JP2002314724A - ユーザの嗜好に応じた画像ファイルの生成 - Google Patents

ユーザの嗜好に応じた画像ファイルの生成

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの作成者の嗜好に応じた画像を柔
軟に出力する技術を提供する。 【解決手段】 ディジタルスチルカメラ12で生成した
画像データをカラープリンタ20を用いて出力する画像
出力システムを構築する。ディジタルスチルカメラ12
には、ユーザの嗜好に応じた画像出力が可能な画像処理
制御データを登録可能にする。ユーザは、登録された画
像処理制御データを適宜選択して撮影する。ディジタル
スチルカメラ12は、画像データと選択された画像処理
制御データとを含む画像ファイルを生成する。カラープ
リンタ20は、画像ファイルに含まれる画像処理制御デ
ータに応じた画像処理を施して、画像を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
てユーザの嗜好に応じた画像処理を施して出力すること
が可能な画像ファイルを生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルスチルカメラが普及し
ている。ディジタルスチルカメラは、電荷結合素子(C
CD)などの光に反応する半導体素子を用いて画像を電
気信号に変換し、ディジタルデータとして磁気ディスク
や半導体メモリに記憶する。ディジタルスチルカメラ
は、通常、液晶ディスプレイを搭載しているため、撮影
者は、撮影した画像をその場で確認したり、気に入らな
い画像を削除できる。また、ディジタルスチルカメラで
撮影した画像データは、汎用のパーソナルコンピュータ
のモニタや、プリンタなどの画像出力装置を用いて出力
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディジタルス
チルカメラは、そのメーカや機種によって生成される画
像の明るさや色合いが異なる場合がある。また、画像出
力装置の機種によっても出力される画像の明るさや色合
いが異なる場合がある。このため、撮影者が意図する画
像と実際に画像出力装置で出力される画像との間にずれ
が生じることが多かった。
【0004】しかも、撮影者の嗜好は様々である。ディ
ジタルスチルカメラ、プリンタ等のメーカが、理想的な
色再現が行われるように機器の設定を行ったとしても、
それが必ずしも撮影者の嗜好に沿うものではない場合が
あった。このような場合、撮影者は自らの嗜好に沿うよ
うに出力するために画像データを加工しなければならな
かった。
【0005】ここでは、ディジタルスチルカメラを例に
とって説明したが、類似の課題はディジタルビデオカメ
ラやスキャナなどの画像データ生成装置においても同様
に生じ得る。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、画像データの作成者の嗜好に応じた
画像を柔軟に出力する技術を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、以下の構成を採用した。本発明の画像ファイル生成
装置は、画像データと該画像データの画像処理に用いら
れる画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成す
る画像ファイル生成装置であって、前記画像処理制御デ
ータをユーザの操作により入力するための画像処理制御
データ入力部と、該入力された画像処理制御データを記
憶する画像処理制御データ記憶部と、前記画像データを
入力する画像データ入力部と、該入力された画像データ
と前記記憶した画像処理制御データとを一体的に備える
画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、を備え
ることを要旨とする。
【0008】本発明の画像ファイル生成装置は、画像デ
ータと画像処理制御データとを含む画像ファイルを生成
する。例えば、Exif形式の画像ファイルは、画像デ
ータを格納する領域と付属データを格納する領域とを備
えている。かかる形式では、付属データを格納する領域
に画像処理制御データを格納することができる。ここ
で、「画像処理制御データ」とは、画像処理装置が画像
データに対して施す画像処理を制御するデータである。
画像処理装置は、画像ファイルに含まれる画像処理制御
データを解析することによって、画像処理に用いるパラ
メータを自動的に設定し、画像データに対して画像処理
を施すことができる。このパラメータには、「コントラ
スト」、「明るさ」、「カラーバランス」、「彩度」、
「シャープネス」、「ガンマ値」、「ターゲット色空
間」などが含まれる。「ターゲット色空間」とは、例え
ば、sRGB色空間やNTSC色空間等、画像データの
生成時に使用された色空間に応じて画像処理時に使用さ
れる色空間を特定するパラメータである。本発明では、
画像ファイル生成装置のユーザが画像処理制御データを
任意に設定して入力し、登録することができる。登録し
たデータは容易に読み出して利用することができる。従
って、ユーザが自らの嗜好に応じて設定した画像処理制
御データを用いることによって、画像処理制御データを
利用可能な画像処理装置に、ユーザの嗜好に応じた画像
処理を容易に実行させることができる。この結果、ユー
ザは、画像データの加工をすることなく、自らの嗜好に
応じた画像を画像出力装置で出力することができる。
【0009】本発明の画像ファイル生成装置において、
前記画像処理制御データ入力部は、前記画像処理制御デ
ータを記録媒体または通信を介して入力するものとする
ことができる。
【0010】こうすることによって、画像ファイル生成
装置は、画像処理制御データを画像ファイル生成装置外
から取り込むことができる。画像ファイル生成装置の外
部には、画像ファイル生成装置のメモリ容量に依存せず
に多様な画像処理制御データを記憶することが可能であ
る。従って、ユーザは、外部に記憶してある多様な画像
処理制御データの中から好みに合ったものを必要に応じ
て画像ファイル生成装置に入力し、利用することができ
る。例えば、ディジタルスチルカメラメーカがインター
ネット上のWebページで多種多様な画像処理制御デー
タのセットを提供し、ユーザが自分の好みに合ったセッ
トをダウンロードしてディジタルスチルカメラに組み込
む方法を採ることができる。また、ユーザは、他のユー
ザが設定した画像処理制御データを利用することもでき
る。更に、画像処理制御データの変更によって出力され
る画像がどのように変化するのかを実験できるシミュレ
ータを用意し、実験で得られた画像処理制御データを画
像ファイル生成装置に供給することもできる。つまり、
画像処理制御データ設定の利便性を向上させることがで
きる。
【0011】また、本発明の画像ファイル生成装置にお
いて、更に、前記画像処理制御データを編集する画像処
理制御データ編集部を備え、前記画像処理制御データ記
憶部は、前記編集された画像処理制御データを記憶する
ものとすることができる。
【0012】こうすることによって、ユーザが既存の画
像処理制御データを画像ファイル生成装置上で編集して
記憶することができるので、画像ファイル生成の度に画
像処理制御データの設定を個々に行う必要がなくなり、
設定負担を軽減することができる。この結果、画像ファ
イル生成装置の利便性を向上させることができる。
【0013】上記画像ファイル生成装置において、前記
画像処理制御データ記憶部は、前記画像処理制御データ
を前記編集後の画像処理制御データに更新して記憶する
ようにしてもよい。
【0014】こうすることによって、画像処理制御デー
タ記憶部が使用するメモリ容量を増大させることなく、
ユーザが編集した画像処理制御データを記憶することが
できる。また、画像処理制御データに対応した画像処理
モードがいたずらに増加するのを回避できるので、ユー
ザは利用頻度が比較的高い更新した画像処理制御データ
を選択することができ、画像処理制御データ利用時の利
便性向上を図ることもできる。
【0015】なお、更新した画像処理制御データは、更
新後も初期値に戻すことができるように記憶してもよ
い。例えば、メモリ上に初期値を記憶している領域と編
集したデータを記憶する領域とを設け、画像処理制御デ
ータ記憶部としての指定先を切り換えるようにすること
ができる。こうすることによって、指定先を元に戻せば
画像処理制御データを初期値に戻すことができる。
【0016】また、前記画像処理制御データ記憶部は、
前記編集後の画像処理制御データを追加して記憶するよ
うにしてもよい。
【0017】こうすることによって、ユーザは、既存の
画像処理制御データとユーザが編集した画像処理制御デ
ータとを適宜使い分けることができる。つまり、多彩な
画像処理制御データを柔軟に使い分けることができる。
【0018】また、上述した画像処理制御データ編集部
を備える画像ファイル生成装置において、前記画像処理
制御データは、複数のパラメータを含み、前記画像処理
制御データ編集部は、該パラメータの可変範囲に所定の
制約条件を有するようにすることが好ましい。
【0019】先に説明したように、画像処理制御データ
は複数のパラメータを含み得る。そして、各パラメータ
値は、画像ファイル生成装置のメーカが機器の特性を考
慮してメーカ側の意図するパラメータ値を用意すること
が多い。ユーザ側に画像処理制御データの編集を無制限
に許可しては、メーカ側の意図が全く無視されてしまう
場合がある。本発明では、画像処理制御データ編集部
は、パラメータの可変範囲に所定の制約条件を有してい
る。つまり、所定の条件下でしかパラメータ値を編集で
きないように制限される。例えば、あるパラメータは、
所定の範囲内でしか編集できないようにしたり、また、
パラメータ間の相互関係から、一のパラメータを編集し
た場合、他のパラメータの編集が制限されるようにす
る。こうすることによって、メーカの意図を確保しつ
つ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0020】本発明の画像ファイル生成装置において、
更に、予め用意された複数の生成モードに応じて前記画
像データ入力部に入力するための前記画像データを生成
する画像データ生成部と、該生成モードと前記画像処理
制御データとの対応関係を記憶する対応関係記憶部と、
を備え、該対応関係の少なくとも一部は、前記入力され
た画像処理制御データとの対応関係が含まれ、前記画像
ファイル生成部は、前記対応関係記憶部を参照して、ユ
ーザによって選択された前記生成モードに対応した前記
画像処理制御データを用いて前記画像ファイルを生成す
るものとしてもよい。
【0021】画像ファイル生成装置には、予め用意され
た複数の条件下で画像データを生成する複数の生成モー
ドの中から1つを選択し、その生成モードで画像データ
を生成できるものがある。例えば、ディジタルスチルカ
メラには、「ポートレート」、「風景」、「スポーツ」
などの撮影モードに応じて自動的に適切なシャッタース
ピードや、露出や、絞りが設定されるものがある。この
場合、撮影モードが生成モードに相当する。本発明で
は、このような画像ファイル生成装置において、画像デ
ータの生成モードと画像処理制御データとの対応関係を
記憶している。なお、生成モードと画像処理制御データ
との対応関係は、少なくとも一部の対応関係が含まれて
いればよい。こうすることによって、画像データの生成
モードの設定とともに画像処理制御データの設定を行う
ことができる。
【0022】本発明の第2の画像ファイル生成装置は、
画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像
処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像フ
ァイル生成装置であって、生成モードと画像データ生成
条件とを対応付けて複数組記憶する生成条件記憶部と、
画像処理モードと画像処理制御データとを対応付けて複
数組記憶する画像処理制御データ記憶部と、前記生成モ
ードを設定する生成モード設定部と、前記生成モードの
設定に関わらず、前記画像処理モードを設定する画像処
理モード設定部と、前記設定された生成モードに対応し
た前記画像データ生成条件で前記画像データを生成する
画像データ生成部と、前記生成された画像データと前記
設定された画像処理モードに対応した画像処理制御デー
タとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像ファ
イル生成部と、を備えることを要旨とする。
【0023】ここで、「画像データ生成条件」とは、生
成される画像データ自体に影響を与えるパラメータを意
味する。画像ファイル生成装置をディジタルスチルカメ
ラとして構成した場合には、絞り、シャッタースピー
ド、ホワイトバランスなどが生成条件に相当する。本発
明では、生成モードと画像処理モードとを別々に設定で
きる。従って、生成モードに関わらず、柔軟に画像処理
制御データを設定することができる。この結果、ユーザ
の嗜好に応じて画像データに対して柔軟に画像処理を施
し、出力させることが可能となる。
【0024】なお、本発明の画像ファイル生成装置は、
種々の画像データ生成装置に適用可能であり、例えば、
ディジタルカメラに適用することができる。ディジタル
カメラは、ディジタルスチルカメラであってもよいし、
ディジタルビデオカメラであってもよい。
【0025】本発明の第3の画像ファイル生成装置は、
画像データと該画像データの画像処理に用いられる画像
処理制御データとを含む画像ファイルを生成する画像フ
ァイル生成装置であって、前記画像処理制御データをユ
ーザの操作により入力するための画像処理制御データ入
力部と、該入力された画像処理制御データを記憶する画
像処理制御データ記憶部と、前記画像データと前記画像
処理制御データとを含む原画像ファイルを入力する画像
ファイル入力部と、該原画像ファイルに含まれる画像処
理制御データを前記記憶した画像処理制御データで更新
して、前記入力された画像データと前記記憶した画像処
理制御データとを一体的に備える画像ファイルを生成す
る画像ファイル生成部と、を備えることを要旨とする。
【0026】こうすることによって、原画像ファイルに
ユーザの嗜好に応じた画像処理ができない画像処理制御
データが含まれているときでも、その画像処理制御デー
タをユーザによって登録された画像処理制御データと置
き換えて更新することができる。この結果、ユーザは、
画像データの加工をすることなく、自らの嗜好に応じた
画像を画像出力装置で出力することができる。
【0027】本発明は、また、記録媒体の発明として構
成することもできる。例えば、上述した画像ファイル生
成装置に利用可能であって、前記画像データの画像処理
に用いられる画像処理制御データをコンピュータ読み取
り可能に記録した記録媒体である。
【0028】本発明の画像ファイル生成装置は、画像処
理制御データ入力部が上記記録媒体から画像処理制御デ
ータを入力することによって、画像データと画像処理制
御データとを含む画像ファイルを生成することができ
る。
【0029】本発明は、上述の画像ファイル生成装置と
しての構成の他、画像ファイルの生成方法の発明として
構成することもできる。また、これらを実現するコンピ
ュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記
録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化された
データ信号など種々の態様で実現することが可能であ
る。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の
付加的要素を適用することが可能である。
【0030】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、画像ファイル生成装置を駆動するプログラム全体
として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果
たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録
媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、
光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パ
ンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷
物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなど
のメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み
取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順序で説明する。 A.画像出力システムの構成: B.画像ファイル生成装置: C.画像ファイルの構成: D.画像処理制御データの入力: E.画像ファイルの生成: F.画像出力装置: G.画像出力装置における画像処理: H.その他の実施例:
【0032】A.画像出力システムの構成:図1は、一
実施例としての画像出力システム10の概略構成を示す
説明図である。本実施例の画像出力システム10は、画
像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメラ1
2と、画像処理装置および画像出力装置としてカラープ
リンタ20とから構成される。
【0033】ディジタルスチルカメラ12は、種々の撮
影条件や出力制御データPIMを設定できる。撮影条件
とは、シャッタースピードや、露出や、絞りなど、画像
データの取得条件を意味する。出力制御データPIMと
は、カラープリンタ20での画像処理を含む印刷処理を
制御するためのデータであり、プリントコマンドや画像
処理に用いる画像処理制御データを含む。ディジタルス
チルカメラ12は、ユーザに設定された撮影条件で撮影
(画像データ生成)を行い、画像データと出力制御デー
タPIMとを一体的に備える画像ファイルを生成する。
生成した画像ファイルはメモリカードMCに格納され
る。
【0034】カラープリンタ20は、画像処理機能を有
している。カラープリンタ20は、メモリカードMCを
介して、あるいは、図示しないケーブルを介して画像フ
ァイルを入力し、画像ファイルに含まれる出力制御デー
タPIMを解析する。出力制御データPIMには、画像
処理制御データが含まれるので、これを取得して画像デ
ータに対して画像処理を施す。そして印刷を実行する。
【0035】以上のように、本実施例の画像出力システ
ム10では、ディジタルスチルカメラ12側からカラー
プリンタ20の印刷処理を制御して、ディジタルスチル
カメラ(撮影者)の意図を反映した印刷を行うことがで
きる。ディジタルスチルカメラ、画像ファイル、カラー
プリンタについての詳細は後述する。
【0036】画像出力システム10は、種々の態様を採
ることができる。図2は、画像出力システム10のバリ
エーションを示す説明図である。画像出力システム10
は、図1に示したディジタルスチルカメラ12とカラー
プリンタ20の他に、画像処理機能を内蔵したパーソナ
ルコンピュータPCやサーバSV、画像出力装置として
のモニタ14を含むことができる。これらは、ケーブル
CVあるいは無線通信で、直接あるいはネットワークを
介して接続され、データのやり取りを行う。画像ファイ
ル生成装置としてスキャナやデジタルビデオカメラを接
続することも可能である。
【0037】B.画像ファイル生成装置図3は、本発明
の画像ファイル生成装置としてのディジタルスチルカメ
ラ12の機能ブロックを示す説明図である。ディジタル
スチルカメラ12は、画像データを生成する画像データ
生成部12aと、画像データを入力する画像データ入力
部12bと、画像処理制御データを入力する画像処理制
御データ入力部12cと、画像処理制御データを記憶す
る画像処理制御データ記憶部12dと、画像データと画
像制御データとを含む画像ファイルを生成する画像ファ
イル生成部12eとを備えている。
【0038】画像処理制御データ入力部12cは、画像
処理制御データ記憶部12dの他に、画像処理制御デー
タを記憶している外部記憶装置(パーソナルコンピュー
タPCのハードディスクやサーバSV)や記録媒体から
も画像処理制御データを入力することができる。入力さ
れた画像処理制御データは、ユーザによって編集するこ
とができる。編集された画像処理制御データは、画像処
理制御データ記憶部12dに記憶できる。画像ファイル
生成部12eは、入力された画像データとユーザによっ
て設定あるいは選択された画像処理制御データとを所定
のフォーマットで格納した画像ファイルを生成する。
【0039】図4は、ディジタルスチルカメラ12の概
略構成を示すブロック図である。ディジタルスチルカメ
ラ12は、光の情報をディジタルデバイス(CCDや光
電子倍増管)に結像させることにより画像を取得するカ
メラである。ディジタルスチルカメラ12は、光情報を
収集するためのCCD等を備える光学回路121と、光
学回路121を制御して画像を取得するための画像取得
回路122と、取得したディジタル画像を加工処理する
ための画像処理回路123と、CPU、ROM、RAM
を備えると共に各回路を制御する制御回路124とを備
えている。
【0040】ディジタルスチルカメラ12は、取得した
画像をディジタルデータとして記憶装置としてのメモリ
カードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ12に
おける画像データの保存形式としては、JPEG形式が
一般的であるが、この他にもTIFF形式、GIF形
式、BMP形式等の保存形式が用いられ得る。
【0041】ディジタルスチルカメラ12は、また、撮
影モードや画像処理制御データの各種設定を行うための
選択・決定ボタン126や、撮影画像をプレビューした
り、各種設定画面を表示するための液晶ディスプレイ1
27を備えている。「撮影モード」とは、種々の撮影シ
ーンに応じて設定された画像取得条件のパラメータのセ
ットである。このパラメータには、露出時間、ホワイト
バランス、絞り、シャッタースピード、レンズの焦点距
離等が含まれる。ユーザが撮影モードを選択することに
よって、自動的に各パラメータ値が設定される。「画像
処理制御データ」とは、コントラスト、明るさ、カラー
バランス等の画像出力に関するデータであり、カラープ
リンタ20での画像処理に用いられるデータである。本
実施例では、複数組の画像処理制御データが画像処理モ
ードに対応して用意されている。
【0042】本実施例の画像出力システム10に用いら
れるディジタルスチルカメラ12は、選択・決定ボタン
126を用いて設定された画像処理制御データと画像デ
ータとを一体的に備える画像ファイルを生成してメモリ
カードMCに格納する。なお、画像ファイルには、先に
示した画像処理制御データの他に、ディジタルスチルカ
メラ12のガンマ値、ターゲット色空間や、撮影時に設
定された露出時間、ホワイトバランス、絞り、シャッタ
ースピード、レンズの焦点距離等の撮影条件も含まれ
る。各撮影モードに適用されるパラメータ、およびパラ
メータ値等はディジタルスチルカメラ12の制御回路1
24内のROMに保有されている。
【0043】C.画像ファイルの構成:図5は、画像フ
ァイル100の構成の一例を概念的に示す説明図であ
る。画像ファイル100は、ディジタルスチルカメラ用
画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイ
ル構造を有している。Exifファイルの仕様は、(社)電
子情報技術産業協会(JEITA)によって定められて
いる。
【0044】画像ファイル100は、画像データを格納
する画像データ格納領域101と、格納されている画像
データに関する各種付属情報を格納する付属情報格納領
域102とを備えている。画像データ格納領域101に
は、画像データがJPEG形式で格納される。付属情報
格納領域には、付属情報がTIFF形式で格納される。
付属情報格納領域102は、MakerNoteデータ格納領域
103を備えている。MakerNoteデータ格納領域103
は、ディジタルスチルカメラ12のメーカに開放されて
いる未定義領域である。本実施例における画像処理制御
データは、MakerNoteデータ格納領域103に格納され
ている。なお、当業者にとって周知であるように、Exif
形式のファイルでは、各データを特定するためにタグが
用いられており、MakerNoteデータ格納領域103に格
納されているデータに対してはタグ名としてMakerNote
が割り当てられ、MakerNoteタグと呼ばれている。
【0045】本実施例では、画像ファイル100は、Ex
if形式のファイルであるものとして説明するが、これに
限られない。画像データと画像処理制御データとを利用
できる形式で一体的に備える構造を採ればよい。
【0046】図6は、画像ファイル100の詳細な階層
構造を示す説明図である。図6(a)は、MakerNoteデ
ータ格納領域103のデータ構造を示している。図6
(b)は、MakerNoteデータ格納領域103内に定義さ
れているPrintMatchingデータ格納領域104を示して
いる。PrintMatchingデータが画像処理制御データに相
当する。
【0047】画像ファイル100のMakerNoteデータ格
納領域103もまた、タグによって格納されているデー
タを識別できる構成を備えており、画像処理制御データ
にはPrintMatchingのタグが割り当てられている。Maker
Noteデータ格納領域103の各タグは、MakerNoteデー
タ格納領域103のトップアドレスからのオフセット値
でポインタにより指定される。MakerNoteデータ格納領
域103には、トップアドレスにメーカー名(6バイ
ト)、続いて予約領域(2バイト)、ローカルタグのエ
ントリ数(2バイト)、各ローカルタグオフセット(1
2バイト)の情報が格納されている。メーカー名の後に
は、文字終端列を示す0x00の終端コードが付されてい
る。
【0048】PrintMatchingデータ格納領域104に
は、PrintMatchingパラメータが格納されていることを
示すPrintMatching識別子や、指定されているパラメー
タ数を示すパラメータ指定数や、予めパラメータ毎に割
り振られているパラメータ番号を指定(識別)する値が
格納されるパラメータ番号や、指定されたパラメータ番
号のパラメータの設定値が格納されているパラメータ設
定値の情報などが格納されている。パラメータ番号は、
例えば、2バイトの領域に格納される情報であり、パラ
メータ設定値は、4バイトの領域に格納される情報であ
る。画像出力装置側では、このPrintMatchingタグを指
標として画像処理制御データ(各パラメータ値)を取得
することができる。
【0049】図7は、MakerNoteデータ格納領域103
に格納されるデータの一例を概念的に示す説明図であ
る。図示するように、MakerNoteデータ格納領域103
には、ガンマ値、色空間、コントラスト、明るさ、カラ
ーバランス、彩度などの画像処理制御データが格納され
る。
【0050】D.画像処理制御データの入力:上述した
画像ファイル100を生成する前に、ディジタルスチル
カメラ12には画像処理制御データが入力され、記憶さ
れる。図2に示したように、ディジタルスチルカメラ1
2は、様々な機器と接続可能である。従って、図3に示
した画像処理制御データ入力部12cは、様々な態様で
画像処理制御データを入力し得る。また、本発明では、
画像処理制御データを編集することも可能である。以下
では、画像処理制御データの代表的な入力態様を例示し
て説明する。
【0051】(1)第1の態様:第1の態様は、ディジ
タルスチルカメラ12のROM内に予め保持されている
画像処理制御データを編集して登録する態様である。本
実施例では、複数の画像処理モードに対応して複数組の
画像処理制御データのプリセットが用意されているもの
として説明する。図8は、画像処理モードを設定するた
めのグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)
を示す説明図である。液晶ディスプレイ127に表示さ
れる画面である。図8(a)に示す画面で「画像処理モ
ード」を選択すると、画像処理制御データの設定を行う
ことができる。図8(b)に示すように、本実施例で
は、複数の画像処理モードに対応したプリセットが用意
されている。
【0052】図9は、画像処理制御データのパラメータ
とその設定内容を示す説明図である。本実施例では、図
示するように、11種類の撮影シーンにそれぞれ適した
プリセットが予め用意されている。プリセットには、
「コントラスト」、「明るさ」、「カラーバランス」、
「彩度」、「シャープネス」、「記憶色」、「ノイズ除
去」の7種類のパラメータが含まれている。これらは、
ディジタルスチルカメラ12のメーカが用意した汎用の
設定である。
【0053】図10および図11は、画像処理制御デー
タの各パラメータを編集するためのGUIを示す説明図
である。例えば、図8(b)の画面で「人物」→「確
認」を選択すると、図10に示すように、図9の「人
物」に対応するプリセットの内容が表示される。この画
面で、「編集」を選択すると、ユーザは自分の好みに合
わせて各パラメータを編集することができる。本実施例
では、「ノイズ除去」を除く6つのパラメータは、5段
階で編集することができるものとした。更に、多段階に
編集できるようにしてもよい。「ノイズ除去」について
は、ON/OFFを選択することができる。各パラメー
タの編集後、「登録」を選択すると、「ユーザ設定」と
して新たにROM内に記憶することができる。
【0054】なお、上記説明では、既存の画像処理制御
データを自由に編集できるものとしたが、所定の条件下
でしか編集できないように制限してもよい。既存の画像
処理制御データは、画像ファイル生成装置のメーカが機
器の特性を考慮してメーカ側の意図するパラメータ値を
用意することが多い。ユーザ側に画像処理制御パラメー
タの編集を無制限に許可しては、メーカ側の意図が全く
無視されてしまう場合がある。従って、例えば、あるパ
ラメータは、所定の範囲内でしか編集できないようにし
たり、また、パラメータ間の相互関係から、一のパラメ
ータを編集した場合、他のパラメータの編集が制限され
るようにすることができる。こうすることによって、メ
ーカの意図を確保しつつ、ユーザの利便性を向上させる
ことができる。
【0055】また、上記説明では、既存の画像処理制御
データを編集するものとして説明したが、新規に画像処
理制御データを作成して登録するものとしてもよい。
【0056】第1の態様によって、既存の画像処理制御
データをユーザの嗜好に応じた画像処理制御データに編
集して登録することができるので、画像ファイルの生成
時に適宜使用することができる。
【0057】(2)第2の態様:第2実施例の態様は、
パーソナルコンピュータPCなどディジタルスチルカメ
ラ12の外部で画像処理制御データを新規に作成または
編集して登録する態様である。図12は、画像処理制御
データ入力の第2の態様の一例を示す説明図である。ユ
ーザは、パーソナルコンピュータPCに画像処理制御デ
ータを作成、編集するアプリケーションソフトを用意し
て、画像処理制御データを作成、編集する。そして、作
成、編集した画像処理制御データをメモリカードMC
(記録媒体)あるいはケーブルCV(通信)を介してデ
ィジタルスチルカメラ12に入力し、登録することがで
きる。
【0058】第2の態様によって、画像処理制御データ
の変更によって出力される画像がどのように変化するの
かを実験できるシミュレータをパーソナルコンピュータ
PCに用意し、実験で得られた画像処理制御データをデ
ィジタルスチルカメラ12に供給することができる。
【0059】(3)第3の態様:第3実施例の態様は、
画像処理制御データを保持するサーバSVからダウンロ
ードする態様である。図13は、画像処理制御データ入
力の第3の態様の一例を示す説明図である。サーバSV
に多種多様な画像処理制御データが用意され、ユーザは
必要に応じて画像処理制御データをダウンロードしてデ
ィジタルスチルカメラ12に入力する。なお、画像処理
制御データをサーバSVから図12に示したパーソナル
コンピュータPCにダウンロードしてパーソナルコンピ
ュータPC上で編集し、ディジタルスチルカメラ12に
入力するようにすることも可能である。
【0060】第3の態様によって、ディジタルスチルカ
メラ12のメモリ容量に依存せずに多様な画像処理制御
データを提供することができる。ユーザは、多様な画像
処理制御データの中から自分の嗜好に応じた画像処理制
御データを適宜選択して利用することができる。また、
ディジタルスチルカメラ12のメーカは、例えば画像処
理制御データをバージョンアップした場合にも新たな画
像処理制御データをユーザに提供することができる。
【0061】(4)その他の態様:以上で説明した3態
様では、画像処理制御データのプリセットをディジタル
スチルカメラ12に追加する態様を説明したが、ディジ
タルスチルカメラ12のROM内の既存の画像処理制御
データを編集して更新する態様とすることも可能であ
る。図14は、画像処理制御データ入力の第4の態様の
一例を示す説明図である。更新した画像処理制御データ
は、更新後も初期値に戻すことができるように記憶する
ことが好ましい。例えば、図14に示すように、ディジ
タルスチルカメラ12の制御回路124のROM上に、
メーカが予め用意した初期値を記憶する領域と、ユーザ
が編集したデータを記憶する領域とを設け、画像処理モ
ードごとに画像処理制御データ記憶部としての指定先を
切り換えるようにすることができる。この場合、例え
ば、「標準」、「花」、「記念撮影」の画像処理モード
ではメーカ設定の画像処理制御データを用い、その他の
画像処理モードではユーザ設定の画像処理制御データを
用いるようにすることができる。こうすることによっ
て、指定先を元に戻せば画像処理制御データを初期値に
戻すことができる。
【0062】E.画像ファイルの生成:図15は、ディ
ジタルスチルカメラ12における画像ファイル100の
生成工程を示すフローチャートである。撮影者は、撮影
に先立って撮影モード、画像処理モードを設定する(ス
テップS100)。これらの設定は、選択・設定ボタン
126を操作して、液晶ディスプレイ127上に表示さ
れる、既定の撮影モード、画像処理モードの中からユー
ザが選択することにより、あるいは、液晶ディスプレイ
127上にて、任意の明度、コントラスト等の画像処理
制御データのパラメータ値をユーザが設定することによ
り実行する(ステップS130、S160)。撮影モー
ドの設定では、「ポートレート」、「風景」、「スポー
ツ」などの予め用意された各撮影シーンに適した露出、
ホワイトバランス、シャッタースピード、絞り値など、
撮影される画像データ自体に影響を与えるパラメータを
自動設定することができる。撮影モードに関わらずディ
ジタルスチルカメラ12が撮影時に自動設定する「フル
オートモード」や、撮影者が好みに応じて設定する「マ
ニュアルモード」も用意されている。画像処理モードの
設定では、図8(b)に示したモードを選択することが
できる。ユーザ設定モードを選択することもできる。こ
こで、特に設定を行わない場合には、ディジタルスチル
カメラ12に用意されているデフォルト値が設定される
(ステップS120、S150)。
【0063】制御回路124は、撮影要求、例えば、シ
ャッターボタンの押し下げに応じて、撮影条件(撮影モ
ード)から自動的に設定されるパラメータ値を用いて画
像データを生成する(ステップS170)。制御回路1
24は、設定された撮影モードおよび画像処理制御デー
タの各パラメータを参照して、画像データ、画像処理制
御データを含む画像ファイル100を生成する(ステッ
プS180)。最後に、制御回路124は、生成された
画像ファイル100をメモリカードMCに格納して画像
ファイル100の生成工程を終了する。
【0064】以上の工程によって、メモリカードMCに
格納されている画像ファイル100には、撮影者が設定
した画像処理制御データを格納することができる。既存
の画像処理モードは、一般的な条件を基に設定されたモ
ードであるから、必ずしも全てのユーザにとって満足の
いくパラメータ値がプリセットされているとは限らない
が、本実施例によれば、各ユーザの好みに合わせてプリ
セット値を変更することができるので、ユーザの嗜好に
応じた画像処理を実行させ、出力させることができる。
なお、本実施例では、画像処理モードの設定および画像
処理制御データの編集を画像データの生成(撮影)前に
行ったが、デフォルト値を用いて画像ファイルの生成を
行い、画像ファイルの生成後に編集した画像処理制御デ
ータを画像ファイルに上書きできるようにしてもよい。
こうすれば、1つの画像ファイルで設定値を変更して出
力させることができる。更に、本実施例によれば、編集
した画像処理制御データをユーザ設定として記憶してお
くことができるので、メーカが推奨する画像処理制御デ
ータとユーザが設定した画像処理制御データとを適宜使
い分けることができる。
【0065】なお、本実施例では、撮影モードと画像処
理モードとを別々に設定できるものとしたが、連携する
ようにしてもよい。即ち、撮影モードと画像処理モード
とが対応している態様である。こうすれば、例えば、撮
影モードで「ポートレート」を選択すると、自動的に画
像処理モードが「人物」に設定される。
【0066】F.画像出力装置:画像出力装置としての
カラープリンタ20の概略について説明する。カラープ
リンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタであ
り、例えば、シアン(C)、ライトシアン(薄いシア
ン、LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(薄いマ
ゼンタ、LM)、イエロー(Y)、ダークイエロ(暗い
イエロ、DY)ブラック(K)の7色の色インクを印刷
媒体上に噴射してドットパターンを形成することによっ
て画像を形成するインクジェット方式のプリンタであ
る。カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像
を形成する電子写真方式のプリンタなど種々のプリンタ
を適用してもよい。
【0067】制御回路22は、メモリカードスロット2
4に装着されるメモリカードMCから画像ファイル10
0を読み出し、画像処理制御データを解析し、解析した
画像処理制御データに基づいて画像データに対して後述
する画像処理を施す。そして、印刷を実行する。
【0068】G.画像出力装置における画像処理:図1
6は、画像出力装置としてのカラープリンタ20におけ
る画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。カラープリンタ20の制御回路22内のCPUは、
メモリカードスロット24にメモリカードMCが差し込
まれると、メモリカードMCから画像ファイル100を
読み出し、読み出した画像ファイル100をRAMに一
時的に格納する(ステップS200)。CPUは、読み
出した画像ファイル100のMakerNoteデータ格納領域
103のトップアドレスから20バイト分にわたってメ
ーカー名(0x00タグ)検索する(ステップS202)。
メーカー名は、MakerNoteデータ格納領域103内のト
ップアドレスから20バイト以内に記載されている。C
PUは、メーカ名を検索・発見できた場合には(ステッ
プS204:Yes)、現在のポインタに2バイト分の
オフセットを加える(ステップS206)。
【0069】CPUは、メーカー名を発見できなかった
場合には(ステップS204:No)、現在のポインタ
をMakerNoteのトップアドレスに戻す(ステップS20
8)。メーカー名が元々記述されていない場合に対処す
るためである。この場合には、トップアドレスにreserv
e領域が割り当てられるので、ポインタをトップアドレ
スに戻すことによって、メーカー名を発見した場合と同
じ位置にポインタを置くことができる。CPUは、現在
のポインタから2バイト分の情報をタグエントリー数と
して解釈し、タグエントリ数を取得する(ステップS2
10)。既述の通り、Makernoteデータ格納領域103
は、6バイトのメーカー名情報の後、2バイトのreserv
e領域を挟んで2バイトのローカルタグのエントリ数情
報を格納しているので、CPUは上記のように解釈する
ことができる。
【0070】CPUは、取得したタグエントリー数分だ
けローカルタグを検索し(ステップS212)、PrintM
atchingタグが存在するか否かを判定する(ステップS
214)。CPUは、PrintMatchingタグを発見した場
合には(ステップS214:Yes)、PrintMatching
データ格納領域114に格納されている画像処理制御デ
ータ解析し、画像処理に用いる各パラメータ値を取得す
る(ステップS216)。CPUは、解析した画像処理
制御データから得られたパラメータ値に基づいて後に詳
述する画像処理を実行し(ステップS218)、処理さ
れた画像データをプリントアウトする(ステップS22
0)。
【0071】CPUは、PrintMatchingタグを発見でき
なかった場合には(ステップS214:No)、規定の
固定オフセット値にてPrintMatchingタグコードを再検
索する(ステップS222)。ローカルタグのエントリ
ー数の解釈が誤っていた場合に対応するためである。C
PUは、再度PrintMatchingタグを検索し(ステップS
224)、発見できた場合には(ステップS224:Y
es)、既述のステップS216以降の処理を実行す
る。一方、CPUは、PrintMatchingタグを発見できな
かった場合には(ステップS224:No)、カラープ
リンタ20が予め保有しているパラメータ値をROMか
ら取得して通常の画像処理を実行する(ステップS22
6)。CPUは、処理した画像データをプリントアウト
(ステップS220)して本処理ルーチンを終了する。
【0072】図17は、ステップS218における画像
処理制御データに基づいた画像処理の流れを示すフロー
チャートである。画像ファイル100に含まれる画像処
理制御データを用いた処理には2重線を付した。カラー
プリンタ20のCPUは、読み出した画像ファイル10
0から画像データを取り出す(ステップS300)。デ
ィジタルスチルカメラ12は、既述のように画像データ
をJPEG形式のファイルとして保存しており、JPE
Gファイルでは、圧縮率を高くするためにYCbCr色
空間を用いて画像データを保存している。
【0073】CPUは、YCbCr色空間に基づく画像
データをsRGB色空間に基づく画像データに変換する
ための第1のマトリクス演算を実行する(ステップS3
10)。
【0074】CPUは、こうして得られたsRGB色空
間に基づく画像データに対して、ガンマ補正、並びに、
第2のマトリクス演算を実行する(ステップS32
0)。ガンマ補正を実行する際には、CPUは画像処理
制御データからディジタルスチルカメラ12側のガンマ
値を取得し、取得したガンマ値を用いて画像データに対
してガンマ変換処理を実行する。第2のマトリクス演算
は、sRGB色空間をXYZ色空間に変換するための演
算処理である。本実施例において用いられる画像ファイ
ル100は、画像データ生成時における色空間情報を含
むことができるので、画像ファイル100が色空間情報
を含んでいる場合には、CPUは、第2のマトリクス演
算を実行するに際して、色空間情報を参照し、画像デー
タ生成時における色空間に対応するマトリクスを用いて
マトリクス演算を実行する。
【0075】第2のマトリクス演算の実行後に得られる
画像データの色空間はXYZ色空間である。従来は、プ
リンタまたはコンピュータにおける画像処理に際して用
いられる色空間はsRGBに固定されており、ディジタ
ルスチルカメラ12の有する色空間を有効に活用するこ
とができなかった。これに対して、本実施例では、画像
ファイル100に色空間情報が含まれている場合には、
色空間情報に対応して第2のマトリクス演算に用いられ
るマトリクスを変更するプリンタ(プリンタドライバ)
を用いている。従って、ディジタルスチルカメラ12の
有する色空間を有効に活用して、所望の色再現を実現す
ることができる。
【0076】CPUは、画像処理制御データに基づく画
質調整を実行するために、画像データの色空間をXYZ
色空間からwRGB色空間へ変換するための第3のマト
リクス演算および逆ガンマ補正を実行する(ステップS
330)。なお、wRGB色空間はsRGB色空間より
も広い範囲で任意に設定された色空間である。逆ガンマ
補正を実行する際には、CPUはROMからカラープリ
ンタ20側のデフォルトのガンマ値を取得し、取得した
ガンマ値の逆数を用いて画像データに対して逆ガンマ変
換処理を実行する。第3のマトリクス演算を実行する場
合には、CPUはROMからwRGB色空間への変換に
対応するマトリクスを用いてマトリクス演算を実行す
る。
【0077】第3のマトリクス演算実行後に得られる画
像データの色空間はwRGB色空間である。このwRG
B色空間は既述のように、sRGB色空間よりも広い色
空間であり、ディジタルスチルカメラ12によって生成
可能な色空間に対応している。
【0078】次に、CPUは、画像画質の自動調整処理
を実行する(ステップS340)。本実施例における画
質自動調整処理では、画像ファイル100に含まれてい
る画像処理制御データの各パラメータ値を取得し、これ
らを用いて画質の自動調整が実行される。
【0079】CPUは、自動画質調整処理を終了する
と、印刷のためのwRGB色変換処理およびハーフトー
ン処理を実行する(ステップS350)。wRGB色変
換処理では、CPUは、ROM内に格納されているwR
GB色空間に対応したCMYK色空間への変換用ルック
アップテーブル(LUT)を参照し、画像データの色空
間をwRGB色空間からCMYK色空間へ変更する。即
ち、R・G・Bの階調値からなる画像データをカラープ
リンタ20で使用する、例えば、C・M・Y・K・LC
・LM・DYの各7色の階調値のデータに変換する。
【0080】ハーフトーン処理では、色変換済みの画像
データを受け取って、階調数変換処理を行う。本実施例
においては、色変換後の画像データは各色毎に256階
調幅を持つデータとして表現されている。これに対し、
本実施例のカラープリンタ20では、「ドットを形成す
る」あるいは「ドットを形成しない」のいずれかの状態
しか採り得ず、局所的には2階調しか表現し得ない。そ
こで、256階調を有する画像データを、カラープリン
タ20が表現可能な2階調で表現された画像データに変
換する。この2値化処理の代表的な方法として、誤差拡
散法と呼ばれる方法と組織的ディザ法と呼ばれる方法と
がある。
【0081】カラープリンタ20では、色変換処理に先
立って、画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場
合は、線形補間を行って隣接画像データ間に新たなデー
タを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の
割合でデータを間引くことによって、画像データの解像
度を印刷解像度に変換する解像度変換処理を実行する。
また、カラープリンタ20は、ドットの形成有無を表す
形式に変換された画像データを、カラープリンタ20に
転送すべき順序に並べ替えるインターレス処理を実行す
る。
【0082】以上、本実施例に従うカラープリンタ20
によれば、先に説明したディジタルスチルカメラ12に
よって生成された画像ファイル100の画像データに所
望の画像処理を施して出力することができる。
【0083】また、本実施例におけるカラープリンタ2
0によれば、画像ファイル内に含まれる画像処理制御デ
ータを用いて画像データの画質を自動調整することがで
きる。更に、ユーザによって恣意的に画像データの画質
調整条件が設定されている場合には、恣意的に設定され
た画質補正条件を反映して画質自動調整が実行されるの
で、恣意的な出力画質調整条件が設定され、ユーザの意
図を反映することができないという、従来の画質自動調
整機能における問題を解決することができる。
【0084】また、画像ファイルに含まれている画像処
理制御データを用いて自動的に画質を調整することがで
きるので、フォトレタッチアプリケーションまたはプリ
ンタドライバ上で画質調整を行うことなく、手軽にユー
ザの撮影意図を反映した、高品質の印刷結果を得ること
ができる。
【0085】なお、上記実施例では、自動的に画質調整
処理を実行する例について説明しているが、カラープリ
ンタ20の操作パネル上に画質自動調整ボタンを備え、
この画質自動調整ボタンによって画質自動調整が選択さ
れている場合にだけ、上記実施例の画質自動調整処理を
実行するようにしても良い。
【0086】H.その他の実施例:上記実施例では、パ
ーソナルコンピュータPCを介することなく、カラープ
リンタ20において全ての画像処理を実行し、生成され
た画像データに従って、ドットパターンが印刷媒体上に
形成されるが、画像処理の全て、または、一部をコンピ
ュータ上、あるいは、ネットワークを介したサーバSV
上で実行するようにしても良い。パーソナルコンピュー
タPC上で実行されるには、コンピュータのハードディ
スク等にインストールされている、レタッチアプリケー
ション、プリンタドライバといった画像データ処理アプ
リケーション(プログラム)に図17を参照して説明し
た画像処理機能を持たせることによって実現される。デ
ィジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイル
100は、ケーブルを介して、あるいは、メモリカード
MCを介してコンピュータに対して提供される。コンピ
ュータ上では、ユーザの操作によってアプリケーション
が起動され、画像ファイル100の読み込み、画像処理
制御データの解析、画像データの変換、調整が実行され
る。あるいは、メモリカードMCの差込を検知すること
によって、またあるいは、ケーブルの差込を検知するこ
とによって、アプリケーションが自動的に起動し、画像
ファイル100の読み込み、画像処理制御データの解
析、画像データの変換、調整が自動的になされても良
い。
【0087】また、サーバSV上で画像処理が実行され
る場合にも、図17を参照した画像処理機能を実行する
アプリケーションをサーバSVのハードディスク等に格
納しておき、画像ファイル100を受信したときには、
画像処理制御データによって指定される画像処理を実行
し、画像処理を終えた画像ファイル100または画像デ
ータを送信元のパーソナルコンピュータPCまたは出力
先のカラープリンタ20に送信するようにしても良い。
例えば、ディジタルスチルカメラ12に無線通信機能を
持たせておき、ディジタルスチルカメラ12からサーバ
SVに対して出力先のグローバルIPアドレスを含む画
像ファイルを直接送信し、サーバSVから出力先のグロ
ーバルIPアドレスの割り当てられているカラープリン
タ20に対して画像処理を終えた画像ファイル100ま
たは画像データを送信することによって、コンピュータ
レスの印刷を実現することができる。
【0088】更に、画質自動調整を実行するパラメータ
値を選択できるようにしても良い。例えば、カラープリ
ンタ20にパラメータの選択ボタン、あるいは、被写体
に応じて所定のパラメータの組み合わせた撮影モードパ
ラメータの選択ボタンを備え、これら選択ボタンによっ
て画質自動調整を実行するパラメータを選択しても良
い。また、画質自動調整がパーソナルコンピュータ上で
実行される場合には、プリンタドライバまたはレタッチ
アプリケーションのユーザーインタフェース上にて画質
自動調整を実行するパラメータが選択されても良い。
【0089】また、上記実施例では、ディジタルスチル
カメラ12で画像ファイルの生成を行っているが、これ
に限られない。パーソナルコンピュータPCに本発明の
画像ファイルを生成する機能を有するアプリケーション
ソフトを用意して、画像ファイルの生成を行うようにし
てもよい。
【0090】上記実施例では、共に出力装置としてカラ
ープリンタ20を用いているが、出力装置にはCRT、
LCD、プロジェクタ等の表示装置を用いることもでき
る。この場合には、出力装置としての表示装置によっ
て、例えば、図16、図17等を用いて説明した画像処
理を実行する画像処理プログラム(ディスプレイドライ
バ)が実行される。あるいは、CRT等がコンピュータ
の表示装置として機能する場合には、コンピュータ側に
て画像処理プログラムが実行される。ただし、最終的に
出力される画像データは、CMYK色空間ではなくRG
B色空間を有している。
【0091】この場合には、カラープリンタ20を介し
た印刷結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映で
きたのと同様にして、CRT等の表示装置における表示
結果に画像データ生成時のユーザの嗜好を反映すること
ができる。
【0092】本実施例において用いた画像ファイル10
0を、ディジタルテレビジョン放送の所定のフレーム
(シーン)をキャプチャする際の画像ファイルとして用
いても良い。ディジタルテレビジョン放送における画像
データもYCbCr色空間に基づくデータであるから、
ディジタルスチルカメラ12の場合と同様に本発明を適
用することができる。具体的には、キャプチャの指示さ
れたシーンを画像データとして取り込み、取り込んだ画
像データに対応する画像処理制御データを設定して、画
像データと画像処理制御データとを含む画像ファイル1
00を生成する。この結果、画像データの出力時には、
ディジタルテレビジョン放送における色と同様に、彩度
の高い画像を出力することができる。
【0093】以上、実施例に基づき本発明に係る画像フ
ァイル生成装置、画像出力装置、画像出力システム、プ
ログラムを説明してきたが、上記した発明の実施の形態
は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発
明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに
特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもち
ろんである。
【0094】上記実施例では、画像処理制御データとし
て、ガンマ値、色空間、明るさ、シャープネスといった
パラメータを用いているが、どのパラメータを画像処理
制御データとして用いるかは任意の決定事項である。
【0095】また、図7の表に例示した各パラメータの
値は、あくまでも例示に過ぎず、この値によって本願に
係る発明が制限されることはない。また、図17の画像
処理におけるマトリクスの値は、特に例示はしなかった
が、ターゲットとする色空間、あるいは、カラープリン
タ20において利用可能な色空間等によって適宜変更さ
れ得ることはいうまでもない。また、マトリクスの各要
素も出力される画像に影響を与える画像処理制御データ
の1つであるから、ユーザの編集を許可し、ユーザ設定
のマトリクスとして登録できるようにするものとしても
よい。
【0096】上記実施例では、画像ファイル生成装置と
してディジタルスチルカメラ12を用いて説明したが、
この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用い
られ得る。スキャナを用いる場合には、画像ファイル1
00の取り込みデータ情報の指定はコンピュータPC上
で実行されても良く、あるいは、スキャナ上に情報設定
用に予め設定情報が割り当てられているプリセットボタ
ン、任意設定のための表示画面および設定用ボタンを備
えておき、スキャナ単独で実行可能にしてもよい。
【0097】上記実施例では、画像ファイル100の具
体例としてExif形式のファイルを例にとって説明した
が、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られな
い。即ち、画像データ生成装置において生成された画像
データと、画像データの出力条件を記述する画像処理制
御データとが含まれている画像ファイルであれば良い。
このようなファイルであれば、出力装置において印刷毎
に画像処理条件を設定する必要なく、直ちに指定された
画像処理条件に基づいて画像処理を実行し、画像ファイ
ル生成装置において生成された画像データの画質を、適
切に自動調整して出力装置から出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像出力システム10の概略構成を示す説明図
である。
【図2】画像出力システム10のバリエーションを示す
説明図である。
【図3】ディジタルスチルカメラ12の機能ブロックを
示す説明図である。
【図4】ディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図5】画像ファイル100の構成の一例を概念的に示
す説明図である。
【図6】画像ファイル100の詳細な階層構造を示す説
明図である。
【図7】MakerNoteデータ格納領域103に格納される
データの一例を概念的に示す説明図である。
【図8】画像処理モードを設定するためのグラフィック
・ユーザ・インタフェース(GUI)を示す説明図であ
る。
【図9】画像処理制御データのパラメータとその設定内
容を示す説明図である。
【図10】画像処理制御データの各パラメータを編集す
るためのGUIを示す説明図である。
【図11】画像処理制御データの各パラメータを編集す
るためのGUIを示す説明図である。
【図12】画像処理制御データ入力の第2の態様の一例
を示す説明図である。
【図13】画像処理制御データ入力の第3の態様の一例
を示す説明図である。
【図14】画像処理制御データ入力の第4の態様の一例
を示す説明図である。
【図15】ディジタルスチルカメラ12における画像フ
ァイル100の生成工程を示すフローチャートである。
【図16】画像出力装置としてのカラープリンタ20に
おける画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図17】画像処理制御データに基づいた画像処理の流
れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像出力システム 12…ディジタルスチルカメラ 12a…画像データ生成部 12b…画像データ入力部 12c…画像処理制御データ入力部 12d…画像処理制御データ記憶部 12e…画像ファイル生成部 121…光学回路 122…画像取得回路 123…画像処理回路 124…制御回路 126…選択・決定ボタン 127…液晶ディスプレイ 14…ディスプレイ 20…カラープリンタ 22…制御回路 24…メモリカードスロット 100…画像ファイル(Exifファイル) 101…画像データ格納領域 102…付属情報格納領域 103…MakerNoteデータ格納領域 104…PrintMatchingデータ格納領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/79 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB01 AB12 AB17 AB21 AC03 5C053 FA04 FA08 FA27 GB36 JA21 LA01 LA03 LA11 LA14 5C055 AA06 BA03 BA06 BA08 CA16 EA02 EA04 EA06 EA16 FA21 GA01 HA35 HA37 5C062 AA01 AB10 AB17 AB42 AC02 AC22 AE01 AF00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データと該画像データの画像処理に
    用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを
    生成する画像ファイル生成装置であって、 前記画像処理制御データをユーザの操作により入力する
    ための画像処理制御データ入力部と、 該入力された画像処理制御データを記憶する画像処理制
    御データ記憶部と、 前記画像データを入力する画像データ入力部と、 該入力された画像データと前記記憶した画像処理制御デ
    ータとを一体的に備える画像ファイルを生成する画像フ
    ァイル生成部と、 を備える画像ファイル生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像ファイル生成装置で
    あって、 前記画像処理制御データ入力部は、前記画像処理制御デ
    ータを記録媒体または通信を介して入力する、画像ファ
    イル生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像ファイル生成装置で
    あって、 更に、前記画像処理制御データを編集する画像処理制御
    データ編集部を備え、 前記画像処理制御データ記憶部は、前記編集された画像
    処理制御データを記憶する、 画像ファイル生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像ファイル生成装置で
    あって、 前記画像処理制御データ記憶部は、前記画像処理制御デ
    ータを前記編集後の画像処理制御データに更新して記憶
    する、画像ファイル生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像ファイル生成装置で
    あって、 前記画像処理制御データ記憶部は、前記編集後の画像処
    理制御データを追加して記憶する、画像ファイル生成装
    置。
  6. 【請求項6】 請求3項記載の画像ファイル生成装置で
    あって、 前記画像処理制御データは、複数のパラメータを含み、 前記画像処理制御データ編集部は、該パラメータの可変
    範囲に所定の制約条件を有する、画像ファイル生成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像ファイル生成装置で
    あって、更に、 予め用意された複数の生成モードに応じて前記画像デー
    タ入力部に入力するための前記画像データを生成する画
    像データ生成部と、 前記生成モードと前記画像処理制御データとの対応関係
    を記憶する対応関係記憶部と、を備え、 該対応関係の少なくとも一部は、前記入力された画像処
    理制御データとの対応関係が含まれ、 前記画像ファイル生成部は、前記対応関係記憶部を参照
    して、ユーザによって選択された前記生成モードに対応
    した前記画像処理制御データを用いて前記画像ファイル
    を生成する、画像ファイル生成装置。
  8. 【請求項8】 画像データと該画像データの画像処理に
    用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを
    生成する画像ファイル生成装置であって、 生成モードと画像データ生成条件とを対応付けて複数組
    記憶する生成条件記憶部と、 画像処理モードと画像処理制御データとを対応付けて複
    数組記憶する画像処理制御データ記憶部と、 前記生成モードを設定する生成モード設定部と、 前記生成モードの設定に関わらず、前記画像処理モード
    を設定する画像処理モード設定部と、 前記設定された生成モードに対応した前記画像データ生
    成条件で前記画像データを生成する画像データ生成部
    と、 前記生成された画像データと前記設定された画像処理モ
    ードに対応した画像処理制御データとを一体的に備える
    画像ファイルを生成する画像ファイル生成部と、 を備える画像ファイル生成装置。
  9. 【請求項9】 画像データと該画像データの画像処理に
    用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイルを
    生成する画像ファイル生成装置であって、 前記画像処理制御データをユーザの操作により入力する
    ための画像処理制御データ入力部と、 該入力された画像処理制御データを記憶する画像処理制
    御データ記憶部と、 前記画像データと前記画像処理制御データとを含む原画
    像ファイルを入力する画像ファイル入力部と、 該原画像ファイルに含まれる画像処理制御データを前記
    記憶した画像処理制御データで更新して、前記入力され
    た画像データと前記記憶した画像処理制御データとを一
    体的に備える画像ファイルを生成する画像ファイル生成
    部と、 を備える画像ファイル生成装置。
  10. 【請求項10】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成する画像ファイル生成方法であって、(a)前記
    画像処理制御データを取得する工程と、(b)前記取得
    した画像処理制御データを記憶する工程と、(c)前記
    画像データを取得する工程と、(d)前記取得した画像
    データと前記記憶した画像処理制御データとを一体的に
    備える画像ファイルを生成する工程と、 を備える画像ファイル生成方法。
  11. 【請求項11】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成する画像ファイル生成方法であって、(a)生成
    モードと画像データ生成条件とを対応付けて複数組準備
    する工程と、(b)画像処理モードと画像処理制御デー
    タとを対応付けて複数組準備する工程と、(c)前記生
    成モードを設定する工程と、(d)前記生成モードの設
    定に関わらず、前記画像処理モードを設定する工程と、
    (e)前記設定された生成モードに対応した前記画像デ
    ータ生成条件で前記画像データを生成する工程と、
    (f)前記生成された画像データと前記設定された画像
    処理モードに対応した画像処理制御データとを一体的に
    備える画像ファイルを生成する工程と、 を備える画像ファイル生成方法。
  12. 【請求項12】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成する画像ファイル生成方法であって、(a)前記
    画像処理制御データを取得する工程と、(b)前記取得
    した画像処理制御データを記憶する工程と、(c)前記
    画像データと前記画像処理制御データとを含む原画像フ
    ァイルを取得する工程と、(d)前記原画像ファイルに
    含まれる画像処理制御データを前記記憶した画像処理制
    御データで更新して、前記入力された画像データと前記
    記憶した画像処理制御データとを一体的に備える画像フ
    ァイルを生成する工程と、 を備える画像ファイル生成方法。
  13. 【請求項13】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成するためのコンピュータプログラムであって、 前記画像処理制御データを取得する機能と、 前記取得した画像処理制御データを記憶する機能と、 前記画像データを取得する機能と、 前記取得した画像データと前記記憶した画像処理制御デ
    ータとを一体的に備える画像ファイルを生成する機能
    と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成するためのコンピュータプログラムであって、 生成モードと画像データ生成条件とを対応付けて複数組
    記憶する生成条件記憶部から、設定された生成モードに
    対応した画像データ生成条件を取得する機能と、 画像処理モードと画像処理制御データとを対応付けて複
    数組記憶する画像処理制御データ記憶部から、前記生成
    モードの設定に関わらず設定された画像処理モードに対
    応した画像処理制御データを取得する機能と、 前記取得した画像データ生成条件で前記画像データを生
    成する機能と、 前記生成された画像データと前記取得画像処理モードに
    対応した画像処理制御データとを一体的に備える画像フ
    ァイルを生成する機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  15. 【請求項15】 画像データと該画像データの画像処理
    に用いられる画像処理制御データとを含む画像ファイル
    を生成するためのコンピュータプログラムであって、 前記画像処理制御データを取得する機能と、 前記取得した画像処理制御データを記憶する機能と、 前記画像データと前記画像処理制御データとを含む原画
    像ファイルを取得する機能と、 前記原画像ファイルに含まれる画像処理制御データを前
    記記憶した画像処理制御データで更新して、前記入力さ
    れた画像データと前記記憶した画像処理制御データとを
    一体的に備える画像ファイルを生成する機能と、 をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログ
    ラム。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可
    能に記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項2記載の画像ファイル生成装置
    に利用可能であって、前記画像データの画像処理に用い
    られる画像処理制御データをコンピュータ読み取り可能
    に記録した記録媒体。
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