JP2002313079A - 半導体メモリ装置の電源ノイズの抑制化 - Google Patents

半導体メモリ装置の電源ノイズの抑制化

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JP2002313079A JP2001119095A JP2001119095A JP2002313079A JP 2002313079 A JP2002313079 A JP 2002313079A JP 2001119095 A JP2001119095 A JP 2001119095A JP 2001119095 A JP2001119095 A JP 2001119095A JP 2002313079 A JP2002313079 A JP 2002313079A
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Koichi Mizugaki
浩一 水垣
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体メモリ装置の電源に発生するノイズを
抑制する。 【解決手段】 半導体メモリ装置は、ダイナミック型の
メモリセルがマトリクス状に配列された少なくとも1つ
のメモリセルブロックと、行アドレスおよび列アドレス
を含むアドレスに従ってメモリセルブロック内の対応す
るメモリセルを選択するための行アドレスデコーダおよ
び列アドレスデコーダと、アドレスに従って選択される
メモリセルに対応するデータを出力するための出力バッ
ファと、出力バッファの出力レベルをプリセットするた
めのプリセット回路と、プリセット回路の動作を制御す
るプリセット制御部とを備える。列デコーダによりメモ
リセルの選択が行われて選択されたメモリセルに対応す
るデータが出力される度に、選択されたメモリセルに対
応するデータが出力バッファから出力される前に、出力
バッファの出力レベルをプリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体メモリ装
置における電源ノイズの抑制化制御に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ装置としては、DRAMや
SRAMが用いられている。良く知られているように、
DRAMはSRAMに比べて安価で大容量であるが、リ
フレッシュ動作が必要である。一方、SRAMはリフレ
ッシュ動作は不要で使い易いが、DRAMに比べて高価
であり、また容量が小さい。
【0003】DRAMとSRAMの利点を両方備えた半
導体メモリ装置として、擬似SRAM(VSRAMある
いはPSRAMと呼ばれる)が知られている。擬似SR
AMは、DRAMと同じダイナミック型メモリセルを含
むメモリセルアレイを備えているとともに、リフレッシ
ュ制御部を内蔵しており、リフレッシュ動作を内部で実
行している。このため、擬似SRAMに接続される外部
装置(例えばCPU)は、リフレッシュ動作を意識せず
に擬似SRAMにアクセス(データの読み出しや書き込
み)することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DRAMで
は、通常、電源を供給する外部の電源端子として正電源
および負電源のそれぞれに複数の電源端子が設けられて
おり、電源に流れる電流の変化によって発生する電源ノ
イズの発生を抑制する対策がとられている。一方、SR
AMでは、通常、正電源および負電源として1対のみの
電源端子が設けられる。擬似SRAMの電源端子は、S
RAMと同様の構成をとるのが一般的であり、電源端子
の数が少ないので、電源ノイズに弱くなる可能性が高
い。
【0005】この発明は、上述した従来の課題を解決す
るためになされたものであり、擬似SRAMのような半
導体メモリ装置の電源に発生するノイズを抑制すること
のできる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明による半導体メモリ装
置は、ダイナミック型のメモリセルがマトリクス状に配
列された少なくとも1つのメモリセルブロックと、行ア
ドレスおよび列アドレスを含むアドレスに従って前記メ
モリセルブロック内の対応するメモリセルを選択するた
めの行アドレスデコーダおよび列アドレスデコーダと、
前記アドレスに従って選択されるメモリセルに対応する
データを出力するための出力バッファと、前記出力バッ
ファの出力レベルをプリセットするためのプリセット回
路と、前記プリセット回路の動作を制御するプリセット
制御部と、を備えている。また、前記プリセット制御部
は、前記列デコーダによりメモリセルの選択が行われて
選択されたメモリセルに対応するデータが出力される度
に、前記選択されたメモリセルに対応するデータが前記
出力バッファから出力される前に、前記出力バッファの
出力レベルをプリセットするように前記プリセット回路
を動作させる。
【0007】ここで、「出力レベルをプリセットする」
とは、出力バッファからデータが出力される前に、その
出力レベルをデータ"1"を表すレベルとデータ"0"を表
すレベルの間のレベル(中間レベル)に設定することを
意味する。
【0008】上記態様においては、出力バッファからデ
ータを出力する前に、出力バッファの出力レベルが中間
レベルに設定されているので、データが出力される際の
出力レベルの変化量は、HレベルからLベルまたはLレ
ベルからHレベルに変化する場合の変化量に比べて小さ
くなる。これにより、出力変化量に起因して発生する電
源ノイズを抑制することが可能である。
【0009】前記プリセット制御部は、前記行アドレス
が同じで前記列アドレスが変化する連続出力モードにお
いて、前記列アドレスの変化の度に、前記出力バッファ
の出力レベルをプリセットするように前記プリセット回
路を動作させることが好ましい。
【0010】この態様においては、前記行アドレスが同
じで前記列アドレスが変化する連続出力モードにおいて
も、前記列アドレスの変化の度に、前記出力バッファの
出力レベルをプリセットすることが可能である。
【0011】また、前記半導体メモリ装置は、出力バッ
ファからの出力状態を規定する出力許可信号が入力され
る出力許可信号入力端子を備えており、前記プリセット
制御部は、前記出力許可信号が出力不許可状態である場
合には、前記出力許可信号が出力許可状態になってか
ら、前記出力バッファの出力レベルをプリセットするよ
うに前記プリセット回路を動作させることが好ましい。
【0012】出力許可信号は、アドレスに対応するメモ
リセルからデータが出力された後に出力許可状態となる
場合がある。このとき、出力許可信号が出力許可状態と
なって選択されたメモリセルに対応するデータが出力バ
ッファから出力可能となるよりも前に既に出力バッファ
のプリセットが終了している場合には、出力可能となっ
た時点における出力レベルがプリセット終了時のレベル
からずれてしまうことが有る。上記態様においては、こ
のようなプリセットされた出力レベルのずれを抑制する
ことができる。
【0013】なお、前記出力バッファの出力レベルは、
前記プリセット回路によってデータ"1"を表すレベルと
データ"0"を表すレベルのほぼ中間のレベルにプリセッ
トされることが好ましい。
【0014】この態様において、出力バッファの出力変
化量は、HレベルからLベルまたはLレベルからHレベ
ルに変化する場合のほぼ1/2となるので、出力変化を
最も小さくすることが可能である。
【0015】なお、上記半導体メモリ装置は、複数のメ
モリセルブロックと、それぞれのメモリセルブロックに
対応する複数の行アドレスデコーダおよび列アドレスデ
コーダを備えており、前記アドレスは、前記複数のメモ
リセルブロックのうちの任意の1つのメモリセルブロッ
クを選択するためのブロックアドレスを含んでおり、前
記プリセット制御部は、前記ブロックアドレスにより選
択されたメモリセルブロックに対応する列デコーダによ
りメモリセルの選択が行われて選択されたメモリセルに
対応するデータが出力される度に、前記選択されたメモ
リセルに対応するデータが前記出力バッファから出力さ
れる前に、前記出力バッファの出力レベルをプリセット
するように前記プリセット回路を動作させることが好ま
しい。
【0016】この態様においては、ブロックアドレスに
より選択されたメモリセルブロックに対応する列デコー
ダによりメモリセルの選択が行われて選択されたメモリ
セルに対応するデータが出力される度に、出力バッファ
によって選択されたメモリセルに対応するデータが出力
される前に、出力バッファの出力レベルをプリセットす
ることが可能となる。
【0017】ここで、前記半導体メモリ装置に電源を供
給する電源端子として、1つの正電源端子および1つの
負電源端子の1対の電源端子のみを備えることが好まし
い。
【0018】1対の電源端子のみを備える半導体メモリ
装置においては電源ノイズに比較的弱い。しかしなが
ら、上記態様の半導体メモリ装置においては電源ノイズ
を抑制することが可能である。
【0019】なお、本発明は、種々の形態で実現するこ
とが可能であり、例えば、半導体メモリ装置、その出力
バッファのプリセット方法、半導体メモリ装置と制御装
置とを備えた半導体メモリシステム、半導体メモリ装置
の制御方法、および、半導体メモリ装置を備えた電子機
器等の形態で実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.第1実施例: A1.メモリチップの端子構成と動作状態の概要: A2.メモリチップ内部の全体構成: A3.アクセス制御部の構成: A4.アクセス制御部の動作: A5.データ入出力バッファの構成: A6.出力制御回路の構成および動作: A7.出力バッファの構成および動作: B.第2実施例: C.電子機器への適用例:
【0021】A.第1実施例: A1.メモリチップの端子構成と動作状態の概要:図1
は、本発明の第1実施例としてのメモリチップ200の
端子の構成を示す説明図である。メモリチップ200
は、以下のような端子を有している。
【0022】A0〜A19:アドレス入力端子(20
本), #CS:チップセレクト入力端子, ZZ:スヌーズ入力端子, #WE:ライトイネーブル入力端子, #OE:アウトプットイネーブル入力端子(出力許可信
号入力端子), #LB:下位バイトイネーブル入力端子, #UB:上位バイトイネーブル入力端子, IO0〜IO15:入出力データ端子(16本), VDD:正電源端子, VSS:負電源端子。
【0023】なお、以下の説明では、端子名と信号名と
に同じ符号を用いている。端子名(信号名)の先頭に
「#」が付されているものは、負論理であることを意味
している。アドレス入力端子A0〜A19と入出力デー
タ端子IO0〜IO15はそれぞれ複数本設けられてい
るが、図1では簡略化されて描かれている。
【0024】このメモリチップ200は、通常の非同期
型SRAMと同じ手順でアクセスすることが可能な擬似
SRAM(VSRAM)として構成されている。ただ
し、SRAMと異なり、ダイナミック型のメモリセルが
用いられているので、所定期間内にリフレッシュが必要
となる。このため、メモリチップ200には、リフレッ
シュタイマ70を含むリフレッシュ制御部が内蔵されて
いる。本明細書では、外部装置(制御装置)からのデー
タの読み出しや書き込みの動作を「外部アクセス」と呼
び、内蔵されたリフレッシュ制御部によるリフレッシュ
動作を「内部リフレッシュ」または単に「リフレッシ
ュ」と呼ぶ。
【0025】メモリチップ200の内部には、入力され
たアドレスA0〜A19の中のいずれか1ビット以上が
変化したことを検出するためのアドレス遷移検出回路1
10が設けられている。そして、メモリチップ200内
の回路は、アドレス遷移検出回路110から供給される
アドレス遷移信号に基づいて動作する。例えば、外部ア
クセスと内部リフレッシュとの調停は、アドレス遷移信
号に基づいて行われる。また、外部アクセスにおけるデ
ータの出力制御も後述するようにATD信号に基づいて
行われる。なお、以下の説明では、アドレス遷移検出回
路110を「ATD回路」と呼び、アドレス遷移信号を
「ATD信号」と呼ぶ。
【0026】図1に示すチップセレクト信号#CSとス
ヌーズ信号ZZは、メモリチップ200の動作状態を制
御するための信号である。図2は、チップセレクト信号
#CSとスヌーズ信号ZZの信号レベルに応じたメモリ
チップ200の動作状態の区分を示す説明図である。な
お、本明細書において、「Hレベル」は2値信号の2つ
のレベルのうちの「1」レベルを意味し、「Lレベル」
は「0」レベルを意味している。
【0027】チップセレクト信号#CSがLレベル(ア
クティブ)でスヌーズ信号ZZがHレベルのときは、リ
ード/ライト・オペレーションサイクル(以下、単に
「オペレーションサイクル」または「リード/ライトサ
イクル」とも呼ぶ)が行われる。オペレーションサイク
ルでは、外部アクセスの実行が可能であり、適時、内部
リフレッシュが実行される。
【0028】チップセレクト信号#CSとスヌーズ信号
ZZが共にHレベルのときには、スタンバイサイクルが
行われる。スタンバイサイクルでは、外部アクセスの実
行が禁止されるため、すべてのワード線が非活性状態と
される。但し、内部リフレッシュが行われるときには、
リフレッシュアドレスで指定されたワード線は活性化さ
れる。
【0029】チップセレクト信号#CSがHレベル(非
アクティブ)のときにスヌーズ信号ZZがLレベルにな
ると、メモリチップ200はスヌーズ状態(「パワーダ
ウン状態」とも呼ぶ)に移行する。スヌーズ状態では、
リフレッシュ動作に必要な回路以外は停止している。ス
ヌーズ状態での消費電力は極めて少ないので、メモリ内
のデータのバックアップに適している。
【0030】なお、リフレッシュ動作は、オペレーショ
ンサイクルとスタンバイサイクルでは第1のリフレッシ
ュモードに従って実行され、スヌーズ状態では第2のリ
フレッシュモードに従って実行される。第1のリフレッ
シュモードでは、リフレッシュタイマ70がリフレッシ
ュタイミング信号を発生した後に、ATD信号に同期し
てリフレッシュ動作が開始される。一方、第2のリフレ
ッシュモードでは、リフレッシュタイマ70がリフレッ
シュタイミング信号を発生すると直ちにリフレッシュ動
作が開始される。第2のリフレッシュモードでのリフレ
ッシュ動作はATD信号と非同期に行われるので、アド
レスA0〜A19の入力は不要である。このように、こ
のメモリチップ200は、3つの動作状態にそれぞれ適
したリフレッシュモードに従ってリフレッシュを実行す
る。
【0031】図1に示すアドレスA0〜A19は、20
ビットであり、1メガワードのアドレスを指定する。ま
た、入出力データIO0〜IO15は、1ワード分の1
6ビットのデータである。すなわち、アドレスA0〜A
19の1つの値は16ビット(1ワード)に対応してお
り、一度に16ビットの入出力データIO0〜IO15
を入出力することができる。
【0032】オペレーションサイクルにおいては、ライ
トイネーブル信号#WEがLレベルになるとライトサイ
クルが実行され、Hレベルになるとリードサイクルが実
行される。また、アウトプットイネーブル信号#OEが
Lレベルになると、入出力データ端子IO0〜IO15
からの出力が可能になる。下位バイトイネーブル信号#
LBや上位バイトイネーブル入力信号#UBは、1ワー
ド(16ビット)の下位バイトと上位バイトとのうちの
いずれか1バイトのみに関して読み出しや書き込みを行
うための制御信号である。例えば、下位バイトイネーブ
ル信号#LBをLレベルに設定し、上位バイトイネーブ
ル信号#UBをHレベルに設定すると、1ワードの下位
8ビットのみに関して読み出しや書き込みが行われる。
【0033】正電源VDDおよび負電源VSSは、通
常、2.5Vおよび0Vに設定される。
【0034】図3は、メモリチップ200の動作の概要
を示すタイミングチャートである。図2に示した3つの
動作状態(オペレーション、スタンバイ、スヌーズ)の
いずれであるかは、チップセレクト信号#CSとスヌー
ズ信号ZZの変化に応じて、随時判断される。図3の最
初の3つのサイクルは、オペレーションサイクルであ
る。オペレーションサイクルでは、ライトイネーブル信
号#WEのレベルに応じて読み出し(リードサイクル)
と書き込み(ライトサイクル)のいずれかが実行され
る。なお、ATD信号の最短周期Tc(すなわち、アド
レスA0〜A19の変化の最短周期)は、このメモリチ
ップ200のサイクルタイム(「サイクル周期」とも呼
ばれる)に相当する。サイクルタイムTcは、例えばラ
ンダムアクセスにおいては約50nsから約100ns
の範囲の値に設定される。
【0035】図3の4番目のサイクルでは、チップセレ
クト信号#CSがHレベルに立ち上がっているので、ス
タンバイサイクルが開始される。5番目のサイクルで
は、さらに、スヌーズ信号ZZがLレベルに下がってい
るので、メモリチップ200はスヌーズ状態となる。な
お、図3(a)に示すように、アドレスA0〜A19が
変化しない場合には、ATD信号は生成されない。
【0036】A2.メモリチップ内部の全体構成:図4
は、メモリチップ200の内部構成を示すブロック図で
ある。このメモリチップ200は、データ入出力バッフ
ァ10と、メモリセルアレイ20と、アドレスバッファ
60とを備えている。
【0037】メモリセルアレイ20は、4つのブロック
20A〜20Dに区分されている。第1のブロック20
Aは、メモリセルサブアレイ22Aと、行デコーダ24
Aと、列デコーダ26Aと、ゲート28Aとを備えてい
る。他のブロック20B〜20Dも同様である。各ブロ
ック20A〜20Dの構成はほぼ同じなので、以下では
主に第1のブロック20Aと、これに関連する他の回路
について説明する。
【0038】1つのブロック20Aの構成は、典型的な
DRAMのメモリセルアレイと同じである。すなわち、
サブアレイ22Aは、1トランジスタ1キャパシタ型の
複数のメモリセルがマトリクス状に配列されたものであ
る。各メモリセルには、ワード線とビット線対(データ
線対とも呼ばれる)とが接続されている。行デコーダ2
4Aは、行ドライバを含んでおり、供給される行アドレ
スに従ってサブアレイ22A内の複数本のワード線のう
ちの1本を選択して活性化する。列デコーダ26Aは、
列ドライバを含んでおり、供給される列アドレスに従っ
てサブアレイ22A内の複数組のビット線対の中の1ワ
ード(16ビット)分のビット線対を同時に選択する。
また、ゲート28Aは、読み出し回路や書き込み回路を
含んでおり、データ入出力バッファ10とサブアレイ2
2Aと間のデータのやり取りを可能とする。なお、ブロ
ック20A内には、図示しないプリチャージ回路やセン
スアンプ、プリアンプなども設けられている。
【0039】アドレスバッファ60は、外部装置から与
えられた20ビットのアドレスA0〜A19を他の内部
回路に供給する回路である。最も下位の6ビットのアド
レスA0〜A5は列アドレスとして用いられ、最も上位
の12ビットのアドレスA8〜A19は行アドレスとし
て用いられる。また、行アドレスと列アドレスの間の2
ビットのアドレスA6,A7は、4つのブロック20A
〜20Dのうちのいずれか1つを選択するためのブロッ
クアドレスとして用いられる。従って、ブロックアドレ
スA6,A7によって4つのブロック20A〜20Dの
うちの1つが選択され、選択されたブロックの中から、
列アドレスA0〜A5と行アドレスA8〜A19とによ
って1ワード(16ビット)分のメモリセルが選択され
る。選択されたメモリセルに対応する1ワード分のデー
タは、データ入出力バッファ10を介して読み出され、
あるいは書き込まれる。すなわち、外部装置は、1つの
アドレスA0〜A19を入力することにより、1つのブ
ロック内の1ワード分のメモリセルに同時にアクセスす
ることが可能である。
【0040】各ブロック20A〜20Dには、それぞ
れ、行プリデコーダ30A〜30Dと、ブロックコント
ローラ40A〜40Dと、リフレッシュ要求信号発生回
路50A〜50Dとがこの順に接続されている。メモリ
チップ200内には、さらに、リフレッシュタイマ70
と、リフレッシュカウンタコントローラ90と、リフレ
ッシュカウンタ100と、ATD(アドレス遷移検出)
回路110と、RATD(行アドレス遷移検出)回路1
30とが設けられている。
【0041】ATD回路110は、外部装置から供給さ
れた20ビットのアドレスA0〜A19の中のいずれか
1ビット以上に変化があるか否か検出し、変化が検出さ
れたときには、図3(a)に示すようなATD信号を生
成する。
【0042】図5は、ATD回路110の内部構成を示
すブロック図である。ATD回路110は、20ビット
のアドレスA0〜A19の各ビットに対応した20個の
遷移検出回路111と、20入力ORゲート118とを
備えている。各遷移検出回路111は、インバータ11
2と、2つのパルス発生回路113,114と、ORゲ
ート115とを有している。パルス発生回路113,1
14としては、例えばワンショットマルチバイブレータ
が使用される。
【0043】第1のパルス発生回路113は、アドレス
ビットA0の立ち上がりエッジに応じて、所定のパルス
幅を有するパルスを1つ生成する。また、インバータ1
12と第2のパルス発生回路114は、アドレスビット
A0の立ち下がりエッジに応じて、所定のパルス幅を有
するパルスを1つ生成する。したがって、ORゲート1
15からは、アドレスビットA0の立ち上がりエッジと
立ち下がりエッジの各エッジ毎に、パルスが1つずつ出
力される。これは、他のアドレスビットA1〜A19に
ついても同様である。
【0044】20入力ORゲート118には、20個の
遷移検出回路111の出力が入力されている。従って、
20ビットの行アドレスA0〜A19の中の1つ以上の
ビットのレベルが変化すると、ORゲート118からパ
ルス状のATD信号が出力される。
【0045】なお、ATD回路110としては、外部装
置から供給された20ビットのアドレスA0〜A19の
中のいずれか1ビット以上に変化があるか否か検出し、
変化が検出されたときには、図3(a)に示すようなA
TD信号を生成する回路であればどのような構成でもよ
い。
【0046】図4のリフレッシュタイマ70は、一定の
リフレッシュ周期毎にリフレッシュタイミング信号RF
TMを発生する回路である。リフレッシュタイマ70
は、例えばリングオシレータによって構成される。リフ
レッシュ周期は、例えば約32μsに設定されている。
【0047】リフレッシュ要求信号発生回路50A〜5
0Dは、リフレッシュタイマ70から供給されるリフレ
ッシュタイミング信号RFTMに応じて、各ブロック2
0A〜20Dのためのリフレッシュ要求信号RFREQ
0〜RFREQ3を発生する。このリフレッシュ要求信
号RFREQ0〜RFREQ3は、対応するブロックコ
ントローラ40A〜40Dにそれぞれ供給される。
【0048】ブロックコントローラ40A〜40Dに
は、リフレッシュ要求信号RFREQ0〜RFREQ3
とともに、外部装置から与えられたブロックアドレスA
6〜A7が供給されている。リフレッシュ要求信号RF
REQ0〜RFREQ3は、4つのブロック20A〜2
0Dにおいてリフレッシュ動作を開始すべきことを意味
している。また、オペレーションサイクルでは、ブロッ
クアドレスA6〜A7は、4つのブロック20A〜20
Dのいずれに外部アクセスが要求されているかを示して
いる。そこで、ブロックコントローラ40A〜40D
は、これらの信号RFREQ0〜RFREQ3,A6〜
A7に応じて、4つのブロックに対する外部アクセスと
内部リフレッシュとを調停する。この調停は、具体的に
は、4つのブロックに対する外部アクセス実施信号#E
X0〜#EX3とリフレッシュ実施信号#RF0〜#R
F3との出力レベルをそれぞれ設定することによって行
われる。
【0049】行プリデコーダ30A〜30Dは、外部ア
クセス実施信号#EX0〜#EX3とリフレッシュ実施
信号#RF0〜#RF3のレベルに応じて、外部装置か
ら与えられた行アドレスA8〜A19と、リフレッシュ
カウンタ100から与えられたリフレッシュアドレスR
FA8〜RFA19とのうちの一方を選択して、行デコ
ーダ24A〜24Dに供給する。この2種類のアドレス
A8〜A19,RFA8〜RFA19の選択は、行プリ
デコーダ毎に独立に行われる。例えば、第1のブロック
20Aに対して外部アクセスの要求がある場合にリフレ
ッシュの要求があったときには、第1の行プリデコーダ
30Aは行アドレスA8〜A19を選択して第1のブロ
ック20Aに供給し、他の行プリデコーダ30B〜30
DはリフレッシュアドレスRFA8〜RFA19を選択
して対応するブロック20B〜20Dにそれぞれ供給す
る。なお、第1の行プリデコーダ30Aは、第1のブロ
ック20Aに対する外部アクセスの終了後に、リフレッ
シュアドレスRFA8〜RFA19を第1のブロック2
0Aに供給する。
【0050】なお、リフレッシュ要求信号発生回路50
A〜50Dと、ブロックコントローラ40A〜40D
と、行プリデコーダ30A〜30Dの構成および動作に
ついては、さらに後述する。
【0051】リフレッシュカウンタコントローラ90
は、4つのブロック20A〜20Dのすべてにおいて、
同一のリフレッシュアドレスRFA8〜RFA19に従
ってリフレッシュ動作が完了したか否かを検出する。こ
の検出は、4つのリフレッシュ要求信号RFREQ0〜
RFREQ3のレベル変化を調べることによって行われ
る。4つのブロック20A〜20Dにおけるリフレッシ
ュ動作が完了すると、リフレッシュカウンタコントロー
ラ90は、リフレッシュカウンタ100にカウントアッ
プ信号#CNTUPを供給する。リフレッシュカウンタ
100は、このカウントアップ信号#CNTUPに応じ
てリフレッシュアドレスRFA8〜RFA19の値を1
つカウントアップする。
【0052】出力制御回路150は、ライトイネーブル
信号#WE、アウトプットイネーブル信号#OE、各ブ
ロックの列アクセスイネーブル信号#BE0〜#BE3
に応じてデータ入出力バッファ10の出力動作を制御す
る回路である。出力制御回路150には、さらに、上位
バイトイネーブル信号#UBや下位バイトイネーブル信
号#LBが入力されるが、説明の便宜上図示を省略して
いる。なお、出力制御回路150の詳細は後述する。
【0053】メモリチップ200は、図4に示す回路の
他に、チップセレクト信号#CSやスヌーズ信号ZZに
従ってチップ内の回路の動作状態を制御するコントロー
ラや、各種のイネーブル信号#WE,#OE,#LB,
#UBに応じて入力状態を制御するコントローラなどを
有しているが、図4では、図示の便宜上省略されてい
る。
【0054】なお、図4のデータ入出力バッファ10と
アドレスバッファ60とは、それぞれ本発明におけるデ
ータ入出力部とアドレス入力部とに相当する。また、図
4において、データ入出力バッファ10とアドレスバッ
ファ60とメモリセルアレイ20とを除く回路部分(3
0A〜30D,40A〜40D,50A〜50D,7
0,90,100,110,130,150)は、メモ
リセルアレイ20のワード線の活性化やビット線対の選
択を制御しており、本発明のアクセス制御部に相当す
る。
【0055】なお、アクセス制御部は、メモリセルアレ
イ20のリフレッシュ動作を制御するリフレッシュ制御
部としての機能も有している。特に、行プリデコーダ3
0A〜30Dと、ブロックコントローラ40A〜40D
と、リフレッシュ要求信号発生回路50A〜50Dとで
構成される回路部分は、内部リフレッシュと外部アクセ
スとの調停を行う調停回路としての機能を有している。
【0056】A3.アクセス制御部の構成:図6は、図
4の第1のブロックコントローラ40Aの内部構成を示
すブロック図である。なお、他のブロックコントローラ
40B〜40Dも図6と同じ構成を有している。
【0057】ブロックコントローラ40Aは、第1のブ
ロック20Aの選択を示すブロック選択信号BNK0を
発生するデコーダ48と、第1のブロック20Aに対す
る外部アクセス実施信号#EX0を発生させる外部アク
セス実施信号発生回路42と、第1のブロック20Aに
対する列アクセスイネーブル信号#BE0を発生させる
列アクセス許可信号発生回路49と、第1のブロック2
0Aに対するリフレッシュ実施信号#RF0を発生させ
るリフレッシュ実施信号発生回路44と、リフレッシュ
実施信号#RF0に応じてリセット信号RST0を発生
させるリセット信号発生回路46とを備えている。
【0058】デコーダ48は、供給されるブロックアド
レスA6〜A7の値が第1のブロック20Aを示す"0"
となる場合には、その出力をHレベルとし、他の場合に
はLレベルとする。
【0059】外部アクセス実施信号発生回路42および
リフレッシュ実施信号発生回路44には、それぞれ、チ
ップセレクト信号#CSと、ブロック選択信号BNK0
と、ATD信号と、リフレッシュ要求信号発生回路50
Aからのリフレッシュ要求信号RFREQ0とが供給さ
れている。また、外部アクセス実施信号発生回路42に
は、行アドレス遷移検出回路(以下、「RATD回路」
とも呼ぶ)130から行アドレス遷移信号RAT(以
下、「RAT信号」と呼ぶ)が供給されている。また、
列アクセス許可信号発生回路49には、ATD信号と、
外部アクセス実施信号発生回路42からの外部アクセス
実施信号#EX0と、デコーダ48からのブロック選択
信号BNK0とが供給されている。
【0060】リフレッシュ要求信号発生回路50Aに
は、スヌーズ信号ZZとリフレッシュタイミング信号R
FTMとATD信号とが入力されている。リフレッシュ
要求信号発生回路50Aは、スヌーズ信号ZZがLレベ
ルのとき(すなわち、スヌーズ状態)には、リフレッシ
ュタイミング信号RFTMの立ち上がりエッジに応じて
直ちにリフレッシュ要求信号RFREQ0をHレベルに
立ち上げる。一方、スヌーズ信号ZZがHレベル(すな
わち、オペレーションサイクルおよびスタンバイサイク
ル)のときには、リフレッシュタイミング信号RFTM
が立ち上がった後に発生するATD信号の立ち上がりエ
ッジに応じてリフレッシュ要求信号RFREQ0をHレ
ベルに立ち上げる。
【0061】行アドレス遷移検出回路(RATD回路)
130は、外部装置から供給された12ビットの行アド
レスA8〜A19の中のいずれか1ビット以上に変化が
あるか否か検出し、変化が検出されたときには、RAT
信号を出力する回路である。なお、RATD回路130
は、図5に示すATD回路110と同様に構成されてお
り、RATD回路130には、アドレスA0〜A19の
うちの行アドレスA8〜A19のみが入力されている。
図4に示すように、このRAT信号は、4つのブロック
コントローラ40A〜40Dにそれぞれ供給されてい
る。
【0062】図7は、図6の外部アクセス実施信号発生
回路42の内部構成を示すブロック図である。外部アク
セス実施信号発生回路42は、RSラッチ410および
インバータ411と、セット信号生成回路420と、リ
セット信号生成回路430とを備えている。セット信号
生成回路420からの出力信号Q420はRSラッチ4
10のセット端子Sに入力され、リセット信号生成回路
430からの出力信号Q430はRSラッチ410のリ
セット端子Rに入力される。
【0063】セット信号生成回路420は、遅延回路4
25とインバータ421と3入力ANDゲート423と
パルス発生回路424とを備えている。3入力ANDゲ
ート426には、遅延回路425の遅延時間だけ遅延さ
れた外部アクセス実施信号#EX0と、インバータ42
1によって反転されたチップセレクト信号#CSと、デ
コーダ48の出力信号であるブロック選択信号BNK0
とが入力されている。そして、ANDゲート423の出
力は、パルス発生回路424に与えられる。
【0064】セット信号生成回路420は、第1のブロ
ックコントローラ40Aに関連する第1のブロック20
Aに対して外部アクセスが要求されているか否かを判断
する。すなわち、セット信号生成回路420は、チップ
セレクト信号#CSがLレベル(アクティブ)であり、
外部アクセス実施信号#EX0の遅延出力がHレベルで
あり、かつ、ブロックアドレスA6〜A7の値が"0"で
ブロック選択信号がHレベルであるときには、ブロック
20Aに対して外部アクセスが要求されているものと判
断し、RSラッチ410のセット端子Sにパルス信号Q
420を供給する。RSラッチ410およびインバータ
411は、パルス信号Q420に従って外部アクセス実
施信号#EX0をアクティブ(Lレベル)に設定する。
なお、外部アクセス実施信号#EX0がアクティブ(L
レベル)になると、ブロック20A(図4)内の行アド
レスA8〜A19によって選択されたワード線が活性化
され、外部アクセスが実施される。
【0065】リセット信号生成回路430は、インバー
タ431とANDゲート432と3入力ORゲート43
6と2つのパルス発生回路434,438とを備えてい
る。ANDゲート432には、インバータ431によっ
て反転されたブロック選択信号BNK0とリフレッシュ
要求信号RFREQ0とが供給されている。第1のパル
ス発生回路434は、チップセレクト信号#CSの立ち
上がりエッジに伴いパルスを発生させる回路である。3
入力ORゲート436には、ANDゲート432の出力
信号と、RAT信号と、第1のパルス発生回路434の
出力信号とが入力されている。そして、ORゲート43
6の出力は、第2のパルス発生回路438に与えられ
る。
【0066】リセット信号生成回路430は、次の3つ
の場合に、RSラッチ410のリセット端子Rにパルス
信号Q430を供給する。(1)第1のブロック20A
に対する外部アクセスの要求が無く、かつ、リフレッシ
ュ要求があるとき。(2)行アドレスA8〜A19が変
化したとき。(3)チップセレクト信号#CSがHレベ
ル(非アクティブ)に立ち上がったとき。RSラッチ4
10およびインバータ411は、パルス信号Q430に
従って外部アクセス実施信号#EX0を非アクティブ
(Hレベル)に設定する。
【0067】なお、セット信号生成回路420におい
て、外部アクセス実施信号#EX0の遅延信号をAND
ゲート423に入力しているのは、以下の理由による。
すなわち、活性化されていたワード線を非活性化するに
は、一般的にある程度時間がかかる。同一のブロックで
活性化可能なワード線は一つだけであるため、例えば、
上述のように、同一ブロックにおいて異なるワード線を
活性化させるためには、活性化されていたワード線を非
活性化するための待ち時間(準備期間)を設ける必要が
ある。このため、行アドレスA8〜A19が変化するこ
とにより外部アクセス実施信号#EX0が一旦Hレベル
(非アクティブ)にリセットされた後に、再び同じブロ
ックが選択された場合に、前のサイクルで活性化されて
いたワード線が非活性化されるまで外部アクセス実施信
号#EX0をLレベル(アクティブ)にするのを遅延さ
せる必要がある。そこで、外部アクセス実施信号#EX
0を遅延させてANDゲート423に入力させることに
より、新たに同じ外部アクセス実施信号#EX0がLレ
ベル(アクティブ)に設定される時間を遅延する。
【0068】図6のリフレッシュ実施信号発生回路44
も、第1のブロック20Aへの外部アクセスが要求され
ているか否かを判断して、リフレッシュ実施信号#RF
0の状態(レベル)を設定する。すなわち、ブロック2
0Aに対する外部アクセス要求が無く、かつ、リフレッ
シュ要求があるときには、リフレッシュ実施信号#RF
0はアクティブ(Lレベル)に設定される。なお、リフ
レッシュ実施信号#RF0がアクティブ(Lレベル)に
なると、ブロック20A(図4)内のリフレッシュアド
レスRFA8〜RFA19によって選択されたワード線
が活性化され、そのワード線上のすべてのメモリセルに
ついてリフレッシュが実施される。ブロック20Aに対
する外部アクセス要求もリフレッシュ要求も無いときに
は、リフレッシュ実施信号#RF0は非アクティブ(H
レベル)に設定される。
【0069】また、ブロック20Aに対する外部アクセ
スの要求がある場合には、リフレッシュ要求があって
も、リフレッシュ実施信号#RF0は非アクティブ(H
レベル)に設定される。その後、リフレッシュ実施信号
#RF0は、ブロック20Aに対する外部アクセスが終
了するまで非アクティブ(Hレベル)のまま保持され、
外部アクセスが終了した後にアクティブ(Lレベル)に
設定される。こうしてリフレッシュ実施信号#RF0が
アクティブ(Lレベル)になると、ブロック20Aにお
けるリフレッシュ動作が開始される。
【0070】図6のリセット信号発生回路46は、リフ
レッシュ実施信号#RF0の立ち上がりエッジに応じ
て、短パルス状のリセット信号RST0を発生する。こ
のリセット信号発生回路46は、例えばワンショットマ
ルチバイブレータで構成される。リフレッシュ要求信号
発生回路50Aは、リセット信号発生回路46から供給
されたリセット信号RST0に従ってリフレッシュ要求
信号RFREQ0をLレベルに戻す。これにより、ブロ
ック20Aに対するリフレッシュ要求が解除される。
【0071】図8は、図6の列アクセス許可信号発生回
路49の内部構成を示すブロック図である。列アクセス
許可信号発生回路49は、ブロック選択検出回路450
と、外部アクセスパルス信号回路460と、否定入力A
NDゲート470と、インバータ471とを備えてい
る。否定入力ANDゲート470には、ブロック選択検
出回路450の出力Q450と、外部アクセスパルス信
号回路460の出力Q460とが入力されている。
【0072】ブロック選択検出回路450は、ブロック
選択信号BNK0をインバータ451と、スリーステー
トインバータ452と、インバータ453の3つのイン
バータで反転して出力する。ただし、ブロック選択検出
回路450の出力Q450は、スリーステートインバー
タ454によりインバータ453の入力に帰還されてい
る。スリーステートインバータ452および454は、
2つの制御入力端子を有しており、正入力制御端子がH
レベルで、負入力端子がLレベルのときにインバータと
して動作し、正入力制御端子がLレベルで、負入力端子
がHレベルのときに出力を遮断する。第1のスリーステ
ートインバータ452の正入力制御端子には2つのイン
バータ455,456により2度反転されたATD信号
が入力されており、負入力制御端子には1つのインバー
タ455により反転されたATD信号が入力されてい
る。一方、第2のスリーステートインバータ454の正
入力制御端子には、1つのインバータ455により反転
されたATD信号が入力されており、負入力制御端子に
は2つのインバータ455,456により2度反転され
たATD信号が入力されている。ブロック選択検出回路
450は、ATD信号をクロックとするラッチ回路を構
成しており、ブロック選択信号BNK0の変化を安定に
検出して否定入力ANDゲート470に供給する。
【0073】外部アクセスパルス信号回路460のNA
NDゲート462には、外部アクセス実施信号#EX0
のインバータ461による反転信号と、ATD信号のイ
ンバータ455による反転信号とが入力されている。従
って、外部アクセスパルス信号回路460は、外部アク
セス実施信号#EX0がLレベル(アクティブ)におい
て、ATD信号の反転信号にほぼ等しい信号を出力Q4
60として出力する。
【0074】否定入力ANDゲート470およびインバ
ータ471は、ブロック選択信号BNK0がHレベル
(アクティブ)で、外部アクセス実施信号#EX0がL
レベル(アクティブ)の場合に、ATD信号に同期して
サイクルごとに列アクセスイネーブル信号#BE0をL
レベル(アクティブ)にする。なお、列アクセスイネー
ブル信号#BE0がアクティブになると、第1のブロッ
ク20A内の列アドレスA0〜A5によって選択された
ビット線対が選択され、活性化されたワード線と選択さ
れたビット線対により決定されたメモリセルに対して外
部アクセスが実施される。
【0075】ブロックコントローラ40A(図6)から
出力された外部アクセス実施信号#EX0やリフレッシ
ュ実施信号#RF0は、行プリデコーダ30A(図4)
に供給される。また、列アクセスイネーブル信号#BE
0は、ブロック20A内の列デコーダ26A(図4)に
供給される。
【0076】図9は、図4の第1の行プリデコーダ30
Aの内部構成を示すブロック図である。行プリデコーダ
30Aは、2つのスイッチ&ラッチ回路34,36と、
判定回路38とを備えている。なお、他の行プリデコー
ダ30B〜30Dも図8と同じ構成を有している。
【0077】判定回路38には、ブロックコントローラ
40Aから外部アクセス実施信号#EX0とリフレッシ
ュ実施信号#RF0とが供給されている。判定回路38
は、第1のスイッチ&ラッチ回路34に外部アクセス実
施信号#EX0に応じた制御信号LEXを供給し、第2
のスイッチ&ラッチ回路36にリフレッシュ実施信号#
RF0に応じた制御信号LRFを供給する。
【0078】外部アクセス実施信号#EX0がアクティ
ブ(Lレベル)の場合には、第1のスイッチ&ラッチ回
路34は、制御信号LEXに従って、外部装置から供給
された行アドレスA8〜A19をラッチして第1のブロ
ック20A内の行デコーダ24Aに供給する。また、こ
の場合には、第2のスイッチ&ラッチ回路36は、制御
信号LRFに従って、その出力を禁止している。
【0079】一方、リフレッシュ実施信号#RF0がア
クティブ(Lレベル)の場合には、第2のスイッチ&ラ
ッチ回路36は、制御信号LRFに従って、リフレッシ
ュカウンタ100(図4)から供給されたリフレッシュ
アドレスRFA8〜RFA19をラッチして行デコーダ
24Aに供給する。また、この場合には、第1のスイッ
チ&ラッチ回路34は、制御信号LEXに従って、その
出力を禁止している。
【0080】なお、ブロックコントローラ40A(図
6)は、2つの実施信号#EX0,#RF0を同時にア
クティブ(Lレベル)にすることが無いように構成され
ている。2つの実施信号#EX0,#RF0がいずれも
非アクティブ(Hレベル)のときには、行プリデコーダ
30Aは、行デコーダ24AにアドレスA8〜A19,
RFA8〜RFA19を供給しない。
【0081】このように、行プリデコーダ30Aは、2
つの実施信号#EX0,#RF0のレベルに応じて、行
アドレスA8〜A19とリフレッシュアドレスRFA8
〜RFA19とのうちの一方を選択して、ブロック20
A(図4)内の行デコーダ24Aに供給する。そして、
行デコーダ24Aは、行プリデコーダ30Aから行アド
レスA8〜A19またはリフレッシュアドレスRFA8
〜RFA19が供給されているときに、各アドレスA8
〜A19またはRFA8〜RFA19に従って選択され
るブロック20A内の1本のワード線を活性化状態とす
る。
【0082】A4.アクセス制御部の動作:図10は、
オペレーションサイクルにおける各ブロックコントロー
ラ40A〜40Dの動作と、ワード線およびビット線対
の状態を示すタイミングチャートである。オペレーショ
ンサイクルでは、チップセレクト信号#CSがLレベル
(アクティブ)であり、かつ、スヌーズ信号ZZがHレ
ベルである。また、時刻t1〜t7では、ATD信号
(図10(a))の立ち上がりエッジが形成されてお
り、各時刻から始まるオペレーションサイクルは7つ連
続している場合を示している。
【0083】図10は、オペレーションサイクルにおい
て、リフレッシュ要求が無い場合、すなわち、各リフレ
ッシュ要求信号発生回路50A〜50Dに与えられるリ
フレッシュタイミング信号RFTMに立ち上がりエッジ
がない発生しない場合を示している。この場合には、各
ブロックコントローラ40A〜40D内のリフレッシュ
実施信号発生回路44に与えられるリフレッシュ要求信
号RFREQ0〜RFREQ3はLレベルである。した
がって、各ブロックコントローラ40A〜40D内のリ
フレッシュ実施信号発生回路44から出力されるリフレ
ッシュ実施信号#RF0〜#RF3はHレベル(非アク
ティブ)のままであり、リセット信号発生回路46から
出力されるリセット信号RST0〜RST3はLレベル
のままである。
【0084】図10(b)〜図10(d)は、それぞれ
ブロックアドレスA6,A7、行アドレスA8〜A1
9、列アドレスA0〜A5を示している。図10(e)
〜図10(h)は、各ブロックコントローラ40A〜4
0Dから出力される外部アクセス実施信号#EX0〜#
EX3を示している。図10(i)〜図10(l)は、
各ブロックコントローラ40A〜40Dから出力される
列アクセスイネーブル信号#BE0〜#BE3を示して
いる。
【0085】時刻t1から始まる第1のサイクルでは、
ブロックアドレスA6〜A7(図10(b))の値が"
0"であり、第1のブロック20Aに対する外部アクセ
スが要求されている。したがって、第1のブロックコン
トローラ40Aは、外部アクセス実施信号#EX0(図
10(e))をLレベル(アクティブ)に設定する。ま
た、ATD信号(図10(a))の立ち下がりに応じて
列アクセスイネーブル信号#BE0(図10(i))を
Lレベル(アクティブ)に設定する。
【0086】時刻t2から始まる第2のサイクルでは、
ブロックアドレスA6〜A7の値が"0"から第2のブロ
ック20Bを示す"1"に変化しており、第1のブロック
20Aに対する外部アクセスは要求されておらず、第2
のブロック20Bに対する外部アクセスが要求されてい
る。したがって、第2のブロックコントローラ40B
は、外部アクセス実施信号#EX1(図10(f))を
Lレベル(アクティブ)に設定する。また、ATD信号
の立ち下がりに応じて列アクセスイネーブル信号#BE
1(図10(j))をLレベル(アクティブ)に設定す
る。
【0087】なお、行アドレスA8〜A19(図10
(c))の値が"p"から"q"に変化している。したがっ
て、第1のブロックコントローラ40Aは、外部アクセ
ス実施信号#EX0をHレベル(非アクティブ)に設定
する。また、時刻t2においてATD信号が立ち上がる
と列アクセスイネーブル信号#BE0をHレベル(非ア
クティブ)に設定する。
【0088】時刻t3から始まる第3のサイクルでは、
ブロックアドレスA6〜A7の値が"0"に変化してお
り、第2のブロック20Bに対する外部アクセスは要求
されておらず、第1のブロック20Aに対する外部アク
セスが要求されている。このとき、第1のサイクルと同
様に、外部アクセス実施信号#EX0はLレベル(アク
ティブ)に設定され、列アクセスイネーブル信号#BE
0もLレベル(アクテイブ)に設定される。
【0089】また、第2のサイクルで用いられる行アド
レスA8〜A19の値"q"は、第5のサイクルまで"q"
のまま変化していないので、第2のブロックコントロー
ラ40Bは、時刻t2から始まる4つのサイクルで外部
アクセス実施信号#EX1をLレベル(アクティブ)の
まま保持している。なお、第3,第5のサイクルでは、
外部アクセス実施信号#EX1はLレベル(アクティ
ブ)で保持されているが、第2のブロック20Bに対し
て外部アクセスは要求されていない。したがって、第
3,第5のサイクルでは、列アクセスイネーブル信号#
BE0は、時刻t3,t5においてATD信号が立ち上
がるとHレベル(非アクテイブ)に設定される。また、
第4のサイクルでは、ブロックアドレスA0〜A1の値
が"1"に変化しており、第2のブロック20Bに対する
外部アクセスが要求されているので、列アクセスイネー
ブル信号#BE0は、ATD信号の立ち下がりに応じて
Lレベル(アクテイブ)に設定される。
【0090】また、行アドレスA8〜A19の値は第5
のサイクルまで"q"のままで変化していないので、第1
のブロックコントローラ40Aは、時刻t4,t5の2
つのサイクルにおいて、外部アクセス実施信号#EX0
をLレベル(アクティブ)のまま保持する。
【0091】なお、第5のサイクルでは、ブロックアド
レスA6〜A7の値が"0"に変化して、第1のブロック
20Aに対する外部アクセスが要求されているので、第
1,第3のサイクルと同様に、列アクセスイネーブル信
号#BE0は、ATD信号の立ち下がりに応じてLレベ
ル(アクティブ)に設定される。また、第2のブロック
20Bに対する外部アクセスは要求されていないので、
列アクセスイネーブル信号#BE1は、ATD信号が立
ち上がるとHレベル(非アクテイブ)にされる。
【0092】時刻t6から始まる第6のサイクルでは、
ブロックアドレスA6〜A7の値が"0"のままで、第1
のブロック20Aに対する外部アクセスが要求されてい
る。そして、行アドレスA8〜A19の値は"q"から"
r"に変化している。このとき、第2のサイクルと同様
に、外部アクセス実施信号#EX0がHレベル(非アク
ティブ)に設定される。また、外部アクセス実施信号#
EX1もHレベル(非アクティブ)に設定される。そし
て、この後、第1および第3のサイクルと同様に、外部
アクセス実施信号#EX0は再度Lレベル(アクティ
ブ)に設定される。ただし、同じ第1のブロック20A
へのアクセス要求であるので、前述したように、ワード
線の非活性化のための時間に相当する分だけ第1および
第3のサイクルに比べて遅くLレベルに設定される。
【0093】なお、列アクセスイネーブル信号#BE0
は、時刻t6において、ATD信号の立ち上がりに応じ
て一旦Hレベル(非アクテイブ)にされるが、外部アク
セス実施信号#EX0がLレベル<アクテイブ)に設定
されると、再びLレベル(アクテイブ)にされる。
【0094】時刻t7から始まる第7のサイクルでは、
ブロックアドレスA6〜A7の値が第3のブロック20
Cを示す"2"に変化しており、第1のブロック20Aに
対する外部アクセスは要求されておらず、第3のブロッ
ク20Cに対する外部アクセスが要求されている。した
がって、第3のブロックコントローラ40Cは、外部ア
クセス実施信号#EX2(図10(g))をLレベル
(アクティブ)に設定する。また、ATD信号の立ち下
がりに応じて列アクセスイネーブル信号#BE2(図1
0(k))をLレベル(アクティブ)に設定する。
【0095】また、行アドレスA8〜A19の値は"r"
のまま変化していないので、第4のサイクルと同様に、
外部アクセス実施信号#EX0はLレベル(アクティ
ブ)のまま保持される。ただし、第1のブロック20A
に対する外部アクセスは要求されていないので、列アク
セスイネーブル信号#BE0は、時刻t7においてAT
D信号が立ち上がるとHレベル(非アクテイブ)に設定
される。
【0096】図10の第2〜第6のサイクルに示すよう
に、ブロックコントローラ40A〜40Dは、すでに1
つの外部アクセス信号がLレベル(アクティブ)に設定
されている場合にも、他の外部アクセス実施信号をLレ
ベル(アクティブ)に設定することができる。そして、
各外部アクセス実施信号は一旦Lレベル(アクティブ)
に設定されると、後続のサイクルで用いられるアドレス
A0〜A19のうち、行アドレスA8〜A19が変化す
るまでLレベル(アクティブ)のまま保持される。
【0097】なお、仮に、図10の第4のサイクルで、
第3のブロック20Cに対する外部アクセス要求がある
場合には、第3の外部アクセス実施信号#EX3もLレ
ベル(アクティブ)に設定され、行アドレスA8〜A1
9が変化するまでLレベル(アクティブ)のまま保持さ
れる。また、第3のブロック20Cに対する外部アクセ
ス要求がある場合には、第3の列アクセスイネーブル信
号#BE3もLレベル(アクティブ)に設定される。
【0098】図10(m)〜(p)は、各ブロック20
A〜20D(図4)のサブアレイ22A〜22D内のワ
ード線WLの状態を示している。なお、各サブアレイ内
には、複数本のワード線が含まれているが、1つのサブ
アレイ内では2本以上のワード線は同時に活性化されな
い。例えば、図10(m)では、サブアレイ22A内で
順次活性化される異なるワード線が同じタイミングチャ
ート上に描かれている。Hレベルに立ち上がっているワ
ード線WLp,WLq,WLrは、活性化された異なる
ワード線をそれぞれ示している。
【0099】図10(q)〜(t)は、各ブロック20
A〜20Dのサブアレイ22A〜22D内のビット線対
BLの状態を示している。なお、1つのサブアレイ内で
は出力ビット数に対応する数、すなわち、16本のビッ
ト線対が同時に選択される。例えば、図10(q)で
は、サブアレイ22A内で順次選択される異なるビット
線対が同じタイミングチャート上に描かれている。Hレ
ベルに立ち上がっているビット線対BLt,BLs,B
Lu,BLvは、選択されたビット線対をそれぞれ示し
ている。
【0100】図11は、図10のオペレーションサイク
ルにおける各サブアレイ22A〜22D内の活性化され
たワード線および選択されたビット線対を模式的に示す
説明図である。図11(A)〜(G)は、それぞれ図1
0の時刻t1〜t7から始まる第1〜第7のオペレーシ
ョンサイクルにおける各サブアレイ22A〜22D内の
様子を示している。なお、サブアレイ22A〜22D内
の活性化されたワード線は横線で描かれている。また、
サブアレイ22A〜22D内に描かれた縦線はビット線
対を示しており、ワード線とビット線対との双方が描か
れたサブアレイでは、ワード線とビット線対で選択され
た1ワード(16ビット)分のメモリセル(○印の部
分)に対して外部アクセスが実施される。
【0101】第1のサイクルでは、図10(e)〜
(h)に示すように、第1の外部アクセス実施信号#E
X0のみがLレベル(アクティブ)に設定されている。
したがって、第1のサイクルでは、図10(m)〜
(p),図11(A)に示すように、第1のサブアレイ
22A内の行アドレスA8〜A19(図10(c))に
よって選択された"p"番目のワード線WLpのみが活性
化され、他のサブアレイ22B〜22D内のワード線は
いずれも活性化されない。また、図10(i)〜(l)
に示すように、第1の列アクセスイネーブル信号#BE
0のみがLレベル(アクティブ)に設定されている。従
って、図10(q)〜(t),図11(B)に示すよう
に、第1のサブアレイ22A内の列アドレスA0〜A5
(図10(d))によって選択された"t"番目のビット
線対BLtのみが選択され、他のサブアレイ22B〜2
2D内のビット線対はいずれも選択されない。すなわ
ち、第1のサイクルでは、第1のブロック20Aに対し
て外部アクセスが要求されているので(図10
(e))、第1のサブアレイ22A内のメモリセルに対
して外部アクセスが実施される(図11(A))。
【0102】第2のサイクルでは、第2の外部アクセス
実施信号#EX1のみがLレベル(アクティブ)に設定
されている。したがって、第2のサイクルでは、図10
(m)〜(p),図11(B)に示すように、第1のサ
ブアレイ22A内の"p"番目のワード線WLpが非活性
化され、第2のサブアレイ22Bの"q"番目のワード線
WLqのみが活性化される。また、図10(i)〜
(l)に示すように、第2の列アクセスイネーブル信号
#BE1のみがLレベル(アクティブ)に設定されてい
る。従って、図10(q)〜(t),図11(B)に示
すように、第1のサブアレイ22A内の"t"番目のビッ
ト線対BLtが非選択となり、第2のサブアレイ22B
の"w"番目のビット線対BLwのみが選択される。すな
わち、第2のサイクルでは、第2のブロック20Bに対
して外部アクセスが要求されているので、第2のサブア
レイ22B内のメモリセルに対して外部アクセスが実施
される(図11(B))。
【0103】第3のサイクルでは、第2の外部アクセス
実施信号#EX1がLレベル(アクティブ)に設定され
たまま、第1の外部アクセス実施信号#EX0もLレベ
ル(アクティブ)に設定される。したがって、第3のサ
イクルでは、図10(m)〜(p),図11(C)に示
すように、第2のサブアレイ22B内の"q"番目のワー
ド線WLqが活性化されたまま、第1のサブアレイ22
A内の"q"番目のワード線WLqが活性化される。ま
た、図10(i)〜(l)に示すように、第1の列アク
セスイネーブル信号#BE0のみがLレベル(アクティ
ブ)に設定されている。従って、図10(q)〜
(t),図11(C)に示すように、第2のサブアレイ
22B内の"w"番目のビット線対BLwが非選択とな
り、第1のサブアレイ22Aの"s"番目のビット線対B
Lsのみが選択される。すなわち、第3のサイクルで
は、第1のブロック20Aに対して外部アクセスが要求
されているので、第1のサブアレイ22A内のメモリセ
ルに対しては外部アクセスが実施されるが、第2のサブ
アレイ22B内のメモリセルに対しては外部アクセスは
実施されない(図11(C))。
【0104】第4,第5のサイクルでは、2つの外部ア
クセス実施信号#EX0,#EX1が共にLレベル(ア
クティブ)に設定されたままである。したがって、第
4,第5のサイクルでは、図10(m)〜(p),図1
2(D),(E)に示すように、2つのサブアレイ22
A,22B内の"q"番目のワード線WLqが双方活性化
されたままとなっている。ただし、図10(i)〜
(l)に示すように、第4のサイクルでは、第2の列ア
クセスイネーブル信号#BE1のみがLレベル(アクテ
ィブ)に設定されている。従って、図10(q)〜
(t),図11(D)に示すように、第1のサブアレイ
22A内の"s"番目のビット線対BLsが非選択とな
り、第2のサブアレイ22Bの"u"番目のビット線対B
Luのみが選択される。また、図10(i)〜(l)に
示すように、第5のサイクルでは、第1の列アクセスイ
ネーブル信号#BE0のみがLレベル(アクティブ)に
設定されている。従って、図10(q)〜(t),図1
1(E)に示すように、第2のサブアレイ22B内の"
u"番目のビット線対BLuが非選択となり、第1のサ
ブアレイ22Aの"v"番目のビット線対BLvのみが選
択される。従って、第4のサイクルでは、第2のサブア
レイ22B内のメモリセルに対してのみ外部アクセスが
実施され(図11(D))、第5のサイクルでは、第1
のサブアレイ22A内のメモリセルに対してのみ外部ア
クセスが実行される(図11(E))。
【0105】第6のサイクルでは、第1の外部アクセス
実施信号#EX0のみがLレベル(アクティブ)に設定
されている。したがって、第6のサイクルでは、図10
(m)〜(p),図12(F)に示すように、2つのサ
ブアレイ22A,22B内の"q"番目のワード線WLq
が非活性化され、第1のサブアレイ22A内の"r"番目
のワード線WLrのみが活性化される。また、図10
(i)〜(l)に示すように、第6のサイクルでは、第
1の列アクセスイネーブル信号#BE0のみがLレベル
(アクティブ)に設定されている。従って、図10
(q)〜(t),図11(F)に示すように、第1のサ
ブアレイ22A内の"u"番目のビット線対BLuが非選
択となり、"v"番目のビット線対BLvのみが選択され
る。従って、第6のサイクルでは、第1のサブアレイ2
2A内のメモリセルに対して外部アクセスが実施される
(図11(F))。
【0106】第7のサイクルでは、第4のサイクルと同
様に、第1の外部アクセス実施信号#EX0に加えて、
第3の外部アクセス実施信号#EX2もLレベル(アク
ティブ)に設定されている。したがって、第7のサイク
ルでは、図11(m)〜(p),図11(G)に示すよ
うに、第1のサブアレイ22A内の"r"番目のワード線
WLrが活性化されたまま、第3のサブアレイ22C内
の"r"番目のワード線WLrが活性化される。また、図
10(i)〜(l)に示すように、第7のサイクルで
は、第3の列アクセスイネーブル信号#BE2のみがL
レベル(アクティブ)に設定されている。従って、図1
0(q)〜(t),図11(G)に示すように、第1の
サブアレイ22A内の"v"番目のビット線対BLvが非
選択となり、第2のサブアレイ22Bの"w"番目のビッ
ト線対BLwのみが選択される。従って、第7のサイク
ルでは、第3のサブアレイ22C内のメモリセルに対し
てのみ外部アクセスが実行される(図11(G))。
【0107】図10,図11で説明したように、各ブロ
ックコントローラ40A〜40Dは、あるブロックに対
する外部アクセスが要求されると、そのブロックに対応
する外部アクセス実施信号および列アクセスイネーブル
信号をアクティブに設定する。このとき、そのブロック
内の行アドレスで選択されたワード線が活性化されると
ともに、列アドレスで選択されたビット線対が選択され
て、活性化されたワード線と選択されたビット線対とで
決定されるメモリセルに対して外部アクセスが実施され
る。そして、各ブロックコントローラ40A〜40D
は、一旦、アクティブ(Lレベル)に設定した外部アク
セス実施信号を、後続のサイクルで用いられるアドレス
A0〜A19のうちの行アドレスA8〜A19が変化す
るまで保持する。このとき、ワード線は活性化した状態
で保持され、そのブロックに対する外部アクセスが再度
要求されたサイクルでは、すでに活性化されたワード線
上のメモリセルに対して外部アクセスが実施される。こ
のようにすれば、ワード線の活性化および非活性化をサ
イクル毎に繰り返さなくて済むので、電流の消費をかな
り低減させることが可能となる。また、ページモードア
クセスのような高速なアクセスが可能となる。
【0108】なお、RFタイマ70(図4)から出力さ
れるリフレッシュタイミング信号RFTMがHレベルに
立ち上がると、RFREQ発生回路50A〜50Dから
出力されるリフレッシュ要求信号RFREQ0〜RFR
EQ3がHレベルに設定され、各ブロック20A〜20
Dに対するリフレッシュが要求される。
【0109】そして、外部アクセスが実施される1つの
ブロックに関しては、そのブロックに対する外部アクセ
ス要求が無くなった後に、リフレッシュ実施信号がアク
ティブに設定される。このとき、その1つのブロック内
の活性化状態のワード線が非活性化される。この後、リ
フレッシュアドレスで選択されたワード線が活性化され
て、その活性化されたワード線上のすべてのメモリセル
に対してリフレッシュが実施される。
【0110】また、スタンバイサイクルとスヌーズ状態
では、外部アクセスは実施されず、リフレッシュのみが
実施される。
【0111】スタンバイサイクルおよびスヌーズ状態で
は、いずれのブロック20A〜20Dに対しても外部ア
クセスが無いので、4つのブロック20A〜20Dにお
いて同時にリフレッシュ動作が実行される。
【0112】A5.入出力データバッファの構成 図12は、図4のデータ入出力バッファ10の内部構成
を示すブロック図である。このデータ入出力バッファ1
0は、データ変換回路12と、出力バッファ14と、入
力バッファ16とを備えている。
【0113】入力バッファ16は、入出力データ端子I
O0〜IO15からの入力データ信号ID0〜ID15
を書き込みデータ信号WD0〜WD15として出力す
る。
【0114】データ変換回路12は、メモリセルアレイ
20の各ブロックに備えられた図示しないプリアンプか
ら出力される読出信号PA0〜PA15を、それぞれ出
力バッファ14に供給するための正データ信号RD0〜
RD15と負データ信号ZRD0〜ZRD15とに変換
する。正データ信号RD0〜RD15は読出信号PA0
〜PA15が"1"を表す信号である場合にはHレベルを
維持し、"0"を表す信号である場合にLレベルに変化す
るデータ信号である。一方、負データ信号ZRD0〜Z
RD15は読出信号PA0〜PA15が"0"を表す信号
である場合にはHレベルを維持し、"1"を表す信号であ
る場合にLレベルに変化するデータ信号である。
【0115】出力バッファ14は、ラッチ信号RDLT
と、プリセット信号PSETと、出力実施信号OEM
と、データ変換回路12から供給された正データ信号R
D0〜RD15および負データ信号ZRD〜ZRD15
とに基づいて出力データ信号DO0〜DO15を入出力
データ端子IO0〜IO15に出力する。出力バッファ
14の詳細は後述する。
【0116】A6.出力制御回路の構成および動作:図
13は、図4の出力制御回路150の内部構成を示すブ
ロック図である。出力制御回路150は、メモリセルア
レイ出力信号発生回路152と、ラッチ信号発生回路1
54と、出力実施信号発生回路156と、プリセット信
号発生回路158とを備えている。
【0117】メモリセルアレイ出力信号発生回路152
は、列アクセスイネーブル信号#BE0〜#BE3と、
ATD信号と、ライトイネーブル信号#WEとから、プ
リアンプイネーブル信号PAEMを生成する。通常、プ
リアンプイネーブル信号PAEMは、オペレーションサ
イクルが開始されてメモリセルアレイ20の選択された
メモリセルに記憶されている情報がプリアンプに出力さ
れるまでの遅延時間を考慮して設定されるパルス信号で
ある。
【0118】ラッチ信号発生回路154は、ラッチ信号
RDLTを出力する。ラッチ信号RDLTは、図14の
データ変換回路12から出力される正データ信号RD0
〜RD15および負データ信号ZRD0〜ZRD15を
ラッチするためのパルス信号であり、通常、プリアンプ
イネーブル信号PAEMを遅延して生成される。
【0119】出力実施信号発生回路156は、プリアン
プイネーブル信号PAEMと、ATD信号と、ライトイ
ネーブル信号#WEとから出力実施信号OEMを生成す
る。
【0120】プリセット信号発生回路158は、ライト
イネーブル信号#WEと、アウトイネーブル信号#OE
と、列アクセスイネーブル信号#BE0〜#BE3とか
らプリセット信号PSETを生成する。
【0121】図14は、図13の出力実施信号発生回路
156の内部構成を示すブロック図である。出力実施信
号発生回路156は、NANDゲート640と、その出
力を反転して出力実施信号OEMとして出力するインバ
ータ641とを備える。NANDゲート640には、イ
ンバータ631で反転されたアウトプットイネーブル信
号#OEと、RSラッチ637の出力Q637とが入力
される。RSラッチ637のセット端子Sには、プリア
ンプイネーブル信号PAEMを遅延回路632で遅延し
てインバータ633で反転した信号が入力される。RS
ラッチ637のリセット端子Rには、否定入力ORゲー
ト635の出力がインバータ636で反転されて入力さ
れる。否定入力ORゲート635には、インバータ63
4で反転されたATD信号と、ライトイネーブル信号#
WEとが入力される。出力実施信号発生回路156は、
メモリセルアレイ20から出力されたデータを出力可能
であるか否か判断する。すなわち、アウトプットイネー
ブル信号#OEがLレベル(アクティブ)であり、プリ
アンプイネーブル信号PAEMがHレベルに変化して、
遅延回路632の遅延時間だけ経過した場合には、出力
可能であると判断され、RSラッチQ637がセットさ
れて、出力実施信号OEMがHレベル(アクティブ)に
設定される。そして、ATD信号の立ち上がりエッジタ
イミングでRSラッチ637がリセットされて、出力実
施信号OEMはLレベル(非アクティブ)に設定され
る。
【0122】図15は、図13のプリセット信号発生回
路158の内部構成を示すブロック図である。プリセッ
ト信号発生回路158は、プリセット信号PSETを出
力するNORゲート630を備えている。NORゲート
630には、パルス発生回路620の出力Q620と、
インバータ629で反転されたライトイネーブル信号#
WEとが入力されている。
【0123】パルス発生回路620には、NANDゲー
ト608の出力をインバータ609で反転した出力Q6
09が入力される。
【0124】パルス発生回路620は、遅延回路612
とインバータ614とNANDゲート616とで構成さ
れる。NANDゲート616には、インバータ609の
出力Q609と、遅延回路612で遅延されてインバー
タ612で反転された出力Q609とが入力されてい
る。
【0125】NANDゲート608には、4入力NOR
ゲート605の出力である列アクセス信号#BEのイン
バータ606による反転信号と、アウトプットイネーブ
ル信号#OEのインバータ607による反転信号とが入
力されている。
【0126】4入力NORゲート605の入力には、各
ブロックの列アクセスイネーブル信号#BE0〜#BE
3がそれぞれインバータ601〜604で反転されて入
力される。列アクセス信号#BEは、列アクセスイネー
ブル信号#BE0〜#BE3のいずれかがLレベル(ア
クティブ)となるとLレベル(アクティブ)となる。
【0127】プリセット信号発生回路158は、リード
オペレーションサイクル、すなわち、ライトイネーブル
信号#WEがHレベルにおいて、列アクセスイネーブル
信号#BE0〜#BE3のいずれかがLレベル(アクテ
ィブ)に変化すると、これに応じてプリセット信号PS
ETを遅延回路612の遅延時間に対応する期間Hレベ
ル(アクティブ)に設定する。
【0128】図16は、出力実施信号発生回路156お
よびプリセット信号発生回路158の動作を示すタイミ
ングチャートである。各時刻t51,t52,t53で
は、それぞれATD信号(図16(a))の立ち上がり
エッジが形成されている。ライトイネーブル信号#WE
は(図16(f))はHレベルであり、各時刻t51,
t52,t53で始まるサイクルはリードオペレーショ
ンサイクルを示している。
【0129】プリアンプイネーブル信号PAEM(図1
6(c))は、上述したように各時刻t51,t52,
t53から一定の期間経過後に、Hレベルに変化するパ
ルス信号である。RSラッチ637(図14)は、プリ
アンプイネーブル信号PAEMの立ち上がりエッジから
遅延回路632における遅延時間の経過後にHレベルに
設定され、次のATD信号の立ち上がりエッジタイミン
グでリセットされる。出力実施信号OEMは、アウトプ
ットイネーブル信号#OEがLレベルである場合にはR
Sラッチ637の出力Q637の信号レベルに応じて変
化し、アウトプットイネーブル信号#OEがHレベルで
ある場合にはLレベルに固定される。したがって、時刻
t51からのサイクルのように、アウトプットイネーブ
ル信号#OE(図16(b))がHレベルである場合に
は、出力実施信号OEM(図16(e))はLレベルで
ある。また、時刻t53からのサイクルのように、アウ
トプットイネーブル信号#OEがHレベルである場合に
は、出力実施信号OEMは出力Q637(図16
(d))に応じて変化する。また、時刻t52からのサ
イクルのように、出力Q637がHレベルに設定された
時刻t521よりも後の時刻t522においてアウトプ
ットイネーブル信号#OEがLレベルに変化している場
合には、時刻t522においてアウトプットイネーブル
信号#OEがLレベルに変化するまで、出力実施信号O
EMはLレベルに固定される。なお、出力Q637がH
レベルに設定された時刻t521よりも前にアウトプッ
トイネーブル信号#OEがLレベルに変化している場合
には、時刻t53からのサイクルと同様に、出力実施信
号OEMは出力Q637(図16(d))に応じて変化
する。
【0130】列アクセスイネーブル信号#BE0〜#B
E3のいずれかは、図10(i)〜図10(l)に示す
ように、リードオペレーションの各サイクルにおいてL
レベル(アクティブ)となる。従って、列アクセス信号
#BEは(図16(g))は、各サイクルにおいてLレ
ベル(アクティブ)に変化する。
【0131】NANDゲート608(図15)の出力
は、アウトプットイネーブル信号#OEがHレベルの場
合にはHレベルに固定され、Lレベルの場合には列アク
セスイネーブル信号#BEに応じて変化する。したがっ
て、インバータ609の出力Q609(図16(h))
は、時刻t51からのサイクルでは、アウトプットイネ
ーブル信号#OEがHレベル(非アクティブ)のままで
あるのでLレベルのままである。時刻t52からのサイ
クルでは、アウトプットイネーブル信号#OEが時刻t
522でLレベル(アクティブ)に変化するとHレベル
に変化し、次のサイクルの開始時刻t53でLレベルに
変化する。時刻t53からのサイクルでは列アクセス信
号#BEがLレベルに変化するとHレベルに変化し、次
のサイクルの開始時刻t54でLレベルに変化する。パ
ルス発生回路610の出力Q620(図16(i))に
は、出力Q609がHレベルに変化すると遅延回路61
1の遅延時間に相当する期間においてLレベルとなるパ
ルス信号が出力される。プリセット信号PSET(図1
6(k))には、ライトイネーブル信号#WEがHレベ
ルであるので、出力Q620に応じてHレベルに変化す
るパルス信号が出力される。なお、ライトイネーブル信
号#WEがLレベルである場合には、ライトオペレーシ
ョンサイクルであるので、プリセット信号PSETには
パルス信号は出力されない。
【0132】なお、出力実施信号OEMがHレベルに変
化するタイミングは、遅延回路632(図14)の遅延
時間を調整することにより容易に調整することができ
る。また、プリセット信号PSETのパルス幅は、遅延
回路611(図15)の遅延時間を調整することにより
容易に変化させることが可能である。
【0133】図17は、ランダムアクセスによるリード
オペレーションの場合の出力実施信号OEMおよびプリ
セット信号PSETについて示すタイミングチャートで
ある。各時刻t61,t62,t63では、アドレスA
0〜A20(図17(a))の変化に応じてATD信号
(図17(b))が形成されている。また、外部アクセ
ス実施信号#EX0(図17(c))が各サイクルごと
にHレベル(非アクティブ)からLレベル(アクティ
ブ)となり、対応する列アクセスイネーブル信号#BE
0および列アクセス信号#BE(図17(d))もLレ
ベル(アクティブ)となる場合を示している。
【0134】時刻t61からのサイクルでは、列アクセ
ス信号#BEがLレベル(アクティブ)となった後に、
アウトプットイネーブル信号#OE(図17(e))が
Lレベル(アクティブ)となっているので、プリセット
信号PSET(図17(f))は、図16(f)に示す
ように、アウトプットイネーブル信号#OEがLレベル
になると一定期間Hレベルとなる。
【0135】時刻t62およびt63からのサイクルで
は、アウトプットイネーブル信号#OEがLレベル(ア
クティブ)であるので、プリセット信号PSETは、列
アクセス信号#BEがLレベル(アクティブ)になると
これに応じて一定期間Hレベル(アクティブ)となる。
【0136】また、出力実施信号OEM(図17
(g))は、図16(e)に示すように、プリアンプイ
ネーブル信号PAEMによって設定されるRSラッチ6
37(図14)の出力Q637と、アウトプットイネー
ブル信号#OEとの関係に従って出力される。
【0137】図18は、ページモードアクセスによるリ
ードオペレーションの場合の出力実施信号OEMおよび
プリセット信号PSETについて示すタイミングチャー
トである。各時刻t71,t72,t73から始まるオ
ペレーションサイクルでは、アドレスA0〜A20(図
18(a)〜(c))の変化に応じてATD信号(図1
8(d))が形成されている。アウトプットイネーブル
信号#OEは(図18(g))はLレベル(アクティ
ブ)である場合を例に示している。
【0138】ページモードアクセスの場合、ブロックア
ドレスA6,A7(図18(c))および行アドレスA
8〜A19(図18(b))は、一定で変化せず、列ア
ドレスA0〜A5(図18(a))が各サイクルごとに
変化する。このため、各ブロックの外部アクセス実施信
号#EX0〜#EX3のうちブロックアドレスA6,A
7によって選択されたブロックの外部アクセス実施信号
のみがLレベル(アクテイブ)となる。なお、本例では
外部アクセス実施信号#EX0(図18(e))がLレ
ベル(アクテイブ)となる場合を示している。また、行
アドレスA8〜A19も変化しないため、外部アクセス
実施信号#EX0は時刻t71から始まる最初のサイク
ル(ワード線活性化サイクル)においてのみHレベル
(非アクティブ)からLレベル(アクティブ)に変化
し、その後のサイクル(ページアクセスサイクル)にお
いてLレベル(アクテイブ)のまま保持される。
【0139】選択されたブロックの列アクセスイネーブ
ル信号#BE0は、外部アクセス実施信号#EX0がL
レベル(アクティブ)に保持されている各サイクルにお
いても、各サイクルごとにHレベル(非アクティブ)か
らLレベル(アクテイブ)に変化し、これに応じて列ア
クセス信号#BE(図18(f))もLレベル(アクテ
イブ)となる。列アクセス信号#BEがLレベル(アク
ティブ)となると、ランダムアクセスの場合と同様に、
これに応じてプリセット信号PSET(図18(h))
は一定期間Hレベル(アクテイブ)となる。
【0140】また、出力実施信号OEM(図18
(i))は、図16(e)に示すように、プリアンプイ
ネーブル信号PAEMによって設定されるRSラッチ6
37(図14)の出力Q637と、アウトプットイネー
ブル信号#OEとの関係に従って出力される。
【0141】A7.出力回路の構成および動作:図19
は、図12の出力バッファ14に含まれる16個の出力
回路14EX0〜14EX15のうち、第1の出力回路
14EX0の内部構成を示す回路図である。なお、他の
出力回路14EX1〜14EX15も図19と同じ構成
を有している。
【0142】出力回路14EX0は、正データ信号RD
0をラッチ信号RDLTに従ってラッチする正データラ
ッチ回路510と、負データ信号ZRD0をラッチ信号
RDLTに従ってラッチする負データラッチ回路520
と、正データラッチ回路510の出力Q510および負
データラッチ回路520の出力Q520に従って、出力
データ信号DO0を出力する出力ドライブ回路530
と、出力データ信号DO0の信号レベル(出力レベル)
をプリセットするプリセット回路540とを備えてい
る。
【0143】正データラッチ回路510は、NANDゲ
ート512と、RSラッチ514と、3入力NANDゲ
ート516と、インバータ518とを備えている。NA
NDゲート512には、正データ信号RD0と、ラッチ
信号RDLTとが入されている。そして、NANDゲー
ト512の出力は、RSラッチ514のセット端子Sに
入力される。また、負データラッチ回路520に含まれ
るNANDゲート522の出力がRSラッチ514のリ
セット端子Rに入力される。なお、NANDゲート52
2には、負データ信号ZRD0とラッチ信号RDLTと
が入力されている。
【0144】3入力NANDゲート516には、RSラ
ッチ514の出力と、出力実施信号OEMと、プリセッ
ト信号PSETをインバータ501で反転した反転プリ
セット信号#PSETとが入力される。そして、3入力
NANDゲート516の出力は、インバータ518で反
転されて、出力Q510として出力される。
【0145】負データラッチ回路520は、NANDゲ
ート522と、RSラッチ524と、3入力NANDゲ
ート526とを備えている。NANDゲート522に
は、負データ信号ZRD0と、ラッチ信号RDLTとが
入されている。そして、NANDゲート522の出力
は、RSラッチ514のリセット端子Rに入力されると
ともに、RSラッチ524のセット端子Sに入力され
る。また、正データラッチ回路510に含まれるNAN
Dゲート512の出力がRSラッチ524のリセット端
子Rに入力される。
【0146】3入力NANDゲート526には、RSラ
ッチ524の出力と、出力実施信号OEMと、プリセッ
ト信号PSETをインバータ501で反転した反転プリ
セット信号#PSETとが入力される。そして、3入力
NANDゲート526の出力は、負データラッチ回路5
20の出力Q520として出力される。
【0147】正データラッチ回路510および負データ
ラッチ回路520は、出力実施信号OEMおよびプリセ
ット信号PSETがHレベル(アクティブ)である場合
に、正データ信号RD0および負データ信号ZRD0の
示す読出しデータの値に応じて出力Q510および出力
Q520を設定する。RSラッチ514にラッチされる
正データ信号RD0がHレベルで、RSラッチ524に
ラッチされる負データ信号ZRD0がLレベルである場
合には、読出しデータの値は"1"であり、出力Q510
および出力Q520は、Hレベルに設定される。RSラ
ッチ514にラッチされる正データ信号RD0がLレベ
ルで、RSラッチ524にラッチされる負データ信号Z
RD0がHレベルである場合には、読出しデータの値
は"0"であり、出力Q510および出力Q520は、L
レベルに設定される。
【0148】出力実施信号OEMまたはプリセット信号
PSETがLレベル(非アクティブ)である場合、正デ
ータラッチ回路510の出力Q510はLレベルに設定
され、負データラッチ回路520の出力Q520はHレ
ベルに設定される。
【0149】図20は、正データラッチ回路510およ
び負データラッチ回路520の動作を示すタイミングチ
ャートである。時刻t11,t12,t13では、それ
ぞれATD信号(図20(a))の立ち上がりエッジが
形成されており、リードオペレーションサイクルの始ま
るタイミングを示している。プリセット信号PSET
(図20(c))および出力実施信号OEM(図20
(d))は、図16(j)および図16(e)と同様に
変化する。
【0150】正データ信号RD0(図20(e))およ
び負データ信号ZRD0(図20(f))は、プリアン
プイネーブル信号PAEM(図20(b))にパルス信
号が形成されると、これに応じてメモリセルアレイから
読み出された読出データに応じた信号レベルに設定され
る。時刻t11から始まるサイクルでは、正データ信号
RD0がHレベルのままで負データ信号がLレベルに変
化する場合、すなわち、読出データの値が"1"である場
合を示している。時刻t12から始まるサイクルでは、
正データ信号RD0がLレベルに変化し、負データ信号
ZRD0がHレベルのままである場合、すなわち、読出
データの値が"0"である場合を示している。また、正デ
ータ信号RD0および負データ信号ZRD0は、次のサ
イクルの開始タイミングでHレベルにリセットされる。
【0151】ラッチ信号RDLT(図20(g))は、
出力された正データ信号RD0および負データ信号ZR
D0をラッチ可能なタイミングで立ち上がるパルス信号
である。
【0152】時刻t11から始まるサイクルにおいて、
正データ信号RD0がHレベルで負データ信号ZRD0
がLレベルに変化しているので、正データラッチ回路5
10のNANDゲート512(図19)の出力Q512
(図20(h))には、ラッチ信号RDLTに同期して
立ち下がるパルス信号が出力される。一方、負データラ
ッチ回路520のNANDゲート522の出力Q522
には、パルス信号は出力されず、Hレベルのままであ
る。正データラッチ回路510のRSラッチ514の出
力Q514(図20(j))は、出力Q512のパルス
信号によってHレベルに設定される。一方、負データラ
ッチ回路520のRSラッチ524の出力Q524(図
16(k))は、出力Q512のパルス信号によってL
レベルにリセットされる。
【0153】時刻t12から始まるサイクルにおいて、
正データ信号RD0がLレベルに変化し負データ信号Z
RD0がHレベルのままであるので、正データラッチ回
路510のNANDゲート512の出力Q512にはパ
ルス信号は出力されず、Hレベルのままである。一方、
負データラッチ回路520のNANDゲート522の出
力Q522には、ラッチ信号RDLTに同期して立ち下
がるパルス信号が出力される。パルス信号は出力され
ず、Hレベルのままである。このとき、負データラッチ
回路520のRSラッチ524の出力Q524は、出力
Q522のパルス信号によってHレベルに設定される。
一方、正データラッチ回路510のRSラッチ514の
出力Q514は出力Q512のパルス信号によってLレ
ベルにリセットされる。
【0154】各サイクルにおいて、プリセット信号PS
ETがHレベルである期間(時刻t111〜時刻t11
2までの期間,時刻t121〜時刻t122までの期
間)および出力実施信号OEMがLレベルである期間
(時刻t11〜時刻t113までの期間,時刻t12〜
時刻t123までの期間)は、正データラッチ回路51
0の3入力NANDゲート516および負データラッチ
回路520の3入力NANDゲート526の出力が制限
される。すなわち、正データラッチ回路510の出力Q
510はLレベルに固定され、負データラッチ回路52
0の出力Q520はHレベルに固定される。すなわち、
正データラッチ回路510の出力Q510と、負データ
ラッチ回路520の出力Q520とは逆相信号を出力す
る。
【0155】また、プリセット信号PSETがLレベル
で、出力実施信号OEMがHレベルである期間(時刻t
113〜時刻t12までの期間,時刻t123〜時刻t
13までの期間)は、RSラッチ514の出力Q514
が、正データラッチ回路510の出力Q510(図16
(l))として出力される。一方、負データラッチ回路
520の出力Q520(図16(m))には、RSラッ
チ524の出力Q524の反転信号が出力される。すな
わち、正データラッチ回路510の出力Q510および
負データラッチ回路520の出力Q520は、ほぼ等し
く設定される。すなわち、出力Q510と出力Q520
とは同相信号を出力する。
【0156】図19の出力ドライブ回路530は、2つ
のインバータ532,534と、出力インバータ536
とを備えている。第1のインバータ532には出力Q5
10が入力され、第2のインバータ534には出力Q5
20が入力される。
【0157】第1のインバータ532は、正電源VDD
に接地されたpMOS(pチャネルMOS)トランジス
タ532Pと負電源VSSに接地されたnMOS(nチ
ャネルMOS)トランジスタ532Nとで構成されるC
MOSインバータである。ただし、第1のインバータ5
32は、pMOSトランジスタ532Pの出力とnMO
Sトランジスタ532Nの出力との間に、これらの接続
の開閉を行うゲートトランジスタとしてのpMOSトラ
ンジスタ532Gが設けられている。ゲートトランジス
タ532Gのゲート端子には、NORゲート544の出
力Q544が入力されている。
【0158】第2のインバータ534は、正電源VDD
に接地されたpMOSトランジスタ534Pと負電源V
SSに接地されたnMOSトランジスタ534Nとで構
成されるCMOSインバータである。ただし、第2のイ
ンバータ532は、pMOSトランジスタ534Pの出
力とnMOSトランジスタ534Nの出力との間にゲー
トトンジスタとしてのnMOSトランジスタ534Gが
設けられている。ゲートトランジスタ534Gのゲート
端子にはNANDゲート546の出力Q546が入力さ
れている。
【0159】プリセット信号PSETがLレベルで、出
力実施信号OEMがHレベルであり、正データラッチ回
路510の出力Q510と負データラッチ回路520の
出力Q520とが同相信号である場合には、出力ドライ
ブ回路530は出力データ信号DO0の信号レベルを出
力Q510および出力Q520のレベルと等価なレベル
に設定する。
【0160】図19のプリセット回路540は、インバ
ータ542と、NORゲート544と、NANDゲート
546と、2つのnMOSトランジスタ548,536
Nと、2つのpMOSトランジスタ549,536Pと
を備えている。nMOSトランジスタ536NとPMO
Sトランジスタ536Pとは、出力ドライブ回路530
の出力インバータ536を構成するトランジスタでもあ
る。以下では、nMOSトランジスタ536NとPMO
Sトランジスタ536Pとを、「出力トランジスタ53
6N,536P」と呼ぶ場合もある。nMOSトランジ
スタ548と、pMOSトランジスタ549とは、出力
DO0をプリセットするためのトランジスタである。以
下では、nMOSトランジスタ548と、pMOSトラ
ンジスタ549とを、「プリセットトランジスタ54
8,549」と呼ぶ場合もある。
【0161】NORゲート544には、インバータ54
2で反転されたプリセット信号PSETと、出力データ
信号DO0とが入力される。NANDゲート546に
は、プリセット信号PSETと、出力データ信号DO0
とが入力される。NORゲート544の出力Q544
は、nMOSトランジスタ548のゲート端子に入力さ
れるとともに、上述したように、出力ドライブ回路53
0の第1のインバータ532に含まれるゲートトランジ
スタ532Gのゲート端子に入力される。NANDゲー
ト546の出力Q546は、pMOSトランジスタ54
9のゲート端子に入力されるとともに、上述したよう
に、出力ドライブ回路530の第2のインバータ534
に含まれるゲートトランジスタ534Gのゲート端子に
入力される。
【0162】nMOSトランジスタ548は、インバー
タ532の出力Q532と出力ドライブ回路530の出
力DO0との間に接続される。pMOSトランジスタ5
49は、インバータ534と出力DO0との間に接続さ
れる。
【0163】図21は、図20のリードオペレーション
サイクルにおける出力回路14EX0のプリセット回路
540および出力ドライブ回路530の動作を示すタイ
ミングチャートである。図21(a)〜(e)は図20
(a),(c)〜(d),(l),(m)と同じであ
る。
【0164】まず、時刻t11において、出力実施信号
OEM(図21(c))はLレベル(非アクティブ)で
あり、プリセット信号PSET(図21(b))はLレ
ベル(非アクティブ)である。出力実施信号OEMがL
レベルの場合、上述したように、出力Q510はLレベ
ル、出力Q520はHレベルに固定される。
【0165】まず、プリセット信号PSETがLレベル
において、プリセット回路540(図19)におけるN
ORゲート544の出力Q544(図21(h))はL
レベルであり、NANDゲート546の出力Q546
(図21(i))は出力DO0のレベルに関わらずHレ
ベルとなる。出力Q544がLレベルの場合、第1のイ
ンバータ532のゲートトランジスタ532Gがオンと
なるので、第1のインバータ532の出力Q532(図
21(f))はHレベルとなる。また、出力Q546が
Hレベルの場合、第2のインバータ534のゲートトラ
ンジスタ534Gがオンとなるので、第2のインバータ
534の出力Q534(図21(g))はLレベルとな
る。出力Q532がHレベルで出力Q534がLレベル
であるので、出力インバータ536のpMOSトランジ
スタ536PおよびnMOSトランジスタ536Nはど
ちらもオフしている。このため、出力DO0はフローテ
ィング状態となり、フローティング状態となる直前のレ
ベルがほぼ維持される。ここでは、出力DO0(図21
(j))がLレベルであると仮定する。
【0166】時刻t111でプリセット信号PSETが
Hレベルに変化すると、出力Q544はHレベルに変化
し、出力Q546は出力DO0のレベルがLレベルであ
るのでHレベルのままであり、出力Q534はLレベル
のままである。また、出力Q546がHレベルであるの
でプリセット(pMOS)トランジスタ549はオフし
ている。
【0167】出力Q544がHレベルの場合、第1のイ
ンバータ532のゲートトランジスタ532Gがオフし
て遮断されるとともに、プリセット(nMOS)トラン
ジスタ548がオンとなる。プリセットトランジスタ5
48がオンすると、出力Q532から出力DO0に向か
って電流が流れて出力Q532のレベルが低下して、出
力DO0のレベルが上昇する。出力Q532のレベルが
出力トランジスタ536Pをオンするレベルまで低下す
ると、出力トランジスタ536Pはオンして電源VDD
から電流が流れて出力DO0のレベルがさらに上昇す
る。出力DO0のレベルVmlがNORゲート544の
入力遷移レベルVT(544)よりも大きくなると、N
ORゲートQ544の出力Q544はLレベルに変化す
る。
【0168】出力Q544がLレベルに変化すると、プ
リセットトランジスタ548がオフして、出力DO0の
充電動作が終了する。また、第1のインバータ532
は、ゲートトランジスタ532Gがオンして、反転動作
を開始する。ここで、第1のインバータ532が反転動
作を開始しても、時刻t112までのプリセット期間中
はプリセット信号がHレベルであるので、出力Q532
はHレベルに固定される。このとき、出力DO0は、時
刻t11〜時刻t111までの期間と同様にフローティ
ング状態(出力不可)となるので、直前の出力DO0の
レベルVmlをほぼ保つことになる。このとき、NOR
ゲート544の入力遷移レベルVT(544)をHレベ
ルとLレベルの中間の電位Vmとすれば、出力DO0の
レベルVmlをほぼ中間の電位Vmに設定することがで
きる。なお、電位Vmlを「プリセット電位Vml」と
も呼ぶ。
【0169】時刻t112においてプリセット期間が終
了してプリセット信号PSETがLレベルに変化して
も、時刻t113までの期間において出力実施信号OE
MがLレベルである場合にも、時刻t11〜時刻t11
1までの期間と同様に出力DO0はフローティング状態
が維持されるので、出力DO0は直前の出力、すなわ
ち、プリセット電位Vmlをほぼ維持する。
【0170】時刻t113で出力実施信号OEMがHレ
ベルに変化すると、正データラッチ回路510の出力Q
510(図21(d))および負データラッチ回路52
0の出力Q520(図21(e))は、上述したよう
に、正データ信号RD0および負データ信号ZRD0に
応じて互いにほぼ等しい論理レベルを有しており、Hレ
ベルに設定されている。また、第1と第2のインバータ
532,534の出力Q532、Q534は、出力Q5
10と出力Q520の反転信号であるので、出力Q53
2と出力Q534も互いに等しい論理レベルとなる。図
の例ではLレベルとなっている。
【0171】出力インバータ536は、正電源VDDに
接地されたpMOSトランジスタ536Pと、負電源に
接地されたnMOSトランジスタで構成されている。そ
れぞれのトランジスタ536P,536Nのゲートに入
力される信号は、出力Q532,Q534であり、同じ
論理レベルを有している。このため、出力インバータ5
36は、実効的にCMOSインバータとして機能する。
すなわち、図20(d)および図20(e)に示すよう
に、正データ信号RD0がHレベルで負データ信号RD
0がLレベルであり、出力Q510および出力Q520
がHレベルならば、出力Q532,Q534はLレベル
となり、出力インバータ536の出力DO0はHレベル
("1")となる。なお、正データ信号RD0がLレベル
で負データ信号RD0がHレベルであり、出力Q510
および出力Q520がLレベルならば、出力Q532,
Q534はHレベルとなり、出力インバータ536の出
力DO0はLレベル("0")となる。
【0172】次に、時刻t12から時刻t121までの
期間は、時刻t11から時刻t111までの期間と同様
に、出力DO0はフローティング状態であり、時刻t1
2における出力DO0の状態、すなわち、Hレベルが維
持される。
【0173】時刻t121でプリセット信号PSETが
Hレベルに変化すると、出力Q546はLレベルに変化
し、出力Q544は出力DO0のレベルがHレベルであ
るのでLレベルのまま維持される。また、出力Q532
は出力Q510に応じてHレベルとなる。出力Q544
がLレベルであるのでプリセットトランジスタ548は
オフしている。
【0174】出力Q546がLレベルの場合、第2のイ
ンバータ534のゲートトランジスタ534Gがオフし
て遮断されるとともに、プリセットトランジスタ549
がオンとなる。プリセットトランジスタ549がオンす
ると、出力DO0から出力Q534に向かって電流が流
れて出力Q534のレベルが上昇するとともに、出力D
O0のレベルが下降する。出力Q534のレベルが出力
トランジスタ536Nをオンするレベルに上昇すると、
出力ランジスタ536Nはオンして出力DO0から電源
VSSに向けて電流が流れて出力DO0のレベルが下降
する。出力DO0のレベルVmhがNANDゲート54
6の入力遷移レベルVT(546)よりも大きくなる
と、NANDゲートQ546の出力Q546はHレベル
に変化する。
【0175】出力Q546がHレベルに変化すると、プ
リセットトランジスタ549がオフして、出力DO0の
放電動作が終了する。また、第2のインバータ534の
ゲートトランジスタ534Gがオンして、反転動作を開
始する。ここで、第1のインバータ532と同様に、第
2のインバータ534が反転動作を開始しても、時刻t
122までのプリセット期間中はプリセット信号がHレ
ベルであるので、出力Q534はLレベルに固定され、
出力Q532はHレベルに固定される。このとき、出力
DO0は、上述したようにフローティング状態(出力不
可期間)となるので、直前の出力DO0のレベルVmh
をほぼ保つことになる。このとき、NANDゲート54
6の入力遷移レベルVT(546)をHレベルとLレベ
ルのほぼ中間の電位Vmとすれば、出力DO0のレベル
Vmhをほぼ中間の電位Vmに設定することができる。
なお、電位Vmhを「プリセット電位Vmh」とも呼
ぶ。
【0176】NORゲート544の入力遷移レベルVT
(544)およびNANDゲート546の入力遷移レベ
ルVT(546)は、VT(544)<VT(546)
で、VT(546)−VT(544)≦0.2V〜0.
3Vであることが好ましい。もし、VT(546)≦V
T(544)とすると、図21の時刻t111から始ま
る動作と時刻t121から始まる動作とが同一のプリセ
ット期間中に繰り返されるような不安定な動作となる場
合があるからである。通常、入力遷移レベルVT(54
4)がほぼ(Vm−0.15)V〜(Vm−0.1)V
となるように設定され、入力遷移レベルVT(546)
がほぼ(Vm+0.1)V〜(Vm+0.15)Vとな
るように設定される。
【0177】時刻t122においてプリセット期間が終
了してプリセット信号PSETがLレベルに変化して
も、時刻t123までの期間において出力実施信号OE
MがLレベルである場合には、上述したように出力DO
0はフローティング状態が維持されるので、出力DO0
は直前の出力、すなわち、プリセット電位Vmhをほぼ
維持する。
【0178】時刻t123で出力実施信号OEMがHレ
ベルに変化すると、正データラッチ回路510の出力Q
510(図21(d))および負データラッチ回路52
0の出力Q520(図21(e))は、上述したよう
に、Lレベルに設定されている。また、第1と第2のイ
ンバータ532,534の出力Q532、Q534は、
互いに等しい論理レベルとなり、図の例ではHレベルと
なっている。
【0179】図20(d)および図20(e)に示すよ
うに、正データ信号RD0がLレベルで負データ信号R
D0がHレベルであり、出力Q510および出力Q52
0がLレベルならば、出力Q532,Q534はHレベ
ルとなり、出力インバータ536の出力DO0はLレベ
ル("0")となる。なお、正データ信号RD0がHレベ
ルで負データ信号RD0がLレベルであり、出力Q51
0および出力Q520がHレベルならば、出力Q53
2,Q534はLレベルとなり、出力インバータ536
の出力DO0はHレベル("1")となる。
【0180】ここで、出力DO0は、プリセット期間中
において、プリセット開始直前の出力DO0の電位レベ
ルに応じて中間の電位Vmにほぼ等しいプリセットレベ
ルVmlまたはプリセットレベルVmhに設定されてい
る。従って、出力実施信号OEMがHレベルに変化する
と、出力DO0がHレベルまたはLレベルに変化する場
合において、プリセットレベルVmlまたはVmhから
変化することになる。従って、出力DO0がLレベルか
らHレベルまたはLレベルからHレベルに変化する場合
に比べて、出力DO0の変化量が小さくなる。このた
め、出力DO0の変化に依存して発生する電源VDDま
たはVSSに流れる電流の変化量も小さくなる。この結
果、電流の変化によって電源VDDまたはVSSに発生
するノイズを抑制することができる。
【0181】特に、プリセットレベルVml,Vmhが
ほぼ中間の電位Vmに等しく設定されている場合には、
出力DO0の変化量を、HレベルからLレベルまたはL
レベルからHレベルに変化する場合のほぼ1/2とする
ことができるので、ノイズの発生をより効果的に抑制す
ることができる。
【0182】以上説明したように、本実施例のメモリチ
ップ200では、リードオペレーションにおいて、読み
出されるデータが入出力データ端子IO0〜IO15か
ら出力される前に、出力DO0〜DO15、すなわち、
入出力データ端子IO0〜IO15の信号レベルを、出
力のHレベルとLレベルの間のプリセットレベルVm
l,Vmhに設定することができるので、電源VDDま
たはVSSに発生するノイズを抑制することができる。
【0183】また、本実施例では、外部アクセス実施信
号#EX0〜#EX3ではなく、各サイクルごとにアク
テイブとなる列アクセス#BEに応じてプリセット信号
PSETが設定されるので、ページモードアクセスのよ
うに、外部アクセス実施信号#EX0〜#EX3が各サ
イクルごとにアクテイブとならないオペレーションにお
いても、出力DO0〜DO15、すなわち、入出力デー
タ端子IO0〜IO15の信号レベルをプリセットレベ
ルVml,Vmhに設定することができる。
【0184】なお、以上説明からわかるように、出力制
御回路150が本発明のプリセット制御回路に相当す
る。
【0185】B.第2実施例:図22は、本発明の第2
実施例としてのメモリチップ300の端子の構成を示す
説明図である。このメモリチップ300は、外部クロッ
ク信号CLKを入力するクロック入力端子CLKを有し
ており、バーストモードアクセスが可能なメモリチップ
である。
【0186】図23は、メモリチップ300の内部構成
を示すブロック図である。このメモリチップ300は、
図4のメモリチップ200におけるATD回路に代えて
クロックコントローラ80を備えている。また、列アド
レス発生回路140を備えている。他の回路はメモリチ
ップ300と同じである。
【0187】クロックコントローラ80は、外部装置か
ら新たなアドレスA0〜A19が入力されてバーストモ
ードアクセスが開始されると、外部装置から入力された
クロック信号CLKから内部クロック信号ICLKを生
成する。内部クロック信号ICLKは、ATD信号の代
わりにメモリチップ300内の他の回路に供給される。
【0188】列アドレス発生回路140は、バーストモ
ードアクセス開始時の列アドレスA0〜A5を初期アド
レスとして設定し、クロック信号ICLKをクロックと
してカウントアップまたはカウントダウンすることによ
り内部列アドレスIA0〜IA5を生成する。内部列ア
ドレスIA0〜IA5が実際の列アドレスとして列でコ
ーダ26A〜26Dに供給される。
【0189】図24は、バーストモードアクセスによる
リードオペレーションの場合のプリセット信号PSET
について示すタイミングチャートである。アドレスA0
〜A19(図24(b))の入力によりバーストモード
アクセスが開始されると、クロック信号CLKに同期し
た内部クロック信号ICLK(図24(c))が生成さ
れる。内部クロック信号ICLKには、あらかじめ設定
されている数N(Nは1回のバーストモードアクセスに
よりアクセスされるサイクル数)に等しい周期のクロッ
クを出力する。ただし、最初のサイクルはワード線活性
化のためにクロック信号CLKの3周期分に相当する周
期を有するクロックであり、2〜Nサイクルはクロック
信号CLKと同じ周期のクロックである。内部クロック
信号ICLKのデューティはより小さく、例えば、外部
クロック信号CLKのデューティが約50%であるのに
対して、内部クロック信号ICLKのデューティは約3
%である。従って、「内部クロック信号ICLKに同期
している」ということは、外部クロック信号CLKにも
同期していることを意味している。
【0190】バーストモードアクセスの場合、ページモ
ードアクセスと同様に、ブロックアドレスA6,A7お
よび行アドレスA8〜A19は、一定で変化しないの
で、各ブロックの外部アクセス実施信号#EX0〜#E
X3のうちブロックアドレスA6,A7によって選択さ
れたブロックの外部アクセス実施信号のみがLレベル
(アクティブ)となる。本例では、図24(d)に示す
ように、外部アクセス実施信号#EX0がLレベル(ア
クテイブ)となる場合を示している。また、行アドレス
A8〜A19が変化しないため、第1実施例で説明した
ページモードアクセスと同様に、外部アクセス実施信号
#EX0は各サイクルにおいてLレベル(アクテイブ)
のままである。
【0191】選択されたブロックの列アクセスイネーブ
ル信号#BE0は各サイクルごとにLレベル(アクティ
ブ)に変化し、これに応じて列アクセス信号#BE(図
24(e))も各サイクルごとにLレベル(アクティ
ブ)に変化する。列アクセス信号#BEがLレベル(ア
クティブ)となると、これに応じてプリセット信号PS
ET(図24(f))が一定期間Hレベル(アクテイ
ブ)となる。
【0192】以上説明したように、本実施例において
も、外部アクセス実施信号#EX0〜#EX3ではな
く、各サイクルごとにアクテイブとなる列アクセス信号
#BEに応じてプリセット信号を出力している。したが
って、バーストモードアクセスのように、外部アクセス
実施信号#EX0〜#EX3が各サイクルごとにLレベ
ル(アクテイブ)とならないオペレーションにおいて
も、出力DO0〜DO15をプリセットすることができ
る。これにより、出力レベルの変化を小さくすることが
できるので、出力レベルの変化によって発生する電流変
化によるノイズの発生を抑制することができる。
【0193】C.電子機器への適用例:図25は、本発
明による半導体メモリ装置を利用した電子機器の一実施
例としての携帯電話機の斜視図である。この携帯電話機
700は、本体部710と、蓋部720とを備えてい
る。本体部710には、キーボード712と、液晶表示
部714と、受話部716と、本体アンテナ部718と
が設けられている。また、蓋部720には、送話部72
2が設けられている。
【0194】図26は、図25の携帯電話機700の電
気的構成を示すブロック図である。CPU730には、
バスラインを介して、キーボード712と、液晶表示部
714を駆動するためのLCDドライバ732と、SR
AM740と、VSRAM742と、EEPROM74
4とが接続されている。
【0195】SRAM740は、例えば高速なキャッシ
ュメモリとして利用される。また、VSRAM742
は、例えば画像処理用の作業メモリとして利用される。
このVSRAM742(擬似SRAMあるいは仮想SR
AMと呼ばれる)としては、上述したメモリチップ20
0を採用することができる。EEPROM744は、携
帯電話機700の各種の設定値を格納するために利用さ
れる。
【0196】携帯電話機700の動作を一時的に停止さ
せるときには、VSRAM742をスヌーズ状態に維持
しておくことができる。こうすれば、VSRAM742
が内部リフレッシュを自動的に行うので、VSRAM7
42内のデータを消失させずに保持しておくことが可能
である。特に、本実施例のメモリチップ200は比較的
大容量なので、画像データなどの大量のデータを長時間
保持し続けることができるという利点がある。
【0197】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0198】上記実施例では、メモリセルアレイ20は
4つのブロック20A〜20Dに区分されているが、メ
モリセルアレイ20は1つのブロックとして扱われても
よい。この場合には、ワード線活性化制御部は、図4に
おいてブロック毎に設けられている行プリデコーダ30
A〜30Dと、ブロックコントローラ40A〜40D
と、リフレッシュ要求信号発生回路50A〜50Dと
を、1つずつ備えていればよい。なお、この場合には、
アドレスは、ブロックアドレスを含まず、行アドレスお
よび列アドレスを含むこととなる。
【0199】このように、メモリセルアレイ20が1つ
のブロックとして扱われる場合には、ワード線活性化制
御部は、外部アクセスが要求されたときに、そのブロッ
ク内の行アドレスで選択されたワード線を活性化し、活
性化したワード線を後続のサイクルで用いられるアドレ
スのうちの行アドレスが変化するまで保持すればよい。
なお、同じ行アドレスを含むアドレスが用いられる後続
のサイクルにおいて、異なる列アドレスが用いられる場
合には、すでに活性化されたワード線上の異なるメモリ
セルに対して外部アクセスが実施される。そして、各サ
イクルごとに出力バッファのプリセットが実施される。
【0200】一般に、ワード線活性化制御部は、同じ行
アドレスを含むアドレスを用いるオペレーションサイク
ルが連続する場合に、その連続するサイクルのうちの最
初のサイクルにおいて活性化されたワード線を、非活性
化することなく最終のサイクルまで活性化した状態で保
持することが可能であればよい。これと同時に、ワード
線活性化制御部は、最初のサイクルより後で最終のサイ
クル以前のサイクルにおいてリフレッシュが実行される
場合には、活性化状態のワード線を、リフレッシュが実
行される前に非活性化させることができるように構成さ
れていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのメモリチップ20
0の端子の構成を示す説明図である。
【図2】チップセレクト信号#CSとスヌーズ信号ZZ
の信号レベルに応じたメモリチップ200の動作状態の
区分を示す説明図である。
【図3】メモリチップ200の動作の概要を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】メモリチップ200の内部構成を示すブロック
図である。
【図5】ATD回路110の内部構成を示すブロック図
である。
【図6】図4の第1のブロックコントローラ40Aの内
部構成を示すブロック図である。
【図7】図6の外部アクセス実施信号発生回路42の内
部構成を示すブロック図である。
【図8】図6の列アクセス許可信号発生回路49の内部
構成を示すブロック図である。
【図9】図4の第1の行プリデコーダ30Aの内部構成
を示すブロック図である。
【図10】オペレーションサイクルにおける各ブロック
コントローラ40A〜40Dの動作とワード線およびビ
ット線対の状態を示すタイミングチャートである。
【図11】図10のオペレーションサイクルにおける各
サブアレイ22A〜22D内の活性化されたワード線お
よび選択されたビット線対を模式的に示す説明図であ
る。
【図12】図4のデータ入出力バッファ10の内部構成
を示すブロック図である。
【図13】図4の出力制御回路150の内部構成を示す
ブロック図である。
【図14】図13の出力実施信号発生回路156の内部
構成を示すブロック図である。
【図15】図13のプリセット信号発生回路158の内
部構成を示すブロック図である。
【図16】出力実施信号発生回路156およびプリセッ
ト信号発生回路158の動作を示すタイミングチャート
である。
【図17】ランダムアクセスによるリードオペレーショ
ンの場合の出力実施信号OEMおよびプリセット信号P
SETについて示すタイミングチャートである。
【図18】ページモードアクセスによるリードオペレー
ションの場合の出力実施信号OEMおよびプリセット信
号PSETについて示すタイミングチャートである。
【図19】第1の出力回路14EX0の内部構成を示す
回路図である。
【図20】正データラッチ回路510および負データラ
ッチ回路520の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図21】図20のリードオペレーションサイクルにお
ける出力回路14EX0のプリセット回路540および
出力ドライブ回路530の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図22】本発明の第2実施例としてのメモリチップ3
00の端子の構成を示す説明図である。
【図23】メモリチップ300の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図24】バーストモードアクセスによるリードオペレ
ーションの場合のプリセット信号PSETについて示す
タイミングチャートである。
【図25】本発明による半導体メモリ装置を利用した電
子機器の一実施例としての携帯電話機の斜視図である。
【図26】図25の携帯電話機700の電気的構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10…データ入出力バッファ 12…データ変換回路 14…出力回路 14EX0…出力回路 16…入力バッファ 20…メモリセルアレイ 20A〜20D…ブロック 22A〜22D…メモリサブアレイ 24A〜24D…行デコーダ 26A〜26D…列デコーダ 28A〜28D…ゲート 30A〜30D…行プリデコーダ 34,36…スイッチ&ラッチ回路 38…判定回路 40A〜40D…ブロックコントローラ 42…外部アクセス実施信号発生回路 44…リフレッシュ実施信号発生回路 46…リセット信号発生回路 48…デコーダ 49…列アクセス許可信号発生回路 50A〜50D…リフレッシュ要求信号発生回路 60…アドレスバッファ 70…リフレッシュタイマ 80…クロックコントローラ 90…リフレッシュカウンタコントローラ 92…4入力NORゲート 94…NANDゲート 96…遅延回路 98…インバータ 100…リフレッシュカウンタ 110…アドレス遷移検出回路(ATD回路) 111…行アドレス遷移検出回路 112…インバータ 113,114…パルス発生回路 115…ORゲート 118…12入力ORゲート 140…列アドレス発生回路 150…出力制御回路 152…メモリセルアレイ出力信号発生回路 154…ラッチ信号発生回路 156…出力実施信号発生回路 158…プリセット信号発生回路 200…メモリチップ 300…メモリチップ 410…RSラッチ 411…インバータ 420…セット信号生成回路 421…インバータ 422…デコーダ 423…3入力ANDゲート 424…パルス発生回路 430…リセット信号生成回路 431…インバータ 432…ANDゲート 434,438…パルス発生回路 436…3入力ORゲート 450…ブロック選択検出回路 451,453…インバータ 452,454…スリーステートインバータ 455,456…インバータ 460…外部アクセスパルス信号回路 461…インバータ 470…否定入力ANDゲート 471…インバータ 501…インバータ 510…正データラッチ回路 512…NANDゲート 514…RSラッチ 516…3入力NANDゲート 518…インバータ 520…負データラッチ回路 522…NANDゲート 524…RSラッチ 526…3入力NANDゲート 530…出力ドライブ回路 532,534…インバータ 532P…pMOSトランジスタ 532G…ゲートトランジスタ(pMOSトランジス
タ) 532N…nMOSトランジスタ 534P…pMOSトランジスタ 534G…ゲートトランジスタ(nMOSトランジス
タ) 534P…pMOSトランジスタ 536…出力インバータ 536P…出力トランジスタ(pMOSトランジスタ) 536N…出力トランジスタ(nMOSトランジスタ) 540…プリセット回路 544…NORゲート 546…NANDゲート 548…プリセットトランジスタ(nMOSトランジス
タ) 549…プリセットトランジスタ(pMOSトランジス
タ) 601〜604…インバータ 605…4入力NORゲート 606,607…インバータ 608…NANDゲート 609…インバータ 610…パルス発生回路 612…遅延回路 614…インバータ 620…パルス発生回路 629…インバータ 630…NORゲート 631…インバータ 632…遅延回路 633…インバータ 634…インバータ 635…否定入力ORゲート 636…インバータ 637…RSラッチ 640…NANDゲート 641…インバータ 700…携帯電話機 710…本体部 712…キーボード 714…液晶表示部 716…受話部 718…本体アンテナ部 720…蓋部 722…送話部 730…CPU 732…LCDドライバ 740…SRAM 742…VSRAM 744…EEPROM
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月23日(2002.4.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】ラッチ信号発生回路154は、ラッチ信号
RDLTを出力する。ラッチ信号RDLTは、図12
データ変換回路12から出力される正データ信号RD0
〜RD15および負データ信号ZRD0〜ZRD15を
ラッチするためのパルス信号であり、通常、プリアンプ
イネーブル信号PAEMを遅延して生成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0171
【補正方法】変更
【補正内容】
【0171】出力インバータ536は、正電源VDDに
接地されたpMOSトランジスタ536Pと、負電源に
接地されたnMOSトランジスタで構成されている。そ
れぞれのトランジスタ536P,536Nのゲートに入
力される信号は、出力Q532,Q534であり、同じ
論理レベルを有している。このため、出力インバータ5
36は、実効的にCMOSインバータとして機能する。
すなわち、図20(e)および図20(f)に示すよう
に、正データ信号RD0がHレベルで負データ信号ZR
D0がLレベルであり、出力Q510および出力Q52
0がHレベルならば、出力Q532,Q534はLレベ
ルとなり、出力インバータ536の出力DO0はHレベ
ル("1")となる。なお、正データ信号RD0がLレベ
ルで負データ信号ZRD0がHレベルであり、出力Q5
10および出力Q520がLレベルならば、出力Q53
2,Q534はHレベルとなり、出力インバータ536
の出力DO0はLレベル("0")となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0179
【補正方法】変更
【補正内容】
【0179】図20(e)および図20(f)に示すよ
うに、正データ信号RD0がLレベルで負データ信号Z
RD0がHレベルであり、出力Q510および出力Q5
20がLレベルならば、出力Q532,Q534はHレ
ベルとなり、出力インバータ536の出力DO0はLレ
ベル("0")となる。なお、正データ信号RD0がHレ
ベルで負データ信号ZRD0がLレベルであり、出力Q
510および出力Q520がHレベルならば、出力Q5
32,Q534はLレベルとなり、出力インバータ53
6の出力DO0はHレベル("1")となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5M024 AA04 AA22 BB04 BB33 DD42 DD57 DD85 DD87 EE05 EE15 EE22 EE23 GG01 KK10 KK22 LL01 PP01 PP02 PP03 PP07 PP10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体メモリ装置であって、 ダイナミック型のメモリセルがマトリクス状に配列され
    た少なくとも1つのメモリセルブロックと、 行アドレスおよび列アドレスを含むアドレスに従って前
    記メモリセルブロック内の対応するメモリセルを選択す
    るための行アドレスデコーダおよび列アドレスデコーダ
    と、 前記アドレスに従って選択されるメモリセルに対応する
    データを出力するための出力バッファと、 前記出力バッファの出力レベルをプリセットするための
    プリセット回路と、 前記プリセット回路の動作を制御するプリセット制御部
    と、を備え、 前記プリセット制御部は、前記列デコーダによりメモリ
    セルの選択が行われて選択されたメモリセルに対応する
    データが出力される度に、前記選択されたメモリセルに
    対応するデータが前記出力バッファから出力される前
    に、前記出力バッファの出力レベルをプリセットするよ
    うに前記プリセット回路を動作させることを特徴とする
    半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体メモリ装置であっ
    て、 前記プリセット制御部は、前記行アドレスが同じで前記
    列アドレスが変化する連続出力モードにおいて、前記列
    アドレスの変化の度に、前記出力バッファの出力レベル
    をプリセットするように前記プリセット回路を動作させ
    る、半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体メ
    モリ装置であって、 前記半導体メモリ装置は、出力バッファからの出力状態
    を規定する出力許可信号が入力される出力許可信号入力
    端子を備えており、 前記プリセット制御部は、前記出力許可信号が出力不許
    可状態である場合には、前記出力許可信号が出力許可状
    態になってから、前記出力バッファの出力レベルをプリ
    セットするように前記プリセット回路を動作させる、半
    導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の半導体メ
    モリ装置であって、 前記出力バッファの出力レベルは、前記プリセット回路
    によってデータ"1"を表すレベルとデータ"0"を表すレ
    ベルのほぼ中間のレベルにプリセットされる、半導体メ
    モリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか記載
    の半導体メモリ装置であって、 複数のメモリセルブロックと、それぞれのメモリセルブ
    ロックに対応する複数の行アドレスデコーダおよび列ア
    ドレスデコーダを備えており、 前記アドレスは、前記複数のメモリセルブロックのうち
    の任意の1つのメモリセルブロックを選択するためのブ
    ロックアドレスを含んでおり、 前記プリセット制御部は、前記ブロックアドレスにより
    選択されたメモリセルブロックに対応する列デコーダに
    よるメモリセルの選択が行われて選択されたメモリセル
    からデータが出力される度に、前記出力バッファによっ
    て前記選択されたメモリセルから出力されたデータを出
    力する前に、前記出力バッファの出力レベルをプリセッ
    トするように前記プリセット回路を動作させる、半導体
    メモリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の半導体メモリ装置であって、 前記半導体メモリ装置に電源を供給する電源端子とし
    て、1つの正電源端子および1つの負電源端子の1対の
    電源端子のみを備える、半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 ダイナミック型のメモリセルがマトリク
    ス状に配列された少なくとも1つのメモリセルブロック
    と、行アドレスおよび列アドレスを含むアドレスに従っ
    て前記メモリセルブロック内の対応するメモリセルを選
    択するための行アドレスデコーダおよび列アドレスデコ
    ーダと、前記アドレスに従って選択されるメモリセルに
    対応するデータを出力するための出力バッファと、前記
    出力バッファの出力レベルをプリセットするプリセット
    回路と、を備える半導体メモリ装置において、前記出力
    バッファの出力レベルをプリセットする方法であって、 前記列デコーダによりメモリセルの選択が行われて選択
    されたメモリセルに対応するデータが出力される度に、
    前記選択されたメモリセルに対応するデータが前記出力
    バッファから出力される前に、前記出力バッファの出力
    レベルをプリセットするように前記プリセット回路を動
    作させることを特徴とするプリセット方法。
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