JP2002318191A - 分析計の信号処理回路 - Google Patents

分析計の信号処理回路

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JP2002318191A JP2001122777A JP2001122777A JP2002318191A JP 2002318191 A JP2002318191 A JP 2002318191A JP 2001122777 A JP2001122777 A JP 2001122777A JP 2001122777 A JP2001122777 A JP 2001122777A JP 2002318191 A JP2002318191 A JP 2002318191A
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Daijiro Kinoshita
大日郎 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外分析計に代表される光断続式分析計
において信号処理用の同期信号検出センサを不要とする
ことにより、信頼性の向上およびコストダウンを達成で
きる分析計の信号処理回路を提供する。 【解決手段】 モータ駆動されるチョッパ5の回転数に
よって定められた周波数で断続する測定信号Sを、この
測定信号Sと同周波数かつ同位相で断続する参照信号R
と共に用いて測定値Oを求める分析計の信号処理回路1
であって、前記モータ6の電源部からモータ6に供給さ
れる電圧の変動を基にモータ6の回転情報r1 を得、こ
の回転情報r1 を用いて前記参照信号Rを生成する参照
信号生成回路9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば赤外線を用
いた分析計に代表される光断続式の分析計の信号処理回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば測定対象となるガスに赤
外線などを照射してその吸収率によりガスの濃度を測定
する従来の分析計の信号処理部21の例を示している。
図4において、22は測定対象となるガスを流入するセ
ル、23は赤外光源、24は受光部、25はチョッパ、
26はチョッパを回転させるモータ、27はモータ26
の電源である。また、28は光源23とちょうど反対側
の位置においてチョッパ25の動きを検出するために設
けられた発光部28aと受光部28bとからなる光セン
サ、29は前記受光部24によって受光された測定信号
Sと光センサ28によって受光された比較信号Rとを用
いて測定値Oを出力する信号処理回路である。
【0003】すなわち、前記信号処理部21において、
前記信号処理回路29は測定光をモータ26等を使った
ライトチョッパ25で断続させて、測定信号を増幅し、
不要なノイズのフィルタリングすると共に、整流し濃度
信号として出力する信号処理を行うことにより、光を使
った分析計として感度を上げるものであり、一般的なロ
ックイン・アンプの構成となっている。
【0004】また、上記構成の信号処理部21は微小な
測定信号をS/N比良く検出するために考えられた手法
であるが、測定信号Sに同調した参照信号R(同期信
号)が必要であるから、これを得るために、ライトチョ
ッパ25の位置を検出する同期信号検出センサの一例と
して非接触の光センサ28を設けることが一般的に行わ
れている。そして、この光センサ28は回動するチョッ
パ28の端部の動きを用いて参照信号Rを生成するもの
であるから、参照信号Rの生成部分にいわば機械的な構
成要素(可動部分)が組み込まれて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年は分析
計の装置全体が小型化しており、各部材の設置スペース
が小さくなっている。このため、同期信号を得るための
光センサ28を取付ける場所がない場合があった。ま
た、小型化した装置内の適当な位置に光センサ28を取
り付けることができたとしても、図4に仮想線矢印Aに
して示すように、光源23から放射される熱が電子部品
を含む光センサ28を加熱し、これを誤動作させること
が懸念される。
【0006】また、小さなスペースにも設置できるよう
にするために前記光センサ28を反射型の光検出器とす
ることが考えられるが、この場合は光センサ28の安定
な検出が困難となって、これが結果的にコストアップの
要因となることがあった。
【0007】さらに、一般的に上述の可動部分を有する
機械的な構成を取り入れることは、振動や汚れなどによ
って動作不良や故障が生じる可能性があり、それだけ参
照信号Rの生成部分に対する信頼性の低下を招くだけで
なく、光センサ28などの同期信号検出用のセンサを適
所に対して取付ける作業を必要としており、これによっ
てコストアップが生じる場合があった。
【0008】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的は、赤外分析計に代表され
る光断続式分析計において信号処理用の同期信号検出セ
ンサを不要とすることにより、信頼性の向上およびコス
トダウンを達成できる分析計の信号処理回路を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の分析計の信号処理回路は、モータ駆動され
る回転体の回転数によって定められた周波数で断続する
測定信号を、この測定信号と同周波数かつ同位相で断続
する参照信号と共に用いて測定値を求める分析計の信号
処理回路であって、前記モータの電源部からモータに供
給される電流および/または電圧の変動を基にモータの
回転情報を得、この回転情報を用いて前記参照信号を生
成する参照信号生成回路を設けたことを特徴としてい
る。(請求項1)
【0010】前記分析計の信号処理回路を用いることに
より、回転体の回転状態を検知するための同期信号検出
センサを取付ける必要がなくなり、モータの回転情報を
電気回路を用いて検出することができる。すなわち、分
析計の構成から可動部分を有する上述の機械的な構成を
削減できるので、それだけコストダウンを図ることがで
きると共に分析計の信頼性を向上できる。なお、モータ
が交流電源によって駆動されるACモータ(同期モー
タ)である場合には交流電源の電圧および/または電流
の大きさをそのままモータの回転情報として用いること
ができる。また、モータが整流ブラシを有するDCモー
タである場合には、ブラシによる整流方向の切換えによ
って生じる電流および/または電圧のリプルをモータの
回転情報として用いることができる。
【0011】また、可動部分が少なくなればなるほど定
期的なメンテナンスを行なう必要も少なくすることがで
きる。そして、参照信号を生成する参照信号生成回路は
これを集積化することも可能となり更なる小型化とコス
トダウンを図ることも可能である。
【0012】前記モータの電源部にその供給電力の大き
さを信号の検出に適切な大きさとなるように調整する電
力調整回路を設けた場合には、分析計の信号処理回路に
よる処理が容易な大きさに変換することができると共
に、信号処理回路の保護ともなる。なお、電力調整回路
としては変圧器やコンデンサなどを用いることができ
る。
【0013】さらに、前記モータの回転情報は電源部の
一例としてサーボモータやパルスモータの制御を行なう
電源回路の特定の信号から取り出すことも可能であり、
この電源回路から得られたモータの回転情報を用いて正
確な参照信号を生成することができる。
【0014】前記参照信号生成回路に、モータの回転情
報に対して同期する出力信号を生成する位相同期ループ
を設け、この位相同期ループの出力信号を以下の回路に
おける参照信号の生成に用いられるモータの回転情報と
すると共に、この位相同期ループの時定数がモータおよ
び回転体の慣性に合わせて調整してある場合には、モー
タと回転体の慣性による影響を電気的に作りだすことが
できる。
【0015】つまり、位相同期ループの時定数(反応速
度)が適当なものとなるように回路の定数を適当な定数
に選ぶことにより、電源部によく発生するノイズに対す
る影響を除去できる。すなわち、短時間の電源電圧の低
下(瞬時停電)時にはモータがある時間慣性で回転する
が、同様に位相同期ループの出力信号もモータの回転情
報として出力しつづけることができ、電源が正常に戻っ
たときには回転体が正規の回転状態に戻るのと同じよう
にモータの回転情報も正規の状態に戻ることができる。
【0016】前記モータの回転開始時に、測定信号との
位相比較によって参照信号生成回路から出力される参照
信号の位相を調整するための位相調整回路を設けた場合
には、長時間モータを停止させた後にモータを再び回転
させたときに生じる参照信号の位相のずれを調整して正
確な分析を可能とする。
【0017】前記モータの回転情報を回転体による測定
信号の断続回数に合わせて調整する周波数調整回路を有
する場合には、モータの回転情報の1周期に対して任意
の周期の参照信号を生成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明の分析計の信号処理回
路1の一例を示す図であって、2は測定対象であるガス
を流入するセル、3はセル2内に赤外光Lを照射する光
源、4はセル2を透過した赤外光Lの強度を検出する検
出器、5は光源3からの赤外光Lを断続的に供給するた
めのライトチョッパ(回転体)、6はこのチョッパ5を
回転させるAC同期モータ、7はこのモータ6の電力を
供給する電源部、8は前記検出器4による測定信号Sを
これと同周波数かつ同位相で断続する後述の参照信号R
と共に用いてガスの濃度(測定値)を求める分析計の信
号処理回路である。
【0019】本例では、測定対象がガスであって、この
ガスによる赤外光Lの吸収率によってガスに含まれる成
分の濃度を検出するような、いわゆる赤外線ガス分析計
の信号処理回路1を例示している。また、本例に示す構
成は現在、赤外分析計に使われているAC同期モータ6
を赤外光Lのライトチョッパ5を駆動するために使った
場合の構成例について述べる。
【0020】しかしながら、分析計の信号処理回路1は
測定対象成分としてガスを分析する分析計に用いられる
ことに限定するものでも、赤外光Lを用いた分析をする
ものに限定するものでもなく、モータ6によって駆動さ
れる回転体5の回転数によって定められた周波数で断続
する測定信号Sを、この測定信号Sと同周波数かつ同位
相で断続する参照信号Rと共に用いて測定値Oを求める
分析計の信号処理回路であれば、その適用範囲を限定す
るものではない。
【0021】9は前記電源部7からモータ6に供給され
る電力(本例の場合は電圧)を基にモータ6の回転情報
rを得、この回転情報rを用いて前記参照信号Rを生成
するための参照信号生成回路であり、10〜13は参照
信号生成回路9の各段階の回転情報r1 〜r3 を生成す
るための回路構成の例を示す回路である。なお、以下の
説明では回転情報rとして各段階の出力信号に含まれる
回転情報r1 〜r3 を例示するが、本発明は回転情報r
1 〜r3 を求める各段階を限定するものではない。
【0022】10は電源部7から供給される100Vの
交流電圧を適当な大きさの電圧vに変圧する変圧器、1
1はこの変圧器10によって降圧した電源部7の電圧v
の周波数(電圧vに含まれる回転信号であり、以下、回
転情報r1 という)に対して適当な時定数を設けて追従
し電圧vが示す回転情報r1 に同期するような回転情報
2 (出力信号)を生成する位相同期ループ、12はこ
の回転情報r2 を用いてこれを分周しチョッパ5による
測定信号Sの断続回数に合わせた回転情報r3を生成す
る周波数調整回路、13はこの回転情報r3 を用いてそ
の位相を測定信号Sの位相に合わせるように調整する位
相調整回路である。
【0023】前記構成において、参照信号生成回路9の
入力部分に前記変圧器10を設けているので、通常のモ
ータ6に供給される交流電源電圧は交流100V以上と
高い電圧となっているが、その電圧を以下の回路による
信号処理に適当な大きさに変圧することができる。つま
り、安全面を考慮に入れて前記変圧器10を用いること
で、電源電圧の検出のために電圧を落とし、以後の処理
に容易な電圧に変換している。
【0024】また、前記参照信号生成回路9には位相同
期ループ11を設けている。この位相同期ループ11は
PLL(Phese Locked Loop) 回路と呼ばれる回路であ
り、位相比較器とローパスフィルタと電圧制御発信器か
らなり、入力信号の位相に同調するように動作する回路
で電源電圧の周波数に同調するように動作し、出力は電
源周波数と同じとなるものである。以下の説明では、位
相同期ループ11をPLL回路11という。図1に示す
FrとFcはPLL回路11の一部であるローパスフィ
ルタを構成する抵抗とコンデンサである。PLL回路1
1の時定数(反応速度)はこの抵抗FrとコンデンサF
cの定数によって定められる。
【0025】つまり、PLL回路11の定数Fr,Fc
を適当な定数に選ぶことにより、電源部7によく発生す
るノイズに対するフィルタリング(除去)を行うことが
できる。すなわち、短時間の電源電圧の低下(瞬時停
電)が生じたときのモータ6およびチョッパ5はある時
間慣性で回転し続けるのに対し、回転情報r1 は瞬時に
0回転になるが、PLL回路11の定数Fr,Fcを適
当な定数に選ぶことにより、PLL回路11の出力側の
回転情報r2 も所定の”慣性”をもって出力し続けられ
ることになる。
【0026】そして、電源部7が瞬時停電状態から正常
に戻ったときにはモータ6が正規の回転状態に戻るのと
同じように、PLL回路11の出力側の回転情報r2
正規の状態となる。したがって、参照信号生成回路9か
ら出力される比較信号Rは電源部7に瞬時停電などのノ
イズが重畳したとしてもチョッパ5の回転状態とずれる
ことがなく、より安定した比較信号Rを出力することが
できる。
【0027】ついで、前記周波数調整回路12は電源部
7の周波数に基づいて測定信号Sと同じ周波数の信号を
生成するものであり、本例の場合、モータ6が電源の2
周期で1回転し、チョッパ5の羽が4枚あるとすると、
電源の1周期に対して測定信号Sは2周期でオンオフさ
れるものであるから、本例の周波数調整回路12は、回
転情報r2 に対して2倍の周波数で変動する回転情報r
3 を生成する。なお、本例では周波数調整回路12とし
て周波数を上げるための逓倍を行なうものとしている
が、チョッパ5やモータ6の種類によっては周波数調整
回路12は周波数を下げるための分周を行う場合も考え
られる。
【0028】また、前記位相調整回路13は増幅過程で
生じる位相の遅れや進みを調整するものであり、例えば
遅延回路を用いて調整される。この位相調整回路13に
よる位相の調整は長い時間、電源が切られた後の動作に
おける参照信号Rと測定信号Sとの間の位相差をなくす
ように自動的に検出されて補正されるものである。
【0029】つまり、本発明の分析計の信号処理回路1
において位相調整回路13を設けた場合には、モータ6
の回転開始時つまり測定開始の度に参照信号Rと測定信
号Sとの間の位相のずれに対する微調整を電気的かつ自
動的に行っているので、より精度の高い分析を行うこと
ができる。なお、本例の位相調整回路13は参照信号R
の方で調整を行っているが、この位相調整回路13を測
定信号Sの側で行ってもよい。
【0030】また、本発明の分析計の信号処理回路1を
用いることにより、測定信号Sに同期する参照信号Rを
信号処理回路1内で作ることができ、従来必要としたチ
ョッパ5の羽の位置を検出するセンサ28(図4参照)
を取付ける必要がなくなるので、生産コストを削減でき
る。そして、メンテナンスを必要とする例えば光センサ
の部分などを削減し、長期にわたってより安定した動作
を行なう電子部品によってその動作を代用するので信頼
性の向上を望むことができる。
【0031】加えて、前記分析計の信号処理回路1はそ
の取付け位置が限定されないので、装置全体の小型化に
寄与できると共に、光源3などの発熱部からは、できる
だけ遠くに離した位置に設置でき、それだけ信頼性を向
上できる。そして、分析計の信号処理回路1は電気回路
であるから、これを集積回路とすることにより更なる小
型化を達成できる。
【0032】また、本例におけるモータ6はAC同期モ
ータであり、このモータ6の軸芯に対してチョッパ5が
完全に固着されている例を示しており、電源部7に対し
て完全に同期した状態でチョッパ5が回動する例を示し
ている。しかしながら、本発明はモータ6の種類をAC
同期モータに限定するものではない。たとえば、前記モ
ータ6は整流ブラシを有するDCモータであってもよ
い。
【0033】図2は前記モータ6の代わりにDCモータ
を用いた場合の分析計の信号処理回路1の例を示す図で
ある。図2において、14は整流ブラシによって内部で
流れる電流の方向を変えるように構成されたDCモー
タ、15は直流電源部、16はこのDCモータ14を用
いた場合の参照信号生成回路である。なお、本例におい
て図1と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材
であるから、その詳細な説明を省略する。
【0034】図2において、17はDCモータ14の電
源線を流れる電流に生じるリプルr 0 を検出することに
よって、DCモータ14内の電流の整流ポイントを検出
し、この整流ポイントからDCモータ14の回転位相を
検出して回転情報r1 を出力する検出回路である。ま
た、17aはDCモータ14の電源線を流れる電流を検
出するためのサーチコイルである。以下の信号処理およ
びその効果については、図1に示す説明において既に詳
述した通りであるから、その詳細な説明を省略する。
【0035】本例のように構成することによって、チョ
ッパ5を回転させるモータがたとえDCモータ14であ
ったとしてもその回転情報を参照信号生成回路16によ
って検出し、これから参照信号Rを生成することができ
る。
【0036】図3は、前記モータ6,14の代わりに別
のDCモータを用いた場合の分析計の信号処理回路1の
例を示す図である。なお、本例においても、図1,2と
同じ符号を付した部材は、同一または同等の部材である
から、その詳細な説明を省略する。
【0037】図3において、18は電源回路によって制
御された電力を供給されて回転するサーボモータ、19
はこのサーボモータ18の電源回路である。電源回路1
9はサーボモータ18の回転状況を監視してその制御を
行うための電力を供給するものであり、サーボモータ1
8を制御する回転磁界を形成するための交流電力を供給
するPWM回路19aを有している。また、PWM回路
19aはサーボモータ18に供給する電流などをフィー
ドバックして制御を行っている。従って、このフィード
バック信号の一部をサーボモータ18の回転情報r1
して直接出力することが可能である。
【0038】そして、20は電源回路19から得られた
回転情報r1 を用いて参照信号Rを生成するための参照
信号生成回路である。なお、本例の場合、回転情報r1
の周波数と赤外光Lの断続周波数は一致する例を示して
いるので、PLL回路11から出力される回転情報r2
をその位相調整を行なうだけで参照信号Rとすることが
可能である。また、以下の信号処理およびその効果につ
いては、図1に示す説明において既に詳述した通りであ
るから、その詳細な説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明の分析計の信号
処理回路を用いることにより、回転体の回転状態を検知
するために機械的な要素を含むセンサを取付ける必要が
なくなり、モータの回転情報を電気回路のみを用いて検
出することができる。つまり、それだけコストダウンを
図ることができると共に分析計の信頼性を向上できる。
また、可動部分が少なくなればなるほど定期的なメンテ
ナンスを行なう必要も少なくすることができ、分析計の
信号処理回路は電気的に電源部に接続されていればその
設置する位置を自由に設定でき、それだけ設計に自由度
が生じて小型化を達成できる。そして、参照信号を生成
する参照信号生成回路は電気回路であるからこれを集積
化することも可能となり更なる小型化とコストダウンを
図ることも可能である。
【0040】前記参照信号生成回路に、モータの回転情
報に対して同期する出力信号を生成する位相同期ループ
を設け、この位相同期ループの出力信号を以下の回路に
おける参照信号の生成に用いられるモータの回転情報と
すると共に、この位相同期ループの時定数がモータおよ
び回転体の慣性に合わせて調整してある場合には、モー
タと回転体の慣性による影響を電気的に作りだして、電
源部によく発生する瞬時停電などのノイズに対する影響
を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析計の信号処理回路の一例を示す図
である。
【図2】前記分析計の信号処理回路の別の例を示す図で
ある。
【図3】前記分析計の信号処理回路の更に異なる例を示
す図である。
【図4】従来の分析計の信号処理部の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…分析計の信号処理回路、5…回転体、6,14,1
8…モータ、7…電源部、9,16,20…参照信号生
成回路、10…電力調整回路(トランス)、11…位相
同期ループ(PLL回路)、12…周波数調整回路、1
3…位相調整回路、19…電源回路、O…測定値、R…
参照信号、S…測定信号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動される回転体の回転数によっ
    て定められた周波数で断続する測定信号を、この測定信
    号と同周波数かつ同位相で断続する参照信号と共に用い
    て測定値を求める分析計の信号処理回路であって、前記
    モータの電源部からモータに供給される電流および/ま
    たは電圧の変動を基にモータの回転情報を得、この回転
    情報を用いて前記参照信号を生成する参照信号生成回路
    を設けたことを特徴とする分析計の信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記モータの電源部にその供給電流およ
    び/または供給電圧の大きさを信号の検出に適切な大き
    さとなるように調整する電力調整回路を設けた請求項1
    に記載の分析計の信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記参照信号生成回路に、モータの回転
    情報に対して同期する出力信号を生成する位相同期ルー
    プを設け、この位相同期ループの出力信号を以下の回路
    における参照信号の生成に用いられるモータの回転情報
    とすると共に、この位相同期ループの時定数がモータお
    よび回転体の慣性に合わせて調整してある請求項1また
    は2に記載の分析計の信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転開始時に、測定信号と
    の位相比較によって参照信号生成回路から出力される参
    照信号の位相を調整するための位相調整回路を設けた請
    求項1〜3の何れかに記載の分析計の信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記モータの回転情報を回転体による測
    定信号の断続回数に合わせて調整する周波数調整回路を
    有する請求項1〜4の何れかに記載の分析計の信号処理
    回路。
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