及び第4コイルL3,L4を介して第3接続
線38から第4接続線39へ信号電流が流れる。そし
て、この状態で、ボリュームスイッチ34を回動させる
と、それに連動して、可変抵抗R1の端子間の抵抗値が
変化する。すると、第2制御部では、前記可変抵抗R1
における抵抗値の変化に基づいて、ワイパの作動間欠時
間を調整して、ワイパモータの駆動回路(図示しない)
に制御信号を出力する。
【0029】このとき、第2接続線37と第3接続線3
8間において、第2コンデンサC2を介しては、コンデ
ンサの特性により第3接続線38から第2接続線37へ
信号電流が流れることはない。さらに、第4接続線39
と信号受信器32間において第4コンデンサC4を介し
ては、コンデンサの特性により第4接続線39から信号
受信器32へ信号電流が流れることはない。
【0030】このようにして、ウォッシャスイッチ35
及びボリュームスイッチ34が使用されるときは、第1
〜第4接続線36〜39は、信号受信器32への信号入
力線となることはなく、第2制御部30への信号入力線
としてのみ機能する。
【0031】次に、第1〜第4接続線36〜39が通信
制御装置53のアンテナ線として機能する場合について
説明する。携帯機52から送信された所定周波数の高周
波信号は、ワイパ操作レバー15内に配置された第1〜
第4接続線36〜39にて受信される。
【0032】ところで、コイルL1〜L4におけるイン
ピーダンス(=ωLi)は、インダクタンスLi及び角
速度ωが大きくなるほど増大し、コンデンサC1〜C
4,Csにおけるインピーダンス(=1/(ωCi)
{又は1/(ωCj)})は、キャパシタンスCi(又
はCj)及び角速度ωが大きくなるほど減少するという
特性をもつ。
【0033】そして、第1〜第4コンデンサC1〜C4
のキャパシタンスCiと第1〜第4コイルL1〜L4の
インダクタンスLiは、ωLi≫1/ωCiとなるよう
に設定されている。前記角速度ωは周波数と比例の関係
をなしているため、携帯機52から高周波数の信号を受
信した場合、第1〜第4コンデンサC1〜C4のインピ
ーダンスは、第1〜第4コイルL1〜L4のインピーダ
ンスよりも非常に小さくなる。この結果、コイルL1〜
L4は高周波を遮断し、コンデンサC1〜C4は実質的
に短絡するようになる。また、前記第1コンデンサC1
は第1接続線36と第2接続線37を接続しており、高
周波信号の入力側(即ち、ワイパ操作レバー15側)か
ら見た場合、第1コンデンサC1と、第1,第2コイル
L1,L2及び第2制御部30は、並列の接続関係をな
している。
【0034】従って、第1,第2接続線36,37にて
受信した高周波信号は、第1又は第2コイルL1,L2
を介して第2制御部30に流れず、第1コンデンサC1
を介して第2コンデンサC2側へ流れる。
【0035】同様にして、第3コンデンサC3も第3接
続線38と第4接続線39を接続しており、高周波信号
の入力側(即ちワイパ操作レバー15側)から見た場
合、第3コンデンサC3と、第3,第4コイルL3,L
4及び第2制御部30は、並列の接続関係をなしてい
る。従って、第3,第4接続線38,39にて受信した
高周波信号、及び第2コンデンサC2側から流れてきた
高周波信号は、第3コイルL3又は第4コイルL4を介
して第2制御部30に流れず、第3コンデンサC3及び
第4コンデンサC4を介して信号受信器32へ流れる。
【0036】また、ボリュームスイッチ34において、
可変抵抗R1と短絡用コンデンサCsの抵抗値及びキャ
パシタンスCjは、Ri≫1/(ωCj)となるように
設定されている(Riは可変抵抗R1における最小
値)。従って、例えば第3及び第4接続線38,39に
て受信した高周波信号は、並列接続をなしている可変抵
抗R1と短絡用コンデンサCsのうち、短絡用コンデン
サCs側を流れる。
【0037】このとき、例えば短絡用コンデンサCsが
設けられていない場合を想定すると、可変抵抗R1は、
その端子間の抵抗値が変化可能であるため、高周波信号
を受信した際は、アンテナ線としてインピーダンスの変
化が生じてしまう。従って、前記短絡用コンデンサCs
を、可変抵抗R1と並列接続することで、高周波信号受
信時にはボリュームスイッチ34の回路が常にショート
状態となり、第3及び第4接続線38,39のインピー
ダンスが変化することは防止されている。
【0038】また、アンテナ線として機能する第1〜第
4接続線36〜39は、ワイパ操作レバー15の長手方
向に沿って配置されているため、車室内の空間へ延出し
た状態とされている。従って、周囲に信号の受信を遮蔽
するものはなく好感度に高周波信号が受信される。
【0039】このようにして、ウォッシャスイッチ35
及びボリュームスイッチ34と第2制御部30とを接続
する接続線36〜39は、高周波信号を受信する通信制
御装置53のアンテナ線としても好適に使用される。
【0040】従って、上記実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、ウォッシャスイッチ35やワ
イパ操作レバー15が操作された際には、ボリュームス
イッチ34(ウォッシャスイッチ35)及びコイルL1
〜L4を介して第1〜第4接続線36〜39には直流の
信号電流が第2制御部30へ流れる。その一方で、コン
デンサC1〜C4により、同コンデンサC1〜C4を介
しては、信号受信器32へ信号電流が流れない。また、
第1〜第4接続線36〜39が高周波信号を受信した際
は、同高周波信号は第1〜第4コンデンサC1〜C4を
介して信号受信器32へ流れる。そして、コイルL1〜
L4にて、第2制御部30に高周波信号が流れることを
防止する。このようにして、ワイパスイッチ用として予
めワイパ操作レバー15内に備え付けられる接続線36
〜39を、高周波信号を受信するための通信制御装置5
3のアンテナ線として兼用したため、従来と異なり、ア
ンテナ線用に余分な設置スペースを設ける必要なく、好
適に信号の受信ができる。
【0041】(2)上記実施形態では、ボリュームスイ
ッチ34及びウォッシャスイッチ35に接続された第1
〜第4接続線36〜39はワイパ操作レバー15の長手
方向に沿って配置されているため、アンテナ線としては
車室内の空間へ延出した状態となる。従って、好感度に
高周波信号を受信できる。
【0042】(3)上記実施形態では、ボリュームスイ
ッチ34において、可変抵抗R1に対して、短絡用コン
デンサCsを並列に接続し、接続線38,39が高周波
信号を受信した場合に、前記可変抵抗R1に信号が流れ
ないようにした。このため、可変抵抗R1の抵抗値が変
化することによって生じるアンテナ線(接続線38,3
9)のインピーダンス変化を防止できる。
【0043】(4)上記実施形態では、ボリュームスイ
ッチ34の第2接続線37と、ウォッシャスイッチ35
の第3接続線38とを第2コンデンサC2を介して接続
した。このため、高周波信号を受信したときは、第2接
続線37から第3接続線38に信号が流れ、ボリューム
スイッチ34の接続線36,37と、ウォッシャスイッ
チ35の接続線38,39を全て通信制御装置53のア
ンテナ線として好適に利用できる。そして、全ての接続
線36〜39をアンテナ線として使用することにより、
従来と異なり、高周波信号受信用のアンテナ線と、各ス
イッチ34,35用の接続線との相互の影響を考慮し
て、各接続線36〜39間の距離を確保する必要がな
い。
【0044】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態では、ワイパ操作レバー15内に設けら
れた接続線36〜39を通信制御装置53のアンテナ線
としたが、ターンシグナル操作レバー13内に設けられ
る接続線をアンテナ線として実現してもよい。即ち、タ
ーンシグナル操作レバー13内においても、ノブ24を
回動することで切換えられる切換スイッチと第1制御部
20を接続する接続線が存在する。このため、その接続
線に対しても、ワイパ操作レバー15内の接続線36〜
39と同様に好適にアンテナ線として用いることができ
る。この場合、第1制御部20が回路部に相当し、切換
スイッチが操作デバイスに相当する。
【0045】・上記実施形態では、ボリュームスイッチ
34とウォッシャスイッチ35を備えるワイパ操作レバ
ー15に具体化させたが、両スイッチ34,35を備え
ず、ワイパの作動タイミングを切り換える切換スイッチ
を備えるワイパ操作レバー15に具体化してもよい。こ
の場合、ワイパ操作レバー15の先端部にキャップ状の
切換スイッチが設けられ、同スイッチを回動することで
ワイパの作動タイミングが切り換えられる構成となる。
このようにしても、同切換スイッチと第2制御部30を
接続する接続線をアンテナ線として好適に用いることが
できる。この場合、前記切換スイッチが操作デバイスに
相当する。また、このような構成にした場合、ワイパ操
作レバー15は本体部31に対してOFF〜HI位置間
で揺動しない構成となる。
【0046】・上記実施形態では、接続線36〜39を
高周波信号を受信するための受信アンテナ線として使用
したが、例えば、携帯機52等の外部装置に対して、車
両側から信号を発信する装置を設けた場合、送信アンテ
ナとして使用してもよい。この場合、接続線36〜39
は信号受信器32ではなく、通信部としての信号送信器
に接続される。
【0047】・上記実施形態では、ボリュームスイッチ
34において、可変抵抗R1に短絡用コンデンサCsを
並列接続したが、同短絡用コンデンサCsを設けない構
成にしてもよい。
【0048】・上記実施形態において、車両用遠隔操作
装置51を、携帯機52と通信制御装置53間での信号
の授受によって、エンジンを始動待機状態にするスマー
トイグニッション機能を有する装置に具体化してもよ
い。
【0049】・上記実施形態では、第1〜第4コイルL
1〜L4のインダクタンスは全て同じにしたが、それぞ
れ異なるようにしてもよい。また、第1〜第4コンデン
サC1〜C4のキャパシタンスもそれぞれ異なるように
してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、接続線をアンテナ線として兼用するため、アン
テナ線のために余分な設置スペースを設ける必要がな
く、好適にアンテナ線を装備できる。
【0051】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、接続線を、レバーの長手方向に沿って
配置することで、アンテナ線としては延出する形にな
り、通信感度を高めることができる。
【0052】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明の効果に加えて、接続線がアンテナ線とし
て機能する際に、可変抵抗に高周波を流さないようにす
ることを、短絡用コンデンサにて容易に実現でき、可変
抵抗が調整されることによるインピーダンス変化を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるコンビネーションレバース
イッチ装置を示す正面図。
【図2】同じくワイパスイッチユニットの電気的構成を
示す回路図。
【図3】同じく操作レバーを示す要部拡大図。
【図4】同じく車両用遠隔操作装置を示すブロック図。
【符号の説明】 C1〜C3…第1〜第3コンデンサ(容量結合手段)、
C4…第4コンデンサ(他の容量結合手段)、Cs…短
絡用コンデンサ、L1〜L4…第1〜第4コイル(高周
波遮断手段)、R1…可変抵抗、s1〜v1,s2〜v
2…接続点、15…ワイパ操作レバー、30…第2制御
部(回路部)、32…信号受信器(通信部)、34…ボ
リュームスイッチ(操作デバイス、調整装置)、35…
ウォッシャスイッチ(操作デバイス)、36〜39…第
1〜第4接続線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 1/44 H01Q 1/44 9/30 9/30 (72)発明者 安田 真己 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3D030 DB97 5G019 CX16 SK01 SY01 5J046 AA04 AA07 AA08 AB02 MA03 MA11 SA02 5J047 AA04 AA07 AA08 AB02 EA01 EA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの操作デバイスを備え、
    前記操作デバイスに接続線を介して接続され、前記操作
    デバイスの操作に基づく信号を入力する回路部を備えた
    コンビネーションレバースイッチ装置において、 前記操作デバイスと前記回路部間の前記各接続線には、
    前記回路部への直流を通過するとともに高周波を遮断す
    る高周波遮断手段を設け、 前記各接続線をアンテナ線として兼用する通信部を設
    け、 前記各接続線は、同接続線における前記高周波遮断手段
    の接続点と操作デバイスの接続点の部位間を、直流では
    非接続であるとともに高周波では実質的に短絡となる容
    量結合手段にて接続し、 前記通信部は、前記接続線に対して、前記容量結合手段
    とは直列回路を構成する他の容量結合手段を介して接続
    したことを特徴とするコンビネーションレバースイッチ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記接続線は、レバーの長手方向に沿っ
    て配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンビネーションレバースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記操作デバイスは、その端子間の抵抗
    値を可変操作可能とする可変抵抗を有した調整装置を含
    み、前記可変抵抗には、コンデンサが並列接続されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコン
    ビネーションレバースイッチ装置。
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