JP2002321123A - 放電切削加工方法及び装置 - Google Patents

放電切削加工方法及び装置

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JP2002321123A
JP2002321123A JP2002059166A JP2002059166A JP2002321123A JP 2002321123 A JP2002321123 A JP 2002321123A JP 2002059166 A JP2002059166 A JP 2002059166A JP 2002059166 A JP2002059166 A JP 2002059166A JP 2002321123 A JP2002321123 A JP 2002321123A
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geometrical
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cutting
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Claudio Tricarico
トリカリコ クラウディオ
Roger Delpretti
デルプレッティ ロジェ
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Agie Charmilles New Technologies SA
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/14Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply
    • B23H7/20Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply for programme-control, e.g. adaptive
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/26Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode
    • B23H7/30Moving electrode in the feed direction

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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度と高い加工平坦度を有する切削加工を
行なう放電切削方法及び装置を得る。 【解決手段】 連続する層の形で加工ピース14を切削
する放電切削装置であって、管状のツール電極31を回
転自在に支承する回転スピンドル支承部30と、ツール
電極と加工ピース14との間のx,y,z軸方向の3次
元運動を制御するため数値制御ユニットCNを有する。
調整モジュールMRは、ツール電極の長さ方向の摩耗
と、その軌道に沿う補正をシミュレートする。ツール電
極と加工ピースの間の幾何学的位置関係のタイプ、つま
りツール電極の下側における開口の有無、及び側方にお
ける1個ないし2個の内壁の有無等の幾何学的位置関係
に対応する長さ方向摩耗の様々な数値を数値制御ユニッ
トCNに伝送して切削加工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電切削装置を使用
して3次元加工ピースを切削加工するため、 ―被加工面の寸法に対して小さい直径を有する円筒形の
ツール電極を回転自在に支持し、 ―数値制御ユニットを用いてツール電極と前記加工ピー
スとの間の相対的な(x,y,z)軸方向の3次元運動
を制御し、 ―情報処理モジュールMIによって加工すべき形状を重
ね合わされた仮想の層の形で記憶し、 ―ツール電極による各仮想層を一条毎に掃引する軌道を
シミュレートし、さらに、各層ごとに切削するための対
応する制御信号を数値制御ユニットに伝送し、 ―調整モジュールによってツール電極の長さ方向の摩耗
をその軌道に応じてシミュレートし、更に、この長さ方
向の摩耗を補正してツール電極の先端の動きを前記層と
平行に維持するために対応する補正信号を数値制御ユニ
ットに伝送することよりなる放電切削方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にEDM(Electric Di
scharge Machining)切削加工と称さ
れるこの加工方法は例えば本件出願人によるヨーロッパ
特許第0555818号、スイス国特許第689182
号、及び米国特許第5911888号に開示されてい
る。EDM切削加工分野での経験から、円筒形ないし筒
状のツール電極の摩耗を連続して補正することができる
ことが証明されている。
【0003】その根拠となる仮定は、容積摩耗が一定で
あることと、ツール電極の形状がほぼ不変であることで
ある。従って、加工ピースから削り落とすべき材料の容
積を知ることによって、ツール電極の摩耗を前もって知
り、段階的にこれを補正することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複雑な加工ピ
ースを削って行って、100分の1ミリメートルに近い
若しくはそれ以下の加工平坦度を達成することが問題に
なる場合には、最初の仮説の有効性に限界があることを
確認することができた。
【0005】複雑な幾何学的形状の場合には、EDM切
削加工でのピースの加工条件は劇的に変化し得るし、ま
た、これがツール電極の長さ方向の摩耗率に大きく関連
して連続層の重なり合いがかなりの平坦度に誤差を引き
起こすことにもなる。
【0006】本発明の目的は、これらの欠点を解決し、
かつ高精度、高平坦度の加工を可能にするEDM切削加
工方法及び装置を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明EDM切削加工方
法はこの目的を達成するため、ツール電極の長さ方向の
摩耗に関する幾つかの数値を、ツール電極と前記加工ピ
ースの周囲材料との間の幾何学的相対位置関係に従って
想定して記憶し、及びシミュレートする幾何学的相対位
置関係に関連するこれらの各数値に対応する補正信号を
数値制御ユニットに伝送することを特徴とするツール電
極の長さ方向の摩耗についていくつかの数値を、ツール
電極と前記加工ピースの周囲材料との間の相互的幾何学
配置に従って予想すること、及びこれらの各数値に対応
する補正信号を数値制御ユニットの方へ伝達することを
特徴とする。
【0008】ツール電極が受ける幾何学的位置関係のタ
イプに従ってツール電極の長さ方向ないし容量的摩耗に
ついていくつか典型的な数値を利用することによって、
ツール電極の先端の極めて平坦な平面送り、したがって
高い加工精度を得ることができる。
【0009】好適な実施例においては、前記数値は、一
方ではツール電極の先端下側に位置する周囲材料内に作
業液を流れ易くする開口が有るか無いかを、他方ではツ
ール電極の側方に所定第1距離より小さい距離における
少なくとも1つ又は2つの内壁の有無を考慮に入れてい
る。
【0010】これらの特徴によって、ツール電極の摩耗
に影響を及ぼす主な要因を考慮に入れ、従ってEDM切
削加工の精度を向上させることができる。
【0011】好ましい実施例によれば、以下のような幾
何学的位置関係について長さ方向の摩耗の数値が決定さ
れる:即ち、 ―所定の第2距離より小さい距離だけ離れて少なくとも
2個の内壁が存在しかつツール電極の下側に開口がない
ことにより決定される第1幾何学的位置関係、 ―所定の最大第2距離より小さい距離だけ離れて少なく
とも2個の内壁が存在しかつツール電極の下側に開口が
存在することにより決定される第2幾何学的位置関係、 ―ツール電極の所定の第1距離より小さい距離に位置す
る内壁が存在せずかつツール電極の下側に開口が存在す
ることにより決定される第3幾何学的位置関係、 ―ツール電極の所定の第1距離より小さい距離に位置す
る内壁が存在しかつツール電極の下側に開口が存在する
ことにより決定される第4幾何学的位置関係、 ―所定の第1距離より小さい距離に位置する内壁が存在
しかつツール電極の下側に開口が存在しないことにより
決定される第5幾何学的位置関係、 ―所定の第1距離より小さい距離に位置する内壁が存在
せずかつツール電極の下側に開口が存在しないことによ
り決定される第6幾何学的位置関係。
【0012】更に好適な実施例においては、更に以下の
幾何学的位置関係を考慮して長さ方向摩耗の数値が決定
する: ―先行の幾何学的位置関係の境界に、次の幾何学的位置
関係との間に残存する材料を切削するための第7の幾何
学的位置関係、 ―1ないし数回の仕上げ切削を行うための第8の幾何学
的位置関係。これらの幾何学的位置関係によって、切削
加工を細分化しもしくは区域に分解し、その中で長さ方
向摩耗ないし容積摩耗に関して高い精度で近似させるこ
とができる。
【0013】更に好適な実施例においては、各々の幾何
学的位置関係について、所定の数値で切削し、これらの
幾何学的位置関係について実際の長さ方向摩耗を測定
し、そして長さ方向摩耗の予め設定された数値を測定値
と置換することによって、長さ方向摩耗値が決定する。
【0014】これらの特徴によって、他の数多くの因
子、例えば温度変化、加工屑による作動液の汚れ具合、
放電切削における放電により炭化された作動液の劣化、
等々による長さ方向もしくは立体的摩耗の変化を補正す
ることができる。
【0015】更に、本発明は層ごとの放電切削によって
3次元加工ピースを切削するため、 ―被加工面の寸法に対して小さい直径を有する円筒形状
のツール電極を回転自在に支承する回転支承部と、 ―ツール電極と加工ピースとの間の相対的な3次元運動
を制御するための数値制御ユニットと、 ―加工すべき形状を重なり合う仮想の層の形式として記
憶することができるようにする情報処理モジュールと、 ―ツール電極が仮想の層の各層を順次に一条毎に掃引す
るようにしてその軌道をシミュレートすることができる
ようにし、さらに、数値制御ユニットに対応する制御信
号を伝送するように構成されたシミュレーションモジュ
ールと、 ―ツール電極の長さ方向摩耗とその軌道に沿ったその補
正をシミュレートし、かつツール電極先端部の動きが前
記層と平行に維持するようこの長さ方向の摩耗を調整し
補正する補正信号を数値制御ユニットに伝送する調整モ
ジュールとを具えた放電切削装置において、前記調整モ
ジュールは、前記ツール電極と前記加工ピースの周囲材
料との間の幾何学的相対位置関係に従ってツール電極の
長さ方向摩耗の数値を幾つか想定し、さらにこれらの数
値の各々に対応する補正信号を数値制御ユニットに伝送
する構成としたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下この発明を図示の実施例に基
づき説明する。図1の放電切削加工装置の実施の形態に
おいてはフレーム10を有し、このフレーム10に設け
た支持コラム11上に作動液又は誘電液を収容したリザ
ーバ12を配置する。このリザーバ12には加工ピース
14を固定したテーブル15を配置する。
【0017】フレーム10の上部には2本のレール20
を設け、レール20上にはモータ22によってy軸方向
に摺動自在に駆動される支持台21を取り付ける。支持
台21上にはキャリッジ23をx軸方向に摺動自在に取
り付け、キャリッジ23をモータ24により駆動する。
【0018】ツールキャリヤ手段27をキャリッジ23
においてz方向に摺動自在に構成し、モータ28により
垂直方向に駆動される。ツールキャリヤ手段27は回転
スピンドル支承部30を設け、この回転スピンドル支承
部30に中空円筒形状のツール電極31を着脱自在式に
支持する。この構成によって、加工ピース14と、切削
面又は侵食キャビティの寸法に対して回転する小さい直
径のツール電極31との間に3次元x,y,z軸方向の
相対並進運動を生ずることができる。
【0019】電気回路CGはツール電極31及び加工ピ
ース14に電気的に接続しており、ツール電極31と加
工ピース14の間に加工放電を開始しまた維持するよう
に構成する。
【0020】制御ユニットCPUはこのため、電気回路
CGの様々な電気構成部品のパラメータを制御すること
を可能にする電子制御モジュールCEを有する。
【0021】制御ユニットCPUは、また、ツール電極
31と加工ピース14の間の相対的3次元運動を制御す
るため、3個のモータ22,24,28に対して制御信
号を送るように構成された数値制御モジュールCNを有
する。
【0022】制御ユニットCPU内に設ける情報処理モ
ジュールMIは、加工ピースの幾何学的形状を仮想の層
33の積層構造の形式にして記憶する。これらの層33
の厚さは、粗削り加工のための数ミリメートルと仕上げ
加工のための数マイクロメートルの間で変化することが
できる。
【0023】上述の装置と接続する制御ユニットCPU
は、一方ではツール電極31の先端部が各仮想層におい
て順次に連続して掃引する溝としてこのツール電極の軌
道をシミュレートするように、また他方では、この掃引
を各仮想層毎に実行するために数値制御モジュールCN
に対応の制御信号を伝達するように構成されたシミュレ
ーションモジュールMSを含んでいる。このシミュレー
ションモジュールMS並びに情報処理モジュールMI
は、CAD/CAMソフトウエア内に組み込まれること
ができ、これらのソフトはいくつかのタイプ、例えばC
Nインダストリーズ社(la societe CN Industries, 25
4 rue Francis de Pressense, F-69625 Villeurbanne-C
EDEX)から発売されているソフトなどが知られている。
【0024】制御ユニットCPUはさらに、一方ではツ
ール電極31の長さ方向の摩耗とその軌道に沿った補正
をシミュレートし、他方では各仮想層33と平行にツー
ル電極31の先端部の動きを維持するため補正信号を数
値制御モジュールCNに伝送し、この長さ方向の摩耗を
調整し補正することを可能にする調整モジュールMRを
含んでいる。層毎の「EDM切削加工」というこのタイ
プの加工法では、一般に20〜50%の容積減少率の摩
耗の激しい状態で切削する方がいい。なぜなら、これに
よってツール電極31の先端部の定常形状が極めて迅速
に現出し易くなり、また回転速度も、毎分数千回転ほど
の高い回転速度にするのが好ましい。しかしながら、用
途によっては摩耗の度合が低い状態で行なうこともあ
る。たとえば薄い層によって平坦誤差の修正を行う場合
などでは摩耗の度合が低い状態で行なう。
【0025】この回転ツール電極によるEDM切削加工
方式の一般的技術は、特に、本件出願人のヨーロッパ特
許第0555818号、スイス特許第689182号、
米国特許第5911888号明細書に開示されており、
参考としてこれ等の特許を本明細書に掲げた。
【0026】本発明によれば、調整モジュールMRは、
ツール電極31と加工ピースの周囲材料との間の幾何学
的相対位置関係のタイプに従ってツール電極の長さ方向
の摩耗の値のいくつかを想定するため、更に、これらの
数値のそれぞれに対応する摩耗の補正信号を数値制御モ
ジュールCNに伝送する構成とする。
【0027】これらの長さ方向又は立体的な摩耗の数値
は、特に、ツール電極31と加工ピース14の間の作動
液の流れの幾何学的位置関係を考慮する。本発明は、特
に、作動液の流れ状態が局部的にほぼ一定のままである
ような典型的な例をいくつか選択するというものであ
る。従来は、層の全面積について単に1個の値の長さ方
向摩耗が想定されていた。本発明はこれに反して、ツー
ル電極と加工ピースの周囲材料との間の幾何学的相対位
置関係に従って、長さ方向又は立体的摩耗をそのセグメ
ント又は帯域の各幾何学的領域毎に種々の補正の数値を
想定する。さらに、図示の種々の場合について、例えば
種々の加工位相、様々なギャップ、種々の粗さ、等々、
その他の特定の加工パラメータを想定することができ
る。
【0028】従って調整モジュールMRは、長さ方向の
摩耗のシミュレーションと数値設定に際して以下を考慮
して構成される。即ち、 a)ツール電極31の先端部の下側に位置する周囲材料
中に作動液を流れ易くする開口の存在の有無、及び b)ツール電極からの距離が所定の第1距離よりも小さ
い距離にある少なくとも1個又は2個の内壁の周囲材料
における存在の有無。
【0029】本発明の実施例では、ツール電極は軸方向
孔を有する中空の筒状形状をしており、長さ方向摩耗の
数値はこの軸方向孔と周囲材料内の開口との間に作動液
が通過するか否かを考慮する。
【0030】調整モジュールMRは従って、以下の1〜
6までの幾何学的相対位置関係の各々について摩耗の長
さ方向の数値を想定するようにして構成される:
【表2】 上の表において、「内壁が1個ある」とは内壁が、ツー
ル電極の所定の第1距離d1より短い又はこれと等しい
距離に位置していることを意味する。更に、「内壁が2
個ある」とは、2つの内壁が所定の第2距離d2より短
い又はこれと等しい距離だけ隔たっていることを意味し
ている。
【0031】図2A乃至図2Hの実施例において、所定
の第1距離d1は、 d1=g であり、所定の第2距離は、 d2=2(R+g)である。式中、Rはツール電極の外
径、gはギャップである。
【0032】図2Aに示す位置関係1は、底面が塞がれ
た狭い溝に対応する。ツール電極は加工ピースの2つの
内壁のすぐ近くで両側から削る。さらにツール電極の軸
方向孔32は層の底で閉鎖又は閉塞されている。切削時
に削られる材料を斜線で示す。溝の2つの内壁は距離2
(R+g)だけ隔たっている。
【0033】他の実施例では、溝はもっと長い距離隔た
る場合がある。例えば2(R+r+g)より小さいある
いはそれと等しい距離で、これはツール電極が往復の間
に2rの隔たりを持って往復するときの溝に相当する。
2rはツール電極の内径である。この場合は溝が大きく
て、位置関係5の中間位置の状況に当たる。
【0034】位置関係2(図2B参照)は、位置関係1
と同じだか、軸方向孔32が加工ピース14に予め形成
されている開口又はスリット35と連通している点で異
なっている。
【0035】位置関係3(図2C参照)は、加工ピース
平面の端縁を切削する状況に対応する。加工ピース平面
の端縁に軸方向孔が開口して切削を行なうツール電極3
1の近くに内壁は存在しない。
【0036】位置関係4(図2D参照)は、軸方向孔が
加工ピースの端縁に開口して切削する状況に対応する。
ツール電極31は、仕上げられた加工ピースの内壁に沿
って軸方向孔が開放した状態で切削する。
【0037】位置関係5(図2E参照)は、片側が開放
した加工ピースを切削する状況に対応する。ツール電極
31は加工ピース平面により軸方向孔が塞がった状態で
加工ピースを仕上げようと切削している。
【0038】位置関係6(図2F参照)は、加工ピース
平面を掃引する状況である。軸方向の穴32は加工ピー
ス平面によって塞がれており、ツール電極31は一方で
は加工ピース14の輪郭の内側に向かって、他方では仕
上げ部品の輪郭の外側から離れた部位を掃引する状況で
もある。
【0039】位置関係7(図2G参照)は、残り又はそ
の中間に対応する。ツール電極31は、場合によっては
先行の位置関係の境界に残留する材料の隆起部36を切
削する状況を示す。これらの残留隆起部は、特に幾つか
の実施例で生じる。ツール電極のパスの計算が筒状のツ
ール電極について行われるから、実際上はツール電極の
先端が短い初期段階経過後に円錐台形になる。
【0040】位置関係8(図2H参照)は、仕上げ切削
の場合である。ツール電極31は狭い横のズレをつけて
加工ピースの端縁を通過する。これは先行切削の粗さを
除去する目的で一層細かな切削条件で行われる。この位
置関係では、軸方向孔が塞がった作業と開放した作業を
区別する必要はないことに留意すべきである。目指すの
は層の底部ではなく、その層の側面部分だけだからであ
る。一方では高さの誤差は重要ではなく、他方では削る
べき分量は無視し得る。従って立体的な摩耗の変化によ
る高さのずれも同じく無視し得る。
【0041】このようにして、調整モジュールMRはツ
ール電極の長さ方向の摩耗の異なる8つの数値を持ち得
ることになる。シミュレーションモジュールMSは種々
の帯域、部位又はセグメントの位置を切削すべき各層に
ついて決定するよう構成される。これらの帯域内では、
所定の位置関係に対応する。こうしてシミュレーション
モジュール及び調整モジュールは、ツール電極の実際の
摩耗の正確な補正を得るために描く幾何学的相対位置関
係に対応する長さ方向の摩耗に対応する数値を当てはめ
ることによって、これらの帯域、部位、ないしセグメン
ト内でツール電極の軌道を制御するようプログラミング
されている。
【0042】図示の実施例では、シミュレーションモジ
ュールと調整モジュールは、最初の位置関係から出発し
て最後の位置関係まで順番に増加しながら各層の帯域を
切削するためプログラムされている。しかしながら、プ
ログラミングをシンプルにするために、もし必要であれ
ば、最後の3つ位置関係がシーケンス内における順序を
順守しさえすれば、最初の5つの位置関係を入れ替える
ことができる。
【0043】さらに調整モジュールMRは、各々の幾何
学的位置関係について予め設定された長さ方向又は立体
的な摩耗の値で切削作業を開始するように構成されてい
る。更に、各幾何学的位置関係において、実際の長さ方
向の摩耗を測定し、そして予め設定された数値を長さ方
向の摩耗の測定値と取り替える。この放電切削装置はこ
のため、ツール電極31の長さ、従って実際の摩耗を測
定することを可能にする測定手段29を設ける。この測
定手段29は、光学的、機械的、電気的、等々、あらゆ
るタイプのものであり得る。ツール電極の長さ及び実際
の摩耗の測定は周期的に、例えば各帯域又は幾何学的位
置関係について1層毎に1回実行することができる。
【0044】次に、ツール電極の6種類のパスのシミュ
レーションと実行について図3A〜3Fにつき説明する
と、図3Aは、素材輪郭40と、切削面42とハッチン
グを付けた非切削残余面43とに分離する境界輪郭41
を有する加工ピースの層を表わす。
【0045】図3Bには、両側の側面で塞がれた溝の第
1の幾何学的位置関係に対応する第1帯域45と、この
第1帯域45を第1の幾何学的位置関係に対応する長さ
方向の摩耗の対応値を適用して切削するためのツール電
極の中心が通過するパス46を示す。加工ピースは底部
が開口する溝を持たないため、第2の幾何学的位置関係
に対応する第2帯域は存在しない。
【0046】逆に、図3Bには、側面が開放されている
素材の端縁である第3の幾何学的位置関係に対応する第
3帯域47と、この第3の幾何学的位置関係に対応する
長さ方向の摩耗の対応値を適用してこの第3帯域47を
切削するためのツール電極中心のパス48とを示す。
【0047】図3Cには、一方の側面が開放している加
工ピースの端縁の第4の幾何学的位置関係に対応する第
4帯域49と、この第4の幾何学的位置関係に対応する
長さ方向の摩耗の対応値を適用してこの第4帯域49を
切削するためのツール電極中心のパス50とを示す。
【0048】図3Dは、一方の側面が塞がった加工ピー
スの端縁の第5の幾何学的位置関係に対応する第5帯域
51と、この第5の幾何学的位置関係に対応する長さ方
向の摩耗の対応値を適用してこの第5帯域を切削するた
めのツール電極中心のパス52とを表わす。
【0049】次に、第6帯域53が掃引切削される。こ
の掃引切削の第6幾何学位置関係は、ツール電極中心の
パス54においては、この掃引切削の第6の幾何学的位
置関係に対応する長さ方向の摩耗の数値を適用して切削
を行なう(図3E)。
【0050】あとは、残存部分に関する第7の幾何学的
位置関係に対応する第7帯域の切削を実行するだけであ
る。しかし、図示の実施例では、帯域51と53の重な
りを充分に考慮してプログラムされているため、第7の
幾何学的位置関係に対応する材料の盛上りは残存しな
い。従ってツール電極中心のパスを生成する必要はな
い。
【0051】最後に仕上げ切削に関する第8の幾何学的
位置関係に対応する第8の帯域57に沿うツール電極中
心パス58において、仕上げ条件に対応するごく僅かな
長さ方向の摩耗の対応値を適用して実行される(図3
F)。
【0052】この層のシミュレーションと切削加工はこ
うして終了し、隣接の切削すべき層についても同様の方
法で行う。
【0053】上述の実施例は何ら限定的なものではな
く、請求項1に限定した範囲内で種々の変更を受けるこ
とができる。とくに、放電切削装置は例えばU字形のフ
レーム構造という全く異なる構造にすることもできよ
う。x,y,z軸方向に関する相対運動も、加工ピース
14を取り付けらるテーブルによって全体的に、あるい
は部分的に行われることもできる。
【0054】情報処理モジュールとシミュレーションモ
ジュールは、別の場所に配置されてもよいであろう。そ
の場合には、シミュレーションの結果は切削作業前に及
び/又は作業中に制御ユニットCPUにローディングさ
れることになろう。
【0055】情報処理モジュール、シミュレーションモ
ジュール、調整モジュール、及び数値制御モジュールも
また、制御ユニットCPUにロードされる単に1個の対
話型モジュールとして結合されることもできる。
【0056】幾何学的位置関係の数と定義は変更できよ
う。したがって、上記の幾何学的位置関係の間の中間に
当たる配置を追加することもできよう。変形位置関係の
例によれば、1つの位置関係内に2つの幾何学的位置関
係、例えば第2及び第4の位置関係をまとめて単純化を
計ることもできよう。平面性の精度はこのため明らかに
影響を受けるだろうが、この単純化は妥協策として容認
しうる場合もある。
【0057】逆に、典型的な幾何学位置関係から出発し
て、2個ないし数個の変化型位置関係を決定することも
できるだろう。例えば、第3と第4の位置関係は2段階
の側方ズレの作業として分けることもできよう。
【0058】第1及び第2距離d1,d2の数値は種々
の値が存在し得る。
【0059】その他の幾何学的位置関係、例えば斜めの
内壁の存在、等々も付け加えられよう。
【0060】定められた幾何学的位置関係の特徴を持つ
帯域、部位又はセグメントは、様々な画像処理プログラ
ムによって決定し得る。シミュレーションモジュールで
設定されたツール電極のパスは他の情報処理プログラム
によって得ることもできよう。これらのパスは定められ
た帯域に限定されるか、あるいは逆に様々な帯域を通過
することができよう。しかしながら、ツール電極の長さ
方向の摩耗の値は、他の帯域と幾何学的位置関係に入る
毎に、適用され修正されることができよう。さらに、さ
まざまな帯域の加工作業と幾何学的位置関係の時間的連
続性は異なり、素材と加工ピース形状の一般的幾何学構
成に適用されることができよう。
【0061】本発明のさらに改良された実施例では、あ
たかも層の全体が見かけ上ただ1つの帯域でしかないよ
うに、ツール電極が順次の層の表面の全体を次から次へ
と掃引することを想定することができる。
【0062】異なる帯域の切断は加工ピースの加工を観
察しても現れて来ず、数値制御レベルでだけ現れて来
る。この場合、調整モジュールのパラメータが、2つの
隣接する帯域の境界を通過すると直ちに変化するのが分
かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のEDM切削装置の線図的説明図であ
る。
【図2A】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第1の状況を示す説明図で
ある。
【図2B】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第2の状況を示す説明図で
ある。
【図2C】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第3の状況を示す説明図で
ある。
【図2D】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第4の状況を示す説明図で
ある。
【図2E】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第5の状況を示す説明図で
ある。
【図2F】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第6の状況を示す説明図で
ある。
【図2G】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第7の状況を示す説明図で
ある。
【図2H】 ツール電極とツール電極の周囲の材料との
間の幾何学的相対位置関係の第8の状況を示す説明図で
ある。
【図3A】 加工ステップにおけるツール電極中心パス
のシミュレーションと実行の説明図である。
【図3B】 加工ステップにおけるツール電極のパスの
シミュレーションと実行の説明図である。
【図3C】 加工ステップにおけるツール電極のパスの
シミュレーションと実行の説明図である。
【図3D】 加工ステップにおけるツール電極のパスの
シミュレーションと実行の説明図である。
【図3E】 加工ステップにおけるツール電極のパスの
シミュレーションと実行の説明図である。
【図3F】 加工ステップにおけるツール電極のパスの
シミュレーションと実行の説明図である。
【符号の説明】
10 フレーム 11 コラム 12 油溜め 14 加工ピース 15 テーブル 20 レール 21 支持台 22,24,28 モータ 23 往復台 27 刃物台 29 測定装置 30 回転スピンドル支承部 31 ツール電極 32 軸方向孔 33 仮想の層 CPU 制御ユニット CG 電子回路 CE 電子制御モジュール CN 数値制御ユニット MI 情報処理モジュール MR 調整モジュール MS シミュレーションモジュール 35 開口 36 隆起部 37 円錐台形前部 40 素材輪郭 41 加工ピース輪郭 42 切削面 43 非切削残余面 45 第1帯域 46,48,50,52,54,58 ツール電極
中心パス 47 第3帯域 49 第4帯域 51 第5帯域 53 第6帯域 57 第8帯域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA01 AB01 AB07 CH01 CH07 EC02 5H269 AB08 BB03 CC02 DD01 EE01 EE05 FF07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電切削装置を使用して3次元加工ピー
    ス(14)を切削加工するため、 ―被加工面の寸法に対して小さい直径(2R)を有する
    円筒形のツール電極(31)を回転自在に支持し、 ―数値制御ユニット(CN)を用いてツール電極(3
    1)と前記加工ピース(14)との間の相対的な(x,
    y,z)軸方向の3次元運動を制御し、 ―情報処理モジュールMIによって加工すべき形状を重
    ね合わされた仮想の層(33)の形で記憶し、 ―ツール電極(31)による各仮想層を一条毎に掃引す
    る軌道をシミュレートし、さらに、各層ごとに切削する
    ための対応する制御信号を数値制御ユニット(CN)に
    伝送し、 ―調整モジュール(MR)によってツール電極の長さ方
    向の摩耗をその軌道に応じてシミュレートし、更に、こ
    の長さ方向の摩耗を補正してツール電極の先端の動きを
    前記層(33)と平行に維持するために対応する補正信
    号を数値制御ユニット(CN)に伝送することよりなる
    放電切削方法において、 ツール電極(31)の長さ方向の摩耗に関する幾つかの
    数値を、ツール電極(31)と前記加工ピース(14)
    の周囲材料との間の幾何学的相対位置関係に従って想定
    して記憶し、及びシミュレートする幾何学的相対位置関
    係に関連するこれらの各数値に対応する補正信号を数値
    制御ユニット(CN)に伝送することを特徴とする放電
    切削方法。
  2. 【請求項2】 前記数値は、ツール電極(31)と放電
    切削のために用いられる作動液の周囲材料との間の流れ
    の幾何学的位置関係を考慮に入れたものとした請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記数値は、一方ではツール電極(3
    1)の先端下側に位置する周囲材料における作動液を流
    れ易くする開口の有無、他方ではツール電極(31)の
    側方における所定の第1距離より小さい距離に位置する
    周囲材料の少なくとも1つ、又は2つの内壁の有無を考
    慮に入れたものとした請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 軸方向孔(32)を有する中空筒状のツ
    ール電極(31)を使用し、また前記数値は、周囲材料
    内における前記軸方向孔(32)と前記開口(35)の
    間の連通の有無を考慮に入れたものとした請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 ―所定の第2距離より小さい距離だけ離
    れて少なくとも2個の内壁が存在しかつツール電極の下
    側に開口がないことにより決定される第1幾何学的位置
    関係(図2A)、 ―所定の最大第2距離より小さい距離だけ離れて少なく
    とも2個の内壁が存在しかつツール電極の下側に開口が
    存在することにより決定される第2幾何学的位置関係
    (図2B)、 ―ツール電極の所定の第1距離より小さい距離に位置す
    る内壁が存在せずかつツール電極の下側に開口が存在す
    ることにより決定される第3幾何学的位置関係(図2
    C)、 ―ツール電極の所定の第1距離より小さい距離に位置す
    る内壁が存在しかつツール電極の下側に開口が存在する
    ことにより決定される第4幾何学的位置関係(図2
    D)、 ―所定の第1距離より小さい距離に位置する内壁が存在
    しかつツール電極の下側に開口が存在しないことにより
    決定される第5幾何学的位置関係(図2E)、 ―所定の第1距離より小さい距離に位置する内壁が存在
    せずかつツール電極の下側に開口が存在しないことによ
    り決定される第6幾何学的位置関係(図2F)、以上の
    幾何学的位置関係について長さ方向の摩耗の数値が決定
    されるようにした請求項3又は4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ―先行の幾何学的位置関係の境界と次の
    幾何学的位置関係との間に残存する材料を切削するため
    の第7幾何学的位置関係(図2G)、 ―1ないし数回の仕上げ切削のための第8幾何学的位置
    関係(図2H)も考慮して長さ方向の摩耗の数値が決定
    するようにした請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 各層についてシミュレーションモジュー
    ル(MS)の支援の下に、前記幾何学的位置関係の1つ
    が内部に存在する様々な加工帯域ないし区域を決定し、
    及びこれらの加工帯域ないし区域内で前記幾何学的位置
    関係に対応する長さ方向の摩耗の数値を適用してツール
    電極(31)の軌道をシミュレート及び/又は実行する
    請求項5又は6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第1幾何学的位置関係から出発し
    て、最後の幾何学的位置関係に至るまで、最初の5つの
    配置だけを置き換える自由を保ちながら増加するオーダ
    ーで加工帯域ないし区域の切削を実行する請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 各層について所定の幾何学的位置関係が
    内部に存在する様々な加工帯域ないし区域を決定するこ
    と、1つの層の表面の掃引をツール電極でシミュレート
    及び/又は実行し、そしてツール電極が異なる加工帯域
    ないし区域に入る毎に補正信号を変える請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 幾何学的位置関係の各々について、予
    め設定された数値で切削し、幾何学的位置関係について
    の実際の長さ方向の摩耗を測定し、かつあらかじめ設定
    された数値を長さ方向の摩耗の測定値に置き換えること
    によって長さ方向の摩耗の数値を決定する請求項1乃至
    9のうちのいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 層ごとの放電切削によって3次元加工
    ピース(14)を切削するため、 ―被加工面の寸法に対して小さい直径(2R)を有する
    円筒形状のツール電極(31)を回転自在に支承する回
    転支承部と、 ―ツール電極(31)と加工ピース(14)との間の相
    対的な3次元運動を制御するための数値制御ユニット
    (CN)と、 ―加工すべき形状を重なり合う仮想の層の形式として記
    憶することができるようにする情報処理モジュール(M
    I)と、 ―ツール電極(31)が仮想の層(33)の各層を順次
    に一条毎に掃引するようにしてその軌道をシミュレート
    することができるようにし、さらに、数値制御ユニット
    (CN)に対応する制御信号を伝送するように構成され
    たシミュレーションモジュール(MS)と、 ―ツール電極の長さ方向摩耗とその軌道に沿ったその補
    正をシミュレートし、かつツール電極先端部の動きが前
    記層と平行に維持するようこの長さ方向の摩耗を調整し
    補正する補正信号を数値制御ユニット(CN)に伝送す
    る調整モジュール(MR)とを具えた放電切削装置にお
    いて、 前記調整モジュール(MR)は、前記ツール電極(3
    1)と前記加工ピース(14)の周囲材料との間の幾何
    学的相対位置関係に従ってツール電極の長さ方向摩耗の
    数値を幾つか想定し、さらにこれらの数値の各々に対応
    する補正信号を数値制御ユニット(CN)に伝送する構
    成としたことを特徴とする放電切削装置。
  12. 【請求項12】 前記調整モジュール(MR)は、ツー
    ル電極(31)と切削に使用する作動液の周囲材料との
    間の流れの幾何学的位置関係を考慮しながら長さ方向の
    摩耗の数値を幾つか想定して構成するものとした請求項
    11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記調整モジュール(MR)が、長さ
    方向の摩耗の数値のシミュレーションに際して、一方で
    はツール電極(31)の先端部の下側における周囲材料
    中に作動液を流れ易くする開口の有無、及び他方ではツ
    ール電極(31)からの距離が所定の第1距離よりも小
    さい距離に周囲材料の少なくとも1個ないし2個の内壁
    の有無を考慮して構成するものとした請求項11又は1
    2に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記ツール電極(31)が軸方向孔
    (32)を有する中空の筒状形状である場合、前記長さ
    方向摩耗の数値は、軸方向孔(32)と周囲材料内の前
    記開口(35)との間の連通の有無を考慮するものとし
    た請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記調整モジュール(MR)が、以下
    の表の1〜6までの幾何学的位置関係の各々について長
    さ摩耗の方向の数値を想定するようにして構成される: 【表1】 表中の、「内壁が1個ある」とは、内壁が、ツール電極
    の一方の側方に所定の第1距離より短い又はこれと等し
    い距離に存在していることを意味し、さらに、「2個の
    内壁がある」とは、ツール電極の両側の側方にそれぞれ
    内壁が、所定の第2の最大距離より短い又はこれと等し
    い距離だけ隔たって存在していることを意味するものと
    した請求項13又は14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 ―先行の幾何学的位置関係の境界と、
    次の幾何学的位置関係との間に残された材料を切削する
    第7の幾何学的位置関係、及び ―1ないし数回の仕上げ切削を行うための第8の幾何学
    的位置関係を、更に長さ方向摩耗の数値のために想定し
    て調整モジュール(MR)を構成した請求項15に記載
    の装置。
  17. 【請求項17】 シミュレーションモジュール(MS)
    は、各層について、内部に幾何学的位置関係のうちの1
    つが存在する様々な切削すべき帯域又は区域を決定する
    よう構成し、さらに、シミュレーション(MS)及び調
    整モジュール(MR)は、前記幾何学的位置関係に対応
    する長さ方向の摩耗の数値を適用してこれらの切削すべ
    き帯域ないし区域内でのツール電極の軌道をシミュレー
    ト及び/又は制御する構成とした請求項15又は16に
    記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記シミュレーションモジュール(M
    S)及び前記調整モジュール(MR)は、第1の幾何学
    的位置関係から出発して最後の幾何学的位置関係まで順
    番に増加しながら切削すべき帯域又は区域の切削を実行
    する構成とした請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 調整モジュール(MR)は、各々の幾
    何学的位置関係について実際の長さ方向の摩耗を測定
    し、さらに予め設定された数値を長さ方向の摩耗の測定
    値と置換し、長さ方向の摩耗の予め設定された数値で切
    削作業を開始する構成とした請求項11乃至18のうち
    のいずれか1項に記載の装置。
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