JP2002316622A - 洗車機 - Google Patents
洗車機Info
- Publication number
- JP2002316622A JP2002316622A JP2001125315A JP2001125315A JP2002316622A JP 2002316622 A JP2002316622 A JP 2002316622A JP 2001125315 A JP2001125315 A JP 2001125315A JP 2001125315 A JP2001125315 A JP 2001125315A JP 2002316622 A JP2002316622 A JP 2002316622A
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- JP
- Japan
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- sheet
- brush
- washing
- block
- unit
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- Pending
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラシ毛の凍結防止に効果的であり、しかも
製造容易で低コストのシート状洗浄体が得られるように
し、併せて、該洗浄体の車体面への接触音の低減を図
る。 【解決手段】 無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体
よりなるブロックをスライスして形成した複数のシート
状洗浄体3の基端部3aが回転体2の外周にその回転軸
線Lに略沿うようにそれぞれ取付けられていて、その各
洗浄体3の自由端側が該回転体2の略放射方向に延びて
おり、各洗浄体3の自由端部3bには、それを複数のス
リットs…により細分化して、互いに平行に並ぶ横断面
方形状の複数のブラシ毛4…が形成され、その各ブラシ
毛4の、前記ブロックのスライス面で形成される平坦な
側面4sが、該各ブラシ毛4の先端側から見て回転体2
の回転軸線Lに対し傾斜している。
製造容易で低コストのシート状洗浄体が得られるように
し、併せて、該洗浄体の車体面への接触音の低減を図
る。 【解決手段】 無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体
よりなるブロックをスライスして形成した複数のシート
状洗浄体3の基端部3aが回転体2の外周にその回転軸
線Lに略沿うようにそれぞれ取付けられていて、その各
洗浄体3の自由端側が該回転体2の略放射方向に延びて
おり、各洗浄体3の自由端部3bには、それを複数のス
リットs…により細分化して、互いに平行に並ぶ横断面
方形状の複数のブラシ毛4…が形成され、その各ブラシ
毛4の、前記ブロックのスライス面で形成される平坦な
側面4sが、該各ブラシ毛4の先端側から見て回転体2
の回転軸線Lに対し傾斜している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体表面をブラシ
ングするための洗浄体の基端部を回転体の外周に取付け
た洗車機に関するものである。
ングするための洗浄体の基端部を回転体の外周に取付け
た洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の洗車機において、シート状に形成
した洗浄体の自由端部を、その端縁と直交する多数のス
リットにより細分化して、互いに平行に並ぶ多数のブラ
シ毛を形成し、そのシート状洗浄体の基端部を回転体の
外周にその回転軸線と平行するように取付け、該シート
状洗浄体の自由端側を回転体の略放射方向に延ばすよう
にしたものは、従来公知である。
した洗浄体の自由端部を、その端縁と直交する多数のス
リットにより細分化して、互いに平行に並ぶ多数のブラ
シ毛を形成し、そのシート状洗浄体の基端部を回転体の
外周にその回転軸線と平行するように取付け、該シート
状洗浄体の自由端側を回転体の略放射方向に延ばすよう
にしたものは、従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗浄体の構
成材として、例えば無数の独立気泡を有する合成樹脂発
泡体を選定した場合には、洗浄体内部に水がしみ込まな
いため、寒冷地でも凍結しにくく、また含水による重量
変化が小さい等のメリットがある。
成材として、例えば無数の独立気泡を有する合成樹脂発
泡体を選定した場合には、洗浄体内部に水がしみ込まな
いため、寒冷地でも凍結しにくく、また含水による重量
変化が小さい等のメリットがある。
【0004】そこで、このメリットを活かすために、上
記独立気泡を有する合成樹脂発泡体よりシート状洗浄体
を製造し、そのシート状洗浄体の自由端側に前記従来例
のようにして多数のブラシ毛を形成することが考えられ
る。この場合、図6に示すように直方体状の合成樹脂ブ
ロックを薄くスライスしてシート状洗浄体として使用す
れば、洗浄体の製造工程が簡素化されてコスト節減が図
られるが、その反面、次のような問題の生じることが判
明した。
記独立気泡を有する合成樹脂発泡体よりシート状洗浄体
を製造し、そのシート状洗浄体の自由端側に前記従来例
のようにして多数のブラシ毛を形成することが考えられ
る。この場合、図6に示すように直方体状の合成樹脂ブ
ロックを薄くスライスしてシート状洗浄体として使用す
れば、洗浄体の製造工程が簡素化されてコスト節減が図
られるが、その反面、次のような問題の生じることが判
明した。
【0005】即ち、上記のようにして合成樹脂発泡体よ
りなるシート状洗浄体を製造すると、各ブラシ毛の横断
面が方形状となり且つその各ブラシ毛の平坦な側面(即
ち前記ブロックのスライス面)がブラシ毛の回転軸線と
平行となってしまうため、個々のブラシ毛が車体面に接
触する際に、図7の(b)に鎖線で示すように該ブラシ
毛の前記平坦な側面全面が車体面に略同時に当たる。と
ころが各ブラシ毛の前記平坦な側面は、上記合成樹脂ブ
ロックのスライス面であるために、図5の部分拡大断面
図からも明らかなように小さな凹凸が無数に存在する粗
面となっており、従って、この粗面の各凹所にそれぞれ
存する空気が、前記側面と車体面との接触の際に容易に
排出されない。このため、前記各凹所の空気が圧縮され
て排出されることに因り騒音を発して、洗車機の運転音
を増大させる虞れがある。
りなるシート状洗浄体を製造すると、各ブラシ毛の横断
面が方形状となり且つその各ブラシ毛の平坦な側面(即
ち前記ブロックのスライス面)がブラシ毛の回転軸線と
平行となってしまうため、個々のブラシ毛が車体面に接
触する際に、図7の(b)に鎖線で示すように該ブラシ
毛の前記平坦な側面全面が車体面に略同時に当たる。と
ころが各ブラシ毛の前記平坦な側面は、上記合成樹脂ブ
ロックのスライス面であるために、図5の部分拡大断面
図からも明らかなように小さな凹凸が無数に存在する粗
面となっており、従って、この粗面の各凹所にそれぞれ
存する空気が、前記側面と車体面との接触の際に容易に
排出されない。このため、前記各凹所の空気が圧縮され
て排出されることに因り騒音を発して、洗車機の運転音
を増大させる虞れがある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体よりなるブロッ
クをスライスしてシート状洗浄体を形成しても上記騒音
問題の生じないようにした洗車機を提供することを目的
とする。
無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体よりなるブロッ
クをスライスしてシート状洗浄体を形成しても上記騒音
問題の生じないようにした洗車機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、無数の独立気泡を有する合成樹
脂発泡体よりなるブロックをスライスして形成した複数
のシート状洗浄体の基端部が回転体の外周にその回転軸
線に略沿うようにそれぞれ取付けられていて、その各洗
浄体の自由端側が該回転体の略放射方向に延びており、
前記各洗浄体の自由端部には、それを複数のスリットに
より細分化して、互いに平行に並ぶ横断面方形状の複数
のブラシ毛が形成されており、その各ブラシ毛の、前記
ブロックのスライス面で形成される平坦な側面が、該各
ブラシ毛の先端側から見て前記回転体の回転軸線に対し
傾斜するように、前記各洗浄体基端部の前記回転体に対
する取付位置が設定されていることを特徴とする。
に、請求項1の発明は、無数の独立気泡を有する合成樹
脂発泡体よりなるブロックをスライスして形成した複数
のシート状洗浄体の基端部が回転体の外周にその回転軸
線に略沿うようにそれぞれ取付けられていて、その各洗
浄体の自由端側が該回転体の略放射方向に延びており、
前記各洗浄体の自由端部には、それを複数のスリットに
より細分化して、互いに平行に並ぶ横断面方形状の複数
のブラシ毛が形成されており、その各ブラシ毛の、前記
ブロックのスライス面で形成される平坦な側面が、該各
ブラシ毛の先端側から見て前記回転体の回転軸線に対し
傾斜するように、前記各洗浄体基端部の前記回転体に対
する取付位置が設定されていることを特徴とする。
【0008】上記特徴によれば、シート状洗浄体の構成
材料として、無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体が
選定されるので、洗浄体内部に水がしみ込みにくく、洗
浄体の凍結防止に効果的である上、含水に因る重量変化
を小さくできる。また上記合成樹脂ブロックをスライス
してシート状洗浄体が形成されるので、シート状洗浄体
の製造工程が簡素化されてコスト節減が図られる。その
上、各ブラシ毛の、前記ブロックのスライス面で形成さ
れる平坦な側面が、該各ブラシ毛の先端側から見て回転
体の回転軸線に対し傾斜しているので、個々のブラシ毛
が車体面に接触する際に該ブラシ毛の前記平坦な側面が
徐々に車体面に当たるようになり、従って、該側面が前
記合成樹脂ブロックのスライス面であることに関係して
凹凸が無数に存在する粗面であっても、この粗面の各凹
所に存する空気が、前記側面と車体面との接触の際に容
易に排出される。よって、前記各凹所の空気が容易に排
出されないために圧縮されて排出されることに因る騒音
の発生を低減でき、これにより、洗車機の運転音低減が
図られる。
材料として、無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体が
選定されるので、洗浄体内部に水がしみ込みにくく、洗
浄体の凍結防止に効果的である上、含水に因る重量変化
を小さくできる。また上記合成樹脂ブロックをスライス
してシート状洗浄体が形成されるので、シート状洗浄体
の製造工程が簡素化されてコスト節減が図られる。その
上、各ブラシ毛の、前記ブロックのスライス面で形成さ
れる平坦な側面が、該各ブラシ毛の先端側から見て回転
体の回転軸線に対し傾斜しているので、個々のブラシ毛
が車体面に接触する際に該ブラシ毛の前記平坦な側面が
徐々に車体面に当たるようになり、従って、該側面が前
記合成樹脂ブロックのスライス面であることに関係して
凹凸が無数に存在する粗面であっても、この粗面の各凹
所に存する空気が、前記側面と車体面との接触の際に容
易に排出される。よって、前記各凹所の空気が容易に排
出されないために圧縮されて排出されることに因る騒音
の発生を低減でき、これにより、洗車機の運転音低減が
図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0010】添付図面において、図1は、本発明の一実
施例に係る洗車機の概略正面図、図2はサイドブラシの
拡大横断面図(図1の2−2線拡大断面図)、図3は、
サイドブラシの回転軸外周部付近を示す展開図(図2の
3−3線断面図)、図4は、シート状洗浄体の、回転軸
に取付ける前の状態を示す単体展開図、図5は図2の5
矢視拡大図、図6は、合成樹脂成形ブロックよりシート
状洗浄体をスライスして製造する過程を説明するための
斜視図、図7は、各ブラシ毛が車体面に接触する際の状
態を簡略的に示す図であって、(a)は本発明の実施例
を示し、(b)は参考例を示す図である。
施例に係る洗車機の概略正面図、図2はサイドブラシの
拡大横断面図(図1の2−2線拡大断面図)、図3は、
サイドブラシの回転軸外周部付近を示す展開図(図2の
3−3線断面図)、図4は、シート状洗浄体の、回転軸
に取付ける前の状態を示す単体展開図、図5は図2の5
矢視拡大図、図6は、合成樹脂成形ブロックよりシート
状洗浄体をスライスして製造する過程を説明するための
斜視図、図7は、各ブラシ毛が車体面に接触する際の状
態を簡略的に示す図であって、(a)は本発明の実施例
を示し、(b)は参考例を示す図である。
【0011】先ず、図1に示すように、洗車機の走行フ
レーム1は、洗浄すべき車両としての自動車Vがその前
後方向にくぐり抜けられるように門形に形成され、洗車
時には該自動車Vの前後方向に往復走行できるように構
成される。この走行フレーム1には、自動車Vの車体面
を洗浄するための回転ブラシとして、例えば車体側面洗
浄用の左右一対のサイドブラシBsと、車体上面洗浄用
のトップブラシBtとが設けられる。
レーム1は、洗浄すべき車両としての自動車Vがその前
後方向にくぐり抜けられるように門形に形成され、洗車
時には該自動車Vの前後方向に往復走行できるように構
成される。この走行フレーム1には、自動車Vの車体面
を洗浄するための回転ブラシとして、例えば車体側面洗
浄用の左右一対のサイドブラシBsと、車体上面洗浄用
のトップブラシBtとが設けられる。
【0012】図2〜図4を併せて参照して、各サイドブ
ラシBsは、回転体としての円筒パイプ状の回転軸2
と、前記回転軸2の外周にその回転軸線Lに略沿うよう
に基端部3aが取付けられる多数のシート状洗浄体3と
より構成される。その各シート状洗浄体3は展開状態で
は長方形状に形成されており、その洗浄体3の長手方向
略中央部が前記基端部3aとされる。
ラシBsは、回転体としての円筒パイプ状の回転軸2
と、前記回転軸2の外周にその回転軸線Lに略沿うよう
に基端部3aが取付けられる多数のシート状洗浄体3と
より構成される。その各シート状洗浄体3は展開状態で
は長方形状に形成されており、その洗浄体3の長手方向
略中央部が前記基端部3aとされる。
【0013】而して、各シート状洗浄体3は、その使用
状態では基端部3aが横断面略U字状に折り曲げられて
いる。その基端部3aの谷状の底部は、底面側が回転軸
2の外周面に当接していて、その表面側に重合する押さ
え板10と共に複数のビスbで該回転軸2に着脱可能に
固着される。これにより、シート状洗浄体3の、前記基
端部3aの両側にそれぞれ連なる長手方向両端部3b、
3bは、いずれも洗浄体3の自由端部となって、回転軸
2の略放射方向に延びている。尚、図4において、符号
3hは、前記ビスbを挿通させる孔である。
状態では基端部3aが横断面略U字状に折り曲げられて
いる。その基端部3aの谷状の底部は、底面側が回転軸
2の外周面に当接していて、その表面側に重合する押さ
え板10と共に複数のビスbで該回転軸2に着脱可能に
固着される。これにより、シート状洗浄体3の、前記基
端部3aの両側にそれぞれ連なる長手方向両端部3b、
3bは、いずれも洗浄体3の自由端部となって、回転軸
2の略放射方向に延びている。尚、図4において、符号
3hは、前記ビスbを挿通させる孔である。
【0014】図4からも明らかなように、各シート状洗
浄体3の長手方向両端部3b、3bは、その両端縁と直
交する多数のスリットsにより、互いに平行に並ぶ多数
の短冊状の要素に細分化されており、それら要素が横断
面長方形状の多数のブラシ毛4…を構成している。尚、
図示例では、各洗浄体3、3の長手方向両端部3b、3
bにおけるブラシ毛4の有効長さ(図4のB1,B2)
を相異ならせて設定されているが、本発明では、その有
効長さB1,B2を同一に設定してもよい。
浄体3の長手方向両端部3b、3bは、その両端縁と直
交する多数のスリットsにより、互いに平行に並ぶ多数
の短冊状の要素に細分化されており、それら要素が横断
面長方形状の多数のブラシ毛4…を構成している。尚、
図示例では、各洗浄体3、3の長手方向両端部3b、3
bにおけるブラシ毛4の有効長さ(図4のB1,B2)
を相異ならせて設定されているが、本発明では、その有
効長さB1,B2を同一に設定してもよい。
【0015】而して本実施例では、図3から明らかなよ
うに複数のシート状洗浄体3が、それらの基端部3aを
回転軸2の外周面上で縦列させた洗浄体列3−3−3を
構成しており、その洗浄体列3−3−3は、回転軸2の
側方から見てその回転軸線Lに対し所定角度θ(図示例
では約5°)傾斜した直線L′に沿うように配列され
る。しかもそのような洗浄体列3−3−3は回転軸2の
外周面上でその周方向に相互に隣接するように並列配置
される。これにより、回転軸2の周方向に隣り合う洗浄
体3、3の基端部3a、3a相互が、それらの根元部で
互いに合掌するように突き当たるため、各洗浄体3、3
の長手方向両端部3b、3b、即ちブラシ毛4の自由端
部が回転軸2の放射方向を指向するようになる。
うに複数のシート状洗浄体3が、それらの基端部3aを
回転軸2の外周面上で縦列させた洗浄体列3−3−3を
構成しており、その洗浄体列3−3−3は、回転軸2の
側方から見てその回転軸線Lに対し所定角度θ(図示例
では約5°)傾斜した直線L′に沿うように配列され
る。しかもそのような洗浄体列3−3−3は回転軸2の
外周面上でその周方向に相互に隣接するように並列配置
される。これにより、回転軸2の周方向に隣り合う洗浄
体3、3の基端部3a、3a相互が、それらの根元部で
互いに合掌するように突き当たるため、各洗浄体3、3
の長手方向両端部3b、3b、即ちブラシ毛4の自由端
部が回転軸2の放射方向を指向するようになる。
【0016】各シート状洗浄体3は、無数の独立気泡を
有するエチレン−エチルアクリレート樹脂(以下、単に
EEAという)の発泡体より構成される。このEEA
は、エチレン−エチルアクリレートの共重合体であっ
て、柔軟性のある熱可塑性樹脂であり、その内部に無数
の独立気泡が形成されるように発泡成形可能な特性を有
している。
有するエチレン−エチルアクリレート樹脂(以下、単に
EEAという)の発泡体より構成される。このEEA
は、エチレン−エチルアクリレートの共重合体であっ
て、柔軟性のある熱可塑性樹脂であり、その内部に無数
の独立気泡が形成されるように発泡成形可能な特性を有
している。
【0017】而して各シート状洗浄体3は、図示例では
図6に示すように前記EEAの発泡体より直方体状の成
形ブロックBを成形し、次いでその樹脂ブロックBを薄
く(例えば4mm程度に)スライスして多数のシート状
洗浄体3を量産できるようにしており、これにより、多
数のシート状洗浄体3…が容易に、しかも安価に製造可
能となる。尚、ブラシ毛4を形成するための前記スリッ
トsの加工は、シート状洗浄体3をスライスする前の成
形ブロックBに対して行ってもよいし、またスライス後
の各シート状洗浄体3に対して行ってもよい。
図6に示すように前記EEAの発泡体より直方体状の成
形ブロックBを成形し、次いでその樹脂ブロックBを薄
く(例えば4mm程度に)スライスして多数のシート状
洗浄体3を量産できるようにしており、これにより、多
数のシート状洗浄体3…が容易に、しかも安価に製造可
能となる。尚、ブラシ毛4を形成するための前記スリッ
トsの加工は、シート状洗浄体3をスライスする前の成
形ブロックBに対して行ってもよいし、またスライス後
の各シート状洗浄体3に対して行ってもよい。
【0018】而して各洗浄体3の自由端部(即ち長手方
向両端部3b、3b)に形成される各ブラシ毛4は、前
記成形ブロックBのスライス面で形成されて該自由端部
の端縁に沿って延びる平坦な一対の第1側面4s、4s
と、該側面4s、4sと直交し前記スリットsに臨む一
対の第2側面4s′、4s′とで断面長方形状に形成さ
れるが、特に前記樹脂ブロックBのスライス面で形成さ
れる第1側面4s、4sは、前述のような洗浄体列3−
3−3の回転軸線Lに対する傾斜配置に伴い、各ブラシ
毛4の先端側から見て該回転軸線Lに対し所定角度θ傾
斜している。
向両端部3b、3b)に形成される各ブラシ毛4は、前
記成形ブロックBのスライス面で形成されて該自由端部
の端縁に沿って延びる平坦な一対の第1側面4s、4s
と、該側面4s、4sと直交し前記スリットsに臨む一
対の第2側面4s′、4s′とで断面長方形状に形成さ
れるが、特に前記樹脂ブロックBのスライス面で形成さ
れる第1側面4s、4sは、前述のような洗浄体列3−
3−3の回転軸線Lに対する傾斜配置に伴い、各ブラシ
毛4の先端側から見て該回転軸線Lに対し所定角度θ傾
斜している。
【0019】前記回転軸2は、走行フレーム1に設置し
た図示しないブラシ駆動手段に連動連結されており、こ
のブラシ駆動手段を図示しない制御手段により作動制御
することにより、その回転軸2、従って該回転軸2と各
シート状洗浄体3の結合体であるサイドブラシBsが回
転制御される。
た図示しないブラシ駆動手段に連動連結されており、こ
のブラシ駆動手段を図示しない制御手段により作動制御
することにより、その回転軸2、従って該回転軸2と各
シート状洗浄体3の結合体であるサイドブラシBsが回
転制御される。
【0020】またトップブラシBtの構造は、前記サイ
ドブラシBsの構造と基本的に同様であるので、説明を
省略する。
ドブラシBsの構造と基本的に同様であるので、説明を
省略する。
【0021】次に前記実施例の作用を説明する。
【0022】洗車に際しては、洗浄すべき自動車Vを所
定位置に停車させ、走行フレーム1を走行させて車体洗
浄を行う。この場合、各サイドブラシBs及びトップブ
ラシBtは、図示しない回転駆動手段により回転駆動さ
れて、車体側面及び上面に沿うように移動しながら該車
体側面及び上面をブラシング洗浄する。
定位置に停車させ、走行フレーム1を走行させて車体洗
浄を行う。この場合、各サイドブラシBs及びトップブ
ラシBtは、図示しない回転駆動手段により回転駆動さ
れて、車体側面及び上面に沿うように移動しながら該車
体側面及び上面をブラシング洗浄する。
【0023】而してサイドブラシBs及びトップブラシ
Btの各々のシート状洗浄体3は、内部に無数の小さな
独立気泡を有するEEAの発泡体が選定されるので、洗
浄体3を軽量且つ柔軟にできるばかりか、洗浄体3内部
に水がしみ込みにくいために、酷寒時における凍結防止
に効果的であり、また含水による重量変化が小さい等の
長所を有している。
Btの各々のシート状洗浄体3は、内部に無数の小さな
独立気泡を有するEEAの発泡体が選定されるので、洗
浄体3を軽量且つ柔軟にできるばかりか、洗浄体3内部
に水がしみ込みにくいために、酷寒時における凍結防止
に効果的であり、また含水による重量変化が小さい等の
長所を有している。
【0024】また上記直方体状のEEAブロックBを図
6に示すようにスライスしてシート状洗浄体3…を形成
しているから、シート状洗浄体3の製造工程が簡素化さ
れてコスト節減が図られる。
6に示すようにスライスしてシート状洗浄体3…を形成
しているから、シート状洗浄体3の製造工程が簡素化さ
れてコスト節減が図られる。
【0025】しかもその各ブラシ毛4の、前記合成樹脂
ブロックBのスライス面で形成される平坦な第1側面4
sが、該各ブラシ毛4の先端側から見て回転軸2の回転
軸線Lに対し傾斜するように、シート状洗浄体3の基端
部3aを回転軸2外周に取付けているので、個々のブラ
シ毛4が車体面に接触する際に、図7の(a)の(i)
〜(iii)に示すように各ブラシ毛4の前記平坦な第1側
面4sが徐々に車体面に当たるようになり、このため、
その第1側面4sが前記合成樹脂ブロックBのスライス
面であることに因り小さな凹凸が無数に存在する粗面と
なっていても(図5の部分拡大図を参照)、この粗面の
各凹所に存する空気が、第1側面4sと車体面との接触
の際に容易に排出される。よって、前記各凹所の空気が
容易に排出されないために圧縮されて排出されることに
よる騒音の発生を低減できることと、空気が容易に排出
されるため前記凹所による緩衝作用が向上することとに
よって、その接触音の低減が図られて、洗車機の運転音
低減に寄与することができる。
ブロックBのスライス面で形成される平坦な第1側面4
sが、該各ブラシ毛4の先端側から見て回転軸2の回転
軸線Lに対し傾斜するように、シート状洗浄体3の基端
部3aを回転軸2外周に取付けているので、個々のブラ
シ毛4が車体面に接触する際に、図7の(a)の(i)
〜(iii)に示すように各ブラシ毛4の前記平坦な第1側
面4sが徐々に車体面に当たるようになり、このため、
その第1側面4sが前記合成樹脂ブロックBのスライス
面であることに因り小さな凹凸が無数に存在する粗面と
なっていても(図5の部分拡大図を参照)、この粗面の
各凹所に存する空気が、第1側面4sと車体面との接触
の際に容易に排出される。よって、前記各凹所の空気が
容易に排出されないために圧縮されて排出されることに
よる騒音の発生を低減できることと、空気が容易に排出
されるため前記凹所による緩衝作用が向上することとに
よって、その接触音の低減が図られて、洗車機の運転音
低減に寄与することができる。
【0026】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことができる。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことができる。
【0027】例えば、前記実施例では、自動車Vを停車
させ、フレーム1を走行させて車体洗浄を行う移動式洗
車機を示したが、本発明は、フレーム1を設置面に固定
し、自動車をコンベア等で移動させながら車体洗浄を行
う洗車機について実施してもよい。
させ、フレーム1を走行させて車体洗浄を行う移動式洗
車機を示したが、本発明は、フレーム1を設置面に固定
し、自動車をコンベア等で移動させながら車体洗浄を行
う洗車機について実施してもよい。
【0028】また前記実施例では、シート状洗浄体3の
長手方向中央部を基端部3aとして断面U字状に折り曲
げて長手方向両端部3b、3bを一対の自由端部とした
ものを示したが、本発明では、シート状洗浄体3の長手
方向一端部を基端部とし、他端部を自由端部としてもよ
い。
長手方向中央部を基端部3aとして断面U字状に折り曲
げて長手方向両端部3b、3bを一対の自由端部とした
ものを示したが、本発明では、シート状洗浄体3の長手
方向一端部を基端部とし、他端部を自由端部としてもよ
い。
【0029】また前記実施例では、洗浄体3の構成材と
してEEAの発泡体を示したが、本発明では、EEA以
外の合成樹脂であって、無数の独立気泡を有する発泡樹
脂、例えばエチレン−エチルアクリレート樹脂(EV
A)の発泡体を使用してもよい。
してEEAの発泡体を示したが、本発明では、EEA以
外の合成樹脂であって、無数の独立気泡を有する発泡樹
脂、例えばエチレン−エチルアクリレート樹脂(EV
A)の発泡体を使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、無数の独立気泡を有す
る合成樹脂発泡体よりなるブロックをスライスしてシー
ト状洗浄体を形成し、このシート状洗浄体の自由端部を
複数のスリットにより細分化して、平行に並ぶ横断面方
形状の複数のブラシ毛が形成されるので、ブラシ毛の含
水に因る重量変化が小さく且つ凍結防止に効果的であ
り、しかも製造容易で低コストのシート状洗浄体が得ら
れる。
る合成樹脂発泡体よりなるブロックをスライスしてシー
ト状洗浄体を形成し、このシート状洗浄体の自由端部を
複数のスリットにより細分化して、平行に並ぶ横断面方
形状の複数のブラシ毛が形成されるので、ブラシ毛の含
水に因る重量変化が小さく且つ凍結防止に効果的であ
り、しかも製造容易で低コストのシート状洗浄体が得ら
れる。
【0031】また特に各ブラシ毛の、樹脂ブロックのス
ライス面で形成される平坦な側面が、該各ブラシ毛の先
端側から見て回転体の回転軸線に対し傾斜しているの
で、個々のブラシ毛が車体面に接触する際に、該ブラシ
毛の前記平坦な側面が徐々に車体面に当たるようにな
り、従って、該側面が前記樹脂ブロックのスライス面で
あって凹凸が無数に存する粗面であっても、それと車体
面との接触音を効果的に低減することができるため、洗
車機の運転音低減に寄与することができる。
ライス面で形成される平坦な側面が、該各ブラシ毛の先
端側から見て回転体の回転軸線に対し傾斜しているの
で、個々のブラシ毛が車体面に接触する際に、該ブラシ
毛の前記平坦な側面が徐々に車体面に当たるようにな
り、従って、該側面が前記樹脂ブロックのスライス面で
あって凹凸が無数に存する粗面であっても、それと車体
面との接触音を効果的に低減することができるため、洗
車機の運転音低減に寄与することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る洗車機の概略正面図
【図2】サイドブラシの拡大横断面図(図1の2−2線
拡大断面図)
拡大断面図)
【図3】サイドブラシの回転軸外周部付近を示す展開図
(図2の3−3線断面図)
(図2の3−3線断面図)
【図4】シート状洗浄体の、回転軸に取付ける前の状態
を示す単体展開図
を示す単体展開図
【図5】図2の5−5線拡大図
【図6】合成樹脂成形ブロックよりシート状洗浄体をス
ライスして製造する過程を説明するための斜視図
ライスして製造する過程を説明するための斜視図
【図7】各ブラシ毛が車体面に接触する際の状態を簡略
的に示す図であって、(a)は本発明の実施例を示し、
(b)は参考例を示す
的に示す図であって、(a)は本発明の実施例を示し、
(b)は参考例を示す
2・・・・回転軸(回転体) 3・・・・シート状洗浄体 3a・・・基端部 3b・・・両端部(自由端部) 4・・・・ブラシ毛 4s・・・第1側面(平坦な側面) B・・・・成形ブロック Bb・・・サイドブラシ Bt・・・トップブラシ L・・・・回転軸線 s・・・・スリット V・・・・自動車(車両)
Claims (1)
- 【請求項1】 無数の独立気泡を有する合成樹脂発泡体
よりなるブロックをスライスして形成した複数のシート
状洗浄体の基端部が回転体の外周にその回転軸線に略沿
うようにそれぞれ取付けられていて、その各洗浄体の自
由端側が該回転体の略放射方向に延びており、 前記各洗浄体の自由端部には、それを複数のスリットに
より細分化して、互いに平行に並ぶ横断面方形状の複数
のブラシ毛が形成されており、 その各ブラシ毛の、前記ブロックのスライス面で形成さ
れる平坦な側面が、該各ブラシ毛の先端側から見て前記
回転体の回転軸線に対し傾斜するように、前記各洗浄体
基端部の前記回転体に対する取付位置が設定されている
ことを特徴とする、洗車機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125315A JP2002316622A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 洗車機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125315A JP2002316622A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 洗車機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002316622A true JP2002316622A (ja) | 2002-10-29 |
Family
ID=18974559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125315A Pending JP2002316622A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 洗車機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002316622A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009018597A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Kowa Co Ltd | 洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機 |
US7743454B2 (en) * | 2002-12-06 | 2010-06-29 | Favagrossa Edoardo S.R.L. | Washing brush for automatic motor vehicle washing systems |
JP2014210449A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 株式会社ダイフク | 洗車機 |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125315A patent/JP2002316622A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7743454B2 (en) * | 2002-12-06 | 2010-06-29 | Favagrossa Edoardo S.R.L. | Washing brush for automatic motor vehicle washing systems |
JP2009018597A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Kowa Co Ltd | 洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機 |
JP2014210449A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 株式会社ダイフク | 洗車機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040906 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060419 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060619 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060712 |