JP2002320221A - 映像配信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状態復帰方法及び記憶媒体 - Google Patents

映像配信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状態復帰方法及び記憶媒体

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JP2002320221A
JP2002320221A JP2001124154A JP2001124154A JP2002320221A JP 2002320221 A JP2002320221 A JP 2002320221A JP 2001124154 A JP2001124154 A JP 2001124154A JP 2001124154 A JP2001124154 A JP 2001124154A JP 2002320221 A JP2002320221 A JP 2002320221A
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JP
Japan
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video
saving mode
power saving
parameter
image
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Application number
JP2001124154A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Fukui
俊之 福井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像配信システムにおいて省電力モードから
通常動作モードにシステムが復帰した直後でも、ユーザ
が、省電力モードに入る前に利用していた映像撮影装置
において、設定していた撮影方向や画角の映像を得るこ
とを速やかにできるようにした映像配信システム、映像
処理装置、映像撮影装置、状態復帰方法及び記憶媒体を
提供する。 【解決手段】 映像加工・出力装置10は、映像配信シ
ステムが省電力モードから通常動作モードに復帰する際
に、映像撮影装置20a又は映像撮影装置20bを省電
力モードに入る前と同じ状態に復帰させるためのパラメ
ータを、映像撮影装置20a又は映像撮影装置20bに
送信する制御を行い、映像撮影装置20a又は映像撮影
装置20bは、映像加工・出力装置10から送信された
パラメータに基づき省電力モードに入る前と同じ状態に
復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して、映像情報をその撮影地から離れた場所に設置さ
れた端末に表示して見るための映像モニタリング装置に
適用可能であり、特に、映像配信システムが省電力状態
から通常動作状態に復帰する場合の制御に好適な映像配
信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状態復帰方
法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットが普及し、WWW
( World Wide Web ) 等による情報発信が一般的に行
なわれるようになってきた。そのような中で、リアルタ
イムに映像を撮影し、その映像をネットワーク上に発信
する機能を持つようなシステムが出現している。この種
のシステムを利用してネットワーク上に発信された複数
の場所の映像情報を一箇所の端末に集約して表示するこ
とによって、映像モニタリングを実現する例としては、
キヤノン社製のWebView/Livescopeシ
ステム、VIEW・Windows(R)システムなど
が存在する。
【0003】一方、社会の趨勢として省エネルギ化への
要求というものが存在する。そのような要求に対して
は、システムの非動作時にはシステムの一部の電源を落
とすなどの対策がとられている。また、機器によって
は、内部に数段階の省電力モードを持つ機器なども存在
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、例えば所定の場所を映像でとらえて監視する定点監
視などを一定の時間毎に行う際に、上述したような映像
モニタリングシステムを用いようとした場合、システム
の省電力を実現するためには、映像を撮影していない間
は映像入力機器の電源を切断する方法が一般的に考えら
れる。しかし、映像入力機器の電源を単純に切断してし
まった場合、再度、その映像入力機器を起動したときに
は、映像入力機器は再初期化されてしまうという問題が
発生する。
【0005】映像入力機器が、例えば撮影方向を外部か
ら制御可能なビデオカメラの場合には、ビデオカメラを
再起動した際、前回電源を落とす前にビデオカメラが向
いていた方向と異なる初期化位置にビデオカメラを向け
てしまう、もしくはビデオカメラの電源投入時の向きを
確認するために、一旦ビデオカメラの持つホームポジシ
ョンにビデオカメラを向けてから、再度電源投入時にビ
デオカメラが向いていた向きにビデオカメラの向きを設
定し直すなどの動作が行われてしまう。
【0006】そのため、システムが省電力モードから通
常動作モードに復帰した直後は、ユーザが、省電力モー
ドに入る前に設定していたビデオカメラの撮影方向や画
角の映像を得ることができないという問題があった。
【0007】また、複数のビデオカメラを備えたシステ
ムの場合、ビデオカメラの電源投入順序や初期化が予め
定められた順序で行われ、省電力モードから通常動作モ
ードへの復帰時に、ユーザが欲している映像を撮影して
いるビデオカメラが、必ずしも最初に省電力モードから
通常動作モードへ復帰するとは限らないという問題があ
った。
【0008】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、映像配信システムにおいて省電力モードから通
常動作モードにシステムが復帰した直後でも、ユーザ
が、映像配信システムが省電力モードに入る前に利用し
ていた映像撮影装置において、設定していた撮影方向や
画角の映像を得ることを速やかにできるようにした映像
配信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状態復帰
方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、映像撮影装置選択情報を
利用することにより、ユーザが、映像配信システムが省
電力モードに入る前に利用していた映像撮影装置を優先
して省電力モードに入る前の状態に復帰させるようにし
た映像配信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状
態復帰方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、映像撮影装置の電源供給
を個別に制御することで、映像配信システムが省電力モ
ードから通常動作モードに復帰する際に、電源を投入す
る映像撮影装置を選択することによって、システム全体
の電力消費量を低減することができるようにした映像配
信システム、映像処理装置、映像撮影装置、状態復帰方
法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、映像配信システムを構成
する映像撮影装置に省電力モードのための仕組みが特に
導入されていない場合においても、映像撮影装置のパラ
メータを別の装置の側にバックアップすることで、映像
撮影装置自体の電源を遮断することを許容し、映像配信
システム全体を効果的に省電力モードにすることができ
るようにした映像配信システム、映像処理装置、映像撮
影装置、状態復帰方法及び記憶媒体を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、映像撮影装置と映像処理装
置とが通信可能に接続されると共に、省電力モードへの
移行及び前記省電力モードからの復帰が可能な映像配信
システムであって、前記映像処理装置は、前記省電力モ
ードからの復帰時に、複数の映像撮影装置を各々所定の
状態に設定するためのパラメータを前記複数の映像撮影
装置に各々送信する状態設定制御手段を有し、前記映像
撮影装置は、前記映像処理装置から送信された前記パラ
メータに基づき自装置を前記所定の状態に設定する状態
設定手段を有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、前記映像処理装置は、前記パラメータが記憶さ
れる記憶手段と、前記記憶手段に前記パラメータが記憶
されていない場合、前記映像撮影装置と通信を行い前記
映像撮影装置から前記パラメータを取得し前記記憶手段
に保存する取得手段と、複数の前記映像撮影装置から各
々入力された複数の映像データから一つの映像データを
選択する選択手段と、前記選択された映像データを圧縮
する圧縮手段と、前記圧縮された映像データをネットワ
ーク上に送出する送出手段とを有し、前記映像撮影装置
の前記所定の状態とは、前記省電力モードに移行する前
と同じ状態であることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、前記映像撮影装置で撮影され前記映像処理装置
から前記ネットワーク上に送出された映像データの受信
及び表示を行う映像モニタリングシステムに適用可能で
あることを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、前記映像処理装置は、前記省電力モードへ移行
するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入力された
映像データのうち、どの映像撮影装置から入力された映
像データを選択したかを示す映像撮影装置選択情報を前
記記憶手段に保存し、前記省電力モードからの復帰時
に、複数の前記映像撮影装置に該当するパラメータを送
信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されている
前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更する送信順序
変更手段を有することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、前記映像処理装置は、複数の前記映像撮影装置
への電源供給を個別に制御する電源供給制御手段と、前
記省電力モードからの復帰時に、複数の前記映像撮影装
置への電源供給を再開する可否及び電源供給を再開する
順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されている前記パ
ラメータ及び前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更
する電源供給順序制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0017】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、前記パラメータを前記記憶手段に保存するの
は、前記省電力モードへ移行する直前であることを特徴
とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、前記映像撮影装置は、撮影方向を変えるための
雲台を含む機構を備え、前記パラメータとして、前記映
像撮影装置の撮影方向を指定するためのパラメータを含
むことを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、前記映像撮影装置は、撮影する画角を変えるた
めのズーム機構を備え、前記パラメータとして、前記映
像撮影装置の画角を指定するためのパラメータを含むこ
とを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の絞
り値を含むことを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置に
おいて逆光補正をどのように実現するかを示す変数を含
むことを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、前記ネットワークは、TCP(Transmission
Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコ
ルを利用するネットワークを含むことを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、前記映像の圧縮方式は、JPEG(Joint Pho
tographic Experts Group)方式を含むことを特徴とす
る。
【0024】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、前記映像処理装置の前記記憶手段は、電池で
内部情報をバックアップする機能を有する不揮発性RA
Mであることを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記映像処理装置の前記記憶手段は、Fla
shROMであることを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明は、前記映像処理装置と前記映像撮影装置との間
の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線を介し
た通信を含むことを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明は、省電力モードへの移行及び前記省電力モード
からの復帰が可能な映像配信システムを映像撮影装置と
共に構成し、前記映像撮影装置と通信可能な映像処理装
置であって、前記省電力モードからの復帰時に、複数の
映像撮影装置を各々所定の状態に設定するためのパラメ
ータを前記複数の映像撮影装置に各々送信し、前記複数
の映像撮影装置を各々前記所定の状態に設定するように
制御する状態設定制御手段を有することを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明は、前記パラメータが記憶される記憶手段と、前
記記憶手段に前記パラメータが記憶されていない場合、
前記映像撮影装置と通信を行い前記映像撮影装置から前
記パラメータを取得し前記記憶手段に保存する取得手段
と、複数の前記映像撮影装置から各々入力された複数の
映像データから一つの映像データを選択する選択手段
と、前記選択された映像データを圧縮する圧縮手段と、
前記圧縮された映像データをネットワーク上に送出する
送出手段とを有し、前記映像撮影装置の前記所定の状態
とは、前記省電力モードに移行する前と同じ状態である
ことを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明は、前記映像撮影装置で撮影され前記送出手段か
ら前記ネットワーク上に送出された映像データの受信及
び表示を行う映像モニタリングシステムを構成すること
を特徴とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明は、前記省電力モードへ移行するに先立ち、複数
の前記映像撮影装置から入力された映像データのうち、
どの映像撮影装置から入力された映像データを選択した
かを示す映像撮影装置選択情報を前記記憶手段に保存
し、前記省電力モードからの復帰時に、複数の前記映像
撮影装置に該当するパラメータを送信する順序を、前記
記憶手段にそれぞれ保存されている前記映像撮影装置選
択情報に基づいて変更する送信順序変更手段を有するこ
とを特徴とする。
【0031】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明は、複数の前記映像撮影装置への電源供給を個別
に制御する電源供給制御手段と、前記省電力モードから
の復帰時に、複数の前記映像撮影装置への電源供給を再
開する可否及び電源供給を再開する順序を、前記記憶手
段にそれぞれ保存されている前記パラメータ及び前記映
像撮影装置選択情報に基づいて変更する電源供給順序制
御手段とを有することを特徴とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項21記載
の発明は、前記パラメータを前記記憶手段に保存するの
は、前記省電力モードへ移行する直前であることを特徴
とする。
【0033】上記目的を達成するため、請求項22記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
撮影方向を指定するためのパラメータを含むことを特徴
とする。
【0034】上記目的を達成するため、請求項23記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
画角を指定するためのパラメータを含むことを特徴とす
る。
【0035】上記目的を達成するため、請求項24記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
絞り値を含むことを特徴とする。
【0036】上記目的を達成するため、請求項25記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置に
おいて逆光補正をどのように実現するかを示す変数を含
むことを特徴とする。
【0037】上記目的を達成するため、請求項26記載
の発明は、前記ネットワークは、TCP(Transmission
Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコ
ルを利用するネットワークを含むことを特徴とする。
【0038】上記目的を達成するため、請求項27記載
の発明は、前記映像の圧縮方式は、JPEG(Joint Pho
tographic Experts Group)方式を含むことを特徴とす
る。
【0039】上記目的を達成するため、請求項28記載
の発明は、前記記憶手段は、電池で内部情報をバックア
ップする機能を有する不揮発性RAMであることを特徴
とする。
【0040】上記目的を達成するため、請求項29記載
の発明は、前記記憶手段は、FlashROMであるこ
とを特徴とする。
【0041】上記目的を達成するため、請求項30記載
の発明は、前記映像撮影装置との間の通信は、ケーブル
を介した通信、或いは赤外線を介した通信を含むことを
特徴とする。
【0042】上記目的を達成するため、請求項31記載
の発明は、省電力モードへの移行及び前記省電力モード
からの復帰が可能な映像配信システムを映像処理装置と
共に構成し、前記映像処理装置と通信可能な映像撮影装
置であって、前記省電力モードからの復帰時に、前記映
像処理装置から送信された自装置を所定の状態に設定す
るためのパラメータに基づき、自装置を前記所定の状態
に設定する状態設定手段を有することを特徴とする。
【0043】上記目的を達成するため、請求項32記載
の発明は、前記所定の状態とは、前記省電力モードに移
行する前と同じ状態であることを特徴とする。
【0044】上記目的を達成するため、請求項33記載
の発明は、前記映像撮影装置で撮影され前記映像処理装
置からネットワーク上に送出された映像データの受信及
び表示を行う映像モニタリングシステムを構成すること
を特徴とする。
【0045】上記目的を達成するため、請求項34記載
の発明は、 撮影方向を変えるための雲台を含む機構を
備え、前記パラメータとして、前記撮影方向を指定する
ためのパラメータを含むことを特徴とする。
【0046】上記目的を達成するため、請求項35記載
の発明は、撮影する画角を変えるためのズーム機構を備
え、前記パラメータとして、前記画角を指定するための
パラメータを含むことを特徴とする。
【0047】上記目的を達成するため、請求項36記載
の発明は、前記パラメータとして、絞り値を含むことを
特徴とする。
【0048】上記目的を達成するため、請求項37記載
の発明は、前記パラメータとして、逆光補正をどのよう
に実現するかを示す変数を含むことを特徴とする。
【0049】上記目的を達成するため、請求項38記載
の発明は、前記ネットワークは、TCP(Transmission
Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコ
ルを利用するネットワークを含むことを特徴とする。
【0050】上記目的を達成するため、請求項39記載
の発明は、前記映像処理装置との間の通信は、ケーブル
を介した通信、或いは赤外線を介した通信を含むことを
特徴とする。
【0051】上記目的を達成するため、請求項40記載
の発明は、映像撮影装置と映像処理装置とが通信可能に
接続されると共に、省電力モードへの移行及び前記省電
力モードからの復帰が可能な映像配信システムで実行さ
れる状態復帰方法であって、前記映像処理装置は、前記
省電力モードからの復帰時に、複数の映像撮影装置を各
々所定の状態に設定するためのパラメータを前記複数の
映像撮影装置に各々送信し、前記映像撮影装置は、前記
映像処理装置から送信された前記パラメータに基づき自
装置を前記所定の状態に設定することを特徴とする。
【0052】上記目的を達成するため、請求項41記載
の発明は、前記映像処理装置は、前記パラメータが記憶
される記憶手段に前記パラメータが記憶されていない場
合、前記映像撮影装置と通信を行い前記映像撮影装置か
ら前記パラメータを取得して前記記憶手段に保存し、複
数の前記映像撮影装置から各々入力された複数の映像デ
ータから一つの映像データを選択し、前記選択された映
像データを圧縮し、前記圧縮された映像データをネット
ワーク上に送出し、前記映像撮影装置の前記所定の状態
とは、前記省電力モードに移行する前と同じ状態である
ことを特徴とする。
【0053】上記目的を達成するため、請求項42記載
の発明は、前記映像撮影装置で撮影され前記映像処理装
置から前記ネットワーク上に送出された映像データの受
信及び表示を行う映像モニタリングシステムで実行され
ることを特徴とする。
【0054】上記目的を達成するため、請求項43記載
の発明は、前記映像処理装置は、前記省電力モードへ移
行するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入力され
た映像データのうち、どの映像撮影装置から入力された
映像データを選択したかを示す映像撮影装置選択情報を
前記記憶手段に保存し、前記省電力モードからの復帰時
に、複数の前記映像撮影装置に該当するパラメータを送
信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されている
前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更することを特
徴とする。
【0055】上記目的を達成するため、請求項44記載
の発明は、前記映像処理装置は、複数の前記映像撮影装
置への電源供給を個別に制御し、前記省電力モードから
の復帰時に、複数の前記映像撮影装置への電源供給を再
開する可否及び電源供給を再開する順序を、前記記憶手
段にそれぞれ保存されている前記パラメータ及び前記映
像撮影装置選択情報に基づいて変更することを特徴とす
る。
【0056】上記目的を達成するため、請求項45記載
の発明は、前記パラメータを前記記憶手段に保存するの
は、前記省電力モードへ移行する直前であることを特徴
とする。
【0057】上記目的を達成するため、請求項46記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
撮影方向を指定するためのパラメータを含むことを特徴
とする。
【0058】上記目的を達成するため、請求項47記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
画角を指定するためのパラメータを含むことを特徴とす
る。
【0059】上記目的を達成するため、請求項48記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
絞り値を含むことを特徴とする。
【0060】上記目的を達成するため、請求項49記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置に
おいて逆光補正をどのように実現するかを示す変数を含
むことを特徴とする。
【0061】上記目的を達成するため、請求項50記載
の発明は、前記ネットワークは、TCP(Transmission
Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコ
ルを利用するネットワークを含むことを特徴とする。
【0062】上記目的を達成するため、請求項51記載
の発明は、前記映像の圧縮方式は、JPEG(Joint Pho
tographic Experts Group)方式を含むことを特徴とす
る。
【0063】上記目的を達成するため、請求項52記載
の発明は、前記映像処理装置と前記映像撮影装置との間
の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線を介し
た通信を含むことを特徴とする。
【0064】上記目的を達成するため、請求項53記載
の発明は、映像撮影装置と映像処理装置とが通信可能に
接続されると共に、省電力モードへの移行及び前記省電
力モードからの復帰が可能な映像配信システムに適用さ
れる状態復帰方法を実行するプログラムを記憶したコン
ピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記
状態復帰方法は、前記省電力モードからの復帰時に、複
数の映像撮影装置を各々所定の状態に設定するためのパ
ラメータを前記映像処理装置から前記複数の映像撮影装
置に各々送信するステップと、前記映像処理装置から前
記映像撮影装置へ送信された前記パラメータに基づき前
記映像撮影装置を前記所定の状態に設定するステップと
を有することを特徴とする。
【0065】上記目的を達成するため、請求項54記載
の発明は、前記状態復帰方法は、前記映像処理装置の記
憶手段に前記パラメータが記憶されていない場合、前記
映像処理装置と前記映像撮影装置との間で通信を行い前
記映像撮影装置から前記パラメータを取得して前記記憶
手段に保存するステップと、複数の前記映像撮影装置か
ら前記映像処理装置へ各々入力された複数の映像データ
から一つの映像データを選択するステップと、前記選択
された映像データを圧縮するステップと、前記圧縮され
た映像データをネットワーク上に送出するステップとを
有し、前記映像撮影装置の前記所定の状態とは、前記省
電力モードに移行する前と同じ状態であることを特徴と
する。
【0066】上記目的を達成するため、請求項55記載
の発明は、前記映像撮影装置で撮影され前記映像処理装
置から前記ネットワーク上に送出された映像データの受
信及び表示を行う映像モニタリングシステムに適用され
る前記状態復帰方法を実行するプログラムを記憶したコ
ンピュータにより読み出し可能であることを特徴とす
る。
【0067】上記目的を達成するため、請求項56記載
の発明は、前記状態復帰方法は、前記省電力モードへ移
行するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入力され
た映像データのうち、どの映像撮影装置から入力された
映像データを選択したかを示す映像撮影装置選択情報を
前記映像処理装置の前記記憶手段に保存するステップ
と、前記省電力モードからの復帰時に、前記映像処理装
置から複数の前記映像撮影装置に該当するパラメータを
送信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されてい
る前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更するステッ
プとを有することを特徴とする。
【0068】上記目的を達成するため、請求項57記載
の発明は、前記状態復帰方法は、前記映像処理装置によ
り複数の前記映像撮影装置への電源供給を個別に制御す
るステップと、前記省電力モードからの復帰時に、複数
の前記映像撮影装置への電源供給を再開する可否及び電
源供給を再開する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存
されている前記パラメータ及び前記映像撮影装置選択情
報に基づいて変更するステップとを有することを特徴と
する。
【0069】上記目的を達成するため、請求項58記載
の発明は、前記省電力モードへ移行する直前に前記パラ
メータを前記記憶手段に保存するステップを有すること
を特徴とする。
【0070】上記目的を達成するため、請求項59記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
撮影方向を指定するためのパラメータを含むことを特徴
とする。
【0071】上記目的を達成するため、請求項60記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
画角を指定するためのパラメータを含むことを特徴とす
る。
【0072】上記目的を達成するため、請求項61記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置の
絞り値を含むことを特徴とする。
【0073】上記目的を達成するため、請求項62記載
の発明は、前記パラメータとして、前記映像撮影装置に
おいて逆光補正をどのように実現するかを示す変数を含
むことを特徴とする。
【0074】上記目的を達成するため、請求項63記載
の発明は、前記ネットワークは、TCP(Transmission
Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコ
ルを利用するネットワークを含むことを特徴とする。
【0075】上記目的を達成するため、請求項64記載
の発明は、前記映像の圧縮方式は、JPEG(Joint Pho
tographic Experts Group)方式を含むことを特徴とす
る。
【0076】上記目的を達成するため、請求項65記載
の発明は、前記映像処理装置と前記映像撮影装置との間
の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線を介し
た通信を含むことを特徴とする。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0078】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態に係る映像加工・出力装置及び映像撮影装
置を備えた映像配信システムの構成例を示すブロック図
である。映像配信システムは、映像加工・出力装置1
0、AC−DCアダプタ11、商用AC電源12、通信
用PCカード13、FlashROMカード14、映像
撮影装置(カメラ)20a、映像撮影装置(カメラ)2
0b、カメラ用電源ユニット23a、カメラ用電源ユニ
ット23bから構成されている。図中、31は公衆回線
網、32はLAN回線網である。
【0079】映像加工・出力装置10は、マイクロプロ
セッサ101、CPUバス−画像バスブリッジ102、
演算用RAM103、FlashROM104、カメラ
制御インタフェース105、LANインタフェース10
6、PCMCIAスロット107、接点入出力インタフ
ェース108、CPUバス109、画像圧縮IC−画像
バスインタフェース110、画像圧縮IC111、映像
信号デコーダ112、画像バス113、不揮発性RAM
(NVRAM)114、電力供給部120を備えてい
る。映像加工・出力装置10は、映像撮影装置20a及
び映像撮影装置20bから入力された映像信号をキャプ
チャすると共に圧縮して、公衆回線網31もしくはLA
N回線網32上に送出する。以下、映像加工・出力装置
10の内部構成とその基本動作等について詳細に説明す
る。
【0080】先ず、映像撮影装置20a、20bから映
像信号ケーブル21a、21bを介して、映像信号が映
像加工・出力装置10の映像信号デコーダ112(例え
ばPhilips社のSAA7110aなど)によって
取り込まれる。このとき、映像信号ケーブル21a、2
1b上を流れてくる映像データは、NTSC (Nationa
l Television System Committee)/ PAL(Phase Alt
ernating by Line) /SECAM(Sequential Couleur
a Memoire)などの方式に基づいたアナログ映像信号であ
るとする。
【0081】映像信号デコーダ112では、映像撮影装
置20a、20bから入力された複数の映像データから
1系統の入力データを選択する。第1の実施の形態で
は、映像撮影装置20aで撮影された映像データが選択
されるものとする。映像信号デコーダ112は、その選
択したアナログの映像データをA/D変換した後、画像
圧縮IC111の入力として適当なディジタルデータ形
式、例えばY:U:V=4:2:2の形式に変換して、
映像データを画像圧縮ICに送り込む。
【0082】尚、ここで、映像撮影装置20a、20b
から入力される映像データはアナログ形式であると述べ
たが、これはあくまでも一例であり、ディジタル映像デ
ータを用いることを第1の実施の形態において排除する
ものではない。その場合、映像信号デコーダ112の代
わりにD1インタフェース等を用いればよい。
【0083】映像信号デコーダ112から映像データを
入力された画像圧縮IC111は、その映像データを所
定の方式に基づいて圧縮する。例えば、JPEG(Joint
Photographic Experts Group)方式に基づいて圧縮をか
ける。この場合、利用できるICとしては、例えばZO
RAN社のZR36060などが存在する。画像圧縮I
C111で圧縮された画像データは、画像圧縮IC−画
像バスインタフェース110を介して、画像バス11
3、CPUバス−画像バスブリッジ102、CPUバス
109を経由して、演算用RAM103に格納される。
【0084】ここで、画像バス113としては、第1の
実施の形態では汎用バスのPCI(Peripheral Componen
t Interconnect)バスを用いることとする。その場合、
画像圧縮IC−画像バスインタフェース110として
は、例えばZORAN社のZR36067など、画像圧
縮IC111に対応したバスインタフェースチップを用
いることができる。また、CPUバス−画像バスブリッ
ジ102としては、例えばTUNDRA社のQSPAN
チップなどを用いることができる。
【0085】画像データが演算用RAM103に転送さ
れると、マイクロプロセッサ101は、FlashRO
M104に格納されたプログラムに従って、演算用RA
M103から圧縮された画像データを取り出し、ネット
ワークに向けて配送するために適当な大きさに分割す
る、ヘッダを付けるなどの処理を行う。そして、マイク
ロプロセッサ101は、PCMCIA(Personal Comput
er Memory Card International Association)スロット
107に挿入された通信用PCカード13(モデムカー
ドやISDN(Integrated Services Digital Network)
カードなど)を介して、公衆回線網31上の他の機械
へ、もしくはLAN(Local Area Network)インタフェー
ス106を介して、LAN回線網32上の他の端末等へ
圧縮データを送信する。
【0086】ここで、マイクロプロセッサ101として
は、組み込み用途のものを仮定しているので、LANイ
ンタフェース106及びPCMCIAスロット107
は、CPUバス109を介さずに直接マイクロプロセッ
サ101によって制御がなされている。この場合のマイ
クロプロセッサとしては、Motorola社製のMP
C860DTなどを例として挙げることができる。しか
し、本発明は、これらの外部ネットワークに接続するイ
ンタフェースの位置によって制限されるものではなく、
これらのインタフェースをCPUバス109もしくは画
像バス113に接続されるデバイスとして構成すること
も可能である。
【0087】また、マイクロプロセッサ101は、画像
データをネットワーク上に流すことをしないで、蓄積す
ることも可能である。例えば、PCMCIAスロット1
07にFlashROMカード14を挿入し、それをハ
ードディスクのように扱うことにより、FlashRO
Mカード14上に画像データを記録することが可能にな
る。画像データの蓄積先としては、FlashROM1
04を選択することも可能である。
【0088】一方、本システムにおいて、映像撮影装置
20a、20bの制御は、カメラ制御信号ケーブル22
a、22bを介して映像加工・出力装置10により行わ
れる。カメラ制御信号ケーブル22a、22bは、映像
加工・出力装置10のカメラ制御インタフェース105
にそれぞれ接続される。カメラ制御インタフェース10
5のプロトコルとしては、RS−232−C方式に準拠
した方式、USB(Universal Serial Bus)方式、IEE
E(The Institute of Electrical and Electronic Engi
neers)1394などを採用することが可能である。ま
た、ここでは、接続ケーブルが存在することを仮定した
が、IrDA(Infrared Data Association)方式などの
有線に拠らない方式を排除するものではない。
【0089】本システムの映像加工・出力装置10は、
更に、接点入出力インタフェース108を備えている。
接点入出力インタフェース108は、接点入力信号ケー
ブル33に接続された一対のケーブルの間が導通状態に
あるかないかの状態の変化を検出して、マイクロプロセ
ッサ101にその状態変化を通知する。状態変化の通知
を受けたマイクロプロセッサ101は、予め定められた
処理プログラムに基づいて動作する。例えば、接点入出
力インタフェース108に接続されている接点出力信号
ケーブル34に接続された一対のケーブルの間を導通状
態にしたり、非導通状態にしたりする。そのことによっ
て、映像加工・出力装置10の外部に繋げられた機器の
スイッチを投入したり切断したりすることができる。
【0090】第1の実施の形態の場合では、接点出力信
号ケーブル34は、映像撮影装置20a、20bに電力
を供給するカメラ用電源ユニット23a、23bに共通
に接続されている。この接点出力信号ケーブル34を介
して、映像加工・出力装置10は映像撮影装置20a、
20bへの電力供給を制御することができる。尚、第1
の実施の形態において、接点出力信号ケーブル34の状
態は、接点入力信号ケーブル33の状態とは無関係に制
御可能であることは言うまでもない。
【0091】また、映像加工・出力装置10は、商用A
C電源12からAC−DCアダプタ11を介して直流に
変換された電力を電力供給部120で受け、それを更に
装置内部のICなどが動作するに相応しい電圧と安定度
になるように電力供給部120で変換した上で、装置全
体に電力を供給している。
【0092】また、映像加工・出力装置10のマイクロ
プロセッサ101は、本発明のプログラムに基づき、後
述の各フローチャートに示す処理を実行するものであ
り、映像配信システムが通常動作モードから省電力モー
ドに移行するに際して、NVRAM114にパラメータ
(後述)が保存されていない場合に映像撮影装置20
a、20bからパラメータを取得する制御、映像配信シ
ステムが省電力モードから通常動作モードに復帰するに
際して、NVRAM114に保存されているパラメータ
を映像撮影装置20a、20bへ送り込む制御などを行
う。カメラ用電源ユニット23a、23bは、映像撮影
装置20a、20bにそれぞれ電力を供給する。
【0093】映像撮影装置20a、20bは、映像配信
システムが省電力モードから通常動作モードに復帰する
に際して、映像加工・出力装置10から送り込まれたパ
ラメータに基づき、省電力モードに入る前と同じ状態に
復帰する制御を行う制御部(状態設定手段、図示略)を
備えている。また、映像撮影装置は、撮影方向を変える
ための雲台を含む機構、画角を変えるためのズーム機構
を備えている。
【0094】図2は本発明を応用した映像モニタリング
システムの構成例を示すブロック図である。本例では、
2台の映像加工・出力装置と、3台の映像撮影装置と、
1台の表示端末と、LAN回線網を用いてネットワーク
を構成している。10a、10cは、それぞれ映像加工
・出力装置である。映像加工・出力装置10aには、映
像撮影装置20a、20bが接続されており、映像加工
・出力装置10cには、映像撮影装置20cが接続され
ている。
【0095】映像加工・出力装置10aは、2台の映像
撮影装置20a、20bから入力された映像信号のう
ち、映像撮影装置20aから入力された信号を選択した
上で圧縮し、また、映像加工・出力装置10cは、映像
撮影装置20cから入力された映像信号を圧縮して、L
AN回線網32に対して送出する。LAN回線網32に
接続された表示端末40では、映像加工・出力装置10
a、10cから送られてくる圧縮された映像データを伸
張して、自画面上にビューワ41a、41cを用いて表
示する。
【0096】尚、映像加工・出力装置10aは、例え
ば、窓の外の風景(1)50aと窓の外の風景(2)5
0bをユーザの指示に従ってどちらかを選択した後、一
定時間毎に定点観測し、その定点観測に基づく情報を表
示端末40に送信しているものとする。ここでは、窓の
外の風景(1)50aをユーザが選んでいるとする。
【0097】本発明の第1の実施の形態では、図1に示
したような映像配信システムが、図2に示すような方式
で運用されている場合において、どのように映像撮影装
置のパラメータの保管が実現されるのかについて図3、
図4・図5のフローチャートを用いて説明する。
【0098】先ず、本発明の第1の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードに入る際の動作について
図1、図2を参照しながら図3を用いて説明する。図3
は映像配信システムが省電力モードに入る際の制御の流
れを示すフローチャートである。
【0099】例えば外部入力等により、映像配信システ
ムが省電力モードに入ることを要求された場合(ステッ
プS301)、先ず、映像加工・出力装置10のマイク
ロプロセッサ101は、映像撮影装置20a、20bの
内部状態を示す各パラメータが、映像加工・出力装置1
0内部に装備された不揮発性RAM(NVRAM)11
4の中に既に蓄えられているか否かをチェックする(ス
テップS302)。
【0100】ここで言う映像撮影装置20a、20bの
内部状態を示すパラメータとは、映像撮影装置20a、
20bの画角及び撮影方向を表す、パン・チルト・ズー
ムの各値、及び、映像撮影装置20a、20bの絞りの
値、逆光補正機能のON/OFFを表す値(逆光補正を
どのように実現するかを示す変数)などである。これら
の値は、図2に示したような窓の外の風景50a、50
bを適切に撮影するために、ビューワ41aを利用して
いるユーザが適宜変更しているものである。また、それ
らの値が保存された時刻も同時に保存されていることと
する。
【0101】もし、上記ステップS302で、これらの
値がNVRAM114に既に蓄えられていなかった場
合、もしくは過去にNVRAM114に保存されている
ものの、その時点から時間が一定時間以上たっている場
合(ステップS302でNO)には、映像加工・出力装
置10のマイクロプロセッサ101は、カメラ制御信号
I/F105を介して映像撮影装置20a、20bと通
信を行い(ステップS303)、カメラ制御信号ケーブ
ル22a、22bを介してNVRAM114上に保存す
べき情報を取得する。
【0102】その上で、マイクロプロセッサ101は、
通信によって得たカメラパラメータをNVRAM114
上に書き込んで保管する(ステップS304)。一度の
通信で映像撮影装置20a、20bから保存すべき必要
な情報が全て得られなかった場合には(ステップS30
4でNO)、マイクロプロセッサ101は、上記動作を
繰り返す。更に、システムとして保存すべき情報が全て
NVRAM114に書き込まれると(ステップS304
でYES)、マイクロプロセッサ101は、現在ユーザ
はどちらの映像撮影装置から映像を送るように設定して
いるのかという映像撮影装置選択情報も、同一の不揮発
性RAM(NVRAM)114の内部に保存する(ステ
ップS305)。第1の実施の形態においては、ユーザ
は窓の外の風景(1)50aを見ているため、それを写
している映像撮影装置20aを示す映像撮影装置選択情
報が保存される。
【0103】次いで、マイクロプロセッサ101は、接
点入出力I/F108を操作して、接点出力信号ケーブ
ル34の状態を切り替えることによって(ステップS3
06)、カメラ用電源ユニット23a、23bを操作
し、映像撮影装置20a、20bへの電源を遮断する
(ステップS307)。更に、映像加工・出力装置10
は、マイクロプロセッサ101の制御により自装置内部
で省電力モードに入る各種設定を行い、システム全体が
省電力モードに入ることになる(ステップS308)。
尚、必要となる全てのカメラパラメータの最新値が、明
らかにNVRAM114上に保管済みであった場合には
(ステップS302でYES)、マイクロプロセッサ1
01は、ステップS305の処理に直接移行する。
【0104】次に、本発明の第1の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードから通常動作モードに復
帰する際の動作について図1、図2を参照しながら図4
・図5を用いて説明する。図4・図5は映像配信システ
ムが省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【0105】映像配信システムにおける省電力モードの
解除要求がタイマなどによって発生すると(ステップS
401)、先ず、映像加工・出力装置10は、マイクロ
プロセッサ101の制御により自装置内部を省電力モー
ドから通常動作モードに復帰させる処理を行う(ステッ
プS402)。次いで、マイクロプロセッサ101は、
接点入出力I/F108を操作して、接点出力信号ケー
ブル34の状態を切り替えることによって、カメラ用電
源ユニット23a、23bのスイッチを操作し、映像撮
影装置20a、20bへの電力供給を開始する(ステッ
プS403)。
【0106】次に、マイクロプロセッサ101は、NV
RAM114上に保管していた映像撮影装置選択情報に
基づいて、どの順序で映像撮影装置を起動するべきかを
確認する(ステップS404)。第1の実施の形態の場
合、NVRAM114上には映像撮影装置20aを示す
映像撮影装置選択情報が保管されているので、マイクロ
プロセッサ101は、映像撮影装置20aを先ず優先的
に状態復帰させることが必要であることを認識する。
【0107】カメラ用電源ユニット23a、23bから
それぞれ電力を供給された映像撮影装置20a、20b
は、カメラ制御信号ケーブル22a、22bを介しての
通信が可能になるので、NVRAM114上に保管済カ
メラパラメータが存在した場合には(ステップS405
でYES)、映像加工・出力装置10のマイクロプロセ
ッサ101は、ステップS404の判断結果に基づい
て、先ず、映像撮影装置20aを状態復帰させるための
処理を行う。
【0108】即ち、マイクロプロセッサ101は、カメ
ラ制御信号I/F105を介して映像撮影装置20aと
通信を行い、NVRAM114上に保存してあった映像
撮影装置20aの設定パラメータを映像撮影装置20a
に対して送り込む(ステップS406)。次いで、マイ
クロプロセッサ101は、送り込んだパラメータを基に
映像撮影装置20aの状態復帰を実施するように映像撮
影装置20aに対して命令を発行する(ステップS40
7)。
【0109】状態復帰命令を受けた映像撮影装置20a
は、復元されたパラメータを基に、速やかに、省電力モ
ードに入る前と同じ状態に復帰する(ステップS40
8)。その後、映像撮影装置20aは、映像加工・出力
装置10に対して映像信号出力を再開し(ステップS4
09)、図2に示された系は、省電力モードに入る直前
の環境と同じ系で映像の配信を再開することになる。
【0110】優先すべき映像撮影装置の状態復帰を終え
た映像加工・出力装置10のマイクロプロセッサ101
は、続いて、残りの映像撮影装置を状態復帰させる処理
を行う(ステップS410でYES)。第1の実施の形
態では、映像撮影装置20bがそれに該当する。即ち、
マイクロプロセッサ101は、カメラ制御信号I/F1
05を介して映像撮影装置20bと通信を行い、NVR
AM114上に保存してあった映像撮影装置20bの設
定パラメータを映像撮影装置20bに対して送り込む
(ステップS411)。次いで、マイクロプロセッサ1
01は、送り込んだパラメータを基に映像撮影装置20
bの状態復帰を実施するように映像撮影装置20bに対
して命令を発行する(ステップS412)。
【0111】状態復帰命令を受けた映像撮影装置20b
は、復元されたパラメータを基に、速やかに、省電力モ
ードに入る前と同じ状態に復帰する(ステップS41
3)。第1の実施の形態では、映像撮影装置は映像加工
・出力装置10に2台しか繋げていないため(ステップ
S410でNO)、これで全ての処理が終了するが(ス
テップS414)、3台以上の映像撮影装置が1台の映
像加工・出力装置10に接続されていた場合には、マイ
クロプロセッサ101は、上記動作を繰り返す(ステッ
プS410でYES)。
【0112】一方、NVRAM114上に保存してあっ
た映像撮影装置20a、20bの設定パラメータ及び映
像撮影装置選択情報が何らかの理由で失われていた場
合、もしくは図2に示す系を初めて立ち上げた場合でN
VRAM114上へのパラメータの保存が行われていな
かった場合には(ステップS405でNO)、映像加工
・出力装置10のマイクロプロセッサ101は、カメラ
制御信号I/F105を介して映像撮影装置20a、2
0bと通信を行い、映像撮影装置20a、20bの全て
を完全に初期化する命令を送り込む(ステップS41
5)。
【0113】この命令を受けた映像撮影装置20a、2
0bは、予め定められていたパラメータに基づいて装置
の初期化処理を行う(ステップS416)。その後、映
像撮影装置20a、20bは、映像加工・出力装置10
に対して映像信号出力を行い(ステップS417)、図
2に示された系は映像の配信を行うことになる。
【0114】尚、撮影装置選択情報が失われていた場合
には、映像加工・出力装置10のマイクロプロセッサ1
01は、映像撮影装置20a、20bから入力される映
像信号のうち、予め定められた初期値に従って入力信号
を選択し、映像を発信する。
【0115】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、映像配信システムにおいて、省電力モ
ードから通常動作モードにシステムが復帰した直後にお
いても、ユーザが、映像配信システムが省電力モードに
入る前に設定していた撮影方向や画角の映像を得ること
ができるようになる。その結果、本来ユーザが欲してい
る映像とは異なる映像が配信されるということを解消す
ることが可能になる。
【0116】また、映像撮影装置選択情報を利用するこ
とにより、複数台の映像撮影装置の中から、映像配信シ
ステムが省電力モードに入る直前に利用していた映像撮
影装置を優先的に状態復帰させることができるようにな
る。その結果、本来ユーザが欲している映像とは異なる
映像が配信されるということを解消することが可能にな
る。
【0117】[第2の実施の形態]図6は本発明の第2
の実施の形態に係る映像加工・出力装置及び映像撮影装
置を備えた映像配信システムの構成例を示すブロック図
である。映像配信システムは、映像加工・出力装置1
0、AC−DCアダプタ11、商用AC電源12、通信
用PCカード13、FlashROMカード14、映像
撮影装置20a、映像撮影装置20b、カメラ用電源ユ
ニット23a、カメラ用電源ユニット23bから構成さ
れている。図中、31は公衆回線網、32はLAN回線
網である。
【0118】本発明の第2の実施の形態が上記第1の実
施の形態と異なっている点は、図1に示した第1の実施
の形態においては、カメラ用電源ユニット23a、23
bを制御するための接点出力信号線34が1系統しか存
在していない点に対して、図5に示す第2の実施の形態
においては、カメラ用電源ユニット23a、23bのそ
れぞれに対応して、個別の制御用信号線である接点出力
信号ケーブル34a、34bが接続されている点であ
る。
【0119】本発明の第2の実施の形態においては、制
御用信号線を各カメラ用電源ユニット23a、23bに
対応させて設けているため、映像配信システムの省電力
モードからの復帰時にユーザが必要としている映像撮影
装置にのみ電力を供給するようにすることが可能にな
り、映像配信システム全体としての消費電力を抑えるこ
とが可能になる。それ以外の動作及びシステムの構成
は、上記第1の実施の形態と変わっているところはない
ので説明を省略する。
【0120】先ず、本発明の第2の実施の形態に係る映
像配信システムがどのように省電力モードに入るかにつ
いて図7を用いて説明する。図7は映像配信システムが
省電力モードに入る際の制御の流れを示すフローチャー
トである。
【0121】第2の実施の形態における図7が上記第1
の実施の形態における図3と異なる点は、第1の実施の
形態では、カメラ用電源ユニット23a、23bを制御
するための接点出力信号線34が1系統しか存在してい
なかったため、ステップS306において接点出力信号
34の1本を切り替えればよかったのに対し、第2の実
施の形態では、カメラ用電源ユニット23a、23bを
個別に制御できるようにそれぞれに対応した接点出力信
号線34a、34bが存在するため、ステップS606
においてそれら両方の接点出力信号線34a、34bの
状態を変える必要があるという点である。この点以外の
動作及びシステムの構成は、第1の実施例と変わってい
るところはないので、これ以上の図7に関する説明は省
略する。即ち、図7のステップS601〜S605、S
607〜S608は、図3のステップS301〜S30
5、S307〜S308と同様である。
【0122】また、上記第1の実施の形態で示した、映
像配信システムの運用形態を示す図2は、第2の実施の
形態でも同一であるので、第2の実施の形態においても
図2を参照することとする。
【0123】次に、本発明の第2の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードから通常動作モードに復
帰する際の動作について図6、図2を参照しながら図8
・図9を用いて説明する。図8・図9は映像配信システ
ムが省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【0124】省電力モードの解除要求がタイマなどによ
って発生すると(ステップS701)、先ず、映像加工
・出力装置10は、マイクロプロセッサ101の制御に
より自装置内部を通常動作モードに復帰させる処理を行
う(ステップS702)。次に、マイクロプロセッサ1
01は、NVRAM114上に保管していた映像撮影装
置選択情報に基づいて、どの映像撮影装置を起動するべ
きかを確認する(ステップS703)。第2の実施の形
態の場合、NVRAM114上に映像撮影装置20aを
示す映像撮影装置選択情報が保管されていることとす
る。よって、マイクロプロセッサ101は、映像撮影装
置20aを状態復帰させることが必要であることを認識
する。
【0125】次いで、マイクロプロセッサ101は、接
点入出力I/F108を操作して、接点出力信号ケーブ
ル34aの状態を切り替えることによって、カメラ用電
源ユニット23aのスイッチを操作し、映像撮影装置2
0aへの電力供給を開始する(ステップS704)。こ
の時点において、映像撮影装置20bに対しては電力は
供給されていない。カメラ用電源ユニット23aから電
力を供給された映像撮影装置20aは、カメラ制御信号
ケーブル22aを介しての通信が可能になるので、NV
RAM114上に保管済カメラパラメータが存在した場
合には(ステップS705でYES)、映像加工・出力
装置10のマイクロプロセッサ101は、ステップS7
03の判断結果に基づいて、映像撮影装置20aを状態
復帰させるための処理を行う。
【0126】即ち、マイクロプロセッサ101は、カメ
ラ制御信号I/F105を介して映像撮影装置20aと
通信を行い、NVRAM114上に保存してあった映像
撮影装置20aの設定パラメータを映像撮影装置20a
に対して送り込む(ステップS706)。次いで、マイ
クロプロセッサ101は、送り込んだパラメータを基に
映像撮影装置20aの状態復帰を実施するように映像撮
影装置20aに対して命令を発行する(ステップS70
7)。
【0127】状態復帰命令を受けた映像撮影装置20a
は、復元されたパラメータを基に、速やかに、省電力モ
ードに入る前と同じ状態に復帰する(ステップS70
8)。その後、映像撮影装置20aは、映像加工・出力
装置10に対して映像信号出力を再開し(ステップS7
09)、図2に示された系は、省電力モードに入る直前
の環境と同じ系で映像の配信を再開することになる。
【0128】映像撮影装置20aの状態復帰を終えた映
像加工・出力装置10のマイクロプロセッサ101は、
続いて、残りの映像撮影装置を状態復帰させるかどうか
の判断を行う(ステップS710)。ユーザによって、
省電力モードに入る直前に利用していた映像撮影装置の
み起動すればよい旨の設定がなされていた場合には(ス
テップS710でNO)、マイクロプロセッサ101
は、全ての処理を終了する。この場合、省電力モードに
入る直前に利用していなかった映像撮影装置20bの電
源は供給されず、そのカメラパラメータも映像撮影装置
20bに戻されないまま、省電力モードからの復帰処理
が終了する(ステップS719)。
【0129】一方、ユーザによって、頻繁に映像撮影装
置からの入力を切り替えて利用するので、予め現在映像
を見ていない映像撮影装置においても、即座に映像を見
られる状態にしておく旨の設定がなされていた場合には
(ステップS710でYES)、マイクロプロセッサ1
01は、省電力モードに入る直前に利用していなかった
映像撮影装置(第2の実施の形態においては20b)
を、省電力モードに入る前の状態に復帰させるべく処理
を行う。
【0130】先ず、マイクロプロセッサ101は、接点
入出力I/F108を操作して、接点出力信号ケーブル
34bの状態を切り替えることによって、カメラ用電源
ユニット23bのスイッチを操作し、映像撮影装置20
bへの電力供給を開始する(ステップS711)。次い
で、マイクロプロセッサ101は、カメラ制御信号I/
F105を介して映像撮影装置20bと通信を行い、N
VRAM114上に保存してあった映像撮影装置20b
の設定パラメータを映像撮影装置20bに対して送り込
む(ステップS712)。そして、マイクロプロセッサ
101は、送り込んだパラメータを基に映像撮影装置2
0bの状態復帰を実施するように映像撮影装置20bに
対して命令を発行する(ステップS713)。
【0131】状態復帰命令を受けた映像撮影装置20b
は、復元されたパラメータを基に、速やかに、省電力モ
ードに入る前と同じ状態に復帰する(ステップS71
4)。第2の実施の形態では、映像撮影装置は映像加工
・出力装置10に2台しか繋げていないため(ステップ
S710でNO)、これで全ての処理が終了するが(ス
テップS719)、3台以上の映像撮影装置が1台の映
像加工・出力装置10に接続されていた場合には、マイ
クロプロセッサ101は、上記動作を繰り返す(ステッ
プS710でYES)。
【0132】一方、NVRAM114上に保存してあっ
た映像撮影装置20a、20bの設定パラメータ及び映
像撮影装置選択情報が何らかの理由で失われていた場
合、もしくは図2に示す系を初めて立ち上げた場合でN
VRAM114上へのパラメータの保存が行われていな
かった場合には(ステップS705でNO)、映像加工
・出力装置10のマイクロプロセッサ101は、先ず、
全てのカメラ用電源ユニットを制御し、全ての映像撮影
装置に電源を供給するようにする(ステップS71
5)。この場合は、まだ電源が供給されていない映像撮
影装置20bに電力が供給されることになる。次いで、
マイクロプロセッサ101は、カメラ制御信号I/F1
05を介して映像撮影装置20a、20bと通信を行
い、映像撮影装置20a、20bの全てを完全に初期化
する命令を送り込む(ステップS716)。
【0133】この命令を受けた映像撮影装置20a、2
0bは、予め定められていたパラメータに基づいて装置
の初期化処理を行う(ステップS717)。その後、映
像撮影装置20a、20bは、映像加工・出力装置10
に対して映像信号出力を行い(ステップS718)、図
2に示された系は、映像の配信を行うことになる。
【0134】尚、撮影装置選択情報が失われていた場合
には、映像加工・出力装置10のマイクロプロセッサ1
01は、映像撮影装置20a、20bから入力される映
像信号のうち、予め定められた初期値に従って入力信号
を選択し、映像を発信する。
【0135】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態によれば、映像配信システムにおいて、省電力モ
ードから通常動作モードにシステムが復帰した直後で
も、ユーザが、映像配信システムが省電力モードに入る
前に利用していた映像撮影装置において、設定していた
撮影方向や画角の映像を得ることを速やかにできるよう
になる。その結果、本来ユーザが欲している映像とは異
なる映像が配信されるということを解消することが可能
となる。
【0136】また、映像撮影装置選択情報(現在ユーザ
はどちらの映像撮影装置から映像を送るように設定して
いるのかという情報)を利用することにより、ユーザ
が、映像配信システムが省電力モードに入る前に利用し
ていた映像撮影装置を優先して省電力モードに入る前の
状態に復帰させるようにすることができる。その結果、
本来ユーザが欲している映像とは異なる映像が配信され
るということを解消することが可能となる。
【0137】また、映像撮影装置の電源供給を個別に制
御することで、映像配信システムが省電力モードから通
常動作モードに復帰する際に、電源を投入する映像撮影
装置を選択することによって、システム全体の電力消費
量を低減することができるようになる。
【0138】[第3の実施の形態]図10は本発明の第
3の実施の形態に係る映像加工・出力装置及び映像撮影
装置を備えた映像配信システムの構成例を示すブロック
図である。映像配信システムは、映像加工・出力装置1
0、AC−DCアダプタ11、商用AC電源12、通信
用PCカード13、FlashROMカード14、映像
撮影装置20、カメラ用電源ユニット23から構成され
ている。図中、31は公衆回線網、32はLAN回線網
である。
【0139】映像加工・出力装置10は、マイクロプロ
セッサ101、CPUバス−画像バスブリッジ102、
演算用RAM103、FlashROM104、カメラ
制御インタフェース105、LANインタフェース10
6、PCMCIAスロット107、接点入出力インタフ
ェース108、CPUバス109、画像圧縮IC−画像
バスインタフェース110、画像圧縮IC111、映像
信号デコーダ112、画像バス113、不揮発性RAM
(NVRAM)114、電力供給部120を備えてい
る。映像加工・出力装置10は、映像撮影装置20から
入力された映像信号をキャプチャすると共に圧縮して、
公衆回線網31もしくはLAN回線網32上に送出す
る。以下、映像加工・出力装置10の内部構成とその基
本動作等について詳細に説明する。
【0140】先ず、映像撮影装置20から映像信号ケー
ブル21を介して、映像信号が映像加工・出力装置10
の映像信号デコーダ112(例えばPhilips社の
SAA7110aなど)によって取り込まれる。このと
き、映像信号ケーブル21上を流れてくる映像データ
は、NTSC (National Television System Committe
e)/ PAL(Phase Alternating by Line) / SE
CAM(Sequential Couleur a Memoire)などの方式に基
づいたアナログ映像信号であるとする。映像信号デコー
ダ112では、映像撮影装置20から入力されたアナロ
グの映像データをA/D変換した後、画像圧縮IC11
1の入力として適当なディジタルデータ形式、例えば
Y:U:V=4:2:2の形式に変換して、映像データ
を画像圧縮ICに送り込む。
【0141】尚、ここで、映像撮影装置20から入力さ
れる映像データはアナログ形式であると述べたが、これ
はあくまでも一例であり、ディジタル映像データを用い
ることを第3の実施の形態において排除するものではな
い。その場合、映像信号デコーダ112の代わりにD1
インタフェース等を用いればよい。
【0142】映像信号デコーダ112から映像データを
入力された画像圧縮IC111は、その映像データを所
定の方式に基づいて圧縮する。例えば、JPEG(Joint
Photographic Experts Group)方式に基づいて圧縮をか
ける。この場合、利用できるICとしては、例えばZO
RAN社のZR36060などが存在する。画像圧縮I
C111で圧縮された画像データは、画像圧縮IC−画
像バスインタフェース110を介して、画像バス11
3、CPUバス−画像バスブリッジ102、CPUバス
109を経由して、演算用RAM103に格納される。
【0143】ここで、画像バス113としては、第3の
実施の形態では汎用バスのPCI(Peripheral Componen
t Interconnect)バスを用いることとする。その場合、
画像圧縮IC−画像バスインタフェース110として
は、例えばZORAN社のZR36067など、画像圧
縮IC111に対応したバスインタフェースチップを用
いることができる。また、CPUバス−画像バスブリッ
ジ102としては、例えばTUNDRA社のQSPAN
チップなどを用いることができる。
【0144】画像データが演算用RAM103に転送さ
れると、マイクロプロセッサ101は、FlashRO
M104に格納されたプログラムに従って、演算用RA
M103から圧縮された画像データを取り出し、ネット
ワークに向けて配送するために適当な大きさに分割す
る、ヘッダを付けるなどの処理を行う。そして、マイク
ロプロセッサ101は、PCMCIA(Personal Comput
er Memory Card International Association)スロット
107に挿入された通信用PCカード13(モデムカー
ドやISDN(Integrated Services Digital Network)
カードなど)を介して、公衆回線網31上の他の機械
へ、もしくはLAN(Local Area Network)インタフェー
ス106を介して、LAN回線網32上の他の端末等へ
圧縮データを送信する。
【0145】ここで、マイクロプロセッサ101として
は、組み込み用途のものを仮定しているので、LANイ
ンタフェース106及びPCMCIAスロット107
は、CPUバス109を介さずに直接マイクロプロセッ
サ101によって制御がなされている。この場合のマイ
クロプロセッサとしては、Motorola社製のMP
C860DTなどを例として挙げることができる。しか
し、本発明は、これらの外部ネットワークに接続するイ
ンタフェースの位置によって制限されるものではなく、
これらのインタフェースをCPUバス109もしくは画
像バス113に接続されるデバイスとして構成すること
も可能である。
【0146】また、マイクロプロセッサ101は、画像
データをネットワーク上に流すことをしないで、蓄積す
ることも可能である。例えば、PCMCIAスロット1
07にFlashROMカード14を挿入し、それをハ
ードディスクのように扱うことにより、FlashRO
Mカード14上に画像データを記録することが可能にな
る。画像データの蓄積先としては、FlashROM1
04を選択することも可能である。
【0147】一方、本システムにおいて、映像撮影装置
20の制御は、カメラ制御信号ケーブル22を介して映
像加工・出力装置10により行われる。カメラ制御信号
ケーブル22は、映像加工・出力装置10のカメラ制御
インタフェース105にそれぞれ接続される。カメラ制
御インタフェース105のプロトコルとしては、RS−
232−C方式に準拠した方式、USB(Universal Ser
ial Bus)方式、IEEE(The Institute of Electrical
and Electronic Engineers)1394などを採用するこ
とが可能である。また、ここでは、接続ケーブルが存在
することを仮定したが、IrDA(Infrared Data Assoc
iation)方式などの有線に拠らない方式を排除するもの
ではない。
【0148】本システムの映像加工・出力装置10は、
更に、接点入出力インタフェース108を備えている。
接点入出力インタフェース108は、接点入力信号ケー
ブル33に接続された一対のケーブルの間が導通状態に
あるかないかの状態の変化を検出して、マイクロプロセ
ッサ101にその状態変化を通知する。状態変化の通知
を受けたマイクロプロセッサ101は、予め定められた
処理プログラムに基づいて動作する。例えば、接点入出
力インタフェース108に接続されている接点出力信号
ケーブル34に接続された一対のケーブルの間を導通状
態にしたり、非導通状態にしたりする。そのことによっ
て、映像加工・出力装置10の外部に繋げられた機器の
スイッチを投入したり切断したりすることができる。
【0149】第3の実施の形態の場合では、接点出力信
号ケーブル34は、映像撮影装置20に電力を供給する
カメラ用電源ユニット23に共通に接続されている。こ
の接点出力信号ケーブル34を介して、映像加工・出力
装置10は映像撮影装置20への電力供給を制御するこ
とができる。尚、第3の実施の形態において、接点出力
信号ケーブル34の状態は、接点入力信号ケーブル33
の状態とは無関係に制御可能であることは言うまでもな
い。
【0150】また、映像加工・出力装置10は、商用A
C電源12からAC−DCアダプタ11を介して直流に
変換された電力を電力供給部120で受け、それを更に
装置内部のICなどが動作するに相応しい電圧と安定度
になるように電力供給部120で変換した上で、装置全
体に電力を供給している。
【0151】また、映像加工・出力装置10のマイクロ
プロセッサ101は、本発明の状態復帰方法を実行する
プログラムに基づき、後述の各フローチャートに示す処
理を実行する。カメラ用電源ユニット23a、23b
は、映像撮影装置20a、20bにそれぞれ電力を供給
する。
【0152】図11は本発明を応用した映像モニタリン
グシステムの構成例を示すブロック図である。本例で
は、2台の映像加工・出力装置と、2台の映像撮影装置
と、1台の表示端末と、LAN回線網を用いてネットワ
ークを構成している。10a、10bは、それぞれ映像
加工・出力装置である。映像加工・出力装置10aに
は、映像撮影装置20aが接続されており、映像加工・
出力装置10bには、映像撮影装置20bが接続されて
いる。
【0153】映像加工・出力装置10a、10bは、そ
れぞれに接続された映像撮影装置20a、20bから入
力された映像信号を圧縮して、LAN回線網32に対し
て送出する。LAN回線網32に接続された表示端末4
0では、映像加工・出力装置10a、10bから送られ
てくる圧縮された映像データを伸張して、自画面上にビ
ューワ41a、41bを用いて表示する。尚、映像加工
・出力装置10aは、例えば、窓の外の風景(1)50
を一定時間毎に定点観測し、その定点観測に基づく情報
を表示端末40に送信しているものとする。
【0154】本発明の第3の実施の形態では、図10に
示したような映像配信システムが、図11に示すような
方式で運用されている場合において、どのように映像撮
影装置のパラメータの保管が実現されるのかについて図
12、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0155】先ず、本発明の第3の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードに入る際の動作について
図10、図11を参照しながら図12を用いて説明す
る。図12は映像配信システムが省電力モードに入る際
の制御の流れを示すフローチャートである。
【0156】例えば外部入力等により、映像配信システ
ムが省電力モードに入ることを要求された場合(ステッ
プS1301)、先ず、映像加工・出力装置10のマイ
クロプロセッサ101は、映像撮影装置20の内部状態
を示す各パラメータが、映像加工・出力装置10内部に
装備された不揮発性RAM(NVRAM)114の中に
既に蓄えられているか否かをチェックする(ステップS
1302)。
【0157】ここで言う映像撮影装置20の内部状態を
示すパラメータとは、映像撮影装置20の画角及び撮影
方向を表す、パン・チルト・ズームの各値、及び、映像
撮影装置20の絞りの値、逆光補正機能のON/OFF
を表す値などである。これらの値は、図11に示したよ
うな窓の外の風景50を適切に撮影するために、ビュー
ワ41aを利用しているユーザが適宜変更しているもの
である。また、それらの値が保存された時刻も同時に保
存されていることとする。
【0158】もし、上記ステップS1302で、これら
の値がNVRAM114に既に蓄えられていなかった場
合、もしくは過去にNVRAM114に保存されている
ものの、その時点から時間が一定時間以上たっている場
合(ステップS1302でNO)には、映像加工・出力
装置10のマイクロプロセッサ101は、カメラ制御信
号I/F105を介して映像撮影装置20と通信を行い
(ステップS1303)、カメラ制御信号ケーブル22
を介してNVRAM114上に保存すべき情報を取得す
る。
【0159】その上で、マイクロプロセッサ101は、
通信によって得たカメラパラメータをNVRAM114
上に書き込んで保管する(ステップS1304)。一度
の通信で映像撮影装置20から保存すべき必要な情報が
全て得られなかった場合には(ステップS1304でN
O)、マイクロプロセッサ101は、上記動作を繰り返
す。そして、システムとして保存すべき情報が全てNV
RAM114に書き込まれると(ステップS1304で
YES)、マイクロプロセッサ101は、接点入出力I
/F108を操作して、接点出力信号ケーブル34の極
性を切り替えることによって、カメラ用電源ユニット2
3を操作し、映像撮影装置20への電源を遮断する(ス
テップS1305)。
【0160】更に、映像加工・出力装置10は、マイク
ロプロセッサ101の制御により自装置内部で省電力モ
ードに入る各種設定を行い、システム全体が省電力モー
ドに入ることになる(ステップS1306)。尚、必要
となる全てのカメラパラメータの最新値が、明らかにN
VRAM114上に保管済みであった場合には(ステッ
プS1302でYES)、マイクロプロセッサ101
は、ステップS1305の処理に直接移行する。
【0161】次に、本発明の第3の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードから通常動作モードに復
帰する際の動作について図10、図11を参照しながら
図13を用いて説明する。図13は映像配信システムが
省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制御の
流れを示すフローチャートである。
【0162】映像配信システムにおける省電力モードの
解除要求がタイマなどによって発生すると(ステップS
1401)、先ず、映像加工・出力装置10は、マイク
ロプロセッサ101の制御により自装置内部を省電力モ
ードから通常動作モードに復帰させる処理を行う(ステ
ップS1402)。次いで、マイクロプロセッサ101
は、接点入出力I/F108を操作して、接点出力信号
ケーブル34の極性を切り替えることによって、カメラ
用電源ユニット23のスイッチを操作し、映像撮影装置
20への電力供給を開始する(ステップS1403)。
【0163】カメラ用電源ユニット23から電力を供給
された映像撮影装置20は、カメラ制御信号ケーブル2
2を介しての通信が可能になるので、NVRAM114
上に保管済カメラパラメータが存在した場合には(ステ
ップS1404でYES)、映像加工・出力装置10の
マイクロプロセッサ101は、カメラ制御信号I/F1
05を介して映像撮影装置20と通信を行い、NVRA
M114上に保存してあった映像撮影装置20の設定パ
ラメータを映像撮影装置20に対して送り込む(ステッ
プS1405)。次いで、マイクロプロセッサ101
は、送り込んだパラメータを基に映像撮影装置20の状
態復帰を実施するように映像撮影装置20に対して命令
を発行する(ステップS1406)。
【0164】状態復帰命令を受けた映像撮影装置20
は、復元されたパラメータを基に、速やかに、省電力モ
ードに入る前と同じ状態に復帰する(ステップS140
7)。その後、映像撮影装置20は、映像加工・出力装
置10に対して映像信号出力を再開し(ステップS14
10)、図11に示された系は、省電力モードに入る直
前の環境と同じ系で映像の配信を再開することになる。
【0165】一方、NVRAM114上に保存してあっ
た映像撮影装置20の設定パラメータが何らかの理由で
失われていた場合、もしくは図11に示す系を初めて立
ち上げた場合でNVRAM114上へのパラメータの保
存が行われていなかった場合には(ステップS1404
でNO)、映像加工・出力装置10のマイクロプロセッ
サ101は、カメラ制御信号I/F105を介して映像
撮影装置20と通信を行い、映像撮影装置20の全てを
完全に初期化する命令を送り込む(ステップS140
8)。
【0166】この命令を受けた映像撮影装置20は、予
め定められていたパラメータに基づいて装置の初期化処
理を行う(ステップS1409)。その後、映像撮影装
置20は、映像加工・出力装置10に対して映像信号出
力を行い(ステップS1410)、図11に示された系
は映像の配信を行うことになる。
【0167】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態によれば、映像配信システムにおいて、省電力モ
ードから通常動作モードにシステムが復帰した直後にお
いても、ユーザが、映像配信システムが省電力モードに
入る前に設定していた撮影方向や画角の映像を得ること
ができるようになる。その結果、本来ユーザが欲してい
る映像とは異なる映像が配信されるということを解消す
ることが可能になる。
【0168】特に、映像配信システムを構成する映像撮
影装置に省電力モードのための仕組みが特に導入されて
いない場合においても、映像撮影装置のパラメータを別
の装置(本発明では映像加工・出力装置)にバックアッ
プすることで、映像撮影装置自体の電源を遮断すること
を許容し、映像配信システム全体を効果的に省電力モー
ドにすることができるようになる。
【0169】[第4の実施の形態]図14は本発明の第
4の実施の形態に係る映像加工・出力装置及び映像撮影
装置を備えた映像配信システムの構成例を示すブロック
図である。映像配信システムは、映像加工・出力装置1
0、AC−DCアダプタ11、商用AC電源12、通信
用PCカード13、FlashROMカード14、映像
撮影装置20、カメラ用電源ユニット23から構成され
ている。図中、31は公衆回線網、32はLAN回線網
である。
【0170】本発明の第4の実施の形態が上記第3の実
施の形態と異なっている点は、図10に示した第3の実
施の形態においては、映像加工・出力装置10はNVR
AM114を装備していたが、図14に示す第4の実施
の形態においては、映像加工・出力装置10はNVRA
M114を装備していない点である。
【0171】本発明の第4の実施の形態においては、N
VRAM114に保存されたカメラパラメータは、Fl
ashROM104上のカメラパラメータ保管用領域に
保管される。それ以外の動作及びシステムの構成は、特
に上記第3の実施の形態と変わっているところはないの
で説明を省略する。
【0172】また、本発明の第4の実施の形態に係る映
像配信システムが省電力モードに入る際の制御の流れ
(図15のフローチャート)、映像配信システムが省電
力モードから通常動作モードに復帰する際の制御の流れ
(図16のフローチャート)においても、カメラパラメ
ータの保管先が図12、図13におけるNVRAM11
4からFlashROM104に変わっただけであるの
で説明を省略する。即ち、図15のステップS1601
〜S1603、S1605〜S1606は、図12のス
テップS1301〜S1303、S1305〜S130
6と同様であり、図16のステップS1701〜S17
03、S1705〜S1710は、図13のステップS
1401〜S1403、S1405〜S1410と同様
である。
【0173】以上説明したように、本発明の第4の実施
の形態によれば、映像配信システムにおいて、省電力モ
ードから通常動作モードにシステムが復帰した直後にお
いても、ユーザが、映像配信システムが省電力モードに
入る前に設定していた撮影方向や画角の映像を得ること
ができるようになる。その結果、本来ユーザが欲してい
る映像とは異なる映像が配信されるということを解消す
ることが可能になる。
【0174】特に、映像配信システムを構成する映像撮
影装置に省電力モードのための仕組みが特に導入されて
いない場合においても、映像撮影装置のパラメータを別
の装置(本発明では映像加工・出力装置)にバックアッ
プすることで、映像撮影装置自体の電源を遮断すること
を許容し、映像配信システム全体を効果的に省電力モー
ドにすることができるようになる。
【0175】[他の実施の形態]上記第1及び第2の実
施の形態では、映像配信システムが2台の映像撮影装置
を備えた場合を例に上げたが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、映像撮影装置の台数は任意台数とす
ることができる。
【0176】上記第1乃至第4の実施の形態では、図
2、図11に示したような映像モニタリングシステムを
例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではな
く、映像モニタリングシステムを構成する映像加工・出
力装置、映像撮影装置、表示端末の台数は任意台数とす
ることができる。
【0177】上記第1乃至第4の実施の形態では、映像
加工・出力装置がLAN回線を介して他端末へデータ送
信を行う場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、LAN回線以外の他の通信媒体を介
して他端末へデータ送信を行う場合にも適用可能であ
る。
【0178】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体
をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装
置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体
等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行
することによっても、達成されることは言うまでもな
い。
【0179】この場合、記憶媒体等の媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記憶した
記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体として
は、例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、
或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いる
ことができる。
【0180】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0181】更に、記憶媒体等の媒体から読み出された
プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡
張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニット
に備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の映像配信
システムによれば、映像処理装置は、省電力モードから
の復帰時に、複数の映像撮影装置を各々省電力モードに
移行する前と同じ状態に設定するためのパラメータを、
前記複数の映像撮影装置に各々送信し、前記映像撮影装
置は、前記映像処理装置から送信された前記パラメータ
に基づき自装置を前記省電力モードに移行する前と同じ
状態に設定するため、下記の効果を奏することができ
る。
【0183】映像配信システムにおいて省電力モードか
ら通常動作モードにシステムが復帰した直後でも、ユー
ザが、映像配信システムが省電力モードに入る前に利用
していた映像撮影装置において、設定していた撮影方向
や画角の映像を得ることを速やかにできるようになる。
その結果、本来ユーザが欲している映像とは異なる映像
が配信されるということを解消することが可能となる。
【0184】また、映像撮影装置選択情報を利用するこ
とにより、ユーザが、映像配信システムが省電力モード
に入る前に利用していた映像撮影装置を優先して省電力
モードに入る前の状態に復帰させるようにすることがで
きる。その結果、本来ユーザが欲している映像とは異な
る映像が配信されるということを解消することが可能と
なる。
【0185】また、映像撮影装置の電源供給を個別に制
御することで、省電力モードから通常動作モードに復帰
する際に、電源を投入する映像撮影装置を選択すること
によって、システム全体の電力消費量を低減することが
できるようになる。
【0186】また、映像配信システムを構成する映像撮
影装置に省電力モードのための仕組みが特に導入されて
いない場合においても、映像撮影装置のパラメータを別
の装置(本発明では映像処理装置)にバックアップする
ことで、映像撮影装置自体の電源を遮断することを許容
し、映像配信システム全体を効果的に省電力モードにす
ることができるようになる。
【0187】また、本発明の映像処理装置、本発明の映
像撮影装置、本発明の状態復帰方法、本発明の記憶媒体
においても、上記と同様に、本来ユーザが欲している映
像とは異なる映像が配信されるということを解消するこ
とが可能となるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る映像配信シス
テムの構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る映像配信システムを用
いた映像モニタリングシステムの構成例を示すブロック
図である。
【図3】第1の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードに入る際の制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係る映像配信システムの構
成例を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードに入る際の制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【図8】第2の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る映像配信システムにお
ける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の制
御の流れを示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態に係る映像配信システムの
構成例を示すブロック図である。
【図11】第3の実施の形態に係る映像配信システムを
用いた映像モニタリングシステムの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図12】第3の実施の形態に係る映像配信システムに
おける省電力モードに入る際の制御の流れを示すフロー
チャートである。
【図13】第3の実施の形態に係る映像配信システムに
おける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の
制御の流れを示すフローチャートである。
【図14】第4の実施の形態に係る映像配信システムの
構成例を示すブロック図である。
【図15】第4の実施の形態に係る映像配信システムに
おける省電力モードに入る際の制御の流れを示すフロー
チャートである。
【図16】第4の実施の形態に係る映像配信システムに
おける省電力モードから通常動作モードに復帰する際の
制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 映像加工・出力装置(映像処理装置) 20、20a、20b 映像撮影装置 23a、23b カメラ用電源ユニット 31 公衆回線網 32 LAN回線網 101 マイクロプロセッサ(状態設定制御手段、取得
手段、送信順序変更手段、電源供給制御手段、電源供給
順序制御手段) 104 FlashROM(記憶手段) 106 LANインタフェース(送出手段) 111 画像圧縮IC(圧縮手段) 112 映像信号デコーダ(選択手段) 114 NVRAM(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/00 G03B 17/00 B 5K048 17/38 17/38 B 17/56 17/56 B G06F 1/32 H04N 5/225 F H04N 5/225 5/232 B 5/232 Z H04Q 9/00 301E H04Q 9/00 301 311P 311 341A 341 G06F 1/00 332Z Fターム(参考) 2H020 FB00 FB03 MD15 2H105 AA12 EE16 EE35 5B011 DA01 EA10 FF04 LL05 LL11 5C022 AB12 AB40 AB61 AB65 AB66 AB67 AC01 AC69 AC75 AC78 5C054 AA01 CC02 CG01 CH08 DA09 EA01 EA03 EA05 HA18 5K048 AA16 BA10 CA08 DA02 DC04 EA11 EB02 EB15 FB08 FC01 GC03 HA01 HA02 HA21

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像撮影装置と映像処理装置とが通信可
    能に接続されると共に、省電力モードへの移行及び前記
    省電力モードからの復帰が可能な映像配信システムであ
    って、 前記映像処理装置は、前記省電力モードからの復帰時
    に、複数の映像撮影装置を各々所定の状態に設定するた
    めのパラメータを前記複数の映像撮影装置に各々送信す
    る状態設定制御手段を有し、前記映像撮影装置は、前記
    映像処理装置から送信された前記パラメータに基づき自
    装置を前記所定の状態に設定する状態設定手段を有する
    ことを特徴とする映像配信システム。
  2. 【請求項2】 前記映像処理装置は、前記パラメータが
    記憶される記憶手段と、前記記憶手段に前記パラメータ
    が記憶されていない場合、前記映像撮影装置と通信を行
    い前記映像撮影装置から前記パラメータを取得し前記記
    憶手段に保存する取得手段と、複数の前記映像撮影装置
    から各々入力された複数の映像データから一つの映像デ
    ータを選択する選択手段と、前記選択された映像データ
    を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮された映像データをネ
    ットワーク上に送出する送出手段とを有し、前記映像撮
    影装置の前記所定の状態とは、前記省電力モードに移行
    する前と同じ状態であることを特徴とする請求項1記載
    の映像配信システム。
  3. 【請求項3】 前記映像撮影装置で撮影され前記映像処
    理装置から前記ネットワーク上に送出された映像データ
    の受信及び表示を行う映像モニタリングシステムに適用
    可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の映像
    配信システム。
  4. 【請求項4】 前記映像処理装置は、前記省電力モード
    へ移行するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入力
    された映像データのうち、どの映像撮影装置から入力さ
    れた映像データを選択したかを示す映像撮影装置選択情
    報を前記記憶手段に保存し、前記省電力モードからの復
    帰時に、複数の前記映像撮影装置に該当するパラメータ
    を送信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されて
    いる前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更する送信
    順序変更手段を有することを特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載の映像配信システム。
  5. 【請求項5】 前記映像処理装置は、複数の前記映像撮
    影装置への電源供給を個別に制御する電源供給制御手段
    と、前記省電力モードからの復帰時に、複数の前記映像
    撮影装置への電源供給を再開する可否及び電源供給を再
    開する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存されている
    前記パラメータ及び前記映像撮影装置選択情報に基づい
    て変更する電源供給順序制御手段とを有することを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の映像配信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記パラメータを前記記憶手段に保存す
    るのは、前記省電力モードへ移行する直前であることを
    特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の映像配信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記映像撮影装置は、撮影方向を変える
    ための雲台を含む機構を備え、前記パラメータとして、
    前記映像撮影装置の撮影方向を指定するためのパラメー
    タを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記
    載の映像配信システム。
  8. 【請求項8】 前記映像撮影装置は、撮影する画角を変
    えるためのズーム機構を備え、前記パラメータとして、
    前記映像撮影装置の画角を指定するためのパラメータを
    含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の
    映像配信システム。
  9. 【請求項9】 前記パラメータとして、前記映像撮影装
    置の絞り値を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何
    れかに記載の映像配信システム。
  10. 【請求項10】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置において逆光補正をどのように実現するかを示す変
    数を含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記
    載の映像配信システム。
  11. 【請求項11】 前記ネットワークは、TCP(Transm
    ission Control Protocol)/IP(Internet Protoco
    l)プロトコルを利用するネットワークを含むことを特
    徴とする請求項2又は3記載の映像配信システム。
  12. 【請求項12】 前記映像の圧縮方式は、JPEG(Jo
    int Photographic Experts Group)方式を含むことを特
    徴とする請求項2記載の映像配信システム。
  13. 【請求項13】 前記映像処理装置の前記記憶手段は、
    電池で内部情報をバックアップする機能を有する不揮発
    性RAMであることを特徴とする請求項2、4、5、6
    の何れかに記載の映像配信システム。
  14. 【請求項14】 前記映像処理装置の前記記憶手段は、
    FlashROMであることを特徴とする請求項2、
    4、5、6の何れかに記載の映像配信システム。
  15. 【請求項15】 前記映像処理装置と前記映像撮影装置
    との間の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線
    を介した通信を含むことを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載の映像配信システム。
  16. 【請求項16】 省電力モードへの移行及び前記省電力
    モードからの復帰が可能な映像配信システムを映像撮影
    装置と共に構成し、前記映像撮影装置と通信可能な映像
    処理装置であって、 前記省電力モードからの復帰時に、複数の映像撮影装置
    を各々所定の状態に設定するためのパラメータを前記複
    数の映像撮影装置に各々送信し、前記複数の映像撮影装
    置を各々前記所定の状態に設定するように制御する状態
    設定制御手段を有することを特徴とする映像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記パラメータが記憶される記憶手段
    と、前記記憶手段に前記パラメータが記憶されていない
    場合、前記映像撮影装置と通信を行い前記映像撮影装置
    から前記パラメータを取得し前記記憶手段に保存する取
    得手段と、複数の前記映像撮影装置から各々入力された
    複数の映像データから一つの映像データを選択する選択
    手段と、前記選択された映像データを圧縮する圧縮手段
    と、前記圧縮された映像データをネットワーク上に送出
    する送出手段とを有し、前記映像撮影装置の前記所定の
    状態とは、前記省電力モードに移行する前と同じ状態で
    あることを特徴とする請求項16記載の映像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記映像撮影装置で撮影され前記送出
    手段から前記ネットワーク上に送出された映像データの
    受信及び表示を行う映像モニタリングシステムを構成す
    ることを特徴とする請求項16又は17記載の映像処理
    装置。
  19. 【請求項19】 前記省電力モードへ移行するに先立
    ち、複数の前記映像撮影装置から入力された映像データ
    のうち、どの映像撮影装置から入力された映像データを
    選択したかを示す映像撮影装置選択情報を前記記憶手段
    に保存し、前記省電力モードからの復帰時に、複数の前
    記映像撮影装置に該当するパラメータを送信する順序
    を、前記記憶手段にそれぞれ保存されている前記映像撮
    影装置選択情報に基づいて変更する送信順序変更手段を
    有することを特徴とする請求項16乃至18の何れかに
    記載の映像処理装置。
  20. 【請求項20】 複数の前記映像撮影装置への電源供給
    を個別に制御する電源供給制御手段と、前記省電力モー
    ドからの復帰時に、複数の前記映像撮影装置への電源供
    給を再開する可否及び電源供給を再開する順序を、前記
    記憶手段にそれぞれ保存されている前記パラメータ及び
    前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更する電源供給
    順序制御手段とを有することを特徴とする請求項16乃
    至19の何れかに記載の映像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記パラメータを前記記憶手段に保存
    するのは、前記省電力モードへ移行する直前であること
    を特徴とする請求項17乃至20の何れかに記載の映像
    処理装置。
  22. 【請求項22】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の撮影方向を指定するためのパラメータを含むこと
    を特徴とする請求項16乃至21の何れかに記載の映像
    処理装置。
  23. 【請求項23】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の画角を指定するためのパラメータを含むことを特
    徴とする請求項16乃至22の何れかに記載の映像処理
    装置。
  24. 【請求項24】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の絞り値を含むことを特徴とする請求項16乃至2
    3の何れかに記載の映像処理装置。
  25. 【請求項25】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置において逆光補正をどのように実現するかを示す変
    数を含むことを特徴とする請求項16乃至24の何れか
    に記載の映像処理装置。
  26. 【請求項26】 前記ネットワークは、TCP(Transm
    ission Control Protocol)/IP(Internet Protoco
    l)プロトコルを利用するネットワークを含むことを特
    徴とする請求項17又は18記載の映像処理装置。
  27. 【請求項27】 前記映像の圧縮方式は、JPEG(Jo
    int Photographic Experts Group)方式を含むことを特
    徴とする請求項17記載の映像処理装置。
  28. 【請求項28】 前記記憶手段は、電池で内部情報をバ
    ックアップする機能を有する不揮発性RAMであること
    を特徴とする請求項17、19、20、21の何れかに
    記載の映像処理装置。
  29. 【請求項29】 前記記憶手段は、FlashROMで
    あることを特徴とする請求項17、19、20、21の
    何れかに記載の映像処理装置。
  30. 【請求項30】 前記映像撮影装置との間の通信は、ケ
    ーブルを介した通信、或いは赤外線を介した通信を含む
    ことを特徴とする請求項16乃至19の何れかに記載の
    映像処理装置。
  31. 【請求項31】 省電力モードへの移行及び前記省電力
    モードからの復帰が可能な映像配信システムを映像処理
    装置と共に構成し、前記映像処理装置と通信可能な映像
    撮影装置であって、 前記省電力モードからの復帰時に、前記映像処理装置か
    ら送信された自装置を所定の状態に設定するためのパラ
    メータに基づき、自装置を前記所定の状態に設定する状
    態設定手段を有することを特徴とする映像撮影装置。
  32. 【請求項32】 前記所定の状態とは、前記省電力モー
    ドに移行する前と同じ状態であることを特徴とする請求
    項16記載の映像撮影装置。
  33. 【請求項33】 前記映像撮影装置で撮影され前記映像
    処理装置からネットワーク上に送出された映像データの
    受信及び表示を行う映像モニタリングシステムを構成す
    ることを特徴とする請求項31又は32記載の映像撮影
    装置。
  34. 【請求項34】 撮影方向を変えるための雲台を含む機
    構を備え、前記パラメータとして、前記撮影方向を指定
    するためのパラメータを含むことを特徴とする請求項3
    1記載の映像撮影装置。
  35. 【請求項35】 撮影する画角を変えるためのズーム機
    構を備え、前記パラメータとして、前記画角を指定する
    ためのパラメータを含むことを特徴とする請求項31又
    は34記載の映像撮影装置。
  36. 【請求項36】 前記パラメータとして、絞り値を含む
    ことを特徴とする請求項31、34、35の何れかに記
    載の映像撮影装置。
  37. 【請求項37】 前記パラメータとして、逆光補正をど
    のように実現するかを示す変数を含むことを特徴とする
    請求項31、34、35、36の何れかに記載の映像撮
    影装置。
  38. 【請求項38】 前記ネットワークは、TCP(Transm
    ission Control Protocol)/IP(Internet Protoco
    l)プロトコルを利用するネットワークを含むことを特
    徴とする請求項33記載の映像撮影装置。
  39. 【請求項39】 前記映像処理装置との間の通信は、ケ
    ーブルを介した通信、或いは赤外線を介した通信を含む
    ことを特徴とする請求項31記載の映像撮影装置。
  40. 【請求項40】 映像撮影装置と映像処理装置とが通信
    可能に接続されると共に、省電力モードへの移行及び前
    記省電力モードからの復帰が可能な映像配信システムで
    実行される状態復帰方法であって、 前記映像処理装置は、前記省電力モードからの復帰時
    に、複数の映像撮影装置を各々所定の状態に設定するた
    めのパラメータを前記複数の映像撮影装置に各々送信
    し、前記映像撮影装置は、前記映像処理装置から送信さ
    れた前記パラメータに基づき自装置を前記所定の状態に
    設定することを特徴とする状態復帰方法。
  41. 【請求項41】 前記映像処理装置は、前記パラメータ
    が記憶される記憶手段に前記パラメータが記憶されてい
    ない場合、前記映像撮影装置と通信を行い前記映像撮影
    装置から前記パラメータを取得して前記記憶手段に保存
    し、複数の前記映像撮影装置から各々入力された複数の
    映像データから一つの映像データを選択し、前記選択さ
    れた映像データを圧縮し、前記圧縮された映像データを
    ネットワーク上に送出し、前記映像撮影装置の前記所定
    の状態とは、前記省電力モードに移行する前と同じ状態
    であることを特徴とする請求項40記載の状態復帰方
    法。
  42. 【請求項42】 前記映像撮影装置で撮影され前記映像
    処理装置から前記ネットワーク上に送出された映像デー
    タの受信及び表示を行う映像モニタリングシステムで実
    行されることを特徴とする請求項40又は41記載の状
    態復帰方法。
  43. 【請求項43】 前記映像処理装置は、前記省電力モー
    ドへ移行するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入
    力された映像データのうち、どの映像撮影装置から入力
    された映像データを選択したかを示す映像撮影装置選択
    情報を前記記憶手段に保存し、前記省電力モードからの
    復帰時に、複数の前記映像撮影装置に該当するパラメー
    タを送信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存され
    ている前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更するこ
    とを特徴とする請求項40乃至42の何れかに記載の状
    態復帰方法。
  44. 【請求項44】 前記映像処理装置は、複数の前記映像
    撮影装置への電源供給を個別に制御し、前記省電力モー
    ドからの復帰時に、複数の前記映像撮影装置への電源供
    給を再開する可否及び電源供給を再開する順序を、前記
    記憶手段にそれぞれ保存されている前記パラメータ及び
    前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更することを特
    徴とする請求項40乃至43の何れかに記載の状態復帰
    方法。
  45. 【請求項45】 前記パラメータを前記記憶手段に保存
    するのは、前記省電力モードへ移行する直前であること
    を特徴とする請求項41乃至44の何れかに記載の状態
    復帰方法。
  46. 【請求項46】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の撮影方向を指定するためのパラメータを含むこと
    を特徴とする請求項40乃至45の何れかに記載の状態
    復帰方法。
  47. 【請求項47】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の画角を指定するためのパラメータを含むことを特
    徴とする請求項40乃至46の何れかに記載の状態復帰
    方法。
  48. 【請求項48】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の絞り値を含むことを特徴とする請求項40乃至4
    7の何れかに記載の状態復帰方法。
  49. 【請求項49】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置において逆光補正をどのように実現するかを示す変
    数を含むことを特徴とする請求項40乃至48の何れか
    に記載の状態復帰方法。
  50. 【請求項50】 前記ネットワークは、TCP(Transm
    ission Control Protocol)/IP(Internet Protoco
    l)プロトコルを利用するネットワークを含むことを特
    徴とする請求項41又は42記載の状態復帰方法。
  51. 【請求項51】 前記映像の圧縮方式は、JPEG(Jo
    int Photographic Experts Group)方式を含むことを特
    徴とする請求項41記載の状態復帰方法。
  52. 【請求項52】 前記映像処理装置と前記映像撮影装置
    との間の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線
    を介した通信を含むことを特徴とする請求項40乃至4
    3の何れかに記載の状態復帰方法。
  53. 【請求項53】 映像撮影装置と映像処理装置とが通信
    可能に接続されると共に、省電力モードへの移行及び前
    記省電力モードからの復帰が可能な映像配信システムに
    適用される状態復帰方法を実行するプログラムを記憶し
    たコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であっ
    て、前記状態復帰方法は、前記省電力モードからの復帰
    時に、複数の映像撮影装置を各々所定の状態に設定する
    ためのパラメータを前記映像処理装置から前記複数の映
    像撮影装置に各々送信するステップと、前記映像処理装
    置から前記映像撮影装置へ送信された前記パラメータに
    基づき前記映像撮影装置を前記所定の状態に設定するス
    テップとを有することを特徴とする記憶媒体。
  54. 【請求項54】 前記状態復帰方法は、前記映像処理装
    置の記憶手段に前記パラメータが記憶されていない場
    合、前記映像処理装置と前記映像撮影装置との間で通信
    を行い前記映像撮影装置から前記パラメータを取得して
    前記記憶手段に保存するステップと、複数の前記映像撮
    影装置から前記映像処理装置へ各々入力された複数の映
    像データから一つの映像データを選択するステップと、
    前記選択された映像データを圧縮するステップと、前記
    圧縮された映像データをネットワーク上に送出するステ
    ップとを有し、前記映像撮影装置の前記所定の状態と
    は、前記省電力モードに移行する前と同じ状態であるこ
    とを特徴とする請求項53記載の記憶媒体。
  55. 【請求項55】 前記映像撮影装置で撮影され前記映像
    処理装置から前記ネットワーク上に送出された映像デー
    タの受信及び表示を行う映像モニタリングシステムに適
    用される前記状態復帰方法を実行するプログラムを記憶
    したコンピュータにより読み出し可能であることを特徴
    とする請求項53又は54記載の記憶媒体。
  56. 【請求項56】 前記状態復帰方法は、前記省電力モー
    ドへ移行するに先立ち、複数の前記映像撮影装置から入
    力された映像データのうち、どの映像撮影装置から入力
    された映像データを選択したかを示す映像撮影装置選択
    情報を前記映像処理装置の前記記憶手段に保存するステ
    ップと、前記省電力モードからの復帰時に、前記映像処
    理装置から複数の前記映像撮影装置に該当するパラメー
    タを送信する順序を、前記記憶手段にそれぞれ保存され
    ている前記映像撮影装置選択情報に基づいて変更するス
    テップとを有することを特徴とする請求項53乃至55
    の何れかに記載の記憶媒体。
  57. 【請求項57】 前記状態復帰方法は、前記映像処理装
    置により複数の前記映像撮影装置への電源供給を個別に
    制御するステップと、前記省電力モードからの復帰時
    に、複数の前記映像撮影装置への電源供給を再開する可
    否及び電源供給を再開する順序を、前記記憶手段にそれ
    ぞれ保存されている前記パラメータ及び前記映像撮影装
    置選択情報に基づいて変更するステップとを有すること
    を特徴とする請求項53乃至56の何れかに記載の記憶
    媒体。
  58. 【請求項58】 前記省電力モードへ移行する直前に前
    記パラメータを前記記憶手段に保存するステップを有す
    ることを特徴とする請求項54乃至57の何れかに記載
    の記憶媒体。
  59. 【請求項59】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の撮影方向を指定するためのパラメータを含むこと
    を特徴とする請求項53乃至58の何れかに記載の記憶
    媒体。
  60. 【請求項60】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の画角を指定するためのパラメータを含むことを特
    徴とする請求項53乃至59の何れかに記載の記憶媒
    体。
  61. 【請求項61】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置の絞り値を含むことを特徴とする請求項53乃至6
    0の何れかに記載の記憶媒体。
  62. 【請求項62】 前記パラメータとして、前記映像撮影
    装置において逆光補正をどのように実現するかを示す変
    数を含むことを特徴とする請求項53乃至61の何れか
    に記載の記憶媒体。
  63. 【請求項63】 前記ネットワークは、TCP(Transm
    ission Control Protocol)/IP(Internet Protoco
    l)プロトコルを利用するネットワークを含むことを特
    徴とする請求項54又は55記載の記憶媒体。
  64. 【請求項64】 前記映像の圧縮方式は、JPEG(Jo
    int Photographic Experts Group)方式を含むことを特
    徴とする請求項54記載の記憶媒体。
  65. 【請求項65】 前記映像処理装置と前記映像撮影装置
    との間の通信は、ケーブルを介した通信、或いは赤外線
    を介した通信を含むことを特徴とする請求項53乃至5
    6の何れかに記載の記憶媒体。
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