JP2002316250A - 低速高圧鋳造装置 - Google Patents
低速高圧鋳造装置Info
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- pressurizer
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Abstract
期待することが出来、加圧子を押し湯部分から弱い力で
引き抜くことが出来ると共に、加圧子の先端部に溶湯が
付着するのを防いでスリーブとの間で「かじり」が発生
するのを抑制できるようにする。 【解決手段】 金型の湯口部3にスリーブ4を接続せし
め、該スリーブに加圧子5を進退自在に嵌挿すると共に
該スリーブの中途部に溶湯流入口6を設け、溶湯流入口
からキャビティ1内に溶湯を低圧で充満させた後に加圧
子でキャビティ内の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造
する鋳造装置において、湯口部の3内径を加圧子5の外
径より僅かに大径に形成し、該湯口部3の直上に加圧子
の外径より十分大きな内径に形成された押し湯溜り部8
を設けてなる。
Description
リーブを垂直方向に接続せしめ、該スリーブの中途部に
溶湯流入口を設け、該溶湯流入口から金型キャビティ内
に溶湯を低圧で充満させた後に上記スリーブに嵌挿せし
めた加圧子を上記湯口部へ向け前進させることにより上
記キャビティ内の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造す
るようにした低速高圧鋳造装置に関するものである。
内部に鋳巣(ピンホール)がほとんどなく鋳肌がきれい
で寸法精度に優れていると同時に、組織が微細化して機
械的性質が向上するなどの優れた特長がある。しかし、
実際問題として、加圧子による加圧(押し湯)のタイミ
ングの取り方が非常に難しく、加圧のタイミングがずれ
ると加圧子による押し湯効果を十分に発揮し得なくな
る。
金型(固定型2a,可動型2b)の湯口部3の内径を加
圧子5の外径より十分に大きく形成して加圧子5を湯口
部3の内部まで進入させることにより、キャビティ1内
の溶湯Mを加圧するようにした低速高圧鋳造法を提案し
た(特開平9−155530号公報参照)。この鋳造法
によれば、加圧子5を湯口部3の内部まで進入させた時
に加圧子5の外周と湯口部3の内周との間に適当な空間
L1が存在するので、加圧子による加圧(押し湯)のタ
イミングがずれて湯口部内部の溶湯がその外周部分から
凝固し始めても、加圧子による確実且つ効果的な押し湯
効果を期待することが出来るようになった。
と湯口部の内周との間に適当な空間L1を形成するよう
にすると、キャビティ内の溶湯を加圧するべく加圧子を
湯口部の内部まで進入させた際に、湯口部の内部の溶湯
が凝固収縮して加圧子の外周に抱き付き、加圧子を押し
湯部分から引き抜いて元の位置に復帰させるのに強い引
き抜き力が必要となる。これは、加圧子を動作させるの
に大型の駆動シリンダを必要とするだけでなく、製品部
に連なる押し湯部分が加圧子から引き抜けなくなって製
品の取出しに失敗する原因ともなる。
子の先端部に溶湯(凝固金属)が付着して、スリーブと
の間で「かじり」が発生することがある。加圧子に溶湯
(凝固金属)が付着して「かじり」が発生すると、溶湯
に対する加圧力が変動し、製品の品質がばら付く原因と
なる。
に抱き付くことに起因する引き抜き力の増大や加圧子に
溶湯(凝固金属)が付着することに起因する「かじり」
の発生などの不具合は、加圧子の外周に潤滑剤を塗布す
ることにより多少は改善されるが、加圧子の外周に潤滑
剤を塗布すると塗布した潤滑剤が溶湯中に混入して製品
に悪影響をおよぼす元になるので、過剰な使用は勿論の
こと使用自体があまり好ましくない。
たものであり、加圧子による確実且つ効果的な押し湯効
果を期待することが出来、しかも加圧子を湯口部の内部
から弱い力で引き抜くことが出来ると共に、加圧子の先
端部に溶湯が付着するのを防いで「かじり」が発生する
のを抑制することが可能な低速高圧鋳造装置を提供せん
とするものである。
発明の局部加圧鋳造法は、金型の湯口部にスリーブを垂
直方向に接続せしめ、該スリーブの中途部に溶湯流入口
を設け、該溶湯流入口から金型キャビティ内に溶湯を低
圧で充満させた後に上記スリーブに嵌挿せしめた加圧子
を上記湯口部へ向け前進させることによりキャビティ内
の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造する鋳造装置にお
いて、前記湯口部の内径を前記加圧子の外径より僅かに
大径に形成し、該湯口部の直上に前記加圧子の外径より
十分大きな内径に形成された押し湯溜り部を設けてなる
ことを特徴としたものである。
例を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明は図示実
施例のものに限定されるものではない。図中の符号1は
製品を成形する金型キャビティを示し、図面上の左右方
向に型開きする一対の固定型2aと可動型2bとで形成
され、このキャビティ1に通じる金型の湯口部3にスリ
ーブ4が連通状に接続される。
型2b)の湯口部3へ向け加圧子5が進退動自在に嵌挿
されると共に、中途部に溶湯流入口6が開口形成され、
溶湯流入口6に給湯装置Aの接続口7が連通状に接続さ
れる。従って、給湯装置Aの接続口7からスリーブ2内
に供給された溶湯は、スリーブ4から湯口部3を通して
金型キャビティ1内に低速低圧で充満され、加圧子5を
湯口部3の内部まで前進させてキャビティ1内の溶湯M
を低速且つ高圧で加圧することにより製品が鋳造され
る。
ティ1内に充満された溶湯Mに所定の鋳造圧力を加える
ためのものであり、金型の湯口部3に接続されたスリー
ブ4内に進退動自在に嵌挿され、金型(固定型2a側)
の下部に設けられた駆動シリンダ(図示せず)により湯
口部3の内部へ向け進退動作するように組込まれる。こ
の際、加圧子5の前進限を金型湯口部3の内部に設定
し、後退限をスリーブ4の溶湯流入口6の下に設定す
る。
子5の外径よりも僅かに大径な略円筒状に形成して、湯
口部3の内周面と加圧子5の先端部外周面5aとの間に
僅かな隙間L2(例えば、1mm〜0.5mm程度)が
できるようにすると共に、該湯口部3の直上に、加圧子
5の外径より十分大きな内径に形成された押し湯溜り部
8を膨出状に設ける。この場合、押し湯溜り部8は、加
圧子5の先端部5aが進入しないように、図示実施例に
示すごとく、加圧子5の前進限より先の位置に形成する
ことが好ましい。
(固定型2a,可動型2b)を型閉めした後、溶湯を給
湯機Aの接続口7から、溶湯流入口6→スリーブ4の内
部→湯口部3→押し湯溜り部8を順に通してキャビティ
1内に、低圧(例えば、0.01MPa〜0.1MPa
程度)で供給充満させる。然る後に、加圧子5を金型の
湯口部3へ向けて低速(例えば、0.05m/秒〜0.
2m/秒程度)で前進動作させて、加圧子5の先端部5
aを湯口部3の内部まで押し込み進入させる。すると、
キャビティ1内に充満させた溶湯Mがスリーブ4ないし
押し湯溜り部8内部に充満している溶湯を介して加圧さ
れ、製品が鋳造される。
するとキャビティ1内部及び押し湯溜り部8内部に充満
した溶湯Mが凝固して製品が鋳造されるので、加圧子5
を湯口部3の内部から引き抜いて元の位置に復帰させる
と同時に、金型(固定型2a,可動型2b)の型開きを
行ない、鋳造された製品を金型(固定型2a,可動型2
b)から取り出す。以下同じ動作を繰り返して、製品を
鋳造する。
置は斯様に、湯口部の内径を加圧子の外径より僅かに大
径に形成し、該湯口部の直上に加圧子の外径より十分大
きな内径に形成された押し湯溜り部を設けてなるので、
加圧子の先端部を湯口部の内部まで前進させることによ
りキャビティ内の溶湯に対して確実且つ効果的な押し湯
効果を期待することが出来る。即ち、湯口部内部の溶湯
が多少凝固しても、湯口部内部で多少凝固した溶湯は加
圧子の前進動作によって押し湯溜め部の内部に押し込め
られるため、キャビティ内の溶湯に対して確実且つ効果
的な押し湯効果を期待することが出来るものである。
く加圧子の先端部を湯口部の内部まで進入させた際に、
湯口部の内周面と加圧子の先端部外周面との間に僅かな
隙間L2(例えば、1mm〜0.5mm程度)ができ、
その隙間L2で湯口部内部の溶湯を凝固させるようにし
たので、湯口部内部の溶湯が凝固収縮して加圧子の先端
部外周面に抱き付いてもその抱き付き力は非常に小さい
ものとなる。 従って、加圧子を湯口部の内部から弱い
力で無理なく引き抜くことが出来るようになる。その結
果、加圧子の先端部外周に潤滑剤を塗布せずとも、加圧
子の先端部を湯口部の内部から弱い力で引き抜くことが
可能となると共に、溶湯が加圧子の先端部外周に付着す
ることが少なくなり、よってスリーブとの間で溶湯(凝
固金属)の付着に起因する「かじり」の発生を抑制する
ことが出来るようになる。
を示す正面図。
あり、加圧子で金型キャビティ内の溶湯を加圧している
状態を示す。
ャビティ内の溶湯を加圧している状態を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 金型の湯口部にスリーブを垂直方向に接
続せしめ、該スリーブの中途部に溶湯流入口を設け、該
溶湯流入口から金型キャビティ内に溶湯を低圧で充満さ
せた後に上記スリーブに嵌挿せしめた加圧子を上記湯口
部へ向け前進させることにより上記キャビティ内の溶湯
を低速且つ高圧で加圧して鋳造する鋳造装置において、
前記湯口部の内径を前記加圧子の外径より僅かに大径に
形成し、該湯口部の直上に前記加圧子の外径より十分大
きな内径に形成された押し湯溜り部を設けてなることを
特徴とする鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118358A JP2002316250A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 低速高圧鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118358A JP2002316250A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 低速高圧鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002316250A true JP2002316250A (ja) | 2002-10-29 |
Family
ID=18968763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001118358A Pending JP2002316250A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 低速高圧鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002316250A (ja) |
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-
2001
- 2001-04-17 JP JP2001118358A patent/JP2002316250A/ja active Pending
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