JP2002101013A - Ss通信装置 - Google Patents

Ss通信装置

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JP2002101013A
JP2002101013A JP2000289448A JP2000289448A JP2002101013A JP 2002101013 A JP2002101013 A JP 2002101013A JP 2000289448 A JP2000289448 A JP 2000289448A JP 2000289448 A JP2000289448 A JP 2000289448A JP 2002101013 A JP2002101013 A JP 2002101013A
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JP2000289448A
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Toshiharu Kato
俊治 加藤
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Miyota KK
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Miyota KK
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Publication date
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  • Television Systems (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のシンプル小型軽量・省電力・低コスト
化を図り、映像、音声、データ等の情報信号とIDコー
ド信号の半二重通信等における送受信により映像、音
声、データ通信を交換するSS通信装置を提供する。 【解決手段】 情報信号として映像信号および音声信号
を変復調し、所定のIDコード信号についてはデータ通
信用信号をミキシングしてスペクトラム拡散・逆拡散を
行ってそれぞれ所定の搬送周波数にて送信する手段およ
び受信する手段を有し、スペクトラム拡散が行われたI
Dコード信号をSAWコンボルバ59の入力信号とし、
受信コントロール信号入力部76から所定の受信コント
ロール信号をSAWコンボルバ59のSS参照信号とし
て入力することによりスペクトラム逆拡散を行い、ID
コード信号を復号し、所定のIDコード信号か否かを判
断する判断手段(SAWコンボルバ59、1,2CH分
離器53等)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像、音声等の情
報をスペクトラム拡散(SS)通信方式による秘匿性信
号(IDコード信号)と共に送受信を行うSS通信装置
に関し、特にセキュリティカメラ等における情報の送受
信を行うSS通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信環境が充実するにつれ、映
像、音声等のマルチメディア情報を移動体通信環境で伝
送する要求が高まってきている。移動体通信におけるマ
ルチメディア情報について要求される技術条件として
は、主として高情報圧縮率(圧縮伸張技術)、高誤り耐
性(誤り検出訂正回路)が存在する。
【0003】ここで、高情報圧縮率が必要な理由は、限
られた周波数を有効活用するためであること、そして伝
送すべき情報量を減少させることにより送信端末の必要
とする送信電力を低減し、さらに小型の端末を開発でき
る可能性が高まることにある。そして、それに伴いコス
ト削減の効果も期待できることにある。また、高誤り耐
性の必要理由は、伝送環境からくるフェージング等によ
る高いビット誤り率に耐え得る符号化技術は必要不可欠
であり、現在各国際標準化機関で早期実用化を目指した
検討が行われている。例えば、マルチメディア情報の符
号化技術に関してはISO/IEC JTC1における
MPEG標準化の検討等がそれにあたる。
【0004】また、映像、音声等のマルチメディア情報
の一方向の情報配信としてはデジタル衛星放送が存在す
る。このデジタル衛星放送においては、上記した画像圧
縮技術等の他にスクランブル信号等による限定受信(視
聴者の契約状況により有料チャネルの視聴の有無)によ
り、マルチメディア情報の安全性の確保や利用者の利便
性の向上が図られている。
【0005】現在、移動体通信環境における次世代の移
動体通信システムとしてIMT−2000および広帯域
移動アクセスシステム(マルチメディア移動アクセス:
MMAC)の標準化がそれぞれ行われている。ここで、
MMACとは、品質重視の無線アクセスシステムであ
る。MMACの主な一般的条件を説明すると、5GHz
帯の無線周波数は5.15〜5.25[GHz]帯、チ
ャネル周波数間隔は20[MHz]、チャネル数は中心
周波数を5.17,5.19,5.21,5.23[G
Hz]とする計4チャネルである(図3のMMACにお
けるチャネル配置図参照)。また、情報伝送速度は20
[Mbps](下限を10[Mbps]として情報伝送
速度の低減が可能)、通信方式は上下非対称伝送を実現
する単向、単信、半複信または複信方式である。そし
て、変調方式は直交周波数分割多重(OFDM)方式、
SS方式(PSK−VP等)、シングルキャリア変調方
式(OQPSK,GMSK等)、パルス位置変調方式
(D−PPM等)が用いられ、空中線電力は10[m
W]以下が適当である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】映像、音声等の情報信
号のデジタル高速化、即ち広帯域化は、装置の無線部に
対して電波法による制限があり、かつベースバンド信号
に対しては、上記従来の技術よりデジタル変換による圧
縮伸張技術・誤り検出訂正回路が不可欠である。その結
果、アナログ・デジタル電子回路設計が共に複雑にな
り、消費電力大、高コスト化の問題が生ずる。また、情
報信号のデジタル高速化、広帯域化は、移動体通信の周
波数が高い程、装置の小型化を阻害する。さらに、移動
体通信における電波伝搬特性は周波数に著しく依存する
ことから、送信周波数と情報速度の飛距離との信頼性に
も限界がある。即ち、無線部のデジタル化が進めば進む
程、一方では高コスト化、消費電力大、送信周波数と情
報速度の飛距離との信頼性等に種々の歪みが発生する。
【0007】また、映像、音声等の情報信号の送受信を
行う無線装置においては、該情報信号の安全性の確保や
利用者の利便性の向上を図るため、映像、音声等の情報
信号と共に秘匿性を含めて情報伝送を行う必要もある。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、装置のシンプル小型軽量・省電力・低コスト化
を図り、映像、音声、データ等の情報信号とIDコード
信号の半二重通信等における送受信により映像、音声、
データ通信を交換するSS通信装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
達成のため試行錯誤して検討した結果、以下の手段によ
って上記目的が達成されることを見いだし、本発明を完
成せしめた。
【0010】すなわち、上記目的を達成するために、本
発明のSS通信装置は、弾性表面波コンボルバと、所定
のIDコード信号についてスペクトラム拡散を行い所定
の搬送周波数にて送信する手段と、受信した信号と所定
の受信コントロール信号による参照信号とを前記弾性表
面波コンボルバに入力してスペクトラム逆拡散を行い、
復号されたIDコード信号が前記所定のIDコード信号
か否かを判断する判断手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】本発明においては、前記SS通信装置は、
情報信号として少なくとも映像信号、音声信号およびデ
ータ通信用信号のいずれか1つ以上を変調して送信する
送信手段と、変調された少なくとも該映像信号、該音声
信号および該データ通信用信号のいずれか1つ以上を受
信して復調する復調手段とをさらに有することができ
る。
【0012】また、前記送信手段においては、前記映像
信号は周波数拡散器により変調され、前記音声信号は位
相変調器により変調され、さらに変調された該映像信号
および/または該音声信号は周波数変調器により周波数
変調され、前記データ通信用信号は擬似雑音符号発生器
によりスペクトラム拡散され、前記IDコード信号にミ
キシングされる。また、前記SS通信装置は、少なくと
も前記映像信号、前記音声信号および前記データ通信用
信号を入力できる送信側インタフェースを有し、該送信
側インタフェースは入力される該映像信号および該音声
信号をアナログ信号に変換する手段を有することができ
る。
【0013】また、前記復調手段においては、変調され
た前記映像信号および/または前記音声信号はFM復調
器により復調され、該FM復調器により復調された該映
像信号は周波数逆拡散器によりさらに復調され、該FM
復調器により復調された該音声信号は位相復調器により
さらに復調され、スペクトラム拡散された前記データ通
信用信号は前記弾性表面波コンボルバによりスペクトラ
ム逆拡散が行われる。また、前記SS通信装置は、少な
くとも前記映像信号、前記音声信号および前記データ通
信用信号を出力できる受信側インタフェースを有し、該
受信側インタフェースは出力される該映像信号および該
音声信号をデジタル信号に変換する手段を有することが
できる。
【0014】そして、前記SS通信装置は、前記判断手
段により前記所定のIDコード信号として判断された前
記コード信号について、対応する情報信号から映像信
号、音声信号およびデータ通信用信号を分離する手段を
有し、該情報信号および/または該IDコード信号を送
信する送信側の単数または複数台の該SS通信装置に対
して、少なくとも送信する該情報信号、該情報信号の送
信時間および該各SS通信装置間の送信する情報信号の
切り替えタイミングのいずれか1つ以上を制御する手段
を有することが可能である。また、該SS通信装置から
送信する前記IDコード信号および/または前記データ
通信用信号を所定の送信信号とするために該SS通信装
置へ入力する入力信号を制御する手段と、前記所定の受
信コントロール信号として該SS通信装置に入力する入
力信号を制御する手段とを有することが好ましい。
【0015】さらに、前記SS通信装置は、該SS通信
装置から信号を送信する場合と信号を受信する場合とを
切り替える送受切替スイッチと、送信時に変調された前
記映像信号および/または前記音声信号とスペクトラム
拡散された前記IDコード信号および/または前記デー
タ通信用信号とのいずれを送信するかを切り替える1,
2CH切替スイッチとを有し、該各スイッチを送受切替
・1,2CHコントロール信号によりそれぞれ制御する
手段をさらに有することが好ましい。
【0016】本発明の前記SS通信装置における前記弾
性表面波コンボルバは、第1および第2の弾性表面波変
換器と、前記第1の弾性表面波変換器と前記第2の弾性
表面波変換器の間に配置された出力電極とを備え、前記
第1および第2の弾性表面波変換器および前記出力電極
が1組を1トラックとして複数の組からなるマルチトラ
ック構造を有し、前記出力電極はそれぞれ複数個の出力
電極片に分割されたものである。
【0017】本発明においては、前記弾性表面波コンボ
ルバの前記出力電極片の数は、全組とも同数であり、か
つ前記出力電極片の長さはすべて等しいことが好まし
い。また、前記弾性表面波コンボルバは、前記各組ごと
に前記複数個の出力電極片の一部または全部を組み合わ
せる手段をさらに有することができる。
【0018】
【作用】本発明の無線部は、その高周波回路に対し負荷
の軽いアナログFM(周波数変調)・FM復調通信回路
(アナログ周波数拡散・逆拡散通信回路および/または
デジタルPM(位相変調)・PM復調通信回路を含む)
+デジタルIDコード(SS変復調)通信回路によるア
ナログ回路構成(一部デジタル回路構成)にしてシンプ
ル小型軽量、省電力、低コスト化が達成できる。また、
本発明のIDコード通信回路は、多チャネル化、情報通
信のID化を考慮してSS変調をデジタルPNロングコ
ードによるBPSK(2相位相偏移変調)、QPSK
(4相位相偏移変調)、その他の位相変調を採用するこ
とができる。そして、アナログ回線とデジタル回線によ
る伝送帯域をそれぞれ1チャネル(1CH)とし、両者
のCHを1つのペア回線として構成することができる。
【0019】特に、SS変調信号の復調には、弾性表面
波コンボルバを用いることにより、ICでは困難な広帯
域かつPN符号長の長い信号に対して高速同期(相関)
が達成できる。また、高速PNチップレート・PNロン
グレンジ等の長所を有することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態は、
1次変調(1CH回路)にアナログ衛星放送と同様のア
ナログFM変調(周波数拡散通信+PM変調通信を含
む)方式を採用し、2次変調(2CH回路)であるSS
通信に多チャネル化・IDコード化に対応するPN符号
長の長いロングコードを用いたデジタル通信方式によっ
て送受信を行う形態となる。但し、情報通信の高速・広
帯域化のために電波法に合致した最大の伝送帯域幅(日
本国内電波法(MMAC):1CH当たり最大20[M
Hz])を活用する。
【0021】例えば、送信側では情報伝送用を1CHと
し、IDコード通信用(SS通信)としてPNロングコ
ードによるBPSK、QPSK、その他の位相変調を用
いたSS変調用を2CHとする。帯域幅は、1CHと2
CHとで同様の帯域幅を活用する。また、受信側では、
これら1CHと2CHとを1つのペアCHとして利用
し、優先的に2CHが復調(SS同期相関)されなけれ
ば、1CHは復調されない優先順位となっている。
【0022】受信側の復調において、1次復調はアナロ
グFM復調(周波数逆拡散+PM復調を含む)とし、2
次復調は弾性表面波コンボルバを用いたデジタルIDコ
ード信号の復号(SS復調)を行う回路構成となる。即
ち、本発明により情報信号・IDコード信号等を含めた
分割多重伝送通信方式の一つ(マルチキャリア伝送等)
を提供できる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [SS通信装置の実施例]図1は、本発明の一実施例に
係るSS通信装置の装置概要を示す回路ブロック図であ
る。ここで、まず図1における送信側の主要な構成要素
の説明をする。
【0024】11は映像入力信号がアナログ信号の場合
の映像信号入力部、12は映像入力信号がデジタル信号
の場合の映像信号入力部である。13は音声入力信号が
アナログ信号の場合の音声信号入力部、14は音声入力
信号がデジタル信号の場合の音声信号入力部である。ま
た、15はデジタル信号であるデータ通信用信号の入力
部、16は送受切替・1,2CHコントロール信号入力
部である。これらの入力部は、それぞれ他の情報端末
(カメラ、TV、コンピュータ等)や各種の情報信号出
力部と接続可能な各信号の入力部を形成する。21はD
/A変換器であり、映像信号がデジタル信号の場合はア
ナログ信号へ変換するものである。6は入力される映像
信号がデジタル信号の場合にアナログ信号への変換を行
うために自動若しくは手動で切り替えるSWであり、7
は入力される音声信号がデジタル信号の場合にアナログ
信号への変換を行うために自動若しくは手動で切り替え
るSWである。SW6,7により、映像信号と音声信号
の入力信号形態(デジタル−アナログ)に応じてダイナ
ミックに個別変換が可能となる。また、入力映像信号の
デジタル−アナログ部を共通にしてSWにて切替えする
ことで入力端子を少なくできる。入力音声信号のデジタ
ル−アナログについても同様に少なくできる(図不指
示)。
【0025】なお、映像信号入力部11,12、音声信
号入力部13,14、データ通信用信号入力部15、送
受切替・1,2CHコントロール信号入力部16、D/
A変換器21およびSW6,7等により本実施例におけ
る送信側の送信側インタフェースが形成される(送受切
替・1,2CHコントロール信号入力部16は送信側イ
ンタフェースに含まなくてもよい)。
【0026】22は映像プリエンファシス回路、23は
映像信号をエネルギー拡散させる周波数拡散器である。
映像プリエンファシス回路22および周波数拡散器23
等は、映像信号変調回路を構成する。24は音声プリエ
ンファシス回路、25はA/D変換器、26は位相変調
器である。音声プリエンファシス回路24、A/D変換
器25および位相変調器26等は、送信側インタフェー
スに入力される音声信号がアナログ信号の場合の音声信
号変調回路を構成する(入力される音声信号がデジタル
信号の場合は位相変調器26等により音声信号変調回路
が構成される)。27は映像信号と音声信号を混合する
混合器、28は混合器27により混合された映像信号+
音声信号を周波数変調するFM器である(VCO等は不
図示)。以上の回路等により、送信側における変調回路
である1チャネル(1CH)回路が構成される。
【0027】また、29はコード・シフト・キーイング
(CSK)変調器、30は発振器(ローカルOSC)、
31は二重平衡変調器(DBM)である。これらの回路
等により送信部におけるIDコード信号発生回路(デー
タ通信用信号をミキシング可能)である2CH回路が構
成される。そして、8は1CH回路からのFM信号(情
報変調信号)と2CH回路からのIDコード変調信号と
を切り替えるコントロールスイッチであるRF−SW、
32は電力増幅器、9は送信側と受信側を切り替えるR
F−SW、10はFM信号またはIDコード変調信号を
送信できるアンテナ(ANT)である。以上の回路等に
より、送信側における変調回路である2CH回路が構成
(所定のIDコード信号(データ通信用信号がミキシン
グされていてもよい)についてスペクトラム拡散を行い
所定の搬送周波数にて送信する手段が構成)される。
【0028】以上、送信側の装置回路等により、少なく
とも映像信号、音声信号およびデータ通信用信号(ID
コード信号にミキシングされる)のいずれか1つ以上を
変調して送信する送信手段が構成される。
【0029】上記説明した送信側の動作について1CH
回路から説明すると、映像信号入力部11,12におい
て入力される映像信号がデジタル信号として入力された
場合は、D/A変換器21等により構成される送信側イ
ンタフェースにより自動または手動でアナログ信号に変
換され、アナログ回路である映像信号変調回路に入力さ
れる。入力された映像信号は、映像プリエンファシス回
路22にて高い周波数成分強調等の信号処理された後、
周波数拡散器23にてエネルギー拡散される。一方、音
声信号入力部13,14において入力される音声信号
は、アナログ信号の場合は音声プリエンファシス回路2
4にて信号処理された後、A/D変換器25によりデジ
タル信号に変換され、位相変調器26によりデジタル位
相変調が行われる。また、入力される音声信号がデジタ
ル信号の場合はSW7が切り替えられ音声信号入力部1
4から入力された後、位相変調器26により位相変調が
行われる(音声信号のデジタル−アナログ信号の判断は
送信側インタフェースにて映像信号と同様に自動または
手動にて行われる)。そして、それぞれ映像信号変調回
路および/または音声信号変調回路にて信号処理が行わ
れた映像信号と音声信号を混合器27により混合し、F
M器(周波数変調器)28により変調が行われ、1CH
分の情報信号伝送帯域(例えば、MMACにおける1つ
のチャネルに相当)の信号(情報変調信号)に処理され
る。
【0030】また、送信側における2CH回路の動作に
ついて説明すると、送信側インタフェースにおけるデー
タ通信用信号入力部15に入力されたデジタル信号であ
るデータ通信用信号は、CSK変調器29によりPNコ
ードにてSS変調(例えば、PNロングコードによるB
PSK若しくはQPSK変調、またはその他の位相変
調)が行われ、データ通信用信号を含むIDコード信号
(各種PNコードの設定、選択により多数のCHを設定
可能)となる(データ通信用信号が入力されなくてもP
NコードによるIDコード信号となる)。SS変調が行
われたデータ通信用信号は、発振器30により発生され
たIDコード信号用の搬送周波数(例えば、MMACに
おける情報信号が使用する1つのチャネルとは別のいず
れかのチャネルの搬送周波数)と二重平衡変調器(DB
M)31にてミキシングされ、情報信号伝送帯域とは別
の1CH分(例えば、MMACにおける情報信号伝送路
帯域に使用されるチャネルとは別のいずれかのチャネ
ル)の信号(IDコード信号)に処理される。
【0031】そして、送信側における1CH回路からの
情報変調信号(映像、音声信号のいずれか一方のみでも
情報変調信号を形成可能)と2CH回路からのIDコー
ド信号(データ通信用信号を含まなくてもIDコード信
号を形成可能)とを情報変調信号を送信したい場合とI
Dコード信号を送信したい場合とでRF−SW8(1,
2CH切替スイッチ)により切り替えられ、電力増幅器
32により送信電力を得て、RF−SW9(送受切替ス
イッチ)によりさらに切り替えられてANT10より伝
送情報として送信される。ここで、RF−SW8,9の
切り替え動作は、送受切替・1,2CHコントロール信
号入力部より入力される送受切替・1,2CHコントロ
ール信号により両SWを同時または個別に制御が実施さ
れる。RF−SW8の切り替えによる情報変調信号とI
Dコード信号の送信タイミングは、情報変調信号の水平
・垂直同期信号と同時に切り替える等、好適にスイッチ
ングを行うことにより、情報変調信号とIDコード信号
とで異なる搬送周波数によるマルチキャリア伝送(例え
ば、MMACにおける2つの伝送路帯域(ペアCH)を
使用)を実現できる(半二重通信可能)。また、情報変
調信号またはIDコード信号(データ通信用信号を含ん
でもよい)の個別送信も可能であり、さらに情報変調信
号における映像信号若しくは音声信号、またはデータ通
信用信号の個別送信も可能である。
【0032】次に、図1の受信側における主要な構成要
素の説明をすると、10は受信アンテナ(送信可能)、
9は送受信切替用のRF−SW、51はフロントエンド
回路である。52は中間周波数増幅(IF)回路、53
は1CH(情報変調)信号と2CH(IDコード)信号
を分離するため(所定の条件の下にIDコード信号に対
して復号を掛け、1CH信号と2CH信号を分離するた
め)の1・2CH分離器である。54はA/D変換器、
55はエンベローブ検波回路、56はPN発生器、57
は発振器、58はDBMである。
【0033】59は超高速・広帯域同期用相関器デバイ
スである弾性表面波コンボルバ(以下、SAWコンボル
バという)である。ここで、エンベローブ検波回路器5
5およびA/D変換器54等は、SAWコンボルバ59
からの相関出力信号を得る回路を構成し、PN(擬似雑
音符号)発生器56、発振器57およびDBM58等
(後述する受信コントロール信号を含む)は、SAWコ
ンボルバ60へ入力させるSS参照信号を発生させる回
路を構成する。なお、1,2CH分離器53、SAWコ
ンボルバ59、相関出力信号を得る回路およびSS参照
信号を発生させる回路等により、IDコード信号(デー
タ通信用信号がミキシングされていてもよい)の復号を
行う手段が構成される。
【0034】60は受信された情報変調信号(FM信
号)をFM復調するFM復調器、61は情報信号につい
て混合された映像信号と音声信号の分離を行う映像−音
声分離器である。また、62はエネルギー拡散された映
像信号を元に戻す(周波数逆拡散を行う)周波数逆拡散
器、63は映像ディエンファシス回路である。映像ディ
エンファシス回路63および周波数逆拡散器62等は、
映像信号復調回路を構成する。また、65は位相変調さ
れた音声信号を位相復調する位相復調器、5は後述する
SW、66はD/A変換器、67は音声ディエンファシ
ス回路である。位相復調器65、D/A変換器66およ
び音声ディエンファシス回路67等は、出力する音声信
号がアナログ信号の場合の音声信号復調回路を構成する
(出力する音声信号がデジタル信号の場合は位相復調器
65等により音声信号復調回路が構成される)。
【0035】71は映像信号をアナログ信号として出力
する映像信号出力部、72は映像信号をデジタル信号と
して出力する映像信号出力部、73は音声信号をアナロ
グ信号として出力する音声信号出力部、74は音声信号
をデジタル信号として出力する音声信号出力部であり、
それぞれ情報信号の出力部を構成する(カメラ、TV、
コンピュータ等の他の情報端末端末等と接続可能)。4
は映像信号の出力をアナログ信号またはデジタル信号に
自動または手動により切り替えるSW、64はA/D変
換器、5は音声信号の出力をアナログ信号またはデジタ
ル信号に自動または手動により切り替えるSWである。
映像信号出力部72から出力される情報信号をデジタル
信号として得たい場合は、SW4およびA/D変換器6
4によりデジタル信号へ変換を行い、映像信号出力部7
2から取り出す(映像信号をアナログ信号として得たい
場合はSW4により切り替えて映像信号出力部71から
取り出す)。一方、音声信号をデジタル信号として得た
い場合は、SW5により切り替えて音声信号出力部74
より取り出す(音声信号をアナログ信号として得たい場
合はSW5により切り替えて一部の音声アナログ回路で
ある音声信号復調回路を通して音声信号出力部73より
取り出す)。SW4,5等により、映像信号と音声信号
の出力信号形態(アナログ−デジタル)に応じてダイナ
ミックに個別変換が可能となる。また、75は出力信号
がデジタル信号であるデータ通信用信号出力部、76は
受信コントロール信号入力部である。これらの出力部
は、それぞれ他の情報端末(カメラ、TV、コンピュー
タ等)や各種の情報信号入力部と接続可能な各信号の出
力部を形成する。また、出力映像信号のアナログ−デジ
タル部を共通にしてSWにて切替えすることで入力端子
を少なくできる。出力音声信号のアナログ−デジタルに
ついても同様に少なくできる(図不指示)。
【0036】なお、映像信号出力部71,72、音声信
号出力部73,74、データ通信用信号出力部75、受
信コントロール信号入力部76、A/D変換器70およ
びSW4,5等により本実施例における受信側の受信側
インタフェース(出力信号がMPEG等に対応する各種
プロトコル対応インタフェースとしてもよい)が形成さ
れる(受信コントロール信号入力部76は受信側インタ
フェースに含まなくてもよい)。
【0037】以上、受信側の装置回路等により、変調さ
れた少なくとも映像信号、音声信号およびデータ通信用
信号(IDコード信号にミキシングされる)のいずれか
1つ以上を受信して復調する復調手段が構成される。
【0038】上記説明した受信側の動作について説明す
ると、伝送情報信号(例えば、MMACにおける任意の
2つのチャネルを使用した情報変調信号および/または
IDコード信号)はANT10により受信され、RF−
SW9を受信側へ切り替え、フロントエンド回路51に
より前処理を行い、中間IF回路52によりSAWコン
ボルバ59へのSS参照信号との高速同期相関が行われ
た後、SAWコンボルバ59および1,2CH分離器5
3への入力信号となる。
【0039】SAWコンボルバ59では、受信されたS
S変調信号であるIDコード信号(データ通信用信号が
ミキシングされていてもよい)とPN発生器56、ロー
カルOSC57(SS参照信号の搬送波周波数を発振)
およびDBM58等からのSS参照信号との高速同期相
関をとる。また、PN発生器56に対して受信コントロ
ール信号入力部76から所定の受信コントロール信号を
入力することにより、所定のIDコード信号に対しての
みSAWコンボルバ59にて高速同期相関をとることが
できる。つまり、SAWコンボルバ59におけるSS参
照信号と受信されたSS変調信号(IDコード信号)と
の相関をとる、即ち、SS逆拡散(PNロングコードに
よるBPSK若しくはQPSK復調、またはその他の位
相復調)、言い替えればIDコード信号の復号が実行さ
れる(SAWコンボルバ59で相関がとれなかった場合
はIDコード信号の復号は行われないため、受信された
信号は秘匿性を有する)。
【0040】SAWコンボルバ59からの出力信号は、
エンベローブ検波回路55およびA/D変換器54等に
よる各処理を実施された後、1,2CH分離器53へ入
力される。1,2CH分離器53へは、受信された情報
変調信号とIDコード信号、およびSAWコンボルバ5
9からの出力信号(A/D変換器54のデジタル出力)
が入力される。1,2CH分離器53では、SAWコン
ボルバ59によりIDコード信号の復号が実施された場
合のみ、情報変調信号とIDコード信号の分離(例え
ば、情報変調信号とIDコード信号がそれぞれ別の帯域
(1CHと2CH)で伝送されている場合はBPFによ
り各CHの周波数帯域で分離)若しくは情報変調信号の
みの通過が実施される。IDコード信号の復号が実施さ
れたか否かの判断は、SAWコンボルバ59の相関出力
信号より判断する(SAWコンボルバ59、1,2CH
分離器53、エンベローブ検波器55、A/D変換器5
4等により所定のIDコード信号か否かを判断する判断
手段が構成される)。IDコード信号の復号が実施され
たと判断された場合は、1,2CH分離器53にて情報
変調信号とIDコード信号を分離若しくは情報変調信号
のみを通過し(クリップ回路等により実施)、IDコー
ド信号の復号が実施されていないと判断された場合は、
1,2CH分離器53にてIDコード信号が混合された
情報変調信号について後段のFM復調器60等へ通す
(情報変調信号の周波数近傍にSS変調信号が混合され
ている場合は隣接信号同士の干渉等により正確な信号復
調が行えないため秘匿性を有する)。IDコード信号の
復号の実施の有無の判断による切り替えは、1,2CH
分離器53におけるRF−SW、BPF(不図示)等に
より行う。
【0041】また、送信側においてIDコード信号にデ
ータ通信用信号がミキシングされて伝送情報が送信され
た場合、SAWコンボルバ59により高速同期相関がな
されIDコード信号の復号が実施された出力信号は、エ
ンベローブ検波器55およびA/D変換器54の各処理
の後、データ通信用信号としてデータ通信用信号出力部
75より取り出すことができる。なお、SAWコンボル
バ59によりIDコード信号の復号が実施されなかった
場合、データ通信用信号はデータ通信用信号出力部75
から取り出すことはできない(秘匿性を有する)。
【0042】IDコード信号の復号が実施された受信信
号(情報変調信号)は、FM復調器60によりFM復調
が実施され、映像−音声分離器61により情報信号とし
て混合された映像信号(周波数拡散信号)と音声信号
(位相変調信号)が分離される。映像−音声分離器61
により分離された映像信号は、周波数逆拡散器62にて
送信側で行われた周波数拡散に対する周波数逆拡散が実
施され、映像ディエンファシス回路63にて強調された
高い周波数成分を元に戻される。そしてSW4にて自動
または手動で切り替えを実施することにより、アナログ
信号として出力する場合は映像信号出力部71より出力
することができ、デジタル信号として出力する場合はA
/D変換器64にて変換した後映像信号出力部72より
出力することができる。また、映像−音声分離器61に
より分離された音声信号は、位相復調器65にて送信側
で行われた位相変調に対する位相復調が実施される。そ
して、SW5にて自動または手動で切り替えを実施する
ことにより、アナログ信号として出力する場合はD/A
変換器66、ディエンファシス回路67の処理の後、音
声信号出力部73より出力することができ、デジタル信
号として出力する場合は音声信号出力部74より出力す
ることができる。
【0043】また、受信側にてIDコード信号の復号が
実施されなかった受信信号(情報変調信号)は、映像信
号、音声信号共に品質の悪い情報(例えば、映像信号は
音声信号の隣接した信号であるため隣接信号同士の干渉
等により正確な信号復調が行われず品質の悪い情報とな
る)として映像信号出力部71,72、音声信号出力部
73,74から出力されることになる。
【0044】RF−SW9の切り替えによる情報変調信
号とIDコード信号の受信については、伝送情報として
情報変調信号とIDコード信号(データ通信用信号を含
んでもよい)のマルチキャリア伝送(例えば、MMAC
における2つの伝送帯域(ペアCH)を使用)の場合で
も上記の受信側の装置構成等により受信を実現できる
(半二重通信可能)。また、情報変調信号またはIDコ
ード信号の個別受信も可能であり、さらに情報変調信号
における映像信号若しくは音声信号、またはデータ通信
用信号の個別受信も可能である。
【0045】次に、上述した送信側および受信側を有す
るSS通信装置の全体動作の一例について、情報送信側
のSS通信装置台数対情報受信側のSS通信装置台数が
多対1(1対1含む)の場合として説明する。
【0046】通信スタート時は、送信側各SS通信装置
において送受切替・1,2CHコントロール信号入力部
16から送受切替・1,2CHコントロール信号を入力
し(送受切替・1,2CHコントロール信号は不図示の
DSP、CPU、記憶回路等により自動制御可能)、R
F−SW8をコントロール信号によりデータ通信用信号
側へRF−SW9を送受切替信号により送信側へそれぞ
れ切り替え、受信側SS通信装置に向かってID(P
N)コード信号(SS変調信号)が送信される。送信側
各SS通信装置からそれぞれ送信されたIDコード信号
には、送信側各SS通信装置固有の情報(データ通信用
信号)を含む送信情報がミキシングされて送信される
(データ通信用信号入力部15より入力されるIDコー
ド信号、データ通信用信号等のデジタル入力信号は不図
示のDSP、CPU、記憶回路等により所定のデジタル
送信信号として自動設定・制御可能)。また、送信側各
SS通信装置から受信側SS通信装置に向かってIDコ
ード信号がそれぞれ送信された後は、送信側各SS通信
装置のRF−SW9は受信側へ切り替えられる。
【0047】受信側SS通信装置は、送信側各SS通信
装置それぞれからのIDコード信号を受信し、受信コン
トロール信号入力部76から受信コントロール信号を入
力(受信コントロール信号は不図示のDSP、CPU、
記憶回路等により所定の信号として自動制御可能)する
ことにより各IDコード信号をSAWコンボルバ59等
により復号し、送信側各SS通信装置からのデータ通信
用信号(送信側各SS通信装置固有の情報)をデータ通
信用信号出力部75から取り出す。受信側SS通信装置
のオペレータは、送信側各SS通信装置固有の情報を含
む送信情報から送信側各SS通信装置の数、状態情報、
静止画像情報等を確認することができる。また、受信側
SS通信装置における不図示のDSP、CPU、記憶回
路等により送信側各SS通信装置固有の情報を含む送信
情報を記憶、加工等することができる。
【0048】受信側SS通信装置のオペレータは、送受
切替・1,2CHコントロール信号入力部16から送受
切替・1,2CHコントロール信号を入力し、受信側S
S通信装置のRF−SW8をコントロール信号によりデ
ータ通信用信号送信側へRF−SW9を送受信切替信号
により送信側へそれぞれ切り替え、送信側各SS通信装
置に向かってIDコード信号(SS変調信号)を送信す
る(RF−SW8,9はオペレータによらず不図示のD
SP、CPU、記憶回路等により自動設定・制御可
能)。送信側各SS通信装置に向かって受信側SS通信
装置から送信されるIDコード信号には、送信側各SS
通信装置を各種制御するための送信側各SS通信装置に
対応したIDコード信号である制御用信号をデータ通信
用信号入力部15より入力、ミキシングしてSS変調信
号として送信される。なお、送信側各SS通信装置を選
択してIDコード信号を送信することも勿論可能であ
る。
【0049】送信側各SS通信装置は、受信側SS通信
装置からのIDコード信号(制御用信号)をそれぞれ受
信し、受信した送信側各SS通信装置は受信コントロー
ル信号入力部76より所定の受信コントロール信号を入
力(所定の受信コントロール信号として不図示のDS
P、CPU、記憶回路等により入力信号を自動入力・制
御可能)する。IDコード信号を受信した送信側各SS
通信装置は、IDコード信号をSAWコンボルバ59等
により復号し、受信側SS通信装置からの制御用信号を
データ通信用信号出力部75より得て、不図示のDS
P、CPU、記憶回路等により送信する情報(映像、音
声またはデータ)の種類、送信時間、各端末間の情報の
切り替えタイミング等を送信側各SS通信装置にて自動
設定(オペレータによる手動設定可能)される。IDコ
ード信号を受信した送信側各SS通信装置は、設定され
た各制御情報に基づいて映像信号(アナログ信号)およ
び/または音声信号(アナログ信号)および/またはデ
ータ通信用信号(デジタル信号)について、それぞれ送
信を行う(送信側各SS通信装置を高速に順次切り替え
て各種情報送信することが可能)。
【0050】そして、受信側SS通信装置は、送信側各
SS通信装置からの各種情報を受信し、不図示のDS
P、CPU、記憶回路等により送信側各SS通信装置に
対応したIDコード信号をSAWコンボルバ59等によ
り順次復号し、1,2CH分離器53やSAWコンボル
バ59等により映像信号(アナログ信号)および/また
は音声信号(アナログ信号)および/またはデータ通信
用信号(デジタル信号)を高速で順次受信することがで
きる(受信側インタフェースから各情報を所定の形式に
て取り出すことができる)。また、受信側SS通信装置
における送信側各SS通信装置への制御用信号の設定方
法およびそのタイミングは、送信側各SS通信装置から
の各情報信号の受信中でも受信信号の水平・垂直同期信
号期間と同時にRF−SW8,9を切り替えて制御用信
号を送信する等、好適なタイミングで随時行うことがで
きる。受信側SS通信装置における複数の送信側各SS
通信装置の全部または一部の指定についても前記同様の
タイミングで随時設定変更可能である。さらに、本実施
例におけるSS通信装置をカメラ、TV、コンピュータ
等の各種情報端末に接続し、各種情報端末の一部の機能
についてデータ通信用信号を用いて制御を行う形態(ケ
ーブル等の配線が不要の無線LANの形態)として構築
することもできる。
【0051】上記実施例においては、アナログ情報信号
+デジタルIDコード信号(データ通信用信号を含んで
もよい)を送受信するSS通信装置であるため、伝送情
報の帯域を狭く(情報信号の帯域を狭くできる)、飛距
離を伸ばすことができ、かつアナログ・デジタル回路の
長所を最大限に活用し、現在以上のハイブリッド回路を
構成して装置のシンプル小型軽量(回路の単純化および
軽負荷)・省電力・低コスト化、SAWコンボルバによ
る高速同期相関等の有効性を有する。
【0052】また、上記実施例においては、情報信号
(映像信号+音声信号)とIDコード信号(データ通信
用信号を含んでもよい)を2つの伝送帯域、例えばMM
ACにおける2つのCH(中心周波数5.17[GH
z]と5.19[GHz]等)を使用して情報の送受信
を行うことができるが、2つのCHに制限されるわけで
はなく、1つのCH(例えば、IDコード信号情報なし
等)にて用いることも、3つ以上のCH(例えば、ハイ
ビジョンTVにおける輝度信号帯域20[MHz]をM
MACにおける3つ以上のCHに好適に分割設定等)に
て用いることも可能である。従って、映像、音声等の情
報とIDコード信号等とを含めて分割多重伝送通信方式
によるSS通信装置を提供することができる。
【0053】さらに、本実施例におけるSS通信装置に
おいて、上記説明した送信側インタフェース、受信側イ
ンタフェースは、互いに一体として構築することも別々
に構築することも可能である。また、送信側インタフェ
ースおよび受信側インタフェースは、各種の情報端末等
に好適に接続可能であり(セキュリティカメラとの送受
信によるSS通信装置)、情報送信側対情報受信側にお
いて多対1(1対1含む)の情報配信を行うSS通信装
置を容易に提供することができる。また、室内TV等の
無線情報配信として室内ユーザの有するIDコード信号
に対応した秘匿性を有する無線情報配信を情報送信側対
情報受信側において1対多(1対1含む)の形態として
通信させてもよい。
【0054】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。つまり、上記実施例においては、SS通
信装置は送信側と受信側が一体として構築されたが、こ
れを送信側と受信側を別々に送信SS通信装置と受信S
S通信装置として構築する(アンテナはSS通信装置の
送信側と受信側とで別々に有する)ことも可能である。
送信SS通信装置と受信SS通信装置として構築した場
合は、上述した室内TVの無線情報配信による情報送信
側対情報受信側において1対多(1対1含む)の情報配
信を行う通信装置や、プロジェクション装置(プロジェ
クタ)に対する情報発信側とスクリーン間との通信装置
等を容易に提供することができる。また、これらの送信
SS通信装置と受信SS通信装置を上述した実施例にお
けるSS通信装置(図1参照)と組み合わせて(例え
ば、送信側には図1のSS通信装置を複数台設置し、受
信側には図1のSS通信装置を1台と前記受信SS通信
装置を複数台設置等)、情報送信側対情報受信側におい
て多対多の情報通信を行うシステムを構築できる。さら
に、上記実施例におけるSS通信装置または前記送信S
S通信装置によるデータ通信用信号を用いて、TV、エ
アコン等の各種家電製品の無線制御を行うことも可能で
ある。
【0055】[弾性表面波コンボルバの実施例]次に、
上記説明した弾性表面波(SAW)コンボルバの一例と
して、マルチトラック構造を有するSAWコンボルバデ
バイスの要部概略図を図2に示す。
【0056】同図において、111は受信信号が入力さ
れる第1の弾性表面波変換器、112は参照信号が入力
される第2の弾性表面波変換器である。第1の弾性表面
波変換器111は正電極113および負電極117を有
する第1のすだれ状電極(IDT)、並びに、正電極1
14および負電極117を有する第3のすだれ状電極で
構成される。つまり第1のすだれ状電極と第3のすだれ
状電極との並列構造を有している。第2の弾性表面波変
換器112も第1の弾性表面波変換器111に対応し
て、正電極115および負電極118(第2のすだれ状
電極)、並びに、正電極116および負電極118(第
4のすだれ状電極)の並列構造で構成される。
【0057】121は第1のすだれ状電極と第2のすだ
れ状電極に対応する出力電極(遅延線)であり、複数個
の出力電極片121a,121b,121cで構成され
る。第1および第2のすだれ状電極と出力電極121と
により第1のトラックが構成される。122は第3のす
だれ状電極と第4のすだれ状電極に対応する出力電極
(遅延線)であり、複数個の出力電極片122a,12
2b,122cで構成される。第3および第4のすだれ
状電極と出力電極122とにより第2のトラックが構成
される。つまり図2のSAWコンボルバは、第1および
第2のトラックからなるマルチトラック構造を有する。
【0058】123は第1トラックの出力電極121の
複数の出力電極片を組み合わせるために各出力電極片を
カスケード接続するカスケード接続回路であり、出力端
子outA,outBおよび外部SW137を有してい
る。カスケード接続回路123は、好適な出力電極片の
長さを組み合わせて第1トラックの出力電極を構成し、
コンボリューション出力信号を各出力端子から取り出
す。124は第2トラックの出力電極124の複数の出
力電極片を組み合わせるために各出力電極片をカスケー
ド接続するカスケード接続回路であり、出力端子out
A’,outB’および外部SW137を有している。
カスケード接続回路123は、好適な出力電極片の長さ
を組み合わせて第1トラックの出力電極を構成し、コン
ボリューション出力信号を各出力端子から取り出す。
【0059】図2において、カスケード接続回路123
は出力電極片121aと出力電極片121cを接続し、
カスケード接続回路124は出力電極片122aと出力
電極片122cを接続しており、第1トラック側は出力
端子outBから遅延線長2Lを、第2トラック側は出
力端子outA’から遅延線長2Lを選択する。また、
外部SWコントロール回路125は、第1トラックと第
2トラックの各出力電極121,122を同時にON/
OFFする手段である。119,140は第1の弾性表
面波変換器111(第1および第3のすだれ状電極11
3,114,117の並列構造)、第2の弾性表面波変
換器112(第2および第4のすだれ状電極115,1
16,118の並列構造)と出力電極121,122の
間のシールド電極である。
【0060】131,135はバンドパスフィルタ(B
PF)、132は直交PN(擬似雑音)発振器(OS
C)、133はPLL周波数シンセサイザ、134,1
36は二重平衡変調器(DBM)をそれぞれ示し、それ
ぞれ外部回路を構成する。外部回路はSS参照信号を発
生させるための回路である。
【0061】第1の弾性表面波変換器111は、受信信
号を入力する端子を2端子(図中ではIN1およびIN
3)有する(並列構造)。各端子はそれぞれすだれ状電
極の正電極側113および114に配置され、負電極1
17は共通である。この第1の弾性表面波変換器111
に対応して、第2の弾性表面波変換器112は、参照信
号の入力端子を2端子(IN2およびIN4)有してい
る。第1および第2の弾性表面波変換器111,112
は、それぞれ一方向性または両方向性チャープ型IDT
を、負電極を共通として並列構造にて作成したものであ
る。これらの一方向性または両方向性の広帯域チャープ
型IDTは、特開平7−212184号および特開平6
−260881号等を用いることができる。言い替えれ
ば、第1および第2の弾性表面波変換器111,112
は、特開平7−212184号および特開平6−260
881号等のIDTを負電極を共通としてそれぞれ並列
に構築したものである。これらのチャープ型IDTは、
コンボリューション効率が高く、広帯域特性を有し、低
挿入損失かつ周波数特性がフラットでリップルが少ない
という特徴を有する。
【0062】図2において、出力電極121,122も
第1および第2の弾性表面波変換器111,112の並
列構造に対応して、第1トラック側に出力電極121、
第2トラック側に出力電極122が配置され、それぞれ
受信信号と外部回路からの参照信号との相関をとって出
力電極121,122からコンボリューション出力を電
気信号として取り出す。ここで、出力電極121,12
2の長さは受信するデータ伝送速度信号に対応するた
め、分割された複数個の出力電極片で構成され、カスケ
ード接続回路123,124および外部SWコントロー
ル回路125により各種のSS変復調方式に対応する構
成(各出力電極片の長さを組み合わせて出力電極長を構
成)をマルチトラックで対応することにより、広帯域可
変遅延線型の相関器となるSAWコンボルバを提供す
る。
【0063】出力電極121,122の出力電極片1個
の長さ(ゲート電極)は、図中では第1トラックがL、
第2トラックもLとなり(出力電極片1個の長さはトラ
ック単位で異なる長さ、例えば第1トラックがL、第2
トラックが2L等で構成することも可能であり、すべて
異なる長さで構成することも可能)、この出力電極片の
一部または全部(1個または2個以上)をカスケード接
続回路123,124および外部SWコントロール回路
125により組み合わせてDPSKの復調方式である遅
延検波にも対応する。例えば、DPSKの復調方式(遅
延検波を採用)についての出力電極の活用方法は、高速
データ1ビット(PN1周期)に相当する箇所が、第1
トラックの出力電極121の中央部の長さLの出力電極
片121bと、データ1ビット遅延した第2トラックの
出力電極122の中央部を除く残り2つの出力電極片1
21a,121cの長さ2Lを用いてエンベローブ検波
を行う。その際に、出力端子outAおよびoutA’
を外部のDBMのLo.RF各ポート(不図示)に入力
し、IFポートからデータH,Lに対応して位相が18
0°異なるコンボリューション信号のエンベローブ検波
波形を出力する。また、低速データ1ビット(PN1周
期)の時は、第1トラックをトータル3L、第2トラッ
クをトータル3Lに組み合わせて高速データ同様、デー
タH,Lに対応してコンボリューション信号のエンベロ
ーブ検波を行う。
【0064】出力電極121,122を分割する理由
は、出力効率をアップさせるためであり、出力電極12
1,122のインピーダンスマッチングをとりやすい最
適な分割比を考えて設計される。ここで、出力電極12
1,122の分割数は、図2においては第1トラックお
よび第2トラックにて同一数(トラック単位で異なる分
割数で構成することも可能)である。また、この分割数
は、図2においては第1および第2トラックで3個であ
るが、2個若しくは3個以上で構成することも可能であ
る(複数個で構成可能)。その場合は、外部SWコント
ロール回路方式も異なってくる。基本的には少ないSW
数で構成することが好適である。この分割数をカスケー
ド接続することにより、長い出力電極を利用してSS方
式による高分解能測距用相関器等に応用できる。また、
ゲート電極は図2に示すように、第1トラックおよび第
2トラック共にすべて同じ長さ(比率)に設定して本デ
バイスが構成される。図中の左右IDTおよび各トラッ
ク毎に出力電極121,122の右端および左端にそれ
ぞれ示す点線は、出力電極片が複数個であることを示し
ている。
【0065】また、本実施例のSAWコンボルバのマル
チトラック構造により、M−ary/DS−方式および
並列組み合わせDS−方式等のデバイスとしても対応可
能であり、Wideband−CDMA(米国の標準通
信方式IS−665として1995年に制定)等にも対
応可能である。第1および第2の弾性表面波変換器11
1,112並びに出力端子outA’の下部にそれぞれ
示す矢印は、本弾性表面波コンボルバを縦にならべて各
種の通信方式に対応させる旨を示している。さらに、本
実施例のSAWコンボルバは、各出力電極片をカスケー
ド接続回路にて出力電極(遅延線)の長さを可変できる
ので、広範囲に対応できる超高速・広帯域同期用相関器
デバイスである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏することができる。 (1)IDコード(PNロングコード)信号の選択によ
り多数のCH(通信路)を設定できる。また、IDコー
ド信号による送受信により、情報送信側対情報受信側に
おいて多対1(1対1含む)の通信が可能である。さら
に、高速・広帯域同期相関用デバイスであるSAWコン
ボルバを備えることにより、PNロングコードの高速同
期相関(高速PNチップレート等)による復調が行える
ため、高セキュリティ化が図られた信号の送受信を行う
ことも可能である。 (2)情報信号として少なくとも映像信号、音声信号お
よびデータ通信用信号のいずれか1つ以上を送信手段お
よび受信手段によりそれぞれ送受信することによる単独
のアナログ通信および/またはデジタル通信が可能とな
る。 (3)映像信号および/または音声信号がアナログ変調
回路(一部デジタル変調回路)により、またデータ通信
用信号がデジタル変調回路により変調信号として送信さ
れるため、アナログ回路およびデジタル回路の長所を最
大限にうまく活用した回路構成となり、回路構成がシン
プル小型軽量(単純化・軽負荷化)、省電力、低コスト
化が可能となる。また、映像信号および/または音声信
号はアナログ変調(FM)により送信されるため、伝送
帯域を狭く、飛距離を伸ばすことができる。 (4)情報信号として入力される信号がデジタル信号の
場合は、送信側インタフェースによりアナログ信号へ好
適に変換できるため、入力信号の形態を問わない。ま
た、送信側インタフェースはカメラ、TV、コンピュー
タ等の各種情報端末や各種の情報信号出力部に接続可能
であるため、容易に無線情報通信環境を提供することが
できる。 (5)受信された映像信号および/または音声信号がア
ナログ復調回路(一部デジタル復調回路)により、また
データ通信用信号がデジタル復調回路により復調信号と
して復調されるため、アナログ回路およびデジタル回路
の長所を最大限にうまく活用した回路構成となり、回路
構成がシンプル小型軽量(単純化・軽負荷化)、省電
力、低コスト化が可能となる。特に、SAWコンボルバ
によりIDコード信号の多CH化と共にデータ通信用信
号がスペクトラム逆拡散(復調)が行われるので、装置
リソースの効率化も図れる。 (6)情報信号として出力される信号がデジタル信号の
場合は、受信側インタフェースによりデジタル信号へ好
適に変換できるため、出力信号の形態を問わない。ま
た、受信側インタフェースはカメラ、TV、コンピュー
タ等の各種情報端末に接続可能であるため、容易に無線
情報通信環境を提供することができる。 (7)SAWコンボルバ等により所定のIDコード信号
として判断されたIDコード信号と対応する情報信号か
ら映像信号、音声信号およびデータ通信用信号を高速か
つ容易に分離できる。また、DSP、CPU、記憶回路
等の採用により、各種信号を送信する単数または複数台
のSS通信装置に対して、送信する情報信号(映像信
号、音声信号、データ通信用信号)の種類、送信する情
報信号の送信時間、該各SS通信装置間の送信する情報
信号の切り替えタイミング等を設定制御することによ
り、高速順次映像・音声・データ通信が可能となる。 (8)通信スタート時はSS方式にてセキュリティ通信
を行い指定のCHを設定することが可能である。また、
IDコード信号および/またはデータ通信用信号、受信
コントロール信号の制御により、順次CH切り替えも可
能である。 (9)変調された映像信号および/または音声信号とI
Dコード信号および/またはデータ通信用信号とを切り
替える1,2CH切替SWと、SS通信装置から信号を
送信する場合と受信する場合とで切り替える送受切替S
Wと、該各SWを送受切替・1,2CHコントロール信
号によりそれぞれ制御することにより、少ない装置リソ
ースでダイナミックに無線信号の送受信を行うことがで
きる。
【0067】上記効果の他に、さらに本発明において
は、マルチパス(フェージング等)に対してはGHz帯
を採用することにより小型誘電体アンテナにて容易にタ
イバーシチを構築できるし、見掛け上アンテナレスも可
能かつ多重伝送(CDMA等)もできる。
【0068】以上のような効果から、広帯域移動アクセ
スシステム(MMAC)通信にも最適なSS通信装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るSS通信装置の装置
概要を示す回路ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るマルチトラック構造
によるSAWコンボルバデバイスを示す要部概略図であ
る。
【図3】 従来例に係るMMACにおけるチャネル配置
図である。
【符号の説明】
4,5,6,7:SW、8,9:RF−SW、10:ア
ンテナ、11:映像(アナログ)信号入力部、12:映
像(デジタル)信号入力部、13:音声(アナログ)信
号入力部、14:音声(デジタル)信号入力部、15:
データ通信用信号入力部、16:送受切替・1,2CH
コントロール信号入力部、21,66:D/A変換器、
22,24:プリエンファシス回路、23:周波数拡散
器、25,54,64:A/D変換器、26:位相変調
器、27:混合器、28:FM器、29:CSK変調
器、30,57:OSC、31,58:DBM、32:
電力増幅器、51:フロントエンド回路、52:IF回
路、53:1,2CH分離器、55:エンベローブ検波
器、56:PN発生器、59:SAWコンボルバ、6
0:FM復調器、61:映像・音声分離器、62:周波
数逆拡散、63,67:ディエンファシス回路、65:
位相復調器、71:映像(アナログ)信号出力部、7
2:映像(デジタル)信号出力部、73:音声(アナロ
グ)信号出力部、74:音声(デジタル)信号出力部、
75:データ通信用信号出力部、76:受信コントロー
ル信号入力部、111:第1の弾性表面波変換器、11
2:第2の弾性表面波変換器、113,115:第1ト
ラックの正電極、114,116:第2トラックの正電
極、117:第1トラックの負電極、118:第2トラ
ックの負電極、119,140:シールド電極、12
1:第1トラックの出力電極(遅延線)、121a,
b,c:第1トラックの出力電極片、122:第2トラ
ックの出力電極(遅延線)、122a,b,c:第2ト
ラックの出力電極片、123:第1トラックのカスケー
ド接続装置、124:第2トラックのカスケード接続装
置、125:外部SWコントロール回路、131,13
5:バンドパスフィルタ(BPF)、132:直交PN
(擬似雑音)発振器(OSC)、133:PLL周波数
シンセサイザ、134,136:二重平衡変調器(DB
M)、137:外部SW。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波コンボルバと、 所定のIDコード信号についてスペクトラム拡散を行い
    所定の搬送周波数にて送信する手段と、 受信した信号と所定の受信コントロール信号による参照
    信号とを前記弾性表面波コンボルバに入力してスペクト
    ラム逆拡散を行い、復号されたIDコード信号が前記所
    定のIDコード信号か否かを判断する判断手段とを有す
    ることを特徴とするSS通信装置。
  2. 【請求項2】 前記SS通信装置は、情報信号として少
    なくとも映像信号、音声信号およびデータ通信用信号の
    いずれか1つ以上を変調して送信する送信手段と、変調
    された少なくとも該映像信号、該音声信号および該デー
    タ通信用信号のいずれか1つ以上を受信して復調する復
    調手段とをさらに有することを特徴とする請求項1に記
    載のSS通信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信手段においては、前記映像信号
    は周波数拡散器により変調され、前記音声信号は位相変
    調器により変調され、さらに変調された該映像信号およ
    び/または該音声信号は周波数変調器により周波数変調
    され、 前記データ通信用信号は擬似雑音符号発生器によりスペ
    クトラム拡散され、前記IDコード信号にミキシングさ
    れるものであることを特徴とする請求項2に記載のSS
    通信装置。
  4. 【請求項4】 前記SS通信装置は、少なくとも前記映
    像信号、前記音声信号および前記データ通信用信号を入
    力できる送信側インタフェースを有し、該送信側インタ
    フェースは入力される該映像信号および該音声信号をア
    ナログ信号に変換する手段を有することを特徴とする請
    求項2または3に記載のSS通信装置。
  5. 【請求項5】 前記復調手段においては、変調された前
    記映像信号および/または前記音声信号はFM復調器に
    より復調され、該FM復調器により復調された該映像信
    号は周波数逆拡散器によりさらに復調され、該FM復調
    器により復調された該音声信号は位相復調器によりさら
    に復調され、 スペクトラム拡散された前記データ通信用信号は前記弾
    性表面波コンボルバによりスペクトラム逆拡散が行われ
    るものであることを特徴とする請求項2に記載のSS通
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記SS通信装置は、少なくとも前記映
    像信号、前記音声信号および前記データ通信用信号を出
    力できる受信側インタフェースを有し、該受信側インタ
    フェースは出力される該映像信号および該音声信号をデ
    ジタル信号に変換する手段を有することを特徴とする請
    求項2または5に記載のSS通信装置。
  7. 【請求項7】 前記SS通信装置は、前記判断手段によ
    り前記所定のIDコード信号として判断された該IDコ
    ード信号について、対応する情報信号から映像信号、音
    声信号およびデータ通信用信号を分離する手段を有し、 該情報信号および/または該IDコード信号を送信する
    送信側の単数または複数台の該SS通信装置に対して、
    少なくとも送信する該情報信号、該情報信号の送信時間
    および該各SS通信装置間の送信する情報信号の切り替
    えタイミングのいずれか1つ以上を制御する手段を有す
    ることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のS
    S通信装置。
  8. 【請求項8】 前記SS通信装置は、該SS通信装置か
    ら送信する前記IDコード信号および/または前記デー
    タ通信用信号を所定の送信信号とするために該SS通信
    装置へ入力する入力信号を制御する手段と、 前記受信コントロール信号として該SS通信装置に入力
    する所定の入力信号を制御する手段とを有することを特
    徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のSS通信装
    置。
  9. 【請求項9】 前記SS通信装置は、該SS通信装置か
    ら信号を送信する場合と信号を受信する場合とを切り替
    える送受切替スイッチと、送信時に変調された前記映像
    信号および/または前記音声信号とスペクトラム拡散さ
    れた前記IDコード信号および/または前記データ通信
    用信号とのいずれを送信するかを切り替える1,2CH
    切替スイッチとを有し、該各スイッチを送受切替・1,
    2CHコントロール信号によりそれぞれ制御する手段を
    さらに有することを特徴とする請求項2〜8のいずれか
    に記載のSS通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または5に記載のSS通信装
    置における前記弾性表面波コンボルバは、第1および第
    2の弾性表面波変換器と、前記第1の弾性表面波変換器
    と前記第2の弾性表面波変換器の間に配置された出力電
    極とを備え、前記第1および第2の弾性表面波変換器お
    よび前記出力電極が1組を1トラックとして複数の組か
    らなるマルチトラック構造を有し、前記出力電極はそれ
    ぞれ複数個の出力電極片に分割されたものであることを
    特徴とする弾性表面波コンボルバ。
  11. 【請求項11】 前記弾性表面波コンボルバの前記出力
    電極片の数は、全組とも同数であり、かつ前記出力電極
    片の長さはすべて等しいことを特徴とする請求項10に
    記載の弾性表面波コンボルバ。
  12. 【請求項12】 前記弾性表面波コンボルバは、前記各
    組ごとに前記複数個の出力電極片の一部または全部を組
    み合わせる手段をさらに有することを特徴とする請求項
    10または11に記載の弾性表面波コンボルバ。
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