JP2002318628A - 操作レバー装置 - Google Patents

操作レバー装置

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JP2002318628A
JP2002318628A JP2001121072A JP2001121072A JP2002318628A JP 2002318628 A JP2002318628 A JP 2002318628A JP 2001121072 A JP2001121072 A JP 2001121072A JP 2001121072 A JP2001121072 A JP 2001121072A JP 2002318628 A JP2002318628 A JP 2002318628A
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grip portion
rod
grip
lever device
detection signal
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Application number
JP2001121072A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ohira
彰彦 大平
Yuji Fueki
祐司 笛木
Kunihiro Mori
邦博 森
Motokuni Ishihara
基国 石原
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TOUDENSHIYA KK
Aichi Corp
Original Assignee
TOUDENSHIYA KK
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下グリップ部の回動操作の操作性を向上さ
せ、上グリップ部に設けられたスイッチを操作しながら
下グリップ部を回動させる操作を容易にする。 【解決手段】 操作レバー装置20は、基部21に傾動
可能に取り付けられて上方へ延びるロッド30と、ロッ
ド30の上端部に回動可能に取り付けられたグリップ4
0と、ロッド30及びグリップ40が操作されて傾動す
るロッド30の傾動角度及びグリップ40の回動角度に
応じた検出信号を出力するポテンションメータ31、3
3、67とを有して構成する。グリップ40は上下2段
に分割された上グリップ部41と下グリップ部60とを
有する。上グリップ部41及び下グリップ部60はロッ
ド30に対して独立して回動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバー装置に
関し、更に詳細には、1本の操作レバーにより作業装置
の複合操作が可能な操作レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう高所作業車には、走行
可能な車両に旋回動、伸縮動及び起伏動可能に構成され
たブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業台
と、作業台内に取り付けられてブームの駆動を操作する
操作レバー装置とを有して構成されているものがある。
【0003】操作レバー装置は、特開平10−9733
4号公報に開示されているように、基部に前後及び左右
方向に傾動可能に取り付けられて上方へ延びるロッド
と、ロッドの上端部に回動可能に取り付けられたグリッ
プとを有して構成されているものがある。この操作レバ
ー装置は、ロッドを前後方向に傾動操作するとブームが
起伏動し、ロッドを左右方向に傾動操作するとブームが
伸縮動し、グリップを回動されるとブームが旋回動する
操作信号を出力するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グリッ
プは上下2段に分割された上グリップ部と下グリップ部
とを有して構成され、上グリップ部はロッドに固着さ
れ、下グリップ部はロッドに回動可能に取り付けられて
いる。このため、上グリップ部の大きさが手のそれと比
較して大きい場合、手のひらを上グリップ部の上方に移
動させて複数の指先により下グリップ部を把持して回動
させようとすると、手のひらが上グリップ部の上面に接
触して摩擦力を受け、手の回動を妨げる。その結果、下
グリップ部を回動させる回動操作の操作性が低下する。
【0005】また、操作レバー装置は、上グリップ部の
上部周縁部にデッドマンスイッチを有し、このデッドマ
ンスイッチをON操作しながら下グリップ部を回動しな
ければ下グリップ部の回動操作に応じた操作信号を出力
しないように構成されている場合、手のひらを上グリッ
プ部の上方に移動させて複数の指先により下グリップ部
を把持して回動させると、手のひらが上グリップ部に対
して回動してデッドマンスイッチの近くにあった指がデ
ッドマンスイッチから遠ざかる。その結果、デッドマン
スイッチを操作するためには手の持ち替え等の行為が必
要になるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、下グリップ部を回動させる回動操作の操
作性を向上させ、上グリップ部にスイッチを設けた場合
にこのスイッチを操作しながら下グリップ部を容易に回
動操作することができる操作レバー装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の操作レバー装置は、基部に傾動可能に取り付
けられて上方へ延びるロッドと、ロッドの上端部に回動
可能に取り付けられたグリップと、ロッド及びグリップ
が操作されて傾動するロッドの傾動角度及びグリップの
回動角度に応じた検出信号を出力する検出信号出力手段
(例えば、実施形態における第1ポテンションメータ3
1、第2ポテンションメータ33、第3ポテンションメ
ータ67)とを有して構成された操作レバー装置であ
る。ここで、グリップは上グリップ部と下グリップ部と
を含み、上グリップ部及び下グリップ部はロッドに対し
て独立して回動可能に取り付ける。
【0008】上記構成の操作レバー装置によれば、手の
ひらを上グリップ部の上方に移動させ、複数の指先によ
り下グリップ部を把持して回動させた場合、手のひらが
上グリップ部に接触していても、手のひらの回動ととも
に上グリップ部が回動する。その結果、手のひらの回動
に抗する力が手のひらに作用しないので、下グリップ部
の回動操作を容易に行なうことができる。
【0009】また、上記構成の操作レバー装置におい
て、上グリップ部は操作可能なスイッチを有してもよ
い。
【0010】上記構成の操作レバー装置によれば、手の
ひらを上グリップ部の上方に移動させ、複数の指先によ
り下グリップ部を把持して回動させるとともに、他の指
でスイッチを操作する場合、手のひらの回動により下グ
リップ部が回動するとともに、スイッチを介して上グリ
ップ部も下グリップ部の回動方向と同一方向に回動す
る。このため、上グリップ部がロッドに固定され下グリ
ップ部の回動にともなってスイッチの近くにあった指が
スイッチから遠ざかる従来と比較して、下グリップ部が
回動すると上グリップ部も下グリップ部と同一方向に回
動するのでスイッチと指との相対位置は変わらない。そ
の結果、手の持ち替え操作等が不要となり、スイッチを
操作しながら下グリップ部を回動させる操作を容易に行
なうことができる。
【0011】上記構成の操作レバー装置において、検出
信号出力手段は上グリップ部のロッドに対する回動角度
の検出信号を出力せず、下グリップ部のロッドに対する
回動角度の検出信号を出力するように少なくとも構成す
ることが好ましい。
【0012】上記構成の操作レバー装置によれば、下グ
リップ部がロッドに対して回動するとともに、上グリッ
プ部がロッドに対して回動すると、検出信号出力手段は
少なくとも下グリップ部のロッドに対する回動角度の検
出信号を出力し、上グリップ部のロッドに対する回動角
度の検出信号を出力しない。
【0013】その結果、ロッドの傾動操作が上グリップ
部を把持するだけで操作可能となり、下グリップ部を誤
って回動させる誤操作を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態
は、走行可能な車両に先端部に作業台を備えたブームを
有してなる高所作業車の態様を示す。最初に、本発明の
操作レバー装置を説明する前に、この操作レバー装置を
搭載した高所作業車を説明する。
【0015】高所作業車1は、図1に示すように、車体
3の前後に車輪4を配設して走行可能であり、前部に運
転キャビン5を有したトラック車両をベースに構成され
ている。トラック車両の車体前後の左右両側部には車体
3を持ち上げ支持するジャッキ7が取り付けられてい
る。また、車体3の後部には旋回モータ(図示せず)に
より駆動されて水平旋回可能に構成された旋回台9が配
設されている。旋回台9にはブーム11が取り付けられ
ている。
【0016】ブーム11の基部が旋回台9の上部に枢支
され、起伏シリンダ13によりブーム11が起伏動され
るように構成されている。ブーム11は複数のブーム部
材を入れ子式に構成して伸縮動自在であり、内蔵された
伸縮シリンダ15により伸縮動するように構成されてい
る。ブーム11の先端にはブーム11の起伏角度に拘わ
らず水平状態に保持される作業台17が取り付けられ、
作業台17にはブーム11の駆動を操作する操作レバー
装置20が取り付けられている。
【0017】次に、この操作レバー装置20について説
明する。操作レバー装置20は、図2に示すように、そ
の支持機構及び傾動・回動検出機構を含む基部21と、
基部21から上方へ突出して傾動可能に取り付けられた
ロッド30と、ロッド30の先端部に回動可能に取り付
けられたグリップ40とを有して構成されている。ロッ
ド30は基部21内に取り付けられたピボット軸受け
(図示せず)により前後方向(図2紙面の垂直方向)及
び左右方向(図2紙面の左右方向)に傾動可能に保持さ
れており、ロッド30の前後方向及び左右方向の各傾動
角度は基部21に取り付けられた第1ポテンショメータ
31及び第2ポテンショメータ33により検出されて各
傾動角度に応じた検出信号を出力するように構成されて
いる。また、ロッド30は基部21内に設けられた付勢
ばね35等によりロッド30の傾動変位が元に戻る方向
に付勢されている。このため、傾動状態にあるロッド3
0から作業者の手が離れると、ロッド30が元の垂直状
態の中立位置に自動復帰するように構成されている。
尚、第1ポテンショメータ31の検出信号に応じて図示
しない制御装置により図1に示すブーム11が起伏動
し、第2ポテンショメータ33の検出信号に応じて制御
装置によりブーム11が伸縮動するように構成されてい
る。
【0018】グリップ40は上下2段に分割された上グ
リップ部41と下グリップ部60とを有して構成されて
いる。上グリップ部41は有頂筒状であり、ロッド30
の中心軸線と同軸線上に配置されロッド30の先端部に
嵌合された軸受け43を介して回動自在に取り付けられ
ている。また、下グリップ部60は上グリップ部41よ
りも下方の位置であってロッド30の中心軸線と同軸線
上に配置され、ロッド30に嵌合されたベアリング51
を介して回動自在に取り付けられている。
【0019】下グリップ部60は内側が円筒状で外側が
多角形状であり、下グリップ部60の外側形状は上グリ
ップ部41のそれよりも若干大きめな形状を有してい
る。下グリップ部60の先端部には上方へ突出する環状
の突出部61が形成され、この突出部61が上グリップ
部41の下部に形成された開口部45内に挿入し、突出
部61の下部にパッキン63が装着されている。また、
下グリップ部60の下部に形成された開口部65にはロ
ッド30に固定された筒状の下部部材53の上部が挿入
され、下部部材53の上部にはパッキン55が装着され
ている。突出部61及び下部部材53の各上部に装着さ
れたパッキン63,55により下グリップ部60内に塵
や水等の侵入物が侵入するのを遮断している。
【0020】下グリップ部60と下部部材53間には下
グリップ部60の回動角度を検出して回動角度に応じた
検出信号を出力する第3ポテンションメータ67が取り
付けられている。尚、第3ポテンショメータ67の検出
信号に応じて図示しない制御装置により図1に示すブー
ム11が旋回動するように構成されている。また、上グ
リップ部41にはこの回動角度に応じた検出信号を出力
するポテンションメータは取り付けられていない。下部
部材53の下部と基部21の上部間には基部21から上
方へ突出するロッド30の回りを覆う蛇腹状のカバー5
7が取り付けられている。
【0021】上グリップ部41及び下グリップ部60に
は、これらの回動範囲を規制するとともに回動されたこ
れらを元の中立位置に自動復帰させる上リターン機構7
0及び下リターン機構90が接続されている。上リター
ン機構70及び下リターン機構90を図3、図4及び図
5を更に使用して説明する。上リターン機構70は図3
に示す上グリップ部41の底面から下方へ突出して突出
部61の内側へ延出した上可動ピン71と、ロッド30
の外周に配設されてロッド30を挿通したロッド係止ピ
ン72によりロッド30に係止された円板状の係止板7
3と、係止板73の先端部であって上可動ピン71より
も内側に取り付けられて上方へ延びる上固定ピン74
と、ロッド30の外周に配設され上可動ピン71の移動
を規制するとともに上可動ピン71を元の位置に自動復
帰させるストッパ機構75とを有して構成されている。
【0022】ストッパ機構75は、図4(a)に示すよ
うに、上下2段に配設され、下部に配置した円板状の第
1可動部材76と上部に配置した円板状の第2可動部材
77とを有している。第1可動部材76は、図5(a)
に示すように、中央に貫通孔78を有し、この貫通孔7
8に図2に示すロッド30が挿通して回動可能であり、
一方側に第1凹部79を有し、他方側に第1凹部79よ
りも拡開した第2凹部80を有している。第2凹部80
よりも右側の第1可動部材76の周縁部には第1掛止溝
81が形成されている。第2可動部材77は、図5
(b)に示すように、中央に貫通孔82を有し、この貫
通孔82に図2に示すロッド30が挿通して回動可能で
あり、一方側に第3凹部83を有し、他方側に第3凹部
83よりも拡開した第4凹部84を有している。第4凹
部84より左側の第2可動部材77の周縁部には第2掛
止溝85が形成されている。尚、第1可動部材76の第
1凹部79及び第2可動部材77の第3凹部83の拡開
角度θ0はともに約40度である。
【0023】図4(a)に示すように、第1可動部材7
6の第1凹部79と第2可動部材77の第3凹部83及
び第1可動部材76の第2凹部80と第2可動部材77
の第4凹部84は互いに重なり合うように配設されてお
り、上固定ピン74と上可動ピン71が重なり合った第
1凹部79と第3凹部83を挿通している。第1掛止溝
81と第2掛止溝85間には上リターンばね86が掛止
されている。
【0024】次に、図2に示す下リターン機構90を説
明する。下リターン機構90は、図3に示すように、下
グリップ部60の上面から上方へ突出して突出部61の
内側へ延出した下可動ピン91と、係止板73と、係止
板73の先端部であって下可動ピン91よりも内側に取
り付けられて下方へ延びる下固定ピン92と、ロッド3
0の外周に配設され下可動ピン91の移動を規制すると
ともに下固定ピン92を元の位置に自動復帰させるスト
ッパ機構75とを有して構成されている。
【0025】下リターン機構90のストッパ機構75は
上リターン機構70のストッパ機構75と同様な構成で
あるので、下リターン機構90のストッパ機構75にお
いては上リターン機構70のストッパ機構75との相違
点のみを説明し、同一態様部分については同一符号を附
してその説明を省略する。下リターン機構90のストッ
パ機構75は、図5に示すように、第1可動部材76と
第2可動部材77を有してなり、第1可動部材76の第
1凹部79及び第2可動部材77の第3凹部83の拡開
角度θ0はともに約30度である。図4(b)に示す下
リターン機構90の下リターンばね87のばね係数は図
4(a)に示す上リターン機構70のリターンばね86
のそれよりも大きいように構成されている。尚、上リタ
ーン機構70の第1凹部79及び第3凹部83の拡開角
度θ0は、下リターン機構90の第1凹部79及び第3
凹部83の拡開角度θ0と同一角度でもよい。
【0026】次に、上グリップ部41に設けられるデッ
ドマンスイッチについて説明する。図3に示すように、
上グリップ部41の側部には径方向外側に突出したデッ
ドマンスイッチ95が取り付けられている。デッドマン
スイッチ95は、本体部95aとこの本体部95aに突
出入可能に取り付けられたスイッチ操作部95bとを有
して構成されている。スイッチ操作部95bは、図示し
ないばね部材により本体部95aから突出する方向に付
勢されている。スイッチ操作部95bの外側であって上
グリップ部41の側部にはスイッチ操作部95bを覆う
ように配置されて変形可能なカバー96が装着されてい
る。デッドマンスイッチ95は、スイッチ操作部95b
が押圧されて本体部95a側へ移動すると本体部95a
からON信号を出力するように構成されている。デッド
マンスイッチ95はこれを押しながら下グリップ部60
を回動させることで、図示しない制御装置が図2に示す
第3ポテンショメータ67の検出信号を有効と判断して
この検出信号に応じて図1に示すブーム11を旋回動さ
せるように構成されている。
【0027】尚、デッドマンスイッチ95はこれを押し
ながらロッド30を前後方向又は左右方向に傾動操作す
ることで制御装置がブーム11を起伏動又は伸縮動させ
るように構成してもよい。また、デッドマンスイッチ9
5を押しながらロッド30を傾動操作すると、ロッド3
0の傾動方向に応じた方向選択信号を出力するように構
成してもよい。即ち、デッドマンスイッチ95は操作レ
バー装置20による操作内容(傾動操作、傾動方向)を
検出する機能を有することになり、デッドマンスイッチ
95の操作検出信号と操作レバー装置20の操作内容に
応じて制御装置がブーム11を作動させるように構成す
ることができる。
【0028】次に、操作レバー装置20の作動に関して
ブーム11を旋回動させる場合について説明する。最初
に、ブーム11を作動させる前に高所作業車1を作業現
場に移動させる場合について説明する。図1に示すよう
に、車体3にブーム11及びジャッキ7を格納した状態
で車両を作業現場に移動させる。そして、ジャッキ7を
張り出して車体3を持ち上げ支持させる。
【0029】次に、ブーム11を旋回動させる場合につ
いて説明する。尚、車両が作業現場に到着した後にブー
ム11は車体3に格納されている状態から所定の起伏角
度位置まで起仰動されたものとする。作業台17内に搭
乗している図示しない作業者は、図2及び図3に示すよ
うに、中立位置にあるグリップ40の上方に自分の手の
ひら(図示せず)を下方へ向けた状態で移動させ、複数
の指(図示せず)を下方へ延ばし複数の指先で下グリッ
プ部60を把持する。複数の指先により下グリップ部6
0が把持されると、手のひらは上グリップ部41の上面
に接触した状態になる。また、作業者は複数の指のうち
のいずれかによりデッドマンスイッチ95を押圧する。
【0030】作業者がデッドマンスイッチ95が押圧し
た状態で下グリップ部60を矢印A方向側へ回動する
と、これと同時に、手のひらも同一方向に回転して手の
ひらに接触した状態の上グリップ部41が下グリップ部
60の回動方向と同一方向に回動する。尚、上グリップ
部41は上グリップ部41の上面と手のひら間に作用す
る摩擦力により回動する。また、上グリップ部41の回
動角度は上グリップ部41の上面と手のひら間にスリッ
プが生じない限り、下グリップ部60の回動角度と略同
一の回動角度となる。その結果、デッドマンスイッチ9
5を押圧している指と上グリップ部41との相対位置は
下グリップ部60が回動しても変化しないので、上グリ
ップ部41がロッド30に固定され下グリップ部60を
回動させると手のひらが上グリップ部41の上面に摺っ
た状態で回転してデッドマンスイッチ95を押圧してい
る指と上グリップ部41との相対位置が変化する従来と
比較して、デッドマンスイッチ95を押圧しながら下グ
リップ部60を回動させる操作を容易に行なうことがで
きる。
【0031】ここで、下グリップ部60の回動による下
リターン機構90の作動について説明する。下グリップ
部60が矢印A方向へ回動すると、図4(b)に示すよ
うに、下可動ピン91が矢印A方向に回動し、第1可動
部材76が下可動ピン91により押圧されて矢印A方向
に回動する。そして、図2に示す下グリップ部60が回
動角度θ1の位置で停止すると下可動ピン91を介して
第1可動部材76が回動角度θ1の位置で停止する。ま
た、第1可動部材76が矢印A方向に回動すると第1掛
止部81も矢印A方向に回動して下リターンばね87を
伸長させる。その結果、図2に示す下グリップ部60の
回動により下リターンばね87は第1可動部材76を元
の中立位置に戻そうとする力を発生し、この状態で作業
者が回動した下グリップ部60から手を離すと第1可動
部材76が矢印A方向と反対方向(即ち、矢印B方向)
に回動して下グリップ部60は元の中立位置に戻ること
になる。
【0032】更に、図2に示す下グリップ部60が矢印
A方向側へ回動すると、これと同時に、図2に示す上グ
リップ部41も矢印A方向に回動する。そして、図4
(a)に示すように、上リターン機構70におけるスト
ッパ機構75の上可動ピン71が矢印A方向に回動し、
第1可動部材76が上可動ピン71により押圧されて矢
印A方向に回動する。そして、図2に示す上グリップ部
41の回動角度がθ1の位置で停止すると第1可動部材
76が回動角度θ1の位置で停止し、また第1掛止部8
1も矢印A方向に回動して上リターンばね86を伸長さ
せる。ここで、上リターン機構70の上リターンばね8
6は下リターン機構90の下リターンばね87よりもば
ね係数が小さいので、図2に示す上グリップ部41が回
動しているときに作業者の手のひらに作用する手のひら
の回転に抗する力は小さい。このため、図2に示す下グ
リップ部60の回転操作において、上グリップ部41か
ら作業者の手のひらに作用する負荷は小さく、下グリッ
プ部60の回転操作を容易に行なうことができる。ま
た、図2に示す上グリップ部41の回動により図4
(a)に示す上リターンばね86は伸長しているので第
1可動部材76を元の中立位置に戻そうとする力が発生
している。このため、この状態で作業者が回動した上グ
リップ部41から手を遠ざけると、上グリップ部41は
元の中立位置に戻ることになる。
【0033】尚、図2及び図4(b)に示すように、作
業者が下グリップ部60の回動操作を誤操作して下グリ
ップ部60の回動角度θ1が30度を超える操作をした
場合、下可動ピン91が矢印A方向に回動して回動角度
θ1が30度になると、下可動ピン91は第2可動部材
77の第3凹部83の左側端部に当接する。ここで、下
固定ピン92は第3凹部83の右側端部に当接した状態
にあるので、下可動ピン91が第3凹部83の左側端部
に当接しても第2可動部材77は矢印A方向に回動しな
い。このため、下可動ピン91に接続された下グリップ
部60の回動角度θ1が30度を越えようとしても下可
動ピン91の移動が規制されるので、下グリップ部60
の誤操作を未然に防止することができる。
【0034】このように、図3に示すデッドマンスイッ
チ95が押圧されながら下グリップ部60が矢印A方向
に回動角度θ1で回動すると、第3ポテンションメータ
67が下グリップ部60の回動角度θを検出し、これに
応じた検出信号を出力する。また、デッドマンスイッチ
95が押圧されているので、図示しない制御装置は第3
ポテンションメータ67から出力された検出信号を有効
と判断し、この検出信号に応じて旋回モータ(図示せ
ず)の作動を制御し、図1に示すブーム11を所望の位
置に旋回動させ、ブーム11の旋回操作が終了する。
【0035】次に、図2に示す下グリップ部60が矢印
B方向へ回動操作された場合の下リターン機構90の作
動について説明する。図4(b)に示すように、図2に
示す下グリップ部60が矢印B方向へ回動すると、下可
動ピン91が矢印B方向に回動し、第2可動部材77が
下可動ピン91に押圧されて矢印B方向に回動する。そ
して、下可動ピン91の回動角度がθ2の位置で停止す
ると、第2可動部材77が回動角度θ2の位置で停止す
る。また、これと同時に、第2可動部材77の第2掛止
部85も矢印B方向に回動して下リターンばね87を伸
長させる。このため、図2に示す下グリップ部60が矢
印B方向へ回動すると下リターンばね87が第2可動部
材77を介して下可動ピン91を元の中立位置に戻そう
とする力を発生するので、この状態で作業者が回動させ
た下グリップ部60から手を離すと、下可動ピン91に
接続された下グリップ部60は元の中立位置に戻ること
になる。
【0036】尚、前述した実施の形態において、図3に
示すデッドマンスイッチ95の取り付け位置は前述した
位置に限るものではなく、図6に示すように、上グリッ
プ部41の頂部に取り付けてもよい。また、デッドマン
スイッチ95の左右両側であってデッドマンスイッチ9
5の左右両端部から所定の間隙を有した位置に一対のガ
ード部材97を取り付けることができる。この場合、図
6(b)に示すように、正面視において、デッドマンス
イッチ95がガード部材97から突出しないようにガー
ド部材97を上グリップ部41に配設する。その結果、
デッドマンスイッチ95と他の物品等との不意な接触を
未然に防止することができ、スイッチのON操作は作業
者の明確な操作意志においてのみ可能となり、デッドマ
ンスイッチ95の機能を常に且つ確実に実行することが
できる。但し、デッドマンスイッチ95がガード部材9
7から突出しないように配設することができない場合に
は、デッドマンスイッチ95の突出量は、突出量に応じ
たスイッチの押圧操作ではデッドマンスイッチ95がO
N作動しないような突出量とする。また、デッドマンス
イッチ95を上グリップ部41の頂部に取り付け、手の
ひらで押圧操作でデッドマンスイッチ95をON作動さ
せるようにしてもよい。
【0037】また、図7に示すように、操作レバー装置
20において、上グリップ部41と下グリップ部60間
に係止板73を介在させるように構成することができ
る。係止板73はロッド30に係止されているのでロッ
ド30に対して係止板73は回動しない。その結果、上
グリップ部41を把持してロッド30を傾動操作する場
合、指先で係止板73の位置を確認することで、下グリ
ップ部60を誤って回動させる誤操作を防止することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における操
作レバー装置によれば、基部に傾動可能に取り付けられ
て上方へ延びるロッドの上端部に回動可能に取り付けら
れたグリップが、上グリップ部と下グリップ部とを含
み、上グリップ部と下グリップ部をロッドに対して独立
して回動可能に取り付けることで、手のひらを上グリッ
プ部の上方に移動させ、複数の指先により下グリップ部
を把持して回動させた場合、手のひらが上グリップ部に
接触し、手のひらの回動とともに上グリップ部が回動す
るので、下グリップ部の回動操作の操作性を向上させる
ことができる。
【0039】また、上グリップ部に操作可能なスイッチ
を設ける場合には、下グリップ部を回動させると上グリ
ップ部も下グリップ部と同一方向に回動するので、スイ
ッチを操作する指とスイッチとの相対位置は変わらな
い。その結果、スイッチを押圧操作しながら下グリップ
部を回動させる操作を容易に行なうことができる。
【0040】更に、検出信号出力手段は下グリップ部の
ロッドに対する回動角度の検出信号を出力するように構
成した場合には、ロッドの傾動操作が上グリップ部を把
持するだけで操作可能となり、下グリップ部を誤って回
動させる誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における操作レバー装置
を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における操作レバー装置
の断面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における図2中のI−I
矢視に相当する部分の操作レバー装置の断面図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態におけるストッパ機構を
示し、同図(a)は上リターン機構のストッパ機構の平
面図を示し、同図(b)はリターン機構のストッパ機構
の平面図を示す。
【図5】本発明の一実施の形態におけるストッパ機構を
示し、同図(a)は第1可動部材の平面図を示し、同図
(b)は第2可動部材の平面図を示す。
【図6】本発明の一実施の形態におけるグリップを示
し、同図(a)はグリップの平面図を示し、同図(b)
はグリップの正面図を示す。
【図7】本発明の一実施の形態におけるグリップの正面
図を示す。
【符号の説明】
20 操作レバー装置 21 基部 30 ロッド 31 第1ポテンションメータ(検出信号出力手段) 33 第2ポテンションメータ(検出信号出力手段) 40 グリップ 41 上グリップ部 60 下グリップ部 67 第3ポテンションメータ(検出信号出力手段) 95 デッドマンスイッチ(スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笛木 祐司 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 森 邦博 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 石原 基国 東京都大田区大森中2丁目7番1号 株式 会社東電社東京工場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 CA22 DA04 3J070 AA04 AA14 AA24 BA11 CB11 CC71 DA03 EA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部に傾動可能に取り付けられて上方へ
    延びるロッドと、前記ロッドの上端部に回動可能に取り
    付けられたグリップと、前記ロッド及び前記グリップが
    操作されて傾動する前記ロッドの傾動角度及び前記グリ
    ップの回動角度に応じた検出信号を出力する検出信号出
    力手段とを有して構成された操作レバー装置であって、 前記グリップは上グリップ部と下グリップ部とを含み、 前記上グリップ部及び前記下グリップ部は前記ロッドに
    対して独立して回動可能に取り付けられていることを特
    徴とする操作レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記上グリップ部は操作可能なスイッチ
    を有していることを特徴とする請求項1記載の操作レバ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記検出信号出力手段は前記上グリップ
    部の前記ロッドに対する回動角度の検出信号を出力せ
    ず、前記下グリップ部の前記ロッドに対する回動角度の
    検出信号を出力するように少なくとも構成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の操作レバー装置。
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