JP2002316363A - 光造形装置及び露光ユニット - Google Patents

光造形装置及び露光ユニット

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JP2002316363A
JP2002316363A JP2001274360A JP2001274360A JP2002316363A JP 2002316363 A JP2002316363 A JP 2002316363A JP 2001274360 A JP2001274360 A JP 2001274360A JP 2001274360 A JP2001274360 A JP 2001274360A JP 2002316363 A JP2002316363 A JP 2002316363A
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laser
light source
light
fiber
optical
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JP2001274360A
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English (en)
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Kazuhiko Nagano
和彦 永野
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • B29C64/124Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified
    • B29C64/129Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified characterised by the energy source therefor, e.g. by global irradiation combined with a mask
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C35/08Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速且つ高精細な造形を可能とする光造形装置
を提供する。 【解決手段】XY位置決め機構20により露光ユニット
18の第1の位置が決定されると、第1の位置に応じた
所定面積の領域16の画像データに応じて、DMD28
のマイクロミラー40がオンオフ制御され、光源22か
ら光ビームが出射された光ビーム14が光ファイバ24
及びホモジナイザ光学系26を介してDMD28へ入射
されて、画像データに応じて各画素毎に変調される。反
射ミラー32の方向に反射された光ビーム14は、集光
レンズ30により集光され、反射ミラー32により光硬
化性樹脂12表面の方向に反射され、光硬化性樹脂12
表面の所定面積の領域16内が光ビーム14で露光され
て、露光された部分が硬化する。同様にして、露光ユニ
ット18の移動と露光とを繰り返すことにより、光硬化
性樹脂12の表面全体を露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光造形装置及び露
光ユニットに係り、詳しくは、光硬化性樹脂を光ビーム
で露光して3次元モデルを造形する光造形装置、及びこ
の光造形装置に好適に使用することができる露光ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
3次元CAD(Computer Aided Design)システムの普
及に伴い、3次元CADによりコンピュータ上の仮想空
間に作成された3次元形状を、CADデータに基づき光
硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元モデルを造形す
る光造形システムが利用されている。この光造形システ
ムでは、コンピュータ上でCADデータを所定間隔でス
ライスして複数の断面データを作成し、各断面データに
基づいて液状の光硬化性樹脂の表面をレーザ光で走査し
て層状に硬化させ、樹脂硬化層を順次積層して3次元モ
デルを造形する。光造形方法としては、上方開放型の槽
内に液状の光硬化性樹脂を貯留しておき、光硬化性樹脂
の液面近くに配置した造形テーブルを樹脂の自由液面か
ら順次沈下させながら樹脂硬化層を積層する自由液面法
が広く知られている。
【0003】従来、この光造形システムに使用される光
造形装置には、「丸谷洋二:光造形システムの基礎・現
状・問題点、型技術、第7巻第10号、pp18−2
3,1992」に示されるように、レーザプロッタ方式
により走査を行うものと可動ミラー方式により走査を行
うものとがあった。
【0004】レーザプロッタ方式による光造形装置を図
32に示す。この装置では、レーザ光源250から発振
されたレーザ光は、シャッタ252を備えた光ファイバ
254を通ってXYプロッタ256に到達し、XYプロ
ッタ256から容器260内の光硬化性樹脂262の液
面266に照射される。また、X位置決め機構258a
とY位置決め機構258bとを備えたXY位置決め機構
258により、XYプロッタ256のX方向、Y方向の
位置が制御される。従って、XYプロッタ256をX方
向、Y方向に移動させながら、シャッタ252によりX
Yプロッタ256から照射されるレーザ光を断面データ
に応じてオンオフ制御することで、液面266の所定部
分の光硬化性樹脂262を硬化させることができる。
【0005】しかしながら、レーザプロッタ方式による
光造形装置では、シャッタ速度やプロッタの移動速度に
は限界があり、造形に長時間を要する、という問題があ
る。
【0006】次に、従来のガルバノメータ・ミラーを用
いた可動ミラー方式による光造形装置を図33に示す。
この装置では、レーザ光270は、X軸回転ミラー27
2、Y軸回転ミラー274に反射されて光硬化性樹脂2
62に照射される。X軸回転ミラー272はZ軸を回転
軸として回転することで照射位置のX方向の位置を、Y
軸回転ミラー274はX軸を回転軸として回転すること
で照射位置のY方向の位置を制御する。この可動ミラー
方式では、レーザプロッタ方式に比べ走査速度を上げる
ことができる。
【0007】しかしながら、可動ミラー方式による光造
形装置においても、微小なレーザスポットで走査するた
めに、例えば2〜12m/sの高速走査を行っても、1
0センチメートル立方程度の3次元モデルの造形に8〜
24時間もの時間を要する等、造形に長時間を要してい
る。また、レーザ光270は、Y軸回転ミラー274に
所定範囲の角度で入射した場合にしか反射されないため
照射領域が限定される。そこで、照射領域を広げるため
にY軸回転ミラー274を光硬化性樹脂262から離れ
た高い位置に配置すると、レーザスポットの径が大きく
なって位置決め精度が悪くなり、造形精度が低下する、
という問題がある。また、Y軸回転ミラー274の回転
角度を大きくした場合にも、照射範囲は拡大するが、同
様に位置決め精度が悪くなり、ピン・クッション・エラ
ーが増加する。更に、ガルバノメータ・ミラーを用いた
光造形装置には、歪み補正や光軸調整などの光学系の調
整が複雑である、光学系が複雑で装置全体が大型化す
る、といった問題もある。
【0008】また、いずれの方式による光造形装置にお
いても、レーザ光源としては高出力の紫外線レーザ光源
が使用され、従来はアルゴンレーザ等のガスレーザまた
はTHG(第3高調波)による固体レーザが一般的であ
ったが、ガスレーザはガスの充填等のメンテナンスが面
倒であることに加え、高価であり光造形装置の価格を引
き上げ、冷却用チラー等の付帯設備が必要で装置全体が
大型化する。THG固体レーザにおいては、Qスイッチ
のパルス動作であり、繰り返しスピードが遅く、高速露
光には不適切であった。また、THG光を用いるために
波長変換効率が悪く高出力化できないことに加え、励起
半導体レーザとして高出力のものを用いなければなら
ず、非常にコストの高いものであった。
【0009】この問題に鑑み、特開平11−13864
5号公報には、単一のピクセルより大きなサイズのスポ
ットで露光領域を照射することができる光源を複数備
え、複数の光源によりピクセルを多重露光する光造形装
置が提案されている。この装置では、複数の光源により
ピクセルを多重露光するので、個々の光源の出力は小さ
くてもよいため、安価な発光ダイオード(LED)を光
源として使用することができる。
【0010】しかしながら、特開平11−138645
号公報に記載の光造形装置では、各光源のスポットサイ
ズは単一のピクセルより大きいため、高精細な造形には
使用できず、また、複数の光源によってピクセルを多重
露光するため動作に無駄が多く、造形に長時間を要す
る、という問題もある。また、光源の数が増えることで
露光部が大型化する、という問題もある。更に、LED
の出力光量で多重露光しても、充分な分解能が得られな
い虞もある。
【0011】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成さ
れたものであり、本発明の目的は、高速且つ高精細な造
形を可能とする光造形装置を提供することにある。本発
明の他の目的は、従来に比べて小型化されており、露光
手段に多数配列することができる露光ユニットを提供す
ることにある。本発明の更に他の目的は、安価な光造形
装置及び露光ユニットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の光造形装置は、光硬化性樹脂を光ビ
ームで露光して3次元モデルを造形する光造形装置であ
って、光硬化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域
を、光源から出射され画像データに応じて各画素毎に変
調された光ビームで露光する露光手段と、該露光手段を
光硬化性樹脂の表面に対し相対移動させる移動手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】第1の光造形装置では、露光手段が、光硬
化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源から
出射され画像データに応じて各画素毎に変調された光ビ
ームで露光するので、光硬化性樹脂の表面の複数画素を
含む所定領域を同時に硬化させることができ、高速造形
が可能となる。そして、移動手段がこの露光手段を光硬
化性樹脂の表面に対し相対移動させるので、露光手段に
より同時に露光される所定領域の面積を制限して、空間
分解能を向上させることができ、高精細な造形が可能と
なる。
【0014】この場合、露光手段は、光源と、該光源か
ら出射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に
変調する空間変調素子と、を含んで構成することができ
る。この空間変調素子は、デジタル・マイクロミラー・
デバイスで構成するのが好ましい。
【0015】また、本発明の第2の光造形装置は、光硬
化性樹脂を光ビームで露光して3次元モデルを造形する
光造形装置であって、光硬化性樹脂の表面の複数画素を
含む所定領域を、光源から出射され画像データに応じて
各画素毎に変調された光ビームで露光する走査機能を備
えた露光手段と、該露光手段を光硬化性樹脂の表面に対
し相対移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0016】第2の光造形装置では、露光手段が、光硬
化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源から
出射され画像データに応じて各画素毎に変調された光ビ
ームで露光するので、光硬化性樹脂の表面の複数画素を
含む所定領域を同時に硬化させることができ、高速造形
が可能となる。そして、露光手段が走査機能を備えてお
り、光硬化性樹脂の表面を走査すると共に、移動手段が
この露光手段を光硬化性樹脂の表面に対し相対移動させ
るので、露光手段により同時に露光される所定領域の面
積を制限して、空間分解能を向上させることができ、高
精細な造形が可能となる。
【0017】この場合、露光手段は、光源と、該光源か
ら出射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に
変調する空間変調素子を第1の走査方向(例えば、主走
査方向)に配列した空間変調素子アレイと、を含んで構
成することができる。この空間変調素子アレイにより、
光硬化性樹脂の表面が第1の走査方向に走査露光され
る。空間変調素子は、例えば、デジタル・マイクロミラ
ー・デバイス、または回折格子光バルブ(GLV:Grat
ing Light Valve)で構成することができる。なお、G
LVの詳細については米国特許第5311360号に記
載されている。
【0018】更に、露光手段は、光源と、該光源から出
射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調
する空間変調素子を第1の走査方向に配列した空間変調
素子アレイと、該第1の走査方向と交差する第2の走査
方向に走査する走査ミラーと、で構成することができ
る。この走査ミラー(可動ミラー、スキャナミラー)に
より、光硬化性樹脂の表面が第2の走査方向(例えば、
副走査方向)に走査露光される。また、移動手段は、露
光手段を、第1の走査方向及び第1の走査方向と交差す
る第2の走査方向に移動させる。
【0019】上記のいずれの光造形装置においても、露
光手段を複数設け、複数の露光手段の各々を光硬化性樹
脂の表面に対し各々独立に相対移動可能とすることによ
り、更に造形の高速化を図ることができる。
【0020】また、本発明の第3の光造形装置は、光硬
化性樹脂を光ビームで露光して3次元モデルを造形する
光造形装置であって、光硬化性樹脂の表面の複数画素を
含む所定領域を光源から出射され画像データに応じて各
画素毎に変調された光ビームで走査して露光する露光ユ
ニットを、アレイ状に複数配列した露光手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0021】第3の光造形装置では、露光手段にアレイ
状に配列された複数の露光ユニットの各々が、光硬化性
樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源から出射
され画像データに応じて各画素毎に変調された光ビーム
で走査して露光するので、高速且つ高精細な造形が可能
となる。
【0022】この光造形装置においては、露光ユニット
は、光源と、該光源から出射された光ビームを集光する
集光光学系と、該集光光学系により集光された光ビーム
を画像データに応じて各画素毎に変調する偏向素子と、
を含んで構成することができる。この露光ユニットは、
画像データに応じて各画素毎に変調する偏向素子を用い
ることにより、従来の2枚組の可動ミラーを用いる場合
に比べて小型化されている。このため露光手段に多数の
露光ユニットを配列することが可能であり、更に高速且
つ高精細な造形が可能となると共に、露光ユニット当り
の露光領域が小さくなるので、ピン・クッション・エラ
ーを略解消することができる。また、この露光ユニット
は、光源、集光光学系、及び偏向素子がパッケージ内に
封止されている形態とすることができる。偏向素子とし
ては、例えば、2次元マイクロ・スキャナを用いること
ができる。
【0023】本発明の光造形装置は、光源として、窒化
ガリウム系半導体レーザ、窒化ガリウム系半導体レーザ
で固体レーザ結晶を励起して得られたレーザビームを光
波長変換素子で波長変換して出射する半導体レーザ励起
固体レーザ、赤外領域の光を出射する半導体レーザでフ
ァイバを励起して得られたレーザビームを光波長変換素
子で波長変換して出射するファイバレーザまたはファイ
バアンプ、及び窒化ガリウム系半導体レーザでファイバ
を励起して得られたレーザビームを光波長変換素子で波
長変換して出射するファイバレーザのいずれかを備えて
いることが好ましい。
【0024】また、窒化ガリウム系半導体レーザをファ
イバに結合した第1のレーザ光源、複数の窒化ガリウム
系半導体レーザを合波光学系によりファイバに結合した
第2のレーザ光源、該第1のレーザ光源のファイバおよ
び第2のレーザ光源のファイバの少なくとも一方を線状
のレーザ光束が出射されるようにアレイ状に配列した線
状レーザ光源、及び該第1のレーザ光源および第2のレ
ーザ光源のファイバの少なくとも一方をスポット状のレ
ーザ光束が出射されるようにバンドル状に配列した面状
レーザ光源のいずれかのレーザ光源を用いてもよい。
【0025】これらのレーザ光源は、従来にない数10
ワット級の高出力レーザ光源であって、連続駆動または
パルス駆動されて、紫外を含む所定波長領域(350n
m〜420nm、好ましくは405nm)のレーザ光を
出射する。これらのレーザ光源を使用することにより、
高価なガスレーザやTHG固体レーザを使用する必要が
なくなり且つ従来にない高出力が実現できるので、従来
にない10倍以上の高速且つ高精細で安価な光造形装置
及び露光ユニットを提供することができる。
【0026】上記の光造形装置において、光源から出射
されるパルス駆動された光ビームで光硬化性樹脂の表面
を露光することにより、照射した光による熱の拡散が防
止され、更に高速且つ高精細な露光が可能となる。した
がって、パルス駆動されたレーザ光のパルス幅は短い方
がよく、好ましくは、1psec〜100nsec、よ
り好ましくは、1psec〜300psecが適してい
る。以上に述べたレーザ光源は従来にない高出力化がで
きるだけでなく、ピコ秒オーダーの短パルス発振も可能
であり、高速且つ高精細な露光が可能となる。紫外を含
む所定波長域としては、350nm〜420nmが好ま
しく、低コストな窒化ガリウム系半導体レーザを用いる
という点では、最も高出力化が期待できる405nmが
より好ましい。
【0027】具体的には、下記のレーザ光源を用いるこ
とができる。
【0028】(1)窒化ガリウム系半導体レーザ。例え
ば、ブロードエリア発光領域を有する窒化ガリウム系半
導体レーザ、10mm長バー型構造半導体レーザ、複数
の発光点を有する窒化ガリウム系半導体レーザチップに
よる半導体レーザでもよい。また、複数の発光点を有す
る窒化ガリウム系半導体レーザチップを複数実装するこ
とにより構成される特願2001−273849号に開
示されているアレイ型半導体レーザであれば、より高出
力を得ることができる。
【0029】(2)窒化ガリウム系半導体レーザで固体
レーザ結晶を励起して得られたレーザビームを光波長変
換素子で波長変換して出射する半導体レーザ励起固体レ
ーザ。例えば、希土類元素イオンとして少なくともPr
3+が添加された固体レーザ結晶、該固体レーザ結晶を励
起するレーザビームを出射する窒化ガリウム系半導体レ
ーザ、及び前記固体レーザ結晶を励起して得られたレー
ザビームを紫外領域の光に波長変換する光波長変換素子
を備えた半導体レーザ励起固体レーザである。
【0030】Pr3+が添加された固体レーザ結晶は、G
aN系半導体レーザにより励起されて、700〜800
nmの波長帯で効率良く発振する。つまり、例えば30
34の遷移によって、Pr3+の発振ラインである波長
720nmの赤外域の固体レーザビームを効率良く発振
させるので、この固体レーザビームを光波長変換素子に
より第2高調波に波長変換すれば、波長360nmの高
強度の紫外光を得ることができる。また、第3高調波を
発生させる場合のように構成が複雑化することがなく、
低コストの半導体レーザ励起固体レーザが実現される。
また、連続動作で容易に高効率の波長変換を行なうこと
ができ、高出力特性が得ることができる。
【0031】(3)窒化ガリウム系半導体レーザでファ
イバを励起して得られたレーザビームを光波長変換素子
で波長変換して出射するファイバレーザ。例えば、Er
3+、Ho3+、Dy3+、Eu3+、Sn3+、Sm3+、及びN
3+のうちの少なくとも1つとPr3+とが共ドープされ
たコアを持つファイバ、該ファイバを励起するレーザビ
ームを出射する窒化ガリウム系半導体レーザ、及び前記
ファイバを励起して得られたレーザビームを紫外領域の
光に波長変換する光波長変換素子を備えたファイバレー
ザである。
【0032】Er3+、Ho3+、Dy3+、Eu3+、S
3+、Sm3+、及びNd3+は、波長380〜430nm
に吸収帯があり、GaN系半導体レーザによって励起さ
れ得る。そして、励起された電子をPr3+の励起準位
(例えば3031)にエネルギー移動し、下準位に落
とすことにより、Pr3+の発振ラインである青、緑、赤
色領域の発振が可能となる。波長380〜430nmは
GaN系半導体レーザが比較的発振しやすい波長帯であ
り、特に波長400〜410nmは、現在提供されてい
るGaN系半導体レーザの最大出力が得られる波長帯で
あるので、Er3+、Ho3+、Dy3+、Eu3+、Sn3+
Sm3+、及びNd3+をGaN系半導体レーザによって励
起すれば、励起光の吸収量が大きくなり、高効率化およ
び高出力化が達成される。また、光学部品が少なくて簡
潔な構成となり、損失が低減され、温度安定領域も広く
なる。
【0033】なお、励起光源であるGaN系半導体レー
ザとしては、単一縦、横モード型のものを使用できるこ
とは勿論、その他ブロードエリア型、マルチアレイ型、
フェーズドアレー型、MOPA型、あるいはGaN系半
導体レーザを合波し、ファイバへ結合したファイバ型の
高出力タイプのものを1個または複数個使用することも
できる。また、ファイバレーザを励起光源とすることも
できる。このように高出力な励起光源を用いることによ
り、更なる高出力、例えばW(ワット)クラスの高出力
を得ることも可能である。また、(2)、(3)で述べ
た発光スペクトルの広いPr3+を用いたレーザは、モー
ドロックにより容易にpsecパルス駆動ができ、高繰
り返し動作も可能になる。さらに、psec発振のた
め、高効率波長変換ができる。
【0034】(4)赤外領域の光を出射する半導体レー
ザでファイバを励起して得られたレーザビームを光波長
変換素子で波長変換して出射するファイバレーザまたは
ファイバアンプ。例えば、Nd3+ドープ、Yb3+ドー
プ、またはEr3+とYb3+とが共ドープされたコアを持
つファイバ、該ファイバを励起する赤外領域のレーザビ
ームを出射する半導体レーザ、及び前記ファイバを励起
して得られたレーザビームを紫外領域の光に波長変換す
る光波長変換素子を備えたファイバレーザまたはファイ
バアンプである。光波長変換素子としては、THG(第
3高調波発生)素子、FHG(第4高調波発生)素子を
用いることができる。
【0035】ファイバレーザを用いることで、従来の固
体レーザに対して、励起光と発振ビームとのモードマッ
チングを向上させることができるので、高効率化するこ
とが可能になる。また、ファイバレーザ方式の場合にお
いては、モードロック機構を従来の固体レーザに対して
安定且つ低コストに構成することが可能であり、上記フ
ァイバレーザの発振スペクトルがブロードな希土類元素
を用いることで、短パルス駆動(psec)及び高繰り
返し動作(100MHz)が可能になる。その結果、波
長変換によるTHG光、FHG光を高効率にて得ること
が可能になる。
【0036】また、ファイバアンプの場合においても、
種光源に高繰り返し及び短パルス化が可能なLD光を用
いることによって、ファイバアンプにより高出力化する
ことが可能になり、且つ波長変換によるTHG光、FH
G光を高効率にて得ることが可能になる。以上のことか
ら、従来の固体レーザに対して高出力且つ高繰り返しの
紫外レーザ光を得ることが可能となる。その結果、高速
露光に適した低コストな光源となる。
【0037】(5)窒化ガリウム系半導体レーザをファ
イバへ合波したレーザ。例えば、特願2001−273
870号及び特願2001−273871号で開示され
ているように、複数の窒化ガリウム系半導体レーザを合
波光学系で合波結合することにより、ファイバから高出
力を得ることができる。複数のビームを出射する半導体
レーザチップによる半導体レーザを集光光学系によりフ
ァイバに合波したレーザでもよい。また、ブロードエリ
ア発光領域を有する窒化ガリウム系半導体レーザビーム
をファイバに合波してもよい。これらのファイバをアレ
イ状に配置して線状光源とすること、またはバンドル状
に配置して面状光源とすることにより、さらにを高出力
を得ることができる。
【0038】(6)また、光源は、複数のレーザ光源、
及び該複数のレーザ光源から出射されたレーサビームを
合波する合波光学系を含んで構成されていてもよく、レ
ーザ光源としては、上記(1)〜(5)のレーザ光源を
用いることができる。合波光学系を用いて複数のレーザ
光源から出射されたレーザビームを合波することによ
り、光源の高出力化を図ることができる。
【0039】特に、窒化ガリウム系半導体レーザは、半
導体レーザであるため、低コストなシステムを構成する
ことが可能である。また、窒化ガリウム系半導体レーザ
は、転移の移動度が非常に小さく、熱伝導係数が非常に
大きいため、赤外波長領域の光源に比べ非常に高いCO
D(Catastrophic Optical Damage)値を有している。
さらに、半導体レーザであるため、短周期で高いピーク
パワーを有するパルスによる繰り返し動作が可能であ
り、これにより、高速かつ高精細な露光を行うことがで
きる。したがって、窒化ガリウム系半導体レーザを光源
に使用することで、安価かつ高速・高精細な露光装置を
提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態に係る
光造形装置は、図1に示すように、上方に開口した容器
10を備えており、容器10内には液状の光硬化性樹脂
12が収容されている。容器10に収容された光硬化性
樹脂12の表面上方には、樹脂表面の複数画素を含む所
定面積の領域16を光ビーム14で露光する露光ユニッ
ト18が配置されている。露光ユニット18は、XY位
置決め機構20により、樹脂表面に対して水平方向(X
Y方向)に移動可能とされている。
【0041】XY位置決め機構20は、露光ユニット1
8を固定する固定台20a、固定台20aをX方向に移
動可能に支持する支持体20b、及び支持体20bを固
定台20aと共にY方向に移動可能に支持する支持体2
0cから構成されている。そして、固定台20aが支持
体20b上をX方向にスライドすることにより露光ユニ
ット18がX方向に移動されて、露光ユニット18のX
方向の位置が決められ、支持体20bが支持体20c上
をY方向にスライドすることにより露光ユニット18が
Y方向に移動されて、露光ユニット18のY方向の位置
が決められる。固定台20a及び支持体20bをスライ
ドさせる機構としては、ラックアンドピニオン、ボール
ねじ等がある。
【0042】露光ユニット18は、図1及び図2に示す
ように、例えば、約0.5Wのレーザ光を出射する光源
22から、例えば、コア径10μm〜200μmの光フ
ァイバに結合し、この光ファイバをバンドル状に多数本
(例えば、100本の)束ねられた光ファイバ束24を
介して入射された50W(=0.5W×100本)のレ
ーザ光14を平行光化すると共に、その波形を整形して
光軸に垂直な面内での強度分布を矩形状に変換する整形
光学系としてのホモジナイザ光学系26、2次元状に配
列されたマイクロミラーを備え、ホモジナイザ光学系2
6から入射された光ビームを例えば約100万画素の画
像データに応じて各画素毎に変調するデジタル・マイク
ロミラー・デバイス(DMD)28、DMD28から入
射された光ビームを集光する集光レンズ30、及び集光
レンズ30を透過した光ビームを光硬化性樹脂12の表
面の方向に反射する固定配置された反射ミラー32を備
えている。
【0043】なお、XY位置決め機構20、光源22及
びDMD28は、これらを制御するコントローラ(図示
せず)に接続されている。
【0044】光源22として、例えば、特願2001−
273870号に記載されているマルチモード窒化ガリ
ウム(GaN)系半導体レーザをファイバに合波結合し
たレーザ光源を用いることができる。この光源22は、
図3(A)に示すように、例えば8個のマルチモード窒
化ガリウム(GaN)系半導体レーザLD1、LD2、
LD3、LD4、LD5、LD6、LD7およびLD8
と、合波光学系34とから構成されている。GaN系半
導体レーザLD1〜LD8の発振波長は、発振可能な3
90〜410nmの範囲内で、高出力発振可能な波長が
選択され、例えば、395nm、396nm、397n
m、398nm、399nm、400nm、401n
m、402nmと1nmずつ異なる波長とされている。
なお、このときの各レーザの出力は全て共通の100m
Wである。
【0045】GaN系半導体レーザLD1〜LD8の各
々に対応して、各々から出射する発散光状態のレーザビ
ームB1〜B8を平行光化するコリメートレンズC1〜
C8が設けられている。
【0046】合波光学系34は、平行平板プリズム36
と、その一方の表面36aに貼着された狭帯域バントパ
スフィルタF3、F5およびF7と、平行平板プリズム
36の他方の表面36bに貼着された狭帯域バンドパス
フィルタF2、F4、F6およびF8とから構成されて
いる。これらの狭帯域バントパスフィルタF2〜F8は
各々、平行平板プリズム36の表面36aと粘着された
粘着面から入射される光を例えば反射率98%で反射
し、且つ粘着面と反対側から入射される所定波長域の光
を例えば透過率90%で透過するように形成されてい
る。図4には、これらの狭帯域バントパスフィルタF2
〜F8の透過スペクトルを、後述する狭帯域バントパス
フィルタF1の透過スペクトルと併せて示してある。
【0047】GaN系半導体レーザLD1〜LD8の各
々は、各々から出射したレーザビームB1〜B8が狭帯
域バントパスフィルタF2〜F8に対して5°の入射角
で入射するように配設されており、各GaN系半導体レ
ーザLD1〜LD8から出射した波長395nm、39
6nm、397nm、398nm、399nm、400
nm、401nm、402nmのレーザビームB1〜B
8は、平行平板プリズム36に入射した後、狭帯域バン
トパスフィルタF2〜F8で反射されながら1本に合波
され、波長多重された高出力(例えば、約0.5W)の
レーザビームBが平行平板プリズム36から出射し、レ
ンズC9によって集光され、コア径約10μm、NA=
0.3のマルチモードファイバ37に結合される。この
マルチモードファイバ37を図3(B)に示すように、
入射端面がバンドル状になるように配列し、例えば、1
00本バンドル化することで50Wの面状ビームを得
る。
【0048】DMD28は、図5(C)に示すように、
SRAMセル(メモリセル)38上に、微小ミラー(マ
イクロミラー)40が支柱により支持されて配置された
ものであり、多数の(数10万個から数100万個)の
微小ミラーであるピクセルを格子状に配列して構成され
たミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支
柱に支えられたマイクロミラー40が設けられており、
マイクロミラー40の表面にはアルミニウムが蒸着され
ている。なお、マイクロミラー40の反射率は90%以
上である。また、マイクロミラー40の直下には、ヒン
ジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの
製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのS
RAMセル38が配置されており、全体はモノリシック
(一体型)に構成されている。
【0049】DMD28のSRAMセル38にデジタル
信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラ
ー40が、対角線を中心としてDMD28が配置された
基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾け
られる。図6(A)は、マイクロミラー40がオン状態
である+α度に傾いた状態を示し、図6(B)は、マイ
クロミラー40がオフ状態である−α度に傾いた状態を
示す。従って、画像信号に応じて、DMD28の各ピク
セルにおけるマイクロミラー40の傾きを、図5(C)
に示すように制御することによって、DMD28に入射
された光はそれぞれのマイクロミラー40の傾き方向へ
反射される。なお、図5(C)には、DMD28の一部
を拡大し、マイクロミラー40が+α度又は−α度に制
御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミ
ラー40のオンオフ制御は、DMD28に接続されたコ
ントローラ(図示せず)によって行われる。なお、オフ
状態のマイクロミラー40により光ビームが反射される
方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0050】次に、以上説明した光造形装置の動作につ
いて図1を参照して説明する。コントローラ(図示せ
ず)によりXY位置決め機構20が駆動されて、露光ユ
ニット18がX方向及びY方向に移動されて、露光ユニ
ット18のX方向及びY方向の第1の位置が決定され
る。露光ユニット18の第1の位置が決定されると、光
源22から光ビームが出射され、露光ユニット18の第
1の位置に応じた所定面積の領域16の画像データがD
MD28のコントローラ(図示せず)に送信される。D
MD28のマイクロミラー40は、受信した画像データ
に応じてオンオフ制御される。
【0051】光源22から出射された光ビーム14は、
光ファイバ24を介してホモジナイザ光学系26に入射
され、ホモジナイザ光学系26により平行光化されると
共に、その波形が整形され光軸に垂直な面内での強度分
布が矩形状に変換されて、DMD28へ入射される。ホ
モジナイザ光学系26から入射された光ビーム14は、
図5(C)、図6において、DMD28のマイクロミラ
ー40がオン状態の場合には反射ミラー32の方向に、
マイクロミラー40がオフ状態の場合には光吸収体(図
示せず)の方向にそれぞれ反射される。即ち、DMD2
8へ入射された光ビーム14は、画像データに応じて各
画素毎に変調される。反射ミラー32の方向に反射され
た光ビーム14は、集光レンズ30により集光され、集
光された光ビーム14が反射ミラー32により光硬化性
樹脂12の表面の方向に反射される。これにより、光硬
化性樹脂12表面の所定面積の領域16内が光ビーム1
4で露光され、領域16内の光ビーム14で露光された
部分が硬化する。
【0052】第1の位置での所定面積の領域16の露光
が完了すると、XY位置決め機構20により、露光ユニ
ット18がX方向、Y方向に移動されて、露光ユニット
18のX方向及びY方向の第2の位置が決定され、上記
と同様にして、第2の位置に対応する所定面積の領域1
6が露光される。このように、露光ユニット18の移動
と露光とを繰り返すことにより、光硬化性樹脂12の表
面全体を露光することができる。
【0053】例えば、光硬化性樹脂12の表面上での光
ビームのスポット径を50μmとすると、100万(1
000×1000)画素のDMD28を備えた露光ユニ
ット18を用いた場合には、面積50mm×50mmの
領域16を同時に露光することができる。この場合、光
硬化性樹脂12表面の露光総面積が500mm×500
mmであるとすると、露光ユニット18の位置をずらし
ながら100回に分けて露光することにより、表面全体
を露光することができる。
【0054】以上の通り、本実施の形態に係る光造形装
置では、露光ユニットはDMDを備えているので、所定
面積の領域を同時に露光することができ、高速での造形
が可能となる。また、露光ユニットはXY位置決め機構
により移動可能とされており、露光ユニットの位置をず
らしながら複数回に分けて全体を露光することができる
ので、1つの露光ユニットで同時に露光する領域の面積
を制限して、空間分解能を向上させることができ、高精
細な造形が可能となる。
【0055】また、複数のGaN系半導体レーザと合波
光学系とから構成された光源は、高出力が得られると同
時に低コストであり、光造形装置全体の製造コストも低
減することができる。特に、アルゴンレーザ等のガスレ
ーザや固体レーザを使用している従来の光造形装置と比
較した場合には、安価で、メンテナンスが容易となり、
装置全体が小型化する、という利点がある。
【0056】また、露光ユニットの外に光源を配置し、
露光ユニットと光源とを光ファイバで結合したことによ
り、露光ユニットを軽量化することができ、XY位置決
め機構に掛かる負荷が軽減されて、露光ユニットを高速
移動させることができる。
【0057】なお、上記では、光源を複数のGaN系半
導体をファイバに合波結合したレーザ光源とする例につ
いて説明したが、光源を以下の(1)〜(6)のいずれ
かで構成してもよい。 (1)図7に示される、窒化ガリウム系半導体レーザ。
好ましくは、図19及び図20に示される複数の窒化ガ
リウム系半導体レーザより構成されるアレイ型半導体レ
ーザ。 (2)図8に示される、窒化ガリウム系半導体レーザで
固体レーザ結晶を励起して得られたレーザビームを光波
長変換素子で波長変換して出射する半導体レーザ励起固
体レーザ。 (3)図9に示される、窒化ガリウム系半導体レーザで
ファイバを励起して得られたレーザビームを光波長変換
素子で波長変換して出射するファイバレーザ。 (4)図10に示される、赤外領域の光を出射する半導
体レーザでファイバを励起して得られたレーザビームを
光波長変換素子で波長変換して出射するファイバレーザ
またはファイバアンプ。 (5)窒化ガリウム系半導体レーザをファイバに結合し
たレーザ光源、複数の窒化ガリウム系半導体レーザを合
波光学系によりファイバに結合したレーザ光源、図18
に示される以上のレーザ光源のファイバを線状のレーザ
光束が出射されるようにアレイ状に配列した線状レーザ
光源、及び以上のレーザ光源のファイバをスポット状の
レーザ光束が出射されるようにバンドル状に配列した面
状レーザ光源。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかのレーザ光源と合
波光学系とで構成されたレーザ光源。
【0058】図7に、上記(1)のブロードエリアの発
光領域を有するGaN系半導体レーザの積層構造の一例
を示す。この積層構造のGaN系半導体レーザでは、n
型GaN(0001)基板100上には、n型Ga1-z1
Alz1N/GaN超格子クラッド層102(0.05<
z1<1)、n型またはi型GaN光導波層104、I
1-z2Gaz2N(Siドープ)/In1-z3Gaz3N多重
量子井戸活性層106(0.01<z2<0.05、
0.1<z3<0.3)、p型Ga0.8A10.2Nキャリ
アブロッキング層108、n型またはi型GaN光導波
層110、p型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッ
ド層112、及びp型GaNコンタクト層114が順次
積層されている。p型GaNコンタクト層114上に
は、幅50μm程度のストライプ領域を除いて絶縁膜1
16が形成され、ストライプ領域にはp側電極118が
形成されている。また、n型GaN(0001)基板1
00の裏面には、n側電極120が形成されている。な
お、この半導体レーザの発振波長帯は440nmであ
り、発光領域幅が50μmであるので、得られる出力は
1W程度であり、電気−光変効率は15%である。この
半導体レーザをコア径500μmのファイバに10素子
からのレーザ光を入力し、10W出力のファイバ励起モ
ジュール122を得る。
【0059】図8に、上記(2)の窒化ガリウム系半導
体レーザで固体レーザ結晶を励起して得られたレーザビ
ームを光波長変換素子で波長変換して出射する半導体レ
ーザ励起固体レーザの一例を示す。この半導体レーザ励
起固体レーザは、励起光としてのレーザビーム121を
発する励起モジュール122、入射端が励起モジュール
122に光結合されたファイバF、ファイバFから出射
された発散光である上記レーザビーム121を集光する
集光レンズ124、Pr3+がドープされた固体レーザ媒
質であるLiYF4結晶(以下、Pr:YLF結晶と称
する)126、このPr:YLF結晶126の光出射側
に配置された共振器ミラー128、Pr:YLF結晶1
26と共振器ミラー128との間に配置された光波長変
換素子130、及びエタロン132を備えている。
【0060】光波長変換素子130は、非線形光学材料
である、MgOがドープされたLiNbO3結晶に周期
ドメイン反転構造が設けられて構成されている。周期ド
メイン反転構造の周期は、例えば、基本波波長を720
nm、第2高調波の波長を360nmとした場合、これ
らの波長に対して1次の周期となるように1.65μm
とされている。また、波長選択素子としてのエタロン1
32は、固体レーザを単一縦モード発振させて低ノイズ
化を実現する。
【0061】半導体レーザ122としては、例えば、I
nGaN活性層を有し、波長450nmで発振するブロ
ードエリア型のものを用いることができる。また、P
r:YLF結晶126の光入射側の端面126aには、
波長450nmの光は80%以上の透過率で良好に透過
させる一方、Pr3+の1つの発振線である波長720n
mに対して高反射率で、720nm以外のPr3+の発振
線400〜650nmおよび800nm以上に対しては
低反射率のコーティングが施されている。また、Pr:
YLF結晶126の光出射側の端面126bには、波長
720nmに対して低反射率で、その第2高調波波長3
60nmに対しては高反射率のコーティングが施されて
いる。一方、共振器ミラー128のミラー面128aに
は、波長720nmの光に対して高反射率で、波長36
0nmの光を95%以上透過させ、上記490〜650
nmおよび800nm以上の光に対しては低反射率のコ
ーティングが施されている。
【0062】この半導体レーザ励起固体レーザでは、半
導体レーザ122から出射された波長450nmのレー
ザビーム121は、上記端面126aを透過してPr:
YLF結晶126に入射する。Pr:YLF結晶126
はこのレーザビーム121によってPr3+が励起される
ことにより、波長720nmの光を発する。このときの
準位は3034と考えられる。そして、Pr:YLF
結晶126の端面126aと共振器ミラー128のミラ
ー面128aとで構成される共振器によりレーザ発振が
引き起こされて、波長720nmの固体レーザビーム1
23が得られる。このレーザビーム123は光波長変換
素子130に入射して、波長が1/2すなわち360n
mの第2高調波125に変換される。共振器ミラー12
8のミラー面128aには、前述の通りのコーティング
が施されているので、共振器ミラー128からは、略、
波長360nmの第2高調波125のみが出射する。
【0063】図10に、上記(4)の赤外領域の光を出
射する半導体レーザでファイバを励起して得られたレー
ザビームを光波長変換素子で波長変換して出射するファ
イバレーザの一例を示す。このファイバレーザは、TH
G(第3高調波発生)ファイバレーザであり、波長15
60nmのレーザビーム133を出射するパルス分布帰
還形半導体レーザ(パルスDFBレーザ)134、発散
光である上記レーザビーム133を平行光化するコリメ
ートレンズ136、平行光となったレーザビーム133
を集光する集光レンズ138、コリメートレンズ136
と集光レンズ138との間に配置されたハーフミラー1
42、Er3+及びYb3+が共ドープされたコアを持つフ
ァイバ140、ファイバ140から出射されたレーザビ
ーム133を集光する集光レンズ154、及び集光され
たレーザビーム133を入射させて波長変換波を得る波
長変換部156を備えている。
【0064】波長変換部156は、入射されたレーザビ
ーム133を1/2の波長(780nm)のレーザビー
ムに変換するSHG(第2高調波発生)素子158、及
び入射されたレーザビーム133を1/4の波長(39
0nm)のレーザビームに変換するFHG(第4高調波
発生)素子160から構成されている。SHG素子15
6及びTHG素子158は、非線形光学材料である、M
gOがドープされたLiNbO3に周期ドメイン反転構
造が設けられて構成されたバルク型波長変換結晶であ
る。
【0065】ハーフミラー142の反射光入射側には
(図中、ハーフミラー142の下方)には、波長940
nmのレーザビーム135を出射する半導体レーザ14
4が配置されている。ハーフミラー142と半導体レー
ザ144との間にはコリメートレンズ146が配置され
ている。
【0066】図10に示すように、ファイバ140にお
いて、レーザビーム133は、同じ波長1560nmの
蛍光からエネルギーを受けて増幅され、ファイバ140
の出射端面140bから出射される。出射された波長1
560nmのレーザビーム133は、集光レンズ154
で集光され、波長変換部156に入射され、入射された
レーザビーム133は、波長変換部156において、第
4高調波である波長390nmのレーザビーム137に
変換されて出射される。なお、このFHGファイバレー
ザでは、5Wの出力を得ることができる。
【0067】なお、波長変換部を、入射されたレーザビ
ームを1/2の波長のレーザビームに変換するSHG
(第2高調波発生)素子、及び入射されたレーザビーム
を1/3の波長のレーザビームに変換するTHG(第3
高調波発生)素子から構成することにより、THG(第
3高調波発生)ファイバレーザとすることができる。
【0068】また、図9に、上記(3)の窒化ガリウム
系半導体レーザを用いたファイバー入力励起モジュール
でファイバを励起して得られたレーザビームを光波長変
換素子で波長変換して出射するファイバレーザの一例を
示す。このファイバレーザは、SHG(第2高調波発
生)ファイバレーザであり、波長450nmのレーザビ
ーム173を出射するGaN系半導体レーザを用いたフ
ァイバー入力励起モジュール174、発散光である上記
レーザビーム173を平行光化するコリメートレンズ1
76、平行光となったレーザビーム173を集光する集
光レンズ178、Pr3+がドープされたコアを持つファ
イバ180、ファイバ180から出射された波長720
nmのレーザビーム182を集光する集光レンズ19
4、及び集光されたレーザビーム182を入射させて1
/2の波長(360nm)のレーザビーム177に変換
するSHG(第2高調波発生)素子196を備えてい
る。SHG素子196は、MgOがドープされたLiN
bO3に周期ドメイン反転構造が設けられて構成された
バルク型波長変換結晶である。ファイバ180の端面1
80aおよび180bには、以上述べた各波長の光に対
してAR(無反射)となる特性のコートが施されてい
る。
【0069】このファイバレーザでは、GaN系半導体
レーザを用いたファイバー入力励起モジュール174か
ら出射された波長450nmのレーザビーム173は、
集光レンズ178により集光されて、ファイバ180に
入射する。入射したレーザビーム173により波長72
0nmの蛍光が発生し、ファイバ180の両端面180
a、180b間で共振されて、波長720nmのレーザ
ビーム182が出射端面180bから出射される。出射
された波長720nmのレーザビーム182は、集光レ
ンズ194で集光され、SHG素子196に入射され
る。入射されたレーザビーム182は、SHG素子19
6において、第2高調波である360nmのレーザビー
ム177に変換されて出射される。
【0070】光源として、紫外を含む所定波長領域の連
続もしくはパルス駆動されたレーザ光を使用することが
できる。パルス駆動されたレーザ光を光源として使用す
る場合には、CODレベルの高い窒化ガリウム系半導体
レーザを駆動電流をパルス動作させパルス駆動してもよ
いし、固体レーザもしくはファイバレーザを繰り返し周
波数の高い(例えば、100MHz)モードロック動作
によりパルス駆動してもよい。パルス駆動されたレーザ
光を光源として使用することにより、熱拡散が防止され
るため、高速かつ高精細な造形が可能となる。したがっ
て、パルス駆動されたレーザ光のパルス幅は短い方がよ
く、好ましくは、1psec〜100nsec、より好
ましくは、1psec〜300psecが適している。
特に、1psec〜300psecのパルス幅は、CO
Dの高いGaN−LDにおいては、容易に実現でき、更
に本実施の形態で示したPr3+,Er3+,Yb3+等の発
光スペクトル幅の広い希土類元素を含んだ固体レーザ及
びファイバレーザをモードロック動作させることで容易
に実現できる。
【0071】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る光造形装置は、図11に示すように、複数
の露光ユニット及び複数の光源を備えた以外は、第1の
実施の形態に係る光造形装置と同じ構成であるため、同
一部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0072】この光造形装置では、容器10に収容され
た光硬化性樹脂12の表面上方には、4つの露光ユニッ
ト181、182、183、及び184が配置されている。
露光ユニット181〜184の各々は、XY位置決め機構
20により、樹脂表面に対して水平方向(XY方向)に
相互に独立に移動させることができる。
【0073】XY位置決め機構20は、露光ユニット1
1〜184の各々を固定する固定台20a1〜20a4
固定台20a1、20a2をX方向に移動可能に支持する
支持体20b1、固定台20a3、20a4をX方向に移
動可能に支持する支持体20b2、及び支持体20b1
び支持体20b2を固定台20a1〜20a4と共にY方
向に移動可能に支持する支持体20cから構成されてい
る。
【0074】露光ユニット181〜184の各々は、対応
する光源221〜224から対応する光ファイバ241
244を介して入射された光ビーム141〜144を各々
平行光化すると共に、その波形を整形して光軸に垂直な
面内での強度分布を矩形状に変換する整形光学系として
のホモジナイザ光学系26〜26、ホモジナイザ光
学系261〜264の各々から入射された光ビームを画像
データに応じて各画素毎に変調するデジタル・マイクロ
ミラー・デバイス(DMD)281〜284、DMD28
1〜284の各々から入射された光ビームを集光する集光
レンズ301〜304、及び集光レンズ301〜304の各
々を透過した光ビームを光硬化性樹脂12の表面の方向
に反射する固定配置された反射ミラー321〜324を備
えている。
【0075】なお、XY位置決め機構20、光源221
〜224及びDMD281〜284は、これらを制御する
コントローラ(図示せず)に接続されている。
【0076】次に、以上説明した光造形装置の動作につ
いて説明する。コントローラ(図示せず)によりXY位
置決め機構20が駆動され、露光ユニット181〜184
の各々がX方向及びY方向に移動されて、露光ユニット
181〜184各々のX方向及びY方向の第1の位置が決
定される。露光ユニット181〜184各々の第1の位置
が決定されると、第1の実施の形態と同様にして、光硬
化性樹脂12表面の所定面積の領域161〜164内の各
々が対応する光ビーム141〜144で露光され、領域1
1〜164内の光ビームで露光された部分が硬化する。
【0077】第1の位置での所定面積の領域161〜1
4の露光が完了すると、XY位置決め機構20によ
り、露光ユニット181〜184の各々がX方向及びY方
向に移動されて、露光ユニット181〜184各々のX方
向及びY方向の第2の位置が決定され、上記と同様にし
て、第2の位置に対応する所定面積の領域161〜164
が露光される。このように、露光ユニット181〜184
の移動と露光とを繰り返すことにより、光硬化性樹脂1
2の表面全体を露光することができる。
【0078】以上の通り、本実施の形態に係る光造形装
置では、DMDを備えた露光ユニットを複数備えてお
り、各々の露光ユニットについて所定面積の領域を同時
に露光することができるので、第1の実施の形態と比べ
て更に高速での造形が可能となる。例えば、4つの露光
ユニットを使用する場合には、1つの露光ユニットを使
用する場合の4倍の速度で造形を行うことができる。
【0079】また、複数の露光ユニットにより露光を行
う場合には、露光領域を分散させて硬化させ、局部的な
硬化収縮に起因する歪みの発生を抑制することができる
外、1部の露光ユニットが故障しても他の露光ユニット
を使用して光造形を続行することができ、使用安定性に
優れている。
【0080】なお、上記の第2の実施の形態では、露光
ユニットを4つ設ける例について説明したが、露光ユニ
ットの数は、光硬化性樹脂を収容する容器のサイズ、要
求される造形速度、造形精度等に応じて適宜決定され
る。また、第1の実施の形態と同様に、光源を前記
(1)〜(6)のいずれかで構成してもよい。
【0081】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る光造形装置は、図12に示すように、上方
に開口した容器10を備えており、容器10内には光硬
化性樹脂12が収容されている。容器10に収容された
光硬化性樹脂12の表面上方には、露光ヘッド42が固
定手段(図示せず)により固定されて配置されている。
露光ヘッド42には、樹脂表面の複数画素を含む所定面
積の領域16を光ビーム14で走査して露光する多数
(図12では、100個)の露光ユニット18Aがアレ
イ状(10列×10行)に配列されている。
【0082】露光ユニット18Aは、図13(A)及び
(B)に示すように、光源としてのGaN系半導体レー
ザ44、GaN系半導体レーザ44から出射された光ビ
ームを集光する例えば屈折率分布型レンズで構成された
集光レンズ46、及び集光レンズ46により集光された
光ビームを2次元方向に反射すると共に光硬化性樹脂1
2の表面に結像させる2次元マイクロスキャナ48を備
えている。
【0083】GaN系半導体レーザ44及び集光レンズ
46は、例えば銅またはシリコンからなるマウント5
0、52に各々保持された状態で、2次元マイクロスキ
ャナ48と共に、共通の基板54に取り付けられてい
る。各構成要素を固定配置した基板54は、温度調節手
段を構成するペルチェ素子56上に固定されて、光出射
窓58を有するパッケージ60内に気密封止されてい
る。パッケージ60内にはサーミスタ(図示せず)が取
り付けられており、サーミスタが出力する温度検出信号
に基づいて温度制御回路(図示せず)によりペルチェ素
子56の駆動が制御されて、パッケージ60内の要素が
全て共通の所定温度に制御される。なお、図14(A)
及び(B)に示すように、ペルチェ素子56はパッケー
ジ60の外側に設けられていてもよい。
【0084】2次元マイクロスキャナ48は、基板54
に固定された外枠62、外枠62に回転軸64の周りに
回転可能に保持された内枠66、及び内枠66に回転軸
68の周りに回転可能に保持された反射ミラー70から
構成されている。この反射ミラー70から反射された光
ビームが、樹脂表面の領域16をX方向及びY方向に走
査するように、露光ユニット18Aが露光ヘッド42に
配置されている。
【0085】なお、各々の露光ユニット18AのGaN
系半導体レーザ44及び2次元マイクロスキャナ48
は、これらを独立に制御するコントローラ(図示せず)
に接続されている。
【0086】次に、以上説明した光造形装置の動作につ
いて説明する。コントローラ(図示せず)により各々の
露光ユニット18AのGaN系半導体レーザ44が独立
に駆動されて、GaN系半導体レーザ44から光ビーム
が出射され、露光ユニット18Aの各々の配置位置に応
じた所定面積の領域16の画像データが2次元マイクロ
スキャナ48のコントローラ(図示せず)に送信され
る。2次元マイクロスキャナ48では、画像データに応
じて、内枠66に保持された反射ミラー70が回転軸6
8の周りに回転して、X方向に光ビーム14が走査され
ると共に、外枠62に保持された内枠66が反射ミラー
70と共に回転軸64の周りに回転して、X方向と直交
するY方向に光ビーム14が走査されて、各々の露光ユ
ニット18Aに対応する所定面積の領域16が露光さ
れ、結果として、光硬化性樹脂12の表面全体が露光さ
れる。
【0087】例えば、光硬化性樹脂12の表面上での光
ビームのスポット径を50μmとすると、100万(1
000×1000)画素の2次元マイクロスキャナ48
を備えた露光ユニット18Aを用いた場合には、面積5
0mm×50mmの領域16を同時に露光することがで
きる。この場合、光硬化性樹脂12の表面の露光総面積
が500mm×500mmであるとすると、100個の
露光ユニット18Aを用いて同時に露光することによ
り、表面全体を短時間で露光することができる。即ち、
表面の全体を100個の露光ユニット18Aを用いて同
時に露光する場合には、1つの露光ユニット当りの露光
領域は、表面全体を1個の露光ユニット18Aを用いて
露光する場合の100分の1となり、露光時間も1/1
00に短縮される。
【0088】以上の通り、本実施の形態に係る光造形装
置では、露光ユニットは、画像データに応じて各画素毎
に変調された光ビームで走査する2次元マイクロスキャ
ナを用いることにより、従来の2枚組の可動ミラーを用
いる場合に比べて小型化されている。このため、露光ヘ
ッドに多数の露光ユニットを配列することが可能であ
り、多数の露光ユニットで所定面積の領域を並列に走査
露光することができ、高速且つ高精細での造形が可能と
なる。また、多数の露光ユニットで全体を露光するの
で、1つの露光ユニットで走査露光する領域の面積を制
限して、ピン・クッション・エラーを、例えば100個
の露光ユニットを用いた場合は約1/10に低減するこ
とができる。
【0089】また、GaN系半導体レーザで構成された
光源は、高出力が得られると同時に低コストであり、光
造形装置全体の製造コストも低減することができる。特
に、アルゴンレーザ等のガスレーザや固体レーザを使用
している従来の光造形装置と比較すると、安価で、メン
テナンスが容易となり、装置全体が小型化する、という
利点がある。
【0090】なお、上記の第3の実施の形態では、露光
ユニットを100個設ける例について説明したが、露光
ユニットの数は、光硬化性樹脂を収容する容器のサイ
ズ、要求される造形速度、造形精度等に応じて適宜決定
される。露光ユニットの数は、25〜100個の範囲が
好ましい。
【0091】また、上記第3の実施の形態では、光源を
GaN系半導体レーザで構成する例について説明した
が、第1の実施の形態と同様に、光源を前記(1)〜
(6)のいずれかで構成してもよい。
【0092】図15(A)及び(B)に、前記(2)の
半導体レーザ励起固体レーザを用いた場合の露光ユニッ
トの構成例を示す。第3の実施の形態の露光ユニットと
同じ構成部分に付いては同じ符号を付して説明を省略す
る。この露光ユニットでは、集光レンズ46及び2次元
マイクロスキャナ48の間に、Pr3+がドープされた固
体レーザ媒質であるLiYF4結晶(以下、Pr:YL
F結晶と称する)47が配置されており、例えば銅から
なるマウント49に保持された状態で、共通の基板54
に取り付けられている。また、Pr:YLF結晶47及
び2次元マイクロスキャナ48の間には、波長変換素子
72、エタロン74、及び共振器ミラー76がマウント
(図示せず)に保持された状態でこの順に配列されてい
る。また、ペルチェ素子56はパッケージ60の外側に
設けられている。なお、光波長変換素子72、半導体レ
ーザ44、及び共振器ミラー76の構成は、図8に示す
半導体レーザ励起固体レーザと同様である。
【0093】この半導体レーザ励起固体レーザでは、半
導体レーザ44から入射されたレーザビームによりP
r:YLF結晶47のPr3+が励起され、Pr:YLF
結晶47から所定波長のレーザビームが出射される。出
射されたレーザビームはPr:YLF結晶47の端面と
共振器ミラー76のミラー面とで構成される共振器によ
り共振されると共に、光波長変換素子72により波長変
換されて、光ビーム14が出射される。
【0094】図16(A)及び(B)に、図9に示す、
窒化ガリウム系半導体レーザでファイバを励起して得ら
れたレーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射
するファイバレーザを用いた場合の露光ユニットの構成
例を示す。第3の実施の形態の露光ユニットと同じ構成
部分に付いては同じ符号を付して説明を省略する。この
露光ユニットは、ファイバレーザと、ファイバレーザか
ら出射された光ビーム177を2次元方向に反射すると
共に光硬化性樹脂12の表面に集光レンズ194を通過
した光ビームを結像させる2次元マイクロスキャナ48
と、を備えている。
【0095】ファイバレーザは、図9に示すように、波
長450nmのレーザビーム173を出射するGaN系
半導体レーザ174、発散光である上記レーザビーム1
73を平行光化するコリメートレンズ176、平行光と
なったレーザビーム173を集光する集光レンズ17
8、Pr3+がドープされたコアを持つファイバ180、
ファイバ180から出射された波長720nmのレーザ
ビーム182を集光する集光レンズ194、及び集光さ
れたレーザビーム182を入射させて1/2の波長(3
60nm)のレーザビーム177に変換するSHG(第
2高調波発生)素子196を備えている。
【0096】パッケージ60の内側には、集光レンズ1
94及びSHG素子196が配置されており、集光レン
ズ194及びSHG素子196は、例えば銅からなるマ
ウント57、59に各々保持された状態で、2次元マイ
クロスキャナ48と共に、共通の基板54に取り付けら
れている。各構成要素を固定配置した基板54は、光出
射窓58を有するパッケージ60内に気密封止されてい
る。ファイバ180の出射側の端部は、パッケージ60
の側壁を貫通して内部に導入されて、集光レンズ53と
光結合されている。一方、図16においては図示は省略
するが、図9に示すその他の構成要素は、パッケージ6
0の外側に設けられている。
【0097】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る光造形装置は、図17に示すように、露光
ユニット18に代えて、樹脂表面の複数画素を含む線分
16Bを光ビーム14で同時に露光する露光ユニット1
8Bを配置すると共に、光源22に特願2001−27
3870号及び特願2001−273871号において
開示されているファイバアレイを用いた以外は、第1の
実施の形態に係る光造形装置と同じ構成であるため、同
一部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0098】露光ユニット18Bは、図17に示すよう
に、約50Wの光源22からアレイ状に配列された光フ
ァイバ24を介して入射された光ビーム14を照射する
レンズ400、401、レンズ400から入射された光
ビームを画像データに応じて各画素毎に変調するライン
状に配列された光変調アレイ素子402、光変調アレイ
素子402から入射された光ビームを集光する集光レン
ズ403、404、及び集光レンズ404を透過した光
ビームを光硬化性樹脂12の表面の方向に反射する固定
配置された反射ミラー406を備えている。
【0099】特願2001−273870号及び特願2
001−273871号において開示されている光源2
2の詳細を図18に示す。光源22は、多数の半導体レ
ーザチップから出射されるビームを1本のファイバに合
波する合波モジュール520とその合波モジュール52
0の各々に光結合され、かつ線状のレーザ光束が出射さ
れるようにアレイ状に配列した光ファイバ24とにより
構成される。各々の合波モジュール520は、図19及
び図20に示されるように、(例えば、銅からなる)ヒ
ートシンクブロック510上に配列固定された複数個
(例えば、7個)の横マルチモード窒化ガリウム系半導
体レーザ530と、半導体レーザ各々に対向して設けら
れたコリメータレンズ540と、集光レンズ550とか
ら構成され、一本のマルチモード光ファイバ24に光結
合されている。
【0100】ヒートシンクブロック510、半導体レー
ザ530、コリメータレンズ540、および集光レンズ
550は、上方が開口した箱上のパッケージ580内に
収容され、パッケージ580の開口がパッケージ蓋58
1によって閉じられることにより、パッケージ580お
よびパッケージ蓋581が構成する閉空間内に密閉保持
される。
【0101】パッケージ580の底面にはベース板59
0が固定され、このベース板590の上面に前記ヒート
シンクブロック510が取り付けられ、そしてこのヒー
トシンクブロック510にコリメータレンズ540を保
持するコリメータレンズホルダ541が固定されてい
る。さらに、ベース板590の上面には、集光レンズ5
50を保持する集光レンズホルダ551と、マルチモー
ド光ファイバ24の入射端部を保持するファイバホルダ
552が固定されている。また窒化ガリウム系半導体レ
ーザ530に駆動電流を供給する配線類555は、パッ
ケージ580の横壁面に形成された図示しない気密封止
材料で封止される配線類555を通してパッケージ外に
引き出されている。
【0102】コリメータレンズ540は、窒化ガリウム
系半導体レーザ530の発光点の並び方向の開口径が該
方向に直角な方向(図20(B)の上下方向)の開口径
よりも小さく(すなわち、細長い形状で)形成されて、
上記発光点の並び方向に密接配置されている。窒化ガリ
ウム系半導体レーザ530としては、例えば、発光幅が
2μmで、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角
がそれぞれ10°、30°の状態で各々レーザビームを
発するものが用いられる。これらの窒化ガリウム系半導
体レーザ530は、活性層と平行な方向に発光点が1列
に並ぶように配設されている。
【0103】したがって、各発光点から発せられたレー
ザビームは、上述のように細長い形状とされた各コリメ
ータレンズ540に対して、拡がり角最大の方向が開口
径大の方向と一致し、拡がり角最小の方向が開口径小の
方向と一致する状態で入射することになる。つまり、細
長い形状とされた各コリメータレンズ540は、入射す
るレーザビームの楕円径の断面形状に対応して、非有効
部分を極力少なくして使用されることになる。
【0104】例えば、本実施の形態では、コリメータレ
ンズ540の水平方向および垂直方向の開口径1.1m
m、4.6mm、焦点距離3mm、NA0.6、コリメ
ータレンズ540に入射するレーザビームの水平方向お
よび垂直方向のビーム径0.9mm、2.6mmが使用
できる。また、コリメータレンズ540はピッチ1.2
5mmで配置される。
【0105】集光レンズ550は、非球面円形レンズの
光軸を含む領域を細長く切り取って、コリメータレンズ
540の並び方向すなわち水平方向に長く、それと直角
な方向に短い形状とされている。集光レンズ550は、
例えば、焦点距離12.5mm、NA0.3であるもの
が使用できる。この集光レンズ550も、例えば、樹脂
あるいは光学ガラスをモールド成形することによって形
成される。
【0106】他方、マルチモード光ファイバ24は、例
えば、三菱電線製のグレーデッドインデックス型を基本
としたコア中心部がグレーデットインデックス型で外周
部がステップインデックス型であるコア径25μm、N
A0.3、端面コートの透過率99.5%以上のファイ
バが使用できる。すなわちコア径×NAの値は7.5μ
mとなる。
【0107】レーザビームのマルチモード光ファイバ2
4への結合効率が0.9、窒化ガリウム系半導体レーザ
530の出力100mW、半導体レーザ530の個数7
の場合、出力630mW(=100mW×0.9×7)
の合波レーザビームが得られることになる。
【0108】窒化ガリウム系半導体レーザ530は、発
振波長は405±10nmであり、最大出力は100m
Wである。これらの窒化ガリウム系半導体レーザ530
から発散光状態で出射したレーザビームは、各々対向す
るコリメータレンズ540によって平行光化される。平
行光とされたレーザビームは、集光レンズ550によっ
て集光され、マルチモード光ファイバ24のコアの入射
端面上で収束する。
【0109】コリメータレンズ540および集光レンズ
550によって集光光学系が構成され、それとマルチモ
ード光ファイバ24とによって合波光学系が構成されて
いる。すなわち、集光レンズ20によって上述のように
集光されたレーザビームがこのマルチモード光ファイバ
24のコアに入射してそこを伝搬し、1本のレーザビー
ムに合波されてマルチモード光ファイバ24から出射す
る。なおマルチモード光ファイバ24としては、例え
ば、ステップインデックス型のものや微小コアで高いN
Aのものを使用する場合は、グレードインデックス型の
もの及びその複合型のファイバが適用可能である。
【0110】なお、各々の半導体レーザ530に対応す
る個別のコリメータレンズ540の代替として、半導体
レーザ530の個数に対応する個数のレンズ要素を有す
るコリメータレンズアレイが使用されてもよい。個別の
コリメータレンズを使用する場合もそれらを互いに密接
配置して、窒化ガリウム系半導体レーザ530の配置ピ
ッチを小さくし、空間利用効率を高めることができる
が、コリメータレンズアレイを用いることにより、その
効果をより一層高めることが可能である。また、そのよ
うにして空間利用効率が高められると、合波本数を増や
すことができ、更に窒化ガリウム系半導体レーザ53
0、集光光学系およびマルチモード光ファイバ24の組
立位置精度に比較的余裕を持たせることができるという
効果も得られる。
【0111】コリメータレンズアレイの各レンズ要素、
もしくは個別のコリメータレンズ540の焦点距離およ
び開口数をf、NA、集光レンズ550の焦点距離
をf 、マルチモード光ファイバ24の開口数をN
、空間利用効率をηとする。なお、この空間利用効
率ηは、レーザビームが使用する空間中でレーザビーム
の光路が占める空間の割合で規定されるものであり、レ
ーザビームの光路が互いに密接する状態がη=1であ
る。
【0112】上記の条件下では、レンズ径の倍率a、す
なわち、窒化ガリウム系半導体レーザの各発光点におけ
るビームスポット径に対するマルチモードファイバ24
のコア端面上におけるビームスポット径の比は式(1)
で与えられる。なおNは合波本数である。
【0113】
【数1】
【0114】式(1)から明らかな通り、空間利用効率
ηがより大きいほど倍率aは低下する。そして倍率aが
小さいほど、窒化ガリウム系半導体レーザ、集光光学系
およびマルチモード光ファイバ24の相対位置関係がず
れた際に、レーザビームがマルチモード光ファイバ24
のコア端面上で動く距離が小さくなる。そこで、窒化ガ
リウム系半導体レーザ、集光光学系およびマルチモード
光ファイバ24の組立位置精度を比較的緩くしておいて
も、レーザビームをマルチモード光ファイバ24のコア
に正常に入射させることが可能になる。また、ηを1に
近づけるとaを低下することができ、合波本数Nをその
分増加させることができるので、合波本数Nを増加させ
ても位置ずれ許容度が大きいまま高出力化できる。
【0115】長尺状に構成されている光変調アレイ素子
402に光変調アレイ素子402の長さ方向に延びた線
状のレーザ光を出射するように、多数の半導体レーザチ
ップ520各々に対して1本ずつ設けられたファイバ2
4は光変調アレイ素子402の長さ方向に沿って配列さ
れてアレイ状に構成されている。
【0116】上述されたように、窒化ガリウム系半導体
レーザ530から出射されたレーザ光は、各々対応する
コリメータレンズ540でコリメートされた後、光ファ
イバ24に入射される。各半導体レーザチップ520に
7個の半導体レーザ530が備えられている場合、7本
のコリメートされたレーザ光が、非球面ガラスモールド
レンズ550により、ファイバ24へ光結合される。こ
のコア径25μm、NA=0.3、出力0.5Wのファ
イバを100本設ければ、線状に配置されたファイバか
らは、50W(=0.5W×100本)の線状の超高出
力ビームが出射される。線状ビームは照射レンズ系によ
り照射され、長尺状の光変調アレイ素子402に入射す
る。
【0117】上記記載されたファイバを並べた50W
(=0.5W×100本)の線状の高出力ビームの代替
として、図21(A)に示す半導体レーザチップ560
を図21(B)に示すように所定方向に沿って配列し
た、特願2001−273849号で開示されているア
レイ型半導体レーザが使用されてもよい。光源22は、
複数の半導体レーザチップ560により構成される。各
々の半導体レーザチップ560は、発光点570を複数
個有する。発光点570の出力が0.1W、発光点数が
5であれば、半導体レーザチップ560各々の出力は
0.5W(=0.1W×5個)であり、光源22が34
個の半導体レーザチップ560により構成されていれ
ば、17W(=0.5W×34個)の高出力アレイビー
ムを出射することができる。この17Wのアレイビーム
を3素子並べることで、ファイバを並べたビームと同様
の50W(17W×3素子)級の線状の高出力ビームが
得られる。
【0118】露光ユニット18Bは、図17に示すよう
に、上記記載した光源22から線状に配列された複数の
ファイバ24を介して入射された線状光ビーム14を、
レンズ400、401で光変調素子アレイ402上にラ
イン状に照射し、光変調素子アレイ402によって画像
データに応じて各画素毎に変調されたビームをレンズ4
03、404によって光硬化性樹脂12の表面に反射ミ
ラー406を通してY軸方向にライン状に結像する。
【0119】次に、図22及び図23を参照して、光変
調アレイ素子402として用いるGLV素子の構成及び
動作原理を説明する。GLV素子201は、例えば米国
特許第5,311,360号に開示されているように、
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプ
の空間変調素子(SLM;Spacial Light Modulator)
であり、図22に示すように、グレーティングを一方向
に複数配列して構成されている。
【0120】図22に示すように、GLV素子201の
シリコン等からなる基板203上には、可動格子となる
リボン状のマイクロブリッジ209が多数個(例えば、
6480個)設けられている。複数のマイクロブリッジ
209が平行に配列されることで複数のスリット211
が形成されている。マイクロブリッジ209は、基板2
03から所定間隔離間されている。
【0121】マイクロブリッジ209は、図23に示す
ように、基板203に対向する下面側がSiNx等から
なる可撓性梁209aで構成され、表面側がアルミニウ
ム(又は、金、銀、銅等)の単層金属膜からなる反射電
極膜209bで構成されている。なお、反射電極膜20
9bを金、銀、銅等により形成することで、使用する光
の波長に応じて反射率をより向上させることができる。
上記基板203、マイクロブリッジ209、及び図示し
ないコントローラは可動格子移動手段に相当する。
【0122】このGLV素子201は、マイクロブリッ
ジ209と基板203との間に印加される電圧のオン/
オフで駆動制御される。マイクロブリッジ209と基板
203との間に印加する電圧をオンにすると、静電誘導
された電荷によってマイクロブリッジ209と基板20
3との間に静電吸引力が発生し、マイクロブリッジ20
9が基板203側に撓む。そして、印加電圧をオフにす
ると、撓みが解消し、マイクロブリッジ209は弾性復
帰により基板203から離間する。通常、1画素は複数
(例えば、6個)のマイクロブリッジ209で構成さ
れ、電圧を印加するマイクロブリッジ209を交互に配
置することで、電圧の印加により回折格子を生成し、光
の変調を行なうものである。
【0123】マイクロブリッジ209に電圧を印加しな
い場合には、マイクロブリッジ209の反射面の高さが
総て揃い、反射光には光路差が生じず正反射される。一
方、1つおきのマイクロブリッジ209に電圧を印加し
た場合には、前述した原理によりマイクロブリッジ20
9の中央部が撓み、交互に段差のある反射面となる。こ
の反射面にレーザ光を入射すると、撓みのないマイクロ
ブリッジ209で反射された光には光路差が生じ、光の
回折現象が発生する。1次回折光の強度I1stは光路差
に依存し、下記の式で表すことができる。この場合、光
路差としてλ/2となる場合に最も回折光の強度が高く
なる。
【0124】
【数2】
【0125】次に、以上説明した光造形装置の動作につ
いて説明する。コントローラ(図示せず)によりXY位
置決め機構20が駆動されて、露光ユニット18BがX
方向及びY方向に移動されて、露光ユニット18BのX
方向及びY方向の初期位置が決定される。露光ユニット
18Bの初期位置が決定されると、光源22から光ビー
ムが出射され、露光ユニット18Bの初期位置に応じた
複数画素を含む線分16Bの画像データが光変調アレイ
素子402のコントローラ(図示せず)に送信される。
光変調アレイ素子402の各GLV素子201は、上記
の通り、受信した画像データに応じてオンオフ制御され
る。
【0126】光源22から出射された光ビーム14は、
光変調アレイ素子に対して平行に線状に配置された光フ
ァイバ24、及びレンズ400、401を介して、光変
調素子アレイ402上にライン状に照射され、光変調素
子アレイ402によって画像データに応じて各画素毎に
変調されたビームがレンズ403、404によって光硬
化性樹脂12の表面に反射ミラー406を通してY軸方
向にライン状に結像される。これにより、光硬化性樹脂
表面の線分16Bが線状の光ビーム14で同時に露光さ
れ、露光された部分が硬化する。
【0127】初期位置での線分16Bの露光が完了する
と、XY位置決め機構20により、露光ユニット18が
X方向に1ステップ移動されて、次の線分が露光され
る。この通りX方向への移動と露光とが繰り返され、光
硬化性樹脂12の所定面積の領域が露光される。X方向
に沿って所定面積の領域の露光が完了すると、XY位置
決め機構20により露光ユニット18がY方向に1ステ
ップ移動され、X方向への移動と露光とが繰り返され
て、光硬化性樹脂12の所定面積の領域が露光される。
【0128】例えば、光硬化性樹脂12の表面上での光
ビームのスポット径(分解能)を50μmとすると、1
000画素の光変調アレイ素子402を備えた露光ユニ
ット18Bを用いた場合には、長さ50mmの線分16
Bを同時に露光することができる。この場合、光硬化性
樹脂12表面の露光総面積が500mm×500mmで
あるとすると、露光ユニット18Bの位置を移動させな
がら露光することにより、分解能を低下させることなく
表面全体を露光することができる。
【0129】以上の通り、本実施の形態に係る光造形装
置では、露光ユニットはGLV素子からなる光変調素子
アレイを備えているので、所定長さの線分を同時に露光
することができ、高速での造形が可能となる。また、露
光ユニットはXY位置決め機構により移動可能とされて
おり、露光ユニットの位置をずらしながら複数回に分け
て全体を露光することができるので、1つの露光ユニッ
トで同時に露光する領域を制限して、空間分解能を向上
させることができ、高精細な造形が可能となる。
【0130】また、複数のGaN系半導体レーザと合波
光学系とから構成された光源は、高出力が得られると同
時に低コストであり、光造形装置全体の製造コストも低
減することができる。特に、アルゴンレーザ等のガスレ
ーザや固体レーザを使用している従来の光造形装置と比
較した場合には、安価で、メンテナンスが容易となり、
装置全体が小型化する、という利点がある。
【0131】また、露光ユニットの外に光源を配置し、
露光ユニットと光源とを光ファイバで結合したことによ
り、露光ユニットを軽量化することができ、XY位置決
め機構に掛かる負荷が軽減されて、露光ユニットを高速
移動させることができる。
【0132】なお、光源は、第1の実施の形態と同様
に、前記(1)〜(6)のいずれかの光源で構成するこ
とができる。
【0133】以上に説明した第4の実施の形態では、光
変調アレイ素子にGLVを用い、集光レンズを透過した
光ビームを光硬化性樹脂の表面方向に反射するミラーに
固定ミラーを用いているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、光変調アレイ素子として図5(A)また
は(B)に示されるように、マイクロミラー240を1
列またな複数列アレイ状に配列したDMD素子を使用し
てもよい。
【0134】なお、光変調アレイ素子の構成は厳密な一
次元(すなわち、一方の次元の素子の数が1個)の線状
に限定されず、一方の次元の素子の数が他方の次元の素
子の数より十分に小さい線状の構成であればよい。光変
調アレイ素子を面状あるいは線状に構成することによ
り、光硬化性樹脂の複数画素に対応する領域を一度に露
光することができるようになり、処理を高速化すること
ができる。しかしながら、光変調アレイ素子を面状に構
成すると、一度に処理される領域間の境界が線を構成す
る。これに対し、光変調アレイ素子が線状に構成されて
いれば、一度に処理される領域の境界は点となる。この
ような境界に対しては、各処理毎の整合を行うためにア
ラインメント処理が行われなければならず、境界が線と
なる場合にくらべ、点となる場合の方がアラインメント
処理の対象となる領域が減少するために処理が容易とな
る。したがって、光変調アレイ素子を面状ではなく線状
に構成することにより、露光処理を高速化することがで
き、かつ、アラインメント処理を容易に行うことができ
る。
【0135】第4の実施の形態では、光源として連続駆
動された窒化ガリウム系半導体レーザを使用したが、パ
ルス駆動された窒化ガリウム系半導体レーザを使用して
もよい。CODレベルが非常に高い窒化ガリウム系半導
体レーザをパルス駆動することによって、より高速・高
精細な積層造形を得ることができる。パルス幅は、短い
方がよく、好ましくは、1psec〜100nsec、
より好ましくは、1psec〜300psecとするこ
とが好ましい。
【0136】また、第4の実施の形態では、図17に示
すように、ファイバ24をアレイ状に配設しているが、
本発明はこれに限定されず、ファイバ24をバンドル状
に配設して面状のレーザ光を発生するようにしてもよ
い。この場合、光変調アレイ素子402は面状に構成さ
れているものが使用されることが好ましい。
【0137】また、図24に示すように、複数の露光ユ
ニット及び複数の光源を備える構成とすることもでき
る。なお、露光ユニット181〜184に代えて露光ユニ
ット18B1〜18B4を配置したこと、及び図19、図
20に示す光源を使用したこと以外は、第2の実施の形
態と同様の構成であるため、同一部分には同じ符号を付
して説明を省略する。この光造形装置では、光変調素子
アレイを備えた露光ユニットを複数(図では4つ)備え
ており、各々の露光ユニットについて所定領域を同時に
露光することができるので、更に高速での造形が可能と
なる。例えば、4つの露光ユニットを使用する場合に
は、1つの露光ユニットを使用する場合の4倍の速度で
造形を行うことができる。また、複数の露光ユニットに
より露光を行う場合には、露光領域を分散させて硬化さ
せ、局部的な硬化収縮に起因する歪みの発生を抑制する
ことができる外、1部の露光ユニットが故障しても他の
露光ユニットを使用して光造形を続行することができ、
使用安定性に優れている。
【0138】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態に係る光造形装置は、図25に示すように、露光
ユニット18Bに代えて、所定長さの線分を光ビーム1
4で同時に露光すると共に可動ミラーにより線分と直交
する方向(図では、X方向)に走査して、樹脂表面の複
数画素を含む所定面積の領域16Cを光ビーム14で露
光する露光ユニット18Cを配置した以外は、第4の実
施の形態に係る光造形装置と同じ構成であるため、同一
部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0139】露光ユニット18Cは、図25に示すよう
に、上記約50Wの光源22からアレイ状に配列された
光ファイバ24を介して入射されたライン状の光ビーム
14を照射するレンズ400、401、レンズ400、
401から入射された光ビームを画像データに応じて各
画素毎に変調するライン状に配列された光変調アレイ素
子402、光変調アレイ素子402から入射された光ビ
ームを光硬化性樹脂12の表面上に集光する集光レンズ
403、404、及び集光レンズ403、404を透過
した光ビームを光硬化性樹脂12の表面の方向に反射す
ると共に矢印A方向に回転可能に配置された可動反射ミ
ラー408Cを備えている。なお、可動反射ミラー40
8Cには取り付けられた回転軸410は、軸受け(図示
せず)に回転可能に支持されている。
【0140】次に、以上説明した光造形装置の動作につ
いて説明する。第4の実施の形態と同様にして、第1の
位置での露光ユニット18Cによる所定長さの線分の露
光が完了すると、XY位置決め機構20により、露光ユ
ニット18Cの可動反射ミラー408CがX方向に1ス
テップ回転されて、次の線分が露光される。この通りX
方向へのミラーの回転と露光とが繰り返され、光硬化性
樹脂12の所定面積の領域16Cが露光される。
【0141】第1の位置での所定面積の領域16Cの露
光が完了すると、XY位置決め機構20により、露光ユ
ニット18CがX方向、Y方向に移動されて、露光ユニ
ット18CのX方向及びY方向の第2の位置が決定さ
れ、上記と同様にして、第2の位置に対応する所定面積
の領域16Cが露光される。このように、露光ユニット
18の移動と露光とを繰り返すことにより、光硬化性樹
脂12の表面全体を露光することができる。
【0142】以上の通り、本実施の形態に係る光造形装
置では、露光ユニットはGLV素子からなる光変調素子
アレイを備えているので、所定長さの線分を同時に露光
することができる。また、所定長さの線分を同時に露光
すると共に、可動反射ミラーにより線分と直交する方向
に走査露光するので、第4の実施の形態と比較して、よ
り高速での造形が可能となる。また、露光ユニットはX
Y位置決め機構により移動可能とされており、露光ユニ
ットの位置をずらしながら複数回に分けて全体を露光す
ることができるので、1つの露光ユニットで同時に露光
する領域を制限して、空間分解能を向上させることがで
き、高精細な造形が可能となる。
【0143】また、複数のGaN系半導体レーザと合波
光学系とから構成された光源は、高出力が得られると同
時に低コストであり、光造形装置全体の製造コストも低
減することができる。特に、アルゴンレーザ等のガスレ
ーザを使用している従来の光造形装置と比較した場合に
は、安価で、メンテナンスが容易となり、装置全体が小
型化する、という利点がある。
【0144】また、露光ユニットの外に光源を配置し、
露光ユニットと光源とを光ファイバで結合したことによ
り、露光ユニットを軽量化することができ、XY位置決
め機構に掛かる負荷が軽減されて、露光ユニットを高速
移動させることができる。
【0145】なお、光源は、第1の実施の形態と同様
に、前記(1)〜(6)のいずれかの光源で構成するこ
とができる。
【0146】また、図26に示すように、複数の露光ユ
ニット及び複数の光源を備える構成とすることもでき
る。なお、露光ユニット181〜184に代えて露光ユニ
ット18C1〜18C4を配置した以外は、第2の実施の
形態と同様の構成であるため、同一部分には同じ符号を
付して説明を省略する。この光造形装置では、光変調素
子アレイを備えた露光ユニットを複数(図では4つ)備
えており、各々の露光ユニットについて所定面積の領域
を同時に露光することができるので、更に高速での造形
が可能となる。例えば、4つの露光ユニットを使用する
場合には、1つの露光ユニットを使用する場合の4倍の
速度で造形を行うことができる。また、複数の露光ユニ
ットにより露光を行う場合には、露光領域を分散させて
硬化させ、局部的な硬化収縮に起因する歪みの発生を抑
制することができる外、1部の露光ユニットが故障して
も他の露光ユニットを使用して光造形を続行することが
でき、使用安定性に優れている。
【0147】上記の第1、2、4、及び第5の実施の形
態では、XY位置決め機構により露光ユニットをX方
向、Y方向に移動させる例について説明したが、光硬化
性樹脂を収納した容器を露光ユニットに対して移動させ
てもよい。
【0148】また、上記の第1〜第5の実施の形態にお
いて、露光ユニットから照射される光ビームのスポット
径及び出力光量を適宜変更することができる。例えば、
低出力光量で露光することにより高精細な造形を行うこ
ともできるし、高出力光量で露光することにより高速造
形を行うこともできる。
【0149】上記の第4及び第5の実施の形態では、M
EMS(Micro Electro MechanicalSystems)タイプの
空間変調素子(SLM;Spacial Light Modulator)の
1種である反射回折格子型のGLV(Grating Light Va
lve)素子をアレイ化した光変調アレイ素子を用いて光
ビームを変調する例について説明したが、他の変調手段
により光ビームを変調するこもできる。なお、MEMS
とは、IC製造プロセスを基盤としたマイクロマシニン
グ技術によるマイクロサイズのセンサ、アクチュエー
タ、そして制御回路を集積化した微細システムの総称で
あり、MEMSタイプの空間変調素子とは、静電気力を
利用した電気機械動作により駆動される空間変調素子を
意味している。
【0150】例えば、レーザ光源が連続駆動され且つ光
出力が小さい用途の場合には、電気光学効果により透過
光を変調する光学素子(PLZT素子)や液晶光シャッ
タ(FLC)等、MEMSタイプ以外の空間変調素子を
用いてもよい。また、レーザ光源が高出力である場合ま
たはパルス駆動される場合には、デジタル・マイクロミ
ラー・デバイス(DMD)、全反射型の空間変調素子、
及び干渉型の空間変調素子等、他のMEMSタイプの空
間変調素子を用いてもよい。
【0151】干渉型の空間変調素子としては、ファブリ
ペロー干渉を利用した光変調素子(干渉型光シャッタ)
が挙げられる。図27及び図28において、干渉型光シ
ャッタは、入射光に対し所定角度を持って配置される一
方の電極303と、一方の電極303に少なくとも空隙
を挟んで対向する他方の電極304と、一方の電極30
3及び他方の電極間304に介装されて透明な可撓薄膜
307とを具備し、一方の電極303及び他方の電極3
04間に電圧を印加することで発生したクーロン力によ
って可撓薄膜307を撓ませ該可撓薄膜307を透過す
る光を変調して出射するものである。
【0152】即ち、一方の電極303は透明基板301
に組み込まれて構成され、該一方の電極303の上側に
は誘電体多層膜ミラー305が設けられている。また透
明基板301上には左右に支柱302が設けられてお
り、該支柱302の上端面には可撓薄膜307が設けら
れている。可撓薄膜307の誘電体多層膜ミラー305
に対向する下面にはもう1つの誘電体多層膜ミラー30
6が設けられている。従って、上下2つの誘電体多層膜
ミラー305、306間には空隙309が形成されてい
る。さらに可撓薄膜307の上面には一方の電極303
と対向するように他方の電極304が設けられている。
【0153】このように構成される干渉型光シャッタで
は、図29(A)の状態に示すように、一方の電極30
3と他方の電極304との間の電源電圧Vgsの供給をO
FFとしたとき、上下2つの誘電体多層膜ミラー30
5、306間の空隙309の間隔はtoffとなる。ま
た、図29(B)の状態に示すように、一方の電極30
3と他方の電極304と間の電源電圧Vgsの供給をON
としたとき、上下2つの誘電体多層膜ミラー305,3
06間の空隙309の間隔はtonとなる。即ち、各電極
303、304間に電圧Vgsを印加すると、発生したク
ーロン力によって可撓薄膜307が変形して空隙309
の間隔が狭くなる。
【0154】ここで、toffは可撓薄膜307の成膜時
に調整可能であり、またtonの制御は、印加される電圧
Vgsと可撓薄膜307が変形したときに発生する復元力
のバランスで可能となる。尚、より安定な制御を行うに
は、変位が一定となるように電極303と可撓薄膜30
7との間にスペーサを形成してもよい。このスペーサを
絶縁体とした場合には、その比誘電率(1以上)により
印加電圧を低減する効果があり、また導電性とした場合
には、さらにこの効果は大きくなる。また、電極30
3、304とスペーサとを同一材料で形成してもよい。
【0155】また、図28に示すように、光シャッタの
面法線と入射光のなす角がθiのとき、干渉型光シャッ
タの光強度透過率Itは次式で与えられる。ここにおい
て、Rは誘電体多層膜ミラー305、306の光強度反
射率、nは空隙309の屈折率(空気の場合に1)、t
は誘電体多層膜ミラー305、306間の空隙309の
間隔、λは光の波長である。
【0156】
【数3】
【0157】ここで、ton、toffを下記のように設定
する(m=1)。ton=1/2×λ[nm]、toff=
3/4×λ[nm]、λ=405nmである。また、誘
電体多層膜ミラー305、306の光強度反射率R=
0.9とし、入射角θi=0[deg]とし、空隙30
9を空気又は希ガスとして屈折率n=1とする。このと
きの干渉型光シャッタにおける光強度透過率の波長に対
する特性は、電圧Vgsを印加しないとき(toffのと
き)は光を全く透過せず、電圧Vgsを印加したとき(t
onのとき)には半導体レーザ光の波長405[nm]を
中心とした光を透過するようになる。
【0158】干渉型光シャッタでは、一方の電極303
及び他方の電極304との間に電圧Vgsを印加すること
で発生したクーロン力によって可撓薄膜307を撓ま
せ、多層膜干渉効果を発生することにより可撓薄膜30
7を透過する光を光変調することができる。尚、干渉の
条件を満たせば、空隙309の間隔t、屈折率n、誘電
体多層膜ミラー305、306の光強度反射率R等は何
れの組み合わせであってもよい。また、電圧Vgsの値に
より間隔tを連続的に変化させると、透過スペクトルの
中心波長を任意に変化させることが可能である。これに
より透過光量を連続的に制御することも可能である。即
ち、印加電圧による階調制御が可能となる。
【0159】全反射型の空間変調素子は、図30及び図
31に示すように、メカニカル光タップ駆動構成の例で
は、ノーマリオンの光タップ構成である。ここで、導光
プレートメサ326は導光プレート312上のスペーサ
348の高さより低い高さを有する。スペーサ348の
近くにはライン電極356が設けられている。対応する
カラム電極358はメカニカルタップ膜328の上面に
配置されている。ノーマリオン構成において、メカニカ
ルタップ膜が備える張力性(tensil e nature)によ
り、メサの上方のスペーサ348の高さが増加している
ことでメカニカルタップ膜は、導光プレートメサ326
の上面336から離間された状態に維持される。タップ
膜とメサのトップ面336との間の例えば約0.7μm
のギャップGは、導光プレートからの光がタップ膜及び
上方の透過基板338に透過することを許さない。この
状態(オン状態)では導光プレート312の図中左側か
ら入射した光は右側に出射するため、その出射光を露光
に用いることができる。一方、ライン電極356とカラ
ム電極358との間に適切な電位差が印加されると、両
電極には引き合う電荷構成(図示せず)が発生する。そ
の結果、可撓姓のあるタップ膜328が導光プレート及
びライン電極356に引き寄せられる。この正の引力は
タップ膜を下方へ撓ませ、これによってタップ膜が動い
て導光プレートメサ326のトップ面336に接触す
る。 図25に示すように、この接触はメカニカル光タ
ップをオフにし、これにより、導光プレートメサから出
た光が、接触しているメカニカルタップ膜を通り、そこ
から透過基板338を通って図中上方へ抜けて行く。こ
の状態(オフ状態)では導光プレート312の図中左側
から入射した光は右側から出射しないため露光されな
い。引き合うような電極電位を除くことにより、張力性
メカニカルタップ膜は上方に向けて通常の休止位置へス
ナップバックし、ギャップGがタップ膜を導光プレート
メサのトップ面から離間させることでオン状態に戻る。
【0160】
【発明の効果】本発明の光造形装置は、高速且つ高精細
な造形が可能である、という効果を奏する。また、本発
明の露光ユニットは、従来に比べて小型化されており、
露光ユニットに多数配列することができる、という効果
を奏する。更に、光源を所定の高出力レーザ光源とした
場合には、安価な光造形装置及び露光ユニットが提供さ
れる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置の
露光ユニットの構成を示す部分拡大図である。
【図3】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る積層
造形装置の紫外光源の構成を示す平面図であり、(B)
はバンドル状に配置したファイバの端面を示す平面図で
ある。
【図4】図3に示す光源の狭域帯バンドパスフィルタの
透過特性を示すグラフである。
【図5】(A)〜(C)はDMDの構成を示す部分拡大
図である。
【図6】DMDの動作を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置の
光源として使用可能なブロードエリアの発光領域を有す
るGaN系半導体レーザの積層構造の一例を示す概略断
面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置の
光源として使用可能な半導体レーザ励起固体レーザの構
成を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置の
光源として使用可能なSHG(第2高調波発生)ファイ
バレーザの構成を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る光造形装置
の光源として使用可能なFHG(第4高調波発生)ファ
イバレーザの構成を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る光造形装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る光造形装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図13】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る光
造形装置の露光ユニットの構成を示す平面図であり、
(B)は(A)の光軸に沿った断面図である。
【図14】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る光
造形装置の露光ユニットの変形例を示す平面図であり、
(B)は(A)の光軸に沿った断面図である。
【図15】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る光
造形装置の露光ユニットの変形例を示す平面図であり、
(B)は(A)の光軸に沿った断面図である。
【図16】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る光
造形装置の露光ユニットの変形例を示す平面図であり、
(B)は(A)の光軸に沿った断面図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る光造形装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態で使用する光源を
示す斜視図である。
【図19】光源における半導体レーザチップの斜視図で
ある。
【図20】(A)は光源における半導体レーザチップの
平面図であり、(B)は(A)の光軸に沿った断面図で
ある。
【図21】本発明の第4の実施の形態に係る光造形装置
の変形例を示す斜視図である。
【図22】光変調アレイ素子として使用されるグレーテ
ィングライトバルブ素子(GLV素子)の概略構成を示
す斜視図である。
【図23】(A)及び(B)はGLV素子の動作原理の
説明図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態に係る光造形装置
の変形例を示す斜視図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態に係る光造形装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図26】本発明の第5の実施の形態に係る光造形装置
の変形例を示す斜視図である。
【図27】干渉型の空間変調素子の例を示す平面図であ
る。
【図28】図27のA−A断面図である。
【図29】図27の干渉型の空間変調素子の動作状態を
示す説明図である。
【図30】全反射型の空間変調素子の例を示す概略断面
図である。
【図31】図30の全反射型の空間変調素子の動作状態
を示す説明図である。
【図32】従来のレーザ走査方式の光造形装置の構成を
示す斜視図である。
【図33】従来の可動ミラー方式の光造形装置の構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 容器 12 光硬化性樹脂 14 光ビーム 16 領域 18、18A 露光ユニット 20 XY位置決め機構 22 光源 24 光ファイバ 26 ホモジナイザ光学系 28 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD) 30 集光レンズ 32 反射ミラー 42 露光ヘッド 44 GaN系半導体レーザ 46 集光レンズ 48 2次元マイクロスキャナ 56 ペルチェ素子 58 光出射窓 60 パッケージ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元
    モデルを造形する光造形装置であって、 光硬化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源
    から出射され画像データに応じて各画素毎に変調された
    光ビームで露光する露光手段と、 該露光手段を光硬化性樹脂の表面に対し相対移動させる
    移動手段と、 を備えた光造形装置。
  2. 【請求項2】光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元
    モデルを造形する光造形装置であって、 光硬化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源
    から出射され画像データに応じて各画素毎に変調され且
    つピコ秒パルス幅でパルス駆動された光ビームで露光す
    る露光手段と、 該露光手段を光硬化性樹脂の表面に対し相対移動させる
    移動手段と、 を備えた光造形装置。
  3. 【請求項3】前記露光手段を、光源と、該光源から出射
    された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調す
    る空間変調素子と、を含んで構成した請求項1または2
    に記載の光造形装置。
  4. 【請求項4】前記空間変調素子を、デジタル・マイクロ
    ミラー・デバイスで構成した請求項3に記載の光造形装
    置。
  5. 【請求項5】光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次元
    モデルを造形する光造形装置であって、 光硬化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源
    から出射され画像データに応じて各画素毎に変調された
    光ビームで露光する走査機能を備えた露光手段と、 該露光手段を光硬化性樹脂の表面に対し相対移動させる
    移動手段と、 を備えた光造形装置。
  6. 【請求項6】前記露光手段を、光源と、該光源から出射
    された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調す
    る空間変調素子を第1の走査方向に配列した空間変調素
    子アレイと、を含んで構成した請求項5に記載の光造形
    装置。
  7. 【請求項7】前記空間変調素子が回折格子光バルブまた
    はデジタル・マイクロミラー・デバイスである請求項6
    に記載の光造形装置。
  8. 【請求項8】前記露光手段を、光源と、該光源から出射
    された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調す
    る空間変調素子を第1の走査方向に配列した空間変調素
    子アレイと、該第1の走査方向と交差する第2の走査方
    向に走査する走査ミラーと、で構成した請求項5〜7の
    いずれか1項に記載の光造形装置。
  9. 【請求項9】前記移動手段は、前記露光手段を前記第1
    の走査方向及び第1の走査方向と交差する第2の走査方
    向に移動させる請求項8に記載の光造形装置。
  10. 【請求項10】前記露光手段を複数設け、該複数の露光
    手段の各々を光硬化性樹脂の表面に対し各々独立に相対
    移動可能にした請求項1〜9のいずれか1項に記載の光
    造形装置。
  11. 【請求項11】光硬化性樹脂を光ビームで露光して3次
    元モデルを造形する光造形装置であって、 光硬化性樹脂の表面の複数画素を含む所定領域を、光源
    から出射され画像データに応じて各画素毎に変調された
    光ビームで走査して露光する露光ユニットを、アレイ状
    に複数配列した露光手段を備えた光造形装置。
  12. 【請求項12】前記露光ユニットを、光源と、該光源か
    ら出射された光ビームを集光する集光光学系と、該集光
    光学系により集光された光ビームを画像データに応じて
    各画素毎に変調する偏向素子と、で構成した請求項11
    に記載の光造形装置。
  13. 【請求項13】前記光源、前記集光光学系、及び前記偏
    向素子を、パッケージ内に封止した請求項12に記載の
    光造形装置。
  14. 【請求項14】前記偏向素子を、2次元マイクロ・スキ
    ャナで構成した請求項12または13に記載の光造形装
    置。
  15. 【請求項15】前記光源を、窒化ガリウム系半導体レー
    ザ、窒化ガリウム系半導体レーザで固体レーザ結晶を励
    起して得られたレーザビームを光波長変換素子で波長変
    換して出射する半導体レーザ励起固体レーザ、赤外領域
    の光を出射する半導体レーザでファイバを励起して得ら
    れたレーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射
    するファイバレーザまたはファイバアンプ、及び窒化ガ
    リウム系半導体レーザでファイバを励起して得られたレ
    ーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射するフ
    ァイバレーザのいずれかのレーザ光源で構成した請求項
    1〜14のいずれか1項に記載の光造形装置。
  16. 【請求項16】前記光源を、窒化ガリウム系半導体レー
    ザをファイバに結合した第1のレーザ光源、複数の窒化
    ガリウム系半導体レーザを合波光学系によりファイバに
    結合した第2のレーザ光源、該第1のレーザ光源のファ
    イバおよび第2のレーザ光源のファイバの少なくとも一
    方を線状のレーザ光束が出射されるようにアレイ状に配
    列した線状レーザ光源、及び該第1のレーザ光源および
    第2のレーザ光源のファイバの少なくとも一方をスポッ
    ト状のレーザ光束が出射されるようにバンドル状に配列
    した面状レーザ光源のいずれかのレーザ光源で構成した
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の積層造形装置。
  17. 【請求項17】前記光源を、複数のレーザ光源、及び該
    複数のレーザ光源から出射されたレーサビームを合波す
    る合波光学系を含んで構成した請求項1〜16のいずれ
    か1項に記載の光造形装置。
  18. 【請求項18】光源と、該光源から出射された光ビーム
    を集光する集光光学系と、該集光光学系により集光され
    た光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調する偏
    向素子と、を備えた露光ユニット。
  19. 【請求項19】光源と、該光源から出射され且つピコ秒
    パルス幅でパルス駆動された光ビームを集光する集光光
    学系と、該集光光学系により集光された光ビームを画像
    データに応じて各画素毎に変調する偏向素子と、を備え
    た露光ユニット。
  20. 【請求項20】前記光源、前記集光光学系、及び前記偏
    向素子を、パッケージ内に封止した請求項18または1
    9に記載の露光ユニット。
  21. 【請求項21】前記偏向素子を、2次元マイクロ・スキ
    ャナで構成した請求項18〜20のいずれか1項に記載
    の露光ユニット。
  22. 【請求項22】前記光源を、窒化ガリウム系半導体レー
    ザ、窒化ガリウム系半導体レーザで固体レーザ結晶を励
    起して得られたレーザビームを光波長変換素子で波長変
    換して出射する半導体レーザ励起固体レーザ、赤外領域
    の光を出射する半導体レーザでファイバを励起して得ら
    れたレーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射
    するファイバレーザまたはファイバアンプ、及び窒化ガ
    リウム系半導体レーザでファイバを励起して得られたレ
    ーザビームを光波長変換素子で波長変換して出射するフ
    ァイバレーザのいずれかのレーザ光源で構成した請求項
    18〜21のいずれか1項に記載の露光ユニット。
  23. 【請求項23】前記光源を、窒化ガリウム系半導体レー
    ザをファイバに結合した第1のレーザ光源、複数の窒化
    ガリウム系半導体レーザを合波光学系によりファイバに
    結合した第2のレーザ光源、該第1のレーザ光源のファ
    イバおよび第2のレーザ光源のファイバの少なくとも一
    方を線状のレーザ光束が出射されるようにアレイ状に配
    列した線状レーザ光源、及び該第1のレーザ光源および
    第2のレーザ光源のファイバの少なくとも一方をスポッ
    ト状のレーザ光束が出射されるようにバンドル状に配列
    した面状レーザ光源のいずれかのレーザ光源で構成した
    請求項18〜21のいずれか1項に露光ユニット。
  24. 【請求項24】前記光源を、複数のレーザ光源、及び該
    複数のレーザ光源から出射されたレーサビームを合波す
    る合波光学系を含んで構成した請求項18〜23のいず
    れか1項に記載の露光ユニット。
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