JP2002314287A - 電磁シールドコンクリート及びコンクリートパネル - Google Patents

電磁シールドコンクリート及びコンクリートパネル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄筋に腐食を生じさせ難い電磁シールドコンク
リートを提供する。 【解決手段】セメントに磁性粒体とヘマタイト(Fe
2O3)粒体とを混練し、四電極法によるコンクリート抵
抗率を20kΩ・cm以上とする。好ましくは磁性粒体の主
成分をマグネタイト(Fe3O4、三四酸化鉄)とする。更
に好ましくは、マグネタイトに対するヘマタイトの比率
を100〜500重量%とする。マグネタイト粒体及びヘマタ
イト粒体として、マグネタイト及びヘマタイトを含む鉄
鉱石粒体、砂鉄及び/又は製鉄所ダストを用いることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は電磁シールドコンク
リート及びコンクリートパネルに関し、とくにコンクリ
ート中に配設する鉄筋が劣化し難い電磁シールドコンク
リート及びコンクリートパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】情報化の進展に伴い、オフィスビル等に
おいて電波通信の利用が進み、また無線LANシステム(L
ocal Area Network System)や屋内PHS(Personal Hand
y Phone System)等の普及に応じて、コンピュータや精
密機器の障害防止、機密保持・盗聴防止等のセキュリテ
ィ、混信の防止、電波の効率的利用等の面から、建造物
の電磁シールドに対する要求が高まっている。
【0003】従来の建造物の電磁シールドは、金属箔や
金網等の導電性の電磁シールド部材により建造物又はそ
の中の電磁シールド空間の床、天井、側壁等の全壁面を
被覆する方法によることが多い。電磁シールド部材とし
ては、電解銅箔や銀メッキによる不織布、亜鉛メッキの
鋼板や金網、デッキプレートなどの建築構造材料や、カ
ーボン繊維等を混入した無機材料等が用いられる。但
し、電磁シールド部材で全壁面を被覆する方法は、部材
の継目等から電波が漏洩し易いので、部材を隙間なく敷
設するための施工に非常に手間を要する問題点がある。
とくに狭い隙間から漏洩し易い高周波数帯(例えばGHz
帯)の電波のシールド施工には手間がかかっていた。
【0004】電磁シールド部材で全壁面を被覆する方法
に対し、電磁波損失材料を混練した電磁シールドコンク
リート(以下、単にシールドコンクリートということが
ある。)を用い、建造物又は電磁シールド空間の壁や床
自体に電磁シールド性能を持たせる方法が提案されてい
る。壁や床自体に電磁シールド性能を持たせることがで
きれば、導電性部材の敷設の手間を省くことができ、シ
ールド施工の簡易化・省力化が図れる。
【0005】シールドコンクリートの一例は、例えば特
開平11-012014号公報が開示するように、セメント5〜4
0重量%と砂鉄60〜95重量%とを必須成分とし、JIS K 6
911(体積・表面抵抗率試験方法)による体積抵抗値が1
09Ω・cm以下のセメント硬化物を与えるセメント組成物
である。このシールドコンクリートは、60〜95重量%と
いう多量の砂鉄を入れてコンクリートの導電率を高める
(抵抗率を低くする)ことにより、前記導電性の電磁シ
ールド部材による被覆と同様の原理によって建造物内空
間の電磁シールドを実現しようとするものである。
【0006】また、鋼系材料や炭素系材料の混入により
導電率を高めたシールドコンクリートも提案されてい
る。例えば特開平5-222785号公報は、図10に示すよう
に、壁部11内に設けた電磁遮蔽部材12と、床部13に形成
した炭素繊維等を混入した導電性コンクリート14と、導
電性コンクリート14内に配設した金属メッシュ15とを備
え、導電性コンクリート14を介して壁部11の電磁遮蔽部
材12と床部13の金属メッシュ15とを電気的に接続する電
磁遮蔽床を開示する。
【0007】他のシールドコンクリートの一例として、
例えば特開昭53-025898号公報は、製鉄プロセスに於い
て高炉より発生するフェライト、マグネタイト、セメン
タイト等を主成分とする磁性ダストをセメント等のボー
ド材料に配合した電磁波吸収体を開示する。このシール
ドコンクリートは、電波吸収特性があるフェライト等の
磁性体の混練によりコンクリートに電磁波吸収特性を持
たせたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の導電性
コンクリートは、実際の建造物に適用した場合に、コン
クリート中に配設した鉄筋等に腐食を生じさせ易く、建
造物の強度劣化を招く危険性がある。鉄筋腐食のメカニ
ズムは、反応式(1)で表すように、コンクリート中の酸
素と水とが鉄筋と反応して錆の原因になる水酸化第一鉄
Fe(OH)2が生成されることによると考えられている。式
(1)は反応式(2)及び(3)で構成され、式(2)及び(3)から
電子の移動を伴うことが分かる。コンクリート中に電子
を流れ易くする物質が混入していると式(1)の反応が促
進され、コンクリート中の鉄筋の腐食が進行する。例え
ば、大地を流れる迷走電流等が建造物の基礎部分から導
電性コンクリートに流入すると、該コンクリートと鉄筋
との間に電流が流れて鉄筋の腐食が進行する。コンクリ
ート中の鉄筋が腐食すると、腐食生成物の膨張により被
りコンクリートがひび割れや剥離(コンクリートの浮
き)を起こし、建造物の強度劣化に繋がる。
【0009】
【化1】 Fe+1/2・02+H20→Fe(OH)2 ……………………………………(1) Fe-→Fe2++2e- …………………………………………………(2) 1/2・02+H20+2e-→20H- ………………………………………(3)
【0010】上述した磁性ダストを混練したシールドコ
ンクリートも、磁性ダストに含まれるマグネタイト(Fe
3O4)が導電性(4×10-3Ω・cm)であるため、やはり
コンクリート中の鉄筋腐食のおそれがある。このように
従来のシールドコンクリートでは鉄筋腐食の問題が実用
化上の障害となっており、実用化のためには鉄筋腐食の
問題の解決が求められている。
【0011】そこで本発明の目的は、鉄筋の腐食を生じ
させ難い電磁シールドコンクリートを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】コンクリートの鉄筋腐食
に対する影響度(以下、腐食性という。)は、コンクリ
ートの抵抗率(比抵抗)から把握することができる(防
錆管理(1998-5)、p14-18、除村ほか、「コンクリート
構造物の鉄筋腐食診断システム」)。コンクリートの抵
抗率は、単位長さ・単位面積当たりの抵抗値ρ(=R・
S/L)として定義することができ、鉄筋を取り巻く環
境の腐食性を示す。通常、コンクリートの抵抗率は図9
に示す四電極法(Wenner法)により求められる。四電極
法とは、コンクリート21の表面に4本の電極C1、C2
P1、P2を一直線上に等間隔aで設置し(Wenner配置)、
外側の電極C1、C2の間に電流Iを流した時の内側の電極
P1、P2の間の電圧差Vを測定し、式(4)から抵抗率ρ
を求める方法である。但し、式(4)ではコンクリート
全体の抵抗率ρが一定であると仮定した。図中の符号24
は式(4)に基づく抵抗率測定器を示す。
【0013】
【数1】 ρ=2πa・V/I=2πa・R ……………………………(4)
【0014】一般に、コンクリートの抵抗率が低い場合
は腐食性が大きく、抵抗率が大きい場合は腐食性が小さ
い。従来の塩分による鉄筋腐食の調査等から、コンクリ
ートの腐食性と抵抗率との間には表1に示す関係がある
ことが知られている(前記文献参照)。表1によれば、
抵抗率が5kΩ・cm未満の場合は腐食性が非常に大き
く、20kΩ・cm以上であれば腐食性は非常に小さい。更
に、実際のコンクリート中の鉄筋腐食の目視観察結果と
抵抗率との比較から、抵抗率が30kΩ・cm以上であれば
鉄筋の腐食が全く認められないか又は腐食の程度が小さ
いことが報告されている(前記文献参照)。
【0015】
【表1】
【0016】本発明者は、普通ポルトランドセメントと
砂とを混練した普通のコンクリート(以下、普通コンク
リートという。)のパネル、炭素繊維を2重量%混入し
た導電性コンクリートのパネル、鋼繊維を3.4重量%及
び6.4重量%混入した導電性コンクリートのパネルをそ
れぞれ試作し、各々の抵抗率を四電極法により計測する
実験を行った。実験結果を表2に示す。表2から、普通
コンクリートのコンクリート抵抗率は57kΩ・cmであ
り、腐食性は非常に小さいのに対し、炭素繊維や鋼繊維
を混入した導電性コンクリートのコンクリート抵抗率は
5kΩ・cm未満であり、腐食性は非常に大きいことが確
認できた。本発明者は、表1において腐食性が非常に小
さいとされた20kΩ・cm以上の抵抗率、好ましくは普通
コンクリートと同程度の抵抗率を与える電磁シールドコ
ンクリートの研究開発の結果、本発明の完成に至ったも
のである。
【0017】
【表2】
【0018】本発明の電磁シールドコンクリートは、セ
メントに磁性粒体とヘマタイト(Fe 2O3)粒体とを混練
し、四電極法によるコンクリート抵抗率を20kΩ・cm以
上としてなるものである。好ましくは、磁性粒体とヘマ
タイト粒体との混練によりコンクリート抵抗率を30kΩ
・cm以上とする。
【0019】
【発明の実施の形態】磁性粒体は、電波吸収特性がある
各種の金属磁性粒体及び/又は金属酸化物磁性粒体とす
ることができる。好ましくは磁性粒体の主成分をマグネ
タイト(Fe3O 4、三四酸化鉄)とする。後述するよう
に、マグネタイトは鉄鉱石、砂鉄、製鉄所ダスト中に含
まれており、経済的に且つ安定的に入手できる。製鉄所
ダストとは、高炉その他の製鉄所の作業施設から発生す
る煤塵、粉塵を乾式又は湿式集塵機にて捕集した環境集
塵ダストであり、製鉄所の副産物として大量に排出され
るのでシールドコストの低減が図れる。但し、磁性粒体
はマグネタイトに限定されず、各種のフェライト又はフ
ェライトとマグネタイトとの混合粒体等を用いることが
でき、例えば上述した製鉄プロセスで発生するフェライ
ト、マグネタイト、セメンタイト等の混合磁性ダストを
磁性粒体として用いてもよい。
【0020】本発明は、磁性粒体と共にヘマタイト(Fe
2O3、酸化第二鉄)をコンクリート中に混練する。本発
明者は、導電性の磁性粒体を用いた場合であっても、磁
性粒体と共にヘマタイトを混練することによりコンクリ
ート抵抗率を20kΩ・cm以上となし得ることを実験的に
見出した。即ち、ヘマタイトは絶縁性であり、それのみ
を混練したコンクリートはシールド性能をほとんど有し
ていないが、磁性粒体と共に混練した場合は磁性粒体に
よるコンクリートの抵抗率の低下を抑える働きがある。
磁性粒体に対するヘマタイト粒体の比率は、所要の電磁
シールド性能及びコンクリート抵抗率が得られる範囲内
において任意に選択可能であるが、磁性粉体としてマグ
ネタイトを用いる場合は、マグネタイトに対するヘマタ
イトの比率を100〜500重量%とすることが好ましい。10
0重量%未満の場合は、マグネタイトの導電性によりコ
ンクリート抵抗率が20kΩ・cm未満となるおそれがあ
る。またヘマタイトの比率を余り大きくすると、シール
ド性能を担うマグネタイトの相対的割合が小さくなり、
所要の電磁シールド性能が得られないおそれがある。
【0021】
【表3】
【0022】磁性粒体及びヘマタイト粒体として、表3
に示すように、マグネタイト及びヘマタイトを含み且つ
マグネタイトに対するヘマタイトの比率が150〜300重量
%程度の鉄鉱石の粒体、砂鉄及び/又は製鉄所ダストを
用いることができる。同表の製鉄所ダストのようにマグ
ネタイト及びヘマタイト以外の混合物(この場合は純
鉄)を含む場合であっても、混合物の量がコンクリート
の抵抗率やシールド性能に与える影響が無視できる程度
であれば、とくに問題はない。
【0023】セメントに対する磁性粒体及びヘマタイト
粒体の混練割合は、所要のコンクリート抵抗率及び電磁
シールド性能が得られる範囲内において任意に選択可能
であるが、磁性粉体としてマグネタイトを用いる場合
は、50〜500重量%とすることが望ましい。50重量%未
満では所要の電磁シールド性能が得られないおそれがあ
り、500重量%より大きくするとコンクリート抵抗率が2
0kΩ・cmより小さくなるおそれがある。但し、電磁シ
ールド性能及びコンクリート抵抗率は、セメントに対す
る磁性粒体及びヘマタイト粒体の混練割合によって変化
するだけでなく、磁性粒体とヘマタイト粒体との比率に
よっても変化し得る。なお、磁性粒体及びヘマタイト粒
体を細骨材程度の粒径とし、細骨材として利用すること
ができる。必要に応じて、セメントに対し柔軟性向上に
足る量の通常のコンクリート細骨材(例えば砂等)等を
混練してもよい。
【0024】本発明の電磁シールドコンクリートのシー
ルド性能を確認するため、表3に示すロメラル鉱石の粒
体を使用し、その鉱石粒体を表4に示すように16.2、2
5.2、及び33.5重量%(セメントに対して108、176、及
び243重量%)の割合で混練した3種類の電磁シールド
コンクリートA〜Cを調製した。各コンクリートで厚さ
d=5cmの試験パネル体(以下、パネルA〜Cというこ
とがある。)を試作し、パネルA〜Cにより各電磁シー
ルドコンクリートA〜Cのシールド性能を計測した。な
お、本実験で用いたロメラル鉱石粒体の粒径は数10μm
〜数百μmであり、通常のコンクリート細骨材の粒径に
比べて細かいものであったため、高性能AE減衰剤をセ
メントに対して2〜3重量%程度添加することによりコ
ンクリートスランプ値を適当な値とした。
【0025】先ず、各パネルA〜Cのコンクリート抵抗
率を四端子法で計測した。計測結果を表5に示す。表5
は、鉄鉱石粒体を16.2〜33.5重量%(セメントに対し10
8〜243重量%)の割合で混練したコンクリートの抵抗率
が何れも40kΩ・cm以上であることを示す。また本発明
者は、更なる実験により、ロメラル鉱石の混練量が増え
るとコンクリート抵抗率は小さくなる傾向があり、ロメ
ラル鉱石を80重量%(セメントに対し540重量%)混練
するとコンクリート抵抗率が1kΩ・cm程度にまで小さ
くなることを確認した。
【0026】
【表4】
【表5】
【0027】シールド性能の測定装置として、図3に示
すように、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)34
と電波発信器35及び受信器(ホーンアンテナ)36とを用
いた。発信器35及び受信器36を隔壁32で仕切られたシー
ルドルーム31a、31bにそれぞれ隔壁32の所定位置と対向
させて配置し、その隔壁32の所定位置に設けた試験用開
口部33に試験パネル体30を嵌め込み、試験パネル体30と
隔壁32との間を電波が漏れないように密着させて固定し
た。シールドルーム31a、31bの内面と隔壁32の両面とを
電波吸収部材で被覆することにより、外部からの進入電
波やシールドルーム内面での反射電波が受信器36で受信
されるのを防止した。
【0028】電波周波数として1〜5GHz帯域を使用
し、発信器35から試験パネル体30の面に対して垂直とな
るように電波を送出し、試験パネル体30を透過した電波
を受信器36で受信し、アナライザー34で透過電波の振幅
を測定した。また隔壁32の開口部33から試験パネル体30
を取り外し、開口部33の空隙を介して受信した電波の振
幅を測定し、パネル30の透過電波の振幅との比(透過係
数T)から試験パネル体30のシールド性能(電磁波減衰
量)を求めた。なおシールド性能と透過係数Tとの関係
は下記(5)式で表される。この実験結果を図1に示す。
【0029】
【数2】 シールド性能=-20・log(透過係数T)…………………………(5)
【0030】図1から分かるように、電磁シールドコン
クリートA、B及びCは周波数が高くなるほどシールド
性能が大きくなる。また、ロメラル鉱石の混練量が増え
るほどシールド性能が大きくなる傾向がある。この傾向
は、コンクリート中のマグネタイトの混練量が増大した
ことによると考えられる。要するに、ロメラル鉱石の混
練量を増やすとコンクリート抵抗率は減少するが、シー
ルド性能は増大する。従って、コンクリート抵抗率を20
kΩ・cm以上とする範囲内において、シールド対象周波
数の電波に対して所要のシールド性能を与えるように、
セメントに対するロメラル鉱石の混練量を定めることが
できる。
【0031】また本発明者は、表3に示す砂鉄や製鉄所
ダストについても、セメントに対する混練量が増加する
とコンクリート抵抗率は減少し、シールド性能が増大す
ることを実験的に確認した。すなわち、マグネタイトに
対するヘマタイトの比率がロメラル鉱石と異なる場合で
あっても、20kΩ・cm以上のコンクリート抵抗率と所要
のシールド性能とを与えるように、セメントに対するマ
グネタイト及びヘマタイトの混練量を定めることができ
る。なお、抵抗率が20kΩ・cmより小さくなるため混練
量を増やせず、所要のシールド性能が得られない場合
は、後述するように多孔質骨材の混練やコンクリート厚
の調整によって電磁シールドコンクリートのシールド性
能を高めることができる。
【0032】本発明の電磁シールドコンクリートは、抵
抗率を20kΩ・cm以上とするので腐食性が非常に小さ
く、コンクリート中に配設した鉄筋が腐食し難い。鉄筋
建造物の壁やスラブに使用した場合でも、鉄筋腐食によ
り強度劣化を招くおそれが小さい。磁性材料及びヘマタ
イトの混練量の調節により、更に腐食性が小さい30Ω・
cm以上の抵抗率、好ましくは普通コンクリートと同程度
の抵抗率とすることも容易に可能である。しかもGHz帯
電波に対するシールド性能が大きいので、実用的な電磁
シールドコンクリートといえる。
【0033】こうして本発明の目的である「鉄筋の腐食
を生じさせ難い電磁シールドコンクリート」の提供が達
成できる。
【0034】
【実施例】磁性粒体及びヘマタイトを混練した電磁シー
ルドコンクリートは、一般に普通コンクリートより比重
が大きくなる。例えば、普通コンクリートの比重が2.20
であるのに対し、鉄鉱石粒体を25.2重量%の割合で混練
した電磁シールドコンクリートB(表4参照)の比重は
2.60程度となる。本発明では電磁シールドコンクリート
の軽量化を図るため、粗骨材を多孔質骨材とすることが
好ましい。多孔質骨材としては、内部がポーラス状の人
工軽量骨材、例えば岩石を高温加熱処理したバーミキュ
ライト、パーライト、ロックウール、メサライト(日本
メサライト株式会社製)等を用いることができる。
【0035】本発明者は、粗骨材として内部がポーラス
状の人工軽量骨材を用いた電磁シールドコンクリートD
(表4参照)を調製し、その試験パネル体(以下、パネ
ルDという。)を試作した。このパネルDのコンクリー
ト抵抗率はパネルBと同程度であり、比重は2.18であっ
た。この実験から、粗骨材として多孔質骨材を用いるこ
とにより、磁性粒体及びヘマタイトの混練にも拘わら
ず、電磁シールドコンクリートの比重を普通コンクリー
トと同等にできることが確認できた。
【0036】また、パネルDの強度は40N/mm2であり、
普通コンクリートと同程度であった。すなわち、多孔質
骨材を使用した場合は一般的に強度が低下するが、多孔
質骨材を粒径が細かい磁性粒体及びヘマタイト粒体と混
練することにより、電磁シールドコンクリートの強度を
普通コンクリートと同等にできることが確認できた。
【0037】更に、パネルDのシールド性能を測定した
ところ、図2に示すように、パネルBよりも高いシール
ド性能を示した。このことは、粗骨材として多孔質骨材
を使用することにより、通常のコンクリート粗骨材を用
いた場合に比し、電磁シールドコンクリートのシールド
性能が高まることを示す。多孔質骨材の使用によってシ
ールド性能が高まる原理の詳細は不明であるが、多孔質
骨材の混練によってコンクリート中に多数の微小空隙が
形成され、空隙内の空気とコンクリートとの境界面で電
波の反射が起こり、反射された電波がコンクリートに吸
収されるからと考えられる。つまり、多孔質骨材の混練
によりコンクリート中の電波伝播距離が長くなり、電波
の反射と吸収の効率が高まると考えられる。多孔質骨材
の混練によりどの程度シールド性能が高まるかは微小間
隙の散在の状態によって異なり得るが、多孔質骨材の混
練割合の調節によりシールド性能を増減させることも考
えられる。
【0038】以上の実験により、粗骨材として多孔質骨
材を使用した電磁シールドコンクリート(以下、軽量電
磁シールドコンクリートという。)は、普通コンクリー
トと同等の抵抗率、比重及び強度を有し、高い電磁シー
ルド性能を示すことが確認できた。つまり、この軽量電
磁シールドコンクリートは、建造物構造上に特別な対策
を施すことなく普通コンクリートに代えて使用すること
が可能であり、建造物の壁やスラブに所要の電磁シール
ド性能を付与することができる。しかも抵抗率が高いの
で鉄筋腐食のおそれがなく、極めて実用的な電磁シール
ドコンクリートである。
【0039】但し、磁性粒体及びヘマタイトを混練した
電磁シールドコンクリートは、一般に普通コンクリート
より電波反射率が若干大きくなる。本発明者は、ロメラ
ル鉱石を33.5重量%(セメントに対して243重量%)混
練した電磁シールドコンクリートC(表4参照)と普通
コンクリートとを用いて厚さ15cmのパネル体を製作し、
無線LANで用いる2.4GHz帯の電波に対する反射特性を確
認する実験を行った。実験結果を図11及び図12に示
す。図11は普通コンクリートのパネルの反射特性を示
し、電波入射角=0のときの反射係数|R|が0.38(反
射減衰量8.4dB)であることを示す。これに対し、図1
2は電磁シールドコンクリートCのパネルの反射特性を
示し、電波入射角=0のときの反射係数|R|が0.58
(反射減衰量4.7dB)であり、普通コンクリートに比し
電波の反射が若干大きいことを示す。電波反射が大きく
なると反射波の対策等が必要となる場合があるので、本
発明の電磁シールドコンクリートの反射特性を普通コン
クリートと同程度以下とすることが望ましい。
【0040】本発明者は、電磁シールドコンクリートの
電磁波入射面側に磁性粒体及びヘマタイトの含まれない
普通コンクリートの薄層を設けることにより、電波の反
射が抑えられることを実験的に見出した。図13は、電
磁シールドコンクリートC(表4参照)の厚さ14cmのパ
ネル表面に普通コンクリートの厚さ1cmの薄層を塗布し
たパネル体の反射特性を示す。同図から、普通コンクリ
ートの薄層を設けることにより、電磁シールドコンクリ
ートの反射係数|R|を普通コンクリートより小さい0.
25(反射減衰量12dB)とすることができることが確認で
きた。反射係数が普通コンクリートより小さくなる理由
は、普通コンクリートではコンクリート透過時にも電波
反射が起こるのに対し、電磁シールドコンクリートに進
入した電波は吸収され反射が起こり難いからからと考え
られる。
【0041】以上の実験により、磁性粒体及びマグネタ
イトが混練した電磁シールドコンクリートの表面に、磁
性粒体及びヘマタイトの含まれない普通コンクリートの
薄層を設けることにより、抵抗率、比重及び強度だけで
なく、電波反射特性をも普通コンクリートと同等以下と
することができる。前記コンクリート薄層は、例えば現
場打ちした電磁シールドコンクリート壁の表面に普通コ
ンクリートを所定厚さで塗布することにより形成するこ
とができる。前記コンクリート薄層の厚さは、電磁シー
ルドコンクリート壁の厚さと所望の反射特性とに基づい
て、適宜調節することが可能である。
【0042】本発明の電磁シールドコンクリートにより
パネルを形成し、そのパネルを用いて建造物の壁やスラ
ブ、仕切壁等に所要の電磁シールド性能を持たせること
もできる。電磁シールドコンクリートをPCパネルや室
内仕切壁等に応用した場合のパネル接続部の電磁シール
ドを確認するため、表6に示す組成の電磁シールドコン
クリートE及びFを用いてパネル(以下、パネルE、F
という。)を試作した。コンクリートEは普通の粗骨材
を用いたもの、コンクリートFは多孔質骨材を用いたも
のである。また、磁性粒体及びヘマタイト粒体として、
表3に示すロメラル鉱石の粒体を使用した。
【0043】
【表6】
【0044】先ずパネルEについて、図4(A)に示す
ような長さLの1枚の矩形パネルと、同図(B)に示す
ような長さL/2の2枚の矩形パネルとを用い、突合せ
部分におけるシールド性能を計測した。同図(B)のパ
ネルは、突合せ面を突合せ方向に対して直交向きとした
もの(以下、直交突合せ面パネルという。)である。2
枚の直交突合せ面パネルEを0mm、3mm、5mm、及び10
mmの間隙tで突合せたものを図3の試験用開口部33に嵌
め込み、それぞれのシールド性能を測定した。測定結果
を図5のグラフに示す。また図5には、長さLの1枚の
パネルのシールド性能も併せて示す(同図の点線グラ
フ)。
【0045】また、図4(C)のように、突合せ面を突
合せ方向に対して斜交する傾斜面としたパネル(以下、
傾斜突合せ面パネルという。)を用い、2枚の傾斜突合
せ面パネルEを0mm、3mm、5mm、及び10mmの間隙tで
突合せたものを図3の試験用開口部33に嵌め込み、それ
ぞれのシールド性能を測定した。測定結果を図6のグラ
フに示す。図5及び6の比較から、突合せ間隙tが0〜
3mm程度である場合は、直交突合せに比し傾斜突合せの
方が突合せ間隙tからの電波漏洩を有効に防止すること
ができ、特に3GHz以上の高周波帯において1枚のパネ
ルと同程度のシールド性能が得られることが確認でき
た。
【0046】但し、傾斜突合せ面の構造は図4(C)の
例に限定されず、例えば隣接パネルとの突合せ部位に凹
部又は凸部を設け、隣接パネルの突合せ部位に設けた凸
部又は凹部と相互に嵌合させることにより、突合せ間隙
tからの電波漏洩を防止することも可能である。
【0047】すなわち、本発明の電磁シールドコンクリ
ートによりPCパネルや室内仕切壁を製作する場合は、
突合せ面を突合せ方向に対して斜交する傾斜面とするこ
とが好ましい。図10に示すように、導電性コンクリー
トパネルにより建造物のスラブ13等を構築する場合は、
パネルの接続部に1mm程度の突合せ間隙が生じることが
避けられないため、パネルの継目16を電磁シールドテー
プで塞ぐ等の電波漏れ対策が別途必要であった。本発明
のコンクリートパネルでは、突合せ面を傾斜面とするこ
とにより、特に3GHz以上の高周波帯において突合せ間
隙からの電波漏洩の防止が期待できるので、施工の容易
化・迅速化を図ることができる。
【0048】また、パネルFについても図4(A)に示
す1枚の矩形パネルと、同図(B)に示す2枚の直交突
合せ面パネルと、同図(C)に示す傾斜突合せ面パネル
を試作し、接続部のシールド性能を確認した。直交突合
せの場合の測定結果を図7のグラフに示し、傾斜突合せ
の場合の測定結果を図8のグラフに示す。これらのグラ
フから、多孔質骨材を混入した傾斜突合せ面のコンクリ
ートパネルは、2GHz以上の高周波帯に対して突合せ間
隙からの電波漏洩の防止できることが確認できた。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁シー
ルドコンクリートは、セメントに磁性粒体とヘマタイト
粒体とを混練し、四電極法によるコンクリート抵抗率を
20kΩ・cm以上とするので、次の顕著な効果を奏する。
【0050】(イ)抵抗率が大きく、鉄筋に対する腐食
性が非常に小さいので、鉄筋建造物の強度劣化を招くお
それが少ない。 (ロ)従来の電磁シールド部材を敷設する方法に比し、
電磁シールド施工の工期短縮と省力化を図ることができ
る。 (ハ)多孔質骨材の混練により軽量化を図ることがで
き、建造物構造上の特別な対策を必要とせずに普通コン
クリートと同様に使用することができる。 (ニ)多孔質骨材の混練により、抵抗率、比重及び強度
を普通コンクリートと同等に維持しつつ、シールド性能
を高めることができる。 (ホ)パネルとして使用する場合は、電磁シールドコン
クリートの表面に普通コンクリートの薄層を設けること
により、抵抗率、比重、強度電及び電波反射率が普通コ
ンクリートパネルと同程度である電磁シールドパネルを
製作することができる。 (ヘ)パネルとして使用する場合は、隣接パネルとの突
合せ面を突合せ方向に対して斜交する傾斜面とすること
により、突合せ間隙からの電波漏洩の防止も期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の電磁シールドコンクリートのシー
ルド性能を示すグラフである。
【図2】は、多孔質骨材を混練した電磁シールドコンク
リートのシールド性能を示すグラフである。
【図3】は、シールド性能の測定方法の説明図である。
【図4】は、本発明のコンクリートパネルの接続部の説
明図である。
【図5】は、普通の骨材を用いたコンクリートパネルの
接続部のシールド性能を示すグラフの一例である。
【図6】は、普通の骨材を用いたコンクリートパネルの
接続部のシールド性能を示すグラフの他の一例である。
【図7】は、多孔質骨材を用いたコンクリートパネルの
接続部のシールド性能を示すグラフの一例である。
【図8】は、多孔質骨材を用いたコンクリートパネルの
接続部のシールド性能を示すグラフの他の一例である。
【図9】は、四電極法の説明図である。
【図10】は、従来の導電性コンクリートを用いた電磁
シールド方法の説明図である。
【図11】は、普通コンクリートパネルの反射特性を示
すグラフの一例である。
【図12】は、本発明の電磁シールドコンクリートパネ
ルの反射特性を示すグラフの一例である。
【図13】は、図12の電磁シールドコンクリートパネ
ルの表面に普通コンクリート薄層を設けたパネル体の反
射特性を示すグラフの一例である。
【符号の説明】
11…壁部 12…電磁遮蔽部材 13…床部 14…導電性コンクリート 15…金属メッシュ 16…コンクリート継目 21…コンクリート 22…鉄筋 24…抵抗率測定器 31…電磁シールドルーム 32…隔壁 33…試験用開口部 34…ネットワークアナライザ
ー 35…電波発信器 36…電波受信器 C、P…電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 14:02) C04B 111:90 111:90 (72)発明者 桜本 文敏 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 横田 依早弥 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 宮本 克巳 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DH01 EA01 HA04 JB01 4G012 PA02 PA11 5E321 AA44 BB22 BB25 BB60 GG05 GH10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメントに磁性粒体とヘマタイト(Fe
    2O3)粒体とを混練し、四電極法によるコンクリート抵
    抗率を20kΩ・cm以上としてなる電磁シールドコンクリ
    ート。
  2. 【請求項2】請求項1のコンクリートにおいて、前記磁
    性粒体の主成分をマグネタイト(Fe3O4)としてなる電
    磁シールドコンクリート。
  3. 【請求項3】請求項2のコンクリートにおいて、マグネ
    タイト粒体に対するヘマタイト粒体の比率を100〜500重
    量%としてなる電磁シールドコンクリート。
  4. 【請求項4】請求項2又は3のコンクリートにおいて、
    マグネタイトとヘマタイトとを含む鉄鉱石粒体、砂鉄及
    び/又は製鉄所ダストをセメントに混練し、四電極法に
    よるコンクリート抵抗率を20kΩ・cm以上としてなる電
    磁シールドコンクリート。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れかのコンクリートに
    おいて、粗骨材として多孔質骨材を混練してなる電磁シ
    ールドコンクリート。
  6. 【請求項6】請求項5のコンクリートにおいて、前記多
    孔質骨材を人工軽量骨材としてなる電磁シールドコンク
    リート。
  7. 【請求項7】セメントに磁性粒体とヘマタイト(Fe
    2O3)粒体とを混練し且つ四電極法によるコンクリート
    抵抗率を20kΩ・cm以上とした電磁シールドコンクリー
    トにより形成したコンクリートパネル。
  8. 【請求項8】請求項7のパネルにおいて、前記磁性粒体
    の主成分をマグネタイト(Fe3O4)としてなるコンクリ
    ートパネル。
  9. 【請求項9】請求項7又は8のパネルにおいて、粗骨材
    として多孔質骨材を混練してなるコンクリートパネル。
  10. 【請求項10】請求項7から8の何れかのパネルにおい
    て、前記電磁シールドコンクリートのパネル層の電磁波
    入射面側に磁性粒体及びヘマタイトの含まれない普通コ
    ンクリートの薄層を重畳させて設けてなるコンクリート
    パネル。
  11. 【請求項11】請求項7から10の何れかのパネルにお
    いて、隣接パネルとの突合せ面を突合せ方向に対して斜
    交する傾斜面としてなるコンクリートパネル。
  12. 【請求項12】請求項7から10の何れかのパネルにお
    いて、隣接パネルとの突合せ部位に凹部又は凸部を設
    け、該隣接パネルの突合せ部位に設けた凸部又は凹部と
    嵌合可能としてなるコンクリートパネル。
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