JP2002314459A - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

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JP2002314459A
JP2002314459A JP2001119218A JP2001119218A JP2002314459A JP 2002314459 A JP2002314459 A JP 2002314459A JP 2001119218 A JP2001119218 A JP 2001119218A JP 2001119218 A JP2001119218 A JP 2001119218A JP 2002314459 A JP2002314459 A JP 2002314459A
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spread spectrum
surface acoustic
acoustic wave
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Toshiharu Kato
俊治 加藤
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Miyota KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル拡散通信装置におけるスループッ
トを改善し、多数のチャネル数を確保、かつ単位時間当
たりのフレーム数を増加して完全動画像情報の送受信を
行なうスペクトル拡散通信装置を提供する。 【解決手段】 弾性表面波コンボルバ70と、直交PN
符号部14による所定の直交PN符号によりSSプリア
ンブル信号を生成し情報信号を直交PN符号部14によ
る所定の直交PN符号により変調してSS情報変調信号
を生成し合成器26でSSプリアンブル信号とSS情報
変調信号を合成しプリアンブルヘッダおよび情報データ
として送信する手段と、プリアンブルヘッダおよび情報
データを受信しSSプリアンブル信号を弾性表面波コン
ボルバ70に入力すると共に直交PN符号部14による
所定の直交PN符号を用いて生成する参照信号を弾性表
面波コンボルバ70に入力して受信時における同期捕
捉、保持を行なう手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像等の情報信
号をスペクトル拡散無線通信方式により変復調して送受
信を行なうスペクトル拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像や音声等のマルチメディア情報に関
する技術の進歩は、それを利用した通信、放送、エンタ
ーテインメント等への新技術を次々に創出している。こ
れに伴い、他の音声信号等に比べてそのデータ情報量が
桁違いに多い映像信号と音声信号を同時に処理するため
に、画像圧縮技術がにわかに脚光を浴びている。この画
像圧縮技術の中で、動画像信号帯域圧縮方式には、その
標準化を進める組織にMPEG(Moving Picture codin
g Expertts Group)があり、MPEGの符号化方式の標
準化は、主にMPEG1、MPEG2、MPEG4の3
タイプに分かれている。特に、MPEG2について説明
すると、MPEG2は、現行のテレビジョン放送、高精
細テレビ(HDTV)を、それぞれ3〜6[Mbp
s]、15〜20[Mbps]程度で符号化することに
よる高品質動画の符号化を目標に、CD−ROM等のデ
ジタル蓄積メディアや放送、通信分野に使用可能な符号
化標準である。
【0003】近年の無線通信技術の発達と無線通信の高
度化に対する要望から、スペクトル拡散通信(SS通
信)方式を利用する無線通信装置は、2400〜248
3.5[MHz]帯である産業科学医療用帯(ISMバ
ンド)の周波数の電波を使用し、MPEG2に準拠した
画像等の情報信号の送受信を行なう高度小電力データ通
信システムを利用することが望まれている。従来の無線
画像通信装置のチャネル配置については、ISMバンド
における周波数分割多重(FDM)方式を採用して、例
えば26[MHz]を1チャネル(日本国内電波法は1
チャネル当たり最大26[MHz])として3チャネル
(78[MHz])を設定し、残りの5.5[MHz]
で1チャネルを設定することにより、複数チャネルの使
用が可能である。
【0004】従来のSS通信方式を利用する無線画像通
信装置の仕様の一例として、以下に現在における装置仕
様を示す。 (1)データ信号速度 :11[Mbps] (2)データ伝送速度 :6[Mbps] (3)フレームレート :10〜15[フレーム数/
秒] (4)通信方式(半二重):2.4[GHz]DS方式 (5)信号方式 :NTSC (6)チャネル数 :最大8チャネル (7)表示解像度 :800×480ドット (8)サービスエリア :室外見通し100[m] (9)外形 :ケース付き一体型 (10)法規格 :ARIB STD−T66
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SS通信方式による無線画像通信装置は、FDM方式を
活用しているため、日本国内電波法は1チャネル当たり
最大26[MHz]という日本国内電波法からISMバ
ンドにおいて3〜4チャネル程度のチャネル数、または
工夫してもその倍程度のチャネル数であり、さらに多数
のチャネル数を確保するには例えば通信帯域幅等に関す
る電波法上の限界があった。
【0006】一方、従来のSS通信方式による無線画像
通信装置は、信号速度が速くても、実際の情報の伝送速
度が信号速度の半分程度であり、結果的に時間当たりの
情報量であるスループットが低下し、30[フレーム数
/秒]の完全動画像情報の伝送にも困難を生じていた。
【0007】さらに、従来のSS通信方式による無線画
像通信装置は、通信の開始時に初期同期捕捉、保持を行
なうためのプリアンブル(同期符号)ヘッダを情報デー
タと共に備えて1パケット化するパケット通信を行なっ
ている。しかし、このプリアンブルヘッダは、受信側の
通信装置において初期同期捕捉に必要な時間だけ継続す
る必要があり、その継続時間内は受信側の通信装置で情
報データを検出できない。一般的に、パケット通信にお
いては、プリアンブルヘッダの期間が長いため、このプ
リアンブルヘッダの期間がSS通信装置における上記し
たスループットの低下を招いていた。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、スペクトル拡散通信方式を用いたパケット通信
のスループットを改善し、多数のチャネル数を確保、か
つ単位時間当たりのフレーム数を増加して完全動画像情
報の送受信を行なうスペクトル拡散通信装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者等
は、上記目的達成のため試行錯誤して検討した結果、以
下の手段によって上記目的が達成されることを見いだ
し、本発明を完成せしめた。すなわち、本発明のスペク
トル拡散通信装置は、所定の同期符号と情報信号をスペ
クトル拡散(SS)変調した信号とを送信信号として送
信する送信手段と、弾性表面波コンボルバと、受信信号
と所定の直交擬似雑音符号を用いて生成する参照信号と
を前記弾性表面波コンボルバに入力した後、前記弾性表
面波コンボルバからの出力に基づき受信時における前記
受信信号の同期捕捉、保持を行う手段とを有することを
特徴とする。ここで、「受信信号」とは、狭義の意味で
の受信信号のみならず、前記弾性表面波コンボルバへの
入力信号として受信信号の中心周波数を変換した信号
や、前記中心周波数を変換した信号のうちの一部の信号
も含むものとする。
【0010】上記構成により、本発明のスペクトル拡散
通信装置は、同期符号の同期捕捉、保持に弾性表面波コ
ンボルバを用いた高速同期捕捉、保持、およびそれらに
伴う情報信号の復調時間の短縮を行ない、その結果とし
て従来よりデータ伝送速度を高め、スループットを改善
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態に係
る前記スペクトル拡散通信装置において、前記送信手段
は、所定の直交擬似雑音符号によりSSプリアンブル信
号を生成し、所定の直交擬似雑音符号によるSS方式と
直交位相シフトキーイング方式によりSS情報信号を生
成し、前記SSプリアンブル信号および前記SS情報信
号をプリアンブルヘッダおよび情報データとして所定の
搬送周波数にて送信するものである。前記情報信号(例
えばMPEG2準拠の動画像情報)を入出力するインタ
ーフェース部を備え、前記受信信号として前記プリアン
ブルヘッダおよび前記情報データを受信し、前記受信信
号の同期捕捉、保持の後、前記情報データを前記情報信
号に復調する復調手段を有する。また、前記スペクトル
拡散通信装置は、前記SSプリアンブル信号を生成する
ための所定の直交擬似雑音符号、前記情報信号を変調し
てSS情報変調信号とするための所定の直交擬似雑音符
号、および前記参照信号を生成するための所定の直交擬
似雑音符号を制御信号に基づき設定制御し出力する直交
擬似雑音符号部(直交PN符号部)を備える。
【0012】前記スペクトル拡散通信装置は、複数のア
ンテナを備え、前記弾性表面波コンボルバの出力信号か
ら受信時における前記各アンテナを切り替える切替制御
手段と、前記受信信号の電界強度レベルの変動を一定に
調整するオートゲインコントロール手段とを備える。ま
た、前記スペクトル拡散通信装置の高周波回路および中
間周波数回路の一部を前記プリアンブルヘッダおよび前
記情報データの送信時と受信時とで切り替える複数の高
周波スイッチを備え、該各高周波スイッチを切り替える
切替手段を有する。
【0013】前記スペクトル拡散通信装置における前記
インターフェース部は、前記情報信号を入力する入力部
と前記情報信号を出力する出力部とを備え、前記入力部
に入力される前記情報信号を所定のパケット信号に変形
して前記送信手段に出力する手段と、前記プリアンブル
ヘッダおよび前記情報データを受信したときに前記復調
手段からの信号を前記情報信号のデータ形式に整形して
前記出力部から出力する手段とを有する。また、前記イ
ンターフェース部は、前記直交擬似雑音符号部に対する
前記制御信号を設定出力するものであり、少なくとも前
記切替制御手段、前記オートゲインコントロール手段、
および切替手段の一部をさらに備える。また、前記イン
ターフェース部は、少なくとも中央演算処理部、メモ
リ、フィールドプログラマブルゲートアレイから構成さ
れ、前記メモリには呼出名称データ、帰還タップデー
タ、前記各直交擬似雑音符号の制御データの少なくとも
1つ以上が備えられる。
【0014】前記スペクトル拡散通信装置は、オフセッ
ト直交位相シフトキーイング方式による変調部および復
調部をさらに備え、前記インターフェース部は前記変調
部および前記復調部における前記オフセット直交位相シ
フトキーイングの変調と復調のオン/オフ(ON/OF
F)を制御する手段をさらに有する。さらに、前記イン
ターフェース部は、前記復調手段により出力された信号
について誤り検出および誤り訂正を行ない前記出力部か
ら前記情報信号として出力し、前記スペクトル拡散通信
装置は前記弾性表面波コンボルバの代替手段として弾性
表面波マッチドフィルタを備えることが可能である。
【0015】本実施形態の前記スペクトル拡散通信装置
における前記弾性表面波コンボルバは、第1および第2
の弾性表面波をそれぞれ励振する第1および第2の弾性
表面波変換器と、該第1の弾性表面波変換器と該第2の
弾性表面波変換器の間に配置された出力電極とを備え、
前記第1および第2の弾性表面波変換器および前記出力
電極が1組を1トラックとして複数の組が配置されたマ
ルチトラック構造を有し、前記出力電極はそれぞれ複数
個の出力電極片に分割されたものを用いることができ
る。
【0016】前記弾性表面波コンボルバの前記出力電極
片の数は、全組とも同数であり、前記出力電極片の長さ
はすべて等しいことが好ましく、前記弾性表面波コンボ
ルバは、前記各組ごとに前記複数個の出力電極片の一部
または全部を組み合わせる手段をさらに有するとよい。
【0017】本実施形態のスペクトル拡散通信装置は、
情報信号の復調には従来用いられているデジタルマッチ
ドフィルタを活用すると共に、SSプリアンブル信号の
同期符号には直交擬似雑音符号を採用することにより、
符号分割多重(CDM)方式を実現し、多数のチャネル
数および高速同期捕捉、保持を確保することが可能であ
る。さらに、本実施形態のスペクトル拡散通信装置は、
アナログ技術とデジタル技術の利点を融合し、画像情報
の高速・高信頼性無線伝送を双方向または一方向で通信
が可能である。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [スペクトル拡散通信装置の実施例]図1は、本発明の
一実施例に係るスペクトル拡散通信装置であるワイヤレ
ス高品質完全動画伝送装置の装置概要を示す回路ブロッ
ク図である。まず、図1におけるスペクトル拡散(S
S)通信装置の送信側の主要な構成要素について説明す
る。11はMPEG2準拠の動画像情報等の情報信号
(画像圧縮情報信号)を入力するデータIN端子、90
はベースバンド復調・制御・インタフェース(Tx/R
x)部(以下、単にインターフェース部という)であ
る。インターフェース部90は中央演算処理装置(CP
U)、メモリ、フィールドプログラマブルゲートアレイ
(FPGA)等から構成される。また、メモリには、呼
出名称データ、帰還タップデータ、直交擬似雑音符号
(直交PN符号)の制御データ等を備えることが可能で
ある。12は44[MHz]の同期用の発振器であり、
インターフェース部90に接続されている。この44
[MHz]は、例えば11[MHz]に分周して本実施
例におけるスペクトル拡散通信装置における各回路部の
クロック周波数として活用することが可能である。
【0019】13は情報信号を拡散し、シリアルデータ
をパラレルデータへ変換するベースバンド変調部(ベー
スバンド SS MOD S/P)、14は直交PN符
号部であり、インターフェース部90からの制御信号
(コントロール)に基づき直交ゴールド系列やアダマー
ル行列等の所定の直交PN符号をパラレルデータとして
出力する。15はオフセット直交位相シフトキーイング
(OQPSK)を行なうT/2部(OQPSK変調
部)、16および17はベースバンド変調部13からの
デジタル信号のサイドロープを遮断するローパスフィル
タ(LPF)である。20は発振周波数200[MH
z]の電圧制御発振器(VCO)、21は90度移相器
として直交位相シフトキーイング(QPSK)方式に対
応するためのτ/2部(90度移相器)である。ここ
で、Iは移相0度の信号、QはI信号に対して90度移
相された信号を示す。22および23は二重平衡変調器
(DBM)、24は加算器である。25はDBM、26
は合成器(COM)、27はドライバ(DR)、28は
SS信号のスプリアスを落とすバンドパスフィルタ(B
PF)、29はDBMである。
【0020】38は発振周波数2.2[GHz]のVC
O、39は高周波電力増幅器(PA)、40はBPFで
ある。41は送信側(Tx)と受信側(Rx)を切り替
える高周波スイッチであり、インターフェース部90に
より制御される。36はPLL周波数シンセサイザ(P
LL)、37は温度補償型クロック発振器(TCXO)
であり、TCXO37の発振周波数は、例えば13[M
Hz]として直交PN符号部14のクロック周波数に用
いることも可能である。
【0021】30はBPF、31はPA、42はTxと
Rxを切り替える高周波スイッチであり、インターフェ
ース部90により制御される。43はBPFであり、4
4はインターフェース部90により制御される高周波ス
イッチである。高周波アンテナ用スイッチ44によりア
ンテナ1(ANT1)45またはアンテナ2(ANT
2)46が切り替えられてインターフェース部90に入
力された情報信号を伝送信号(プリアンブルヘッダおよ
び情報データ)として送信する。
【0022】図1におけるスペクトル拡散通信装置の送
信側の動作について説明する。データIN端子11から
入力されたMPEG2準拠の動画像等(音声情報を含ん
でもよい)の画像圧縮信号である情報信号は、インター
フェース部90で情報信号のパケット化(所定のパケッ
ト信号に変形)され、ベースバンド変調部13に入力さ
れる。ベースバンド変調部13は、パケット化された情
報信号と直交PN符号部14から所定の直交PN符号を
入力され、この直交PN符号により情報を拡散して出力
する。パケット化された情報信号の拡散は、例えばIS
Mバンドの高周波伝送帯域幅で拡散してもよい。また、
所定の直交PN符号を出力する直交PN符号部14は、
インターフェース部90からの制御信号により上記各直
交PN符号の帰還タップおよびチップ長を設定し、各直
交PN符号の出力タイミング等を設定、制御して出力す
る。上記各直交PN符号として用いられる符号は、直交
ゴールド系列やアダマール行列等の所定の直交PN符号
である。直交PN符号部14に対してインターフェース
部90から出力される制御信号は、メモリに備えられた
呼出名称データ、帰還タップデータ、直交PN符号の制
御データ等を用いて設定され、CPU、FPGAにより
出力される。
【0023】ベースバンド変調部13からそれぞれ出力
された信号のうち、片側の出力信号はT/2部15に入
力され、OQPSKによる遅延制御が行なわれる。ま
た、T/2部15はインターフェース部90により制御
され(図1の点線参照)、OQPSKを行なわないこと
も可能である。そして、ベースバンド変調部13からの
各出力信号はLPF17およびLPF16にそれぞれ入
力され、デジタル信号のサイドロープが落とされる。L
PF17およびLPF16からの出力信号は、DBM2
2およびDBM23にそれぞれ入力される。
【0024】DBM22ではτ/2部21にてI信号
(0度信号)設定された発振周波数200[MHz]の
VCO20の出力とLPF17からの信号がミキシング
され、DBM23ではτ/2部21にてI信号に対して
90度移相された発振周波数200[MHz]のVCO
20の出力(Q信号)とLPF16からの信号がミキシ
ングされる。その後、各DBM22,23の出力信号は
加算器24にて加算され、インターフェース部90に入
力された情報信号に対する200[MHz]帯のQPS
K変調の行なわれたSS情報変調信号となる。
【0025】一方、インターフェース部90からの制御
信号によって制御される直交PN符号部14は、ベース
バンド変調部13に所定の直交PN符号を入力すると共
に、DBM25に対して所定の直交PN符号をSSプリ
アンブル信号(所定の同期符号)として出力する。SS
プリアンブル信号もベースバンド変調部13に出力され
る所定の直交PN符号と同様、インターフェース部90
により設定制御された信号であり、インターフェース部
90にて自動または手動で好適に設定制御可能である。
DBM25では、SSプリアンブル信号と発振周波数2
00[MHz]のVCO20の出力をミキシングし、2
00[MHz]帯のSSプリアンブル信号とする。
【0026】加算器24からのSS変調(QPSK)信
号とDBM25からのSSプリアンブル信号は、COM
26で合成され、200[MHz]帯のSSプリアンブ
ル信号およびSS情報変調信号(200[MHz]帯の
プリアンブルヘッダおよび情報データ)となる。このS
Sプリアンブル信号およびSS情報変調信号はDR2
7、そしてBPF28にてスプリアス除去処理等の後、
DBM29に入力される。送信時には、インターフェー
ス部90により制御される高周波スイッチ41がTx側
へ切り替えられる。DBM29では、発振周波数2.2
[GHz]のVCO38の出力がPA39、BPF40
による処理の後に入力される。DBM29では、200
[MHz]帯のSSプリアンブル信号およびSS情報変
調信号と2.2[GHz]帯の周波数がミキシングし、
周波数変換され、2.4[GHz]帯のSSプリアンブ
ルヘッダおよびSS情報データとなる。この2.4[G
Hz]帯の信号は、BPF30の処理後、PA31にて
SS送信電力を得る。
【0027】送信時には高周波スイッチ41と同様にイ
ンターフェース部90に制御される高周波スイッチ42
がTx側へ切り替えられ、PA31の出力はBPF43
による処理後、さらにインターフェース部90により制
御される高周波スイッチ44により選択されたアンテナ
45または46から2.4[GHz]帯のSS送信信号
である伝送信号(プリアンブルヘッダおよび情報デー
タ)として送信される。本実施例のスペクトル拡散装置
は、このプリアンブルヘッダおよび情報データの1パケ
ット信号として、インターフェース部90に入力される
情報信号の容量等に合わせて単数または複数パケット信
号を送信する。
【0028】アンテナ45および46は、スリーブアン
テナと誘電体アンテナ、または誘電体アンテナ同士で構
成することが可能である。アンテナ45および46の切
り替えは、例えば情報送信時はスリーブアンテナとして
のアンテナ45を使用し、情報受信時はスリーブアンテ
ナと不図示の基板に取り付けられた誘電体アンテナとし
てのアンテナ46の2本を受信信号の電界強度のレベル
差から好適に切り替えて使用することが好ましい。
【0029】次に、図1におけるスペクトル拡散通信装
置の受信側の主要な構成要素について説明する。51は
低雑音増幅器(LNA)、52はDBM、53はBP
F、54は中間周波数増幅器(IF−AMP)、55は
BPFである。IF−AMP54とBPF55の間の点
線は複数個のIF−AMPをカスケード接続にて配置可
能であることを示す。
【0030】56は入力信号の分配器(COM)、57
は分配器(COM)である。58と62はDBM、59
と63はLPF、64はOQPSKの復調を行なうT/
2部(OQPSK復調部)である。T/2部64とイン
ターフェース部90の間の点線は、インターフェース部
90によりOQPSK復調のON/OFFが制御される
ことを示す。60と65はアナログ−デジタル変換部
(A/D部)、61と66はデジタルマッチドフィルタ
(DMF)である。
【0031】67はDBM、68はDR、69はBPF
である。70は各種SSプリアンブル信号を高速に同期
捕捉、保持する弾性表面波(SAW)コンボルバであ
る。71はLNA、72はBPF、73は検波器、74
はA/D部、81は受信した動画像情報等をMPEG2
準拠の画像圧縮情報信号(情報信号)として出力するデ
ータOUT端子である。
【0032】図1におけるスペクトル拡散通信装置の受
信側の動作について説明する。2.4[GHz]帯の伝
送信号(プリアンブルヘッダおよび情報データ)は、ア
ンテナ45またはアンテナ46により受信される。その
後、この受信信号は、BPF43により高周波ノイズを
除去し、高周波スイッチ42がインターフェース部90
の制御によりRx側へ切り替えられ、LNA51の処理
後、DBM52へ入力される。
【0033】DBM52では、PA39およびBPF4
0を介して処理された発振周波数2.2[GHz]帯の
VCO38の出力と受信された2.4[GHz]帯の受
信信号がミキシングされ、200[MHz]帯のSSプ
リアンブル信号およびSS変調(QPSK)信号とな
る。このSSプリアンブル信号およびSS情報変調信号
は、BPF53による200[MHz]帯以外のノイズ
除去処理後、IF−AMP54に入力される。IF−A
MP54では、インターフェース部90のオートゲイン
コントロール(AGC)により、SSプリアンブル信号
およびSS情報変調信号の受信レベル変動を自動的に一
定のレベルに抑えるように制御される。IF−AMP5
4の処理後、SSプリアンブル信号およびSS情報変調
信号はBPF55にて処理が行なわれ、COM56に入
力される。COM56ではSSプリアンブル信号および
SS情報変調信号をCOM57、およびSAWコンボル
バ70へそれぞれ出力する。
【0034】COM57では入力されたSSプリアンブ
ル信号およびSS情報変調信号をさらに分配し、DBM
58およびDBM62へそれぞれ入力する。DBM58
ではCOM57から入力された信号と発振周波数200
[MHz]のτ/2部21(90度移相器)のI信号の
出力をミキシングし、I信号の復調を行なう。また、D
BM62ではCOM57から入力された信号とτ/2部
21により90度移相された発振周波数200[MH
z]のVCO20の出力をミキシングし、Q信号の復調
を行なう。DBM58からの出力信号は、LPF59に
より高周波ノイズが除去され、A/D部60にてアナロ
グ信号からデジタル信号に変換される。このデジタルI
信号は、DMF61により情報復調が行なわれ、インタ
ーフェース部90に入力される。一方、DBM62から
の出力信号は、LPF63により高周波ノイズが除去さ
れ、OQPSKが行なわれている場合はインターフェー
ス部90により制御されたT/2部64によりOQPS
Kの復調が行なわれる。ただし、Q信号がOQPSK変
調されていない場合は、T/2部64を駆動することな
く、T/2部64への入力信号をT/2部64からの出
力信号とする。T/2部64の出力信号は、A/D部6
5にてアナログ信号からデジタル信号に変換される。こ
のデジタルQ信号は、DMF66により情報復調が行な
われ、インターフェース部90に入力される。
【0035】SAWコンボルバ70には、COM56か
ら200[MHz]帯のSSプリアンブル信号およびS
S情報変調信号がSS入力信号として入力される。ま
た、SAWコンボルバ70に対して入力されるSS参照
信号には、インターフェース部90に制御された直交P
N符号部14からの所定の直交PN符号と発振周波数2
00[MHz]のVCO20の出力をDBM67でミキ
シングし、DR68、BPF69にて増幅、帯域制限処
理が行なわれたSS200[MHz]の参照信号とな
る。このSS参照信号の所定の直交PN符号は、直交P
N符号部14を制御するインターフェース部90により
自動または手動で好適に設定制御可能である。SAWコ
ンボルバ70では、SS入力信号として入力されるSS
プリアンブル信号とSS参照信号の所定の直交PN符号
が合致したときにコンボリューション出力が出力され
る。SAWコンボルバ70にSSプリアンブル信号と同
様に入力されるSS情報変調信号については、SS参照
信号の直交PN符号とSS情報変調信号の直交PN符号
が異なる設定とされるため、SAWコンボルバ70から
コンボリューション出力は出力されない。SAWコンボ
ルバ70からの出力信号は、LNA71、BPF72に
て増幅、帯域制限処理が行なわれた後、検波器73にて
エンベローブ検波が行なわれ、A/D部74にてデジタ
ル信号に変換されてインターフェース部90に入力され
る。ここで、本実施例におけるSAWコンボルバは、そ
の中心周波数が200[MHz]のものを用いたが、中
心周波数が1000[MHz]のものを用いてSS入力
信号およびSS参照信号をこの中心周波数に合わせる装
置構成としてもよい。本装置構成としては、例えば受信
したプリアンブルヘッダおよび情報データを中間周波数
回路で1[GHz]とし、直交PN符号部14からSS
参照信号用に出力される所定の直交PN符号を発振周波
数1[GHz]のVCOの出力とミキシングしてSS参
照信号を得てプリアンブル信号の高速同期捕捉、保持を
行なう。さらに、本実施例では、図1のSAWコンボル
バ70を用いずにSAWマッチドフィルタを活用してス
ペクトル拡散通信装置を構成してもよい。SAWマッチ
ドフィルタを活用する場合は、SAWコンボルバと同様
にSSプリアンブル信号の高速保持は可能であるが、チ
ャネル数が多くとれないため、CDMA方式対応の構成
とするためには複数のSAWマッチドフィルタを備える
等の装置構成とする必要がある。
【0036】インターフェース部90は、SAWコンボ
ルバ70にて受信信号のSSプリアンブル信号と同期捕
捉、保持がなされた場合、つまりA/D部74から入力
される信号により同期捕捉、保持がなされたとインター
フェース部90が判断した場合、各DMF61,66か
らの入力信号に対してデータの取り込みを始める。そし
て、各DMF61,66からインターフェース部90に
入力される信号は、QPSK復調、パケット信号の復調
(データIN端子11から入力された情報信号と同様の
データ形式に整形)や、誤り検出、訂正を行ない、MP
EG2準拠の動画像等(音声情報を含んでもよい)の画
像圧縮情報信号として情報信号をデータOUT端子81
から出力する。また、SAWコンボルバ70からの出力
信号は、SSプリアンブル信号の同期捕捉、保持を行な
う。SAWコンボルバ70にてSSプリアンブル信号と
同期捕捉、保持がなされなかった場合、インターフェー
ス部90は、データOUT端子81から動画像情報等の
情報信号を出力しない。
【0037】本実施例のスペクトル拡散装置は、プリア
ンブルヘッダおよび情報データを1パケットとする単数
または複数パケットを受信して、インターフェース部9
0のデータOUT端子81から情報信号を出力する。S
AWコンボルバ70により受信信号との同期捕捉、保持
がなされた場合、データOUT端子81から出力された
情報信号は、データOUT端子81に接続されるMPE
G2対応の装置(例えばMPEG2準拠データのエンコ
ード/デコードによる録画/再生が可能なデジタルビデ
オハードディスクドライブ)により圧縮データの伸張等
を行って動画像等の再生がなされる。
【0038】インターフェース部90による上述した各
種制御について説明する。直交PN符号部14につい
て、インターフェース部90は、送信側のSSプリアン
ブル信号用の直交PN符号とベースバンド変調部13に
対するSS変調用の直交PN符号、および受信側のSA
Wコンボルバ70のSS参照信号用の直交PN符号をそ
れぞれ設定制御可能である。この設定制御には、インタ
ーフェース部90に備えられたメモリに備えられている
呼出名称データ、帰還タップデータ、直交PN符号の制
御データ等を用いる。直交PN符号部14からの各直交
PN符号としては、直交ゴールド系列やアダマール行列
等の符号をそれぞれ出力可能である。特に、SSプリア
ンブル信号には、上記した各種直交PN符号により10
0チャネル以上のチャネル設定が可能である。直交PN
符号部14からの上記各直交PN符号の各出力値および
出力タイミングは、インターフェース部90に入力され
る情報信号のパケットサイズや受信側の復調を考慮して
設定される。
【0039】高周波スイッチ44をインターフェース部
90が制御することによるアンテナ45とアンテナ46
の切り替え制御は、A/D部74の出力信号から行な
う。A/D部74の出力を入力されたインターフェース
部は、入力値である電界強度のレベルから受信時にアン
テナ45とアンテナ46を切り替える。例えば、アンテ
ナ45がスリーブアンテナであり、アンテナ46が誘電
体アンテナの場合は、一般的にスリーブアンテナの方が
送受信時のアンテナ利得が高いため、受信された電界強
度レベルから好適に各アンテナ45,46を切り替える
ことが可能である。
【0040】IF−AMP54に対するインターフェー
ス部90による制御は、検波器73の出力からインター
フェース部90がIF−AMP54にAGCを行なうも
のである。上述した各アンテナ45,46の切り替え制
御は、受信信号の電界強度の強いアンテナを、検波器7
3の出力レベルを検知しながら電界強度の強いアンテナ
を選択するものである。電界強度の強いアンテナをイン
ターフェース部90を介して切り替え制御をする。イン
ターフェース部90は、検波器73の出力値の振幅変化
(不図示)からIF−AMP54に対して電圧制御を行
なうことで、受信信号の電界強度のレベル変動を一定に
抑えるように制御する。
【0041】Tx・Rx切り替え用高周波スイッチ4
1,42の送信側(Tx)または受信側(Rx)におけ
る切り替え制御は、インターフェース部90に対してデ
ータIN端子11から入力される入力信号の有無、所定
の入力信号をインターフェース部90が検知すること、
さらにインターフェース部90における高周波スイッチ
41および高周波スイッチ42の切り替え時間設定のい
ずれか1つ以上の条件により切り替えが可能である。
【0042】上述したように、本実施例のスペクトル拡
散装置によれば、送信側にて所定の直交PN符号による
SSプリアンブル信号をSS情報変調信号のプリアンブ
ルヘッダとして送出し、受信側にてSSプリアンブル信
号をSAWコンボルバにより高速同期捕捉、保持を行な
い、SS情報変調信号を情報復調する。情報伝送方式と
しては、時分割多重(TDM)方式により、プリアンブ
ルヘッダおよび情報データであるパケット情報の送受信
を行なうことができる。本実施例のスペクトル拡散装置
は、SAWコンボルバをプリアンブルヘッダの同期捕
捉、保持に用いるため、高速に同期捕捉、保持が行なわ
れ、同期捕捉、保持に必要な時間を従来より飛躍的に短
縮できる。また、SSプリアンブル信号として直交PN
符号を各種設定することにより、高速同期捕捉、保持と
共に情報信号の多チャネル化が可能である。情報信号
は、送信側では所定の直交PN符号によりベースバンド
変調部等を用いて情報変調を行ないプリアンブルヘッダ
と合成された情報データとして送信され、受信側では受
信された情報データをDMF等を用いて情報復調を行な
うことにより、SS送受信による高信頼性化、高セキュ
リティ化が図れると共に、プリアンブル信号の高速同期
捕捉、保持や情報信号の多チャネル化等によるスループ
ットの向上が図れる。
【0043】本実施例によれば、アナログ回路とデジタ
ル回路の利点を融合し、高速画像データ高信頼性無線伝
送が双方向若しくは一方向通信共に可能である。また、
上記実施例のスペクトル拡散装置では、SS−DS方式
による双方向完全動画パケット通信が可能となる。さら
に、本実施例のスペクトル拡散装置は、特にホームシア
ター、デジタルビデオディスク(DVD)、電荷結合素
子(CCD)を備えたCCDカメラ、ケーブルテレビ
(CATV)、プロジェクター、ビデオレコーダ等から
の動画像、音声等の情報の送受信に用いることができ
る。
【0044】以上が本実施例の説明であるが、以下に、
本発明者等が開発したスペクトル拡散通信装置であるS
AWコンボルバを備えたSS無線動画伝送モジュールの
主要な仕様を示す。 (1)データ信号速度 :11[Mbps] (2)データ伝送速度 :9[Mbps]以上 (3)フレームレート :30[フレーム数/秒] (4)通信方式(半二重):2.4[GHz]または
5.2[GHz]DS方式 (5)信号方式 :NTSC (6)チャネル数 :100チャネル以上 (7)表示解像度 :800×600ドット (8)サービスエリア :室外見通し700[m] (9)外形 :送受信PCBモジュール型 (10)法規格 :ARIB STD−T66
【0045】本実施例におけるSS無線動画伝送モジュ
ールは、上述した従来のSS通信方式を利用する無線画
像通信装置と比べて、そのシステム性能がいずれも従来
の無線画像通信装置より優れていることが分かった。
【0046】[弾性表面波コンボルバの実施例]次に、
上記説明した弾性表面波(SAW)コンボルバの一例と
して、マルチトラック構造を有するSAWコンボルバデ
バイスの要部概略図を図2に示す。同図において、11
1は受信信号が入力される第1の弾性表面波変換器、1
12は参照信号が入力される第2の弾性表面波変換器で
ある。第1の弾性表面波変換器111は正電極113お
よび負電極117を有する第1のすだれ状電極(ID
T)、並びに、正電極114および負電極117を有す
る第3のすだれ状電極で構成される。つまり第1のすだ
れ状電極と第3のすだれ状電極との並列構造を有してい
る。第2の弾性表面波変換器112も第1の弾性表面波
変換器111に対応して、正電極115および負電極1
18(第2のすだれ状電極)、並びに、正電極116お
よび負電極118(第4のすだれ状電極)の並列構造で
構成される。
【0047】121は第1のすだれ状電極と第2のすだ
れ状電極に対応する出力電極(遅延線)であり、複数個
の出力電極片121a,121b,121cで構成され
る。第1および第2のすだれ状電極と出力電極121と
により第1のトラックが構成される。122は第3のす
だれ状電極と第4のすだれ状電極に対応する出力電極
(遅延線)であり、複数個の出力電極片122a,12
2b,122cで構成される。第3および第4のすだれ
状電極と出力電極122とにより第2のトラックが構成
される。つまり図2のSAWコンボルバは、第1および
第2のトラックが配置されたマルチトラック構造を有す
る。
【0048】123は第1トラックの出力電極121の
複数の出力電極片を組み合わせるために各出力電極片を
カスケード接続するカスケード接続回路であり、出力端
子outA,outBおよび外部SW137を有してい
る。カスケード接続回路123は、好適な出力電極片の
長さを組み合わせて第1トラックの出力電極を構成し、
コンボリューション出力信号を各出力端子から取り出
す。124は第2トラックの出力電極124の複数の出
力電極片を組み合わせるために各出力電極片をカスケー
ド接続するカスケード接続回路であり、出力端子out
A’,outB’および外部SW137を有している。
カスケード接続回路123は、好適な出力電極片の長さ
を組み合わせて第1トラックの出力電極を構成し、コン
ボリューション出力信号を各出力端子から取り出す。
【0049】図2において、カスケード接続回路123
は出力電極片121aと出力電極片121cを接続し、
カスケード接続回路124は出力電極片122aと出力
電極片122cを接続しており、第1トラック側は出力
端子outBから遅延線長2Lを、第2トラック側は出
力端子outA’から遅延線長2Lを選択する。また、
外部SWコントロール回路125は、第1トラックと第
2トラックの各出力電極121,122を同時にON/
OFFする手段である。119,140は第1の弾性表
面波変換器111(第1および第3のすだれ状電極11
3,114,117の並列構造)、第2の弾性表面波変
換器112(第2および第4のすだれ状電極115,1
16,118の並列構造)と出力電極121,122の
間のシールド電極である。
【0050】131,135はバンドパスフィルタ(B
PF)、132は直交PN発振器(擬似雑音OSC)、
133はPLL周波数シンセサイザ、134,136は
二重平衡変調器(DBM)をそれぞれ示し、それぞれ外
部回路を構成する。外部回路はSS参照信号を発生させ
るための回路である。
【0051】第1の弾性表面波変換器111は、受信信
号を入力する端子を2端子(図中ではIN1およびIN
3)有する(並列構造)。各端子はそれぞれすだれ状電
極の正電極側113および114に配置され、負電極1
17は共通である。この第1の弾性表面波変換器111
に対応して、第2の弾性表面波変換器112は、参照信
号の入力端子を2端子(IN2およびIN4)有してい
る。本実施例においては、第1および第2の弾性表面波
変換器111,112は、それぞれ重み付けによる一方
向性または両方向性チャープ型IDTを、負電極を共通
として並列構造にて開発したものである。これらの一方
向性または両方向性の広帯域チャープ型IDTは、特開
平7−212184号および特開平6−260881号
等を用いることができる。言い替えれば、第1および第
2の弾性表面波変換器111,112は、特開平7−2
12184号および特開平6−260881号等のID
Tを負電極を共通としてそれぞれ並列に構築したもので
ある。これらのチャープ型IDTは、コンボリューショ
ン効率が高く、広帯域特性を有し、低挿入損失かつ周波
数特性がフラットでリップルが少ないという特徴を有す
る。
【0052】図2において、出力電極121,122も
第1および第2の弾性表面波変換器111,112の並
列構造に対応して、第1トラック側に出力電極121、
第2トラック側に出力電極122が配置され、それぞれ
受信信号と外部回路からの参照信号との相関をとって出
力電極121,122からコンボリューション出力を電
気信号として取り出す。ここで、出力電極121,12
2の長さは受信するデータ伝送速度信号に対応するた
め、分割された複数個の出力電極片で構成され、カスケ
ード接続回路123,124および外部SWコントロー
ル回路125により各種のSS変復調方式に対応する構
成(各出力電極片の長さを組み合わせて出力電極長を構
成)をマルチトラックで対応することにより、広帯域可
変遅延線型の相関器となるSAWコンボルバを提供する
(相関器の二重化をも含む)。
【0053】出力電極121,122の出力電極片1個
の長さ(ゲート電極)は、図中では第1トラックがL、
第2トラックもLとなり(出力電極片1個の長さはトラ
ック単位で異なる長さ、例えば第1トラックがL、第2
トラックが2L等で構成することも可能であり、すべて
異なる長さで構成することも可能)、この出力電極片の
一部または全部(1個または2個以上)をカスケード接
続回路123,124および外部SWコントロール回路
125により組み合わせてDPSKの復調方式である遅
延検波にも対応する。例えば、DPSKの復調方式(遅
延検波を採用)についての出力電極の活用方法は、高速
データ1ビット(PN1周期)に相当する箇所が、第1
トラックの出力電極121の中央部の長さLの出力電極
片121bと、データ1ビット遅延した第2トラックの
出力電極122の中央部を除く残り2つの出力電極片1
21a,121cの長さ2Lを用いてエンベローブ検波
を行なう。その際に、出力端子outAおよびout
A’を外部のDBMのLo.RF各ポート(不図示)に
入力し、IFポートからデータH,Lに対応して位相が
180°異なるコンボリューション信号のエンベローブ
検波波形を出力する。また、低速データ1ビット(PN
1周期)の時は、第1トラックをトータル3L、第2ト
ラックをトータル3Lに組み合わせて高速データ同様、
データH,Lに対応してコンボリューション信号のエン
ベローブ検波を行なう。
【0054】出力電極121,122を分割する理由
は、出力効率をアップさせるためであり、出力電極12
1,122のインピーダンスマッチングをとりやすい最
適な分割比を考えて設計される。ここで、出力電極12
1,122の分割数は、図2においては第1トラックお
よび第2トラックにて同一数(トラック単位で異なる分
割数で構成することも可能)である。また、この分割数
は、図2においては第1および第2トラックで3個であ
るが、2個若しくは3個以上で構成することも可能であ
る(複数個で構成可能)。その場合は、外部SWコント
ロール回路方式も異なってくる。基本的には少ないSW
数で構成することが好適である。この分割数をカスケー
ド接続することにより、長い出力電極を利用してSS方
式による高分解能測距用相関器等に応用できる。また、
ゲート電極は図2に示すように、第1トラックおよび第
2トラック共にすべて同じ長さ(比率)に設定して本デ
バイスが構成される。図中の左右IDTおよび各トラッ
ク毎に出力電極121,122の右端および左端にそれ
ぞれ示す点線は、出力電極片が複数個であることを示し
ている。
【0055】また、本実施例のSAWコンボルバのマル
チトラック構造により、M−ary/DS−方式および
並列組み合わせDS−方式等のデバイスとしても対応可
能であり、Wideband−CDMA(米国の標準通
信方式IS−665として1995年に制定)等にも対
応可能である。第1および第2の弾性表面波変換器11
1,112並びに出力端子outA’の下部にそれぞれ
示す矢印は、本弾性表面波コンボルバを縦にならべて各
種の通信方式に対応させる旨を示している。さらに、本
実施例のSAWコンボルバは、各出力電極片をカスケー
ド接続回路にて出力電極(遅延線)の長さを可変できる
ので、広範囲に対応できる超高速・広帯域同期用相関器
デバイスである。
【0056】以上が本実施例の説明であるが、以下に、
本発明者等が開発したマルチトラック構造による高速・
広帯域対応のSAWコンボルバデバイスの主要な仕様を
示す。 (1)中心周波数 :1[GHz] (2)拡散帯域幅 :400[MHz] (3)チップ長 :511〜1023 (4)最大入力電力:+25[dBm] (5)出力効率 :−60〜−65[dBm] (6)チップレート:200[Mcps] (7)出力周波数 :2[GHz] (8)相関処理時間:2.56[μs](チップ長:5
11時,1023チップ長時=5.12[μs])
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。 (1)本発明のスペクトル拡散通信装置は、所定の同期
符号として多チャネル数を設定することが可能である。
また、高速符号同期相関デバイスとして弾性表面波コン
ボルバを備え、この弾性表面波コンボルバにより所定の
同期符号に対する高速同期捕捉、保持を行なうことがで
き、情報信号の復調における時間短縮が図られ、結果と
してスループットの向上が図れる。
【0058】(2)送信手段は、所定の同期符号である
所定の直交擬似雑音符号によりプリアンブル信号を生成
し、所定の直交擬似雑音符号と直交位相シフトキーイン
グ方式により情報信号を変調してSS情報変調信号を生
成し、それぞれプリアンブルヘッダおよび情報データと
して所定の搬送周波数、例えば2.4[GHz]帯の伝
送信号として送信するため、高セキュリティおよび秘匿
性に富むSS伝送信号を送信できる。 (3)本発明のスペクトル拡散通信装置は、例えばMP
EG2準拠の動画像情報等の情報信号を入出力可能なイ
ンターフェース部を備えるため、標準化信号の入出力に
よる高い汎用性を有する。また、上記実施例によれば、
アナログ相関器である弾性表面波コンボルバによるSS
プリアンブル信号の高速同期捕捉、保持の後にSS情報
データをデジタル相関器により情報信号に復調するた
め、アナログ回路とデジタル回路の長所を活用してスペ
クトル拡散通信装置を構成できる。
【0059】(4)直交擬似雑音符号部は、SSプリア
ンブル信号生成用、SS情報信号用、および弾性表面波
コンボルバへのSS参照信号用それぞれの所定の直交擬
似雑音符号を制御信号に基づいて1箇所から設定制御し
出力するため、各所定の直交擬似雑音符号の設定値やタ
イミング制御等の管理が容易となる。 (5)複数のアンテナの切替制御手段およびオートゲイ
ンコントロール手段は、プリアンブルヘッダおよび情報
データの受信時に受信信号の電界強度の強いアンテナを
選択し、かつ電界強度レベルを一定に調整するものであ
り、受信信号からの情報信号の高品質化を図ることがで
きる。複数のアンテナとしては、例えばスリーブアンテ
ナと誘電体アンテナを備えることでマルチパスフェージ
ング対策が可能である。 (6)複数の高周波スイッチと、この複数の高周波スイ
ッチを切り替える切替手段は、高周波回路および中間周
波数回路の一部をプリアンブルヘッダおよび情報データ
の送信時と受信時とで切り替え可能であり、スペクトル
拡散通信装置の送信側と受信側の高周波回路および中間
周波数回路の一部の装置リソースを共用化できると共に
装置リソースの効率化が図れる。
【0060】(7)インターフェース部は、データIN
から入力される情報信号、例えばMPEG2準拠の動画
像等の情報信号を所定のパケットに変形して前記送信手
段に出力するものであり、プリアンブルヘッダおよび情
報データを受信したときに前記復調手段からの信号を前
記情報信号のデータ形式に整形して出力部から出力する
ため、標準規格に適応したスペクトル拡散通信装置を構
成できる。例えば、国内標準規格に適応したSS−DS
方式による双方向完全動画パケット通信も可能である。 (8)インターフェース部は、直交擬似雑音符号部に対
する制御信号を設定出力するため、インターフェース部
による直交擬似雑音符号部の集中制御ができ、各所定の
直交擬似雑音符号を、例えばインターフェース部に入力
される情報信号や設定値に合わせて制御できる。また、
インターフェース部は、少なくとも前記切替制御手段、
前記オートゲインコントロール手段、および前記切替手
段の一部を備えることにより、インターフェース部によ
る前記制御信号の出力値や前記各手段の動作のタイミン
グ等の集中制御を容易に行なうことができる。 (9)インターフェース部における全デジタル信号処理
回路は、少なくとも中央演算処理装置、メモリ、フィー
ルドプログラマブルゲートアレイで構成され、簡素化さ
れたデジタル回路構成とすることができる。また、イン
ターフェース部のメモリには、呼出名称データ、帰還タ
ップデータ、および各直交擬似雑音符号の制御データの
少なくとも1つ以上が備えられるため、これらのデータ
を好適に用いて直交擬似雑音符号部に対する制御信号を
生成することにより、各直交擬似雑音符号を高速かつ高
精度に制御できる。
【0061】(10)オフセット直交位相シフトキーイ
ング方式による変調部および復調部は、送受信信号にお
けるオフセット直交位相シフトキーイング変復調の対応
を可能とすると共に、受信側での情報信号への復調を容
易にすることができる。 (11)インターフェース部は、復調手段により復調さ
れた信号について誤り検出および誤り訂正を行なうた
め、プリアンブルヘッダおよび情報データの受信後に高
信頼性を有する情報信号を出力できる。
【0062】以上のような効果から、本発明のスペクト
ル拡散通信装置は、装置リソースの効率化等による小型
化、弾性表面波コンボルバの採用等による省電力・低電
圧動作化が図れ、装置構成のシンプルなスペクトル拡散
装置を容易に構築することが可能となり、例えばCDM
A方式のSS無線動画伝送装置をローコストで実現でき
る。また、本発明のスペクトル拡散通信装置は、プリア
ンブルヘッダおよび情報データの無線伝送を双方向若し
くは一方向で通信することが可能である。さらに、本発
明のスペクトル拡散通信装置は、アナログ相関器および
デジタル相関器それぞれの長所を活用して構成されるた
め、従来以上の秘話秘匿性の優れた通信が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るスペクトル拡散通信
装置の装置概要を示す回路ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るマルチトラック構造
を有するSAWコンボルバデバイスを示す要部概略図で
ある。
【符号の説明】
11:データIN端子、12:44[MHz]発振器、
13:ベースバンド変調部、14:直交PN符号部、1
5:T/2部、16,17,59,63:LPF、2
0:200[MHz]VCO、21:τ/2部、22,
23,25,29,52,58,62,67:DBM、
24:加算器、26:合成器、27,68:ドライバ、
28,30,40,43,53,55,69,72:B
PF、31,39:PA、38:2.2[GHz]VC
O、41,42,44:高周波スイッチ、45:アンテ
ナ1、46:アンテナ2、51,71:LNA、54:
IF−AMP、56:分配器、57:分配器、64:T
/2部、60,65,74:A/D部、61,66:デ
ジタルマッチドフィルタ、70:弾性表面波コンボル
バ、73:検波器、81:データOUT端子、111:
第1の弾性表面波変換器、112:第2の弾性表面波変
換器、113,115:第1トラックの正電極、11
4,116:第2トラックの正電極、117:第1トラ
ックの負電極、118:第2トラックの負電極、11
9,140:シールド電極、121:第1トラックの出
力電極(遅延線)、121a,b,c:第1トラックの
出力電極片、122:第2トラックの出力電極(遅延
線)、122a,b,c:第2トラックの出力電極片、
123:第1トラックのカスケード接続装置、124:
第2トラックのカスケード接続装置、125:外部SW
コントロール回路、131,135:バンドパスフィル
タ(BPF)、132:PN発振器(擬似雑音OS
C)、133:PLL周波数シンセサイザ、134,1
36:二重平衡変調器(DBM)、137:外部SW。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 MA00 PP04 RA04 RA06 RB02 RC02 RD00 RD03 RD07 RE01 RE04 SS06 TA72 TC21 TD11 UA01 UA04 UA10 UA11 UA31 5C063 AA20 AB20 AC01 AC10 CA14 CA40 EA01 EB07 EB50 5J097 AA01 AA19 AA23 BB08 CC04 CC09 CC15 LL01 5K022 EE02 EE21 EE36

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の同期符号と情報信号をスペクトル
    拡散(SS)変調した信号とを送信信号として送信する
    送信手段と、 弾性表面波コンボルバと、 受信信号と所定の直交擬似雑音符号を用いて生成する参
    照信号とを前記弾性表面波コンボルバに入力した後、前
    記弾性表面波コンボルバからの出力に基づき受信時にお
    ける前記受信信号の同期捕捉、保持を行う手段とを有す
    ることを特徴とするスペクトル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は、所定の直交擬似雑音符
    号によりSSプリアンブル信号を生成し、所定の直交擬
    似雑音符号によるSS方式と直交位相シフトキーイング
    方式によりSS情報信号を生成し、前記SSプリアンブ
    ル信号および前記SS情報信号をプリアンブルヘッダお
    よび情報データとして所定の搬送周波数にて送信するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のスペクトル
    拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 前記情報信号を入出力するインターフェ
    ース部を備え、前記受信信号として前記プリアンブルヘ
    ッダおよび前記情報データを受信し、前記受信信号の同
    期捕捉、保持の後、前記情報データを前記情報信号に復
    調する復調手段を有することを特徴とする請求項2に記
    載のスペクトル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 前記SSプリアンブル信号を生成するた
    めの所定の直交擬似雑音符号、前記情報信号を変調する
    ための所定の直交擬似雑音符号、および前記参照信号を
    生成するための所定の直交擬似雑音符号を制御信号に基
    づき設定制御し出力する直交擬似雑音符号部を備えるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載のスペクトル拡
    散通信装置。
  5. 【請求項5】 複数のアンテナを備え、前記弾性表面波
    コンボルバの出力信号から受信時における前記各アンテ
    ナを切り替える切替制御手段と、前記受信信号の電界強
    度レベルの変動を一定に調整するオートゲインコントロ
    ール手段とを備えることを特徴とする請求項3または4
    に記載のスペクトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 前記スペクトル拡散通信装置の高周波回
    路および中間周波数回路の一部を前記プリアンブルヘッ
    ダおよび前記情報データの送信時と受信時とで切り替え
    る複数の高周波スイッチを備え、該各高周波スイッチを
    切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項3
    〜5のいずれか1項に記載のスペクトル拡散通信装置。
  7. 【請求項7】 前記インターフェース部は、前記情報信
    号を入力する入力部と前記情報信号を出力する出力部と
    を備え、前記入力部に入力される前記情報信号を所定の
    パケット信号に変形して前記送信手段に出力する手段
    と、前記プリアンブルヘッダおよび前記情報データを受
    信したときに前記復調手段からの信号を前記情報信号の
    データ形式に整形して前記出力部から出力する手段とを
    有することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に
    記載のスペクトル拡散通信装置。
  8. 【請求項8】 前記インターフェース部は、前記直交擬
    似雑音符号部に対する前記制御信号を設定出力するもの
    であり、少なくとも前記切替制御手段、前記オートゲイ
    ンコントロール手段、および切替手段の一部をさらに備
    えることを特徴とする請求項7に記載のスペクトル拡散
    通信装置。
  9. 【請求項9】 前記インターフェース部は、少なくとも
    中央演算処理部、メモリ、フィールドプログラマブルゲ
    ートアレイから構成され、前記メモリには呼出名称デー
    タ、帰還タップデータ、前記各直交擬似雑音符号の制御
    データの少なくとも1つ以上が備えられることを特徴と
    する請求項7または8に記載のスペクトル拡散通信装
    置。
  10. 【請求項10】 オフセット直交位相シフトキーイング
    変復調方式による変調部および復調部をさらに備え、前
    記インターフェース部は前記変調部および前記復調部に
    おける前記オフセット直交位相シフトキーイングの変調
    と復調のオン/オフを制御する手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のスペ
    クトル拡散通信装置。
  11. 【請求項11】 前記インターフェース部は、前記復調
    手段により復調された信号について誤り検出および誤り
    訂正を行ない前記出力部から前記情報信号として出力
    し、前記スペクトル拡散通信装置は前記弾性表面波コン
    ボルバの代替手段として弾性表面波マッチドフィルタを
    備えることが可能であることを特徴とすする請求項7〜
    10のいずれか1項に記載のスペクトル拡散通信装置。
  12. 【請求項12】 前記弾性表面波コンボルバは、第1お
    よび第2の弾性表面波をそれぞれ励振する第1および第
    2の弾性表面波変換器と、該第1の弾性表面波変換器と
    該第2の弾性表面波変換器の間に配置された出力電極と
    を備え、 前記第1および第2の弾性表面波変換器および前記出力
    電極が1組を1トラックとして複数の組が配置されたマ
    ルチトラック構造を有し、前記出力電極はそれぞれ複数
    個の出力電極片に分割されたものであることを特徴とす
    る請求項1または5に記載のスペクトル拡散通信装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性表面波コンボルバの前記出力
    電極片の数は、全組とも同数であり、前記出力電極片の
    長さはすべて等しいことを特徴とする請求項12に記載
    のスペクトル拡散通信装置。
  14. 【請求項14】 前記弾性表面波コンボルバは、前記各
    組ごとに前記複数個の出力電極片の一部または全部を組
    み合わせる手段をさらに有することを特徴とする請求項
    12または13に記載のスペクトル拡散通信装置。
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