JP2002312799A - 車線認識のための画像処理装置並びに画像処理法 - Google Patents

車線認識のための画像処理装置並びに画像処理法

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JP2002312799A JP2001114488A JP2001114488A JP2002312799A JP 2002312799 A JP2002312799 A JP 2002312799A JP 2001114488 A JP2001114488 A JP 2001114488A JP 2001114488 A JP2001114488 A JP 2001114488A JP 2002312799 A JP2002312799 A JP 2002312799A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムにレーンマーキングを正しく認
識することが可能な車線認識のための画像処理装置並び
に画像処理法を得る。 【解決手段】 車両の前方道路からレーンマーキング3
および4を含む画像を撮影し、道路画像にレーンマーキ
ング探査用のウインドウを設定すると共に、ウインドウ
内の画像からレーンマーキング3と4との位置を判定
し、ウインドウを車両の進行方向に対して複数設定する
ことにより複数のレーンマーキング位置5と6とを求
め、近似したモデル式を設定して連続したレーンマーキ
ング位置7と8を数式化し、このモデル式から探査基準
点を算出してこの探査基準点を基にウインドウを設定す
ると共に、探査基準点の算出を所定の時定数を有する低
周波数域フィルタを通して行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の予防安全
を目的とした車線逸脱警報や、走行レーンをキープする
操舵アシストなどの車両制御に使用する、車線認識情報
を得るための画像処理装置と画像処理法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された撮像装置により得られ
た道路画像からレーンマーキング(白線)を検知して画
像処理を行い、走行車線を認識する方法は従来より各種
の技術が提案されている。例えば、特開2000−10
5898号公報と、特開平11−232467号公報と
に開示された技術もその一例であり、車両前方のレーン
マーキングを撮像して画像処理を行い、レーンマーキン
グ間の間隔の増加などを検知した場合に道路の分岐点で
あると判断し、ナビゲーションのための自車両位置を確
実に判定しようとするものである。
【0003】また、特開平6−225308号公報と、
特開平11−281352号公報とにはレーンマーキン
グを検出するための技術が開示されており、特開平6−
225308号公報に開示された技術は、車載の撮像装
置が撮影した画像内に水平方向のみに移動可能な白線検
出用の複数の小さなウインドウを等間隔で設け、ウイン
ドウの水平方向の位置を車両の挙動から予測したレーン
マーキング位置に設定することにより、高速で確実に走
行路の検出を行うものであり、特開平11−28135
2号公報に開示された技術は、検出したレーンマーキン
グに基づく道路形状や車両挙動のパラメータを設定し、
車両挙動の検出値に基づきこのパラメータを補正するこ
とにより道路形状を検出しようとするものである。
【0004】さらに、特開平9−91440号公報に
は、撮影した道路画像を所定のモデルデータと比較して
画像内の白線候補を抽出し、白線候補が複数存在する場
合には車両の進行方向を検出してこの進行方向に基づい
て白線候補を選択することにより、分岐点などにおいて
進行方向の白線を認識して車両を制御する技術が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
において、例えば特開2000−105898号公報な
どのように、レーンマーキング間隔を検出して分岐点と
判定ものにおいては、ナビゲーションの自車両位置の同
定には有効であるが、リアルタイムに画像処理を行い車
線認識するものにおいては、特開平9−91440号公
報に開示されているような処理を行わない限り、分岐側
道路のレーンマーキングを誤認識することになり、車両
制御を目的とした用途には適さないものである。また、
特開平9−91440号公報に開示された技術のよう
に、道路形状のモデルデータと比較することにより白線
候補を判定するものにおいては、事前に道路の分岐点な
どの存在を知ることができるが、画像処理装置内にモデ
ルデータ格納用の大容量のメモリを必要とし、またデー
タ比較のために膨大な処理時間を必要とするため、ハー
ドウェア・ソフトウェア共に負荷が非常に大きくなるも
のである。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、ハードウェアの負荷を増大するこ
となく、リアルタイムにレーンマーキングを正しく認識
することが可能な車線認識のための画像処理装置並びに
画像処理法を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる車線認
識のための画像処理装置は、車両の前方道路を撮影する
撮影手段と、撮影手段により得られた画像を記憶する記
憶手段と、記憶手段から読み出した画像に対してレーン
マーキングの探査範囲を探査ウインドウとして設定する
探査ウインドウ設定手段と、探査ウインドウ内の画像か
らレーンマーキング位置を検出するレーンマーキング位
置検出手段と、レーンマーキング位置検出手段により検
出された複数のレーンマーキング位置から近似するモデ
ル式を設定して連続したレーンマーキング位置を数式化
する車線認識手段と、モデル式から探査ウインドウの探
査基準点を算出する探査基準点算出手段と、探査基準点
算出手段が探査基準点を算出するとき、レーンマーキン
グ位置の急変分を高周波成分として除去する低周波数域
フィルタ手段を備えたとを備えたものである。
【0008】また、探査ウインドウの設定が走行車線の
左右のレーンマーキングに対して行われると共に、低周
波数域フィルタが、左右のレーンマーキングの内のいず
れか一方のレーンマーキングの探査基準点の算出に対し
てのみ設定され、低周波数域フィルタが設定されない側
のレーンマーキング位置が所定値を超える速度で変化し
たとき、低周波数域フィルタが無効にされるように構成
したものである。さらに、車線認識手段が低周波数域フ
ィルタが設けられない側のレーンマーキングのモデル式
を監視しており、モデル式から得られた道路の曲率が所
定の条件を満たしたとき、低周波数域フィルタが無効に
されるようにしたものである。さらにまた、車線認識手
段が車両の操作状態を監視しており、車両の操作状態が
所定の条件を満たしたとき、低周波数域フィルタを無効
にするようにしたものである。
【0009】また、この発明に係わる車線認識のための
画像処理法は、自車両の前方道路から左右のレーンマー
キングを含む道路画像を撮影し、道路画像に対してレー
ンマーキングの探査範囲を探査ウインドウとして設定す
ると共に、探査ウインドウ内の画像を探査してレーンマ
ーキング位置を判定し、探査ウインドウを車両の進行方
向に対して複数設定することにより複数のレーンマーキ
ング位置を求め、複数のレーンマーキング位置から近似
したモデル式を設定して連続したレーンマーキング位置
を数式化し、モデル式から探査基準点を算出してこの探
査基準点を基準にした探査ウインドウを設定すると共
に、探査基準点の算出を所定の時定数を有する低周波数
域フィルタを通して行うようにしたものである。
【0010】さらに、探査ウインドウの設定を左右のレ
ーンマーキングに対して行い、左右のレーンマーキング
の内のいずれか一方のレーンマーキングに対する探査基
準点を低周波数域フィルタを通して算出し、低周波数域
フィルタを通さない側のレーンマーキング位置が所定値
を超える速度で変化したとき、低周波数域フィルタを無
効にするようにしたものである。さらにまた、低周波数
域フィルタを通さない側のレーンマーキングのモデル式
を監視し、モデル式から得られた道路の曲率が所定の条
件を満たしたとき、低周波数域フィルタを無効にするよ
うにしたものである。また、車両の操舵またはウインカ
ー操作が行われたとき、あるいはヨーレートが所定値を
越えたときに、低周波数域フィルタを無効にするように
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1ないし図8
は、この発明の実施の形態1による車線認識のための画
像処理装置並びに画像処理法を説明するためのもので、
図1ないし図4は、画像処理の方法を説明する説明図、
図5は、道路を上面から見たもので、本発明の要点であ
る低周波数域フィルタの効果を説明する説明図、図6
は、画像処理の処理フローを示すフローチャート、図7
は、車載カメラを搭載した車両の概念図、図8は、道路
画像の概念図であり、図1から図6までは、図7と図8
とに示すように、車両1に搭載した車載カメラ2により
撮像した車両の前方道路のレーンマーキング(白線)3
および4に対する処理の方法を説明するものである。
【0012】図6のフローチャートにより画像処理の動
作を説明すると、まず、ステップ1(図のS1、以下同
じ)において車両前方道路の撮影を行い、ステップ2に
おいて撮影された画像を記憶手段に取り込む。このとき
得られる画像は図8に示すように、路面に描かれた自車
線の左右にあるレーンマーキング3および4が水平画角
内に収まるようにする。次にステップ3においてレーン
マーキング候補点を探索する水平方向走査範囲を設定す
る。この水平方向走査範囲の設定はレーンマーキング3
と4とを含む所定の範囲内を探査ウインドウとして設定
するもので、図1に示すように、垂直方向(Y方向)に
複数の探査ラインY(i)を設定してそれぞれの探査ラ
インY(i)をX方向に走査し、例えば、i=0の線上
には探査開始点としてX方向座標Xbeginを、探査
終了点として座標Xendを設定してこの両座標間を探
査ウインドウとするもので、同一探査ラインY(i)上
には左右のレーンマーキング3および4に対して個別に
設定する。
【0013】続くステップ4では各探査ラインY(i)
上の探査ウインドウをX方向に走査し、メモリから読み
出した輝度分布を基にして図1に示すように、各探査ラ
インY(i)毎にレーンマーキング候補点検出し、検出
された候補点をレーンマーキング検出点5および6とす
る。この複数の探査ラインY(i)は左右共通のY座標
においてY(i)のi=0からi=N−1までのN本が
設定され、後述するように、レーンマーキング検出点5
および6が検出された後のルーチンでは、ステップ3に
おいてそれぞれの探査ラインY(i)上にて検出された
レーンマーキング検出点5および6から探査基準点を設
定してこの探査基準点を中心にして、左右個別に水平方
向走査範囲、すなわち、探査ウインドウが設定される。
【0014】次に、ステップ5においては、ステップ4
にて得られた左右のレーンマーキング検出点5および6
のそれぞれのY方向の集合を数学的モデル式、例えば、
2次式、X=aY2 +bY+cにて近似し、図2に示す
ような連続したレーンマーキングモデル7と8とを得
る。続いてステップ6においてはレーンマーキングのモ
デル式の係数(a、b、c)を車線形状として認識し、
ステップ1に戻ってルーチンを繰り返す。従って、水平
方向走査範囲、すなわち、探査ウインドウは、図3に示
すように、レーンマーキングモデル7と8とを中心と
し、レーンマーキング3および4を含む破線で示した探
査領域9および10の範囲内にて設定されることにな
る。
【0015】以上のようにしてモデル式が得られた後の
ルーチンにおいては、ステップ3における探査ウインド
ウの設定は、モデル式を基準として次のように行われ
る。すなわち、探査ラインY(i)の設定は、i=0か
らN−1までN本が設定され、探査ウインドウの範囲
は、[Xbegin(i),Xend(i)]として設
定される。Xbegin(i)とXend(i)とは Xbegin(i)=X(i)−ΔX(i) ・・・(1) Xend(i)=X(i)+ΔX(i) ・・・(2) として示され、X(i)は探査ラインY(i)上におけ
るX方向の探査基準点となる位置であり、モデル式から X(i)=aYi2 +bYi+c ・・・(3) として出力されるものである。また、ΔX(i)は0よ
り大きい数を持つ探査幅であり、各探査ラインY(i)
毎に設定される。ただし、前回のルーチンにおいて、レ
ーンマーキング3と4とのモデル式が得られなかった場
合、すなわち、レーンマーキング3と4とが未検出であ
った場合には、初回のルーチンを含めて別途広範囲な探
査ウィンドウを設定し、レーンマーキング3と4とを検
出できるようにする。
【0016】ここまでの動作は従来装置においても処理
されている動作であり、この発明の実施の形態1による
車線認識のための画像処理装置と画像処理法において
は、上記の(3)式におけるレーンマーキング探査基準
点X(i)の算出に対して次式に示すような時定数Tの
低周波数域フィルタ処理を行う。
【数1】 ここに、 Xf(i,n):低周波数域フィルタ値 X(i,n):左右のレーンマーキングモデル式出力
(探査基準点) i :レーンマーキング探査ラインY(i)の
番号 n :処理周期カウンタ(ルーチンの繰り返し
回数)
【0017】このような低周波数域フィルタ処理を施す
ことにより、図4に示すように道路の分岐点11などで
レーンマーキングが12と13のように分岐して、レー
ンマーキング13が出口道路側になる場合、分岐した出
口道路側のレーンマーキング13はX方向の位置が急変
することになり、この急変は探査基準点X(i)の算出
に対しては高周波成分となるために、算出がこの急変に
追従できず、レーンマーキング13は図4に示すように
探査領域9に対して外れることになり、探査領域9内に
は本線側のレーンマーキング12が存在するため、必然
的に探査ウインドウはレーンマーキング12に対して設
定されることになる。
【0018】図5は、この道路の分岐点11を上面から
見た場合の図であり、探査基準点X(i)の算出に低周
波数域フィルタ処理をした場合と、低周波数域フィルタ
処理をしない場合との比較を示したものである。低周波
数域フィルタ処理をしない場合には、前回のルーチンで
求めたモデル式を基準にして探査基準点X(i)の算出
を行い、探査ウィンドウを設定するため、一旦連続線で
ある出口道路側のレーンマーキング13を誤検出する
と、出口側道路のレーンマーキング13を基準に探査基
準点X(i)の算出を行い、以後は、出口側道路のレー
ンマーキング13の誤検出が継続することになる。低周
波数域フィルタ処理をした場合には、探査基準点X
(i)の算出時に位置の急変に追従しないため、出口道
路側のレーンマーキング13は探索ウィンドウ外とな
り、誤検出が抑制され、継続して本線側のレーンマーキ
ング12が検出されることになる。
【0019】実施の形態2.図9ないし図11は、この
発明の実施の形態2による車線認識のための画像処理装
置並びに画像処理法を説明する説明図であり、この実施
の形態における画像処理装置並びに画像処理法は、実施
の形態1に対し、レーンマーキング探査ウインドウの探
査基準点X(i)の算出に使用する低周波数域フィルタ
処理を、道路の分岐点のある側に限定すると共に、低周
波数域フィルタ処理の実施判定条件を付加するようにし
たものである。なお、以降の説明では便宜上、左側通行
を想定し、左が分岐路のある側、右が分岐路のない側と
して説明するが、道路によっては右側に分岐路がある場
合もあり、分岐路のある側を限定するものではない。
【0020】図9は、例えばハンドル操作などにより車
両が急激に横移動した場合、低周波数域フィルタ処理さ
れた左側の探査ウィンドウが急激な横移動に追従でき
ず、検出対象である左レーンマーキング3が左側の探査
領域9から外れた場合を示している。このような場合
に、低周波数域フィルタ処理のされていない右側探査ウ
インドウのレーンマーキング4の横移動速度が所定の閾
値を越えたことを検知し、左側の探査ウインドウの低周
波数域フィルタ処理を無効にすることにより、左側の探
査ウインドウはレーンマーキングの急変に追従すること
が可能になり、図10に示すように、前回のルーチンで
求めた左レーンマーキング3の探査基準点を基に左側の
探査領域9aを設定することができるようになり、続け
ての追跡を可能とすることができる。
【0021】また、図11に示すようにS字カーブを通
過する場合、外側のレーンマーキングの横移動速度は小
さく、内側のレーンマーキングの横移動速度は大きくな
るため、上記したような、右レーンマーキングの横移動
速度が所定の閾値を越えたことを検知して、左側の探査
ウインドウの低周波数域フィルタ処理を無効にしてもレ
ーンマークの追跡が不能になることがある。すなわち、
右側の移動速度が閾値を超えない状態で左側の追跡が不
能になることになる。このような場合には、右レーンマ
ーキング4のモデル式の曲率係数を常に監視するように
し、曲率係数の符号がプラスからマイナスに、または、
マイナスからプラスに変化した場合に、左側の探査ウィ
ンドウの低周波数域フィルタ処理を無効化する判定条件
を付加しておくことにより、レーンマーキングの追跡不
能は発生しなくなる。
【0022】さらに、車線変更を行う場合には、車両の
横移動速度が運転者の操作や道路条件により異なるた
め、横移動速度の絶対値だけでは車両が横移動している
と判定するのは困難なことがあるが、ウィンカスイッチ
や操舵の検知、または、ナビゲーションなどに使用され
るヨーレートセンサの出力など、車両の操作をモニタし
てこの操作信号により、左側の探査ウィンドウの低周波
数域フィルタ処理を無効化することにより、車線変更や
出口道路に進入するような場合においても、レーンマー
キングの誤認識、あるいは、追従不能を防止することが
できる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明による
車線認識のための画像処理装置並びに画像処理法におい
て、請求項1と請求項5に記載の発明によれば、車両の
前方道路からレーンマーキングを含む画像を撮影し、道
路画像にレーンマーキング探査用のウインドウを設定す
ると共に、ウインドウ内の画像からレーンマーキング位
置を判定し、ウインドウを車両の進行方向に対して複数
設定することにより複数のレーンマーキング位置を求
め、近似したモデル式を設定して連続したレーンマーキ
ング位置を数式化するようにし、モデル式から探査基準
点を算出してこの探査基準点を基にウインドウを設定す
ると共に、探査基準点の算出を所定の時定数を有する低
周波数域フィルタを通して行うようにしたので、大容量
のメモリを必要としたり、ハードウェアの負荷を増大す
ることなく、道路の分岐点などにおいて分岐路のレーン
マーキングの誤検出を防止して、リアルタイムに道路形
状を認識することができるものである。
【0024】また、請求項2と請求項6に記載の発明に
よれば、ウインドウを左右のレーンマーキングに対して
設定し、いずれか一方のレーンマーキングに対してのみ
探査基準点を低周波数域フィルタを通して算出し、低周
波数域フィルタを通さない側のレーンマーキング位置が
所定値を超える速度で変化したとき、低周波数域フィル
タを無効にするようにしたので、低周波数域フィルタの
位相遅れなどにより、一方のレーンマーキングの追跡が
不能になっても容易に復帰させることができ、信頼性の
高い車線認識が可能になるものである。
【0025】さらに、請求項3と請求項7に記載の発明
によれば、低周波数域フィルタを通さない側のレーンマ
ーキングのモデル式を監視し、モデル式から得られた道
路の曲率が所定の条件を満たしたとき、低周波数域フィ
ルタを無効にするようにしたので、曲線道路の走行時に
おいて、一時的にレーンマーキングの追跡が不能になっ
ても容易に復帰させることができるものである。
【0026】さらにまた、請求項4と請求項8に記載の
発明によれば、車両の操舵またはウインカー操作が行わ
れたとき、あるいはヨーレートが所定値を越えたとき
に、低周波数域フィルタを無効にするようにしたので、
運転者の意志に従ったレーンマーキングの判定が可能に
なり、本線を走行したいとき、あるいは、出口道路に進
入したいときのいずれにおいても、レーンマーキングを
確実に認識することが可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法を説明するフローチ
ャートである。。
【図7】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法を説明する車両の概
念図である。。
【図8】 この発明の実施の形態1による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法を説明する道路の概
念図である。。
【図9】 この発明の実施の形態2による車線認識のた
めの画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による車線認識の
ための画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による車線認識の
ための画像処理装置並びに画像処理法の説明図である。
【符号の説明】
1 車両、2 車載カメラ、3、4、12、13 レー
ンマーキング、5、6 レーンマーキング検出点、7、
8 レーンマーキングモデル、9、10 探査領域、1
1 道路の分岐点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 CA12 CA16 DA07 DB02 DC07 5H180 AA01 CC04 LL01 LL02 LL06 LL09 5L096 BA02 BA04 CA02 FA03 FA13 FA69 GA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方道路を撮影する撮影手段、前
    記撮影手段により得られた画像を記憶する記憶手段、前
    記記憶手段から読み出した画像に対してレーンマーキン
    グの探査範囲を探査ウインドウとして設定する探査ウイ
    ンドウ設定手段、前記探査ウインドウ内の画像からレー
    ンマーキング位置を検出するレーンマーキング位置検出
    手段、前記レーンマーキング位置検出手段により検出さ
    れた複数の前記レーンマーキング位置から近似するモデ
    ル式を設定して連続した前記レーンマーキング位置を数
    式化する車線認識手段、前記モデル式から前記探査ウイ
    ンドウの探査基準点を算出する探査基準点算出手段、前
    記探査基準点算出手段が前記探査基準点を算出すると
    き、レーンマーキング位置の急変分を高周波成分として
    除去する低周波数域フィルタ手段を備えたことを特徴と
    する車線認識のための画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記探査ウインドウの設定が走行車線の
    左右のレーンマーキングに対して行われると共に、前記
    低周波数域フィルタが、前記左右のレーンマーキングの
    内のいずれか一方のレーンマーキングの前記探査基準点
    の算出に対してのみ設定され、前記低周波数域フィルタ
    が設定されない側の前記レーンマーキング位置が所定値
    を超える速度で変化したとき、前記低周波数域フィルタ
    が無効にされるように構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の車線認識のための画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記車線認識手段が前記低周波数域フィ
    ルタが設けられない側のレーンマーキングの前記モデル
    式を監視しており、前記モデル式から得られた道路の曲
    率が所定の条件を満たしたとき、前記低周波数域フィル
    タが無効にされるように構成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の車線認識のための画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記車線認識手段が前記車両の操作状態
    を監視しており、前記車両の操作状態が所定の条件を満
    たしたとき、前記低周波数域フィルタを無効にするよう
    に構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れか一項に記載の車線認識のための画像処理装置。
  5. 【請求項5】 自車両の前方道路から左右のレーンマー
    キングを含む道路画像を撮影し、前記道路画像に対して
    前記レーンマーキングの探査範囲を探査ウインドウとし
    て設定すると共に、前記探査ウインドウ内の画像を探査
    して前記レーンマーキング位置を判定し、前記探査ウイ
    ンドウを前記車両の進行方向に対して複数設定すること
    により複数のレーンマーキング位置を求め、前記複数の
    レーンマーキング位置から近似したモデル式を設定して
    連続したレーンマーキング位置を数式化し、前記モデル
    式から探査基準点を算出してこの探査基準点を基準にし
    た前記探査ウインドウを設定すると共に、前記探査基準
    点の算出を所定の時定数を有する低周波数域フィルタを
    通して行うことを特徴とする車線認識のための画像処理
    法。
  6. 【請求項6】 前記探査ウインドウの設定を左右のレー
    ンマーキングに対して行い、前記左右のレーンマーキン
    グの内のいずれか一方のレーンマーキングに対する前記
    探査基準点を低周波数域フィルタを通して算出し、前記
    低周波数域フィルタを通さない側のレーンマーキング位
    置が所定値を超える速度で変化したとき、前記低周波数
    域フィルタを無効にすることを特徴とする請求項5に記
    載の車線認識のための画像処理法。
  7. 【請求項7】 前記低周波数域フィルタを通さない側の
    レーンマーキングの前記モデル式を監視し、前記モデル
    式から得られた道路の曲率が所定の条件を満たしたと
    き、前記低周波数域フィルタを無効にすることを特徴と
    する請求項5または請求項6に記載の車線認識のための
    画像処理法。
  8. 【請求項8】 車両の操舵またはウインカー操作が行わ
    れたとき、あるいはヨーレートが所定値を越えたとき
    に、前記低周波数域フィルタを無効にすることを特徴と
    する請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の車線認
    識のための画像処理法。
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