JP2002315505A - スライススモークチーズ及びその製造法 - Google Patents

スライススモークチーズ及びその製造法

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JP2002315505A
JP2002315505A JP2001122800A JP2001122800A JP2002315505A JP 2002315505 A JP2002315505 A JP 2002315505A JP 2001122800 A JP2001122800 A JP 2001122800A JP 2001122800 A JP2001122800 A JP 2001122800A JP 2002315505 A JP2002315505 A JP 2002315505A
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cheese
sliced
smoke
smoked
cheeses
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Mamoru Tomita
守 冨田
Tadahiro Abe
忠博 阿部
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全面にわたって燻煙処理が施されており、水
分活性が低く、保存性が良好であり、しかも、全面に渡
ってスモークの香ばしい風味を呈するスライススモーク
チーズ、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 全面を燻煙処理した複数の切片状薄板チ
ーズを積層してなるスライススモークチーズ。及び、複
数の切片状薄板チーズを調製し、調製した切片状薄板チ
ーズの全面を燻煙処理し、全面を燻煙処理した複数の切
片状薄板チーズを積層し、厚板状とするスライススモー
クチーズの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライススモーク
チーズに関する。更に詳しくは、本発明は、市場に流通
している段階では一体化されているが、喫食する際には
1枚づつ分離して切片状薄板の状態として容易に喫食で
きるスライススモークチーズに関する。
【0002】本発明において「チーズ」とは、ナチュラ
ルチ−ズ、プロセスチ−ズ、チ−ズフ−ド等、乳等省令
(昭和26年12月27日厚生省令第52号)、公正競
争規約の成分規格等において規定されたものの他、当該
技術分野における通常の意味を有する範囲のものを全て
包含し、また、一成分としてチ−ズを含有して加工され
た食品、例えば、プロセスチ−ズ、チ−ズフ−ド等を主
原料としてチ−ズの風味・食感を付与した各種食品等も
包含される。尚、本発明において百分率は、特にことわ
りのない限り重量による値である。
【0003】
【従来の技術】通常のスライスチーズは、切片状薄板チ
ーズを積層して厚板状の形態となして市販されており、
消費者が喫食する際には、この切片状薄板チーズを適宜
剥離して食している。従って、消費者が、逐一チーズを
切断する必要がないため、極めて利便性が高い。
【0004】一方、チーズを燻煙処理して得られるスモ
ークチーズも公知であり、チーズを燻煙処理する技術と
して、例えば、特公昭56−7649号、特開昭61−
280228号、特開昭63−109785号、特公平
6−2023号、特開平8−89170号等の公報に記
載された各技術が知られている。
【0005】このような燻煙処理を行えば、チーズの表
面の水分活性を下げることができるため細菌の繁殖が軽
減され、保存性が向上するという効果を得ることができ
る。また、スモークによる独特の風味が得られることか
ら、香ばしい風味を付与した独特のチーズ製品となる。
【0006】特に、特開昭62−282542号公報に
は、溶融チーズを圧延して薄板状とした上で燻煙処理す
る薄板状スモークチーズ及びその製造法の発明が開示さ
れている(以下、この技術を従来技術と記載する。)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、前
記従来技術のように単なる長尺状の薄板状スモークチー
ズを製造する技術は知られていたが、燻煙処理された複
数の切片状薄板チーズが積層されたスライススモークチ
ーズは知られておらず、特に、個々の切片状薄板チーズ
が全面にわたって燻煙処理されているというものは皆無
であった。
【0008】実際、このようなスライススモークチーズ
を製造する場合において、仮に、前記従来技術を適用し
たとすれば、前記従来技術では、長尺状の薄板チーズを
燻煙処理し、この長尺状の薄板を切断して切片状に加工
する手順となるため、個々の切片状薄板チーズの切断面
は燻煙処理されていないことになる。換言すれば、前記
従来技術によっては、一部の面しか燻煙処理されてい切
片状薄板チーズしか得ることができない。
【0009】このようなものは、前記のような燻煙処理
の効果、即ち、チーズの表面の水分活性を下げて保存性
を向上し、燻煙処理の独特の風味を得る、という効果を
充分に享受することはできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、各
切片状薄板チーズが全面にわたって燻煙処理が施されて
おり、水分活性が低く、保存性が良好であり、しかも、
各切片状薄板チーズの全面に渡ってスモークの香ばしい
風味を呈し、奥深い味わいを得ることができるスライス
スモークチーズを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、そのようなスライス
スモークチーズの製造方法を提供することである。
【0012】前記課題を解決するための本発明の第一の
発明は、全面を燻煙処理した複数の切片状薄板チーズを
積層してなるスライススモークチーズ、である。この発
明は、全面を燻煙処理した厚さ1〜5mmの複数の切片
状薄板チーズを積層して厚板状となしたこと、を望まし
い態様としている。
【0013】前記課題を解決するための本発明の第二の
発明は、複数の切片状薄板チーズを調製し、調製した切
片状薄板チーズの全面を燻煙処理し、全面を燻煙処理し
た複数の切片状薄板チーズを積層し、厚板状のスライス
スモークチーズとなすスライススモークチーズの製造
法、である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一の発明は、全面を燻
煙処理した複数の切片状薄板チーズを積層してなるスラ
イススモークチーズであり、第二の発明は、その製造方
法である。
【0015】本発明で使用される切片状薄板チーズは、
基本的には公知の通常のものであれば良い。例えば、通
常の直方体形状のチーズ製品を調製し、これをピアノ線
を張った切断器等によって切断し、切片状薄板の形状に
加工して得ることができる。尚、このように従来のチー
ズを切断して調製することもできるが、他の方法で調製
しても良いことは言うまでもない。
【0016】このような切片状薄板チーズを全面にわた
って燻煙処理する。本発明は、このように切片状薄板チ
ーズを形成した後に燻煙処理するところに第一の特徴が
ある。従って、燻煙処理した後は、個々の切片状薄板チ
ーズを切断する工程は行わない方が良い。
【0017】燻煙処理は、公知の方法を利用すれば良
く、特に制約はない。例えば、燻煙材としては、公知の
木材、その他の材料が使用でき、ブナ、なら、桜、リン
ゴ、クルミ、シラカバ等、又はこれらを2種類以上混合
した材料を使用することができる。また、材料の形状
も、おがくず状、チップ状、押し固めた固形状等、様々
な形状のものを使用することができる。
【0018】燻煙の方式も、いかなる方式も採用するこ
とができ、燻煙発生装置によって発生させた燻煙を燻煙
室に導入して燻煙処理を行うジェネレーター方式の他、
直火型も採用できるが、前者の方が、切片状薄板チーズ
に与えるダメージが総じて少ないため、好ましい。
【0019】ジェネレーター方式で燻煙処理する場合
は、燻煙の温度は、20〜60℃の範囲、好ましくは3
0〜50℃の範囲が好適である。このような温度範囲
で、40〜180分の燻煙処理を行う。
【0020】燻煙処理は、切片状薄板チーズの表面が軽
く着色する程度、即ち、切片状薄板チーズ表面に燻煙色
を付ける程度の条件で行えば良い。この場合、水分が飛
びすぎると固い食感となるため好ましくなく、切片状薄
板チーズとしての風味に、スモークの風味が加えられた
バランスの良い製品になる条件とする。
【0021】尚、切片状薄板チーズの水分を調整するた
めに、燻煙処理の前後に、適宜、乾燥工程を入れること
も可能である。
【0022】このように燻煙処理した切片状薄板チーズ
を積層する。積層して、例えば厚板形状等にして包装す
れば、スライススモークチーズの商品として取得するこ
とができる。この場合、燻煙処理した切片状薄板チーズ
を一枚づつラップで包んだ上で、積層して包装しても良
い。
【0023】このようにして得られたスライススモーク
チーズは、個々の切片状薄板チーズが、全面にわたって
表面に適度な燻煙処理が施されている結果、通常よりも
高い温度で保管してもチーズ表面にオイルオフが発生し
にくい。また、切片状薄板チーズの全面にわたって表面
の水分活性が低いため、細菌の増殖が抑制され、総じて
保存性が良好である。
【0024】そして、喫食する際には、消費者が容易に
手で分離して、切片状薄板チーズを食することができ
る。この切片状薄板チーズは全面が燻煙処理されている
から、従来にはない風味を呈しており、味わいのバリエ
ーションが豊富な商品として、消費者の満足を得ること
が可能である。
【0025】このようなスライススモークチーズにおい
ては、一つ一つの切片状薄板チーズを消費者が食するの
であるから、適度な厚さであることが好ましく、厚さ1
〜5mmの切片状薄板であることが望ましい。即ち、従
来市販されているスライスチーズ製品のような形状のス
ライススモークチーズとすることが好ましいのである。
【0026】
【実施例】次に実施例を例示して本発明を説明するが、
本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例 ゴーダチーズ(ニュージーランドデイリーボード社製)
1800g(水分40.3%、固形分中脂肪39.7
%)、及びチェダーチーズ(マレーゴーバン社製)66
0g(水分35.4%、固形分中脂肪38.7%)を、
チョッパー(日本キャリア工業社製)に投入し、ミンチ
状に細断し、これにクエン酸三ナトリウム9g、ピロリ
ン酸ナトリウム12g,ポリリン酸ナトリウム60gを
投入し、均一に混合した。
【0027】この混合物を、クスナー型チーズ溶融ケト
ル(東北大江工業製)に投入し、溶解水(添加水及び直
接加熱用蒸気を含む)460gを添加し、120rpm
で攪拌しながら85℃に加熱し、その状態で240rp
mで攪拌しながら3分間保持し、次いで回転数を120
rpmに低下させて攪拌しながら−45kPaで2分間
脱気し、乳化状態の良好な溶融チーズを得た。
【0028】この溶融チ−ズをPE袋に200gづつ充
填し、のし棒によって展延し、厚さ3mmの薄板状に延
ばした。その後、5℃冷蔵庫内にて一夜冷却した後、取
り出して、70mm×70mmの正方形に裁断し、切片
状薄板チーズを調製した。
【0029】得られた切片状薄板チーズを、スモークチ
ャンバー(花木製作所社製)内のトレイの上に整列させ
て載置し、燻煙材(進誠産業社製サクラチップ)を用い
て40℃の温度設定にて1.5時間の燻煙処理を行っ
た。
【0030】燻煙処理が終了した切片状薄板チーズ10
枚を積層し、厚さ2.2cmの厚板形状とした。これを
常法どおり包装した結果、スライススモークチーズの製
品を得た。尚、このスライススモークチーズの水分は4
3%であった。
【0031】得られたスライススモークチーズは、各々
の切片状薄板チーズを容易にはがすことができ、歯応え
も良好でありながら、スモークの風味が付加されてお
り、新規な風味を呈していた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、各切片状薄板チーズの
全面にわたって燻煙処理が施されており、水分活性が低
く、保存性が良好であり、しかも、各切片状薄板チーズ
の全面に渡ってスモークの香ばしい風味を呈し、奥深い
味わいを得ることができるスライススモークチーズを提
供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全面を燻煙処理した複数の切片状薄板チ
    ーズを積層してなるスライススモークチーズ。
  2. 【請求項2】 全面を燻煙処理した厚さ1〜5mmの複
    数の切片状薄板チーズを積層して厚板状となしたスライ
    ススモークチーズ。
  3. 【請求項3】 複数の切片状薄板チーズを調製し、調製
    した切片状薄板チーズの全面を燻煙処理し、全面を燻煙
    処理した複数の切片状薄板チーズを積層し、厚板状のス
    ライススモークチーズとなすスライススモークチーズの
    製造法。
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