JPH1141213A - デジタルデータの送受信方法、端末装置、センター装置及び双方向通信システム - Google Patents

デジタルデータの送受信方法、端末装置、センター装置及び双方向通信システム

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JPH1141213A
JPH1141213A JP9299934A JP29993497A JPH1141213A JP H1141213 A JPH1141213 A JP H1141213A JP 9299934 A JP9299934 A JP 9299934A JP 29993497 A JP29993497 A JP 29993497A JP H1141213 A JPH1141213 A JP H1141213A
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signal
transmitting
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JP9299934A
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Inventor
Yoshiichi Sugiyama
由一 杉山
Tsutomu Noda
勉 野田
Yoshihito Ota
意人 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同期化させたCDMA方式を用いたケーブルモ
デム装置において、下り回線の伝送速度を増加した非対
称形のデジタルデータ伝送を実現すると共に、コンピュ
ータデータの高速伝送とデジタルCATV放送の両方を
利用できるようにする。 【解決手段】CATV伝送路より入力した下り信号を、64QA
M復調し、MPEGデータと外部コンピュータデータを分離
する。 MPEGデータはデコードし、外部コンピュータデ
ータはインタフェースを介し外部コンピュータに出力す
る。 外部コンピュータからの上りデータはインタフェ
ースを介し、直接SS変調して符号分割多重し、CATV伝
送路に出力する。同時に、位相誤差制御コマンドを受信
し、送信位相を制御して直交性を保持し、上り伝送路で
の、複数のセットトップボックスによるチャネル間相互
干渉をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にCATV(Cab
le Television)など有線伝送路を使用したデジタルデー
タ及びMMDS(Microwave Multipoint Distribution Servi
ces)、LMDS(LocalMultipoint Distribution Services)
など無線伝送路を使用したデジタルデータの送受信方
法、端末装置、センター装置及び双方向通信システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CATV伝送路を使用してコンピ
ュータデータを送受信する双方向制御のケーブルモデム
装置は色々の提案があったが、最近、日経エレクトロニ
クス1996年6月17日号9頁の記事に記載されてい
るように、スペクトル拡散方式(SS方式:Spread Spec
trum)を使用した符号分割多元接続(Code Division Mul
tiple Access,以下CDMAと略す)方式を用いたケー
ブルモデム装置の提案がある。
【0003】そのSS方式の特長は、昭和63年5月2
0日発行の”スペクトル拡散通信システム”(横山光雄
著、科学技術出版社)の22頁に示されているように、
干渉や妨害を、与えたり受けたりすることが少なくな
る、ことにある。
【0004】また、上記記事のケーブルモデム装置は、
各ケーブルモデムから送信された信号が同一タイミング
でヘッドエンド(ケーブルテレビ局)に到着するように
同期(Synchronous)させることが特徴であり、S−CD
MA方式とされている。この同期化させることで、CD
MA方式の受信復調のためのCN比を6dB改善してい
る。また、この方式のケーブルモデム装置は、帯域幅6
MHzを用いて、最大10Mビット/秒の伝送速度を有
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、CA
TV伝送路を使用したケーブルモデム装置として、帯域
幅6MHzで最大10Mビット/秒の伝送速度を有して
同期化させたCDMA方式を用いることが示され、双方
向制御の上り回線と下り回線の伝送速度が等しい対称形
のケーブルモデム装置としての記述があったが、下り回
線の伝送速度を増加した非対称形のケーブルモデム装置
への適応やその場合の同期化の方法については説明がさ
れていない。
【0006】また従来のケーブルモデム装置は、CAT
V映像データ受信のためのセットトップボックスとは独
立に考えられており、宅内においては、各々の機器をC
ATV端子に接続して使用しなければならない。
【0007】本発明の目的は、同期化させたCDMA方
式を用いたケーブルモデム装置において、下り回線の伝
送速度を増加した非対称形のデジタルデータ伝送を実現
すると共に、コンピュータデジタルデータの高速伝送と
デジタルCATV放送の両方を利用できるデジタルデー
タの送受信方法、端末装置、センター装置及び双方向通
信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明の一形態は以下に示す通りである。
【0009】上り回線で双方向制御の上り情報を同期化
CDMA方式で伝送し、下り回線で双方向制御の下り情
報に加えて、映像データ、音響データあるいは外部情報
処理装置用データなどのデジタルデータを時分割多重
し、直交振幅変調方式で伝送すると共に、上り信号が互
いに直交タイミングである事を保持するように、端末装
置のチップタイミングを制御するためのタイミング制御
信号を下り信号内に多重して伝送する。
【0010】
【発明の実施の形態】図2はCATVシステムの全体構
成を示す図である。
【0011】図2において、100、1005、100
8はセットトップボックス、200はヘッドエンド装
置、300はCATV回線、400、1006、100
9はパーソナルコンピュータ、500、1007、10
10はTV受像機、600はルーター、1001はルー
ター接続端子、700はインターネット網、800はM
PEG(Moving Picture Experts Group:動画像、音響
の圧縮、伸張及びその多重、分離に関する国際標準規
格。SO/IEC13818-1,-2,-3)サーバー、1002は圧縮映
像入力端子、1003は圧縮音響入力端子、1004は
映像入力端子である。
【0012】ヘッドエンド装置200は、MPEGサー
バ800に記憶されている、例えばMEPG2方式でデ
ータ圧縮された圧縮映像や、圧縮音響を受信する。さら
に、インターネット700に接続しているルーター60
0からは、インターネット700からのコンピュータデ
ータ信号を受信し、CATV回線300に対し、MPE
G映像信号、MPEG音響信号及びコンピュータデータ
信号を下りデータに変換し、多重化して送信する。
【0013】またデータ圧縮がされていないアナログ映
像信号であっても、映像入力端子1004に入力するこ
とで、ヘッドエンド装置200がMPEGエンコーダを
内蔵するので、下りデータに変換されCATV回線30
0に送信される。
【0014】CATVに加入している各家庭では、通常
ヘッドエンド装置200からの民間放送局の番組、映
画、及びCATV局の自主放送番組等の映像をTV受像
機500で視聴している。双方向CATV対応のセット
トップボックス100を用いることにより、TV映像の
視聴と同時に、パーソナルコンピュータ(以下パソコン
とする)からインターネットへ接続し、インターネット
上のホームページを閲覧できる。
【0015】セットトップボックス100は、CATV
回線300から下り信号を受信し、下り信号を変換して
映像信号をTV受像機500へ、コンピュータデータ信
号をパソコン400へ出力する。
【0016】セットトップボックス100は、パソコン
400からのインターネットへのアクセス要求信号を、
CATV回線300に対し、上り信号に変換して送信す
る。ヘッドエンド装置200は、CATV回線300か
ら上り信号を受信し、上り信号を変換してルーター60
0に出力する。
【0017】図3は、本発明の第1実施例であるCAT
Vシステムの周波数割り当てを示す図である。
【0018】図3において、1101は図2のセットト
ップボックス100からヘッドエンド装置200への向
きである上り信号、1102は図2のヘッドエンド装置
200からセットトップボックス100への向きである
下り信号である。
【0019】上り信号1101は10MHzから50M
Hzに割り当てられており、下り信号1102は90M
Hzから770MHzに割り当てられている。
【0020】図4は、本発明の第1実施例であるCAT
Vシステムの下り信号周波数割り当てを示す図である。
【0021】図4において、1103、1105はMP
EG映像信号、及びMPEG音響信号の周波数帯、11
04はMPEG映像信号、MPEG音声信号及びコンピ
ュータデータ信号の周波数帯である。
【0022】MPEG映像信号とMPEG音響信号と
は、中心周波数を755.0MHzとする6.0MHz幅の通信チャネ
ルである周波数帯1103に割り当てられている。また
一の通信チャネルには、複数のMPEG映像信号とMP
EG音響信号とが時分割多重されている。
【0023】コンピュータデータ信号は、複数のセット
トップボックスに対する信号が、MPEG映像信号及び
MPEG音声信号に時分割多重され、中心周波数を761.
0MHzとする6.0MHz幅の通信チャネルである周波数帯11
04に割り当てられている。
【0024】図5は、本発明の第1実施例であるCAT
Vシステムの上り信号周波数割り当てを示す図である。
【0025】図5において、1201、1202、12
03は、各々セットトップボックス100、1005、
1008のコンピュータデータ信号である。
【0026】これらの信号は、具体的にはインターネッ
ト網に対する、アクセス要求信号や、公衆電話網に対す
る電子メール信号である。
【0027】上り信号1201〜1203は、一例とし
て変調シンボル速度が2.048Msym/秒、ロールオフ率が
α=0.5で、中心周波数を40.0MHzとする38.464MHz〜41.
536MHz帯域にスペクトラムを拡散されて存在する。この
時、符号分割多重化方式であるので、互いに周波数軸上
では分離されず、概念的には図のように重なって存在す
る。
【0028】図1は、図2のセットトップボックス10
0の本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【0029】図1において、102は分波器、104は
CATV回線端子、106は周波数変換部、108は6
4QAM(Quadrature Amplitude Modulation)復調回
路、110はエラー訂正回路、111は多重分離回路、
112は位相差制御コマンド分離器、114は位相差制
御コマンド、116は下りデータ形式変換回路、118
は外部コンピュータI/F回路、120はパーソナルコ
ンピュータ端子、122はシンボルタイミング再生回
路、124は分周器、126は同期チップCLK、12
8はPN発生部、130はEX−OR、132は位相制
御部、134はスペクトラム拡散回路、135は上りデ
ータ形式変換回路、136は直交符号発生器、137は
EX−OR、138は8倍チップCLK発生器、139
は送信局部発振器、144はMPEGデコーダ、145
はNTSCビデオエンコーダ、146、148はTV受
像機端子、147はオーディオデコーダ、143はマイ
クロプロッセッサである。
【0030】図6は、図1のスペクトラム拡散回路13
4の内部構成を示す図である。
【0031】図6において、150、162はD/A変
換器、152、163はフィルタ、154は直交変調
器、156、158は掛算器、160は加算器、161
は90度移相器である。
【0032】利用者がインターネットへ接続するため
に、図2のセットトップボックス100のパソコン40
0を操作すると、図1のパーソナルコンピュータ端子1
20に、インターネット接続要求信号が入力される。こ
の要求信号及び接続手順は、標準規格IEEE802.
3(Institute of Electric and Electronic Engineers)
として、定められている規格に準拠している。この接続
手順は、別名Ethernet(登録商標)(イーサネ
ット(登録商標))とも呼ばれ、伝送ケーブルにツイス
トペア線を用い、データ伝送速度が10Mbps以下で行なう
ものを、10BASE-Tと呼ぶ。
【0033】図1の上りデータ形式変換回路135は、
インターネット接続要求信号をCATV伝送に適したデ
ータフォーマットに変換する。
【0034】同時に、上りデータ形式変換回路135
は、シリアルデータを差動符号化し、Iデータ及びQデ
ータとして出力する。
【0035】変換されたIデータ信号及びQデータ信号
は、EX−OR137で、直交符号発生器136の出力
と、各々排他的論理和演算される。
【0036】直交符号とは、一つの符号語が、他のすべ
ての符号語と相互相関を持たない符号系列である。デジ
タル回路での表現では、一つの符号語と、他の任意の符
号語との排他的論理和が0になる。一つの符号語と、同
一の符号語との相関である自己相関は値を持つので、送
信側でこの符号系列の一符号語で符号化し、受信側で同
一の符号語で復号することで、データ伝送に利用するこ
とができる。データ伝送上の利点は、複数のセットトッ
プボックス間の出力スペクトラム間の信号干渉が存在し
ない事である。
【0037】スペクトラム拡散方式では、擬似ランダム
雑音符号系列のような符号で擬似ランダム化することが
必須であり、PN発生部128で発生させている。なお
PNは、Psudou random Noise bit sequence(擬似ラン
ダム雑音ビット列)の略称である。
【0038】PN発生部128の出力は、EX−OR1
37のIデータ出力及びQデータ出力と、EX−OR1
30で各々排他的論理和演算される。ここまでの過程
で、送信データは拡散されており、これをベースバンド
拡散や、PN符号拡散と呼ぶ。
【0039】EX−OR130の出力であるベースバン
ド拡散信号は、位相制御部132で送信位相が調整さ
れ、スペクトラム拡散回路134へ入力される。
【0040】スペクトラム拡散回路134では、その内
部構成を示す図6において、D/A変換器150、16
2が位相制御部132からのIデータ信号、Qデータ信
号をD/A変換する。D/A変換されたアナログ信号
は、フィルタ152、163で不要帯域が除去され、掛
算器156、158に入力される。
【0041】掛算器156は、Iアナログ信号と、90
度移相器161により位相シフトされた、送信局部発振
信号(一例として40.0MHz)とを掛算して加算器160に
出力する。掛算器158は、Qアナログ信号と、送信局
部発振信号とを同様に掛算して加算器160に出力す
る。
【0042】加算器160は、2入力信号を足し合わせ
て、図1の分波器102へ出力する。
【0043】この結果被拡散信号は、図5に示したよう
な高周波信号となる。
【0044】この拡散方式は、直接スペクトラム拡散方
式(Direct Spread Spectrum)と呼ばれる。また、直接ス
ペクトラム拡散方式を用いたCDMAは、DS−CDM
A(Direct Spread - CDMA)と呼ばれる。
【0045】被拡散信号は、図1の分波器102で周波
数帯域制限され、CATV回線端子104より、図2の
CATV回線300へ出力される。
【0046】次に、インターネット上のホームページの
文字や静止画などのコンピュータデータ信号は、ヘッド
エンド装置200からCATV回線300を経由し、図
1のCATV回線端子104に入力される。
【0047】コンピュータデータ信号は、図4に示した
ような帯域を持っており、図1の分波器102で帯域制
限され、周波数変換部106に入力される。
【0048】周波数変換部106は、いわゆるRFフロ
ントエンド部であり、搬送周波数からベースバンド周波
数帯域であるIF周波数へ変換する。
【0049】周波数変換されたIF信号は、64QAM
復調回路108で受信データに復調される。
【0050】エラー訂正回路110は、受信データに対
し、誤り訂正を行ない、一連の受信データを得る。この
一連の受信データをMPEG2では、トランスポートス
トリームと呼ぶ。
【0051】図7は、トランスポートストリームの下位
レイヤ(物理レイヤ)構造例を示す図である。
【0052】図7において、801はMPEG2トラン
スポートストリームの下位レイヤ、802、807はT
V番組1の映像信号、803、808はTV番組2の映
像信号、804、809はセットトップボックスへのコ
ンピュータデータ、805、810はTV番組1の音声
信号、806、811は番組2の音声信号、820はト
ランスポートパケット、821はヘッダ、822はペイ
ロード、831はヘッダ、832はセットトップボック
ス(STB)アドレス、114は位相差制御コマンド、8
34はオプションフィールド、835はコンピュータデ
ータである。
【0053】図1の誤り訂正回路110から出力された
図7のトランスポートストリーム801は、複数の映像
信号、音響信号、及びコンピュータデータが時分割多重
されており、図1のデータ多重分離回路111は、その
トランスポートストリーム801から、それぞれを分離
する。図1のデータ多重分離回路111は、図2の現在
の自TV受像機500の受信番組が番組1であれば、図
7のトランスポートストリーム801から番組1の映像
信号802、807を分離して、図1のMPEGデコー
ダ144へ出力し、図7の番組1の音声信号805、8
10を分離して、図1のオーディオデコーダ147へ出
力する。
【0054】同時に、図1のデータ多重分離回路111
は、図7のトランスポートパケット820中のヘッダ8
21に含まれる情報より、トランスポートストリーム8
01からコンピュータデータを分離して、下りデータ形
式変換回路116、及び位相差データ分離器112へ出
力する。
【0055】図1の下りデータ形式変換回路116は、
図7のペイロード822中のヘッダ831に含まれるセ
ットトップボックスアドレス832が自セットトプボッ
クスのアドレスならば、自セットトップボックスへのコ
ンピュータデータ835を受信データとして処理する。
自セットトップボックスへの受信データは、前述の10BA
SE-Tへ変換する。
【0056】10BASE-T信号は、図1の外部コンピュータ
I/F回路118からパーソナルコンピュータ端子12
0へ出力され、図2のパソコン400でホームページと
して見られる。
【0057】図1の位相差制御コマンド分離器112
は、図7のペイロード822中のヘッダ831に含まれ
るセットトップボックスアドレス832が、自セットト
ップボックスのアドレスならば、ヘッダ831から位相
差制御コマンド114を抜き出し、図1の位相制御部1
32へ出力する。
【0058】周波数変換部106の出力するIF周波数
信号は、シンボルタイミング再生回路122に入力さ
れ、変調シンボルのシンボルクロックが抽出される。
【0059】一例として、下り信号は、周波数割り当て
された6.0MHzで、変調速度5.28Mbaudの64QAM伝送
を行なうと、データ伝送速度は、31.68Mbpsとなる。
【0060】シンボルクロックfSYMは変調速度に等し
いから、 fSYM=5.28 Msym/秒 である。分周器124は、165分周した後に64倍す
るので、同期チップクロックfCCKは、 fCCK=(5.28/165)×64=2.048 Mチップ/秒 となる。
【0061】このクロックがPN発生部128に入力さ
れ、チップクロック2.048Mチップ/秒のPN符号がE
X−OR130に入力される。
【0062】前述のようにEX−OR130は、送信デ
ータをPN符号で拡散し、位相制御部132に入力す
る。
【0063】8倍チップCLK発生器138は、同期チ
ップクロックfCCKの8倍の周波数である8倍チップC
LKf8CCKを、位相制御部132に出力する。
【0064】f8CCK=16.384 MHz 位相制御部132は、位相差制御コマンド114が“1
単位進ませる”という内容であったら、現在の送信位相
を、8倍チップCLK発生器138の1クロック分進ま
せる。つまり、現在の送信タイミングを8倍チップCL
K発生器138の1クロック分早める。
【0065】位相差制御コマンド114が“1単位遅ら
せる”という内容であったら、現在の送信位相を、8倍
チップCLK発生器138の1クロック分遅らせる。
【0066】このようにして位相制御された送信信号
が、スペクトラム拡散回路134に入力され、前述のよ
うにCATV回線端子104から、図2のCATV回線
300へ出力される。
【0067】図8は、図2のヘッドエンド装置200の
本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【0068】図8において、1001はルーター接続端
子、202はイーサネットI/F回路、204は下りデ
ータ形式変換回路、206、228はデータ多重化器、
208、229は64QAM変調回路群、210、23
0は送信局部発振器、212は信号合成器、214はC
ATV回線端子、1002、216は圧縮映像入力端
子、1003、218は圧縮音響入力端子、222はC
DMA受信回路、220は位相誤差信号、223は上り
データ形式変換回路、1004、224、225は映像
入力端子、227はMPEGエンコーダ、221はマイ
クロプロッセッサである。
【0069】図9は、図8のCDMA受信回路222の
内部構成を示す図である。
【0070】図9において、232は周波数変換部、2
34はA/D変換器、236はチャネル#1受信回路、
238はチャネル#N受信回路、240は上りデータ多
重化回路、241は分周器、220、242は位相誤差
信号である。
【0071】図10は、図9のチャネル#1受信回路2
36の内部構成を示す図である。
【0072】図10において、250、264は掛算
器、252、265はEX−OR、254はPN発生
器、256は差動復号回路、258は直交符号相関復号
器、260はチャネル#1直交符号発生器、261はデ
ジタルシンセサイザー、262は同期捕捉保持回路、2
63はタイミング誤差検出回路である。
【0073】図8において、ルーター接続端子1001
に入力される例えば10BASE-T信号は、イーサネットI/
F回路202により取り込まれ、下りデータ形式変換回
路204へ入力される。
【0074】下りデータ形式変換回路204は、インタ
ーネットの通信プロトコルであるTCP/IP(Telcomm
unication Contol Protocol / Internet Protocol)にお
ける、各ユーザーに割り当てられているMACアドレス
(Media Access Control Address)を、各セットトップボ
ックスの図7のセットトップボックスアドレス832に
変換し、イーサネットI/F回路202からのデータ
を、図7のペイロード822に含まれるコンピュータデ
ータ835に割り当てる。
【0075】同時に、CDMA受信回路222から入力
される複数の位相誤差信号を、図7のヘッダ831のS
TBアドレス832と、位相差制御コマンド114に変
換するなどの処理を行なう。
【0076】圧縮映像入力端子1002からは、TV番
組1の圧縮映像信号が入力され、圧縮音響入力端子10
03からは、TV番組1の圧縮音声信号が入力される。
【0077】これらは、データ多重化器206で、下り
データ形式変換回路204の出力であるコンピュータデ
ータ信号と、MPEG2に準拠した方式で時分割多重符
号化される。その結果の信号は、図7に図示のPEG2
トランスポートストリームの下位レイヤ801のように
なる。
【0078】64QAM変調回路群208は、送信局部
発信器210から入力される搬送周波数信号を、MEP
G2トランスポートストリームで64QAM変調し、信
号合成器212へ出力する。
【0079】信号合成器212は、複数の64QAM変
調回路群からの入力信号を周波数多重して合成し、CA
TV回線端子214へ出力する。
【0080】複数のセットトップボックスからのコンピ
ュータデータ信号はCATV回線端子214から信号合
成器212へ入力される。
【0081】信号合成器212は、コンピュータデータ
信号の周波数帯域を選択して分離し、CDMA受信回路
222へ出力する。
【0082】CDMA受信回路222は、入力信号をス
ペクトラム逆拡散した後、符号分割多重化されている信
号を分離して、復号して上りデータ形式変換回路223
へ出力する。
【0083】次に、このCDMA受信回路222の内部
構成を示す図9について、その動作を具体的に述べる。
入力されたコンピュータデータ信号は、周波数変換部2
32に入力される。
【0084】周波数変換部232は、中心周波数40MH
zの入力信号を中心周波数2.0MHzへダウンコンバージ
ョンして、IF信号としてフィルタ243へ出力する。
IF信号は、フィルタ243で、被変調波の帯域である
0.464kHz〜3.536MHzに帯域制限され、A/D
変換器234により、デジタル信号に変換される。
【0085】デジタルIF信号は、チャネル#1受信回
路236乃至チャネル#N受信回路238の複数の受信
機に入力され、受信データに復調されると共に、位相誤
差信号220乃至242の複数の信号が出力される。
【0086】このチャネル受信回路の数は、図2のヘッ
ドエンド装置200がセットトップボックスから100
のコンピュータデータ受信を同時に行なう数であり、一
例としてN=64が選ばれる。インターネットアクセス
の通信トラヒックから考えて、ヘッドエンド装置200
に収容できるセットトップボックス100の数は、Nよ
り大きいのは明かである。
【0087】ここで、チャネル受信回路の一例として、
チャネル#1受信回路236について、その内部構成を
示す図10で、その動作を述べる。
【0088】図10において、チャネル#1受信入力か
ら入力される図9で説明のデジタルIF信号は、掛算器
250で、デジタルシンセサイザー261の出力である
キャリア信号と掛け合わされ、受信Iデータ信号とな
る。受信Iデータ信号は、EX−OR252でPN発生
器254からのPN符号と、排他的論理和演算されるこ
とで逆拡散される。
【0089】一方掛算器264及びEX−OR265で
も同様に逆拡散される。但し掛算器264へのデジタル
シンセサイザー261の出力は、掛算器250のそれに
対し位相が90度遅れている。
【0090】逆拡散された2信号は、差動復号回路25
6で、シリアル受信データに変換され、直交符号相関復
号器258及び同期捕捉保持回路262に出力される。
【0091】シリアル受信データは、直交符号相関復号
器258で、チャネル#1直交符号発生器260が出力
するチャネル#1固有の直交符号語と、相関復号され、
チャネル#1復号データとして、図9の上りデータ多重
化回路240に出力される。
【0092】また図9のチャネル#1受信回路236の
内部構成を示す図10の同期捕捉保持回路262は、シ
リアル受信データのデータ速度を検出し、データ速度が
4.096MHzを保持するように、デジタルシンセサイザー2
61に周波数コントロール電圧を出力するという、ルー
プ制御を行っている。
【0093】図10のタイミング誤差検出回路263
は、チャネル#1受信入力から入力されるデジタルIF
信号からクロック信号成分を検出し、分周変調シンボル
クロックと比較する。ここで、この分周変調シンボルク
ロックとは、図8の64QAM変調回路群208で変調
に用いられている変調シンボルクロックが、図9の分周
器241で分周された分周変調シンボルクロックであ
る。タイミング誤差検出回路263で比較した出力信号
である図9に図示の位相誤差信号220を、図8の下り
データ形式変換回路204へ出力する。一例として、分
周変調シンボルクロックの周波数は2.048MHzであり、検
出したクロック信号成分の2.048MHzに対する誤差を検出
する。
【0094】図8の下りデータ形式変換回路204は、
図9に図示の位相誤差信号220を図7の位相差制御コ
マンド114に変換して、ペイロード822中のヘッダ
831に割り当てる。
【0095】例えば、図10のタイミング誤差検出回路
263で、デジタルIF信号が、分周変調シンボルクロ
ックに対し、遅れていると検出したら、図7の位相差制
御コマンド114を”1単位進ませる”とするように制
御する。
【0096】この複数のセットトップボックスに対する
制御により、ヘッドエンド装置でのCDMA受信信号の
チャネル間直交位相を保持できる。言葉を換えて言え
ば、複数のセットトップボックスからの受信信号を互い
に直交タイミングになるように保持できる。
【0097】なお上記説明では、基準となるシンボルク
ロックとして、変調シンボルクロックを用いているが、
必ずしも変調シンボルクロックである必要はなく、図8
のマイクロプロッセッサ221のクロックを、クロック
速度変換して、基準となるシンボルクロックとして用い
ても本発明の一実施例であることを付け加えておく。
【0098】チャネル#1復号データは、図9の上りデ
ータ多重化回路240で、他のチャネル復号データと時
分割多重され、シリアルデータとして、図8の上りデー
タ形式変換回路223へ入力される。
【0099】上りデータ形式変換回路223は、CDM
A受信回路222から出力された、CATVデータ伝送
に適した形式のシリアルデータ信号を、イーサネットに
適した形式の信号に変換する。
【0100】イーサネットI/F回路202は、受信信
号を、10BASE-T信号に変換して、ルーター接続端子10
01へ出力する。
【0101】このように動作させることにより、複数の
セットトップボックスからのコンピュータデータを、10
BASE-T信号に変換してルーターへ出力し、同時に、受信
信号のチャネル間位相誤差が小さくなるようにセットト
ップボックスを制御して、CDMA受信信号のチャネル
間直交位相を実現できる。
【0102】次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0103】図11は、図2のヘッドエンド装置200
の本発明の第2実施例の構成を示す図である。
【0104】図11において、1001はルーター接続
端子、202はイーサネットI/F回路、204は下り
データ形式変換回路、206、228はデータ多重化
器、208、229は64QAM変調回路群、210、
230は送信局部発振器、212は信号合成器、214
はCATV回線端子、1002、216は圧縮映像入力
端子、1003、218は圧縮音響入力端子、222は
CDMA受信回路、220、242は位相誤差信号、2
23は上りデータ形式変換回路、1004、224、2
25は映像入力端子、227はMPEGエンコーダ、2
21はマイクロプロッセッサ、203、205は同期信
号付加回路、231は遅延時間計算部、502は同期ワ
ード1、233、235は初期同期検出信号、237は
遅延時間制御コマンドである。
【0105】図12は、図11の64QAM変調回路群
208の内部構成を示す図である。
【0106】図12において、208は64QAM変調
回路群、402はベースバンドインタフェース回路、4
04はランダム化回路、406は誤り訂正符号付加回
路、408はインタリーブ回路、410はIQマッピン
グ回路、412はベースバンド波形整形回路、414は
64QAM変調部、416はI信号、418はQ信号、
420は送信局部発振信号である。
【0107】図13は、図11のCDMA受信回路22
2の内部構成を示す図である。
【0108】図13において、232は周波数変換部、
243はローパスフィルタ、234はA/D変換器、2
36はチャネル#1受信回路、238はチャネル#N受
信回路、240は上りデータ多重化回路、220、24
2は位相誤差信号、233、235は初期同期検出信
号、247は電圧制御水晶発振器、248、249は分
周器、239は位相比較器である。
【0109】図14は、図13のチャネル#1受信回路
236の内部構成を示す図である。
【0110】図14において、250、264は掛算
器、252、265はEX−OR、254はPN発生
器、256は差動復号回路、258は直交符号相関復号
器、260はチャネル#1直交符号発生器、261はデ
ジタルシンセサイザー、262は同期捕捉保持回路、2
63はタイミング誤差検出回路、266は初期同期捕捉
回路、267はチャネル#1PN発生器、232は初期
同期検出信号である。
【0111】図15は、本発明の第2実施例のトランス
ポートストリームの下位レイヤ(物理レイヤ)構造例を示
す図である。
【0112】図15において、801はMPEG2トラ
ンスポートストリームの下位レイヤ、802、807は
TV番組1の映像信号、803、808はTV番組2の
映像信号、804、809はセットトップボックスへの
コンピュータデータ、805、810はTV番組1の音
声信号、806、811は番組2の音声信号、820は
トランスポートパケット、821はヘッダ、822はペ
イロード、831はヘッダ、832はセットトップボッ
クス(STB)アドレス、114は位相差制御コマンド、
834はオプションフィールド、835はコンピュータ
データ、836は同期ワード、837はヘッダ(3バイ
ト)である。
【0113】図16は、本発明の第2実施例の信号コー
ディングを示す図である。
【0114】図16において、801はMPEG2トラ
ンスポートストリーム、502、504、506は各々
同期ワード1、同期ワード2、同期ワード8、508、
510、512は各々ペイロード、514はランダム化
後信号、516、518、520は、各々ランダム化ペ
イロード、522は誤り訂正符号付加後信号、524、
526は、各々リードソロモン符号である。
【0115】図17は、本発明の第2実施例のスーパー
フレームを示す図である。
【0116】図17において、528はスーパーフレー
ム、514は同期ワード1、516はペイロード、52
4はリードソロモン符号である。
【0117】図18は、図2のセットトップボックス1
00の本発明の第2実施例の構成を示す図である。
【0118】図18において、102は分波器、104
はCATV回線端子、106は周波数変換部、108は
64QAM復調回路、110はエラー訂正回路、111
は多重分離回路、112は位相差制御コマンド分離器、
114は位相差制御コマンド、116は下りデータ形式
変換回路、118は外部コンピュータI/F回路、12
0はパーソナルコンピュータ端子、122はシンボルタ
イミング再生回路、124は分周器、126は同期チッ
プCLK、128はPN発生部、130はEX−OR、
132は位相制御部、134はスペクトラム拡散回路、
135は上りデータ形式変換回路、136は直交符号発
生器、137はEX−OR、138は8倍チップCLK
発生器、139は送信局部発振器、144はMPEGデ
コーダ、145はNTSCビデオエンコーダ、146、
148はTV受像機端子、147はオーディオデコー
ダ、143はマイクロプロッセッサ、113は同期ワー
ド検出信号である。
【0119】図19は、図18の64QAM復調回路1
08乃至データ多重分離回路111の内部構成を示す図
である。
【0120】図19において、108は64QAM復調
回路、550は64QAM復調部、552はベースバン
ド波形整形回路、554はデインタリーブ回路、110
はエラー訂正回路、111はデータ多重分離回路、55
6はデランダム化回路、558はベースバンドインタフ
ェース回路、560はデータ多重分離部である。
【0121】図20は、本発明の第2実施例のヘッドエ
ンド装置と、セットトップボックス間の信号伝送の様子
を示す図である。
【0122】図20において、514はランダム化後信
号、530はヘッドエンド装置の送信信号、532はヘ
ッドエンド装置の受信信号、534はヘッドエンドに近
いセットトップボックス100の信号、536はヘッド
エンドから遠いセットトップボックス1008の信号、
538はヘッドエンド装置からセットトップボックス1
00までの信号伝送遅延時間tNR、544はセットトッ
プボックスにおける受信処理及び送信処理時間、540
はヘッドエンド装置からセットトップボックス1008
までの信号伝送遅延時間tFR、542はセットトップボ
ックス100の伝搬遅延時間差tERR、546は往復信
号伝送基準時間tREFである。
【0123】図21は、初期遅延制御終了後のヘッドエ
ンド装置と、セットトップボックス間の信号伝送の様子
を示す図である。
【0124】図21において、530はヘッドエンド装
置の送信信号、532はヘッドエンド装置の受信信号、
534はヘッドエンドに近いセットトップボックス10
0の信号、536はヘッドエンドから遠いセットトップ
ボックス1008の信号、538はヘッドエンド装置か
らセットトップボックス100までの信号伝送遅延時間
tNR、540はヘッドエンド装置からセットトップボッ
クス1008までの信号伝送遅延時間tFR、548、5
49は各々初期遅延時間制御後のセットトップボックス
における受信処理及び送信処理時間、546は往復信号
伝送基準時間tREFである。
【0125】図22は、本発明の第2実施例であるCA
TVシステムの上り信号周波数割り当てを示す図であ
る。
【0126】図22において、1204、1206、1
208は、各々セットトップボックス100、100
5、1008のコンピュータデータ信号である。
【0127】これらの信号は、具体的にはインターネッ
ト網に対する、アクセス要求信号や、公衆電話網に対す
る電子メール信号である。
【0128】上り信号1204〜1208は、一例とし
て変調シンボル速度が79.9ksym/秒、拡散チップ速度5.
114Mchip/秒、ロールオフ率がα=0.17で、中心周波数
を40.0MHzとする37.0MHz〜43.0MHz帯域にスペクトラム
を拡散されて存在する。この時、符号分割多重化方式で
あるので、互いに周波数軸上では分離されず、概念的に
は図のように重なって存在する。
【0129】本発明の第2実施例のデータ送受信システ
ムの上り信号、及び下り信号の仕様を以下に記す。
【0130】上り信号 多重方式:符号分割多重 変調方式:QPSK シンボル速度:79.9ksym/秒(=5274/66) データ伝送速度:159.8kbps 伝送帯域幅:6.0MHz/ch 波形整形フィルタロールオフ率:0.17 拡散方式:直接拡散 拡散チップ速度:5.114Mchip/秒 拡散比:64 拡散符号:直交符号(PN×Walsh) 拡散符号数:64 下り信号 多重方式:時分割多重 変調方式:64QAM シンボル速度:5.274Msym/秒 データ伝送速度:31.644Mbps 伝送帯域幅:6.0MHz/ch 波形整形フィルタロールオフ率:0.13 次に、図2のヘッドエンド装置200の本発明の第2実
施例である図11について、その信号受信動作を説明す
る。
【0131】図11において、データ多重化器206で
多重化された図15のMPEGトランスポートストリー
ム801は、64QAM変調回路群208に入力され
る。
【0132】このMPEGトランスポートストリーム8
01は、図15に示すフォーマットになっており、ヘッ
ダ821(4バイト)は、同期ワード836(1バイト)
と、ヘッダ837(3バイト)から構成されている。
【0133】図16に示したように、同期ワードは各ペ
イロードに付属しており、具体例は、同期ワード1が
“B8”(16進数)、同期ワード2〜同期ワード8は、
“47”(16進数)である。
【0134】図11の64QAM変調回路群208の内
部構成を示す図12において、ベースバンドインタフェ
ース回路402に入力される図16のMPEGトランス
ポート ストリーム801は、同期ワード502と、ペ
イロード508とに分離され、図16の同期ワード50
2は図12の誤り訂正符号付加回路406へ、図16の
ペイロード508は図12のランダム化回路404へ入
力される。
【0135】図12のランダム化回路404は、1スー
パーフレーム528の同期ワード以外の部分である14
96バイト(=187×8)に対し、擬似ランダム符号P
N15(Psuedo randam Noise)で、ランダム化する。
PN15の例として、原始多項式は、x(15)+x+1、
初期値は、“111111111111111”であ
る。
【0136】誤り訂正符号付加回路406は、図16の
同期ワード502及びペイロード508の188バイト
に対して演算をし、誤り訂正符号524を生成して、ペ
イロード508に付加する。
【0137】この結果、誤り訂正符号付加回路406の
出力は、図16に図示の誤り訂正符号付加後信号522
になる。
【0138】インタリーブ回路408は、図17のスー
パーフレーム528に対し、信号配置の前後を入れ替
え、つまりデータインタリーブを行なう。
【0139】IQマッピング回路410は、インタリー
ブされて入力されたシリアル信号を、差動符号化し、I
軸3ビット、Q軸3ビットに、マッピングして出力す
る。
【0140】ベースバンド波形整形回路412は、I信
号、Q信号をレイズドコサイン(送受配分は50%、Squ
are Root Rasied Cosine)特性でフィルタリングし、ロ
ールオフ特性を付加する。ロールオフファクタαの具体
例は、α=0.13である。
【0141】64QAM変調部414は、送信局部発振
信号420をI信号、Q信号で直交振幅変調して、図1
1の信号合成器212へ出力する。
【0142】このようにして、図2のヘッドエンド装置
200から、下り信号が送信される。
【0143】次に、図2のセットトップボックス100
の本発明の第2実施例である図18について、その信号
受信動作を説明する。
【0144】図18において、下り信号は、分波器10
2を経由し、周波数変換部106にて、中間周波数信号
に変換される。
【0145】この変換された中間周波数信号は、64Q
AM復調回路108を構成する図19の64QAM復調
部550で、64QAM復調され、Iデータ、Qデータ
として出力される。
【0146】ベースバンド波形整形回路552は、レイ
ズドコサインフィルタ(送受配分は50%)により、ロー
ルオフ特性(ロールオフ率α=0.13)を付与する。
【0147】デマッピング回路553は、I軸、Q軸に
分離されて、位相空間に配置されたI信号、Q信号を、
一連のビットストリームに戻して、出力する。
【0148】デインタリーブ回路554は、ビットスト
リームの配置が変換されている入力信号に対し、送信側
とは逆の変換をする事で、配置を元に戻す。
【0149】エラー訂正回路110は、リードソロモン
誤り訂正符号が付加された信号から、誤り訂正符号52
4を分離して、残りの188バイトに対し誤り訂正を行
なう。
【0150】デランダム化回路556は、擬似ランダム
信号PN15によるランダム化を元に戻す。
【0151】ベースバンドインタフェース回路558
は、入力ビットストリームをMPEG-TS(MPEG-Transport S
tream)に、変換する。
【0152】データ多重分離部560は、MPEG-TSを、
映像信号、音声信号及びコンピュータデータ信号の種類
別に分離し出力する。
【0153】このデータ多重分離部560からの分離出
力は、図18の下りデータ形式変換回路116に入力さ
れ、下りデータ形式変換回路116及び外部コンピュー
タI/F回路118で処理される。
【0154】以上のように、図2のヘッドエンド装置2
00からの下り信号は、受信される。
【0155】次に、図2のヘッドエンド装置200と、
セットトップボックス100間の信号伝搬遅延について
説明する。
【0156】図20において、ヘッドエンド装置、セッ
トトップボックスから受信する信号は、伝搬遅延のため
に、受信信号532に示したように、基準時刻tREF5
46に対し、 tERR=tREF−(2tNR+tPRC) の時間差がある。
【0157】ここで、tREF546は一例として、ヘッ
ドエンド装置時間tPRCは、一般にTDMA方式では、
伝送ビット速度の整数倍であり、かつ受信信号の内容に
よらず、一定値である。(但し後述する遅延時間制御を
行なう時は、一定値とならない)セットトップボックス
100の往復の信号伝搬時間をt100とすると、 t100=2tNR+tPRC 数値例として、ヘッドエンド装置200からセットトッ
プボックス100までの距離が、1km、ヘッドエンド
装置200からセットトップボックス1008までの距
離が、81kmの場合を考える。
【0158】信号伝搬速度は、同軸ケーブルの波長短縮
率rを r=0.66 とすると、 tREF=2(40×10E3/(3.0×10E8×0.66))=4.04×10E-4 tNR=1×10E3/(3.0×10E8×0.66)=5.05×10E-6 tFR=81×10E3/(3.0×10E8×0.66)=4.09×10E-4 t100=1.01×(10E-5)+tPRC tERR=4.04×(10E-4)-(2×5.05×(10E-6)+tPRC)=3.94×
(10E-4)-tPRC となる。
【0159】次に、本発明において、セットトップボッ
クス100が下り信号を初期同期捕捉し、ヘッドエンド
装置200が初期伝搬遅延を制御して解消する動作を説
明する。
【0160】ヘッドエンド装置200は、図17のスー
パーフレーム528を、CATV回線で、全てのセット
トップボックスへ送信する。
【0161】同時に、図11のデータ多重化器206
は、スーパーフレームの先頭を示す同期ワード1(50
2)を、遅延時間計算部231へ出力する。
【0162】遅延時間計算部231は、同期ワード1
(502)の入力により、タイマーをスタートさせて、時
間計算を開始する。
【0163】CATV回線に接続されており、電源の投
入されている図1のセットトップボックス100、10
05、1008は、同期ワード1(514)を検出し、図
18の64QAM復調回路108から、同期ワード検出
信号113が、上りデータ形式変換回路135へ出力さ
れる。以降ヘッドエンドからのスーパーフレームに同期
した状態になる。
【0164】この同期状態において、セットトップボッ
クス100に送信すべきデータがある場合、セットトッ
プボックス100は、図18の上りデータ形式変換回路
135に同期ワード検出信号113が入力されると同時
に、PN発生部128で擬似ランダム符号PN16を発
生させ、直交符号発生器136は、全て“0”のWalsh
符号を発生し、スペクトラム拡散回路134で、スペク
トラム拡散して送信する。(セットトップボックスは、
前記のようにI,Q各々に、拡散チップ速度5.114Mchip
/秒で拡散した後、QPSK変調してスペクトラム拡散
する。) この時、セットトップボックス100が通信チャネル#
1を使う場合、対応する擬似ランダム符号である、チャ
ネル#1PN信号を用いて拡散する。
【0165】ヘッドエンド装置200で受信された被拡
散信号は、図13のチャネル#1受信回路236からチ
ャネル#N受信回路238に入力される。
【0166】チャネル#1受信回路236では、図14
の初期同期捕捉回路266が、チャネル#1PN発生器
267で発生させた、セットトップボックス100と同
じ擬似ランダム符号PN16を用いて、セットトップボ
ックス100からの受信信号を常時監視している。
【0167】そしてセットトップボックス100からの
被拡散信号が入力されると同時に、PN符号の自己相関
検出信号である初期同期検出信号232を出力する。
【0168】この初期同期検出信号232により、図1
1の遅延時間計算部231では、タイマーをストップさ
せる事で、送信からセットトップボックス100の信号
受信までの時間を計測する事ができる。
【0169】これが、往復の信号伝搬時間t100とな
る。
【0170】図11の遅延時間計算部231は、予め定
められている基準信号往復時間tREF546から、t100
を減算し、遅延時間誤差tERRを遅延時間制御コマンド
として下りデータ形式変換回路204へ送信する。
【0171】下りデータ形式変換回路204は、遅延時
間誤差tERRを、図15の下りのペイロード822に含
まれる4バイトのヘッダ831中の、2バイトの位相差
制御コマンド114及びオプション834に割当て、図
11のデータ多重化器206へ送信し、64QAM変調
回路群208及び信号合成器212を経由してCATV
回線端子214より、図2のCATV回線300に送信
される。
【0172】この遅延時間誤差tERRは、セットトップ
ボックス100で制御コマンドとして受信され、図18
の上りデータ形式変換回路135で、遅延時間誤差tER
Rだけ送信フレームを進ませてあるいは遅らせて、上り
信号を送信する。
【0173】図21は、この時の、ヘッドエンド装置2
00へ入力される2信号即ち図21に図示の「セットト
ップ1005の上り信号」及び「セットトップ100の
上り信号」の受信信号の受信時刻が、基準信号伝搬時間
tREFに一致している様子を示す。
【0174】このようにして、図2のヘッドエンド装置
200において、セットトップボックス100からの信
号は基準信号往復時間tREFに合わされるという、伝搬
遅延時間制御が行なわれる。
【0175】他のセットトップボックス1002、10
08が送信開始した時も、同様にして、基準信号往復時
間tREFに合わされる。
【0176】以上は、初期同期捕捉動作であるが、次に
定常時、直交位相制御動作について説明する。
【0177】図2のヘッドエンド装置200において、
図14のタイミング誤差検出回路263は、セットトッ
プボックス100からの受信信号の、分周変調シンボル
クロックに対する誤差である位相誤差信号220を出力
する。
【0178】その位相誤差信号220は、図11の下り
データ形式変換回路204に、図15のトランスポート
パケット820に含まれるヘッダ831中の位相差制御
コマンド114に変換する。ここで、位相差制御コマン
ド114は、受信信号が、基準信号である分周変調シン
ボルクロックに対し遅れていたら、“1単位進める”と
いうコマンドになる。トランスポートパケット820
は、図11のデータ多重化器206で多重化された後、
図2のCATV回線300へ送信される。
【0179】受信時は、図2のセットトップボックス1
00の第2実施例である図18において、シンボルタイ
ミング再生回路122で、5.274MHzのクロックを再生す
る。
【0180】分周器124は、再生クロックを、64/
66倍して、5.114MHzの同期チップクロックfCCKを生
成する。
【0181】fCCK=(5.274/66)×64=5.114 図2のセットトップボックス100で受信された信号
は、データ多重分離回路111でコンピュータデータ信
号が他と分離され、位相差制御コマンド分離器112
で、図15のヘッダ831中の位相差制御コマンド11
4が分離される。
【0182】位相差制御部132は、位相差制御コマン
ド114が“1単位進める”というコマンドであった
ら、8倍チップCLK発生器138のクロックを1クロ
ック進めるという制御を行なう。
【0183】ここで、8倍チップクロックfCCKは、 fCCK=5.114×8=40.912MHz となる。
【0184】以上のようにして、定常時にヘッドエンド
装置200から、セットトップボックス100の送信信
号の位相が制御される。
【0185】この制御により、ヘッドエンド装置200
において、各セットトップボックスからの受信信号が互
いに直交位相を保持する制御が可能になる。
【0186】次に、本発明の第3実施例を説明する。
【0187】図23は、図2のヘッドエンド装置200
の本発明の第3実施例の構成を示す図である。
【0188】図23において、1001はルーター接続
端子、202はイーサネットI/F回路、204は下り
データ形式変換回路、206、228はデータ多重化
器、209、211は64QAM変調回路群、210、
230は送信局部発振器、212は信号合成器、214
はCATV回線端子、1002、216は圧縮映像入力
端子、1003、218は圧縮音響入力端子、222は
CDMA受信回路、220、242は位相誤差信号、2
23は上りデータ形式変換回路、1004、224、2
25は映像入力端子、227はMPEGエンコーダ、2
21はマイクロプロッセッサ、201は共通クロック発
生器、219は共通クロック、215はパイロットPN
生成器、217はパイロットPN符号、213はパイロ
ット64QAM変調回路群、207は送信局部発振器で
ある。
【0189】図24は、図23の64QAM変調回路群
209の内部構成を示す図である。
【0190】図24において、402はベースバンドイ
ンタフェース回路、404はランダム化回路、406は
誤り訂正符号付加回路、408はインタリーブ回路、4
09は拡散回路、410はIQマッピング回路、412
はベースバンド波形整形回路、414は64QAM変調
部、416はI信号、418はQ信号、420は送信局
部発振信号、219は共通クロックである。
【0191】図25は、図23のパイロット変調回路群
213の内部構成を示す図である。
【0192】図25において、205はパイロット64
QAM変調回路群、422はALL“0”データ生成
部、424は拡散回路、426は直交符号生成部、40
9は拡散回路、410はIQマッピング回路、412は
ベースバンド波形整形回路、414は64QAM変調
部、416はI信号、418はQ信号、420は送信局
部発振信号、217はパイロットPN符号である。
【0193】図26は、図23のパイロットPN生成器
215の内部構成を示す図である。
【0194】図26において、219は共通クロック、
274はフレーム開始信号、450はEX−OR回路、
452はシフトレジスタ、454は初期値設定部、21
7はパイロットPN符号である。
【0195】図27は、図23のCDMA受信回路22
2の内部構成を示す図である。
【0196】図27において、232は周波数変換部、
243はローパスフィルタ、234はA/D変換器、2
36はチャネル#1受信回路、238はチャネル#N受
信回路、240は上りデータ多重化回路、220、24
2は位相誤差信号、241は分周器である。
【0197】図28は、図27のチャネル#1受信回路
236の内部構成を示す図である。
【0198】図28において、250、264は掛算
器、252、265はEX−OR、254はPN発生
器、256は差動復号回路、258は直交符号相関復号
器、260はチャネル#1直交符号発生器、261はデ
ジタルシンセサイザー、270は同期保持回路、263
はタイミング誤差検出回路、272は遅延時間計算部、
274はフレーム開始信号、276は同期検出信号、2
19は共通クロック、217はパイロットPN符号であ
る。
【0199】図29は、図2のセットトップボックス1
00の本発明の第3実施例の構成を示す図である。
【0200】図29において、102は分波器、104
はCATV回線端子、106は周波数変換部、108は
64QAM復調回路、110はエラー訂正回路、111
は多重分離回路、112は位相差制御コマンド分離器、
114は位相差制御コマンド、116は下りデータ形式
変換回路、118は外部コンピュータI/F回路、12
0はパーソナルコンピュータ端子、176はパイロット
周波数変換部、178は64QAM復調回路、170は
初期同期捕捉回路、172は送信PN符号、174は同
期捕捉完了信号、130はEX−OR、132は位相制
御部、134はスペクトラム拡散回路、135は上りデ
ータ形式変換回路、136は直交符号発生器、137は
EX−OR、138は8倍チップCLK発生器、139
は送信局部発振器、144はMPEGデコーダ、145
はNTSCビデオエンコーダ、146、148はTV受
像機端子、147はオーディオデコーダ、143はマイ
クロプロッセッサである。
【0201】図30は、図29の初期同期捕捉回路17
0の内部構成を示す図である。
【0202】図30において、158は64QAM復調
回路、550は64QAM復調部、552はベースバン
ド波形整形回路、553はデマッピング回路、570は
EX−OR回路、572は積分回路、574は比較器、
576は同期判定部、122はシンボルタイミング再生
回路、578は6倍回路、580はチップクロックシフ
ト部、582はPN符号生成部、584は1/6分周器
である。
【0203】図31は、本発明の第3実施例の下り周波
数配置を示す図である。
【0204】図31において、1103、1105はM
PEG映像信号、及びMPEG音響信号の周波数帯、1
104はMPEG映像信号、MPEG音声信号及びコン
ピュータデータ信号の周波数帯、1106はパイロット
信号の周波数帯である。
【0205】MPEG映像信号とMPEG音響信号と
は、中心周波数を749.0MHzとする6.0MHz幅の通信チャネ
ルである周波数帯1103に割り当てられている。また
一の通信チャネルには、複数のMPEG映像信号とMP
EG音響信号とが時分割多重されている。
【0206】コンピュータデータ信号は、複数のセット
トップボックスに対する信号が、MPEG映像信号及び
MPEG音声信号に時分割多重され、中心周波数を755.
0MHzとする6.0MHz幅の通信チャネルである周波数帯11
04に割り当てられている。
【0207】パイロット信号は、中心周波数を767.0MHz
とする6.0MHz幅の周波数帯1106に割当てられてい
る。
【0208】上り周波数配置は、図22の実施例と同様
である。
【0209】図32は、本発明の第3実施例の信号コー
ディングを示す図である。
【0210】図32において、801はMPEG2トラ
ンスポートストリーム、502は同期ワード1、514
はランダム化後信号、522は誤り訂正符号付加後信
号、524、526は、各々リードソロモン符号、52
8はスーパーフレームである。
【0211】図33は、本発明の第3実施例のパイロッ
トCH及び下り通信CHの信号コーディングを示す図で
ある。
【0212】図33において、302はパイロットCH
信号、304は下り通信CH#1の信号、306は下り
通信CH#2の信号である。
【0213】図34は、本発明の第3実施例の上りデー
タフォーマットを示す図である。
【0214】図34において、308は上りデータ、3
10はヘッダ、312はペイロード、314は直交符号
拡散後の上りデータ、316はWalsh符号、318はP
N符号拡散後の上りデータである。
【0215】図35は、本発明の第3実施例の位相制御
のシーケンスを示す図である。
【0216】図35において、650はヘッドエンド装
置の受信信号の通信CH#1信号、652ヘッドエンド
装置の送信信号のパイロットCH信号、654は同じく
送信信号の通信CH#1信号、656はセットトップボ
ックスの受信信号のパイロットCH信号、658は同じ
く受信信号の通信CH#1の受信信号、660はセット
トップボックスの送信信号の通信CH#1信号である。
【0217】本発明の第3実施例のデータ送受信システ
ムの上り信号、及び下り信号の仕様を以下に記す。
【0218】上り信号 多重方式:符号分割多重 変調方式:QPSK シンボル速度:82.4ksym/秒(=5274/64) データ伝送速度:164.8kbps 伝送帯域幅:6.0MHz/ch 波形整形フィルタ:Squire Root Raised Cosine Filter 波形整形フィルタロールオフ率:0.13 拡散方式:直接拡散 拡散チップ速度:5.274Mchip/秒(=31.644/6) 拡散比:64 拡散符号:直交符号(PN×Walsh) 拡散符号数:64 下り信号 通信CH 多重方式:時分割多重 変調方式:64QAM シンボル速度:5.274Msym/秒 データ伝送速度:31.644Mbps 伝送帯域幅:6.0MHz/ch 波形整形フィルタ:Squire Root Raised Cosine Filter 波形整形フィルタロールオフ率:0.13 パイロットCH 多重方式:通信CHに対し周波数分割多重 変調方式:64QAM シンボル速度:5.274Msym/秒 データ伝送速度:31.644Mbps 伝送帯域幅:6.0MHz/ch 波形整形フィルタ:Squire Root Raised Cosine Filter 波形整形フィルタロールオフ率:0.13 拡散方式:直接拡散 拡散チップ速度:31.644Mchip/秒 拡散比:1 拡散符号:直交符号(PN×Walsh) PN符号の原始多項式:h(x)=x(16)+x(12)+
x(3)+x+1 拡散符号数:1 前記仕様に記されているように、本発明のシステムは、
データ伝送速度が、下りは31.644Mbps、上りが164.8kbp
sと非対称伝送システムになっている。
【0219】本発明の第3実施例では、初期同期捕捉を
行う初期位相制御と、同期保持を行なう定常位相制御の
2段階で、位相制御を行なう。
【0220】初期位相制御の概要を、図35を参照し説
明する。
【0221】図2のヘッドエンド装置200は、常にパ
イロット信号を、パイロットCH652で送信してい
る。
【0222】図2のセットトップボックス100は、電
源投入後パイロットCH656に受信周波数を合わせ、
パイロット信号を自らのPN符号で逆拡散し同期捕捉す
る。これがパイロットCH信号656に示した同期捕捉
である。
【0223】図2のセットトップボックス100は、同
期捕捉の後、全て“1”のデータを自らのPN符号で拡
散して、通信CH#1(660)で、ヘッドエンド装置2
00へ送信する。通信CHは、一般にTraffic Channel,
T-CHなどとも呼ばれる。
【0224】図2のヘッドエンド装置200は、セット
トップボックス100からのこのPN符号を、通信CH
#1(650)で受信し、逆拡散して、同期点が、初めに
送信したパイロットPN符号からどれだけシフトしてい
るかのシフト量を求める。
【0225】このシフト量が、セットトップボックス1
00までの往復の伝搬遅延時間に一致する。そしてこの
伝搬遅延時間と、基準となる伝搬遅延時間との差を求
め、セットトップボックス100の伝搬遅延時間誤差と
する。
【0226】図2のヘッドエンド装置200は、この遅
延時間誤差を遅延制御コマンドとして、通信CH#1
(654)で、セットトップボックス100へ送信する。
【0227】図2のセットトップボックス100は、受
信した制御コマンドの分だけ送信位相を進ませ、あるい
は遅らせて全て“1”のデータを送信する。
【0228】図2のヘッドエンド装置200は、受信し
た全て“1”のデータを基準伝搬遅延時間と比較し、許
容範囲内であったらセットトップボックス100の伝搬
遅延誤差は解消されたとし、捕捉完了を送信する。
【0229】図2のセットトップボックス100は、捕
捉完了を受信後、定常位相制御に切り換え、送信データ
を通信CH#1(660)で送信する。
【0230】この様にして、初期同期捕捉、及び初期位
相制御が行なわれる。
【0231】次に図23乃至図34を参照し、初期位相
制御を詳細に説明する。
【0232】図23において、パイロット信号は、パイ
ロットPN生成器215から、パイロット64QAM変
調回路群213へ入力され、下りパイロット信号とな
り、信号合成器212、CATV回線端子214を経由
して、図2のCATV回線300へ出力される。
【0233】既に述べたように、図2のヘッドエンド装
置200は、常にパイロットCHで、パイロット信号を
送信している。
【0234】パイロット信号の周波数配置は、図31に
示すように、767.0MHzを中心とした6.0MHz幅で送信され
る。
【0235】パイロットPN生成器215は、その内部
ブロック図である図26に図示のように、シフトレジス
タ452を中心に構成されている。初期値設定部454
に、一例として、16ビットの“1”が仮設定されてお
り、フレーム開始信号274の入力により、シフトレジ
スタ452に設定される。
【0236】このフレーム開始信号274は、パイロッ
ト信号の拡散区間の開始信号であると同時に、後述する
図23のCDMA受信回路222の内部構成を示す図で
あるチャネル#1受信回路236の内部構成を示す図2
8の遅延時間計算部272に対して、計算を開始させる
信号にもなっている。
【0237】図26のシフトレジスタ452は、共通ク
ロック219(周波数は、31.644MHz)により駆動され、
最終段であるQ16の出力が、順次パイロットPN符号
217となる。ここで、各中間段の出力であるQ16、
Q12,Q3,Q1の出力が、各々EX−OR回路45
0で排他的論理和演算され、帰還される。
【0238】この帰還出力の端子は、前記のPN符号の
原始多項式が、h(x)=x(16)+x(12)+x(3)+
x+1である符号に対応しており、他の系列のPN符号
であれば、EX−OR回路450の位置が異なってく
る。
【0239】このようにして生成されたパイロットPN
符号217は、図23のパイロットPN生成器215よ
り出力される。
【0240】次にパイロット64QAM変調回路群21
3では、図25のALL“1”データ生成部422が出
力した全て“1”のデータが、直交符号で、拡散回路4
24で拡散される。
【0241】直交符号生成部426は、直交符号の一例
として、長さ64のWalsh符号を生成する。長さnのWal
sh符号を生成する関数W(n)は、 で表される。
【0242】ここで、W*は、Wの論理補数を示し、初
期値W(1)=|0|である。
【0243】従って、 となる。
【0244】本発明では、W(64)を用いる。
【0245】Walsh符号拡散されたデータは、拡散回路
409でパイロットPN符号217により拡散される。
このパイロットPN符号217は、図23のパイロット
PN生成器215からの出力である。
【0246】パイロットPN符号拡散されたデータは、
図25のIQマッピング回路410でI信号、Q信号に
分離され、各3ビットの計6ビット毎に、位相空間にマ
ッピングされる。マッピングされたI信号416、Q信
号418は、ベースバンド波形整形回路412で、ロー
ルオフ率α=0.13を付加される。
【0247】そして64QAM変調部414は、送信局
部発振信号420(図31に図示767.0MHz)を、波形整形
されたI信号Q信号で、直交振幅変調をする。
【0248】一方ペイロードが含まれるデータである下
り通信CHのデータは、図23の64QAM変調回路群
209の内部ブロック図である図24で変調される。
【0249】図24の64QAM変調回路群209に入
力されるMPEG2トランスポートストリーム801
は、ベースバンドインタフェース回路402で、同期ワ
ード部と、ペイロード部に分離され出力される。
【0250】ランダム化回路404はペイロード部をラ
ンダム化し、図32のランダム化後信号514として、
出力する。
【0251】図24の誤り訂正符号付加回路406は、
図32に図示のように、同期ワード及びペイロードの合
計188バイトについて、誤り訂正符号を計算し、16
バイトの誤り訂正符号を付加する。その結果、図32に
図示のように、誤り訂正符号付加後信号522は、1フ
レーム当たり204バイトの信号となる。
【0252】この信号が、8フレーム集まり、スーパー
フレーム528を構成する。図示のように、スーパーフ
レーム528は、1632バイトからなる。
【0253】誤り訂正符号付加後信号522は、図24
のインタリーブ回路408で信号の前後の順序が入れ替
えられる。
【0254】IQマッピング回路410以降は、図23
のパイロット64QAM変調回路群213と同じであ
る。
【0255】ここで、パイロットPN生成器215に供
給された共通クロック219は、64QAM変調回路群
の全ての部分に供給されており、通信CHの変調と、パ
イロットCHの変調とは完全に同期して行なわれて送信
される。
【0256】次にパイロットCHの信号フォーマットを
図33を参照して述べると、パイロットPN符号拡散
は、パイロットCH530の26112ビットに対し行
なわれ、その単位で繰り返される。この拡散区間の開始
は、フレーム開始信号274による。
【0257】また拡散化の開始点は、通信CH#1(5
32)や、通信CH#2(534)上のスーパーフレーム
の開始点と一致し、その長さは、2スーパーフレーム分
である。
【0258】従って、PN符号拡散は、0.825msec毎繰
り返される。
【0259】パイロットPN拡散符号は、2の16乗−
1=65536チップの周期を持つので、拡散化に当たり、
途中の26112チップで打ち切る。
【0260】このようにして、図2のヘッドエンド装置
200から、セットトップボックス100へ、パイロッ
トCHでパイロット信号が送信される。
【0261】次にセットトップボックス100の動作を
述べる。
【0262】図29において、パイロット信号は、CA
TV回線端子104に入力され、分波器102を経由
し、パイロット周波数変換部176に入力される。パイ
ロット周波数変換部176は、中心周波数767.0MHzのパ
イロット信号を、いわゆるベースバンド周波数帯であ
る、3.0MHzを中心とする6MHz帯へ変換し出力する。
【0263】次に、64QAM復調回路178及び初期
同期捕捉回路170の動作を、図30を用いて説明する
と、図30の64QAM復調部550は、パイロット信
号を直交振幅復調し、I信号とQ信号とに分離して出力
する。ベースバンド波形整形回路552は、ロールオフ
特性0.13を付与する。デマッピング回路553は、6ビ
ット毎に符号化されている入力信号を、ヘッドエンドの
マッピングと逆の変換でシリアル信号にして出力する。
この復調信号のデータ伝送速度は、31.644Mbpsとなる。
【0264】図29の初期同期捕捉回路170は、復調
データを、図30のEX−OR回路570で、パイロッ
トPN符号(チップレートは31.644Mcps)を用いて、チッ
プ毎EX−OR演算を行なう。つまり逆拡散処理する。
【0265】このパイロットPN符号は、前記のヘッド
エンド装置200で用いられたパイロットPN符号と同
一の符号である。
【0266】積分回路572は、逆拡散された信号を一
定期間積分し、その値を比較器に出力する。ここで、復
調データと、パイロットPN符号とが同期していると、
積分値は最大値を取る。従って、比較器574は、積分
回路572の積分値が定められたしきい値を越えるかを
比較する。
【0267】同期判定部576は、一定期間比較器57
4の出力を監視し、同期したと判定できない場合は、チ
ップクロックシフト部580へ、クロックシフトさせる
信号を出力する。と同時に、積分器572に積分のリセ
ットを行なう。
【0268】同期していない場合は、PN符号生成部5
82は、チップクロックをシフトし、EX−OR回路5
70へ出力する。以降前記の逆拡散処理が繰り返され
る。
【0269】この処理で、同期判定部576が、同期し
たと判定すると、図29の位相制御部132に対し、同
期捕捉完了信号174を出力する。
【0270】これは、図35における、セットトップボ
ックスの受信信号のパイロットCH656上の、同期捕
捉に相当する。
【0271】図29の初期同期捕捉回路170におい
て、PN符号を生成するためのチップクロックは、図3
0のシンボルタイミング再生回路122から生成され
る。シンボルタイミング再生回路122は周波数変換さ
れたパイロット受信信号から、64QAM変調の変調シ
ンボルタイミングを再生する。その変調シンボル速度
は、5.274Msym/secである。6倍回路578は、このシ
ンボルタイミング信号の周波数を6倍して、31.644MHz
のクロックを生成する。
【0272】これが、チップクロックとなり、ヘッドエ
ンド装置200からのパイロット信号に同期している。
【0273】PN符号生成部582は、このチップクロ
ックを用いて、パイロットPN符号を生成し、EX−O
R回路570及び、1/6分周器584へ出力する。
【0274】ここで、本発明の実施例は、データ伝送速
度が非対称のシステムであるため、上りの拡散符号速度
は、下りの拡散符号速度より小さい。具体的には、上り
のPN符号速度は、5.274Mcpsであり、1/6分周器5
84は、この上りPN符号を生成する。
【0275】同期捕捉をしたセットトップボックス10
0は、通信CH#1で全て“1”を送信する。
【0276】図29において、初期同期捕捉回路170
から同期捕捉完了信号174が出力されると、上りデー
タ形式変換回路135は、全て“1”を出力する。
【0277】この送信信号は、EX−OR137で、Wa
lsh符号により拡散される。
【0278】図34で、この信号フォーマットを説明す
ると、上り通信CHの上りデータ308は、ヘッダ31
0(18バイト)と、ペイロード312(188バイト)と
から構成される。
【0279】この上りデータ308が、図29のEX−
OR137において、直交符号発生器136の出力であ
るWalsh信号で拡散され、直交符号拡散後信号の上りデ
ータ314となる。
【0280】ここで、上りデータ1ビットに対し、Wals
h符号64チップの拡散がおこなわれるので、直交符号
拡散後の上りデータ542のチップ速度は 82.406kbps×64chip=5.274Mcps となる。
【0281】これは、上りデータ速度が、Iデータ、Q
データ各々が82.406kbpsで、合計164.8kbpsであるため
である。
【0282】この後、図29の送信PN符号172で、
EX−OR130にて拡散され図34におけるPN符号
拡散後の上りデータ318となる。
【0283】このPN符号も、パイロットPN符号と同
一系列の符号である。しかし、上りデータのフレーム
は、10msecであり、5.274Mcpsで52700チップ分である
ため、PN符号は、52700チップで打ち切り、再スター
トを繰り返す。
【0284】以上のようにして、図2のセットトップボ
ックス100は、通信CH#1で全て“1”データをヘ
ッドエンド装置200へ送信する。
【0285】ヘッドエンド装置200では、セットトッ
プボックス100からの全て“1”データを次のように
受信する。
【0286】図23において、CDMA受信回路222
に入力された受信信号は、図27の周波数変換部232
でベースバンド周波数帯に変換される。
【0287】図27において、受信信号は、フィルタ2
43で帯域制限され、A/D変換器234でデジタル信
号に変換される。ここでチャネル#1から#Nの全ての
受信回路236乃至238の複数の回路に入力される。
【0288】図28に図示のチャネル#1受信回路で説
明すると、入力信号は、掛算器250に入力されると同
時に、逆拡散回路268に入力される。
【0289】通信CH#1の上り信号は、パイロットP
N符号217と逆拡散され、同期検出されると同期検出
信号276が出力される。
【0290】ここで、遅延時間計算部272は、共通ク
ロック219をもとに、時間計算をしており、フレーム
開始信号274でリセットされ、同期検出信号276で
計算終了する。
【0291】フレーム開始信号274は、ヘッドエンド
装置200がパイロット信号を送信した時刻の信号であ
るから、遅延時間計算部272は、パイロット信号送信
から、上り信号受信までの時間を計算する事ができる。
【0292】この時間が、往復の信号伝搬遅延時間であ
り、したがって図20に図示の基準時間tREF(54
6)と比較することで、基準時間tREF(546)との
誤差tERRを求めることができる。
【0293】図2のヘッドエンド装置200は、この誤
差tERR(546)を初期遅延時間制御コマンドとし
て、下り通信CH#1で、セットトップボックス100
に送信する。
【0294】セットトップボックス100は、この誤差
tERR(546)分だけ送信を遅らせて(あるいは進ませ
て)、前記のように、全て“1”のデータを送信する。
【0295】この結果、図21に示すように、ヘッドエ
ンド装置200におけるセットトップボックス100の
受信信号を基準時間に一致させる事ができる。
【0296】図35において、ヘッドエンド装置200
は、遅延時間の解消を検出したら、捕捉完了を、下り通
信CH#1でセットトップボックス100に送信する。
【0297】セットトップボックス100は、捕捉完了
を受信後、定常位相制御に切り換え、送信データを通信
CH#1で送信する。
【0298】この様にして、初期同期捕捉、及び初期位
相制御が行なわれる。
【0299】以降はデータの送受信が行なわれ、本発明
の他の実施例で述べた定常状態の位相制御が行なわれ
る。
【0300】次に本発明の第4実施例を説明する。
【0301】図36は、図2のセットトップボックス1
008がヘッドエンド装置200から160kmの距離にあ
る場合の信号伝送の様子を示す図である。
【0302】図36において、514はランダム化後信
号、530はヘッドエンド装置200の送信信号、53
2はヘッドエンド装置200の受信信号、536はヘッ
ドエンド装置200から遠いセットトップボックス10
08の信号、544はセットトップボックスにおける受
信処理及び送信処理時間tPRC、540はヘッドエンド
装置200からセットトップボックス1008までの信
号伝送遅延時間tFR、542はセットトップボックス1
008の伝搬遅延時間差tERR、531は誤って検出さ
れた伝搬遅延時間差tERR2である。
【0303】図36において、図2のヘッドエンド装置
200から、160kmをサービスエリアとした時、一
例として、セットトップボックス1008がヘッドエン
ド装置200から160kmにある場合を考える。
【0304】ヘッドエンド装置200からセットトップ
ボックス1008までの信号伝搬時間tFRは、 tFR=161×10E3/(3.0×10E8×0.66)=8.13×10E-4 となる。
【0305】一方、1スーパーフレームの伝送時間tSP
Fは、 tSPF=1632×8/(31.644×10E6)=4.126×10E-4 この時、図に示したように、本来対応するスーパーフレ
ームに対する誤差tERRを求めるべきであるのが、次の
スーパーフレームに対する誤差tERR2を求めて、初期遅
延時間の誤差としてしまう問題がある。
【0306】この問題を解決する、本発明の実施例を説
明する。
【0307】図37は、図2のヘッドエンド装置200
の本発明の第4実施例の構成を示す図である。
【0308】図37において、1001はルーター接続
端子、202はイーサネットI/F回路、204は下り
データ形式変換回路、206、228はデータ多重化
器、208、229は64QAM変調回路群、210、
230は送信局部発振器、212は信号合成器、214
はCATV回線端子、1002、216は圧縮映像入力
端子、1003、218は圧縮音響入力端子、222は
CDMA受信回路、220、242は位相誤差信号、2
23は上りデータ形式変換回路、1004、224、2
25は映像入力端子、227はMPEGエンコーダ、2
21はマイクロプロッセッサ、203、205は同期信
号付加回路、231は遅延時間計算部、502は同期ワ
ード1、232、233は初期同期検出信号、234は
遅延時間制御コマンド、245は距離データ記憶部であ
る。
【0309】図38は、図37のヘッドエンド装置を含
む本発明のCATVシステムの構成を示す図である。
【0310】図38において、100、1005、10
08はセットトップボックス、200はヘッドエンド装
置、300はCATV回線、400、1006、100
9はパーソナルコンピュータ、500、1007、10
10はTV受像機、600はルーター、1001はルー
ター接続端子、700はインターネット網、800はM
PEGサーバー、1002は圧縮映像入力端子、100
3は圧縮音響入力端子、1004は映像入力端子であ
る。
【0311】本発明の第4実施例では、図38に示すよ
うに、ヘッドエンド装置200からの距離が0から40
kmである複数のセットトップボックス(図示は総称で
一つのセットトップボックス100)をグループ1と
し、40から80kmである複数のセットトップボック
ス(1005、1008)をグループ2とする。
【0312】図37において、これらのセットトップボ
ックスのヘッドエンド装置からの距離により定められる
グループ番号が、距離データ記憶部245に記憶されて
いる。例えば、セットトップボックス100=グループ
1、セットトップボックス1005=グループ2、セッ
トトップボックス1008=グループ2のように、記憶
されている。
【0313】ヘッドエンド装置200は、初期遅延時間
制御処理において、セットトップボックスからの信号を
受信した時、そのセットトップボックスが属するグルー
プを検索し、グループが1であったら、tREFとの差を
誤差tERRとする。
【0314】グループが2であったら、現在のスーパー
フレームの前のスーパーフレームに対する遅延と判断
し、tREFとの差に、1スーパーフレーム時間を加えた
時間を誤差tERRとする。
【0315】tERR=2×tFR+tPRC-tREF+0.412×10E-3 数値例として、セットトップボックス1008がヘッド
エンド装置200から160kmにある場合、 tFR=161×10E3/(3.0×10E8×0.66)=8.13×10E-4 前記のように、40kmにあるセットトップボックスの
往復時間を基準時間tREFとすると、 tREF=2(40×10E3/(3.0×10E8×0.66))=4.04×10E-4 従って、 tERR=2×8.13×10E-4+tPRC-4.04×10E-4+0.412×10E-
3=1.634×10E-3+tPRC となる。
【0316】このようにして、サービスエリアが広範囲
であっても、往復の信号伝搬時間を検出し、初期遅延時
間制御を行なう事ができる。
【0317】次に、本発明の第5実施例を説明する。
【0318】図39は、本発明の第5実施例であるLM
DSシステムを示す図である。
【0319】図39において、100、1005、10
08はセットトップボックス、2010はセンター装
置、2012は有線伝送路、400、1006、100
9はパーソナルコンピュータ、500、1007、10
10はTV受像機、600はルーター、1001はルー
ター接続端子、700はインターネット網、800はM
PEGサーバー、1002は圧縮映像入力端子、100
3は圧縮音響入力端子、1004は映像入力端子、20
02は無線基地局、2004、2006、2008は無
線宅内局である。
【0320】センター装置2010は、MPEGサーバ
800に記憶されている、例えばMEPG2方式でデー
タ圧縮された圧縮映像や、圧縮音響を受信する。さら
に、インターネット700に接続しているルーター60
0からは、インターネット700からのコンピュータデ
ータ信号を受信し、有線伝送路2012に対し、MPE
G映像信号、MPEG音響信号及びコンピュータデータ
信号を下りデータに変換し、多重化して送信する。
【0321】この有線伝送路2012の下り信号の周波
数帯は、図3及び図4に示したとおりである。
【0322】有線伝送路2012には、複数の無線基地
局2002が市街地の電柱などに設置されて接続され、
一例として各々半径数十mをサービスエリアとしてい
る。図示のように、1台の無線基地局2002のサービ
スエリアに複数の無線宅内局2004、2006、20
08が含まれる。
【0323】無線基地局2002は、図4の下り信号
を、一例として20GHz帯の電波で送信する。
【0324】LMDSシステムに加入している各家庭で
は、無線宅内局2004が、無線基地局2002からの
電波を受信し、図4の周波数帯に変換して、セットトッ
プボックス100に出力する。
【0325】下り信号の、以降の動作は本発明の第1実
施例と同様である。
【0326】セットトップボックス100は、パソコン
400からのインターネットへのアクセス要求信号を、
センター装置2010に対する上り信号に変換して、図
3及び図4の周波数帯で無線宅内局2004へ送信す
る。
【0327】無線宅内局2004は、図5の上り信号
を、一例として21GHz帯の電波で無線基地局2002
へ送信する。
【0328】無線基地局2002は、無線宅内局200
4からの電波を、図4の周波数帯に変換して、有線伝送
路2012に出力する。
【0329】センター装置2010は、有線伝送路20
12から上り信号を受信する。
【0330】以降の動作は、本発明の第1実施例と同様
である。
【0331】このように、伝送路に無線区間が存在する
システムであっても、本発明の実施例である。
【0332】
【発明の効果】本発明によれば、下り伝送速度が上り伝
送速度より大きい非対称型システムを実現できるので、
CATV伝送路を使用したコンピュータ用高速ネットワーク
とディジタルCATV放送を共に利用可能な送受信装置を提
供可能である。
【0333】第二の効果として、外部コンピュータ用デ
ータを従来の映像信号に時分割多重して伝送するので、
映像信号と外部コンピュータ用データとで、これまで別
々に設置する必要があった64QAM復調回路やエラー訂
正回路などを、ヘッドエンド装置においては送信側で、
セットトップボックスにおいては受信側で共用できるた
め装置のコストを下げることが可能である。
【0334】第三の効果として、上り回線にCDMAを
用いているので、スペクトラム拡散信号の単一搬送波な
どの妨害に強いと言う特長から、流合雑音の解決にもな
る。さらに、上り直交タイミング制御を行なっているの
で、ヘッドエンド装置受信点における、CDMA特有の
端末間の相互干渉が少なく、伝送品質が良い。
【0335】以上のように本発明は、コンピュータ用高
速ネットワークとディジタルCATV放送の両方を利用でき
る多機能な送受信装置を安価に提供可能とする極めて有
効な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のセットトップボックス100の本発明の
第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】CATVシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例であるCATVシステムの
周波数割り当てを示す図である。
【図4】本発明の第1実施例であるCATVシステムの
下り信号周波数割り当てを示す図である。
【図5】本発明の第1実施例であるCATVシステムの
上り信号周波数割り当てを示す図である。
【図6】図1のスペクトラム拡散回路の内部構成を示す
図である。
【図7】MPEG2トランスポートストリームの下位レ
イヤ(物理レイヤ)構造例を示す図である。
【図8】図2のセットトップボックス100の本発明の
第2実施例の構成を示す図である。
【図9】図8のCDMA受信回路222の内部構成を示
す図である。
【図10】図9のチャネル#1受信回路236の内部構
成を示す図である。
【図11】図2のヘッドエンド装置200の本発明の第
2実施例の構成を示す図である。
【図12】図11の64QAM変調回路群208の内部
構成を示す図である。
【図13】図11のCDMA受信回路222の内部構成
を示す図である。
【図14】図13のチャネル#1受信回路236の内部
構成を示す図である。
【図15】トランスポートストリームの下位レイヤ(物
理レイヤ)構造例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施例の信号コーディングを示
す図である。
【図17】本発明の第2実施例のスーパーフレームを示
す図である。
【図18】図2のセットトップボックス100の本発明
の第2実施例の構成を示す図である。
【図19】図18の64QAM復調回路108乃至デー
タ多重分離回路111の内部構成を示す図である。
【図20】本発明の第2実施例のヘッドエンド装置と、
セットトップボックス間の信号伝送の様子を示す図であ
る。
【図21】初期遅延制御終了後のヘッドエンド装置と、
セットトップボックス間の信号伝送の様子を示す図であ
る。
【図22】本発明の第2実施例のCATVシステムの上
り信号周波数割り当てを示す図である。
【図23】図2のヘッドエンド装置200の本発明の第
3実施例の構成を示す図である。
【図24】図23の64QAM変調回路群209の内部
構成を示す図である。
【図25】図23のパイロット変調回路群213の内部
構成を示す図である。
【図26】図23のパイロットPN生成器215の内部
構成を示す図である。
【図27】図23のCDMA受信回路222の内部構成
を示す図である。
【図28】図27のチャネル#1受信回路236の内部
構成を示す図である。
【図29】図2のセットトップボックス100の本発明
の第3実施例の構成を示す図である。
【図30】図29の初期同期捕捉回路170の内部構成
を示す図である。
【図31】本発明の第3実施例の下り周波数配置を示す
図である。
【図32】本発明の第3実施例の信号コーディングを示
す図である。
【図33】本発明の第3実施例のパイロットCH及び下
り通信CHの信号コーディングを示す図である。
【図34】本発明の第3実施例の上りデータフォーマッ
トを示す図である。
【図35】本発明の第3実施例の位相制御のシーケンス
を示す図である。
【図36】本発明の第4実施例のセットトップボックス
がヘッドエンド装置から160kmの距離にある場合の信号
伝送の様子を示す図である。
【図37】図2のヘッドエンド装置200の本発明の第
4実施例の構成を示す図である。
【図38】本発明のCATVシステムの構成を示す図で
ある。
【図39】本発明の第5実施例であるLMDSシステム
の構成を示す図である。
【符号の説明】
100、1005、1008…セットトップボックス 200…ヘッドエンド装置 300…CATV回線 400、1006、1009…パーソナルコンピュータ 500、1007、1010…TV受像機 600…ルーター 700…インターネット 800…MPEGサーバー 102…分波器 104…CATV回線端子 106…周波数変換部 108…64QAM復調回路 110…エラー訂正回路 111…多重分離回路 112…位相差制御コマンド分離器 113…同期ワード検出信号 114…位相差制御コマンド 116…下りデータ形式変換回路 118…外部コンピュータI/F回路 120…パーソナルコンピュータ端子 122…シンボルタイミング再生回路 124…分周器 126…同期チップCLK 128…PN発生部 130、137…EX−OR 132…位相制御部 134…スペクトラム拡散回路 135…上りデータ形式変換回路 136…直交符号発生器 138…8倍チップCLK発生器 139…送信局部発振器 144…MPEGデコーダ 145…NTSCビデオエンコーダ 146、148…TV受像機端子 147…オーディオデコーダ 143…マイクロプロッセッサ 1001…ルーター接続端子 202…イーサネットI/F回路 204…下りデータ形式変換回路 206、228…データ多重化器 208、229…64QAM変調回路群 210、230…送信局部発振器 212…信号合成器 214…CATV回線端子 1002、216…圧縮映像入力端子 1003、218…圧縮音響入力端子 222…CDMA受信回路 220、242…位相誤差信号 223…上りデータ形式変換回路 1004、224、225…映像入力端子 227…MPEGエンコーダ 221…マイクロプロッセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/46 H04J 13/00 A 12/28 H04L 11/00 310C 12/66 11/20 B 27/34 27/00 E H04N 7/16 (72)発明者 野田 勉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 太田 意人 東京都千代田区神田和泉町1番地日立電子 株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを時分割多重
    符号化する方法と、上記時分割多重符号化された時分割
    多重信号で変調された被変調波が複数の被変調波と周波
    数多重で多重された下り信号を伝送する方法と、 上記デジタルデータのうち上り制御データ及び上り外部
    情報処理装置用データを、各々異なった複数の拡散符号
    でスペクトラム拡散し、符号分割多重することで複数の
    端末装置からセンター装置ヘ多重伝送し、多元接続する
    符号分割多元接続方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法とを有することを特徴とする送受信方
    法。
  2. 【請求項2】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する端末側の端末装置において、 周波数多重されて入力した複数の被変調波群から選択的
    に必要な被変調波を分離する周波数多重分離手段と、上
    記分離された被変調波を復調することで上記映像デー
    タ、音響データあるいは外部情報処理装置用データなど
    のデジタルデータを得る復調手段と、 上記復調手段の出力するデータから、映像データ、音響
    データあるいは外部情報処理装置用データを分離する多
    重分離手段と、 上記多重分離手段により分離される、映像データと音響
    データのいずれかまたは両方を圧縮状態から伸張するデ
    ータ復号手段と、 外部情報処理装置から入力された上り制御データを、あ
    る拡散符号でスペクトラム拡散して送信することで、異
    なった複数の拡散符号でスペクトラム拡散された他の複
    数の端末装置からの上り制御データに対して、受け取る
    側で分離できるように、スペクトラム拡散して送信する
    符号分割多元接続送信手段と、 上記外部情報装置用データに含まれるタイミング制御デ
    ータにより、送信する1チップ時間に対し十分な精度で
    タイミングを調整するチップタイミング制御手段と上記
    分離された被変調波から変調シンボルクロックを抽出す
    るシンボルクロック抽出手段と、 上記シンボルクロックを送信チップクロックへ変換する
    クロック変換手段とを有することを特徴とする端末装
    置。
  3. 【請求項3】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信するセンター側のセンター装置において、 入力した搬送波信号を受信し、周波数変換する周波数変
    換手段と、 異なった複数の拡散符号でスペクトラム拡散することで
    複数の端末装置からの情報を多重伝送する符号分割多元
    接続の一端末装置の拡散符号を有して、上記制御データ
    及び外部情報処理装置用データを復調する符号分割多重
    信号復調手段と、 上記制御データをセンター装置に接続した外部ネットワ
    ークへ出力する外部データ送信手段と、 センター装置に接続した外部ネットワークから上記外部
    情報処理装置用データを受信する、外部データ受信手段
    と、 圧縮された映像データ、圧縮された音響データ、及び上
    記外部データ受信手段の出力信号とを、時分割多重符号
    化する時分割多重符号化器と、 上記時分割多重符号を変調する変調手段と、 複数の端末装置からの受信信号の、上記符号分割多重信
    号復調手段の基準チップクロックに対する、チップタイ
    ミング誤差を各々検出し、上記チップタイミング誤差が
    許容誤差内になるように、チップタイミング制御信号を
    複数の端末装置へ送信するチップタイミング制御手段と
    上記基準チップクロックを発生する基準チップクロック
    発生手段とを有することを特徴とするセンター装置。
  4. 【請求項4】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項2の端末装置と、 請求項3のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを時分割多重
    符号化する方法と、上記時分割多重符号化された時分割
    多重信号で直交振幅変調された被変調波が複数の被変調
    波と周波数多重で多重された下り信号を伝送する方法
    と、 上記デジタルデータのうち上り制御データ及び上り外部
    情報処理装置用データを、各々異なった複数の拡散符号
    でスペクトラム拡散し、符号分割多重することで複数の
    端末装置からセンター装置ヘ多重伝送し、多元接続する
    符号分割多元接続方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法とを有することを特徴とする送受信方
    法。
  6. 【請求項6】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する端末側の端末装置において、 周波数多重されて入力した複数の被変調波群から選択的
    に必要な被変調波を分離する周波数多重分離手段と、上
    記分離された被変調波を直交振幅復調することで上記映
    像データ、音響データあるいは外部情報処理装置用デー
    タなどのデジタルデータを得る直交振幅復調手段と、 上記復調手段の出力するデータから、映像データ、音響
    データあるいは外部情報処理装置用データを分離する多
    重分離手段と、 上記多重分離手段により分離される、映像データと音響
    データのいずれかまたは両方を圧縮状態から伸張するデ
    ータ復号手段と、 外部情報処理装置から入力された上り制御データを、あ
    る拡散符号でスペクトラム拡散して送信することで、異
    なった複数の拡散符号でスペクトラム拡散された他の複
    数の端末装置からの上り制御データに対して、受け取る
    側で分離できるように、スペクトラム拡散して送信する
    符号分割多元接続送信手段と、 上記外部情報装置用データに含まれるタイミング制御デ
    ータにより、送信する1チップ時間に対し十分な精度で
    タイミングを調整するチップタイミング制御手段と上記
    分離された被変調波から変調シンボルクロックを抽出す
    るシンボルクロック抽出手段と、 上記シンボルクロックを送信チップクロックへ変換する
    クロック変換手段とを有することを特徴とする端末装
    置。
  7. 【請求項7】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信するセンター側のセンター装置において、 入力した搬送波信号を受信し、周波数変換する周波数変
    換手段と、 異なった複数の拡散符号でスペクトラム拡散することで
    複数の端末装置からの情報を多重伝送する符号分割多元
    接続の一端末装置の拡散符号を有して、上記制御データ
    及び外部情報処理装置用データを復調する符号分割多重
    信号復調手段と、 上記制御データをセンター装置に接続した外部ネットワ
    ークへ出力する外部データ送信手段と、 センター装置に接続した外部ネットワークから上記外部
    情報処理装置用データを受信する、外部データ受信手段
    と、 圧縮された映像データ、圧縮された音響データ、及び上
    記外部データ受信手段の出力信号とを、時分割多重符号
    化する時分割多重符号化器と、 上記時分割多重符号を直交振幅変調する変調手段と、 複数の端末装置からの受信信号の、上記符号分割多重信
    号復調手段の基準チップクロックに対する、チップタイ
    ミング誤差を各々検出し、上記チップタイミング誤差が
    許容誤差内になるように、チップタイミング制御信号を
    複数の端末装置へ送信するチップタイミング制御手段と
    上記基準チップクロックを発生する基準チップクロック
    発生手段とを有することを特徴とするセンター装置。
  8. 【請求項8】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項6の端末装置と、 請求項7のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】制御データや映像データ、音響データある
    いは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータを
    送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを、同期信号
    を付加して時分割多重符号化する方法と、 上記時分割多重符号化された時分割多重デジタルデータ
    で直交振幅変調された被変調波が複数の被変調波と周波
    数多重で多重された下り信号を伝送する方法と、 端末装置において、上記デジタルデータのうち上り制御
    データ及び上り外部情報処理装置用データを、各々異な
    った複数の拡散符号でスペクトラム拡散し、符号分割多
    重することで複数の端末装置からセンター装置ヘ多重伝
    送し、多元接続する符号分割多元接続方法と、 上記時分割多重デジタルデータに含まれる同期信号を検
    出し、検出した時刻を基準に上り信号を送信する方法
    と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重デジタルデー
    タ内に多重して伝送する方法と、 受信信号の基準時刻に対する遅延誤差を検出し、誤差を
    小さくするように制御データを送信する方法とを有する
    ことを特徴とする送受信方法。
  10. 【請求項10】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する端末側の端末装置において、 直交振幅復調したデータから、同期信号を検出する検出
    手段と、検出した時刻を基準に上り信号を送信する送信
    手段とを有することを特徴とする、請求項2及び請求項
    6の何れかに記載の端末装置。
  11. 【請求項11】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信するセンター側のセンター装置において、 圧縮された映像データ、圧縮された音響データ、及び上
    記外部データ受信手段の出力信号の時分割多重信号に、
    同期信号を付加する同期信号付加手段と、 受信信号の基準時刻に対する遅延誤差を検出する検出手
    段と、 誤差を小さくするように制御データを送信する送信手段
    とを有することを特徴とする、請求項3及び請求項7の
    何れかに記載のセンター装置。
  12. 【請求項12】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項10の端末装置と、 請求項11のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  13. 【請求項13】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを時分割多重
    符号化する方法と、 時分割多重符号化された時分割多重信号を、ランダム化
    する方法と、 誤り訂正符号を付加する方法と、 データの配列を交換する方法と、 ベースバンド波形整形する方法と、 上記ベースバンド波形整形された被波形整形デジタルデ
    ータで、直交振幅変調された被変調波が複数の被変調波
    と周波数多重で多重された下り信号を伝送する方法と、 端末装置において、上記デジタルデータのうち上り制御
    データ及び外部情報処理装置用データを、各々異なった
    複数の拡散符号でスペクトラム拡散し、符号分割多重す
    ることで複数の端末装置からセンター装置ヘ多重伝送
    し、多元接続する符号分割多元接続方法と、 直交振幅復調したデータを、ベースバンド波形整形する
    方法と、 データの配列を交換する方法と、 符号誤りを訂正する方法と、 デランダム化する方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法とを有することを特徴とする送受信方
    法。
  14. 【請求項14】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを、同期信号
    を付加して時分割多重符号化する方法と、 時分割多重符号化された時分割多重信号を、ランダム化
    する方法と、 誤り訂正符号を付加する方法と、 データの配列を交換する方法と、 ベースバンド波形整形する方法と、 上記ベースバンド波形整形された被波形整形デジタルデ
    ータで直交振幅変調された被変調波が複数の被変調波と
    周波数多重で多重された下り信号を伝送する方法と、 端末装置において、上記デジタルデータのうち上り制御
    データ及び上り外部情報処理装置用データを、各々異な
    った複数の拡散符号でスペクトラム拡散し、符号分割多
    重することで複数の端末装置からセンター装置ヘ多重伝
    送し、多元接続する符号分割多元接続方法と、 上記被波形整形デジタルデータに含まれる同期信号を検
    出し、検出した時刻を基準に上り信号を送信する方法
    と、 直交振幅復調したデータを、ベースバンド波形整形する
    方法と、 データの配列を交換する方法と、 符号誤りを訂正する方法と、 デランダム化する方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法と、 受信信号の基準時刻に対する遅延誤差を検出し、誤差を
    小さくするように制御データを送信する方法とを有する
    ことを特徴とする送受信方法。
  15. 【請求項15】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する端末側の端末装置において、 直交振幅復調したデータを、ベースバンド波形整形する
    波形整形手段と、 データの配列を交換する配列交換手段と、 符号誤りを訂正する誤り訂正手段と、 デランダム化するデランダム化手段とを有することを特
    徴とする、請求項2、請求項6及び請求項10の何れか
    に記載の端末装置。
  16. 【請求項16】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信するセンター側のセンター装置において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データの時分割多重
    信号を、ランダム化するランダム化手段と、 誤り訂正符号を付加する誤り訂正付加手段と、 データの配列を交換する配列交換手段と、 ベースバンド波形整形する波形整形手段とを有すること
    を特徴とする、請求項3、請求項7及び請求項11の何
    れかに記載のセンター装置。
  17. 【請求項17】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項15の端末装置と、 請求項16のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  18. 【請求項18】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する送受信方法において、 センター装置において、上記デジタルデータのうち、下
    り映像データ、下り音響データ及び下り外部情報処理装
    置用データを時分割多重符号化する方法と、 同期用共通符号により、同期用信号を拡散する方法と、 上記時分割多重符号化された時分割多重信号と、上記同
    期用信号とを各々直交振幅変調して、異なる搬送周波数
    で送信する方法と、 受信した符号分割多重された信号をスペクトラム逆拡散
    する方法と、 上記符号分割多重された信号の受信時刻と、上記同期用
    信号の送信時刻との時間差を検出する方法と、 端末装置において、上記デジタルデータのうち上り制御
    データ及び上り外部情報処理装置用データを、各々異な
    った複数の拡散符号でスペクトラム拡散し、符号分割多
    重することで複数の端末装置からセンター装置ヘ多重伝
    送し、多元接続する符号分割多元接続方法と、 上記同期用信号を受信する方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法とを有することを特徴とする送受信方
    法。
  19. 【請求項19】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを時分割多重
    符号化する方法と、 時分割多重符号化された時分割多重信号を、ランダム化
    する方法と、 誤り訂正符号を付加する方法と、 データの配列を交換する方法と、 ベースバンド波形整形する方法と、 同期用共通符号により、同期用信号を拡散する方法と、 上記ベースバンド波形整形された被波形整形デジタルデ
    ータと、上記同期用信号とを各々直交振幅変調して、異
    なる搬送周波数で送信する方法と、 受信した符号分割多重された信号をスペクトラム逆拡散
    する方法と、 上記符号分割多重された信号の受信時刻と、上記同期用
    信号の送信時刻との時間差を検出する方法と、 端末装置において、上記デジタルデータのうち上り制御
    データ及び上り外部情報処理装置用データを、各々異な
    った複数の拡散符号でスペクトラム拡散し、符号分割多
    重することで複数の端末装置からセンター装置ヘ多重伝
    送し、多元接続する符号分割多元接続方法と、 直交振幅復調したデータを、ベースバンド波形整形する
    方法と、 データの配列を交換する方法と、 符号誤りを訂正する方法と、 デランダム化する方法と、 上記同期用信号を受信する方法と、 センター装置において、複数の端末装置から受信した複
    数の上り信号が、互いに直交タイミングである事を保持
    するように、端末装置のチップタイミングを制御するた
    めのタイミング制御信号を上記時分割多重信号内に多重
    して伝送する方法とを有することを特徴とする送受信方
    法。
  20. 【請求項20】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する端末側の端末装置において、 同期用共通符号により拡散された同期用信号を逆拡散し
    て受信する逆拡散受信手段を有することを特徴とする、
    請求項2、請求項6及び請求項15の何れかに記載の端
    末装置。
  21. 【請求項21】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信するセンター側のセンター装置において、 同期用共通符号により、同期用信号を拡散する拡散手段
    と、 時分割多重符号化されたデジタルデータと、上記同期用
    信号とを各々直交振幅変調して、異なる搬送周波数で送
    信する変調手段と、 受信した符号分割多重された信号をスペクトラム逆拡散
    する逆拡散手段と、 上記符号分割多重された信号の受信時刻と、上記同期用
    信号の送信時刻との時間差を検出する時間差検出手段
    と、 を有することを特徴とした請求項3、請求項7及び請求
    項16の何れかに記載のセンター装置
  22. 【請求項22】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項19の端末装置と、 請求項20のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  23. 【請求項23】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する送受信方法において、 上記デジタルデータのうち、下り映像データ、下り音響
    データ及び下り外部情報処理装置用データを時分割多重
    符号化する方法と、上記時分割多重符号化された時分割
    多重信号で直交振幅変調された被変調波が複数の被変調
    波と周波数多重で多重された下り信号を伝送する方法
    と、 上記デジタルデータのうち上り制御データ及び上り外部
    情報処理装置用データを、各々異なった複数の拡散符号
    でスペクトラム拡散し、符号分割多重することで複数の
    端末装置からセンター装置ヘ多重伝送し、多元接続する
    符号分割多元接続方法と、 センター装置において、複数の端末装置を、センター装
    置からの距離に応じて、複数のグループに分割する方法
    と、 複数の端末装置から受信した複数の上り信号が、互いに
    直交タイミングである事を保持するように、端末装置の
    チップタイミングを制御するためのタイミング制御信号
    を上記時分割多重信号内に多重して、上記各々のグルー
    プに対し、個別に送信して制御する方法とを有すること
    を特徴とする送受信方法。
  24. 【請求項24】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信するセンター側のセンター装置において、 複数の端末装置を、センター装置からの距離に応じて、
    複数のグループに分割する分割手段と、 複数の端末装置から受信した複数の上り信号が、互いに
    直交タイミングであることを保持するように、端末装置
    のチップタイミングを制御するためのタイミング制御信
    号を、上記各々のグループに対し、個別に送信して制御
    するタイミング制御手段とを有することを特徴とした、
    請求項3、請求項7、請求項11、請求項16及び請求
    項21の何れかに記載のセンター装置。
  25. 【請求項25】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項2の端末装置と、 請求項24のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
  26. 【請求項26】制御データや映像データ、音響データあ
    るいは外部情報処理装置用データなどのデジタルデータ
    を送受信する双方向通信システムにおいて、 請求項6の端末装置と、 請求項24のセンター装置とからなる双方向通信システ
    ム。
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