JP2002316919A - 洗髪用化粧料 - Google Patents

洗髪用化粧料

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國寛 宮本
Kazuo Koyama
和夫 小山
Yoshinobu Tsuru
義信 鶴
Izumi Ishii
泉 石井
Satoru Nakada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】染めた毛髪の色落ちを防ぐ洗髪化粧料を提供す
る。 【解決手段】ポリオキシエチレンアルキルエーテルカル
ボン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルスルホコハク酸塩及びイミダゾリン
系両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上の成分
と、アルカノールアミドの組合わせで、pH4.5以下
に調節した洗髪化粧料を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、洗髪時、染めた髪
の色落ちを防ぐ酸性の洗髪用化粧料を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、約8割の女性が髪の毛を染める状
況である。しかし、この人々のほとんどが、洗髪すると
染めた髪の色が落ちるという悩みを抱えており、色落ち
しない洗髪化粧品が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明の目的
は、染めた髪の色落ちを防止する洗髪用化粧料を提供す
ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記事項
に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成させるに
至った。即ち、本発明は、一般式(1)で表示されるポ
リオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、一般
式(2)で表示されるアルファオレフィンスルホン酸
塩、一般式(3)で表示されるポリオキシエチレンアル
キルスルホコハク酸塩及び一般式(4)で表示されるイ
ミダゾリン系両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種
以上の成分と、一般式(5)又は(6)で表現されるア
ルカノールアミドの組合わせで、pH4.5以下に調節
されることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】本発明におけるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルカルボン酸塩は、特に限定されないが、エチ
レンオキシド付加モル数が、その陰イオン界面活性剤1
モル当たり、1〜15モル、好ましくは3〜10モル
で、Mは、ナトリウム塩、カリウム塩等である。好まし
くは、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリ
ウム(3EO)である。
【0012】本発明におけるアルファオレフィンスルホ
ン酸塩は、特に限定されないが、Rは、メチル基が好ま
しく、Mは、ナトリウム塩、カリウム塩等である。好ま
しくは、テトラデセンスルホン酸ナトリウムである。
【0013】本発明におけるポリオキシエチレンアルキ
ルスルホコハク酸塩は、特に限定されないが、エチレン
オキシド付加モル数が、その陰イオン界面活性剤1モル
当たり、1〜10モル、好ましくは2〜5モルである。
Mは、ナトリウム塩、カリウム塩等である。好ましくは
ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)スルホコハ
ク酸二ナトリウム(2EO)である。又、配合量は、特
に限定されていないが、好ましくはポリオキシエチレン
アルキルエーテルカルボン酸塩、アルファオレフィンス
ルホン酸塩及びポリオキシエチレンアルキルスルホコハ
ク酸塩から選ばれた成分の総量が3〜25重量%であ
る。3重量%以下では、効果が発揮されない場合があ
り、25重量%では、ゲル化する場合があり、好ましく
ないことがある。
【0014】本発明におけるイミダゾリン系両性界面活
性剤は、特に限定されないが、Rは、脂肪酸残基でヤシ
油脂肪酸やパーム核油脂肪酸等である。Mは、ナトリウ
ム塩、カリウム塩等である。特に好ましくは、N−ラウ
ロイル−N´−カルボキシメチル−N´−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミンナトリウムである。又、配合量は、
特に限定されていないが、好ましくは3〜25重量%で
ある。3重量%以下では、効果が発揮されない場合があ
り、又、25重量%以上では、ゲル化する場合がある。
【0015】本発明におけるアルカノールアミド界面活
性剤は、特に限定されないが、R1は、例えばC12や
脂肪酸残基である。R2は水素基、メチル基である。ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミドやラウリン酸ジエタノー
ルアミドであるが、特に好ましくは、ヤシ油脂肪酸モノ
エタノールアミドである。又、配合量は、特に限定され
ていないが、0.5〜10重量%である。0.5重量%
以下では、効果が発揮されない場合があり、又、10重
量%以上では、効果の増強がない。
【0016】本発明における、pHは4.5以下であ
る。pH調整する場合、例えば、有機カルボン酸やリン
酸、又は、それらの塩でも調整してよい。pH調整する
場合、好ましくは3.0〜4.5である。3.0以下で
は、髪自体に負担のかかることがあるからである。有機
カルボン酸には、脂肪族カルボン酸や芳香族カルボン酸
が含有される。その具体例として、クエン酸、酒石酸、
リンゴ酸、グリコール酸等が挙げられる。pHが4.5
より大きいと洗髪時、染毛の色落ちを防ぐことが出来な
くなる。
【0017】本発明には、従来から使用されている増粘
剤、パール化剤、油性成分、防腐剤、紫外線吸収剤、粉
体、香料等本発明の目的を損なわない範囲で任意に組み
合わせて使用しても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は前記界面活性剤を含有し、例え
ば、有機カルボン酸及びその塩によりpHを4.5以下
にし、洗髪時、染毛の色落ちを防止できる。
【0019】
【実験例】次に色落ちの評価方法について説明する。
【0020】(染毛の調製)ヤクの毛を重さ1.5g、
長さ10cmに束ね、自社のヘヤダイにて40℃、30
分間染めた後、自社のシャンプーにて2回洗浄する。こ
れをタオルドライした後、ドライヤーで充分乾燥したも
のを試験に使用した。
【0021】(色落ち試験)予め、クエン酸及びクエン
酸ナトリウムでpHを5.0、4.5、4.0、3.
5、3.0の溶液を調製した。これを用い、各界面活性
剤の有効成分が表1の場合、1重量%の溶液100mL
を調製した。これに、上記のヤクの毛1束ずつを入れ、
50℃で1時間放置し、常温に冷却した後、溶出した染
料の濃淡又は洗髪化粧料の評価として泡立ちを目視によ
り判定した。
【0022】評価基準は、以下の通りである。 (色落ち試験) (泡立ち) ◎:非常に薄い ◎:非常に泡立つ ○:明らかに薄い ○:泡立つ △:やや薄い △:あまり泡立たない ×:濃い ×:泡立たない
【0023】実験結果を表1、2に示す。表1では、色
落ちのみを評価した。
【0024】表1、2に示した記号は、以下の通りであ
る。 A−1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナト
リウム(3EO) A−2:ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナ
トリウム(3EO) B−1:テトラデセンスルホン酸ナトリウム C−1:ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)ス
ルホコハク酸二ナトリウム(2EO) D−1:N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´
−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム E−1:ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド E−2:パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド F:ラウロイルメチルアラニンナトリウム G:ミリスチン酸カリウム H:ラウリルリン酸ナトリウム I:ラウリル硫酸ナトリウム J:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン K:ステアリルジヒドロキシベタイン
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】表1で調製した本発明品は、洗髪しても染
毛の色落ちが少なく、さらに表2については、泡立ちも
良い。
【0028】
【実施例】本発明を実施例で詳しく説明するが、本発明
は、実施例のみに限定されない。
【0029】 実施例1 POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム(3EO) 6.0 テトラデセンスルホン酸ナトリウム 5.0 N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´ 2.0 −ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 0.5 クエン酸 1.3 クエン酸ナトリウム 1.1 水 残部 pH 4.1
【0030】 実施例2 POEトリデシルエーテル酢酸ナトリウム(3EO) 10.0 POEアルキル(12〜14)スルホコハク酸二ナトリウム(2EO) 5.0 ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0 クエン酸 1.3 クエン酸ナトリウム 1.1 水 残部 pH 4.2
【0031】 実施例3 POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム(3EO) 10.0 テトラデセンスルホン酸ナトリウム 10.0 ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0 N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´ 3.0 −ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム グリコール酸 1.0 エデト酸二ナトリウム 0.1 カチオン化セルロース 0.3 安息香酸ナトリウム 0.1 ジステアリン酸エチレングリコール 2.0 水 適量 pH 4.2
【0032】 実施例4 POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム(3EO) 10.0 POEアルキル(12〜14)スルホコハク酸二ナトリウム(2EO) 10.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0 クエン酸 1.5 エデト酸二ナトリウム 0.1 カチオン化セルロース 0.5 安息香酸ナトリウム 0.1 水 適量 pH 4.0
【0033】 実施例5 POEアルキル(12〜14)スルホコハク酸二ナトリウム(2EO) 10.0 テトラデセンスルホン酸ナトリウム 10.0 N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´ 5.0 −ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.5 ジステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5 リン酸 0.8 エデト酸二ナトリウム 0.1 カチオン化グアガム 0.5 安息香酸ナトリウム 0.1 水 適量 pH 4.0
【0034】実施例1〜5は、いずれも洗髪しても染毛
の色落ちが改善された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴 義信 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所 (72)発明者 石井 泉 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所 (72)発明者 中田 悟 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所 Fターム(参考) 4C083 AC302 AC312 AC392 AC401 AC402 AC641 AC642 AC711 AC712 AC791 AC792 AD132 BB04 BB05 BB07 BB44 CC38 DD23 DD27 EE21 4H003 AB05 AB15 AB22 AC13 AD03 DA02 EB07 EB08 EB09 EB16 EB42 ED02 FA14 FA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)及びアルカノールアミドを含有
    し、かつ、pHが4.5以下であることを特徴とする洗
    髪用化粧料。 (1)(a)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカル
    ボン酸塩、(b)アルファオレフィンスルホン酸塩、
    (c)ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩及
    び(d)イミダゾリン系両性界面活性剤から選ばれる1
    種又は2種以上
  2. 【請求項2】下記(1)〜(3)を含有し、かつ、pH
    が3.0〜4.5であることを特徴とする洗髪用化粧
    料。 (1)(a)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカル
    ボン酸塩、(b)アルファオレフィンスルホン酸塩及び
    (c)ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩か
    ら選ばれる1種又は2種以上 (2)イミダゾリン系両性界面活性剤 (3)アルカノールアミド
  3. 【請求項3】下記(1)〜(3)を含有し、かつ、pH
    が3.0〜4.5であることを特徴とする洗髪用化粧
    料。 (1)(a)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカル
    ボン酸塩、(b)アルファオレフィンスルホン酸塩及び
    (c)ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩か
    ら選ばれる1種又は2種以上で、その含有量が3〜25
    重量% (2)イミダゾリン系両性界面活性剤の含有量が3〜2
    5重量% (3)アルカノールアミドの含有量が0.5 〜10重
    量%
  4. 【請求項4】下記(1)〜(3)を含有し、かつ、pH
    が3.0〜4.5であることを特徴とする洗髪用化粧
    料。 (1)(a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸
    ナトリウム(3EO)、(b)テトラデセンスルホン酸
    ナトリウム及び(c)ポリオキシエチレンアルキル(1
    2〜14)スルホコハク酸二ナトリウム(2EO)から
    選ばれる1種又は2種以上で、含有量が3〜25重量% (2)N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´−
    ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムの含有量
    が3〜25重量% (3)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドの含有量が
    0.5〜10重量%
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