JP2002312380A - 電子書籍システム - Google Patents

電子書籍システム

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JP2002312380A
JP2002312380A JP2001118958A JP2001118958A JP2002312380A JP 2002312380 A JP2002312380 A JP 2002312380A JP 2001118958 A JP2001118958 A JP 2001118958A JP 2001118958 A JP2001118958 A JP 2001118958A JP 2002312380 A JP2002312380 A JP 2002312380A
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JP
Japan
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book
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data
electronic book
summary data
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JP2001118958A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Manabe
史明 真鍋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過去の閲覧状況を反映させて過去に閲覧した部
分の要約を自動的に作成することにより各利用者に適合
した要約を提供する。 【解決手段】ページ操作状況管理手段15で作成された
利用者のページ操作情報と日付管理手段16で作成され
た閲覧日付情報をもとに、要約作成手段13において要
約データ管理手段14に格納されている要約データを組
み合わせることにより、利用者が前回までに閲覧した部
分の書籍の要約を、利用者の過去の閲覧状況等を反映さ
せた形で作成し、書籍データ管理手段12に格納されて
いる書籍データと共に利用者に提示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子化された書籍
情報とともに前回まで閲覧した部分の要約を作成して利
用者に提示する電子書籍システムに関する
【0002】
【従来の技術】一般的な電子書籍システムは、電子化さ
れた書籍情報を書籍情報提供装置が記録メディアや通信
手段などを介して端末装置に提供し、端末装置がその電
子化された書籍情報を画面に表示する事により利用者に
よる閲覧が可能になるというものであった。このとき、
画面に表示される情報は、書籍の文書情報や画像情報な
どである。
【0003】また、電子書籍情報の要約を作成して提供
することにより、電子書籍を購入または提供装置から受
信する前に、利用者がその書籍の概要を把握することが
できるシステムが開発されており、これに関する従来技
術としては、特開2000−215205号公報に「電
子書籍システムにおける書籍提供装置および端末装置」
が開示されている。このシステムでは、電子化された書
籍を購入する場合に書籍の内容の要約を提供し、利用者
がその要約により書籍の内容を理解してから購入する事
ができるという特徴を有する。また、書籍の提供側が売
れ筋書籍情報などを管理することにより、利用者は現在
の売れ筋書籍等の要約を取得する事ができるという特徴
を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子書籍システムにおいて利用者に提供される情報
は、書籍を購入する前であれば書籍名や著者などの情報
であり、書籍を購入した後であれば電子化された書籍情
報のみであった。従って、利用者がこれから購入しよう
とする書籍や現在閲覧中の書籍の概要を知ることや、閲
覧中に以前閲覧した部分の要約を見るといったことがで
きるものではなかった。また、要約を利用することがで
きる従来のシステムでも、作成される要約は利用者が購
入する書籍を選択するためのみに使用されており、利用
者が書籍の閲覧中に、過去の閲覧部分を確認するために
要約を利用したり、利用者の閲覧状況を反映した形で要
約を作成したりすることは不可能であった。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するためになされたもので、過去の閲覧状況を反映させ
て過去に閲覧した部分の要約を自動的に作成することに
より各利用者に適合した要約を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における電子書籍
システムは、電子化された文字・図形情報からなる書籍
情報と予め作成された書籍の要約データとをともに供給
する電子書籍提供装置と、前記電子書籍提供装置から供
給された電子化された書籍情報および要約データを記録
し再生表示する電子書籍表示装置とにより構成されると
いう構成を有している。この構成により、過去に閲覧し
た部分の要約を自動的に作成して過去に閲覧した内容な
どを再生表示して再確認することができることとなる。
【0007】本発明における電子書籍システムは、前記
電子書籍提供装置が供給する要約データが、書籍の各章
毎に作成され、各章に対応する要約データはこの要約デ
ータの詳しさのレベルに従い数種類に分類されるという
構成を有している。この構成により、電子書籍表示装置
が要約を作成する際に必要な部分をより詳しくするなど
利用者の要求に即したきめ細かな要約を作成することが
できることとなる。
【0008】本発明における電子書籍提供装置は、電子
化された文字・図形情報からなる書籍情報を格納する書
籍データ格納手段と、電子化された書籍情報の要約デー
タを格納する要約データ格納手段と、閲覧を希望する書
籍名や章などの閲覧要求を要求データとして受付ける要
求受付手段と、前記要求受付手段からの要求データをも
とに前記書籍データ格納手段および前記要約データ格納
手段に格納されている書籍情報および要約データを抽出
する書籍抽出手段と、前記書籍抽出手段により抽出され
た書籍情報および要約データを取り外し自在な記録メデ
ィアに記録する記憶装置とを備えるという構成を有して
いる。この構成により、電子書籍表示装置が提供された
要約データから利用者が過去に閲覧した部分の要約を作
成して提示する事ができ、また提供された要約データを
使用して、例えば目次を作成するなど、過去の閲覧部の
要約作成以外の用途にも使用することができることとな
る。
【0009】本発明における電子書籍提供装置は、電子
化された文字・図形情報からなる書籍情報を格納する書
籍データ格納手段と、電子化された書籍情報の要約デー
タを格納する要約データ格納手段と、閲覧を希望する書
籍名や章の閲覧要求を電子書籍表示装置から送信要求デ
ータとして受信する要求受付手段と、前記要求受付手段
からの送信要求データをもとに前記書籍データ格納手段
および前記要約データ格納手段に格納されている書籍情
報および要約データを抽出する書籍抽出手段と、前記電
子書籍表示装置からの送信要求データに従い前記書籍抽
出手段により抽出された書籍情報および要約データを前
記電子書籍表示装置に送信する通信手段とを備えるとい
う構成を有している。この構成により、電子書籍表示装
置が通信手段を利用して提供された要約データから利用
者が過去に閲覧した部分の要約を即座に作成して提示す
る事ができることとなる。
【0010】本発明における電子書籍表示装置は、電子
化された文字・図形情報からなる書籍情報を格納する書
籍データ管理手段と、電子化された書籍情報の各章毎の
要約データを格納する要約データ管理手段と、記録メデ
ィアを介して供給された書籍情報および要約データを格
納し前記書籍データ管理手段および要約データ管理手段
に対して供給する記憶装置と、利用者による電子書籍の
ページ操作状況を管理しページ操作情報を作成するペー
ジ操作状況管理手段と、利用者が電子書籍を使用した日
時を管理し日付情報を作成する日付管理手段と、ページ
操作情報および日付情報をもとに前記要約データ管理手
段に格納されている要約データを組み合わせて前回閲覧
部分までの要約を自動的に作成する要約作成手段と、前
記要約作成手段で作成された要約と前記書籍データ管理
手段に格納されている書籍情報とを表示する表示手段と
を備えるという構成を有している。この構成により、利
用者が過去に閲覧した部分の要約を作成する事が可能と
なり、作成した要約を今回閲覧する書籍情報と共に利用
者に提示する事により、閲覧時に過去の内容を思い出す
ために以前の書籍情報を閲覧し直す必要がなくなる。
【0011】本発明における電子書籍表示装置は、前記
書籍データ管理手段が格納領域の容量が少なくなった場
合、現在閲覧中の書籍情報のみを残し既に閲覧が終了し
ている部分の書籍情報を消去するという構成を有してい
る。この構成により、書籍情報を格納するための限られ
た領域を節約する事ができ、書籍情報を消去する場合で
も過去に閲覧した部分の要約データは残されるため、要
約を作成し利用者に提示する事が可能となり、過去の書
籍情報を閲覧し直す必要が無くなる。
【0012】本発明における電子書籍表示装置は、前記
日付管理手段が、前回閲覧した日付や各章毎の閲覧日時
を管理し、この閲覧日時をもとに作成した日付情報を前
記要約作成手段に提供するという構成を有している。こ
の構成により、例えば、利用者が前回書籍情報を閲覧し
た日時から長い時間が経過している場合はより詳細な内
容の要約を作成したり、日時が古い章の部分や章と章の
閲覧日時の間隔が大きい部分などは、より詳細な要約デ
ータを使用するなど、利用者の閲覧日時状況を反映し、
より効果的な要約を作成する事が可能となる。
【0013】本発明における電子書籍表示装置は、前記
日付管理手段が、作成した日付情報を利用者ごとに管理
し、現在使用している利用者の日付情報を前記要約作成
手段に提供するという構成を有している。この構成によ
り、同じ電子書籍表示装置を複数の利用者が同時に使用
する場合でも、その利用者の過去の閲覧日付状況を反映
した要約を作成する事ができる。
【0014】本発明における電子書籍表示装置は、前記
要約作成手段が、前記ページ操作状況管理手段で作成さ
れたページ操作情報を参照し、閲覧に時間を要した章や
ページを戻して複数回閲覧した章を含む要約を作成する
場合にこの複数回閲覧した章の要約データを他の章の要
約データより詳細なものを用い、ページ操作情報の内容
に従って作成する要約を変更するという構成を有してい
る。この構成により、例えば、利用者が閲覧に時間を要
した章や、ページを戻して複数回閲覧した章などを含む
要約を作成する場合は、その章の要約データを他の章の
ものより詳細なものを用いるなど、利用者のページ毎の
閲覧状況を反映したきめ細かな要約を作成する事が可能
となる。
【0015】本発明における電子書籍表示装置は、前記
要約作成手段が要約を書籍情報の各章に結び付ける参照
データを管理し、要約の指定により参照データをもとに
その要約の指定に対応する章の書籍情報を表示するとい
う構成を有している。この構成により、例えば利用者が
作成された要約を閲覧中に、ある部分の書籍情報を再度
閲覧したくなった場合などに、要約中の所望の個所を指
定するだけで、自動的にその部分の書籍情報を表示する
事が可能となる。
【0016】本発明における電子書籍表示装置は、前記
要約作成手段が要約を作成して前記表示手段に表示し、
そこで指定した要約の詳細レベルを変更しうるという構
成を有している。この構成により、例えば利用者が作成
された要約の一部を指定し、より詳細な要約を所望した
場合、指定部分を要約データ管理手段に格納されてい
る、より詳細な要約データと置き換える事によって利用
者の所望する要約に動的に変更する事が可能となる。
【0017】本発明における電子書籍表示装置は、前記
ページ操作状況管理手段が利用者によるページ操作情報
を作成して利用者毎に管理し、現在使用している利用者
のページ操作情報を前記要約作成手段に供給するという
構成を有している。この構成により、同じ電子書籍表示
装置を複数の利用者が同時に使用する場合でも、その利
用者の過去の閲覧状況を反映した要約を作成する事が可
能となる。
【0018】本発明における電子書籍表示装置は、前記
要約データ管理手段が書籍情報の各章毎の要約データを
書籍の種類毎に記憶して管理し、その要約データを前記
記憶装置において取り外し自在な記録メディアに記録す
るという構成を有している。この構成により、利用者が
別の電子書籍表示装置を利用する場合にも要約データが
記録された記録メディアを使用することによって同じ情
報を閲覧する事が可能となり、また、要約データが記録
された別の記録メディアを現在使用している電子書籍表
示装置で使用することによって、要約作成の際に用いら
れる要約データの種類を適宜追加することが可能とな
る。
【0019】本発明における電子書籍表示装置は、前記
書籍データ管理手段が、格納する書籍情報を書籍の種類
毎に管理し、この書籍情報を前記記憶装置において取り
外し自在な記録メディアに記録するという構成を有して
いる。この構成により、利用者が別の電子書籍表示装置
を利用する場合にも書籍情報が記録された記録メディア
を使用することによって同じ情報を閲覧する事が可能と
なり、また別の書籍情報が記録された記録メディアを使
用することによって適宜閲覧する書籍情報を追加する事
が可能となる。
【0020】本発明における電子書籍表示装置は、電子
化された文字・図形情報からなる書籍情報を格納する書
籍データ管理手段と、電子化された書籍情報の各章毎の
要約データを格納する要約データ管理手段と、書籍情報
および要約データを電子書籍提供装置から受信し、前記
書籍データ管理手段および前記要約データ管理手段に供
給する通信手段と、利用者による電子書籍のページ操作
状況を管理しページ操作情報を作成するページ操作状況
管理手段と、利用者が電子書籍を使用した日時を管理し
日付情報を作成する日付管理手段と、ページ操作情報お
よび日付情報をもとに前記要約データ管理手段に格納さ
れている要約データを組み合わせて前回閲覧部分までの
要約を自動的に作成する要約作成手段と、前記要約作成
手段で作成された要約と前記書籍データ管理手段に格納
されている書籍情報とを表示する表示手段とを備えると
いう構成を有している。この構成により、利用者が過去
に閲覧した部分の要約を作成する事が可能となり、作成
した要約を今回閲覧する書籍情報と共に利用者に提示す
る事により、閲覧時に過去の内容を思い出すために以前
の書籍情報を閲覧し直す必要がなくなるほか、通信手段
を具備しているため、利用者が電子書籍を閲覧するため
の書籍情報や要約を作成するための要約データを電子書
籍提供装置から直接受信し、書籍データ管理手段または
要約データ管理手段に格納する事が可能となる。
【0021】本発明における電子書籍表示装置は、前記
通信手段が閲覧を所望する章の書籍情報と、過去に閲覧
した部分の要約データのみを前記電子書籍提供装置に要
求して受信するという構成を有している。この構成によ
り、利用者が閲覧のために受信するデータ量を最小限に
抑える事が可能となり、通信に要する時間や費用などの
コストを低減させる事が可能となるうえ、その場合でも
過去に閲覧した部分の要約データも書籍情報とともに受
信されるので要約を作成する事ができ、要約作成のため
に過去の書籍情報を閲覧し直す必要が無くなる。
【0022】本発明における要約作成方法は、電子化さ
れた書籍情報の要約データを要約データ管理手段に格納
し、閲覧要求の受付けにより前記要約データ管理手段に
格納されている要約データを抽出し、利用者による電子
書籍のページ操作状況を参照し、利用者が電子書籍を使
用した日時が記録された日付情報を参照し、前記要約デ
ータ管理手段に格納されている要約データを組み合わせ
ることにより、前回までに利用者が閲覧した部分の要約
を作成するという構成を有している。この構成により、
ページ操作情報や日付情報を参照し、要約データを組み
合わせることによって、前回までに利用者が閲覧した部
分の要約を利用者のページ操作状況による閲覧間隔や日
付情報による各章の閲覧状況を反映した要約を作成する
ことができる。
【0023】本発明における要約作成方法は、前記ペー
ジ操作状況が、作成したページ操作情報を使用する利用
者毎に管理され、現在使用している利用者のページ操作
情報を要約の作成に使用するという構成を有している。
この構成により、同じ電子書籍表示装置を複数の利用者
が同時に使用する場合でも、その利用者の過去の閲覧状
況を反映した要約を作成することができることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の第1および第2の実施の形態を詳細に説明する。最
初、図1ないし図9を参照して、本発明の第1の実施の
形態における電子書籍システムを説明し、その後に、図
10ないし図13を参照して、本発明の第2の実施の形
態における電子書籍システムを説明する。図1および図
10に示すように、本発明の第1および第2の実施の形
態における電子書籍システムは、電子書籍表示装置に対
し電子書籍データおよび要約データを提供する電子書籍
提供装置と、電子書籍データおよび要約データを受けて
表示する電子書籍表示装置とにより構成される。
【0025】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍システムの電子書籍提供装置
の構成を説明する。電子書籍提供装置は、利用者に提供
するための書籍情報(以下、書籍データという)を格納
する書籍データ格納手段1と、要約データを格納する要
約データ格納手段2と、利用者からの要求を受け付け、
利用者が必要としている書籍名などのデータを要求デー
タとして書籍抽出手段4に提供する要求受付手段3と、
要求受付手段3から提供された要求データをもとに書籍
データ格納手段1および要約データ格納手段2に格納さ
れている各データから要求に合致する書籍データを検索
して記憶装置5に提供する書籍抽出手段4と、書籍抽出
手段4から提供された書籍データおよび要約データを取
り外し自在な記録メディアに記録する記憶装置5とによ
り構成される。
【0026】この書籍データ格納手段1は、書籍データ
を書籍毎に管理して格納し、またこの書籍データは、さ
らに内容のまとまり毎に章という単位に細分され管理さ
れる。要約データ格納手段2は、書籍データ格納手段1
に格納されている書籍データの各章毎に対応する要約デ
ータを、詳細レベルによって数種類ずつ予め作成してお
き、書籍ごとに管理して格納する。
【0027】このように、また詳細に後述するように、
本発明の第1の実施の形態における電子書籍システムで
は、利用者が要求する書籍データと対応する要約データ
とを記憶装置5により取り外し自在な記録メディアに記
録し、電子書籍表示装置において記録メディアから書籍
データおよび要約データを取り込むことにより、閲覧す
ることができる。
【0028】次に、図2を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍提供装置により電子書籍表示
装置に提供するための記録メディアを作成する記録メデ
ィア作成手順を説明する。始め、にステップS1におい
て、利用者が電子書籍提供装置上で閲覧を希望する書籍
を選択し、書籍情報全体のデータを希望するのか、途中
からのデータ等一部のデータのみを希望するのか選択す
る。この際利用者が選択する手段としては、電子書籍提
供装置上に現在保有している書籍名を表示し、そこから
選択させても良いし、利用者が書籍名などを直接入力し
ても良い。選択が終了すると、要求受付手段3が、入力
した要求をもとに必要とする書籍名とその章数を記録し
た要求データを作成して書籍抽出手段4に提供する。
【0029】次に、ステップS2に移行し、ここでは書
籍抽出手段4がステップS1で作成された要求データを
参照して、書籍データ格納手段1に格納されている書籍
データから必要なデータを抽出する。次に、要約データ
格納手段2に格納されている要約データを抽出するが、
この際、利用者が要求した書籍データが一部の章だけで
あっても、要約データはその書籍全体分をまとめて抽出
する。このように書籍全体分の要約データを提供する事
によって、電子書籍表示装置では書籍データが無い章を
含む部分でも要約を作成する事が可能となる。
【0030】次に、ステップS3に移行し、書籍抽出手
段4が抽出した書籍データおよび要約データを記憶装置
5により取り外し自在な記録メディアに記録する。そし
て電子書籍表示装置により、ここで生成された記録メデ
ィアから書籍データおよび要約データを取り込み、利用
者は閲覧が可能となる。
【0031】次に、図3を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍システムを構成する電子書籍
表示装置の構成を説明する。本実施の形態における電子
書籍表示装置は、画面表示手段11と、書籍データ管理
手段12と、要約作成手段13と、要約データ管理手段
14と、ページ操作状況管理手段15と、日付管理手段
16と、外部記憶装置17とにより構成される。各構成
要素の内容は、以下で詳細に説明する。
【0032】日付管理手段16は、利用者が電子書籍を
閲覧した日時を管理して日付情報を作成する手段であ
り、利用者が電子書籍を閲覧した日時を毎回記録してお
き、前回閲覧時からの経過時間や、過去のそれぞれの閲
覧間隔時間を求めて、その時間間隔から要約に使用する
各章毎の要約データの要約レベルを決定し、章毎に要約
レベルが格納されている要約レベルテーブルを作成し
て、日付情報として要約作成手段13に提供する。
【0033】ページ操作状況管理手段15は、利用者に
よる電子書籍のページ操作状況を管理しページ操作情報
を作成する手段であり、利用者が書籍データの閲覧に費
やした時間を計測する時間計測部と、ユーザが前のペー
ジを閲覧するためにページ操作を行った場合などを感知
するページ操作管理部とで構成されており、時間計測部
で計測した時間とページ操作管理部で感知したページ操
作をもとに要約に使用する各章毎の要約データの要約レ
ベルを決定し、各章毎の要約レベルが記述されている要
約レベルテーブルを作成して、ページ操作情報として要
約作成手段13に提供する。
【0034】書籍データ管理手段12は、電子化された
書籍の文字情報・図形情報を管理する手段であり、電子
書籍提供装置から提供された書籍データを書籍の種類毎
に管理し、画面表示手段11に書籍データを提供する。
また、この書籍データはさらに内容のまとまり毎に章と
いう単位に細分されて管理される。
【0035】要約データ管理手段14は、電子化された
書籍情報の各章毎の要約内容を管理する手段であり、書
籍データの各章毎に数種類存在する要約データを書籍毎
に管理し、要約作成の際に、要約作成手段13に管理さ
れている要約データを提供する。
【0036】外部記憶装置17は各種データを記憶する
装置であり、書籍データ管理手段12や要約データ管理
手段14で管理されているデータを記憶したり、取り外
し自在な記録メディアに記録し、また取り外し自在な記
録メディアによって外部から取り込まれた書籍データや
要約データを書籍データ管理手段12や要約データ管理
手段14に提供する。
【0037】要約作成手段13は利用者が前回までに閲
覧した部分の要約を作成し、今回閲覧部分の書籍データ
と共にユーザに提示する手段であり、ページ操作状況管
理手段15で作成されたページ操作情報と日付管理手段
16で作成された日付情報をもとに閲覧中の書籍の各章
毎の要約レベルを決定し、その各章毎の要約データを組
み合わせることにより、利用者が前回までに閲覧した部
分の要約を自動的に作成する。そして書籍データ管理手
段12で管理されている今回閲覧部分の書籍データと共
に画面表示手段11に表示する。また要約作成手段13
は要約を作成して画面に表示すると同時に、要約中の位
置と書籍データの章を結びつける位置情報を参照データ
として管理する位置情報テーブルを作成し、利用者が要
約中のある部分を指定すると、その要約が含まれる章の
書籍データを提示する。
【0038】次に、図4を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍システムを構成する電子書籍
表示装置の日付管理手段における書籍閲覧開始時の日付
情報生成処理手順について説明する。利用者が電子書籍
の閲覧を開始すると、ステップS11で前回の閲覧時か
らの経過時間を測定する。そして現在閲覧している書籍
データがどの章に含まれているか調査しておく。次に、
ステップS12の閲覧間隔テーブルへの登録作業に移行
する。閲覧間隔テーブルには、利用者がこの電子書籍の
閲覧を開始してから、毎回の閲覧時における前回閲覧時
からの経過時間が記録されている。さらに、この閲覧間
隔テーブルのデータには、どの章に含まれているかとい
う位置情報が付加されており、各章毎の閲覧経過時間が
分かるようになっている。
【0039】ここで、図5を参照して、閲覧間隔テーブ
ルについて説明する。この閲覧間隔テーブルには、ステ
ップS11で測定した前回閲覧時からの経過時間を記録
する。ここで、日付情報生成処理手順はステップS13
に移行して詳細レベルテーブルを作成する。ここでは、
ステップS12で作成した閲覧間隔テーブルをもとに、
各章毎の閲覧間隔経過時間を計算し、経過時間が大きい
章ほど詳細レベルを大きく設定する。この詳細レベルは
例えば1〜10等の予め設定されたレベルの範囲内で相
対的に決定される。そして作成した詳細レベルテーブル
を日付情報として要約作成手段13に提供する。このよ
うに、利用者の毎回の閲覧間隔を管理することにより、
閲覧間隔が大きく空いた章はより詳細な要約データを用
いて要約を作成する事が可能となり、利用者の閲覧間隔
を反映したきめ細かな要約を作成する事ができる。ま
た、ここで作成された閲覧間隔テーブルおよび詳細レベ
ルテーブルを利用者毎に管理しておき、予め設定されて
いる利用者用のデータを使用して要約を作成する事によ
り、同じ電子書籍閲覧装置を複数の利用者が同時に使用
できるようにする。
【0040】次に、図6を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍システムを構成する電子書籍
表示装置のページ操作状況管理手段による電子書籍閲覧
時のページ操作情報生成処理手順について説明する。利
用者が電子書籍の閲覧を開始すると、ページ操作状況管
理手段15内部の時間計測部が時間計測を開始する(ス
テップS21)。次に、ステップS22ないしステップ
S25に移行し、ここではページ操作状況管理手段15
内部のページ操作管理部における処理が行われる。ステ
ップS22において、ページ操作管理部では、利用者が
電子書籍閲覧中に行ったページ操作について管理してお
り、現在閲覧しているページから前のページへの移動が
発生した場合は(ステップS22でイエス)、利用者が
この部分の内容に注目している、または利用者にとって
この部分の内容が複雑であると認識されていると判断
し、要約作成の際に用いる要約データの詳細度を決定す
る詳細レベルを増加させ(ステップS23)て、ステッ
プS24に移行する。
【0041】逆に、現在閲覧しているページから規定時
間以内に先のページへの移動が発生した場合は(ステッ
プS22でイエス)、利用者がこの部分の内容への関心
が薄いと判断し、詳細レベルを減少させ(ステップS2
3)て、ステップS24に移行する。ここで規定時間を
設けているのは、利用者がこのページの閲覧が終了して
いるかどうかを判断するためである。規定時間以内にペ
ージ移動が発生した場合は、ページの閲覧が完全に終了
していないうちに利用者の関心が他のページに移ったと
判断する。
【0042】また、ステップS24において、現在閲覧
している章から他の章への移動が発生した場合は(ステ
ップS24でイエス)、移動先の章の内容が重要である
と言う事を示していると判断し、移動先の章の詳細レベ
ルを増加させる(ステップS25)。これは書籍の閲覧
中に他の章など大きく閲覧場所を移動する場合は、例え
ばある登場人物がはじめて登場した場面や、何か重要な
事件が起こった場面などである事が考えられ、このよう
な重要な場面は、要約を作成する際にも、より詳細な要
約データを使用した方が効果的であるからである。この
ステップS22ないしステップS25で変更された詳細
レベルは、書籍の章毎に管理される。次に、利用者が閲
覧を終了した後に(ステップS26)、詳細レベルテー
ブルを作成してステップS21で開始した時間測定を終
了する(ステップS27)。
【0043】そして、この時間を閲覧したページ数で割
り、ページ毎の閲覧時間を求める。ページ毎の閲覧時間
は章毎にまとめられ、章毎の閲覧に要した時間が求めら
れる。この時間が長い章程内容が重要であると判断し、
詳細レベルを増加させる。そしてステップS22ないし
ステップS25で変更された章毎の詳細レベルにステッ
プS27での変更を加えて最終的な詳細レベルを決定
し、この詳細レベルテーブルをページ操作情報として要
約作成手段13に提供する。また、この詳細レベルは、
例えば1〜10等の予め設定されたレベルの範囲内で相
対的に決定され、この設定は日付情報と同じものが使用
される。このように、利用者が閲覧時に行ったページ操
作および閲覧に要した時間を管理することにより、利用
者の閲覧状況を反映した効果的な要約作成が可能とな
る。また、ここで作成した詳細レベルテーブルを利用者
毎に管理しておき、予め設定されている利用者用のデー
タを使用して要約を作成する事により、利用者毎に異な
る閲覧時の注目個所等を利用する事が可能となる。
【0044】次に、図7を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電子書籍システムを構成する電子書籍
表示装置の要約作成手段による要約作成処理を含む利用
者の閲覧操作手順について説明する。まず、閲覧操作手
順から操作を開始する。利用者が電子書籍表示端末で電
子書籍を閲覧しようとする場合、予め電子書籍表示装置
には閲覧を行う書籍データと、その要約データが格納さ
れているものとする。書籍データと要約データの提供方
法としては取り外し自在な記録メディアなどが考えられ
る。但し、前記書籍データ管理手段12の格納部の容量
が規定サイズ以下の場合は、領域を確保するために、過
去に閲覧した部分の書籍データを削除する場合がある。
この場合でも要約作成のために必要となる要約データは
全て要約データ管理手段14に保存されている。さら
に、この時点では、電子書籍表示装置に予め登録されて
いる利用者の中から、現在使用中の利用者を選択する処
理が終了しているものとする。
【0045】ここで、利用者は図7のステップS31か
ら処理を開始し、書籍の最初から閲覧するのか、前回の
続きから閲覧するのかの設定を行う。ここで最初からの
閲覧を行うと設定にした場合は、ステップS32〜ステ
ップS35の処理は省略してステップS36に移行す
る。また前回の続きから閲覧すると設定した場合は、ス
テップS32の要約作成処理に移行する。ここでは、利
用者に提示する要約の作成処理が行われる。その要約作
成処理は、以下、図8を参照して、詳細に説明する。
【0046】ここで、図8を参照して、本発明の第1の
実施の形態における電子書籍システムを構成する電子書
籍表示装置の要約作成手段による要約作成処理について
詳細に説明する。まず図8のステップS41では、図4
の電子書籍閲覧開始時の日付情報生成手順において作成
された日付情報を参照して、詳細レベルテーブルに記録
された各章毎の詳細レベルを記憶する。次にステップS
42に移り、ここでは、図6に示す電子書籍閲覧時のペ
ージ操作情報作成手順において作成されたページ操作情
報を参照して、詳細レベルテーブルに記録された各章毎
の詳細レベルを記憶する。
【0047】次のステップS43では、ステップS41
とステップS42で参照した各データの詳細レベルの平
均値を求め、最終的な要約作成に使用する各章毎の詳細
レベルを決定する。そして要約データ管理手段14に格
納されている要約データの中から、決定された詳細レベ
ルに合うものを選択し、各章の要約データを繋ぎ合わせ
て利用者に提示する要約を作成する。この際、要約デー
タ管理手段14に格納されている要約データは各章毎に
複数存在しているが、その数は章によって異なるもので
あり、詳細レベルの範囲に対する割合で選択する必要が
ある。例えば、日付情報とページ操作情報で管理されて
いる詳細レベルの範囲が1〜10で、ある章の詳細レベ
ルの平均値が5.0だったとする。そして、この章の要
約データは詳細レベルによって5段階のものが用意され
ていたとすると、この場合はレベル3の要約データが選
択されることになる。
【0048】ステップS41、ステップS42およびス
テップS43の処理は、過去に閲覧した章の全てについ
て繰り返し行われる(ステップS44)。ここまでの処
理で利用者に提示する要約が作成された後、ステップS
45に移行して位置情報テーブルの作成処理が行われ
る。この位置情報テーブルは、作成された要約の各行が
書籍データの何章の要約であるかを対応付けるテーブル
であり、このテーブルを作成することにより、利用者が
要約のある部分を指定すると、その章に対応する書籍デ
ータを検索して利用者に表示する事が可能となる。以上
の操作により図8に示す要約作成処理、すなわち、図7
のステップS32に示す要約作成工程を終了して、図7
のステップS33に移行し、ステップS32で作成した
要約の表示処理を行う。
【0049】まず、図9を参照して、電子書籍表示装置
の画面の表示構成を説明する。図9の21は要約表示部
であり、電子書籍表示装置の液晶パネル等に作成した要
約が表示される。利用者はここに表示された要約を閲覧
し、書籍データの閲覧に移行する場合は図9の終了ボタ
ン25を押下して要約の表示処理を終了する。要約の特
定の部分をより詳細なものに変更したい場合は、図9の
カーソル27を図9のカーソル移動ボタン24を押下し
て移動し、所望の場所で図9の詳細要約ボタン22を押
下する。詳細要約ボタン22が押下されると、要約作成
手段13はカーソル27の位置から位置情報テーブルを
参照して、要約を変更すべき章を検索する。そして、そ
の章の要約を現在使用している要約データよりも詳細レ
ベルが1高いデータを用いて要約を作成し直し、再表示
を行う。もし、それ以上の詳細レベルの要約データが存
在しない場合は、利用者にその旨を示すメッセージを表
示する(図7のステップS34)。
【0050】また利用者が要約中の特定部分の書籍デー
タの閲覧を所望する場合は、図9のカーソル27を図9
のカーソル移動ボタン24を押下して移動し、所望の場
所で図9の書籍データボタン23を押下する。書籍デー
タボタン23が押下されると、要約作成手段13がカー
ソルの位置から位置情報テーブルを参照して、書籍デー
タを表示すべき章を検索する。そして該当する書籍デー
タを図9の要約表示部21に表示する。そこで、もし、
書籍データ管理手段12の格納領域が不足して過去に閲
覧した部分の書籍データが削除されている場合は、利用
者にその旨を示すメッセージを表示する(図7のステッ
プS35)。
【0051】図7に示す閲覧操作手順において、利用者
が要約の閲覧を終了すると、ステップS36の書籍デー
タ表示処理に移行し、今回新たに閲覧を行う部分の書籍
データを表示して、ステップ7の閲覧開始処理に移行す
る。利用者が書籍データの閲覧を開始すると、次回閲覧
時の要約作成に必要となる日付情報作成処理(図4参
照)またはページ操作情報作成処理(図6参照)が行わ
れるが、これらの処理は利用者が閲覧を行う度に毎回行
われる。尚、本発明の電子書籍表示装置は各データを表
示するための液晶パネルや、各操作を行うためのボタン
が備えられた電子書籍閲覧専用の装置を想定している
が、例えばタッチパネルを伴った液晶パネルが供えられ
た汎用的な携帯端末などの機器においても、操作ボタン
などをソフトウェアによって構成することにより電子書
籍の閲覧が可能となる。
【0052】以上、説明したように、本実施の形態によ
ると、電子書籍の閲覧を行う際、利用者が過去に閲覧し
た部分の要約を自動的に作成するようにしたことによ
り、過去に閲覧した部分の内容を思い出すために、以前
の書籍データを閲覧しなおしたりする必要が無く、効率
的で快適な閲覧環境を提供する事ができる上、利用者の
閲覧時のページ操作状況や閲覧日時などを考慮して要約
を作成することにより、利用者の閲覧状況に適合した要
約を提供することができる。
【0053】次に、図10ないし図13を参照して、本
発明の第2の実施の形態における電子書籍システムを説
明する。まず、図10を参照して、本発明の第2の実施
の形態における電子書籍システムの電子書籍提供装置の
構成を説明する。本実施の形態における電子書籍提供装
置は、書籍データおよび要約データを取り外し自在な記
録メディアに記録する記憶装置5の代わりに、電子書籍
表示装置から要求データを受信し、それに対する書籍デ
ータおよび要約データを電子書籍表示装置に送信する通
信手段35を付加したことが図1に示す電子書籍提供装
置と異なる点であり、それ以外は図1と同一である。
【0054】次に、図11のフローチャートを参照し
て、本発明の第2の実施の形態における電子書籍提供装
置の通信手段35を通して電子書籍表示装置に対し書籍
データおよび要約データを送信するまでの処理内容につ
いて、電子書籍提供装置における通信処理手順により詳
細に説明する。処理を開始し、ステップS51におい
て、電子書籍表示装置から現在の利用者が閲覧を行って
いる書籍名とこれから閲覧を行う章についての書籍要求
情報を受信する。次に、ステップS52に移行し、ここ
ではステップS51で受信した書籍要求情報をもとに、
書籍抽出手段34により書籍データ格納手段31に格納
されている書籍データの抽出作業を行う。次に、要約デ
ータ格納手段32に格納されている要約データを抽出す
るが、この際ステップS51で受信した書籍要求情報が
書籍の一部の章を示していても、要約データはその書籍
全体分をまとめて抽出する。次に、ステップS53に移
行し、通信手段35がステップS52で抽出した書籍デ
ータおよび要約データを電子書籍表示装置に送信する。
このように、書籍データは必要な部分のみを送信し、要
約データは書籍全体の内容を送信することにより、通信
に要するコストを最小限に抑えつつ、電子書籍表示装置
は書籍データが無い章を含む部分でも要約を作成する事
が可能となる。
【0055】次に、図12を参照して、本発明の第2の
実施の形態における電子書籍システムの電子書籍表示装
置の構成を説明する。図12に示す電子書籍表示装置
は、書籍データおよび要約データを電子書籍提供装置か
ら受信し、書籍データ管理手段42または要約データ管
理手段44に提供する通信手段47を付加したことが図
3に示す電子書籍表示装置と異なる点であり、それ以外
は図3と同一である。すなわち、通信手段47が具備さ
れていない電子書籍表示装置では書籍データなどを追加
する場合は取り外し自在な記録メディアなどを使用する
必要があったが、通信手段47により電子書籍データを
提供しているサーバから利用者が閲覧を希望する書籍デ
ータおよび要約データを受信し、書籍データ管理手段4
2または要約データ管理手段44に供給することによ
り、これらデータの追加をオンラインで行うことが可能
になる。
【0056】次に、図13のフローチャートを参照し
て、本発明の第2の実施の形態における電子書籍提供装
置から電子書籍表示装置の通信手段47により書籍デー
タおよび要約データを受信して書籍データ管理手段42
および要約データ管理手段44に供給する処理内容につ
いて、電子書籍表示装置における通信処理手順により詳
細に説明する。処理を開始し、ステップS61におい
て、閲覧位置の送信処理を行う。通信手段47には予め
利用者毎に各書籍の閲覧位置情報が管理されており、誰
がどの書籍を現在どこまで閲覧完了しているかというこ
とを検索できるようにされている。ここで、現在の利用
者が閲覧を行っている書籍名と、これから閲覧を行う章
についての情報を電子書籍提供装置側に送信する。例え
ば、通信手段47は閲覧を所望する章の書籍データと、
過去に閲覧した部分の要約データのみを電子書籍提供装
置に要求して受信する。
【0057】次のステップS62では、ステップS61
で送信した情報に対して電子書籍提供装置側から送信さ
れてきたデータを受信する。そしてステップS63にお
いて、受信したデータを書籍データと要約データとに分
離し、それぞれ書籍データ管理手段42および要約デー
タ管理手段44に格納する。この際、受信した書籍デー
タは、これから閲覧を行う部分のみであり、それに対し
受信した要約データは書籍の全ての章に関するものが含
まれている。このように、書籍データの受信を最小限に
することにより、通信に要する時間やコストを最小限に
抑える事が可能となる。また、要約データは全ての章の
ものが含まれているため、過去に閲覧した部分の要約を
作成する事が可能になる。
【0058】
【発明の効果】本発明における電子書籍システムは、上
記のように構成され、特に、電子書籍の閲覧を行う際、
利用者が過去に閲覧した部分の要約を自動的に作成する
ようにしたことにより、過去に閲覧した部分の内容を思
い出すために、以前の書籍データを閲覧しなおしたりす
る必要が無く、効率的で快適な閲覧環境を提供する事が
できる上、利用者の閲覧時のページ操作状況や閲覧日時
などを考慮して要約を作成することにより、利用者の閲
覧状況を反映したきめ細かな要約が作成できるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子書籍提
供装置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子書籍提
供装置により電子書籍表示装置に提供する書籍データ作
成処理の流れを示すフローチャート、
【図3】本発明の第1の実施の形態における電子書籍表
示装置の構成を示すブロック図、
【図4】図3に示す日付管理手段における書籍閲覧開始
時の日付情報生成処理の流れを示すフローチャート、
【図5】図3に示す日付管理手段において作成される閲
覧間隔テーブルを示す図、
【図6】図3に示すページ操作状況管理手段における書
籍閲覧時のページ操作情報生成処理の流れを示すフロー
チャート、
【図7】本発明の第1の実施の形態における電子書籍表
示装置により閲覧を行う際の処理流れを示すフローチャ
ート、
【図8】本発明の第1の実施の形態における電子書籍表
示装置により作成する要約作成処理の流れを示すフロー
チャート、
【図9】本発明の第1の実施の形態における電子書籍表
示装置の画面の表示構成を示す正面図、
【図10】本発明の第2の実施の形態における電子書籍
提供装置の構成を示すブロック図、
【図11】本発明の第2の実施の形態における電子書籍
提供装置による書籍データおよび要約データ送信時の通
信処理の流れを示すフローチャート、
【図12】本発明の第2の実施の形態における電子書籍
表示装置の構成を示すブロック図、
【図13】本発明の第2の実施の形態による電子書籍表
示装置における書籍データおよび要約データ受信時の通
信処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1、31 書籍データ格納手段 2、32 要約データ格納手段 3、33 要求受付手段 4、34 書籍抽出手段 5 記憶装置 11、41 画面表示手段 12、42 書籍データ管理手段 13、43 要約作成手段 14、44 要約データ管理手段 15、45 ページ操作状況管理手段 16、46 日付管理手段 17、48 外部記憶装置 21 要約表示部 22 詳細要約ボタン 23 書籍データボタン 24 カーソル移動ボタン 25 終了ボタン 27 カーソル 35、47 通信手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子化された文字・図形情報からなる書籍
    情報と予め作成された書籍の要約データとをともに供給
    する電子書籍提供装置と、前記電子書籍提供装置から供
    給された電子化された書籍情報および要約データを記録
    し再生表示する電子書籍表示装置とにより構成される電
    子書籍システム。
  2. 【請求項2】前記電子書籍提供装置が供給する要約デー
    タが、書籍の各章毎に作成され、各章に対応する要約デ
    ータはこの要約データの詳しさのレベルに従い数種類に
    分類されることを特徴とする請求項1記載の電子書籍シ
    ステム。
  3. 【請求項3】電子化された文字・図形情報からなる書籍
    情報を格納する書籍データ格納手段と、電子化された書
    籍情報の要約データを格納する要約データ格納手段と、
    閲覧を希望する書籍名や章の閲覧要求を要求データとし
    て受付ける要求受付手段と、前記要求受付手段からの要
    求データをもとに前記書籍データ格納手段および前記要
    約データ格納手段に格納されている書籍情報および要約
    データを抽出する書籍抽出手段と、前記書籍抽出手段に
    より抽出された書籍情報および要約データを取り外し自
    在な記録メディアに記録する記憶装置とを備えることを
    特徴とする電子書籍提供装置。
  4. 【請求項4】電子化された文字・図形情報からなる書籍
    情報を格納する書籍データ格納手段と、電子化された書
    籍情報の要約データを格納する要約データ格納手段と、
    閲覧を希望する書籍名や章の閲覧要求を電子書籍表示装
    置から送信要求データとして受信する要求受付手段と、
    前記要求受付手段からの送信要求データをもとに前記書
    籍データ格納手段および前記要約データ格納手段に格納
    されている書籍情報および要約データを抽出する書籍抽
    出手段と、前記電子書籍表示装置からの送信要求データ
    に従い前記書籍抽出手段により抽出された書籍情報およ
    び要約データを前記電子書籍表示装置に送信する通信手
    段とを備えることを特徴とする電子書籍提供装置。
  5. 【請求項5】電子化された文字・図形情報からなる書籍
    情報を格納する書籍データ管理手段と、電子化された書
    籍情報の各章毎の要約データを格納する要約データ管理
    手段と、記録メディアを介して供給された書籍情報およ
    び要約データを格納し前記書籍データ管理手段および要
    約データ管理手段に対して供給する記憶装置と、利用者
    による電子書籍のページ操作状況を管理しページ操作情
    報を作成するページ操作状況管理手段と、利用者が電子
    書籍を使用した日時を管理し日付情報を作成する日付管
    理手段と、ページ操作情報および日付情報をもとに前記
    要約データ管理手段に格納されている要約データを組み
    合わせて前回閲覧部分までの要約を自動的に作成する要
    約作成手段と、前記要約作成手段で作成された要約と前
    記書籍データ管理手段に格納されている書籍情報とを表
    示する表示手段とを備えることを特徴とする電子書籍表
    示装置。
  6. 【請求項6】前記書籍データ管理手段は格納領域の容量
    が少なくなった場合、現在閲覧中の書籍情報のみを残し
    既に閲覧が終了している部分の書籍情報を消去すること
    を特徴とする請求項5記載の電子書籍表示装置。
  7. 【請求項7】前記日付管理手段は、前回閲覧した日付や
    各章毎の閲覧日時を管理し、この閲覧日時をもとに作成
    した日付情報を前記要約作成手段に提供することを特徴
    とする請求項5記載の電子書籍表示装置。
  8. 【請求項8】前記日付管理手段は、作成した日付情報を
    利用者ごとに管理し、現在使用している利用者の日付情
    報を前記要約作成手段に提供することを特徴とする請求
    項5記載の電子書籍表示装置。
  9. 【請求項9】前記要約作成手段は、前記ページ操作状況
    管理手段で作成されたページ操作情報を参照し、閲覧に
    時間を要した章やページを戻して複数回閲覧した章を含
    む要約を作成する場合にこの複数回閲覧した章の要約デ
    ータを他の章の要約データより詳細なものを用い、ペー
    ジ操作情報の内容に従って作成する要約を変更すること
    を特徴とする請求項5記載の電子書籍表示装置。
  10. 【請求項10】前記要約作成手段は要約を書籍情報の各
    章に結び付ける参照データを管理し、要約の指定により
    参照データをもとにその要約の指定に対応する章の書籍
    情報を表示することを特徴とする請求項5記載の電子書
    籍表示装置。
  11. 【請求項11】前記要約作成手段は要約を作成して前記
    表示手段に表示し、そこで指定した要約の詳細レベルを
    変更しうることを特徴とする請求項5記載の電子書籍表
    示装置。
  12. 【請求項12】前記ページ操作状況管理手段は利用者に
    よるページ操作情報を作成して利用者毎に管理し、現在
    使用している利用者のページ操作情報を前記要約作成手
    段に供給することを特徴とする請求項5記載の電子書籍
    表示装置。
  13. 【請求項13】前記要約データ管理手段は書籍情報の各
    章毎の要約データを書籍の種類毎に記憶して管理し、そ
    の要約データを前記記憶装置において取り外し自在な記
    録メディアに記録することを特徴とする請求項5記載の
    電子書籍表示装置。
  14. 【請求項14】前記書籍データ管理手段は、格納する書
    籍情報を書籍の種類毎に管理し、この書籍情報を前記記
    憶装置において取り外し自在な記録メディアに記録する
    ことを特徴とする請求項5記載の電子書籍表示装置。
  15. 【請求項15】電子化された文字・図形情報からなる書
    籍情報を格納する書籍データ管理手段と、電子化された
    書籍情報の各章毎の要約データを格納する要約データ管
    理手段と、書籍情報および要約データを電子書籍提供装
    置から受信し、前記書籍データ管理手段および前記要約
    データ管理手段に供給する通信手段と、利用者による電
    子書籍のページ操作状況を管理しページ操作情報を作成
    するページ操作状況管理手段と、利用者が電子書籍を使
    用した日時を管理し日付情報を作成する日付管理手段
    と、ページ操作情報および日付情報をもとに前記要約デ
    ータ管理手段に格納されている要約データを組み合わせ
    て前回閲覧部分までの要約を自動的に作成する要約作成
    手段と、前記要約作成手段で作成された要約と前記書籍
    データ管理手段に格納されている書籍情報とを表示する
    表示手段とを備えることを特徴とする電子書籍表示装
    置。
  16. 【請求項16】前記通信手段は閲覧を所望する章の書籍
    情報と、過去に閲覧した部分の要約データのみを前記電
    子書籍提供装置に要求して受信することを特徴とする請
    求項15記載の電子書籍表示装置
  17. 【請求項17】電子化された書籍情報の要約データを要
    約データ管理手段に格納し、閲覧要求の受付けにより前
    記要約データ管理手段に格納されている要約データを抽
    出し、利用者による電子書籍のページ操作状況を参照
    し、利用者が電子書籍を使用した日時が記録された日付
    情報を参照し、前記要約データ管理手段に格納されてい
    る要約データを組み合わせることにより、前回までに利
    用者が閲覧した部分の要約を作成することを特徴とする
    要約作成方法。
  18. 【請求項18】前記ページ操作状況は、作成したページ
    操作情報を使用する利用者毎に管理され、現在使用して
    いる利用者のページ操作情報を要約の作成に使用するこ
    とを特徴とする請求項17記載の要約作成方法。
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