JP2002320684A - カプセルシード - Google Patents

カプセルシード

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JP2002320684A JP2002036993A JP2002036993A JP2002320684A JP 2002320684 A JP2002320684 A JP 2002320684A JP 2002036993 A JP2002036993 A JP 2002036993A JP 2002036993 A JP2002036993 A JP 2002036993A JP 2002320684 A JP2002320684 A JP 2002320684A
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メナウアー,ヘルムート
Eberhard Fritz
フリッツ,エーベルハート
Mark Shilton
シルトン,マーク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の放射性物質で十分な治療効果を生み出
し、機械的なひねりや体液に抵抗性のある放射線治療用
の放射線源(シード)及びその製造方法を提供する。 【解決手段】本発明は放射性又は放射化するシードに関
し、該シードは封止されかつ自己支持性のケーシングで
構成され、該ケーシングは主として(a)金属、合金、
金属複合物及びそれらの混合物からなる群から選ばれた
放射性又は放射化する金属材料からなる。(a)の放射
性金属材料としては、特にPd−103、Tm−170
等の放射性核種、放射化する金属材料としては、特にP
d−102、Tm−169の前駆体核種が好ましい。本
発明はさらに上記シードの製造方法に関し、その方法は
a)封止され自己支持性のケーシング本体を用意し、
b)必要に応じて放射線不透過のマーカー及び/又は充
填物を挿入し、c)ケーシングを封止し、d)必要に応
じて1以上の被覆を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近距離療法に用い
る放射性及び放射化するシードに関し、中でも特にリス
テノーシス(restenosis)治療及び腫瘍治療に用いるも
のに関する。さらに本発明は、この放射性及び放射化す
るシードを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線治療は十分に確立された方法であ
り、前立腺がんや乳がん等のがんを含む様々な種類の病
気の治療に用いられる。現在、そのような放射線治療
は、通常シードと称する小型の医療用放射線源を用いて
行われ、個々のシード又は多数のシード、例えばシード
列、のどちらかが使用される。そのようなシードは動脈
硬化及び関節硬化のバルーン血管形成術の治療の後に続
けて、瘢痕組織の成長によるリステノーシス(restenos
is)を防止するために用いられてきた。これらの治療方
法は全てここで近距離療法と位置付けられる。
【0003】近距離療法は、周囲の健康な組織に対する
放射線の影響を最小限にするように注意しながら、放射
線源に隣接する組織を狙う。この治療方法の最大の利点
は、したがって、健康な組織を透過する放射線の量をこ
の方法でなければ存在しうるであろう量、遠隔療法によ
って放射線が外部の線源から体に照射される場合の量よ
りもはるかに少なく保ちながら、治療の必要な個所に、
放出される放射線を集中することにある。
【0004】放射線近距離療法は、通常次の3つの方法
のうちいずれかで実施される。(1)単一又は複数の放
射線源を治療の必要な組織の中に配置する、すなわち間
質治療(interstitial therapy)。(例えば、乳がん)
(2)単一又は複数の放射線源を体腔の周囲の組織に照
射するために移動器具を用いて適正に体腔内部に配置す
る、すなわち洞内治療(intracavity therapy)。(例
えば、前立腺がん)(3)単一又は複数の放射線源を血
管又はそのような管の周囲の組織を治療するために、そ
の血管又は別の管にカテーテルを用いて適正に配置す
る、管腔内治療(intraluminal therapy)。(例えば、
リステノーシス(restenosis))
【0005】典型的には、近距離療法の放射線源は、短
期間においては導入されるか埋め込まれ、後に体内から
除かれるか、より長期間においては埋め込まれて治療の
後でも患者の体内にずっと残される場合がある。埋め込
まれる線源又はシードは、通常は、非放射性でありかつ
好ましくは放射化しない溶接された金属管のような生物
学的適合性のケーシングの内部に位置されたキャリア上
に吸収されるか又はキャリアを通して分散されるかした
放射性核種で構成される。常時観察する目的のために
は、シードはさらにケーシング中に放射線不透過のマー
カーを含むことができる。このような放射線不透過のマ
ーカーはZの大きい元素を含有し、ケーシングの中に、
選択した放射性同位体のキャリアと共に又はキャリアと
分けて、配置される。
【0006】従来技術によるケーシングは、放射性粒子
が周囲の組織内へ移動することを防止する非放射性の拡
散防止壁として機能する。それらはさらに、シードに対
して十分な機械的安定性、生物への適合性及び耐腐食性
を付与する。ケーシング材料は放射線をある程度吸収す
るため、ケーシングの内部に配置する放射性物質は、所
望の放射線量の放出が実現されるように量を増やす必要
がある。この影響を最小限にするために、したがって、
ケーシングは通常Ti及び/又はAl等の低遮蔽性の物
質で構成される。
【0007】Ra−226、Cs−137、Au−19
8等の核種を含有する放射線強度の大きい線源は、今も
って使用され続けている。近距離療法において最も一般
的に用いられている放射線核種は、一方で、放射線のス
ペクトル、使用量及び半減期といった理由からヨウ素1
25及びパラジウム103である。例えば、米国特許第
3,351,049号は、放射線を放出する同位体I−
125又はPd−103を含有する外殻がカプセルとな
るシードについて記述している。これらのシードでは、
カプセルとなる外殻が、放射性核種が体の他の場所へ移
動することを物理的に妨げることによって、放射能を局
所的なものとしている。
【0008】米国特許第4,994,013号及び第
5,163,896号は、特定の放射線医学的治療に用
いるために適当な放射性シードのためのペレットを開示
しており、これは放射性物質を吸収する高分子材料で被
覆された、X線検知可能な金属のマーカーロッドを含有
する。ペレットは、チタン等の材料で、効果的に封止さ
れた放射性シードを形成するために、カプセルとされ
る。
【0009】国際出願97/19 706号は、近距離
療法等の医療へ応用する目的で放射性の複合物を開示し
ており、この複合物は本質的に高分子材料と微細な放射
性粒子からなり、放射性粒子はその高分子材料中に分散
されている。金属のケーシング又は外殻と比較すると、
国際出願97/19 706号に開示されている高分子
材料は機械的なねじりや放射化処理において安定性に欠
け、体液に対する耐性が劣る。国際出願97/19 7
06号の放射性複合物は、例えば、あらかじめ決められ
た期間の後には、患者の体内における生物分解によって
さえ崩壊し得る。
【0010】国際出願86/04 248号は、人体の
腫瘍に埋め込む目的で製造されたPd−103粒子又は
シードを開示しており、それらは腫瘍を小さくするか破
壊するためにX線を放出する。そのシードは、実質的に
パラジウム102を濃縮し、X線を放出するPd−10
3を含有させるために中性子線を当てることによって放
射化したパラジウムを含む。そのパラジウムは基材内部
又は全体に分配される。基材は、これもまた、非放射性
かつ放射化しない延伸した外殻の容器に入れられる。
【0011】欧州特許出願 EP−A−1,008,9
95号は、放射性のパラジウム−103の小型放射線源
(シード)を開示しており、そのキャリアとなる基質は
多孔質で機械的に安定な無機物質からなり、その細孔は
Pd−103を金属又は安定で水に不要なPd−103
化合物の形で内包する。好ましい実施態様として実施例
とされたものはセラミックスの基質である。開示された
そのシードに要求されるものは、基質の多孔性という性
質であり、これは毛細管現象によって、可溶なPd−1
03を含む溶液を吸収するために必要である。吸収され
た後、可溶なPd−103は最終的は不溶な形に変換さ
れる。活性なキャリア基質は、そこで、耐腐食性及び生
体適合性がある材料、それ自体は非放射性のカプセル材
料でカプセルにされる。
【0012】一般的に、放射性の装置を製造するには二
つの可能性がある。第1の方法は放射性物質の取り扱い
に関し、すなわち少なくとも製造工程の一部分を通して
放射性である物質の取り扱いに関する。この方法は一般
に“ホット”な組立作業と呼ばれる。実際には、安全策
としての測定が付加的に、どのような直接の接触又は放
射性物質による汚染をも避けるために必要である。この
方法は、放射性核種、核分裂の分裂生成物として得られ
る核種、及び、不活性な前駆体から後の中性子衝突等の
放射化工程を通して得られることのない放射性核種が自
然に発生するときのために用いられる。
【0013】そうでなければ、放射化する物質、すなわ
ち放射性物質へ転換しうる物質が用いられ、放射化が完
全な組立作業に引き続いて行われる。この方法は“コー
ルド”な組立作業と呼ばれる。コールド作業において
は、典型的には、放射化の間及び放射性の不純物生成の
間の安定性に関して、注意深くシードの材料を選択する
ことが要求される。
【0014】上記の議論から分かるように、従来技術に
よる近距離療法の装置は、大部分が非放射性及び放射化
しない(放射化によって望ましくない不純物を生成する
ことがない)生体適合性の金属ケーシングであり、典型
的にはTiのように機械的なひねりや体液に対して抵抗
性があるものを用いている。しかしながら、これらの物
質はある程度まで放射線を吸収する、言い換えれば放出
される放射線に対して遮蔽効果を発揮するため、これら
の器具は全てケーシング内部の放射性物質又は放射化す
る物質の量を、治療として効果的な所望の放射線量を放
出することができるようにするために、増加させなくて
はならない。また、別の問題点は、遮蔽効果が幾何学的
構造及びケーシングの厚さに強く依存することである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的はこれらの問題点を克服し、より詳細には、放射線
治療のための放射線源(シード)を提供すること、特に
腫瘍治療及びリステノーシス(restenosis)治療に用い
る放射線源で、少ない量の放射性物質で十分な治療効果
を生み出し、機械的なひねり及び体液に対しても抵抗性
のある放射性物質を用いた放射線源を提供することであ
る。さらに、本発明の目的は、そのような放射線源を製
造する方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、添付の
特許請求の範囲に開示されている、放射性又は放射化す
るシード及びこのシードを製造する方法によって達成さ
れる。
【0017】本発明についてより詳しくは、放射性又は
放射化するシードであって、封止されかつ自己支持性の
ケーシングで構成され、該ケーシングは(a)金属、合
金、金属複合物及びそれらの混合物からなる群から選ば
れた放射性又は放射化する金属材料からなり、必要に応
じて(b)非放射性又は放射化しない金属材料を組み合
わせて用い、(a)は、自然存在比のPd−102を含
む金属Pdを除き、Pd−103、Tm−170、Sr
−90、Y−90、Yb−169、P−32、Ge−7
1、Se−75、Cl−36、Ta−182、Tl−2
04、Re−188、W−188、Ce−144、Pr
−144、Sn−123、Ru−106、Rh−106
及びそれらの混合物からなる群から選ばれた放射性の核
種、及び/又は、Pd−102、Rh−103、Tm−
169、Y−89、Yb−168、P−31、Ge−7
0、Se−74、Cl−35、Ta−181、Tl−2
03、W−186、Sn−122及びそれらの混合物か
らなる群から選ばれた放射化する前駆体核種を含むこと
を特徴とする放射性又は放射化するシードが提供され
る。
【0018】本発明の別の態様によれば、放射性又は放
射化するシードを製造する方法であって、 a)封止されかつ自己支持性のケーシングの本体を用意
し、該ケーシングは(a)金属、合金、金属複合物及び
それらの混合物からなる群から選ばれた放射性又は放射
化する金属材料からなり、必要に応じて(b)非放射性
又は放射化しない金属材料を組み合わせて用い、(a)
は、自然存在比のPd−102を含む金属Pdを除き、
Pd−103、Tm−170、Sr−90、Y−90、
Yb−169、P−32、Ge−71、Se−75、C
l−36、Ta−182、Tl−204、Re−18
8、W−188、Ce−144、Pr−144、Sn−
123、Ru−106、Rh−106及びそれらの混合
物からなる群から選ばれた放射性の核種、及び/又は、
Pd−102、Rh−103、Tm−169、Y−8
9、Yb−168、P−31、Ge−70、Se−7
4、Cl−35、Ta−181、Tl−203、W−1
86、Sn−122及びそれらの混合物からなる群から
選ばれた放射化する前駆体核種を含み、 b)必要に応じて放射線不透過のマーカー及び/又は充
填物を挿入し、 c)ケーシングを封止し、 d)必要に応じて1以上の被覆を施す ことを特徴とする製造方法が提供される。
【0019】上記のように、本発明は全体として放射性
又は放射化するシードを提供し、このシードは封止され
かつ自己支持性のケーシング又はカプセルであって、
(a)放射性核種及び/又は放射化する放射性核種の前
駆体核種を含む金属材料で構成され、さらに、(b)非
放射性又は放射化しない金属材料を含んでもよい。
【0020】本明細書で言う「自己支持性のケーシン
グ」の語は、その構造を保持するために支持体を必要と
しないどのような中空の物体をも包含するものとして用
いる。被覆は本発明の自己支持性のケーシングを表して
はおらず、それは被覆が特殊な形状の支持体と分離不可
能に結合しているからである。「ケーシング」の語はさ
らに、封止された、好ましくは密閉された、内側の空洞
又は閉じられた容積を有するどのような三次元構造のも
のも指している。一般的にそのケーシングの形状は、実
使用上の理由を除いて限定されない。しかし、ケーシン
グは下記で論ずるように管又は円筒形状が好ましい。
【0021】必要に応じて(b)と共に用いられる上記
の金属材料(a)は、多孔性でないケーシングを形成
し、ケーシングの定義からそれは他の部分、例えば同一
もしくは異なる材料で作製されたケーシング(例えば、
管に溶接された末端用キャップでその管と同一又は異な
る金属材料で製造されたもの)の、又はそのケーシング
のための封止又は密封部材を包含してもよい。好ましい
実施の形態は下記に示す。
【0022】ここで用いられる「金属」の語は、金属の
加工特性を有し小孔のない表面を形成する物質に当ては
まる。つまり、その要求を満たす限りは、ケーシング全
体が金属である必要はない。したがって、ケーシング
は、塩、酸化物、炭素化物、窒化物、炭窒化物のような
化合物を含んでいてもよい。しかしながら、どのような
非金属の成分も、金属加工特性が保障される程度の量で
しか存在しない。金属材料で構成されるため、本発明の
ケーシングは機械的に安定で(言い換えれば、カプセル
を形成する)、既知の冶金的な方法、特に溶接を用いて
加工することができる。
【0023】ケーシング、すなわち金属材料及び/又は
その上の被覆は、好ましくは化学的に不活性で体液に対
する抵抗性(特に耐腐食性)があることがよく、長期間
に亘って使用する場合でさえもそれが好ましい。これら
のケーシングを長期間に亘って保管する場合にも、本質
的にこれらの性質は変化しない。これと比較して、高分
子材料で構成された従来技術によるシードは、光や酸素
に曝されると劣化する。加えて、本発明のケーシングを
形成する金属材料であれば、ケーシングは機械的なひね
りや荷重をかけられたときにも、例えば剛性のある高分
子又はセラミックの支持体と比較して、脆くなることは
ない。
【0024】上記で定義したように、本発明のケーシン
グは、(a)金属、合金、それらの金属複合物又は混合
物から選ばれた放射性又は放射化する金属材料からな
り、さらに(b)非放射性又は放射化しない金属材料と
組み合わせてもよい。金属材料(a)は、Pd−10
3、Tm−170、Sr−90、Y−90、Yb−16
9、P−32、Ge−71、Se−75、Cl−36、
Ta−182、Tl−204、Re−188、W−18
8、Ce−144、Pr−144、Sn−123、Ru
−106、Rh−106及びそれらの混合物からなる群
から選ばれた放射性核種、及び/又は、Pd−102、
Rh−103、Tm−169、Y−89、Yb−16
8、P−31、Ge−70、Se−74、Cl−35、
Ta−181、Tl−203、W−186、Sn−12
2及びそれらの混合物からなる群から選ばれた放射化す
る前駆体核種を含み、ただしPd−102を自然存在比
で含む金属Pdは除かれる。好ましくは放射性核種は、
Tm−170、Pd−103及びSr−90のいずれか
1種がよい。また、好ましくは前駆体核種はTm−16
9又はPd−102がよい。
【0025】「放射性核種」又は「核種」の語は、ここ
では同一の意味に用いられ、上記の放射線を放出する核
種のいずれにも当てはまる。「放射化する前駆体核種」
又は「前駆体核種」の語は、ここでは同一の意味に用い
られ、望ましい核種に放射化処理をすることによって転
換しうる元素のあらゆる同位体に当てはまる。典型的に
は、その核種及び前駆体核種の大部分は化学的に同一元
素の同位体であり、核内の中性子数が異なっていて、そ
のため分子量が異なってくる。別の態様によれば、放射
性核種は核分裂による生成物も含んでよい。適切な核種
は、例えばSr−90/Y−90、Y−90は核分裂生
成物Sr−90の娘核種、Ce−144/Pr−14
4、Pr−144は核分裂生成物Ce−144の娘核
種、及び、Ru−106/Rh−106、Rh−106
は核分裂生成物Ru−106の娘核種、が挙げられる。
【0026】放射性核種及び/又は前駆体核種は、前駆
体核種を自然存在比よりも濃縮した同位体元素の混合
物、放射化処理の間に望ましくない放射線を放出する同
位体を生じる同位体を減少させた同位体の混合物、及
び、それらの混合物からなる群から選ばれた物質の形で
用いることもできる。「自然存在比」の語は、自然界の
同位体組成の同位体元素の混合物を意味し、例えば、パ
ラジウムの場合には、Pd−105、Pd−106及び
Pd−108が優勢で、一方Pd−102は約1.0%
の少量しか存在しない。
【0027】より好ましい態様では、放射性核種はPd
−103及び/又はその前駆体Pd−102であり、か
つ、金属材料はPd又はその合金である。一般にパラジ
ウムは、自然存在比よりも高くなるようPd−102が
濃縮されたパラジウム、放射化処理の間に好ましくない
放射線を放出する同位体を減少させたパラジウム、及
び、それらの混合物からなる群から選ばれる。より好ま
しい態様としては、Pdは自然存在比よりも高くなるよ
うPd−102が濃縮されたパラジウムを含有すること
が好ましい。「自然存在比」の語は、自然界の同位体組
成の同位体元素の混合物を意味し、例えば、パラジウム
の場合には、Pd−105、Pd−106及びPd−1
08が優勢で、一方Pd−102は約1.0%の少量し
か存在しない。どのようなパラジウムも、より多量のP
d−102が含まれていれば「濃縮された」と考えられ
る。使用上適当なのは、おそらく、あらゆる濃縮された
Pdであり、好ましくは5%以上、より好ましくは20
%以上、最も好ましくは50%以上濃縮されたものであ
る。通常は濃縮は95%まで行われ、より一般的には5
0〜90%である。もちろん、どのようなPdも、Pd
−103の放射化する前駆体(例えば、Rh−103又
はPd−102)又はPd−103が含まれている限り
は、本発明の実施に用いることができる。同様に、例え
ば、放射化によってAg−110m又はAg−111等
の好ましくない放射性同位元素を生じる同位体(例えば
Pd−109、Pd−110)を減らすか含有量を減少
させたPdの同位体混合物はふさわしい。
【0028】自然界における存在量より多量の核種及び
/又は前駆体核種を含む同位体元素の混合物はどれも、
「濃縮された」と考えられる。使用にふさわしいのは、
あらゆる濃縮された混合物であり、濃縮の程度は選択し
た放射性核種/前駆体核種に依存する。100%まで濃
縮することが好ましい。同様に、Pdについて上述した
ように、放射化によって好ましくない放射性同位体を生
ずる同位体を減らすか含有量を減らした同位体元素混合
物もふさわしい。
【0029】本発明のケーシングは、金属状態の所望の
核種、例えば金属のTm又はPd、を100%以下で構
成することができる。合金もそのように構成しうる。基
本的に、各元素/核種と合金になりうる各元素とを、付
加的に加える合金を形成する添加物と共に選択できる。
得られた合金は、少なくとも2つの成分を含み、また合
金となる成分をさらに含んでもよく、本発明の封止され
かつ自己支持性のケーシングに加工できる合金が提供さ
れる。「合金」の語は広く定義され、これらの金属及び
合金の金属間化合物やカーボナイド(carbonides)、窒
化物及び炭窒化物(carbonitrides)と同様に、同質の
合金及び異質の合金を包含する。対応する合金製造の方
法は、例えば、欧州特許出願第99 118 544号
に開示されている方法を参照する。本発明では、同質の
合金が好ましい。好ましくは、ケーシングは、V、T
i、Al、Ni、Nb、Fe、ステンレス鋼及びそれら
の混合の元素を用いた合金からなる。バナジウムとアル
ミニウム合金は特に好ましいが、それは優れた機械的特
性を備えたケーシングの製造が可能になるためである。
【0030】あらゆる合金材料及び一般にシードの他の
金属成分(例えば、複合物、被覆、放射線不透過のマー
カー、密閉部材)は、前駆体核種の放射化の間に好まし
くない放射線を放出する同位体を生じる望ましくない同
位体を減少させた状態で用いることができる。より好ま
しくは、どの合金元素又は金属も、捕獲断面積が低いも
ので構成し、それによって、放射化用の放射線及び/又
はより好ましくは放出される放射線の両方に対して、遮
蔽/自己吸収の影響をより小さくする。
【0031】本発明のケーシングは金属基質の金属複合
材料で構成されてもよく、このとき、例えば、酸化物、
ハロゲン化物及び混合物から選ばれた、放射性核種及び
/又は前駆体核種化合物は好ましくは細かく分割された
形で埋め込まれる。金属基質の金属は、上記の合金材
料、好ましくはPd、Al、V、Ti、Ni、Nb、F
e、ステンレス鋼及びそれらの混合物から選ばれる。埋
め込まれる化合物は、その複合物の基質の金属加工特性
が維持される量だけを存在させる。望ましくは、化合物
が少量の微小粒子(例えば酸化物粉末)として金属中に
分散されて存在するのがよい。本発明に従えば、複合材
料は少なくとも2種類の交互の層を有する薄層構造を有
していてもよく、この場合は1種類の層が基質で構成さ
れ、もう1種類の層が核種及び/又は前駆体核種を化合
物又は金属の状態で含む。
【0032】本発明のシードは、放射性か放射化しうる
ものである。放射性シードは放射性核種(例えばPd−
103)を含み、これに対して放射化するシードは、そ
れの放射化する前駆体核種(例えばPd−102)を含
む。ここで、前駆体のシードは放射性核種それ自身であ
る必要はなく、適当な放射化手段を用いてその放射性核
種に転換しうるものであればよい。例えば、Rh−10
3は、高エネルギーの荷電粒子線に曝すことによって放
射化しうる前駆体となる。下記の表1及び2は、適当な
放射化する前駆体核種及び転換のための放射化反応を列
挙している。さらに、参考文献としてKarlsruher Nukl
idkarte 6th Ed., 1995,Forschungszentrum
Karlsruhe, Germaneyが挙げられる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】放射化する好ましい物質は、上記の核反応
で放射化される物質である。より好ましくは、これらの
物質は少なくとも500keVのベータ線放射の最大粒
子エネルギーを有し、かつ、Y−放射及び/又はX線放
射について10〜100keVの範囲の光子エネルギー
を有することがよい。これらの放射性物質の放射線放出
は弱く、減衰距離が短いために生物体の治療に最も望ま
しい。より詳しくは、これらの物質は、イオン化の影響
が局部的であり、したがって生物学的/物質的な影響が
局在化しているために、好ましいのである。
【0036】放射化処理は(n,g)反応である。例え
ば、核反応器における中性子線による放射化処理で、パ
ラジウム102を中性子線に当てると、核反応物は
(n,g)反応によって(例えば国際出願86/042
48号参照)Pd−102からPd−103へ転換す
る。転換の程度は中性子線強度と衝突の時間の長さによ
って決まる。原理的には、Pd−102からPd−10
3への最大転換率を用いることもできるが、高転換率と
するにはできる限り強い中性子線照射が必要であるた
め、通常は達成できないか好ましくない。部分的転換
は、そのため、一般によく用いられ、放射線治療に使用
できる本発明の放射線シードが供給される。好ましく
は、少量のPd−102がPd−103に転換されるだ
けである。
【0037】同様に、前駆体核種としてのTm−169
は中性子線による放射化処理で中性子線に曝され、核反
応物はそれから望ましい放射性核種へ、Tm−170の
場合は(n,g)反応によって転換する。転換の割合
は、中性子線強度、濃縮状態、放射性各種それ自身及び
前駆体の各捕獲断面積並びに衝突時間の長さに依存す
る。繰り返すと、原理的には最大の転換率を用いもよい
が、高転換率とするにはできる限り強い中性子線照射が
必要であるため、通常は達成できないか好ましくない。
部分的転換は、そのため、一般によく用いられ、放射線
治療に使用できる本発明の放射線シードが供給される。
好ましくは、少量の前駆体核種が転換されるだけであ
る。
【0038】放射性核種は全てケーシングを形成する金
属物質中に分配される。本発明に従えば、ケーシングに
用いる材料である合金又は複合物は、金属的性質がある
ため、それ以外の別の外殻やケーシングを付加する必要
はない。そのため、X線やベータ粒子等の放出された放
射線の強度は減衰されないが、それはさらなる吸収物質
(すなわち、別の外殻やケーシング)が放射線を放出す
るケーシングを取り囲んではいないからである。したが
って、同様の治療効果を達成するための放射性核種の含
有量は少なくすることができる。
【0039】放射化するシードから製造された放射性シ
ードの見かけの放射能は、中性子線強度及び放射化処理
の時間と同様に、ケーシングに存在する放射化する前駆
体の比率に依存する。これらのパラメータは互いに独立
に変化させることができ、治療効果はあるが健康な組織
を損傷しない程度の見かけの放射能を発生させる。一般
的には、放射能は、シードの最終的な使用目的及び放射
性核種の選択によって選ばれる。どのような場合でも、
熟練した技術者であれば判断することは容易である。好
ましくは、放射性シードの放射能は0.1μCi〜30
0mCiの範囲、より好ましくは50mCi以下、さら
に好ましくは5mCi以下である。
【0040】本発明のシードは、さらに1以上の被覆を
備えていてもよい。この被覆は従来技術として公知の被
覆方法を用いてケーシング上に適用し得る。その方法と
しては、例えば、スパッタリングを含む物理的蒸着(P
VD)、レーザー誘起CVDを含む化学的蒸着(CV
D)、プラズマ活性化CVD又は熱的CVD、電気化学
的被覆方法、沈殿のような化学的被覆方法、プラズマス
プレーのような熱噴霧処理、溶融金属の析出、浸漬、め
っき等である。
【0041】原理的には、ケーシング上に被覆し得る生
体適合性の物質は全て使用することができる。被覆は、
好ましくは強くケーシングの外表面に接着され、長期間
の使用においても剥がれないものがよい。接着力は表面
処理によって向上させてもよい。さらに、被覆材料は好
ましくは耐腐食性があり、放射化及び放射線放出の間放
射線(例えば、X線、中性子、ベータ粒子等)暴露に対
して耐性があり、選択した放射化処理によって放射化さ
れないものがよい。被覆は、さらに好ましくは、物理的
に強い、例えば、適当な耐衝撃性を有するものがよい。
吸収による好ましくない影響を最小限にするために、被
覆材料は放出される放射線の吸収係数が小さく、放射化
において中性子捕獲断面積が小さいものを使用する。1
以上の被覆は、好ましくはアモルファスカーボン、プラ
スチック材料、ガラス、アモルファスシリカ、Si
、Al、金属、合金、窒化物、カーバイド、
炭窒化物(carbonitrides)、及びそれらの混合物から
なる群から選ばれた材料で、互いに独立して構成され
る。
【0042】被覆処理は、所望の被覆厚さが形成される
ように実施する。好ましくは、被覆は要求される遮蔽の
役割を果たすことができる程度に厚くする。好ましい実
施態様では、各被覆は10nm〜2μmの厚さ、好まし
くは20〜100nmの厚さに、被覆の数(すなわち単
一層の被覆か、何層かの被覆か)に関係なく形成する。
厚さは、その被覆材料のX線吸収によって、シードの見
かけの放射能を調整する付加的なパラメータとなり得
る。好ましい実施態様では、シードは単一の層のみで被
覆される。
【0043】より好ましくは、シードは第1の又は単一
の厚さ10nm〜2μm、好ましくは20〜100nm
のアモルファスカーボンで構成される被覆を備える。そ
のようなアモルファスカーボンの被覆は、本発明の金属
のケーシングの表面に強く接着し、そのため、特に長期
間の使用において機械的安定性及び体液に対する抵抗性
が向上する。「アモルファス」の語は、析出したカーボ
ンが長い距離に亘って規則的な結晶構造を持たず、代わ
りに隣接する原子間のレベルでの局所的な構造が結晶構
造上の変形と類似しているであろうことを意味する。よ
り好ましくは、アモルファスカーボンの被覆が唯一の被
覆であることがよい。
【0044】好ましい実施形態では、本発明のシードは
さらに、体内での正確な位置を検出し決定するための補
助となる、放射線不透過のマーカーを含んでもよい。放
射線不透過のマーカーは、X線あるいはCTMを応用し
たとき視覚化するのに適当などのような物質を含んでい
てもよい。詳しくは、大きい原子番号(Z)を有する一
種類以上の金属、合金、又は金属化合物であって、好ま
しくはPb、Rh、Pt、Pd、Au、W、Ba、A
g、Cu、それらの化合物及び合金、例えば上記の合金
元素及びそれらの混合物を含む。好ましくは、Pb及び
/又はRhがシードの組立を完了した後のコールド組立
作業の放射化工程のために、一方他の元素はシードのホ
ットな組立作業に好ましく用いられる。
【0045】シードはさらに、ケーシング内部で放射線
不透過のマーカーを固定する手段を備えていてもよく、
好ましくは周囲を囲むケーシングの中心の位置に固定す
る。本発明のシードの中で棒の形状の放射線不透過のマ
ーカーが用いられる場合は、好ましくは、厚さ0.1〜
0.8mm、より好ましくは厚さ0.1〜0.3mmで
あり、かつ、シードの長さに対応する長さを有する。
【0046】本発明のシードはさらに充填物を含んでも
よい。充填物は、この場合、好ましくは非放射性及び放
射化しないZの小さい物質から選ばれ、ケーシング内部
で放射線不透過のマーカーの固定を助ける。ある実施態
様では、充填物と放射線不透過のマーカーは均質な微粒
子の混合物の状態で用いられ、その混合物は金属又は酸
化物の状態である、マーカー及び充填物の粒子/粉末で
構成され、ケーシングの中央の空洞に充填される。
【0047】本発明の別の態様では、放射線不透過のマ
ーカーは中心の棒状のもの(ロッド)であり、管状のケ
ーシングからなる中空の層の中に寄り添うように配置さ
れ、放射線不透過のマーカーは必要に応じて固定しても
よく、その場合にはマーカーの端を管の末端用キャップ
に溶接する、及び/又は、ケーシング材料で囲まれた中
央のマーカーの共に長く突出しているロッドの端を押し
潰す/押し込む。
【0048】本発明のケーシングは、一般的に封止され
自己支持性の構造となるのであればどのような形状をし
ていてもよい。さらに、ケーシングの形状は、所望の均
一な又はある分布を有する放射場を発生させることがで
きるようにするべきである。典型的には、大部分の応用
において、周囲の組織が一様な放射線強度に曝されるよ
うに、シードの周囲に一様かつ均質な放射場ができるこ
とが望ましい。好ましい形状は、円筒、円環、球、楕円
体又は直方体である。
【0049】本発明のケーシングは、中心に空洞を有す
るか円筒等の中空構造である本体(2)で構成すること
ができ、さらには、少なくとも1の、好ましくは1又は
2の封止又は密閉部材(3)を備えていてもよい。本体
(2)は好ましくは、上記で定義された金属材料
(a)、又は、追加的にそれと(b)の組み合わせから
なる。封止又は密閉部材は、金属材料(a)及び/又は
(b)からできていてよい。好ましい実施態様として
は、本体(2)は中空の円筒で、少なくとも1つの封止
部材が二つの末端用キャップからなる。
【0050】図1は封止されかつ自己支持性のケーシン
グ(1)の好ましい実施態様の部分図であり、ケーシン
グ(1)は、封止部材として半球状の末端用キャップ
(3)を備える管/円筒状の部品(2)で構成されてい
る。
【0051】図2は、封止されかつ自己支持性のケーシ
ング(1)を示しており、ケーシング(1)は管/円筒
状の部品(2)と平坦な円盤状の末端用キャップ(3)
を有し、さらに、放射線不透過のマーカー(4)が供給
されている。
【0052】図3は管状の部品(2)と末端用キャップ
(3)を有する封止されたケーシング(1)を示してお
り、充填物と放射線不透過のマーカーを均一な微粒子の
混合物(4)の状態で含む。微粒子の混合物は、好まし
くは封止されたケーシングの内容積全体を占める。
【0053】本発明に従うケーシングは、好ましくは閉
じた円筒形状である。寸法は、体内のあらかじめ予定の
位置に輸送するために、カニューレや針等従来の装置を
用いることができるように選ばれる。好ましくは、ケー
シングは2.0〜5.0mmの長さ、より好ましくは
2.5〜4.5mmの長さであり、外周の直径は0.3
〜2.0mm、より好ましくは0.4〜0.8mmであ
り、ケーシングの壁の厚さは10〜250μm、より好
ましくは30〜100μmである。正確な寸法及びシー
ドの壁の厚さは特に熟練した技術者によって調整される
必要が生じることもあると考えられる。その場合は、前
駆体核種によるシード自身の吸収を考慮しながら、選択
された特定の放射線核種、所望の放射線放出量等に応じ
て調整される。壁の厚さはシードの見掛けの放射能を調
整するためのパラメータとして用いることができるが、
それは有効な放射性物質の量が壁の暑さが増すのに伴っ
て増加するためである。さらに、壁の厚さは十分な機械
的安定性を確保するために変化させることもできる。
【0054】円筒又は一般的にどのような中空の本体を
閉鎖することも、末端用キャップと密閉部材を用いるこ
とによって、以下に述べるように達成し得る。これらの
末端用キャップは様々な形状を取り得る。好ましくは、
それらは半球又は平坦な円盤の形である。それらの半径
は同一であり、ケーシングの半径と大変近い。ケーシン
グ及び末端用キャップの適切な寸法は、例えば、欧州特
許出願第99 111100.6号及び第99 111
099.0号に開示されているものを参照する。
【0055】別の態様によれば、ケーシングの本体
(2)は、密閉部材(3)として追加された第2の中空
の円筒(円管)で内部を密閉された、中空の円筒(円
管)で構成される。密閉部材は本体の長さよりも短くて
もよいが、それはその端で本体に取り付けられる。本体
の内側表面と密閉部材の外側表面は第1及び第2の円筒
の間の閉じられた空間の容積を決め、したがって本発明
の封止されたケーシングとなる。本体(2)及び密閉部
材(3)の間の接合部又は接触部(7)は適当なあらゆ
る方法、例えば、溶接、クリンピング、接着等によって
造られる。第2の円筒は、中空でもよく、それによって
中央の空間を提供し、それにより例えば縫合上にカプセ
ルを固定することもできるし、また、円柱状でもよい。
第2の円筒は放射線不透過のマーカーを形成するために
原子番号の大きい金属(Z)で構成してもよい。この場
合、マーカーの金属は、好ましくはPb、Rh、Pt、
Pd、Au、W、Ba、Ag、Cu、これらの化合物、
合金及び混合物からなる群から選ばれる。第2の中空の
円筒(3)は、完全にこれらの金属又はその混合物から
なっていていもよい。この実施形態は特に円環状のシー
ドを形成するのにふさわしく、内側を円筒形の密閉部材
で密閉した長さの短い円筒、又は、伸長した管に類似し
てあるいは対応している。
【0056】上記の実施形態では、本体と密閉部材とが
その三次元構造中に通路を有する封止されかつ自己支持
性のケーシングを形成する。この通路はワイヤー又は縫
い糸等を通すことが可能で、このことはシードを周囲の
組織の中であらかじめ決められた位置に固定する助けと
なる。図4は、本体としての第1の中空の円管(2)と
密閉部材としての第2の中空の円管(3)とで構成され
るそのようなケーシング(1)を示しており、これらの
管は末端に接触領域(7)を有し、それによって閉じら
れた容積(5)を両方の管の間に生じ、かつ、ケーシン
グ(1)を通る通路を生じる。ケーシングは、しかしな
がら、本体の層又は内部の空間を形成することなしに密
閉部材に密着して固定されてもよい。
【0057】接触領域の寸法は変化し得る。好ましく
は、それらは両方の管の末端に限られる。本発明によれ
ば、本体及び密閉部材の長さは異なっていても同一でも
よい。しかしながら、好ましくは、第2の管(3)の長
さは少なくとも本体(2)の長さであることがよい。管
の壁の厚さは同一でも異なっていてもよい。
【0058】本発明の別の態様に従えば、放射性又は放
射化するシードを製造する方法であって、 a)封止されかつ自己支持性のケーシングの本体を用意
し、該ケーシングは(a)金属、合金、金属複合物及び
それらの混合物からなる群から選ばれた放射性又は放射
化する金属材料からなり、必要に応じて(b)非放射性
又は放射化しない金属材料を組み合わせて用い、(a)
は、自然存在比のPd−102を含む金属Pdを除き、
Pd−103、Tm−170、Sr−90、Y−90、
Yb−169、P−32、Ge−71、Se−75、C
l−36、Ta−182、Tl−204、Re−18
8、W−188、Ce−144、Pr−144、Sn−
123、Ru−106、Rh−106及びそれらの混合
物からなる群から選ばれた放射性の核種、及び/又は、
Pd−102、Rh−103、Tm−169、Y−8
9、Yb−168、P−31、Ge−70、Se−7
4、Cl−35、Ta−181、Tl−203、W−1
86、Sn−122及びそれらの混合物からなる群から
選ばれた放射化する前駆体核種を含み、 b)必要に応じて放射線不透過のマーカー及び/又は充
填物を挿入し、 c)ケーシングを封止し、 d)必要に応じて1以上の被覆を施す ことを特徴とする製造方法が提供される。
【0059】a)の工程において、封止されたケーシン
グの本体が供給され、言い換えれば、ケーシングの封止
を除いて、ケーシングの製造は完了する。本発明の封止
されかつ自己支持性のケーシングは、既知の従来存在す
る冶金的技術を用いて製造できる。そのような微小な寸
法で、合金を製造する、金属材料を加工する及び成形す
るといったどのような技術も用いられる。円筒形のケー
シング製造のためにふさわしいのは、例えば、管の押し
出し成形、所望の長さの管の切断、及び、溶接、特にレ
ーザー溶接又はクリンピング等によって末端用キャップ
を管に固定し封止すること等である。製造のための別の
手段は、中空のロッドを押し出し成形する、その押し出
したロッドを微小な長さに破砕する、それにより、管の
端を一緒に押し潰すことによって閉じる、その後、端を
丸めるために付加的に溶結することを含み得る。放射線
不透過のマーカーを用いる場合には、各材質の芯のロッ
ドを本体と共に押し出し、上記の密閉方法(末端溶キャ
ップ又は破砕)の1つを用いてそれらの層を固定するこ
とができる。
【0060】ホットな作業を経る方法(上記参照)を使
用する際には、a)の工程で供給されるケーシングは放
射化処理を行わずとも既に放射性核種を含み得る。した
がって、追加的な安全策としての測定が、材料を合金と
する又は複合物を形成してケーシングを製造する過程に
おいて、放射性物質の装置及び人への汚染を避けるため
に必要となる。
【0061】好ましくは、放射性シードを製造する方法
はコールド組立作業を経る方法が好ましく、その方法
は、さらに所望の放射性核種を生ずるために前駆体核種
を放射化する工程を経てもよい。好ましい実施態様で
は、前駆体はTm−169又はPd−102であり、そ
れぞれTm−170及びPd−103を得るために放射
化は中性子衝突で行う。
【0062】放射化は、十分な強度の中性子線を発生す
るのであればどのような中性子源を用いても実施するこ
とができる。そのような中性子源は核分裂反応器の様々
な種類のものを用い得る。放射化処理の時間の長さは、
治療効果を生ずるに十分と考えられる、シードの所望の
見かけの放射能によって決まる。適当な放射化条件及び
中性子線は、例えば国際出願第86/04248号を参
照する。本発明の目的のためには、コールド作業の際
に、中性子線は1×1013〜3×1015(cm
s)−1、好ましくは1〜20×1014(cm
s)−1で、1〜50日、好ましくは1〜10日の期
間であることが好ましい。ホット組立作業を経る方法の
場合は、シード組立作業の前の最適な照射時間は、必要
であればそれぞれの核種について、1〜12週、好まし
くは2〜8週、さらに好ましくは3〜6週であり、最適
な中性子線は0.4〜2×1015(cms)−1
ある。もちろん、最適な中性子線及び時間は選択した核
種に依存する。
【0063】放射性核種は、例えばSr−90/Y−9
0又はCe−144/Pr−144の場合のように、既
知の技術にあるように核分裂反応で取得してもよい。こ
の場合、シードについてコールド作業は全く必要なくな
る。
【0064】通常は入手可能な前駆体核種の一部が転換
されるだけである。そのため、最終的にシードは放射性
核種とその前駆体両方(例えば、Tm−169及びTm
−170、又は、Pd−102及びPd−103)を含
む。典型的には、シードは、放射化処理の間に前駆体の
少量が放射化されるのみであり、過剰量の前駆体を含ん
でいる。その後、シードは最初の治療に続いて、残りの
前駆体核種を放射化することによって、再び放射化する
ことができる。
【0065】本発明によれば、放射化は製造方法におけ
る異なる段階の後でそれぞれ実施してよい。好ましい実
施態様では、放射化は工程d)におけるシードのコール
ド組立作業が完了した後に行う。したがって、シードの
組立に関して放射化に続くさらなる製造工程は必要な
く、それにより、装置及び人への不要な放射線照射の危
険を最小限にできる。さらに、個々の要望に応じて前も
って組立られた放射線シードを放射化することで、要望
に応じた放射性核種の製造が可能になり、これにより、
治療に使用する前に放射性核種が不必要に減衰してしま
うことを避けられる。核種のうちいくつかは半減期が短
いことを考慮すると、コールド組立作業の完了後に放射
化することによって、本発明のシードを効果的に治療に
用いることが可能になる。
【0066】本発明の別の好ましい実施態様では、放射
化が工程c)のシードの組立作業が完了した後、使用す
るのであれば被覆を施す前に行われる。このことによっ
て、例えば、放射化の状態を妨げない高分子被覆材料を
用いることが可能になる。
【0067】本発明によれば、放射化は放射性不透過の
マーカーの挿入及びケーシングを封止する前に実施する
こともできる。このことによって、マーカーにPb及び
/又はRh以外の物質、それ自身が放射化され好ましく
ない汚染を生ずるか、放射化された状態を妨げることの
ない上記の金属を用いることが可能になる。
【0068】
【発明の実施の形態】本発明を以下の実施例を参照して
より具体的に説明する。これらの実施例は本発明を説明
するためのものであって、本発明をこれに限定するもの
ではない。
【0069】実施例1 本実施例は、Pd−102について90%濃縮したPd
を用いた放射化の工程に関する。表IはPdの必要量、
及び、放射化された状態で5mCiの見かけの放射能を
発生するためにケーシング材料中に含まれる対応するP
dの体積比率が示されている。
【0070】ここでは、シードを、Pd及びVを合金と
することによって閉鎖された円筒形のケーシングを成形
することで製造したが、その大きさは長さ4.5mm、
外周の直径が0.8mm、壁の厚さがi)50μm、i
i)40μm、iii)30μmであった。放射化に用
いた中性子線は2×1014(cms)−1であっ
た。
【0071】下記の表IはPdの量、及び、ケーシング
材料の全体積に対する対応するPdの体積比率を示して
おり、ケーシングは5mCiの見かけの放射能を発生す
るために異なる放射化期間(すなわち、1日、3日又は
10日)を適用した。
【0072】
【表3】
【0073】表Iによれば、Pd−102について90
%濃縮された材料が提供されたときにケーシング材料の
うちほんの少量のみが、見かけの放射能5mCiを生ず
るためのPdとして必要であることが分かる。Pdの量
は放射化期間を延長するかケーシングの壁の厚さを増す
ことによってさらに減少させることができる。材料の残
量は、30μm厚さの10日間の放射化では、ケーシン
グ合金の98.1%がVであり、3日間の放射化では9
4.7%がVであり、1日間の放射化では84%がVで
ある。
【0074】実施例2 実施例2では、Pd−102の濃縮の程度を30%にし
た以外は、実施例1と同様の工程を繰り返した。目的と
し、測定された放射能は5mCiであり、中性子線は2
×1014(cms)−1であった。閉鎖された円筒
形のケーシングは、長さ4.5mm、外周の直径が0.
8mm、壁の厚さがi)50μm、ii)40μm、i
ii)30μmであった。合金元素としてはVを用い
た。
【0075】
【表4】
【0076】本実施例から見て取れるように、濃縮率の
低い場合にはケーシング中に存在し得る元素(V)がよ
り少なくて済む(30μm厚さ10日間では94.4
%、1日間放射化では52.1%のみ)。
【0077】実施例3 実施例3では自然存在比のTm−169を酸化物の形で
前駆体として使用した。示された酸化物の量はケーシン
グの金属物質を形成するために金属Alと共に用いた。
目的とする放射能は15mCiであった。放射化は、中
性子線4×10 14(cms)−1を用いた中性子線
衝突によって行った。ケーシングは閉鎖された円筒形で
あり、長さ2.5mm、外周の直径が0.5mm、壁の
厚さがi)50μm、ii)100μm、iii)15
0μmであった。
【0078】
【表5】
【0079】本実施例から見て取れるように、Tm
/Al複合物におけるツリウム酸化物の質量比は、1
50μm厚さで20日の放射化によって目的の15mC
iを達成するには、5%が必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の封止されかつ自己支持性のケーシン
グ(1)を示す。
【図2】 本発明の封止されかつ自己支持性のケーシン
グ(1)であり、放射線不透過のマーカー(4)を備え
るものを示す。
【図3】 本発明の封止されかつ自己支持性のケーシン
グ(1)であり、放射線不透過のマーカーの粉末を含む
ものを示す。
【図4】 本発明の封止されかつ自己支持性のケーシン
グ(1)であり、第1の中空の円管(2)及び第2の中
空の円管(3)で構成されるものを示す。
【符号の説明】
(1) ケーシング (2) 本体 (3) 密閉部材 (4) 放射線不透過のマーカー (6) 閉鎖された容積 (7) 接合部
フロントページの続き (72)発明者 メナウアー,ヘルムート ドイツ国 38110 ブラウンシュヴェイク ギーゼルヴェーク 1 エーイーエー テクノロジー キューエスエー ゲゼルシ ャフト ミット ベシュレンクテル ハフ ツング内 (72)発明者 フリッツ,エーベルハート ドイツ国 38110 ブラウンシュヴェイク ギーゼルヴェーク 1 エーイーエー テクノロジー キューエスエー ゲゼルシ ャフト ミット ベシュレンクテル ハフ ツング内 (72)発明者 シルトン,マーク イギリス国 オックスフォードシアー オ ーエックス11 オーキュージェー ディド コット 329 ハーウェル エーイーエー テクノロジー キューエスエー ピーエ ルシー内 Fターム(参考) 4C082 AA05 AC03 AC05 AC07 AE05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性又は放射化するシードであって、
    封止されかつ自己支持性のケーシングで構成され、該ケ
    ーシングは(a)金属、合金、金属複合物及びそれらの
    混合物からなる群から選ばれた放射性又は放射化する金
    属材料からなり、必要に応じて(b)非放射性又は放射
    化しない金属材料を組み合わせて用い、(a)は、自然
    存在比のPd−102を含む金属Pdを除き、Pd−1
    03、Tm−170、Sr−90、Y−90、Yb−1
    69、P−32、Ge−71、Se−75、Cl−3
    6、Ta−182、Tl−204、Re−188、W−
    188、Ce−144、Pr−144、Sn−123、
    Ru−106、Rh−106及びそれらの混合物からな
    る群から選ばれた放射性核種、及び/又は、Pd−10
    2、Rh−103、Tm−169、Y−89、Yb−1
    68、P−31、Ge−70、Se−74、Cl−3
    5、Ta−181、Tl−203、W−186、Sn−
    122及びそれらの混合物からなる群から選ばれた放射
    化する前駆体核種を含むことを特徴とする放射性又は放
    射化するシード。
  2. 【請求項2】 (a)が放射性核種及び/又は放射化す
    る前駆体核種を、所望の核種を自然存在比で含む物質、
    その核種を自然存在比よりも濃縮した物質、放射化処理
    の間に好ましくない放射線を放出する同位体を生ずる前
    駆体元素の同位体を減少させた物質及びそれらの混合物
    のいずれかの状態で含む請求項1に記載の放射性又は放
    射化するシード。
  3. 【請求項3】 上記ケーシングが、放射性核種及び/又
    は放射化する前駆体核種とV、Ti、Al、Ni、N
    b、Fe、ステンレス鋼及びそれらの混合物との合金か
    らなる請求項1又は2に記載のシード。
  4. 【請求項4】 上記金属複合物が、酸化物、ハロゲン化
    物、リン酸化物、その他の塩及びそれらの混合物から選
    ばれた放射性核種及び/又は放射化する前駆体核種の化
    合物を含み、上記複合物の金属(b)がPd、Al、
    V、Ti、Ni、Nb、Fe、ステンレス鋼及びそれら
    の混合物から選ばれた複合物である請求項1に記載のシ
    ード。
  5. 【請求項5】 放射化する前駆体核種を濃縮した物質を
    用い、濃縮率が5%以上100%以下であり、より好ま
    しくは20%以上100%以下、最も好ましくは50%
    以上90%以下である請求項2に記載のシード。
  6. 【請求項6】 さらに1以上の被覆を備える請求項1〜
    5のいずれか一項に記載のシード。
  7. 【請求項7】 上記シードが、厚さ10nm〜2μm、
    より好ましくは厚さ20nm〜100nmのアモルファ
    スカーボンで構成される第1の被覆を備える請求項6に
    記載のシード。
  8. 【請求項8】 上記シードがさらに放射線不透過のマー
    カーを含み、該マーカーは原子番号(Z)の大きい金
    属、好ましくはPb、Rh、Pt、Pd、Au、W、B
    a、Ag、Cu、それらを含む化合物、それらの合金及
    びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属を含有す
    る請求項1〜7のいずれか一項に記載のシード。
  9. 【請求項9】 上記放射性核種がPd−103及び/又
    は上記前駆体核種がPd−102である請求項1〜8の
    いずれか一項に記載のシード。
  10. 【請求項10】 上記放射性核種がTm−170及び/
    又は上記前駆体核種がTm−169である請求項1〜8
    のいずれか一項に記載のシード。
  11. 【請求項11】 上記ケーシングが、金属材料(a)で
    作製され中空構造である本体と、金属材料(a)及び/
    又は請求項1に記載の(b)で作製される少なくとも1
    つの密閉部材と、を備える請求項1〜10のいずれか一
    項に記載のシード。
  12. 【請求項12】 上記本体は中空の円筒であり、上記密
    閉部材は二つの末端用キャップ、又は、本体の中に配置
    される本体の内側を密閉する第2の中空の円筒である請
    求項11に記載のシード。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれか一項に記載
    の放射性又は放射化するシードを製造する方法であっ
    て、 a)封止されかつ自己支持性のケーシングの本体を用意
    し、該ケーシングは(a)金属、合金、金属複合物及び
    それらの混合物からなる群から選ばれた放射性又は放射
    化する金属材料からなり、必要に応じて(b)非放射性
    又は放射化しない金属材料を組み合わせて用い、(a)
    は、自然存在比のPd−102を含む金属Pdを除き、
    Pd−103、Tm−170、Sr−90、Y−90、
    Yb−169、P−32、Ge−71、Se−75、C
    l−36、Ta−182、Tl−204、Re−18
    8、W−188、Ce−144、Pr−144、Sn−
    123、Ru−106、Rh−106及びそれらの混合
    物からなる群から選ばれた放射性の核種、及び/又は、
    Pd−102、Rh−103、Tm−169、Y−8
    9、Yb−168、P−31、Ge−70、Se−7
    4、Cl−35、Ta−181、Tl−203、W−1
    86、Sn−122及びそれらの混合物からなる群から
    選ばれた放射化する前駆体核種を含み、 b)必要に応じて放射線不透過のマーカー及び/又は充
    填物を挿入し、 c)ケーシングを封止し、 d)必要に応じて1以上の被覆を施す ことを特徴とする製造方法。
  14. 【請求項14】 上記ケーシングが溶接又はクリンピン
    グによって封止されている請求項13に記載の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 さらに、Pd−102、Rh−10
    3、Tm−169、Y−89、Yb−168、P−3
    1、Ge−70、Se−74、Cl−35、Ta−18
    1、Tl−203、W−186、Sn−122及びそれ
    らの混合物からなる群から選ばれた前駆体核種を中性子
    衝撃機によって、Rh−103の場合には荷電粒子衝撃
    によって放射化する工程を含む請求項13又は14に記
    載の放射性シードの製造方法。
  16. 【請求項16】 上記工程c)又はd)におけるシード
    の完全な組立の後に放射化を実施する請求項15に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 上記放射線不透過なマーカーの挿入及
    びケーシングの封止の前に放射化を実施する請求項15
    に記載の方法。
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