JP2002319260A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2002319260A
JP2002319260A JP2001126447A JP2001126447A JP2002319260A JP 2002319260 A JP2002319260 A JP 2002319260A JP 2001126447 A JP2001126447 A JP 2001126447A JP 2001126447 A JP2001126447 A JP 2001126447A JP 2002319260 A JP2002319260 A JP 2002319260A
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JP
Japan
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spindle shaft
disk
holding piece
disk medium
center
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Application number
JP2001126447A
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English (en)
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Kengo Oishi
健吾 大石
Takeshi Shiromizu
豪 白水
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収容したディスクメディアがディスク
ドライブ装置のスピンドル軸によって確実に保持されて
高速回転できるディスクカートリッジを得る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ10では、ハブ孔
16へのスピンドル軸90の挿入に伴って、ハブ孔16
の上方に設けられたセンタ突起74がスピンドル軸90
に径方向への移動可能に設けられた保持ピース100の
傾斜した先端面104を押圧し、保持ピース100をス
ピンドル軸90の径方向外側へ移動させてディスクメデ
ィア20のセンタ孔22内周面に当接させる。これによ
り、ディスクメディア20はスピンドル軸90に保持さ
れてスピンドル軸90と一体に回転する。スピンドル軸
90の上方への押圧力によりディスクメディア20が保
持されるため、ディスクメディア20の高速回転化が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、可搬性を有するコンピュータ用の記録再生媒体とし
て光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状のディスクメ
ディアが用いられている。このようなディスクメディア
は、記録または再生を行う際には、ディスクドライブ装
置に装填された状態でスピンドル軸によって回転されつ
つ、レーザヘッドによって記録面へレーザ光が照射され
る。これにより、ディスクメディアでは、記録面の色素
層分解によるピット形成や相変化、磁化等によって情報
の記録が為され、またはレーザ光の反射率や偏光角の相
違に基づいて記録された情報の再生が行われるようにな
っている。
【0003】また、このようなディスクメディアの記録
面(記録面を被覆するカバー層)への塵埃の付着を防止
するためにディスクメディアをケースの内部に収容した
ディスクカートリッジが知られている。このようなディ
スクカートリッジでは、記録面が片面にのみ形成されて
いるディスクメディアを収容する場合には、防塵性の確
保のため、ケースのディスクメディアの記録面形成側に
のみディスクメディアへアクセスするための開口が設け
られており、この開口がシャッター部材によって開閉さ
れる構成となっている。
【0004】さらに、このようなディスクカートリッジ
では、ディスクメディアを回転駆動するためのディスク
ドライブ装置のスピンドル軸がディスクメディアを両側
からチャッキングすることができないため、ディスクメ
ディアの中央部に磁性材料から成るセンタコア部材を設
け、このセンタコア部材がスピンドル軸に設けられたマ
グネットの磁力によって吸引保持される構造が採用され
ている。
【0005】具体的には、センタコア部材の中心部に設
けられた中心孔部にスピンドル軸の中心ピンが挿通され
てディスクメディアが芯出しされると共に、ディスクメ
ディアの回転方向がスピンドル軸の軸線に対して直交す
るようにそれぞれ平坦に仕上げられたセンタコア部材と
スピンドル軸の先端面とを当接させた状態で、スピンド
ル軸に設けられたマグネットが非接触でセンタコア部材
(上記当接面以外の部分)を吸引保持する。この状態
で、スピンドル軸が回転してディスクメディアを一体に
回転するようになっている。
【0006】しかしながら、上記のような磁力による吸
引構造では、単にセンタコア部材とスピンドル軸の先端
面とが当接した状態でマグネットの磁力により吸引保持
される構成であるため、スピンドル軸の回転速度が大き
くなると上記の当接面において滑りが生じ、ディスクメ
ディアがスピンドル軸の回転に追従できなくなる。
【0007】このため、上記のような従来のディスクカ
ートリッジ(ディスクドライブ装置のスピンドル軸によ
る保持構造)では、記録容量の向上に伴うディスクメデ
ィアの一層の高速回転化の要求に対応できないという問
題があった。
【0008】また、センタコア部材を備えず中央部にセ
ンタ孔部を有するディスクメディアを保持する構造とし
て、スピンドル軸の先端近傍にコイルばねによって径方
向外側へ向けて付勢され先端が略半球状の複数の保持ピ
ースを備え、スピンドル軸の開口への挿入に伴って各保
持ピースの半球面がセンタ孔部の内縁部に係合しつつ各
保持ピースが径方向内側へ移動され(窄められ)て各保
持ピースの先端部がディスクメディアのセンタ孔部の内
周面に当接し、上記付勢力によってディスクメディアを
スピンドル軸に保持する構造が採用されている。
【0009】しかしながら、このような付勢力による保
持構造では、上記ディスクメディアの高速回転化に対応
するためにコイルばねの付勢力(ばね定数)を大きくす
ると、各保持ピースの上記径方向内側への移動に要する
移動力が大きくなり、スピンドル軸の軸方向の移動に伴
うディスクメディアの保持(各保持ピースの径方向内側
への移動)が困難になるという問題があった。
【0010】また、各保持ピースを付勢するコイルばね
の付勢力にアンバランスがあると、スピンドル軸の軸心
とディスクメディアの軸心とがずれる場合があり、コイ
ルばねの加工や組付けに高精度が要求され、高コストの
原因となる。
【0011】本発明は、上記事実を考慮して、内部に収
容したディスクメディアがディスクドライブ装置のスピ
ンドル軸によって確実に保持されて高速回転できるディ
スクカートリッジを得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るディスクカートリッジは、
中央部に円形のセンタ孔部を有する円盤状のディスクメ
ディアと、前記センタ孔部にアクセス可能な開口を有
し、前記ディスクメディアを回転可能に収容したケース
と、前記ケースの内面から前記開口側へ突設され、前記
開口へのディスクドライブ装置のスピンドル軸の軸方向
に沿った挿入に伴って、当該スピンドル軸の先端に径方
向への移動可能に設けられた保持ピースの軸方向移動を
径方向移動へ変換し、当該保持ピースを前記センタ孔部
内周面に当接させて当該スピンドル軸に前記ディスクメ
ディアを保持させる押圧部と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0013】請求項1記載のディスクカートリッジで
は、ディスクメディアを使用する際には、ケースの開口
へディスクドライブ装置のスピンドル軸が軸方向に沿っ
て挿入される。このスピンドル軸の挿入に伴って、ケー
スに設けられた押圧部が保持ピースに当接して保持ピー
スの軸方向移動を径方向移動へ変換する。径方向へ移動
された保持ピースは、ディスクメディアのセンタ孔部の
内周面に当接される。これにより、ディスクメディア
は、スピンドル軸に保持されてスピンドル軸と一体に回
転される。
【0014】一方、スピンドル軸が退出される際には、
押圧部が保持ピースと離間してセンタ孔部と保持ピース
との間の保持力が作用しなくなるため、保持ピースは、
例えばセンタ孔の内周面と摺動しつつセンタ孔から抜け
出される。
【0015】ここで、ディスクカートリッジが保持ピー
スの軸方向移動を径方向移動へ変換する押圧部を備えた
ため、換言すれば、押圧部はスピンドル軸が押圧部を軸
方向へ押圧する押圧力を保持ピースがセンタ孔部の内周
面を押圧する径方向の保持力に変換するため、スピンド
ル軸がディスクメディアの回転速度(その回転速度で滑
りを生じない保持力)に対応した押圧力を押圧部に作用
させることで、ディスクメディアがスピンドル軸に確実
に保持されて要求される回転速度で回転できる。すなわ
ち、ディスクメディアの高速回転化が可能となる。
【0016】なお、スピンドル軸の軸方向の押圧力(移
動力)を保持ピースの径方向の押圧力(移動力)に変換
する構成として、例えば、押圧部と保持ピースとの互い
の押圧部位をスピンドル軸の移動方向(押圧方向)に対
して傾斜させた構成とすれば構造が簡単で好適である。
【0017】このように、請求項1記載のディスクカー
トリッジでは、内部に収容したディスクメディアがディ
スクドライブ装置のスピンドル軸によって確実に保持さ
れて高速回転できる。
【0018】また、上記構成のディスクカートリッジに
おいて、上記押圧部を上記ケースの内面に対して回転自
在に支持した構成としても良い。
【0019】この構成では、押圧部がケースの内面に対
して回転自在に支持されているため、スピンドル軸の回
転に伴って押圧部も一体に回転する。このため、押圧部
と保持ピース先端面とは摺動せず、この摺動に伴う磨耗
や異音の発生が防止される。特に、磨耗に伴う磨耗粉の
発生、ディスクメディアへの付着が防止されるため、好
適である。
【0020】一方、ディスクカートリッジに収容された
ディスクメディアを確実に保持して高速回転させるため
に、ディスクドライブ装置は、中央部に円形のセンタ孔
部を有する円盤状のディスクメディアと、前記センタ孔
部に軸方向からアクセス可能な開口を有し前記ディスク
メディアを回転可能に収容したケースと、前記ケース内
面から前記開口側へ突設された押圧部と、を備えたディ
スクカートリッジが装填されるディスクドライブ装置で
あって、前記ディスクメディアを回転駆動するスピンド
ル軸の先端に径方向への移動可能に設けられ、当該スピ
ンドル軸の前記開口への軸方向に沿った進入に伴って前
記押圧部に当接して軸方向移動を径方向移動に変換さ
れ、前記センタ孔部の内周面に当接して当該スピンドル
軸に前記ディスクメディアを保持させる保持ピースを備
えた構成とすることができる。
【0021】この構成のディスクドライブ装置では、デ
ィスクカートリッジが装填されると、スピンドル軸がデ
ィスクカートリッジの開口へ軸方向に沿って進入する。
この進入に伴って、保持ピースはディスクカートリッジ
の押圧部に当接し、その軸方向移動を径方向移動に変換
される。径方向に移動した保持ピースは、ディスクメデ
ィアのセンタ孔部の内周面に当接する。これにより、ス
ピンドル軸がディスクメディアを保持する。この状態で
スピンドル軸はディスクメディアと一体に回転する。一
方、スピンドル軸を退出させる際には、保持ピースが押
圧部と離間して保持ピースとセンタ孔部との間の保持力
が作用しなくなるため、保持ピースは、例えばセンタ孔
の内周面と摺動しつつセンタ孔から抜け出る。
【0022】ここで、押圧部に当接して軸方向移動を径
方向移動に変換される保持ピースを備えたため、換言す
れば、保持ピースは押圧部に当接することで押圧部を押
圧する軸方向力がセンタ孔部の内周面を押圧する径方向
の保持力に変換されるため、スピンドル軸がディスクメ
ディアの回転速度(その回転速度で滑りを生じない保持
力)に対応した押圧力を押圧部に作用させることで、ス
ピンドル軸(保持ピース)が確実にディスクメディアを
保持して要求される回転速度でディスクメディアを駆動
できる。
【0023】すなわち、ディスクメディアの高速回転化
が可能となる。また、従来の如く保持ピースに保持力を
付与するための、加工や組付けに高精度が要求されるコ
イルばねを備えないため、低コストとなる。このよう
に、本構成のディスクドライブ装置では、ディスクカー
トリッジに収容されたディスクメディアを確実に保持し
て高速回転でき、低コストとなる。
【0024】また、上記構成のディスクドライブ装置に
おいて、上記保持ピースを互いに等間隔に少なくとも3
つ設けた構成とすれば、安定してディスクメディアを保
持できると共に、当該保持に伴うディスクメディアの芯
出し精度が向上し、好適である。
【0025】さらに、上記各構成のディスクドライブ装
置において、上記保持ピースのセンタ孔部との当接部位
を、当該センタ孔部の内周面に対応した円弧状に形成し
た構成としても良い。
【0026】この構成のディスクドライブ装置では、保
持ピースのセンタ孔部との当接部位がセンタ孔部の内周
面に対応した円弧状に形成されているため、保持ピース
とセンタ孔部の内周面とは面接触状態で当接する。この
ため、一層安定してディスクメディアを保持できると共
に、当該保持に伴うディスクメディアの芯出し精度が一
層向上する。また、保持ピースがセンタ孔部(ディスク
メディア)を不用に傷つけることも防止される。
【0027】さらにまた、上記各構成のディスクドライ
ブ装置において、上記各保持ピースをスピンドル軸の径
方向内側へ付勢する付勢手段を設けた構成としても良
い。
【0028】この構成のディスクドライブ装置では、保
持ピースをスピンドル軸の径方向内側へ付勢する付勢手
段を設けたため、保持ピースは、押圧部との当接状態以
外ではセンタ孔部の内周面との当接不能位置に位置す
る。
【0029】このため、スピンドル軸の開口への進入に
伴って保持ピースが開口周縁やセンタ孔部周縁に干渉す
ることなく確実に作動する。また、スピンドル軸の抜き
出し時においては、保持ピースが押圧部と僅かに離間す
れば、保持ピースは付勢力によって上記当接不能位置へ
移動するため、保持ピースとセンタ孔部の内周面との摺
動(軸方向の摺動)が防止される。
【0030】なお、上記各構成のディスクドライブ装置
において、上記ディスクカートリッジに設けられた押圧
部に代えて、ディスクメディア(ディスクカートリッ
ジ)の装填状態でセンタ孔部に対してスピンドル軸進入
側とは反対側に位置する押圧部を自ら備えた構成として
も良い。
【0031】この構成のディスクドライブ装置では、自
ら押圧部を備えているため、ディスクメディアをディス
クカートリッジ(ケース)に収容しない裸の状態で使用
する場合や、両面にディスクメディアへのアクセス用の
開口が形成されたディスクカートリッジに収容されたデ
ィスクメディアを使用する場合に、ディスクメディアを
確実に保持して高速回転できる。
【0032】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジ10の全体構成について説明し、
次いで本発明の要部であるセンター突起70を含むディ
スクカートリッジ10の内部構造、及びディスクドライ
ブ装置80について詳細に説明する。
【0033】なお、図面に矢印FR、矢印RE、矢印U
P、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEが示されている
場合は、それぞれディスクカートリッジ10のディスク
ドライブ装置への装填(挿入)方向を向いて見た場合の
ディスクカートリッジ10の前方向(装填方向)、後方
向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示すものと
し、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向
に対応している。 (ディスクカートリッジの全体構成)図1(A)には、
ディスクカートリッジ10を斜め上方より見た外観が斜
視図にて示されており、図1(B)には、ディスクカー
トリッジ10を斜め下方より見た外観が斜視図にて示さ
れている。
【0034】これらの図に示される如く、ディスクカー
トリッジ10は、平面視においてその前端部10Aが円
弧状に湾曲されると共に後端部10Bが要求機能により
左右の角部を切り欠かれた略多角形状とされ、その前後
寸法が左右寸法に対して若干大きい扁平ケース状に形成
されている。
【0035】これらにより、ディスクカートリッジ10
は、ディスクドライブ装置(図示省略)への装填方向が
外観から容易に認識可能であると共に、誤った方向から
のディスクドライブ装置への装填が許容されない構成と
なっている。
【0036】また、ディスクカートリッジ10の左右の
側面には、ディスクドライブ装置への装填時における案
内用の第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bが設け
られている。
【0037】このディスクカートリッジ10の内部に
は、記録再生媒体としての円盤状のディスクメディア2
0が回転可能に収容されている。ディスクメディア20
は、その中央部にディスクドライブ装置の回転スピンド
ル軸に保持されるセンタ孔22有すると共に、その下面
24に形成された記録面がカバー層(何れも図示省略)
にて被覆保護されている。
【0038】また、ディスクカートリッジ10には、そ
の下面中央部から前端部10Aの前壁部の左右方向中央
部に亘って開口14が設けられており、ディスクメディ
ア20へのアクセス用とされている。開口14は、ディ
スクドライブ装置の後述するスピンドル軸90が挿入さ
れディスクメディア20のセンタ孔22へ近接するため
の略円形状のハブ孔16と、ディスクドライブ装置の記
録再生ヘッド(図示省略)が挿入されディスクメディア
20の記録面に近接するための略矩形状の記録再生ヘッ
ド用窓部18とが連設して構成されている。
【0039】この開口14は、後述する第1シャッター
部材40と第2シャッター部材50とによって開閉され
るようになっている。
【0040】このディスクカートリッジ10は、上記の
第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bが設けられ
たケース30を備えている。このケース30は、下シェ
ルとしてのベース板部32と上シェルとしての上面板部
34との接合により構成されている。このケース30の
下方は、ケース30の下部周壁30Aに嵌合保持される
被覆部材としての下面板部36によって被覆されてい
る。
【0041】図3及び図4に下面板部36を取り除いて
示す如く、ベース板部32は、その底部32Aを囲む略
円筒状の円筒壁32Bを有しており、この円筒壁32B
と上面板部34との間にディスクメディア20を回転可
能に収容している。
【0042】このベース板部32には、底部32Aから
円筒壁32Bに亘って、開口14に対応した開口32C
が形成されている。一方、上面板部34の上記前端部1
0Aを構成する前壁34Aには、開口14の前向き部分
に対応した開口34Bが形成されている。さらに、下面
板部36には、開口14の下向き部分に対応した開口3
6Aが設けられている(図1(B)参照)。すなわち、
開口14は、開口32C、34B、36Aが互いに連通
して形成されている。
【0043】これらのケース30と下面板部36との間
には、第1シャッター部材40及び第2シャッター部材
50が配置されている。
【0044】第1シャッター部材40は、薄板状のシャ
ッター本体42を備えている。シャッター本体42は、
略台形状に形成され、記録再生ヘッド用窓部18を主に
開閉するようになっている。シャッター本体42は、後
部の斜辺部が第2シャッター部材50との突き当て部4
2Aとされると共に、その左後角部には第2シャッター
部材50押圧用の押圧部42Bが設けられている。
【0045】シャッター本体42の前縁部には、ベース
板部32の円筒壁32Bに対応して湾曲された円弧状ガ
イド壁部44が立設されている。円弧状ガイド壁部44
は、円筒壁32Bの外周部と摺動可能とされており、右
方へ延出された張り出し部44Aには上面板部34の開
口34Bに対応した窓部44Bが設けられている。一
方、円弧状ガイド壁部44の左方へ短く延出された張り
出し部44Cは、その端部が後述するロック爪62Aが
係合されるロック係合部44Dとされると共に、端部内
側寄りにシャッター引出し部46が接続されている。
【0046】シャッター引出し部46は、円弧状ガイド
壁部44より十分薄肉の弾性板材より成り、その先端部
が図示しないスリット部を通って第1ガイド溝12A内
に突出している。このシャッター引出し部46は、第1
ガイド溝12Aの底部近傍の上下に互いに対向して配置
された一対の細溝で構成される案内溝30Bよって前後
方向に案内されるようになっている。
【0047】シャッター引出し部46の先端部には、操
作部としての小ブロック状のシャッター係合部48が設
けられており、第1ガイド溝12A内に摺動可能に配置
されている。シャッター係合部48は、シャッター引出
し部46が案内溝30Bに案内されることにより第1ガ
イド溝12Aから左方へ脱落しない構成である。
【0048】これらにより、シャッター係合部48を第
1ガイド溝12Aに沿って後方へ移動することで円弧状
ガイド壁部44が円筒壁32Bに沿って摺動し、シャッ
ター本体42が回動する構成である。
【0049】一方、第2シャッター部材50は、左右に
長い略台形状に形成され、ハブ孔16を主に開閉するよ
うになっている。第2シャッター部材50は、前部の斜
辺部が第1シャッター部材40の突き当て部42Aとの
突き当て部50Aとされると共に、第1シャッター部材
40の押圧部44Bに対応する位置に被押圧部50Bが
設けられている。なお、押圧部44Bと被押圧部50B
とは、ベース板部32に設けられたシャッター案内孔3
2D内に配置され、それぞれ移動範囲を規制されてい
る。
【0050】この第2シャッター部材50は、左端部近
傍にベース板部32に回転可能に支持された回動軸52
を有すると共に、図示しないトーションばねによって開
口14の閉塞方向に付勢されている。
【0051】これらの第1シャッター部材40と第2シ
ャッター部材50とは、互いの突き当て部42A、50
Aを突き当てた状態で隙間なく開口14を閉塞するよう
になっている。また、第1シャッター部材40(シャッ
ター本体42)が回動されると、押圧部42Bが第2シ
ャッター部材50の被押圧部50Bを押圧して、トーシ
ョンばねの付勢力に抗して第2シャッター部材50を回
動軸52に廻りに回動させるようになっている。すなわ
ち、第1シャッター部材40と第2シャッター部材50
とは、連動して開口14を開放する構成である。
【0052】また、ディスクカートリッジ10は、その
左前角部に配置されたロック手段60を備えている。ロ
ック手段60は、上面板部34に揺動可能に軸支された
ロックレバー62を備えている。ロックレバー62は、
平面視で略「く」字状に形成され、一端部が第1シャッ
ター部材のロック係合部44Dに係合可能なロック爪6
2Aとされると共に、他端部がケース30のレバー孔3
0Cを通って第1ガイド溝12Aに突出したロック解除
部62Bとされている。このロック解除部62Bは、第
1ガイド溝12A内で第1シャッター部材40のシャッ
ター係合部48より前方に位置している。
【0053】ロックレバー62は、図示しないトーショ
ンばねによりロック爪62Aがロック係合部44Dと係
合する方向に付勢されており、ロック解除部62Bを後
方へ押圧すると上記付勢力に抗して回動しロック状態が
解除される構成である。(ディスクカートリッジの内部
構造)図2には、ディスクカートリッジ10の中央部の
内部構造を示す拡大断面図が示されている。
【0054】この図に示される如く、ベース板部32
(ケース30)のディスクメディア20の中央部近傍に
は、開口32Cのハブ孔16に対応する部分を囲む略半
円弧状のリブ70が上方へ突設されており、ディスクカ
ートリッジ10が水平に設置された場合はディスクメデ
ィア20がリブ70上に載置されるようになっている。
この状態では、ディスクメディア20は、センタ孔22
がハブ孔16に臨んで配置されている。
【0055】また、上面板部34のリブ70に対向する
位置には環状のリブ72が下方へ突設されており、ディ
スクメディア20の傾き防止用とされている。
【0056】さらに、リブ72の内側には、押圧部とし
てのセンタ突起74がハブ孔16と同軸的に下方へ突設
されている。このセンタ突起74は、短円柱状に形成さ
れており、その外半径がディスクメディア20のセンタ
孔22の内半径Rより十分小さくされている。また、セ
ンタ孔22とハブ孔16とは、略同径か、またはハブ孔
16の方が若干大径とされている。
【0057】なお、後述するスピンドル軸90によるデ
ィスクメディア20の保持状態では、センタ突起74、
センタ孔22(ディスクメディア20)、ハブ孔16、
スピンドル軸90が全て同軸的に配置されるようになっ
ている。(ディスクドライブ装置の構成)次にディスク
メディア20の使用時に、上記ディスクカートリッジ1
0が装填され、ディスクメディア20を回転駆動するた
めのスピンドル軸90を備えたディスクドライブ装置8
0について説明する。
【0058】図5に示される如く、ディスクドライブ装
置80は挿入口82を備えており、この挿入口82から
ディスクカートリッジ10が挿入されるようになってい
る。挿入口82の互いに対向する側部からは、それぞれ
ディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第2
ガイド溝12Bに対応した案内凸部84、86が内向き
に突設されている。
【0059】ディスクドライブ装置80の挿入口82か
ら挿入されたディスクカートリッジ10の設置空間に連
通した空間には、スピンドル軸90が設けられている。
スピンドル軸90は、図示しない回転機構に連結されて
おり、その軸線廻りに回転可能とされている。
【0060】また、スピンドル軸90は、図示しない駆
動機構(サーボモータ等)によってその軸方向(図5の
矢印A方向)に移動可能とされており、この移動によっ
てディスクドライブ装置80内に装填されたディスクカ
ートリッジ10のハブ孔16へ進入、退出可能とされて
いる。すなわち、スピンドル軸90の最大外半径は、セ
ンタ孔22の内半径R未満とされている。
【0061】図6に示される如く、スピンドル軸90先
端面には、3つのガイドレール部92が設けられてい
る。各ガイドレール部92は、ベース94とレール96
とを備えて一体に形成されており、スピンドル軸90の
径方向に沿ってレール96の長手方向とされると共に、
互いに等間隔(120°毎に)に配置されている。
【0062】また、図7に示される如く、レール96に
は、その長手方向に沿って長手方向とされると共に上方
に開口したばね溝98が設けられている。ばね溝98の
スピンドル軸90の外周側(図7に矢印Bで示される
側)の内面には、ばね保持突起98Aが突設されてい
る。
【0063】各ガイドレール部92には、それぞれ保持
ピース100がレール96に沿って移動可能に取り付け
られている。各保持ピース100は、平面視でスピンド
ル軸90の外周側が幅広とされた略台形状に形成される
と共に、このスピンドル軸90の外周側の端面がディス
クメディア20のセンタ孔22の内半径Rに対応した外
半径Rの曲面に形成された当接面102とされている。
【0064】一方、各保持ピース100は、側面(断
面)視で先端面(上端面)104がスピンドル軸90の
軸方向(図7(B)に矢印Aで示す方向)に対して内向
きに傾斜した略台形状に形成されている。また、各保持
ピース100の当接面102と先端面104との境界と
なる頂部106は、側面断面視で小円弧状の曲面とされ
ている(所謂アールが取られている)。
【0065】さらに、各保持ピース100は、その下部
にレール96に対応して上記移動方向の全長に亘って設
けられたガイド溝108を有している。このガイド溝1
08の底部からは、ばね溝98内に挿入可能なばね受け
部110が下方へ突設されており、ばね受け部110か
らは当接面102側へ向けてばね保持突起110Aが突
設されている。
【0066】各保持ピース100は、ガイド溝108に
レール96が挿入された状態で配置され、ガイドレール
部92と摺動するようになっている。この状態では、ば
ね受け部110がばね溝98内に挿入されて、ばね保持
突起110Aとばね保持突起98Aとが互いに対向され
ている。
【0067】また、ばね溝98内にはコイルばね120
が配置されており、コイルばね120は、その一端がば
ね保持突起110Aに嵌合保持されると共に他端部がば
ね保持突起98Aに嵌合保持されている。これにより、
各保持ピース100は、コイルばね120の付勢力によ
りスピンドル軸90の径方向内側(矢印Bで示す側とは
反対側)へ向けて付勢される構成である。また、この状
態で保持ピース100のガイドレール部92からの脱落
も阻止されている。なお、図7はコイルばね120の付
勢力に抗して保持ピース100が矢印B方向に移動した
状態を示している。
【0068】以上により、各保持ピース100は、通常
コイルばね120の付勢力によってばね受け部110が
ばね溝98の径方向内側の端面に当接されて、その当接
面102がハブ孔16へ進入可能なスピンドル軸90の
外周面より径方向内側に位置する(図6の状態を維持す
る)ようになっている。なお、この状態における各先端
面104の内端部を結ぶ仮想円の径はディスクカートリ
ッジ10のセンタ突起74の外径より小となり、各先端
面104の外端部を結ぶ仮想円の径はセンタ突起74の
外径より大となるように各部の寸法が決められている。
【0069】一方、各保持ピース100は、その先端面
104をスピンドル軸90の軸方向に押圧されると、先
端面104の傾斜によって軸方向の押圧力の一部がスピ
ンドル軸90の径方向の移動力に変換されて、レール9
6と摺動しつつスピンドル軸90の径方向外側へ移動す
る構成である。この状態で各当接面102がスピンドル
軸90の外周面より径方向外側に突出する(スピンドル
軸90の軸心と各当接面102との距離がR以上とな
る)ように各部の寸法が決められている。
【0070】すなわち、スピンドル軸90は、先端面1
04がスピンドル軸90の軸方向に押圧されることで、
各保持ピース100をセンタ孔22内周面に当接させて
ディスクメディア20を保持可能な構成である。
【0071】また、ディスクドライブ装置80は、図示
しない記録再生ヘッドを備えている。記録再生ヘッド
は、装填されたディスクカートリッジ10の記録再生ヘ
ッド用窓部18からディスクメディア20の下面24
(記録面)にアクセスして、ディスクメディア20への
情報の記録及びディスクメディア20に記録された情報
の再生の一方または双方を行う構成である。
【0072】さらに、ディスクドライブ装置80には、
図示しないディスクカートリッジ10の位置決め機構や
シャッター閉止機構、排出機構等が適宜設けられてい
る。
【0073】なお、ディスクドライブ装置80は、スピ
ンドル軸90が軸方向に移動してディスクカートリッジ
10(ディスクメディア20)にアクセスする構成に限
られず、装填されたディスクカートリッジ10をスピン
ドル軸の軸方向や所定位置を支点とした揺動方向に移動
させてスピンドル軸90をハブ孔16に挿入しても良
い。
【0074】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0075】以上説明したディスクカートリッジ10で
は、ディスクメディア20の非使用時には、開口14が
第1シャッター部材40と第2シャッター部材50とに
よって閉塞される。すなわち、図3に示される如く、第
1シャッター部材40の突き当て部42Aと第2シャッ
ター部材50の突き当て部50Aとが互いに突き当てら
れ、第1シャッター部材40が記録再生ヘッド用窓部1
8を主に閉塞すると共に、第2シャッター部材50がハ
ブ孔16を主に閉塞する。
【0076】このとき、第1シャッター部材40は、ロ
ック手段60のロック爪62Aがロック係合部44Dに
係合されて開口14開放方向の回動が規制されている。
一方、第2シャッター部材50は、図示しないトーショ
ンばねの付勢力によって上記の開口14の閉塞状態を維
持する。これにより、ディスクカートリッジ10内への
塵埃の侵入が防止される。
【0077】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20に記録された
情報を再生する際)には、前端部10Aを先頭にしてデ
ィスクドライブ装置80の挿入口82へ装填(挿入)さ
れる。
【0078】この装填に伴って、第1ガイド溝12A、
第2ガイド溝12B内をそれぞれディスクドライブ装置
80の案内凸部84、86が摺動する。第1ガイド溝1
2A内を摺動する案内凸部84はロック解除部62Bを
後方へ押圧してロックレバー62を回動させる。これに
よりロック手段60のロック状態が解除される。
【0079】ディスクカートリッジ10の更なるディス
クドライブ装置80への挿入に伴ってさらに第1ガイド
溝12Aを摺動するディスクドライブ装置80の案内凸
部84は、ロック手段60のロック解除状態を維持しつ
つ、第1シャッター部材40のシャッター係合部48を
後方へ押圧移動する。
【0080】これにより、シャッター引き出し部46を
介して移動力が付与された円弧状ガイド壁部44が円筒
壁32Bに沿って摺動しつつシャッター本体42と共に
回動する。また、第2シャッター部材50は、被押圧部
50Bにおいてシャッター本体42の押圧部42Bに押
圧されて回動軸52廻りに回動する。これにより、図4
に示される如く、開口14が開放される。この状態で、
第1シャッター部材40の窓部44Bが開口34Bの後
方に位置して開口14の前向き部分も開放される。
【0081】このディスクカートリッジ10は、ディス
クドライブ装置80の所定位置まで挿入されると図示し
ない位置決め機構により位置決めされる。この状態で、
開口14(ハブ孔16)からアクセス可能となったディ
スクメディア20のセンタ孔22には、スピンドル軸9
0がその軸方向から近接する(上方へ移動する)。
【0082】この近接に伴ってスピンドル軸90がハブ
孔16へ進入し、図8(下面板部36、第1シャッター
部材40等の図示は省略している)に示される如く、保
持ピース100がディスクメディア20のセンタ孔22
に挿通されると、保持ピース100の先端面104がセ
ンタ突起74に当接する。
【0083】この状態でさらにスピンドル軸90が上方
へ移動すると、スピンドル軸90の移動力(スピンドル
軸90によるセンタ突起74の押圧力)の一部が保持ピ
ース100の傾斜した先端面104に当接しているセン
タ突起74によって保持ピース100のレール96に沿
った移動力に変換される。
【0084】この移動力によって保持ピース96は、レ
ール96と摺動しつつスピンドル軸90の径方向外側へ
移動し、当接面102においてディスクメディア20の
センタ孔22内周面と当接してディスクメディア20を
軽度に保持すると共に、ディスクメディア20の軸線を
スピンドル軸90の軸線に一致させる(芯出しが為され
る)。
【0085】この状態でスピンドル軸90がさらに上方
へ移動すると、保持ピース100は、ディスクメディア
20を保持しつつ上方へ移動させてリブ70と離間さ
せ、かつさらなる径方向の移動力によってセンタ孔22
の内周面を押圧してディスクメディア20を強固に保持
する。
【0086】ディスクメディア20が各保持ピース10
0によってスピンドル軸90に保持されると(スピンド
ル軸90が所定量だけディスクカートリッジ10内に挿
入されると)、スピンドル軸90はその軸線廻りにディ
スクメディア20と一体に回転する。このとき、各保持
ピース100は、センタ突起74と摺動しつつディスク
メディア20と共に回転し、ディスクメディア20を保
持した状態を維持している。
【0087】一方、開口14の記録再生ヘッド用窓部1
8(開口34Bに対応する部分を含む)からは、図示し
ない記録再生ヘッドが挿入されてディスクメディア20
の記録面に近接し、ディスクメディア20の記録面に情
報を記録し、または、記録面に記録された情報を再生す
る。
【0088】ディスクメディア20の使用が終了する
と、記録再生ヘッドが記録再生ヘッド用窓部18から退
出すると共に、スピンドル軸90が下方へ移動する。こ
のスピンドル軸90の下方への移動に伴って各保持ピー
ス100の先端面104とセンタ突起74との当接状態
が解除され、スピンドル軸90の径方向の移動力(レー
ス96に沿った押圧力)が作用しなくなった保持ピース
100は、コイルばね120の付勢力によって初期位置
に復帰する。
【0089】これにより、スピンドル軸90への保持状
態が解除されたディスクメディア20は、リブ70上へ
の載置状態に復帰する(図2参照)。また、スピンドル
軸90は、各保持ピース100を初期位置に復帰させつ
つさらに下方へ移動してディスクカートリッジ10のハ
ブ孔16から退出する。
【0090】この状態で、ディスクカートリッジ10は
ディスクドライブ装置80から排出されつつ開口14が
閉塞される。すなわち、ディスクドライブ装置80から
の排出に伴って第1シャッター部材40のシャッター係
合部48が前方に押圧操作されるか、第2シャッター部
材を付勢するトーションばねの付勢力によって押圧部4
2Bが押圧されるかして第1シャッター部材40が初期
位置に復帰すると共に、第2シャッター部材がトーショ
ンばねの付勢力によって初期位置に復帰する。
【0091】また、ロック解除レバー62Bのディスク
ドライブ装置80の案内凸部84との係合状態が解除さ
れたロックレバー62も図示しないトーションばねの付
勢力により回動し、ロック爪62Aがロック係合部44
Dに係合する。すなわち、ロック手段60も初期状態に
復帰する。
【0092】ここで、ディスクカートリッジ10が保持
ピース100の軸方向移動を径方向移動に変換するセン
タ突起74を有するため、換言すれば、センタ突起74
がスピンドル軸90の軸方向の押圧力の一部を径方向の
押圧力に変換してスピンドル軸90(保持ピース10
0)にディスクメディア20を保持させるため、スピン
ドル軸90がディスクメディア20の回転速度(その回
転速度で滑りを生じない保持力)に対応した押圧力をセ
ンタ突起74に作用させることで、ディスクメディア2
0がスピンドル軸90に確実に保持されて要求される回
転速度で回転できる。すなわち、ディスクメディア20
の高速回転化が可能となる。
【0093】このように、本実施の形態に係るディスク
カートリッジ10では、内部に収容したディスクメディ
ア20がディスクドライブ装置80のスピンドル軸90
によって確実に保持されて高速回転できる。
【0094】またここで、ディスクドライブ装置80が
センタ突起74に当接して軸方向移動を径方向移動に変
換される保持ピース100を備えたため、換言すれば、
保持ピース100はセンタ突起74に当接して当該セン
タ突起74を押圧する軸方向力がセンタ孔22の内周面
を押圧する径方向の保持力に変換されるため、スピンド
ル軸90がディスクメディア22の回転速度(その回転
速度で滑りを生じない保持力)に対応した押圧力をセン
タ突起74に作用させることで、スピンドル軸90(保
持ピース100)が確実にディスクメディア20を保持
して要求される回転速度でディスクメディア20を駆動
できる。すなわち、ディスクメディア20の高速回転化
が可能となる。
【0095】また、従来の如く保持ピース100に保持
力を付与するための加工や組付に高精度が要求されるコ
イルばねを備えないため、低コストとなる。なお、コイ
ルばね120は、単に保持ピース100をセンタ孔22
内周面との当接不能方向(径方向内側)へ付勢するもの
であり、ディスクメディア20の芯出し精度に影響を与
えるものではないため、加工や組付に過度の精度を要求
されることはない。
【0096】このように、本実施の形態に係るディスク
ドライブ装置80では、ディスクカートリッジ10に収
容されたディスクメディア20を確実に保持して高速回
転でき、低コストとなる。
【0097】また、保持ピース100が互いに等間隔に
3つ設けられたため、安定してディスクメディア20を
保持できると共に、当該保持に伴うディスクメディア2
0の芯出し精度が向上する。
【0098】さらに、保持ピース100の当接面102
がディスクメディア20のセンタ孔22と同径である半
径Rの円弧に形成されているため、保持ピース100の
当接面102とセンタ孔22の内周面とは面接触状態で
当接する。このため、一層安定してディスクメディア2
0を保持できると共に、当該保持に伴うディスクメディ
ア20の芯出し精度が一層向上する。
【0099】また、保持ピース100(当接面102)
がセンタ孔22(ディスクメディア20)を不用に傷つ
けることも防止される。
【0100】さらにここで、保持ピース100をスピン
ドル軸90の径方向内側へ付勢するコイルばね120を
設けたため、保持ピース120の当接面102は、その
先端面104に押圧力が作用しない状態ではスピンドル
軸90の外周面より径方向内側に位置し(図6参照)、
センタ孔22の内周面との当接不能である。
【0101】このため、保持ピース100は、スピンド
ル軸90のハブ孔16への進入、退出に伴ってハブ孔1
6周縁やセンタ孔22周縁に干渉することなく確実に進
退する。また、スピンドル軸90の退出(抜き出し)時
においては、保持ピース100の先端面104がセンタ
突起74と僅かに離間すれば、保持ピース100はコイ
ルばね120の付勢力によって初期位置に復帰するた
め、保持ピース100の当接面102とセンタ孔22の
内周面との摺動(軸方向の摺動)が防止される。
【0102】特に、保持ピース100の頂部106にア
ールを取って小円弧状の曲面としているため、スピンド
ル軸90のハブ孔16に対する進退に伴って保持ピース
100のハブ孔16周縁やセンタ孔22周縁との干渉
(こすれや引っ掛かり)が防止される。
【0103】なお、上記の実施の形態では、ケース30
と一体の(相対回転不能な)センタ突起74を備えた構
成としたが、本発明はこれに限定されず、図9に示され
る如き変形例に係る構成としても良い。なお、上記実施
の形態と基本的に同一の部品、部分には上記実施の形態
と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0104】図9には、押圧部としてのセンタ突起74
に代えて押圧板130を備えた構成が示されている。押
圧板130は、センタ突起74と同径の円板状に形成さ
れ、ハブ孔16と同軸的に配置されたボールジョイント
132を介して上面板部34に接続されている。これに
より、押圧板130は、上面板部34に対して相対回転
可能となっている。
【0105】この構成では、ディスクメディア20がス
ピンドル軸90に保持されると、スピンドル軸90、デ
ィスクメディア20と共に押圧板130が同軸的に回転
する。すなわち、押圧板130は、保持ピース100の
先端面104と当接しつつ一体に回転し、先端面104
とは摺動しない。
【0106】この構成によれば、上記と同様にディスク
メディア20をスピンドル軸90に確実に保持させてデ
ィスクメディア20のの高速回転化が図られるという効
果のほか、押圧板130が保持ピース100の先端面と
摺動しないため、摺動に伴う磨耗や異音の発生が防止さ
れる。特に、磨耗に伴う磨耗粉の発生やディスクメディ
ア20への付着が防止されるため、好適である。
【0107】また、上記の実施の形態及び変形例では、
センタ突起74、押圧板130がスピンドル軸90の軸
方向に延びる円柱状に形成され、保持ピース100の先
端面104が傾斜された構成としたが、本発明はこれに
限定されず、例えば、センタ突起74を下方に凸の円錐
状に形成すると共に保持ピース100の先端面104を
スピンドル軸90の軸方向に直行する面に沿って平坦と
した構成としても良い。また、センタ突起74と保持ピ
ース100の先端面104とが互いに対向する傾斜面を
備え面接触しつつ保持ピース100をスピンドル軸90
の径方向に移動させる構成としても良い。
【0108】さらに、上記の実施の形態及び変形例で
は、ディスクドライブ装置80(スピンドル軸90)が
保持ピース100を3つ備えた構成としたが、本発明は
これに限定されず、ディスクドライブ装置80が保持ピ
ースを2つまたは4つ以上備えても良いことは言うまで
もない。但し、ディスクメディア20の安定保持及び芯
出し性を考慮すると、保持ピース100を3つ以上備え
ることが好ましい。
【0109】さらにまた、上記の実施の形態及び変形例
では、保持ピース100をセンタ孔22との当接不能方
向へ付勢するコイルばね120を設けた構成としたが、
本発明はこれに限定されず、コイルばね120(付勢手
段)を設けない構成としても良い。また、コイルばね1
20に代えて板ばねやトーションばねを用いても良いこ
とは言うまでもない。さらに、例えば、保持ピース10
0を強磁性体で構成すると共にスピンドル軸90の先端
面中央部にマグネット(各保持ピース100が共用して
も良い)を配設し、マグネットの磁力によって保持ピー
スを付勢する構成としても良い。
【0110】また、上記の実施の形態及び変形例では、
各保持ピース100の当接面102がセンタ孔22の内
周面に対応した半径Rの円弧状に形成され、センタ孔2
2の内周面と面接触する好ましい構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、保持ピース100がセン
タ孔22の内周面に点接触や線接触する構成としても良
い。
【0111】さらに、上記の実施の形態及び変形例で
は、ディスクカートリッジ10が、ケース30の開口1
4を互いに異なる方向に回動する第1シャッター部材4
0と第2シャッター部材50とによって開閉する構成と
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ディスク
カートリッジ10が開口14をケース30の外面を摺動
する矩形状のシャッター部材によって開閉する構成とし
ても良い。
【0112】さらにまた、上記の実施の形態及び変形例
では、ディスクドライブ装置80のスピンドル軸90が
ディスクカートリッジ10の内部に収容されたディスク
メディア20を保持しつつ回転駆動する構成としたが、
本発明はこれに限定されず、例えば、押圧部としてのセ
ンタ突起74または押圧板130をディスクドライブ装
置内に配置して、ディスクドライブ装置80のスピンド
ル軸90がディスクカートリッジ10に収容されない
(ケース30内に収容されず裸の状態の)ディスクメデ
ィア20を保持しつつ回転駆動する構成としても良い。
またこの構成は、スピンドル軸90が上下両面に開口1
4を備えたディスクカートリッジに収容されたディスク
メディア20を回転駆動する構成においても適用でき
る。
【0113】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るディス
クカートリッジは、内部に収容したディスクメディアが
ディスクドライブ装置のスピンドル軸によって確実に保
持されて高速回転できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの外観を示す図であって、(A)は斜め前上方より見
た斜視図、(B)は斜め前下方より見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジ中央部の内部構成を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口閉塞状態における内部構成を示す下方より見た
斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口開放状態における内部構成を示す下方より見た
斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るディスクドライブ装
置の全体構成を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るディスクドライブ装
置を構成するスピンドル軸を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るディスクドライブ装
置を構成する保持ピースを示す図であって、(A)は平
面図、(B)は側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成するディスクメディアのスピンドル軸による保
持状態を示す図2に対応する図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例に係るディスクカ
ートリッジを構成するディスクメディアのスピンドル軸
による保持状態を示す図2に対応する図である。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 16 ハブ孔(開口) 20 ディスクメディア 22 センタ孔(センタ孔部) 74 センタ突起(押圧部) 80 ディスクドライブ装置 90 スピンドル軸 100 保持ピース 120 コイルばね(付勢手段) 130 押圧板(押圧部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に円形のセンタ孔部を有する円盤
    状のディスクメディアと、 前記センタ孔部にアクセス可能な開口を有し、前記ディ
    スクメディアを回転可能に収容したケースと、 前記ケースの内面から前記開口側へ突設され、前記開口
    へのディスクドライブ装置のスピンドル軸の軸方向に沿
    った挿入に伴って、当該スピンドル軸の先端に径方向へ
    の移動可能に設けられた保持ピースの軸方向移動を径方
    向移動へ変換し、当該保持ピースを前記センタ孔部内周
    面に当接させて当該スピンドル軸に前記ディスクメディ
    アを保持させる押圧部と、 を備えたことを特徴とするディスクカートリッジ。
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