JP2002316427A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002316427A
JP2002316427A JP2001120567A JP2001120567A JP2002316427A JP 2002316427 A JP2002316427 A JP 2002316427A JP 2001120567 A JP2001120567 A JP 2001120567A JP 2001120567 A JP2001120567 A JP 2001120567A JP 2002316427 A JP2002316427 A JP 2002316427A
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JP2001120567A
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Yasunari Kabasawa
康成 椛澤
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺印字ヘッドを備えて空吐出の時間浪費の無
い実質的な高速印字を行うインクジェットプリンタを提
供する。 【解決手段】カラー用の長尺印字ヘッド20の多数のノ
ズル25を4列に備えたインク吐出面24に近接し対向
して、インク吸収体27を備えた空吐出受け部26が設
けられ、これらの間に、ワイヤ用プーリ34と給送ロー
ラ28及び搬送ローラ29の円周面に沿って形成された
溝33とに掛け回されて循環移動する無端ワイヤ35の
上部循環移動部が用紙を案内すべく配置される。そして
無端ワイヤ35の下部循環移動部に当接してワイヤクリ
ーニング部36が配設される。印字時には先行する用紙
P1と次の用紙P2が搬送される間において印字部に用
紙が存在しないタイミングで空吐出が行われる。空吐出
インクはインクは吸収体26に吸収され、無端ワイヤ3
5の上部循環移動部の上面に付着したインクはワイヤク
リーニング部36を通過した際に清掃される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺印字ヘッドを
備えて高速に印字を行うインクジェットプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット方式のプリンタが
広く用いられている。これらのインクジェット方式によ
るプリンタには、サーマル式又はピエゾ式の印字ヘッド
が備えられている。サーマル式の印字ヘッドは、インク
を加熱し気泡を発生させてその圧力でインク滴を飛ばす
ものであり、ピエゾ式の印字ヘッドは、ピエゾ抵抗素子
(圧電素子)の変形によってインク滴を飛ばすものであ
る。
【0003】これらは、色材たるインクをインク滴にし
て直接記録紙に向かって吐出して印字を行うから、粉末
状の印材であるトナーを用いる電子写真方式と比較した
場合、印字エネルギーが低くて済み、インクの混合によ
ってカラー化が容易であり、印字ドットを小さくできる
ので高画質であり、印字時の騒音が少なく、このため特
にパーソナル用プリンタとして広く用いられている。
【0004】また、そのようなパーソナル用プリンタと
しては、比較的軽便なシリアル式のプリンタが主流とな
って広く用いられている。シリアル式のプリンタは、小
型の印字ヘッドとインクカートリッジが一体になって用
紙の幅方向に往復移動しながら、縦方向に搬送される用
紙面に文字や画像を印字(印刷)する。
【0005】図5(a) は、一例として、そのような従来
のシリアル式のプリンタに備えられているサーマル式ル
ーフシュータ型の印字ヘッドのインク吐出面を模式的に
示す平面図であり、同図(b) は、そのA−A′断面矢視
図、同図(c) は、この印字ヘッドが製造されるシリコン
ウェハを示す図である。同図(c) に示すように、印字ヘ
ッド1は、単結晶のシリコンウェハ2の上で、LSI形
成処理技術と薄膜形成処理技術とにより形成され、完成
後にシリコンウェハ2から個々に切り出されて採取され
る。
【0006】個々の印字ヘッド1のインク吐出面には、
同図(a) に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4種類の
インクを吐出する4列のノズル列3が形成されている。
1列のノズル列3には多数のノズル4が例えば25.4
mm当り300ドットの解像度(1mm当り約12個の
密度)で縦1列に並んで配置されている。これらの各ノ
ズル列3には不図示のインクカートリッジから各ノズル
列3に対応する色インクがそれぞれ供給される。
【0007】この印字ヘッド1の内部構成は、同図(b)
に示すように、チップ基板5上に、LSIからなる駆動
回路6と薄膜からなる抵抗発熱部7が形成され、この抵
抗発熱部7の一方の端部と駆動回路6を結ぶ個別配線電
極8が形成され、更に抵抗発熱部7の他方の端部と給電
用端子9とを接続する共通電極11が形成されている。
そして、これらの上に隔壁12が積層されている。上記
の抵抗発熱部7は、後から形成されるノズル列3の個々
のノズル4に対応して配設される。
【0008】更にチップ基板5の面には、上記の抵抗発
熱部7の配列方向に平行に延在するインク供給溝13
と、このインク供給溝13に連通してチップ基板5の裏
面(同図(b) では上面)に貫通するインク供給孔14が
穿設されており、これらの上からオリフィス板15が隔
壁12上に接着されて積層されている。これにより、オ
リフィス板15の下には、隔壁12の厚さに対応する高
さおよそ10μmのインク通路16が、抵抗発熱部7と
インク供給溝13間に形成される。この後、オリフィス
板15に、インクを吐出する上述のノズル4が形成され
る。同図(a) に示すシリコンウェハ2の直径が例えば6
×25.4mmであるとすると、上述したような印字ヘ
ッド1を90個以上採取することができる。
【0009】ところで、情報通信システムの一翼を担う
ものとして近年プリンタの需要が急激に増えており、そ
の需要の増加に伴って印字の高速化の要望が高まってい
る。一方、上述したシリアル式のプリンタでは、印字を
高速に行うためには印字ヘッドとインクカートリッジを
主走査方向に高速に往復移動させる必要がある。しか
し、それでは駆動の負荷が大きくなり過ぎて装置が早期
に疲労し、実用的でない。つまりシリアル式のプリンタ
は、高速化が構造的に困難である。
【0010】そこで、上記の小さな印字ヘッドを千鳥足
状に互い違いに親基板上に配設して長尺の印字ヘッドを
作成し、又は最初から大きなガラス基板上に長尺の印字
ヘッドを作成するなどして、この長尺の印字ヘッドを用
紙の印字主走査方向(用紙幅方向)に平行にプリンタ本
体に固定し、用紙のみを搬送して印字するライン式のプ
リンタが一部実用化され、また種々の形態のものが提案
されている。このようなライン式のプリンタは、機構的
な動作は用紙を搬送するだけであるので、駆動負荷が小
さく、その構成自体が高速性を備えている。
【0011】ところで一般にプリンタは、紙面を真っ黒
にベタ印字する場合と比較した文字を印字する場合の印
字率は5%弱程度といわれており、したがって、印字ヘ
ッドのインク吐出面に並んだ全てのノズル4が常に使用
されているわけではない。むしろ印字中でも使用されな
い(休止している)ノズルの方が多いと考えてよいもの
である。
【0012】したがって、インクジェットプリンタの印
字ヘッドは、使用しないノズル内のインクが乾燥して増
粘することによってノズルが目詰まりして印字不良を引
き起こさないように、印字動作の途中で定期的に空吐出
(印字を伴わないインクの吐出、回復吐出ともいう)を
行ってノズルの良好な通りを維持する必要がある。
【0013】そして、従来は、この空吐出を行う場合に
は、印字動作つまり用紙の搬送を中断し、印字ヘッドを
印字面から離隔させ、プリンタ本体内に設けた空吐出用
のキヤッピング部材を印字ヘッドに対応するよう移動さ
せる又は印字ヘッドの方をキヤッピング部材の方へ移動
させて、空吐出を行うようにしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように空吐出はノズルの目詰まりを予防するために行
うものであるため、印字率によっては、連続印字を行っ
ている途中であっても一旦印字動作を中断して空吐出の
動作に切り替わる場合がある。また、文章と画像あるい
は帳表といったような異なった複数種類の印字データを
出力する場合にも、印字出力するファイル毎に空吐出の
動作を行うようにしなければ印字品質が保証されない。
【0015】そして、長尺印字ヘッドを用いたラインプ
リンタは確かに印字速度は速いものの、その印字動作の
途中で上記のように空吐出を行うため、その空吐出を行
う動作に時間を取られて最終的には処理量の低下を招
き、全体としてカタログで宣伝している仕様通りの印字
速度が保証されないという問題が発生する。
【0016】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
長尺印字ヘッドを備えて空吐出を行う場合に、印字ヘッ
ドを印字面から離隔させ、プリンタ本体内に設けた空吐
出用のキヤッピング部材を印字ヘッドに対応するよう移
動させる又は印字ヘッドの方をキヤッピング部材の方へ
移動させて、空吐出を行うようなことのない、即ち空吐
出時に時間浪費の無い実質的な高速印字を行うインクジ
ェットプリンタを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
インクジェットプリンタの構成を述べる。本発明のイン
クジェットプリンタは、主走査方向に多数配列された印
字素子を有するインクジェット式の印字ヘッドと、該印
字ヘッドのインク吐出面に対向して配置され該印字ヘッ
ドから空吐出されたインクを吸収するインク吸収手段
と、上記印字ヘッドのインク吐出面と上記インク吸収手
段との間に用紙を案内するための無端状の案内手段と、
該案内手段に付着した上記インクを清掃する清掃手段
と、を有して構成される。
【0018】このインクジェットプリンタは、例えば請
求項2記載のように、印字中に上記案内手段を駆動する
駆動手段を更に有して構成され、その駆動手段は、例え
ば請求項3記載のように、上記印字ヘッドから上記イン
クが空吐出された後に上記案内手段を駆動するように構
成される。
【0019】また、このインクジェットプリンタは、例
えば請求項4記載のように、上記印字ヘッドのインク吐
出面と上記インク吸収手段との間に上記用紙が存在しな
いタイミングで上記インクの空吐出を行うよう制御する
空吐出制御手段を更に設けて構成され、また、例えば請
求項5記載のように、上記案内手段は無端ワイヤから成
り、上記駆動手段は溝を円周に沿って有する回転ローラ
からなり、上記溝に上記無端ワイヤが嵌入して駆動さ
れ、上記ワイヤの直径Dwと上記溝の深さHrとの関係
はDw<Hrであるように構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a),(b) は、一実施の形
態におけるラインプリンタの主要部の構成を示す図であ
る。
【0021】図2は、上記のラインプリンタの長尺印字
ヘッドのみ取り出して示す斜視図である。尚、図1(a)
に示す長尺印字ヘッド20は図2の矢印B方向から見た
図を示しており、図1(b) は図1(a) に示す構成を図1
(a) の矢印Cの方向から見た部分破断図を示しており、
そして、図1(a) は図1(b) のD−D′断面矢視図であ
る。
【0022】先ず、このラインプリンタに使用される図
2に示す長尺印字ヘッド20は、ルーフシュータ型の印
字ヘッドであり、4個の単色印字ヘッド21がネジ22
で一体に組み付けられてカラー用の印字ヘッドを構成し
ている。各単色印字ヘッド21は、長尺基板に図5(b)
に示したような内部構成を備えている。
【0023】但し、本例では、図2のように駆動回路2
3は各単色印字ヘッド21の側面に後付けで配設されて
おり、また、これら単色印字ヘッド21のインク吐出面
24には、A4判の用紙に印刷が可能なだけの例えば4
800個という多数のノズル25(図ではインク吐出面
24の両端にのみ図示している)が一列に並んで配設さ
れている。個々のノズル25は、特には図示しない内部
の抵抗発熱部と一対になって(図5のノズル4及び抵抗
発熱部7参照)印字素子を構成している。これらの各単
色印字ヘッド21のノズル25からはノズル列ごとにそ
れぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの色イン
クが吐出されるように構成されている。
【0024】そして、図1(a),(b) に示すように、この
ラインプリンタの主要部は、長尺印字ヘッド20のイン
ク吐出面24に近接して対向配置された空吐出受け部2
6を備えており、この空吐出受け部26にはインク吸収
手段としてのインク吸収体27が収容されている。イン
ク吸収体27の上面は外部に露出しており、この露出面
に長尺印字ヘッド20が後述するように空吐出を行った
とき、そのインクを体内に吸収する。
【0025】この空吐出受け部26つまりインク吸収体
27の露出面と長尺印字ヘッド20との間を用紙P(P
1、P2)が同図(a) の矢印Eで示すように上流側から
下流側へと搬送されて、長尺印字ヘッド20による印字
が実行される。この用紙Pを搬送するために、長尺印字
ヘッド20の上流側には、案内手段且つ駆動手段として
の給送ローラ28が配設され、下流側にはこれも案内手
段且つ駆動手段としての搬送ローラ29が配設されてい
る。そして、給送ローラ28には押圧ローラ31が上か
ら押圧しており、搬送ローラ29には拍車ローラ32が
上から当接している。
【0026】給送ローラ28及び搬送ローラ29は、そ
の周面に沿って形成された複数の溝33をそれぞれ有し
ており、これらの溝33に対応する位置の給送ローラ2
8及び搬送ローラ29のそれぞれ下方外側寄りに、上記
の溝33の数だけのワイヤ用プーリ34が配置されてい
る。上記の給送ローラ28と搬送ローラ29は不図示の
モータとその駆動系に連結され、少なくとも一方或いは
連動して駆動される。
【0027】そして、給送ローラ28と搬送ローラ29
との間には、上記の溝33に嵌入しワイヤ用プーリ34
に係合する案内手段としての無端ワイヤ35が循環移動
すべく掛け回されいる。無端ワイヤ35の上部循環移動
部は長尺印字ヘッド20のインク吐出面24とインク吸
収体27の上部露出面との間に配置される。また、無端
ワイヤ35の下部循環移動部に当接して、清掃手段とし
てのワイヤクリーニング部36が配設されている。
【0028】図3は、上記ラインプリンタのシステム構
成を示すブロック図である。同図に示すように、このラ
インプリンタ40は、空吐出制御手段としてのMPU(m
icroprocessing unit) 41と、このMPU41にバス
42を介して接続されたI/F(インターフェース)4
3、メモリA44、及びヘッド制御部45、並びに上記
I/F43に接続されたメモリB46及びヘッド制御部
45に接続されたメモリC47、更に、ヘッド制御部4
5には上記の長尺印字ヘッド20を印字駆動するドライ
バ48が接続されている。
【0029】このラインプリンタ40には、ホスト機器
である例えばPC(パーソナルコンピュータ)49から
I/F43を介して印字データ及び制御データが入力す
る。MPU41は、I/F43を介しメモリB46を制
御しながら上記の印字データ及び制御データを受信す
る。また、MPU41には、各部を監視する不図示のセ
ンサの出力51が入力し、MPU41からは用紙Pを搬
送させる給送ローラ28や搬送ローラ29を駆動する不
図示のモータを回転させるモータ駆動信号52が出力さ
れる。
【0030】MPU41は、上記受信した印字データ
を、ヘッド制御部45を介してメモリC47に1ライン
毎の印字データを展開し、その展開した印字データをド
ライバ48に転送する。また、MPU41は、後述する
ように、所定のタイミングで長尺印字ヘッド20に空吐
出を行わせるようにドライバ48を制御する。
【0031】上記のような構成のラインプリンタ40の
主要部の動作を、再び図1(a) 及び図1(b) を用いて説
明する。先ず、不図示のモータに連結する駆動機構によ
り給送ローラ28及び搬送ローラ29が回転駆動され
る。これにより、一方では、給送ローラ28及び搬送ロ
ーラ29の溝33に嵌入して張設されている無端ワイヤ
35が溝33との摩擦によって給送ローラ28及び搬送
ローラ29の回転に伴われて循環移動し、他方では、用
紙Pが用紙搬送方向上流側から給送ローラ28と押圧ロ
ーラ31によって狭持されて図1(a) の矢印Eで示すよ
うに搬送され、長尺印字ヘッド20のインク吐出面24
と無端ワイヤ35の上部循環移動部とが対向する印字部
を、循環移動する無端ワイヤ35に案内されながら通過
していく。
【0032】このとき、無端ワイヤ35は、用紙Pを搬
送案内すると共に上記印字部におけるプラテンの役目を
兼ねている。そして、長尺印字ヘッド20は印字データ
に基づいて印字駆動され、これにより、用紙Pの上面に
文字や画像が印字されていく。そして、印字が進行する
に従い、用紙Pの搬送は搬送ローラ29と拍車ローラ3
2との挟持による搬送へと引き継がれる。やがて、用紙
Pへの印字が終了し、用紙Pが図1(a) の用紙P1の位
置から用紙P2の位置へと移動して、印字部に用紙が存
在しないタイミングとなったとき、長尺印字ヘッド20
による空吐出受け部26への空吐出が行われる。
【0033】このように、本例のラインプリンタ40で
は、用紙の搬送動作を停止することなく、長尺印字ヘッ
ド20の移動や空吐出受け部26の移動を行うこともな
く、空吐出の動作を行うことができる。この空吐出され
たインクはインク吸収体27に吸収される。また、この
とき空吐出された一部のインクは無端ワイヤ35の上部
循環移動部の上面に付着するが、無端ワイヤ35がその
まま循環移動を続けることによって、そのインク付着部
がワイヤクリーニング部36の配設部を通過し、ワイヤ
クリーニング部36によって清掃されて再び上部循環移
動部となる。これにより、次の印字処理で搬送されてく
る用紙Pの裏面を付着インクで汚すような虞がなくな
る。上記の付着インクは、細い無端ワイヤ35の表面の
みであるので、清掃処理は容易であり、ワイヤクリーニ
ング部も簡単なもので構成できる。
【0034】尚、上記空吐出されてインク吸収体27に
吸収されたインクは、後で廃棄されるが、これに限るこ
となく、各単色印字ヘッド21毎に特には図示しないイ
ンク回収容器とインクタンクへのパイプを設けて、空吐
出インクをインクタンクに還流させるような構造にして
もよい。或いはインク吸収体のインク吸収容量をプリン
ターの製品寿命まで充分に吸収できる容量に設定してお
けば、廃棄等の処置が不要となる。
【0035】図4(a),(b) は、上記の無端ワイヤ35と
給送ローラ28及び搬送ローラ29の溝33との関係を
示す図である。同図(a),(b) に示すように、給送ローラ
28及び搬送ローラ29の溝33は、側面33−1が末
広がり状に傾斜しており、これにより無端ワイヤ35は
溝33の底部とのみ接触して駆動される。したがって、
無端ワイヤ35の上部に付着した空吐出インクが溝33
に移転して二次汚染を引き起こすようなことはない。
【0036】また、更に無端ワイヤ35の直径Dwは、
溝33の深さHrよりも小さい、すなわちDw<Hrの
関係になるように構成され、無端ワイヤ35の上面が給
送ローラ28や搬送ローラ29の周面よりも内側にある
ようにしているので、これによって、ますます無端ワイ
ヤ35の上部に付着した空吐出インクが溝33に移転す
る虞がなくなる。尚、上述のようにDw<Hrの関係に
することにより溝33の形状は、側面33−1が末広が
り状に傾斜した形状でなく、例えば単に「コ」字状の形
状であっても空吐出インクが溝33に付着するのを可及
的に少なくすることができる。
【0037】尚、無端ワイヤ35は、用紙搬送中は固定
して単に用紙を案内するのみとし、空吐出後に循環移動
して表面のインクを清掃するようにしても良い。但し、
この場合は、特には図示しないが、上述した実施形態と
は別に、給送ローラ28や搬出ローラ29の駆動とは独
立した無端ワイヤのみの駆動機構を設けるようにする必
要がある。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、空吐出受け部を長尺印字ヘッドに対向させて固定
配置するので、空吐出を行うためのヘッド移動機構又は
空吐出受け部の移動機構を設けることなく、先の用紙搬
送と後の用紙搬送の間に空吐出を行うことができ、これ
により、実質的に処理量の多い高速印字が可能となる。
【0039】また、空吐出を行うためのヘッド移動機構
又は空吐出受け部の移動機構を設けないので、全体とし
て構成が簡素化され、これにより、近年のOA機器の小
型化の要望に沿ったラインプリンタを提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b) は一実施の形態におけるラインプリン
タの主要部の構成を示す図である。
【図2】ラインプリンタの長尺印字ヘッドのみ取り出し
て示す斜視図である。
【図3】ラインプリンタのシステム構成を示すブロック
図である。
【図4】(a),(b) は無端ワイヤとローラの溝との関係を
示す図である。
【図5】(a) は従来のシリアル式プリンタに備えらるサ
ーマル式印字ヘッドのインク吐出面を模式的に示す平面
図、(b) はそのA−A′断面矢視図、(c) はこの印字ヘ
ッドが製造されるシリコンウェハを示す図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 シリコンウェハ 3 ノズル列 4 ノズル 5 チップ基板 6 駆動回路 7 抵抗発熱部 8 個別配線電極 9 給電用端子 11 共通電極 12 隔壁 13 インク供給溝 14 インク供給孔 15 オリフィス板 16 インク通路 20 長尺印字ヘッド 21 単色印字ヘッド 22 ネジ 23 駆動回路 24 インク吐出面 25 ノズル 26 空吐出受け部 27 インク吸収体 28 給送ローラ 29 搬送ローラ 31 押圧ローラ 32 拍車ローラ P(P1、P2) 用紙 33 溝 33−1 側面 34 ワイヤ用プーリ 35 無端ワイヤ 36 ワイヤクリーニング部 40 ラインプリンタ 41 MPU(micro processing unit) 42 バス 43 I/F(インターフェース) 44 メモリA 45 ヘッド制御部 46 メモリB 47 メモリC 48 ドライバ 49 PC(パーソナルコンピュータ) 51 センサの出力 52 モータ駆動信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に多数配列された印字素子を
    有するインクジェット式の印字ヘッドと、 該印字ヘッドのインク吐出面に対向して配置され該印字
    ヘッドから空吐出されたインクを吸収するインク吸収手
    段と、 前記印字ヘッドのインク吐出面と前記インク吸収手段と
    の間に用紙を案内するための無端状の案内手段と、 該案内手段に付着した前記インクを清掃する清掃手段
    と、 を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 印字中に前記案内手段を駆動する駆動手
    段を更に有することを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記印字ヘッドから前
    記インクが空吐出された後に前記案内手段を駆動するこ
    とを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドのインク吐出面と前記イ
    ンク吸収手段との間に前記用紙が存在しないタイミング
    で前記インクの空吐出を行うよう制御する空吐出制御手
    段を更に設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記案内手段は無端ワイヤから成り、前
    記駆動手段は溝を円周に沿って有する回転ローラからな
    り、前記溝に前記無端ワイヤが嵌入して駆動され、前記
    ワイヤの直径Dwと前記溝の深さHrとの関係はDw<
    Hrであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載のインクジェットプリンタ。
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