JP2002321361A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP2002321361A
JP2002321361A JP2001128208A JP2001128208A JP2002321361A JP 2002321361 A JP2002321361 A JP 2002321361A JP 2001128208 A JP2001128208 A JP 2001128208A JP 2001128208 A JP2001128208 A JP 2001128208A JP 2002321361 A JP2002321361 A JP 2002321361A
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JP
Japan
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ink
flow path
sum
hole
recording head
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Application number
JP2001128208A
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English (en)
Inventor
Shin Ishikura
慎 石倉
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吐出孔より流路内に取り込まれる気泡や
インクの凝集物あるいは異物が流路内に滞在することを
防止するとともに、流路内のインクの温度を安定させ、
長時間の連続印刷においても安定したインク滴の吐出性
能を発揮することができるインクジェット記録ヘッドを
提供する。 【解決手段】流路2を構成する隔壁1の両端側にインク
溜6,7を有し、一方のインク溜6には流路2へインク
を供給するためのインク供給穴8を、他方のインク溜7
には流路2内のインクを回収するためのインク回収穴9
をそれぞれ備えたインクジェット記録ヘッド20におい
て、インク供給穴8の開口部の面積の総和をSa、上記
インク回収穴9の開口部の面積の総和をSb、流路2を
その長手方向に垂直な平面にて切断した時の切断面の面
積の総和をQsとした時、0.5≦Sa/Qs≦2.
5、0.5≦Sb/Qs≦2.5の関係を満足するよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細なインク吐出
孔からインク滴を吐出して文字や画像を印刷する各種プ
リンターや記録計、ファクシミリ、あるいは捺染分野や
窯業分野で文様形成等に用いられる印刷機等の記録装置
に搭載されるインクジェット記録ヘッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアの浸透に伴い、イ
ンパクト方式の記録装置に代わって、インクジェット方
式や熱転写方式を利用したノンインパクト方式の記録装
置が開発され、その利用範囲が各種産業分野および一般
家庭分野において広がりつつある。
【0003】かかるノンインパクト方式の記録装置のな
かでも、インクジェット方式を利用した記録装置は、多
階調化やカラー化が容易で、ランニングコストが低いこ
とから将来性が注目されている。
【0004】図3(a)(b)にインクジェット方式を
利用した記録装置に用いられるインクジェット記録ヘッ
ドの一例を示すように、このインクジェット記録ヘッド
40(以下、単にヘッドという)は、厚み方向に分極処
理された圧電セラミック板に両端が開放された複数の溝
を並設し、各溝をインクの流路33とするとともに、各
溝間を仕切る壁を隔壁32とした流路部材31と、上記
各隔壁32の側面下半分にそれぞれ形成された駆動用電
極34と、上記各流路33を覆うように各隔壁32の頂
面に接合され、各流路33と連通するインク吐出孔36
を備えたノズル板35と、上記流路部材31及びノズル
板35の端部に接合され、上記各流路33と連通するイ
ンク室37を形成する封止部材38と、上記各封止部材
38に設けられたインク供給穴39とからなり、このヘ
ッド40の両端側に備えるインク供給穴39より各イン
ク室37及び各流路33へインクを供給した状態で、上
記隔壁32の両側面に備える駆動用電極34に通電して
隔壁32を屈曲変位させ、流路33内のインクを加圧す
ることによりインク吐出孔36よりインク滴として吐出
するようになっていた。
【0005】即ち、上記隔壁32の両側面に備える駆動
用電極34に電圧を印加すると、隔壁32を形成する圧
電セラミックスは剪断モード変形を起こすのに対し、隔
壁32は上下が拘束されていることから略「く」の字状
に屈曲変位するため、この隔壁32の屈曲変位によって
流路33内のインクを加圧し、インク吐出孔36よりイ
ンク滴として吐出するようになっていた。なお、30は
駆動用電極34の引出線である(特開平9−94952
号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3(a)
(b)に示すような従来のヘッド40では、流路33内
が減圧される際にインク吐出孔36より空気が混入し、
流路33内やインク室37内のインク中に気泡が取り込
まれることがあり、この気泡の量が多くなると、次のイ
ンク吐出を行うために隔壁32を屈曲変位させ、流路3
3内のインクを加圧しようとしてもその力が気泡によっ
て吸収され、加圧力を高めることができないため、イン
ク吐出孔36より所定量のインク滴を吐出させることが
できなかったり、インク吐出孔36よりインクを吐出さ
せることができなくなるといった課題があった。
【0007】また、流路33内やインク室37内のイン
ク中に多くの気泡が取り込まれると、インク中の溶媒が
蒸発してインクの凝集物が発生し、このインクの凝集物
がインク吐出孔36内に堆積すると目詰まりを起こし、
また、インクの凝集物が流路33内に堆積すると、イン
クの流れが乱され、いずれの場合においてもインク滴の
吐出不良を発生させるといった恐れもあった。
【0008】その為、図3(a)(b)に示すような従
来のヘッド40を搭載する記録装置では、定期的に印刷
を中断し、ポンプ等によってインク吐出孔36からイン
クを吸引することにより、流路33内やインク室37内
にあるインク中の気泡や凝集物あるいは異物を流路33
及びインク室37から取り除くといったクリーニング操
作が行われているのであるが、大量の印刷を行う場合、
印刷途中でクリーニング操作が必要となり、印刷時間が
長くなるといった課題があるとともに、上記クリーニン
グ操作では、流路33内やインク室37内にあるインク
中の気泡や凝集物あるいは異物を流路33内及びインク
室37内から完全に除去することができず、信頼性の点
で問題があった。
【0009】さらに、図3(a)(b)に示すような従
来のヘッド40を連続駆動させると、短いサイクルで屈
曲変位する圧電セラミック製の隔壁32が発熱し、流路
33内にあるインクの粘度を低下させるのであるが、イ
ンク滴の吐出頻度によって隔壁32の発熱の度合いが異
なるために、インク吐出孔36ごとにインク滴の吐出速
度に差ができ、記録媒体に印刷した時にインク滴の着弾
位置がばらつき、印画品質を低下させるといった課題が
あった。
【0010】そこで、これらの課題を解決するため、流
路の両端にインク溜を設け、一方のインク溜に開口する
インク供給穴より各流路へインクを供給するとともに、
他方のインク溜に開口するインク回収穴より流路から流
れてきたインクを回収する循環機構を設けることによ
り、インク吐出孔より流路内に侵入した気泡やインクの
凝集物、あるいはインク中に混入した異物を流路内から
取り除き、インク吐出孔の目詰まりを防止するととも
に、流路内を流れるインクの温度を安定させてインク吐
出孔より吐出されるインク滴の吐出量や吐出速度のバラ
ツキを抑えることを本件出願人は先に提案している(特
願平11−352975号)。
【0011】しかしながら、本件出願人が先に提案した
技術では、図3(a)(b)に示すヘッド40と比較し
て優れた効果が得られることまでは十分に確認できてい
るものの、インク吐出孔の目詰まりを防止することがで
きるとともに、流路内を流れるインクの温度を安定させ
てインク吐出孔より吐出されるインク滴の吐出量や吐出
速度のバラツキを抑えることができる最適な構造につい
ては十分に考慮されていなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明者は、
インク吐出孔の目詰まりを防止することができるととも
に、流路内を流れるインクの温度を安定させてインク吐
出孔より吐出されるインク滴の吐出量や吐出速度のバラ
ツキをより抑えることができる最適な構造について種々
研究を繰り返したところ、インク供給穴の開口部の面積
の総和をSa、インク回収穴の開口部の面積の総和をS
b、各流路をその長手方向に垂直な平面にて切断した時
の切断面の面積の総和をQsとした時、Sa/Qs及び
Sb/Qsをそれぞれある特定の範囲に設定すれば良い
ことを突き止め、本発明に至った。
【0013】即ち、本発明のインクジェット記録ヘッド
は、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔
壁を並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、
上記各隔壁の側面には駆動用電極を備え、かつ各隔壁の
両端側には各流路と連通するインク溜を有する流路部材
と、上記流路及びインク溜を覆うように上記流路部材に
接合され、各流路と連通するインク吐出孔を備えたノズ
ル板とからなり、上記一方のインク溜を構成する絶縁基
板には上記各流路へインクを供給するためのインク供給
穴を、他方のインク溜を構成する絶縁基板には上記流路
内のインクを回収するためのインク回収穴をそれぞれ設
け、上記インク供給穴の開口部の面積の総和をSa、上
記インク回収穴の開口部の面積の総和をSb、かつ上記
各流路をその長手方向に垂直な平面にて切断した時の切
断面の面積の総和をQsとした時、以下のような関係を
満足するようにしたことを特徴とする。
【0014】0.5≦Sa/Qs≦2.5 0.5≦Sb/Qs≦2.5 また、好ましくは、上記インク供給穴の開口部の面積の
総和(Sa)と、上記インク回収穴の開口部の面積の総
和(Sb)が、Sa≦Sbの関係を満足するようにする
ことが良い。
【0015】さらに、好ましくは、上記インク供給穴の
開口部の面積の総和(Sa)と、上記各流路をその長手
方向に垂直な平面にて切断した時の切断面の面積の総和
(Qs)が、0.5≦Sa/Qs≦1.0の関係を満足
するとともに、上記インク供給穴の開口部の面積の総和
(Sa)と、上記インク回収穴の開口部の面積の総和
(Sb)が、1.0≦Sb/Sa≦2.5の関係を満足
するようにすることが良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】図1は本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドを示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、
(b)は(a)の正面図である。
【0018】このインクジェット記録ヘッド20は、絶
縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1
を接着にて並設するとともに、各隔壁1を包囲するよう
に枠体5を接着にて気密に接合してあり、各隔壁1間を
インクの流路2とするとともに、各隔壁1の両端と枠体
5とで形成される凹部をそれぞれインク溜6,7とし、
一方のインク溜6の底面をなす絶縁基板4にはインク供
給穴8を備え、他方のインク溜7の底面を成す絶縁基板
4にはインク回収穴9を備えた流路部材と、各流路2及
びインク溜6,7を塞ぐように、各隔壁1の頂面及び枠
体5の頂面に接合されたノズル板14とからなり、図2
に示すように、各隔壁1の側面上半分にはそれぞれ駆動
用電極3を形成してある。
【0019】ノズル板14は、モリブデンやNi−Fe
系合金等の金属からなる蓋部10とポリイミド樹脂等の
樹脂からなるノズル部12よりなり、蓋部10には各流
路2と連通するインク案内孔11を備えるとともに、ノ
ズル部12には各インク案内孔11と連通するインク吐
出孔13を開口させてある。
【0020】隔壁1は、チタン酸ジルコン酸鉛、ランタ
ンチタン酸ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛ある
いはこれらの混合物を主成分とする圧電セラミックスに
より形成するとともに、その側面形状を台形上としてあ
り、図2に示すように、矢印の方向に分極してある。な
お、各流路2の断面積は、0.008〜0.05mm 2
程度としてあり、また、流路2内には窒化珪素等の保護
膜Sを被着し、駆動用電極3がインクによって浸食を受
けることを防止してある。
【0021】また、15は枠体5外の絶縁基板4上に搭
載されたドライバーICであり、絶縁基板4上に配線し
た引出線16を経て各駆動用電極3に通電するようにな
っている。
【0022】さらに、絶縁基板4の下部には容器17を
接合してあり、容器17内にはインク供給穴8にインク
を導くためのインク供給通路18と、インク回収穴9か
らインクを回収するインク回収通路19を形成してあ
り、不図示のインクタンクから容器17のインク供給通
路18に供給されたインクは、インク供給穴8から一方
のインク溜6へ送られ、流路2内を通って他方のインク
溜7へ送られ、インク回収穴9からインク回収通路19
に回収するようになっている。
【0023】また、図1(a)(b)に示す本発明のイ
ンクジェット記録ヘッド20では、インク供給穴8の開
口部の面積の総和をSa、インク回収穴9の開口部の面
積の総和をSb、流路2をその長手方向に垂直な平面に
て切断した時の切断面の面積の総和をQsとした時、以
下のような関係を満足するように構成してある。
【0024】0.5≦Sa/Qs≦2.5 0.5≦Sb/Qs≦2.5 次に、図1(a)(b)に示すインクジェット記録ヘッ
ド20のインク滴の吐出原理について説明する。
【0025】このインクジェット記録ヘッド20よりイ
ンク滴を吐出するには、まず、インクとして顔料タイプ
の油性インクや水性染料インクあるいは紫外線硬化イン
ク等のインクを不図示の循環機構によって容器17のイ
ンク供給通路18に供給し、インク供給穴8よりインク
溜6、流路2及びインク溜7に送った後、インク回収穴
9からインク回収通路19へ回収するように循環させ
る。この状態で、例えば図2(a)示すように、駆動用
電極3b,3c及び駆動用電極3h,3iにそれぞれ正
極の電圧を、駆動用電極3a,3d,3g,3jに負極
の電圧を印加すると、隔壁1a及び隔壁1bが流路2a
側に屈曲変位するとともに、隔壁1d,1eが流路2d
側へ屈曲変位するため、流路2a,2d内に充填された
インクを加圧して、インク吐出孔9よりインク滴を吐出
させることができる。次に、各駆動用電極3a〜3d,
3g〜3jへの通電を遮断すると、屈曲変位していた隔
壁1a,1b,1d,1eが弾性作用によって元の形状
に戻り、流路2a,2d内が減圧される結果、インク溜
17からインクの導入が開始されることになり、さらに
前述した駆動用電極3a〜3d,3g〜3jの正負を逆
転して電圧を印加すると、図2(b)に示すように、隔
壁1a,1bが流路2aに対して外側へ屈曲変位すると
ともに、隔壁1d,1eが流路2dに対し外側へ屈曲変
位するため、流路2a,2d内がさらに減圧されてイン
クが充填されることになる。そして、駆動用電極3a〜
3d,3g〜3jの通電を遮断すると、屈曲変位してい
た隔壁1a,1b,1d,1eは弾性作用によって元の
形状にもどり、次のインク滴を吐出する段階に入るよう
になっており、これらの動作を順次繰り返すことによ
り、インク滴の吐出を連続的に行うことができるように
なっている。
【0026】そして、本発明のインクジェット記録ヘッ
ド20によれば、流路2内にゆったりとしたインクの流
れを発生させて循環させるようにしたことから、上述し
たように狭い流路2内にヘッド20の誤動作でインク吐
出孔13より気泡が入り込んだり、インクの凝集物がで
きたり、あるいはインク中の異物が流路2内に介在した
としても、これら気泡、インクの凝集物、異物等が流路
2内に滞在することを防止し、インク吐出孔13が目詰
まりを起こしたり、インク滴の吐出性能が低下すること
を防ぐことができる。
【0027】その為、本発明のヘッド20によれば、従
来のヘッド40のようにインク吐出孔36からインクの
吸引を行う必要が無く、多量の印刷を連続して行うこと
ができ、さらにはインク吐出孔13の直径よりも大きな
異物でも取り除くことができるというように、信頼性の
高いものとすることができる。
【0028】また、本発明のヘッド20によれば、ゆっ
たりとしたインクの流れを発生させて循環させるように
したことから、インク滴の連続吐出に伴って圧電セラミ
ックスからなる隔壁1が発熱したとしても流路2内のイ
ンクの温度が高くなり過ぎることを防止することがで
き、流路2内を流れるインクの温度を一定に保つことが
できるため、流路2内のインクの粘度が変化せず、一定
の速度でインク滴を吐出することが可能となり、長期間
の使用によって従来のヘッド40で見られたような印画
品質の低下を防ぐことができる。
【0029】ところで、流路2内のインク中に介在する
気泡、インクの凝集物、異物等をインク回収穴9より安
定して回収するとともに、流路2内のインクの温度を一
定に保つには、前述したように、インク供給穴8の開口
部の面積の総和をSa、インク回収穴9の開口部の面積
の総和をSb、各流路2をその長手方向に垂直な平面に
て切断した時の切断面の面積(断面積)の総和をQsと
した時、以下のような関係を満足するように構成するこ
とが重要である。
【0030】0.5≦Sa/Qs≦2.5 0.5≦Sb/Qs≦2.5 なぜなら、インク供給穴8の面積の総和(Sa)及びイ
ンク回収穴9の面積の総和(Sb)が、流路2の断面積
の総和(Qs)に対して極端に狭くなると、流路2内に
おけるインクの流量が少なく、流路2内のインク中に介
在する気泡、インクの凝集物、異物等を効率良く押し流
すことができず、インク吐出孔13が目詰まりを起こし
たり、流路2内を流れるインクの温度を一定に保つこと
が難しくなり、インク滴の吐出速度が変動して印画品質
が低下するからであり、特に、インク供給穴8の開口部
の面積の総和(Sa)と、各流路2の断面積の総和(Q
s)との比率、又はインク回収穴9の開口部の面積の総
和(Sb)と、各流路2の断面積の総和(Qs)との比
率が、それぞれSa/Qs<0.5,Sb/Qs<0.
5となる場合、この傾向が顕著となるからである。
【0031】また、インク供給穴8の開口部の面積の総
和(Sa)及びインク回収穴9の開口部の面積の総和
(Sb)が、各流路2の断面積の総和(Qs)に対して
極端に広くなると、流路2におけるインクの流量が過多
となり、インク吐出孔13からノズル板14の表面にイ
ンクが溢れ、インク滴の吐出に支障をきたす場合があ
り、特にインク供給穴8の開口部の面積の総和(Sa)
と、各流路2の断面積の総和(Qs)との比率、又はイ
ンク回収穴9の開口部の面積の総和(Sb)と、各流路
2の断面積の総和(Qs)との比率が、それぞれ2.5
<Sa/Qs,2.5<Sb/Qsとなる場合、この傾
向が顕著となるからである。
【0032】なお、好ましくは、インク供給穴8の開口
部の面積の総和(Sa)と、上記インク回収穴9の開口
部の面積の総和(Sb)とが、Sa≦Sbの関係を満た
すようにすることが良い。
【0033】即ち、インク供給穴8の開口部の面積の総
和(Sa)と、インク回収穴9の開口部の面積の総和
(Sb)とが、Sa≦Sbの関係を満たようにすること
で、インク回収穴9でのインクの流量をインク供給穴8
でのインクの流量と同等又はより大きくすることができ
るため、結果として流路2内にはインク供給穴8側から
インク回収穴9側に向かうインクの流れを常に安定して
発生させることができるからである。
【0034】ただし、インク回収穴9の開口部の面積の
総和(Sb)と、インク供給穴8の開口部の面積の総和
(Sa)との比率(Sb/Sa)が著しく大きくなると
ともに、インク供給穴8の開口部の面積の総和(Sa)
が大きくなり過ぎると、インク供給穴8からのインクの
流入に対してインク回収穴9からのインクの流出が多く
なり過ぎ、流路2内の圧力が低下して流路2に連通する
インク吐出孔13から空気を引き込み、特に10<Sa
/Qs、2.5<Sb/Saとなると、この傾向が顕著
となる。
【0035】その為、インク供給穴8の開口部の面積の
総和(Sa)と、上記インク回収穴9の開口部の面積の
総和(Sb)とが、Sa≦Sbの関係を満足するように
構成する場合には、インク供給穴8の開口部の面積の総
和(Sb)と、各流路2の断面積の総和(Qs)との比
率は、0.5≦Sa/Qs≦1.0とするとともに、イ
ンク回収穴9の開口部の面積の総和(Sb)と、インク
供給穴8の開口部の総和(Sa)との比率は、1.0≦
Sb/Sa≦2.5とすることが好ましい。
【0036】次に、図1(a)(b)に示すインクジェ
ット記録ヘッド20の製造方法について説明する。
【0037】まず、絶縁基板4としてセラミック板やガ
ラス板を用意する。セラミック板の種類としては特に限
定するものではないが、例えばアルミナ、ジルコニア、
フォルステライト、ジルコン等を主成分とする絶縁性セ
ラミックスが好適である。
【0038】そして、この絶縁基板4に、炭酸ガスレー
ザー等のレーザー加工にて所定の位置にインク供給穴8
とインク回収穴9をそれぞれ穿孔した後、厚み方向に分
極を施した圧電セラミック板を絶縁基板4上の所定の位
置にエポキシ系等の接着剤にて貼り付ける。ただし、イ
ンク供給穴8とインク回収穴9の穿孔にあたっては、流
路2の断面積に応じて0.5≦Sa/Qs≦2.5及び
0.5≦Sb/Qs≦2.5の関係を満足するようにす
る。
【0039】次に平面研削盤を用いて、圧電セラミック
板を切り欠いて側面形状を台形状とした後、ダイヤモン
ドブレードにて圧電セラミック板に流路2となる複数の
溝を並設する。この時、溝を仕切る壁が隔壁1となる。
【0040】次いで、各隔壁1の側面上半分及び絶縁基
板4上に、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、CVD法等の膜形成手段にて、アルミニウ
ム、パラジウム、ニッケル、金、銅等からなる金属膜を
被着し、隔壁1の側面上半分に被着した金属膜を駆動用
電極3とするとともに、絶縁基板4上に被着した金属膜
を駆動用電極3の引出線16とし、さらに前記膜形成手
段にて駆動用電極3及びその引出線16に窒化珪素等の
保護膜Sを被着する。
【0041】しかる後、各隔壁1、インク供給穴8及び
インク回収穴9を包囲するように、枠体5を絶縁基板4
上にエポキシ系等の接着剤にて気密に接合する。
【0042】そして、Ni−Fe系合金やモリブデン等
の金属からなる蓋部10を、インク案内孔11の中心
が、流路2の幅方向の中心と一致するように、隔壁1及
び枠体5の頂面にエポキシ系等の接着剤にて接合し、さ
らに蓋部10上にポリイミド樹脂等の樹脂からなるノズ
ル部12をエポキシ系等の接着剤で接合する。
【0043】この後、枠体5外で、引出線16が形成さ
れた絶縁基板4上にドライバーIC15を搭載し、リフ
ロー炉に通して結線を行った後、エキシマレーザー等の
レーザー加工によって、ノズル部12に各インク案内孔
11と連通するインク吐出孔13を開口させるととも
に、絶縁基板4の下部に、インク供給通路18とインク
回収通路19を備えた容器17をエポキシ系等の接着剤
にて気密に接合することにより得ることができる。
【0044】以上、前述した実施形態では、常時インク
を循環させながらインク滴の吐出を行った例を示した
が、普段はインクの循環を止めた状態でインク滴の吐出
を行い、インク滴の吐出性能に低下が見られた場合や、
高速印刷や連続印刷等を行う場合に、必要に応じてイン
クを循環させても良い。
【0045】また、本発明は図1(a)(b)に示した
ものだけに限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲であ
れば、変更や改良できることは言うまでもない。
【0046】
【実施例】(実施例1)図1(a)(b)に示すインク
ジェット記録ヘッド20について具体的に説明する。
【0047】まず、絶縁基板4として、65mm×25
mm×1mmのアルミナセラミック板に、1.2mm×
1.5mmの丸長穴のインク供給穴8とインク回収穴9
を炭酸ガスレーザーにてそれぞれ6個穿設した後、10
mm×3mm×0.5mmの板状をなし、厚み方向に分
極処理したチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする4枚の
圧電セラミック板を、インク供給穴8とインク回収穴9
との間の絶縁基板4上に一直線に並べ、エポキシ系接着
剤にて貼り付け、次いで、平面研削盤にて圧電セラミッ
ク板の端部を切り欠いて、絶縁基板4とのなす角が60
°のテーパーを形成し、その側面形状を台形状とすると
ともに、圧電セラミック板の上面を研削して高さが0.
45mmとなるように揃えた。
【0048】さらに、厚みが70μmのダイヤモンドブ
レードを用いて、圧電セラミック板の長辺に対して垂直
に、深さ0.45mm、ピッチ0.14mmで流路2を
284本形成した。
【0049】次に、真空蒸着法により隔壁1の側面上半
分にアルミニウムの金属膜を被着して駆動用電極3を形
成するとともに、絶縁基板4上の所定位置にもアルミニ
ウムの金属膜を被着して駆動用電極3の引出線16を形
成した後、さらに流路2の内壁面にスパッタリング法に
て窒化珪素の保護膜Sを被着した。
【0050】そして、外形状が50×17mm、内形状
が42×13mm、厚みが0.45mmであるモリブデ
ン製の枠体5を、各隔壁1、インク供給穴8及びインク
回収穴9を包囲するように絶縁基板4上にエポキシ系接
着剤にて気密に接合し、各流路2の両端と枠体5とで形
成される凹部をインク溜6,7とした。
【0051】そして、枠体5及び隔壁1の頂面に、外形
状が50mm×17mm×0.07mmの板状であっ
て、各流路2と連通する直径60μm程度のインク案内
孔11を備えたモリブデン製の蓋部10をエポキシ系接
着剤にて接合し、さらに蓋部10上に、外形状が50m
m×13mm×0.05mmの板状をしたポリイミド樹
脂製のノズル部12をエポキシ系接着剤にて接合した。
【0052】次いで、絶縁基板4上に形成した引出線1
6上にドライバーIC15を搭載しリフロー炉に通して
結線するとともに、絶縁基板4の下部にインク供給通路
18とインク回収通路19を有する容器17をエポキシ
系接着剤にて接合した後、エキシマレーザーにて、イン
ク案内孔11と連通する直径28μm程度のインク吐出
孔13をノズル部12に穿孔することにより図1(a)
(b)に示す本発明のインクジェット記録ヘッド20を
作製した。
【0053】そこで、得られたヘッド20を用いて、同
一インク吐出孔13から連続して吐出されるインク滴の
吐出速度と、連続印刷させた時のインク滴の吐出不良個
所の個数を調べる実験を行った。
【0054】インク滴の吐出速度は、5kHzで100
000回連続してインク滴を吐出しながら、同一のイン
ク吐出孔13から吐出されたインク滴を高速度カメラで
一定間隔で撮影し、インク吐出孔13とインク滴の距離
からインク滴の吐出速度を算出した。
【0055】また、連続印刷時におけるインク滴の吐出
不良個所の個数は、ヘッド20のインク吐出孔13の列
が主走査方向に垂直になるように記録装置に固定して、
平坦なテーブル上に固定した印刷用紙を数値制御によっ
て主走査方向に往復させながら主走査方向の往復毎に副
走査方向に一定量移動させることにより、360dpi
の線、格子模様、ベタ塗り部及び文字等からなるモノク
ロテストパターンを印刷し、印刷後のテストパターンを
100cm2毎に顕微鏡によって観察し、インク滴の未
着、著しい位置ずれ及び不要なインク滴の付着等、イン
ク滴の吐出に起因する印刷不良と判定された箇所の個数
を調べた。ただし、この実験では、インク供給穴8、イ
ンク溜6、流路2、インク溜7及びインク回収穴9にか
けてインクを循環させながらインク滴の吐出を行った。
【0056】また、比較のために図3(a)(b)に示
す従来のインクジェット記録ヘッド40も用意して同様
の実験を行った。ただし、従来のインクジェット記録ヘ
ッド40は、インク滴の吐出性能に影響を与える、イン
ク吐出孔26の直径、インク吐出孔26の間隔、流路5
3の幅、流路53の高さ、流路53の長さを全て本発明
のヘッド20と同じとした。
【0057】同一インク吐出孔13から連続して吐出さ
れるインク滴の吐出速度は表1に、連続印刷させた時の
インク滴の吐出不良個所の個数は表2にそれぞれ示す通
りである。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】この結果、表1より判るように、本発明の
ヘッド20は従来のヘッド40に対してインク滴の吐出
速度が安定しており、また、表2より判るように、連続
印刷を行ってもインク滴の吐出不良が少ないことが判
る。
【0061】この理由について確認したところ、本発明
のヘッド20では、流路2内のインクを循環させている
ことから、流路2内のインクの温度がほぼ一定で、イン
ク滴の粘度が安定しているため、インク滴の吐出速度を
一定とすることができ、また連続印刷においては、流路
2内のインクの温度がほぼ一定で、インク滴の粘度が安
定していること、及び流路2内のインク中に気泡、イン
クの凝集物、異物等が滞在し難いこと等により、インク
滴の吐出不良が増大しなかったものと思われる。
【0062】この結果、本発明のヘッド20は、インク
滴の着弾位置ズレが少なく、安定したインク滴の吐出が
可能な高性能のヘッドであることが判る。 (実施例2)次に、図1(a)(b)に示すインクジェ
ット記録ヘッド20のインク供給穴8及びインク回収穴
9の寸法及び個数を変更し、インク供給穴8の開口部の
面積の総和(Sa)と各流路2をその長手方向に垂直な
平面にて切断した時の切断面の面積の総和(Qs)との
比率(Sa/Qs)、インク回収穴9の開口部の面積の
総和(Sb)と各流路2をその長手方向に垂直な平面に
て切断した時の切断面の面積の総和(Qs)との比率
(Sb/Qs)、及びインク供給穴8の開口部の面積の
総和(Sa)とインク回収穴9の開口部の面積の総和
(Sb)との比率(Sb/Sa)を異ならせた時の連続
印刷時におけるインク滴の吐出不良個所の個数を測定し
た。
【0063】結果は表3に示す通りである。
【0064】
【表3】
【0065】この結果、インク供給穴8の開口部の面積
の総和(Sa)と各流路2をその長手方向に垂直な平面
にて切断した時の切断面の面積の総和(Qs)との比率
(Sa/Qs)が、0.5≦Sa/Qs≦2.5の範囲
にあり、かつインク回収穴9の開口部の面積の総和(S
b)と各流路2をその長手方向に垂直な平面にて切断し
た時の切断面の面積の総和(Qs)との比率(Sb/Q
s)が0.5≦Sb/Qs≦2.5の範囲にあるもの
は、30分の連続印刷後でもインク滴の吐出不良個所が
500以下と、印刷初期に対して印刷不良箇所が大きく
増加することはなく、安定した品質の印画が得られるこ
とが判る。
【0066】特に、インク回収穴9の開口部の面積の総
和(Sb)が、インク供給穴8の開口部の面積の総和
(Sa)より大きくなる場合に、インク供給穴8からイ
ンク回収穴9にかけてのインクの流れが円滑となり、し
かも、インク供給穴8の開口部の面積の総和(Sa)
と、各流路2の断面積の総和(Qs)とが、0.5≦S
a/Qs≦1.0の関係を満たし、かつ、インク回収穴
8の開口部の面積の総和(Sa)と、インク回収穴9の
開口部の面積の総和(Sb)とが、1.0≦Sb/Sa
≦2.5の関係を満足するものでは、30分の連続印刷
後でもインク滴の吐出不良個所を300以下とし、印刷
不良箇所をさらに低減することができ、さらに優れた品
質の印画が得られることが判る。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のインクジェ
ット記録ヘッドは、絶縁基板上に、圧電セラミックスか
らなる複数の隔壁を並設し、各隔壁間をインクの流路と
するとともに、上記各隔壁の側面には駆動用電極を備
え、かつ各隔壁の両端側には各流路と連通するインク溜
を有する流路部材と、上記流路及びインク溜を覆うよう
に上記流路部材に接合され、各流路と連通するインク吐
出孔を備えたノズル板とからなり、上記一方のインク溜
を構成する絶縁基板には上記各流路へインクを供給する
ためのインク供給穴を、他方のインク溜を構成する絶縁
基板には上記流路内のインクを回収するためのインク回
収穴をそれぞれ設け、上記インク供給穴の開口部の面積
の総和をSa、上記インク回収穴の開口部の面積の総和
をSb、かつ上記各流路をその長手方向に垂直な平面に
て切断した時の切断面の面積の総和をQsとした時、
0.5≦Sa/Qs≦2.5、0.5≦Sb/Qs≦
2.5の関係を満足するようにしたことから、流路内の
インク中に取り込まれた気泡やインクの凝集物あるいは
異物を取り除くことができ、インク吐出孔の目詰まりを
防止できるとともに、流路内を流れるインクの温度を常
に一定とすることができるため、インクの粘度を安定さ
せることができ、インク滴の吐出量や吐出速度のバラツ
キを防ぐため、長期間にわたって連続印刷を行っても優
れた品質の印画を得ることができる。
【0068】特に、本発明のヘッドでは、インク供給穴
の開口部の面積の総和(Sa)と、各流路をその長手方
向に垂直な平面にて切断した時の切断面の面積の総和
(Qs)が、0.5≦Sa/Qs≦1.0の関係を満足
するとともに、インク供給穴の開口部の面積の総和(S
a)と、インク回収穴の開口部の面積の総和(Sb)
が、1.0≦Sb/Sa≦2.5の関係を満足するよう
にすることで、流路内に流れるインクの量を適切な範囲
としながら、特にインクの流れが停滞し難く円滑なもの
となるために、流路内におけるインクの温度がさらに安
定するとともに、流路内からインクの凝集物や異物を確
実に取り除くことができるため、インク滴の吐出不良の
少ない優れた印画が得られ、しかも連続印刷における印
画品質の安定性が特に優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録ヘッドを示す
図で、(a)はその一部を部分破断した斜視図、(b)
はその正面図である。
【図2】(a)(b)は本発明に係るインクジェット記
録ヘッドの駆動原理を説明するための断面図である。
【図3】従来のインクジェット記録ヘッドを示す図で、
(a)は一部を部分破断した斜視図、(b)は(a)の
X−X線断面図である。
【符号の説明】
1:隔壁 2:流路 3:駆動用電極 4:絶縁基板
5:枠体 6,7:インク溜 8:インク供給穴 9:インク回収
穴 10:蓋部 11:インク案内孔 12:ノズル部 13:インク吐
出孔 14:ノズル板 15:ドライバーIC16:引出線 17:容器 1
8:インク供給通路 19:インク回収通路 20:インクジェット記録ヘッ
ド 31:流路部材 32:隔壁 33:流路 34:駆動
用電極 35:ノズル板 36:インク吐出孔 37:インク室 38:封止部材
39:インク供給穴 30:引出線 40:インクジェット記録ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる
    複数の隔壁を並設し、各隔壁間をインクの流路とすると
    ともに、上記各隔壁の側面には駆動用電極を備え、かつ
    各隔壁の両端側には各流路と連通するインク溜を有する
    流路部材と、上記流路及びインク溜を覆うように上記流
    路部材に接合され、各流路と連通するインク吐出孔を備
    えたノズル板とからなり、上記一方のインク溜を構成す
    る上記絶縁基板には上記各流路へインクを供給するため
    のインク供給穴を、他方のインク溜を構成する上記絶縁
    基板には上記流路内のインクを回収するためのインク回
    収穴をそれぞれ備え、上記インク供給穴の開口部の面積
    の総和をSa、上記インク回収穴の開口部の面積の総和
    をSb、かつ上記各流路をその長手方向に垂直な平面に
    て切断した時の切断面の面積の総和をQsとした時、 0.5≦Sa/Qs≦2.5 0.5≦Sb/Qs≦2.5 の関係を満足するようにしたことを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】上記インク供給穴の開口部の面積の総和
    (Sa)と上記インク回収穴の開口部の面積の総和(S
    b)が、 Sa≦Sb の関係を満足するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】上記インク供給穴の開口部の面積の総和
    (Sa)と上記各流路をその長手方向に垂直な平面にて
    切断した時の切断面の面積の総和(Qs)が、 0.5≦Sa/Qs≦1.0 の関係を満足するとともに、上記インク供給穴の開口部
    の面積の総和(Sa)と上記インク回収穴の開口部の面
    積の総和(Sb)が、 1.0≦Sb/Sa≦2.5 の関係を満足するようにしたことを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット記録ヘッド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8449077B2 (en) 2010-06-28 2013-05-28 Fujifilm Corporation Droplet ejection head
JP2015196344A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 株式会社東芝 インクジェットプリンタヘッド
US9682553B2 (en) 2014-07-30 2017-06-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Inkjet head having a plurality of lid members connected to nozzles and an inkjet apparatus having the inkjet head
JP2017185817A (ja) * 2017-06-05 2017-10-12 株式会社東芝 インクジェットプリンタヘッドとインクジェットプリンタ

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