JP2002319086A - 環境計測システム、及び、環境計測方法 - Google Patents

環境計測システム、及び、環境計測方法

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JP2002319086A
JP2002319086A JP2001097880A JP2001097880A JP2002319086A JP 2002319086 A JP2002319086 A JP 2002319086A JP 2001097880 A JP2001097880 A JP 2001097880A JP 2001097880 A JP2001097880 A JP 2001097880A JP 2002319086 A JP2002319086 A JP 2002319086A
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JP2001097880A
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Shintaro Kumano
信太郎 熊野
Yasuo Watanabe
康夫 渡邉
Osamu Miyagawa
理 宮川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • Alarm Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】災害時に迅速で適切かつ長期的な対応の実行を
支援すること。 【解決手段】環境中の対象物質の濃度を測定する複数の
測定装置2−1〜2−4と、複数の測定装置2−1〜2
−4から濃度を受信する環境監視装置3とを具備し、環
境監視装置3は、濃度の時間変化に基づいて所定の精度
で対象物質の拡散をシミュレーションする第1シミュレ
ーター13と、濃度の時間変化に基づいて所定の精度よ
り高い精度で対象物質の拡散をシミュレーションする第
2シミュレーター14とを有する。環境監視装置3は、
起因事象と濃度の時間変化とを対応付けて記録している
データベース12を更に有し、第1シミュレーター13
は、データベース12に基づいて測定された濃度の時間
変化に対応する起因事象を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境計測システ
ム、及び、環境計測方法に関し、特に、都市災害時に利
用される環境計測システム、及び、環境計測方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有害物質による環境汚染の監視が行われ
ている。この監視は、有害物質を貯蔵している工場の周
辺に例示される重要な地点のみの計測が主体である。こ
のような監視では、計測地点周辺が正常か異常かの判定
しかできないで、拡散などによる広域の環境汚染は計測
されていない。
【0003】都市には、多種多様な工場、プラントおよ
び市街地が集積しているため、事故が一度発生すると有
害物質の流出などの2次災害が懸念される。有害物質の
流出に例示される災害の原因推定、長期的な対応策は、
その都度、専門家により判断されている。このとき、こ
の流出の状況をわかりやすく表現するシステムが望まれ
ている。自動的に災害の原因推定、長期的な対応策を判
断するシステムが望まれている。さらに住民または都市
計画担当者が直接環境計測結果を利用する仕組みが望ま
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、災害
時に迅速で適切かつ長期的な対応の実行を支援する環境
計測システム、及び、環境計測方法を提供することにあ
る。本発明の他の課題は、シミュレーションの精度を向
上させる環境計測システム、及び、環境計測方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()付きで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈すること
を意味しない。
【0006】本発明による環境計測システムは、対象地
域に分散されて配置され、環境中の対象物質の濃度を測
定する複数の測定装置(2−1〜2−4)と、複数の測
定装置(2−1〜2−4)から回線網を介して濃度を受
信する環境監視装置(3)とを具備し、環境監視装置
(3)は、濃度の時間変化に基づいて所定の精度で対象
物質の拡散をシミュレーションする第1シミュレーター
(13)と、濃度の時間変化に基づいて所定の精度より
高い精度で対象物質の拡散をシミュレーションする第2
シミュレーター(14)とを有する。第1シミュレータ
ー(13)は、精度が低い分だけ第2シミュレーター
(14)より高速である。精度は悪くても速く結果を得
たい場合には、第1シミュレーター(13)の結果を用
いる。
【0007】環境監視装置(3)は、起因事象と濃度の
時間変化とを対応付けて記録しているデータベース(1
2)を更に有し、第1シミュレーター(13)は、デー
タベース(12)に基づいて測定された濃度の時間変化
に対応する起因事象を推測する。このデータベース(1
2)は、予め想定される起因事象とその起因事象に基づ
いてシミュレーションした結果である対象物質の拡散と
各測定点での濃度の時間変化とを記録している。第1シ
ミュレーター(13)は、測定された濃度の時間変化を
データベース(12)から検索し、その濃度の時間変化
に対応する起因事象をシミュレーション結果として出力
する。
【0008】第1シミュレーター(13)によりシミュ
レーションされる期間は、第2シミュレーター(14)
によりシミュレーションされる期間より短い。すなわ
ち、第1シミュレーター(13)は、近未来のことだけ
をシミュレーションし、第2シミュレーター(14)
は、第1シミュレーター(13)より遠い未来までシミ
ュレーションする。このようなシミュレーションは、第
1シミュレーターのシミュレーションの計算時間が短く
なり好ましい。
【0009】環境監視装置(3)は、濃度、第1シミュ
レーター(13)によりシミュレーションされた結果、
および、第2シミュレーター(14)によりシミュレー
ションされた結果をインターネット(51)に公開す
る。対象地域に居住する住民は、対象地域の状況を常時
知ることができる。
【0010】環境監視装置(3)は、第1シミュレータ
ー(13)によりシミュレーションされた結果を用いて
緊急時に該当するか否かを判断し、第2シミュレーター
(14)によりシミュレーションされた結果を用いて避
難勧告を発令するか否かを判断し、第2シミュレーター
(14)によりシミュレーションされた結果を用いて避
難勧告の解除をする時期を決定する防災対策部を更に有
することが好ましい。
【0011】インターネット(51)に接続されている
市民端末(52)を更に具備し、環境監視装置は、イン
ターネット(51)を介して市民端末(52)に対象物
質を指定して濃度の測定を公募し、市民端末(52)
は、インターネット(51)を介して濃度を環境監視装
置に送信する。本発明による環境計測システム(1)を
構築する環境計測センター(8)は、少ない初期投資で
測定点を増加させることができる。測定点の増加は、シ
ミュレーションの精度を向上させる。さらに、市民端末
(52)を有する市民(53)は、環境維持に測定に参
加する機会を得ることができる。
【0012】本発明による環境計測方法は、対象地域内
の複数の地点での環境中の対象物質の濃度の時間変化を
測定するステップと、測定された濃度の時間変化に基づ
いて対象物質の拡散を所定の精度でシミュレーションす
るステップと、測定された濃度の時間変化に基づいて対
象物質の拡散を所定の精度より高い精度でシミュレーシ
ョンするステップとを具備する。所定の精度でシミュレ
ーションするステップは、精度が低い分だけ高速であ
る。精度は悪くても速く結果を得たい場合には、所定の
精度でシミュレーションした結果を用いる。
【0013】起因事象と濃度の時間変化とを対応付ける
データベース(12)を作成するステップを更に具備
し、所定の精度でシミュレーションするステップは、デ
ータベース(12)に基づいて起因事象を推測するステ
ップと、データベース(12)に基づいて対象物質の拡
散を推測するステップとを備えることが好ましい。
【0014】所定の精度でシミュレーションするステッ
プの結果を用いて、緊急時に該当するか否かを判断する
ステップと、高い精度でシミュレーションするステップ
の結果を用いて、避難勧告を発令するか否かを判断する
ステップと、高い精度でシミュレーションするステップ
の結果を用いて、避難勧告の解除をする時期を決定する
ステップとを更に具備することが好ましい。
【0015】更に、濃度の時間変化とシミュレーション
することの結果である対象物質の拡散とをインターネッ
トに公開するステップとを具備する。対象地域に居住す
る住民は、対象地域の状況を常時知ることができる。
【0016】インターネットに接続されている市民端末
にインターネットを介して濃度の測定を公募するステッ
プと、市民端末から濃度を収集するステップとを具備す
る。本発明による環境計測システム(1)を構築する環
境計測センター(8)は、少ない初期投資で測定点を増
加させることができる。測定点の増加は、シミュレーシ
ョンの精度を向上させる。さらに、市民端末(52)を
有する市民(53)は、環境維持に測定に参加する機会
を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明による環
境計測システムの実施の形態を説明する。その環境計測
システム1は、図1に示されているように、複数の測定
装置2−1〜2−nと環境監視装置3とを備えている。
各測定装置2−i(i=1,2,3,…,n)は、都市
に例示される広域に分散されて配置されている。例え
ば、都市を縦横に1km毎に格子状に区切り、その格子
点のそれぞれに、測定装置2−iは配置される。
【0018】測定装置2−iは、環境センサ4−iと通
信装置5−iとを備えている。環境センサ4−iは、複
数のセンサから形成されている。複数のセンサは、それ
ぞれ異なる物質の環境中の濃度を測定する。測定される
物質としては、二酸化炭素(CO)、硫化水素(H
S)、硫黄酸化物(SO)、窒素酸化物(NO)、
ダイオキシンおよびオキシダントが例示される。このよ
うなセンサは、公知である。
【0019】環境センサ4−iは、所定の時間毎に測定
結果である測定データを生成する。通信装置5−iは、
公衆回線網6に接続され、環境センサ4−iが生成した
測定データを、環境監視装置3に送信する。なお、測定
装置2−iは、都市内を移動させることができる。例え
ば、測定装置2−4は、自動車である移動測定車7に搭
載され、通信装置5−4は、測定データとともに環境セ
ンサ4−4が配置された位置データを環境監視装置3に
送信する。測定装置2−4は、GPSを利用してこの位
置データを生成することが好ましい。
【0020】環境監視装置3は、コンピュータであり、
環境監視センタ8に属している。環境監視装置3は、1
つのコンピュータ、または、複数のコンピュータからな
る分散型コンピュータシステムである。環境監視センタ
8は、地方自治体に例示される団体により設けられ、都
市防災のための機能を有する。環境監視装置3は、公衆
回線網6に接続されており、測定装置2−iから送信さ
れる測定データを受信し、公衆回線網6を介して気象デ
ータを入手して都市防災のための対応を生成する。
【0021】図2は、環境監視装置3をさらに詳細に示
している。環境監視装置3は、情報収集部11、データ
ベース12、初期対応支援部13、詳細解析支援部1
4、防災対策部15および表示部16を備えている。情
報収集部11は、測定装置2−1〜2−nから公衆回線
網6を介して送信された測定データを収集し、一般に公
開されている気象データであるGPVデータとサイトデ
ータとを収集し、収集したデータを記録する。
【0022】データベース12は、都市の地形、工場の
位置、各工場が保管している対象物質の種類と量などが
記録され、さらに、有害物質の流出に例示される起因事
象とそのときに想定される流出シナリオが記録されてい
る。流出シナリオは、例えば、都市の中にあるプラント
から、そのプラントが保管している物質が流出したと
き、その物質が時間的にどのように推移するかを記録し
ている。このような流出シナリオは、詳細なシミュレー
ションにより生成され、または、過去の事例により作成
される。さらに、流出シナリオは、環境監視システム1
により監視可能な事象をすべて網羅していることが好ま
しい。
【0023】初期対応支援部13は、データベース12
に記録されている流出シナリオと測定データとに基づい
て、流出シナリオ評価結果と安全評価結果とを生成す
る。この流出シナリオ評価結果は、どの工場からどの有
害物質がどれだけ流出したかに例示される起因事象を示
し、数時間から数十時間までにその有害物質がどれだけ
の範囲に拡散するかを示している。安全評価結果は、流
出した有害物質の拡散により、各地域の危険度がどのよ
うに変化するかを示している。
【0024】詳細解析支援部14は、測定データと気象
データとに基づいて詳細なシミュレーションを実行して
流出シナリオ評価結果と安全評価結果とを生成する。流
出シナリオ評価結果は、数日間から数年間に渡る長期間
に有害物質がどれだけの範囲に拡散するかを示してい
る。安全評価結果は、流出した有害物質の拡散により、
各地域の危険度がどのように変化しているかを示してい
る。
【0025】防災対策部15は、初期対応支援部13が
生成した流出シナリオ評価結果と安全評価結果とに基づ
いて都市防災の初期対応を生成する。この初期対応は、
状況の迅速かつ的確な把握に基づいて緊急時に該当する
か否かの判断をし、異常事象の拡大を予測し、有害物質
の放出を予測し、その放出による影響を評価し、避難勧
告の発令の判断をすることを含んでいる。
【0026】さらに、防災対策部15は、詳細解析支援
部14が生成した流出シナリオ評価結果と安全評価結果
とに基づいて、都市防災の対応策を生成する。この対応
策は、異常事象の拡大を予測し、有害物質の放出の影響
を評価し、避難勧告を発令するか否かを判断し、避難勧
告の解除の時期を決定し、事後対策を行うことを含んで
いる。なお、防災対策部15のこのような機能は、専門
家により実施されることができる。
【0027】表示部16は、情報収集部11により収集
され記録された測定データを表示し、防災対策部15に
より判断された対応を表示する。
【0028】図3は、表示部16が表示する画面を示し
ている。その画面41は、都市の地図42と環境計測値
を示す正方形43とから形成されている。その正方形4
3の中心は、地図上の環境計測値が測定された観測点と
一致している。正方形43の色は、計測値の大きさを示
しており、例えば、赤色は基準値を越えていることを示
し、黄色は基準値ぎりぎりであることを示し、青色は基
準値以下であることを示している。
【0029】正方形43は、さらに正常時であるか異常
時であるかを示し、防災対策部15により異常時である
と判断されたならば、他の正方形43より大きく表示さ
れる。このような表示により、閲覧者は、時間的・空間
的に有害物質の拡散を把握することができる。このよう
な画面41は、測定される対象物質毎に作成される。な
お、この画面41は、インターネットに例示される公衆
回線網に公開されることができる。
【0030】本発明による環境計測方法の実施の形態を
説明する。測定装置2−iは、所定の時間毎に間欠的に
測定データを環境監視装置3に送信する。環境監視装置
3の情報収集部11は、測定装置2−iから測定データ
を受信して保存し、さらに、気象データを定期的に受信
して保存する。表示部16は、受信した計測データをリ
アルタイムに地図上に表示する。このような表示によ
り、地域住民、専門家に例示される閲覧者は地域の有害
物質の有無を空間的・時間的に把握することができ、環
境監視装置3に不測の事態にも自ら判断して対処するこ
とができる。
【0031】有害物質の濃度が基準値を越えて計測され
たときに、初期対応支援部13は、取得した測定データ
の時間変化を流出シナリオと同定して、起因事象を推測
し数日後までの近未来の状況を推測して流出シナリオ評
価結果を生成する。なお、初期対応支援部13は、想定
される起因事象と気象データとに基づいて簡単なシミュ
レーションを実行して、そのシミュレーション結果と取
得した測定データの時間変化とを同定することにより起
因事象を推測し数日後までの近未来の状況を推測しても
よい。初期対応支援部13は、さらに、この流出シナリ
オ評価結果に基づいて、安全評価結果を生成する。
【0032】防災対策部15は、初期対応支援部13に
より生成された流出シナリオ評価結果と安全評価結果と
に基づいて、現在発生している事象が緊急時に該当する
か否かを判断する。緊急時に該当するとき、さらに、防
災対策部15は、避難勧告を発令するか否かを判断す
る。このとき表示部16は、さらに、流出シナリオ評価
結果と安全評価結果とを表示する。
【0033】有害物質の濃度が基準値を越えて計測され
たときに、詳細解析支援部15は取得した測定データと
気象データとに基づいてシミュレーションを実行し、数
時間後から数年後の環境の状況を推測して流出シナリオ
評価結果を生成する。このシミュレーションは、初期対
応支援部13で実行されるシミュレーションより詳細で
あり、予測精度が高い。詳細解析支援部15は、さら
に、この流出シナリオ評価結果に基づいて、安全評価結
果を生成する。
【0034】防災対策部15は、詳細解析支援部15に
より生成された流出シナリオ評価結果と安全評価結果と
に基づいて、現在発生している事象が避難勧告を発令す
るべきか否かを判断する。防災対策部15は、避難勧告
を発令した後、詳細解析支援部15により生成された流
出シナリオ評価結果と安全評価結果とに基づいて、避難
勧告を解除する時期を決定する。このとき表示部16
は、さらに、詳細解析支援部15が生成した流出シナリ
オ評価結果と安全評価結果とを表示し、閲覧者に緊急時
に該当するか否か、避難勧告を発令すべきかの判断を促
す。
【0035】本発明による環境計測方法によれば、地域
住民は、常時広域の環境測定データを取得し、迅速・長
期的な対応を取得するサービスを受けることができる。
地方自治体に例示される団体は、環境状態のシミュレー
ションに基づいて、工場立地候補地の選定、老朽プラン
トに対する改善指導に例示される環境アセスメントサー
ビスを受けることができる。
【0036】環境計測システム1の実施の他の形態は、
図4に示されているように、環境監視装置3がさらにイ
ンターネット51を介して市民端末52に双方向に接続
されている。市民端末52は、パーソナルコンピュータ
に例示される情報処理装置であり、市民53に属してい
る。市民端末52は、インターネット51に公開されて
いるホームページを表示する。市民53としては、環境
監視装置3がシミュレーションの対象としている都市に
居住している個人、または、団体が例示される。その団
体は、監視センター8と独立であり、有害物質を貯蔵し
ている工場が例示される。このような工場は、一般に常
時、環境中の有害物質の濃度を測定している。
【0037】市民53は、環境中の物質の濃度を測定す
る測定装置54を有している。測定装置54は、環境監
視センター8が指定する測定方法を実行する装置であ
る。市民53は、定期的に、または、必要に応じて環境
中の有害物質の濃度を測定している。測定装置54によ
り測定される物質としては、二酸化炭素(CO)、硫
化水素(HS)、硫黄酸化物(SO)、窒素酸化物
(NO)、ダイオキシンおよびオキシダントが例示さ
れる。市民端末32は、環境計測システム1に複数が設
けられている。
【0038】環境監視装置3は、ホームページ55をさ
らに有し、インターネット51上にホームページ55を
公開している。ホームページ55は、測定装置2−1〜
2−nと測定装置54とにより測定された有害物質の測
定結果、初期対応支援部13により生成された流出シナ
リオ評価結果と安全評価結果と、詳細解析支援部14に
より生成された流出シナリオ評価結果と安全評価結果
と、および、防災対策部15により生成された都市防災
の初期対応を示している。
【0039】ホームページ55は、送信仕様と測定仕様
とをさらに示す。送信仕様は、市民端末52が測定装置
54の測定結果である測定データを環境監視装置3に送
信するときのデータフォーマット、送信タイミングを示
している。このように送信仕様を指定することは、環境
監視装置3が測定データをデータ処理することを容易に
する。測定仕様は、対象物質、測定方法、測定精度、測
定頻度、測定地域を示している。測定方法としては、日
本工業規格に規定されている方法、または、測定に使用
される機器が指定される。
【0040】市民53は、市民端末52を使用してホー
ムページ55を閲覧し、環境監視センター8により公開
されている情報を閲覧する。環境監視センター8は、有
害物質の濃度が基準値を越えて計測された災害発生時
に、ホームページ55に送信仕様と測定仕様とを指定し
て市民53に対して環境中の有害物質の濃度測定の参加
を公募する。市民53は、環境測定の参加を志願すると
き、測定装置54を用いて指定された測定対象物質を測
定する。このとき、測定装置54による測定方法は、ホ
ームページ55に示されている測定仕様に合致してい
る。
【0041】市民53は、市民端末52を用いて測定装
置54により生成された測定結果を測定位置とともに環
境監視装置3に送信する。この送信は、ホームページ5
5に示されている送信仕様に合致している。環境監視装
置3は、測定装置2−1〜2−nの測定結果とともに市
民端末52から測定結果を収集して記録する。環境監視
装置3は、収集された測定結果に基づいて画面41を作
成し、ホームページ55に記入する。このホームページ
55は、即時にインターネット51に公開される。
【0042】環境監視装置3は、さらに、測定装置2−
1〜2−nの測定結果に基づいてシミュレーションされ
た結果と市民端末52の測定結果とを比較する。このよ
うな比較により、初期対応支援部13と詳細解析支援部
14とのシミュレーションが精度良く未来を推測してい
たかどうかを確認することができる。
【0043】環境監視装置3の初期対応支援部13と詳
細解析支援部14は、さらに測定装置2−1〜2−nの
測定結果と市民端末52の測定結果とに基づいてシミュ
レーションを実行する。このようなシミュレーション
は、測定点が多いことにより、シミュレーション精度が
高い。
【0044】環境監視装置3の防災対策部15は、初期
対応支援部13により生成された流出シナリオ評価結果
と安全評価結果とに基づいて、現在発生している事象が
緊急時に該当するか否かを判断する。緊急時に該当する
とき、さらに、防災対策部15は、避難勧告を発令する
か否かを判断する。
【0045】防災対策部15は、さらに、詳細解析支援
部15により生成された流出シナリオ評価結果と安全評
価結果とに基づいて、現在発生している事象が避難勧告
を発令するべきか否かを判断する。防災対策部15は、
避難勧告を発令した後、詳細解析支援部15により生成
された流出シナリオ評価結果と安全評価結果とに基づい
て、避難勧告を解除する時期を決定する。防災対策部1
5の判断は、シミュレーションの精度が高いことによ
り、より適切になる。
【0046】本実施の形態による環境計測システム1に
よれば、市民58は周辺環境の状況を常時知ることがで
き、環境の有害物質の測定にボランティアで参加するこ
とができる。環境監視センター8は、測定点を少ない初
期投資で増加することができ、コストの低減を図ること
ができる。環境監視センター8は、市民58がボランテ
ィアで環境を測定するとき、コスト無しで測定データを
収集することができる。測定点が増加することにより、
シミュレーションの精度が向上する。
【0047】なお、環境監視センター8は、常時、ホー
ムページ55に送信仕様と測定仕様とを指定して市民5
3に対して環境中の有害物質の濃度測定の参加を公募す
ることもできる。このとき、測定点が多いことにより、
初期対応支援部13により生成される流出シナリオ評価
結果と安全評価結果との精度は向上する。
【0048】
【発明の効果】本発明による環境計測システム、及び、
環境計測方法は、広域の環境測定データをわかりやすく
公開し、異常時にはシミュレーション結果である起因事
象と被害の拡散の予測を公開している。その結果、災害
時に迅速、かつ適切対応を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による環境計測システムの実施
の形態を示す図である。
【図2】図2は、環境監視装置を示すブロック図であ
る。
【図3】図3は、表示部に表示される画面を示す図であ
る。
【図4】図4は、本発明による環境計測システムの実施
の他の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…環境計測システム 2−1〜2−n…測定装置 3…環境監視装置 4−1〜4−n…環境センサ 5−1〜5−n…通信装置 6…通信回線網 7…移動測定車 8…環境監視センタ 11…情報収集部 12…データベース 13…初期対応支援部 14…詳細解析支援部 15…防災対策部 16…表示部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 19/00 110 G06F 19/00 110 G08C 15/00 G08C 15/00 E (72)発明者 宮川 理 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2F073 AA21 AA34 AB01 BB09 BB20 CC03 CC08 DD02 FG01 FG02 GG01 GG09 2F076 BA01 BA11 BD13 BE05 BE17 5C087 AA02 AA03 BB11 BB74 DD03 EE05 FF01 FF04 FF23 GG66 GG70 GG83

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散されて配置され、環境中の対象物質
    の濃度を測定する複数の測定装置と、 前記複数の測定装置から回線網を介して前記濃度を受信
    する環境監視装置とを具備し、 前記環境監視装置は、 前記濃度の時間変化に基づいて所定の精度で前記対象物
    質の拡散をシミュレーションする第1シミュレーター
    と、 前記濃度の時間変化に基づいて前記所定の精度より高い
    精度で前記対象物質の拡散をシミュレーションする第2
    シミュレーターとを有する環境計測システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記環境監視装置は、起因事象と前記濃度の時間変化と
    を対応付けて記録しているデータベースを更に有し、 前記第1シミュレーターは、前記データベースに基づい
    て測定された前記濃度の時間変化に対応する前記起因事
    象を推測する環境計測システム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のいずれかにおい
    て、 前記第1シミュレータによりシミュレーションされる期
    間は、前記第2シミュレータによりシミュレーションさ
    れる期間より短い環境計測システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、 前記環境監視装置は、前記濃度、前記第1シミュレータ
    ーによりシミュレーションされた結果、および、前記第
    2シミュレーターによりシミュレーションされた結果を
    インターネットに公開する環境計測システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、 前記環境監視装置は、前記第1シミュレーターによりシ
    ミュレーションされた結果を用いて緊急時に該当するか
    否かを判断し、前記第2シミュレーターによりシミュレ
    ーションされた結果を用いて避難勧告を発令するか否か
    を判断し、前記第2シミュレーターによりシミュレーシ
    ョンされた結果を用いて避難勧告の解除をする時期を決
    定する防災対策部を更に有する環境計測システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、 インターネットに接続されている市民端末を更に具備
    し、 前記環境監視装置は、前記インターネットを介して前記
    市民端末に前記対象物質を指定して前記濃度の測定を公
    募し、 前記市民端末は、前記インターネットを介して前記濃度
    を前記環境監視装置に送信する環境監視システム。
  7. 【請求項7】 対象地域内の複数の地点での環境中の対
    象物質の濃度の時間変化を測定するステップと、 前記測定された濃度の時間変化に基づいて前記対象物質
    の拡散を所定の精度でシミュレーションするステップ
    と、 前記測定された濃度の時間変化に基づいて前記対象物質
    の拡散を前記所定の精度より高い精度でシミュレーショ
    ンするステップとを具備する環境計測方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 起因事象と前記濃度の時間変化とを対応付けるデータベ
    ースを作成するステップを更に具備し、 前記所定の精度でシミュレーションするステップは、 前記データベースに基づいて前記起因事象を推測するス
    テップと、 前記データベースに基づいて前記対象物質の拡散を推測
    するステップとを備える環境計測方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記所定の精度でシミュレーションするステップの結果
    を用いて、緊急時に該当するか否かを判断するステップ
    と、 前記高い精度でシミュレーションするステップの結果を
    用いて、避難勧告を発令するか否かを判断するステップ
    と、 前記高い精度でシミュレーションするステップの結果を
    用いて、避難勧告の解除をする時期を決定するステップ
    とを更に具備する環境計測方法。
  10. 【請求項10】請求項7〜請求項9のいずれかにおい
    て、更に、 前記濃度の時間変化とシミュレーションすることの結果
    である前記対象物質の拡散とをインターネットに公開す
    るステップと、 を具備する環境計測方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記インターネットに接続されている市民端末に前記イ
    ンターネットを介して前記濃度の測定を公募するステッ
    プと、 前記市民端末から前記濃度を収集するステップとを具備
    する環境計測方法。
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