JP2002312632A

JP2002312632A - オークションシステム

Info

Publication number: JP2002312632A
Application number: JP2001113118A
Authority: JP
Inventors: Masahide Hayama; 羽山雅英; Yukihisa Inoue; 井上幸久
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-04-11
Filing date: 2001-04-11
Publication date: 2002-10-25

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のコンピュータ通信を用いたオークション
においては、出品物の静止画である写真や説明文しか表
示されていないため、写真が合成されたものである場合
や、捏造された説明文である場合の可能性が否定しきれ
ず、オークション参加者は出品物が本当に実在するかど
うかのリスクを負わなければいけない。【解決手段】サーバーを介してオークション出品者とオ
ークション参加者との端末間での通信を行わせ、特に、
サーバーがオークション出品者の端末から送られてきた
出品情報をオークション参加者の端末へ送出することを
特徴とする。また、オークション出品者の端末には動画
を入力する手段、例えば、テレビカメラを備えておく。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オークションシステム
に関し、特にコンピュータ通信を用いたオークションシ
ステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータ通信を用いたオーク
ションにおいては、ホームページにオークションに出品
する商品の静止画である写真や説明文を表示し、オーク
ション参加者が現在のせり値よりも高いせり値をつけて
ホームページのサーバーへ送るということが行われてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のコンピュータ通
信を用いたオークションにおいては、出品物の静止画で
ある写真や説明文しか表示されていないため、写真が合
成されたものである場合や、捏造された説明文である場
合の可能性が否定しきれず、オークション参加者は出品
物が本当に実在するかどうかのリスクを負わなければい
けない。また、ホームページに説明文が表示されてお
り、そのホームページはオークション出品者と異なる運
営主体によって管理されているため、オークション出品
者の予想に反して高いせり値がつかない場合には、オー
クション出品者が状況に応じて臨機応変に説明文を変更
することは困難である。更に、このようなオークション
においては動産、不動産という有体物の売買しか行うこ
とができず、例えば有名タレントとの会話を行うことや
音楽の演奏の途中までを聞かせ、その続きを聞くための
権利などの無体物のオークションは、本当に有名タレン
トがいるのかどうか、実際に今その場に演奏者がいるの
かどうかをオークション参加者が知ることは非常に困難
であってオークションにかけることは事実上不可能であ
る。また、例えば有名タレントとの会話をオークション
にかけるとしても、有名タレントのプライバシーを保護
する必要性が高いが、単純なコンピュータ通信ではプラ
イバシーを保護することは容易ではない。また、基本的
にオークションにかけるものは一つの物品であって、複
数の物品を一度に示して、それぞれの物品のオークショ
ンを行うことができず、複数の物品を売ろうとするオー
クション出品者にとっては手間がかかっている。また、
従来のホームページを用いたオークションにおいては、
通常、オークションの時間があらかじめ決められてお
り、オークション出品者がオークションの状況を見て早
めにオークションを終わらせることができず、オークシ
ョン出品者は時間を自由にすることができない。本発明
は、上記の問題点を解決するためになされたものであ
り、オークション出品物が実在するかどうかをオークシ
ョン参加者が知るようにでき、また、臨機応変にオーク
ション出品者が出品物の説明を変更できるようにし、更
に、動産、不動産に限らず会話や音楽の演奏などの無体
物をオークションにかけられるようにし、なおかつ、会
話の相手のプライバシーを保護し、また、複数の物品を
一度にオークションにかけられ、オークションを行う時
間をオークション出品者が主導権を持って変更できるシ
ステムを提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のオーク
ションシステムにおいては、サーバーを介してオークシ
ョン出品者とオークション参加者との端末間での通信を
行わせ、特に、サーバーがオークション出品者の端末か
ら送られてきた出品情報をオークション参加者の端末へ
送出することを特徴とする。請求項２に記載のオークシ
ョンシステムにおいては、オークション出品者の端末に
は動画を入力する手段、例えば、テレビカメラを備えて
おくことを特徴とする。請求項３に記載のオークション
システムにおいては、オークション出品者の端末は音声
を入力する手段を備えていることを特徴とする。請求項
４に記載のオークションシステムにおいては、オークシ
ョン参加者からのメッセージをオークション出品者の端
末へ送るようにすることができることを特徴とする。請
求項５に記載のオークションシステムにおいては、オー
クション参加者の端末から音声をオークション出品者の
端末へ送ることができることを特徴とする。請求項６に
記載のオークションシステムにおいては、オークション
の状態を保持するせり状態保持手段をオークションシス
テムに持たせ、オークションの状態が終了になると、オ
ークション出品者の端末とオークションの落札者の端末
との間の通信だけを許可することを特徴とする。請求項
７に記載のオークションシステムにおいては、せり値を
格納する部分を複数持たせ、同時に複数の商品のオーク
ションができることを特徴とする。請求項８に記載のオ
ークションシステムにおいては、複数の商品のうちの一
つが、オークション出品者の端末とオークションの落札
者の端末との通信であることを特徴とする。請求項９に
記載のオークションシステムにおいては、オークション
出品者がオークションの状態を変更できることを特徴と
する。

【０００５】

【発明の実施形態】図１は、本発明の一実施形態を示す
オークションシステムの構成の一例を示す。図１におい
て、サーバー１１、オークション出品者の端末１５、オ
ークション参加者の端末１６はコンピュータであり、サ
ーバー１１は通信回線２０を介してオークション出品者
の端末１５と接続され、また、通信回線２１を介してオ
ークション参加者の端末１６と接続されている。サーバ
ーの中には、オークション参加者の端末のＩＤを保持す
る参加者端末ＩＤ格納部１２、せり値とそのせり値をつ
けたオークション参加者の端末ＩＤを保持するせり値格
納部１３、オークション出品者の端末のＩＤを保持する
出品者端末ＩＤ格納部１４がある。

【０００６】以下では、サーバー１１とオークション出
品者の端末１５の間、および、サーバー１１とオークシ
ョン参加者の端末１６との間の通信には、ＴＣＰ／ＩＰ
を用いているとして説明を行う。ＴＣＰ／ＩＰの通信で
は、端末、サーバーにはＩＰアドレスと呼ばれる４バイ
トの数字からなるアドレスがつけられており、１バイト
ごとに区切られ、例えば、１０．３．１２３．４３とＩ
Ｐアドレスが表記される。このＩＰアドレスによって端
末、および、サーバーが一意に定まるようになってい
る。

【０００７】図２は参加者端末ＩＤ格納部１２の一例を
示している。参加者端末ＩＤ格納部は、オークション参
加者の端末１６を一意に識別するＩＤを保持する部分で
ある。ＴＣＰ／ＩＰを用いる通信においては、端末はそ
のＩＰアドレスで一意に識別されるため、この例では参
加者端末ＩＤ格納部１２は表によって表現され、列２０
１には、オークション参加者の端末のＩＰアドレスが格
納されている。列２０２は、本発明では必須の構成要素
ではないが、オークション参加者の氏名、住所などの属
性や、支払いのためのクレジットカード番号などが格納
されている。ＴＣＰ／ＩＰの通信では、通信を行うため
のデータをパケットと呼ばれるデータの塊に分割して端
末、サーバー間での通信が行われる。

【０００８】パケットには、パケットが発生した端末や
サーバーのＩＰアドレスを示すソースアドレスと、パケ
ットの行き先の端末やサーバーのＩＰアドレスを示すデ
スティネーションアドレスが含まれている。例えば、オ
ークション出品者の端末１５からサーバー１１に送られ
るパケットにおいては、ソースアドレスが出品者の端末
１５のＩＰアドレスになり、デスティネーションアドレ
スがサーバー１１のＩＰアドレスとなる。本発明のオー
クションシステムにおいては、オークション出品者の端
末１５からオークション出品者がサーバーに向けて出品
物の写真データや説明文などの出品情報をサーバー１１
に向けて送るが、この出品情報はパケットとしてオーク
ション出品者の端末１５からサーバー１１へ通信回線２
０を介して送られることとなる。

【０００９】サーバー１１がオークション出品者の端末
１５からの出品情報のパケットを受け取ると、そのパケ
ットを通信回線２１を介してオークション参加者の端末
１６へ送る。その際には、オークション出品者の端末１
５から受け取った出品情報のパケットを参加者端末ＩＤ
格納部１２に格納されているＩＰアドレスの個数分のパ
ケットの複製を作り、それらのパケットのソースアドレ
スをサーバー１１のＩＰアドレスに書き換え、デスティ
ネーションアドレスを参加者端末ＩＤ格納部１２の表の
列２０１に書いてあるオークション参加者の端末１６の
ＩＰアドレスに書きかえる。このような書き換えを行っ
てパケットを送ることにより、オークション参加者の端
末１６から送られてきた出品情報がオークション参加者
の端末へサーバーを介して送出されることになる。

【００１０】また、このような方法を用いることで、オ
ークション参加者の端末１６で受け取るパケットにはオ
ークション出品者の端末１５のＩＰアドレスは含まれな
いので、オークション参加者はオークション出品者の端
末を特定することができず、オークション出品者のプラ
イバシーが保護されることになる。

【００１１】図３は、せり値格納部１３の一例を示して
いる。せり値格納部は、現在のせり値と、そのせり値を
つけたオークション参加者が誰であるかを特定する情報
を格納する部分である。せり値をつけたオークション参
加者の端末が特定できれば、せり値をつけたオークショ
ン参加者が特定できるので、列３２の部分は現在のせり
値を示し、列３１の部分が現在のせり値をつけたオーク
ション参加者の端末のＩＰアドレスを示している。

【００１２】図８は、せり値格納部１３の内容の変更に
かかわるオークション参加者の端末の内部で動作するプ
ログラムがせり値を受け取り、サーバー１１へせり値を
送る動作のフローチャートを示す。オークション参加者
がせり値を入力すると、そのせり値はステップ８１でプ
ログラムが受け取る。ステップ８２においては、ステッ
プ８１で受け取ったせり値をオークション参加者の端末
のＩＰアドレスとともにサーバー１１へ送ることを行
う。なお、ＴＣＰ／ＩＰを用いた通信では、サーバー、
端末の中で動作するプログラムがデータを送るまたは受
け取るための情報はポート番号と呼ばれる番号で表現さ
れる。

【００１３】したがって、ステップ８２においては、せ
り値とオークション参加者の端末のＩＰアドレスをサー
バー１１へ送る際には、サーバー１１のＩＰアドレスと
ともに、サーバー１１の中で動作しているせり値とオー
クション参加者の端末のＩＰアドレスを受け取るプログ
ラムがせり値とオークション参加者の端末のＩＰアドレ
スというデータを受け取るための情報であるポート番号
も指定されることになる。図９は、サーバー１１の中で
動作しているせり値とオークション参加者の端末のＩＰ
アドレスを受け取るプログラムが、特定のポートを監視
し、オークション参加者の端末１６からせり値とオーク
ション参加者の端末のＩＰアドレスが送られて来た時の
動作のフローチャートを示す。せり値とオークション参
加者の端末のＩＰアドレスがサーバー１１に到達する
と、ステップ９１において、そのせり値とオークション
参加者の端末のＩＰアドレスとを得る。ステップ９２に
おいて、得られたせり値が、せり値格納部１３の列３２
に格納されている値より大きいかどうかを判断し、もし
大きければ、ステップ９３へ移行し、せり値格納部１３
の列３１にオークション参加者の端末のＩＰアドレスを
書きこみ、列３２にせり値を書き込むことを行う。ま
た、オークション出品者の端末１５に動画や音声の入力
手段を設けてオークション出品物の説明をより詳しく出
品情報としてオークション参加者に伝えることが考えら
れる。

【００１４】そこで、図１に示すように、オークション
出品者の端末１５に、動画入力手段としてのテレビカメ
ラ１７と音声入力手段としてのマイク１８が接続されて
いる実施形態がある。既に、テレビカメラによって撮影
された動画をＴＣＰ／ＩＰを用いてリアルタイムに放送
する技術や音声をＴＣＰ／ＩＰを用いてリアルタイムに
放送する技術が開発されており、動画や音声のデータを
ＴＣＰ／ＩＰのパケットとして送出することを行うエン
コーダーや、そのように放送された動画や音声のデータ
を受け取り再生を行うビューアーとして、リアルメディ
アプレーヤー（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ.ｒｅａｌ.ｃｏｍ
参照）等が開発されている。

【００１５】そこで、動画や音声のエンコーダーをオー
クション出品者の端末１５で動作させておき、サーバー
１１へ動画や音声のデータを送り、サーバー１１は上述
のようにパケットのソースアドレスとデスティネーショ
ンアドレスを書き換えてリアルメディアプレーヤーなど
のビューアーが動いているオークション参加者の端末１
６へ送ることにより、オークション出品者が出品物に関
する動画や音声をオークション参加者に伝えることが可
能となる。

【００１６】また、オークション参加者の端末１６から
オークション参加者の反応やオークション参加者からオ
ークション出品者への質問事項などのメッセージを送る
実施形態もある。この実施形態では、例えば、オークシ
ョン参加者の端末１６に接続されたキーボード等から入
力された文字列によるメッセージをサーバー１１へ送
り、サーバー１１は、オークション参加者の端末１６か
ら送られてきたパケットのデスティネーションアドレス
を出品者端末ＩＤ格納部１４に格納されているオークシ
ョン出品者の端末のＩＰアドレスに書き換えて送信する
ことにより、オークション出品者の端末１５に向けてメ
ッセージを中継する構成も可能となる。特に、オークシ
ョン参加者の端末１６に音声入力手段としてのマイク１
９を接続しておき、オークション参加者の端末１６の中
で音声のエンコーダーを動作させる実施形態を用いれ
ば、オークション参加者の音声によるメッセージをオー
クション出品者の端末へ送ることにより、インターラク
ティブ性の高いオークションを実施することが可能とな
る。

【００１７】図４は、せり値格納部にオークションが続
行中なのか、それとも終了したかを示すせり状態保持手
段をせり値格納部１３に付加した例である。列４１がせ
り値をつけたオークション参加者の端末のＩＰアドレス
を格納し、列４２がそのせり値を示し、列４３がせり状
態保持手段に相当し、列４２に「続行中」が格納されて
いれば、オークションは続行しており、オークション参
加者がせり値をつけることができ、列４２に「終了」が
格納されていれば、オークションは終了し、オークショ
ン参加者はせり値をつけることができないことを表す。

【００１８】このようにせり状態保持手段をサーバー１
１に持たせることにより、列４３が「終了」になってい
れば、オークション出品者の端末１５から送られてきた
パケットのデスティネーションアドレスを列４１に格納
されているＩＰアドレスに書き換えて落札したオークシ
ョン参加者の端末のみへ送信し、列４２に格納されたＩ
Ｐアドレスの端末から送られてきたパケットのデスティ
ネーションアドレスをオークション出品者の端末１５の
ＩＰアドレスに書き換えて送信することにより、サーバ
ー１１が、列４１に格納されているＩＰアドレスで特定
されるオークション参加者の端末とオークション出品者
の端末との通信のみを中継する実施形態も可能となる。
すなわち、サーバー１１がオークション出品者の端末１
５からのパケットを受け取った場合に、せり状態保持手
段に保持されているオークションの状態を調べ、それが
「続行中」であれば、上述のようにパケットの複製を作
り、ソースアドレスとデスティネーションアドレスを書
き換えて参加者端末ＩＤ格納部にＩＰアドレスが格納さ
れているオークション参加者の端末１６へパケットを送
出する。

【００１９】一方、せり状態保持手段に保持されている
オークションの状態が「終了」であればオークション出
品者の端末１５からのパケットをせり値格納部１３の列
３１あるいは列４１に格納されているＩＰアドレスを持
つオークション参加者の端末へ送ることを行うのであ
る。この際、オークション出品者の端末１５が特定され
ないようにするために、オークションの状態が「続行
中」の時のようにオークション参加者の端末へ送るパケ
ットのソースアドレスをサーバー１１のＩＰアドレスに
書き換えてもよい。このようにオークションの状態が
「終了」になった場合に落札者であるオークション参加
者の端末とオークション出品者の端末１５との間のみの
通信を許可することにより、落札者のみがオークション
出品者との会話を楽しんだり、オークション出品者の演
奏した音楽の続きを楽しむなどの無体物のオークション
が可能となる。

【００２０】図５は、複数のせり値格納部が複数の出品
物のせり値と落札者、そして、せり状態保持手段を持つ
構成の実施形態を示す。図５の上の表の各行が複数のせ
り値格納部であり、列５１は、物品番号、列５２は、せ
り値をつけたオークション参加者の端末のＩＰアドレ
ス、列５３はせり値、そして列５６は、オークションの
状態を格納し、例えば、物品番号１の現在のせり値は６
０７２０円であり、そのせり値をつけたオークション参
加者の端末のＩＰアドレスは１３２．２５４．２４．５
６であり、オークションの状態は続行中であることを示
す。列５７は出品物の物品番号を示し、列５８は物品の
名前を示し、例えば、物品番号１の出品物はテーブルで
あることを示しており、また、特に、物品番号３の出品
物はチャット、すなわち、会話を意味しており、列５１
に３が格納されている行の列５６に終了になれば、列５
２に格納されているＩＰアドレスを持つオークション参
加者の端末とオークション出品者の端末との間のみの通
信が許可されることになる。

【００２１】図６は、オークション参加者の端末１６の
画面の表示例を示しており、列６１がオークション出品
物の名前、列６２が現在のせり値、列６３がせり値を入
力する部分を示し、列６４は、スクロールバーである。
列６３の部分に「終了」と表示されている場合は、その
出品物のオークションは終了していることを示し、下線
が示されているところはせり値を入力することができ
る。

【００２２】図１０は、図６の画面を通してせり値をサ
ーバー１１へ送信するプログラムがオークション参加者
がせり値を入力した場合の動作を説明するフローチャー
トである。オークション参加者が列６３の部分にせり値
を入力し、例えば、エンターキーを押下すると、ステッ
プ１０１に移行し、エンターキーが押下された物品番号
とせり値を得る。例えば、列６３の部分の各せり値を入
力する部分は、サブウィンドウになっており、エンター
キーが押下されることにより発生するキーボードイベン
トがどのサブウィンドウで発生したかを調べることによ
り、物品番号を知ることができる。ステップ１０２にお
いては、サーバーへ端末のＩＰアドレスとせり値、そし
て、物品番号を送ることを行う。図１１は図１０のフロ
ーチャートを実行するプログラムに対応してサーバー１
１で動作するプログラムが、特定のポート番号を監視
し、オークション参加者からの端末のＩＰアドレスとせ
り値、そして、物品番号が送られて来た場合の動作を説
明するフローチャートである。ステップ１１１で、ステ
ップ１０２で送られた端末のＩＰアドレスとせり値、そ
して、物品番号を受け取る。ステップ１１２では、物品
番号で示される出品物のせりの状態を調べ、「続行中」
であればステップ１１３へ移行し、そうでなければ何も
しない。ステップ１１３では、せり値格納部に格納され
ているせり値を得て、ステップ１１１で受け取ったせり
値と比較し、大きければステップ１１４に移行し、そう
でなければ何もしない。ステップ１１４では、せり値格
納部の受け取った物品番号で示される行のＩＰアドレス
とせり値として受け取ったＩＰアドレスとせり値を格納
する。

【００２３】図７はオークション出品者の端末１５に表
示される画面の例を示す。列７１は出品物の名前、列７
２は現在のせり値、列７３はオークションが終了したか
どうか、また、終了していない場合は、オークションを
終了させるためのボタンが表示される列である。列７４
はスクロールバーである。列７３には、オークションが
終了している場合には、「終了」が表示され、終了して
いない場合は、「終了させる」と書かれたボタンが表示
され、例えば、このボタンをマウスカーソルで指してマ
ウスボタンを押下することができる。図１２は、オーク
ション出品者の端末で動作するオークションを終了させ
るプログラムが、オークション出品者がオークションを
終了させる動作を行った時の動作を説明するフローチャ
ートである。ステップ１２１では、オークションを終了
させる物品番号を得る。

【００２４】例えば、列７３の「終了させる」と書かれ
たボタンがマウスカーソルで指され、マウスボタンが押
下されるとステップ１２１に制御が移行し、どの物品番
号の「終了させる」と書かれたボタンでマウスボタンが
押下されたかどうかを得る。このためには、「終了させ
る」と書かれたボタンの表示位置と、マウスボタンが押
下された時のマウスカーソルの位置を比較することによ
り行われる。次にステップ１２２でサーバー１１へ物品
番号を送る。図１３は図１２のプログラムに対応してサ
ーバー１１で動作するプログラムが特定のポート番号を
監視することにより、オークションを終了させる物品番
号が送られてきたことを検出した場合の動作を説明する
フローチャートであり、ステップ１３１において、ステ
ップ１２２で送られた物品番号を得る。ステップ１３２
において、得られた物品番号を持つせり値格納部のせり
状態の列に「終了」を格納する。なお、図１１、図１
２、図１３においては、せり値格納部が複数あることを
仮定したが、一つの物品にしかせり値格納部が対応して
いない場合は、物品番号として１を送るようにしておけ
ばよい。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、サーバーを中継してオ
ークション出品者の端末とオークション参加者との間の
通信を行うことにより、オークション出品者の端末がオ
ークション参加者の側から特定されないようにでき、オ
ークション出品者のプライバシーが保護される。また、
出品情報として、動画や音声を用いることにより、オー
クション出品者が臨機応変に出品情報を変更することが
可能となる。また、オークション参加者が出品情報とし
ての動画や音声を見聞きすることにより、出品情報が捏
造されたものではなく、出品物が実在することを確信す
ることが可能となる。また、オークション参加者からオ
ークション出品者へ質問などのメッセージを送ることに
より、よりインターラクティブ性の高いオークションが
実施できるようになる。更に、オークションが終了した
後にオークション出品者の端末とオークション落札者で
あるオークション参加者の端末との通信を許可すること
により、タレントとの会話や、音楽の続きを聞くなどの
無体物のオークションが可能となる。また、出品物が有
体物の場合には、オークション出品物の受け渡し方法の
交渉も可能となる。また、一度に複数の物品をオークシ
ョンにかけることができ、オークション出品者の手間を
減らすことが可能となる。また、オークション出品者が
オークションの状態を変更できることによって、オーク
ション出品者が無駄に時間に拘束されることを避けるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すオークションシステ
ムの構成の一例を示す図

【図２】参加者端末ＩＤ格納部の一例を示す図

【図３】せり値状態格納部の一例を示す図

【図４】せり状態保持手段を備えたせり値状態格納部の
一例を示す図

【図５】複数の物品に対応したせり値状態格納部の一例
を示す図

【図６】オークション参加者の端末の表示の一例を示す
図

【図７】オークション出品者の端末の表示の一例を示す
図

【図８】オークション参加者の端末で動作するプログラ
ムのフローチャートを示す図

【図９】図８のプログラムに対応してサーバーで動作す
るプログラムのフローチャートを示す図

【図１０】オークション参加者の端末で動作するプログ
ラムのフローチャートを示す図

【図１１】図１０のプログラムに対応してサーバーで動
作するプログラムのフローチャートを示す図

【図１２】オークション出品者の端末で動作するプログ
ラムのフローチャートを示す図

【図１３】図１２のプログラムに対応してサーバーで動
作するプログラムのフローチャートを示す図

【符号の説明】

１１サーバー１２参加者端末ＩＤ格納部１３せり値格納部１４出品者端末ＩＤ格納部１５オークション出品者の端末１６オークション参加者の端末１７テレビカメラ１８マイク１９マイク２０通信回線２１通信回線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者井上幸久滋賀県野洲郡野洲町小篠原2352−１ライオンス゛マンション野洲306

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】サーバーと複数の端末とが接続されたオー
クションを行うシステムであって、前記サーバーは、オ
ークション参加者の端末のＩＤを格納する参加者端末Ｉ
Ｄ格納部と、せり値と該せり値をつけたオークション参
加者の端末のＩＤとを格納するせり値格納部とを備え、
前記オークション出品者の端末から送られてきた出品情
報を前記参加者端末ＩＤ格納部に格納されている端末の
ＩＤで識別されるオークション参加者の端末へ送出し、
オークション参加者の端末からせり値が送られてきた場
合には、該せり値が前記せり値格納部に格納されたせり
値より大きい時に該せり値と該オークション参加者の端
末ＩＤとを前記せり値格納部に格納することを特徴とす
るオークションシステム。
【請求項２】前記オークション出品者の端末はリアルタ
イムに動画を入力する動画入力手段を備え、前記出品情
報は、前記動画入力手段から入力された動画であること
を特徴とする請求項１のオークションシステム。
【請求項３】前記オークション出品者の端末はリアルタ
イムに音声を入力する音声入力手段をも備え、前記出品
情報には、前記音声入力手段から入力された音声をも含
むことを特徴とする請求項２のオークションシステム。
【請求項４】前記サーバーは、オークション出品者の端
末のＩＤを格納する出品者端末ＩＤ格納部を備え、前記
オークション参加者の端末から送られてくるメッセージ
を前記出品者端末ＩＤ格納部に格納されている端末のＩ
Ｄで識別される前記オークション出品者の端末へ送出す
ることを特徴とする請求項１ないし請求項３に記載のオ
ークションシステム。
【請求項５】前記オークション参加者の端末が音声入力
手段を備え、前記オークション参加者の端末から送られ
てくるメッセージが前記音声入力手段から入力された音
声であることを特徴とする請求項４に記載のオークショ
ンシステム。
【請求項６】前記サーバーは、オークションの状態を保
持するせり状態保持手段を備え、前記せり状態保持手段
に保持されたオークションの状態がせり終了状態になる
と、前記オークション出品者の端末と前記せり値格納部
に格納された前記オークション参加者の端末のＩＤによ
って識別される端末との間のみの通信を許可することを
特徴とする請求項１ないし請求項５に記載のオークショ
ンシステム。
【請求項７】前記サーバーは、前記せり値格納部を複数
個備えることを特徴とし、前記オークション参加者の端
末から前記サーバーへ送られてくるせり値は、どのせり
値格納部に格納されたせり値に対するせり値であるかの
指定とともに前記サーバーに送られることを特徴とし、
また、前記サーバーは、該指定されたせり値格納部に格
納されているせり値と該オークション参化者の端末から
送られてきたせり値を比較し、後者が前者より大きい場
合に該指定されたせり値格納部に該オークション参化者
の端末から送られてきたせり値と該オークション参化者
の端末の端末ＩＤを格納することを特徴とする請求項１
ないし請求項５に記載のオークションシステム。
【請求項８】前記サーバーは、オークションの状態を保
持するせり状態保持手段を備え、前記複数備えられたせ
り値格納部のうち一つは、該せり状態保持手段に保持さ
れたオークションの状態がせり終了状態になった場合の
前記オークション参加者の端末と該せり値格納部に格納
された前記オークション参加者の端末のＩＤによって識
別される端末との間のみの通信の許可に関するせり値お
よびオークション参加者の端末のＩＤとを格納すること
を特徴とする請求項７に記載のオークションシステム。
【請求項９】前記せり状態保持手段に保持されるオーク
ションの状態を、前記オークション出品者の端末から変
更できることを特徴とする請求項６または請求項８にい
ずれかに記載のオークションシステム。