JP2002319920A - 受信信号のベースバンド処理のための方法および基地局 - Google Patents

受信信号のベースバンド処理のための方法および基地局

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JP2002319920A
JP2002319920A JP2002069542A JP2002069542A JP2002319920A JP 2002319920 A JP2002319920 A JP 2002319920A JP 2002069542 A JP2002069542 A JP 2002069542A JP 2002069542 A JP2002069542 A JP 2002069542A JP 2002319920 A JP2002319920 A JP 2002319920A
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ゲロ・ブランケ
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    • H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08—Access point devices

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線遠隔通信システム１の基地局Ｎｏｄｅ
Ｂの少なくとも１つのベースバンドユニット４における
受信信号２のベースバンド処理のための方法であって、
該ベースバンドユニット４またはすべてのベースバンド
ユニット４が、少なくとも１つの計算要素８、詳細に
は、マイクロプロセッサを有する方法を提供すること。 【解決手段】 基地局Ｎｏｄｅ Ｂ内において、一方
で、ハードウェアを無くすることができ、他方で、適切
な計算処理能力が利用可能であり、したがって、劣悪な
品質の受信信号２に関しても、規定の期間内に、規定の
品質で処理されるのを確実にすることができるベースバ
ンド処理を実施するため、ベースバンドユニット４の計
算要素８の利用率に応じて、少なくとも１つのベースバ
ンドユニット４の少なくとも１つの特定の計算要素８に
ベースバンド処理を割り当てることが提案される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線遠隔通信シス
テムの基地局の少なくとも１つのベースバンドユニット
における受信信号のベースバンド処理のための方法に関
する。ベースバンドユニットまたはすべてのベースバン
ドユニットは、少なくとも１つの計算要素、特にマイク
ロプロセッサを有する。
【０００２】本発明は、優先権主張の基礎出願ＤＥ １
０１ １５ ６１０．３に基づき、該出願は、参照によ
り、本明細書に組み込まれる。
【０００３】また、本発明は、アナログ信号を処理する
ための少なくとも１つの高周波（ＨＦ）ユニット、およ
びデジタル信号を処理するためのいくつかのベースバン
ドユニットを含む無線遠隔通信システムの基地局にも関
する。ベースバンドユニットのそれぞれは、少なくとも
１つの計算要素、詳細には、マイクロプロセッサを有す
る。
【０００４】最後に、本発明は、いくつかのモバイル無
線ユニット、該モバイル無線ユニットと無線コンタクト
しているいくつかの基地局、および該基地局にリンクさ
れた、無線遠隔通信システムを制御するための少なくと
も１つの制御デバイスを含む無線遠隔通信システムに関
する。
【０００５】
【従来の技術】最初に述べたタイプの基地局を有する無
線遠隔通信システムは、例えば、いわゆる汎用モバイル
遠隔通信システム（ＵＭＴＳ）として従来技術で知られ
ている。ＵＭＴＳ遠隔通信システムでは、基地局は、Ｎ
ｏｄｅ Ｂとして説明され、また制御デバイスは、無線
ネットワークコントローラ（ＲＮＣ）として説明され
る。いわゆるアップリンクモードでは、データが、無線
リンクを介してモバイル無線ユニットから基地局に伝送
される。様々な無線ユニットからのデータは、いわゆる
符号分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）方法に従って変調さ
れ、共通チャネルを介して伝送される。いくつかのチャ
ネルが、１つの無線信号に結合され、この信号が、無線
ユニットが無線コンタクトしている基地局内で受信信号
として受信される。受信信号は、基地局内で処理され
る。
【０００６】基地局における受信信号の処理は、アナロ
グ信号とデジタル信号に関して別々に行われる。アナロ
グ信号は、いわゆる高周波（ＨＦ）ユニット内で処理さ
れるが、デジタル信号は、いわゆるベースバンドユニッ
ト内で処理される。ＣＤＭＡ方法に従って変調される信
号の場合、ベースバンドユニット内のデジタル処理に
は、とりわけ、いわゆる記号レート処理およびいわゆる
チップレート処理が含まれる。チップレート処理は、受
信信号から個々のチャネルを回復するのに使用される。
記号レート処理は、チャネルを介して伝送された信号か
ら個々の無線ユニットの伝送データを回復するため、個
別のチャネルに対して使用される。
【０００７】基地局は、様々なチャネルを介して信号を
受信する。従来技術によれば、アナログ信号およびデジ
タル信号の処理に関して、基地局で、それぞれ、チャネ
ルと、該チャネルの信号を処理するＨＦユニットまたは
ベースバンドユニットの間で特定の基準が提供される。
ただし、この特定の基準は、ベースバンド処理のために
実質上一定の労力を必要とする。例えば、ＵＭＴＳ遠隔
通信システムなどの、特に最新の無線遠隔通信システム
では、例えば、いわゆるレイク受信機（ｒａｋｅ ｒｅ
ｃｅｉｖｅｒ）で使用されるベースバンド処理労力、特
にチップレート処理に関する労力は、一定ではなく、受
信信号の品質に、つまり特定品質の信号の受信に必要な
レイク受信機のフィンガ（ｆｉｎｇｅｒ）の数に依存す
る。したがって、チャネルの受信信号に関するベースバ
ンド処理に必要な計算処理能力は、非常に幅広く異なる
可能性がある。常に十分な計算処理能力を有するため、
計算処理能力を比較的大きく設計して、最悪ケースであ
っても、受信信号が規定の時間内に規定の品質で処理さ
れるのを確実にできるようにする必要がある。ただし、
概して、この利用可能な計算処理能力の大部分は必要で
はない、というのは受信信号の品質が、通常、最悪ケー
スよりも良好であるためである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、無線遠隔通信システムの基地局において、一方
で、該基地局内におけるハードウェアを無くすることが
でき、他方で、十分な計算処理能力が利用可能であり、
したがって、劣悪な品質の受信信号に関しても、規定の
期間内に、規定の品質で処理されるのを確実にすること
ができるベースバンド処理を実施することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この目的を達するため、
最初に述べたタイプの方法に基づき、ベースバンドユニ
ットの計算要素の利用率に応じて、ベースバンド処理を
少なくとも１つのベースバンドユニットの少なくとも１
つの特定の計算要素に割り当てることが提案される。
【００１０】本発明によれば、したがって、まず、ベー
スバンドユニットの個々の計算要素の利用率を判定する
ことが提案される。計算要素の利用率に応じて、次に、
処理されるのを待っている受信信号のベースバンド処理
が、少なくとも１つのベースバンドユニットの少なくと
も１つの特定の計算要素に割り当てられる。本発明によ
れば、必要とされる利用可能な計算処理能力を有するベ
ースバンドユニットの１つの計算要素に、ベースバンド
処理全体を割り当てることが可能である。ただし、全体
として、必要な計算処理能力を利用可能にすることがで
きる１つまたは複数のベースバンドユニットのいくつか
の計算要素でベースバンド処理を分担することも可能で
ある。したがって、本発明の最重要点は、従来技術で知
られているＨＦユニットとベースバンドユニットの間の
固定された割当てを利用率に関連した適応割当て（ｕｔ
ｉｌｉｓａｔｉｏｎ−ｒｅｌａｔｅｄ ａｄａｐｔｉｖ
ｅａｓｓｉｇｎｍｅｎｔ）で置き換えることである。
【００１１】基地局内で無くすることができるハードウ
ェアが増えるほど、すべてのベースバンドユニットのす
べての計算要素間でより一様にベースバンド処理を分散
させることができる。搬送波のベースバンド処理のた
め、ベースバンドコンピュータカード（ベースバンドボ
ード（ｂａｓｅｂａｎｄ ｂｏａｒｄ））のベースバン
ドユニットの計算要素の計算処理能力を分配するチャネ
ル内で、受信信号の品質の統計的分布のため、ベースバ
ンドボード内のチャネル間のある等化を想定することが
できる。それでも、元は特定の搬送波に合わせて設計さ
れているベースバンドボードが、異なるベースバンドボ
ード計算処理能力を提供すること、またはそれ自体が、
他のベースバンドボードから追加の計算処理能力を必要
とすることが可能である。
【００１２】可能な実施形態によれば、一方では、基地
局のアナログ処理セクション（ＨＦユニット）と、他方
では、デジタルベースバンド処理ユニット（ベースバン
ドユニット）の間でスイッチングマトリックスが構成さ
れる。スイッチングマトリックスは、ＨＦユニットの送
信機／受信機デバイス（トランシーバ）と、予備の計算
処理能力を有するベースバンドユニットの間で生じる比
較的高いデータ転送速度を処理できなければならない。
このため、スイッチングマトリックスは、例えば、光伝
送手段を有する。
【００１３】ただし、スイッチングマトリックスで高い
データ転送速度を交換するのを回避するため、本発明の
有利な発展形態によれば、少なくとも１つの特定のベー
スバンドユニットの少なくとも１つの特定の計算要素に
ベースバンド処理を割り当てること、および該ベースバ
ンドユニットの少なくともさらに１つの計算要素に、少
なくとも部分的に、該ベースバンドユニット内のベース
バンド処理を割り当てることが提案される。この発展形
態によれば、ベースバンド処理は、したがって、同一の
ベースバンドユニットのいくつかの計算要素に割り当て
られる。したがって、計算処理能力の等化は、同一のベ
ースバンドユニットの計算要素間で行なわれる。
【００１４】本発明の別の有利な発展形態によれば、少
なくとも１つのベースバンドユニットの少なくとも１つ
の特定の計算要素にベースバンド処理を割り当てるこ
と、および少なくともさらに１つのベースバンドユニッ
トのさらなる計算要素に、少なくとも部分的に、ベース
バンド処理を割り当てることが提案される。この発展形
態によれば、計算処理能力は、したがって、同一のベー
スバンドボードまたは異なるベースバンドボードのいく
つかのベースバンドユニットの計算要素間で等化され
る。
【００１５】本発明の好ましい実施形態によれば、１つ
のチャネルが各計算要素に割り当てられたいくつかのチ
ャネルを介して受信信号を伝送すること、およびチャネ
ルに割り当てられた少なくとも１つの計算要素の利用可
能な計算処理能力が不十分である場合、さらなる計算要
素に、少なくとも部分的に、該チャネルのベースバンド
処理が割り当てられることが提案される。特定のチャネ
ルを介して比較的劣悪な品質を有する受信信号が伝送さ
れ、かつ該チャネルに割り当てられた計算要素の利用可
能な計算処理能力が、規定の計算時間内に規定の品質で
該受信信号を処理するには不十分である場合、該チャネ
ルを介して伝送された該受信信号のベースバンド処理の
ために、少なくともさらに１つの計算要素が使用され
る。第１のオプションとして、さらなる計算要素は、元
の計算要素に加えてベースバンド処理に参加することが
でき、あるいは第２のオプションとして、さらなる計算
要素は、元の計算要素からベースバンド処理全体を引き
継ぐことさえできる。第２のオプションは、例えば、さ
らなる計算要素の完全な計算処理能力が利用可能であ
り、一方、元の計算要素が、受信信号の他のチャネルの
ベースバンド処理で部分的に占有されている場合、想定
できる。
【００１６】有利には、チャネルに割り当てられた少な
くとも１つの計算要素の予期される利用可能な計算処理
能力は、ベースバンド処理の開始に先立って推定され
る。実際のベースバンド処理が開始される前に、少なく
とも１つの計算要素の総計算処理能力および予期される
利用率により、予期される利用可能な計算処理能力を判
定することができる。少なくとも１つの計算要素の予期
される利用率は、ベースバンド処理の開始に先立って、
受信信号のデータの内容により、また基地局のウォッチ
ドッグユニット（ｗａｔｃｈｄｏｇ ｕｎｉｔ）のコマ
ンドによって推定することができる。少なくとも１つの
計算要素の予期される利用可能な計算処理能力が、規定
のしきい値を下回る場合、負荷を軽減するため、少なく
ともさらに１つの計算要素が、ベースバンド処理のため
に使用されるか、あるいは該ベースバンド処理全体が、
該少なくともさらに１つの計算要素に切り替えられる。
【００１７】別法では、またはさらには、ベースバンド
処理中にチャネルに割り当てられた少なくとも１つの計
算要素の利用率を監視することが提案される。ベースバ
ンド処理中、チャネルに割り当てられた少なくとも１つ
の計算要素の利用可能な計算処理能力が、規定のしきい
値を下回る場合、少なくともさらに１つの計算要素が、
該ベースバンド処理のために使用されるか、あるいは該
ベースバンド処理全体が、該少なくともさらに１つの計
算要素に切り替えられる。
【００１８】本発明の問題に対するさらなる解決策とし
て、最初に述べたタイプの基地局に基づき、基地局が、
ベースバンドユニットの計算要素の利用率を判定するた
めの第１の手段と、ベースバンド処理を待つ受信信号を
少なくとも１つのベースバンドユニットの少なくとも１
つの計算要素に割り当てるための第２の手段とを有し、
割当ては、計算要素の利用率に応じて実施されることが
提案される。
【００１９】本発明の有利な発展形態によれば、ベース
バンドユニットの計算要素を高速インターフェースを介
して相互接続することが提案される。高速インターフェ
ースは、例えば、周辺デバイスまたは同じタイプの他の
計算要素の接続に合わせて設計されたいわゆるリンクポ
ートとして構成される。ベースバンド処理を待つ受信信
号は、個々の計算要素間の接続を介して異なる計算要素
間で分配することができる。例えば、異なる計算要素間
における受信信号の分配を、例えば、ウォッチドッグユ
ニット、コプロセッサ、または直接メモリアクセス（Ｄ
ＭＡ）マシンによって調整することが可能である。処理
を待つ受信信号を異なる計算要素に分配するため、受信
信号のデータは、対応する計算要素のメモリセル内に記
憶される。次に、データは、処理のために計算要素から
取り出される。
【００２０】高速インターフェースを介する計算要素の
接続を有する実施形態は、前記接続を実装する方が相当
に簡単であり、かつ経済的であるという、スイッチング
マトリックスに優る利点を有する、というのは、ＨＦユ
ニットとベースバンドユニットの間における高いデータ
転送速度の複雑なハードウェアベースの高速スイッチン
グが、必要ないからである。ベースバンドユニットの計
算要素で受信信号を適切に事前処理することにより、高
速インターフェースを介するデータ転送速度を相当に低
下させることができる。
【００２１】受信信号を少なくとも１つの計算要素に割
り当てるための第２の手段は、好ましくは、ベースバン
ド処理を待つ受信信号を少なくとも１つの計算要素のメ
モリ領域に渡すウォッチドッグユニットとして構成され
る。
【００２２】最初に述べたタイプの無線遠隔通信システ
ムに基づき、本発明の問題に対するさらなる解決策とし
て、無線遠隔通信システムの基地局の少なくとも１つを
本発明による基地局として構成することが提案される。
【００２３】
【発明の実施の形態】本発明のさらなる特徴、可能な実
施例を図面に示す例としての実施形態の以下の説明で明
らかにする。あらゆる説明または図示する特徴は、単独
またはあらゆる組合せで、それぞれ、特許請求項または
相互参照における組合せに関わらず、また説明または図
面における言回しまたは表現に関わらず、本発明の主題
を構成する。
【００２４】無線遠隔通信システム、つまり本発明によ
る汎用モバイル遠隔通信システム（ＵＭＴＳ）が全体と
して、参照番号１で表されて図１に示されている。無線
遠隔通信システム１は、いくつかのモバイル無線ユニッ
トＭＦと、該モバイル無線ユニットＭＦと無線コンタク
トしているいくつかの基地局Ｎｏｄｅ Ｂと、該基地局
Ｎｏｄｅ Ｂにリンクされた少なくとも１つの制御デバ
イスＲＮＣ（無線ネットワークコントローラ）とを含
む。いわゆるアップリンクモードでは、モバイル無線ユ
ニットＭＦからのデータが、無線リンクを介して基地局
Ｎｏｄｅ Ｂに伝送される。様々な無線ユニットＭＦか
らのデータが、いわゆる符号分割多重アクセス（ＣＤＭ
Ａ）方法に従って変調され、共通チャネルを介して伝送
される。いくつかのチャネルが１つの無線信号に結合さ
れ、この信号が、無線ユニットＭＦが無線コンタクトし
ている基地局Ｎｏｄｅ Ｂで受信信号２として受信され
る。受信信号２は、基地局Ｎｏｄｅ Ｂ内で処理され
る。
【００２５】基地局Ｎｏｄｅ Ｂにおける受信信号２
（図２参照）の処理は、アナログ信号とデジタル信号に
関して別々に行われる。アナログ信号は、いわゆる高周
波（ＨＦ）ユニット３内で処理されるが、デジタル信号
は、いわゆるベースバンドユニット４で処理される。い
くつかのＨＦユニット３が、ＨＦボード５で結合され、
またいくつかのベースバンドユニット４が、ベースバン
ドボード６に結合されている。ＨＦユニット３およびベ
ースバンドユニット４のそれぞれは、計算要素８、詳細
には、マイクロプロセッサと、処理されるべきデータを
記憶することができるメモリデバイス９とを有する。デ
ータは、処理のためにメモリデバイス９から計算要素８
に伝送回線１０を介して転送される。
【００２６】ＣＤＭＡ方法に従って変調された信号２に
関して、ベースバンドユニット４内のデジタル処理に
は、とりわけ、いわゆる記号レート処理およびいわゆる
チップレート処理が含まれる。チップレート処理は、受
信信号２から個々のチャネルを回復するのに使用され
る。記号レート処理は、チャネルを介して伝送された信
号から個々の無線ユニットＭＦの伝送データを回復する
ため、個別のチャネルに対して使用される。基地局Ｎｏ
ｄｅ Ｂは、様々なチャネルを介して信号を受信する。
従来技術によれば、アナログ信号およびデジタル信号の
処理に関して、基地局で、それぞれ、チャネルと、該チ
ャネルの信号を処理するＨＦユニット３またはベースバ
ンドユニット４の間における特定の基準が提供される。
この固定された関係が、各ＨＦユニット３と各ベースバ
ンドユニット４の間のリンク回線７で明確に示されてい
る。本発明の最重要点は、従来技術で知られているＨＦ
ユニット３とベースバンドユニット４の間の固定された
割当てを利用率に関連した適応割当てで置き換えること
である。これにより、基地局Ｎｏｄｅ Ｂの計算処理能
力を実際の要件、詳細には、例えば、ＵＭＴＳ遠隔通信
システム１などの最新の無線遠隔通信システムにおける
要件に適合させることができる。規定の期間内に、規定
の品質で受信信号２を処理するのに必要な実際の計算処
理能力は、受信信号２の品質に依存するため、事実上大
幅に変動する可能性がある。例えば、基地局Ｎｏｄｅ
Ｂのいわゆるレイク受信機で使用されるチップレート処
理では特に上述のことが当てはまる。レイク受信機で
は、計算処理労力だけでなく、信号の品質もフィンガの
数とともに高まる。
【００２７】本発明による基地局Ｎｏｄｅ Ｂでは、し
たがって、ベースバンドユニット３の計算処理能力を低
減することができる。従来品質の受信信号２に関して、
より低い計算処理能力により、十分に高速で十分に良好
な品質の処理が容易に行われる。提供される計算処理能
力では十分でない可能性がある、劣悪な品質を有する受
信信号２の場合、処理は、１つまたは複数のベースバン
ドボード６の１つまたは複数のベースバンドユニット４
のいくつかの計算要素８で分担されること、あるいは、
計算処理能力が完全に利用可能である１つの計算要素８
に割り当てられることが可能である。
【００２８】計算要素８に対する受信信号２の利用率依
存の適応割当ては、ベースバンドユニット４の個々の計
算要素８が、高速インターフェース１１を介して相互接
続されるように促進される。高速インターフェース１１
は、周辺デバイスまたは同じタイプの他の計算要素の接
続に合わせて設計されたいわゆるリンクポートとして構
成される。ベースバンド処理を待つ受信信号２は、個々
の計算要素８間の接続１２を介してベースバンドユニッ
ト４の異なる計算要素８に分配することができる。異な
る計算要素８への受信信号２の分配は、例えば、ウォッ
チドッグユニット、コプロセッサ、または直接メモリア
クセス（ＤＭＡ）マシンによって調整される。処理を待
つ受信信号２を異なる計算要素８に分配するため、受信
信号２のデータは、対応する計算要素８のメモリセル１
３内に記憶され、そこから、処理のために計算要素から
取り出される。
【００２９】本発明による処理の流れ図を図３に示して
いる。処理は、機能ブロック２０で開始する。次に機能
ブロック２１で、ベースバンドユニット４の計算要素８
の利用率が判定される。これは、現行の利用率または将
来に予期される利用率である。次に機能ブロック２２
で、ベースバンド処理を待つデータが、計算要素８の利
用率に応じて１つまたは複数の計算要素８に分配され
る。ただし、いくつかの計算要素８に分配される場合、
この分配には、決して同一のベースバンドユニット４ま
たは同一のベースバンドボード６が関わるべきではな
い。次に機能ブロック２３で、データは、規定の期間内
に規定の品質で計算要素８によって処理される。処理
は、機能ブロック２４で完了する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による無線遠隔通信システムを示す図で
ある。
【図２】本発明による基地局を示す図である。
【図３】本発明による方法を示す流れ図である。
【符号の説明】 １ 無線遠隔通信システム ２ 受信信号 ３ 高周波ユニット ４ ベースバンドユニット ５ 高周波ボード ６ ベースバンドボード ７ リンク回線 ８ 計算要素 ９ メモリデバイス １０ 伝送回線 １１ 高速インターフェース １２ 接続 １３ メモリセル Ｎｏｄｅ Ｂ 基地局 ＭＦ モバイル無線ユニット ＲＮＣ 無線ネットワークコントローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 無線遠隔通信システムの基地局の少なく
    とも１つのベースバンドユニットにおける受信信号のベ
    ースバンド処理のための方法であって、該ベースバンド
    ユニットまたはすべてのベースバンドユニットが、少な
    くとも１つの計算要素、特にマイクロプロセッサを有
    し、該ベースバンド処理が、該ベースバンドユニットの
    該計算要素の利用率に応じて、少なくとも１つのベース
    バンドユニットの少なくとも１つの特定の計算要素に割
    り当てられる方法。
  2. 【請求項２】 ベースバンド処理が、少なくとも１つの
    特定のベースバンドユニットの少なくとも１つの特定の
    計算要素に割り当てられ、かつ該ベースバンドユニット
    内の該ベースバンド処理が、該ベースバンドユニットの
    少なくともさらに１つの計算要素に、少なくとも部分的
    に割り当てられる請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 ベースバンド処理が、少なくとも１つの
    特定のベースバンドユニットの少なくとも１つの特定の
    計算要素に割り当てられ、かつ該ベースバンド処理が、
    少なくともさらに１つのベースバンドユニットの少なく
    とも１つの計算要素に、少なくとも部分的に割り当てら
    れる請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 受信信号が、いくつかのチャネルを介し
    て伝送され、少なくとも１つのチャネルが、各計算要素
    に割り当てられ、かつ該チャネルに割り当てられた該少
    なくとも１つの計算要素の利用可能な計算処理能力が不
    十分である場合、チャネルのベースバンド処理が、さら
    なる計算要素に少なくとも部分的に割り当てられる請求
    項１から３のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項５】 チャネルに割り当てられた少なくとも１
    つの計算要素の予期される利用率が、ベースバンド処理
    の開始に先立って推定される請求項４に記載の方法。
  6. 【請求項６】 チャネルに割り当てられた少なくとも１
    つの計算要素の利用率が、ベースバンド処理中に監視さ
    れる請求項４または５に記載の方法。
  7. 【請求項７】 アナログ信号を処理するための少なくと
    も１つの高周波ユニット、およびデジタル信号を処理す
    るためのいくつかのベースバンドユニットを含む、無線
    遠隔通信システムの基地局であって、該ベースバンドユ
    ニットのそれぞれが、少なくとも１つの計算要素、詳細
    には、マイクロプロセッサを有し、前記基地局は、該ベ
    ースバンドユニットの該計算要素の利用率を判定するた
    めの第１の手段と、ベースバンド処理を待つ受信信号を
    少なくとも１つのベースバンドユニットの少なくとも１
    つの計算要素に割り当てるための第２の手段とを有し、
    該割当ては、該計算要素の該利用率に応じて実施される
    基地局。
  8. 【請求項８】 ベースバンドユニットの前記計算要素
    が、高速インターフェースを介して相互接続される請求
    項７に記載の基地局。
  9. 【請求項９】 前記第２の手段が、ベースバンド処理を
    待つ受信信号を少なくとも１つのベースバンドユニット
    の少なくとも１つの計算要素のメモリ領域に渡すウォッ
    チドッグユニットとして設計される請求項７または８に
    記載の基地局。
  10. 【請求項１０】 いくつかのモバイル無線ユニットと、
    該モバイル無線ユニットと無線コンタクトしているいく
    つかの基地局と、該基地局にリンクされた、無線遠隔通
    信システムを制御するための少なくとも１つの制御デバ
    イスとを含む無線遠隔通信システムであって、該基地局
    の前記少なくとも１つが、請求項７から９のいずれか一
    項に従って設計されたシステム。
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