JP2002317703A - 可変容量型ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

可変容量型ターボチャージャの制御装置

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JP2002317703A
JP2002317703A JP2001121110A JP2001121110A JP2002317703A JP 2002317703 A JP2002317703 A JP 2002317703A JP 2001121110 A JP2001121110 A JP 2001121110A JP 2001121110 A JP2001121110 A JP 2001121110A JP 2002317703 A JP2002317703 A JP 2002317703A
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Japan
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egr valve
opening
egr
valve opening
amount
Prior art date
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JP2001121110A
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Takashi Yamamoto
崇 山本
Akira Yamashita
晃 山下
Nobuyuki Takahashi
宜之 高橋
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Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
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Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
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    • F02M26/10Constructional details, e.g. structural combinations of EGR systems and supercharger systems; Arrangement of the EGR and supercharger systems with respect to the engine having means to increase the pressure difference between the exhaust and intake system, e.g. venturis, variable geometry turbines, check valves using pressure pulsations or throttles in the air intake or exhaust system
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変容量型ターボチャージャの制御装置におい
て、特に機関過渡状態でも適切にノズルベーンの開度を
制御して、スモーク発生等の排気エミッションの悪化を
抑制する。 【解決手段】EGR装置19と、吸気の量を検出する吸
入空気量検出手段6と、EGR弁19の弁開度を推定す
るEGR弁開度推定手段6と、EGR弁19の閉弁側の
限界の開度を決定する限界開度決定手段100と、限界
EGR弁開度と実際のEGR弁開度とが等しくなるよう
に可変容量型ターボチャージャ7のノズルベーン開度を
制御するノズルベーン開度制御手段100と、を具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気の過給圧を所
望の圧力とすべくタービンホイールに吹き付けられる排
気の流速を可変とする可変容量型ターボチャージャの制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、該内燃機関から排
出される排気のエネルギを利用して駆動される可変ノズ
ル型ターボチャージャを設けると、燃焼室の充填効率を
向上させて機関出力を向上させることができる。
【0003】可変ノズル型ターボチャージャは、例え
ば、内燃機関の低回転運転領域のように排気量が少ない
ときでも、ノズルベーンを閉方向に回動させると、排気
の流速を高めタービンホイールの回転速度及び回転力を
増加させることができる。これにより、コンプレッサー
ホイールの回転速度及び回転力が増加し、吸入空気の密
度を高め、燃焼室の充填効率を向上させることができ
る。
【0004】一方、内燃機関から排出される窒素酸化物
(NOx)の量を低減する方法として、内燃機関の排気
通路を流れる排気の一部を該内燃機関の吸気通路へ再循
環させる排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculat
ion)装置を利用する方法が提案されている。
【0005】EGR装置は、排気中に含まれる水蒸気
(H2O)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2
等の不活性ガス成分が持つ不燃性及び吸熱性を利用し
て、内燃機関の燃焼室における混合気の燃焼速度及び燃
焼温度を低下させ、以て燃焼時に発生する窒素酸化物
(NOx)の量を低減させるものである。
【0006】尚、上記したようなEGR装置としては、
内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路
と、EGR通路内を流れる排気(EGRガス)の流量を
調整するEGR弁とから構成される装置等、種々の構成
の装置が提案されている。
【0007】前記可変ノズル型ターボチャージャと前記
EGR装置とを備えた内燃機関においては、EGRガス
量は、EGR通路を流通する排気の量と、その排気の密
度とによって決まる。従って、EGRガス量は、EGR
通路の両端に生じる圧力差と、排気の圧力、即ち排圧と
の関数となる。
【0008】更に、内燃機関に要求される出力特性、排
気エミッション等を総合的に最適化するためには、EG
Rガス量は内燃機関の運転状態に対して常に一定量とす
べきではなく、内燃機関の運転状態に応じて適宜設定す
ることが望ましい。
【0009】そこで、特開平8−270454号公報で
は、内燃機関の運転状態と最適なEGRガス量を得るた
めに必要なノズルベーンの開度との関係を予め求めてE
CUに記憶させている。このため、ノズルベーンの開度
がECUに記憶されている関係に従って制御されると、
内燃機関に要求される種々の要求を満たすうえで適正な
量のEGRガスが精度良く再循環される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記公報によると、ノ
ズルベーンの開度を制御するのみで、EGR量の制御を
実現している。
【0011】ところが、機関過渡状態(主に加速状態)
のときは、過給圧を上昇させるためにノズルベーンの開
度を小さくする必要がある。しかし、ノズルベーンの開
度が小さすぎると、タービン上流の排気の圧力が上昇す
るため、内燃機関の吸気側に再循環する排気の量が増大
し、空燃比のリッチ化が生じ、結果としてスモークの発
生や燃費の悪化等の虞がある。このようなときには、E
GR弁を閉じ側へ動かしてEGR量を減少させると良
い。しかしながら、ある範囲のEGR弁開度では、EG
R弁を閉じ側へ動かしていくと、タービン上流の排気の
圧力が上昇するためにEGR量が増加することがある。
そのような状態でEGR弁を閉じるとEGR量が増加
し、スモーク発生等の問題が起こる虞がある。
【0012】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであり、可変容量型ターボチャージャの制御
装置において、特に機関過渡状態でも適切にノズルベー
ンの開度を制御して、スモーク発生等の排気エミッショ
ンの悪化を抑制することのできる技術を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に第1の発明に係る可変容量型ターボチャージャの制御
装置は、以下の手段を採用した。即ち、吸気の過給圧を
所望の圧力とすべくタービンホイールに吹き付けられる
排気の流速を可変とする可変容量型ターボチャージャを
制御する装置において、車両の運転状態を検出する運転
状態検出手段と、内燃機関の吸気系と排気系とを連通す
るEGR通路及び前記EGR通路の通路面積を変更する
EGR弁を有するEGR装置と、内燃機関に吸入される
吸気の量を検出する吸入空気量検出手段と、前記運転状
態検出手段及び前記吸入空気量検出手段の検出結果に基
づいて前記EGR弁の開弁量を決定するEGR弁開度決
定手段と、前記EGR弁開度決定手段が決定した開弁量
に基づいて前記EGR弁を制御するEGR弁制御手段
と、前記EGR弁の弁開度を推定するEGR弁開度推定
手段と、前記運転状態検出手段の検出結果に基づいて前
記EGR弁の閉弁側の限界の開度を決定する限界開度決
定手段と、前記限界開度決定手段が決定した限界のEG
R弁開度と前記EGR弁開度推定手段が推定したEGR
弁開度とが等しくなるように前記可変容量型ターボチャ
ージャのノズルベーン開度を制御するノズルベーン開度
制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0014】本発明においては、前記ノズルベーン開度
制御手段は、前記限界開度決定手段が決定したEGR弁
開度よりも前記EGR弁開度推定手段が推定したEGR
弁開度が小さいときに、ノズルベーンを開き、前記限界
開度決定手段が決定したEGR弁開度よりも前記EGR
弁開度推定手段が推定したEGR弁開度が大きいとき
に、ノズルベーンを閉じることができる。
【0015】本発明においては、前記限界開度決定手段
は、排気中のスモーク濃度が所定値以下となるように限
界のEGR弁開度を決定することができる。
【0016】このように構成された可変容量型ターボチ
ャージャの制御装置では、吸入空気量検出手段の検出結
果と運転状態検出手段の検出結果に基づいてEGR弁開
度が決定される。EGR弁制御手段は、運転状態をパラ
メータとして内燃機関の目標吸入空気量を決定する。そ
の際、運転状態と目標吸入空気量との関係を予めマップ
化しておき、そのマップと運転状態とから目標吸入空気
量を算出しても良い。目標吸入空気量が決定されると、
吸入空気量検出手段の検出結果に基づいて実際の吸入空
気量が求められ、次に実際の吸入空気量と目標吸入空気
量とが比較される。前記した実際の吸入空気量が前記目
標吸入空気量より少ない場合には、EGR弁が所定量閉
弁される。一方、実際の吸入空気量が目標吸入空気量よ
り多い場合には、EGR弁が所定量開弁される。
【0017】前記限界開度決定手段は、内燃機関の運転
状態に基づいて、閉じ側で限界となるEGR弁開度を決
定する。閉じ側で限界となるEGR弁開度は、例えば、
スモーク濃度が所定値以下になるようなEGR弁開度と
して決定することができる。スモークの発生量は、内燃
機関に吸入される新気量とEGRガス量との比率によっ
て変動し、EGRガスの割合が多くなるほどスモークの
発生量も増加する。スモーク発生量の許容範囲内で、E
GR弁開度が最小となるときを限界EGR弁開度とする
ことができる。
【0018】ところで、前記EGR弁制御手段がEGR
弁の制御をしているうちにEGR弁開度が前記限界EG
R弁開度よりも閉弁側へ閉じられてしまうことがある。
これは、内燃機関に吸入されるEGRガスの量が何等か
の要因で増加しすぎて、該内燃機関吸入される新気の量
が減少したために、新気の量を増加させようとしてEG
R弁が閉弁側へ閉じられたときに生じる。即ち、EGR
弁が閉弁方向へ閉じられるほど、必要とされている量よ
りも多いEGRガスが内燃機関に吸入されていることに
なり、スモークの発生量が増加していることになる。
【0019】また、ある範囲のEGR弁開度では、EG
R弁を閉弁方向に閉じると、タービン上流の排気の圧力
が上昇し、EGRガス量が増加する。それ以上EGR弁
を閉じると、特に過渡時においては内燃機関に吸入され
る新気の量が減少し、従って過給圧が低下してしまう。
【0020】このような状態のときに、前記ノズルベー
ン開度制御手段は、ノズルベーンを開方向に回転させ
る。すると、タービン前の排気の圧力が低下し、吸気と
排気の圧力差が減少してEGRガスの循環量が低減す
る。するとEGR制御手段は、EGR弁を開いてEGR
ガスの循環量を増大させるためにEGR弁を開こうとす
る。このようにして、EGR弁の開度が限界EGR弁開
度と等しくなるまでノズルベーンが開方向に回動され
る。
【0021】上記課題を達成するために第2の発明に係
る可変容量型ターボチャージャの制御装置は、以下の手
段を採用した。即ち、吸気の過給圧を所望の圧力とすべ
くタービンホイールに吹き付けられる排気の流速を可変
とする可変容量型ターボチャージャを制御する装置にお
いて、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
内燃機関の吸気系と排気系とを連通するEGR通路及び
前記EGR通路の通路面積を変更するEGR弁を有する
EGR装置と、内燃機関に吸入される吸気の量を検出す
る吸入空気量検出手段と、前記運転状態検出手段及び前
記吸入空気量検出手段の検出結果に基づいて前記EGR
弁の開弁量を決定するEGR弁開度決定手段と、前記E
GR弁開度決定手段が決定した開弁量に基づいて前記E
GR弁を制御するEGR弁制御手段と、前記運転状態検
出手段の検出結果に基づいてEGR弁開度の下限値を決
定する限界開度決定手段と、前記限界開度決定手段が決
定したEGR弁開度と前記EGR弁開度決定手段が決定
したEGR弁開度とが等しくなるように前記可変容量型
ターボチャージャのノズルベーン開度を制御するノズル
ベーン開度制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0022】本発明においては、前記ノズルベーン開度
制御手段は、前記限界開度決定手段が決定したEGR弁
開度よりも前記EGR弁開度決定手段が決定したEGR
弁開度が小さいときに、ノズルベーンを開き、前記限界
開度決定手段が決定したEGR弁開度よりも前記EGR
弁開度決定手段が決定したEGR弁開度が大きいとき
に、ノズルベーンを閉じることができる。
【0023】本発明においては、前記限界開度決定手段
は、排気中のスモーク濃度が所定値以下となるように限
界のEGR弁開度を決定することができる。
【0024】上記したような制御によれば、内燃機関の
過渡状態において、スモークの発生を抑制しつつ、過給
圧の上昇度を最大にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の蓄
熱装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明
する。
【0026】図1は、本発明に係る可変容量型ターボチ
ャージャの制御装置を適用する内燃機関の概略構成を示
す図である。図1に示す内燃機関1は、可変ノズル型タ
ーボチャージャ7が併設された直噴式ディーゼルエンジ
ンである。
【0027】内燃機関1は、1番気筒(#1)から4番
気筒(#4)までの4つの気筒1a、1b、1c、1d
を備えている。内燃機関1は、その噴孔が各気筒1a、
1b、1c、1dの燃焼室に臨むように取り付けられた
燃料噴射弁13a、13b、13c、13dを備えてい
る。
【0028】各燃料噴射弁13a、13b、13c、1
3dは、蓄圧室(コモンレール)14と連通し、コモン
レール14は、燃料通路15を介して燃料ポンプ16と
連通している。そして、コモンレール14は、燃料ポン
プ16から圧送されてくる燃料を一旦貯留して所定の圧
力まで蓄圧し、蓄圧された所定圧の燃料を各燃料噴射弁
13a、13b、13c、13dに分配する。コモンレ
ール14には、コモンレール14内の燃料圧力に対応し
た電気信号を出力するコモンレール圧センサ17が取り
付けられている。
【0029】また、内燃機関1には、吸気枝管2が接続
され、吸気枝管2の各枝管が夫々各気筒1a、1b、1
c、1dの燃焼室に連通している。吸気枝管2は、吸気
管3を介してエアクリーナボックス4に接続されてい
る。エアクリーナボックス4には、新気をエアクリーナ
ボックス4内に取り込むための吸気ダクト5が接続され
ている。
【0030】エアクリーナボックス4より下流の吸気管
3には、吸気管3内を流れる新気の質量に対応した電気
信号を出力するエアフローメータ6が設けられている。
エアフローメータ6より下流の吸気管3には、可変ノズ
ル型ターボチャージャ7のコンプレッサハウジング7a
が設けられている。更に、コンプレッサハウジング7a
より下流の吸気管3には、インタークーラ8が配置さ
れ、インタークーラ8下流の吸気管3には、吸気絞り弁
(スロットル弁)9が設けられている。
【0031】一方、内燃機関1には、排気枝管10が接
続され、排気枝管10の各枝管が夫々各気筒1a、1
b、1c、1dの燃焼室に連通している。排気枝管10
は、可変ノズル型ターボチャージャ7のタービンハウジ
ング7bを介して排気管11に接続され、該排気管11
の途中には、排気中の有害ガス成分を浄化するための排
気浄化触媒12が設けられている。
【0032】このように構成された内燃機関1では、吸
気ダクト5から吸入された新気がエアクリーナボックス
4で埃や塵等を取り除かれてコンプレッサハウジング7
aに導入され、コンプレッサハウジング7aで圧縮され
た後にインタークーラ8で冷却され、次いで、吸気枝管
2を介して各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室に供
給される。
【0033】各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室に
供給された新気は、圧縮行程において圧縮され、圧縮行
程後半に各燃料噴射弁13a、13b、13c、13d
から噴射された燃料を着火源として燃焼及び爆発し、そ
の燃焼力及び爆発力によって図示しないピストンを下降
させ、機関出力軸(クランクシャフト)を回転させる。
【0034】各気筒1a、1b、1c、1dの燃料室で
燃焼及び爆発した既燃ガスは、排気行程において燃焼室
から排気枝管10へ排出される。排気枝管10に排出さ
れた既燃ガス(排気)は、排気枝管10からタービンハ
ウジング7bに流れ込み、タービンハウジング7b内の
タービンホイール37を回転させた後に排気管11へ排
気され、次いで排気浄化触媒12にて排気中の有害ガス
成分を浄化された後に大気中に放出される。
【0035】続いて、内燃機関1には、排気再循環(E
GR)機構が併設されている。このEGR機構は、4番
気筒1dの図示しない排気ポートと吸気枝管2とを連通
させるEGR通路18、及びEGR通路18内の排気流
量を調節する流量制御弁(EGR弁)19から構成され
ている。EGR弁19は、ECU100からの信号によ
り電磁弁が駆動され、導入された負圧を調整することに
より開閉される。
【0036】このように構成されたEGR機構では、E
GR弁19が開弁されると、4番気筒1dから排出され
た排気の一部がEGR通路18を経て吸気枝管2へ流
れ、吸気系の上流から流れてきた新気と共に各気筒1
a、1b、1c、1dの燃焼室に供給される。このと
き、燃焼室内の新気の量は、吸気系に再循環された排気
(EGRガス)の分だけ減少する。そして、EGR弁1
9の開弁量を調整することにより燃焼室内に供給される
新気の量を調整することができる。また、上記した排気
の再循環を実行することにより、燃焼室内に排気中の不
活性ガス成分が供給されることになるため、混合気の燃
焼温度を低下させ、NOx等の排出量を低減させること
が可能となる。
【0037】次に、可変ノズル型ターボチャージャ7の
具体的な構成について図2及び図3に基づいて説明す
る。
【0038】ここで、図2は、可変ノズル型ターボチャ
ージャの構成を示す断面図である。
【0039】また、図3は、可変ノズル型ターボチャー
ジャの可変ノズル機構を示す図である。
【0040】可変ノズル型ターボチャージャ7は、図2
に示すように、コンプレッサハウジング7aとタービン
ハウジング7bとをセンタハウジング7cを介して連結
して構成される。
【0041】センタハウジング7cには、ロータシャフ
ト38の一端は、コンプレッサハウジング7a内に突出
し、その突出部分には、複数のコンプレッサインペラ3
6aを備えたコンプレッサホイール36が取り付けられ
ている。
【0042】ロータシャフト38の他端は、タービンハ
ウジング7b内に突出し、その突出部分には、複数のタ
ービンインペラ37aを備えたタービンホイール37が
取り付けられている。
【0043】コンプレッサハウジング7aにおいてセン
タハウジング7cと反対側に位置する部分には、コンプ
レッサハウジング7a内に吸気を取り入れるための吸気
取入口62aが形成されている。コンプレッサハウジン
グ7a内には、コンプレッサホイール36の外周を包囲
する渦巻き状のコンプレッサ通路64が形成されると共
に、コンプレッサホイール36の内装部分とコンプレッ
サ通路64とを連通する環状の送出通路65が形成され
ている。コンプレッサ通路64の終端部には、コンプレ
ッサハウジング7a内で圧縮された吸気を排出するため
の吸気排出口(図示省略)が形成されている。
【0044】一方、タービンハウジング7b内には、タ
ービンホイール37の外周を包囲する渦巻き状のスクロ
ール通路66が形成されると共に、タービンホイール3
7の内装部分とスクロール通路66とを連通する環状の
ノズル通路67が形成されている。スクロール通路66
の基端部には、タービンハウジング7b内に排気を取り
入れるための排気取入口(図示省略)が形成されてい
る。タービンハウジング7bにおいてセンタハウジング
7cと反対側に位置する部分には、タービンハウジング
7b内の排気を排出するための排気排出口63aが設け
られている。
【0045】更に、タービンハウジング7bのセンタハ
ウジング7c側には、可変ノズル機構71が内装されて
いる。この可変ノズル機構71は、図3(a)、(b)
に示すようにリング状に形成されたノズルバックプレー
ト72を備えている。このノズルバックプレート72
は、図示しないボルトによってタービンハウジング7b
に固定されている。続いて、ノズルバックプレート72
には、複数の軸73が同プレート72の円心を中心とし
て等角度毎に設けられている。
【0046】各軸73は、ノズルバックプレート72を
その厚さ方向に貫通して回転可能に支持されている。各
軸73の一端部(図3(a)中の左端部)には、ノズル
ベーン74が固定されている。一方、軸73の他端部
(図3(a)中の右端部)には、軸73と直行してノズ
ルバックプレート72の外縁部へ延びる開閉レバー75
が固定され、軸73と開閉レバー75とが一体で回転可
能になっている。開閉レバー75の先端には、二股に分
岐した一対の挟持部75aが設けられている。
【0047】各開閉レバー75とノズルバックプレート
72との間には、ノズルバックプレート72と重なり合
うように環状のリングプレート76が設けられている。
このリングプレート76は、その円心を中心に周方向へ
回転可能となっている。又、リングプレート76には、
その円心を中心として等角度毎に複数のピン77が設け
られており、それらピン77が各開閉レバー75の挟持
部75a間に回転可能な状態で挟持されている。
【0048】このように構成された可変ノズル機構71
では、上記したリングプレート76がその円心を中心に
回転されると、各ピン77が各開閉レバー75の挟持部
75aをリングプレート76の回転方向と同方向に押す
ことになる。その結果、開閉レバー75が軸73を回動
させ、軸73の回動に同期してノズルベーン74が軸7
3を中心に回動することになる。
【0049】例えば、ノズルベーン74においてリング
プレート76の円心側に位置する端部をその円心から離
脱させる方向に回動させるべくリングプレート76が回
動すると、隣接するノズルベーン74間の間隙が狭くな
り、ノズルベーン74間の流路が閉じられることにな
る。
【0050】一方、ノズルベーン74においてリングプ
レート76の円心側に位置する端部をその円心に接近さ
せる方向に回動させるべくリングプレート76が回動す
ると、隣接するノズルベーン74間の間隙が広くなり、
ノズルベーン74間の流路が開かれることになる。
【0051】次に、可変ノズル機構71の駆動、即ち、
リングプレート76の回動駆動を行う機構について述べ
る。図2及び図3に示すように、リングプレート76の
外縁の一部には、軸線Lと同方向に延びるピン86が取
り付けられ、そのピン86に駆動機構82が連結されて
いる。
【0052】駆動機構82は、センタハウジング7cに
ピン86と平行にコンプレッサハウジング7a側に延び
た状態で回動自在に支持された支軸83を備えている。
この支軸83のタービンハウジング7b側の端部(図2
中の左側端部)には、ピン86に対して回動可能に連結
された駆動レバー84が固定されている。支軸83のコ
ンプレッサハウジング7a側の端部(図2中の右側端
部)には、支軸83を中心にして回動可能な操作片85
が取り付けられている。操作片85は、負圧式のVNT
アクチュエータ87に連結されている。
【0053】VNTアクチュエータ87は、図4に示す
ように、ダイヤフラム88によって負圧室87aと大気
室87bとに区画されている。負圧室87aには、ダイ
ヤフラム88と直行する方向に伸縮動作するコイルスプ
リング88aが内装されている。更に、負圧室87aに
は、負圧通路89が接続されており、負圧通路89は、
内燃機関1のクランクシャフトに駆動連結されたバキュ
ームポンプ91に接続されている。負圧通路89の途中
には、エレクトリック・バキューム・レギュレーティン
グ・バルブ(EVRV)90が設けられている。
【0054】EVRV90は、大気中に開口された大気
導入口(図示省略)を備えており、EVRV90よりV
NTアクチュエータ87側に位置する負圧通路89aと
大気導入口の導通と、EVRV90よりバキュームポン
プ91側に位置する負圧通路89bとVNTアクチュエ
ータ87側の負圧通路89aの導通と、を切り換える。
【0055】尚、EVRV90は、電磁ソレノイドを備
えており、電磁ソレノイドが非励磁状態にあるときは、
負圧通路89aと大気導入口とを導通状態に保持し、電
磁ソレノイドが励磁状態にあるときは負圧通路89aと
負圧通路89bとを導通常状態に保持する。一方、VN
Tアクチュエータ87の大気室87bは、VNTアクチ
ュエータ87の外部(大気中)と連通し、大気室87b
内の圧力が常に大気圧となるようになっている。
【0056】ダイヤフラム88の大気室87b側には、
コイルスプリング88aの伸長方向に延出したロッド8
8bが突設されている。このロッド88bは、大気室8
7bを貫通してVNTアクチュエータ87の外部まで突
出しており、その先端部が前記操作片85に連結されて
いる。
【0057】このように構成されたVNTアクチュエー
タ87では、EVRV90の電磁ソレノイドが非励磁状
態にあるときは、負圧通路89aと大気導入口とが導通
状態となり負圧室87a内が大気圧となる。この場合、
VNTアクチュエータ87のロッド88bは、コイルス
プリング88aの付勢力によって最も進出した状態に保
持される。
【0058】また、EVRV90の電磁ソレノイドが励
磁状態にあるときは、負圧通路89aと負圧通路89b
とが導通状態になり、VNTアクチュエータ87の負圧
室87a内が負圧となる。この場合、ダイヤフラム88
がコイルスプリング88aの付勢力に抗して変位し、そ
れに伴ってロッド88bが最も退行した状態に保持され
る。
【0059】更に、EVRV90の電磁ソレノイドの励
磁と非励磁とをデューティ制御することにより、ロッド
88bの進退量を調整することが可能となる。
【0060】上記したようなVNTアクチュエータ87
のロッド88bの進退動作により、前記操作片85が回
動される。操作片85が回動されると、それに同期して
支軸83が回転し、支軸83の回転に伴って駆動レバー
84が支軸83を中心に回動する。その結果、駆動レバ
ー84がピン86を介してリングプレート76を周方向
に押し、軸線Lを中心にリングプレート76を回動させ
ることになる。
【0061】以上述べた可変ノズル型ターボチャージャ
7では、駆動機構82によってノズルベーン74の回動
方向と回動量とを調整することにより、ノズルベーン7
4間の流路の向き、及びノズルベーン74間の間隙を変
更することが可能となる。即ち、ノズルベーン74の回
動方向と回動量とを制御することにより、スクロール通
路66からタービンホイール37に吹き付けられる排気
の方向と流速が調節されることになる。
【0062】例えば、内燃機関1からの排気の量が少な
い場合は、可変ノズル機構71のノズルベーン74を閉
じるべく駆動機構82を動作させることにより、タービ
ンホイール37に吹き付けられる排気の流速が高まると
共に、排気とタービンインペラ37aとの衝突角度がよ
り垂直に近づくため、少ない排気量でもタービンホイー
ル37の回転速度及び回転力を高めることが可能とな
る。
【0063】反対に、内燃機関1からの排気の量が十分
に多い場合は、可変ノズル機構71のノズルベーン74
を開くべく駆動機構82を動作させることにより、ター
ビンホイール37に吹き付けられる排気の流速の過剰な
上昇が制御され、タービンホイール37の回転速度及び
回転力の過剰な上昇を抑制することが可能となる。
【0064】尚、本実施の形態では、EVRV90の電
磁ソレノイドが非励磁状態にあって、VNTアクチュエ
ータ87のロッド88bが最も進出した状態のときに、
ノズルベーン74が最も開いた状態に保持され、EVR
V90の電磁ソレノイドが励磁状態にあって、VNTア
クチュエータ87のロッド88bが最も退行した状態の
ときに、ノズルベーン74が最も閉じた状態に保持され
るものとする。
【0065】ここで、図1に戻り、内燃機関1には、ク
ランクシャフトの回転位置に対応した電気信号を出力す
るクランクポジションセンサ22と、機関冷却水の温度
に対応した電気信号を出力する水温センサ21とが取り
付けられている。又、吸気枝管2には、吸気枝管2内の
圧力に対応した電気信号を出力する吸気圧力センサ20
が取り付けられている。これらクランクポジションセン
サ22、水温センサ21、吸気圧力センサ20、アクセ
ル開度センサ23、及び、前述したエアフローメータ6
やコモンレール圧センサ17等の各種センサ類は、夫々
電気回線を介して機関制御用の電子制御ユニット(EC
U:Electronic Control Unit)100に接続されてい
る。
【0066】ECU100は、CPU、ROM、RAM
等を双方向性バスで相互に接続して構成され、前記各種
センサの出力信号をパラメータとして内燃機関1の運転
状態等を判定し、判定された機関運転状態に応じて燃料
噴射弁13a、13b、13c、13d、燃料ポンプ1
6、EGR弁19、VNTアクチュエータ87等を制御
する。即ち、ECU100は、クランクポジションセン
サ22からの検出信号に基づいて機関回転数に対応する
噴射量指令値を算出し、所定の時期に噴射量指令値に対
応した燃料を噴射する。
【0067】次いで、ECU100は、前記機関回転数
と、アクセル開度とをパラメータとして目標吸気管圧
力、即ち、目標過給圧を算出する。
【0068】又、ECU100は、吸気圧力センサ20
の出力信号(実際の過給圧)を入力する。そして、EC
U100は、実際の過給圧と目標過給圧とを比較して、
目標過給圧よりも実際の過給圧が大きければ、実際の過
給圧が目標過給圧となるように、即ちノズルベーン74
の開度を大きくするように可変ノズル型ターボチャージ
ャ7のVNTアクチュエータ87をフィードバック制御
する。
【0069】ここで、図6にノズルベーン74の開度と
過給圧との関係を示す。図6(a)は、定常走行時にお
けるノズルベーン74の開度変化に対する過給圧の変化
を示している。過給圧は、ノズルベーン74の全閉付近
で最大となり、ノズルベーン74の開度が大きくなる
程、低下することがわかる。
【0070】従って、実際の過給圧を目標過給圧に近づ
けるためには、次のような制御が実行される。即ち、実
際の過給圧が目標過給圧よりも小さい場合には、ノズル
ベーン74の開度を小さくすることで実際の過給圧を上
昇させ、反対に、実際の過給圧が目標過給圧よりも大き
い場合には、ノズルベーン74の開度を大きくすること
で実際の過給圧を低下させる。このようなノズルベーン
74の開度制御に基づく過給圧調整を行うことができる
のは、ノズルベーン74の開度範囲のほぼ全域でこの開
度の増大に伴い過給圧が低下するためである。
【0071】上記目標過給圧は、例えば内燃機関1の負
荷及び回転数に基づいて、内燃機関1の低回転高負荷時
には高く設定され、高回転低負荷時には低く設定され
る。これは、低回転高負荷時には内燃機関1の過給圧を
高めて出力向上を図り、高回転低負荷時には内燃機関1
の過給圧を低くすべくノズルベーン74の開度を大きく
することで排ガスの排気抵抗を低減するためである。
【0072】以上のように、実際の過給圧が目標過給圧
よりも大きい場合は、ECU100は、ノズル用のVN
Tアクチュエータ87を駆動するためのデューティ比指
令値を例えば大きくして、実際の過給圧を低下させる。
【0073】一方、実際の過給圧が目標過給圧よりも小
さい場合は、ECU100は、ノズル用のVNTアクチ
ュエータ87を駆動するためのデューティ比指令値を小
さくする。しかし、ここでは直ちに実際の過給圧を上昇
させ、これを目標過給圧に一致させるような制御を実行
するのではなく、限界スモーク濃度を超えないEGR弁
19の開度(限界EGR弁開度)となるようにノズルベ
ーン74を制御する。ここで、限界スモーク濃度とは、
機関運転時において許容され得る最大のスモーク濃度で
ある。
【0074】図5は、EGR量とスモーク濃度及びNO
x発生量との関係を示す図である。図5によると、EG
Rガス量が多くなるほどスモーク濃度は増大し、NOx
発生量は減少する。限界スモーク濃度は、スモーク濃度
とNOx発生量等との関係を考慮して任意の値に設定す
ることができる。
【0075】上記したような実際の過給圧が目標過給圧
よりも小さい場合には機関過渡状態が含まれるが、この
ような場合には、後述するようにノズルベーン74が閉
じすぎになる傾向があり、スモークの発生が特に問題と
なるため、以下のような制御を実行する。
【0076】ECU100は、内燃機関1の吸入空気量
をパラメータとしてEGR弁19の開度をフィードバッ
ク制御する、いわゆるEGR弁フィードバック制御を行
う。
【0077】EGR弁フィードバック制御では、例え
ば、ECU100は、アクセル開度や機関回転数等をパ
ラメータとして内燃機関1の目標吸入空気量を決定す
る。その際、アクセル開度と機関回転数と目標吸入空気
量との関係を予めマップ化しておき、そのマップとアク
セル開度と機関回転数とから目標吸入空気量が算出され
る。
【0078】上記した手順により目標吸入空気量が決定
されると、ECU100は、エアフローメータ6の出力
信号値(実際の吸入空気量)と目標吸入空気量とを比較
する。
【0079】前記した実際の吸入空気量が前記目標吸入
空気量より少ない場合には、ECU100は、EGR弁
19を所定量閉弁させる。この場合、EGR通路18か
ら吸気枝管2へ流入するEGRガス量が減少し、それに
応じて内燃機関1の各気筒1a、1b、1c、1d内に
吸入されるEGRガス量が減少することになる。その結
果、内燃機関1の各気筒1a、1b、1c、1d内に吸
入される新気の量は、EGRガスが減少した分だけ増加
する。
【0080】一方、実際の吸入空気量が目標吸入空気量
より多い場合には、ECU100は、EGR弁19を所
定量開弁させる。この場合、EGR通路18から吸気枝
管2へ流入するEGRガス量が増加し、それに応じて内
燃機関1の各気筒1a、1b、1c、1d内に吸入され
るEGRガス量が増加する。この結果、内燃機関1の各
気筒1a、1b、1c、1d内に吸入される新気の量
は、EGRガスが増加した分だけ減少することになる。
【0081】ところで、EGR弁フィードバック制御が
行われると、EGRガス量の増加と共にEGR弁19が
閉じ方向に制御される。このときに、EGR量が過剰で
あると、EGR弁19の弁開度が前記限界EGR弁開度
よりも閉じられる。即ち、EGR弁19の弁開度が限界
EGR弁開度よりも閉じ方向にあるときは、EGR量が
過剰のため限界スモーク量を超える虞がある。
【0082】このようなときに、ノズルベーン74を開
弁させると、排気枝管10内の排気の圧力を減少させる
ことができ、EGR量を減少させることができる。
【0083】ここで、図8は、ノズルベーン74の開度
が固定状態でのEGR弁開度とEGR割合、EGR弁1
9の前後差圧、ターボ効率との関係を示した図である。
この図により、EGR割合が同じ値でもEGR弁開度が
異なる場合があることが分かる。
【0084】ここで、図8について説明すると、図8中
の領域Aでは、EGR弁19を閉弁側に動かすと、EG
Rガスの流通量が減少しEGRガス割合が減少する。こ
のときには、排気枝管10内の排気の圧力が増大し、タ
ービンホイール37に吹き付けられる排気の流速が高ま
るため、タービンホイール37の回転速度及び回転力が
高まるので過給圧が増大する。このようにターボ効率が
向上し、排気枝管10内の排気の圧力と吸気枝管2内の
吸気の圧力との差が小さくなる。即ち、EGR弁19の
前後差圧が小さくなる。
【0085】図8中の領域Bでは、EGR弁19を更に
閉じ側に動かすと、ターボ効率が低下するため、EGR
弁19前後差圧が大きくなる。EGR弁19の開口面積
は、更に低下するが、EGR弁19前後差圧の影響が大
きいためEGR量は増加する。
【0086】図8中の領域Cでは、EGR弁19を更に
閉じ側に動かすと、EGR弁19の開口面積の低下の影
響がEGR弁前後差圧の増大による影響よりも大きくな
り、EGR量は減少する。
【0087】本実施の形態においては、前記限界EGR
弁開度は、領域Bに設定されている。領域BにおいてE
GRフィードバック制御が行われているときに、新気の
量が減少しているとECU100が判断すると、EGR
ガス量を減少させようとしてEGR弁19を閉弁側へ動
かす。しかし、EGR量は前述のように増加してしまい
逆効果となる。そこで、領域Bに限界EGR弁開度を設
定し、この開度以上は、EGR弁を閉弁しないことと
し、ノズルベーン74の開度を制御してEGR量の調整
を図る。
【0088】ところで、通常はノズルベーン74の開度
変化と過給圧との関係は、図6(a)に示されるように
ノズルベーン74が全閉の付近の過給圧が最も高くな
り、ノズルベーン74の開度が大きくなるに従って徐々
に過給圧は低くなり、又、ノズルベーン74の開度が小
さくなるに従って徐々に過給圧は高くなる。しかし、内
燃機関1の回転数が高くなると、ノズルベーン74の開
度変化と過給圧との関係が図6(b)に示すようなもの
に変化する。ここでは、ノズルベーン74の半開付近で
過給圧が最大になり、又、ノズルベーン74が全閉から
半開に至る領域Aでは、ノズルベーン74の開度の増大
に伴って過給圧が徐々に高くなり、又、ノズルベーン7
4が半開から全開に至る領域Bでは、その開度増大に伴
って過給圧が徐々に低下する。
【0089】従って、ノズルベーン74の開度が図6
(a)において全閉から半開の間に位置するとき、過渡
時(加速時)等で機関回転数が急上昇した場合は、ノズ
ルベーン74の開度が図6(a)の領域内に位置する。
この状態では、実際の過給圧が目標過給圧よりも小さく
なるがノズルベーン74の開度を閉じ側に制御すると、
ノズルベーン74の閉じすぎとなって排気の抵抗が増大
し、EGRガス量の増加、スモークの発生及び燃費の低
下が起こり得る。
【0090】本実施の形態では、このようなノズルベー
ン74の閉じ過ぎに対応するために、実際のEGR弁開
度と限界EGR弁開度とが等しくなるようなノズルベー
ン74の開度を設定するようにした。ここでは、前述し
たように実際のEGR弁開度と限界EGR弁開度とを比
較し、実際のEGR弁開度が限界EGR弁開度よりも小
さければノズルベーン74を開方向に回動させ、実際の
EGR弁開度が限界EGR弁開度よりも大きければノズ
ルベーン74を閉方向に回動させる。
【0091】次に、図7を参照して、前記ECU100
によって実行される制御のフローを説明する。
【0092】ECU100は、内燃機関1の運転状態に
応じて、図7に示すようなEGR弁19の開度に応じた
ノズル開度制御ルーチンを実行する。
【0093】ステップS101では、クランクポジショ
ンセンサ22の出力信号に基づいて機関回転数を算出す
ると共に、アクセル開度センサ23の出力信号(アクセ
ル開度)を入力する。次いで、ECU100は、機関回
転数とアクセル開度とをパラメータとして目標吸気管圧
力、即ち目標過給圧を算出する。続いて、ECU100
は、吸気圧力センサ20の出力信号(実際の過給圧)を
読み込む。そして、ECU100は、実際の過給圧と目
標過給圧とを比較し、目標過給圧よりも実際の過給圧
(実過給圧)が大きければ、ステップS106へ進む。
一方、実際の過給圧(実過給圧)が目標過給圧以下であ
れば、ステップS102へ進む。
【0094】ステップS102では、ECU100は、
実際のEGR弁開度を算出する。ECU100は、予め
記憶されたエアフローメータ6及びクランクポジション
センサ22の出力信号、燃料噴射量とEGR弁開度との
関係を示したマップに基づいてEGR弁開度を算出す
る。
【0095】ステップS103では、ECU100は、
EGR弁19の限界開度(限界EGR弁開度)を算出す
る。この限界EGR弁開度は、スモークの発生量及びN
Oxの発生量を考慮して予め定めたEGR弁19の閉じ
側の限界開度で、これ以上EGR弁19が閉じられると
いうことはEGRガス量が増加しすぎていて、スモーク
濃度が許容範囲を超えてしまう虞がある弁開度である。
ECU100は、予め記憶されたクランクポジションセ
ンサ22の出力信号及び燃料噴射量と限界EGR弁開度
との関係を示したマップに基づいて限界EGR弁開度を
算出する。
【0096】ステップS104では、ECU100は、
ステップS102で求めた実EGR弁開度とステップS
103で求めた限界EGR弁開度とが等しいか否か判定
する。肯定判定がなされた場合には、ノズルベーン74
の開度を変更せずにステップS101へ戻る。一方、否
定判定がなされた場合には、ノズルベーン74の開度を
変更すべくステップS105へ進む。
【0097】ステップS105では、ECU100は、
ステップS102で求めた実EGR弁開度が限界EGR
弁開度よりも小さいか否かを判定する。ステップS10
4で実EGR弁開度と限界EGR弁開度とが等しくない
と判定されたので、ここでは、実EGR弁開度が限界E
GR弁開度よりも小さいのか又は大きいのかを判定す
る。肯定判定がなされた場合には、ステップS106へ
進む。一方、否定判定がなされた場合には、ステップS
107へ進む。
【0098】ステップS106では、ECU100は、
ノズルベーン74を開方向に回動させる。EGRフィー
ドバック制御においては、EGRガス割合が多くなる
と、EGRガス量を減少させるためにEGR弁19を閉
弁方向に制御する。即ち、実EGR弁開度が限界EGR
弁開度よりも小さいときは、吸気側に循環するEGRガ
スが多く、そのために内燃機関1に吸入される新気の量
が減少し、EGRフィードバック制御においてEGR弁
19を閉弁方向に制御されたときである。このようなと
きにノズルベーン74を開方向に回動させると、排気枝
管10内の排気の圧力が低下し、排気枝管10内と吸気
枝管2内との圧力差が小さくなる。すると、EGRガス
の循環量が減少するので吸入空気量が増大する。吸入空
気量が増大するとエアフローメータ6の出力信号が変化
するため、ECU100はEGRガス割合を増加させる
ためにEGR弁19を開弁方向に制御する。このように
して、スモークの発生を抑制しつつEGR弁19の開度
が限界EGR弁開度に近づいていく。また、ノズルベー
ン74の開方向の回転を最小限にとどめているので過給
圧の立ち上がりが良い。
【0099】ステップS107では、ECU100は、
ノズルベーン74を閉方向に回動させる。EGRフィー
ドバック制御においては、EGRガス割合が少なくなる
とEGRガス量を増加させるためにEGR弁19を開弁
方向に制御する。即ち、実EGR弁開度が限界EGR弁
開度よりも小さいときは、吸気側に循環するEGRガス
が少なく、そのために内燃機関1に吸入される新気の量
が増加し、EGRフィードバック制御においてEGR弁
19を開弁方向に制御されたときである。このようなと
きにノズルベーン74を閉方向に回動させると、排気枝
管10内の排気の圧力が上昇し、排気枝管10内と吸気
枝管2内との圧力差が大きくなる。すると、EGRガス
の循環量が増大するので吸入空気量が減少する。吸入空
気量が減少するとエアフローメータ6の出力信号が変化
するため、ECU100はEGRガス割合を減少させる
ためにEGR弁19を閉弁方向に制御する。このように
して、スモークの発生を抑制しつつEGR弁19の開度
が限界EGR弁開度に近づいていく。また、スモークの
発生しない範囲でノズルベーン74を最大限閉方向に回
転させているので過給圧の立ち上がりが良い。
【0100】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、可変ノズル型ターボチャージャを備えた内燃機関に
おいて、特に機関が加速等の過渡状態にあるときのEG
R弁開度を吸入空気量に基づいて算出し、その弁開度が
限界EGR弁開度と等しくなるようにノズルベーンの開
度を調整してスモーク濃度が所定値以上とならないよう
にこれを抑制する。よって、排気エミッション悪化防止
と過給圧上昇との双方に対して最も有利なノズル開度に
制御されるので、NOx、スモークの排出量を低レベル
に抑えつつ、過給圧の上昇度を最大に設定することが可
能となり、機関性能の向上を図ることができる。
【0101】尚、本実施の形態によれば、実際に内燃機
関1に吸入される新気の量を計測してEGR弁開度を制
御しているため、機関回転数及び機関負荷(アクセル開
度や燃料噴射量等)から吸入空気量を推定した場合に比
較して、気圧、気温等の影響を受け難い。
【0102】また、内燃機関は、ディーゼル機関の他、
ガソリン機関であっても良い。
【0103】更に、本実施の形態では、可変容量機構と
して多数のノズルベーン74を設けた可変容量型ターボ
チャージャ7の制御について述べたが、これをタービン
ホイールより上流にて排気の通路を複数に分割し、これ
らの通路に開閉弁を設けて排気の流通面積を可変とする
もの、又は排気の入口にフラップを設けて排気の流通面
積を可変とするものであっても良い。
【0104】尚、本実施の形態では、EGR弁19は負
圧駆動としたが、これに代えてステップモータ等の電気
式アクチュエータを用いてEGR弁の開閉制御を行うこ
ともできる。こうすると、EGR弁の開度はECU10
0により定められるので、ECU100はEGR弁開度
を常時把握でき、本実施の形態の図7中ステップS10
2で行うような機関回転数、燃料噴射量、吸入空気量を
入力してEGR弁開度を算出する必要が無くなる。この
場合、ECU100に予めステップモータ等の制御マッ
プを記憶させておく。
【0105】
【発明の効果】本発明に係る可変容量型ターボチャージ
ャの制御装置では、特に機関過渡状態においてもノズル
ベーンの開度を適切に制御することで、スモークの発生
の抑制と燃費悪化を低減させつつ、過給圧を上昇させる
ことができるので、機関性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す
図である。
【図2】 可変ノズル型ターボチャージャの構成を示す
図である。
【図3】 可変ノズル型ターボチャージャの可変ノズル
機構の構成を示す図である。
【図4】 可変ノズル型ターボチャージャのVNTアク
チュエータの構成を示す図である。
【図5】 EGRガス割合とスモーク濃度及びNOx発
生量との関係を示す図である。
【図6】 ノズルベーンの開度と過給圧との関係を示す
図である。図6(a)は、定常走行時を示している。図
6(b)は、内燃機関の回転数が高いときを示してい
る。
【図7】 本発明のノズルベーン制御ルーチンを示すフ
ローチャート図である。
【図8】 EGR弁開度とEGRガス割合、EGR弁前
後差圧、ターボ効率との関係を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・内燃機関 1a・・・気筒 2・・・・吸気枝管 3・・・・吸気管 4・・・・エアクリーナボックス 5・・・・吸気ダクト 6・・・・エアフローメータ 7・・・・可変ノズル型ターボチャージャ 7a・・・コンプレッサハウジング 7c・・・センタハウジング 7b・・・タービンハウジング 8・・・・インタークーラ 9・・・・吸気絞り弁(スロットル弁) 10・・・排気枝管 11・・・排気管 12・・・排気浄化触媒 13・・・燃料噴射弁 14・・・コモンレール 15・・・燃料通路 16・・・燃料ポンプ 17・・・コモンレール圧センサ 18・・・EGR通路 19・・・EGR弁 20・・・吸気圧力センサ 21・・・水温センサ 22・・・クランクポジションセンサ 23・・・アクセル開度センサ 36・・・コンプレッサホイール 36a・・コンプレッサインペラ 37・・・タービンホイール 37a・・タービンインペラ 38・・・ロータシャフト 62a・・吸気取入口 63a・・排気排出口 64・・・コンプレッサ通路 65・・・送出通路 66・・・スクロール通路 67・・・ノズル通路 71・・・可変ノズル機構 72・・・ノズルバックプレート 73・・・軸 74・・・ノズルベーン 75・・・開閉レバー 75a・・挟持部 76・・・リングプレート 77・・・ピン 82・・・駆動機構 83・・・支軸 84・・・駆動レバー 85・・・操作片 86・・・ピン 87・・・VNTアクチュエータ 87a・・負圧室 87b・・大気室 88・・・ダイヤフラム 88a・・コイルスプリング 88b・・ロッド 89・・・負圧通路 89a・・負圧通路 89b・・負圧通路 90・・・EVRV 91・・・バキュームポンプ 100・・ECU L・・・・軸線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301R F02B 37/12 301Q (72)発明者 山下 晃 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 宜之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3G005 DA02 EA15 EA16 GC05 GE01 GE08 HA05 HA12 JA12 JA23 JA24 JA39 JA45 JB02 JB07 3G062 AA01 AA05 BA02 BA06 CA04 DA02 DA09 FA05 FA13 GA01 GA04 GA06 GA08 GA14 GA15 3G071 AB06 BA09 BA11 DA01 FA05 HA04 JA03 3G084 AA01 BA08 BA20 CA04 DA10 EB08 EB12 EC06 FA07 FA10 FA12 FA13 FA20 FA37 FA38 3G092 AA02 AA17 AA18 AB03 BA02 DB03 DC09 DE05 DG06 EA02 EA09 EC02 EC09 FA18 GA12 HA01Z HA05Z HA06Z HA16X HB03X HD07X HE01Z HE03Z HE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気の過給圧を所望の圧力とすべくタービ
    ンホイールに吹き付けられる排気の流速を可変とする可
    変容量型ターボチャージャを制御する装置において、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 内燃機関の吸気系と排気系とを連通するEGR通路及び
    前記EGR通路の通路面積を変更するEGR弁を有する
    EGR装置と、 内燃機関に吸入される吸気の量を検出する吸入空気量検
    出手段と、 前記運転状態検出手段及び前記吸入空気量検出手段の検
    出結果に基づいて前記EGR弁の開弁量を決定するEG
    R弁開度決定手段と、 前記EGR弁開度決定手段が決定した開弁量に基づいて
    前記EGR弁を制御するEGR弁制御手段と、 前記EGR弁の弁開度を推定するEGR弁開度推定手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づいてEGR弁開
    度の下限値を決定する限界開度決定手段と、 前記限界開度決定手段が決定したEGR弁開度と前記E
    GR弁開度推定手段が推定したEGR弁開度とが等しく
    なるように前記可変容量型ターボチャージャのノズルベ
    ーン開度を制御するノズルベーン開度制御手段と、を具
    備することを特徴とする可変容量型ターボチャージャの
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記ノズルベーン開度制御手段は、前記限
    界開度決定手段が決定したEGR弁開度よりも前記EG
    R弁開度推定手段が推定したEGR弁開度が小さいとき
    に、ノズルベーンを開き、前記限界開度決定手段が決定
    したEGR弁開度よりも前記EGR弁開度推定手段が推
    定したEGR弁開度が大きいときに、ノズルベーンを閉
    じることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ター
    ボチャージャの制御装置。
  3. 【請求項3】吸気の過給圧を所望の圧力とすべくタービ
    ンホイールに吹き付けられる排気の流速を可変とする可
    変容量型ターボチャージャを制御する装置において、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 内燃機関の吸気系と排気系とを連通するEGR通路及び
    前記EGR通路の通路面積を変更するEGR弁を有する
    EGR装置と、 内燃機関に吸入される吸気の量を検出する吸入空気量検
    出手段と、 前記運転状態検出手段及び前記吸入空気量検出手段の検
    出結果に基づいて前記EGR弁の開弁量を決定するEG
    R弁開度決定手段と、 前記EGR弁開度決定手段が決定した開弁量に基づいて
    前記EGR弁を制御するEGR弁制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づいてEGR弁開
    度の下限値を決定する限界開度決定手段と、 前記限界開度決定手段が決定したEGR弁開度と前記E
    GR弁開度決定手段が決定したEGR弁開度とが等しく
    なるように前記可変容量型ターボチャージャのノズルベ
    ーン開度を制御するノズルベーン開度制御手段と、を具
    備することを特徴とする可変容量型ターボチャージャの
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記ノズルベーン開度制御手段は、前記限
    界開度決定手段が決定したEGR弁開度よりも前記EG
    R弁開度決定手段が決定したEGR弁開度が小さいとき
    に、ノズルベーンを開き、前記限界開度決定手段が決定
    したEGR弁開度よりも前記EGR弁開度決定手段が決
    定したEGR弁開度が大きいときに、ノズルベーンを閉
    じることを特徴とする請求項3に記載の可変容量型ター
    ボチャージャの制御装置。
  5. 【請求項5】前記限界開度決定手段は、排気中のスモー
    ク濃度が所定値以下となるように限界のEGR弁開度を
    決定することを特徴とする請求項1又は3に記載の可変
    容量型ターボチャージャの制御装置。
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KR20130098043A (ko) * 2012-02-27 2013-09-04 삼성테크윈 주식회사 인렛 가이드 베인 어셈블리

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