JP2002313647A - インダクタ部品 - Google Patents
インダクタ部品Info
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- JP2002313647A JP2002313647A JP2001120637A JP2001120637A JP2002313647A JP 2002313647 A JP2002313647 A JP 2002313647A JP 2001120637 A JP2001120637 A JP 2001120637A JP 2001120637 A JP2001120637 A JP 2001120637A JP 2002313647 A JP2002313647 A JP 2002313647A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気バイアス特性を損わずに無駄無く効率的
に量産性良く安価に作製可能な永久磁石を備えたインダ
クタ部品を提供すること。 【解決手段】 このインダクタ部品は、それぞれ中央部
分に中脚が形成されたE型下側軟磁性磁気コア2a,E
型上側軟磁性磁気コア2bの間に四角枠状巻線3及びコ
字型永久磁石1aを挟み込み、四角枠状巻線3がE型下
側軟磁性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの
正方形板状の凸部に吸引巻回されて励磁コイルとして構
成されると共に、E型下側軟磁性磁気コア2a,E型上
側軟磁性磁気コア2bの近傍に配備されたコ字型永久磁
石1aの磁場により四角枠状巻線3による起磁力で生じ
る磁界に対して直流磁気バイアスを印加する構成であ
り、コ字型永久磁石1aは磁石母材板における隣接して
連続的に区画される正方形状の切り出し単位領域内から
一対一組で捨て部分を少なくした上で切り出される。
に量産性良く安価に作製可能な永久磁石を備えたインダ
クタ部品を提供すること。 【解決手段】 このインダクタ部品は、それぞれ中央部
分に中脚が形成されたE型下側軟磁性磁気コア2a,E
型上側軟磁性磁気コア2bの間に四角枠状巻線3及びコ
字型永久磁石1aを挟み込み、四角枠状巻線3がE型下
側軟磁性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの
正方形板状の凸部に吸引巻回されて励磁コイルとして構
成されると共に、E型下側軟磁性磁気コア2a,E型上
側軟磁性磁気コア2bの近傍に配備されたコ字型永久磁
石1aの磁場により四角枠状巻線3による起磁力で生じ
る磁界に対して直流磁気バイアスを印加する構成であ
り、コ字型永久磁石1aは磁石母材板における隣接して
連続的に区画される正方形状の切り出し単位領域内から
一対一組で捨て部分を少なくした上で切り出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として各種電子
機器のインバータ・スイッチング電源用昇圧,降圧チョ
ークコイル,トランス,パワートランス等に適用される
インダクタ部品であって、詳しくは磁性磁気コアに巻回
された巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バイア
スを印加するための磁場を有する永久磁石が配備された
インダクタ部品に関する。
機器のインバータ・スイッチング電源用昇圧,降圧チョ
ークコイル,トランス,パワートランス等に適用される
インダクタ部品であって、詳しくは磁性磁気コアに巻回
された巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バイア
スを印加するための磁場を有する永久磁石が配備された
インダクタ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインダクタ部品として
は、例えば図7の分解斜視図に示されるような基本構成
のものが挙げられる。このインダクタ部品は、それぞれ
中央部分に中脚として正方形板状の凸部が形成されたM
n−Zn系フェライト軟磁性材料から成るE型下側軟磁
性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの間に対
し、導電線を四角枠状に巻回して一辺方向からその両端
をリード部分として引き出して成る四角枠状巻線3の一
面側に四角枠型永久磁石4が配置されるように、四角枠
状巻線3及び四角枠型永久磁石4を挟み込み、四角枠状
巻線3がE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側軟磁性
磁気コア2bの正方形板状の凸部に吸引巻回されて励磁
コイルとして構成されると共に、これらのE型下側軟磁
性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの近傍に
配備された四角枠型永久磁石4の磁場により四角枠状巻
線3による起磁力で生じる磁界に対して直流磁気バイア
スを印加するように構成される。
は、例えば図7の分解斜視図に示されるような基本構成
のものが挙げられる。このインダクタ部品は、それぞれ
中央部分に中脚として正方形板状の凸部が形成されたM
n−Zn系フェライト軟磁性材料から成るE型下側軟磁
性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの間に対
し、導電線を四角枠状に巻回して一辺方向からその両端
をリード部分として引き出して成る四角枠状巻線3の一
面側に四角枠型永久磁石4が配置されるように、四角枠
状巻線3及び四角枠型永久磁石4を挟み込み、四角枠状
巻線3がE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側軟磁性
磁気コア2bの正方形板状の凸部に吸引巻回されて励磁
コイルとして構成されると共に、これらのE型下側軟磁
性磁気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの近傍に
配備された四角枠型永久磁石4の磁場により四角枠状巻
線3による起磁力で生じる磁界に対して直流磁気バイア
スを印加するように構成される。
【0003】但し、このインダクタ部品において、E型
下側軟磁性磁気コア2a及びE型上側軟磁性磁気コア2
bは磁路長24mm、中脚の実効断面積が9mm2 のE
E型磁芯を構成するもので、四角枠状巻線3における導
電線の巻回数は10ターンである場合を例示できる。
下側軟磁性磁気コア2a及びE型上側軟磁性磁気コア2
bは磁路長24mm、中脚の実効断面積が9mm2 のE
E型磁芯を構成するもので、四角枠状巻線3における導
電線の巻回数は10ターンである場合を例示できる。
【0004】図8は、このインダクタ部品に備えられる
四角枠型永久磁石4の細部構成を示したもので、同図
(a)は平面図に関するもの,同図(b)は正面側から
の側面図に関するものである。
四角枠型永久磁石4の細部構成を示したもので、同図
(a)は平面図に関するもの,同図(b)は正面側から
の側面図に関するものである。
【0005】図8(a),(b)を参照すれば、この四
角枠型永久磁石4は、外周の寸法が3.0mm×3.0
mm、斜線で示す捨て部分となる内周の四角板状打ち抜
き部41における寸法が1.73mm×1.73mm、
幅が0.65mm、厚さが0.4mmの正方形状であ
り、パーミアンス係数が高くて優れた磁気バイアス特性
が得られる構造となっている。
角枠型永久磁石4は、外周の寸法が3.0mm×3.0
mm、斜線で示す捨て部分となる内周の四角板状打ち抜
き部41における寸法が1.73mm×1.73mm、
幅が0.65mm、厚さが0.4mmの正方形状であ
り、パーミアンス係数が高くて優れた磁気バイアス特性
が得られる構造となっている。
【0006】このような四角枠型永久磁石4を作製する
場合、通常磁石母材板である所定の大きさのマグネット
シートにおける隣接して連続的に区画される長方形状の
切り出し単位領域から切り出される。
場合、通常磁石母材板である所定の大きさのマグネット
シートにおける隣接して連続的に区画される長方形状の
切り出し単位領域から切り出される。
【0007】図9は、この四角枠型永久磁石4を磁石母
材板であるマグネットシート5から連続して切り出して
作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグネ
ットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、厚
さ0.4mmとした場合、上述した寸法の四角板状打ち
抜き部41を含む四角枠型永久磁石4をマグネットシー
ト5における隣接して連続的に区画される縦3.0mm
×横3.0mmの正方形状の切り出し単位領域から切り
出すことを示している。これにより、マグネットシート
5から6000個分の四角枠型永久磁石4を切り出し作
製できる。
材板であるマグネットシート5から連続して切り出して
作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグネ
ットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、厚
さ0.4mmとした場合、上述した寸法の四角板状打ち
抜き部41を含む四角枠型永久磁石4をマグネットシー
ト5における隣接して連続的に区画される縦3.0mm
×横3.0mmの正方形状の切り出し単位領域から切り
出すことを示している。これにより、マグネットシート
5から6000個分の四角枠型永久磁石4を切り出し作
製できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したインダクタ部
品の場合、巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バ
イアスを印加するための磁場を有する永久磁石が四角枠
型であり、磁石母材板から切り出される四角枠型永久磁
石の作製時に捨て部分となる四角板状打ち抜き部におけ
る面積が大きくなっているため、マグネットシート自体
が再利用可能な材料であれば有効に活用できるが、再利
用できない材料であれば四角板状打ち抜き部が無駄にな
ってしまうし、四角板状打ち抜き部の再利用の有無に拘
らず製品(部品)として用いられる四角枠型永久磁石の
占有面積率が少ないため、結果としてインダクタ部品全
体における永久磁石の単価が非常に高価なものになって
いるという問題がある。
品の場合、巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バ
イアスを印加するための磁場を有する永久磁石が四角枠
型であり、磁石母材板から切り出される四角枠型永久磁
石の作製時に捨て部分となる四角板状打ち抜き部におけ
る面積が大きくなっているため、マグネットシート自体
が再利用可能な材料であれば有効に活用できるが、再利
用できない材料であれば四角板状打ち抜き部が無駄にな
ってしまうし、四角板状打ち抜き部の再利用の有無に拘
らず製品(部品)として用いられる四角枠型永久磁石の
占有面積率が少ないため、結果としてインダクタ部品全
体における永久磁石の単価が非常に高価なものになって
いるという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、磁気バイアス特性
を損わずに無駄無く効率的に量産性良く安価に作製可能
な永久磁石を備えたインダクタ部品を提供することにあ
る。
なされたもので、その技術的課題は、磁気バイアス特性
を損わずに無駄無く効率的に量産性良く安価に作製可能
な永久磁石を備えたインダクタ部品を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、巻線が
巻回された磁性磁気コアの近傍に対して該巻線による起
磁力で生じる磁界へ直流磁気バイアスを印加するための
磁場を有する永久磁石が配備されて成るインダクタ部品
において、永久磁石は、コ字型形状であるインダクタ部
品が得られる。
巻回された磁性磁気コアの近傍に対して該巻線による起
磁力で生じる磁界へ直流磁気バイアスを印加するための
磁場を有する永久磁石が配備されて成るインダクタ部品
において、永久磁石は、コ字型形状であるインダクタ部
品が得られる。
【0011】又、本発明によれば、上記インダクタ部品
において、永久磁石は、磁石母材板における隣接して連
続的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から共
通する切り出し輪郭線及び独立した切り出し輪郭線に基
づいてコ字型形状のものが一対一組として捨て部分を有
して切り出されて成るインダクタ部品が得られる。
において、永久磁石は、磁石母材板における隣接して連
続的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から共
通する切り出し輪郭線及び独立した切り出し輪郭線に基
づいてコ字型形状のものが一対一組として捨て部分を有
して切り出されて成るインダクタ部品が得られる。
【0012】一方、本発明によれば、巻線が巻回された
磁性磁気コアの近傍に対して該巻線による起磁力で生じ
る磁界へ直流磁気バイアスを印加するための磁場を有す
る永久磁石が配備されて成るインダクタ部品において、
永久磁石は、少なくともコ字型部を含むものであって、
該コ字型部における両腕部の一方側から局部が同一方向
に帯状に延在して成る略コ字型形状、該両腕部の一方側
から局部が同一方向に帯状に延在し、且つ他方側から局
部が同一方向から90度内側へ向かって帯状に延在して
成る第1のコ字型部含有形状、該両腕部の一方側から局
部が同一方向及び該同一方向から90度外側へ向かって
帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向から90
度内側へ向かって帯状に延在して成る第2のコ字型部含
有形状、該両腕部の一方側から局部が同一方向及び該同
一方向から90度外側へ向かい、更に該90度外側へ向
かった部分から該同一方向と逆方向に90度外側へ向か
って帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向から
90度内側へ向かって帯状に延在して成る第3のコ字型
部含有形状の何れか一つであるインダクタ部品が得られ
る。
磁性磁気コアの近傍に対して該巻線による起磁力で生じ
る磁界へ直流磁気バイアスを印加するための磁場を有す
る永久磁石が配備されて成るインダクタ部品において、
永久磁石は、少なくともコ字型部を含むものであって、
該コ字型部における両腕部の一方側から局部が同一方向
に帯状に延在して成る略コ字型形状、該両腕部の一方側
から局部が同一方向に帯状に延在し、且つ他方側から局
部が同一方向から90度内側へ向かって帯状に延在して
成る第1のコ字型部含有形状、該両腕部の一方側から局
部が同一方向及び該同一方向から90度外側へ向かって
帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向から90
度内側へ向かって帯状に延在して成る第2のコ字型部含
有形状、該両腕部の一方側から局部が同一方向及び該同
一方向から90度外側へ向かい、更に該90度外側へ向
かった部分から該同一方向と逆方向に90度外側へ向か
って帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向から
90度内側へ向かって帯状に延在して成る第3のコ字型
部含有形状の何れか一つであるインダクタ部品が得られ
る。
【0013】更に、本発明によれば、上記インダクタ部
品において、永久磁石は、磁石母材板における隣接して
連続的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から
共通する切り出し輪郭線に基づいて略コ字型形状、第1
のコ字型部含有形状、第2のコ字型部含有形状、及び第
3のコ字型部含有形状の中の一つのものが一対一組とし
て捨て部分を持たずに切り出されて成るインダクタ部品
が得られる。
品において、永久磁石は、磁石母材板における隣接して
連続的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から
共通する切り出し輪郭線に基づいて略コ字型形状、第1
のコ字型部含有形状、第2のコ字型部含有形状、及び第
3のコ字型部含有形状の中の一つのものが一対一組とし
て捨て部分を持たずに切り出されて成るインダクタ部品
が得られる。
【0014】他方、本発明によれば、上記何れか一つの
インダクタ部品において、永久磁石は、ポリイミド樹
脂,エポキシ樹脂,ポリフェニレンサルファイド樹脂,
シリコン樹脂,ポリエステル樹脂,芳香族系ナイロン,
及び液晶ポリマー樹脂の中から選択された少なくとも一
種類の樹脂に対して分散材で表面処理が施された組成S
m(Cobal.Fe0.15-0.25 Cu0.05-0.06 Zr
0.02-0.03 )7.0-8.5 であって、且つ固有保磁力Hc が
7.9×105 (A/m)以上、キュリー温度Tc が5
00℃以上、粉末平均粒径が2.5〜25μmの希土類
磁石粉末を該樹脂の含有量が体積比で30%以上となる
ように分散して成ると共に、表面が体積比0.1%〜1
0%の範囲でZn,Al,Bi,Ga,In,Mg,P
b,Sb,及びSnの中の少なくとも一種の金属又は合
金で被覆されて成り、比抵抗が0.1Ωcm以上である
インダクタ部品が得られる。
インダクタ部品において、永久磁石は、ポリイミド樹
脂,エポキシ樹脂,ポリフェニレンサルファイド樹脂,
シリコン樹脂,ポリエステル樹脂,芳香族系ナイロン,
及び液晶ポリマー樹脂の中から選択された少なくとも一
種類の樹脂に対して分散材で表面処理が施された組成S
m(Cobal.Fe0.15-0.25 Cu0.05-0.06 Zr
0.02-0.03 )7.0-8.5 であって、且つ固有保磁力Hc が
7.9×105 (A/m)以上、キュリー温度Tc が5
00℃以上、粉末平均粒径が2.5〜25μmの希土類
磁石粉末を該樹脂の含有量が体積比で30%以上となる
ように分散して成ると共に、表面が体積比0.1%〜1
0%の範囲でZn,Al,Bi,Ga,In,Mg,P
b,Sb,及びSnの中の少なくとも一種の金属又は合
金で被覆されて成り、比抵抗が0.1Ωcm以上である
インダクタ部品が得られる。
【0015】加えて、本発明によれば、上記インダクタ
部品において、分散材は、シランカップリング材又はチ
タンカップリング材であるインダクタ部品が得られる。
部品において、分散材は、シランカップリング材又はチ
タンカップリング材であるインダクタ部品が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明のイ
ンダクタ部品について、図面を参照して詳細に説明す
る。
ンダクタ部品について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係るインダク
タ部品の基本構成を分解して示した斜視図である。この
インダクタ部品は、それぞれ中央部分に中脚として正方
形板状の凸部が形成されたMn−Zn系フェライト軟磁
性材料から成るE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側
軟磁性磁気コア2bの間に対し、導電線を四角枠状に巻
回して一辺方向からその両端をリード部分として引き出
して成る四角枠状巻線3の一面側にコ字型永久磁石1a
が配置されるように、四角枠状巻線3及びコ字型永久磁
石1aを挟み込み、四角枠状巻線3がE型下側軟磁性磁
気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの正方形板状
の凸部に吸引巻回されて励磁コイルとして構成されると
共に、これらのE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側
軟磁性磁気コア2bの近傍に配備されたコ字型永久磁石
1aの磁場により四角枠状巻線3による起磁力で生じる
磁界に対して直流磁気バイアスを印加するように構成さ
れる。
タ部品の基本構成を分解して示した斜視図である。この
インダクタ部品は、それぞれ中央部分に中脚として正方
形板状の凸部が形成されたMn−Zn系フェライト軟磁
性材料から成るE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側
軟磁性磁気コア2bの間に対し、導電線を四角枠状に巻
回して一辺方向からその両端をリード部分として引き出
して成る四角枠状巻線3の一面側にコ字型永久磁石1a
が配置されるように、四角枠状巻線3及びコ字型永久磁
石1aを挟み込み、四角枠状巻線3がE型下側軟磁性磁
気コア2a,E型上側軟磁性磁気コア2bの正方形板状
の凸部に吸引巻回されて励磁コイルとして構成されると
共に、これらのE型下側軟磁性磁気コア2a,E型上側
軟磁性磁気コア2bの近傍に配備されたコ字型永久磁石
1aの磁場により四角枠状巻線3による起磁力で生じる
磁界に対して直流磁気バイアスを印加するように構成さ
れる。
【0018】但し、このインダクタ部品において、E型
下側軟磁性磁気コア2a及びE型上側軟磁性磁気コア2
bは磁路長24mm、中脚の実効断面積が9mm2 のE
E型磁芯を構成するもので、四角枠状巻線3における導
電線の巻回数は10ターンであるとする。又、コ字型永
久磁石1aは、ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂,シリコン樹脂,ポリエステ
ル樹脂,芳香族系ナイロン,及び液晶ポリマー樹脂の中
から選択された少なくとも一種類の樹脂に対してシラン
カップリング材又はチタンカップリング材による分散材
で表面処理が施された組成Sm(Cobal.Fe
0.15-0.25 Cu0.05-0.06 Zr0.02-0.03 )7.0- 8.5 で
あって、且つ固有保磁力Hc が7.9×105 (A/
m)以上、キュリー温度Tc が500℃以上、粉末平均
粒径が2.5〜25μmの希土類磁石粉末を樹脂の含有
量が体積比で30%以上となるように分散して成ると共
に、表面が体積比0.1%〜10%の範囲でZn,A
l,Bi,Ga,In,Mg,Pb,Sb,及びSnの
中の少なくとも一種の金属又は合金で被覆されて成り、
比抵抗が0.1Ωcm以上であるとする。
下側軟磁性磁気コア2a及びE型上側軟磁性磁気コア2
bは磁路長24mm、中脚の実効断面積が9mm2 のE
E型磁芯を構成するもので、四角枠状巻線3における導
電線の巻回数は10ターンであるとする。又、コ字型永
久磁石1aは、ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂,シリコン樹脂,ポリエステ
ル樹脂,芳香族系ナイロン,及び液晶ポリマー樹脂の中
から選択された少なくとも一種類の樹脂に対してシラン
カップリング材又はチタンカップリング材による分散材
で表面処理が施された組成Sm(Cobal.Fe
0.15-0.25 Cu0.05-0.06 Zr0.02-0.03 )7.0- 8.5 で
あって、且つ固有保磁力Hc が7.9×105 (A/
m)以上、キュリー温度Tc が500℃以上、粉末平均
粒径が2.5〜25μmの希土類磁石粉末を樹脂の含有
量が体積比で30%以上となるように分散して成ると共
に、表面が体積比0.1%〜10%の範囲でZn,A
l,Bi,Ga,In,Mg,Pb,Sb,及びSnの
中の少なくとも一種の金属又は合金で被覆されて成り、
比抵抗が0.1Ωcm以上であるとする。
【0019】図2は、このインダクタ部品に備えられる
コ字型永久磁石1aの細部構成を示したもので、同図
(a)は平面図に関するもの,同図(b)は一方向から
の側面図に関するもの,同図(c)は他方向からの側面
図に関するもの,同図(d)は別方向からの側面図に関
するものである。
コ字型永久磁石1aの細部構成を示したもので、同図
(a)は平面図に関するもの,同図(b)は一方向から
の側面図に関するもの,同図(c)は他方向からの側面
図に関するもの,同図(d)は別方向からの側面図に関
するものである。
【0020】図2(a)〜(d)を参照すれば、ここで
のコ字型永久磁石1aは、外周の寸法が2.58mm×
2.58mm、両腕部の寸法が1.72mm、幅が0.
86mm、厚さが0.4mmであり、上述した材料とす
ることによりパーミアンス係数が高くて優れた磁気バイ
アス特性が得られるようになっている。即ち、コ字型永
久磁石1aを備えた一実施例の構成のインダクタ部品に
おけるインダクタの直流重畳特性は、図6に示した四角
枠型永久磁石4を備えた従来のインダクタ部品の場合と
比べて変化なく、磁気バイアス特性が損われずにほぼ同
等となることが判った。
のコ字型永久磁石1aは、外周の寸法が2.58mm×
2.58mm、両腕部の寸法が1.72mm、幅が0.
86mm、厚さが0.4mmであり、上述した材料とす
ることによりパーミアンス係数が高くて優れた磁気バイ
アス特性が得られるようになっている。即ち、コ字型永
久磁石1aを備えた一実施例の構成のインダクタ部品に
おけるインダクタの直流重畳特性は、図6に示した四角
枠型永久磁石4を備えた従来のインダクタ部品の場合と
比べて変化なく、磁気バイアス特性が損われずにほぼ同
等となることが判った。
【0021】ところで、このようなコ字型永久磁石1a
を作製する場合、磁石母材板である所定の大きさのマグ
ネットシートにおける隣接して連続的に区画される長方
形状の切り出し単位領域内からコ字型形状のものを共通
する切り出し輪郭線を多く含むように一対一組として切
り出せば良い。
を作製する場合、磁石母材板である所定の大きさのマグ
ネットシートにおける隣接して連続的に区画される長方
形状の切り出し単位領域内からコ字型形状のものを共通
する切り出し輪郭線を多く含むように一対一組として切
り出せば良い。
【0022】図3は、このコ字型永久磁石1aを磁石母
材板であるマグネットシート5から連続して切り出して
作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグネ
ットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、厚
さ0.4mmとした場合、上述した寸法のコ字型永久磁
石1aをマグネットシート5における隣接して連続的に
区画される縦3.44mm×横3.44mmの正方形状
の切り出し単位領域内から共通する切り出し輪郭線及び
独立した切り出し輪郭線に基づいてコ字型形状のものを
一対一組として斜線で示す小面積の捨て部分である四角
板状打ち抜き部5aを有するように切り出すことを示し
ている。これにより、マグネットシート5から8944
個分のコ字型永久磁石1aを切り出し作製できた。この
ことは、従来の6000個分の四角枠型永久磁石4が作
製可能であった場合と比べれば、格段に製造数が増加し
ており、しかも再利用の有無に拘らず捨て部分を少なく
でき、無駄無く効率的に量産性良く安価に永久磁石を作
製できることを意味している。
材板であるマグネットシート5から連続して切り出して
作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグネ
ットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、厚
さ0.4mmとした場合、上述した寸法のコ字型永久磁
石1aをマグネットシート5における隣接して連続的に
区画される縦3.44mm×横3.44mmの正方形状
の切り出し単位領域内から共通する切り出し輪郭線及び
独立した切り出し輪郭線に基づいてコ字型形状のものを
一対一組として斜線で示す小面積の捨て部分である四角
板状打ち抜き部5aを有するように切り出すことを示し
ている。これにより、マグネットシート5から8944
個分のコ字型永久磁石1aを切り出し作製できた。この
ことは、従来の6000個分の四角枠型永久磁石4が作
製可能であった場合と比べれば、格段に製造数が増加し
ており、しかも再利用の有無に拘らず捨て部分を少なく
でき、無駄無く効率的に量産性良く安価に永久磁石を作
製できることを意味している。
【0023】ところで、一実施例のインダクタ部品に使
用したコ字型永久磁石1aの場合、マグネットシート5
における正方形状の切り出し単位領域内からの切り出し
時に小面積の捨て部分が依然として残っているが、共通
する切り出し輪郭線を工夫して永久磁石の形状を変えれ
ば捨て部分を完全に排除することもできる。
用したコ字型永久磁石1aの場合、マグネットシート5
における正方形状の切り出し単位領域内からの切り出し
時に小面積の捨て部分が依然として残っているが、共通
する切り出し輪郭線を工夫して永久磁石の形状を変えれ
ば捨て部分を完全に排除することもできる。
【0024】図4は、本発明の他の実施例に係るインダ
クタ部品に備えられる略コ字型永久磁石1bの細部構成
を示したもので、同図(a)は平面図に関するもの,同
図(b)は一方向からの側面図に関するもの,同図
(c)は他方向からの側面図に関するもの,同図(d)
は別方向からの側面図に関するものである。
クタ部品に備えられる略コ字型永久磁石1bの細部構成
を示したもので、同図(a)は平面図に関するもの,同
図(b)は一方向からの側面図に関するもの,同図
(c)は他方向からの側面図に関するもの,同図(d)
は別方向からの側面図に関するものである。
【0025】このインダクタ部品の場合も、コ字型永久
磁石1aの両腕部のうちの一方を延在させた形態の略コ
字型永久磁石1bを備える以外は図1に示したものと同
じ構成であり、ここでの略コ字型永久磁石1bはコ字型
永久磁石1aと同じ材質であって、外周の寸法が3.0
mm×3.0mm、両腕部の一方の長手のものにおける
寸法が2.0mm,短手のものにおける寸法が1.0m
m、幅が1.0mm、厚さが0.4mmであり、一実施
例の場合と同じ材料とすることによりパーミアンス係数
が高くて優れた磁気バイアス特性が得られるようになっ
ている。即ち、略コ字型永久磁石1bを備えた他の実施
例の構成のインダクタ部品におけるインダクタの直流重
畳特性も、図6に示した四角枠型永久磁石4を備えた従
来のインダクタ部品の場合と比べて変化なく、磁気バイ
アス特性が損われずにほぼ同等となることが判った。
磁石1aの両腕部のうちの一方を延在させた形態の略コ
字型永久磁石1bを備える以外は図1に示したものと同
じ構成であり、ここでの略コ字型永久磁石1bはコ字型
永久磁石1aと同じ材質であって、外周の寸法が3.0
mm×3.0mm、両腕部の一方の長手のものにおける
寸法が2.0mm,短手のものにおける寸法が1.0m
m、幅が1.0mm、厚さが0.4mmであり、一実施
例の場合と同じ材料とすることによりパーミアンス係数
が高くて優れた磁気バイアス特性が得られるようになっ
ている。即ち、略コ字型永久磁石1bを備えた他の実施
例の構成のインダクタ部品におけるインダクタの直流重
畳特性も、図6に示した四角枠型永久磁石4を備えた従
来のインダクタ部品の場合と比べて変化なく、磁気バイ
アス特性が損われずにほぼ同等となることが判った。
【0026】この略コ字型永久磁石1bを作製する場
合、磁石母材板である所定の大きさのマグネットシート
における隣接して連続的に区画される長方形状の切り出
し単位領域内から略コ字型形状のものを共通する切り出
し輪郭線のみで一対一組として切り出せば良い。
合、磁石母材板である所定の大きさのマグネットシート
における隣接して連続的に区画される長方形状の切り出
し単位領域内から略コ字型形状のものを共通する切り出
し輪郭線のみで一対一組として切り出せば良い。
【0027】図5は、この略コ字型永久磁石1bを磁石
母材板であるマグネットシート5から連続して切り出し
て作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグ
ネットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、
厚さ0.4mmとした場合、上述した寸法の略コ字型永
久磁石1bをマグネットシート5における隣接して連続
的に区画される縦3.0mm×横4.0mmの長方形状
の切り出し単位領域内から共通する切り出し輪郭線のみ
に基づいて略コ字型形状のものを一対一組として捨て部
分を有すること無く切り出すことを示している。これに
より、マグネットシート5から9000個分の略コ字型
永久磁石1bを切り出し作製できた。このことは、従来
の6000個分の四角枠型永久磁石4が作製可能であっ
た場合や一実施例の8944個分のコ字型永久磁石1a
が作製可能であった場合と比べ、更に製造数が増加して
おり、捨て部分を完全に排除した上で一層無駄無く効率
的に量産性良く安価に永久磁石を作製できることを意味
している。
母材板であるマグネットシート5から連続して切り出し
て作製する様子を示した平面図である。ここでは、マグ
ネットシート5の寸法を縦150mm、横360mm、
厚さ0.4mmとした場合、上述した寸法の略コ字型永
久磁石1bをマグネットシート5における隣接して連続
的に区画される縦3.0mm×横4.0mmの長方形状
の切り出し単位領域内から共通する切り出し輪郭線のみ
に基づいて略コ字型形状のものを一対一組として捨て部
分を有すること無く切り出すことを示している。これに
より、マグネットシート5から9000個分の略コ字型
永久磁石1bを切り出し作製できた。このことは、従来
の6000個分の四角枠型永久磁石4が作製可能であっ
た場合や一実施例の8944個分のコ字型永久磁石1a
が作製可能であった場合と比べ、更に製造数が増加して
おり、捨て部分を完全に排除した上で一層無駄無く効率
的に量産性良く安価に永久磁石を作製できることを意味
している。
【0028】因みに、ここでの他の実施例のインダクタ
部品に使用した略コ字型永久磁石1bの場合のように、
マグネットシート5における長方形状の切り出し単位領
域内からの切り出し時に捨て部分を完全に排除可能にす
る形態は、更に共通する切り出し輪郭線を工夫して永久
磁石の形状を変えることにより、他の幾つかの形態とし
て構成することができる。
部品に使用した略コ字型永久磁石1bの場合のように、
マグネットシート5における長方形状の切り出し単位領
域内からの切り出し時に捨て部分を完全に排除可能にす
る形態は、更に共通する切り出し輪郭線を工夫して永久
磁石の形状を変えることにより、他の幾つかの形態とし
て構成することができる。
【0029】図6は、作製時に捨て部分を完全に排除で
きる形態の永久磁石形状を含む磁石母材板からの切り出
し単位領域を示したもので、同図(a)は他の実施例と
した略コ字型永久磁石1bに関するもの,同図(b)は
第1のコ字型部含有型永久磁石1cに関するもの,同図
(c)は第2のコ字型部含有型永久磁石1dに関するも
の,同図(d)は第3のコ字型部含有型永久磁石1eに
関するものである。
きる形態の永久磁石形状を含む磁石母材板からの切り出
し単位領域を示したもので、同図(a)は他の実施例と
した略コ字型永久磁石1bに関するもの,同図(b)は
第1のコ字型部含有型永久磁石1cに関するもの,同図
(c)は第2のコ字型部含有型永久磁石1dに関するも
の,同図(d)は第3のコ字型部含有型永久磁石1eに
関するものである。
【0030】ここでの第1〜第3のコ字型部含有型永久
磁石1c〜1eは、何れも略コ字型永久磁石1bの場合
と同様にコ字型部を含むものであるが、略コ字型永久磁
石1bがコ字型部における両腕部の一方側から局部が同
一方向に帯状に延在して成っているのに対し、図6
(b)を参照すれば、第1のコ字型部含有型永久磁石1
cは、コ字型部における両腕部の一方側から局部が同一
方向に帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向か
ら90度内側へ向かって帯状に延在して成っており、そ
の切り出し単位領域はこれらの第1のコ字型部含有型永
久磁石1cを共通する切り出し輪郭線のみで一対一組で
切り出せるように長方形状となっている。
磁石1c〜1eは、何れも略コ字型永久磁石1bの場合
と同様にコ字型部を含むものであるが、略コ字型永久磁
石1bがコ字型部における両腕部の一方側から局部が同
一方向に帯状に延在して成っているのに対し、図6
(b)を参照すれば、第1のコ字型部含有型永久磁石1
cは、コ字型部における両腕部の一方側から局部が同一
方向に帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向か
ら90度内側へ向かって帯状に延在して成っており、そ
の切り出し単位領域はこれらの第1のコ字型部含有型永
久磁石1cを共通する切り出し輪郭線のみで一対一組で
切り出せるように長方形状となっている。
【0031】又、図6(c)を参照すれば、第2のコ字
型部含有型永久磁石1dは、コ字型部における両腕部の
一方側から局部が同一方向及びその方向から90度外側
へ向かって帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方
向から90度内側へ向かって帯状に延在して成ってお
り、その切り出し単位領域はこれらの第2のコ字型部含
有型永久磁石1dを共通する切り出し輪郭線のみで一対
一組で切り出せるように正方形状となっている。
型部含有型永久磁石1dは、コ字型部における両腕部の
一方側から局部が同一方向及びその方向から90度外側
へ向かって帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方
向から90度内側へ向かって帯状に延在して成ってお
り、その切り出し単位領域はこれらの第2のコ字型部含
有型永久磁石1dを共通する切り出し輪郭線のみで一対
一組で切り出せるように正方形状となっている。
【0032】更に、図6(d)を参照すれば、第3のコ
字型部含有型永久磁石1eは、コ字型部における両腕部
の一方側から局部が同一方向及びその方向から90度外
側へ向かい、更に90度外側へ向かった部分から同一方
向と逆方向に90度外側へ向かって帯状に延在し、且つ
他方側から局部が同一方向から90度内側へ向かって帯
状に延在して成っており、その切り出し単位領域はこれ
らの第3のコ字型部含有型永久磁石1eを共通する切り
出し輪郭線のみで一対一組で切り出せるように長方形状
となっている。
字型部含有型永久磁石1eは、コ字型部における両腕部
の一方側から局部が同一方向及びその方向から90度外
側へ向かい、更に90度外側へ向かった部分から同一方
向と逆方向に90度外側へ向かって帯状に延在し、且つ
他方側から局部が同一方向から90度内側へ向かって帯
状に延在して成っており、その切り出し単位領域はこれ
らの第3のコ字型部含有型永久磁石1eを共通する切り
出し輪郭線のみで一対一組で切り出せるように長方形状
となっている。
【0033】これらの第1〜第3のコ字型部含有型永久
磁石1c〜1eの場合、何れもコ字型部における両腕部
からの延在部分が増加しているため、切り出し単位領域
が一実施例や他の実施例の場合よりも大きくなることに
より、同じ寸法のマグネットシート5からの切り出しを
行えば一実施例や他の実施例の場合よりも製造数が幾分
減少するが、何れも捨て部分を完全に排除した上で無駄
無く効率的に量産性良く安価に永久磁石を作製できる点
は変わりなく、従来よりもマグネットシート5を有効に
活用できる。
磁石1c〜1eの場合、何れもコ字型部における両腕部
からの延在部分が増加しているため、切り出し単位領域
が一実施例や他の実施例の場合よりも大きくなることに
より、同じ寸法のマグネットシート5からの切り出しを
行えば一実施例や他の実施例の場合よりも製造数が幾分
減少するが、何れも捨て部分を完全に排除した上で無駄
無く効率的に量産性良く安価に永久磁石を作製できる点
は変わりなく、従来よりもマグネットシート5を有効に
活用できる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のインダ
クタ部品によれば、磁石母材板であるマグネットシート
からの切り出しを工夫して捨て部分を極力少なくする
か、或いは完全に排除した上で磁気バイアス特性を損わ
ずに無駄無く効率的に量産性良く安価に作製された永久
磁石を備える構成としているので、従来通りの磁気バイ
アス効果を有するインダクタ部品を低コストで提供する
ことができようになり、工業上有益となる。
クタ部品によれば、磁石母材板であるマグネットシート
からの切り出しを工夫して捨て部分を極力少なくする
か、或いは完全に排除した上で磁気バイアス特性を損わ
ずに無駄無く効率的に量産性良く安価に作製された永久
磁石を備える構成としているので、従来通りの磁気バイ
アス効果を有するインダクタ部品を低コストで提供する
ことができようになり、工業上有益となる。
【図1】本発明の一実施例に係るインダクタ部品の基本
構成を分解して示した斜視図である。
構成を分解して示した斜視図である。
【図2】図1に示すインダクタ部品に備えられるコ字型
永久磁石の細部構成を示したもので、(a)は平面図に
関するもの,(b)は一方向からの側面図に関するも
の,(c)は他方向からの側面図に関するもの,(d)
は別方向からの側面図に関するものである。
永久磁石の細部構成を示したもので、(a)は平面図に
関するもの,(b)は一方向からの側面図に関するも
の,(c)は他方向からの側面図に関するもの,(d)
は別方向からの側面図に関するものである。
【図3】図2に示すコ字型永久磁石を磁石母材板である
マグネットシートから連続して切り出して作製する様子
を示した平面図である。
マグネットシートから連続して切り出して作製する様子
を示した平面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るインダクタ部品に備
えられる略コ字型永久磁石の細部構成を示したもので、
(a)は平面図に関するもの,(b)は一方向からの側
面図に関するもの,(c)は他方向からの側面図に関す
るもの,(d)は別方向からの側面図に関するものであ
る。
えられる略コ字型永久磁石の細部構成を示したもので、
(a)は平面図に関するもの,(b)は一方向からの側
面図に関するもの,(c)は他方向からの側面図に関す
るもの,(d)は別方向からの側面図に関するものであ
る。
【図5】図4に示す略コ字型永久磁石を磁石母材板であ
るマグネットシートから連続して切り出して作製する様
子を示した平面図である。
るマグネットシートから連続して切り出して作製する様
子を示した平面図である。
【図6】作製時に捨て部分を完全に排除できる形態の永
久磁石形状を含む磁石母材板からの切り出し単位領域を
示したもので、(a)は図4(a)〜(d)及び図5で
説明した他の実施例に係る略コ字型永久磁石に関するも
の,(b)は第1のコ字型部含有型永久磁石に関するも
の,(c)は第2のコ字型部含有型永久磁石に関するも
の,(d)は第3のコ字型部含有型永久磁石に関するも
のである。
久磁石形状を含む磁石母材板からの切り出し単位領域を
示したもので、(a)は図4(a)〜(d)及び図5で
説明した他の実施例に係る略コ字型永久磁石に関するも
の,(b)は第1のコ字型部含有型永久磁石に関するも
の,(c)は第2のコ字型部含有型永久磁石に関するも
の,(d)は第3のコ字型部含有型永久磁石に関するも
のである。
【図7】従来のインダクタ部品の基本構成を分解して示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図8】図7に示すインダクタ部品に備えられる四角枠
型永久磁石の細部構成を示したもので、(a)は平面図
に関するもの,(b)は正面側からの側面図に関するも
のである。
型永久磁石の細部構成を示したもので、(a)は平面図
に関するもの,(b)は正面側からの側面図に関するも
のである。
【図9】図8に示す四角枠型永久磁石を磁石母材板であ
るマグネットシートから連続して切り出して作製する様
子を示した平面図である。
るマグネットシートから連続して切り出して作製する様
子を示した平面図である。
1a コ字型永久磁石 1b 略コ字型永久磁石 1c〜1e コ字型部含有型永久磁石 2a E型下側軟磁性磁気コア 2b E型上側軟磁性磁気コア 3 四角枠状巻線 4 四角枠型永久磁石 5 マグネットシート 5a,41 四角板状打ち抜き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 BA08 BB05
Claims (6)
- 【請求項1】 巻線が巻回された磁性磁気コアの近傍に
対して該巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バイ
アスを印加するための磁場を有する永久磁石が配備され
て成るインダクタ部品において、前記永久磁石は、コ字
型形状であることを特徴とするインダクタ部品。 - 【請求項2】 請求項1記載のインダクタ部品におい
て、前記永久磁石は、磁石母材板における隣接して連続
的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から共通
する切り出し輪郭線及び独立した切り出し輪郭線に基づ
いて前記コ字型形状のものが一対一組として捨て部分を
有して切り出されて成ることを特徴とするインダクタ部
品。 - 【請求項3】 巻線が巻回された磁性磁気コアの近傍に
対して該巻線による起磁力で生じる磁界へ直流磁気バイ
アスを印加するための磁場を有する永久磁石が配備され
て成るインダクタ部品において、前記永久磁石は、少な
くともコ字型部を含むものであって、該コ字型部におけ
る両腕部の一方側から局部が同一方向に帯状に延在して
成る略コ字型形状、該両腕部の一方側から局部が同一方
向に帯状に延在し、且つ他方側から局部が同一方向から
90度内側へ向かって帯状に延在して成る第1のコ字型
部含有形状、該両腕部の一方側から局部が同一方向及び
該同一方向から90度外側へ向かって帯状に延在し、且
つ他方側から局部が同一方向から90度内側へ向かって
帯状に延在して成る第2のコ字型部含有形状、該両腕部
の一方側から局部が同一方向及び該同一方向から90度
外側へ向かい、更に該90度外側へ向かった部分から該
同一方向と逆方向に90度外側へ向かって帯状に延在
し、且つ他方側から局部が同一方向から90度内側へ向
かって帯状に延在して成る第3のコ字型部含有形状の何
れか一つであることを特徴とするインダクタ部品。 - 【請求項4】 請求項3記載のインダクタ部品におい
て、前記永久磁石は、磁石母材板における隣接して連続
的に区画される長方形状の切り出し単位領域内から共通
する切り出し輪郭線に基づいて前記略コ字型形状、前記
第1のコ字型部含有形状、前記第2のコ字型部含有形
状、及び前記第3のコ字型部含有形状の中の一つのもの
が一対一組として捨て部分を持たずに切り出されて成る
ことを特徴とするインダクタ部品。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載のイン
ダクタ部品において、前記永久磁石は、ポリイミド樹
脂,エポキシ樹脂,ポリフェニレンサルファイド樹脂,
シリコン樹脂,ポリエステル樹脂,芳香族系ナイロン,
及び液晶ポリマー樹脂の中から選択された少なくとも一
種類の樹脂に対して分散材で表面処理が施された組成S
m(Cobal.Fe0.15-0.25 Cu0.05-0.06 Zr
0.02-0.03 )7. 0-8.5 であって、且つ固有保磁力Hc が
7.9×105 (A/m)以上、キュリー温度Tc が5
00℃以上、粉末平均粒径が2.5〜25μmの希土類
磁石粉末を該樹脂の含有量が体積比で30%以上となる
ように分散して成ると共に、表面が体積比0.1%〜1
0%の範囲でZn,Al,Bi,Ga,In,Mg,P
b,Sb,及びSnの中の少なくとも一種の金属又は合
金で被覆されて成り、比抵抗が0.1Ωcm以上である
ことを特徴とするインダクタ部品。 - 【請求項6】 請求項5記載のインダクタ部品におい
て、前記分散材は、シランカップリング材又はチタンカ
ップリング材であることを特徴とするインダクタ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001120637A JP2002313647A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | インダクタ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001120637A JP2002313647A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | インダクタ部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002313647A true JP2002313647A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18970637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001120637A Pending JP2002313647A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | インダクタ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002313647A (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS62282418A (ja) * | 1986-05-07 | 1987-12-08 | Tohoku Metal Ind Ltd | 複合磁石の製造方法 |
JPS6332903A (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-12 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 難燃性ボンド磁石 |
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JPH05190311A (ja) * | 1992-01-17 | 1993-07-30 | Tdk Corp | 磁石の製造方法および磁石粉末 |
JPH0696926A (ja) * | 1992-11-24 | 1994-04-08 | Seiko Epson Corp | 樹脂結合型希土類コバルト磁石 |
JPH07122418A (ja) * | 1993-10-26 | 1995-05-12 | Seiko Epson Corp | 樹脂結合型磁石及びその製造方法 |
JPH10308316A (ja) * | 1997-05-06 | 1998-11-17 | Hitachi Media Electron:Kk | トランス及びトランス用コア |
-
2001
- 2001-04-19 JP JP2001120637A patent/JP2002313647A/ja active Pending
Patent Citations (8)
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